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獣人世界大戦⑱〜十色の混沌は

#獣人戦線 #獣人世界大戦 #第三戦線 #人民租界 #有頂天道人


「カカッ──この俺に与えられたこの力…!」

 暗く昏い荒野の中。
 乾いた風がヒュウと音を立てて彼方へと吹き去ってゆく。

「『何度でも【再孵化】せよ。死ぬことは赦さぬ』か。もちろんだとも、師父よ。」

 覚悟は、すでに決まっているのだ。

「俺の身体は全て、師父のもの。師父の願いは、俺の願いだ。」

 その白き身体は、蠢くように、流動するように、有頂天道人の意思に従い動く。

「──邪魔するならば、その全てを屠ってやる。」

 輝くような両目の蒼を獰猛に輝かせ、その姿は闇に消えた。


「新しい事件、だよ!」

 グリモア猟兵、スィフル()の元気な声が響く。
 竜の逆翼を大きく広げて、皆の前に立っている。

「今回もまた、有頂天道人について、なんだけどね!」

 あはは、と少し笑ってから、再び話し始める。
 いつものことだ。何やら楽しそう、という雰囲気を纏うのは。

「えっと、今回は、夜の荒野で、戦ってもらうことに、なるよ!」

 夜。視界が奪われ、混沌への対処が少し難しくなるくらいか。
 骸の雨が降り注ぐよりはマシだ。猟兵によっては、逆に戦いやすいものもいるだろう。

「今回の有頂天道人は、今までと違って、本格的に、師父の鴻鈞道人の目的を達成するために、手を尽くしてる。だから、手強いよ!」

 まあ、手強いのは最初から確定なのだが。
 以前よりも、という意味ならそうなのだろう。

「じゃあ、説明。って言っても、単純だけどね!」

 前置きを置いたのち、説明を始める。
 単純なことだが、大事なことだ。
 ゆらゆらと双骨尾を振って、ニヤリと微笑んで、話す。

「有頂天道人を、どうにかして倒そう!ってだけだよ!」

 うん。
 思ったよりも単純だった。
 そんな考えが多くの猟兵の頭に浮かぶ。

 …と思ったが、流石にこれだけではない様子。

「一応、戦闘が始まったら、僕にも、よくわからなかった攻撃を、放ってくる…」

 グリモア猟兵の予知をすり抜けて、情報を何も与えない、致命的な先制攻撃の存在。
 何もかも不明瞭undefinedな上に、有頂天道人の攻撃が生緩いはずもなく。

「有頂天道人には、全く動きがなくて、距離もあったのに、気づけば攻撃されてて、ピンチ!って感じ。現場にいたら、何かわかることがあるかも!」

 有頂天道人が動かないということは、近距離攻撃ではないだろう。
 遠距離攻撃。今までは、白い刃を飛ばしたり、気を集めて波動弾のように放ってきたり、多少の遠距離攻撃は存在した。
 白い身体を変形させて放つ、中距離攻撃も存在する。
 聞くだけでは特定は不可能だ。

「あとは、普通に強いから、気をつけてね! 混沌への対策ができてたら、戦いやすいかも!」

 結局のところ、先制攻撃も通常攻撃も何もかも、対処して自身の攻撃を叩き込む以外に勝利はないのだ。

「じゃあ、頑張ってね!」

 にこやかに告げられたその言葉と共に、グリモアの光が煌めいて──。


カスミ
 どうも、カスミです。
 獣人戦争、第三戦線も四半が過ぎ、次々と戦場が制圧されていきますね。
 私は私で有頂天道人を狩ると決めたので(本当はモリアーティさんとか行きたいけど)こちらで頑張っていきたいと思います。
 と言ったところで、今回の説明に移りますね。

 獣人戦線、戦争シナリオとなっております。
 なので、一章完結の短いシナリオとなっております。ご了承ください。


 第一章:「有頂天道人」を倒せ!
 「再孵化」により強化され復活した有頂天道人を倒しましょう!
 今までよりも強力になった混沌攻撃に対処しつつ、デカい攻撃で一気に消し飛ばしましょう!
 「正体不明の先制攻撃」を放ってくるらしいので、しっかりと対処していきましょう!

 プレイングボーナス:有頂天道人が放つ「正体不明の先制攻撃」に対処する。
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第1章 ボス戦 『渾沌氏「有頂天道人」undefined』

POW   :    渾沌孤拳 undefined nackle
全身に【undefined】を帯び、戦場内全ての敵の行動を【undefined】で妨害可能になる。成功するとダメージと移動阻止。
SPD   :    渾沌奇脚 undefined asault
【undefined】姿勢のまま、レベルkm/hで移動できる。移動中は、攻擊が命中した敵に【undefined】の状態異常を与える。
WIZ   :    渾沌妖血 undefined blood
術者の血液に触れたあらゆる対象は、血液が除去されるまで、全ての知覚が【undefined】で埋め尽くされる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
エドゥアルト・ルーデル
よくわからん時は高度な柔軟性を維持しつつ臨機応変に対応するのが良いでござる

相手が【undefined】キメるなら拙者もキメるのがいいでござろう!流体金属キメろォォ!!メタルヒゲマン!!
フゥー…不明瞭になりそうな思考も流体金属がスゥーっと効いてシャッキリポンとスッキリ爽やか…

こちらは流体化による不定形でござる
物理であれば流体化で無力化できるでござるよ!壊れたとしても再集合して身体を形作ればよいのだ!
undefinedとやらも効かねぇでござる!その為の状態異常耐性…その為の融合合体みたいな?

距離が離れてようがどこまでも追い詰めて殺す!鉄の拳が叩いて砕く!
最終的に何事も暴力で解決するのが一番でござる


鳴上・冬季
「出方が変わらぬ以上、最善手が同じになるのは仕方ない事です」
嗤う

「貴方が再孵化出来なくなるまで、何度でも殺すとしましょう。…合一・真黄巾力士」
追加UC
仙術・万病回春

黄巾力士に融合
鋼の身体に仙術とオーラ防御纏う
敵の攻撃は
仙術+功夫の縮地(短距離転移)
空中戦・空中機動+功夫の軽身功
で空気圧察知し羽のように回避
渾沌の諸相undefinedによる制限は追加UCで解除

空中から金磚の誘導弾に炎属性乗せ制圧射撃し行動阻害
同時に砲頭から徹甲炸裂焼夷弾連射
鎧無視・無差別攻撃で周囲ごと火の海にして照度確保

敵の攻撃パターン読んだら縮地し接敵
敵の攻撃掻い潜り貫手
体内に直接雷撃与える

「さようなら、渾沌氏」
嗤う



グリモアの光から現れるのは、二人の猟兵。
エドゥアルト・ルーデル(黒髭・f10354)と鳴上・冬季(野狐上がりの妖仙・f32734)は視線の先に存在する有頂天道人を睨む。
放たれるとの情報があった、先制攻撃。
有頂天道人がその場を動かず、さらに予備動作も見当たらないとなれば、いつ襲いかかるかはわからない。
有頂天道人の方向から攻撃が来るという固定観念すらも捨て、一抹の油断なく周囲を警戒して───

だから、気付けたのだろう。僅かな違和感に。
いつの間に、立っている地面が
音もなく、背後から、二人を飲み込まんと混沌がせり上がり──

飛び退くのが、最適解だろうか。
普通に考えればそれは是なのだろうが、今は違う。
今は、白き混沌を踏み締めている。有頂天道人がそんな回避を想定していないわけがない。足を絡め取られて飲み込まれるのがオチだろう。
ならば、取るべき行動は。

「拙者をそんな不意打ちで倒せるとは思って欲しくないでござるよ!!」
「見切られた以上、対処されるのは当然でしょう。」

爆発し、電撃に焼かれ、混沌は弾け飛ぶ。
そして溶け消えるように白き混沌は無くなり、代わりに有頂天道人が動き出す。

戦いが始まる雰囲気。
どんどん強く張り詰めていく空気感に、心を高鳴らせて。

「出方が変わらぬ以上、最善手が同じになるのは仕方ないことです。」
「虎狩りだァ!虎狩りでござる!!」

「カカ…よもや、負け戦か。だが、師父の為にも、この程度で折れるわけにはいかぬのだ…!!」

死合は、極めて静かに始まった。

「貴方が再孵化出来なくなるまで、何度でも殺すとしましょう。
…合一・真黄巾力士」

冬季の体が、側に備える巨大な機械と融合してゆく。
強大な鋼の体。統べるのは鋼よりも剛い精神。
オーラと仙術の二つでさらに守りを固め、その圧を高めてゆく。


「相手が【undefined】キメるなら拙者もキメるのがいいでござろう!流体金属キメろォォ!!メタルヒゲマン!!」

またエドゥアルトも液体の金属を自らの体に溶け込ませ、まるでターミ○ーターのように……
メタリックな表面に覆われたその表情は笑みを浮かべている。その眼を除いては。
ある種独特な圧を感じるその視線を惜しみなく有頂天道人に注ぎながら、構える。

動くのは、有頂天道人だ。
二人を纏めて、白き混沌の刃で切り刻まんと襲いかかる。
その踏み込みは神速と呼んでも良い程に。脳が認識を拒否する流麗な動き。
だが、それはこの二人には通用しやしないモノで。
空高くへ浮かび上がり地上を睥睨する冬季には冷静にそれを眺める余裕がある。
今のエドゥアルトには【undefined】の影響は少ない。
結果として──

「わざわざ空へと跳ぶべきではなかったのですよ。」

同系統の武術を扱う者同士、そこでは差がつきにくい。
故に、機械化、混沌化、宝貝、雷、あらゆる手で差を広げようと努力する。
その最たるものは、戦場のアドバンテージ。
ここは空中。冬季の統べる場所だ。


「削られても!壊されても! 再集合して形作ればノーダメージでござる!!」

今のエドゥアルトには物理攻撃はほとんど効かない。
流体化して避けるのが本来の使い方ではあるものの、自ら攻撃する隙が少ないのならば反射ダメージに期待した方がいい。

──結果として、攻撃は、その悉くを対処され、今度は猟兵たちのターンだ。

「貴方の攻撃パターンも、これだけ戦えばもう見切っています。もう、私が貴方の武に遅れをとることはない。」

「最終的に何事も暴力で解決するのが一番でござる!」

それぞれが意思を固めて、有頂天道人を捉える。
空中からの追尾する金碑。それは炎を纏い、少しずつ行動を抑制する。
同時に徹甲炸裂焼夷弾を次々と放ち、この世の地獄が形作られる。
燃え盛る夜の平原は、煌々とした光を放ち、闇に紛れる有頂天道人の姿を浮かび上がらせる。

冬季は急接近し、その体を貫かんと縮地で背後を取る。
正面からは、エドゥアルトの鉄拳が迫っている。

ガキン、と凡そ人間が獣を殴ったとは思えない音を響かせ、その体をよろけさせる。
そこに発生するのは、致命的とまで言える隙。
それを逃す冬季ではなく──

「さようなら、渾沌氏」

死を呼ぶ貫手が、有頂天道人を貫いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

御形・菘
むしろ妾たちは普段、出方を知っておるからのう
今回はイーブンという気持ちでいけばよいだけだ!

攻撃を食らった後の厄介な諸々については気にせんよ
まずは先制の初撃、急所狙いと想定して左腕で確実に受け止めよう
はっはっは、何が見えてるか視聴者には分からんから、臨場感あふれすぎるナイス実況で説明だ!

此度は各種オーラを全身のガードのために纏い、防御を主体で立ち回ろう
仕掛けてきたと感じたら左腕でカウンターも狙うぞ

で、有頂天道人にやりたい放題を許すわけがなかろう?
はーっはっはっは! 妾はすでに準備を済ませておる、上空にな!
さあ、お主の攻撃が妾を削り落とすか、花に埋もれてしまうのが先か、楽しい持久戦の始まりだ!



グリモアの光から現れた影。それは人の形に在らず。
御形・菘(邪神様のお通りだ・f12350)は、ゆるりと構え有頂天道人を睨んでいる。

有頂天道人と戦うのは、2回目だ。
その強さを、身に染みて知っている。今は前回より強化されているかもしれないが、だからこそ、圧倒的強敵であるのは間違いない。
そして、相手も知っている。菘について、戦い方やその特徴を。

だが、それは不利ということなのか?

それは、否。

「むしろ妾たちは普段、出方を知っておるからのう。」

グリモア猟兵による予知は、猟兵たちの最も強力な武器といえよう。
相手の攻撃、注意点、状況などを、文字通り未来を見て事前に知ることができるのだから。
その予知を対策され、一度戦ったことのある相手ともう一度戦う?
そのどこが「不利」に結びつくのか。

「今回はイーブンという気持ちでいけばよいだけだ!」

戦意は、すでに固まっている。
あとは、それを余す所なくぶつけるだけだと、言わんばかりに。


戦闘が始まる気配は、無かった。
あるいは菘の超感覚で、ソレの気配を感じたのだろうか。
菘の足元にある“白い水溜り”が、蠢いていることに。
音も無く迫り、背後から飲み込まんとしていることに。

だが、知っているなら、見えているなら、対処は容易。
踏み込めば足が取られる。ならば、迎撃一択だろう。

「早めに配信をつけておいて、助かったのう!」

菘の背後から迫る混沌を、振り返りつつの左腕──裏拳で散らす。

「妾の油断を誘っての、[白き混沌]での不意打ちか。音も無く、振動もなく、夜闇に紛れた攻撃は見事だが……妾に聞くわけがなかろうよ! はっはっは!」

わざわざ言葉でそれを言うのは半分が視聴者への説明、半分が自分への鼓舞だ。
そして、全身から奔り出るオーラを全身に纏い、もう始まっていた会戦のゴングを叩き壊すかのように、叫ぶ。

「かかってくるがよい、有頂天道人よ!!」

菘には自分から仕掛ける気はない。
防御を固めてカウンター狙いの立ち回りをするつもりなのと、とある準備を行う必要があるため、全力で攻められないのだ。

神速の踏み込みで、有頂天道人が迫る。
ダン、と地を蹴る音を響かせて、その拳を、蹴りを、叩き込まんとす。

だが、対処はできる。
致命的な攻撃を最優先で処理し、分厚いオーラの壁で攻撃を受ける。
攻撃の瞬間に発生する隙に、邪神の左腕を叩き込む。

「はっはっは!今のは少し危なかったぞ、有頂天! 危うくオーラが破られそうだったのう!!」

視聴者へのコメントも忘れない。
これが、菘のやり方。今まで積み重ね、繰り返してきた実績と信頼がある、自分のスタイルなのだ、と。

「さて、そろそろ、だ。
まさか、この妾が有頂天道人にやりたい放題を許すわけがなかろう?」

守りの手を止めることなく、言葉を紡ぐ。
これは有頂天道人へのものではなく、視聴者達へのもの。
配信では視聴率、反応、スパチャ共に最高潮。
ここが、ここからがクライマックスなのだと、視聴者たちに見せつけるのだ!

「はーっはっはっは! 妾はすでに準備を済ませておる、上空にな!」

ばっ、と動画の画角が上空へと切り替わり、映し出されたのは空一面に描かれた巨大な魔法陣の姿。
そこからは花吹雪が舞い出でて、戦場の雰囲気がガラッと変化する。
表現するなら、「夜桜の死闘」、とでも言うべきか。
盛り上がりは十分だ。あとは、を行うのみだ!

「この花吹雪は、お主に死を与える花驟雨ヘリオガバルス。さあ、最終ラウンドの始まりだ!!」

花吹雪が舞い、混沌は踊る。
地が割れ、宙は震え、互いの拳が鈍い音を響かせる。

この熱戦は佳境の中に、纔かに終わりを感じさせるも、未だ終わりは訪れず。
風が吹く。これは、菘の、猟兵達の背後から吹く追い風だ。

戦場の行方は──

大成功 🔵​🔵​🔵​

国栖ヶ谷・鈴鹿
カスミマスターにおまかせします。かっこいい国栖ヶ谷・鈴鹿をお願いします!

ハイカラさんの天才発明家&パテシエイルの多才なパーラーメイド。
お手製の二挺銃の扱いと、小回りの利くフロヲトバイの紅路夢、空鯨型航空巡航艇ヨナ、ワンオフのスーパーキャバリア阿穹羅と、守護稲荷きこやんの護法術、ハイカラさんの後光のパワーを駆使した、発明と天性の才能を武器に明るくも自信に溢れた心持ちで挑みます。


先制攻撃に対応する、ヨナの噴水の浄化、きこやんの結界術の多重の防御陣を作り迎撃。

状態異常をUCで移植して、行動が鈍ったところへ阿穹羅の遠距離砲撃と二丁の機関銃の掃射の射撃術で一掃するよ!

悪いね、君はここで終幕だよ



きらりと輝くグリモアの光から、一つの人影が現れる。
ずん、と重たい音を響かせ地を鳴らすその人影──国栖ヶ谷・鈴鹿(命短し恋せよ乙女ハイカラさん・f23254)はその自慢の機械をひと撫でして、有頂天道人を睨む。

「流石に、これ以上好き勝手させられないよ。」

この戦争を通して、須弥山型都市シャングリラ・シュミセンの制圧から始まり、戦禍の中心へと少しずつ動きながら、遂には師父──「鴻鈞道人」の手によって白き混沌へと染まり切った有頂天道人へ、その意思を向ける。

情報によると、今回もまた、混沌に染まる先制攻撃に備えなければ、勝利は無い。
そもそもの性質として有頂天道人の攻撃は普通の武術よりも捌くのが難しいというのに、グリモア猟兵にすらも予知することのできない不明瞭undefinedさ。最大限の警戒を敷く必要があるだろう。

鈴鹿は強力な先制攻撃に対し、回避ではなく浄化、防御し受け切ることを選ぶ。
回避が苦手というわけではないが、有頂天道人に対しては自分の得意な方法で戦わなければ、その圧倒的な初見殺し性能と異様に研ぎ澄まされた武によって敗北は必至。多少相性は悪くとも、この方法が最善手。

鈴鹿の周囲にヨナが作り出す聖なる噴水が顕現する。
聖を強め魔を浄化するこの噴水は、触れたものの「魔」を分解し消し去るに足る力を持つ。もちろんそれは有頂天道人も例外では無いはずだ。
そして、さらにきこやんが展開する魔法陣から、頑強な結界が多重に作り出され防御陣を築く。
先制攻撃があるというのなら、その全てを受け切ってからカウンターを叩き込んでやる。そんな気迫が感じられる防御の構え。

そしてついに、その時が訪れる。
有頂天道人は一歩も動いていない。ただ一度視線をやっただけ。

鈴鹿の超感覚か、それともただの偶然か、鈴鹿は夜闇に紛れた白い混沌が、もうすでに足元に広がっていることに気づく。

「いつの間に…!」

だが、白い混沌は噴水による浄化の力に押され、その動きを鈍らせている。
背後から鈴鹿を飲み込まんとした時にはもう既に、その場に鈴鹿はいない。
これが、あれだけ警戒していた有頂天道人の先制攻撃なのか、と若干の疑問に思うが、敵が想定よりも弱いならば何も問題はない。
警戒を少し強めながら、両手に携える二丁の機関銃を構え、唱える。

「世界に満ちる、艱難辛苦を祓う時!ぼくの光は全てを糺す!」

ハイカラさんとしての力。鈴鹿の背後からは輝かんばかりの後光が溢れ出し、夜闇を押し除けて平原を照らす。
この力は、受けた状態異常を対象に移し替えるというもの。
常に、混沌による状態異常を振り撒く有頂天道人と、相性のいい力。使わない理由は、ない。

二丁の機関銃による弾幕が、有頂天道人を襲う。
神速の足捌き、体捌きでいなしていくものの、その動きは余裕を感じさせるようなものではない。

「なら、もっと余裕を無くしてあげるね。」

二丁機関銃の弾幕に加え、阿穹羅の正確無比な遠距離砲撃が加わる。
数で押してくる機関銃と、回避の隙を的確に狩る阿穹羅。果たしてこの世に完璧に捌き切れる存在がどれほどいるのだろうか。
有頂天道人とて例外なく、時間を追うにつれて被弾は増え、一度被弾すると連鎖的に銃弾の嵐が肉体を蹂躙する。

「悪いね、君はここで終幕だよ。」

溢れ出る白き混沌も、この状況になってしまえば意味はなく、手を伸ばしても次の瞬間には蜂の巣だ。
遂には、避けるほどの力も全て刈り取られ、ずん、と音を立てて倒れる。

有頂天道人、戦場に沈む。この事実に、何一つの差異はなく。
それは獣人戦争をまた一つ終わりに導く戦果なのだと、心が震える。
この戦場は、混沌に満ちるこの夜は、終わりを迎えたのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2024年06月01日


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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト