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獣人世界大戦⑬〜サバイバルダンス

#獣人戦線 #獣人世界大戦 #第二戦線 #人民租界 #有頂天道人


 第二戦線に於ける有頂天道人は「サイバー化」と「渾沌化」で己の肉体を強化し尽くし、圧倒的な暴力と智謀によって人民租界のサイバーマフィアを統率する、百戦錬磨の征服者コンキスタドールです。
 人民租界のマフィアを率いるサイバーカンフーマスターで、見た目の通り肉体の一部はサイバー化しており、もう一方で「渾沌化」もしているという、二種の作りを成しています。機械化義体の膂力と速度で繰り出す「サイバネ殺法」で、敵を渾沌化させてしまうという特性を持っているようです。大変な強敵ですね……!

 ユミナス・チャイブ(マジカル☆強化ナイト!・f22254)は、手元の予兆資料をきりりと読み上げ、猟兵たちに現状を伝えていきます。
 見事第一戦線を突破した猟兵たちの行く先に立ちはだかる、サイバーカンフーマスター:有頂天道人。我々の想像出来ないサイバネチックな攻撃が待ち受けていそうです。
 『師父』と彼が呼ぶ何者かの命により、ワルシャワ条約機構や幻朧帝国を出し抜いて「はじまりの猟兵」に至ろうとしているとのこと。尚、有頂天道人は渾沌化した右半身を「白き天使の翼・白きおぞましき触手・白き無貌の牛頭・白き殺戮する刃」……等々に不規則に変化させ、「予想もつかない不意の一撃」を放ってくるようです。混沌四種の白で構成された攻撃には、くれぐれもご注意を。
 その技で、強化した肉体から「サイバネ殺法」を繰り出してくるというのですから、恐ろしさ倍増ですね。とはいえ、ここまで戦い培った経験をお持ちの猟兵の皆さんであれば、華麗な対処が期待出来ると思い、戦のご依頼をさせていただく次第です。

 厄介なのは、混沌化された技たちです。これらを掻い潜り、敵の不意打ちに翻弄されないよう、冷静な立ち回りが要求されるでしょう。逆に言えば、注意するべきポイントは一つとも言えますね。
 肉弾戦に自信のある方、トリッキーな攻撃が趣味の方にお勧め出来る戦闘シナリオとなっております。我こそはという、戦闘に自信ありな猟兵の皆さんのご参加をお待ちしております!


ロミナ毅流
 猟兵の皆様、お疲れ様です! ロミナ毅流です。
 獣人世界大戦、第一線への参加お疲れさまでした! 無事第二戦線へと進軍出来たこと、嬉しく思います。
 しかしながら、第二戦線には強敵が多数配備されたようで、特にこの「有頂天道人」のOP作成にはマスター側も若干苦戦しているとのことですので、微力ながら協力させていただく次第です。
(普段は日常シナリオをメインにしていますが、折角の戦争ですので、多少なりとも貢献出来れば幸いです。)

 それにしても、サイバーで混沌とは欲張りな属性持ちですね……?
 厄介な攻撃の数々が予想されるところではありますが、プレイングボーナスとしてはわかりやすく【「渾沌化」から放たれる予測不能の不意打ちに対処する】とありますので、とにかく力こそパワー、パワーこそ正義といった体で押し切るもよし、頭脳戦に持ち込んでこちらから逆に混沌させる攻撃を仕掛けるもよし、です。
 見事なプレイングを見せてくださった猟兵さんにはボーナス! ということで、是非とも華麗なる戦いをお見せいただけますと幸いです。引き続き戦闘頑張ってまいりましょう!
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第1章 ボス戦 『有頂天道人』

POW   :    サイバネ殺法 undefined cyberne
【機械化義体でカンフー技】を放ち、命中した敵を【undefined】に包み継続ダメージを与える。自身が【中国拳法の構えを】していると威力アップ。
SPD   :    サイバー渾沌拳 undefined kungfu
【サイバー化した肉体】と【渾沌化した肉体】を組み合わせた独自の技能「【サイバー渾沌拳】」を使用する。技能レベルは「自分のレベル×10」。
WIZ   :    渾沌波動弾 undefined aura
レベル秒間、毎秒1回づつ、着弾地点から半径1m以内の全てを消滅させる【undefined】を放つ。発動後は中止不能。
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葉月・静夏
渾沌化にサイバー化と色々な手段で自分を強化して、向上心が高い敵なのかな?厄介そうだけれど戦って楽しそうでもあるね。

不意打ちの対処のために【鉄壁】の防御姿勢をとって攻撃を受けながら観察してみるよ。渾沌化した右半身が不規則に変化するとはいえ、残りの左半身も完全に不規則に動けるとは考えにくいので、特にそこに注目して癖などを見切りたいね。
それと、守ってばかりだと敵が様子見をするかもしれないから、時々攻撃もしていくよ。

大胆動きが見えてきたら【ジャストガード】で隙を作り、【真夏の花火】で一気にダメージを与えたいね。

私の格闘技能とあなたのカンフー、どちらが強いかな?



「渾沌化にサイバー化と色々な手段で自分を強化して、向上心が高い敵なのかな? 厄介そうだけれど戦って楽しそうでもあるね」
 葉月・静夏(せい夏・f40839)は、少しおっとりとしながら、それでいて確実な視線をターゲットに向けた。難敵を前にして堂々たる構えを見せる。戦いを楽しもうという姿勢も見事な戦士である。
 不意打ちの対処のために【鉄壁】の防御姿勢をとって、絶妙な間合いから繰り出される攻撃を受けながら観察している静夏の胸の内に、徐々に灯り始めた熱を感じる。渾沌化した右半身が不規則に変化するとはいえ、残りの左半身も完全に不規則に動けるとは考えにくいので、攻撃の隙に注目して癖などを見切りたいところだ。

 有頂天道人は姿勢を正し【中国拳法の構え】を取ろうとするのだが、静夏が時折混ぜてくる絶妙なタイミングの攻撃に、なかなか思うような形に移行出来ずにいた。
 【機械化義体でカンフー技】を放ち、命中した敵を【undefined】に包み継続ダメージを与えようと試みるも、静夏の【鉄壁】の前に寸でのところで制されてしまう。さすが、徒手空拳の使い手である。
「やるわね、それじゃあ……私の格闘技能とあなたのカンフー、どちらが強いかな?」

 攻守のやりとりは長く続くと消耗戦になってくる。決めきれない有頂天道人のカンフー技を【ジャストガード】して隙を作り、そして……。

『夏より熱い炎の花よ、夜の空へと咲き誇れ!』
【跳び上がりながらのアッパーのために左拳】を構えて【全身に演出用打ち上げ花火、左拳に炎】を纏い、発動前後が無防備となる代わりに、超威力・超高速・防護破壊の一撃を放つ【真夏の花火】で一気にダメージを与える!
 派手な衝撃音と、技をまともに受けた有頂天道人の声にならない叫びが混ざり、そのサイバー且つ混沌とした体躯が宙を舞う──!
 直前直後に大きな隙を作る技ではあったが、相手のタイミングをうまく崩した見事な一撃が打ちあがった。
 残念ながら半身に構えられた混沌は十分に生かされず、有頂天道人の身体は地面へ倒れ込んだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鳴上・冬季
「混沌を封じるなら宝貝が容易いと思いませんか」
嗤う

「…鳴り響け、縛作八音盒」
宝貝能力
有頂天道人の攻撃意思を受け無作為変異する混沌化能力のうち
攻撃意思を伝達し変異作用するその変異作用部分を音で阻害
結果混沌化の発動(含む混沌化によるundefined)を封じる

宝貝は戦場上空で黄巾力士が抱えオーラ防御で庇う

自分は仙術+功夫で縮地(短距離転移)し接敵

仙術+属性攻撃で雷属性を全身に纏い空中戦・空中機動+功夫で軽身功
敵の頭や蹴り足に乗り挑発兼ね顔面膝蹴り
敵の攻撃は寸勁で打点逸らし同時にサイバー義体に雷撃のダメージ重ねる

震脚からの寸勁
縮地や軽身功による死角からの貫手
肘打ち裏拳
連脚回し蹴り延髄蹴り
等連撃続ける



 有頂天道人は緩やかに【中国拳法の構えを】取る。【機械化義体でカンフー技】を放ち、命中した敵を【undefined】に包み継続ダメージを与える、自慢の「サイバネ殺法 undefined cyberne」を繰り出すためだ。
「混沌を封じるなら宝貝が容易いと思いませんか」
 対して、鳴上・冬季(野狐上がりの妖仙・f32734)は嗤った。有頂天道人の最初の動きは、ある程度予想出来ていた。自身の得意な戦法を取るのが拳法使いのセオリーであるように、宝具使いの冬季もまた、セオリー通りの構えを始めた。
「素材がなくても、想像力と仙術で、一時しのぎの宝貝は作れますが。存在と消費がとんでもなく非効率なので、あまりやりたくないんですよ」
 相手の力量を察するに、こちらもある程度の力を出しておかなければ、打ち負ける。冬季は口元だけ笑みを作り、真剣な眼差しで無敵の【宝貝】を発動させた。
「…鳴り響け、縛作八音盒」
 有頂天道人の攻撃意思を受け無作為変異する混沌化能力のうち、攻撃意思を伝達し変異作用させる。その変異作用部分を音で阻害、結果混沌化の発動(含む混沌化によるundefined)を封じる……というのが冬季の狙いだ。神経を集中させ、想像の創造に専念しようと試みるも、有頂天道人の繰り出すサイバネ殺法は思いのほか早く、そして的確であった。
 想像した創造が力業で抑えつけられようとしている……冬季は構えたまま、宝貝は戦場上空で黄巾力士が抱えオーラ防御で庇う。その間、自分は仙術+功夫で縮地(短距離転移)し接敵せんと試みるも、有頂天道人の動きの方が僅かに速い!
 仙術+属性攻撃で雷属性を全身に纏い、今度は空中戦・空中機動+功夫で軽身功の流れへ持ち込もうと試みる。拳法と仙術の激しいぶつかり合いが連続し、周囲のものにはその速さと気迫が伝わるのみで、動きの委細まではわからぬほどだ。
 有頂天道人の頭や蹴り足に乗って、冬季は挑発を兼ね顔面を膝蹴り、相手の攻撃は寸勁で打点を逸らしながら、同時にサイバー義体に雷撃のダメージを重ねていく。打撃が奏でる音が高らかに、しかし鈍く響く。
 震脚からの寸勁、縮地や軽身功による死角からの貫手、肘打ち裏拳、連脚回し蹴り延髄蹴り等、あらゆる連撃を続ける冬季。すさまじい気迫は、有頂天道人の混沌発動を許さない猛攻撃だ。
 息をのむ。激しくも満足のいく戦いが出来ることを、二人は心の中で互いと己を高め讃えあった。

成功 🔵​🔵​🔴​

リリ・アヌーン
サイバー化と渾沌化で百戦錬磨
なんですってね
ウフフ、身体を改造しすぎ
生身のままじゃ自信がないですって
言ってるようなものじゃない
身体は大事にしなさいよ~
後で私みたいにガタが来るんだから

サイバネ殺法に
ナイトメア・リリーで対抗
美しい歌声で強力な
【慈悲深く巨大な死神】を創造
振り下ろす鎌でUC攻撃

渾沌化した右半身を
触手とか刃とかに変化させて
不意打ちしてくるんですってね

その心意気がダメ
男の子なら正々堂々と
正面から来なさい
それとも私みたいな
アラサーエルフが怖いのかしら?

最初から何発かもらうつもり
力持ちの頑丈さで笑顔で凌いで
怪力で捕まえて
機械化した部分を凹ませて
使い物にならなくするわ
さあ、もう1回UCよ♪



「サイバー化と渾沌化で百戦錬磨なんですってね。ウフフ、身体を改造しすぎ! 生身のままじゃ自信がないですって言ってるようなものじゃない? 身体は大事にしなさいよ~後で私みたいにガタが来るんだから」
 リリ・アヌーン(ナイトメア・リリー・f27568)は有頂天道人に対し何とものんびりとした口調で向き合っていた。庶民派スナックを経営しているアラサーエルフのお姉さんからの、非常に現実的な感想である。有頂天道人が酒が飲めるのであれば、一杯奢って胸の内でも聞いてみたいくらいだ、とリリーの度胸は据わっていた。

 サイバネ殺法にはこちらもとっておきの技で対抗と、リリーはユーベルコード、ナイトメア・リリーを紡ぎ出す。美しい歌声で強力な【慈悲深く巨大な死神】を創造するのだ。流れるような旋律から生み出されたものとは思えぬほどの退廃的な姿の死神が、振り下ろす鎌で攻撃を仕掛けていく!

「渾沌化した右半身を、触手とか刃とかに変化させて不意打ちしてくるんですってね」
 完全勝利は端から求めていない、何発かの攻撃はもらう覚悟で防御を固めつつ挑む。有頂天道人の攻撃は他猟兵の戦いを観察した中で、対策を練っていたところだ。持ち前の力と頑丈さをもって笑顔で凌いでいく。
「その心意気がダメ。男の子なら正々堂々と、正面から来なさい。それとも私みたいなアラサーエルフが怖いのかしら?」
 これには有頂天道人も無反応ではいられなかった。よかろう、ならば……と、早速自慢の混沌を発動させようとしたところを、怪力で捕まえる!
 機械化した部分を狙って連続攻撃を仕掛け、凹ませて使い物にならなくするのがリリーの狙いだ。混沌化のほうの作りはわからないが、機械化された部分ならば物理対処が可能なはず、と見込んでの攻撃だ。
「さあ、もう1回UCよ♪」
 リリーの攻撃はまだ止まず、笑顔もそのまま。魅力的な笑みと形容しがたい混沌は、果たしてどちらが先に崩れるのか。
 再び召喚された死神は、どちらの魂を先に刈り取るのだろうか。リリーは笑顔で信じ続ける。死神の力は自分の思いの力と同等なのだ。これは祈りではなく、確信まで持って行かなければならない。
 この勝負、長期戦になるのは間違いないようだ。互いに一歩も譲らず、緊張が続く──。

成功 🔵​🔵​🔴​

禹・黄風
厄介でも打ち勝つのが猟兵の定め、全力を持って悪虎を打ち破ってっ見せましょう。

不意打ちが非常に厄介、なら不意打ちに時間のかかる距離から一気に畳み掛けましょうか。
周囲の地形を利用、自在三節棍の伸縮も活用して距離を取りつつ有頂天道人を牽制。
焦れてサイバー渾沌拳で仕掛けてきても足元を狙い崩して接近を妨害します。
気配感知で殺気を読み取れれば渾沌で仕掛けてくるタイミングも読めるかも。
何れにせよ仕掛けてきたタイミングでカウンターを叩き込みましょう。
UC起動、呼吸を整え気を自在三節棍に練り込み一気に伸ばし義体部分に刺突をブチ当て吹き飛ばす。
…私も貴方もまだまだ未熟、武の頂は遠いものです。

※アドリブ絡み等お任せ



(厄介でも打ち勝つのが猟兵の定め、全力を持って悪虎を打ち破って見せましょう。)
 禹・黄風(武の頂を・f40009)は、同じく獣のものが繰り出す攻撃を真摯な瞳で見極めようとしていた。相手も武術を使うものであれば、目的はどうあれ、その道を究めんとする者であるから、気を引き締めて対峙するのが礼儀であろうと思ったからだ。
(不意打ちが非常に厄介、なら不意打ちに時間のかかる距離から一気に畳み掛けましょうか。)
 あちらには混沌という術があるようだが、こちらには武器のリーチも攻撃力もある、活用して戦うことが出来れば、勝機も見えてくるであろう。
 周囲の地形を上手く利用し、自在三節棍の伸縮も活用して距離を取りつつ、有頂天道人を牽制していく黄風の目に迷いはない。互いに距離を見計らいながら打ち合いを続けていくと、焦れた有頂天道人は【サイバー化した肉体】と【渾沌化した肉体】を組み合わせた独自の技能、「【サイバー渾沌拳】」を使用し、仕掛けていくのだが、それは黄風に完全に読まれていた。
 見事に足元を狙い崩して接近を妨害することに成功する黄風だが、ここで気を抜くこともなく、次の一手を思案していた。

(気配感知で殺気を読み取れれば、渾沌で仕掛けてくるタイミングも読めるかも。何れにせよ仕掛けてきたタイミングでカウンターを叩き込みましょう。)
 互いの攻撃と共に響く打撃恩と呼吸の音が周囲により一層の緊張感をもたらす。高レベルの武人同士の戦いは、武力より精神力の戦いと言ったほうが正しい。互いで理解しているあまり、隙を見出すのも難儀であった。この勝負、持久戦だ。気力の尽きた時が勝負所だろう。
 有頂天道人も、黄風の心意気に感化されたように体術をメインとした戦いを繰り広げている。黄風と同等……もしくはそれ以上の気迫を持って制しようと試みている。

 どのくらいの時間が経過しただろうか、ここで一歩、呼吸を進めたのは黄風側だ。
『――固め、打ち据える』
 ユーベルコード、硬功棍インゴングゥンを発動させたのだ。
呼吸を整え、気を自在三節棍に練り込み一気に伸ばし、有頂天道人の義体部分に刺突をブチ当てて吹き飛ばした。すさまじい衝突音と共に、有頂天道人の身体が飛んだ。
「…私も貴方もまだまだ未熟、武の頂は遠いものです」
 次の一手に備え、黄風は身構える。有頂天道人は衝突した壁の瓦礫にまみれながらも、ゆっくりと態勢を整え直そうとしていた。腕の義体は割れていようとも、未だ、気力は折れていない。
 ギラリと互いの目が光る。戦場での武人は、精神で対話もすると言うが、今ここがまさにそうした構図であった。

成功 🔵​🔵​🔴​

アトシュ・スカーレット(サポート)
性格
悪ガキから少し成長したが、やっぱり戦うのは好き
大人に見られるように見た目的にも精神的にも背伸びしている
目の前で助けられる人がいるなら積極的に救おうとする
口調は「〜だな。」など男性的

戦闘
【呪詛(腐敗)】と「棘」を組み合わせ、万物を強引に腐敗させる方法をついに編み出した
前衛も後衛もやれる万能型だが、前衛の方が好き
複数の武器を同時に操ることも可能
高速戦闘も力任せの戦闘も状況に応じて使い分ける
(装備していれば)キャバリアにも対応可
光や聖属性は使えません

非戦闘
聞き耳などを駆使した情報収集を中心とする
化術で動物に化けて偵察することも


禹・黄風
…もう一押し。ここまで来たなら押し切るのみ。
立ち上がれぬよう今度こそ叩き割りましょう。

先程の戦法は見切られていてもおかしくない。
遠距離でも関係なく攻撃を届かせる技、渾沌の部位での不意討ちを組み合わせ対抗してくるでしょうか。
なら今度はこちらで。
UC起動し重量を大気と等しくし、気の噴出で飛翔し波動弾連射を回避。
消滅範囲から逃れるようフェイント交えて地形も上手く盾にするように利用、中断できない隙を突いて一気に義体側から回り込み接近。
部位変形でカウンターを狙ってくるでしょうが軽量な身を活かし脱力して受け流すように対抗、凌いだらその勢いを乗せつつ重量を戻し全力の一撃を叩き込みます。

※アドリブ絡み等お任せ



「……もう一押し。ここまで来たなら押し切るのみ。立ち上がれぬよう今度こそ叩き割りましょう」
「後押しが入用なら、加勢する!」
 再び有頂天道人と対峙する禹・黄風(武の頂を・f40009)に声を掛け合流した、アトシュ・スカーレット(神擬の人擬・f00811)もまた、同じく闘気を纏い身を構えた。
 混沌の力を全開放する暇も与えられない速度で、二人と有頂天道人の打ち合いが始まる。
(先程の戦法は見切られていてもおかしくない。遠距離でも関係なく攻撃を届かせる技、渾沌の部位での不意討ちを組み合わせ対抗してくるでしょうか。なら今度はこちらで。)
 黄風は間合いを図り、次なる手として遠距離からの攻撃を試みる。近距離はアトシュの担当だ。打ち合い切磋琢磨する有頂天道人とアトシュを捉えながら、黄風がユーベルコード「軽身功チンゴン」を発動させ、重量を大気と等しくし、気の噴出で飛翔し波動弾連射を回避していく。
『自然を感じ、自然に気を一致させる――そうすれば、この通り』
 有頂天道人側も、渾沌波動弾undefined auraを放つ。本来であれば着弾地点から半径1m以内の全てを消滅させる【undefined】なのだが、風のように舞い動く黄風はそれを軽々と躱していく。

『我が理想よ、現界せよ!其は何にも揺るがぬ刃となり、盾となれ!』
 アトシュ側は、過去の戦いで【呪詛(腐敗)】と「棘」を組み合わせ、万物を強引に腐敗させる方法を編み出した経験を活かし、前衛を担当。こちらもユーベルコード「幻想憑依・夢想式サモンヴァッフェ・トラオム」を使用することで、【自身の理想とする姿を幻想から呼び出し憑依】【融合する事でその理想の力を借り受けられ、】【発動している間、明確に維持し続ける事】で自身を強化する。打ち合いに耐えるべく、今回は防御力を強化して。文字通りの盾となり攻撃を引き受ける形だ。
 対する有頂天道人は、サイバネ殺法undefined cyberneで【機械化義体でカンフー技】を放ち、命中した敵を【undefined】に包み継続ダメージを与ようとするも、【中国拳法の構えを】整えることが出来ず、その威力は十分には発揮出来ずにいる。

 消滅範囲から逃れるようフェイント交えて、更に地形も上手く盾にするように利用すると、中断できない隙を突いて一気に義体側から回り込み接近していく。アトシュと黄風とで、有頂天道人を挟み込むような形の態勢を取り、二人で同時攻撃を仕掛けていく。これにはさすがの混沌使いも、思うような力を発揮しきれない。

「よし、今だ!」
「相分かった!」

 一瞬の隙を突いた猟兵たちの攻撃が、有頂天道人の義体部分にクリーンヒットする!
 何度も攻撃に耐えてきたものの、集中してダメージを受け止めていたせいか、ついに耐え切れず瓦解する……!
 叫びとも悲鳴ともつかぬ声と、派手な破壊音が皆の耳を貫いていく。有頂天道人も必死に残る混沌の半身を発動させようとするも、アトシュの鉄壁防御の前に十分な力を発揮出来ない!
(部位変形でカウンターを狙ってくるでしょう……読み通りです。軽量な身を活かし脱力して受け流すように対抗、凌いだらその勢いを乗せつつ重量を戻し全力の一撃を叩き込みます。)
「行きます!」
 黄風の宣言と共に、全ての力を乗せ、より一層重い一撃が有頂天道人に襲い掛かる!
 肉体同士がぶつかる鈍い音がひときわ強く鳴り響き……ついに、二人の見事な連携により、有頂天道人は大地に身を預けるように倒れ込んだ。
「やったな!」
 アトシュも構えを解いて、ふうと一息つく。実に清々しい空気だ。他の猟兵たちも、長い時間の集中力を解き、ようやく勝利の呼吸を味わうのだった。
「有頂天道人……確かに素晴らしい武人でした。私はこの戦いを忘れることはないでしょう」
 黄風はこの戦いで得られた心地よい緊張感を胸にそっとしまい込み、顔をあげる。空の青さが眩しい日の出来事だった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2024年05月16日


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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト