獣人世界大戦⑫〜大いなる幼女
「野郎共、仕事の話をするぞ」
大神・狼煙(寂れた店の残念店主・f06108)がグリモアを展開して地図を示す。そこは通常の戦場よりも広い。その理由こそが、桁違いの巨大な敵の存在である。
「獣人世界大戦でドンパチやってたら、デカブツが湧き出して来たことは知っているな?今回の依頼はあのデカいガキの始末だ」
狼煙が示した幼女総統「ギガンティック」は周囲の環境との比率から、恐らくその体躯は数百メートルはある事が予測されている。
「あっちは自分のデカさを理解してて、ガタイの差を逆手に取り、隙をついて急所を突こうとしようものなら、質量差で圧殺される」
巨大な生物はその分だけ挙動が遅くなる。象と鼠を並べてみれば、イメージしやすいだろう。しかし、ギガンティックはそういった生物として起こりうる弱点を持たないらしい。
「やり合うなら、互いのサイズ差が影響しない戦い方をする必要がある。その上で、相手の実力を思えば小手先のごまかしも効かんだろう……だが、あちらはここを死地とは考えていないらしい。適当に足を止めさせておけば頃合いを見て撤退するだろう」
グリモア持ちは転移門を開き、猟兵達に道を示す。
「たとえここで確実に殺す必要がないとはいえ、生半可な腕なら潰されて仕舞いだ。死ぬ覚悟のある奴だけ進め。少しでも恐れるなら帰れ、半端者は無駄死にするだけで邪魔だ」
猟兵達は、進むか、否か。己の手を見つめて決断を下すのだった……。
久澄零太
ヒャッハー『戦争依頼』だァ!
久澄です
一回くらいはネームド出しておきたいなーって……
なお、有力敵だから通常よりも判定がハードモード
その関係で採用率が低い、採用されても判定が厳しい、という散々な依頼になります
が、そんな事やって完結しないと本末転倒であるため、十三日の十二時(お昼)過ぎた時点でまだ終わってなかったら、細かい事はぶん投げていつもの『ギャグ依頼』展開でサクッと締めます
ではでは、皆さまの頭脳プレ、もしくはネタプレをお待ちしております
第1章 ボス戦
『幼女総統「ギガンティック」』
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POW : 幼女キーック!!!!
単純で重い【幼女キック】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD : 超超巨大ビィーム!!!!
【超超巨大砲『シュリヒトゲヴェーア』】から、レベル×5mの直線上に【超超巨大ビーム】を放出する。【魔力】を消費し続ければ、放出を持続可能。
WIZ : 斯様な結末、吾輩は断じて認めない!!!!
全身に【終焉を巻き戻す「エンドテイカーの魔力」】を帯び、戦場内全ての敵の行動を【巻き戻されてゆく時間の流れ】で妨害可能になる。成功するとダメージと移動阻止。
👑11
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アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。
ま、私にとって
肉体は替えのきく衣装のようなもの、サクっと体外離脱するわ♪
で、幽霊となった私は幼女総統に
憑依して
精神世界を頭セカンドカラーに染めて上げようと思います❤精神世界内での戦いなら私の方に一日の長があるはずよ。
あ、大丈夫大丈夫、残してきた肉体を
パラサイトテンタクルが操って
幼女総統と同スケールに巨大化して膝枕しようと
プロレスしてるはずだから表向き平和平和
七那原・望
身長よこせ
今回は目隠しを着けて参戦。あのユーベルコード使いますからね。
あらかじめ強化属性の全力魔法で自身の身体能力とスケルツァンドの性能とスピードを限界突破。
身長よこせ
念動力で飛行するスケルツァンドに機乗して空中戦です。
身長よこせ
超高身長(きっと偽りの身長)ギガンティックに超高速の空中機動で接近を。
第六感と心眼と気配感知を駆使して超高身長(きっと偽りの身長)ギガンティックの行動や攻撃、シュリヒトゲヴェーアの射撃の軌道を見切り、スピードを殺さぬまま回避して接近します。
身長よこせ
幼女キックが来たら回避しながら早業の絶・蘇威禍割を脚に叩き込み、脚からバラバラに粉砕してしまいましょう。
身長よこせ
黒木・摩那
あの大きさで幼女を主張するのは無理筋じゃないですかね?
宇宙のクエーサービーストも大きかったですが、この幼女総統もなかなかのものです。
相手のサイズ差を考慮しない戦い方というと、ユーベルコードの中でも特殊な効果を発揮するものを使った方が良さそうですね。
UC【矢印過流】を発動します。
幼女がキックや移動をする際に、その着地点近くに矢印を配置することで、足の勢いを変な方向にそらし、転倒を図ります。
転倒せずとも、姿勢を崩すだけでもOK。
その隙を狙って、ヨーヨー『エクリプス』で攻撃。
【電撃】も加えて殴っていきます。

ベルト・ラムバルド
アドリブ上等
…でっかい幼女が相手だなんて誰が想像できるかよ!
だが幼女だろうと騎士ベルト・ラムバルドは容赦せんのだよ!
…いやちょっと心が痛むけど…行くぞ!
キャバリア操縦し正々堂々突撃!
空中機動で飛び回り、小娘の蹴りを回避!
地形破壊で吹き飛ばされた岩石を索敵と情報収集で軌道を計算し避ける!
避けれそうになければ盾で防御!
そして足をサークランサーで突き刺しチクチク攻撃!
巨大荷電粒子ビームを足に発射してジクジク攻撃!
…フフフ
じわじわ効いてるようだな?そう!
我がUC…巨人殺しは君みたいな奴にちょーどいいのだ!
蝶のように飛び…蜂のように刺す!
チクチクと痛みで苦しめてやるわ~!大人を舐めるな~!
鳴上・冬季
「巨大と言うだけで優れていると言われると、挑戦したくなるのですよ。私も黄巾力士が惑星サイズでないことに、忸怩たる思いを抱いていますから」
嗤う
「まずは力比べから始めましょうか。…合一・真黄巾力士」
追加UC
内気浸透功
全長634mまで巨大化した黄巾力士に融けるように融合
空中戦・空中機動+功夫で軽身功
仙術+功夫で縮地(短距離転移)
使用
敵の幼女キックは縮地で回避し軽身功で蹴り足の上に
乗った瞬間UC使用し内部から脚部破壊
敵が巻き戻すのを計算
敵の背後・真横・死角と縮地しながらUC乗せた寸勁を連続で放ち当てていく
仙術込の縮地で時戻し断つ
下段蹴って敵の注意を下に向け頭部狙う二連脚はどちらにもUCを乗せる
エドゥアルト・ルーデル
良いか、死は結果だ
人とは結果の為に生きるんじゃない癖の為にやるんだ
デカさを気にせず真っ向から力比べですぞ
幼女キックが来たら武器を捨て着地点に身体を入れて全身で受け止めろ!
そして踏まれる!ありがとうございます!幼女の足裏たまらねぇぜ!ハジケる
気持ちで耐える力が湧いてくるでござるよ!
巨幼女の足裏を堪能したら…次は
理解らせの時間だァ!途中で嗜好も受け攻めも逆転させる、これぞ性癖自在の術でござる
理解らせたい気持ちが湧いてくる!踏まれた状態から全力で足裏を押し上げ!地面に押し倒すんだ!
デュフフフ幼女は可愛いねぇ…まずはズボンを脱がす!大人のパワーを
理解らせてやる!
五ヶ谷・グレン
アドリブ連携改変歓迎
UCで再演する世界の詳細はこちら
https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=35408
◼️心情
これより俺は…
人々の闇を計る。
俺としても、まさかこんな踏み絵の様なことをする羽目になるとは。
このUCはもっと優しく幸せな事の為に生まれた筈だったが。
源流は異なるとしても同じ魔女として、止めてみせよう
◼️結界世界『エッチなのはいけない』つまり
これより
戦場はゆるふわっと雑なファジーさで『えっちな概念』は消失した。
さて、残念だが
魔女狩りの時間だ、
この
戦場に、
『巨大な幼女が破壊や蹂躙に耽る』関連フェチがいたならば、一人でも
リカルド・マスケラス
「なんか見上げるだけで首が痛くなりそっすね。自分、首ないっすけど」
などと軽口を叩いたり
「さて、巨体を利用しない戦い。なら、巨体に対抗する方法で行くっすかね」
新技【まほろばの舞踏会】で山あたりを巨大イマージュにして自分の体にするっすよ
「イマージュは自然現象や人の思いの具現体。思いの対象となるのは……」
ここだと、敵からの恐怖や敵意、友軍からの畏怖や尊敬、猟兵からの妄想諸々。ギガンティックのイメージを使ったイマージュになりそうっすね
「妄想の産物だから、本物とディティールは違うっぽいっすけど」
あとは巨体での【怪力】【グラップル】で他の猟兵と連携しながらプロレス技でも仕掛けるっすよ。ブレーンバスターとか
さて、話をしよう。
一人か二人くらいは有効打になりうるプレ組んでくる奴がいると思ったんだよ。だけどまぁ、経験則としてそんなんはほんの一握りで、どうせ勝利にはたどり着けない……そう思ったから、途中からネタに走れるようにしておいた……その結果がコレだよ。
グリモアに導かれし者共よ、我等観測者の同胞よ。やはり保険などというものはかけるべきではない。それをアテにしているのか、猟兵達はかつて見せたような『命の足掻き』を見せなくなるのだから……何が言いたいかってーと完全にネタ展開でした。
「ま、私にとって肉体は替えのきく衣装のようなもの、サクっと体外離脱するわ♪」
初っ端からこちらの精神が理解を拒む芸当を披露して物理的肉体とアストラル体に分離するアリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗の混沌魔術師ケイオト艶魔少女・f05202)……嫌だよぅ、嫌だよぅ、初手からこっちの理解の範疇から大気圏外脱出を目論むような輩が参戦するのが嫌だよぅ!!
「で、幽霊となった私は幼女総統に憑依降霊して精神世界を頭セカンドカラーに染めて上げようと思います❤」
などと『こちら』を認識している節のあるアリスはウィンク投げキッスのコンボをカメラ目線でキメながら、抜け殻となった肉体の方がむくむくむく……。
「あ、大丈夫大丈夫、残してきた肉体をパラサイトテンタクルが操って幼女総統と同スケールに巨大化して膝枕しようとプロレスしてるはずだから表向き平和平和」
あーうんそうね。こちらとしてはいきなり肉体が数百メートルまで膨れ上がるとか言い出す時点でもう理解を諦めたから好きにすればいいんじゃないかな……。
「どこか遠くで、誰かが考えることをやめてしまった気がしますね……」
黒木・摩那(冥界の迷い子・f06233)はこちらを『感じる』ことはあっても『認識』はできないのだろう。辺りをきょろきょろ見回して、「気のせいでしょうか」と見切りをつけると改めてギガンティックを見上げて。
「あの大きさで幼女を主張するのは無理筋じゃないですかね?宇宙のクエーサービーストも大きかったですが、この幼女総統もなかなかのものです」
その辺については魔女とはなんたるかみたいな話があった気がするから、概念的幼女なのだろう。つまり細かい事は気にしたら負けだ。
「……でっかい幼女が相手だなんて誰が想像できるかよ!」
ベルト・ラムバルド(自称、光明の暗黒騎士・f36452)は登場と同時にツッコミ気質を披露してしまった。この手の依頼においてこれは自殺行為を意味する。どういう事かはまぁ、見てれば分かるんじゃないかな……。
「だが幼女だろうと騎士ベルト・ラムバルドは容赦せんのだよ!……いやちょっと心が痛むけど……行くぞ!」
この程度で心が痛むとか言ってたら、お前は違う意味で生きては帰れないぞ……?
こちらの心配など露知らず、拳を突き上げれば、手袋の下で指輪が光りベルトの背後から紫の装甲に身を包んだキャバリアが召喚される。そのコックピットに乗り込んだベルトが操縦桿を握った辺りで、巨大な影が落ちた。しかもそれが二つあるんですよ。
「巨大と言うだけで優れていると言われると、挑戦したくなるのですよ。私も黄巾力士が惑星サイズでないことに、忸怩たる思いを抱いていますから」
本当に惑星サイズを目指しているなら是非ともお帰り願いたい鳴上・冬季(野狐上がりの妖仙・f32734)。普通の戦場で個人単位の戦力が惑星サイズに巨大化とか、記録の残しようがないからマジでやめろよお前?
「はっは」
いつもの腹立つ笑い方で一蹴された……今のうちに巨大化禁止の看板を用意しておかねば。
「まずは力比べから始めましょうか……合一・真黄巾力士」
というわけで全高六百三十四メートルの人型戦車と合体☆……もはや取り扱っているジャンルが別物になっていると思うんだ……俺は久々に戦闘シーンを真面目に書こうと思ったんだよ。でもなぜか集まった内容を統括すると怪獣ギャグにしかならないんだよ……追い打ちをかけるように現れたもう一つの巨大な影ってのが。
「なんか見上げるだけで首が痛くなりそっすね。自分、首ないっすけど」
などと軽口を叩くリカルド・マスケラス(希望の仮面・f12160)。この時点ではまだただの狐面でしかないが。
「さて、巨体を利用しない戦い。なら、巨体に対抗する方法で行くっすかね」
というわけで周囲の無機物が山のバケモンになりました。何を言っているか分からないかもしれないが俺にも分からないから目の前で起こったことをありのままに記録していくぜ。
「イマージュは自然現象や人の思いの具現体。思いの対象となるのは……ここだと、敵からの恐怖や敵意、友軍からの畏怖や尊敬、猟兵からの妄想諸々。ギガンティックのイメージを使ったイマージュになりそうっすね」
というわけで、土の体に樹木の服を纏ったギガンティックの土人形ならぬ山人形のおでこにリカルドがペタッと張り付いた。なお、イマージュってそういう意味だっけ?って思った人はエンドブレイカーっていう異世界における過去の記録めいたサムシングを見てみよう。その時にいたバケモンの一種の名称らしくて俺も一回元ネタを調べる羽目になったから。
「妄想の産物だから、本物とディティールは違うっぽいっすけど……体格差って意味なら遅れはとらないっすよ!」
というわけで、デカブツが二つ追加されたわけですが。
「うわぁ……」
正々堂々正面から戦おうとしていたベルトが呆気にとられる。馬鹿でかい敵相手に猟兵が複数人で挑む。これ自体はよくある話だが、魂の抜けた肉体を寄生生物に操らせて巨大化させたアリスに、超巨大化した人型戦車と同化する冬季、そして人型の山にくっついて肉体として扱うリカルド……たった一人のデカブツを三人のデカブツが取り囲むというリンチの様相である。
「身長よこせ」
そんなところに超高速移動で突っ込んでくる七那原・望(比翼の果実・f04836)……おかしいな、比較的常識人枠だと思っていたのだが、今回はネタに全振りしてきたらしい。
「身長よこせ」
目隠ししてるから見えないけど、多分虚無の眼差しをしているのであろう望は純白の翼を備えたバイクを駆り、何故か木刀を担いでいた。
「身長寄こせ」
「なんだコイツは……?」
とりあえず突っ込んでくる望を叩き落そうとする……その前に。
「良いか、死は結果だ。人とは結果の為に生きるんじゃない癖の為にやるんだ」
エドゥアルト・ルーデル(黒髭・f10354)は葉巻……に見えるチョコ菓子をサクサクしながらギガンティックを見上げて、不敵に笑う。
「分かるか嬢ちゃん?人には譲れねぇ聖域がある……嬢ちゃんはそこに踏み込んだのさ……」
短くなったお菓子を捨てようとして、「あ、これ煙草じゃないじゃん!ウマーッ!!」したエドゥアルトは口周りについた食べかすを拭いながら。
「幼女という小さきモノの体現者でありながら超巨大な体という矛盾した存在は時に容易く人の脳を焼くのだよ分かるかねギガンティック殿はロリコンミリタリーケモミミサドという複数の性癖……もとい聖域に跨ったまさにGoddess崇拝対象であると同時に是非ともその絶対領域をスーハースーハークンカクンカしたく存じま……」
「不快である」ぷちっ☆
\ありがとうございます/
攻撃対象を望から変更して、エドゥアルトを踏みつぶすギガンティック……まぁ、そうなるな。戦場倫理の欠片もない敵兵に遭遇した時の様な、酷い侮蔑の視線を足元に向けていたギガンティック……だがしかし、この黒髭はそういう常識の外側に生きている。
「ヒャッハー!幼女の足裏たまんねぇええええええええ!!」
「何ィ!?」
まさかのギガンティックの足を押し返すという暴挙。さすがに驚いた幼女総統へ望が肉薄。
「身長よこせ身長よこせ身長よこせ……」
何あのバーサーカー!?エドゥアルトに押し返された足目掛けて木刀を振りかざし、両脚で挟むようにしてバイクに体を固定すると、白い騎乗機は念動によりそのままギガンティックの足側面に回り込んで。
「これこそは絶対粉砕の一撃なのです……」
横薙ぎの一撃。巨大な壁に叩きつける形になった木刀は吹き飛んでしまうが、連鎖爆発を起こすようにして片足が大爆発を起こす幼女総統へ、摩那が手を翳し。
「えーっと、とりあえず便乗しておきましょうか」
爆発して傷だらけになった脚に無数の矢印を貼り付けて、上方向にギューン!
「おぉおおおぉお!?」
片足を吹っ飛ばされたギガンティックが体勢を崩しかけたところで背後に回ったリカルドがキャッチ。かーらーの。
「これが本当の……ジャーマンスープレックスっす!!」
後方にぶん投げたー!!だがしかし、叩きつけられる先に例の巨大化したアリスがサッと入り込んで後頭部を膝で受け止めて、膝枕のスタイルに移行しつつ、肉体的接触が行われた事で幽体化していたアリスがギガンティックに干渉して精神世界の中でもギガンティック(幼女サイズ)を膝枕しながら。
「 」
「ひぃ!?」
耳元でちょっと記録に残せないようなことをボソボソと囁きかける……だがしかし、ここでアリスも想定外だったのが。
「戦闘中に寝転がり腹を晒すとは、未熟ですよ」
冬季……ていうか黄巾力士が思いっきりギガンティックの腹を踏みつけた事。ご丁寧に物理的ダメージよりも衝撃を臓腑に貫通させる一撃だったのだが、それは精神に同化して同じ肉体に宿っていたアリスにも痛覚が共有されてたりするわけで。
「「ぐっふぅうううううう!?」」
二人仲良く肺の中身を噴き出し、ヒッデェ顔を晒す大惨事に。ビクンビクン痙攣している所で、愛機パロメデスを駆るベルトは巨大な槍を携えて吶喊。幼女総統の足に乱れ突きを放ち皮膚を穿つとその傷口に槍の穂先を突き立てて、内部で先端を展開。荷電粒子砲を直に叩き込む!
「……フフフ、じわじわ効いてるようだな?そう!我がUC……巨人殺しは君みたいな奴にちょーどいいのだ!」
ジリジリと焼け爛れていく皮膚から得物を引き抜き、逆足を狙って飛来するベルトはコックピットの中で高らかに笑う。
「蝶のように飛び……蜂のように刺す!チクチクと痛みで苦しめてやるわ~!大人を舐めるな~!」
どう見てもゲス顔ですありがとうございます。正々堂々とは……騎士道とはなんだっけ……?
「そうでござるな!やはり幼女には大人のパワーってもんを分からせてやらないといけないでござるな!!さっすが騎士様は紳士でござるなァ!!」
「何故だろう、言葉だけ聞いていると何も間違っていないはずなのに、私の騎士道精神を穢されている気がする……」
黒髭という名のHENNTAIと同列に見られている事に、無意識にショックを受けてしまったベルトは置いといて。
「デュフフフ幼女は可愛いねぇ……まずはズボンを脱がす!」
などと某Gもかくやというスピードでカサカサカサカサ……ぶっ倒れていたギガンティックの脚を登っていくエドゥアルトはズボンとブーツの間から覗く(比較的)わずかな柔肌をレロレロ(意味深)しながらズボン目掛けて這進んでいくのだが。
「これはまた酷い事になっているなぁ……」
この惨状を目の当たりにした五ヶ谷・グレン(竈の魔女はだいたい筋力で解決する・f33563)が違う意味で大惨事の引金を引いた。
「これより俺は……人々の闇を計る。俺としても、まさかこんな踏み絵の様なことをする羽目になるとは」
苦笑しながらも広げたスクロール。まっさらなそこに紡がれていく文字列は、グレンの記憶をインクにして描かれる過去に遭遇した戦場。
「このUCはもっと優しく幸せな事の為に生まれた筈だったが。源流は異なるとしても同じ魔女として、止めてみせよう」
あえて言おう、グレンはあくまでも『善意』からこんな事をしたと。
「これより世界から、ゆるふわっと雑なファジーさで『えっちな概念』は消失した」
結界世界『エッチなのはいけない』が展開され、全てのエロ要素が排除される!!
「さて、残念だが魔女【性癖】狩りの時間だ、この戦場に、『巨大な幼女が破壊や蹂躙に耽る』関連フェチが一人でもいたならば……」
多分、グレンとしてはギガンティックの強制退場を狙っていたのだろう。だがしかし、それはあらぬ方向に作用する……!
「あばばばばびゃばばばばばばっばばばば!?」
アリスが死んだッ!この変態ッ!!
「え……エッチな世界……おいしいれふ……」
もはや洗脳に片足突っ込んだ精神同化を強制解除された挙句、存在そのものっていうか日頃の頭の中身がアレ過ぎた事もあって強制排除の対象になってしまったのか、謎の致命傷を食らったアリスが黒焦げになってスポーン、ギガンティックから吐き出されると触手に動かさせていた肉体と合体(元に戻っただけども言う)☆しかしそれでも巨大少女だの触手の寄生だのと、多様な属性を持ってしまっている為に無力化されながら通常サイズに戻ったアリスは真っ白になって、穏やかな寝顔を晒していた……。
「あれ……本当に死んじゃってませんか!?」
さすがに心配になった摩那がヨーヨーを伸ばしてアリスのほっぺをペチペチ叩くと。
「え……えっちなせかいおいしいでぎょわぁあああああああ!?」
「あ、大丈夫そうですね」
通常運転で再び世界そのものによる断罪を食らっていた為、一安心……安心していいのか、コレ?
「め、目隠しが眼鏡になってるのですー!?」
おっと今度は望の悲鳴が響く。視界を塞がれた状態でなければ放てないUCを叩き込むために、目隠しをして参戦していた彼女だが、目元を覆っていた布はアネモネデザインの眼鏡に変わり、視界を覆う役割を果たせなくなってしまっていた。まぁ、この辺はまだマシで。
「ぐぁあああああ!?何故だ!何故私までぇええええええ!?」
ベルトがパロメデスの中で謎の激痛に襲われていた。
「状況からして、スケベ心を抱いた者が対象のはずだろう!?何故私まで裁かれるのだ!?」
なんかもー、世界に拒まれる事が罰であるかのような扱いになってきているが、ベルトさんや、自分の胸に手を当てて、目を閉じてみたまえ。君の胸を高鳴らせる人は誰かな?
「無論、愛しのマドン……ぎぃやぁああああ!?痛みが更に激しくぅうううううう!?」
凄まじい悲鳴を上げながら、もしや自分は彼女に対して邪な感情しかなかったのか!?なんてセルフ絶望するベルトだが、この事態にグレンは「あちゃぁ……」と頭を抱えて。
「そっか……元々は植物の受粉すら否定される世界だったもんな……」
グレンが体験したその実際の現場ってーのが、エッチの根幹、生命の営みにまで影響を及ぼすものだった。ということは本人にそこまで行く意思があるかないかはさておき、そこに繋がるであろう恋愛感情、下手すると異性に対する尊敬とかまで天罰が下る事になる。
「おかしいなぁ、あの時は規制扱いで消えるだけだったんだけどなぁ……」
それやるとこの現場的に、猟兵が消滅しかねないからダメージにすり替わったんじゃねぇかな。
「何はともあれ、これで敵さんは……」
と、グレンが見た先は、ペタン座りしていたギガンティックがハッと我に帰った所で。
「こんな戦場にいられるか!吾輩は態勢を立て直させてもらう!!」
ものっ凄い速度で逃げていったそうです。
「フッ……これにて一件落着、でござるな」
などと、腕組みしてギガンティックの背中を見送るエドゥアルトだが、彼女の太腿に張り付いていた彼がダメージの受け過ぎで、謎の挽肉の上に半透明で浮かんでいたことは言うまでもないだろう。
大成功
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