獣人世界大戦⑫〜総統は 幼女なれども 超巨大
●進撃する巨大幼女
「くらえ、幼女キーック
!!!!」
巨大な、あまりにも巨大な幼女総統「ギガンティック」のキックが、周囲の地形ごと彼女の敵を破壊した。
「さあ
機械兵士の諸君、吾輩に続け! ウラル山脈が如き、諸君が行軍しやすいよう、丁寧に平らにしながら進んでくれるわ!」
続けて放たれたギガンティックの檄は、その直前の幼女キックの威力と共に、
機械兵士を鼓舞するには十分すぎた。
さらに、ギガンティックは
機械兵士に超超巨大砲「
シュリヒトゲヴェーア」を「これを見よ」と言わんばかりに見せ付け、続ける。
未だ『魔女』として成熟前の幼女であれば、反動なしにこの超超巨大砲を連発できること。専用甲冑「メイガス」は此処にはないが、万全ではなくとも恐れるには足りないこと。
「ワルシャワも人民租界も、他の超大国共も、吾輩が単騎で蹴散らしてくれるわ!」
自信満々に放言するギガンティックを止められそうな者は、確かに存在しないのではと思われた。
●超超巨大砲の砲撃に対処せよ
「皆さん、この度はお集まり頂きありがとうございます」
グリモアベースの一室で、緑の板金鎧とマントに身を包んだエメラルドのクリスタリアン、ウィルヘルム・スマラクトヴァルト(緑の騎士・f15865)が、眼前に集まった猟兵達を見渡し、言った。
「今回皆さんにお願いしたいのは、ウラル山脈を踏破し、ロシア深部の『はじまりの猟兵』を奪取せんとする幼女総統『ギガンティック』の撃破です」
ギガンティックは幼女総統ではあるが、その体躯は数百メートルに及び、超超巨大砲「
シュリヒトゲヴェーア」を何の反動も受けることなく操ると言う。
当然、ギガンティックを止める為には絶え間なく連射される超超巨大砲の砲撃をかいくぐった上で、ギガンティックの足下に飛び込み、攻撃を仕掛けなければならない。
「つまり、この超超巨大砲と、ギガンティック自身のユーベルコードの両方に対処する必要があるわけです」
厳しい話だとは思う。そう告げるウィルヘルムの眼差しには、しかし猟兵達への信頼があった。
「ここまで幾度も厳しい死線を越えて戦い抜いた皆さんならば、今回も成し遂げられると信じています」
力強い声で語りながら、ウィルヘルムは深々と頭を下げる。同時に、その掌の上の巨大なエメラルド――グリモア――が、眩く輝いた。
その光に包まれた猟兵達は、次々とギガンティックのいるウラル山脈へと転移していった。
緑城雄山
こんにちは、ご無沙汰しております。緑城雄山です。
「獣人世界大戦」も第二戦線に入りましたね。
今回は、その第二戦線の中でも、超巨大な幼女総統「ギガンティック」と戦闘するシナリオをお送り致します。
●このシナリオについて
このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「獣人世界大戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
●プレイングボーナスについて
このシナリオでは、下記に基づく行動をとると、プレイングボーナスが入ります。
『超超巨大砲の砲撃に対処する。』
●プレイングの採用について
基本的に、「プレイングボーナスの条件を満たしていると判断できるもの」「執筆しやすいもの」を優先して採用していく予定です。。
また、極力採用したいとは考えておりますが、当方のキャパシティを越えたプレイングが集まった場合、やむなく流してしまう可能性があります。予めご了承下さい。
●断章、プレイング受付期間
断章はありません。プレイングは、OP公開直後から受け付けます。
システム的に受付が可能である限りは、プレイングを受け付けます。
それでは、皆様からのプレイングを楽しみにお待ちしております。
第1章 ボス戦
『幼女総統「ギガンティック」』
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POW : 幼女キーック!!!!
単純で重い【幼女キック】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD : 超超巨大ビィーム!!!!
【超超巨大砲『シュリヒトゲヴェーア』】から、レベル×5mの直線上に【超超巨大ビーム】を放出する。【魔力】を消費し続ければ、放出を持続可能。
WIZ : 斯様な結末、吾輩は断じて認めない!!!!
全身に【終焉を巻き戻す「エンドテイカーの魔力」】を帯び、戦場内全ての敵の行動を【巻き戻されてゆく時間の流れ】で妨害可能になる。成功するとダメージと移動阻止。
👑11
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アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。
大質量には大質量を、てな感じで
妄想を具現化して幼女総統と同スケールの白の女王にプロモーション。
砲撃は
運動エネルギーをエナジードレインして熱量の喪失による凍結で停止させる。
幼女キックには
プロレスの受けの美学。破壊された肉体は瞬時に再生して足から
幼女総統を体内に取り込んでいくわ。
The last kiss is the scent of blood
●超巨大幼女総統VS超巨大白の女王
ウラル山脈を平地に均さんとするが如く進撃していく超巨大幼女総統「ギガンティック」の前に、一人の猟兵が立ちはだかった。妄想を具現化することにより、ギガンティックと同程度の巨大な白の女王の姿となったのは、アリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗の
混沌魔術師艶魔少女・f05202)だ。
「――ほう。吾輩と同じ体躯を以て、立ちはだかると? その姿、見かけ倒しでなければ良いがな」
「あなた、随分とつまらないことを言うのね。見かけ倒しかどうか、試してみたら?」
「確かに、そのとおりだ。この
シュリヒトゲヴェーアの砲撃に、耐えられるか?」
睨め付けるような視線と共に品定めするギガンティックに、アリスは煽りを込めた口調で返す。ギガンティックはニヤリとした笑みを浮かべると、
シュリヒトゲヴェーアの砲口をアリスに向け、次々と砲撃を放った。
その砲撃をまともに受ければ、いくらアリスが超巨大化しているとは言えひとたまりも無かっただろう。だが、砲撃はアリスにまで至ることなく停止し、地に墜ちた。
「な――!?」
「運動エネルギーを食べてしまえば、こんなものよ」
驚愕するギガンティックに、当然のことが起こったと言わんばかりにアリスが解説する。
「ええい、ならば――幼女キーック!」
遠距離攻撃が通じないならばと、ギガンティックはユーベルコードを発動し、アリスの腹部を狙って飛び蹴りを繰り出した。
プロレスで言う「受けの美学」を持つアリスは、その蹴りを避けることなく受け止める。アリスの腹部が爆ぜ、その上下が泣き別れした――かのように見えたが、その超人じみた再生能力によって完全に千切れることはなく、あまつさえ修復しながらギガンティックの脚を取り込もうとしていく。
「――The last kiss is the scent of blood」
さらに、アリスの唇がギガンティックの左胸に触れると、ギガンティックはガハッと血を吐いた。ユーベルコードでもあるアリスのキスが、ギガンティックの左肺を破壊したのだ。
左胸の負傷と、今まさに取り込まれんとしている片脚の感触に、ギガンティックはゾクリとする感覚が背筋を走るのを感じた。その感覚から逃れようとするかのように、ギガンティックは力任せにアリスを引き剥がし、距離を取った。
大成功
🔵🔵🔵
神酒坂・恭二郎
でかいね
そして、これは強い
重力下でこれだけでかい相手はいなかったかもしれねぇな
「鮫五郎、同調加速で行くぞ」
あのデカブツの砲撃は当れば終わりだ。割り切って、防御にデメリットのある「同調加速」を選択する
人鮫一体の境地の反応と加速で、超超巨大砲を回避したい【見切り】
近接すれば、恐るべき幼女キックを単純な初動を見極め、やはり加速で回避。
反撃はその足の甲、神経の集中した部分に加速度を乗せた片手突きを放つ【急所突き、衝撃波】
ひるめば、刀に風桜子を纏わせた「風桜子刀」を大きくし、太い動脈を狙って斬りつける一撃離脱で奴を削りたい【切断、武器の巨大化、鎧無視攻撃】
「足を止めるなよ、鮫五郎」
●人鮫一体の機動は、音速すら超えて
「でかいね……そして、これは強い」
ギガンティックの巨体に、思わず神酒坂・恭二郎(スペース剣豪・f09970)は呟いた。無重力である宇宙空間ならばまだしも、重力下でこれほどまでに巨大な敵と戦闘した経験はなかったように、恭二郎には思われた。
ともかく、超超巨大砲「
シュリヒトゲヴェーア」の砲撃は、一撃被弾しただけでも恭二郎をグリモアベースに強制送還してしまうだろう。
「鮫五郎、同調加速で行くぞ」
恭二郎は騎乗している星白鮫「鮫五郎」に声をかけると、ユーベルコード「同調加速」を発動する。人馬一体ならぬ人鮫一体となった恭二郎達を、
風桜子が覆う。
「ええい、今度こそ
シュリヒトゲヴェーアで消し飛ばしてくれる!」
ギガンティックは恭二郎達に向けて超超巨大砲の砲撃を放つが、時速百四十五キロ、すなわちマッハ十二に至る速度を得た恭二郎達には命中するはずもない。
これが、
シュリヒトゲヴェーアに対する恭二郎達の選択だった。どうせ当たれば強制送還されるのであればと、防御を捨てて砲撃を回避しうるだけの速度を得たのだ。
「く――!」
ギガンティックは
シュリヒトゲヴェーアの第二射を放とうとするが、既に恭二郎達には懐に入られてしまったため、もう間に合わない。
「こうなったら……超超巨大ビィーム
!!!!」
やむなく、ギガンティックはユーベルコードを発動して
シュリヒトゲヴェーアの砲口から極太の柱の如き光条を放つが、射程距離は長くとも直線的でしかないその攻撃は、圧倒的な速度を誇る恭二郎達には相性が悪すぎた。
「そこだ!」
恭二郎は超超巨大ビームを難なく回避すると、「風桜子刀」の柄から風桜子を巨大な刀身として展開する。そして、ギガンティックの足の甲、神経の集中している部分に加速度を乗せた刺突を放った。
「ぐあああっ!」
足の甲を貫かれた激痛に耐えきれず、ギガンティックはガクリと膝をつく。
「足を止めるなよ、鮫五郎!」
すかさず、恭二郎達は急上昇。そして、ギガンティックの肩口を狙って一閃。
「もらった!」
「ぐうっ! おのれえっ!」
ザシュッ! と、巨大な風桜子の刃がギガンティックの鎖骨諸共に鎖骨下動脈を断った。ブシューッ! と傷口から勢いよく噴き出した鮮血は、雨の如く辺りに降り注ぎ、周囲の大地を紅く染めていった。
大成功
🔵🔵🔵
ミュー・ティフィア
『あらあら。随分大きいわね。あの調子じゃあウラル山脈どころか獣人の住処とかもまとめてペチャンコになりかねないわ』
そうですね……すぐに止めないと!行きますよ、クロリス!
リンクエレメント・クリュスタルスディーヴァ!
戦闘開始と同時にユーベルコードを発動します!創造するのは無敵のバリアを備えた高速飛行する巨大戦艦!
『わかってるわね。この戦艦はミューが疑念を感じた瞬間鉄くずになる。だから……』
迷わず疑わず!無敵のバリアを信じて正面突破!ですよね!
回避は不要。超超巨大砲の砲撃も幼女キックもこの無敵のバリアは破れない!
私はただこのバリアを信じて、覚悟を持って真正面から突進攻撃を敢行するのみです!
●超巨大幼女総統 VS 無敵の巨大戦艦
猟兵達との交戦により既に負傷しているギガンティックだが、まだ進撃を諦める様子はない。
「あらあら、随分大きいわね……あの調子じゃあ、ウラル山脈どころか獣人の住処とかもまとめてペチャンコになりかねないわ」
「そうですね……ここで、すぐに止めないと! 行きますよ、クロリス!」
そんなギガンティックを遠く眺めながら、地の精霊クロリスとミュー・ティフィア(絆の歌姫・f07712)は会話を交わすと、すぐさまユーベルコードを発動した。
「
精霊転身・光と地の歌姫!!
無敵の、ありとあらゆるアイテムを想像から創造するユーベルコードによって創り出されたのは、無敵のバリアを備えた高速飛行する巨大戦艦だ。
「わかってるわね?」
念を押すように、クロリスがミューに問う。このユーベルコードの弱点として、創り出したアイテムの能力に疑念を抱いてしまうと、そのアイテムの能力は大きく下落してしまう。この巨大戦艦の例で言えば、スクラップ同然となってしまうのだ。
「――迷わず疑わず! 無敵のバリアを信じて正面突破! ですよね!」
コクリと深く頷きながら、力強い声でミューはクロリスに応えた。
「ええい! そんなもの、この
シュリヒトゲヴェーアで!」
ギガンティックは巨大戦艦を撃墜しようと超超巨大砲での砲撃を連発するが、巨大戦艦は一切の回避行動を取ることなく、ただまっすぐにギガンティックの方へと突き進む。超超巨大砲の砲撃は、巨大戦艦の前に展開されている無敵のバリアによって弾き飛ばされた。
「それならば……幼女キーック
!!!!」
超超巨大砲の砲撃が通じない間にかなり距離を詰められたこともあり、ギガンティックは幼女キックのユーベルコードを発動する。ズン! と重い衝撃が響き、周囲の地形はことごとく破壊されたが、バリアは破れることなくそれに護られた巨大戦艦も無事だった。
「艦首、エネルギー充填! 主砲、発射――!」
「うあああああっ! 熱い、脚が、灼けるように熱いっ!」
バリアによってギガンティックの脚を受け止めている間に、ミューは巨大戦艦の艦首に据え付けられている主砲にエネルギーを充填する。そして、充填が完了した瞬間、バリアを解いて主砲からビームを放った。
極太の光条が、幼女キックを放った脚を包み込み、その肉を光と熱とで灼いていく。その苦痛に、ギガンティックはたまらず悲鳴をあげて悶え苦しんだ。
大成功
🔵🔵🔵
ヴォルフガング・ケーニヒバウム
アドリブ&連携歓迎
キャバリアに搭乗して戦闘開始
「超超巨大砲の砲撃ね。それじゃ、こういうのはどうかな?」
敵がほうげき、またはUCを用いてきたらUCを用い相手の超超巨大ビームの軌道を操作、可能な限り反射させつつお返しします
味方と共闘する場合は味方に向けられたビームも同様に操作
「どうかな? 正直自分がやられるのは遠慮したいユーベルコードだけれども」
もし相手がビームを撃つのを躊躇ったなら、これ幸いとこちらは距離を詰める。躊躇わなかったとしてもビームの軌道を操ってお返ししつつ距離を詰める
「この機体、どちらかと言うと遠距離の砲撃戦用の使用なんだけどね」
そう言う戦い方が必要ならばと足元から至近砲撃を見舞うよ
●ギガンティック、撤退せり
三人の猟兵と交戦したギガンティックが受けた傷は、どう見ても軽いものとは言えなかった。だが、それでもその心まではまだ折れてはいないようで、最初よりは重い足取りになりながらもギガンティックは進撃を続けようとする。
(それなら、私が心まで折るとしようか)
パンツァーキャバリアのコクピットで、ヴォルフガング・ケーニヒバウム(オオカミの戦闘猟兵・f39969)は自信ありげな笑みを浮かべた。
「くっ、猟兵め。思いの外、しぶとい……だが、まだ!」
ヴォルフガングのパンツァーキャバリアの姿を認めると、ギガンティックは
シュリヒトゲヴェーアを構え、そのトリガーを引いた。
だが、ギガンティックはそうするしかなかったとは言え、結果からすれば迂闊としか言えなかった。
「こういうのは、どうかな?」
ギガンティックが砲撃してくると、ヴォルフガングはユーベルコード「
反射為勝」を発動。砲撃の軌道をカクカクと跳ねるように操作して、ギガンティックに返した。
「な――!?」
自分の攻撃をそのまま返されるとは想像していなかったギガンティックは、眼前の光景に呆然としてしまい、自らが繰り出した砲撃にことごとく被弾してしまう。
「どうかな? 正直、自分がやられるのは遠慮したいユーベルコードだけれども」
「……小癪な! だが、これならば跳ね返せまい!」
砲撃によるダメージにふらつきながらも、ギガンティックは
シュリヒトゲヴェーアの砲口を再度ヴォルフガングのパンツァーキャバリアに向けて構える。
「超超巨大ビィーム
!!!!」
(……無駄なことを)
極太の柱の如き光条が、
シュリヒトゲヴェーアから放たれる。だが、如何にその威力が絶大であろうとも、遠距離攻撃である以上は
反射為勝によって操作される対象だ。
ヴォルフガングは、まずビームの軌道を真上へと変え、それからギガンティックの方へと軌道を変えた。遠くからこの戦闘を観ている者がもしいれば、ビームの軌道によって描かれた綺麗な二等辺三角形を目の当たりにしただろう。
「うぐっ……吾輩が、こんなところで……」
これまでの戦闘での負傷に加え、新たに
シュリヒトゲヴェーアの砲撃と自身のユーベルコードをその身に受けては、さすがのギガンティックも身体的に限界が訪れており、精神的にも心が折れていた。
ヴォルフガングからの追撃に即応出来る構えを取りつつ、ジリジリと後ずさってある程度の距離を取りながら、ギガンティックはウラル山脈から退いていった。
大成功
🔵🔵🔵