獣人世界大戦③〜モスクワ攻防戦の第三勢力
●大都市モスクワの激突
「ワルシャワの兵どもが護りを固めている! ここをこじ開けるぞ!」
「キャバリア部隊を前に出せ!! 防衛に穴を開けるのだ!!」
ロシア西部の大都市モスクワに攻め込むゾルダートグラード軍が、量産型キャバリア『アイアン・サム』を並べ砲撃を浴びせる。
「砲弾が来るぞ! 伏せ――ぐあああああああっ!!!」
「撃て撃て!! ここを死守するんだ!!」
対してワルシャワ条約機構軍も負けじと塹壕に隠れて弾幕を張った。
砲弾が飛び交い、悲鳴を掻き消すような爆音が響き、硝煙と土と血が飛び散る。
オブリビオン同士の激しい戦闘で、大都市モスクワは無残な廃墟となろうとしていた。
●グリモアベース
「獣人戦線で獣人世界大戦が開始された」
バルモア・グレンブレア(人間の戦場傭兵・f02136)が戦争が始まったこと告げる。
「諸君に向かってもらうのは、ロシア西部の大都市モスクワだ。どうやらそこでは攻めるゾルダートグラード軍と守るワルシャワ条約機構軍が衝突しているようだ」
モスクワはオブリビオン同士が相争う舞台となっている。
「この争いに乗じて奇襲を仕掛ける作戦となる。諸君には攻め込むゾルダートグラード軍の後背を突いてもらいたい」
都市に攻め込んでいるゾルダートグラード軍の背後は隙だらけとなっている。そこを突けば大打撃を与えられるだろう。
「戦うこととなるゾルダートグラード軍の『パンツァーキャバリア『アイアン・サム』』部隊となる。キャバリアを主力とした砲撃に特化した部隊のようだ。これを打ち破れば大きな戦力ダウンとなるだろう」
キャバリアの装甲と砲撃能力を生かした破壊力で防衛線をこじ開けようとしている。
「オブリビオン同士が争ってくれているなら好都合だ。二つの勢力が争う中、我々は第三勢力となって漁夫の利を得るのだ!」
バルモアが檄を飛ばし、硝煙立ち込める戦場モスクワへと猟兵を送り出した。
天木一
こんにちは天木一です。
獣人世界大戦が始まりました! モスクワに攻め込んでいるゾルダートグラード軍の背後から奇襲を仕掛けます!
敵の背後を突いて強襲を仕掛けるとプレイングボーナスを得られます。
複数人で参加する方は最初にグループ名などをご記入ください。
プレイングの締め切り日などは決まり次第タグにて。
それでは、ゾルダートグラード軍に大打撃を与えて第一戦線の勝利を目指しましょう!
第1章 集団戦
『パンツァーキャバリア『アイアン・サム』』
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POW : ファイヤフライ
【17ポンド対戦車砲】から【激しい閃光と共に放たれる砲弾】を放ち、レベルm半径内の敵全員を攻撃する。発動前の【装填時間と狙撃】時間に応じて威力アップ。
SPD : イージーエイト
自身が操縦する【パンツァーキャバリア】の【主砲威力】と【装甲】を増強する。
WIZ : スーパーサム
自身の【パンツァーキャバリア】を【多連装ロケット砲モード】に変形する。変形中は攻撃力・射程が3倍、移動力は0になる。
👑11
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神酒坂・恭二郎
さて、ここで手痛い一撃を入れておきたい所さね
後背から遠く戦場を見通し、戦場の気配を見やる
相手の群れの意識が何処を向いてるか見極め、こちら側から外れた所で傘を被ったユーモラスなキャバリアの彗王丸を呼び出し、搭乗する
「彗王丸、見参! ってね」
初手最大推力で突貫。挨拶がわりに、特大の風桜子の一刀を【斬撃、衝撃波、なぎ払い】で撃ち放つ
後は足を止めず、【早業】で敵を斬り捨てながら敵陣を撹拌に徹する
ここでの衝撃力が戦況に響く。加減なしでやらせてもらおう
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第三勢力の奇襲
「さて、ここで手痛い一撃を入れておきたい所さね」
神酒坂・恭二郎(スペース剣豪・f09970)はモスクワを攻め落とさんと布陣するゾルダートグラード軍の背後から戦場を見渡す。
「砲撃を続けよ!!」
「攻め落とすぞ!!」
『パンツァーキャバリア『アイアン・サム』』の砲撃音が鳴り響き、ワルシャワ条約機構軍の防衛線を突破しようと派手に戦っていた。
「後背には全く注意が向いていないな」
ゾルダートグラード軍が前のめりになり後背への警戒など完全に忘れているようだった。
「なら派手に仕掛けるとしよう」
傘を被ったユーモラスなキャバリア【彗王丸】を呼び出すと、搭乗して初手でユーベルコード『彗王丸見参!!』を発動し最大推力で飛翔して敵陣に突貫する!
「彗王丸、見参! ってね」
先陣を切り挨拶代わりに、キャバリアに合わせた特大の【風桜子刀】を一閃し、アイアン・サムを上下に切断し、さらには衝撃波を放って周囲の機体も薙ぎ倒した!
「うあああああああっ!!!」
「なにごとかっ!?」
突然の背後からの奇襲にゾルダートグラード軍が混乱に陥る。その隙を見逃さず恭二郎は続けてアイアン・サムを斬り捨てていった。
「後ろからキャバリアだとっ!!!」
ようやく彗王丸に気付き、アイアン・サムが頭部の主砲を向けるが、発砲するよりも速く彗王丸が接近して刀を一振り――胴を両断されて主砲は地面に叩きつけられへし折れた。
「速いっ!!」
「アイアン・サムでは接近戦に対応できん! 距離を取って集中砲火を!!」
兵士が命じてアイアン・サムを展開させようとするが、そうはさせじと恭二郎は彗王丸を突っ込ませる。
「ここでの衝撃力が戦況に響く。加減なしでやらせてもらおう」
「クソッ! 至近距離から当ててやる!!」
恭二郎はぴたりと張り付くようにアイアン・サムの後退を許さず、足掻くように放たれた砲弾を両断し、頭から唐竹割に真っ二つに断ち切った!
「馬鹿な――!!」
信じられないといった顔で、アイアン・サムのパイロットは爆発に呑み込まれた。
大成功
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スコグル・ノルン
アドリブok
ふむ…好きに暴れてよいということでしょうか
飛翔能力と速度を活かした背後からの強襲をします
航空機が実用化されてる世界では空も警戒されているでしょうから、移動は低空の飛翔です、活かすのは速度です
最前線は目の前に必死で後方には気づきにくいはず
だからまずは目と耳。通信兵を少数襲って通信網にほころびを作ったら、混乱が収まる前に真っ直ぐに前線の敵キャバリアの後方へ突っ込みます
キャバリアに対しては関節とか狙います
腰が弱そうなフォルムですね
ロケット砲モードになったら小回りで翻弄するのを試みつつロケット砲の砲身を狙いましょう
砲身を壊せなくても発射口を歪められたなら弾が詰まって自爆しやすいはずです
「ふむ……好きに暴れてよいということでしょうか」
スコグル・ノルン(気ままな戦乙女の悪魔・f32014)は背後が隙だらけのゾルダートグラード軍を見て、今なら好き勝手に暴れられそうだと行動を開始する。
「航空機が実用化されてる世界では空も警戒されているでしょうから、移動は低空の飛翔です、活かすのは速度です」
ユーベルコード『ヴァルキュリア・フォーム』を発動し、紅い鎧ドレスを纏うと障害物に当たらぬ程度に地表近くを飛んで強襲を仕掛ける。
(最前線は目の前に必死で後方には気づきにくいはず。だからまずは目と耳――)
飛びながら敵陣を観察し、後方に位置する通信兵を狙う。
「そろそろ突破口が開けそうだ! 開いたところから浸透する! 周囲の部隊に連絡しろ!」
「はっ!」
命令を受けた通信兵が通信機を操作しているところへ、スコグルが飛び込みすれ違う瞬間に【戦乙女の大鎌】を振るって首を刎ね、そのまま通り過ぎた。
「あぇっ?」
何が起きたかも分からず、通信兵は地面に顔を落下させて絶命した。
「な、何が起きた!?」
死んだことに気づいた上官が辺りを見回しても既にスコグルの姿はなく、飛び去ったスコグルは次の通信兵を斬り裂いていた。
「通信兵が死んでるぞ!!」
「敵だ! 空を飛んでる敵がいるぞ!」
「砲撃で墜とせ!!」
ようやくスコグルの存在に気付き、『パンツァーキャバリア『アイアン・サム』』が頭部の砲を向ける。
「腰が弱そうなフォルムですね」
スコグルは砲口を避けるように回り込み、大鎌を一閃して細い関節部の腰を両断した!
「なんだ、傾いて……うわああああああっ!!!」
アイアン・サムの上半身が傾いて倒れ、地面に落下して衝撃で中のパイロットもまた砕かれる。そこに燃料が漏れて引火し爆発が起こった。
「弾幕を張る! ロケット砲モード!!」
何機ものアイアン・サムが脚を折り畳み、砲台をあちこちから展開して戦車のような多連装ロケット砲モードとなる。そして一斉に砲撃を開始した。
「砲台は増えたようですが、小回りが利かないのは同じことです」
スコグルは自由自在に飛び回って翻弄し、接近すると大鎌を振るってロケット砲の砲身を切断して歪めていった。
「撃て撃て!!!」
砲身が歪んでいることに気づかず砲撃しようとすると、砲弾が詰まって爆発を起こしアイアン・サムが吹き飛んでいった。
大成功
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ヴィルマ・ラングカイト
愛機のパンツァーキャバリアに搭乗し、敵の正面を避けて迂回、敵の側背を突く。
…こちらレイター22、敵影を複数捕捉。距離約3000。恐らく、増強中隊規模。別命なくば、これより強襲を行い、これを撃滅する。
以上。
…それでは、連中にゾルダートグラード戦車兵の恐ろしさを教育してやろう。
戦車、前へ!
敵に対し、愛機の
88mm砲など搭載火器全てを使用して射撃を加えながら突撃、敵を蹂躙する。
また、敵が集結していそうな地点を発見したら、UCの急降下爆撃支援を使用、これを猛爆する。
…思っていたよりも脆いな。同じ軍人として、この様な立場にはなりたくないものだな。
「……こちらレイター22、敵影を複数捕捉。距離約3000。恐らく、増強中隊規模。別命なくば、これより強襲を行い、これを撃滅する。
以上」
愛機の重パンツァーキャバリア【PanzerkampfwagenVI AusführungE】を駆るヴィルマ・ラングカイト(パンツァー・ヴィルマ・f39899)は、正面を避けて迂回し敵の後背を突くべく回り込んでいた。
「……それでは、連中にゾルダートグラード戦車兵の恐ろしさを教育してやろう。
戦車、前へ!」
仲間へと連絡を入れると前進し、射程に入ると敵に向かって
88㎜砲を主に搭載火器全てを使用して発砲を発砲する!
「被弾っ! 背後からの攻撃!!」
「後ろだと!? ワルシャワ条約機構軍に回り込まれたというのか!!」
慌ててアイアン・サムが振り返り反撃しようとする。
「その場で旋回するなど、的にしてくれと言っているようなものだ」
そこへヴィルマは主砲を叩き込み、アイアン・サムの胸に穴を穿ち大爆発を起こさせた。
「なんという威力だ! 重装甲のキャバリアを前に出して盾にしろ!!」
上官が指示すると、分厚い装甲に覆われたアイアン・サムが並び、その後方から通常のアイアン・サムが砲撃を開始する。そこへヴィルマは主砲を撃ち込んだが、分厚く角度の付けた装甲が砲弾を弾いて致命傷とならなかった。
「重装甲タイプか、正面からの攻撃には強そうだが、上からはどうかな?」
砲撃を継続して釘付けにしながら、ユーベルコード『
急降下爆撃支援』を発動し、133機もの急降下爆撃機【Ju 87】を召喚し、500㎏爆弾を敵の上から次々と投下した。
「頭上の無数の戦闘機が!?」
「いつのまに――爆撃がくるぞぉおおお
!!!!」
叫び声が轟音によって掻き消される。雨のように降り注ぐ爆弾が爆発し、アイアン・サムとその周辺の敵兵を纏めて吹き飛ばした!
「な、なにが起きたんだ? 耳が聞こえない――」
視界を覆う爆煙が晴れると、まだ運良く息のある兵士が起き上がって辺りを見渡す。そこには更地となったような爆撃痕と粉々に吹き飛んだアイアン・サムの破片が転がっていた。
「……そんな、キャバリア部隊が一瞬で………」
兵士はそこで力尽きたように倒れ意識を失った。
「……思っていたよりも脆いな。同じ軍人として、この様な立場にはなりたくないものだな」
ヴィルマは奇襲を受けて瓦解する敵軍を見て、ああならぬように戒めとして心に刻んだ。
大成功
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エルゴ・ルスツァイア
イクスフェルに搭乗
アドリブ連携歓迎
無防備な後背。これ以上無い位には理想的な状況だ。
いかなキャバリアも、背面装甲は薄い。
万が一が無いように遮蔽物に隠れながら敵部隊の背後へと移動する。
その後、背部マルチランチャーよりクラスター弾頭ミサイルを射出し、狙撃気味に着弾と同時に腕部レールチェーンガンを射撃開始。
混乱の収まらない内に刈り取ろうか。
寺内・美月
アドリブ・連携歓迎(16・19/02/01+1)
・美月は別世界にある司令部より全軍を指揮統制し、細部指揮は現地亡霊司令官に示させる
・動員の根拠として〖霊軍統帥杖〗の効力を発動、別表に示す実働部隊を展開する
・第16機械化歩兵軍団(発動UC根拠部隊)及び第19戦車軍団を基幹とする第2作戦機動群は、モスクワ周辺に展開する敵キャバリア部隊に対し攻撃、猟兵と共闘しこれを撃破する
・敵正面部隊の特性上キャバリアが主体と思われるため、キャバリア旅団を編合した第19軍団と誘導兵器及び防空装備を増強した第16軍団による共同攻撃を敢行、これを撃破する。ロケット砲モードに変形した場合は、第16軍団による対空戦闘を行う
九十九・白斗
戦争か
魔術やら妙なアスリートが出てこないならいっちょ頑張ってみるか
ワルシャワ条約機構軍とやらに、一つ協力してもらおう
(九十九は用意した妨害電波発生装置のスイッチを入れると、ワルシャワ軍に誘導するようにゾルダートグラード軍を狙撃する
まともにやるとアイアン・サムが有利になりそうなので、アイアンサムのセンサーなどを狙撃して破壊する
センサーが壊れ、通信もできない状態ならいい勝負をするだろう
仲間の通信は生かしつつ、相手の通信だけを妨害する
これだけで他の猟兵も有利に戦えるだろう
まともに正面から戦うのは若者に任せ、九十九はじっくり仲間のサポートに回るのであった。
「戦争か。魔術やら妙なアスリートが出てこないならいっちょ頑張ってみるか」
モスクワの市街地に潜む九十九・白斗(傭兵・f02173)は、純粋な戦場ならば自分の得意とするところだと、オブリビオン同士が戦う戦場を見渡した。
「ワルシャワ条約機構軍とやらに、一つ協力してもらおう」
用意した妨害電波発生装置のスイッチを入れ、パラドクス『妨害電波』を発動する。
「どうなっている、通信機の故障か?」
「どうやら強力な妨害電波のようです!」
するとゾルダートグラード軍の通信が不可能となり混乱に陥った。
(混乱しているな。ではワルシャワ軍が撃ったと見せかけるとしよう)
そして白斗は【アンチマテリアルライフル】を構え、市街地からゾルダートグラード軍を狙撃し兵士を撃ち抜いた。
「狙撃だ!!」
「ワルシャワ軍め! 市街地まで押し込め!」
ゾルダートグラード軍が勢いを増し、アイアン・サムが砲撃しながら前進する。
「敵キャバリアが突っ込んできます!」
「弾幕を張れー!! 絶対死守だ!!」
ワルシャワ条約機構軍はありったけの銃器を使ってそれを押し留める。
(まともにやるとアイアン・サムが有利なようだな)
このままでは押し切ってしまいそうだと、白斗は銃口の向きを調整し今度はアイアン・サムに向かって狙撃し、頭部のセンサーを撃ち抜いていった。
(センサーが壊れ、通信もできない状態ならいい勝負をするだろう)
あとは状況の動きを見ようと白斗は移動して身を隠す。
「通信に続きセンサーまで!」
「構わん! 敵は目の前だ! 前進を続ければいい!!」
「回り込んで足を止めるぞ!」
アイアン・サムが無闇に前進すると、ワルシャワ条約機構軍の兵達はロケットランチャーを脚関節に撃ち込んで機動力を殺した。
「仲間の通信は生かしつつ、相手の通信だけを妨害する。これだけで他の猟兵も有利に戦えるだろう」
まともに正面から戦うのは若者に任せ、九十九はサポートに回って戦場をコントロールするように狙撃を繰り返した。
「もう少しだ! 押し込んでモスクワ市街地へ雪崩込むぞ!」
通信が途絶えても、ゾルダートグラート軍はキャバリアを前面に出し、あと少しと砲撃によって道を切り開こうとしていた。
「無防備な後背。これ以上無い位には理想的な状況だ。いかなキャバリアも、背面装甲は薄い」
キャバリア【イクスフェル】に搭乗したエルゴ・ルスツァイア(
強化継承体・f40463)は、前に集中しているゾルダートグラート軍の背後に、遮蔽物を利用して隠れて距離の離れた場所に回り込んでいた。
「周囲に他の敵影は無し。では攻撃を開始する」
自分が不意打ちを受けないように周辺を確認すると、攻撃に夢中になっているアイアン・サムの背中に向け、ユーベルコード『
長距離高精度射撃』を発動し、背部の【マルチランチャー】からクラスター弾頭ミサイルを射出する。それが敵キャバリア部隊の頭上で拡散して広範囲に爆発を起こす!
「爆撃っ!?」
降り注ぐ子弾が次々と爆発し、兵士は吹き飛びアイアン・サムも損傷して煙を上げる。
そこへエルゴが腕部【レールチェーンガン】を撃ち込んでさらに被害を広げる。薙ぎ払うような銃弾の嵐が兵士を撃ち倒し、アイアン・サムの背中の装甲を抜いて爆発させる。
「ぐあああああああああっ!!!」
「がはっ……は、背後からの攻撃……だ! キャバリア部隊は応戦せよ!!」
爆発に巻き込まれ倒れたまま上官が指示を飛ばす。
「反転!! 後ろからだ!!」
「……あれか? 遠い……単体だぞ!」
「単機でこれほどの火力が出せるというのか! こちらは装甲を厚くして撃ち合えば勝てるはずだ!!」
アイアン・サムは追加装甲を加えて護りを固め、主砲の火力を上げて狙いを定める。
「総員第一種戦闘配置」
別世界の司令部から寺内・美月(霊軍統べし
黒衣の帥・f02790)が【霊兵統帥杖】を手にしてユーベルコード『
霊軍隷下亡霊将兵投入《シップウジンライ》』を発動し、モスクワの戦場に門を開いて亡霊司令官と、第16機械化歩兵軍団及び第19戦車軍団を基幹とする第2作戦機動群を召喚する。
「全機動部隊に発令……『疾風迅雷』発動――征け」
美月が命じると作戦を与えられている現場の亡霊司令官が指揮を執り、ゾルダートグラート軍を討つべく軍団を動かす。
「敵キャバリア部隊へと攻撃を行い、味方を援護する!」
キャバリア旅団を編合した第19軍団と誘導兵器及び防空装備を増強した第16軍団による共同攻撃を敢行する。
第19軍団のキャバリア部隊が一斉に銃撃を開始し、エルゴを狙っていたアイアン・サムを蜂の巣にしていく。
「キャバリア部隊が現れたぞ!!」
「迎撃ーー!!!」
アイアン・サムが慌てて反転し後方の第19軍団へと砲撃を開始する。
「対空砲火!」
亡霊司令官が指示を出すと第16軍団の機械化歩兵たちが防空装備を撃ち放ち、砲撃を空中で爆発させた。
「砲弾が落とされた!? なら火力を上げる!」
アイアン・サムは砲のサイズを大きくし火力を上げて発砲する。
「第19軍団が対空に当たれ!」
美月の作成したプラン通り、亡霊司令官はすぐさまキャバリアによる銃撃で弾幕を張り大口径の砲撃を空中で爆散させた。
「馬鹿な、アイアン・サムの砲撃が防がれるなど!!」
ゾルダートグラート軍が唖然としてその様子を見ていた。
「撃ち続ければ破れる! 砲撃を続けろ!!」
アイアン・サムが攻撃を継続しようとするが、そこにエルゴがクラスター弾頭ミサイルを降り注がせた。
「混乱の収まらない内に刈り取ろうか」
エルゴはレールチェーンガンを構え、第19軍団キャバリアと共に制圧射撃を放ち、そこへ白斗も狙撃を加え、ワルシャワ軍の攻撃と挟み撃ちにして、ゾルダートグラート軍に浸透しアイアン・サムを破壊して軍勢を崩していった。
大成功
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ノア・クレムリィ
整然とした砲撃型キャバリアの行進、ゾルダートグラートはモスクワの地ならしをするつもりのようですね。幸いなことに、敵は市街地に突入しつつあります。
ドローンやレーダーによる〈情報収集〉を行い、得られた地形情報を基に迂回し、敵集団を〈遊撃〉しましょう。接敵と同時に【UC:強襲蒼龍】(POW)を発動。装甲を破ると共に隊列を崩し連携を乱していきましょう。愛機の〈悪路走破〉性能を生かして、敵の狙いが定まるよりも早く確実な撃破を狙いたいところです。
敵陣に攻め込んでいるときほど無防備な背中を晒すものです。このまま纏めて制圧させていただきます。いざっ――!
(愛機搭乗/アドリブ連携負傷等々歓迎)
霧島・絶奈
◆心情
漁夫の利ですか…
両者共に間抜けと言われても仕方ありませんね
とは言え、ワルシャワ条約機構の総統は此方の動きを読んでいる様です
油断大敵ですね
尤も戦場の霧を見通す程では無いでしょうけれど
◆行動
【目立たない】様に背後から接近
攻撃距離まで至ったら『【1/0】』を使用
【集団戦術】を駆使した【範囲攻撃】で敵を殲滅
相手もキャバリアの様ですし、キャバリア戦と洒落込みましょう
攻撃しつつ【罠使い】の技を活かし「時限起動式の指向性散弾」を複数設置
ユーベルコードで動けなくなるのですから良い的です
更に【範囲攻撃】する【マヒ攻撃】の【衝撃波】で【二回攻撃】
負傷は【各種耐性】と【オーラ防御】で軽減し【生命力吸収】で回復
「漁夫の利ですか……両者共に間抜けと言われても仕方ありませんね」
霧島・絶奈(暗き獣・f20096)はお互いしか見えていない両軍に呆れる。
「とは言え、ワルシャワ条約機構の総統は此方の動きを読んでいる様です。油断大敵ですね。尤も戦場の霧を見通す程では無いでしょうけれど」
この場所ではこちらが勝たせてもらうと、目立たぬように背後から接近する。
「整然とした砲撃型キャバリアの行進、ゾルダートグラートはモスクワの地ならしをするつもりのようですね。幸いなことに、敵は市街地に突入しつつあります」
愛機のキャバリア【汎用装甲竜騎士《ガンド》】に搭乗するノア・クレムリィ(海駆ける鋼鉄の竜騎兵・f30572)は、ドローンやレーダーを使って侵攻するゾルダートグラート軍を観察し、敵の注意が市街地に向けられていることを察する。
「今ならばこちらが先手を取れます。敵集団を遊撃しましょう」
敵に見つかり難いように木々などの障害物を利用して背後に接近し、ユーベルコード『
強襲蒼龍』を発動する。
「突撃します」
対艦突撃槍を構えて駆け出し、ランスチャージで勢いの乗せた一撃を叩き込んでアイアン・サムの装甲を貫きその奥の機体もまとめて串刺しにした。
「なにっ!? キャバリアが!」
「応援を呼ばなくては――」
攻撃を受けたアイアン・サムが崩れ落ちると、周囲の兵士たちが声を上げて応援を呼ぼうとする。だがそこに集束爆雷が爆発して薙ぎ倒し、それは周辺のアイアン・サムの態勢も崩した。
「応援を呼ばせはしません。呼んだところでそちらも猟兵の奇襲を受けてそれどころではないかもしれませんが」
ノアはその場に留まらずにガンドを動かし、突撃槍でアイアン・サムを粉砕していく。
「撃て!! 相手は近接タイプだ! 近づかせなかれば勝てる!!」
アイアン・サムが頭部の17ポンド対戦車砲の狙いを定めて一撃で倒せるだけの威力を高める。
「狙い定める時間は与えません」
すぐさまガンドが飛び込んで突撃槍を突き入れ、対戦車砲ごと顔を貫いた! そして倒れるのを見もせずに次の敵に向かって駆け出し、後退しようとするアイアン・サムの足を狙って一撃を加え転倒させた。
「速すぎる! この機体では対応できない!」
パイロットが倒れた機体を何とか立て直そうとする間もなく、ガンドが機体に短機関銃を突きつけて零距離射撃を撃ち込んだ。装甲の薄い部分を狙われたアイアン・サムが爆発を起こす。
「敵陣に攻め込んでいるときほど無防備な背中を晒すものです。このまま纏めて制圧させていただきます。いざっ――!」
ノアはさらに敵機体を破壊しようと、ガンドを疾走させて周囲で爆発と土煙を起こしていった。
「包囲しろ!」
周辺に残ったアイアン・サムがノアを包囲するように展開する。
「相手もキャバリアの様ですし、キャバリア戦と洒落込みましょう」
その背後に近付いた絶奈は量産型キャバリア【Evolution】を呼び出すと、ユーベルコード『
【1/0】』を発動し、Evolutionを増殖して部隊を形成する。
「それでは始めましょう」
命じると一斉にコピー部隊がアサルトライフルを発砲してアイアン・サムの背中を撃ち抜いていく!
「な、後ろだと!!」
「なんだと、これだけの数のキャバリアの接近に気付かなかったというのか!!」
奇襲を受けたゾルダートグラート軍が反撃しようとするが、そこに間断なく銃撃を浴びせられ、被弾すると弾が侵食し動きを止めさせる。
「機体が動かない!?」
アイアン・サムのパイロットが操縦桿を倒すが、反応は鈍くゆっくりとしか動かなかった。
「ユーベルコードで動けなくなるのですから良い的です」
その隙に絶奈は時限起動式の指向性散弾していき、その場を離れる。
「砲塔だけでも!」
アイアン・サムの頭部の主砲が錆びついたように動き、コピー部隊に向けられた。だがそこで罠が作動し、散弾がばら撒かれてアイアン・サムの脚が穴だらけとなった。
「機体がっ!!」
体勢を崩したアイアン・サムが倒れ込み、自重の衝撃に内部が壊れ煙を上げて動かなくなった。
「罠が仕掛けられているぞ!」
「どこだ! クソッ!」
アイアン・サムと兵たちは迂闊に動けなくなる。
「足元には罠が、そして動かずとも銃撃が襲い掛かります。此処まで接近を許した時点で貴方方に勝利はありません」
絶奈はコピー部隊の銃撃に紛れて衝撃波を浴びせ、アイアン・サムの装甲を粉砕し、そこへ銃弾が飛び込んで内部まで破壊して爆発を起こした。
「まだ、動く……モスクワを落とさなくては……」
「ゾルダートグラートの進軍はここまでです」
残った傷だらけのアイアン・サムに、ノアはガンドを真っ直ぐ突っ込ませ、突撃槍を胸に突っ込んで大穴を開けた!
「我らゾルダートグラート軍がこうも簡単に崩壊するとは……」
最後のアイアン・サムが爆発すると、残った兵たちは散り散りに逃げて行った。
「どうやら他の猟兵も奇襲に成功したようです。此の場のゾルダートグラート軍は撤退するようですね。私達も撤退しましょう」
絶奈が手を止めて逃げ去る敵軍を見送り、周りを見渡して戦況を把握した。
猟兵が一斉に大規模な奇襲を仕掛け、モスクワに攻撃を仕掛けていたゾルダートグラート軍に大損害を与える事に成功し、ワルシャワ条約機構軍の攻撃を受ける前に速やかに撤退した。
大成功
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