獣人世界大戦①〜将軍の動く要塞
●無限軌道都市ベルリン
ドイツの首都であり、ゾルダートグラードの本拠地。多数の鋼鉄機械罠に守られ、無限軌道によって自ら移動することすら可能な「動く要塞都市」、それがベルリンである。だが今までに猟兵が6件の将校暗殺に成功していることもあり、防衛戦力は低下しつつあるようだ。
そんな要塞の操縦を担当しているのが、俗物軍人『ブタ将軍』。別名『歩く豚肉』『脂の乗った将軍』などなど……だが、これでもいち将軍ではある。
『ブーッフッフッフ!! 進撃開始ブヒィ!!』
操縦桿を握る俗物軍人『ブタ将軍』。
『この要塞には手も足も出まい! ま、乗り込んでくるような者が居てもワシがトンカツにしてやるだけだがなぁ! ブーヒッヒッヒッヒィ!!』
カイゼル髭をくるくるさせながら、ニヤニヤと笑う俗物軍人『ブタ将軍』であった――。
●グリモアベース
「皆様、獣人戦線で戦争が始まりました」
グリモア猟兵のスリー・サクセス(猟兵サポート型AIプログラム・f34842)がバーチャルビジョンにさっきのブタ将軍の高笑いを映しながら、サクセスは説明を始める。
「移動要塞と化したベルリンの操縦を止めるには、このブタ将軍の所へ乗り込むのが一番良いかと思われます。町村が跡形もなく踏みつぶされる前にベルリン内部へとグリモアの転移で送り届けますので、皆様はブタ将軍を見つけ次第、対処して下さい」
あ、それとという顔でサクセスは一人のオオカミの顔をバーチャルビジョンに映した。
「シュタルクヴォルフ公国……という、ゾルダートグラードに対抗していた小国の方々は覚えているでしょうか? 彼らも戦力として加わって下さるそうです。ベルリンに乗り込む事は出来ませんが、外からパンツァーキャバリアによる支援攻撃を行って下さるとか。上手く活用して下さいませ」
そう言って、グリモアでの転移を開始するサクセスであった。
椿油
椿油です。開戦しました、獣人戦線! 今回は「#シュタルクヴォルフ公国戦線」のオオカミ達が加勢してくれます(※ただし、椿油が出すゾルダートグラード関連シナリオのみです)。
戦争なので一章構成、『俗物軍人『ブタ将軍』』とのボス戦です。
プレイングボーナスは、「移動要塞の操縦を妨害する」ことと、「シュタルクヴォルフ公国のオオカミ達に協力してもらう事」です(後者は椿油が出すゾルダートグラード関連シナリオのみです)。
皆様のアツいプレイング、お待ちしております!
第1章 ボス戦
『俗物軍人『ブタ将軍』』
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POW : トンカツ作戦
戦闘用の、自身と同じ強さの【レベル×20体の歩兵】と【レベル÷10両のパンツァーキャバリア】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。
SPD : ビフカツ作戦
【サーベル】を向けた対象に、【自身が指揮する兵士達の機銃掃射】でダメージを与える。命中率が高い。
WIZ : カツレツ作戦
【信号弾】を合図に、予め仕掛けておいた複数の【兵隊】で囲まれた内部に【カノン砲から発射される榴弾】を落とし、極大ダメージを与える。
👑11
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バルタン・ノーヴェ
POW アドリブ連携歓迎
大戦にエントリー! 作戦了解デース!
シュタルクヴォルフ公国の皆様、よろしくお願いしマース!
ワタシの攻撃を妨害されぬよう、援護射撃などを頼みマース!
疾走するベルリンの中から滑走靴による空中機動で飛び出して、車輪に狙いを定めマース!
「六式武装展開、鉄の番!」
単純で重いチェインハンマーを横から叩きつけ、車軸やらなにやら粉砕破壊!
脱線・横転してくれれば御の字デスネ、HAHAHA!
ドーモ、ブタ将軍!
アナタはここでハンバーグにしマース!
パンツァーキャバリアは相手にせず、滑走靴の機動力ですり抜けて!
近くにいるトンカツ歩兵諸共、将軍を鉄球で叩きマース!
「大戦にエントリー! 作戦了解デース! シュタルクヴォルフ公国の皆様、よろしくお願いしマース!」
バルタンは滑走靴を履いて、空中機動を利かせる用意をした。
「ワタシの攻撃を妨害されぬよう、援護射撃などを頼みマース!」
「ああ、任された!」
シュタルクヴォルフ公国の司令塔、アルバート少佐は頷いて答えた。
そして颯爽と飛び出していくバルタン。目指すはベルリンの車輪。
「六式武装展開、鉄の番!」
UC《鉄拳制裁》を発動し、チェインハンマーの重い一撃が車輪に当たり、粉々に車輪がなると共に他車輪による急ブレーキがかかった。安全装置なのか、上で操縦している俗物軍人『ブタ将軍』がそうしたのか。ともかく次は彼への挨拶である。
「ドーモ、ブタ将軍! アナタはここでハンバーグにしマース!」
『何ぃ、ハンバーグ作戦を知っているだと貴様ァ!! 総員かかれーーッ!!』
「こちらが相手だ! パンツァーキャバリア、銃撃・砲撃開始ーッ!!」
シュタルクヴォルフのオオカミ達の援護射撃もあってか、『総員』を滑走してスルーしたバルタンは、俗物軍人『ブタ将軍』に思いっきり鉄球を叩きつけた。
『ブヒョォォォ!!!』
思いっきり叩きつけられ、床を舐めるが如く顔を地面につけた俗物軍人『ブタ将軍』。
「(ハンバーグという隠語、実在したんデスネー)」
どこからともなく取り出した鉄球をしまいながら、バルタンは即座に戦場から撤退するのだった。
大成功
🔵🔵🔵
ミーグ・スピトゥラス
●POW
オレ、ココニ来タ
ミンナ、安心シロ
オマエラ、オレ、守ッテヤル
ソシテ…アイツ、ブッ飛バス
歩兵、パンツァーキャバリア…多イ
ケド、オレ、一人ジャナイ
シュタルクヴォルフ公国ノオオカミ達、武器ヲ持ッタママ隠レテ貰ウ
オレ、囮
オレ一人ダケナラ、アイツ油断スル
ソシテ、オレ戦ウ
ソシタラ、オレ、ピンチニナルカモ
勝利ヲ確信シタ瞬間、油断スル
ソレヲ合図ニ、隠レテ居タオオカミ達ガ奇襲スル
オレモ倍返シ、スル
ウォオオ!
『バイオミック・マルチアーム』デ巨大化、腕モ増ヤシテ一気ニ相手デキル
ツイデニ、オレガ今マデ受ケタダメージ、殆ド回復スル
敵、一気ニ蹴散ラシテ、豚野郎、ブッ飛バしてヤル
「オレ、ココニ来タ。ミンナ、安心シロ」
ミーグを見つめるシュタルクヴォルフのオオカミ達。
「オマエラ、オレ、守ッテヤル。ソシテ……アイツ、ブッ飛バス」
「(歩兵、パンツァーキャバリア……多イ。ケド、オレ、一人ジャナイ)」
まずは自らが囮となって突撃する事に。シュタルクヴォルフのオオカミ達には隠れてもらい、攻撃の隙を窺ってもらうのだ。
『何だアイツは! 総員突撃! トンカツ作戦ブヒィィィ!!』
操縦桿から手を離さまいと、俗物軍人『ブタ将軍』は指示だけ出して残りは部下に任せるようだ。
そして、ミーグは想定通りに追い詰められていく。
『ブフッ、勝ったな』
横目で見つめながら余裕そうにカイゼル髭をクルクルさせる俗物軍人『ブタ将軍』。その時である。
「かかれーーッ!!」
隠れていたシュタルクヴォルフのオオカミ達が奇襲をかけて来たのだ。
『ブヒィ!?』
「ウォオオ!」
UC《バイオミック・マルチアーム》を発動して腕の本数を増やしながら、今までの負傷を回復するミーグ。倍返しの時間だ。
『そ……そんな馬鹿な事があっ』
援護もあってか、ミーグとオオカミ達によって一瞬で蹴散らされた部下達。そしてミーグがラリアットを決めて、俗物軍人『ブタ将軍』は涎を吐きながら吹っ飛んでいったのだった。
大成功
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サーシャ・エーレンベルク
なに? 共食い? 悪いけどあなたみたいな豚の獣人とは関わりたくないの。
それに、レーションの方がまだマシだと思うわよ。油にまみれたトンカツなんてこっちから願い下げだし。
シュタルクヴォルフ公国の人たちには、移動要塞の足を重点的に攻撃してもらいましょう。移動要塞が多脚式でも多少はぐらつくでしょ。
自分の足元に氷結のオーラで氷を張って地面と接着してふらつかないように対策、公国からの攻撃で豚将軍や兵隊たちがふらついたところでユーベルコードを発動するわ。
足元の氷を融かして、ユーベルコードの脚力で一瞬で兵隊たちを竜騎兵サーベルで薙ぎ払い、銃撃を強化された力で回避、ブタ将軍諸共全てを叩き斬る!
「なに? 共食い? 悪いけどあなたみたいな豚の獣人とは関わりたくないの。それに、レーションの方がまだマシだと思うわよ。油にまみれたトンカツなんてこっちから願い下げだし」
サーシャはそう言いながら俗物軍人『ブタ将軍』の居場所へと乗り込む。
『誰が脂の乗った将軍だブヒィィ!!!』
そんな事は誰も言ってない。どうやら自身の俗称を気にしているようだ。その間に、シュタルクヴォルフのオオカミ達には残っている車輪を攻撃してもらい、揺れによる隙などを狙う。
『ぐぬぅ、揺れるなブヒィ!!』
サーシャ自身はと言うと、足元に氷結のオーラで氷を張り、地面と接着する事でぐらつきを回避しているのだ。
そして、次に大きく揺れた時。
『うおっと!?』
UC《月よ、月よ!》を発動し、月の魔力を纏いながら足元の氷を融かして全力で竜騎兵サーベル【ヴァイス・シュヴェルト】による薙ぎ払いにかかるサーシャ。
『ブヒッお前、足――』
接着していた事に今更気づく俗物軍人『ブタ将軍』。だがもう遅い。サーシャは上がった反射神経で銃撃をも回避し、叩き斬っていくのだった。
大成功
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獅子戸・馗鍾
●POW
いやはや、街その物が唸り声を上げて迫ってくるとは
わしも様々な妖を見てましたが、あのような妖が居るとは…はて、妖でなく「動く要塞都市」なる乗り物?
いやぁ、誠に妖めいたものだわい
しかし、乗っている奴が俗物の塊ならどうにか出来そうですぞ
その為にもシュタルクヴォルフ公国のオオカミ達にご協力願おう
わしめは予知の賜物でブタ将軍が来る遥か前より『検非違使の穴掘り』にて、街ひとつとは言わぬ者のかく座する程度の穴を掘っておりまする
これを巨大な落とし穴とし、まんまとブタ将軍が引っかかれば手勢を率いて移動要塞の内部へと突撃あるのみ!
やぁやぁ、我こそは獅子戸・馗鍾
その首、御印として頂戴仕りまするぞ!
「いやはや、街その物が唸り声を上げて迫ってくるとは。わしも様々な妖を見てましたが、あのような妖が居るとは……」
馗鍾はアヤカシエンパイアの式神である。シュタルクヴォルフのオオカミ達が指摘すると。
「はて、妖でなく「動く要塞都市」なる乗り物?いやぁ、誠に妖めいたものだわい」
これぞ文化の違いである。
だがその手には、土で汚れた退魔円匙があった。
「しかし、乗っている奴が俗物の塊ならどうにか出来そうですぞ」
今より少し前の事――既にUC《検非違使の穴掘り》で、ベルリンの通り道に巨大な落とし穴を掘っていたのだった。
そして見事にベルリンは落とし穴にかかって脱輪する。尤も、車輪がすでにボロボロなのでパンクしているのだが。
そして馗鍾はシュタルクヴォルフのオオカミ達を引き連れて乗りこんできた。
「やぁやぁ、我こそは獅子戸・馗鍾。その首、御印として頂戴仕りまするぞ!」
『お前かブヒィ!! こんな超巨大な落とし穴を掘ったのはぁぁ!!!』
「頭以外を狙え! 行くぞ!」
司令官であるアルバート少佐の声で、馗鍾が首を頂戴する為だろうか、首から上以外を攻撃するシュタルクヴォルフのオオカミ達。語弊ではないが、やはりこれも文化の違いである。
『ブヒィィィ!!!』
馗鍾も退魔円匙でぼこぼこに叩き、既にボロボロであった俗物軍人『ブタ将軍』はゆっくりと倒れるのだった。
大成功
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