――声が聞こえる。
とうの昔に放棄された社があった。しかし、それはそこに眠っていた物が死んでいる事を示すわけではない。
――血と火薬の臭いがする。
反応炉に灯された小さな火が、物言わぬ金属塊と化していた機体に熱を注ぎ、その視覚情報を解析するが。
――ただ、平穏な世界を望んだ。故に我々は眠ったというのに……。
変わり果てた『メンテナンスドック』の中、己の内燃機関はとうの昔に枯れ果てたはずのエネルギーを生み出しては増幅させて、駆動系が静かに唸りを上げる。
――人よ、貴様らは今なお、闘争と滅亡を求めるのか……!
センサーは、迫りくる無数の反応を感知した。
「……姉様」
クロムキャバリアが小国家が一つ、アシハラ。プラントの争奪戦が絶えないこの世界において、国境線に防壁を持たない有様は、まさに異様。古き時代の農村を思わせる藁葺屋根が並んでおり、その中心に位置するひときわ大きな神殿の中、服と呼ぶにはあまりにも粗末な布に身を包んだ少女が背後のキャバリアへ振り返る。
「彼が……目覚めようとしているのですね……」
胸の前で小さな拳を握り、少女は奥歯を噛んだ。
「あの人たちは……猟兵の皆様は、間に合うでしょうか……えぇ、せめて……」
機体を見上げていた視線を落とし、寂しげに目蓋を閉ざす。
「トウゲンの部隊が到着する前に、完全な……破壊を……!」
「皆様、お集まりいただきありがとうございます」
人首・椿(傷と記憶は刻むモノ・f06124)は電子巻物を広げて、クロムキャバリアに存在する、妙に無防備な小国家……否、農村と呼ぶべき地域を示した。
「皆様が先日防衛に向かった小国家、アシハラ……そこから少し離れた地点に、遥か昔に放棄された神社があるのですが、その正体は巨神キャバリアを管理していた工廠のようなのです」
巨神という単語に、緊張が走る。オーバースペックを持つ機体であると同時に、乗り手を選ぶとされるキャバリア。そして、該当地域における巨神達はどれもが争いを望まず、眠り続ける事を選んでいたのだ。
だからこそ、猟兵達は防衛の依頼だと思い込んでいた。
「皆様には、この工廠を破壊して頂くことになりました」
「ッ!?」
息を吞む音が耳朶を打つ。それが自分の物か、あるいは他の誰かの物だったか、そんな事はどうでもいい。巨神を見捨てろと言っているに等しい依頼内容に、動揺を隠せない者もいたが、椿は続ける。
「私の予知と同時に、アシハラの指導者……イヨさんが夢枕に立ち、依頼をしてきました。決して多くを語ってはくれませんでしたが……」
椿は転移門を開き、猟兵達に道を譲る。
「彼女は、泣いていました」
それだけ告げて、彼女は猟兵達を見送るのだった。
久澄零太
久澄です
勘違いされそうで怖いけど、『ギャグ依頼』だよ!
こんな屑みたいな依頼に来るような猟兵だ
君達なら好き勝手やって笑いに変えてくれると信じてるよ!!
(狂気の眼差し)
まずはどっちかって言うと寺社じゃね?って感じのデッカイ神社っぽい社?とりあえずそんな雰囲気の建物をぶっ壊す所から始まります
破壊途中で某小国家(OPで既にネタバレしてる?気にすんな!)が襲撃を仕掛けてくる為、これを迎撃する事になりますが、何やら厄介な相手になりそう……?
いつもと何かが違う気配がしますが、いつもと変わらないプレイングをお待ちしております
第1章 日常
『ミッション・オブ・デモリッション』
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POW : 意気高くパワフルに解体しよう!
SPD : 要領よくスピーディーに解体するぜ!
WIZ : 無駄なくスマートに解体します!
👑5
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黒木・摩那
今度の依頼は工廠の破壊ですか。
いかにも訳ありな感じですね。
破壊だけならば先日のトウゲンに……とはいかないですよね。
あの人達に破壊任せると、荒っぽそうですし、そもそも破壊するかもわかりませんし。
巨神?の扱いも問題です。
さりとて、自国でやるのもしがらみがあるんですかね。
もっとも猟兵に任せても、色々大変そうですけどね!
では、建物解体です。
モノが足りない世界ですから、なるべく後で部品が使えるように丁寧な解体を試みます。キャバリアなら解体作業も楽そうですね。
トウゲン様御一行が到着したら、UC【胡蝶天翔】で部材を蝶に変換して、目眩ましに使います。
御園・桜花
「未来に希望を子供に夢を!」
「…つまり?」
「幸せは、お腹一杯夢一杯から始まるという事です!満腹は世界を救う!」
「…何か違う気がする」
人化した巨神花燕(165cmおっとりニート系少女)連れ参加
「ハイホーハイホーハイホーハイホーハイホーハイホーハイホーハ♪」
「桜花、ソレそれ以上歌っちゃダメなヤツ…」
UC「食欲の権化」
歌いながら桜鋼扇振り回して無機物ドンドンぶん殴り食材化
「ミラージュのおうち、無機物あんまりなさそうだけど…ここもあんまりなさそうな気がするよ?」
「気付いちゃ駄目です、花燕さん!日本の神社はほぼ木造で只の力任せな破壊になってるとか…あぎゃ?!」
「手の届く所から食材化したら、崩れるよね…」
エドゥアルト・ルーデル
拙者!総勢一名参陣!
美少女の頼みとあらば聞かない訳にはいかんでござるからな
よくわからんがぶっ壊すのは得意なんで任せてくだされ、みんなツルハシは持ったな?!?!行くぞォ!!
ツルハシぶん回してこの…寺社仏閣?工廠?をとにかく解体でござるよ!スクラップ&スクラップ!木と鉄は分別していけ!
それぞれ取り出した素材は再加工してブロック状に!これを縦横高さ均等に積み上げれば新たな家の誕生だァ!!
なにって
トーフハウスだけど?いいでござるかサバイバル建築の始まりは全て
トーフハウスから始まるんでござるよ!作るの簡単だからな
なんもない農村じゃ建物も貴重だろうからな…これはサービスでござるヨ!
涼風・穹
巨神キャバリアがあるから今までアシハラが存続できていたように思えるんだけどな…
ただまあ目覚めてしまえばアシハラも吹き飛ばされるんだろうし、周囲を道連れに滅ぶよりも巨神の破壊を選んだのは賞賛されるべきか…
工廠の破壊なら『ズィルバーンヤークトフント』で殴れば充分だろうけどもったいないし、使えるものはそのまま、壊す必要があった部分も資材として《起動》で収納します
一応巨神キャバリアも収納できないか試しておきます
いければ色々な問題が一気に解決しそうなんだけどな…
トウゲンが送り込んできたのはまた捨て駒部隊なんだろうな…
下手にドンパチやって纏めて巨神に滅ぼされるのは御免だし可能な限り穏便に鎮圧しておきます
クローネ・マックローネ
NGなし、絡みOK、アドリブ歓迎
【SPD判定】
明らかな重要拠点の破壊依頼…指導者ちゃんの涙…
これは…きっと何か重大な理由が、ヒャア我慢できねぇ解体だあ!!!
(途中まで真剣口調だが、最後に普段以上のハイテンションになる)
クローネちゃんが無意識下に溜め込んでいたストレスを、
破壊で発散しようとするよ★
ワタシ専用のキャバリア、PSY-C『
黒御姉』に搭乗して
お仕事するね♪
とってもシリアスな背景がある気がするけど、なんか
シリアスなノリはあんまり求められてない気がするからね、しょうがないね!
UCは【ワタシの飛行戦艦ダモクレスちゃん】★
ダモクレスちゃんとキャバリアちゃんの二機で分担してスピーディーに解体するね♪
解体は【集団戦術/団体行動/範囲攻撃/弾幕/怪力/空中機動/2回攻撃/鎧無視攻撃】で行うよ♪
鳴上・冬季
虚空見やり
「第四の壁を破ること自体が、喜劇の手法と言われております。貴女にも私の嗤いをお届けしましょう。どうぞご堪能下さい」
嗤う
「死者は祭りで送るものです。ならば盛大に燃やしましょう。その火で食物を煮炊きし健康長寿を願いましょう。何、ネタ依頼なら料理人も多数参加するでしょう。食材にも料理人にも困りますまい」
嗤う
「解体せよ、黄巾力士火行軍」
10体1班として黄巾力士150体召喚
必要なら足場を組ませ効率的に解体
「巨神からの形見分けと言えば、多少の台与さまの気も多少晴れるかもしれません」
再利用建築資材
祭り用資材にどんどん分ける
なお木材系は全部お焚き上げ予定
「本当に社なら、玉くらいは残しますとも」
嗤う
「今度の依頼は工廠の破壊ですか。いかにも訳ありな感じですね」
神社と寺社がドッキングして巨大化したような建造物を前に、黒木・摩那(冥界の迷い子・f06233)が思案顔。
「破壊だけならば先日のトウゲンに……とはいかないですよね。あの人達に破壊任せると、荒っぽそうですし、そもそも破壊するかもわかりませんし。巨神?の扱いも問題です」
まぁ、十中八九持っていかれて悪用コースでしょうね。既に三回失敗している辺り、どんだけ回収したいのかって話なわけだが。
「さりとて、自国でやるのもしがらみがあるんですかね」
と、事情を全く把握していない摩那の為に説明しよう!アシハラには戦力足りうるキャバリアが物凄く少なくて、あの集落から離れることができないのである!誰も踏み込んだ話しないから一切開示されない情報だけどな!!
まぁ、そんな事情を摩那が知っているわけもなく、エクアトゥールに乗り込みながら後ろを見て。
「もっとも猟兵に任せても、色々大変そうですけどね!」
というわけでクレイジーな壊し屋連中を紹介するZE☆
「未来に希望を子供に夢を!」
「……つまり?」
「幸せは、お腹一杯夢一杯から始まるという事です!満腹は世界を救う!」
「……何か違う気がする」
開幕早々に食うことしか考えてない御園・桜花(桜の精のパーラーメイド・f23155)とその相棒、ニート系少女として半眼ジト目が板についてきたキャバリア花燕である。あ、メインページトップ(240305現在)おめでとうございます。
「 ♪」
「桜花、多分歌っちゃマズいやつで元ネタが伝わらなかった関係で規制音がすごいんだけど……」
「そんなことあります!?」
ノリノリで何かを歌っていた桜花らしいが、色んな方面に配慮した結果、甲高いピーッ音が全てを掻き消してしまい、花燕は鬱陶しそうに両耳を押さえていた。
「いいですもん……重要なのは食材の量産ですもん……」
しょぼくれた幼女みたいな顔で桜花が扇子を構えると、花燕がキョトり。
「ミラージュのおうち、無機物あんまりなさそうだけど……ここもあんまりなさそうな気がするよ?」
「気付いちゃ駄目です、花燕さん!」
桜花が住んでる木造アパート(なお、偏見によるイメージで実際には豪華なマンションかもしれないが)は木材を組んで建てられた古き良き建築技術の結晶らしく、そこに似通った気配を感じる花燕は桜花が無機物変換系UCを狙っていると気づいて、ジットりした目を向ける。
対する桜花は、凄まじい数の集中線を発生させる鬼気迫った顔で振り向き。
「日本式の神社はほぼ木造で、只の力任せな破壊になってるとか……絶対に気づいてはいけないんです!!」
「それ自覚ありますって自白してるのと一緒だよ……」
うわぁ……って顔した花燕がちょっと引いて、桜花が扇子で建物をバキャア!したその時である。スカッと急に扇子が空振り、「およ?」と桜花が視線を落とせば、寒さにやられて葉が縮こまり、甘味を溜め込んだホウレンソウが落ちていた。
「これは冬季限定お野菜と名高い品種の……あぎゃ!?」
野菜に気を取られていた桜花の後頭部を、落下してきた鉄骨が直撃。ゆっくり倒れ伏すと頭に落ちて来た鉄骨に別の建材が追い打ちをかけて、首から上だけ地面の下に潜り込むことになってしまった……。
「手の届く所から食材化したら、崩れるよね……」
あーぁ、って顔して呆れていた花燕だが、桜花の足を引っ張り救援に当たるのだった。
「拙者!総勢一名参陣!美少女の頼みとあらば聞かない訳にはいかんでござるからな」
エドゥアルト・ルーデル(黒髭・f10354)か……こいつについては有効なプレとトンチキなプレの振れ幅がえげつないから正直、存在そのものがコイントス系ギャンブルみたいな黒髭だが、果たして今回は……?
「よくわからんがぶっ壊すのは得意なんで任せてくだされ、みんなツルハシは持ったな!?行くぞォ!!」
あ、頭おかしいだけでやる事はやってくれそう。
「ツルハシぶん回してこの……寺社仏閣?工廠?をとにかく解体でござるよ!スクラップ&スクラップ!木と鉄は分別していけ!」
などと、外見こそ普通の神社っぽいが、木材は表面の装飾のように使われており、実態は金属製の格納庫の様な建物をカンカン壊していくエドゥアルト……今思えば、この時に気づくべきだったのかもしれない。奴がツルハシを振るう度に何故か腕をグルグル回して全く同じ一点にしかツルハシが当たってないのに、何故か正確に立方形に亀裂が入って箱型の建材に変わっていく異常事態に。
「それぞれ取り出した素材は再加工してブロック状に!これを縦横高さ均等に積み上げれば新たな家の誕生だァ!!」
何造ってんの!?
「何って、トーフハウス【ハーイ】だけど?」
やめろぉおおおおお!?ギリギリ伝わるかどうか怪しい某マスコットネタをぶっこむんじゃねぇ!!
「いいでござるか、サバイバル建築の始まりは全て豆腐式建築から始まるんでござるよ!作るの簡単だからな」
さも真っ当そうなことを言っているエドゥアルトは両手を広げてだだっ広い荒野を示し。
「なんもない農村じゃ建物も貴重だろうからな……これはサービスでござるヨ!」
そうか……それはそれとして、依頼内容言ってみ?
「建造物の破壊でござるな」
お前がやってんのは?
「リフォームでござるよ!」キリッ
余計な仕事増やしてんじゃねぇ!!
「あ、待って違うの、地雷創作系ゲームの影響でブロックメイキングしたかったんでござ……理不尽な投げっぱなしジャーマンが拙者を襲うッ!?」
「巨神キャバリアがあるから今までアシハラが存続できていたように思えるんだけどな……」
涼風・穹(人間の探索者・f02404)は自機ズィルバーンヤークトフントの中で腕を組み小さく唸るが、この辺はそれこそラウンズとトウゲンとの国際関係が絡んできてややこしい(?)事になっているため、実は巨神とはそんなに関係……いや、なくはない、のか?まぁ、誰も気にしない大人の事情は置いといて。
「ただまあ目覚めてしまえばアシハラも吹き飛ばされるんだろうし、周囲を道連れに滅ぶよりも巨神の破壊を選んだのは賞賛されるべきか……」
と、白騎士の機体はボコスカ殴って工廠を破壊すると、後で使い回しできそうなサイズに砕いてから掌にカードデバイスを召喚。吸引力の変わらない割とよく見る整備工場の中に吸い込んで収納しながら、ふと思う。
「巨神キャバリアも収納できれば楽なんだが……」
と、工廠の壁を破壊しながら発見次第試してみるか、と思案する穹なのだった。
「明らかな重要拠点の破壊依頼……指導者ちゃんの涙……」
お、来るか?クローネ・マックローネ(快楽至上主義な死霊術士・f05148)は今回の依頼に隠された事情に気づけるか!?
「これは……きっと何か重大な理由が、ヒャア我慢できねぇ解体だあ!!!」
駄目だったー!!
「とってもシリアスな背景がある気がするけど、なんかそういう【シリアスな】ノリはあんまり求められてない気がするからね、しょうがないね!」
などと、なんか色んな意味でぶっ飛んだキャバリアに搭乗したクローネは、どう見てもガンギマリした目をカッ開いて爆薬を設置……あれ、導火線がない?
「おーらい☆おーらい☆」
クローネの機体(機体名が黒御姉と書いてクローネと読む為、機体名で表現しようとするとカオスるからごまかしていきます)は発煙筒を両手に持って、ぶんぶん。その光に誘導されて飛行戦艦が現れ……待って、ここクロムキャバリアよ?飛行系の代物は暴走衛星の餌食よ!?
「流石に高度と速度は制限してあるよ♪というわけで……」
キャバリアの方もスチャリカ☆なんか物騒な重火器を構えて。
「ファイヤー!!」
バラまかれる火薬の嵐が設置された爆薬に引火、チュドーン!!盛大に爆炎をあげて燃え盛る工廠なのだった。
「第四の壁を破ること自体が、喜劇の手法と言われております。貴女にも私の嗤いをお届けしましょう。どうぞご堪能下さい」
鳴上・冬季(野狐上がりの妖仙・f32734)はそのうち、グリモア猟兵と会話し始めそうで違う意味で怖い。
「死者は祭りで送るものです。ならば盛大に燃やしましょう。その火で食物を煮炊きし健康長寿を願いましょう。何、ネタ依頼なら料理人も多数参加するでしょう。食材にも料理人にも困りますまい」
などと、既に火災通り越してどんど焼き状態の火柱を前に両手を合わせて南無南無。
「解体せよ、黄巾力士火行軍」
ジャキィン!百五十体に及ぶ人型戦車が現れると一斉に敬礼。十体毎にチーム分けされた黄巾力士は役割分担してあるのか、頭(ていうか砲塔?)の上に色違いのヘルメットを乗っけていた。
「巨神からの形見分けと言えば、多少のイヨさまの気も多少晴れるかもしれません。というわけで、分類整理を怠らぬように」
解体担当の黄巾力士が建材を引っぺがして来ると、それを分類担当の黄巾力士が建材と祭事用の資材に分けて、加工担当の黄巾力士が焼け焦げた表面をしゃーこしゃーこ、削って綺麗に仕上げる。
木材については既に焼かれて炭化している部分もあるため、二本ずつ平行に並べて交差するように重ねていくと、お焚き上げの為に火種をそぉい!
「本当に社なら、玉くらいは残しますとも」
まぁ、そんなものはなかったので建築資材と焚火にしかならないのだが……これ、黄巾力士が頑張ってるんであって、冬季自身は何もしていないよな……?
「はっは、それは言わぬお約束です」
さーて、紆余曲折はあったが、無事に猟兵達による作業は無事に完了し……立方体の箱型建造物を取り囲むように松明代わりの燃え盛る丸太が立てかけられて、天井部分の上に巨大な鍋が乗っけられてその中には寒空の下で大量の野菜を混ぜ込んだ物が煮込まれており。
「ラタトゥイユですか……胡椒を利かせると美味しくなりそうですし、ここはスパイシーな刺激を……」
「ストップ!あなたの唐辛子シリーズは洒落になっていません!!」
「一口舐めただけで口の中が痛いだけのお鍋なんてやだよぅ……」
エクアトゥールの手に乗って、唐辛子の小瓶を振ろうとする摩那を桜花と花燕が左右から押さえ込もうとするが、食欲の権化が味覚の違いからぶつかり合うとは。
「一振りだけ!一振りだけですから!!」
「その一振りで大惨事になるのが目に見えてるじゃないですか!?」
目を輝かせて唐辛子を構えた摩那と、唐辛子を持った腕と蓋を開けようとする腕に分担して二人がかりで阻止する桜花と花燕。その光景をヘルメットの半分くらいを地面に沈めて、倒立不動状態で下方腕組み顔したエドゥアルトはうんうん頷き。
「女性同士の同じ趣味における異なる志向のぶつかり合い……内容がどんなものであろうと、拙者的にこれはアリだと思うのでござ……」
「黄巾力士、火を放ちなさい」
「ヴァアアアアアアア!BBQされるぅううううう!?」
赤いヘルメットの人型戦車が邪悪なニチャァ顔してたエドゥアルトに油をぶっかけて、ピンクのヘルメット乗せた黄巾力士が火打石をカッ、カッ、シュボッ。
「あ、ちなみに拙者的にはもっとちっちゃいおにゃのこの方が好みだったり待って火花から一気に燃え上がるまでが早すぎるぅあああああああ!?」
「はっは」
新鮮な松明と化したエドゥアルトを、虚無に満たされた瞳で見下していた冬季が笑う。
「やはり祭事においては穢れを浄化する事が肝……心と目つきが穢れた猟兵のお仕置き……もとい、浄化も、世界の為になることでしょう」チラ
だからコッチ見て確認すんじゃねぇよ!!
「あはは!キャンプファイヤーみたーい☆せっかくだからマシュマロ焼いちゃお♪」
「いや、というかさ……」
割箸で挟んだマシュマロを、エドゥアルトの灯(アシハラの新規観光スポット)で溶かしてからビスケットでサンド。そんなお菓子を楽しんでいるクローネの傍ら、穹はふと見上げて。
「俺達は建造物の破壊をしに来たはずなのに、なんで新たな建造物を造り上げてるんだ……?」
事の顛末はほら、届いたプレに左右されるから……。
大成功
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第2章 集団戦
『HL-T11ヘヴィタイフーンMk11』
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POW : RS180mmロケットランチャー
【180mmロケット弾】が命中した敵をレベル×10m吹き飛ばす。
SPD : RS76.2mmオートキャノン
【貫通力が高い76.2mm速射砲弾】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
WIZ : EP-Sショルダーシールド&EP複合装甲
装備の【シールドと追加装甲による機体重量超過】ペナルティを無視できる。また、[シールドと追加装甲による機体重量超過]の合計に比例して、全装備の威力と防御力が強化される。
👑11
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猟兵達が謎の信仰対象(?)を築き上げていると、遠方より歩いて迫ってくる軍勢が見える……気がする。
地味に厄介な事に敵の装甲は迷彩塗装が施されており、キャバリアのセンサーだけで感知しようとすると引っかからない為、目視するか複数の感知能力を組み合わせる必要があるようだが……謎の直感に猟兵がキャバリアの機体を傾けて狙撃を躱すと、鍋がひっくり返されて何故か謎の箱型建造物が更に激しく燃え上がる。あの鍋の中身は一体何だったのだろうか……いやそんな事よりも。
「この距離で狙撃してきた
……!?」
敵軍は進軍してくる機体と、遠距離から狙撃してくる機体がいるようだ……真っ向からぶつかる機体とは別に、長距離狙撃の機体がいるらしい。不意打ちで飛んでくる狙撃を回避しながら戦闘する必要がありそうだ。
御園・桜花
「あのオブリビオンマシンの中に操縦士が乗っているのいないのか、壊さないと分からないのが悩ましいですよね…」
「…乗ってる方が普通だと思うよ、桜花」
「ならば捕虜を取りましょう!偶には彼等の目的を確認して、出来る猟兵っぽい所も見せないといけません」
「…頑張って」
のそのそケータリングカーに引き籠もった花燕尻目にUC「侵食・花霞」
物理攻撃無効で敵の攻撃を無効化し接敵
通電物質内移動で機体内に入り込み、雷鳴電撃で敵機のエンジン部分や駆動部分を焼き尽くす
敵機を動けなくしたら次の敵機へ移動し同じように機体内を焼き尽くす
戦闘が終了したら動けなくなった敵機のコクピットハッチこじ開け捕虜に
今回のトウゲンの軍事目的確認
エドゥアルト・ルーデル
なんてこったせっかくのトーフハウスが炎上してここにあったがハイムになっちまった!
まあいいか、次は鉄ばりの燃えない家にしようぜ!素材なら来てるでござろう目の前に!
殺風景な農村の美少女といるらしい姉に住み慣れるような我が家をくれてやらねばならんのだ!硝煙の香りを添えて!
(一章から)炎上したまま敵の方に歩いて行こうぜ!弾が飛んでくるからそっちに行けばいいんでござるよ!砲弾は効かないねぇ!美少女について語ってるから
所でボロ服のくだりについて詳しく!
近づいたら後はツルハシで装甲をがっつり叩いて鉄材ゲットでござるよ!
これは素材回収及び建築行為の為戦闘行為は一切ないでござる…いいね?
黒木・摩那
あっー! 鍋が! 鍋が!!
早速戦闘の犠牲になってしまうとは。一口も食べられませんでした。
悲しい……って、あれ? 誰も鍋の支度なんてしてなかったのに。
一体、いつの間にできてたんでしょう?
ここの神様が仕込んだ? ということは巨神が顕在化しようとしているのでしょうか。
神社解体して、その建材でできたオブジェですからね。
ともかく敵に獲らせる訳にはいきません。
まずは上空にドローン『マリオネット』を滞空させて、見えない敵を見えるように複数センサーで探知します。
探知したら、UC【矢印過流】で機体を加速。一気に接近して敵を斬り伏せます。
防御は矢印を自機から遠ざける方向に配置して、かわします。
鳴上・冬季
「距離をどう詰め間合いに入るか。私達には最初からその問題がありませんから。存分に蹂躙なさい、闘神アスラ」
嗤う
仙術+功夫で縮地(短距離転移)し敵機と0距離へ
敵機の足を踏み付けて寸打
横拳で銃口逸らし肘打、掛槌と続けてから後回し蹴りで狙撃された方へ蹴り飛ばしついでに盾代わりにする
狙撃がない時は寸打を続けてから肘打、上沖拳、から踵落とししてまた寸打に繋げる
銃口は横拳で適宜逸らす
「ガンフーは長銃では出来ません。この距離ならアスラに一方的に蹂躙されるだけです」
嗤う
一斉射撃や避けられない狙撃、敵機を破壊したら縮地で次の敵機へ
虚空見やり
「弾け飛ぶのもオイルや無機物。安心して眺められるでしょう?」
嗤う
「あっー!鍋が!鍋が!!」
戦闘開始と同時に台無しにされてしまったトマト味の野菜ごった煮の残骸を前に、摩那が崩れ落ちてしくしくしく……。
「早速戦闘の犠牲になってしまうとは。一口も食べられませんでした。悲しい……って、あれ?」
ここで本日の猟兵活動を振り返ってみる摩那。その過程に調理器具が召喚されるようなことはなかったはずだが……。
「誰も鍋の支度なんてしてなかったのに。一体、いつの間にできてたんでしょう?」
そこに気づいてしまったあなたは正気度判定が入ります。
「ここの神様が仕込んだ?という事にしておきましょうそうしましょう」
身の危険というか、メンタルの危機を覚えた摩那は考える事をやめながら思案顔をするという矛盾してるようなそうでもないような顔をしながら、エクアトゥールのコックピットに飛び込んで。
「ということは巨神が顕在化しようとしているのでしょうか。神社解体して、その建材でできたオブジェですからね……ともかく、敵に取らせるわけにはいきません」
機体の再起動と共に、浮遊機が射出された。キャバリアから探査機が放たれるその足元で、現在進行形で燃焼状態のエドゥアルトは。
「なんてこったせっかくのトーフハウスが炎上してここにあったがハイムになっちまった!」
だからその伝わるかどうか分からない小ネタを突っこむのやめろよ!今時の猟兵がそのネタ知らなかったらどうするんだ!!
「うっ」ドグッサァ!!
「……桜花、流れ弾食らった?」
「だだだ大丈夫です……別に……そんなに離れた世代じゃありませんし……」
一般的には妖精だとか言われているがその正体は犯罪者だったなんて噂もある、某七人衆のネタをぶっこんだが為に一発で伝わらなくて内心震えていた桜花が何故か崩れ落ちたが、この界隈ではよくある事であるため、そっとしておいてあげよう。
「まあいいか、次は鉄ばりの燃えない家にしようぜ!素材なら来てるでござろう目の前に!」
などとエドゥアルトは迫りくる前衛のキャバリア部隊を示して新鮮なツルハシを構えるが、柄の部分に延焼しているため長くはもたないだろう。
「殺風景な農村の美少女と、いるらしい姉に住み慣れるような我が家をくれてやらねばならんのだ!硝煙の香りを添えて!」
なお、ヘルメットが半ば地面に埋まって倒立状態のエドゥアルト。そろそろ立ち上がるかと思いきや、作戦行動には「体勢を立て直します」の文言がないから不採用だな。
「なんか戦争シナリオでたまに見る高難度判定されてないでござるか!?だがしかし、足で歩くなんて常識にとらわれる方がいけない……今時の猟兵は頭で歩くんでござるよォ!!」
ギュィイイイン☆高速回転するエドゥアルトは上下逆さまのまま、炎の竜巻と化してベーゴマよろしく敵機へ迫る!
「弾が飛んでくるからそっちに行けばいいんでござるよ!砲弾は効かないねぇ!美少女について語ってるから」
奇行通り越して存在そのものが奇妙な代物に成り果てたエドゥアルト。ツルハシ持ったまま回転している関係で、燃え盛る丸鋸めいたサムシングとして敵キャバリアを襲う!
「所でボロ服のくだりについて詳しく!」ギュルルルルル!!
えぇ……?そこ突っ込まれると思ってなかったから資料がねぇな……えぇと。
服と呼ぶ事すらおこがましいぼろ布に身を纏った少女その名をイヨ村の指導者染みた彼女であるが節制を極めたようなその服装は元は頑丈な生地だったのであろうことが窺えて擦り切れている様子こそないものの袖や裾はちぎれたような跡があり端から徐々に擦り減ってしまっているようだ袖がないため肩から先は露出しており脇肩肘と関節部位がモロに見えるほっそりとした腕はかよわさを思わせながらも『元は』透き通るような色白の肌であったことが窺えるもくすんでいる様子から風呂に入る事も許されず体の汚れを拭って最低限の衛生管理しかされていないのであろうしかし裾が腰下までしかないため太腿から柔肌を晒している脚部も腕と同程度の汚れしかない所を見るにその最低限の衛生に至るまでは綺麗にされるのであろうやや骨ばりながらもしっかり立つ二本の脚は脚線美を思わせながらも視線を感じるとやや内股気味に両脚を揃えて服の裾を掴むようにしてできる限り引っ張ろうとってなんで俺がここまで一息に説明しないといけないんだよ黒髭ェ!?
「それはさておきツルハシの錆にしてやるでござる!!」
諸悪の根源系黒髭は、歯医者の診察台の上で聞きそうな音を立てながら敵機を解体してしまう。飛び散る立方体の金属塊の中、エドゥアルトはキリッ。
「これは素材回収及び建築行為の為、戦闘行為は一切ないでござる……いいね?」
敵に危害を加えている以上は戦闘行為じゃねぇの?
「……What?」
\パァン/
「ぷぎゃぁああああああ!?」
敵からの狙撃が直撃したエドゥアルトは、着弾の衝撃で逆回転しながら吹っ飛んでトーフハウスにドーン!更に立てかけられてた他のお焚き上げが倒れ込んできて巻き込まれてボーン!!奴はお星さまになったのだ……まぁ、どうせすぐに帰ってくるからほっといて次いこうか。
「距離をどう詰め間合いに入るか。私達には最初からその問題がありませんから」
手を打ち、嘲笑う冬季。その背後に陣を描いてせり上がってくるのは、彼が武を振るわせることを契約した機体。
「存分に蹂躙なさい、闘神アスラ」
空気に溶けるように消えていく冬季の体。アスラのコックピットへ転送された彼が拳を握れば、その動作を感知したアスラもまた拳を構え、腰を落とす。武装を持たないアスラを確認し、接近してきていた機体は足を止めて銃口を向けるが。
「はっは、遅いですよ」
響いたのは銃声か、足音か、あるいはその両方か。過ぎた事はどうでもよく、今、目の前にある事実にのみ価値がある。
「まさか、闘神相手に銃を構えるだけの時間があるとでも?」
打ち込まれた拳はコックピットのやや上方に突き刺さっており、破壊されたオーバーフレームが引金を握ったままの銃と共に落ちていく。金属製の上半身が地に落ちるより先に、横合いから向けられた銃口目掛けてアスラが踏み込んだ。
引金を引く前に足を踏み、その場に縫い付けて銃身の真横から拳を叩き込み弾道を押しのける。フックの軌道を描いた拳の慣性に機体重量を乗せながら腕を自分の体に引き寄せ、拳に逆手の掌を重ねて押し込み肘を叩きつけて重心を崩させると、腕を跳ね上げるようにしてマシンヘッドに拳の頭を叩き込む。
ぐらついた機体の土手ッ腹に回し蹴りをぶつけて吹き飛ばし、遠方の狙撃銃の射線を阻めば数に物を言わせた弾幕に囲まれて、笑う。
「ガンフーは長銃では出来ません。この距離ならアスラに一方的に蹂躙されるだけです」
一歩、掻い潜った弾幕を越えて機体を蹴り飛ばし、反動で跳ぶ。
二歩、真横からすっ飛ばした機体を叩きつけて敵機を転倒させながらマシンヘッドを踏み砕き、外部情報を遮断。
三歩、機体の頭を踏み躙り、飛び込んだ先に肘を放ち、上下のフレームを引き剥がし、残ったアンダーフレームを蹴り飛ばした。
「弾け飛ぶのもオイルや無機物。安心して眺められるでしょう?」
何もない虚空を見上げ、ただ笑う。その様はコックピット内の冬季の顔が見えない敵機には、上空に何かあるのかと視線を追従させて。
「はっは、戦場の余所見は命取りですよ?」
再び視線を降ろす事は叶わなかった。
「あのオブリビオンマシンの中に操縦士が乗っているのいないのか、壊さないと分からないのが悩ましいですよね……」
「……乗ってる方が普通だと思うよ、桜花」
暴れん坊アスラやら人間松明エドゥアルトやらが好き勝手にボンボン破壊している機体を遠目に眺め、むむむと唸る桜花に花燕は既に荷物をまとめており。
「ならば捕虜を取りましょう!偶には彼等の目的を確認して、出来る猟兵っぽい所も見せないといけません」
「……頑張って」
「やっぱり手伝ってくれないんですね……」
キャバリア的にはスプラッター映画もびっくりのあーるじうはちグレート(意味深)案件らしく、仮にも巨神キャバリアの一機のはずなのに、キャバリア戦において協力してくれない花燕。元々、輸送を目的とした超遠距離航行機である花燕に戦えって言うのも無理な話なのかもしれないが。
「やればできる子のはずなんですけどね……」
花燕の機体は人型なんて空気抵抗をロクに想定していない形状をしていながら、脱出速度で大気圏をブチ破るだけの耐熱性と装甲強度を誇る。正直、『本気で体当たりする』っていうだけで並の機体なら鉄屑に変えるバケモンなのだが、本人のメンタル【オペレーティングシステム】が戦闘向きではないのだから仕方がない……甘やかされて腑抜けてるだけじゃないよね?
「……のーこめんと」
おいあいつのそのそとブランケットに包まって顔隠しやがったぞ!?
「まぁ、私一人でお仕事するのはいつもの事ですし……」
ほろり涙する桜花の体が、はらりと崩れ落ちていく。その身を桜吹雪に変えて機体を取り囲めば、外部に露出したアクチュエータから電信回路に潜り込み、エンジンを焼いて機体を完全停止させ……。
ボンッ。
「今のは……」
機体の中で、桜花の意図せぬ爆発があった。最終的には搭乗者を捕虜にしなければならない以上、彼らの身の安全を確保する必要がある。何事かと調べようとして、桜花は息を呑むことになった。
「自決……ですか……?」
そこにあったのは、頭蓋が消し飛んだ遺体だった。焼け焦げた肉は血が焼ける異臭を放ちながら、下顎ばかりが残された器の中に、根元が吹き飛び先端が焦げた舌が残されている。戦力にならなくなったと同時に、奥歯にでも仕込んでいた火薬で自らの脳髄を吹き飛ばし情報を渡さないよう、訓練されていたのだろう。
「そこまでして明かしたくない軍事目的が……?」
既に息絶えた戦士を前に、桜花はそっと両手を合わせるのだった。
「あーもー!数が多いです!!」
防衛にあたっていた拠点付近で桜花が敵機のエンジンを破壊していた頃、上空に飛ばしたドローン、マリオネットの観測情報をもとに周回ルートを構築。方向転換する位置に矢印を生み出し、最後にエクアトゥールの足元に矢印を生み出すと高速で射出され、すれ違いざまに敵機を斬り捨てながら戦場を文字通り飛び回る。
鋭角的な軌道で潜んでいた敵を斬り飛ばしながら駆け巡っていた摩那の機体に、急に別の矢印が巻き付いた。直角に曲がったエクアトゥールの後を追うように弾丸が飛来するもそのまま空の彼方て消えていき、狙撃の方角に向けて黒い機体は急降下。
「一体何機いるんですかッ!?」
半ばプンスコモードに入っている摩那。不意に響くアラートに引っ張られて、エクアトゥールが踏み砕いた機体の上で見たものは……生身で迫ってくる人間の様な何かであった。
大成功
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第3章 ボス戦
『ジューダス・ストーンヒル』
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POW : さぁパーティを始めよう!
【管理者権限 】によって、自身の装備する【キャバリア】を遠隔操作(限界距離はレベルの二乗m)しながら、自身も行動できる。
SPD : どうか、私を助けてほしい!
戦闘力のない、レベル×1体の【自分の支持者達 】を召喚する。応援や助言、技能「【投擲】【かばう】【奉仕】」を使った支援をしてくれる。
WIZ : 私の辞書に銃後などという言葉はない
レベル×10mまでの【人間の盾 】を、任意の形状で敷設する。使用者はこれに接近した者の【正義感】を感知できる。
👑11
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「ブラーボ!いや本当に感心だよ。所詮は劣化コピーとはいえ、どこぞの会社の最新機体をこうも蹂躙するとはね」
戦場に似つかわしくない、人当たりのいい笑みを浮かべて、その男は拍手しながら猟兵達の前に歩み出てくる。その背後には、今まさに交戦していたキャバリアの軍勢が続いており。
「一応聞いてみるが、君達。ここで手を引いてはくれないかい?私も無駄な戦闘は避けたいんだ。まぁ、君達に言わせれば所詮は数の暴力、恐るるに足らず、なんて言いそうな気もするが……」
ご一考いただけるかね?敵の指揮官と思しきスーツの男は微笑んだ。
御園・桜花
「私、猟兵の半分は暴力で出来ていると思うのです」
(聞きたくなさそうに)「…残りの、半分は?」
「個々の方々の、
欲望かと」
「…意味分かんないよ、桜花」
「つまり巨神は殴って食材にすれば良いし、あの方を殴って食材になればオブリビオン、血反吐を吐いて骨折したら平身低頭謝り倒せば良いと思うのです!」
「…それ、100%暴力って言うんじゃないかなぁ」
「失敬な!ちゃんとジンジャークッキーになるよう願ってますよ!」
「脳筋過ぎる…やだ…」
UC「食欲の権化」
「キャバリアも巨神も貴方も纏めてジンジャークッキーです!みんなの笑顔の元にお成りなさい!」
吶喊して桜鋼扇で連打(人優先)
敵の攻撃は第六感や見切りで躱す
鳴上・冬季
「そうですねえ、貴方がこのまま全軍を退いて下さるなら考えないこともありませんが。そこはどうです?」
嗤う
「一応我々にも、
忘我から世界を守るという大義名分があります。貴方がこの地の巨神入手を諦め速やかに全軍撤退するなら、私はやぶさかではないのですがね」
嗤う
「では決裂ということで…鏖殺せよ、黄巾力士火行軍」
黄巾力士150体召喚
15体(制圧射撃・徹甲炸裂焼夷弾で蹂躙・オーラ防御各5)10班を空中から戦場俯瞰し配置
竜脈使い全黄巾力士の能力底上げし継戦能力高め敵と敵機に当たらせる
自分への攻撃は縮地で回避
「この後、死せる巨神の解体もありそうですから。こうならざるを得なかったでしょうね」
嗤う
黒木・摩那
???
すみません。どちらの方でしょうか?
もしかして、先程の兵隊の偉い人でしょうか?
いや、困ってるんですよね。
無口な兵隊ばかりが攻めてきて。
せめて、大義や目的なんか語ってくれると、まだ交渉の余地もあるんですけどね。
と言いつつも、オブリビオン相手に情けは無用なんですけどね!
相手はトウゲンの正規軍ですかね?
降りかかる火の粉は払います。
ヨーヨー『エクリプス』で戦います。
キャバリアの兵隊はUC【獅子剛力】を使いながら、ポイポイします。
相手は数。混乱させた方が対応も楽です。
隙あれば、オブリビオンにもぶつけて、攻撃します。
派手にやりすぎると巨神が目覚めてしまいそう。
手早く片付けたいです。
エドゥアルト・ルーデル
イイヨッ
話を聞いてやろうじゃないの
引いて欲しいなら誠意ってもんがあるでござるじゃん、普通に蹴散らしてもいいんだけど?
わざわざ狙う理由を語るとかさ!後10万ドルぐらい☆PON☆っとくれよ、美少女にあげるから
話が纏まったら拙者は下がるね!丁度終わる頃だろうし
書き換えておいたんでござるよ…お話してる間に貴様らのいる地形を地雷原に…ネ!取引中に仕込んじゃいけないなんて法はねぇでござる
見守ってるから頑張って乗り越えてきてね!地面に7とか8とか書いてあるけどな
後人の盾使ってもいいけど爆発に巻き込まれて死ぬだけだぞ
いつまでもどこまで
爆ぜれ爆ぜれ
地雷の原っぱ
小ネタなんて自分の好きにねじ込んだもん勝ちでござるよ
「イイヨッ!話を聞いてやろうじゃないの」
エドゥアルトはゲス顔で片手を出すと、欲望塗れの舌をレロレロレロレロ。
「引いて欲しいなら誠意ってもんがあるでござるじゃん、普通に蹴散らしてもいいんだけど?わざわざ狙う理由を語るとかさ!後、十万ドルぐらい☆PON☆っとくれよ、美少女にあげるから」
「おいおい、物資もロクに行き渡らないご時世に金を出せというのかい?それは遠回しの宣戦布告かな?」
「げっへっへっへ……」
「あっはっはっは……」
汚い大人の会話めいたサムシングで、お互いに目が笑ってないエドゥアルトとオブリビオン……ひらり、エドゥアルトが手を振って。
「まーすぐにとは言わんでござるよ?さすがにそんなお金持って戦場に来るとは思えんでござるし。拙者は下がって待ってるから、話が纏まったら呼んでネ☆」
無駄にコミカルなSD顔でテヘペロウィンクして後退する黒髭に代わり、冬季が薄っぺらい笑みを浮かべる。まぁ、コックピットの中にいるからその胡散臭い顔は見えていないのだが置いといて。
「そうですねえ、貴方がこのまま全軍を退いて下さるなら考えないこともありませんが。そこはどうです?」
「こちらも仕事で来ているんでね……とはいえ、そもそもドンパチしてしまったのはこちらも想定外なのだよ」
「はっは!想定外ですか!!」
身を隠した狙撃部隊と吶喊してくる突撃部隊から構成されたキャバリア部隊が、接敵と同時にぶっ放しておきながら『想定外』と来た。
「一応我々にも、忘我【オブリビオン】から世界を守るという大義名分があります。貴方がこの地の巨神入手を諦め速やかに全軍撤退するなら、私はやぶさかではないのですがね」
「おや、何かを勘違いしておられるようだ」
「ほう?」
目を丸くしたオブリビオンは地面を示し。
「我々はこちらに鉱物資源があるという情報を得て、ここまで調査、及び回収に来たに過ぎない。そして出てきて見れば、恐らくは巨神が眠っていたのであろう建造物は君達が自分達で破壊した挙句、別の建物を建てている。逆に聞こう、我々にどうやって鉄屑になった巨神を回収しろというのかな?」
「では決裂ということで……」
指を鳴らした冬季に応えて、黄巾力士がヘルメットをぶん投げると自分たちの機体を真っ赤に塗って、全身で火属性をアピールしてポーズをジャキーン☆
「鏖殺せよ、黄巾力士火行軍」
一斉に飛び立つ黄巾力士は空中に展開して空から砲門を向ける。決戦の火ぶたが切って落とされようとした瞬間に、摩那がピッと挙手。
「???すみません。どちらの方でしょうか?もしかして、先程の兵隊の偉い人でしょうか?」
「まぁ、大体はそう……」
「撃ちなさい、黄巾力士」
「ちょ、今会話中……ほぎゃぁああああ!?」
摩那に話しかけられて、敵さんがこっち向いた瞬間に黄巾力士が上からチュドーン!不意打ちどころの話じゃねぇ……。
「いや、困ってるんですよね。無口な兵隊ばかりが攻めてきて。せめて、大義や目的なんか語ってくれると、まだ交渉の余地もあるんですけどね」
「我々も生きる為に資源を獲得しに来たに過ぎない……というかドンパチしながら話しかけてくるのってちょっと君達卑怯なんじゃ……」
「と言いつつも、オブリビオン相手に情けは無用なんですけどね!」
「さては君達、交渉する気は欠片もないな!?」
オブリビオンすらドン引きする前でエクアトゥールはヨーヨーを弄び、地面スレスレに飛ばすと敵機の足に絡めて引きずり倒すと。
「相手はトウゲンの正規軍ですかね?降りかかる火の粉は払いま……重くないですかコレ!?」
全身に追加装甲を施し、耐久性を上げて足を止めた砲撃戦になれば無類の強さを誇る機体だった為に超重量。並みのキャバリアよりも遥かに重いソレをぶん回し。
「数が多いですからね……まとめて薙ぎ払います……!」
先端に超重量のキャバリアが繋がれた事で凄まじい加速を見せ、広範囲に足払いをかけて転倒させ、態勢を崩した機体を『8』と書かれた地面が受け止める。
「え、なにこ……」
カッ!光に呑まれた次の瞬間、大爆発を起こして消えてしまった……。
「地雷……だと?」
「書き換えておいたんでござるよ……お話してる間に貴様らのいる地形を地雷原に……ネ!取引中に仕込んじゃいけないなんて法はねぇでござる」
ドヤァするエドゥアルトの前で爆発した地面の番号が『8』から『7』へ。
「なるほど、これは地雷の数か」
鼻で笑うオブリビオンに、何故かエドゥアルトはタキシードに着替えてオールバックでバシッと髪をキメる。
「人の盾使ってもいいけど爆発に巻き込まれて死ぬだけだぞ?」
続々と現れる増援を整列させて、数に物を言わせてクリアリングしようとするオブリビオン相手に、エドゥアルトは指揮棒を構えて。
いつまでもどこまでも
爆ぜれ爆ぜれ
地雷の原っぱ
「小ネタなんて自分の好きにねじ込んだもん勝ちでござるよ」
無駄にオペラ風な声を奏でて、歌い、笑い、響き渡る爆音のオーケストラを指揮しようとして。
「撃ちなさい、黄巾力士」
「あるぅえええええ!?」
降り注ぐ絨毯砲撃が地雷に引火。戦場そのものが消し飛んで巨大なクレーターが残されて、吹き抜ける爆風に対して黄巾力士は自機後方に砲撃を行い相殺、エクアトゥールは両肩の大盾を地面に突き立ててアンカーに固定する。エドゥアルト?奴は機体に乗ってなかったからタンブルウィードごっこしながらどこか遠くへお出かけしに行ったよ……。
「車がなければ私もコロコロシードでした……」
「中の私は大惨事だよぅ……」
桜花はケータリングカーの陰に隠れて爆風をやり過ごすも、突風に煽られたせいで中で包まっていた花燕はピンボールよろしくボンボンボコボコ跳ねまわりながら最終的に、目を回して床に叩きつけられる事に。
「私、猟兵の半分は暴力で出来ていると思うのです」
「……残りの、半分は?」
おめめぐるぐるで若干の吐き気まで抱えてしまった花燕は、まーたおかしなこと言い出したなーって顔でげんにゃりしながら座席に這いあがると。
「個々の方々の、欲望【ねがい】かと」
「……意味分かんないよ、桜花」
案の定って顔で丸まってスヤスヤしようとする花燕。車内の様子など知らない桜花は「これしかない!」って確信した顔でキリッ☆
「つまり巨神は殴って食材にすれば良いし、あの方を殴って食材になればオブリビオン、血反吐を吐いて骨折したら平身低頭謝り倒せば良いと思うのです!」
「……それ、百パーセント暴力って言うんじゃないかなぁ」
「失敬な!ちゃんとジンジャークッキーになるよう願ってますよ!」
「脳筋過ぎる……やだ……」
相手がオブリビオンじゃなかった場合が一切考慮されていない辺り、脳筋通り越してバーサーカーな気がする。
「キャバリアも巨神も貴方も纏めてジンジャークッキーです!みんなの笑顔の素にお成りなさい!」
鉄扇構えて走り出し。
「転生せいや~!!」
「あっ」
「こむぎこっ!?」
これは酷い……真っ直ぐ突っ込んだからエクアトゥールのヨーヨーに巻き込まれて桜花が戦場を薙ぎ払う武器扱いに!まぁ、キャバリアがまとめてパァン!したから、まぁええんちゃう?
「この後、死せる巨神の解体もありそうですから。こうならざるを得なかったでしょうね」
冬季、さもありなんみたいな顔してるが、もはや焼け野原と焦げたクッキーしか残ってない大惨事なんだよ……。
「よーし、バーベキューしようぜ!お前木炭な!!」
カチッ☆
「ほぁあああああああああ!?」
エドゥアルトが謎スイッチを押した途端に戦場に残ってた地雷の全てが起爆。後にはまっさらな荒野だけが残された……。
「はっは!これにて一見落着ですね!!」
「落着というか、オチが付いたと言いますか……」
「これから毎日キャバリア焼こうぜ!!」
「お鍋台無しでしたし、もうちょっとクッキー焼きたかったです……」
結局、いつもの好き放題な猟兵達なのだった。
「任務完了、帰投します」
乱戦の中、爆散した工廠の残骸、その一部を抱えたキャバリアが荒野を走る。
「やはり彼らは、我々の目的が巨神だと思っていたようですね……」
不穏な呟きを残し、機体はどこかへ消えていった……。
大成功
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