タカシ・セイヒ
傾国調査隊として人類遺跡の探索に参加
致死性の雪はUCアリスナイト・イマジネーションで造り出した無敵の空想鎧で防ぐ
この鎧は便利で良いですね、瓦礫も除去出来ますしね
クロムさんは地下に潜ったみたいですので僕は地表の探索をしてみましょうか
かつての戦いで星が割れたと聞きましたが、この遺跡は元々はこの星の地下に埋まっていたのでしょうか?
それがあの戦いで地表に現れたと、ガムゴム人に出会っても未だに謎が深まるばかりですね
この人類遺跡の最奥には一体何があるのでしょうか?
良く考えたら遺跡周辺の調査はしましたが、遺跡の奥はまだ謎だらけですね
システムフラワーズ、そのような事をクロムさんがおっしゃっていましたね
この遺跡がそうなのか、それともこの遺跡の奥にそれに繋がる何かがあるのか?
それともまた別の何かが、とりあえずまずは奥に進んで行きましょうか
クロム・チタノ
傾国調査隊として人類遺跡の探索に向かう、致死性の雪はUCクロムエリアで作り出した氷結の盾で防ぎつつ瓦礫は氷の槍を使って除去して行く
ドン・フリーダムとの戦いでメンテナンスルートが開いた際に遺跡が地表に現れたという事は、システムフラワーズと何か関係あるのでしょうか?
今までは遺跡周辺までしか調べていませんでしたが、もっと奥に進んでみましょうか
ガムゴム人は元からある遺跡を利用している所を見るにこの遺跡は彼等が作った物ではなくもっと昔に何者かによって造られた?
遺跡がシステムフラワーズにもし関係するのならばこの世界の核心に迫る謎があるのかもしれません
おや?瓦礫を退けたら下に続く道が、そういえばガムゴム人は地下に住んでいるという話でしたが、もしかすると地下にはまだ我々の知らない秘密があるのかもしれませんね
ガムゴム人達も遺跡の地下の全ては把握していないみたいですし私はまずは地下の探索をしてみましょうか
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人類遺跡の入り口に、立つのは二人の猟兵だ。
「……で、今回は傾国調査隊として探索に来た訳ですが」
クロム・チタノ(傾国狂戦士・f32170)は大きな扉を見上げつつ、隣の人物へ声をかける。
声をかけられたタカシ・セイヒ(探究者の成れの果て・f37132)は緩く微笑みつつ、クロムへと視線を向けた。
「この遺跡、未だに謎でいっぱいですからね。探究のし甲斐もあるでしょう?」
「同意しますよ。私もこの遺跡は、まだまだ調べたいと考えています」
猟兵達の手により、人類遺跡の調査は少しずつ進んでいる。
おかげでガムゴム人と遭遇し、彼らの中から猟兵への覚醒者も発見した。
しかし――遺跡そのものに関しては多くの謎が残されているのだ。ならば依頼外でも調査したくなるのは当然のことだ。
今日は運良くCG怪人も現れていない。このまま遺跡に突入して問題ないだろう。
「そろそろ扉を開けましょうか。タカシさん、準備はよろしいですか?」
クロムは大きな扉に触れつつ、タカシの方へ振り返る。
遺跡の内部には致死性の雪が降っている。準備せずに突入するのは危険だ。
そのことはタカシもよく知っている。彼女はパチンと指を鳴らし、独創的なデザインの鎧を身に纏う。
「空想鎧を創り出すユーベルコードです。僕はこれで大丈夫ですよ」
「分かりました。ではこちらも」
クロムもユーベルコードを発動し、周囲に冷結の盾を展開していく。
致死性の雪よりずっと冷たいこの盾なら、決して溶かされることなくクロムを守るだろう。
「準備完了ですね。それでは……」
「出発しましょうか」
ギィ、と厳かな音を出し、人類遺跡への扉が開かれる。
ちらちらと雪が降りしきる景色の中に、傾国調査隊はゆっくりと足を踏み入れた。
ユーベルコードを発動した猟兵なら、道を塞ぐ瓦礫類は簡単に撤去出来る。
必要なだけ道を拓きつつ、二人は順調に遺跡の中を進んでいた。
時折ガムゴム人にも遭遇したが、彼らは既に猟兵のことを知っている。軽く挨拶を返せばそれで十分だろう。
「さて、この距離まで来るのは初めてですが……」
今までよりも奥深くまで進んだのを確認し、タカシはきょろきょろと周囲を眺める。
クロムは大きな建物跡を見つめつつ、何か考え込んでいる様子だ。
「ガムゴム人の生活圏は、元からあった遺跡を利用していることが多いですよね」
ふと紡がれるクロムの言葉に、タカシはこくりと頷く。
「そうですね。彼らの住居は廃墟を再利用したものが多いです」
「だとすると、この遺跡を作ったのは彼等ではなく……もっと昔の存在? システムフラワーズにもし関係するのならばこの世界の核心に迫る謎があるのかもしれません」
「ドン・フリーダムが占拠していた区域ですよね。ふむ?」
疑問や仮説は雪のように積み重なり、猟兵達の思考を覆っていく。
それをかき消したのは、新しい発見だった。
「……あ」
大きな瓦礫をどけたクロムが、小さく声を発する。彼女の視線の先には地下へと続く階段があった。
「タカシさん、私、地下の調査に向かおうと思うのですが」
「おや、良い発見ですね。そちらも気になりますが……僕はこのまま地表の探索がしたいです」
「なら別行動にしましょうか。1時間後にここへ集合ということで」
「了解しました。お互い気をつけて行きましょう」
今現在、致死性の雪以外の危険は見当たらない。単独行動をとっても問題ないだろう。
猟兵達はそう判断し、それぞれの道を行く。
果たしてこの先に何があるのか。歩く場所は違っても、二人が抱く気持ちは同じだ。
クロムは階段を降りて、地下の調査を進める。
造りとしてはシェルターのようだ。ガムゴム人にとっても必要なものではあるだろうが、ここに生活の気配はない。
(これも遺跡の一種、なのでしょうか)
残念ながら目ぼしいものはなかったが、建物自体が新たな発見だ。
このまま自分達で調査してもいいし、ガムゴム人達にここを教えるのも悪くないだろう。
タカシは更に地表を進んでいくが、彼女の脳裏には様々な仮説が浮かんでいた。
(かつての戦いで星が割れたと聞きましたが、この遺跡は元々はこの星の地下に埋まっていたのでしょうか?)
システムフラワーズ。今はまだ謎多きシステムに、全ての答えがあるかもしれない。
その謎に近づくためにも一歩一歩、行動範囲を広げていかなくては。タカシは進めるだけ進み、目にしたものを記録していく。
約束の時間になれば、二人は合流地点に辿り着き、帰路へとつく。
「今日は……残念ながら大きな収穫はありませんでした」
「こちらも、ですね。行動範囲が広まったのは喜ばしいですが」
結果は残念でも、二人の顔に落胆の色はない。
だってこの遺跡はまだまだ広い。今日の一歩は小さくとも、着実なものだ。
「また時間を作って調査に来ましょう」
「ええ、必ず」
約束しあう傾国調査隊の表情は、とても明るいものだった。
成功
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