7
お前がチョコになるんだよ!

#ケルベロスディバイド #大祭祀ハロウィン #季節の魔法 #バレンタイン


●黒ギャルの人間チョコ大作戦!?
「アスリートアースでの戦争も終わって、もうすぐバレンタインだね。でも……こんな時だからこそ、地球を狙ってくる敵がいるんだよね……」
 ケルベロスディバイド世界のデウスエクス達にとって、季節の魔力はグラビティチェインと同じく重要なものだ。だからこそ、バレンタインデーのような日は特に狙われやすいのだと、成谷・理奈(ウェアライダーの鹵獲術士・f40874)は溜息を吐いた。
「敵が現れる街の場所は分かってるから、そこでイベントを楽しんでいれば、勝手にこっちへ引き寄せられてくるはずだよ。とりあえず、敵が現れるまでは街でチョコレート買ったり食べたりしていればいいんじゃないかな?」
 当然、チョコレートを渡す相手のことをあれこれと考えたり、恋人とイチャつきながら楽しんだりすれば、敵を誘き寄せる効果も飛躍的にアップする。後は現れたデウスエクスを成敗し、街を守れば任務完了になるのだが。
「こんな季節に現れるからなんだろうけれど……敵はチョコレートの血液を持った『屍隷兵』なんだ。他の世界の人に分かりやすく説明すると、チョコレートゾンビって感じかな?」
 いや、なにその微妙に食べたらお腹壊しそうな敵……。だが、実際にそういうデウスエクスが現れるのだから仕方がない。その名も『超香麗人』といい、こいつらは人間を固めてチョコレート像に変えてしまう能力を持っているのだとか。
「『超香麗人』を全部やっつければ、事件を起こした黒幕のエインヘリアルが現れるはずだよ。なんか、ギャルっぽい感じの巨人だったけど……見た目で判断すると酷い目に遭うかもしれないよ」
 『超香麗人』が人間をチョコレートに変えるなら、黒ギャルエインヘリアルは、どんな相手でも黒ギャルにしてしまう能力を持っている。なんとも微妙な能力ではあるが、しかし彼女の攻撃を食らえば普通にダメージも受けるし、場合によってはユーベルコードの使えない単なる黒ギャルにされてしまい兼ねないため、黒ギャルにされたが最後、苦戦は免れないだろう。
「きっと、バレンタインを楽しんでいる人達をチョコレートに変えて、そのまま食べちゃうつもりなんだよ! グラビティチェインも摂取できて一石二鳥……って、そんなこと絶対に許せないよね!」
 なんともアホらしい作戦だが、実際にチョコへ変えられた人達が食べられてしまったら、その分だけグラビティチェインを奪われてしまうのも事実。猟兵やケルベロスでなければチョコレート像にされたが最後、元に戻ることもできない。
 折角のイベントを、人間チョコなどというグロい呪物で穢されてなるものか!
 そう言って、理奈は猟兵達を、バレンタインを控えて賑わうケルベロスディバイドの街へと転送した。


雷紋寺音弥
 こんにちは、マスターの雷紋寺音弥です。

 バレンタインを控えた街をデウスエクスが狙っています。
 なにやら、人間をチョコレートにしてお持ち帰りしようとしているようですので、バレンタインの平和を守るためにも全力で阻止してください。

●第一章(日常)
 とりあえず、買い物をして敵を待ちましょう。
 チョコを買うもよし、食べるもよし、恋人とイチャつくもよし。

●第二章(集団戦)
 『超香麗人』との集団戦になります。
 前章でしっかり楽しんでおけば、敵は猟兵しか狙わないので、敢えて避難誘導をする必要は殆どありません。

●第三章(ボス戦)
 『クロギャルーンのフリディッシュ』との戦いになります。
 男性や動物やモンスターであっても『生物』であるなら全て黒ギャル化できる、恐るべき相手です。
189




第1章 日常 『ショッピングに行こう!』

POW   :    財力に任せて買いまくる

SPD   :    たくさんの店を素早く見て回る

WIZ   :    ガイドブックや事前の知識を頼りに買い物をする

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
リリエッタ・スノウ
んっ、デウスエクスが現れたらすぐ対処できるように、リリも待機してるよ。
怪しまれないように、バンアレンタインを楽しめばいいんだね。

この茶色いお菓子、ちょこれーと(?)を買えばいいんだね。
んんっ、なんだかいっぱいあって、どれを買えばいいのかわからないんだよ。

むーと首をかしげてたら、店員さんが試食として色々なちょこれーとを分けてくれたよ。
お子様向けのとても甘いミルクチョコレートや、ちょっと大人なビターチョコとか何か色々食べさせられたよ。
んっ、ちょこれーとってとっても美味しいんだね。

※アドリブ連携大歓迎



●初めての味
 デウスエクス襲来の報を受けたとなれば、ケルベロスとしては出撃しないわけにはいかない。今日もいつも通りにミッションを成功させようと現場に向かったリリエッタ・スノウ(シャドウエルフのガンスリンガー・f40953)だったが、しかし彼女はチョコレートを食べた経験が全くなかった。
「この茶色いお菓子……ちょこれーと(?)を買えばいいんだね」
 少しでもバレンタインを楽しまなければ囮として役に立たないため、リリエッタはチョコレートを買うため店に入った。だが、なにしろ食べたことがないため、どれを買えばよいのか分からない。子どものお小遣いで買えそうな安いものから、お酒の入った高級品まで。専用コーナーまで設けられ、ズラリと並べられてしまうと、どれが一番自分に合っているか分からないのだ。
「あの……お客様? よろしかったら、試食なさいますか?」
 そんなリリエッタの様子を見兼ねてか、店員がいくつかチョコレートを持って来てくれた。彼女はまだ未就学児なので、お酒の入ったものは勿論、あまり癖の強いものは食べられない。そのため、甘いミルクチョコレートを中心に用意してくれたようだ。
「ん……甘いのもあるし、ちょっと苦いのもあるね」
 人生初のチョコレート体験に、リリエッタは身体が震えるような感じがした。口の中に広がる柔らかい甘さと、ほんのり苦いカカオの香り。単に砂糖を舐めただけの甘さとは違う、洗練された口溶けの良さ。
「んっ、ちょこれーとってとっても美味しいんだね」
 初めての味に、リリエッタは大満足したようだ。そして、バレンタインとは大切な人にチョコレートを贈る日だと教えられた結果、リリエッタはとりあえず目ぼしいチョコレートを全て買うことにした。代金はDIVIDEへ請求が行くため、財布の中身は気にしなくても構わない。
「大切な人……お友達に配ればいいんだよね」
 色恋沙汰にはまだ少し早いお年頃。それでも彼女がたくさんのチョコレートを買ったことで、季節の魔力がその身に宿ったのは確かだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

四王天・燦
グラヴィティチェイン入りチョコを配ればデウスエクス界での好感度アップ間違いなしじゃん…なんて冷静で的確な女子力なんだ!
黙って喰われる気はないけどね

密かに戦場になりそうな路地の植木やポストに結界用の稲荷符を仕込みながら買物を楽しむよ

本命は手作り予定なので友チョコを買いまくるぜ
ネタ枠は小判や札束・インゴッドをモチーフにしたものばかり買います
パッケージが金庫とか賄賂感重視だね
妹たちにはアルコール含有のものを多めに…こ、これくらい大丈夫だよね

パッケージに活かせそうなお洒落なリボンとかあったら恋人への手作り用に買っておこっと
渡したときの反応を妄想してにまにま💕

エインヘリアルもこんなこと考えてるのかねえ



●甘くて金色をしたお菓子を求めて
 人間をチョコレートに変えて持ち帰れば、甘い物と季節の魔力と、おまけにグラビティチェインも入手できて一石三鳥! 内容の下らなさに反して実に効率的な作戦に、四王天・燦(月夜の翼ルナ・ウォーカー・f04448)は女子として脅威を抱かずにはいられなかった。
「グラヴィティチェイン入りチョコを配れば、デウスエクス界での好感度アップ間違いなしじゃん……なんて冷静で的確な女子力なんだ!」
 主犯のエインヘリアルは黒ギャルだというが、その見た目に反して実は頭がキレるのかもしれない。まさか、敢えてアホなふりをしてギャップ萌えを狙っているのか? だとすれば、ますます女子としては侮るわけにいかない相手だ。
 もっとも、燦とて黙って喰われる気はなく、一般人をチョコにさせるつもりもなかった。買い出しがてら、燦は路地の植木やらポストやらの中に、結界用の稲荷符を仕込んで行く。どこが戦場になるかは分からないので、とりあえず自分の行動できる範囲に限っての話だが。
 とりあえず、今はデウスエクスを少しでも引き付けるために、チョコレートを買ったり食べたりしなくてはならない。燦は本命に手作りチョコをプレゼントする予定だったので、その材料は既に購入済み。ならば、友人などに配るものを買えばよかろうと、専門店をあれこれ見て回る。
(「折角の機会だし、ちょっとネタになるようなもん買ってもいいよな」)
 燦が狙っていたのは、小判や札束、あるいは金塊をイメージさせるようなチョコレートばかり。妹たちには、アルコールを含んだものを多めに買う。未だ未成年ではあるが、リキュール入りのチョコレートを少し食べる程度であれば、まあ問題はあるまい。あまり食べ過ぎて、アルコール検知器がビンビンに反応するくらい酔っぱらわせたら、さすがに警察が出動しそうな気もするが。
 そんな中、燦は外国からの輸入品コーナーで、面白そうなチョコレートを発見した。なんと、それは金庫の形をした容器の中に、大量の金塊型チョコレートが入っているというものだ。
「こ、これは……!!」
 あまりに凄まじい賄賂感。見れば、原産はアメリカのサンフランシスコとなっており、本来は土産物として売られているものらしい。ゴールドラッシュの時期に金鉱で栄えた街なので、こういう商品もあるのだろう。
 問題なのは、値段の方。輸入品のため、普通に高い。免税店で買えば安いのだろうが、そうでない場合は税金やらなんやらで、現地で買うより数段高くなってしまう。
 だが、これを買わなければ、燦としてはネタを極めたとは言い難かった。金庫型の容器はチョコレートを食べ終わった後に貯金箱としても使えるようになっており、なんとも無駄のない商品だ。
「……よし、買おう」
 結局、悩みに悩み抜いた末、燦はそれも購入することにした。予算を少しオーバーした気もするが、それはそれ。足りない分はDIVIDEが支払ってくれるだろうし、細かいことは気にしたら負けだ。最後に、パッケージ用のリボンを購入したところで、燦は改めて店の外に出て空を仰ぐ。
「んふふ~……これを渡したら、あいつはどんな反応するかなぁ💕」
 ニヤケた笑みが止まらなかったが、これもまたデウスエクスを引き寄せるのに大きく影響することだろう。黒ギャルエインヘリアルが似たようなことを考えているのかどうかは知らないが……意外と、人間チョコをSNSに堂々とアップして自慢しそうなことを考えると、やはり全力で止めねばならないと思うのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シルヴィ・フォーアンサー
WIZ判定

『』内はヨル、フレースはお留守番。

……チョコレートにされた上バリバリ食べられるとか何それ怖い。
『料理に手間は付き物というが……まぁ良い思考とは言いがたいな』

とりあえず男女的なアレな雰囲気とは無縁なので
ガイドブックデータをインストールした
人形端末のヨルと出歩いてチョコレートパフェ食べてます。
ほっぺに付いたの拭かれたり歯磨きするよう言われてむくれたり。
甘いというよりほっこり系の保護者と子供枠。


アドレット・ライヒヘルト
平和なイベントに忍び寄る悪の手…勇者として見過ごすわけにはいきません
バレンタインはこの私が守ってみせましょう!

まずは敵を誘き寄せる作戦から、ですか
イベントを楽しむだけでOKとは、シンプルで良いですね!
チョコを渡す相手はいないし、お腹が空きましたので、ここはチョコ食べ歩きといきましょう

クッキーにケーキにパフェに、どれも美味しそうで迷いますね…!
せっかくなので全部食べます!勇者の胃袋は大容量、甘いスイーツなら無限大です!
戦う前に英気を養う、という意味でもバク食いは大いにあり。問題有りません!
それでは、いただきます!



●チョコパフェを堪能しよう
 バレンタインを全力で楽しむことが、デウスエクスを誘き寄せる絶対条件。しかし、恋人もいなければ、チョコレートを贈る相手も多くない者はどうすれば良いのか。
 答えは簡単。チョコレートを食べることを楽しめば良いのだ。幸い、季節が季節だけに、街のカフェではチョコレートを扱った特別メニューを出しているところも多いわけで。
「平和なイベントに忍び寄る悪の手……勇者として見過ごすわけにはいきません。バレンタインはこの私が守ってみせましょう!」
 気合を入れて堂々と宣言するアドレット・ライヒヘルト(黄金像の勇者・f37373)だったが、彼女の前に置かれているのは巨大なチョコパフェ。この店に来る前にも、クッキーやケーキなどを散々に食べ歩いてきたはずなのだが、本当に大丈夫なのだろうか。
「あの……これは、本来なら御二人以上で召し上がられるものなのですが……」
「問題ありません! 勇者の胃袋は大容量、甘いスイーツなら無限大です!」
 ドン引きするウェイトレスを横目に、アドレットはやる気満々だった。甘い物を前にした彼女の胃袋は底なし。故に、二人分のパフェなど問題ない。その一方で、同じカフェを訪れていたシルヴィ・フォーアンサー(自由を求めた脱走者・f41427)もまた、チョコレートパフェを注文していたが。
「……チョコレートにされた上バリバリ食べられるとか何それ怖い」
「料理に手間は付き物というが……まぁ良い思考とは言いがたいな」
 彼女に同伴しているのは恋人……ではなく、AIのヨルムンガンドの端末を内蔵した人形である。
 相棒がマシンというのは悲しい? いやいや、そんなことはありません。そもそもロボット種族さえ存在する猟兵にとって、相棒がどんな存在なのかなど些細なことでしかないのだから。
 実際、この店だってヨルムンガンドがガイドブックから検索して連れて来てくれたのである。どちらかというと、AIの方が保護者のような気もするが、それはそれ。
「おい、頬にチョコレートがついているぞ」
「え……ひゃぁっ!?」
 突然、頬を拭かれたことで、シルヴィは思わず声を上げた。しかし、そんなシルヴィの抗議を無視し、ヨルムンガンドは更に色々と小言を言ってくる。
「食べ終わったら、歯を磨くのを忘れるな。虫歯になるぞ」
「……むぅ。もう、そんな子どもじゃないのに」
 むくれるシルヴィだったが、そういう態度を取ってしまうところが子どもじみているのだと突っ込まれてしまった。ヨルムンガンドからすれば、どれだけ年を重ねても、シルヴィは手のかかる子どものようなものなのかもしれない。
 そうこうしている内に、アドレットのテーブルに新たなパフェが運ばれてきた。この短時間で二人前のパフェを食べ尽くし、更に頼んだというのだろうか。
「戦う前に英気を養う、という意味でもバク食いは大いにあり。問題有りません! それでは、いただきます!」
 追加のパフェに臆することもなく、アドレットは余裕の表情で食べて行く。これだけチョコパフェを堪能すれば、きっと多くのデウスエクスを引き寄せられるに違いない。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

テフラ・カルデラ
【狐と兎】
※アドリブ可

バレンタイン前の街にデウスエクスが!許せません!!
え?人をチョコ像に?ゴクリ…アッナンデモアリマセンヨ…?

とりあえず買い物によって敵を待ち伏せする…ということでこん子さんとイチャイチャしながら彼女と渡し合うためのチョコを買うのです!
さてさて…どんなチョコが良いでしょうか?ストレートにハート?変わった形も色々とあるのですが…
狐の尻尾の形をしたチョコにビビッと来て…これはこん子さんらしいプレゼントになるのです♪
迷いなく購入するのですよ!バレンタイン当日までに待っててくださいね!


稲荷・こん子
【狐と兎】
アドリブ歓迎

バレンタインの買い物に来たのです!デートですよ。えっへん♪
…ふむふむ、デウスエクスが来るのですか…、それまで買い物楽しむのです

…あれ、今、テフラさん喉鳴りませんでしたか?(ジッ…)


まぁ良いでしょうです
お店を色々回りながら
兎の形のチョコが沢山入った箱を見つけたので、それを買うのです!
バレンタイン当日まで大切に保管するのです!



●ナニモアヤシクアリマセンヨ?
 恋人と一緒に楽しいバレンタインのお買い物。この後、襲撃が予測されているとはいえ、楽しめる時に楽しんでおくのも大切なこと。
「バレンタイン前の街にデウスエクスが! 許せません!!」
「……ふむふむ、デウスエクスが来るのですか……それまで買い物楽しむのです」
 恋人達の甘い時間を台無しにするデウスエクスへ憤るテフラ・カルデラ(特殊系ドMウサギキマイラ・f03212)の隣で、稲荷・こん子(七変化妖狐・f06041)は純粋にデートを楽しんでいるようだった。だが、次にテフラが口にした言葉を耳にした瞬間、思わず顔を顰めてしまった。
「え? 人をチョコ像に? ゴクリ……」
「……あれ、今、テフラさん喉鳴りませんでしたか?」
 何かを期待するようなテフラの瞳と、それに突っ込みを入れるこん子。そういえば、こいつは真正のドMにして、自ら石化されるのを望むという性癖を持っていた。まさかとは思うが、今回もそれが目的で、ともすれば自らチョコになるため任務を引き受けたのではないかと疑ってしまう。
「アッ! ナンデモアリマセンヨ……?」
 思わず目を逸らして誤魔化すテフラだったが、しかし声は完全に上ずっており、視線もどこかを彷徨うように泳いでいた。
 ああ、これはきっと、今回もダメなやつだろう。ちゃんと監視しておかないと、速攻で自らチョコレートの塊になろうと突撃しかねない。もし、そのまま敗北してデウスエクスに攫われでもしたら、こん子としてはそちらの方が一大事。
「まあ、いいでしょう。今はとりあえず、チョコレートを買いましょう」
 それでも、ここで叱ったところで雰囲気を悪くするだけだったので、こん子は気を取り直してチョコレートを買うことにした。
「そ、そうですよ! 折角ですし、サプライズということで、お互いに別のお店で探しましょう!」
 話の流れに乗る形で、なんとか誤魔化したテフラ。いや、既になにもかもバレバレのような気もするが、とにかく今はバレンタインを楽しむ方が重要なわけで。
「さてさて……どんなチョコが良いでしょうか? ストレートにハート? 変わった形も色々とあるのですが……」
 しばしの別の行動となり、テフラは真剣にチョコを選び始めた。折角なのだから、こん子に合わせたチョコレートを買いたいと……そう思っていたところで、狐の尻尾の形をしたチョコレートが目に留まった。
「これは、こん子さんらしいプレゼントになるのです♪」
 迷うことなくそれを買い、丁寧に包装してもらう。中身は開けてみるまでのお楽しみ。その一方で、こん子もまたテフラへ贈るのに最適なチョコレートを見つけ、それを購入していた。
「兎型のチョコレート……テフラさんにピッタリなのです」
 最後は互いにチョコレートを交換し、改めて開けて欲しいと告げる。きっと、喜んでもらえるはずだと自信を持って。なんやかんやで、二人はバレンタインのデートをしっかり堪能していたのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

クローネ・マックローネ
NGなし、絡みOK、アドリブ歓迎
【WIZ判定】

思いっきり楽しめば、避難誘導が殆ど要らなくなるのかぁ♪
それはいいね!
チョコは誰に渡そうかな~…♪
知り合いの猟兵とか、あちこちの世界で関わった人達とか、かな?

甘いの大好きだから、たっくさんチョコを買ってたっくさん食べるよ♪
勿論、配る用のチョコを買わないとね♪
お金はどうするって?そこはまあこう、手広くやってるんでね…問題ないよ♪(具体的には言わない)

UCは『クローネちゃんのできる子達★』★
召喚されたサキュバスメイドちゃん達とお店を巡りながら、チョコレートを買ったり食べたりして過ごすよ♪
【情報検索】を100レベルにして、事前に人気の店やチョコを調べておいてもらうよ♪
【団体行動/料理/コミュ力/情報収集/情報検索/世界知識/幸運】技能を使うね♪
【誘惑/存在感/おびき寄せ/索敵】でデウスエクスを自分達猟兵に引き寄せる事も忘れないよ★



●買い占める勢いで買いましょう!
 空間転移を用いて空から現れる敵との市街戦。本来であれば民間人の退避は必須のはずだが、しかしケルベロスディバイドの世界においては、少しばかり事情が異なる場合もある。
「思いっきり楽しめば、避難誘導が殆ど要らなくなるのかぁ♪ それはいいね!」
 面倒な避難誘導が不要で、ともすれば自ら敵を引き寄せられると知って、クローネ・マックローネ(快楽至上主義な死霊術士・f05148)はご機嫌だった。囮になる条件も、とにかくイベントを楽しめば良いという簡単なものなので、あれこれと知略を練って罠など用意しなくてよいのは本当に助かる。
「チョコは誰に渡そうかな~……♪ 知り合いの猟兵とか、あちこちの世界で関わった人達とか、かな?」
 店先で買ったチョコレートを早々に食べながら、クローネは自分がチョコレートを贈る相手のことを考えていた。買った傍から食べていたらプレゼントが残らないような気もするが……彼女としては、これらは全て贈り物を選ぶための試食なのだから問題ないという理論である。
 一通りの試食を終えたところで、クローネは改めてプレゼント用のチョコレートを買うことにした。しかし、彼女の交友関係は広く、1個や2個のチョコレートを用意すれば良いという話ではない。
 全員分のチョコレートを用意するのは、それこそ凄まじい資金が必要となるだろう。多少はDIVIDEが融資してくれるだろうが、それにも限度というものがある。
 果たして、クローネはどうやって資金を用意するつもりなのか。まあ、その辺は抜け目のない彼女のこと。色々と手広く仕事をやっているので、特に問題ないとのこと。
 そうなると、後はチョコレートを買うための人員が必要だ。なにしろ数が多いため、全てを自分で買っていたら、その間に敵の襲撃が始まり兼ねない。
「この子達はすごいんだよ♪ クローネちゃんができる事をもっと上手くできるの♪ だからクローネちゃんもとっても頼りにしてるんだ★」
 黒いオーブを取り出すと、クローネはその中から9体のサキュバスメイドを召喚した。彼女達は、技術だけならクローネ以上。特に情報収集能力は高く、どの店でどんなチョコレートを売っているのか、瞬時に検索できてしまう。
「なるほど、なるほど……。それじゃ、まずはそのお店に行ってみようか」
 提案された店を一件ずつ回りながら、クローネは贈答用のチョコレートを買っていった。途中、やはりいくつかは試食と称して食べてしまったが、ちゃんと数は揃えていたので問題あるまい。そのままサキュバスメイド達と女子会的なトークを楽しみつつ、敵が現れるのを待つのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『超香麗人』

POW   :    超香麗人躯付肌衣(チョコレートクッキー)
自身の【両腕・両足】を【チョコレートの体液で強】化して攻撃し、ダメージと【チョコレート像化】の状態異常を与える。
SPD   :    超香麗人咆射付膚(チョコレートホイップ)
【チョコレート像化効果のあるチョコの体液】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【をチョコレートでコーティングし】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
WIZ   :    超香麗人怪餌傀(チョコレートケーキ)
【チョコレートの体液】を視界内の対象1体に飲み込ませる。吐き出されるまで、対象の身体と思考をある程度操作できる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

●襲来、チョコレートゾンビ!
 バレンタインで賑わう街中に、突如として鳴り響くデウスエクス襲来の警報。人々は安全な場所を求めて逃げ惑い、街は迎撃体制へと入って行く。
「パターン分析完了! この反応は、屍隷兵です!」
「各種、迎撃用兵器の機動を承認! 『決戦配備ポジション』の発動、急げ!」
 DIVIDEのオペレーター達が忙しなく状況を分析し、街もまた姿を変えて行く。デウスエクス迎撃用の砲台が出現し、人々を守るためのバリケードが幾重にも展開され、後方支援を担当する現地のケルベロス達が出動して行く。
 そして、空を割り街中へ降臨するのは、青い肌にチョコレートの血液を持った屍隷兵。超香麗人と呼ばれる彼女達は、チョコレートの血液を巧みに操り、獲物をチョコレート像にしてしまう能力を持っているのだ。
 こんなやつらを野放しにしたら、街の人々は一人残らずチョコレートにされて連れ去られてしまう。そうなる前に彼女達を撃退し、デウスエクスの野望を打ち砕いてやろう。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
決戦配備ポジション
 この章以降では、以下の決戦配備ポジションを1つだけ選び要請することが可能です。
 必要に応じてプレイングにて要請してください。

クラッシャー:決戦都市からの砲撃で敵を攻撃します。
ディフェンダー:バリケードを展開・構築することで、敵からの攻撃を一定時間防ぎます。
ジャマー:バイオガス散布にて敵の視界を奪います。
キャスター:魔法陣展開によって術式支援のサポートが得られます。
スナイパー:現地のケルベロスによる狙撃部隊が遠距離支援を行います。
メディック:現地のケルベロスによる救急部隊が民間人の救助を担当します。
シルヴィ・フォーアンサー
『』内はヨル、「」内はフレース。

……ちょっと変わったゾンビかな。
『なるほどひと味違うと言うわけか』
「お待たせー、あらお上手ね」

フレースに合体状態でミドガルズを持ってきてもらって乗り込むよ。
決戦配備はジャマーで視界を奪ってもらうよう要請。
見えてないうちに空に飛び上がって攻撃受けないよう距離をとる。
パラライズ・ミサイル撃ち込んだら
シルエット・ミラージュからのフレア・ブラスターで
地面をコーティングしたチョコレートごと
超香麗人達を焼いて溶かして焼き付くすまで持続発射。

あんなの食べられないし……汚物は消毒。



●汚物は溶かして消毒します
 上空より次々と街中に飛来する超香麗人。彼女達は屍隷兵。死者の肉体を利用して作られた、仮初の命を持った操り人形。
「……ちょっと変わったゾンビかな」
 街中を埋め尽くさんばかりに蠢く超香麗人を前に、シルヴィ・フォーアンサー(自由を求めた脱走者・f41427)は距離を取りつつ仕掛けるタイミングを待っていた。
 チョコレートゾンビという一見してふざけた敵だが、超香麗人は厄介な相手だ。ゾンビならではの耐久性や無痛性は勿論、連中の血液でもあるチョコレートを返り血として浴びれば、何故かそれだけでダメージを負ってしまう。
 接近戦は勿論、下手に銃で攻撃しても、チョコレートの血液が飛散した場所は敵にとって有利な地形になるというのが面倒だった。正直、これだけの数の敵をシルヴィ一人で相手にするのは無理があったが、しかし彼女には頼りになるリーサルウェポンが存在した。
「なるほど、ひと味違うと言うわけか」
「お待たせー、あらお上手ね」
 背後に鳥型のキャバリアを合体させた、シルヴィ専用のクロムキャバリアが現れたのだ。現状、コントロールはAIのヨルムンガンドとフレースヴェルグが行っているが、その真価はシルヴィが乗り込んでこそ発揮されるもの。
「神経接続オールグリーン……メインコントロールは私……姿勢制御はフレース……火器管制はヨルに設定……」
 機体と神経を直に接続し、シルヴィは目の前の画面に映る大量の敵を捉えた。キャバリアに乗っているとはいえ、あの数に正面から突っ込むのは得策ではない。ならば、ここは決戦配備とやらを要請し、相手の視界を奪ってしまおう。
決戦配備ポジション要請……ジャマーで。敵の視界を奪って……」
「ジャマー要請ですね! 了解しました!」
 連絡を受けたDIVIDEのオペレーターが、街に待機する職員に指示を出す。すると、街のあちこちからガスが噴出し、あっという間に1m先も見えなくなった。
「死体だから赤外線センサーでも感知できないけど……関係ないよね」
 霧に紛れて暗殺するような技術は、シルヴィにはない。だが、それは彼女も承知しており、敵が右往左往している内に、一足早く空中へ飛び上がって距離を取り。
「……ビリビリってするよ」
 まずは敵集団の中心と思しき場所に、強力な麻痺弾を発射する。着弾と同時に高圧電流が流れて超香麗人の動きが封じられるが、それでシルヴィの攻撃が終わることはない。
「残像だけど本物……ボコボコにする」
 続けて繰り出したのは、キャバリアを含めた己の精巧なる残像分身。それらは一斉に砲を構えると、超高温の熱線ビームで、地上にいる全ての敵を焼き払った。
「あぁぁ……あま……あま……」
「あまい……うまい……あま……」
 断末魔の叫びを口にしながら、超香麗人達はチョコレートの血液と共に焼かれて行った。どれだけ地表をコーティングしようと関係ない。熱線で焼き焦がされてしまっては、後に残るのは高温で炭化したチョコレートの成れの果てだけだ。
「あんなの食べられないし……汚物は消毒」
 さすがに、死体の中を流れていたチョコレートを食べる趣味はない。霧が晴れたところで静かに大地へ降り立てば、そこに広がっているのは焼け焦げたチョコレートの残骸だけだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リリエッタ・スノウ
予知通り現れたね。それじゃあ、予定通りやっつけていくよ。
んんっ、ちょこれーと、とっても美味しかったけど、デウスエクスが材料のちょこれーとはきっと美味しくないよね。
問答無用でやっつけちゃうよ。

決戦配備のスナイパーに足止めしてもらっているうちに、見える範囲の超香麗人をロックオン。
【メテオ・バレット】を放って一網打尽にしちゃうね。

んっ、おいしいバレンタインを邪魔するデウスエクスはリリが全部やっつけてちゃうよ。
この後は黒ギャル? どんなやつかわかんないけどリリは負けないよ。

※アドリブ連携大歓迎


アドレット・ライヒヘルト
事前の情報通り、街の人々には目もくれずこちらに向かってきますね!チョコレートのバク食いを楽しんだかいがありました!
避難に気を配る必要がないなら全力で戦えます!沢山食べた分、思いっきり暴れますよ!

勇者としての【存在感】のせいでしょうか!敵がどんどんこちらに向かってきます!
皆々が手足にチョコレートを纏って一斉に殴りかかってくる中を【軽業】で躱しつつ大剣を使った【薙ぎ払い】で応戦
そして敵の反撃を【武器受け】で防ぎますが、愛用の武器がチョコレートに覆われていくのをみて怯んでしまいます
その隙を突かれるも、味方のスナイパーの援護射撃で間一髪のところで回避。反撃のユーベルコードを思いっきり叩きつけます!



●恐怖のバレンタインゾンビ
 街中に溢れかえる程の数で押し寄せる、凄まじい数の超香麗人。個々の戦闘力は大したことなくとも、数の暴力は純粋に厄介なものである。
「予知通り現れたね。それじゃあ、予定通りやっつけていくよ」
「事前の情報通り、街の人々には目もくれずこちらに向かってきますね!チョコレートのバク食いを楽しんだかいがありました!」
 リリエッタ・スノウ(シャドウエルフのガンスリンガー・f40953)は得意の射撃で、アドレット・ライヒヘルト(黄金像の勇者・f37373)は討ち漏らした相手を自慢の剣で、それぞれ撃退して行く。DIVIDEには狙撃兵を要請し、街の各所から援護射撃をさせることで、数の暴力に対する数的不利をカバーさせる。
 だが、それでも超香麗人の数は減るどころか、むしろ耐久力が増しているようにさえ思えてきた。彼女達は己の体内を流れるチョコレートの血を使うことで、戦場をチョコレートで埋め尽くして戦闘力を上げられるのだ。
「んんっ、ちょこれーと、とっても美味しかったけど、デウスエクスが材料のちょこれーとはきっと美味しくないよね」
 いや、そんなことを言っている場合ではあるまい。確かに死体の中を流れたチョコなど食べたくもないが、何らかの方法で処理しなければ、このままではこっちまでチョコレートにされ兼ねない。
「くっ……! 気のせいか、敵がこちらにばかり向かって来ているような……」
 そんな中、アドレットは相手の数が多過ぎて、いつしか街の片隅に追い詰められていた。事前にチョコレートを食べ過ぎたせいで、囮として目立ち過ぎてしまったのだろうか。あるいは、勇者としての存在を感じ取り、本能的に超香麗人が集まっているのか。
「あぁ……あま……あま……」
「あまい……うまい……」
 傷口から流れ出るチョコレートを纏った超香麗人達が、アドレットへ一斉に殴りかかって来た。咄嗟に距離を取り、大剣で薙ぎ払うものの、それで追い払えたのは手前の敵のみ。直ぐに後方から新たな敵が現れて、アドレットは思わず剣で相手の攻撃を防いだが。
「なっ……! け、剣がチョコに!?」
 超香麗人の攻撃は、食らっただけであらゆる物体をチョコレートに変えてしまう。コーティングするのではなく、チョコレート像へと物質変換してしまうのだ。さすがにチョコになった剣では、これ以上は戦えそうになかった。刃を失った剣……しかもチョコレートの塊では、とてもではないが斬ることには使えない。
 もはや、自分もこれまでか。覚悟を決めるアドレットだったが、しかしまだ希望が残されていた。彼女の危機を救うべく、現地のケルベロス達による狙撃集団が、一斉に足止めを開始した。
「アルファ・ワンから、デルタ・ワンまで! 総員、前方の敵に集中砲火だ!」
「狙いを絞れ! 攻撃を拡散させるなよ!」
 超香麗人の頭が弾け飛び、周囲に甘ったるいチョコレートの香りが漂い始める。それを見たアドレットは直ぐに気を取り直し、最後の武器にて超香麗人を迎え撃つ。
 それは、彼女の中に残された最後の希望。勇者とは、勇気ある者と記される存在。故に、最後まで諦めない闘士と困難に自ら立ち向かう勇気こそが、勇者としての最大の武器。
「剣で斬れなくとも、私にはまだ武器がある! 粉々に砕け散れ!」
 己の持つ最大の力を込めて、アドレットはチョコレート化した剣を道路に叩きつけた。斬ることには使えずとも、その重さを利用したユーベルコードであれば、まだ発動させることはできるからだ。
「……あぁ?」
「あま……ま……!?」
 剣を通して伝わった衝撃が舗装道路を覆っていたチョコレートを粉々に粉砕して行く。地形諸共に相手を叩き潰す一撃だ。チョコレートで覆われた地形が消失すれば、超香麗人もまた力を失ってしまうわけで。
「んっ、おいしいバレンタインを邪魔するデウスエクスはリリが全部やっつけてちゃうよ。打ち砕け! 星の弾丸――メテオ・バレット!」
 間髪入れず、リリエッタが空高く銃弾を撃ち上げれば、それは上空で無数の流星と化し、一斉に地表へと降り注ぐ。
「あぁ……あままぁぁ……!!」
 哀れ、生き延びた超香麗人達は、その身を流星に貫かれ、木っ端微塵になって消滅してしまった。大量のゾンビを相手にするのであれば、やはり最後は点制圧ではなく面制圧の方が望ましい。
「この後は黒ギャル? どんなやつかわかんないけどリリは負けないよ」
 銃を納め、リリエッタはまだ見ぬ強敵の姿を想像して天を仰ぐ。黒ギャルだか白ギャルだか知らないが、どちらにせよバレンタインを台無しにしようとする者に、情けも容赦もしないと決めて。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

四王天・燦
可愛いね
バレンタインプレゼントってことで稲荷符貼り付けて除霊で昇天させるぜ

不意の甘ったるい吐息に怯み押し倒されちまう
迫る体液口移しの接吻を拒めず…ごくん…
混濁とチョコ化が進行する中、超香麗人を一人でも多くおびき寄せながら前章で稲荷符を仕込んだエリアに逃げるぜ

アタシがチョコになるんだ…
思考を操られて服を脱ぎ、超香麗人と同じチョコビキニで彩られ、エロ可愛いチョコになるよ

体と心が芯までチョコに成り果てる前に、気合で服に手を伸ばし稲荷符に触れるぜ
【真威解放】と仕込んだ符で神聖領域を構築だ
浄化の力でチョコ化を祓い、超香麗人たちを破魔で昇天させる

ぅぅ、体がベタベタして甘い…

※単独希望。他者に裸を見せない



●チョコレートパンデミック!
 押し寄せる大量の超香麗人。圧倒的な数の差があるにも関わらず、四王天・燦(月夜の翼ルナ・ウォーカー・f04448)は単独で街中を駆け回り、各個撃破で駆逐していた。
「はぁ……。やっぱ数が多いな。倒しても倒しても、きりがねぇ……」
 もっとも、DIVIDEに何の支援要請も出さず、かつ単独で敵と戦うとなれば、数の差をひっくり返すのは難しい。こんな時のために、街中の至る所に護符を仕込んで戦えるようにはしていたが、それらを以てしても超香麗人の数を減らすまでには至らない。
「……っ!? こ、こいつら! 放しやがれ!!」
 ついには四方を囲まれて、そのまま押し倒されてしまった。抵抗しようにも、力だけなら相手の方が上だ。ゾンビといえば腐った死体が定番なのだが、やつらは何故か生きている人間よりも怪力というのもまたお約束。
 いったい、死体のどこにこんな力があるのだろうか。跳ね除けようにも敵わず、燦は顔を両手で抑えられたまま、強引に口移しでチョコレートを飲まされてしまった。
「……んぅっ!? んんっ……!!」
 瞬間、口の中に広がる甘ったるい味と死体の匂い。ゾンビの中を流れていたチョコレートだけに、味と香りが壮絶な不協和音を起こして最悪だ。吐き出そうにも凄まじい勢いでチョコレートが流れ込んで来るため、飲み込まなければ息が詰まってしまう。
「……かはっ! げほっ……!!」
 相手の頭が離れたところでようやく吐き出すも、大半のチョコレートは飲み干してしまった。そして、気が付けば燦は思考の殆どを乗っ取られ、超香麗人の傀儡と化していた。
「あぁ……アタシがチョコになるんだ……」
 心の奥底では駄目だと分かっているのに、思考がぼやけて抵抗できない。自分から服を脱ぎ、燦は自らチョコ化を求め、超香麗人のチョコレートを身体に塗られて行く。衣服の代わりにチョコレートのビキニで彩られ、その身体はだんだんとチョコになって行く。
(「ヤベェ……。このままじゃ……本当に、チョコに……」)
 チョコビキニの周囲からチョコ化が始まり、燦は恐怖を覚えた。既に片腕も片足も動かず、胴体の大半もチョコレート化している。このままでは身も心もチョコレートにされ、デウスエクスへの慰み者にされてしまう。
 もはや、手段を選んでいる場合ではなかった。最後の力を振り絞り、燦は自ら舌を噛んで強引に意識を覚醒させた。薄い血の味が口の中に広がれば、それはチョコの味と香りを打ち消して、彼女に最後の力を振り絞らせ。
「よ……よし……。届いた……!」
 脱ぎ捨てた衣服に触れたことで、その中に仕込んでいた護符を取り出し力を解放させる。たった一枚、されど一枚。闇雲に護符を街中へバラ撒いていたのではない。全てはこの時のため、強大な結界陣を発動させられるよう、予め地形や気の流れを読んで護符を街中に隠しておいたのだ。
「符術の極意とくと見よ! 御狐・燦が願い奉る。ここに稲荷神の園を顕現させ給え!」
 破魔符の雨を降らせることで、燦は戦場を神域へと変えた。不浄なるゾンビには、それだけでも苦痛だろう。そのまま浄化の力を駆使して昇天させてやれば、超香麗人達の身体も次々と消えて行き、後には溶けたチョコレートの残骸だけが残されていた。
「な、なんとか片付いたか……」
 チョコレートになった身体も元に戻り、安堵の溜息を吐く燦。しかし、塗られたチョコレートはどうにもならず、しかも敵の力がなくなった今、それはもはやビキニではなく単なる溶けたチョコレートでしかないわけで。
「ぅぅ、体がベタベタして甘い……」
 今の燦は、全裸にチョコレートを塗られているだけという実に酷い格好だった。服を着ようにも、これではチョコのせいで中から汚れてしまう。他人に見られなかったのが幸いだが、しかしチョコレートを洗い流さないことには、着替えることもできないのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

テフラ・カルデラ
【狐と兎】
※アドリブ可

来ましたね!人的被害は出さずに迎え撃ちましょう!
決戦配備はメディックで逃げる人々の避難を手伝ってもらいましょう!
ア…ハイ…キヲツケマス…

わたしは【全てを凍てつかせる小さな妖精】さんを召喚するのです!
チョコの体液ごと凍らせて安全に撃退していきましょう!
逃げる人々を襲おうとしている超香麗人を優先的に狙いつつ、数を減らしていくのです!

が、背後から忍び寄る超香麗人に捕まってしまった上に何人も絡みつかれていきます
こん子さんに助けを求めますが…もがくほどに全身がチョコに覆いつくされて…どろどろチョコ像に!
ですが、氷の妖精さんはわたしが身動きできなくなってもしっかり撃退してくれるはず!


稲荷・こん子
【狐と兎】
アドリブ歓迎

ジャマー要請

・行動
敵が来ましたね!
では【秘技】で変身なのです
では、私は敵陣に乗り込むので行ってくるのです!
っと(行く前にテフラさんに振り返り)
テフラさんは“絶対にチョコにならないで下さいね?”
(一瞬、目がスッとするが、敵陣に飛び込んでいくこん子)

えっと…そろそろ敵も減ってきたから、テフラさんの手伝いに行k…ん?

(チョコ像になったテフラさんを見つけて)
やっぱりこうなりましたか、です…
…さて、誰がテフラさんをチョコにしたのです?(笑顔で歩きながら、式神《狐の炎偶》を召喚し攻撃へ)

・撃退後
とりあえず、誰も観てない、です、よね?
…じゃぁ(チョコ像ペロペロし溶かそうと…)



●私をチョコにしてください!
 人間をチョコレートに変えて食うという恐るべき所業。そんな悪魔的行為を阻止するべく、立ち向かうのは二人の猟兵。
「来ましたね! 人的被害は出さずに迎え撃ちましょう!」
 その日に限って、テフラ・カルデラ(特殊系ドMウサギキマイラ・f03212)は妙にやる気だった。いつもなら率先して敵に無防備を晒し、どうにでもしてくれと戦いを放り出すようなこともあるドMが、いったいどんな風の吹き回しだろうか。
「では、私は敵陣に乗り込むので行ってくるのです!」
 妙な胸騒ぎを覚えた稲荷・こん子(七変化妖狐・f06041)は、とりあえず自分が少しでも敵を引き寄せ、始末することにしたようだ。もっとも、放っておくとテフラが何をするのか分からないため、念を押しておくのも忘れないが。
「……っと。テフラさんは『絶対にチョコにならないで』下さいね?」
「ア……ハイ……キヲツケマス……」
 一瞬、テフラの目が泳いでいたような気もするが、それはそれ。真面目に戦ってさえくれれば文句はないと、後方はテフラに任せて突っ込んで行く。
「こん子さんに後ろを任されました。これは負けられませんね」
 一応、テフラにもちゃんと戦う気はあるようで、その辺は心配なさそうだ。氷の妖精を呼び出し、彼女達を使って超香麗人達を確実に凍らせて行く。もっとも、殆ど避難誘導なんぞ不要な戦いで人命救助要請なんぞ出したものだから、彼を助けてくれる支援部隊は実質ゼロになるわけで。
「そもそも、あまり人がいない……というか、全然いませんね。……ハッ!?」
 ぼんやりと考えていたところを、後ろから超香麗人に組み付かれてしまった。咄嗟に振り解こうとするも、敵は次から次へとやってきて、テフラの上にチョコレートの血液を注いで行く。
「ちょっ……! これじゃ、こん子さんとの約束が……がぼぼっ!?」
 最後は顔面を中心にチョコレートを注がれ、それらを強引に飲み込まされてしまった。こうなると、もうテフラの意識は超香麗人のものだ。抵抗することを完全に忘れたテフラは、今日も今日でチョコレート像にされてしまうのだった。

●それを舐めちゃダメぇ💕
 霧に紛れて敵を討つ。バイオガスの発生をDIVIDEに要請したこん子は、その特性を利用して奇襲を仕掛け、多くの超香麗人を撃破していた。
「えっと……そろそろ敵も減ってきたから、テフラさんの手伝いに行……ん?」
 霧が晴れたところで、こん子はテフラを助けに戻ろうと後ろを振り返る。だが、そこにいたのはテフラではなく、彼の姿をしたチョコレート像だった。
「やっぱりこうなりましたか、です……」
 お約束とはいえ、これは酷い。あれだけチョコレート像になるなと言ったのに、まさか自分から固められに行ったのか!?
 不可抗力という言葉は、今のこん子には思い浮かばなかった。そもそも、いつも自分から固められに行くテフラが悪いのだ。もっとも、それに便乗して好き放題するような存在を、このまま放置して行くこん子ではないが。
「……さて、誰がテフラさんをチョコにしたのです?」
 笑顔の裏に静かな怒りを込めて、こん子は超香麗人に尋ねる。だが、脳みそまでチョコに侵食されている超香麗人達には、まともな思考回路など残っておらず。
「あま……あま……?」
 意味不明な言葉を呟いて、こちらに向かってくるだけである。そもそも対話が不可能な相手だったので、これは全て焼き尽くしてしまう他になさそうだ。
「こん子の本気、少しだけ見せるのです!」
 炎の障壁を展開し、焔狐の式神を召喚し、こん子は残る超香麗人を全て焼き払ってしまった。なんか、熱のせいでチョコ像と化したテフラまで溶けそうになっているが、それはそれ。
 やがて、全ての超香麗人を撃退したところで、こん子は改めてテフラを助けに行く。果たして、チョコと化したテフラのことを、元に戻す手段は存在するのだろうか。
「……とりあえず、誰も観てない、です、よね?」
 周囲に人がいないことを確認し、こん子はテフラの身体を舐め始めた。チョコで固められているなら、それを溶かしてしまえば良いだろうとの考えなのだろうが……はっきり言って、これはとんでもなく危険な行為! 今のテフラの身体はチョコレートそのものなので、舐め続けていれば今に溶けてなくなってしまう!
 そもそも、超香麗人の能力は対象をチョコレート像に変えることだ。要するに、身も心もチョコにしてしまうわけで、そうなった場合は技が解除されない限り、身体の芯までチョコなのである。石化した人間を切っても中から血が出てこないのと同じで、今のテフラは完全にチョコレートの塊なのだ。
 ああ、このままテフラは、勘違いしたこん子に食べられてしまうのか!? 今までにない大ピンチ状態だったが、しかし天は二人に味方した。
「あ、あれ? こん子さん、何を……って、ひゃぁっ!?」
「ペロペロ……って、テフラさん!? なんで裸になっているのです!?」
 超香麗人が倒されたことで、テフラの身体も時間差で元に戻ったようである。こん子が舐めていた個所が衣服だったことも幸いし、テフラの身体が削られることもなかったが……犠牲になった衣服は、どうにもならない。こん子の舐めた個所を中心に溶けてしまったので、テフラの衣服はあちこち穴だらけのボロボロになってしまったのだ。
「こんなところで……こん子さんも、大胆ですね💕」
「な、何を勘違いしているんです! それもこれも、テフラさんがチョコになるからいけないんですよ!」
 勘違いして頬を赤く染めているテフラに、こん子の盛大な突っ込みが炸裂する。この怒りとやるせなさは、事件の元凶たる黒ギャルエインヘリアルに、全てぶつけてやることにしよう。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

クローネ・マックローネ
NGなし、絡みOK、アドリブ歓迎
【SPD判定】

正直固め系にはそれなり以上に興味がある、というか自分の性癖の一つなんだけど…
…そういうのが趣味じゃない人が無理やり巻き込まれる、っていうシチュが許されるのは、創作の中だけなんだよ
…一人残らず、倒さないとね

真剣な表情で対処に当たるけど、途中で撃ち漏らした敵の体液を浴びてしまい、チョコ像化してしまうよ
こちらから指示を出さずとも、召喚したドラゴニアンちゃん達だけで十分戦えるからそこまで問題じゃあないけどね

UCは『ワタシの空飛ぶドラゴニアンちゃん達』
チョコレートを溶かす為にドラゴンブレス主体で攻めてもらうよ
攻撃は【集団戦術/団体行動/戦闘知識/範囲攻撃/怪力/生命力吸収/2回攻撃/鎧無視攻撃】で行うよ
敵のUCは【野生の勘/第六感/気配感知/幸運/浄化/霊的防護/鉄壁/硬化/呪詛耐性/狂気耐性/激痛耐性/回復力】で対応するね

決戦配備ポジションはディフェンダーを要請
バリケードで敵の行動範囲を狭めてから、高所からのブレスや射撃武器で攻撃するよ



●チョコレート・オブ・ザ・デッド
 人間をチョコレートにして頭から食らう。なんとも趣味の悪い作戦であり、何も知らない者からすればおぞましさの極み。
 まあ、中には石化のような肉体変化にエクスタシーを感じる者もいるようだが、それはそれ。本当に一部の限られた者であるのもそうだが、そもそも彫像として飾られるならまだしも、食われて消滅というのは勘弁してもらいたいところだろう。
「正直、固め系にはそれなり以上に興味がある、というか自分の性癖の一つなんだけど……」
 だからといって容認はできないと、クローネ・マックローネ(快楽至上主義な死霊術士・f05148)は超香麗人達の群れを相手に立ち塞がる。
 自分の趣味がニッチなことは、なによりクローネ自身が理解していた。故に、それらを関係のない他者へと強要することは許せない。人目に付かない場所で個人の創作趣味で終わらせる分には構わないが、リアルで思想の押し付けをすることは、その内容に関係なく許容できることではないと。
「ここはカワイイドラゴニアンちゃん達に頑張ってもらうね」
 数には数で勝負しようと、クローネは150体に迫る数のドラゴニアンを召喚した。彼女達の戦闘力はクローネよりも劣るが、それでも遠距離攻撃を得意としている上に空も飛べるため、一方的に制空権を支配して超香麗人達を攻撃できる。
「あま……まっ!?」
「あまい……うま……っ!!」
 虚ろな表情をしてクローネへ向かってくる超香麗人達の大半は、その顔面をライフルなどの銃器でブチ抜かれて倒れて行った。やはり、ゾンビを倒すのは頭を破壊するに限る。いかに不死身に近い存在とはいえ、頭をブチ抜かれてしまっては、満足に肉体も動かせない。
 超香麗人が倒される度に、周囲にはチョコレートの血液が広がり、甘ったるい香りが漂い始めた。ドラゴニアンだけに任せてはおけないと、クローネもまた自ら超香麗人を倒しに向かうが、しかし彼女は空を飛べない。どうしても地上で白兵戦を仕掛けるしかなく、気が付けば周囲の道路はチョコまみれ!
「あらら……。これはちょっとやり過ぎ……って、ひゃぁっ!?」
 つい、油断をした瞬間、クローネはチョコで足を取られて滑ってしまった。必死に起き上がろうとするも、辺り一面チョコレートだらけなので、滑ってなかなか起き上がれない。そうこうしている内に、彼女の身体はどんどんチョコレートまみれになって行き、更に上からも超香麗人達がチョコレートの返り血を浴びせて来たから堪らない。
「うわっ! ちょ、ちょっと待っ……うぷっ!?」
 とうとうクローネは全身をチョコで覆われてしまい、なんだかよく分からないチョコレートの塊になってしまった。放っておけば、やがて全身がチョコレートになってしまうだろうが……しかし、彼女が戦えなくなっても、彼女が呼び出したドラゴニアン達の攻撃は止まらない。
「あぁ! マスターがピンチに!」
「仕方ないわね。ここは強行突破するわ」
 ドラゴニアン達は銃を納め、代わりに自らの口から超高熱の火炎を噴射し始めた。そんなことをしたら、チョコレートになったクローネも溶けてしまうって? いえいえ、その心配はありません。なぜなら、人の姿をしているものの、本来のクローネは不定形種族。要するにスライムみたいなものであり、チョコレート化した表面が溶かされ消失したところで、肉体を再構築すれば問題ない。
「……ふぅ、危なかった。身体の芯までチョコになる前で助かったよ」
 犠牲になったのは主に衣服と薄皮一枚。すぐさま、自らの身体で再構築し、クローネは超香麗人達と距離を取る。チョコ化した部分の体積が減ってしまったが、そもそも戦闘前にチョコレートを大量に摂取していたので、実際はプラスマイナスゼロである。
「とりあえず、ダイエットする必要はなくなったかな? 身を削る痩せ方って、あまり健康的じゃない気がするけど……」
 目指すは事前に用意してもらったバリケードのある場所。壁を軽々と飛び越えるクローネだったが、知能の低い超香麗人達は、見事にバリケードへ衝突し、先へ進めなくなっている。
「やっぱりゾンビを防ぐならバリケードだよね。まあ、放っておくと破られるのもお約束だけど」
 そうなる前に、詰まったゾンビを一網打尽にする方法があれば問題はない。道幅いっぱいに蠢く超香麗人達を始末すべく、クローネはドラゴニアン達へ火炎放射の指示を出す。先の攻撃はチョコレートを溶かすためだったが、今度のそれは温度が違う。チョコレートどころか、本体である死体までも、完全に消し炭にするくらいのドラゴンブレスで攻撃だ!
「あぁ……ま……ま……」
「うま……あま……ぁぁぁ……」
 すし詰め状態で逃げ場のなかった超香麗人達は、一体残らず焼き払われてしまった。どうやら、他の場所でも撃退に成功したようで、DIVIDEのオペレーターから新たな通信が入る。
「屍隷兵、完全に沈黙しました!」
「続く第二派が来ます……。パターン解析完了! エインヘリアルです!」
 超香麗人が全て倒され、ついに事件の首謀者が乗り込んで来たのだろう。人をチョコにしてプレゼントしようなどという黒ギャルには、身の程というやつを教えてやった方が良さそうだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『クロギャルーンのフリディッシュ』

POW   :    クロギャルーン斬り
自身の【剣】を【黒ギャル女子化のルーンで強】化して攻撃し、ダメージと【心身の急速な黒ギャル女子化】の状態異常を与える。
SPD   :    クロギャルーン着せ
【黒ギャル女子化効果のある色鮮やかなつけ爪】【黒ギャル女子化効果のある派手な化粧】【黒ギャル女子化効果のある高露出な服】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ   :    クロギャルーン召喚
自身が【黒ギャル女子化を拒否される悲しさや怒り】を感じると、レベル×1体の【接触した者を黒ギャル女子化する黒ギャル】が召喚される。接触した者を黒ギャル女子化する黒ギャルは黒ギャル女子化を拒否される悲しさや怒りを与えた対象を追跡し、攻撃する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

●参上、巨大ギャル!?
 街中をチョコレート色に染めながらも、超香麗人による人々の誘拐は阻止された。
 だが、それで全てが終わったわけではない。超香麗人を送り込んできた張本人、事件の首謀者である黒ギャルエインヘリアルが、ついに街へ乗り込んで来たのだ!
「さ~て……どれだけチョコが集まったかな~……って、全然ないじゃん!? なにこれ、マジで!?」
 もっとも、街へ降り立った黒ギャルエインヘリアルは、チョコレート像がまったく存在しないことに思わず目を丸くしていた。それどころか、超香麗人達が一体もいない。かなりの数を送り込んだのに、彼女達は全て猟兵達の手によって倒されてしまったのだ。
「あの数を全滅させるとか、マジでヤバすぎじゃね!? 地球のケルベロスの強さ、どんだけ~!?」
 彼女からしても、超香麗人の全滅は想定外の事態だった模様。できれば、これで諦め帰ってくれれば良いのだが、そう簡単に引き下がるような相手ではなく。
「ま~いっか♪ チョコじゃなくて黒ギャルに変えて、トモダチにしてお持ち帰りすれば同じっしょw」
 なんと、今度は地球の人間を黒ギャル化して持ち帰ると言い出す始末。そんなんでグラビティチェインが回収できるのか疑問に思うが、人々の黒ギャル化とは即ち彼女の眷属化に等しいため、いずれは黒ギャル軍団を組織して、一気に地球へ侵攻するつもりなのかもしれない。
 どちらにせよ、放っておいて良い相手ではなさそうだ。クロギャルーンのフリディッシュ。ここで彼女を倒さねば、地球がピンチなことに変わりはない。
 黒ギャルのような容姿から誤解されやすいが、彼女は身の丈3mを優に超えるエインヘリアル。巨人種族故の怪力と、敵対する者を強引に黒ギャル化させる攻撃には、どちらも注意を払わねば思わぬ痛手を被るだろう。彼女の繰り出す黒ギャル化攻撃を対処しつつ、地球のチョコレートと恋人達の平和を守り抜くのだ!
シルヴィ・フォーアンサー
……おっきいね、でも手足だけ防具つけてるのチグハグ。
『皮膚が固くて防御というより攻撃のためにつけてるののかもしれん、サイズは同等だが気をつけろ』
「本当に大きいお嬢さんねぇ」
ん……でも生物にしか効かないならキャバリアには無意味なんじゃないかな。

ディフェンダーを申請して防壁で足止めしてる内に飛行して中距離戦の範囲へ。
前回と同じくパラライズ・ミサイルからのシルエット・ミラージュ。
トドメだけ変更してレインボー・バレット。
空中で静止して全包囲して弾幕の雨で打ち据えるね。

アドリブ・絡みはご自由で。



●万物を黒ギャルにする者
 鎧を纏った巨大な黒ギャル。身の丈3mはあろうかという巨人女は、いかにギャルといえど地球の人間からすれば脅威でしかない。
「……おっきいね、でも手足だけ防具つけてるのチグハグ」
 キャバリアのコクピット内で、シルヴィ・フォーアンサー(自由を求めた脱走者・f41427)はフリディッシュの格好に大して冷静な突っ込みを入れていた。だが、キャバリアに搭載されたAI達は、シルヴィとは反対に、妙な格好の敵であっても油断をしていなかった。
「皮膚が固くて、防御というより攻撃のためにつけているのかもしれん。サイズは同等だが気をつけろ」
「本当に大きいお嬢さんねぇ」
 ヨルムンガンドの言う通り、敵のサイズは小型のキャバリアに匹敵する。キャバリアの全高が5mサイズなのを考えると、シルヴィの駆るミドガルズとは大人と子ども程の体格差があるが……それでも、敵は豪傑種族のエインヘリアル。見た目によらず超怪力を誇る可能性もあり、巨大なマシンに乗っていても油断はできない。
「あ~、なんかでっかいロボに乗って戦う人? でも、ロボでもなんでも、アタシは友達にできるからね~w」
 案の定、自分よりも巨大なマシンが相手でも、フリディッシュは調子を崩すことなく攻撃を仕掛けてきた。その手に持った剣で斬り付けるのではなく、彼女自慢のネイルやメイク、そして露出度の高い服を飛ばすといった方法で。
「いかん! DIVIDEに決戦配備ポジションを申請するぞ!」
「こっちでやっておいたわよぉ。防御用バリケードで良かったかしらぁ?」
 ヨルムンガンドとフレースヴェルグが代わりに申請を出していたことで、間一髪、バリケードによって高露出な衣服による攻撃は防がれた。だが、それでもネイルやメイクまでは完全に防げず、それらはシルヴィのミドガルズを直撃してしまう。
「ん……でも生物にしか効かないならキャバリアには無意味なんじゃないかな?」
 自分が黒ギャルにされなかったことで、シルヴィは平然と攻撃に移ろうとした。しかし、肝心のヨルムンガンドやフレースヴェルグは、どうやらそれどころではないらしく。
「……っ! な、なんだ、これは!? 思考ノイズ……だと!?」
「あ~、こっちも同じねぇ。なんだか、ちょっとギャルっぽい口調で喋りたくなってきたかもぉ」
 気が付けば、ミドガルズの姿も機械兵装を纏った美少女の姿に変わっており、しかも肌がこんがり小麦色。どうやら、黒ギャルになり掛けているらしく、AI達の思考ノイズもそのせいだろう。
「あははは! どう、アタシのメイク、マジで凄いっしょ! クロギャルーンの力を使えば、アタシは誰でも友達にできるんだよ!」
 勝ち誇ったようにして笑うフリディッシュは、次はお前の番だとミドガルズの中にいるシルヴィに向かって告げた。
 彼女のユーベルコードは、対象を黒ギャルにするというもの。シルヴィは生き物にしか効かないと思っていたようだが、そんなことは誰も言っていない。
 フリディッシュの技が持つ効果は相手の攻撃力を低下させ、完全に黒ギャル化させた場合はユーベルコードを封じるというもの。その相手が生き物であるかは明言されていないので、やろうと思えば機械兵器だろうとその辺の植木だろうと、関係なく黒ギャルにできてしまうのだ。
「このままじゃ黒ギャルにされるね。……それは避けたい」
 判断ミスにより状況は最悪になっていたが、それでもシルヴィは戦いを諦めていなかった。ユーベルコードが完全に封じられなかったのは幸いだ。攻撃力の低下は痛いが、それなら手数を増やすのみ。
「今度はお返し……ビリビリってするよ」
 まずは電撃弾を相手の足元に放ち、一瞬だけでも動きを止める。そのまま流れるように実体を持った分身を生成すると、一気に空中へ飛び上がって狙いを定め。
「う~ん……ギャルの姿じゃ、どうにも上手く飛べないって感じぃ?」
「補■はこっ◆で#る。とに&く弾#バラ撒%ぞ!」
 本調子が出ないのかフレースヴェルグの姿勢制御は安定せず、ヨルムンガンドに至っては雑音交じりの言葉でしか喋れていないが、それで十分。既に包囲は固めたので、後はひたすら撃つだけだ。
「照準、だいたいOKだね……攻撃開始……」
 最後はガトリングキャノンから、七色の火花を散らす弾を一斉に発射する。速度と手数を両立して放つ攻撃を前にしては、さすがのフリディッシュも堪らない。
「ちょっ……こんなの聞いてないし! ってか、バルカンとか反則っしょ!!」
 手甲で顔面をガードしつつ逃げ回るフリディッシュだったが、それでも他の部分は守れなかった。早くも彼女の服はズタボロになり、なんとも目のやり場に困る格好になって行き。
「……綺麗だね、相手はそれどころじゃなさそうだけど」
 淡々と告げるシルヴィだったが、それが限界。静かに着地すると、黒ギャルに成り掛けているヨルムンガンドを交代させ、後を他の猟兵達に託すのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

四王天・燦
覚悟を決めてチョコの上から服を着ました
チョコになりかけたよとフリディッシュにはぼやくぜ

まずはこれを食らえーっ
金庫チョコを一個投げ渡す
可愛い黒ギャルへの義理チョコですマジで

黒ギャル化は試しに1体だけ喰らって鏡を見るが、うん似合わない
符術で浄化して戦闘開始だ

スライディングでフリディッシュの下を潜り抜け逃げ惑うよ
下着を暴露して挑発するぜ

一章で仕込んだ符は超香麗人対策だけではない
フリディッシュ達を符のエリアにおびき寄せる
ディフェンダーさんに隔壁封鎖して街への被害を防いでもらい、結界と隔壁の二重封鎖した領域に【真威解放】でダウンバーストを叩き込むよ

敵対してなきゃダチになれそうだけどね
お引き取りくださいな


リリエッタ・スノウ
むぅ、黒ギャル、なにそれ? リリ、聞いたことないよ。
でも、デウスエクスがやってるなら悪いことでいいのかな?

飛んでくる爪やら化粧やら服やらを二丁拳銃で迎撃しつつ、
【ピアッシング・バレット】で装甲の隙間……んっ、狙い放題だね。
決戦配備でお願いしておいた【クラッシャー】の追撃も一緒にいれてもらうね。

でも、運悪く高露出な服が当たってしまって、むぅ、これが黒ギャル?と黒ギャル幼女になっちゃったよ。

※アドリブ連携大歓迎


アドレット・ライヒヘルト
先程戦った超香麗人達のように敵の攻撃はかなり危険度が高いようです
なのでここは遠距離から!【斬撃波】と【黄金の矢】をひたすら撃ち込み、確実にダメージを与えていきます!
このまま戦えば安全に戦いを終えられるはず……!

突如として大量の黒ギャルが出現!?一斉に襲い来る彼女らに大剣で応戦しますが
多勢に無勢で接触を許した結果、心身共に黒ギャル化
そんでなんかテンション上がってフリディッシュとトモダチになって、味方になるよう頼まれるんだけど
一応勇者だから悪いことはできねぇし、つーか友達が悪いことしようとしてるなら止めないのはありえなくねってなって
フリディッシュに対して【斬撃波】と【黄金の矢】をブチ込む

フリディッシュさあ、マジで悪いことするのはやめときなって。やめない?そっかー
それじゃ辞めるまで攻撃も止めねぇから。反省したフリディッシュと一緒にチョコ食べ歩きに行くまで止まらねぇよ?



●みんなギャルになりました!?
 人間はおろか、時に非生物でさえも黒ギャル化させるクロギャルーンのフリディッシュ。完全に黒ギャル化させられてしまえば、容姿だけでなく思考も黒ギャルになってしまい、その日暮らしなパリピ的思想に染まってしまう。
 いきなり命を取られるわけではないにしろ、これはなかなか脅威だった。自分はロボだから大丈夫とか、マシンに乗っているから平気だとかいった理屈がまるで通用しないのだ。恐らく、フリディッシュが本気を出せば、彼女は戦車から幽霊まで等しく黒ギャルに変えてしまえるのだろう。
「むぅ、黒ギャル、なにそれ? リリ、聞いたことないよ」
「先程戦った超香麗人達のように、敵の攻撃はかなり危険度が高いようですね……」
 黒ギャルにされては堪らないと遠距離から応戦するリリエッタ・スノウ(シャドウエルフのガンスリンガー・f40953)やアドレット・ライヒヘルト(黄金像の勇者・f37373)だったが、それだけではフリディッシュに対する決定打にはならない。なにしろ、彼女は謎のポータルから無数の黒ギャル軍団を召喚し、そのドサクサに紛れて黒ギャルメイクや黒ギャルネイルを飛ばしてくるのだ。
「ん……火力不足だね。クラッシャーの支援をお願いするよ」
 街に配備されていた砲台を利用して黒ギャル軍団を吹っ飛ばしてもらい、その隙にリリエッタはフリディッシュにありったけの銃弾を叩き込んだ。咄嗟に手甲で顔だけは守るフリディッシュだったが、銃弾は彼女の顔面ではなく丸腰の腹に炸裂した。
「痛っ! なにすんのさ、このガキ……むぐっ!?」
 抗議の言葉を叫ぼうとしたフリディッシュの口に、今度はチョコレートが飛び込んできた。見れば、金庫チョコを片手に四王天・燦(月夜の翼ルナ・ウォーカー・f04448)が立っており、どうやら今のチョコは彼女が投げたものだったようだ。
「やれやれ……チョコになりかけたよ」
 実際、チョコまみれな姿の上に服を着たので、服の中がベタベタして仕方がない。おまけに、チョコを食わされたフリディッシュは、何故か物凄く怒っているし。
「はぁ? なにこれ、義理チョコのつもり? グラビティチェインの入ってないチョコとか、マジで要らないんだけど!」
 デウスエクスは生存にグラビティチェインが必要だが、それ以外の面では不老不死。故に、嗜好品として食事をする者はいるかもしれないが、積極的に何かを食べることはない。
 どうやら、それはフリディッシュも同じだったようで、彼女が求めているのはあくまでグラビティチェインのようだった。燦としては可愛いギャルに義理チョコをあげたつもりが、とんだ藪蛇になってしまったようだ。
「あ~、もうなんかマジでめんどいわ~。あんた達、あいつら全員、黒ギャルにしちゃって!」
 配下の黒ギャル達に命じ、フリディッシュは戦場を大量のギャル軍団で埋め尽くして行く。彼女達の戦闘力は殆どないに等しいが、それでも一般人よりはタフな上に、少しでも攻撃を食らったら黒ギャルにされてしまうので油断は禁物。
「……っ! なんて数だ!」
 大剣を振るって黒ギャルを吹き飛ばして行くアドレットだったが、多勢に無勢。あっという間に取り囲まれ、後ろを取られて抱き着かれたところで、その身体は金髪のガングロギャルになってしまい。
「ん、なんか飛んで来たね。撃ち落とさないと……」
 飛来するネイルやメイクを迎撃して行くリリエッタだったが、そんな彼女もギャルの服までは迎撃できず、気が付けばギャル服を纏ってロリギャル化! 未就学児なのにガングロギャルとか、下手すりゃ児童相談所が黙ってないぞ!
「ん……これが黒ギャル? なんだろう、この気分?」
 ユーベルコードこそ封じられなかったものの、リリエッタは徐々に思考が黒ギャル化しつつあり、今が楽しければどうでもよくなってきていた。そんな中、やはり燦も黒ギャル化攻撃を食らっていたが、それでも精神が侵食される寸前に鏡を見たことで、自分の痛々しい姿を前にして正気を保っていた。
「……うん、似合わない。符術で浄化……って、あれ? どうやるんだっけ?」
 だが、いざ黒ギャル化を解除しようとしても、そう簡単に上手くはいかない。なにしろ思考までギャル化しているため、とにかく難しいことが苦手な頭になっているのだ。イケメンの顔なら直ぐに思いだせるのだが、それ以外のことになると、思い出すのにはもう少し時間が必要であり。
「アハハハハ! 全員黒ギャルとか、マジウケる~! これでアンタ達も、み~んなアタシのトモダチだね!」
 もはや勝利は揺らがないと、フリディッシュは勝ち誇ったように笑っていた。その上で、改めて地球人チョコレート化計画を進めようと猟兵達を唆すが……しかし、勇者であるアドレットは最後の最後で境界を踏み越えることをしなかった。
「悪いけどさ……一応、勇者だから悪いことはできねぇよ。つーか、友達が悪いことしようとしてるなら、止めないのはありえなくね?」
 なんと、ここでまさかの離反である。だが、それを聞いたフリディッシュは納得するどころか、露骨に冷めた視線をアドレットに向けると、汚い物でも見たかのように吐き捨てた。
「はぁ? アンタ、何言ってんの? グラビティチェインがなければアタシ達は玉っころになっちゃうんだし、それを独り占めしてる地球人の方が悪者じゃね?」
 デウスエクスにはデウスエクスの正義がある。彼らは根っからの邪悪な種族ではないのかもしれないが、しかし地球を狙うことは生存競争の一環なので、そこに地球人の常識や道徳は通用しないのだ。
「フリディッシュさあ、マジで悪いことするのはやめときなって」
「……うっざ。学級委員かよw アンタ達の常識とか、一方的に押し付けねーで欲しいんだけど!」
 アドレットが放つ黄金の矢が次々と黒ギャル軍団を射抜いて行くが、軍団は後から後から大量に湧いて出る。こうなると、もはや完全に泥試合だ。戦いが長引けば長引く程に、街には倒れた黒ギャル軍団が死屍累々と重なって行く。
「やめない? そっかー、それじゃ辞めるまで攻撃も止めねぇから。反省したフリディッシュと一緒にチョコ食べ歩きに行くまで止まらねぇよ?」
「だから、グラビティチェインの入ってねーチョコなんて要らねぇって言ってんだろ! マジで頭ん中ワカメなんじゃね!?」
 互いに譲れない主義主張の違いから、戦いはやがてギャル同士の罵り合いになって行く。最後はこのままキャットファイトになるかと思われたが……次の瞬間、フリディッシュの額を銃弾が射抜き、そのドサクサに紛れて燦がスカートの下に潜り込んだ。
「なんだ、随分とガキみてぇなパンツ穿いてんだな?」
「げっ……! 戦闘中に人のパンツ覗くとか、アンタ変態!?」
 燦の挑発に乗って、思わずスカートを両手で抑えるフリディッシュ。すると、今度はガラ空きになった顔面に、リリエッタの銃弾が再び炸裂する。
「アゲアゲ? なんか、そんな感じの言葉が思い浮かぶね」
 見れば、リリエッタはいつになくノリノリで、銃を乱射しているだけだった。どうやら黒ギャル化がおかしな方に作用したようで、完全にトリガーハッピーになっている。味方への誤射が気になるところだが、周りは味方より黒ギャルの方が多いので、今のところは大丈夫だろう……たぶん。
「DIVIDEへ! 決戦配備ポジション、ディフェンダーで頼む!」
「了解しました。ディフェンダー発動承認。隔壁閉鎖、戦場隔離!」
 だんだんとカオスな様相を増してきた戦場にて、燦はついに切り札を発動させた。まずは隔壁を展開してもらい、外部へと攻撃の余波が漏れることを防ぐ。これだけの黒ギャルとフリディッシュを纏めて成敗するには、戦場全てを支配する程の超広範囲攻撃が必要だろうと。
「いくぜ、お前達! 隔壁の奥に隠れてな!」
 燦が叫んで剣を掲げたのと、戦場内に風が吹き始めるのが同時だった。黒ギャル達が気づいた時には既に遅く、そこはもう燦の風が全てを支配していた。
「風よ、集いて嵐となれ。嵐よ、舞い降りて破滅の鉄槌となれ! 結界展開……テンペスト!」
 剣を振り下ろした瞬間、戦場を荒れ狂う嵐が駆け抜ける。隔壁によって封鎖されていたことで、嵐は外に出ることができず、そのまま巨大な竜巻となってフリディッシュと黒ギャル達を飲み込んで行く。
「「「きゃぁぁぁぁぁ!!」」」
 まずは黒ギャル達が、耐えられずに空の藻屑と化した。自慢の怪力で耐えていたフリディッシュだったが、それでも風でスカートがめくれないよう抑えている姿勢では、やはり耐えられなかったのだろう。
「ちょっ……タンマ! こんなの聞いてねぇ……ってか、竜巻でスカートめくりとか、アンタどんだけアタシのパンツ見たいんだよ!?」
 いや、別にスカートの中を見たくて嵐を呼んだわけではないんですけどね。
 なんとも嫌な誤解をされたままだったが、それはそれ。天高く吹っ飛んで行くフリディッシュを見上げながら、燦は静かに苦笑する。
「敵対してなきゃダチになれそうだけどね。お引き取りくださいな」
 そちらに譲れない理由があるのと同じく、こちらにも退けない理由がある。斯くして、地球人をチョコにして持ち帰ろうとした黒ギャル巨人は、ひとつの人間チョコも得られないまま、空の星になってしまった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

虚偽・うつろぎ(サポート)
世界問わず大歓迎
世界を超えて自爆活動さ
アドリブ連携等ご自由に

登場即自爆
自爆できれば台詞も活躍もいらぬ!
速攻で自爆することが最優先
1歩も動かず即自爆
そう、自爆だ
僕に自爆をさせるんだ!
僕もろとも鏖殺だ
これぞ鏖殺領域なり

ただ自爆するためだけに現れる存在
何かいきなり自爆する怪奇現象
もはや災害である

技能:捨て身の一撃を用いての
メッサツモードによる高威力な広範囲無差別自爆

射程範囲内に敵が1体でもいれば速攻で自爆
自爆することが最重要
なので敵がいなくても自爆するよ
大事なのは自爆までのスピード
有無言わせぬスピードで自爆する
これ最重要だね

捨て身の一撃なので自爆は1回のみ
1回限りの大爆発
自爆後は爆発四散して戦闘不能



●黒ギャル大爆破!
 猟兵達との戦いの末に、盛大に吹っ飛ばされたフリディッシュ。彼女は辛うじて生きてはいたが、しかし全身ズタボロで髪も顔も荒れ放題だった。
「うぅ……マジで最悪なんだけど。髪はボサボサにされるし、メイクは剥げるし……」
 おまけに、グラビティチェイン入りのチョコも手に入らないとなれば、なんのために地球へ来たのか。配下も失い、茫然自失するフリディッシュだったが、ここで地球の重力に魂を引かれては一大事。玉になるか発狂するか、あるいは永遠の命を失うか。どれも彼女からすれば願い下げである。
「……帰って寝るか。なんか、もう疲れたし……」
 重たい身体を引きずって、フリディッシュは母星へ一時帰還しようと試みた。だが、次の瞬間、彼女は見てしまったのだ! 猟兵以外の者が少しでもその名を口にしたが最後、碌な目に遭わないという名伏し難き『ひらがな』を!
「なにあれ? ……地球の文字?」
 無視して帰れば無事で済んだのに、フリディッシュは盛大に地雷を踏み抜いた。それどころか、興味本位に近づいて行き、しげしげと眺めてしまう始末。
「こんにちはー、うつろぎだよー。それじゃ、とりあえず自爆するね♪」
「え……じば……っ!?」
 ひらがなが喋った……と、思った時には遅かった。空中を漂う謎の文字は盛大に自爆し、巨大なキノコ雲を発生させながらフリディッシュを巻き込んだのだ。
 謎の文字だと思われたのは虚偽・うつろぎ(名状しやすきもの・f01139)。彼のモットーは、登場と同時に即自爆! 故に、彼が戦場に現れた瞬間、敵味方関係なく全てが吹き飛ばされるのである。
「ちょっ……! マジでこんな終わり方……意味わかんねーんだけどぉぉぉぉぉ!!」
 断末魔の叫びも空しく、フリディッシュは爆発の光の中に消えて行った。半径140m以内の範囲を灰燼に化す自爆を食らったのだから無理もない。キノコ雲が上がっていたことからして、その威力は下手をすると戦術核に匹敵する可能性もあるのだから。
 なお、核爆発の場合は放射能の雨が降るのだが、うつろぎの自爆にはそんな心配も無用である。ただ、彼の肉体が再生を遂げるまでは、しばらくの間は黒い雨ではなく、晴れ時々うつろぎが降る天気になるかもしれない。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2024年02月26日


タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#ケルベロスディバイド
🔒
#大祭祀ハロウィン
🔒
#季節の魔法
#バレンタイン


30




種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はクローネ・マックローネです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト