バトル・オブ・オリンピア⑭〜超高速バトル!
●レース・フォーミュラ『ウィリアム・ローグ』
「死を越えた後に、得られるものもある……」
死してもまだ速さを求めるレース・フォーミュラ『ウィリアム・ローグ』 が空を見上げる。
「富や栄光をかなぐり捨て、速さだけを追い求めたグランプリレーサーだけが到達できる至高の領域……。
私が生涯をかけて追求し、死後漸く得られた「スピードの向こう側」……」
その視線がこちらを見ているだろう猟兵へと向けられた。
「その名は、「アルカディア・エフェクト」」
「だが、これは死者には無用の長物……。
命ある者達が纏いし時のみ光輝くこの力を、私は君達に伝えたい……。
故に、君達に懇願する。
君達が得意とする戦闘でもいい。レースでもいい。全力で私に挑み、私を越えてゆけ……!」
究極のエアカー「ローグ・インターセプター」に乗り込み、ウィリアム・ローグはエンジンを獰猛に唸らせた!
●グリモアベース
「F1、バイク、エアレース……あらゆるモータースポーツの頂点に到達しながら、不慮の事故により還らぬ人となった伝説のレーサー「ウィリアム・ローグ」がレース・フォーミュラとして蘇った」
バルモア・グレンブレア(人間の戦場傭兵・f02136)が次に戦うフォーミュラの出自を語る。
「ウィリアムは、速さを極めた生涯の果てに得た究極の能力「アルカディア・エフェクト」を駆使し、自らを越えてみせろと挑戦者を、「アルカディア・エフェクト」を伝える相手を求めている。勝利すれば「アルカディア・エフェクトの後継者」となれるようだ」
戦闘でもレースでも、全力で挑み勝利することで「アルカディア・エフェクトの後継者」となることが出来る。
「だがもちろんフォーミュラが相手だ簡単な勝負にはなるまい。ウィリアムが自ら開発した、ドリルや銃器などを満載した究極のエアカー「ローグ・インターセプター」を駆り、触れた者を消滅させる雲海「アルカディア・エフェクト」を機体から噴出しながら疾走する。その速度はあまりに速く、超高速の絶対先制攻撃を行って来る。この一撃を凌がねば勝つのは難しいだろう」
超高速の絶対先制攻撃に対応しなくては、こちらのターンが来る前にやられてしまうだろう。
「強敵だが、それを乗り越えた先に得るものがある。諸君ならば速さでも最速を越えていけるはずだ。全てを出し切りウィリアムの意思を、そして力を受け継げ!」
バルモアがゲートを開くと、広大なレース場のような戦場へと猟兵は向かった。
天木一
こんにちは天木一です。
レース・フォーミュラ『ウィリアム・ローグ』との決戦です!
ウィリアムは必ず先制してユーベルコードを放ちます。
究極のエアカー「ローグ・インターセプター」は触れた者を消滅させる雲海「アルカディア・エフェクト」を機体から噴出していて、排気ガスのように後方にばら撒いています。
敵の超高速先制攻撃に対処する/アルカディア・エフェクトの噴出に対処するとプレイングボーナスを得られます。
複数人で参加する方は最初にグループ名などをご記入ください。
プレイングの締め切り日などは決まり次第マスターページかタグにて。
超高速バトルに勝利し、「アルカディア・エフェクトの後継者」となりましょう!
第1章 ボス戦
『ウィリアム・ローグ』
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POW : アルカディア・エキゾースト
レベルm半径内を【アルカディア・エフェクト】で覆い、範囲内のあらゆる物質を【何者にも縛られぬ風】で加速、もしくは【置き去りにされた過去の光景】で減速できる。
SPD : ブラック・インフェルノ
【レーシングマシン】から、戦場全体に「敵味方を識別する【漆黒の炎】」を放ち、ダメージと【強制進化】の状態異常を与える。
WIZ : ヴォイド・リフレクション
【超加速能力】を宿した【車載兵器からの一斉砲撃】を射出する。[車載兵器からの一斉砲撃]は合計レベル回まで、加速・減速・軌道変更する。
👑11
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月雅・輝糺
自分を超えろ、か
なるほど、いわばそれが君の「依頼」と言うわけだね
怪奇探偵として、君の依頼をお受けしよう
さて、内容は……スピード勝負か、面白いね
何、マシンなど不要だとも
僕はこの生身で十分さ
スタート直後、アイテム「モダンスーツ」と「光織りのスカーフ」で
この身を光の中に隠し、同時にオーラ防御で身を護りつつ
早業を併用した見切りで相手の攻撃に対応しよう
ではUCを発動させてもらうよ
光そのものに変わるUCをね
そう、僕は光と影の怪奇人間なのさ
君がどれほど速かろうとも……
「光速」に追いつけるかね? ふふふ
いい勝負だった
君の想いが晴れたのなら、これにて依頼完了だ
(帽子を取って胸に当て気障に一礼しつつ退場)
●後継者
「自分を超えろ、か」
月雅・輝糺(光と影は帝都の謎を映し出す・f22635)は挑戦者を待っているウィリアム・ローグの前にゆっくりと歩み出た。
「なるほど、いわばそれが君の「依頼」と言うわけだね。怪奇探偵として、君の依頼をお受けしよう」
帽子に手をやり恭しく一礼して依頼を受ける。
「さて、内容は……スピード勝負か、面白いね」
「私とのスピード勝負に挑むのは君か……マシンに乗りたまえ」
ウィリアムがローグ・インターセプターのエンジンを猛らせる。それだけで後部から触れた者を消滅させる雲海「アルカディア・エフェクト」が噴き出した。
「何、マシンなど不要だとも。僕はこの生身で十分さ」
「そうか……では始めよう――スタートだ……!」
余裕を持った笑みを浮かべた輝糺に、ウィリアムは何かを感じ取ってマシンを発進させ、アルカディア・エフェクトで周囲を覆って何者にも縛られぬ風でサーキット上を加速する。
それと同時に輝糺は身に纏う【モダンスーツ】と【光織りのスカーフ】で自身を光の中に溶け込むように隠れ、移動しながらオーラで身を護る。
「姿が消えた……だがこのフィールドには存在している……」
ウィリアムは構わず疾走し、直撃せずともマシンから放たれる衝撃波を浴びせた。
「流石は最速。走るだけでこれ程とはね。だが初撃は凌いだよ」
オーラ越しに衝撃を受けて片膝をつきつつも、輝糺は攻撃に耐えていた。
「ではUCを発動させてもらうよ――光そのものに変わるUCをね」
ユーベルコード『
光のロマン・影のデカダン』を発動し、自身を光そのものに変異させた。
「光になったというのか……」
「そう、僕は光と影の怪奇人間なのさ。君がどれほど速かろうとも……「光速」に追いつけるかね? ふふふ」
光から笑い声が響き、動き出すと閃光のように一瞬にしてウィリアムを追い抜いた。
「光……面白い。勝負だ……!」
ウィリアムもマシンを走らせ、輝糺とコースを競争する。普通ならば光に追いつけるはずなどない。だが死してスピードを越えたウィリアムは追随してデッドヒートを繰り広げる。そして一周してスタート地点へと戻り両者は僅かな差でゴールした!
「私を越えたか……見事な走りだった……君には後継者の資格がある……」
僅差で輝糺が先にゴールし、負けたのに嬉しそうな様子でウィリアムは資格ありと称える。
「いい勝負だった。君の想いが晴れたのなら、これにて依頼完了だ」
輝糺は帽子を取って胸に当て、気障に一礼しつつ退場した……。
大成功
🔵🔵🔵
ティティス・ティファーナ
SPDで判定
*アドリブ歓迎
「スピードで勝利したいのか、対象を破壊したいのか、迷惑千万な輩め…っ駆逐し撃滅する」
開始早々に最高速度で発進して状況を注視しながら先ずは即男で勝利する事に対して最高速度で進み、追い抜く際の【漆黒の炎】に対しては『マルチ・リライズ・パルス』で「己が己に攻撃をする時にはどう対処する?」と囁きながらファンネルビット/シールドビット/リフレクタービットを創造して展開し1分先の未来を見ながら行動と対応を思案し模索します。
敗北を受け入れずに攻撃を繰り返すなら「哀れな…駆逐し撃滅する」と宣言してファンネルビットと武装でのリニアロングボウとレーザービーム攻撃を敵に対して行います。
「スピードで勝利したいのか、対象を破壊したいのか、迷惑千万な輩め……っ駆逐し撃滅する」
ティティス・ティファーナ(召喚獣「アストラル・エレメント(幽魔月精)」・f35555)は呆れながらも、レース場に出て最高速度で発進する。
「スピード勝負か……行くぞ……!」
ウィリアム・ローグもマシンを全速で発進させ、一気にティティスを追い抜くと漆黒の炎がサーキットに撒き散らされ、ティティスを覆いダメージと共に強制進化させる。
「そのスピードでは私は越えられない……ならば進化してその先を見せてくれ……」
ウィリアムは強引にティティスのスピードを引き出そうとしていた。
「敵のスピードを上げるとは、舐められたものだ」
ティティスは敵との距離を詰めると、ウィリアムのマシンからアルカディア・エフェクトが噴出する。
「そのパルスは有害、反射し返す」
ユーベルコード『マルチ・リライズ・パルス』を発動し、対応適切対処パルスによってアルカディア・エフェクトを反射した。
「反射したのか……」
「己が己に攻撃をする時にはどう対処する?」
そう囁きながらティティスはファンネルビット/シールドビット/リフレクタービットを創造して展開した。
「アルカディア・エフェクトは私が得たもの。私には効かない」
構わず走り続けるウィリアムに、ティティスは対応を思案してマシンへとレーザーで攻撃し挙動が乱れた隙に追い抜く。そのままダメージを負いながらも進化による速度を上げ、リードを保って一気にゴールへと駆け抜けた!
「敗北を認めるか?」
「認めよう……君には資格がある」
止まったティティスが武装の銃口を突きつけると、ウィリアムもマシンを停車して素直に負けを認めて後継者の資格があることを認めた。
「拍子抜けだ。足掻くかと思ったが」
「私を越える者かどうかは……共にレースを走ればわかる……」
ウィリアムは次の資格を持つ者を探し、マシンを走らせる――。
大成功
🔵🔵🔵
蛇塚・レモン
こちらもエアカーに乗り込んで
空中機動・念動力・時間属性攻撃+全力魔法で
衝撃波が出るほど加速
あたいは暴風になるよっ!
まず先制攻撃対策
一斉攻撃を敢えて受け止めるっ!
同時にUC発動!
黄金霊波動(念動力+結界術+オーラ防御)を信じる!
見えた『悲劇の終焉』を破壊する真空の波で全身で覆った真空波でも防御
スピード勝負、更にアルカディア・エフェクト……
速度を極めた先に『拒絶の雲海』を体得するなんてねっ?
UC発動
この力は帝竜『大空を覆うもの』……アルカディア・エフェクトのオリジナルの能力!
被弾した理不尽なる悲劇の終焉に至る事象の数だけ戦闘力アップ!
生命力吸収能力で回復
蛇腹剣で敵機体を切断!
そのまま抜き去るよっ!
「私に追いつけるものはいるか……」
サーキットをウィリアム・ローグがマシンを爆走させて、自らを越える者を待っていた。
「こっちもエアカーで勝負っ!」
蛇塚・レモン(白き蛇神憑きのシャーマンクイーン・f05152)はエアカーに乗り込んで、念動力を中心に持てる技能を合わせて衝撃波が出るほど加速する。
「あたいは暴風になるよっ!」
そして一気にウィリアムとの距離を詰めていく。
「来たか……では君に資格があるか、確かめよう……」
ウィリアムのマシンがガシャンと変形し、車載兵器が露わになる。
「さあ、どう対処する……」
一斉砲撃が開始され、加速・減速・軌道変更する無数の砲弾が襲い掛かる!
「無数の弾幕を避けられないなら、敢えて受け止めるっ!」
覚悟を決めてレモンはしっかりハンドルを握り砲弾の雨を受けた。
「黄金霊波動を信じる!」
黄金に輝く霊能力オーラでマシンごと身を護り、爆発の衝撃に耐えた。
「ここだ――」
ユーベルコード『
戦術召喚使役術式・覆え、理不尽なる終焉を覆す為』を発動し、『悲劇の終焉』を破壊する真空の波で自身を覆う。すると真空波にぶつかった砲弾が弾け、アルカディア・エフェクトも吹き飛ばされた。
「スピード勝負、更にアルカディア・エフェクト……速度を極めた先に『拒絶の雲海』を体得するなんてねっ?」
そんな冗談を飛ばしながらもレモンは真剣に操縦してウィリアムとの距離を詰め並走するに至った――。
「私に追いつくか……どこからそれだけのエネルギーが湧いて来る……」
「この力は帝竜『大空を覆うもの』……アルカディア・エフェクトのオリジナルの能力!」
ウィリアムの疑問にレモンが答え、被弾した理不尽なる悲劇の終焉に至る事象の数だけ戦闘力がアップする。
「並んだら後は追い抜くだけっ!」
レモンは【真・蛇腹剣クサナギ】を振るってウィリアムのマシンを切り裂き、スピンさせるとそのまま抜き去った!
「あたいの勝ちだねっ!」
「ああ、君の勝利だ……猟兵とは私の知らない力を持っている……君は後継者に相応しい……」
ゴールして待っていたレモンにウィリアムが追いつくと、その勝利を称え後継者として認めた。
大成功
🔵🔵🔵
数宮・多喜
【アドリブ改変・連携大歓迎】
ウィリアム・ローグ。
伝説に残るレーサーと相対せるなんて、レーサー冥利に尽きらぁ。
挑むなら当たり前、正々堂々、宇宙カブに乗りレースで勝負……!
さすがにアルカディア・エフェクトは『衝撃波』で吹き散らし避けながらラインを取るけど、漆黒の炎は覚悟と激痛への耐性で敢えて受ける!強制進化って奴を必死でコントロールするよ!
きっとその先にあるのは、今までと全く別のアプローチ。
カブと合体できたんなら、留守番してるキャバリアとも何かできる筈!
レース中でも構わねぇ、亜空間から強引にでもシンクロさせて生身にキャバリアの力を宿し、さらなる
迅さを目指し駆け抜けるよ!
「ウィリアム・ローグ。伝説に残るレーサーと相対せるなんて、レーサー冥利に尽きらぁ」
数宮・多喜(撃走サイキックレーサー・f03004)は伝説のレーサーを前に心昂らせていた。
「挑むなら当たり前、正々堂々、宇宙カブに乗りレースで勝負……!」
「レース勝負か……私を越えてみせろ
………!」
多喜が愛車の宇宙バイク【宇宙カブJD-1725】に乗ると、ウィリアムもすぐに修復された愛車に乗り走り出す――。
「私を越えるならば限界を越えねばならない……自らの限界を越えろ
………!」
爆発的な加速で先を行くウィリアムがスイッチを押すと、マシンから漆黒の炎がサーキットに放たれ、多喜は焼ける痛みと共に強制進化させられる。それはカブにも影響し、一体化したように手足が接続される。
「くっ! コントロールを!!」
多喜は激痛と共に強化されたマシンが暴走しそうになるのを必死にコントロールする。すると通常では曲がれない速度でもカーブを曲がり、肉体への負荷が少なくなっていることに気付いた。
「これが進化か!!」
そうして相手との距離を詰めると、撒き散らされるアルカディア・エフェクトが飛んで来る。
「これに当たったら一発で詰みだ!」
多喜はそれを衝撃波で吹き散らして回避して当たらないラインを取る――。
「この先にあるのは、今までと全く別のアプローチ。カブと合体できたんなら、留守番してるキャバリアとも何かできる筈!」
その先が見てみたい多喜は笑みを浮かべてユーベルコード『
心機超越・迅』を発動し、レース中にも構わず亜空間から強引に【カスタマイズドキャバリア "JD-Overed"】とのシンクロを行い、生身にキャバリアの力を宿した!
「この力でさらなる
迅さを目指す!!」
自身の強化は繋がっているカブにも影響を及ぼし、最早カブとは思えぬ出力でジェットエンジンのように加速してウィリアムに追いついた。
「そこまで進化を使いこなせるのか……!」
「さあ、駆け抜けるよ!!」
そのまま多喜は横並びになり、大きな連続カーブを曲がって一進一退のデッドヒートを繰り広げ、直線に出たところでフルスロットル! 一気にまくってゴールへと飛び出した。
「良い勝負だったね!」
「私の負けだ……限界を超えた素晴らしいスピードだった……君を後継者として認めよう……」
多喜とウィリアムは互いの健闘を称え合い、アルカディア・エフェクトの後継者として多喜を認めた。
大成功
🔵🔵🔵
空桐・清導
POW
アドリブや連携も大歓迎だ
「究極のマシンだって!?な、なんてかっこいいんだ!
それに伝説のレーサーが乗っているんだから最高だぜ!
おっといけねえ。いざ勝負だ!ウィリアム・ローグ!!」
音だけでなく光すら置き去りにするだろう
ローグ・インターセプターの速度
対処するのは至難の業だが、
[気合い]と[根性]で身体を動かして突撃を回避
範囲内のアルカディア・エフェクトは光焔と[オーラ防御]で身体を覆い、
直接触れないようにすることで対処する!
先制攻撃を捌いたらUC発動
「アンタが究極のマシンならオレは超究極マシンを呼びだす!」
炎が踊って超鋼の巨神が現れる
ロボの掌から光が走ってウィリアムを拘束
そこを巨剣で一刀両断!
「究極のマシンだって!? な、なんてかっこいいんだ!」
真紅の機械鎧"超鋼真紅ブレイザイン"を纏った空桐・清導(ブレイザイン・f28542)は、ウィリアムの究極のエアカー「ローグ・インターセプター」を見て目を輝かせた。
「それに伝説のレーサーが乗っているんだから最高だぜ!」
ファンのように興奮して、目の前にある蘇った伝説に見惚れる……。
「次の挑戦者は君か……」
「おっといけねえ。いざ勝負だ! ウィリアム・ローグ!!」
ウィリアムに呼びかけられると我に返り、堂々と勝負を挑む!
「行くぞ……!」
ウィリアムがマシンを加速させ、アルカディア・エフェクトで覆い何者にも縛られぬ風を受けて清導に向かい加速する。
(音だけでなく光すら置き去りにするだろうローグ・インターセプターの速度。対処するのは至難の業だが――)
思考する時間は無い。気合と根性で清導は身体を動かし突撃を回避した。だが通り過ぎる衝撃波だけでも清導の身体は吹き飛ばされて地面を転がる。そして後に残されるアルカディア・エフェクトを放つ光焔とオーラで身体を覆い遮断する。
「走った衝撃波だけでこれか!」
ダメージを受けながらも清導は嬉しそうにウィリアムが走り去り、ドリフトしてターンする姿を見る。
「なら次はオレの番だ!」
立ち上がってユーベルコード『
『光焔勇機』見参』を発動した。
「アンタが究極のマシンならオレは超究極マシンを呼びだす!」
清導を中心に炎が踊るように燃え上がると、その中から超鋼の巨神が現れる!
「“また”頼むぜ、ブレイザイン・ギガース!!」
乗り込むと呼びかけに応じて頼もしくロボが動き、掌から光が走ってウィリアムをマシンごと拘束した。
「動けない……私のスピードを封じたというのか……!」
「一刀両断!!!」
その隙にロボが巨剣を掲げポーズを取り、勢いよく振り下ろすとローグ・インターセプターが切断され爆発を起こして吹き飛んだ。
「見事な一撃……君もまた資格あるものか……!」
炎の中からウィリアムが姿を見せ、清導とブレイザイン・ギガースの素晴らしい一撃に後継者の資格を見出した。
大成功
🔵🔵🔵
宇宙空間対応型・普通乗用車
ふむ…言ってる意味は正直半分も理解できてない気がするが…
なんかとりあえずガチでやろうぜって言ってるのは分かった!
それならお望み通り!ガチバトルでその骸骨ヅラをぶん殴ってやる!
手がないだろとかそんなツッコミはさておき!
しょっぱなから全力で背を向けてスタートダッシュだ!
まずは……逃げる!!!!
いやだって都合よく雲海消せる装備とか技とかねぇし…
それなら逃げるのが一番時間稼げるし…
UCさえ使えれば抵抗できるんだがなー!
こいつ攻撃クソ速ぇからなー!
てことで【万有斥力バリア】発動ー!
雲海が何なのかはよくわからんが!
雲の形である以上斥力の影響は受けざるをえまい!
吹き散らしてそのまま轢き逃げしてやるぜオラァ!
「甦れローグ・インターセプター……」
ウィリアムの呼びかけに爆発炎上したローグ・インターセプターが炎の中から元通り復活する。
「私も、またローグ・インターセプターも何度でも蘇る……この意思が続く限り……」
ウィリアムが愛機に乗りさらなる挑戦者の前に立ち塞がる。
「ふむ……言ってる意味は正直半分も理解できてない気がするが……」
普通乗用車の姿をした宇宙空間対応型・普通乗用車(スペースセダン・f27614)がサーキットに乗り入れる。
「なんかとりあえずガチでやろうぜって言ってるのは分かった!」
最速マシンを前に、なんとなく意訳してやるべきことは理解した。
「それならお望み通り! ガチバトルでその骸骨ヅラをぶん殴ってやる!」
車体に手などないが、意気込みだけは伝えた。
「車か……私の相手に相応しい……勝負といこう……」
ウィリアムはどことなく嬉しそうな雰囲気で普通乗用車を見てエンジンを唸らせる。
「手がないだろとかそんなツッコミはさておき! しょっぱなから全力で背を向けてスタートダッシュだ!」
普通乗用車はその場でターンしてアクセルを踏む。
「まずは……逃げる
!!!!」
「……逃げたのか
………?」
「いやだって都合よく雲海消せる装備とか技とかねぇし……それなら逃げるのが一番時間稼げるし……UCさえ使えれば抵抗できるんだがなー! こいつ攻撃クソ速ぇからなー!」
先制攻撃から逃れる方法をこれしか思いつかなかったと悪態を喚き散らしながら普通乗用車はサーキットを疾走する。
「ならば追うだけだ……! 追いついたなら終わり……さあ、限界を超えてみせろ……!」
ウィリアムはマシンを加速させ、一気に距離を詰めて漆黒の炎を放つ。それは一瞬にしてサーキットを包み込み普通乗用車にダメージを与え強制進化させる。
「うぉっ! 普通乗用車がスポーツカーみたいに加速しやがる!」
暴れ馬のように加速した普通乗用車は慌ててハンドル操作をして壁への衝突を免れた。
「追いついたぞ……」
その背後にウィリアムが接近し、放たれるアルカディア・エフェクトが普通乗用車へと迫る。
「だが先制攻撃に耐えたらこっちのもんだ。てことで【万有斥力バリア】発動ー!」
ユーベルコード『万有斥力バリア』を展開し、迫る雲海を斥力で弾く。
「雲海が何なのかはよくわからんが! 雲の形である以上斥力の影響は受けざるをえまい!」
アルカディア・エフェクトが吹き飛ぶと、接近するウィリアムの姿がはっきりと捉えられる。
「轢き逃げしてやるぜオラァ!」
普通乗用車は相手が並走した瞬間に思いっきりハンドルを切り、車を覆う斥力をぶつけて弾き飛ばし、壁に衝突させて停車させた!
「私の負けか……後継者となってさらなる速さを目指すといい……」
ウィリアムはそのまま走り去っていく普通乗用車を見送った。
大成功
🔵🔵🔵
ロジャー・カニンガム
まるで
私の世界の
戦闘車ですね
ならば遠慮なく、こちらの流儀でやらせていただきます
スーパーカーユニット「D.A.T.T.ストライダー」に搭乗しての高速戦闘
先制攻撃と拒絶の雲海は《音響弾》による音圧や《砲撃》で生じた爆風と、《地形破壊》によってめくれ上がったアスファルトを盾にして少しでも遮断
防げなかった分は[スライディング][ジャンプ]の機動で回避
《索敵》でセンサーに捉えたローグ=サンが次に通過するであろう地点を予測
そこにハイテール・ブーストを発動し、更に《リミッター解除》を上乗せしたこのマシンの全ての火器…文字通り最大火力を叩き込んでやりましょう
「まるで
私の世界の
戦闘車ですね」
ロジャー・カニンガム(兎型歩行戦車RIT-17/S・f36800)はサイバーザナドゥでのレースを思い出す。
「ならば遠慮なく、こちらの流儀でやらせていただきます」
これなら自分も得意とする勝負だと、スーパーカーユニット【D.A.T.T.ストライダー】に搭乗して高速戦闘を仕掛ける。
「スピードに自信があるのか……受けて立とう……!」
ウィリアムも愛車を走らせ漆黒の炎を放つ。
「音響弾発射」
ロジャーは音響弾を地面に放って音圧や爆風でアスファルトをめくり上がらせ、その陰に入って盾にする。漆黒の炎はサーキット全てを包み込みロジャーを燃やすが、後から撒き散らされたアルカディア・エフェクトは冴えぎる事ができた。
「さあ、進化するといい……さらなる高みに至るのだ……」
ロジャーにダメージを与えると共に、強制的に進化させてストライダーがパワーアップする!
「私を越えてみせろ……!」
そしてウィリアムは旋回してさらに突撃しながらアルカディア・エフェクトを浴びせてくる。
「機体が進化した? 面白い現象ですね。乗りこなしてみせましょう」
ロジャーは巧みに暴れ馬のようになったストライダーを操り、スライディングやジャンプといった立体機動で回避する。
「ローグ=サンの位置情報を確認しました。予測通過地点に攻撃を仕掛けましょう」
ロジャーはセンサーに敵を捉えると、軌道を読んでもう一度こちらに向かって来る位置を予測し、ユーベルコード『ハイテール・ブースト』を発動し高速機動モードに変形して真紅のオーラを纏う。
「普通ならその速度に攻撃を当てるのは至難です。ですが動きを予測すれば難しいことではありませんよ」
さらにはリミッター解除を上乗せして、マシンの全ての火器を発砲する。
「文字通り最大火力を叩き込んでやりましょう」
集中砲火を叩き込み、避けられぬ攻撃に蜂の巣となりウィリアムのマシンが爆発を起こした。
「このハイスピードバトルの中で私の動きを予測したのか……見事だ………後継者として認めよう」
ロジャーの力を認め、ウィリアムは賛辞を送った。
大成功
🔵🔵🔵
劉・涼鈴
バトルレースだ!
私だって何度も優勝したことがあるよ!
車はどこだって? これだよ! これこれ!
じゃーん!とインフィニティ・ブレイカーを見せつける!
紅いボディのオモチャ!
そして私自身もレース仕様! レーシングスーツ代わりにパイロットスーツだ!
スタートしたら一緒に併走(ダッシュ)するよ! うおー!!
なんかいっぱい撃ってきた! でも研ぎ澄ました【野生の勘】と【心眼】で【見切る】!
インフィニティ・ブレイカーのAIも、今まで戦った真空の刃とか火炎放射をしてくる相手のデータを元に回避!
時間をかけるほど【劉家神髄・西王母呼吸法】で勝負勘が冴え渡る!
最終ストレートでぶっちぎれ! インフィニティ・ブレイカー!!
「バトルレースだ! 私だって何度も優勝したことがあるよ!」
「それはいい……私とレースをしよう。それで、君のマシンはどこにある……」
自慢げに胸を張る劉・涼鈴(鉄拳公主・f08865)にウィリアムが尋ねる。
「車はどこだって? これだよ! これこれ! じゃーん!」
そう言って涼鈴は紅いボディの四輪駆動車の玩具【インフィニティ・ブレイカー】を見せた。
「紅いボディのオモチャ! そして私自身もレース仕様! レーシングスーツ代わりにパイロットスーツだ!」
玩具を手にした涼鈴はしっかりとレース仕様だった。
「なるほど……どのような走りをするのか……勝負といこう……」
ウィリアムは玩具を見ても侮らず、本気でレースをしようと修復されたマシンに乗るとアクセルを踏みエンジンを猛らせた。
「スタートだ! うおー!!」
サーキットのコースに並んだ涼鈴が玩具を走らせ自らも駆け出すと、同時にウィリアムもマシンをスタートさせ、車載兵器を展開して一斉砲撃を開始する。
「なんかいっぱい撃ってきた!」
涼鈴は研ぎ澄ました感覚でそれを察知し、飛び退き動き回って躱す。衝撃に煽られながらも直撃を避けた。インフィニティ・ブレイカーのAIもまた、今まで戦った真空の刃や火炎放射をしてくる相手のデータを元に回避行動を取っていた。そうしてコースを疾走してカーブを曲がる。
「今のを躱すか……だが……!」
砲撃は加速・減速・軌道変更して襲い掛かり、とうとう回避できなくなって爆発に呑まれて吹き飛ばされる。
「これだけ時間をかけたらいけるはず! ふぅぅぅ――!!」
宙に舞いながら涼鈴はユーベルコード『劉家神髄・西王母呼吸法』を発動し、独特な構えと呼吸法によって勝負勘が冴え渡る!
「最終ストレートでぶっちぎれ! インフィニティ・ブレイカー!!」
そう指示すると、インフィニティ・ブレイカーが玩具とは思えぬ加速を見せ、一気にゴールへと爆走する!
「玩具に私が追いつけない……!」
ウィリアムもまた加速するが、一歩足りずにインフィニティ・ブレイカーがゴールに飛び込んだ。
「妨害を跳ねのけて突き進む……いいマシンだ。君もまた後継者に相応しい……」
「ありがとー!」
ウィリアムが褒めると涼鈴は嬉しそうにインフィニティ・ブレイカーを掲げた。
大成功
🔵🔵🔵
相馬・雷光
この世界のフォーミュラはどいつもこいつも変わってるわねぇ
ま、たまにはこういうのも悪くないわ!
私が駆るのはウッチャイヒシュラヴァス!
長ったらしい名前だけど、インド神話の馬の王の名前よ!
アクセル全開! カッ飛ばすわ!(ダッシュ)
一斉砲撃を【運転】テクニックで躱す!
避け切れないやつはヴァジュラブラスターで撃ち落とす!(電撃・クイックドロウ・武器落とし)
【騎乗突撃】を前提にしたボディは多少の被弾じゃビクともしないわ!
こいつはお返しよ……【帝釈天雷霆砲】!!
「この世界のフォーミュラはどいつもこいつも変わってるわねぇ」
相馬・雷光(雷霆の降魔忍・f14459)はサーキットを見渡し、そこで猟兵とレースバトルをしているフォーミュラを眺めていた。
「ま、たまにはこういうのも悪くないわ!」
楽しそうに笑みを浮かべ、自分も参加しようとコースに入る。
「次の相手は君か……さあ、私を越えるスピードを見せてくれ……!」
「私が駆るのはウッチャイヒシュラヴァス! 長ったらしい名前だけど、インド神話の馬の王の名前よ!」
バイク【ウッチャイヒシュラヴァス】に跨りエンジンを始動する。
「良い名だ……では始めよう……!」
「アクセル全開! カッ飛ばすわ!」
ウィリアムのマシンが走り出すと同時に、雷光も初っ端から全開で軽く前輪を上げながら猛ダッシュで発進した!
「スピードはあるが……これをどう凌ぐ……」
ウィリアムはマシンの各所を展開し、砲身を突き出すと一斉砲撃を開始し、砲弾が遅くなったり速くなったり、さらには軌道を変えて飛んで来る。
「レースなんだから、テクニックで躱すわ!」
雷光は右に左に、加速したり旋回したりとバイクを自在に走らせ躱す。だが軌道を変えて執拗に迫る砲弾が追いすがる。
「逃げきれないなら撃ち落とす!」
雷光はハンドルから片手を離してフリーになると【ヴァジュラブラスター・鋼】を抜き撃って砲弾を空中で爆発させた。その衝撃や破片がバイクを襲うが、すぐに雷光が跳ねあがる車体を抑え込むように安定させる。
「砲撃を抜けたか……性能も良いようだな……」
「騎乗突撃を前提にしたボディは多少の被弾じゃビクともしないわ!」
己のバイクを自慢するように雷光が笑みを浮かべ、もう一方の手もハンドルからは無し、【ヴァジュラブラスター・黒】を抜いて二丁拳銃を構える。
「こいつはお返しよ……帝釈天雷霆砲!!」
ユーベルコード『
帝釈天雷霆砲』を発動し、二つの雷撃弾が合わさり、巨大で絶内な威力を持った雷撃砲が放たれウィリアムをマシンごと吹き飛ばした!
「楽しいレースだったわ!」
「私も楽しめた。見事……君には後継者たる資格がある……いつか光に手が届くだろう……」
雷光が満面の笑みを浮かべると、ウィリアムも笑みを返すように髑髏を震わせて勝利を称えた。
大成功
🔵🔵🔵
マルヴェット・ハーティエ
真っ向から勝負です!バーンと行きます!
世界の理にハック!あちらの先制攻撃を予測し…カウンター!絶対先制というなら回避より迎え撃つ方法を選びます!
向かってくるバイクを、ハルバードの刃で襲撃!
アルカディア・エフェクトは干渉タイプの能力ですか?えっ、触れたら消滅しちゃう系ですか!
なるほど。あちらが放つアルカディア・エフェクトは空間ごと飲み込んでしまいましょう!
ハルバードを振るい、敵の攻撃を無効化しつつ、くるりと回りもうひと振り!ズガンと斬撃をおみまいしてやります!
あたしが刃を振るうたびに、あちらの能力が低下…つまり速度も落ちていきます!そこを叩く!
「真っ向から勝負です! バーンと行きます!」
マルヴェット・ハーティエ(UNSTABLE//KNIGHT:ERROR・f42170)が騎士らしく堂々と正面に立ち、気合を入れて勝負に臨む。
「マシンはなしか……だが加減はしない……私を越えろ……!」
ウィリアムは復活したマシンを全速力で発進させ、アルカディア・エフェクトで覆うと何者にも縛られぬ風が背後から吹き加速する。
「世界の理にハック! あちらの先制攻撃を予測し……カウンター!」
恐れずに世界のルールにハッキングを仕掛け、タイミングを見計らうマルヴェットはハルバードを構えカウンターを狙う。
「絶対先制というなら回避より迎え撃つ方法を選びます!」
敵が迫る瞬間にハルバードを横薙ぎにフルスイングでマシンの正面から叩き込む。激しい衝撃が手に伝わり、マシンの軌道を逸らす事に成功するが、走行によって起きる激しい衝撃波によってマルヴェットも吹き飛ばされた。
「突撃を逸らしたか……だがアルカディア・エフェクトにはどう対抗する……」
「アルカディア・エフェクトは干渉タイプの能力ですか? えっ、触れたら消滅しちゃう系ですか!」
マシンからアルカディア・エフェクトが噴き出すと、マルヴェットはその危険性を理解し後退する。
「なるほど。あちらが放つアルカディア・エフェクトは空間ごと飲み込んでしまいましょう!」
対抗手段はあるとユーベルコード『
次元喰らい』を発動し、世界を強引に書き換えるプログラムでハルバードを変形させ、一閃するとアルカディア・エフェクトを無効化し、くるりと回りもうひと振り浴びせた!
ズガンと激しい音を立ててマシンが切り裂かれ、目に見えて機動力が落ちた。
「これは……故障ではない。ユーベルコードの効果か………だがまだ走れる……!」
速度が落ちようとも闘志は衰えず、ウィリアムはマシンを突っ込ませる。
「あたしが刃を振るうたびに、あちらの能力が低下……つまり速度も落ちていきます! そこを叩く!」
それを迎え撃ち、マルヴェットは全力の斬撃をお見舞いしてマシンを断ち切った――。
「重く鋭い、良い一撃だ……私の負けだ。君は後継者となった……今まで以上に励み、さらなる力を得るといい……」
「はい! もっとがんばります!」
敗北を認めたウィリアムの激励を受け、マルヴェットは嬉しそうに拳を突き上げて返事をした。
大成功
🔵🔵🔵
カシム・ディーン
機神搭乗
レースで挑む
教えてやる…僕らこそ猟兵最速だ…!(そう信じている
「メルシーは最速のキャバリアだぞ☆」
【情報収集・視力・戦闘知識】
コースの構造を冷徹に把握
気を付けなければいけないポイントと加速すべきポイントを把握
対先制
【念動力・武器受け】
念動障壁展開
ダメージ軽減
兎に角倒れないようにする
そして強制進化もまた受け入れる
受けてやるよ…進化の先って奴をよ!
【空中戦・属性攻撃・瞬間思考】
UC発動
「いこうぜ☆スピードの向こう側へ☆」
風を纏って超絶速度でウィリアムとデッドヒート!
速さを超越した世界で彼とぶつかり…
魂
…僕は生きる事さえ否定され捨てられた
それでも…僕はそれを拒絶した
生きる…きっとそれが我が魂
「まだ私もローグ・インターセプターも走れる……私よりも速さに自信があるなら、挑むといい……」
ウィリアムは爆発しようとも何度でも蘇るマシンに乗り、さらなるレースに臨む。
「教えてやる……僕らこそ猟兵最速だ……!」
「メルシーは最速のキャバリアだぞ☆」
【界導神機『メルクリウス』】に搭乗したカシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)はそう信じて自身に溢れ、メルクリウスことメルシーは己こそが最速だと堂々と言い放つ。
「最速か……ならばどちらが速いか、勝負といこう……」
ウィリアムは勝負だとサーキットのスタートラインに並び、一斉にスタートを切った。
「先行させてもらう……」
ウィリアムは初速で一気にリードを奪い、加速しながら漆黒の炎を放つ。それはサーキット全てを呑み込み、カシムとメルシーにも襲い掛かった。
「さあ、自らの限界を超えてみせろ……壁を破れ……スピードを上げろ……!」
敵でありながらウィリアムは相手を成長させようとする。
「念動障壁展開! 兎に角倒れないようにする!」
カシムはすぐに障壁を張って黒い炎を軽減する。機体にダメージが入るが軽微で動きには問題ない。それどころか強制進化によって出力が上がり始めていた。
「受けてやるよ……進化の先って奴をよ!」
「ぜっこーちょー☆」
カシム自身も神経が鋭敏になり、操縦がいつもよりも巧みさが増し、コースの構造を冷徹に把握しながら飛行する機体はウィリアムとの距離を詰める。
「いこうぜ☆ スピードの向こう側へ☆」
ユーベルコード『
神速戦闘機構『速足で駆ける者』』を発動し、風を纏って超絶速度でウィリアムと並びデッドヒートを繰り広げる!
「速い……だが私もまだ速くなる……!」
互いが限界を超えて速度を上げ、速さを超越した世界でぶつかり合う……。
「魂――僕は生きる事さえ否定され捨てられた。それでも……僕はそれを拒絶した。生きる……きっとそれが我が魂」
生きる為に――魂が熱く燃え上がり、カシムの心に反応するように機体も加速してウィリアムを抜いてゴールへと突っ込んだ……。
「やっぱりメルシーが最速だったね☆」
「僕らの勝利だ!」
「ああ、なんと熱い魂か……私の負けだ。君たちこそ後継者だ。スピードの先、そこへたどり着けるだろう……」
カシムとメルシーが喜び合い、ウィリアムがマシンを降りて勝者の前途を祝した。
大成功
🔵🔵🔵
マシュマローネ・アラモード
◎
【先制対策】
モワ、UCは防ぎ切る必要がありますわね!
斥力(吹き飛ばし)に、時計の守護(盾受け)、推力移動、弾道を逸らしつつ、受けていきましょう。
【アルカディアエフェクト】
視界の先にウィリアム・ローグ、フォーミュラの姿を捉え、召喚するのは二皇!
十二皇の擬権能!
午の権能・転移(アクセルシルフィード相当)、一気に雲海を超えて接近しますわ!
接近後は私、卯の権能、斥力で加速して、弾き飛ばしながらも激しいレースを展開していきましょう。
このレースで勝利することで魂を見せることになるなら、私の宇宙プリンセスとして、王族としての魂を証明してみせますわ!
「素晴らしい。さあ、もっと猟兵の可能性を私に見せてくれ……」
ウィリアムがマシンに乗って次の挑戦者を待つ。
「モワ! 次は第一皇女マシュマローネ・アラモードがお相手いたしますわ!』」
マシュマローネ・アラモード(第一皇女『兎の皇女』・f38748)が堂々と名乗り、敵の正面に立った。
「全速で行かせてもらう……私のスピードを越えろ……!」
スタートだとウィリアムがマシンを発進させ、ガシャガシャと展開して突き出た車載兵器からの一斉砲撃を始める!」
「モワ、UCは防ぎ切る必要がありますわね!」
マシュマローネは【キネティック・リパルサー】を振るって斥力で砲撃を吹き飛ばし、時計の守護や推力移動とダメージを最小限に抑えるように動く。
「私の砲撃に耐えたか……やるものだ……しかしこれは耐えられるものではない……」
ウィリアムはマシンからルカディア・エフェクトを噴出して浴びせる。
「召喚するのは二皇!
十二皇の擬権能!」
視界の先にウィリアムの姿を捉えたマシュマローネはユーベルコード『十二皇の擬権能』を発動し、午の権能・転移能力を使って一気に雲海を越えて接近する。
「消え……いや、瞬間移動か……!」
ウィリアムは一瞬マシュマローネの姿を見失うが、すぐに接近されていることに気付いた。そしてマシンを加速させてリードを保とうとする。
「逃がしませんわ!」
そこへマシュマローネが自身、卯の権能、斥力で加速してぶつかり、ウィリアムをマシンごと弾き飛ばして追い抜く。
「行かせん……!」
それをウィリアムがマシンを立て直して追い、抜きつ抜かれつの激しいレースを展開してく!
「このレースで勝利することで魂を見せることになるなら、私の宇宙プリンセスとして、王族としての魂を証明してみせますわ!」
マシュマローネは王族として負ける訳にはいかないと、斥力で自身を吹き飛ばすように速度を上げる。
「輝きが見える……魂の光か……」
気高い魂の輝きにウィリアムが思わず見惚れ、その僅かな隙にマシュマローネがリードを奪ってゴールに飛び込んだ。
「その気高き魂の輝きを見せてもらった……君もまた後継者の資格を持つに相応しい人物だ……」
「モワ! その期待に必ず応えてみせますわ!」
ウィリアムの賞賛をマシュマローネは笑顔で受け取った。
大成功
🔵🔵🔵
夜刀神・鏡介
一つの道を極めた先に辿り着く境地……か。俺も、このまま剣の道を歩み続けた先に、何かが見えてくるのだろうか
それを確かめる為にも、勝たせてもらうぞ
神刀の封印を解除して、神気によって身体能力を強化
先制攻撃で放たれた兵器やアルカディア・エフェクトの雲海をダッシュで移動しながら斬撃波で叩き落し、それでも防ぎきれない分は神刀で弾いていく
廻・参の秘剣【紫電閃】を発動。制限時間は生まれるが、どの道長期戦は圧倒的に不利だ。紫紺の神気を纏う事で自身の能力を更に引き上げる
突進してくるローグ・インターセプターを見据え、ギリギリのタイミングで此方から突進
大きくジャンプして車体の前面に飛び乗ってから、斬撃を叩き込む
「一つの道を極めた先に辿り着く境地……か。俺も、このまま剣の道を歩み続けた先に、何かが見えてくるのだろうか」
夜刀神・鏡介(道を探す者・f28122)は死してスピードの極致に至ったレーサーに自分を重ねる。
「それを確かめる為にも、勝たせてもらうぞ」
この勝負で何かが掴めそうだと、コースへと足を踏み入れた。
「次は君か……君も何かを極めんと挑んでいるようだな……私を越え、そこに至ってみせろ……!」
自分と似た雰囲気を感じたウィリアムがローグ・インターセプターのエンジンを猛らせる。
「勝負だ――」
対峙した鏡介は神刀【無仭】の封印を解除して、神気によって身体能力を強化する。
「行くぞ……!」
ウィリアムがマシンを疾走させ、変形するように展開した車載兵器で一斉砲撃を始めた。
それを鏡介は駆け出して回避し、軌道変更して追いかけてくる砲弾を一閃、斬撃波を放って吹き飛ばす。だがそれでも速度の強弱まで操る砲弾は猟犬の如く迫って来る。
「容易い相手でないことはわかっている」
直撃しようとする砲弾を神刀で弾き飛ばす。周辺で爆発した衝撃に煽られるが、柳のように柔らかく衝撃を逃していった。
「凌いだか……だがここからがレースの本番だ……」
アルカディア・エフェクトを放ちながらウィリアムはマシンを突撃させる。
「同感だ。だが長くはかからない」
対して鏡介がユーベルコード『廻・参の秘剣【紫電閃】』を発動した。
「神刀解放。須臾に輝け、紫紺の霆――廻・参の秘剣【紫電閃】」
紫紺の神気を纏い、短時間の間だけ限界を超えた思考と身体能力を得る。
(制限時間は生まれるが、どの道長期戦は圧倒的に不利だ)
短期決戦しかないと、マシンが突っ込んで来るギリギリまでじっと待ち構え、加速する思考で時を引き延ばすようにタイミングを計る。
「ここだ――」
自ら前に突進すると、強く踏み込んで大きくジャンプし車体の前面に飛び乗った!
「この速度で飛び乗るというのか……!」
「斬る!」
鏡介は掲げた神刀を振り下ろし、マシンごとウィリアムを切り裂いた。
爆発が起こり投げ出されたウィリアムが転がる。
「見事……」
そしてゆっくりと起き上がると、鏡介に賛辞を送った。
「私の力を継承するといい……いつか君も極めた先を見るだろう………」
「極めた先、か」
後継者として認められ、鏡介は一歩前進したような感触を得た……。
大成功
🔵🔵🔵
日輪・黒玉
超スピードに加え、そこに至り、手に入れたアルカディア・エフェクト……生死を賭けた勝負ではないとはいえ、十分すぎる脅威
ですが、黒玉は誇り高き人狼
野生の速さで以て、貴方の辿り着いた速さの極致に挑みましょう
噴出される雲海は機体から放出されて後方にばら撒かれる、ならばその方向性はある程度限定される筈
機体の真後ろへに入ることがないように【ダッシュ】で移動しつつ、道を蹴り砕いて破片を飛んでくる雲海の盾にします
撒き散らされる炎も同様に破片を壁にしつつ、壁なども利用し、【ジャンプ】【スライディング】を使いながらの立体的な移動で攻撃を潜り抜け、速さを乗せた蹴りを放ちます
誇り高き人狼の速さ……その身に刻みなさい!
「次に私に挑むのは誰だ……」
ウィリアムは蘇るマシンに乗り、何度でも勝負をしようと疲れ知らずの肉体で挑戦者を待つ。
「超スピードに加え、そこに至り、手に入れたアルカディア・エフェクト……生死を賭けた勝負ではないとはいえ、十分すぎる脅威」
日輪・黒玉(日輪の子・f03556)はウィリアムを見て、生半可な相手ではないと警戒する。
「ですが、黒玉は誇り高き人狼。野生の速さで以て、貴方の辿り着いた速さの極致に挑みましょう」
速さで勝負といわれれば、相手の得意とするスピードで勝負しようと挑む。
「次の相手は君か……足に自信があるようだな……君のスピード、その進化の果てを見せてもらおう……」
ウィリアムは漆黒の炎でサーキットを覆い、黒玉の全身に襲い掛かる。
「壁を作って防ぐ」
すぐに黒玉は地面を蹴って粉砕し、大きな破片を盾にして炎を弱める。だが広がる炎は全方向から伸びてその全ては防ぎ切れない。体に燃え移り痛みが走る。しかしそれだけではない。心臓が強く脈打ち、力が湧き上がってくる。強制進化によって身体能力が上がっていく。
「さあ、限界を超えたスピード勝負だ……!」
ウィリアムがマシンを走らせて接近し、後方からアルカディア・エフェクトが排気ガスのように放ちドリフトする。
「体が熱い……そして、軽い」
黒玉はまるで重りを外したように何時もよりも素早く動き、機体の真後ろへに入らないように後方にばら撒かれる雲海を回避していく。
「良い動きだ……だが私にもまだ上はある……!」
ウィリアムも手足のようにマシンを操り、追従してタックルを仕掛ける。しかし黒玉は壁を蹴って跳躍し、立体的な移動でその高速攻撃を回避した。
「誇り高き人狼の速さ……その身に刻みなさい!」
そしてユーベルコード『
黒玉狼の疾風』を発動し、限界を超え肉体が耐えきれないほどの速度を出し、痛みを無視して消えるように一瞬にして死角に回り込む。
「消えた……!」
見失ったウィリアムの頭上後方から蹴りを放ってマシンをぶち壊し、中のウィリアムもまとめて蹴り飛ばした!
ぐるぐると回転したマシンがそのまま壁に衝突して爆発する。
「素晴らしいスピード、そして蹴りだった……君は後継者として十分な力を持っている……」
炎の中から出て来たウィリアムが黒玉を称賛し、後継者の資格を与えた。
大成功
🔵🔵🔵
霧島・絶奈
◆心情
武装車両によるレースですか…
とある映画を彷彿とさせますね
普段とは勝手が違いますが…
愉しみましょう
この『逢瀬』を
◆行動
【Evolution】に搭乗
レースですし、一応は「マシンに乗った」と強弁出来る様にしておきましょう
先制攻撃対策として【限界突破】する程【各種耐性】を高めた【オーラ防御】を球状に多重展開
弾道や弾速を自在にコントロールしようとも。私の護りに死角はありませんよ
アルカディア・エフェクト対策としては上記のオーラ防御に加え【空中浮遊】を活用
真後ろでなければ浴び難いでしょうし、多少浴びる程度ならオーラ防御の護りを突破出来ません
さて…
連想した某映画の悪役の戦術に肖るとしましょう
速度で劣っても後方から相手を破壊して勝利を掴む方法です
<真の姿を開放>
『涅槃寂静』にて「死」属性の「ブラックホール」を行使し【範囲攻撃】
光すら逃れ得ぬ極限の引力です
逃げられるとは思わない事です
更に【範囲攻撃】する【マヒ攻撃】の【衝撃波】で【二回攻撃】
負傷は【各種耐性】と【オーラ防御】で軽減し【生命力吸収】で回復
「武装車両によるレースですか……とある映画を彷彿とさせますね」
霧島・絶奈(暗き獣・f20096)は映画を思い出して愉快そうに笑う。
「普段とは勝手が違いますが……愉しみましょう。この『逢瀬』を」
どんなものであってもそこに闘争があるのなら愉しもうと絶奈は量産型キャバリア【Evolution】に搭乗して参加する。
「レースですし、一応は「マシンに乗った」と強弁出来る様にしておきましょう」
レギュレーションを合わせるのも試合を成立させるのに大事なことだと、絶奈は機体を前進させサーキットのコースに入る。
「人型ロボットか……スピードがあるようには見えないが……猟兵ならば私の予想を覆してくれるだろう……」
ウィリアムもローグ・インターセプターを前進させて並ぶ――。
「では始めよう……力を伝えるに相応しいか、実力を示せ……!」
マシンを変形させ、車載兵器が次々と現れると一斉砲撃が開始して後方の絶奈に襲い掛かる。
「此れだけの砲弾をキャバリアの機動力では避けられません」
ならばと絶奈は限界を超え耐性を付与したオーラを球状に多重展開してキャバリアを覆う。そこへ砲撃が着弾して爆発を起こしていった。砲弾は弱い場所を探すように軌道を変えながらぶつかっていく。
「弾道や弾速を自在にコントロールしようとも。私の護りに死角はありませんよ」
球状にしたオーラの護りは砲弾の直撃を受け止め、破られようとも次のオーラの膜が防ぐ。そうして絶奈はオーラを維持して砲弾の雨を凌いだ。
「防いだか……ではこれはどうだ……」
ウィリアムはマシンを走らせて前を取ると、後方にアルカディア・エフェクトを浴びせる。対して絶奈は浮遊して浮かび上がり、そこに届く雲海をオーラで護りながら距離を取る。
「真後ろでなければ浴び難いでしょうし、多少浴びる程度ならオーラ防御の護りを突破出来ません」
攻撃を防ぎきったところで絶奈は攻勢に映る。
「さて……連想した某映画の悪役の戦術に肖るとしましょう」
真の姿を開放し神の姿へと変貌すると、神気を放ち辺りの空気が澄み渡る。
「速度で劣っても後方から相手を破壊して勝利を掴む方法です」
ユーベルコード『
涅槃寂静』を発動し、空間を歪ませる膨大なエネルギーが渦巻き、死を内包したブラックホールを行使してウィリアムを呑み込んだ。
「これは……吸い込まれているのか……!」
「光すら逃れ得ぬ極限の引力です。逃げられるとは思わない事です」
ウィリアムがどれだけ速度を上げようとも、ブラックホールの吸引力が勝りマシンを吸い込んだ。そして内部でぐちゃぐちゃに圧縮され、爆発が起きてウィリアムが炎に包まれ消え去った。
「私のスピードを殺すとは……今まで受けた妨害でもっとも困難な状況だった……君の能力ならばアルカディア・エフェクトを使いこなせるだろう……」
マシンと共に蘇ったウィリアムが絶奈を後継者と認める。
「アルカディア・エフェクトですか、光輝く力とはどのような効果なのか興味があります」
絶奈はどんな力が秘められているのかと、いずれ使えるようになる時を楽しみに待つことにした。
大成功
🔵🔵🔵
北条・優希斗
連・アド可
…触れた者を消滅させる雲海『アルカディア・エフェクト』に加えて
速度を生かした超高速先制攻撃…か
…やれやれ、厄介な相手だが…やれるだけのことはやってみようか
『アルカディア・エフェクト』に関しては触れたらアウト
である以上、その雲海の流れや軌跡を『見切り』、軽業+第六感+地形の利用+ジャンプ+ダッシュ
を使って躱していくしか無いだろうな
問題は…此方に確実に漆黒の炎を放ってくる事に対するダメージと…それによる『強制進化』か
…強制進化って事は、俺達を強化するって事でもあるよな、速度的にも
ならば、それを少しだけ加速して攻撃してみるか
漆黒の炎のダメージを見切り+残像+オーラ防御でいなしつつ…
2回攻撃+属性攻撃:蒼+早業+活性化UC+串刺し+居合+鎧無視攻撃+残撃波でカウンター
此で、お前との速度は同等…後は俺の方の速度がより上昇していくだけだ
そこに双刀抜刀して上記技能+連続コンボ+追撃+UC:蒼舞:剣聖
…捉えたならば、後は只、畳みかける様に攻撃するのみ
…それが俺の速度を利用した戦い方だからな
「……触れた者を消滅させる雲海『アルカディア・エフェクト』に加えて、速度を生かした超高速先制攻撃……か」
北条・優希斗(人間の妖剣士・f02283)はその恐るべき能力にどう対処するか考える。
「……やれやれ、厄介な相手だが……やれるだけのことはやってみようか」
困難な勝負であっても、不可能ではないとウィリアムの前に歩み出た。
「君たちの限界はもっと先にある……私がそこに到達する手伝いをしよう……」
ウィリアムがマシンを唸らせ、アルカディア・エフェクトを噴出する。
(『アルカディア・エフェクト』に関しては触れたらアウト。である以上、その雲海の流れや軌跡を躱していくしか無いだろうな)
後方に放たれる雲海を見て、絶対に当たってはいけないと優希斗の直感が警鐘を鳴らした。
(問題は……此方に確実に漆黒の炎を放ってくる事に対するダメージと……それによる『強制進化』か。……強制進化って事は、俺達を強化するって事でもあるよな、速度的にも。ならば、敢えて受けてみるのも手か)
ダメージに耐えれば強化されるなら、動ける程度にダメージを受けてみようと覚悟を決める。
「スタートだ……」
ウィリアムがわかりやすく勝負の開始にエンジン音を大きく鳴らし、マシンから漆黒の炎をサーキットに撒き散らした。
「これほどの範囲では躱せないか」
躱しようがないと優希斗はオーラを纏って身を護り、ダメージを軽減して纏わりつく炎をいなしつつ反撃に出ようと前に踏み出す。
「こちらの追撃のほうが速い……」
ウィリアムが既に加速して接近し、マシンをドリフトさせて雲海を撒き散らす。
「これにだけは当たる訳にはいかない」
雲海の動きを見切り、優希斗は跳躍して躱し、着地すると隙間を縫うように駆け抜ける。その動きは自身がイメージするよりスムーズで、速度が増していた。
「軽い……進化の影響か……?」
優希斗は軽くなった身体で雲海を躱し、反撃に打って出ようとユーベルコード『サイドバイサイド・オーバーテイク』を発動し、自らの速度をウィリアムと同等にする。
「此で、お前との速度は同等……後は俺の方の速度がより上昇していくだけだ」
優希斗がウィリアムの操るマシンと同じ速度で駆け、魔刀【蒼月・零式】を居合いで抜き打って斬撃を浴びせる。
「私に追いついた……いや、追い抜こうとしているのか……!」
進化によって圧倒的だったウィリアムの速度を上回り始める! 刃はマシンを切り裂き出力が下がった。
「……捉えた」
速度が落ちた隙を見逃さず、反対の手に妖刀【月下美人】を抜き放つ。
「後は只、畳みかける様に攻撃するのみ……それが俺の速度を利用した戦い方だからな」
二刀流で舞うように連撃を浴びせ、マシンをバラバラにして爆発を起こす。
「速い
………!」
ウィリアムの体が投げ出されて地面を転がった。
「最速の私を越えるか……なんという剣閃……君の速度はいずれ至るだろう。アルカディア・エフェクトへと……」
ウィリアムは優希斗の剣技を称え、後継者として指名した。
大成功
🔵🔵🔵
リゼ・フランメ
ウィリアム・ローグ、貴方が速度を越えた向こう側にあった力で来るのなら
私は限界を越えた想い……つまりは祈り力を炎と化して剣に宿して挑むだけよ
速さも祈りも、強さも鋭さにも貴賤はない
ただひとつを求める願いこそ、『魂』というのでしょう?
なら、生命を否定するアルカディア・エフェクトを
私の炎剣を以て斬り拓き、新たなる道へとしましょう
アルカディアエフェクトへの対抗策は、私の周囲一帯に破魔の力を宿した焼却の炎を舞い散らせるわ
魔を討ち、災厄を祓う炎こそ私の魂、私の願い
そして剣にも宿して……
私は常に軽業+早業で動きの掴めない軽やかな跳躍を繰り返していくわね
蝶のようにひらりと、火のように揺らめくように
フェイントと残像織りまぜ、ローグの速度は抑えられずとも、攻撃に来るタイミングとルートを誘導しましょう
最速を求めるのならば、最速で来られる瞬間で来る筈
その刹那を見切り、私の最良を以て迎え撃つのみ
ただ祈るような無心の境地で
躱しながら切り込み、神聖攻撃を宿したUCの剣で一閃
命中率を重視した刃で、最速を捉えてみせるわ
「ウィリアム・ローグ、貴方が速度を越えた向こう側にあった力で来るのなら、私は限界を越えた想い……つまりは祈る力を炎と化し剣に宿して挑むだけよ」
リゼ・フランメ(断罪の焔蝶・f27058)は自分もまた限界を越え、相手の領域に踏み込んで戦おうと燃えるような強き祈りを胸に対峙する。
「速さも祈りも、強さも鋭さにも貴賤はない。ただひとつを求める願いこそ、『魂』というのでしょう?」
「その通りだ……願うからこそ、極限にたどり着き、そして越えることができる……君の魂を見せてくれ……」
リゼの言葉に同意したウィリアムが頷き、その眩く輝く魂の光を見せてくれと蘇るローグ・インターセプターに乗り込んだ。
「始めよう……」
エンジンが獰猛に叫び、アルカディア・エフェクトに覆われ何者にも縛られぬ風で飛ぶように加速する。
「なら、生命を否定するアルカディア・エフェクトを、私の炎剣を以て斬り拓き、新たなる道へとしましょう」
リゼは【劫火剣「エリーゼ」】を構え、自身を中心に破魔の力を宿した焼却の炎を舞い散らせる。それが雲海を散らして無効化していく。
「私を越えろ……!」
体当たりを仕掛けるウィリアムをリゼは軽やかに跳躍して躱す。すぐにマシンをターンさせて巧みな操縦で不規則な動きをさせて襲いかかるが、リゼは動きの掴めないステップで跳躍を繰り返し、蝶のようにひらりと、火が揺らめくように回避した。
「素晴らしい反応速度……そして読めない動き……どこまで私のスピードについてこれる……」
ウィリアムはさらに速度を上げていく。
「どれだけ速くとも、こちらに近づいてくるのには変わりないわ」
それをリゼは敵の動きを読み、フェイントと残像を織り交ぜて翻弄し、攻撃に来るタイミングとルートを誘導していった。
(最速を求めるのならば、最速で来られる瞬間で来る筈。その刹那を見切り、私の最良を以て迎え撃つのみ)
その時を待ってリゼは躱し続ける――。
「これも躱すか……なら私の限界を越えた速さを見せよう……さあ、最速の私を越えてみせろ……!」
ウィリアムが音を置き去りにするような最大速度を出して突撃する。
「魔を討ち、災厄を祓う炎こそ私の魂、私の願い……」
ただ祈るような無心の境地でリゼはユーベルコード『
飛燕閃「緋椿」』を発動し、剣に神聖な炎を宿して一閃する。すれ違いながら放たれた命中を重視した刃は、目で追うことさえできないマシンを横に両断し、ウィリアムを切り裂いていた――。
「最速を捉えたわ」
「見事………」
走り去ったマシンが壁に衝突し、爆発して炎が上がった。
「君の持つ輝き……その光にこの身は焼かれた……君の祈りは必ず届くだろう……」
ウィリアムはリゼの祈りに感化され、その想いの強さならアルカディア・エフェクトを得られるだろうと後継者に認めた。
大成功
🔵🔵🔵
アルテミシア・アガメムノン
【魔王国】アドリブ歓迎
敵先制UCは(心眼×第六感)で迫る砲弾を捕捉。
魔力弾の弾幕&衝撃波でアルカディア・エフェクトは吹き飛ばし、砲弾もこの身に届く前に全て迎撃いたします。(弾幕×範囲攻撃)
さあ、ウィリアムさん、レースで勝負です。
フカヒレさん、ユニさん、お願いしますわね!
と黄駆鮫に三人乗り! 魔界産の鮫は三人乗っても大丈夫!
わたくし自身は『黄金女帝の威』を発動して黄駆鮫含む全員を回復しつつ
、こちらへの攻撃を半径LVmに入った段階で消滅させていきましょう。
レース自体の勝敗はユニさん、フカヒレさんの奮闘に期待です!
ほほほ、黒炎雷の黄駆鮫! 格好良いですわね!
ユニ・バンディッド
【魔王国】アドリブ歓迎、黄駆鮫に3人乗り
魔王様、フカヒレさん、チームならではの走りを見せようね!
悪魔的視力で僅かな揺らぎも見逃さずに、咄嗟の一撃(閃光武器改造ダガー投擲)も交えた回避支援で先制攻撃に対応。
機を見て、ウィリアムさんのブラック・インフェルノを対象に【デモン・フェイカー!】。爆発的加速!黄駆鮫のエラからジェット噴射の如く炎生えて噴かすのは精巧な贋作、漆黒の偽炎!。
まだまだデモン・フェイカー!は終わらない!贋作対象になったブラック・インフェルノ(本物)の操作権を盗って、漆黒の炎と強制進化のコントロールをボクの手に。
真贋混ざり合え!そして新たなる進化を!破壊と再生、炎も雷もみんなキミのモノ。目覚めて、黒炎雷の黄駆鮫!(魔王様の滅びと癒しの波動、ボクの漆黒の真炎と偽炎をフカヒレさんの雷電に混ぜ合わせて強制進化、三位一体のトリニティブースト!)
フカヒレ・フォルネウス
【魔王国】アドリブ歓迎
拒絶の雲海とは懐かしいものを。
かしこまりました、アルテミシア様。
我らが魔王国の実力、ウィリアムに示して差し上げましょう!
ユニさんとアルテミシア様を乗せた三人乗りで、黄駆鮫(アイテム)に走らせます。
2人乗りが限界? ははは、行けます行けます。……行け(命令)
アルテミシア様が吹き飛ばしたアルカディア・エキゾーストの雲の隙間を縫って走り抜け、ブラック・インフェルノはユニさんの攻撃に合わせて回避させます。
三人がかりならどんなUCも対処は難しくありません。
『黄金女帝の威』が反攻の合図!
黄駆鮫(UC発動)をスパーク状態に強化して、ウィリアムを追走させます。
駆けなさい、黒炎雷の黄駆鮫!
「そろそろ限界か……だが、限界を超えるときこそ速く走れる……」
連戦に疲労しながらもウィリアムはまだ最速の走りをみせられると自信に満ちていた。
「さあ、ウィリアムさん、レースで勝負です」
魔王国の女帝。ミシア・アガメムノン(黄金の女帝・f31382)が仲間を率いてウィリアムの正面に立ち、堂々と勝負を挑む。
「猟兵よ、私の速度を越えてゆけ……」
ウィリアムは何度でも蘇るローグ・インターセプターのエンジンを咆哮させ、いつでも発進させられるようにマシンを温める。まるで排気ガスのように出されるのは触れた者を消滅させる雲海「アルカディア・エフェクト」だった。
「拒絶の雲海とは懐かしいものを」
それを見たフカヒレ・フォルネウス(鮫の悪魔の四天王・f31596)はブルーアルカディアであった雲海を思い出し、それと同じものなのだろうかと観察した。
「魔王様、フカヒレさん、チームならではの走りを見せようね!」
ユニ・バンディッド(贋作の悪魔・f31473)が仲間に声をかけて気合を入れた。
「フカヒレさん、ユニさん、お願いしますわね!」
「かしこまりました、アルテミシア様。我らが魔王国の実力、ウィリアムに示して差し上げましょう! どうぞお乗りください」
アルテミシアは一礼するフカヒレが用意した四脚の生えた黄駆鮫に三人乗りで騎乗する! 魔界産の鮫は三人乗っても大丈夫! という信頼と実績がある――たぶん。
だが三人を乗せた黄駆鮫がそっとフカヒレに目配せして、困った顔で首を横に振る。
「2人乗りが限界? ははは、行けます行けます。……行け」
拒否は許さない冷たく命令すると、肩を落としたように黄駆鮫が前を向く。
「では行くぞ……スタートだ……!」
ウィリアムがマシンを発進させ、猛加速で一気にリードを取った。それを追って黄駆鮫も駆け出すが、荷物を背負っている所為で鈍い初速となり差を開けられる。
「アルテミシア様を乗せて敗北すればどうなるか、わかっていますね?」
フカヒレが問い掛けると、黄駆鮫は必死になって脚を動かし、死に物狂いでウィリアムにこれ以上引き離されまいと喰らいつく。
「スピードに乗ってきたか……だがこの攻撃をどう凌ぐ……」
ウィリアムはマシンを変形させ、展開した車載兵器から一斉砲撃を開始する。
「砲弾が来ましたわね! 迎撃しますわよ!」
アルテミシアは四方八方から迫る砲弾を視覚だけでなく感覚を総動員して捕捉し、魔力弾の弾幕を形成して空中で爆発を起こす。
だが自在に速度を軌道を変える砲弾は弾幕を掻い潜って背後から迫っていた。
「見えてるよ! ボクの目は盗めないから!」
ユニは悪魔的視力で死角から回り込もうとしている砲弾を捉え、ダガーを投げて爆発させた。
しかしそれでも全ては防ぎきれない、至近距離で爆発を起こし黄駆鮫へとダメージを与えた。
「この程度で鮫が止まることはありません……そうですよね?」
傷つきながらも黄駆鮫は脅迫されたように脚を止めない!
「もっとだ……君たちにはさらなる可能性がある……限界を超え、私の領域まで来い……」
ウィリアムがマシンから漆黒の炎を放ち、サーキット全てを呑み込んでダメージを与えさらには強制進化させる。それによって黄駆鮫は速度を上げて距離を詰めた。
「強制進化! こっちのスピードが一気に上がったね!」
ユニは加速する黄駆鮫を見下ろし、風を切る感覚を楽しむ。
「鮫にはまだこのような進化の可能性があるのですね……参考にしましょう」
フカヒレはガンガン加速する黄駆鮫を見下ろし、暴走気味な勢いをコントロールするようにコース取りを指示した。
「いいぞ……だが私に近付けばアルカディア・エフェクトの効果範囲に入る……当たれば消え去ることになるぞ……」
ウィリアムに追いつくと、後方に広がる雲海が迫って来る。
「蹴散らすだけですわ!」
アルテミシアは衝撃波を浴びせて吹き飛ばした。
「次はこちらの番ですわよ!」
アルテミシアはユーベルコード『
黄金女帝の威』を発動し、癒しの波動によって黄駆鮫含む全員を回復しつつ、滅びの波動で敵からの攻撃を消滅させた。
「アルカディア・エフェクトと似た効果を持つ能力か……」
ちらりと振り返ったウィリアムは追いつかれてきているというのに楽しそうにマシンを走らせ、迫る猟兵達のプレッシャーを感じて負けじと速度を上げた。
「さあ、攻撃の対処はわたくしが任されましたわ。レース自体の勝敗はユニさん、フカヒレさんの奮闘次第ですわよ!」
全ての攻撃を自分が防いでみせるとアルテミシアは一手に引き受け、純粋なレースの勝負は仲間に託した。
「アルテミシア様が吹き飛ばした雲の隙間を縫って走り抜けなさい」
フカヒレは障害物が消えた最短ルートを黄駆鮫に取らせる。
「反攻の時です!」
そしてユーベルコード『
黄駆鮫・雷電』を発動すると、黄駆鮫が電気を帯びてスパーク状態となって雷光のように加速した。
「稲妻のような速度……やるな……」
ウィリアムはそれに負けまいとアクセルを踏み込む!
「もう少しで追いつきそうだね。ここで奥の手を使うよ!」
ここが勝負どころだと、ユニがユーベルコード『デモン・フェイカー!』を発動し、ウィリアムの放った漆黒い炎の贋作を生み出す。それによって黄駆鮫のエラからジェット噴射の如く炎を放ち、爆発的加速を行う!
――それは精巧な贋作、漆黒の偽炎!
「まだまだデモン・フェイカー!は終わらない! 贋作対象になったブラック・インフェルノ(本物)の操作権を盗って、漆黒の炎と強制進化のコントロールをボクの手に!」
さらには漆黒の炎の操作を盗み、コントロール権を手にした。
「真贋混ざり合え! そして新たなる進化を! 破壊と再生、炎も雷もみんなキミのモノ。目覚めて、黒炎雷の黄駆鮫!」
アルテミシアの滅びと癒しの波動、自身の漆黒の真炎と偽炎をフカヒレの雷電に混ぜ合わせて強制進化させる。
「これが三位一体のトリニティブースト!」
どうだと自慢げにユニが胸を張る。
「駆けなさい、黒炎雷の黄駆鮫!」
フカヒレが命じると、三人の力を合わせパワーアップした黄駆鮫が凄まじい勢いで爆走する!
その前に広がる雲海など吹き飛ばし、その勢いは止まらない。そしてとうとう敵を捉え並走した。
「どれほどの進化をしたのか……素晴らしい……ならばスピード勝負といこう……」
ウィリアムは口元を笑うようにカタカタと震わせ、ここからは純粋な速度勝負だとマシンにアルカディア・エフェクトを纏わせ何者にも縛られぬ風を受けて加速する。
「ほほほ、黒炎雷の黄駆鮫! 格好良いですわね!」
アルテミシアは髪を靡かせ、黄駆鮫を応援する。その期待に応えるように力強くアスファルトを駆け、黄駆鮫は僅かに早くゴールへと突っ込んだ!
「やったー! 勝ったよ!」
「ほほほ、わたくしたち魔王国の勝利ですわ!!」
「いかがでしたか、これが我ら魔王国の実力です」
魔王国の三人が勝利を喜び合い、限界を超えた黄駆鮫はくたくたになってへばっていた。
「見事なレースだった……君たちこそ未来の可能性を宿したレーサーだ。後継者となり光を手にするがいい……」
ウィリアムは三人を称え、後継者として認めた。
「猟兵ならば私の全てを伝えられる……さあ、次のレースだ……」
そしてローグ・インターセプターを駆り、ウィリアムは次のレースを求めて走り去って行った……。
大成功
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