バトル・オブ・オリンピア⑱〜えんじょいスノーキャンプ!
キャンプフォーミュラ・キャンピーくん。彼?は「自由に異世界を移動できる」という恐るべき能力を持っており、同時に途方もなく強力な「どこでもキャンプ」というユーベルコードを常時発動しており周囲では全ての戦闘行為が無効化される。
キャンピーくんにはそもそも交戦の意思はなく、「いっしょにキャンプしようよ〜僕の中に入ってきて〜」と誘ってくるだけで、猟兵達がめいっぱいキャンプを楽しんでくれたら、キャンピーくんは満足していなくなるのだそう。
で、キャンピーくんの中に入ると、謎の力でキャンプをする場まで全員で転移する。どうやらそこは「キャンプにピッタリの場所」なので……まあせっかくだし、キャンピーくんと一緒にキャンプを楽しもう!
ちなみにキャンピーくんに乗らなくても、後からグリモア猟兵の転移で合流する事ができるので合流も心配ない。
「キャンプです! でも行くのは雪山なのです!」
楽し気に目を輝かせているのは冬霧・椿(白姫・f35440)。
「かまくらでキャンプです。中で火も使えます、なのであったかいご飯も大丈夫です。寝袋があれば、ちゃんと寝る事が出来ますので安心して下さい」
向かう先は、UDCアースのキャンプ場。北の地にありながら冬も解放されているそこは、積もった雪でかまくらを作りその中で過ごすことが出来るのだそうで。かまくらは数人纏めて入れるくらいに大きく、真ん中に焚き火用のスペースがあり周囲を囲むように敷物が敷かれて寝床が作れるようになっているらしい。
一応キャンプ場として通年営業しているため、食材や資材等は販売もあるそうなので、その辺は心配しなくても大丈夫。
「寒いのが嫌な場合は、キャンピーくんの中で寝ると暖かいのだそうです。あ、ほとんど貸し切りなので持ち込みはなんでも大丈夫です」
キャンプ場は人里から離れていて空気が澄んでいるため、星空が綺麗だったりうまくすれば天然のダイヤモンドダストが見れたりするかもしれない。
「折角だから、楽しんできてくださいね。一寸だけ厚着で行けばきっと大丈夫です」
言っている本人は雪女。しっかり着込んで向かおう。
真空。
見て頂き有難う御座います、真空。(まそら)です。
せっかくなので今現在の地元の環境を参考にしてみました。
プレイングボーナスは【キャンピーくんとキャンプを楽しむ】となります。
1章完結戦争シナリオのため、公開後即受付し、少数採用となるかと思われます。
同行者がいる場合は【相手の名前(呼称も)とID】のご記入お願い致します。
今回のシナリオの構成上、大人数は厳しいかと思います。
皆様の参加、心よりお待ちしております。
第1章 ボス戦
『キャンピーくん』
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POW : ここをキャンプ地にするよ〜
レベルm半径内を【キャンプ地】とする。敵味方全て、範囲内にいる間は【ダメージを伴わない全ての行動】が強化され、【ダメージを与える全ての行動】が弱体化される。
SPD : ここをキャンプ地にするよ〜
レベルm半径内を【キャンプ地】とする。敵味方全て、範囲内にいる間は【ダメージを伴わない全ての行動】が強化され、【ダメージを与える全ての行動】が弱体化される。
WIZ : ここをキャンプ地にするよ〜
レベルm半径内を【キャンプ地】とする。敵味方全て、範囲内にいる間は【ダメージを伴わない全ての行動】が強化され、【ダメージを与える全ての行動】が弱体化される。
👑11
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真宮・奏
義兄の瞬(f06558)と参加
冬に解放されているキャンプ場なら安全の面も大丈夫でしょう。勿論、防寒着をしっかり着込んで行かないとですね。寒い空ならではの夜空、ぜひ兄さんと見てみたいです。
かまくらで泊まるなんてワクワクします。食材と資材は現場調達しましょう。ご飯は温かいシチューと鮭のちゃんちゃん焼き!!温かいホットコーヒーで一息つきます。折角だからもふもふなお友達も一緒に!!
兄さんともふもふなお友達と、兄さんのお友達の精霊さんと一緒に素敵なダイアモンドダストを見ます。寒いですが、心はとっても暖かいです!!(瞬にピッタリ寄り添って笑顔)
神城・瞬
義妹の奏(f03210)と参加
雪山は危険が伴いますが、キャンプ場として解放されてるなら雪崩などの心配はなさそうでしょうか。勿論防寒着はしっかり着込んで行きましょう。冬の空ならではの澄んだ星空、楽しみです。
かまくらで宿をとる、珍しい経験ができますね。なるほど、上手く整えられていますね。早速焚き火でご飯を作りましょう。メニューは温かいシチューと鮭のちゃんちゃん焼き。ホットコーヒーで一息を。
ああ、綺麗なダイアモンドダスト。折角なので精霊顕現で氷の精霊を呼び出しましょう。同じ氷だけあって楽しそうですね。もふもふさん達もはしゃいでます。奏と見る自然の神秘。心も体も温まります。(奏の肩を抱き寄せる)
木の枝に積もった雪がばさりと音を立てて落ちる。辺りの風景に目を向ける神城・瞬(清光の月・f06558)。
「雪山は危険が伴いますが、キャンプ場として解放されてるなら雪崩などの心配はなさそうでしょうか」
己だけなら構わないのだけれど、と隣に視線を落とす。瞬の方を見上げていた真宮・奏(絢爛の星・f03210)が僅かに首を揺らすのに、何でも無いと僅かに口元に笑みを浮かべ。
「冬に解放されているキャンプ場なのだから、安全の面も大丈夫でしょう」
防寒着をもこもこに着込んだ奏はとても愛らしく、つい手を伸ばして濃茶の髪を軽く撫でると、奏は嬉しそうに笑った。
「寒い空ならではの夜空、ぜひ兄さんと見てみたいです」
「冬の空ならではの澄んだ星空、楽しみですね」
キャンピーくんから出ると、周囲を囲むようにかまくらが並んでいる。奥にある丸太小屋がきっと売店のある管理棟だろう。かまくらの入り口には布が下げられるようになっていて、中の様子が見えないようにも出来る。
『キャンプ、楽しんでね!』
かまくらの中央を陣取ったキャンピーくんに手を振って、管理棟へ。入口の布の色と同じ旗を手渡された、これがかまくらにささっていると使用中の証だそうで。
「珍しい経験ができますね。なるほど、上手く整えられています」
「かまくらで泊まるなんてワクワクします」
食材も調達し、かまくらへ。
「早速ご飯を作りましょうか」
のんびりするのは後でも大丈夫、先に用意出来るものはしてしまおうと二人で調理に取り掛かる。
選んだメニューは身体を温めるシチューと、北の地名物ちゃんちゃん焼き。一口大に切った肉と野菜を煮込みつつ、大きめの鮭の切り身を野菜で囲み、蒸し焼きにしていく。
「良い匂いがします」
「もう直ぐ出来ますね」
雪の壁は風を遮ってくれて、中に入ってしまえば意外と暖かい。溶けてこないのが不思議だな、と頭上を見上げると、確り押し固められた表面は氷になっていてそう簡単に壊れる事は無さそうだ。
寝袋を用意したり、パンを切り分けたりしているうちに出来上がったご飯を頂く。ゆっくりと煮込んだシチューはほこほこと湯気を立ててじんわりとお腹の中を温めてくれて。キャベツや玉ねぎと共に焼かれたちゃんちゃん焼きは、鮭の旨味を吸い込んだ野菜と味噌ダレが程良い塩味でどれだけでも食べられそうだ。
食後にホットコーヒーを入れて、一息。
「奏、外に行きましょう」
「はいっ」
入り口前に椅子を引っ張って、並んで座る。夜も更けて、昼間には気付かなかったが林の彼方此方がライトアップされていた。夜空を切るように走る光の中に、キラキラと光るものが見える。
「あれが、ダイヤモンドダスト」
せっかくなので、とよびだしたもふもふなお友達が二人の周りを囲んでくれているからか、身を切るような寒さもそれほど辛くない。奏は手の中に包み込んだホットコーヒーをそっと口にしつつ、煌めきながら落ちてくる氷の粒に見惚れていた。
「ああ、綺麗なダイアモンドダスト……では少し力を借りて。おや、同じ氷だけあって楽しそうですね」
更に瞬の呼び出した氷の精霊達が、ダイヤモンドダストを纏いひらひらと舞い踊る。奇跡の様に美しい光景に、二人は自然身体を寄せ合い笑みを交わす。奏の肩に瞬の腕が回され、かまくらに映る影が一つに溶ける。
「寒いですが、心はとっても暖かいです!!」
「奏と見る自然の神秘。心も体も温まります」
同じ視点で、同じ光景を、一緒に思い出の中に焼き付ける。そんな事が出来るようになった幸せを嚙み締めながら、二人は暫くの間寄り添っていた。
大成功
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三上・くぬぎ
わーい、かまくら! かまくら!
おっきいかまくらですー♪
キャンピーくんもおっきいですけど、このかまくらも、とってもおっきいですね!
おっきいかまくらの中では、おもち焼いたり鍋パーティーしたりするですよね。テレビでよく見るです
でも、今日はキャンプですから……じゃーん、小型バーナーとメスティンですー!
これを使って、おしるこ作り゙にチャレンジするですよ
持ってきたあんこの缶詰と、お水と、ちいさく切ったおもちを入れて、おもちがやわらかくなるまで煮るです
これを食べれば、雪山でもぽっかぽかですー!
キャンピーくんから勢いよく飛び出した三上・くぬぎ(アウトドア派・f35607)は、並ぶかまくらに目を輝かせる。
「わーい、かまくら! かまくら! おっきいかまくらですー♪」
背後でキャンプの用意をしているキャンピーっくんを振り返って、ざっと眺め。
「キャンピーくんもおっきいですけど、このかまくらも、とってもおっきいですね!」
『そうだね! かまくら大きくて良いよね!』
ご機嫌なキャンピーくんと別れ、管理棟でかまくらを借りる。オレンジの布がかかったかまくらに旗を刺して、中に入るとぐるりと見回す。
「わぁ、広いですー!」
雪が固められたかまくらの中は、火を使っていなくてもほんわりと暖かい。お気に入りのランプや絵描きセットを並べ、くぬぎ好みに中を調えて、そろそろ調理の時間。
さて、ここでくぬぎが何を作るのかというと。
「おっきいかまくらの中では、おもち焼いたり鍋パーティーしたりするですよね。テレビでよく見るです。でも、今日はキャンプですから……」
じゃじゃーんと取り出したのは、小型バーナーとメスティン。いそいそとセッティングし、次に出てきたのはあんこの缶詰とお餅。
「おしるこ作り゙にチャレンジするですよ」
お餅は食べやすいように小さくカット。お水で溶いたあんこがふつふつとしてきたらお餅を入れて、柔らかくなるまで煮ていけば完成だ。
出来上がったおしるこをメスティンのまま、外へと持ち出す。椅子一つをテーブル代わりにして、スプーンでお餅をすくって一口。はふはふと湯気を出しながら、柔らかなお餅を食べると次第にお腹の中が温まってくる。
「これを食べれば、雪山でもぽっかぽかですー!」
おしるこを啜りながら、見上げる夜空は降るような星空というのだろうか、大きな星が輝く中に天の川が見える。
「ダイヤモンドダストは、どこで見られるですかねー?」
ひょい、と視線を動かした先は近くの林の中。その辺りはライトアップされていて、光の中にキラキラと輝くものが見えた。
「あ、あれですー!」
おしるこを頂きながら、冬の絶景を楽しむキャンプ。大成功だ。
大成功
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栗花落・澪
【対翼】
もこもこ服着用
UCは共に判定用
準備担当しつつ雪にはしゃぐシゥさんを微笑ましく眺め
アィラってシゥさん達の言葉で雪、だっけ
そっか、そういうのいいよね
いいよ、見てても
ポトフでどうかな
手順は簡単だし、野菜も沢山取れるしね
折角だから人参は飾り切りでお花に
ふふ、ありがとう
今度シゥさんにも教えてあげるね
きっと出来るよ
手順を進めて煮込むだけの段階になったら
シゥさんに少し見ててくれる?と任せる
僕はコーヒー飲めないから紅茶持ち込み
シゥさんと僕の分準備
(シゥさんのはミルクも砂糖も多めに)
キャンピーさんはコーヒー?
ポトフ、お代わり欲しかったら言ってね
星は好きだし
折角だから皆で眺めたいね
星座、教えてあげようか?
シゥ・フリージア
【対翼】
もこもこお洋服着用
すごーい、まっしろ!
レイ、アィラいっぱい!
うん、昔森の皆(動物達)と一緒に作った
シゥ達はどーぶつ語って言ってる!
レイ、なに作る?
シゥ見ててもいいー?
ぽとふ初めてきいた
※野生児で生食か焼くしか出来ない
レイの手元見てたらニンジンがお花になって
それがとってもすごくて
レイすごい、まほーみたい!
シゥでもおぼえたらできる?
レイに見張りを任されたらはりきってがんばる
なにかお手伝いしたかったから
わかった、シゥちゃんと見てるね!(じぃー
シゥ、おほしさまのことあんまり知らない
レイくわしいの?
うん、せーざ教えて!
※人間語も勉強中
アドリブ時は難しい言葉をカタコトにするだけで可
動物語不要
キャンピーくんから出てきたのは、もこもこなお洋服の二人。
「すごーい、まっしろ!」
はしゃいだ声を上げそのまま飛び出して辺りを飛び回っているのは、シゥ・フリージア(純真無垢な野生姫・f03749)。共に来た栗花落・澪(泡沫の花・f03165)は微笑ましげに眺めつつ、手早くかまくらを借りる手続きを済ませ戻ってくると、シゥが満面の笑顔のまま飛び寄ってきた。
「レイ、アィラいっぱい!」
「アィラってシゥさん達の言葉で雪、だっけ」
ピンクの布が下がったかまくらに荷物を運びこむ。中は見た目よりも広く感じ、僅かに暖かい。長居しても問題は無さそうだ。
「うん、昔森の皆と一緒に作った。シゥ達はどーぶつ語って言ってる!」
「そっか、そういうのいいよね」
言葉を作る、という事は今までに無かった文化を作成するという事で、純粋に凄いと思う。動物達と共に作った、という言葉に、澪は感心しながらも手元の食材を広げると、シゥは近くまで下りてきて一緒になって覗き込んだ。
「レイ、なに作る? シゥ見ててもいいー?」
「いいよ、見てても。ポトフでどうかな……手順は簡単だし、野菜も沢山取れるしね」
こんな場所だし、手軽で温まれるものを。皮をむいたジャガイモにニンジン、玉ねぎと塊のお肉。野菜を切るついでに、折角だから人参は花の形にしようと、包丁を動かしていく。
「ぽとふ初めてきいた……レイすごい、まほーみたい!」
シゥが眺めている間にも沢山のお花が生まれていた。滑らかな手の動きは魔法のように見事で、驚きと感動にシゥはすごいすごいと繰り返す。
「ふふ、ありがとう」
「シゥでもおぼえたらできる?」
「今度シゥさんにも教えてあげるね、きっと出来るよ」
お鍋に食材とコンソメ、ローリエを一枚。たっぷりと水を張って火にかける、浮いてくるアクをこまめに掬って、後は煮込むだけとなったら。
「シゥさん、少し見ててくれる?」
「わかった、シゥちゃんと見てるね!」
お鍋の見張り番はお任せして、別でお湯を沸かしお茶の準備。キャンピーくんは何がいいかなあと聞きに行くと、同じものをと言われたので、三人分紅茶を淹れる。
「シゥさんのは、砂糖とミルクたっぷりのね」
保温マグに入れて、キャンピーくんにもお届け。
『ありがとう! わぁ、温まるねー!』
シゥがじーっと見張っている鍋も良い感じになったので、そろそろご飯にしようか。
ポトフを取り分け、一緒に頂きますをして。
「ポトフ、お代わり欲しかったら言ってね」
「ありがと、これおいしー!」
味が染みこんだ野菜も、野菜の出汁が移ったお肉もどちらもとても美味しい。多めに作ったから、残った分は明日の朝のサンドイッチにしても良いだろう。
食後は紅茶を持ってお外へ。椅子を出して、空を眺める。ふと横を見ればキャンピーくんも景色を楽しんでいるようだ。
「綺麗だねえ……あ、天の川」
人気も少なく、高い建物も無い。見上げた空は満天の星空で、澪は思わず知っている星座を探して視線を走らせる。
「シゥ、おほしさまのことあんまり知らない」
一緒に眺めていたシゥは、星は綺麗だと思うけれどそう言った楽しみ方は知らなかった。澪が呟く星座の名前に首を傾げているのを見て。
「星座、教えてあげようか?」
「レイくわしいの? うん、せーざ教えて!」
一つ一つ、指をさして星座を説明していく。元になった神話まで話が広がり、気が付けば結構に長い事外に居る事になってしまったがそれも仕方ないだろう。着込んでいたおかげで身体が冷える事は無かったけれど、辺りはしんとしていて皆もう眠ってしまったのだろう。自分達も休もうかとテントの中に戻り、寝袋に包まる。
明日の朝、ご飯を食べたらキャンピーくんも誘って、少し雪遊びでもしようか。きっと楽しいだろうと横になったまま顔を見合わせて笑う二人。楽しい事は沢山あった方が良いのだ。
大成功
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雁帰・二三夫
「さあ、次はどこですか、キャンピーくん」
いそいそテント内へ
「おぉう、冬山…わたくし寒さに頑張って耐えるのは得意じゃないのですよ…」
失意体前屈からガバっと起き上がり
「と言うわけでお泊りはキャンピーくんの中でお願いします!いやぁ、楽しみだなぁ!」
二酸化炭素チェッカー準備
折畳机と折畳椅子出し卓上焜炉設置
「匂いが充満しない…ミルクスープですかね?」
鍋に
冷凍南瓜
冷凍ロールキャベツ
コンソメキューブ
牛乳
ぶっ込み煮る
隠し味にオイスターソース
最後は塩胡椒で調整
厚めに切ったバゲット添える
「キャンピーくんの中でグランピング、ならば〆はアイスですね」
寝る前にブランデーぶっかけたアイスも食す
「冬の暖房アイスは最高です」
「さあ、次はどこですか、キャンピーくん」
キャンピーくんが望むままにあちこちの世界へキャンプに向かうだけという、キャンプ好きにとっては夢のような話。雁帰・二三夫(引きこもりたい住所不定季節労働者・f37982)いそいそテント内へ。転移が終わり、キャンピーくんから顔を出して……2秒で顔を引っ込めファスナーを閉じた。
「おぉう、冬山……わたくし寒さに頑張って耐えるのは得意じゃないのですよ……」
余りのショックに失意体前屈、しかしすぐにガバっと起き上がり。
「と言うわけでお泊りはキャンピーくんの中でお願いします! いやぁ、楽しみだなぁ!」
『大丈夫だよー! キャンプ楽しんでねえ』
キャンピーくんの許可も下りた、これなら外に出なくても良いのでキャンプ開始だ。まず、二酸化炭素チェッカーを準備して入り口側に下げる。続いて折畳机と折畳椅子出し、卓上焜炉設置。
「匂いが充満しない……ミルクスープですかね?」
カレーやトマトだと、後々寝る際に辛くなりそうなので身体が温まりお腹にも優しいミルクスープに決定。
鍋に冷凍南瓜やロールキャベツを放り込んで、味付けはコンソメキューブ、最後に牛乳。沸騰させないように弱火でゆっくりと煮込んでいく。隠し味にオイスターソースをほんの少し、最後に塩コショウで味を調えて完成。
厚めに切ったバゲットを添えて出来上がりだ。卓上焜炉の火と大きめの鍋のおかげで、キャンピーくんの中はほんのりと暖かい。
スープを啜り、バゲットを一口。ほっこりとした南瓜の甘さが口に優しい。バゲットをそのまま齧ったりスープに浸したりと色々楽しみ、最後のデザートは。
「キャンピーくんの中でグランピング、ならば〆はアイスですね」
軽くお片付けして、寝る前に皿に出したアイスにたっぷりのブランデーをかけてそれも頂く。一瞬アイスで冷えた口やお腹が、アルコールでかっと熱を持つのが面白い。
「冬の暖房アイスは最高です」
ちらりと、窓から外に目を向ける。きらきらとダイヤモンドダストが降り落ちる景色は綺麗だけれど、暖かい場所から見るからこそ至高と思った。明かりを消し、二三夫はいそいそと寝袋に潜り込む。開いたままの窓から、振るような星空が覗いていた。
大成功
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