【サポート優先】パルニーと遊ぼう!
これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです(通常参加者を採用する場合もあります)。
●グリモアベース
「ゴッドゲームオンライン……GGOのゲーム内には、いくつも『街』がある。プレイヤーたちが拠点にしたり、アイテムを売り買いしたり、開催されるイベントを楽しんだりできるんだ」
宙夢・拓未(未知の運び手・f03032)は説明を始める。
「けどな、その中には、バグプロトコルと呼ばれる怪物……つまりオブリビオンによって、破壊され、プレイヤーはおろかNPCすらいなくなっちまった場所もあるんだ。そういう街を、『バグシティ』って呼ぶそうだ。悲しい話だよな……そこでだ、皆にはその『バグシティ』を奪還して、元の活気ある姿を取り戻して欲しいんだ」
拓未が言うには、向かって欲しいバグシティ『ペショップの街』には、ペット屋があったのだという。現実にもいる動物や、ペット化したモンスター、果てはペットとは思えない不思議な生物たちと、遊んだり交流したりできたのだそうだ。
「犬とか猫とか、パルニーとかな。あ、パルニーってのはこういうやつだ」
言った拓未は、自分のスマートフォンの画面を見せる。そこには、兎っぽい、ぷにょっとした生き物が映っていた。
「可愛いよな、パルニー。でも、ペショップの街を壊して、我が物顔で街を闊歩してるのもパルニーなんだ。もちろん、そのパルニーはバグプロトコルなんだが」
まずは、バグプロトコル化して凶暴化したパルニーを蹴散らして、街を復興できるようにして欲しい、と拓未は言う。
「それで、ペット屋の店舗が破壊された時に、猫が何匹も逃げちまったらしくてな。街のあちこちにいると思うから、見つけて連れ帰ってくれ」
これらの問題を解決し、街が復興したなら、あとはペット屋でのんびりできるだろう。
「凶暴化してないパルニーもいるから、触れ合ったり遊んだりしてくるといいぜ」
説明を終えた拓未は、キューブ状のグリモアを手のひらの上に浮かばせる。
「それじゃ、行ってらっしゃい!」
グリモアが光り輝き、猟兵たちの転送を開始した。
地斬理々亜
地斬です。
よろしくお願いします。
これはサポート優先シナリオです。
●第1章
集団戦『パルニー』
バグプロトコル化し、凶暴化したパルニーを退治します。
●第2章
冒険『うちの猫、知りませんか!?』
街のあちこちに隠れ潜んだ猫たちを探します。
●第3章
日常『ゲームの中のペット屋さん』
復興した街のペット屋でのんびり遊びます。
バグプロトコル化していないパルニーもいます。
それでは、よろしくお願いします。
第1章 集団戦
『パルニー』
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POW : とびつく
【とびつき】で近接攻撃する。低威力だが、対象が近接範囲から離脱するまで何度でも連続攻撃できる。
SPD : はねる
【飛び跳ねて】からレベル個の【レアアイテム「パルニーヘアバンド」の偽物】を召喚する。[レアアイテム「パルニーヘアバンド」の偽物]は誰かが触れると爆発し、【火傷】の状態異常を与える。
WIZ : いたずらパルニー
【バグテクスチャ】を纏ってレベル×5km/hで跳び回り、触れた物品や対象の装備を破壊、あるいは使用不能にする。
👑11
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音駆螺・鬱詐偽(サポート)
世界に蔓延る悪を懲らしめるネガティブアイドル鬱詐偽さん
ただいま参上。
・・・って、どうしてこんな恥ずかしいセリフを言わないといけないのよ。
うう、これも番組の為なのね。
自身の命綱である番組の為、多少の苦難や困難は仕方なく行います。
むしろ持ち前の不運によりおいしい場面を呼び込んでくれるかと思います。
ただし、ネガティブとはいえアイドルですのでマイナスイメージとなる仕事はすべて却下でお願いします。
ユーベルコードや技能はご自由に使わせてください。
どうぞ、当番組のネガティブアイドルをお役立てください。
プロデューサーより
●ウサギ対ウサギ
「世界に蔓延る悪を懲らしめるネガティブアイドル鬱詐偽さん、ただいま参上」
音駆螺・鬱詐偽(帰ってきたネガティブアイドル・f25431)が、ペショップの街に足を踏み入れた。
彼女の頭から生えた、黒い兎耳がぴょこりと揺れる。
「……はあ、毎度のようにこの恥ずかしい名乗りをさせられるのね」
番組のためだから仕方ないけど、と鬱詐偽は溜め息交じりに呟く。なお、この愚痴もウサギマイクがきっちり拾い上げ、配信している。こうしたネガティブ発言も含めて、鬱詐偽というアイドルは視聴者たちに愛されているのだ。
「今回は、GGO内のバグシティを占拠しているパルニーを蹴散らしに来たの。パルニーは……ああ、あれね」
鬱詐偽の視界内に、ぴょんぴょんと地面を跳ね回っている生物たちがいた。
ウサギっぽいマスコットである。
「……私とキャラが被ってるのよ。むしろ、あっちを撮った方が視聴率が上がるんじゃないの?」
ユーベルコード『グッドナイス・ブレイヴァー』で召喚した中継ドローンをちらりと見やって、鬱詐偽はこぼした。
そのドローンに向かって、バグテクスチャを纏ったパルニーたちが跳びかかる。
「……っ、いけない」
鬱詐偽は杖を掲げる。その杖から出たシャボン玉が割れると共に、パルニーの行動速度が暴落した。
『さすが鬱詐偽さん!』
『ナイス判断!』
『この調子で頑張れ!』
ドローンの近くに表示されたウィンドウに、視聴者たちの応援コメントが流れる。
「……私じゃなく、ドローンを狙うなんて。番組は私の命綱なのよ? あなたたちもやっぱり、私に消えて欲しいのね?」
鬱詐偽はパルニーたちに言葉を向ける。
視聴者の応援により強まったネガティブオーラが、パルニーたちを包んだ。
「でも、残念ね。消えるのはあなたたちの方なの」
鬱詐偽の、闇のオーラに包まれたパルニーたちの足元に、パルニーが受けたダメージ量を表す数字が表示された。その数字はたちまち積み重なり、パルニーは次々と消滅していく。
『おおおおお』
視聴者コメントは、感嘆で埋め尽くされた。
成功
🔵🔵🔴
ヘンリエッタ・ネクサス(サポート)
「状況:能動的脅威を検知/脅威度=グレードⅣ――任務遂行を最優先」
◆口調
・一人称はボク、二人称はあなた
・誰でも丁寧な口調。語彙は硬く、形式的
◆特技・性質
・全身を機械的に強化されており、常人以上の身体能力と反応速度を有する
・USBで充電可能
◆行動傾向
・とあるヴィランの組織の尖兵として造られた宿命に抗うべく、猟兵として活動しています
・体内に武器やセンサー等を格納しており、状況に応じて展開します
・強化頭脳は動作のムダを省きます
・私情や一般的道徳に囚われることなく、合理的な行動に徹します(中庸/中立)
・感情表現を学習途中なので無機質な印象を与えがちですが、実は人情を重んじ、真顔でジョークを言います
●機械の思考
「状況:能動的脅威を検知/脅威度=グレードⅣ――任務遂行を最優先」
ヘンリエッタ・ネクサス(棄てられた少女兵器・f35114)は機械的に呟く。
事実、彼女は機械――少女型のサイボーグであった。
ヘンリエッタが街の入り口の門をくぐると、凶暴化したパルニーが彼女の元に集まってきた。
パルニーたちは、ぴょんぴょんとその場で飛び跳ねる。ヘンリエッタは防御行動をとろうとするが、パルニーたちは直接の攻撃を行ってこなかった。
「バグプロトコルが攻撃しないのは、不合理ですね」
疑問を呈したヘンリエッタの前で、パルニーたちの近くにいくつものヘアバンドが出現した。
それらの上には、『レアアイテム:パルニーヘアバンド』という文が表示されている。
「分析完了:これらはトラップと推測/放置すべきと判断します」
ヘンリエッタの、電子頭脳による分析は正しかった。これらのレアアイテムは偽物であり、触れると爆発するのである。
「飛翔を開始します」
ヘンリエッタの背中から、鋼の翼が展開された。猛禽を思わせるそれを羽ばたかせ、彼女は飛び上がった。
空中で、全ての内蔵兵器を展開する。機械仕掛けの両腕からは電磁投射砲が現れ、臀部からは二門の機関銃が出てきた。
高速で飛翔しながらの、全内蔵兵器による同時攻撃。これが、ヘンリエッタのユーベルコード『
天空の支配者』である。
パルニーたちによって、地面には爆発物が大量に召喚されているので、飛翔しての遠距離攻撃というヘンリエッタの行動は合理的と言えた。
「発射」
ヘンリエッタが小さく呟くと共に、電磁投射砲と機関銃が弾丸を吐き出した。
それらは眼下のパルニーたちを的確に捉え、射抜き、消滅させていった。
街の入り口付近のパルニーたちが、偽物のヘアバンドと共にあらかた消滅したのを目視で確認したヘンリエッタは、地面に降り立つ。
「……もしあのヘアバンドが本物で、ボクが頭にあれを着けていたなら、周囲からはどう思われたのでしょう」
ヘンリエッタは真顔で言い、最後にこう付け足した。
「無論、ジョークです」
成功
🔵🔵🔴
百地・モユル(サポート)
熱血で好奇心旺盛
本が好きな小学生
正義感が強く困っている人は見過ごせない
UCは業火の一撃や灼熱の束縛を中心に使用
攻撃には怪力、属性攻撃、2回攻撃、グラップルなどの技能をのせる
逆に敵の攻撃をからみんなをかばう、耐えるために
武器受け、挑発、おびき寄せ、時間稼ぎ、激痛耐性なども使用
敵に一撃入れられそうなら咄嗟の一撃や捨て身の一撃、カウンター
みんな大丈夫?助けにきたよ!
そんなの許せない、ボクの炎で焼き払ってやる!
技能の勇気、覚悟、気合いは常に発動状態
アドリブ絡み歓迎
サクラミラージュの影朧などの場合は説得もしたい
●サイボーグ小学生、GGOの大地に立つ
「この街が、凶暴化したパルニーに占拠されてるバグシティだな。困ってるプレイヤーやNPCのみんなのためにも、パルニーをやっつけよう!」
百地・モユル(ももも・f03218)は言い放ち、ぐっと拳を握った。
「それにしても……なんだか良いな、この世界」
中世ファンタジー風の街並みを、モユルは見渡す。それは、モユルがまだ病室にいた頃、彼が読みふけっていたファンタジー小説を想起させた。
「アルダワとも、アックス&ウィザーズとも、少し違った空気だね」
GGOがオンラインゲームの中の世界であるためだろうか。フィクションのファンタジーに親しんできたモユルにとっては、懐かしいような、そんな雰囲気の世界に思えた。
「……っと!」
不意に視界にパルニーの群れが入ってきて、モユルは身構える。
モユルに気づいたパルニーたちは、とびつきによる攻撃を行うべく、モユルへと接近してきた。
「近付いてくるなら、かえって助かるぜ」
モユルの手甲にはめ込まれた宝玉が輝く。炎の魔力がモユルを包み、彼は全身に灼熱の炎を纏った。
「ボクの炎で焼き払ってやる!」
そのままモユルは、パルニーの群れへと突進した。ユーベルコード『オーバーヒートバッシュ』である。
弾き飛ばされたパルニーたちは、燃えながらコロコロと転がった。
それからパルニーは起き上がり、再びモユルへの接近を試みる。
「ムダだ!」
再び、モユルはパルニーたちをはね飛ばした。
パルニーは、『とびつき』によって、近接範囲にいる対象への連続攻撃を行える。これに対して、モユルの『オーバーヒートバッシュ』は、突進によって与えたダメージに応じて、対象を後退させるユーベルコードだ。
つまり、モユルが突進でパルニーを後退させ続ける限り、パルニーは連続攻撃ができないのである。
「こういうの、ゲームでは何て言うんだっけ……ハメ技?」
突進の合間に、モユルは呟く。
やがて、炎を伴う突進を繰り返し受けたパルニーたちは、消滅していった。
「よし! 次に行こう!」
まだバグシティ内に残っているであろう別のパルニーの群れを探すべく、モユルは駆け出したのだった。
成功
🔵🔵🔴
ルドルフ・ヴァルザック(サポート)
「フゥーハハハ!(こ、この場は笑ってごまかすしか……)」
◆口調
・一人称は我輩、二人称はキサマ
・傲岸不遜にして大言壮語
◆性質・特技
・楽天家で虚栄心が強く、旗色次第で敵前逃亡も辞さない臆病な性格
・報復が怖いので他人を貶める発言は決してしない
◆行動傾向
・己の威信を世に広めるべく、無根拠の自信を頼りに戦地を渡り歩く無責任騎士(混沌/悪)
・何をやらせてもダメなヘタレ冒険者だが、類まれな「幸運」に恵まれている。矢が自ら彼を避け、剣先が届く前に毀れ、災難は紆余曲折で免れる
・臆病な性質も見方次第では生存本能と言えなくも……ないよね?
・コミックリリーフ役にお困りならば、彼が引き受けます(但し公序良俗の範囲内で)
ヘンリエッタ・ネクサス(サポート)
「状況:能動的脅威を検知/脅威度=グレードⅣ――任務遂行を最優先」
◆口調
・一人称はボク、二人称はあなた
・誰でも丁寧な口調。語彙は硬く、形式的
◆特技・性質
・全身を機械的に強化されており、常人以上の身体能力と反応速度を有する
・USBで充電可能
◆行動傾向
・とあるヴィランの組織の尖兵として造られた宿命に抗うべく、猟兵として活動しています
・体内に武器やセンサー等を格納しており、状況に応じて展開します
・強化頭脳は動作のムダを省きます
・私情や一般的道徳に囚われることなく、合理的な行動に徹します(中庸/中立)
・感情表現を学習途中なので無機質な印象を与えがちですが、実は人情を重んじ、真顔でジョークを言います
キノ・コバルトリュフ
マーツータケ、キノコセラピーはいかがかな?
かぐわしいキノコは香りマツタケ、味シメジ!!
美味しそうなキノコ香りはみんなを元気にさせちゃうよ!
ナメコ!?なんだか、目が血走ってるね。
キノは食べても……おいしいけど食べちゃダメだからー。
●バグシティ奪還の時
ヘンリエッタは街の入り口近くにいたパルニーを倒し終え、残りのパルニーを探しながら移動していた。すると不意に、叫び声が聞こえてきた。
「も、もう駄目だぁー!」
男性の悲鳴だ。
ヘンリエッタが、その声が聞こえた方向に視線を向けると、ルドルフ・ヴァルザック(自称・竜を屠る者・f35115)が全力でダッシュしてくるのが見えた。
彼の装備には、状態が表示されている。
『防具/ドラッケンヒュール:使用不可』
『防具/サンライト・イエロー・グローリー:使用不可』
『装飾/竜爪の首飾り:使用不可』
つまりルドルフは、単身でパルニーの群れに挑んだ結果、パルニーの『いたずら』を受けまくって、逃げてきたのである。
なお、装備はともかく、本人は無傷だ。それは、彼が知らず知らず発揮している豪運によるものかもしれない。
「こんなところであなたに会うとは、予測していませんでした」
「む? キサマは……」
ヘンリエッタがルドルフに声を掛けると、ルドルフは何事もなかったかのように居住まいを正した。
「あなたもパルニーを退治しに来たのでしょうか」
「うむ、そんなところだな。竜を屠る者たる我輩が来たからには、この街の奪還など完了したも同然だ」
ヘンリエッタの問いに、ルドルフは首肯する。ヘンリエッタが何か言おうとしたその時、別の声が聞こえてきた。
「マーツータケ、キノコセラピーはいかがかな?」
キノ・コバルトリュフ(
キノコつむりの星霊術士・f39074)である。
キノの体からは、かぐわしい香りが漂ってくる。
「ふむ。キサマの力も借りるとしよう。心強い」
「ボクの電子頭脳に、キノコセラピーに関する情報は記録されていません。ですが、それは有益なものだと推測します」
ルドルフもヘンリエッタも、キノに対して好印象を抱く。それは、キノのユーベルコード『ベルベットパフューム』の効果だ。
「シイタケ! キノがみんなを元気にさせちゃうよ!」
二人の返答を聞いて、キノが嬉しそうに笑う。
その時、機械的に強化されたヘンリエッタの眼球が、無数の動く影を捕捉した。ルドルフを追ってきたパルニーの群れが、接近しつつあるのだ。
「お二人とも、ボクの後方に下がってください」
ヘンリエッタは、右腕から電磁投射砲を展開する。
「キサマには感謝しよう。だが、キサマ一人に任せていては、我輩の名が廃るというものだ」
「キクラゲ! あっちのみんなも、キノコセラピーを受けてくれるの?」
ルドルフとキノは、ヘンリエッタと肩を並べ、それぞれ身構えた。
「わが名は、ルドルフ・フォン=ヴァルザック……竜を屠る者也! われを敬い、拝み、奉れいッ!!」
ルドルフが堂々たる名乗りを上げ、ヘンリエッタとキノに呼びかける。
それから、こう付け加えた。
「たのむ、お願ーい!!!」
これは、ルドルフのユーベルコード『
到来「竜を屠る者」』である。
誰よりも強くなって、皆からちやほやされたい……そんな彼の願いに賛同する仲間がいれば、ルドルフは実際に強くなるのだ。
「了承します。あなたは高貴なる騎士と呼ぶに相応しい存在であると、ボクは判断します」
「エノキダケ!? ドラゴンに勝ったの? ルドルフちゃん、すごい!」
ヘンリエッタとキノの賛同を受けたルドルフの全身に、力がみなぎった。
「フゥーハハハ! 感謝するぞ二人とも! もう我輩のことを誰も止められん!」
アリスランス『ランツェ・デル・フライハイト』を、ルドルフは構える。
「パルニーよ! わが一撃を受けるがいい!」
パルニーたちに向けて、ルドルフは次々とランスチャージを行っていく。彼の技は、普段からは想像もできないほど冴え渡り、パルニーは続々と消滅していった。
「今のうちに、ボクたちは敵の後方に回り、挟み撃ちによる殲滅を行うことを提案します」
ヘンリエッタはキノに言う。それは、こうなったルドルフの強さを知っているからこそできる、合理的な判断と言えた。
「キノキノ、後ろに行くのね!」
キノは頷いた。
パルニーの群れの後方に回り込んだ、ヘンリエッタとキノ。
まずヘンリエッタが、電磁投射砲による射撃をパルニーに対して行った。撃ち抜かれたパルニーが、即座に消滅する。
生き残りのパルニーたちはその場で飛び跳ね、レアアイテム『パルニーヘアバンド』を出現させる。
だが、ヘンリエッタは、さきほどこのヘアバンドを罠だと見抜いている。
「キノノ! レアアイテムだって!」
「あれは罠です。触れないのが賢明でしょう」
「ナメコ……」
ヘンリエッタの言葉を聞いたキノは、しょんぼりとした。
その時、パルニーの一体が高く飛び跳ねた。ヘンリエッタの頭上から、パルニーはヘアバンドを『落とす』。
常人なら、このパルニーの攻撃は予想外だったかもしれない。けれど、ヘンリエッタの機械化された脳神経系は、この攻撃すら予想していた。
「対象脅威の統計学的解析が完了:脅威を排除可能な確率=99.9999%――――!!」
『
経験則的脅威検知サブルーチン』に基づいて、ヘンリエッタは後方に飛び退き、ヘアバンドを回避すると共に、空中のパルニーを撃ち落としたのである。
「エリンギ! キノコセラピーで、みんな元気を出してね!」
キノが放つ芳香が、生き残りのパルニーたちを包む。
元より赤いパルニーたちの瞳が、ギンと輝きを帯びた。
「キノノ!?」
自分の香りで、パルニーが興奮するというのは、キノにとって予想外だったのかもしれない。
パルニーたちはキノに接近し、彼女の頭のキノ笠目がけてジャンプした。
「ヒラタケ、キノは食べても……おいしいけど食べちゃダメだからー」
キノの制止も聞かず、むしゃむしゃとキノ笠を食べ始めたパルニーたちが、やがて地面に転がる。『超絶猛毒』という文が表示され、やがてパルニーたちは次々と消滅していった。
「キノキノ、だから言ったのに」
キノは呟く。
こうして、ペショップの街を占拠していたパルニーは、一体残らず倒されたのだった。
成功
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第2章 冒険
『うちの猫、知りませんか!?』
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POW : 高い所や狭い所…、猫がいそうな場所を虱潰しに探そう
SPD : こんな色のこんな柄の猫で…、NPCに猫を見かけたか聞き出そう
WIZ : 美味しそうな餌にねこじゃらし…、餌やおもちゃを使って猫を引き寄せよう
👑7
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●サブクエスト発生
『ペショップの街が奪還されました』
その通達を見たゲームプレイヤーたちは、やがて再びこの街を訪れるようになるだろう。
街で生活していたNPCたちも、少しずつ戻ってきた。
そんな中、半壊した店舗の前で、NPCの一人が困った顔をしていた。
猟兵が話しかけると、彼はこのペット屋の店長だと名乗り、こう話した。
「実は、ペット屋にいた猫が、何匹も逃げてしまったんです。街のどこかにいるとは思うんですが……ああ、誰か猫を見つけて、連れ帰っていただけないものでしょうか……」
クエストを受注しますか?
👉はい
いいえ
杉崎・まなみ(サポート)
まなみは正当派後衛職のヒロインタイプです
聖職者教育を受講中の学生ですが、特に依頼に縛りは無く、どのような依頼も受けられます
但し人並みに気持ち悪いモノ、怖いもの等は苦手で遭遇した際は多少なりとも嫌がる仕草が欲しいです
甘いモノ、可愛いモノが好きで少し天然な所があります
初対面の人でもあまり物怖じせず、状況を理解して連携を取る動きが出来ます
シリアス2~3:ギャグ7~8割くらいのノリが好みです
ただシリアスもやれますよー
UCは状況に応じて、MS様が好きなのを使ってください
その他、細かい部分はMS様にお任せします
●ピコピコハンマーと猫
「さて、猫はどこにいるんでしょうか?」
復興しつつあるペショップの街を見回しながら、杉崎・まなみ(村娘・f00136)は歩く。
彼女の視界を、真っ白な何かが素早く横切った。その白い何かは、細い路地の奥へ駆け込んでいく。
「あっ」
急いでまなみは近づき、路地を覗き込んだ。果たしてそこには、一匹の白い猫がいた。
「可愛いですねー」
まなみは表情をほころばせる。それから、この猫が捜索対象であることを思い出した。
「私は入れそうにありませんね」
路地の幅は細い。猫は出入りできるが、人間であるまなみには困難だと思われた。
「こっちに来てくださーい」
まなみは猫を手招いてみるが、猫はふいとそっぽを向いた。
「うーん。それなら、私にも考えがありますよ」
自分の近くに落ちている小石へと視線を移して、まなみは詠唱を開始する。
「地の神よ……かの物を慈愛で導いてください……」
ユーベルコード、『神の悪戯』だ。これにより小石は形を変え、小型のピコピコハンマーとなった。
まなみはそのピコピコハンマーを操作し、路地の奥にいる猫の眼前まで移動させる。
それから、ピコピコハンマーを垂直に立て、メトロノームのように左右に動かした。
白猫はそれを、しばらく食い入るように見つめた後、ピコピコハンマーの頭部に猫パンチを繰り出した。
ピコン!
大きな音が鳴り、驚いた猫は路地の一層奥へ逃げる。
振り向いた猫は、恐る恐るといった様子で、再び戻ってきた。
まなみはピコピコハンマーを動かさず、じっと見守っている。
猫がそっとピコピコハンマーに触れた。
ピ。
小さい音が鳴って、再び猫は逃げ、ゆっくり戻ってきた。
これを繰り返すうちに、次第に猫はピコピコハンマーに慣れたようだった。まなみはピコピコハンマーをじわじわ後退させ、路地の入り口まで猫をおびき寄せた。
まなみは、白猫を優しく抱き上げる。
「捕まえました。わあ、ふわふわ……」
毛皮の感触に思わず我を忘れそうになりながらも、まなみはこの猫を探しているペット屋へと足を向けるのだった。
成功
🔵🔵🔴
ルドルフ・ヴァルザック(サポート)
「フゥーハハハ!(こ、この場は笑ってごまかすしか……)」
◆口調
・一人称は我輩、二人称はキサマ
・傲岸不遜にして大言壮語
◆性質・特技
・楽天家で虚栄心が強く、旗色次第で敵前逃亡も辞さない臆病な性格
・報復が怖いので他人を貶める発言は決してしない
◆行動傾向
・己の威信を世に広めるべく、無根拠の自信を頼りに戦地を渡り歩く無責任騎士(混沌/悪)
・何をやらせてもダメなヘタレ冒険者だが、類まれな「幸運」に恵まれている。矢が自ら彼を避け、剣先が届く前に毀れ、災難は紆余曲折で免れる
・臆病な性質も見方次第では生存本能と言えなくも……ないよね?
・コミックリリーフ役にお困りならば、彼が引き受けます(但し公序良俗の範囲内で)
●ドタバタ狂想曲
「フゥーハハハ! 猫を連れ帰るなど、屠龍騎士にとってはお茶の子さいさいだ!」
無根拠な自信たっぷりで、ルドルフは街に繰り出した。
「我輩は、民を導く暁光だからな! 猫の方から寄ってくるに違いない!」
街の広場で堂々と立つルドルフは、山吹色の仰々しい外套を纏っていた。使用不可状態が解除された装備、『サンライト・イエロー・グローリー』である。
さんさんと降り注ぐ陽光を反射し、外套は輝く。
しかし、待てど暮らせど猫が来る様子はなかった。
「……おかしい、こんなはずでは」
手持ち無沙汰になったルドルフは、広場をうろうろ歩き始める。
すると、三毛猫が一匹、建物の陰からひょっこり頭を出した。ルドルフはまだそれに気づいていない。
「うーむ……」
悩みながらも広場をうろつく彼の外套は、光りながらひらひら揺れている。それが猫の興味を引いたのだ。
「む!? あんなところに!」
ルドルフは、三毛猫がいるのとは別の方向を見て、その方向へダッシュを始めた。これによって、三毛猫にとっての彼は、『光りつつ逃げる獲物』となった。
三毛猫はルドルフを追って走り始める。
「……何だと!?」
猫に見えた何かを追っていたルドルフは、拾い上げたそれが、風に飛ばされていたゴミだと気づいて驚愕した。
三毛猫がルドルフの背中に飛びついてきたのは、その直後であった。
「ぬわあっ!!」
ルドルフは大声を上げた。何者かの奇襲を受けたと勘違いしたのだ。
その声に驚いた猫は、数メートル逃げた。
「おお、今度は本当に猫だな! 安心するがいい、怖くないぞ」
三毛猫を視認したルドルフは、両手を広げて、じりじりと猫に歩み寄る。猫は警戒している様子だった。
「エクス=パロット、あの猫の警戒を解く言葉をかけてやってくれ」
ルドルフは、自分の肩に止まっているオウムに話しかける。このオウムを介したなら、動物とコミュニケーションがとれるかもしれないと考えたのだ。
『にゃー。にゃんにゃん』
オウムが猫語で何か言うと、三毛猫はルドルフに近寄ってきた。
猫を抱き上げながら、ルドルフはオウムに尋ねる。
「何と言ったのだ?」
オウムは答えた。
『ヒミツ』
成功
🔵🔵🔴
網野・艶之進(サポート)
「正直、戦いたくはないでござるが……」
◆口調
・一人称は拙者、二人称はおぬし、語尾はござる
・古風なサムライ口調
◆性質・特技
・勤勉にして率直、純粋にして直情
・どこでも寝られる
◆行動傾向
・規律と道徳を重んじ、他人を思いやる行動をとります(秩序/善)
・學徒兵として帝都防衛の技術を磨くべく、異世界を渡り武芸修行をしています
・自らの生命力を刃に換えて邪心を斬りおとす
御刀魂の遣い手で、艶之進としては敵の魂が浄化されることを強く望み、ためらうことなく技を用います
・慈悲深すぎるゆえ、敵を殺めることに葛藤を抱いています……が、「すでに死んでいるもの」や「元より生きていないもの」は容赦なく斬り捨てます
●サムライ、飛ぶ
「店のご主人のためにも、猫自身のためにも、早く猫を連れ帰るべきでござるな」
網野・艶之進(斬心・f35120)は呟く。
「猫は高い所が好き、と聞いたことがあるでござる。ならば、拙者が街の上空から見下ろせば、見つけやすいのではないでござろうか」
艶之進は、ユーベルコードの発動準備に入った。
「色褪せ、散り、虚ろな影となり……で、ござる」
彼の体が半透明になる。『
網野御刀魂流歩法《
褪散虚影》』によって、霊体となったのだ。これにより艶之進は、物理法則の制約を受けなくなり、飛翔が可能になった。
霊体になることは、艶之進にとってリスクを伴う行為である。それでも、他者のために善行をなそうとする彼が、ためらうことはなかった。
「いざ」
艶之進は上空へ飛び上がった。そのまま眼下を見下ろし、猫を探す。
しばらくして、艶之進は宿屋の屋根の上で日向ぼっこをしている黒猫を見つけた。
彼は猫の近くに音もなく降り立ち、猫を手招く。
「良い子でござる、良い子でござる。こっちに来るのでござるよ」
艶之進は猫へ呼びかける。
丸くなっていた猫は立ち上がり、とことこと艶之進に近寄ってきた。
優しく穏やかな彼の人柄が、動物さえも安心させたのかもしれない。
「うむ」
艶之進は、そっと黒猫を抱き上げた。そのまま、宿屋の屋根からふわりと飛び降りる。
静かに着地し、ユーベルコードを解除した艶之進は、ペット屋に向かう。
「ご主人、この黒猫でござろう?」
ペット屋の店主であるNPCは、艶之進が抱いている黒猫を見ると、喜びの表情を浮かべた。
「おお、確かにこの猫です! 連れてきてくださり、ありがとうございます。これで残るは1匹となりました!」
NPCは台詞を喋る。
それからNPCが、猫を艶之進から受け取るのと同時に、NPCの頭上にあった『残り2匹』の表示が、『残り1匹』に変わった。
「ふむ、任務達成までわずかでござるな」
他の仲間を信じて待つか、再び街中に出るか。艶之進は考えるのであった。
成功
🔵🔵🔴
中村・裕美(サポート)
副人格・シルヴァーナ
『さてと、よろしくお願いいたしますわ』
多重人格者の殺人鬼× 竜騎士
外見 赤の瞳 白の髪
口調 (わたくし、~さん、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)
裕美のもう一つの人格で社交性と近接戦闘特化。柔らかな物腰や【優雅なるご令嬢】で対人系は得意な方。楽しいこと大好き。
【情報収集】も得意です。基本的にお嬢様然とし態度は崩しません
探索系であれば、ドラゴンランスを竜形態に変えて偵察に出したりなども可能。
シルヴァーナは電脳魔術が使えないので裕美のハッキング能力等が必要な場合は【オルタナティブ・ダブル】で呼び出します。裕美は頼れていじりがいのある妹みたいな存在
あと、虫が苦手
●お嬢様の猫探し
中村・裕美(捻じくれクラッカー・f01705)は、副人格のシルヴァーナを表に出し、ペショップの街を歩いていた。白のロングヘアを風になびかせ、しずしずと歩む彼女の淑やかな所作は、まさに『お嬢様』と言えた。
そんなシルヴァーナの近くに、身長30cmほどの黒い小型の竜が降り立った。覇空竜スカイフォールの名を持つこの竜は、シルヴァーナの命を受けて、街の上空から猫を探していたのだ。
「猫は見つかりまして?」
シルヴァーナの問いに、竜は首を横に振った。
「そうですのね。感謝いたしますわ、お疲れ様ですの」
シルヴァーナは、竜……ドラゴンランスを槍形態に戻し、収めた。
「上から見ても見つからないということは、建物の中にいるかもしれませんわね」
シルヴァーナは推理を始める。その推理は、彼女がお嬢様らしい優雅な振舞いをしていた時間に応じ、成功率が上昇していた。これがシルヴァーナのユーベルコード、『
優雅なる一時』である。
「NPCの皆さんが街に戻ってきて、さほど時間が経っていませんものね。復興で忙しい中でも、猫を追い払わないような場所と言えば……」
シルヴァーナの頭脳は、とある解を導き出した。
「教会ですわね」
こうしてシルヴァーナは、黒教の教会を訪れた。
「ようこそ教会へ。何の御用でしょうか?」
聖職者服を身に纏ったNPCが姿を現す。
「ごきげんよう。わたくし、ペット屋から逃げ出した猫を探しているんですの。グレーの毛並みに、金色の瞳の猫ですの……何かご存じでしたら、教えていただけますと嬉しいですわ」
柔らかな物腰で、シルヴァーナは尋ねる。
「おや、あの猫のことでしょうか。しばらくお待ちを……」
NPCは一度教会の奥に引っ込み、シルヴァーナが探していた猫を抱いて戻ってきた。
「どうぞ。元の場所に戻る方が、この猫にとって幸せでしょう」
「ありがとう存じますの」
シルヴァーナは上品に微笑み、猫を受け取る。
「神のご加護がありますように」
NPCの祈りを背に受けながら、猫を抱いたシルヴァーナはペット屋に向かうのだった。
成功
🔵🔵🔴
第3章 日常
『ゲームの中のペット屋さん』
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POW : ワンちゃんと戯れる
SPD : ペット化したモンスターと遊ぶ
WIZ : ペット……?ってなる不思議な感じの生命体と交流する
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●ペショップの街のペット屋にて
「このたびは、本当にありがとうございました!」
全ての猫が戻ってきたことで、ペット屋の店長のNPCは安堵の笑顔を浮かべながら、猟兵たちに感謝を述べた。
「私には、大した御礼はできませんが……もしよろしければ、うちの子たちと遊んでいってください」
店内にはペットと触れ合えるスペースがあり、そこで好きなペットと遊んでいいそうだ。
必要ならば、ペットのエサもくれるとNPCは言う。
ペットには、犬や猫の他、ペットとは思えないような不思議な生物もいる。それに、バグプロトコル化していないパルニーの姿も店内にあった。
「どの子と遊ぶか決まったら、私に声を掛けてください。どうぞ、ごゆっくり!」
言い終わったNPCは待機状態に入った。
あなたはこのペット屋で、どう過ごすのだろうか。
網野・艶之進(サポート)
「正直、戦いたくはないでござるが……」
◆口調
・一人称は拙者、二人称はおぬし、語尾はござる
・古風なサムライ口調
◆性質・特技
・勤勉にして率直、純粋にして直情
・どこでも寝られる
◆行動傾向
・規律と道徳を重んじ、他人を思いやる行動をとります(秩序/善)
・學徒兵として帝都防衛の技術を磨くべく、異世界を渡り武芸修行をしています
・自らの生命力を刃に換えて邪心を斬りおとす
御刀魂の遣い手で、艶之進としては敵の魂が浄化されることを強く望み、ためらうことなく技を用います
・慈悲深すぎるゆえ、敵を殺めることに葛藤を抱いています……が、「すでに死んでいるもの」や「元より生きていないもの」は容赦なく斬り捨てます
●サムライと黒猫
「パルニーも気になるでござるが、それよりも拙者は、先刻の猫が気にかかるでござる」
艶之進は、さきほど連れ帰ってきた黒猫と戯れることを選択した。
眼前でちょこんと座った黒猫を見つめながら、彼は穏やかな笑顔を浮かべる。
「壮健そうで何よりでござる。日向ぼっこを邪魔してすまなかったでござるな」
「にゃん」
まるで『良いってことよ』とでも言うかのように、黒猫の尻尾が左右に振られた。
(「そう言えば、この世界の猫とは意思疎通ができるのでござったか」)
艶之進はそんなことを思い出しながら、黒猫の喉元を指でくすぐるように撫でた。黒猫はゴロゴロと喉を鳴らす。
「一つ、おぬしに話を聞いてもらっても良いでござろうか」
猫の喉から手を離し、艶之進は猫を見つめた。猫は丸い目で真っ直ぐ見返してくる。
「戦いの中で敵を殺めること……それは、戦いというものが命のやり取りである以上、仕方のないことかもしれぬでござる。されど、本当にそれで良いのかと思うのでござる。……拙者の剣術は活人剣、命を奪うためのものではないのでござるよ」
猫の瞳には、真剣な表情で語る桜の精の男が映っている。
「もしも。もしも拙者が、敵の命を奪わざるを得ない状況に置かれたら……拙者はどうするべきなのでござろう?」
黒猫は数度まばたきをしてから、前足で顔を洗い始めた。
艶之進には、猫が何を伝えたいのか、不思議と分かった。
「……拙者自身で考えるべきことだと、そういうことでござるな」
「にゃあ」
「命を奪うことに対して葛藤し続けること、それこそが拙者の行くべき道だというのでござるか……」
「にゃーん」
すっく、と艶之進は立ち上がった。
「感謝するでござる。これからも拙者は迷い続けるのでござろうが、それも一つの道、ということでござるな」
「にゃっ」
「胸に留めておくでござる。では、これにて、さらばでござる」
艶之進の生き方が変わったわけではない。
迷いが取り除かれたわけでもない。
けれど、きっと、それで良いのだろう。
成功
🔵🔵🔴
赤星・緋色(サポート)
なんやかんやで事件を解決に導こうとします
フリーダムかつアグレッシブなアドリブも可
合わせ等も自由にどうぞ
●不思議な生物との交流
「ねえねえ、店長さん」
赤星・緋色(サンプルキャラクター・f03675)は、NPCへと話しかけた。
「あのロッカー、なんだかガタゴト動いてる気がするんだけど」
緋色が指差した先には、掃除用具入れのロッカーがある。それは確かに、ガタンゴトンと揺れていた。
「ああ。あれもペットが入った檻ですよ」
NPCはあっけらかんと答えた。
「えっ」
緋色は驚く。ペット屋で……いや、そうでなくとも、ペットをロッカーに入れていていいのだろうか、という当然の疑問が発生したのだ。
「中を見てみますか?」
「うん」
緋色が頷いたのを見て、NPCはロッカーに歩み寄り、鍵を開けた。
すると、モップがぴょーんと飛び出してきた。
「うわっ!?」
「リビング・モップです。可愛いでしょう」
モップは、緋色を見上げていた(目はないが、緋色はモップからの視線を感じた)。
「これもペットなんだね」
緋色はモップに構ってあげようとして、どう接すればいいのか途方に暮れた。
「店長さん、この子、どうすれば喜ぶのかな?」
「柄の部分を握って、普通のモップを使うように、床を擦れば喜びますよ」
「なるほど。ありがとう」
ふれあいスペースにモップを持って行った緋色は、床をごしごし擦った。
「もっもっもっ♪」
モップから鳴き声が聞こえる。
「ご機嫌だね」
心なしか、緋色も嬉しそうに見えた。
NPCはそんな緋色に歩み寄り、何かを差し出した。
「これは?」
「エサです。喜んで食べますよ」
どう見ても、大きな綿ぼこりである。
「……。ありがとう」
緋色は複雑な表情で綿ぼこりを受け取り、床に置いて、モップで擦ってみた。
「もっっ♪」
モップが鳴き、綿ぼこりが消える。
「……この裏側って」
緋色はモップを裏返してみる。
口はなく、ごく普通のモップと同じに見えた。
「不思議だね……まあ、ゲームの世界であれこれ詮索するのも野暮なのかな」
GGOの奥深さを、緋色は一つ知ったのだった。
成功
🔵🔵🔴
百地・モユル(サポート)
熱血で好奇心旺盛
本が好きな小学生
正義感が強く困っている人は見過ごせない
とりあえずなにか食べられるならよほどのゲテモノでない限り喜んで食べる
やっぱり病院のご飯よりお外で食べるもののほうがおいしいよ…
イベントなどでわちゃわちゃする場合も乗って動く
ボクこういうのはじめて!すっごく楽しみだな!
(ずっと病院にいたのでお祭りとかイベントごとはあまり遊べなかった)
あとはやることに対してわーきゃー喜んだり
アドリブ絡み歓迎
●パルニーと遊ぼう!
「へー、これが凶暴化してないパルニーか。みんなを困らせないなら、安心して遊べるね」
ペット屋のふれあいスペース内で、モユルは橙色のパルニーと向き合っていた。
パルニーは、その場でぷにょんぷにょんと跳ねている。
「こうしてみると、なかなか可愛いね」
モユルはパルニーの頭に手を伸ばし、撫でてみた。
すべすべした触り心地で、ほんのり温かい。
パルニーはモユルに撫でられながら、気持ち良さそうに目を閉じている。
(「ボクが病院にいた頃は、こんな風に生き物と遊ぶことなんてできなかったからなあ」)
物思いに耽りながら、モユルはパルニーを見つめる。
「ね、これ食べる?」
モユルは、ニンジンの形をしたクッキーのような物をパルニーに差し出した。これは、ペット屋の店長にもらったパルニー用のエサである。
パルニーは口を開け、エサにかじりついた。
「わあ、食べた食べた!」
モユルは小学生らしくはしゃぐ。
パルニーがエサを食べ終えるまで、モユルは目を輝かせながらパルニーの様子を眺めていた。
「ね、このパルニーを連れて、少しだけ外に出てみたいんだけど、いいかな?」
モユルはペット屋の店長NPCに尋ねる。NPCは頷いた。
「良いですよ。必ず連れ帰ってきてくださいね」
「やった、ありがとう!」
礼を言ったモユルはパルニーを連れ、店外に出た。
「よーし、食後の運動だね! 駆けっこしよう!」
パルニーはモユルの言葉に、ぴょんと跳ねて応じた。
モユルはパルニーと共に、街を駆け回る。
「あははっ!」
モユルは弾けるように笑う。
機械の体を得る前、難病に伏せっていた頃は、こんな風に自由に動き回ることはできなかった。
それに、一緒に遊んでくれる相手がいることが、まだ11歳であるモユルにとっては、純粋に嬉しかった。
街を一周して、モユルはパルニーと共にペット屋に戻る。
パルニーをNPCに返したモユルは、笑顔でパルニーに別れを告げた。
「元気でね!」
モユルには、パルニーが『キミもね』と言っているように見えた。
成功
🔵🔵🔴