天運尽きし国士無双
●決戦『韓信大将軍』
「猟書家の侵略の悉くを退けてきたわけだが、今度は封神武侠界にて韓信大将軍の侵略を終わらせる時が来たぞ」
グリモア猟兵の天御鏡・百々(その身に映すは真実と未来・f01640)は韓信大将軍との決戦が始まることを猟兵達に告げると、依頼の詳細を話し始めた。
「皆のおかげで、韓信大将軍が目論んでいた【Q】『天地黎明大逆道』は阻止できた。だが、進退窮まった韓信大将軍は、【Q】『南蛮来往道』を発動し、『封人台』を何処かの世界へ送ろうとしているのだ」
韓信大将軍は主君とすべき英傑を見出す事ができないまま、猟兵達の攻勢の前に追い詰められていた。そこで彼は、要たる封人台を異世界に飛ばして、その世界のオブリビオン・フォーミュラに託すことにしたようだ。
「無論、これを看過することはできぬ。南蛮来往道の儀式が完了する前に、韓信大将軍を討ち滅ぼしてくれ」
全ての人仙を封印するという究極神器『封人台』がオブリビオン・フォーミュラの手に渡れば、その世界で如何なる悪事に使われるか分かったものではない。刻限たる12月27日の満月昇りし時までに、彼を倒してこの【Q】を阻止するのだ!
「韓信大将軍は儀式成立のため、かつて『殲神封神大戦』の際に出現した南蛮門を再び人界に固定し、その奥より南蛮仙界の恐るべき魔獣『南蛮王』達を呼び出し、人界へ進行させようとしている。決戦の前にこれを撃退せねばならぬ」
かつての戦争では、猟兵達は南蛮王の一体である兀突骨を討伐した。しかし、あのレベルの魔獣があふれ出すとなれば大変だ。何とかして門の中に押し返し、人界の蹂躙を防がねばならない。
「先ずは南蛮門周辺の守備についている、韓信配下の『紫黒娘娘』との戦闘になるぞ。こやつは『傾世元禳』を与えられているため、それにも注意だな」
幼い少女のように見える紫黒娘娘だが、邪仙たる彼女の実年齢は100歳以上である。仙術や宝貝を悪用する上、【自身の全身に「魅了の香気」を纏い、これを吸い込んだ対象に、無意識に友好的な行動を行わせる】という傾世元禳まで持っている難敵である。
「配下や南蛮の魔獣も厄介だが、韓信大将軍自体も恐ろしく強力なオブリビオンだ。討伐は困難を極めることだろう。しかし、封人台が異世界に渡れることは絶対に阻止せねばならぬ。全力を尽くし、韓信大将軍を倒すのだ!」
百々は猟兵達を激励すると、彼らを転移させていくのであった。
夢幻
●マスターの夢幻です。
●この決戦シナリオを合計「20回」成功すれば、完全に韓信大将軍を滅ぼすことができます
1章:ボス戦『紫黒娘娘』
2章:冒険『『南蛮王』を撃退せよ』
3章:ボス戦『韓信大将軍』
第1章 ボス戦
『🌗紫黒娘娘』
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POW : 宝貝「三星簪」
自身が装備する【三星簪】から【大火球、または無数の氷刃、または雷槍】を放ち、レベルm半径内の敵全員にダメージと【攻撃に対応して火傷、凍傷、感電のどれか】の状態異常を与える。
SPD : 宝貝「操心の笛子」
【宝貝から奏でられた音色】が命中した生命体・無機物・自然現象は、レベル秒間、無意識に友好的な行動を行う(抵抗は可能)。
WIZ : 仙術「地砕崩拳」
自身に【仙術のオーラ】をまとい、高速移動と【岩をも砕く衝撃破】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
👑11
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クライド・エント
空斗(f28864)と
【SPD】【アドリブ歓迎】
「ロリババアって言うんかね、まあオブリビオンに年齢とかあんまり関係ないかもしれんが、可愛い娘相手は大歓迎だぜ!」
ナンパしながら仕掛けてくぜ、【グラップル】【怪力】で組み付いて動きを止めて相方と連携したり、【切り込み】で攻撃してくぜ
相手の魅了についてはあんまり対抗策がないし、可愛い娘相手ってなると簡単に引っ掛かるかもしれん…まあそんときは楽しみながら状況を伺って、魅了がとけたら【捨て身の一撃】を仕掛けるぜ
篠之井・空斗
クライドに同行するぜ(f02121)
【アドリブ歓迎】
話によると100歳以上なんだって?ちっちゃい姿は油断を誘うためとかってことなんかね?
まあ、封神武侠界で年齢を気にする方が野暮か
取りあえず相方とあわせて近距離で仕掛けてくぜ
近づく以上、「魅了の香気」は避けようがないとは思うが、その点は相方のフォローを貰いつつ耐えれば…って案の定クライドさんがあっさり魅了されちゃってるじゃん…
くそっ、このままじゃ不味いなって思ってると、相手のUCの音色と香気で魅了され、仲間同士で争うようにされちまう
ただ、どつき合ってるところで正気に戻って、隙を見て【盗み攻撃】で笛を封じたら、UCをあわせて反撃するぜ
「ここは誰も通さぬぞ! 韓信様の邪魔はさせぬのじゃ!」
南蛮門の前に可憐な少女が立ち塞がる。だが、その可愛らしい見た目に反して、その中身は邪悪、彼女は仙術や宝貝を悪用する邪仙であり、門の守備に配置された韓信配下のオブリビオンだ。
この『紫黒娘娘』に挑むは、クライド・エント(だらしない海賊・f02121)と篠之井・空斗(人間の探索者・f28864)の二人の猟兵だ。
「こういうののはロリババアって言うんかね、まあオブリビオンに年齢とかあんまり関係ないかもしれんが、可愛い娘相手は大歓迎だぜ!」
「話によると100歳以上なんだって? ちっちゃい姿は油断を誘うためとかってことなんかね? まあ、封神武侠界で年齢を気にする方が野暮か」
仙人となれば不老不死を獲得するため、おそらくはあの幼い年齢で紫黒娘娘は仙人となったのだろう。もっとも、彼女がその容姿を利用しているのもまた事実であった。
「妾の前に跪くがよい♪」
紫黒娘娘が取り出した笛子を奏でると、なんとも心に響く音が流れ始める。これこそは宝貝『操心の笛子』、音色を聞いた生命体はおろか、無機物・自然現象すらも操る恐るべきユーベルコードだ。彼女はこれに加え、韓信から与えられた『傾世元禳』による魅了までも組み合わせている。これに抵抗するのは、猟兵と言えどなかなか困難だ。
「チッ、近接戦を仕掛けるとなると、こいつは避けられねえな。だけど、相方のフォローを貰いつつ耐えれば……」
クライドはどうにか抵抗しようと試みるが、やはりそれは容易ではない。そこで協力を求めようとクライドのほうを見れば、彼は既に紫黒娘娘の虜にされていた。
「なんて可愛いんだ……なあ、俺とデートしてくれよ」
「そうじゃな~。韓信様を狙う他の猟兵を倒してくれたら、考えないでもないぞ」
クライドは目をハートマークにして、もう紫黒娘娘にメロメロである。
「くそっ、このままじゃ不味……」
そして間を置かず、空斗も二重の誘惑には抗いきれず、紫黒娘娘に魅了されてしまう。そして二人は紫黒娘娘の指示に従い、お互いに殴り合いを始めてしまった。
「きゃはははは♪ 仲間同士でつ潰し合っておる! 猟兵といってもこの程度か!」
狙うが上手くいって、紫黒娘娘は上機嫌で大笑いしている。だが、そう笑っていられるのも長くはなかった。殴り合えば、魅了が解けるのにもそう時間はかからない。
「……よし、盗ったぜ!」
「なっ!? 妾の宝貝がっ!?」
一足先に正気に戻った空斗が、油断して隙だらけの紫黒娘娘から操心の笛子を盗み取った。そしてユーベルコードの効果が失われたことで、続いてクライドも正気を取り戻す。
「やってくれたじゃねえか。今度はこっちの番だぜ!」
「ぐぬっ!」
ユーベルコードを使用していないためにさほどの有効打にはなっていないが、捨て身で仕掛けるクライドの攻撃に、紫黒娘娘は防戦一方だ。
「行くぜ! シーブズ・ギャンビット!」
そうして紫黒娘娘の注意がクライドに向いているところで、同士討ちで破れかけた服を脱ぎ捨てることで加速した空斗の一撃が、紫黒娘娘に直撃する。勢いの乗ったダガーは彼女を深く切り裂き、かなりのダメージを与えたようだ。
大成功
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仲佐・衣吹(サポート)
キレイなもの、カワイイもの、ぶち壊そうなんて許さないんだから
バトルだって芸術よ。美しく戦いなさい!
お相手するはアタシことネイル
美術好きな女性人格よ
口調はいわゆる女言葉かしら
身のこなしが一番軽いみたいで
接近戦より距離をとってダガーで戦うのが好きよ
お気に入り技はシーブズ・ギャンビット
よく使う手は
外套を投げつけて囮や目暗ましからの一撃
ルーンソードで戦ってる途中で手放して虚を突き、袖口から隠し武器としてダガー
光属性を付けたルーンカルテを落としといて、タイミングを見て目潰しフラッシュ
こんなところかしらね
アイテムやユーベルコードはお好きに選んでくれていいわ
使えるものは全部使って、華麗に美しく戦いましょ!
「他の世界にまで迷惑をかけるのは、ちょっといただけないわね」
続いて仲佐・衣吹(多重人格者のマジックナイト・f02831)が、韓信大将軍の目論見を阻止するために参戦する。多重人格者である彼の今の人格は、美術好きな女性人格であるネイルだ。
「ふん、韓信様の南蛮来往道の邪魔はさせぬのじゃ!」
その前に、南蛮門周辺の守備についている『紫黒娘娘』が立ち塞がる。彼女は仙術『地砕崩拳』を発動し、ネイルを撃滅せんと襲い掛かかってきた。
「忠誠心は流石ね。でも……私も負けられないのよ」
高速で突撃してきた紫黒娘娘に、ネイルは外套を放って目くらましをする。
「邪魔じゃっ! ……なっ!?」
当然、その程度すぐに跳ね除けられる。しかしその間にネイルは『手裏剣投げ』を放っていた。紫黒娘娘の影に刺さった手裏剣は、影縫いの効果で一時的にそこに拘束する。
「動きを止めれば、避けられないわよね。『シーブズ・ギャンビット』!」
「きゃあっ!?」
先ほど外套を脱ぎ捨てたことも相まって、スピードの乗ったダガーの一撃が紫黒娘娘に突き刺さる。まるでチートが如く適切なユーベルコードを扱うネイルは、オブリビオンを追い詰めていた。
成功
🔵🔵🔴

アリス・セカンドカラー
おまかせプレ、汝が為したいように為すがよい。
あら、良い音色。なんだか紫黒娘娘と“なかよし”になりたくなったから私の個人情報を開示しちゃうぞ、ステータスオープン☆
見た?見ちゃった?まぁ、弱点まで開示してるんだから見るわよね。『理解』した?そう、その分私もあなたを『理解』するわ。だって知ることは知られることですもの♪
そうして『理解』が深まれば自他の境界は曖昧となり私達は“一つ”になるわ☆
えっちなのうみそおいしいです❤
あ、因みに弱いやつが『理解』すると耐えきれずに頭が
ぼんっよ☆だからこその禁呪だし。
「くっ……次はお前じゃな! この宝貝『操心の笛子』で操ってくれる!」
ダメージの積み重なった『紫黒娘娘』は、ユーベルコードに『傾世元禳』の力を重ねて、アリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗の混沌魔術師艶魔少女・f05202)を魅了しようとしてくる。
「あら、良い音色。なんだか紫黒娘娘と“なかよし”になりたくなったから、私の個人情報を開示しちゃうぞ、ステータスオープン☆」
アリスはあえてそれに真っ向から抵抗することはせず、その効果を望む方向へ誘導する。そして彼女のステータスが紫黒娘娘へと晒される。
「んん? 弱点を晒すとは殊勝じゃな。どれ……」
そうなれば、必然と紫黒娘娘はそれを確認する。だが、少し眺めたところで、彼女の顔が困惑に歪んだ。
「なっ、何じゃこれは!?」
「見た? 見ちゃった?『理解』した? そう、その分私もあなたを『理解』するわ。だって知ることは知られることですもの♪」
それこそが攻撃であるとどうすれば思いつけようか。アリスの禁呪『理解』は、ユーベルコードの力で絶対的な強制力をもって紫黒娘娘を汚染する。
「嫌じゃ、こんなもの……ああああああ!」
「ふふっ、『理解』が深まれば自他の境界は曖昧となり私達は“一つ”になるわ☆ えっちなのうみそおいしいです❤」
万全な状態ならばともかく、負傷の積み重なった状態では耐えられるはずもない。紫黒娘娘は精神崩壊してその場に崩れ落ちた。
方法はともあれ、猟兵達は門番たるオブリビオンを突破したのであった。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 冒険
『『南蛮王』を撃退せよ』
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POW : 苛烈に攻め立て、南蛮王の軍勢を後退させる
SPD : 超強大な魔獣の僅かな隙や弱点を突く
WIZ : 計略で敵の動きを誘導する
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●南蛮大蛇
韓信配下のオブリビオンを討伐し、猟兵達は『南蛮門』へと辿り着いた。それは人界に固定された超次元の渦であった。
その南蛮門からは、蠢く大蛇が今にも溢れ出さんとしている。おそらくは名のある南蛮王なのであろうそれは、直径で5mは優に超える。人どころか家すらも簡単に丸のみにできるほどの巨大な蛇であった。さらにその蛇の奥には、様々な巨大な魔獣の姿も見える。こんなものが溢れ出せば、猟兵と言えども対処のしようがなく、人界は蹂躙されてしまうだろう。
しかし、今ならまだ押し返すことも可能なはずだ。この大蛇をどうにか門の向こうに押し返し、人界の蹂躙を防ぐのだ!

アリス・セカンドカラー
おまかせプレ、汝が為したいように為すがよい。
数には数で対抗しましょう。カゲブンシン・フェノメノン、とりま
不可説不可説転の分身を……え、そんなにどこに出てこれるんだって?そりゃぁ
量子的ななんちゃらとかチャンネルが違うとか色々とやりようはあるわよ。
倍化する被ダメージもこの人数で鉄壁の結界術を多重掛けして100不可説不可説転層もあるんだからまぁなんとかなるでしょ。
高速詠唱封印術で超次元の渦を封じてしまいたいとこだけど、やっぱ時間がかかるわよね。その間漏れ出たのは
欲望開放で食欲を開放した大食いの魔術で喰らいましょうか。
南蛮門から顔を出した大蛇を先頭に、恐るべき魔獣の群れが門から溢れ出す。この恐るべき軍勢の前に、アリスが立ち塞がった。
「ここは数で対抗しましょう。数には数で対抗しましょう。『カゲブンシン・フェノメノン』、とりま不可説不可説転の分身を……」
本当に無量大数の4500講乗もの数がいるかはわからないが、量子的ななんちゃらやら並行世界やらも利用して、アリスはとてつもない数の分霊を召喚した。これだけ数で圧倒すれば南蛮王すらも楽勝かと言えば、そこまで都合のいい話はない。強力なユーベルコードには、当然ながら相応のデメリットが存在する。
「ダメージが倍加されるにしても、鉄壁の結界術を多重掛けすればなんとかなるでしょ」
そう、分霊の数だけダメージも倍加するのである。その弱点を、アリスは結界を重ねることでカバーしていた。これでダメージは無効化できるにしても、そちらに注力すれば攻撃には使えない。結界を利用して南蛮王の軍勢を押し留めるのがせいぜいか。
「倒せなくともひとまず止めたから、後は超次元の渦を封じ込めればいいのね」
アリスが封印術を使用したことで、南蛮門のサイズは少し小さくなった様子だ。しかし、これではまだ不十分である。門の中に魔獣たちを押し返すには、もう何人かの猟兵の協力が必要そうだ。
大成功
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真宮・響
夫の律(f 38364)と参加
この世界のオブリビオンの攻め方として多くの軍勢を投入して押し切るという恐ろしい戦法がある。あの張角もそうだったね。必死な気持ちは分かるが、力無き人々が住む世界にこの暴虐を溢れさせてなるものか。
律、行くよ!!アタシ達が出来る最も得意な事、それは力押しだ!!
律が地上から攻めるのならアタシは空中でスーパー・ジャスティスを発動!!さあ、どきな!!【オーラ防御】【残像】【心眼】で攻撃を避けつつ、【気合い】【怪力】【範囲攻撃】で薙ぎ払っていくよ。周りが群がって鬱陶しい場合は【衝撃波】でまとめて吹き飛ばす!!
あっちが押し切ろうとするなら相応の戦い方をするまでだ!!
真宮・律
妻の響(f00434)と参加
どの世界も強い力と勢いを集中投入して押し切りを図る戦法は良くとられる戦法だな。敵の必死さが伝わってくるんだが、その先に力無き人々が住む世界があるのなら、これ以上の侵攻は許す訳にはいかないな。
そうだな、俺は地上で魔獣を攻撃しながら進もう。響に置いていかれてもいいな。確実に地上で魔獣を倒していかないとな。【オーラ防御】【残像】【心眼】【瞬間思考力】を駆使して敵の攻撃を回避し、【勝負勘】【集中力】を駆使して魔獣の隙を見抜き、荒ぶる雷鳴を発動。容赦なく感電させていく。
俺達だって譲れない。これ以上は進ませない。響と一緒に軍勢を押し返していくぞ!!
「あの張角もそうだったけど、この世界のオブリビオンの攻め方として多くの軍勢を投入して押し切るという恐ろしい戦法をよく使ってくるね」
「どの世界でも強い力と勢いを集中投入して押し切りを図る戦法は、良くとられる手段だな」
真宮・響(赫灼の炎・f00434)と真宮・律(黄昏の雷鳴・f38364)、夫婦である二人は南蛮門の前で敵の戦法を考察する。
「必死な気持ちは分かるが、力無き人々が住む世界にこの暴虐を溢れさせてなるものか!」
「ああ。敵の必死さが伝わってくるんだが、その先に力無き人々が住む世界があるのなら、これ以上の侵攻は許す訳にはいかないな」
その超次元の渦からは、大蛇を先頭に無数の強大な魔獣たちが溢れ出そうとしていた。このままでは人界が魔獣の群れに蹂躙されてしまう。それを阻止して追い返すため、二人は戦闘を開始する。
「律、行くよ!! アタシ達が出来る最も得意な事、それは力押しだ!!」
先陣を切るのは妻の響だ。『スーパー・ジャスティス』を発動して黄金のオーラを纏った彼女は、飛翔して大蛇の噛み付きを躱しながら、その頭を殴り飛ばす。
「そうだな、俺は地上から敵を確実に倒していこう」
空中から攻める響に対し、夫である律は地上から魔獣を掃討していく。大蛇の脇を抜け、それに比べれば小さな……といっても十分なサイズのトラやイノシシなどの魔獣に向けて、律は『荒ぶる雷鳴』を放ち、一匹残らず感電させていく。
「俺達だって譲れない。これ以上は進ませない!」
「あっちが押し切ろうとするなら相応の戦い方をするまでだ!! このまま門の中に押し返していくよ!」
特に大型の魔獣はユーベルコードで戦闘力を増強した響が相手をし、それ以外の魔獣は威力こそ控えめだが広範囲かつ状態異常で確実に足止めできる律が対処する。真宮夫妻は的確な役割分担で、魔獣の群れを押し留め、逆に門へと押し返していく。
「元の居場所に帰るんだよ!」
そして最後に、響の渾身の一撃が決め手となって、魔獣たちは門の中へと押し戻された。倒すことこそできてはいないが、相応のダメージを与えたので再侵攻までは少し時間が稼げたはずだ。
「よし。後は急いで韓信大将軍を倒して、南蛮門を封鎖させないとな」
韓信大将軍が討伐されれば、その時点で南蛮門も消失するはずだ。魔獣たちが再び進行してくる前にと、猟兵達は決戦へ向かうのであった。
大成功
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第3章 ボス戦
『韓信大将軍』
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POW : 楽浪郡勇士集結
レベル×1体の【神器で武装した楽浪郡の勇士(異世界人)】を召喚する。[神器で武装した楽浪郡の勇士(異世界人)]は【他世界】属性の戦闘能力を持ち、十分な時間があれば城や街を築く。
SPD : 南蛮魔獣集結
自身の【召喚した、南蛮界の魔獣の軍勢】に【背水の陣】を宿し、攻撃力と吹き飛ばし力を最大9倍まで強化する(敗北や死の危機に比例する)。
WIZ : 三国武将集結
【偉大なる三国時代の武将達】の霊を召喚する。これは【生前に得意とした武器】や【韓信大将軍に与えられた『神器』】で攻撃する能力を持つ。
👑11
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南蛮門に魔獣たちを押し返した猟兵は、遂に韓信大将軍と相対する。
「天運、いよいよ尽きたるか……邪仙どころか、南蛮の魔獣すらも退けるとは……」
南蛮門を開いてすら、猟兵の前では十分な時間稼ぎとはならなかった。『南蛮来往道』の儀式の完遂まではまだかなりの時間がある。韓信大将軍はもはや詰んでいるといっていい状況だ。
「それでも、最後まで抗って見せよう! 猟兵達よ。これが国士無双なり!」
韓信は率いている『僵尸兵士』に指示を出す。さらには配下の軍勢を召喚し、猟兵達に襲い掛かってきた。
猟兵達よ! 韓信大将軍を撃破し、その目論見を阻止するのだ!
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●韓信大将軍は卓越した軍略によって、『先制攻撃』してきます。それぞれのユーベルコードで召喚した軍勢の攻撃に対処することになります。
●また、召喚した軍勢以外に、韓信大将軍は最初から僵尸兵士の軍勢(集団戦のオブリビオン)を率いています。通常のユーベルコードと同時に、この大軍勢による包囲攻撃が行われます。
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アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。
高速詠唱早業先制攻撃化術肉体改造でこの身を風そのものとなす。ううむ、このレベルの武将ともなると普通に風を斬るとかやってくるわね。
鉄壁の多重詠唱結界術で防ぎつつ、
多勢に無勢を生き残る生存技法で回避を試みましょう。更に
天変地異で行動阻害しましょ。
凌ぎきれたら
私属性の
自然現象、まぁ今技能でやってるのをそのままUCに
昇格する感じね。私自身がエレメタル・ファンタジアになるのだ。
ま、先駆け先生では仕留めきれないでしょうから、後続のために削る方向で
「偉大なる三国時代の武将達よ! 与えし神器にて敵を討て!」
国士無双とも評される韓信大将軍。その恐ろしさは軍略にこそあり。彼はアリスが動く前には既にユーベルコードを発動、攻撃の準備を整えていた。
「関羽に張飛……後ろに見えるのは呂布ね?」
三国志を少しでもかじったことがあれば知っているような有名武将たちが、次々と襲い掛かってくる。対するアリスは高速の詠唱で強力な障壁を生み出すも、神器をもつ武将たちの波状攻撃の前に、それは軋みを上げていた。
「ううむ、長くは持たなそうね。でも、こんなこともできるわよ」
地形を歪め、天候を操り、電撃を放ち、はたまた爆発と、アリスは多彩な技能を駆使して、武将たちを食い止める。だが、韓信大将軍は的確な指揮で武将たちにそれを攻略させ、アリスを追い詰めていく。
「流石は国士無双ね。だけど……これで形勢逆転よ」
敵を食い止めつつ、アリスはユーベルコードを発動していた。『エレメンタル・ファンタジア』によって自身を天変地異と化したアリスは、武将も配下のオブリビオンもスルーして、韓信大将軍を攻撃する。
「倒しきるのは難しくても、後続のために削っていきましょ」
韓信大将軍の個人戦闘力はそれなりのものではあるが、その卓越した軍略に比べれば一段劣る。アリスの攻撃は十分な有効打を与え、彼に負傷を蓄積させていく。
大成功
🔵🔵🔵
荒珠・檬果(サポート)
『今日も元気に張り切って!!』
三国志大好きなシャーマンズゴースト。
七色竜珠の赤は紅紋薙刀、青は蒼紋退魔刀、緑は緑玉鳥になりますし、全て合成すると白日珠になります。
白日珠は可変武器ですので、その場に似合った、もしくはUCで指定した形になります。
詠唱文は設定されていませんが、バトルキャラクターズを使うときには『カモン!バトルキャラクターズ!』と言います。言わなくても可。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「偉大なる三国時代の武将達よ! 連携して猟兵を打ち倒すのだ!」
韓信大将軍は猟兵の行動に先んじて武将霊を召喚する。今回召喚されたのは、趙雲に張飛、そして関羽と、三国時代の蜀に属する武将たちであった。
「わわっ! あなたも将たちを召喚するのですね!」
対する荒珠・檬果(アーケードに突っ伏す鳥・f02802)は敵の召喚した武将を見て驚きつつも、何処か嬉しそうに相対する。そして彼女は『七色竜珠』の赤を『紅紋薙刀』にして迎え撃つ。
「強い……やはり私の力だけでは、敵わないです」
ただでさえ達人揃いなのに、それが韓信大将軍の指揮で連携を取って襲い掛かってくるのだ。すぐに檬果は劣勢に追い込まれてしまう。
「ですから、私も彼らの力を借りましょう!」
何とか僅かな隙を見つけてユーベルコードを発動する檬果。それによって呼び出されたのは、『五子良将』達と『後将軍朱霊』といった魏将たちであった。
「みなさん、お願いします!」
何を隠そう、檬果は三国志大好きなのである。そしてくしくもここに、蜀軍対魏軍の構図が完成した。韓信大将軍の指揮は巧みだが、三国志の武将たちに詳しい檬果だって負けてはいない。それぞれの武将たちの特徴を生かした動きで、蜀の武将たちを跳ね返す。
「朱霊さん、今です!」
「ぐうっ!?」
そして五子良将が蜀武将を抑えている間に、韓信大将軍を朱霊が強襲、彼にダメージを負わせることに成功したのであった。
成功
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真宮・響
夫の律(f 38364)と参加
この世界の侵略を任されただけあって最後まで抗うだろうねえ。でもここまでだ。ここは人の世界だ。アンタらは退場して貰う。
軍団が無数に四方八方から来るのか・・・UC展開の暇はなさそうだ。【オーラ防御】【残像】【見切り】【心眼】を駆使して回避し、【衝撃波】や【怪力】を込めた【グラップル】で蹴り飛ばす!!
本当に多いね全く!!流石総大将ってことか!!律、大丈夫かい!!何とか凌いだら反撃するよ!!律とタイミングを合わせて赫灼の闘気!!韓信将軍ごと巻き込んで攻撃するよ!!
最後まで諦めず、立派に指揮をとるアンタは凄い。でもアンタはこの世界を破壊しようとしている。ここまでだ!!
真宮・律
妻の響(f00434)と参加
俺がいない時から侵攻を続けてきた軍の総大将だ。死ぬまで諦めないだろうな。でもこの世界は人のものだ。アンタの戦いはこれで終わりだ。
これだけの軍勢を率いるんだ、多数の同時攻撃は的確で脅威だろうな。でも凌がないと大将に手が届かない。【オーラ防御】【心眼】【残像】【瞬間思考力】を総動員して回避に努めるぜ。正直召喚してくる奴の格からまともに相対したくない。回避しきれなかったら【衝撃波】で吹き飛ばす。
ああ、何とか凌いだら響と同時攻撃だ!!黒雷の意志で軍勢ごと韓信を感電させる!!
ああ、最後まで抗い、指揮官として振る舞うのは凄い。でもここにアンタの居場所はない。終わりだ!!
「最後まで抗わせてもらおう! 出でよ! 楽浪郡の勇士達、そして、偉大なる三国時代の武将達よ!」
韓信大将軍は猟兵達に追い詰められようともその戦意を失わず、巧みな軍略で大量の配下を召喚し、律と響を包囲する陣形を作り出した。
「俺がいない時から侵攻を続けてきた軍の総大将だけあって諦めも悪いな」
「この世界の侵略を任されただけのことはあるねえ」
「でもこの世界は人のものだ。アンタの戦いはこれで終わりだ!」
「そうさ、律の言う通り。アンタらは退場して貰う!」
全周囲より襲い来る異世界人や三国時代の武将たちを、二人は全力で迎え撃つ。
異世界人に囲まれた響は、魔法剣による斬撃の軌道を見切って残像の残るほどの動きで回避すると、相手を蹴り飛ばして気絶させる。
三国時代最強とも評される呂布を相手にする律は、回避に専念し、方天画戟による強力無比な一撃をどうにか回避する。
「本当に多いね全く!! 流石総大将ってことか!! 律、大丈夫かい!!」
「ああ、何とか凌いだ!! ここで反撃だ!!」
そうして敵軍の初動を凌ぎ切った二人は、タイミングを合わせて反撃に打って出る。
「これをただの雷と思ったら大間違いだ!! 『黒雷の意志』!!」
「アタシの燃える闘気はアンタらの暴虐を許さない!! 『赫灼の闘気』!!」
律の武器から放たれる降り注ぐ黒い雷が敵を感電させたところを、響の燃えあがる闘気が消し飛ばす。二人の攻撃は異世界より来た浪郡の勇士達も三国時代の英傑すらも吹き飛ばし、遂に韓信大将軍へと到達する。
「最後まで諦めず、立派に指揮をとるアンタは凄い。でもアンタはこの世界を破壊しようとしている。だから、ここまでだ!!」
「ああ、最後まで抗い、指揮官として振る舞うのは凄い。でもここにアンタの居場所はない。これで終わりだ!!」
これまでの戦いでダメージの積み重なっていた韓信大将軍に、二人の渾身の一撃を受け止めるだけの体力は残っていなかったようだ。感電した所に強烈な闘気に晒された韓信大将軍は、その場に膝をついた。
「天運は尽き、私もここに散るか……」
そして韓信大将軍は消滅していった。猟兵達は、国士無双と呼ばれる大英雄を打ち倒したのだ!
韓信大将軍の消滅に伴い、南蛮門である超次元の渦も閉じていく。これで南蛮王がこちらに侵攻してくることも、もはや無い。封神武侠界の平和は護られたのである。
大成功
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