シュタルクヴォルフ公国戦線・drei
●キャバリア
大行進
「あれがゾルダートグラードのキャバリア大部隊か……」
シュタルクヴォルフ公国の司令官、アルバート少佐は塹壕から呟く。
「こっちのパンツァーキャバリアは5体……あの数を相手にするのはムリですよ!」
部下のヨセフが悲観的に小さく叫んだ。
「逆に考えるんだ、5体あるだけ充分ではないか。それに、こちらには前回猟兵と共に奪取した物資がある。歩兵部隊もまだ戦える」
キャバリア対キャバリアだけが方法ではない。やり方は沢山ある。
「少佐……!」
こんな時でも励ましの言葉をかけてくれるアルバート少佐に、ヨセフは涙をぐっと飲み込んで我慢した。
●グリモアベース
「シュタルクヴォルフ公国の支援に行きましょう! これで三回目になるわね」
グリモア猟兵のジェルダ・ヒーメィ(銭の亡者・f27900)が猟兵達に簡易的な現地の地図を広げて説明を開始した。
「物資は充分、弾薬や砲弾なども前回ゾルダートグラードから奪い取ったから戦力に関しては……物量は問題ないわ。ただ、キャバリアはシュタルクヴォルフ公国も最新式のものは手に入れられてないから、苦戦が予想されるわね。あと、相手は第二波として最新鋭のキャバリア――『パンジャンキャバリア』を使ってくるわよ!! 恐ろしいったらありゃしない!! 最後は敵司令官との戦い、気を付けて戦ってね」
パンジャンと言うと何やら嫌な予感しかしないが、グリモアの転移を開始した、ジェルダだった。
椿油
椿油です。十二剣神『大祭祀ハロウィン』が襲来するまで(~10/18)に完結予定です。
第1章は『パンツァーキャバリア『アイアン・サム』』との集団戦です。優れた量産型です。他、UC《パンツァーフォートレス》を使用できるようになっています。
第2章は『パンジャンキャバリア』との集団戦です。嫌な予感しかしませんが、最早仕様となった自爆特攻をしてきます。流石最新鋭。
第3章は『俗物軍人『ブタ将軍』』とのボス戦です。グラード式最新キャバリアに乗って戦ってきます。
プレイングボーナスは「敵の一点突破戦術やキャバリアを用いた戦闘への対処法を編み出して実行する」ことです(第1章のみ)。
皆様のアツいプレイング、お待ちしております!
第1章 集団戦
『パンツァーキャバリア『アイアン・サム』』
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POW : ファイヤフライ
【17ポンド対戦車砲】から【激しい閃光と共に放たれる砲弾】を放ち、レベルm半径内の敵全員を攻撃する。発動前の【装填時間と狙撃】時間に応じて威力アップ。
SPD : イージーエイト
自身が操縦する【パンツァーキャバリア】の【主砲威力】と【装甲】を増強する。
WIZ : スーパーサム
自身の【パンツァーキャバリア】を【多連装ロケット砲モード】に変形する。変形中は攻撃力・射程が3倍、移動力は0になる。
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シルヴィ・フォーアンサー
……あのキャバリアは別の戦線でも潰したね。
『量産型だからな、あちこちで遣われているだろう』
装甲と射程と威力を増やして集中して一点突破、変わらず分かりやすいね。
だけど当たらなければ何でもないよねとシルエット・ミラージュで数を増やして突撃。
分身に加えてミラージュユニット改で立体映像も投射。
ヨルのサポートでハッキングとジャミングで索敵および射撃妨害もお願い。
射程に入ったら分身達とグラビトン・ミサイルを発射。
装甲は耐えられても中の人や機械は耐えられないでしょ……潰れちゃえ。
「……あのキャバリアは別の戦線でも潰したね」
シルヴィが【ミドガルズ】に搭乗し、パンツァーキャバリア『アイアン・サム』達を見て呟くと、サポートAIのヨルムンガンド、通称ヨルが返答をする。
『量産型だからな、あちこちで遣われているだろう』
あちらの操縦士が装甲を強化しているのを見たシルヴィ。
「装甲と射程と威力を増やして集中して一点突破、変わらず分かりやすいね。だけど当たらなければ何でもないよね」
そう言ってUC《シルエット・ミラージュ》を発動すると、ミドガルズは13機の精巧な残像分身を召喚した。
『!?』
敵パイロットは驚く。更に【EPミラージュユニット
改】を使って立体映像を映し出し、どれが本物のミドガルズだか分からなくしていく。ヨルの手によって相手コックピットの操縦席はハッキング及びジャミングされ、索敵、射撃すら困難になっていく。
『当たらぬ! いや、射撃出来ん! どういう事だ!!』
慌てふためく敵パイロット達。
「……潰れちゃえ」
13機がUC《グラビトン・ミサイル》を模倣して発動し、重力変異弾頭が付いたミサイルがパンツァーキャバリア『アイアン・サム』達へと、相手はなす術がなく直撃。直後、100Gの高重力が連続して襲う。
――装甲を突き抜けて中の操縦者がメコッと逝った音が、聞こえた気がした。
大成功
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ハリー・オッター
【🦝と獺】
okok、空中戦艦でカラメルマシーン5体と自分の戦闘機を乗せてやってくるじゃん。
ところで、あれが標的かな?
んじゃ、空中戦艦で対処できるし、エネルギー弾で空から空爆して敵を排除しておく。
「ま、空から攻めるのは昔から優位に立てるしな」
パンジャンキャバリア、この前のアレじゃん。
何でここにあるんだよ?
ラスカル・ノース
【🦝と獺】
ふむふむ、量産型を大量に使って侵攻するって事か??
だったら、オレっちとハリーにまかせてもらうぜ。
今使っているのはカラメルマシーン5号だけど、修復済みの1号~3号と未使用の4号も貸しておくぜ。
ハリーの空中戦艦で輸送しておくぜ。
まぁ、大量に来たなら、こっちも、大量に出せばいいって事だぜ。
ガジェットショータイムで棒人間ロボットを大量に出して進撃させるぜ!
まぁ、所詮棒人間だからやられてしまう事も多いけど、敵がそれを相手にしているうちに一網打尽にしてやるぜ。
今だ撃てぇ!!
そういや、ハリー。次に来るのって、パンジャンだっけ??(大汗)
前にもクロムキャバリアで戦った自爆兵器じゃねぇかよ!!
「ふむふむ、量産型を大量に使って侵攻するって事か?? だったら、オレっちとハリーにまかせてもらうぜ」
ラスカルは【「カラメルマシーン」シリーズ】から現在使用中の5号と、修復した1~3号、そして未使用の4号をハリーが所有する【空中戦艦Vストーム】に乗せて運搬する。
「okok。ところで、あれが標的かな?」
17ポンド対戦車砲を上空に向けて構えているパンツァーキャバリア『アイアン・サム』を見て、ハリーはUC《ヘビーアームド・ウェポナイズ》で強化された攻撃力と射程距離のエネルギー弾を用いて集中的に空爆していく。
「ま、空から攻めるのは昔から優位に立てるしな」
「まぁ、大量に来たなら、こっちも、大量に出せばいいって事だぜ」
UC《ガジェットショータイム》を発動したラスカルは、棒人間型ロボットを大量に出撃させる。
パンツァーキャバリア『アイアン・サム』の搭乗者達は何故に棒人間? と不思議に思いつつも砲撃を棒人間型ロボットに加える。
「――今だ撃てぇ!!」
その隙は逃さない。カラメルマシーン全5号機がパンツァーキャバリア『アイアン・サム』を蜂の巣にしていく。
エネルギー弾とカラメルマシーンシリーズの攻撃、そして僅かに生き残った棒人間ロボットのチクチクと蓄積する攻撃がパンツァーキャバリア『アイアン・サム』を追い詰める。
そこでラスカルは、ある事に気付いた。
「そういや、ハリー。次に来るのって、パンジャンだっけ??」
ハリーは奥を指差した。――既に、幾つも配置が始まっている。あの最新鋭自爆兵器『パンジャンキャバリア』が。
「パンジャンキャバリア、この前のアレじゃん。何でここにあるんだよ?」
「前にもクロムキャバリアで戦った自爆兵器じゃねぇかよ!!」
イギ……いやクロックワーク・ヴィクトリアのかもしれない最新鋭兵器を見て声にならない声を出しつつ。とりあえず、目の前のパンツァーキャバリア『アイアン・サム』を集中空爆含めた大量の攻撃で各個確実に撃破していくラスカルとハリー。この後の彼らに待ち受けるのは悪夢だろうか、それとも――。
大成功
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ベルト・ラムバルド
アドリブ上等!
敵はパンツァーキャバリア…量産機か!
だがこちとらクロムキャバリアを駆るはベルト・ラムバルドだ!
騎士が戦車を打ち倒してやるのだ!行くぞ!
キャバリア操縦して突撃!
UCでカリスマオーラを纏って敵より派手に存在感で悪目立ちしながら
敵が発射したロケットを情報収集と戦闘演算で軌道を予測し空中機動で飛び回り回避!
もしくは二刀の剣を振るい鎧無視攻撃でロケットを切り捨てる!
そして動けなくなった敵をサークランサーから荷電粒子ビームを発射してぶち抜いたり
二刀の剣で切断し鎧砕きで破壊してやる!
量産機もかっこいいがな…!
やっぱり私のパロメデスみたいなワンオフ機も強いしかっこいいのだ!どうだまいったか!
「敵はパンツァーキャバリア……量産機か! だがこちとらクロムキャバリアを駆るはベルト・ラムバルドだ! 騎士が戦車を打ち倒してやるのだ! 行くぞ!」
ベルトはクロムキャバリアの【パロメデス】に搭乗し、UC《アドバンテージ・フランボワイヤン》を発動し、派手に移動しながらあえて目立つように行動する。
ド派手に目立つ事により、命中率・回避率・ダメージが3倍になるこのUC。それに対し、戦場の注目の標的となっているパロメデスに多連装ロケット砲を発射するパンツァーキャバリア『アイアン・サム』。
『発射開始!』
「おっと!」
ベルトは【BXビームセイバー】及び【RXカリブルヌスソード】でロケットを斬り捨てては、派手に回避していく。かと思えば、【RBXSサークランサー】をパンツァーキャバリア『アイアン・サム』へと向けてゆく。
――移動力が下がって0になっている多連装ロケット砲モード。
「喰らえっ!!」
3倍の命中率とダメージになった荷電粒子ビームで次々とその身を貫かれ、連鎖爆発する
量産機達。
「量産機もかっこいいがな……! やっぱり私のパロメデスみたいなワンオフ機も強いしかっこいいのだ! どうだまいったか!」
派手に離陸地点に着陸して、二刀で残党を処分し。この場に量産機は消えて無くなったのだった。
大成功
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第2章 集団戦
『パンジャンキャバリア』
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POW : パンジャンボマー
自身が戦闘不能となる事で、【転がった先にいる適当な】敵1体に大ダメージを与える。【皮肉】を語ると更にダメージ増。
SPD : パンジャンスカイ
全身を【勇ましいバグパイプの音色】で覆い、自身の【自爆力】に比例した戦闘力増強と、最大でレベル×100km/hに達する飛翔能力を得る。
WIZ : パンジャンファランクス
【何時自爆し、何時暴走するか分からない】突進によって与えたダメージに応じ、対象を後退させる。【追加のパンジャンキャバリア】の協力があれば威力が倍増する。
👑11
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●廻るパンジャンドラム
『行くぞパンジャンキャバリア部隊! 発進!』
『了か……あっ何か勝手に転がって行きますが!』
制御不能に見えるパンジャンキャバリアは、次々と発進する。避けると勝手に爆発していく彼らは、戦場に穴ぼこを作る達人だろう。
『隊長! 制御出来ません!』
『構わん! そういう性能なのだから!』
『えぇ……』
最新鋭パンジャンキャバリアと言えど、制御不能なのは相変わらずだった。
シルヴィ・フォーアンサー
……何あれ。
『欠陥兵器というしかないな、バグパイプを付けるとか理解不能だ』
ヘンテコ兵器でも自爆に巻き込まれたくはないね。
負けじとシルエット・ミラージュで数を増やしてブレイン・ウォッシュで暴走機体をコントロールするよ、ヨルにもハッキングで手伝ってもらう。
一箇所に飛ばして纏めたらガトリング砲、ミサイル、
ハイペリオンランチャーを一斉発射して爆発処理するよ。
……こういう時たーまやっていうんだっけ?
『何処で学んだか知らんが違うぞ』
「……何あれ」
シルヴィは唖然とした表情でパンジャンキャバリアを見ていた。
『欠陥兵器というしかないな、バグパイプを付けるとか理解不能だ』
サポートAIのヨルも謎過ぎるその仕様に呆れる他無かった。
バグパイプの音色が鳴り響く。自爆特攻に特化した暴走族が暴れる前にシルヴィはUC《シルエット・ミラージュ》を発動し、14機の自機【ミドガルズ】の分身を召喚する。更にそこから放たれるのは模倣されたUC《ブレイン・ウォッシュ》による洗脳電波。ヨルのハッキングもあってか、動きを手中に収めていく。
飛翔力を得ていたパンジャンキャバリアは一ヶ所に向けて飛んで行く。そこへ両手から【RSガトリングキャノン✕2】を、両肩から連装型多弾頭仕様の【RS-Sミサイルポッド】を、そして最後にミドガルズのバックパック左右から放たれる【BS-Sハイペリオンランチャー×2】からの超巨大荷電粒子ビーム砲を集中砲火する。
――DOOOOOOOOM!!
空中で一気に爆発したパンジャンキャバリア達。
「……こういう時たーまやっていうんだっけ?」
『何処で学んだか知らんが違うぞ』
どちらかというと汚い花火だろうか、纏めて処理された
言うて最新鋭のパンジャンキャバリア達だった。
大成功
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ベルト・ラムバルド
アドリブ上等
んな!?キャバリア!?あれがキャバリアなのか!?
…パンツァーキャバリアよりもアレなんじゃないのか?
まぁあんなんでもキャバリアならば騎士ベルト・ラムバルドは負けはせんがな!行くぞー!
キャバリア駆って引き続き戦闘!
情報検索と情報収集、戦闘演算と窮地の閃きで敵の軌道を見切って回避
避けれそうになければ剣を振り回し鎧無視攻撃で切断!自爆には盾受けとオーラ防御で衝撃を防ぐ!
そしてUCで戦えば戦うほど私は強くなる!あの訳の分からんキャバリアなんかを蹴散らしてやるー!
…しっかし廻るキャバリアかい
戦ってるこっちも目が回りそうになるなぁ…
「んな!? キャバリア!? あれがキャバリアなのか!? ……パンツァーキャバリアよりもアレなんじゃないのか?」
ベルトは驚愕のヤバい見た目に、やや興奮気味で引いていた。
「まぁあんなんでもキャバリアならば騎士ベルト・ラムバルドは負けはせんがな! 行くぞー!」
『あんなんでもとは何だー!! 発進!』
引き続き【パロメデス】に搭乗してUC《ハイカラ・バトルセンス》を発動しながら敵の情報を押さえるベルト。
あるパンジャンキャバリアが自爆特攻を仕掛ければ、収集した情報と見切りで回避し、あるパンジャンキャバリア2機が連続特攻してくれば、【BXビームセイバー】で前衛を斬り刻み、後衛の爆風をEPキャバリアシールドである【ガラード】及びオーラ防御でダメージを最小限に抑えていく。
更に、UCの効果によって戦闘を継続すればするほど強くなっていく為、いくら自爆してもパロメデスに効く事は滅多になくなる。
「(……しっかし廻るキャバリアかい、戦ってるこっちも目が回りそうになるなぁ……)」
自爆特攻をUCで鍛えた勝負勘で見切りながら、戦闘を継続していくベルトとパロメデス。
相手も連続自爆特攻が効かぬと踏んだか、控えめに突撃してくるようになったのを見てベルトは叫んだ。
「それでもまだ来るのか!?」
あくまで控えめになっただけの自爆を避け続け、いよいよ相手の数も減ってきたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
ハリー・オッター
【🦝と獺】
また、こいつ等かよ。
クロムキャバリアでも対峙した奴らだったけどな。
そして、ここはクロムキャバリアではない。
なら、こっちの番だぜ。
奴らも飛ぶのは前にも見たから、ここは一気に飛んでUC使用してから突撃して一気に潰しておく。
その前に、遠距離に【エネルギー弾】を打ち込み【空爆】する。
「ま、この前のように四方八方から来るわけじゃねぇから、対処もしやすいってな」
ラスカル・ノース
【🦝と獺】
あ、来やがったな、自爆兵器が。
だったら、数で勝負だ、こんにゃろう。
だったら、鳥型メカの大群を奴らにぶつけてやるぜ。
こいつらの特性ならこれで自爆するだろうぜ。
それを切り抜けたところで、こっちはリニアレールガンで落とすだけだぜ。
「また、こいつ等かよ」
ハリーは見知った顔でパンジャンキャバリアを見つめた。
「あ、来やがったな、自爆兵器が」
ラスカルは即座にUC《ガジェットショータイム》を発動し、鳥型メカの大群を召喚する。
「だったら、数で勝負だ、こんにゃろう。こいつらの特性ならこれで自爆するだろうぜ」
鳥型メカに突っ込んでいくかのように制御不能で動くパンジャンキャバリア、そしてメカに当たり自爆するパンジャンキャバリア、哀れなり。
「クロムキャバリアでも対峙した奴らだったけどな。そして、ここはクロムキャバリアではない。なら、こっちの番だぜ」
ハリーがUC《ブルズアイ・マニューバー》を発動して飛空艇【空中戦艦Vストーム】の激突ダメージを無効化し攻撃に貫通属性を付けたところで、バグパイプを鳴らしながら飛んで来ようとするパンジャンキャバリアにエネルギー弾を撃ち込み空中で爆発させる。
「ま、この前のように四方八方から来るわけじゃねぇから、対処もしやすいってな」
ハリーが空中から空中へとパンジャンキャバリアを汚い花火にしている所で、【リニアレールガン】を持ってラスカルは鳥型メカを運よく変な軌道のおかげで回避したパンジャンキャバリアへと向ける。
「発射!」
一発リニアレールガンの弾が撃ち込まれれば、制御どころか装甲も失いあっという間に爆発していく。ハリーの空爆も合わせて連鎖爆発は留まる所を知らない。
BOMB! BOMB! BOMB!
――戦場はそこら中が穴ぼこだらけになっていた。
「こりゃあ酷いな、まるでここら一帯、地雷でも埋まってたみたいだぜ」
ラスカルがリニアレールガンを瞳から下げて戦場を見渡した。
「次に出て来る奴が動きづらくなるぐらいだから、心配はねぇ。ま、もっともこっちも多少動きづらくなるかもしれないが」
ハリーはパンジャンキャバリア全てを空爆し終えたのを確認して、ラスカルと合流するために高度を下げていくのだった。
大成功
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第3章 ボス戦
『俗物軍人『ブタ将軍』』
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POW : トンカツ作戦
戦闘用の、自身と同じ強さの【レベル×20体の歩兵】と【レベル÷10両のパンツァーキャバリア】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。
SPD : ビフカツ作戦
【サーベル】を向けた対象に、【自身が指揮する兵士達の機銃掃射】でダメージを与える。命中率が高い。
WIZ : カツレツ作戦
【信号弾】を合図に、予め仕掛けておいた複数の【兵隊】で囲まれた内部に【カノン砲から発射される榴弾】を落とし、極大ダメージを与える。
👑11
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●ついたあだ名は『動ける豚肉』
『何、もうあの最新鋭パンジャンキャバリアも突破してしまったというのか? トンでもない奴らだな』
重い腰を上げて、ゾルダートグラードのキャバリアに乗り込む俗物軍人『ブタ将軍』。
『やっぱり借りた自爆兵器はいかんな、せめて
リモコン式でなければ。私が直々に丼ものにしてやろう! ブッヒッヒッヒッヒ!!』
将軍自らキャバリアで出動し、猟兵達を親子丼(隠語)や天丼(隠語)にすべく動き始めたのだった。
シルヴィ・フォーアンサー
……モフモフじゃなくて残念。
『もふっとした髭は生えているがな』
パラライズ・ミサイルで動きを止めてる間にハンドレッド・イリュージョン。
144機複製を作ってその中に紛れちゃう。
本物が分かるかな、外れたらハンバーグ(隠語)にしちゃうよ。
ガトリング砲の集中射撃で叩いてミサイルで焼いて
ハイペリオンランチャーでしっかり中まで火を通す。
……焼きすぎたかな、失敗。
『どうやっても美味くはならないと思うぞ』
……ところで丼ものにするってどういう意味だったんだろう。
『さてね、深い意味はないだろうから気にするな』
「……モフモフじゃなくて残念」
シルヴィは呟く。俗物軍人『ブタ将軍』はつるっとしたタイプの豚である。
『もふっとした髭は生えているがな』
作戦開始だ。UC《パラライズ・ミサイル》を発動し、着弾地点に高圧電流を撒き散らすミサイルを放って敵機の動きを止める。
『ブフッ、何おう! ビフカツ作戦、開始ィ!』
俗物軍人『ブタ将軍』がサーベルを向けると、兵士が将軍の代わりにと現れる。だがしかし。
『どれを撃てば宜しいのでしょうか!』
兵士達からはそのような声が返ってくる。
『何、どういう……ブッブヒィッ!?』
――同時使用したUC《ハンドレッド・イリュージョン》により、144機の【ミドガルズ】が場に現れていたのだった。
「本物が分かるかな、外れたらハンバーグ(隠語)にしちゃうよ」
『何ィハンバーグ(隠語)だとォ!! 猟兵のくせにトンでもなく恐ろしい事を!』
どうやら隠語として存在したらしい。ともかく、【RSガトリングキャノン✕2】の集中射撃と両肩からの【RS-Sミサイルポッド】の連装型多弾頭ミサイルでジューシーに焼いていき、バックパックの左右から【BS-Sハイペリオンランチャー×2】を用いてしっかり中まで火を通す。
『あちぃ!! あちぃブヒィィィ!!!』
コックピットの中で温度センサーが
異常を示す中、白目を向きかけながら悶える俗物軍人『ブタ将軍』。
「……焼きすぎたかな、失敗」
『どうやっても美味くはならないと思うぞ』
「……ところで丼ものにするってどういう意味だったんだろう」
『さてね、深い意味はないだろうから気にするな』
丼ものは丼もの。それ以上それ以下の何ものでも無いのである。丼ものを未然に阻止した、シルヴィであった。
大成功
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ベルト・ラムバルド
アドリブ上等!
トンだ野郎が現れたものだ!まさか本当にブタの将軍とは!
ブタ退治か…だがベルト・ラムバルドは騎士だ!
獅子がごとくブタを狩ってやろうじゃないか!行くぞ!
相も変わらずキャバリア操縦し覇気を放ちながら突撃!
敵が召喚した歩兵なんぞ武器を振るいなぎ払う!
生身でキャバリアに勝てるものかバカタレ!纏わりついても振り払ってやる!
パンツァーキャバリア共は剣を振るい鎧砕きと鎧無視攻撃でスパッと切り捨ててやる!
ぶくぶくと脂肪みたいに肥大したプライドを持つ貴様に相応しいUCだ!
サークランサーを振り回し将軍のキャバリアを串刺して巨人殺しの一撃!
そして零距離荷電粒子ビームを発射してポークステーキにしてやるー!
「トンだ野郎が現れたものだ! まさか本当にブタの将軍とは!」
ベルトは驚愕しながらその豚面を拝めていた。
「ブタ退治か……だがベルト・ラムバルドは騎士だ! 獅子がごとくブタを狩ってやろうじゃないか! 行くぞ!」
【パロメデス】に引き続き搭乗して、俗物軍人『ブタ将軍』が呼び出した大量の歩兵を薙ぎ払っていくベルト。
「生身でキャバリアに勝てるものかバカタレ!」
歩兵がしがみ付いたら、無理やり引き剥がしてからの薙ぎ払いを決めていく。
そしてパンツァーキャバリアの将軍直々の精鋭部隊達は、キャバリア用の剣を振り、一刀両断していく。
『ブヒィ!? 私のトンカツ作戦が効かぬとは!!』
更に、トンカツ作戦中は動けない俗物軍人『ブタ将軍』の乗るパンツァーキャバリアに接敵してベルトは【RBXSサークランサー】をパンツァーキャバリアへと串刺しにする。
「ぶくぶくと脂肪みたいに肥大したプライドを持つ貴様に相応しいUCだ!」
UC《巨人殺し》を発動し、体高やレベルや
プライドが高い相手への射程とダメージが増加し――零距離荷電粒子ビームをコックピットに直接流し込んだ。
『ブヒィイィィィッッ!!!』
ポークステーキ(隠語)になるまで痛めつけられ、将軍専用パンツァーキャバリアの
修理機構が自動で働き始めている間もぐったりとコックピットにもたれかかっている俗物軍人『ブタ将軍』を見て、ベルトはよしとガッツポーズをしながら【RBXSサークランサー】を引き抜くのだった。
大成功
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ラスカル・ノース
【🦝と獺】
またこいつか。
おい、ハリー。今回も豚だぜ。
丼がどうのこうの言ってるけどなぁ、オレっちはうまくねぇと思うぜ。
主に毛皮取られる用だが、それも嫌だぜ!!
今回は、豚どころかワニまで襲うカワウソ付きでな…
空をみやがれぇっ!(本当に空中戦艦が見える)
…隙ありっ!!(UCで整えてから豚に撃つ)
テメェが肉になるんだぜっ!
…まぁ、むしろ、ハイエナにでも食わせおけ。同じところに囚われていた奴だがよぉ、紹介するからよぉ。
ハリー・オッター
【🦝と獺】
豚かよ。
おいラスカル、こんな豚より、魚を用意しろよ。
こんなんは食いたくねぇじゃん!
ま、UDC行きゃ、食べ応えのある邪神がいるみてぇだし。
んじゃ、空中戦艦で奴の近くに来るじゃん。
キャバリア出してきたなら、こっちは、波動砲ぶちかますんでな。
まさしく豚の丸焼きになるってことじゃん。
あ、ハイエナに知り合いいるんかよ、そこのアライグマ。
「またこいつか」
「豚かよ」
ラスカルとハリーは揃ってシチュエーションに複雑な感情を抱いていた。前に戦った事があるのだろう。
「おい、ハリー。今回も豚だぜ」
「おいラスカル、こんな豚より、魚を用意しろよ。こんなんは食いたくねぇじゃん!」
「丼がどうのこうの言ってるけどなぁ、オレっちはうまくねぇと思うぜ。主に毛皮取られる用だが、それも嫌だぜ!!」
『ブフゥ、毛皮がお望みか? なら二匹まとめて毛皮にしてやろう!! トンカツ作戦開始だブヒィィィ!!』
別にそんな事は全く言っていないのに、俗物軍人『ブタ将軍』の命令で歩兵とパンツァーキャバリアが召喚されていく。
『この
トン海戦術、躱せまい! ブッヒッヒッヒッヒ!!』
しかしラスカルは驚かない。
「今回は、豚どころかワニまで襲うカワウソ付きでな……空をみやがれぇっ!」
『空? ……あ』
「ま、UDC行きゃ、食べ応えのある邪神がいるみてぇだし」
ハリーは既に【空中戦艦Vストーム】にて待機していた。UC《波動砲》を発動し、極大威力の波動砲がパンツァーキャバリアを焼き払う。ついでに俗物軍人『ブタ将軍』のパンツァーキャバリアにも命中する。
『ブフォォォオォォ!?』
焼かれていく豚肉に対し、UC《オーバーフレーム換装》を発動して射撃するラスカル。
「……隙ありっ!!」
『ブゴオォォオォ!!』
「テメェが肉になるんだぜっ!」
「まさしく豚の丸焼きになるってことじゃん」
プスプスと音を立てて自壊する、将軍の乗ったパンツァーキャバリア。
「……まぁ、むしろ、ハイエナにでも食わせておけ。同じところに囚われていた奴だがよぉ、紹介するからよぉ」
「あ、ハイエナに知り合いいるんかよ、そこのアライグマ」
ハイエナに食べられるのがお似合いの、焼け焦げて丸焼きを越えてウェルダンになった俗物軍人『ブタ将軍』。最早肉汁も出ない。勝利を確信した二人は、残る処理をハイエナの如く群がるシュタルクヴォルフ兵に任せるのだった。
大成功
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