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【みんなで夏祭り♪】お祭りと素敵な花火と

#アナザープレヱス・リフレイン #みんなで夏祭り♪ #日常シナリオ


「にゃにゃーーーん!! みんなに朗報なのにゃーーー!!!」
 何故か浴衣姿のミーヤ・ロロルド(にゃんにゃん元気っ娘・f13185)がやってきた。
「帝都で残暑の夏祭りが行われるのにゃー!! だから、みんなと一緒に行こうなのにゃーー!!」
 と言いながら、手に持っていたお祭りのチラシを配っていく。
「まあ、花火もあがるんですね。それに、屋台もたくさん来るようですわね」
 響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)も(彼女は普段着だ)楽しそうにチラシを受け取っている。
「かき氷……りんご飴……花火……」
 なんだか、エンディカがチラシを受け取って、ぽわぽわしていた。
「あーその、分かったわ。一緒に行きましょう」
「わーい、やったー!!」
「一緒にいこうなのにゃ!!」
 エンディカとミーヤが手を取り合って、喜んでいるようだ。
「それじゃあ、皆さんのために、浴衣も用意しておきますね」
 しかもリズが浴衣を手配してくれるという。
「いつもお手間おかけします」
 そこにいたキヨが思わず、頭を下げた。
「確か……神社の裏が花火を見る絶好の場所だったな」
「そうそう、そこでカップルが告白したりもするんだよな!」
 海斗と涼介がそう加える。
「楽しい夏祭りになりそうだな」
 最後に、アス・ブリューゲルト(蒼銀の騎士・f13168)が、瞳を細めてそう締めたのだった。

 楽しい楽しい夏祭り。
 夜の屋台巡りに花火……みんなもぜひ、お誘いあわせの上、どうぞ!!


柚葵チハヤ
 というわけで、こんにちは。柚葵チハヤです。
 今回のアナリフの日常シナリオは、ズバリ夏祭りです!! 時期がズレちゃいましたが、夏祭りなんです!!
 みんなで楽しく、夏祭りを堪能しちゃいましょう♪

 今回の指針はこちらになります。

 (1)屋台を楽しむ。
 屋台の射的や金魚すくい、それにグルメを堪能するのは、こちらになります! 大抵のものはありますので、やりたいもの、食べたいものをプレイングにどうぞ!!

 (2)川辺で花火大会!
 こちらは、賑やかな川辺で花火を楽しみます。迫力のある花火をたまやーと楽しんでくださいね。

 (3)神社で静かに楽しむ。
 静かに楽しみたい方はこちらで。裏の森では、蛍が見られるそうですよ。遠くの花火や蛍を見て、ゆっくりとお楽しみください。

 また、浴衣の衣装はリズが手配して、レンタルも可能です。好きな浴衣でぜひお楽しみくださいね。
 複数で参加する際は、お相手の名前やID、グループ名もお忘れなく。
 そうそう、アナリフのイベントページでは、夏祭りの音楽も聴けますので、そちらもぜひどうぞ!!

 皆さんの楽しいお祭りプレイング、お待ちしていまーす!!
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第1章 日常 『プレイング』

POW   :    肉体や気合で挑戦できる行動

SPD   :    速さや技量で挑戦できる行動

WIZ   :    魔力や賢さで挑戦できる行動

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
ベスティア・ジェヴォーダン
(1)屋台を楽しむ。
ミッドナイト、太助同行。他PC、NPCとの絡みも大歓迎

「お、太助じゃないか。しばらく顔を見なかったからゾンビに食べられたのかと思ってたぞ」
人生経験が少なく世間知らずなので、ルールやマナー、一般常識に欠ける。
色々とハプニングを起こすので、良識ある他参加者に止められたりツッコまれたりしたい。

射的屋台
「台の上の景品を落とせばもらえるのか。動かない的なんて簡単だ!」
銃を撃つのではなく投げて、景品をなぎ倒そうとする。

タコ焼き屋台
「なんていい匂いなんだ!早く食べないならベスが全部食べてしまうぞ!」
急いで口に放り込んで熱さに悶絶する。

他にも何かズレている言動がアドリブであってもOKです。


ミッドナイト・フェアリーズ
ベスティアさんと太助さんと同行。
アドリブ歓迎。

今日は待ちに待った夏祭りね!
以下、3箇所の屋台巡りをするわ。

・射的
ベスティアさん達の射的を見学。
景品がレトロで面白いわ。

・たこ焼き
私の遊園地の売店にあるたこ焼きと比べてどうかしら。
ベスティアさん達とは違う味の物を頼んだら少し交換してみようかしら?

・アイスクリーム
実は私の中で今回の目玉はこれね。
この世界のレトロなアイスクリームはどんな外見で味なのかしら?
今後の遊園地販売の参考にするわ。

ところで、ベスティアさんは「軽いハプニング」があるらしいわ。
私、あまりカッカと怒ったりする方じゃないから多少のトラブルは大丈夫よ。

それと太助さんは屋台のお仕事お疲れ様。


役所・太助
(1)の変則で、屋台で働く、を希望

ベスティアさん、ミッドナイトさんと同行(働いてる最中出会う描写希望)

帝都庁の業務として夏祭りのための広報や用地貸出の事務に奮闘

都庁有志で屋台を出す者もいる中、夏祭り当日の太助は、より広く手伝うため、職員名札を脱ぐことを選ぶ

お困りごとはござらんか、それがしにお任せあれ
いつもの決め台詞で会場を回れば、予定はあっという間に分刻み

それでも愛する家族と回る時間はきっちり確保

昔は限界まで予定詰めたが…
この変化はきっとリフレインのせいではない
大切な存在が出来たからだ

売り子に修繕、雑用等人手不足の所を転戦し、約束の時間には愛するふわと双子のもとへ急ぎ足

この平和が続きますように



◆ドタバタ夏祭りでハプニング!?
 帝都では、残暑も名残惜しい夏祭りが行われていた。
 そんな中、都庁に努める役所・太助(人間の公務員・f39613)は、もうなんというか、お祭りの前準備からして、忙しかった。
「太助さん、食事処用の椅子が足りんけど、どこかいな?」
「あ、それなら直接持ってくるでござるよ!」
「太助さーん、向こうで揉めてるみたいなんだけど……」
「な、なんですと! それは一大事! それがしに任せるでござるよっ!!」
 役員であれば、役員用の名札を胸につけているのだが、太助はそれをあえて外して、祭り成功のために奮闘していた。
 だから、祭りの実行員達には、どこか親近感がある同じ実行員のように見えており、話しやすさも相まって、祭りに関する困りごとは太助にと集中していた。
 その結果、生まれたのは……。
「め、目が回るでござるよ……!!」
 その目をシャキっとさせるため、時折、カレン達が持ち込んだ滋養強壮飲料エナジードリンクをごくごく飲んで、他の役員よりも忙しくしていた。
 だからこそ、当日は太助を休ませようと、祭り関係者達は、密かに動いていたのだが……。
「た、太助さーん、すまないが、たこ焼き屋を手伝ってくれんか! 手伝ってくれるじいちゃんが腰をやっちまってなぁ!!」
 小さな声でばかーと叫ぶ祭り関係者達をよそに、その屋台屋の兄ちゃんは、そのまま笑顔の太助を連れて行ってしまった。
「よし、皆の衆。今日の太助さんの仕事は、たこ焼き屋だけだ! 後で人員をたこ焼き屋に派遣して、太助を休ませるぞ!」
「おおおっ!!」
 そんなことが動いているとは、忙しすぎてる太助には、全く気付かなかったようである。

 一方、その頃。
「今日は待ちに待った夏祭りね!」
 そううきうきと夕方の屋台を歩くのは、ミッドナイト・フェアリーズ(フェアリーの遊園地商人なお姉さん・f36847)だ。小さな体でふわふわと漂いながら、様々な屋台を楽しげに眺めている。
「ああ、夏祭りだ! ベスも楽しみにしていたぞ!」
 同じく、ミッドナイトの傍で歩いているのは、ベスティア・ジェヴォーダン(動物使いの調査員・f39599)。さっきから香る美味しい匂いにふらふらしている。なんというか、盛大なぐぎゅるるるるぅというベスティアのお腹の音が響き渡った。
「そ、そうね。まずは何か食べましょうか!」
 何かをやるにも、ベスティアのお腹の音を何とかするのが先だろう。そう思い、ミッドナイトが告げる。
「それなら……ベスはあれがいいぞっ!!」
 指さした先にあるのは、見るからに美味しそうなたこ焼き屋だ。しかもそれだけではない。
「あ、あれ?」
「お、太助じゃないか。しばらく顔を見なかったから、ゾンビに食べられたのかと思ってたぞ」
 そういうベスティアに、太助は。
「勝手に殺さないで欲しいでござるよ、ベス殿。それがし、祭りの準備で大忙しだったんでござる」
 かなりの疲労を滲ませつつも太助は、手際よく出来たてのたこ焼きを、お金と交換しつつ、人々へと手渡している。
「その……私が言うのもなんだけど、少し休んだ方が……」
「いや、それがここの屋台のおじいさんが腰を壊してしまって、手伝いできる人が……」
 と、太助が告げたときだった。
「あっれー!? 太助さんじゃん!!」
「手伝えって言われたんだけど……」
 そこに涼介と海斗がやってきた。しかも祭りの法被に鉢巻をつけて。
「涼介殿に海斗殿!? どうしてここに?」
「たこ焼き屋を手伝ってくれって、言われてさ。まあそういうことだから……」
「丁度良いところにベスティアさん達がいるじゃん。じゃあ、太助さんよろしく」
 太助の着ていた法被を脱がして、そのまま、ベスティアとミッドナイトへと渡された。
「そ、それがし……手伝いは……」
「「俺達がやるから、大丈夫!」」
 というわけで、美味しいたこ焼きを手渡されて、太助達は、そのまま屋台を食べ歩くことになったのだった。

「なんていい匂いなんだ! 早く食べないなら、ベスが全部食べてしまうぞ!」
「た、食べるでござるよ! 丁度、お腹すいてでござるし!」
 ベスティアに食べられる前に、太助ははふはふと、美味しいたこ焼きを口に運ぶ。
「ん、美味しい!!」
「じゃあ、ベスも!!」
 しかし、ベスティア、知らなかった。焼きたてのたこ焼きがこんなに熱いものだとは。
「へむぐっ!!!」
「べ、ベス殿っ!? み、水ーーーっ!!」
 その後ろでミッドナイトはというと。
「私の遊園地の売店にある、たこ焼きと比べてどうかしら?」
 うん、このたこ焼きも美味しいと、嬉しそうな笑顔を見せていて。
「あら? 二人ともどうしたの? よかったら、私のたこ焼きと交換しない?」
 舌をやけどして涙目のベスティアと、どこからか調達してきた水を渡す太助にそう、声をかけたのだった。

 たこ焼きを何事もなく(?)食べ終えた三人がたどり着いたのは、射的の店だった。
「ふむふむ……景品がレトロで面白いわ」
 どこか懐かしい雰囲気の景品にミッドナイトはそう述べて。
「じゃあ、ベス殿。勝負でござるよ」
「望むところだ!」
 二人の元に射的用の玩具の銃が配られる。
「嬢ちゃんは射的は初めてかい? 射的ってのはな……」
 おぼつかない手つきを見てか、射的のおっちゃんが、射的の仕方を教えてくれた。
「ふーん、台の上の景品を落とせば、もらえるのか。動かない的なんて簡単だ!」
 きゅぴーん、ベスティアの目が光り、そして。
「あああああ、ベス殿!! 銃本体を投げて倒すんじゃないでござるよっ!!」
 そう、ベスティアは持っていた銃をそのまま放り投げ、なぎ倒そうとしたのだ。なんだか、たくさん倒れたが、それはノーカンである。
 その後、再び正しい方法で射的をした結果。三人とも仲良く一つだけ倒したキャラメルをそれぞれ受け取ったのであった。

 次に向かったのは、アイスクリーム屋さん。
 それはミッドナイトの希望でもあった。
「この世界のレトロなアイスクリームは、どんな形で、どんな味なのかしら?」
 しかも、ミッドナイトの祭りの目玉でもあった。
「何も普通でござるよ?」
「でも、とても美味しい! やけどしないから好きだ!」
 流石のベスティアもここでは、変なハプニングには巻き込まれなかったようだ。
 ミッドナイトに手渡されたのは、小さな木の容器に乗せらた半月のドーム型をしたアイスクリームである。
 木のへらですくって食べれば、なんとも素朴で自然な味わいが、口の中に広がっていく。
 ミッドナイトのいる世界では、もう少し甘さが強いかと思われるが、この帝都のアイスクリームは、まだそこまで味は洗練されているわけではなさそうである。
 しかし、その素朴さの中にも、なんだか昔を思わせるような懐かしさが感じられた。
「本当、美味しいアイスクリーム。食べれてよかったわ」
 そうにっこりミッドナイトが微笑むと、いつの間にか、空には大きな花火が打ちあがっていた。

 こうして、三人のお祭りは綺麗な花火を見上げて、終わりを告げたのである。

「ただいまー!」
 ベスティアは、ほくほくした顔でグラウェルのいる家へと帰ってきた。
「おかえりなさい、ベス。とても楽しんできたようですね」
「ああ、とっても楽しかった! それと……これはおみやげだ!」
 そういって、ベスティアが手渡したのは、あの射的で手に入れたキャラメルだ。箱からひとつ取り出して、それをグラウェルの手の中に入れる。
「太助が言ってたぞ! 疲れた時には甘いものが一番だって」
「ありがとうございます。大事に食べますね」
 くしゃくしゃとベスティアの頭をなでると、ベスティアもとても嬉しそうに笑みを見せて。
 こうして、二人は楽しい夜を過ごしたのであった。


◆太助休ませ隊の密やかなる暗躍の結果
 お祭りは一日だけではない。
 太助は翌日も忙しそうに走り回っていたが……影で暗躍する祭りの実行員らのお陰かそれとも……。
「家族といる時間も、なんとか確保できたでござるよ」
 目の前には愛する妻と、双子の子供たちの姿が見える。

(「昔は限界まで予定を詰めていたが……この変化はきっと、リフレインのせいではない」)
 お祭りの屋台で笑顔を見せる家族の姿を見て、太助は気持ちを新たにする。
「大切な存在が、出来たからだ」
 と、そのときだった。
「おとーさーん、早くー!」
「おいてっちゃうよー!」
「わわわ、待つでござるよっ!!」
 子供たちの言葉に慌てて、太助は走り出す。

 願わくば……この平和が続きますようにと。
 そう思わずにはいられない、太助だった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​


※マスターより
 獲得リストの記載が抜けていました。上記のリプレイで獲得したものは、以下の通りです。

 全員:アイテム「思い出のキャラメル」を獲得しました。後ほど、獲得リストをご確認ください。
 
アルフィナーシャ・ミェーチ
(1)屋台を楽しむ
甘味を総なめしたあと、射的に挑戦
「はぁ~やっぱり餡子は癒されますの。餡子isGODですの」

「よろしいのですか?ご店主。わたくし、射撃の腕にはいささか自信がござますの」
銃を丹念に調べ、材質、砲身の長さ、形状などから、どう弾が飛ぶのか、おおよその見当をつける。
「なるほど。よくわかりましたの。さて・・・このような近い的に当てることなど、わたくしにとっては、ツチノコ砕々であることをお見せいたしましょう」


最後に神社に立ち寄り、勝利を祈願する。
(神よ。我が剣に加護を。全ての邪を打ち払う力を与え給え・・・)

※アルフィナーシャは信仰に篤いですが、宗派にこだわりはありません

アドリブ、絡み歓迎



◆思いがけない再会と
 賑やかな夜店を歩くのは、豊かな緑髪を揺らす若い少女。
「はぁ~、やっぱり餡子は癒されますの。餡子 is GODですの」
 まずはと購入したヨモギ大福は大当たりだった。それを幸せそうに頬張りながら、アルフィナーシャ・ミェーチ(美徳令嬢・f39600)は、動きやすいいつもの服装で祭りの通りを歩いていた。
「その大福、美味しいよね」
 と、後ろから突然、声をかけられた。懐かしいその声の主は。
「へ、あっ!? へ、へい……もぐぐ」
 その者を呼ぼうとして、口を塞がれた。
「ごめんね、アーシャ。今、その言葉を口にされたら、ちょっと面倒なことになるから」
 あれから5年。幼い男の子はいつしか少年へと成長していた。
 そう、目の前にいるのは第50代帝の慶仁だった。
「楽しそうなお祭りをやっているって聞いて、こっそり抜け出してきたんだ。もちろん、これが終わったらすぐにでも帰るつもりだよ」
「他の方々にはお伝えしたんですか?」
 二人は歩きながら、甘味を買っていく。
「まさか。止められるから、何も言わずにこっそりとね」
 一般的な服を着ているが、その立ち振る舞いから、既にどのような少年かは察せられるようである。
「この日のために、お小遣いもちゃんと用意してきたんだから」
 と、首から下げるお財布を手に、飛び切りの笑顔を向ける帝に、アルフィナーシャは思わず、頭を抱えそうになった。帝はこっそりお供の者達を巻いて来たと言ってはいるが、彼の知らないところで護衛が数人、ついてきているのがわかる。
「それに……アーシャがなかなか来てくれないから」
「それはその……」
 言えるわけがない。せっかく事件は解決したのに、その事件が終わらず、続いている。もしくは新たな火種が起きているとは。
 恐らくこれは、帝にとって息抜きの機会なのだろう。
「わかりましたわ。ご一緒に回りましょう。ですが……甘味を総なめしますので、そのつもりで」
「うんうん、甘味を総なめ……えっ!?」
 アルフィナーシャの言葉に驚く帝の顔が、少しおかしくて。
「ええ、次はこのりんご飴ですわ! あ、み……こほん。よしさんは、食べれる範囲でいいですから」
「あ、う、うん、わかった」
 こうして二人のお祭りが始まったのである。

「こんなにたくさんの甘味があるとは、思ってもみませんでした」
 それでも、半分くらいはついてきた帝に、アルフィナーシャは驚いて。もしかしたら、帝も甘味が好きなのかもしれない。
「帰ったら、歯磨きしないと……」
 そう告げる帝の横から、アルフィナーシャは、とある店を見つけた。
「まあ、射的ですわ!」
 目を輝かせて、その店に飛び込んでいく。
「アーシャはこれ、好き?」
「ええ、それに……あのぬいぐるみ可愛いですわね」
「へいらっしゃい! やってくかい? まあ、嬢ちゃんには難しいかもしれないかもね」
 そう店主も歓迎してくれた。その言葉に、アルフィナーシャは笑みを浮かべて。
「よろしいのですか、ご店主? わたくし、射撃の腕にはいささか自信がございますの」
 店主から手渡されたおもちゃの銃を手にして、アルフィナーシャは、その銃をぐるりと見て、そして、再び細部を細かくみていた。
「じょ、嬢ちゃん?」
 玄人じみたその行為に、思わず店主は声をかける。
「なるほど。よくわかりましたの。さて……このような近い的に当てることなど、わたくしにとっては、ツチノコ砕々であることをお見せいたしましょう」
 ちなみに、アルフィナーシャの愛用している武器は、ミェーチ式銃剣術に用いられる銃剣である。銃の扱いにはかなり慣れている。
 鋭い視線で、可愛らしいぬいぐるみを見据えると、全ての弾を使って、見事、目的のぬいぐるみを打ち落として見せた。
「す、凄いよ! アーシャ、凄い!! 本当に獲っちゃった!!」
「これくらいのこと、当然です」
 もふもふの可愛らしい黒猫のぬいぐるみを手に、アルフィナーシャは、ちょっとだけ自慢げだった。
「ぼ、僕もあれくらいできるようにならないと……」
 ちなみに帝は、残念賞のキャラメルを手にしたことを記しておこう。

 楽しいお祭りも終盤。
 神社で見知った姿を見かけたが、アルフィナーシャは気づかないふりをした。
「よしさん……もしよろしければ、最後にこの神社に祈願しませんか?」
「うん、いいよ」
 二人はゆっくりと神社の境内へと入り、お賽銭を入れて、祈る。
(「神よ。我が剣に加護を。全ての邪を打ち払う力を与え給え……」)
 隣で帝が何を願ったのかわからないが、終わった後は清々しい笑顔を見せていた。
「一緒にお祭りを回れて、楽しかったです」
「わたくしも、楽しかったですわ」
 微笑みあう二人の夜空には、綺麗な花火が咲き誇っていたのであった。


※アイテム「黒猫のぬいぐるみ」を獲得しました。後ほど、獲得リストをご確認ください。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アルフィンレーヌ・ティタンルミエール
(3)神社で静かに楽しむ。の変則希望。巫女さんとして勤務
お祓いをしたり、家内安全、子宝成就などのお守りを販売

参拝しに来た際に、神主から、巫女さんが来れなくなって困っていたら、すごく巫女装束が似合いそうな娘を見かけたので、ついつい声をかけてしまった。無理は承知と拝まれて、断れ切れず承諾。
「わたしも一応、神の端くれ。他の神の領域を犯すのはいかがかと思いましたが、お話はつけておきました」

「世界によって、人もそれぞれ、神もそれぞれです。この世界の神々はとても奥ゆかしい方々ですので、姿をお見せになったり、直接、人界に介入されることはないでしょうね。約一名は除きますが」

アドリブ、絡み歓迎



◆神様、巫女になる!
 賑やかな夜店を通り、アルフィンレーヌ・ティタンルミエール(ユルティムママン・f28065)がやってきたのは、屋台のある場所よりもより静かな神社であった。
「まあ、せっかくだし参拝しておきましょうか」
 縁がありますようにと、少額ではあるが、いわれのある金額を賽銭箱に入れて、挨拶をしておく。
「さて、やることも終わりましたし、これからどうしま……」
「あの……そこの美しいお方」
 なにやら、忙しそうな神主らしき方から声を掛けられた。
「もし、この後……予定がないのでしたら、私と共にここで手伝っていただけませんか!」
「…………はい?」

 その後、アルフィンレーヌは、そのまま裏の神主宅に連れられて、事情を聴く羽目になる。
「申し訳ありません。無理を承知でお願いします……どうか、どうか我々を手伝ってくれませんか?」
「あの、頭を上げてください……その、困ります」
「あ、すみません」
 どうやら、今日来る予定の巫女が体調を崩して、来れなくなったらしい。そこでテンパっている神主が、誰か適切な者がいないかと探していたところに、アルフィンレーヌが……すごく巫女装束が似合いそうな娘を見かけたので、ついつい声をかけてしまった……らしい。
「……事情はわかりました」
「では、やってくれるのですか!?」
「わたしも一応、神の端くれ。他の神の領域を犯すのは、いかがかと思いましたが……お話はつけておきました」
「ありがとうございますっ!! すぐ、衣装を持ってきますね!!」
 こうして、アルフィンレーヌは、今日一日だけの巫女見習いになったのである。

 お祭りの夜ということもあり、静かな神社ではあるが、人手は多いようである。
 家内安全、子宝成就などのお守りを販売しつつ、必要とあらば、お祓いをして相手を清める場面も。
「どうして、そんな無茶なところに……」
 お祭りというのは、歓楽的な者をより歓楽的に持っていきやすくするようだ。打ち捨てられた廃屋に入って、変なものを見てしまい、おかしくなったらしい。
 そんな危険な状態も、アルフィンレーヌにとっては、赤子をひねるようなものである。さくさくっと、彼らを浄化して、元の状態へと戻してあげた。
「ありがとうございます、ありがとうございます!! この御恩、決して忘れはしません!!」
「今後、危険なところには行かないようにしてくださいね?」
 神主らにも釘を刺されて、お祓いを受けた者達は、ペコペコしながら、神社を後にしていく。
 途中、知っている者が誰かと共に、この神社を訪れていたが、忙しかったためにちょっかいをかけることなく見送ったりもした。

 そして……忙しいピークも過ぎて、後はのんびりしていられる時間帯へとなった。
「世界によって、人もそれぞれ、神もそれぞれです。この世界の神々はとても奥ゆかしい方々ですので、姿をお見せになったり、直接、人界に介入されることはないでしょうね。約一名は除きますが」
 その一名が何者かが、少し気になるところではあるが……アルフィンレーヌは今日という日を楽しんだ様子。
「今日は本当に助かりました」
「いいえ」
「これはほんの気持ちです。受け取ってください」
 そういって、神主から手渡されたのは、いくつかのお守りセット。これだけあれば、なんでもできそうな……気がしてくる。
「ありがとうございます。ありがたく受け取らせていただきますわ」
 そうして、心地よい疲れと満足感と共に、アルフィンレーヌは、仕事を終えた神社を後にしたのだった。


※称号「一日巫女さん」を獲得しました。後ほど、獲得リストをご確認ください。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2023年10月12日


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#アナザープレヱス・リフレイン
#みんなで夏祭り♪
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト