エンドブレイカーの戦い④〜燃えるエルフヘイム
●炎に包まれる森
自然豊かで穏やかな都市国家エルフヘイム。だがその様子は一変し紅蓮の炎に塗れようとしていた――。
「火が! 森が燃えてる!」
「火を消すんだ! このままだと町まで燃えてしまう!」
エルフを中心とした自警団が火を消そうと慌てて走り回る。
「クソッ! 火元はどこだ!!」
「こっちで新しく火が――ギャアアアアア!!!」
火元を探すエルフが刃のような爪で引き裂かれる。
「燃えろ……アァ……まだ足りねえ」
その炎を起こした元凶。獣の如き『『黒きバルバ』ザラーム』が返り血に濡れながら炎を見上げていた。
「……もっと、もっとだ……」
その身にはエリクシルの輝きが宿る。全身が炎を発して辺りの草木に延焼していく。
「何もかもを燃やし……全て獣に変えてくれる……」
エリクシルの力を得たバルバマスカレイドは全てを炎に飲み込み、そこにある命全てを己の暴力の一部として得ようとしていた……。
●グリモアベース
「『エンドブレイカーの戦い』が始まってしまった。敵の目的は『大地母神』を殺害し、世界と猟兵達のつながりを絶つこと。諸君には何としてもそれを阻止してもらう」
バルモア・グレンブレア(人間の戦場傭兵・f02136)が厳しい顔で作戦を告げる。
「『11の怪物』の8柱がエンドブレイカー世界へ侵攻している。まずはこれを迎撃せねば都市国家が滅んでしまう。ここに集まった者にはエルフヘイムへと向かってもらう。そこでは森に火を点け町を燃やして皆殺しにし、配下として蘇生させようとしているエリクシルの力を得たバルバマスカレイド『『黒きバルバ』ザラーム』がいる。早急にこれを討たねば森は燃え、被害はどんどん広がっていくだろう」
既に敵の侵略は開始され森は燃え始めている。急ぎ現場に向かわねばならない。
「黒きバルバはエリクシルの力を持ち、とにかく攻撃力が高く攻め一辺倒の相手のようだ。経験を積んだ諸君なら恐れる相手ではないが、一撃を貰えば大きい。油断はするな。それと敵と戦っている間にも森は燃え続けているし、炎を纏う敵は周囲を燃やし続けている。可能なら炎に対処できれば戦い易くなるだろう」
敵の放つ炎は敵には効果を及ぼさない。火を消したりと何か対処すれば有利に戦える。
「森を燃やし、そこに住まう人々をマスカレイドにしようなどと許せるものではない。人々を守って敵の思惑を阻止し、邪悪なるバルバを討ち取れ!」
バルモアの激励を受け、全てを焦土にするバルバの作戦を阻止するべく、猟兵は炎に包まれたエルフヘイムの町へのゲートを潜った。
天木一
こんにちは天木一です。
エンドブレイカーの戦いとなります。
焼き討ちに遭っているエルフヘイムの町を守る作戦となります。
燃え盛る森の危険に対処する/周囲の火を消し止めるとプレイングボーナスを得られます。
複数人で参加する方は最初にグループ名などをご記入ください。
プレイングの締め切り日などは決まり次第マスターページかタグにて。
エンドブレイカーの世界を守るため、邪悪なエリクシルの力に打ち勝ちましょう!
第1章 ボス戦
『『黒きバルバ』ザラーム』
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POW : ジ・エンド
【巨躯を持つ"燃えさかる黒炎の獣"】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD : バッド・エンド
【エリクシルが齎す赤き絶望のエネルギー】に覆われた真の姿に変身し、筋肉・骨・神経・臓器のどれかを激しく損傷する度に追加攻撃ができる。
WIZ : デッド・エンド
【弱き者どもの血が滴る"黒き獣爪"】【巨大化した獣腕での"握り潰し"】【敵をも服従させる"王者の咆哮"】で攻撃し、ひとつでもダメージを与えれば再攻撃できる(何度でも可/対象変更も可)。
👑11
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ヴィリー・フランツ
(延焼の高温に対応する為、装甲気密服を着用)
心情:縁遠い世界ではあるが…見捨てられんな。これより突入する!
手段:この状況、火元に対応した方が早そうだな。【宇宙海兵強襲部隊】を降下、小隊ごとに分散し
付け火犬を捜索する、炎を纏っているなら一番火災状況が酷いエリアにいるだろう。
発見出来たら部隊を集結、レーザーライフルで追い立てながら包囲して逃れられんようにしてやる。奴は近接に特化してる、弱るまでは遠距離からの射撃に集中し、隙を見て白兵戦に移行、俺もヒートアクスを持って吶喊する。
奴の攻撃で王者の咆哮が厄介だが、息を吸う等の予備動作を確認したら攻撃を集中させ中断させるしか無いな
●黒き獣狩り
「縁遠い世界ではあるが……見捨てられんな。これより突入する!」
高温対策に【装甲気密服】を着用したヴィリー・フランツ(スペースノイドの傭兵・f27848)は、町に迫る紅蓮の炎が燃え広がっていく森に突っ込む。
「この状況、火元に対応した方が早そうだな」
辺りを見回すと、エルフ達が懸命に消火活動に取り掛かっている。だが新たに火が点けられれば消せるものも消せはしない。
「行くぞ野郎ども、今日は
付け火犬狩りだ!」
ユーベルコード『
宇宙海兵強襲部隊』を発動し、飛行型強襲揚陸挺を空に呼び出すと重装甲気密服を着用した宇宙海兵隊の幽霊部隊が次々と降下して小隊ごとに分散して森の捜索を開始した。
「炎を纏っているなら一番火災状況が酷いエリアにいるだろう」
そう指示を出すと、しばらくして火の手の強い場所で小隊の一つが不意打ちを受けた。
「見つけたか、野郎ども集結だ。獲物を追い立てるぞ!」
部隊を集結させると、レーザーライフルを撃ち込みながら包囲して逃げ道を塞いでいった。
「なんだ……手応えがない……」
体に穴を穿たれながらも、全身から炎を発する『『黒きバルバ』ザラーム』は反撃に出て兵士を爪で切り裂く。だがその姿は薄れ消え去ってしまった。
「これでは……獣に変えられん……」
それを見てザラームが足を止めたところへ、次々と光線が撃ち込まれる。
「奴は近接に特化してる、弱るまでは遠距離からの射撃に集中しろ」
出来るだけ接近せず、敵が近づけばそれだけ離れて対処し、敵の全身から血を流させた。
「消えろ……滅べ……食らえぬものは要らん……」
加速したザラームが一気に接近すると、黒き獣爪で兵士達を引き裂き、巨大化した腕で握り潰す。
「まだまだ元気なようだが、お望みなら白兵戦に付き合ってやろう」
ヴィリーはこのままでは包囲が突破されると見て、先んじて輪を縮め兵士達にヒートブレードを持たせて白兵戦に突入する。斬撃が四方からザラームを斬りつけるが、反撃で兵士達も消し飛ばされていく。
「まとめて……消す……」
ザラームが大きく息を吸って腹を膨らませ咆哮を放とうとする。
「厄介な技は中断させる」
そこへヴィリーが踏み込み、【ヒートアクス】をフルスイングして腹に叩き込んで強固な身体に深く傷を刻む。
「ッグゥ………グゴォオオオオオオオオオオオオオオ
!!!!!」
衝撃に血の混じった息を漏らしながらも、ザラームは咆哮を放って周囲の兵士もろともヴィリーを吹き飛ばした。
大成功
🔵🔵🔵
ソウジ・ブレィブス
この森、また燃えてるんだね…燃えやすいもんね
ああ違ったね、必要なのは対処だった。
僕一人が消せる場所は限られすぎるから……そうだなあ、エッジアバランチの風力で、枝を切る葉を切り落として、対処する、でどお?風圧で消えてくれても良いんだよ、って気分だけど。ついでに、敵へと挑発。
僕は、燃えてないよ?君が燃やすなら強引にでも燃え広がるのを防ぐよ。
魔獣戦士、だからね。炎には多少慣れてるし、炙られるのは我慢するけど
敵の攻撃には、斧剣で迎え打つつもり
誰かが傍にいるなら時間稼ぎだ、話しかけて時間を稼ぐ
もしくは、その間に消火を行うなら、怪我を気にせず相手を引き止め続けるよ、ふっとばされても諦めないから
マリューズ・アビスマリア
これは酷いわね…綺麗な森がなんて無残な。
早いところ火を消さないと。
Tempesterを掲げ【天候操作】、森に雨を降らせて消火を試みるわ。
並行して怪我人の救出も、余力あれば行っていきましょう。
勿論、敵が現れたら其方への対処を優先。無事な人達に怪我人を連れて逃げるよう伝えておくわ。
戦闘では【空中浮遊】で敵と距離を取り、槍形態にしたセレニアからの【電撃】で主に攻撃。
敵は木を蹴っての跳躍で攻め込んでくるだろうから、その跳躍軌道には常注意を。
着地の隙を狙ってUCを発動。
波に呑み込んで纏う炎を消しつつ、そのまま締め上げにかかりましょう。
「この森、また燃えてるんだね……燃えやすいもんね」
ソウジ・ブレィブス(天鳴空啼狐・f00212)は紅蓮に染まる森を見て、いつか見た光景を思い出し顔をしかめる。
「ああ違ったね、必要なのは対処だった」
どうすれば火を消せるだろうかと考える。
「僕一人が消せる場所は限られすぎるから……そうだなあ、エッジアバランチの風力で、枝を切る葉を切り落として、対処する、でどお?」
試してみようとユーベルコード『エッジアバランチ』を発動し、闘気を高めて愛用するアックスソード〈双鳴慈突〉振るって無数のオーラの刃を燃え盛る森に放つ。その飛ぶ斬撃が燃える木々を切断して倒していった。
「風圧で消えてくれても良いんだよ」
弱い炎は風で掻き消え、伐採することでさらに燃え移らない空白地を作る。
「燃えろ……もっと燃えろ……何もかも消し炭になっちまえ……」
火勢が弱まったのを見た血を流すザラームがゆらりと接近してくる。
「僕は、燃えてないよ? 君が燃やすなら強引にでも燃え広がるのを防ぐよ」
ソウジは無事な姿を見せて挑発する。
「殺して……燃やしてやる……」
ザラームがエリクシルの赤いエネルギーを纏い、獣の如き姿となって飛び掛かる。接近するだけで全身から燃え盛る炎が噴き出しソウジを熱が襲う。
「魔獣戦士、だからね。炎には多少慣れてるし、炙られるのは我慢するけど」
その熱風に耐えながら刃のような爪をアックスソードで受け止める。
「引き裂かれ……死ね……」
ザラームは木を蹴って跳び回り四方八方から連続して爪を振るう。受けるソウジに強烈な衝撃を与えて押していく。だがザラームも限界を超えた動きに身体から血が噴き出していた……。
「これは酷いわね……綺麗な森がなんて無残な。早いところ火を消さないと」
燃えていく森を見たマリューズ・アビスマリア(Lullabyss・f26351)は眉をひそめ、【Tempester】を掲げて天候を操り雨を降らせる。ぽつぽつと振り出した雨が少しずつ火を消火して火事の勢いを弱めた。
「雨が!」
「今のうちに燃える木を伐ってしまえ!」
激しく燃える木はもうどうしようもないと、エルフ達が斬撃を放って伐り倒した。
「うあっ!」
「気を付けろ! 近づき過ぎるな!」
収まったと思った炎が盛り返し、熱風を浴びたエルフが倒れる。
「大丈夫? 怪我をした人は下がって。町までは延焼させないわ」
マリューズが助け起こして、無事なエルフに任せる。
「ああ! わかった!」
「あ、ありがとうございます」
抱えられたエルフが頭を下げると、町の中心に向かって運ばれていった。
「向こうで戦っているようね」
激しく金属がぶつかり合う戦闘音を耳にしたマリューズは、【海蛇竜「セレニア」】を槍形態にして握るとそちらに向かった――。
「雨か、これなら火も消せるよね」
降って来た雨をちらっと見上げたソウジが血を流しながらもザラームの爪を防いだ。
「燃やす……雨などでは消えぬ炎で……灰燼と化す」
ザラームの一撃を斧剣で受け止めたソウジが吹き飛ばされるが、木に着地して跳び戻る。
「死ね……そして獣となれ」
ザラームもまた跳躍して頭上を取り、爪を振り抜き斧剣とぶつかり合って火花を散らす。
「死ぬのはそちらの方よ」
そこへ空に浮かんだマリューズが加わり、槍から電撃を放って痺れさせた。
「ここだ! オーラエッジシュートぉ!」
その隙を見逃さずソウジが斧剣を振るってオーラの刃を幾つも叩き込む。それをザラームは腕でガードするがざっくりと斬られて血を流し地面を転がった。
「波で押し流すわ」
続けてマリューズがユーベルコード『
母なる海の抱擁』を発動し、大波を召喚してザラームの纏う炎を掻き消し、さらには押し流して周囲の燃える木の炎を消火した。そのまま海水が包み込んで締め上げザラームを拘束する。
「ガァアア! グガァアアアアアアアアアア
!!!!!」
咆えるザラームが巨大化し燃えさかる黒炎の獣となって暴れ回る。水の拘束を吹き飛ばし、辺りの炎に反応して木を薙ぎ倒していった。
「想定外だけど、少しは火を消す助けになりそうだわ」
マリューズは動く炎を見て攻撃するザラームの動きを放置して、燃える木が倒れていくのをじっと見ていた。
大成功
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クローネ・マックローネ
絡みOK、アドリブ歓迎
【WIZ判定】
普段の口調は「クローネちゃん(自分の名前+ちゃん、相手の名前+ちゃん、だね♪、だよ!、だよね★、なのかな?)」
真剣な時は「クローネ(ワタシ、相手の名前+ちゃん、だね、だよ、だよね、なのかな? )」
今回は真剣口調で話すよ。
ああ狼ちゃん。悪いけどここには赤ずきんちゃんも三匹の子豚ちゃんもいないの。
貴方の出番はないから、とっとと帰ってくれない?
UCは「クローネちゃんのヒエヒエなお友達★」を使用。
アイスエルフちゃんの氷の力で火を消し止めるよ。
攻撃はアイスエルフちゃんの氷結輪と氷の力で行うね。
相手を凍らせて攻撃を止められれば、再攻撃はできないはず。
霧島・絶奈
◆心情
愉しみましょう
この『逢瀬』を
◆行動
『獣ノ爪牙』を使用し【集団戦術】を行使
周囲の木々をなぎ倒して防火帯を作り延焼を妨害
更に軍勢の一部に音波消火器を装備させ森林と本体を消化せしめます
音は「速く動く物」ではありません
反応され避けられる心配も無いでしょう
【罠使い】の技を活かし、底に槍を配した陥穽やワイヤートラップを複数設置
これも速く動きませんので反応は困難でしょう
更に「魔法で敵を識別するサーメート」に風車を追加した物も複数設置
「速く動く物」で敵を誘引しつつ餌食とします
機を見つつ私も【範囲攻撃】する【マヒ攻撃】の【衝撃波】で【二回攻撃】
負傷は【各種耐性】と【オーラ防御】で軽減し【生命力吸収】で回復
「グゥ……ゴオオオオオオオ
!!!!」
血に塗れ手負いとなったザラームが咆える。その咆哮は当たりに突風を生み、身体から放たれる炎が撒き散らされた。
「ああ狼ちゃん。悪いけどここには赤ずきんちゃんも三匹の子豚ちゃんもいないの。貴方の出番はないから、とっとと帰ってくれない?」
普段の軽く口調とは違い、クローネ・マックローネ(快楽至上主義な死霊術士・f05148)は森を燃やし町すらも灰に変えようとしている獣の如き敵に向け、ユーベルコード『
クローネちゃんのヒエヒエなお友達★』を発動する。
「アイスエルフちゃん、氷の力で火を消し止めちゃって」
デウスエクスの『アイスエルフ』の女性の霊が現れ、戦輪『氷結輪』から冷気を放って辺りの気温を下げ炎を消し去っていく。
「邪魔を……するな……」
ザラームが炎を消そうとするクローネを睨みつけ、素早く接近すると獣爪を振るう。それを間に入ったアイスエルフが氷結輪で受け止め手を凍らせる。
「潰れろ……」
獣腕を巨大化させてザラームは強引にアイスエルフを掴む。だがそこから熱を奪い腕を伝って肩まで凍結していく。
「凍っちゃえば再攻撃はできないよね」
クローネは敵を凍らせて攻撃を止めた。
「ガァア、アガッ
!!!!」
咆哮しようとしたザラームの顔まで凍りつき、完全に攻撃を封じ込めた。
「黒き獣ですか。森ならば狩りですね。愉しみましょう。この『逢瀬』を」
微笑む霧島・絶奈(暗き獣・f20096)はユーベルコード『
獣ノ爪牙』を発動し、屍者の軍勢を召喚して集団として運用し周囲の木々をなぎ倒し、防火帯を作り延焼を防ぐ。さらには軍勢の一部が音波消火器を持って火災を消火してく。
「グ、ガアアアアアアアアアアアア
!!!!!」
凍結していたザラームの体が黒く燃え上がり、理性を失くして巨大な獣となって冷気の拘束を解いた。そんなザラームの黒い炎を消火しようと音波消火器が向けられる。
「音は「速く動く物」ではありません。反応され避けられる心配も無いでしょう」
ザラームは屍兵を無視して熱風で動く草木を切り払う。その間に絶奈はゆっくりと底に槍を配した陥穽やワイヤートラップを複数設置していく。
「これも速く動きませんので反応は困難でしょう」
屍兵がそちらに動くことでザラームが反応して罠地帯に飛び込む。
「ガァッ
!!!!」
ワイヤーが引っ掛かり動きが鈍ると、落とし穴に嵌って刃が刺さる。
さらにはサーメートを仕掛けた玩具の風車を幾つも設置し、そこへ飛び込んだザラームが爆炎に飲み込まれて吹き飛んだ。
「性質を理解していれば罠に嵌めるのは簡単です」
絶奈は動くものに反応する獣は容易い相手だと翻弄した。
「ググ……何故……死んでねえ……」
元の姿に戻ったザラームは自らの傷が深くなり、獣化しても倒せぬ相手に不思議そうに首を傾げた。
「ただ速く動けるようになっても、理性を失ってしまえば効果的な運用は困難です。相手を見て使うべきでしたね」
絶奈はそこへ黒剣と白槍を振るって衝撃波を叩き込み、体勢を崩すと屍兵の軍勢が槍を突き入れる。
「獣を……全てを奪い尽くす獣の軍勢を……」
さらなる力を求めてザラームは燃え上がって火によって焼き払おうとする。
「貴方のお友達になりたい人はここにはいないの。だから貴方のお友達がいっぱいいるところに送ってあげるよ」
クローネはアイスエルフの力を使って冷気を叩きつけ敵の全身を凍らせて氷像に変えた。
「粉々に砕くとしましょう」
そこへ絶奈と軍勢が攻撃を加え、ひびが入り氷像が砕ける。
「足りねえ……血が……肉が……」
氷の中からあちこちの肉が抉れた満身創痍のザラームが姿を現す。
「もっと……もっと力を……」
ザラームはエリクシルの力で全身を輝かせ、暴風のように暴れ回って近くの軍勢を吹き飛ばし、止めようとするクローネと絶奈の頭上を越えて距離を取った……。
大成功
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支倉・新兵
炎への対処、ね
どのみち燃え盛る中で狙撃体勢で身を潜めるなんて冗談じゃない
ここは炎の影響のない射程外から長距離狙撃で撃ち抜くしかない、か……まあ、いつも通りとも言うけれど
戦場内にドローン展開、戦場内の視界確保と地形把握や位置情報を収集しUCの使用条件をクリア
自分は火災の影響の及ばない位置からドローンからの情報を元に弾道計算の後UC発動
森の中でも跳弾狙撃なら木々や遮蔽に跳弾させて射線は通る、問題はない筈
……近接戦に持ち込まれれば追加攻撃なんてされるまでもなく消し飛ぶからね
跳弾でその都度射線を変え、更に展開させたドローンから音声発生機能で銃声を発して攪乱、こちらの位置を気取られ接近される前に仕留める
月夜・玲
エルフの森焼かれがち問題
森を見たら焼かずにはいられないのかな???
ま、冗談はさておき折角の森が燃やされるのはしのびないし
消火と討伐と、さっくりいこう!
《RE》IncarnationとBlue Birdを抜刀
『天候操作』、火の近くに雨雲を生み出し少しでも消火と防火の手助けに
【剣技・蒼嵐剣】起動
距離を詰め、高速の斬撃でまずは攻撃!
同時に風の刃も飛ばして追撃だ
軌跡に残る竜巻でザラームを覆い、纏う炎を上空へ『吹き飛ばし』周囲へ燃え広がらない様に対処
何度炎を纏おうともその都度吹き飛ばしてあげよう!
正面から斬り合い追加攻撃も剣で『武器受け』して凌ぎ合う
小賢しい放火なんてやめて、真正面からやり合ったらどう?
「炎への対処、ね」
支倉・新兵(狙撃猟兵・f14461)は離れた位置から町を包むように燃える森を見る。
「どのみち燃え盛る中で狙撃体勢で身を潜めるなんて冗談じゃない。ここは炎の影響のない射程外から長距離狙撃で撃ち抜くしかない、か……まあ、いつも通りとも言うけれど」
やることはいつもと変わりないと、【サングラス型ターゲッティングデバイス】を装着すると燃え盛る場所に向けてAI搭載多機能戦術ドローン【ハミングバード改】を展開し、死角が生まれないように戦場の視界を確保し、地形や敵の位置情報を収集する。
「見つけた。動きを予測し、足を止めた一瞬を狙う……」
狙うポイントを幾つか決め、膝立ちになってちょうどいい高さの倒れた木に狙撃ライフル型アサルトウェポン【ハティ】を乗せて構えると弾道計算を行う。
「森の中でも跳弾狙撃なら木々や遮蔽に跳弾させて射線は通る」
ほんの数mmの修正でも弾丸は幾通りにも角度を変える。そして引き金に指をかけその一瞬を待った――。
「エルフの森焼かれがち問題。森を見たら焼かずにはいられないのかな???」
エルフヘイムはいつ来ても焼かれているイメージがあると、月夜・玲(頂の探究者・f01605)は敵のワンパターンに呆れたように冷たい視線を向けた。
「ま、冗談はさておき折角の森が燃やされるのはしのびないし、消火と討伐と、さっくりいこう!」
【《RE》Incarnation】と【Blue Bird】を抜刀し、天候に干渉して雨雲を生み出して雨を降らせ、森を濡らして少しでも消火と防火を行う。
「雨を……止めろ……」
ギロリとザラームが睨みつけ、身体から放つ炎が周囲の雨を蒸発させて湯気を上げる。
「止めろと言って止めるとでも?」
対峙する玲は殺気に怯まずユーベルコード『
剣技・蒼嵐剣』を起動し、相手が動く前に飛び出して距離を詰め、音を超える速度の斬撃を袈裟斬りと横薙ぎに浴びせて、同時に放った風の刃が追撃して傷を深めた。
「ゴォオオオオオオオオオオアアア
!!!!!」
咆えるザラームがエリクシルの力で強化され全身が燃え上がる。だが斬撃の軌跡に残る竜巻が炎を上空に吹き飛ばした。
「何度炎を纏おうともその都度吹き飛ばしてあげよう!」
玲は風を操り炎を広がらないように空に散らした。
「燃えろ……死して獣となれ……」
ザラームの体が再び炎を発す。だがそれもまた風で吹き消された。
「小賢しい放火なんてやめて、真正面からやり合ったらどう?」
「殺す……頭から……叩き潰す……ガァアアア
!!!!!!」
玲の挑発を受けた地面が爆発するような勢いで飛び出したザラームが爪を放つ。それを玲は両手の剣で受け止め、止まらぬ連撃を激しい衝撃に後退しながらも凌ぐ。
「なかなか強烈だけど、こっちは一人じゃないんだよ」
玲が敵の注意を引き付け大振りの振り下ろしを剣をクロスして受け止めた。
(もう少し……まだ………ここだ――)
じっと待っていた新兵が誤差を修正し、ユーベルコード『
跳弾狙撃』を発動して引金を引き、放たれた弾丸は木に当たり岩に当たり跳弾を繰り返してザラームの頭部を撃ち抜いた。
「ガァッ!!!」
大量の血が流れ出てザラームは驚いた顔をして辺りを見回す。だが攻撃してきた相手の姿は見えない。
「ゴォオオオオオオオオオオ
!!!!!」
雄叫びを上げるとエリクシルの赤きエネルギーを纏い、爪を振るって木々を薙ぎ払って新兵を探す。すると銃撃音が聴こえそちらに向かって突進して木を薙ぎ倒した。だが姿は見当たらない。
「……近接戦に持ち込まれれば追加攻撃なんてされるまでもなく消し飛ぶからね」
撃ち終えた新兵はドローンから銃声を発して攪乱し、大きく銃身を動かし射線を変えて次弾を放ち、全く違う跳弾の軌跡を描いて背中から敵の胸を撃ち抜いた。
「さっくり終わらせるよ!」
そこへ玲が斬り掛かり、右の剣でザラームの左腕を斬り飛ばす。そして左の剣で首を狙うが、ザラームもカウンター狙いで残った右腕を振り抜こうとしていた。
「ガアアアアアアア!! グガッ
!!!!」
だがその腕に銃弾が撃ち込まれ、軌道が逸れて空振った。
「言ったよね。こっちには仲間がいるって」
「ア……ガッ
…………」
その隙に玲の振り抜いた剣が首を刎ね、ザラームは負けたのが理解出来ないと驚いた顔で息絶え地面に落ちた。
「これで終わりかな?」
「炎の消火も進んでるようだね」
玲がもう敵は居ないと剣を納め、歩いてきた新兵がエルフの手による消火活動が進んでいるのを見ていた。
「ありがとう! あとはこっちでどうにかできる!」
「消火は任せてくれ!」
忙しなく火を消しに動き回るエルフが猟兵達に感謝の言葉をかけた。
エルフヘイムの危機を救い、猟兵達は次の戦いが待っていると足早に立ち去った。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵