ケルベロスと、七夕にかける願い
●新たな世界
「皆様。新たな世界が開かれましたわ!」
グリモアベース。エリル・メアリアル(
孤城の女王・f03064)が猟兵達に向かって告げた。
「その名も『ケルベロスディバイド』。デウスエクスと呼ばれる侵略者の危機に晒されている世界のようですわ」
ケルベロスディバイドはUDCアースやシルバーレインなどに近しい文明レベルを有しているが、決定的に違う点として、人類が一丸となってデウスエクスに対抗していることが挙げられるだろう。
「さらにこの世界では戦闘兵器や魔法技術だけが発展しており、各地に武装した『決戦都市』が築かれているようですのよ」
侵略者『デウスエクス』は不死の存在だという。一時的に撃退し、消滅させても蘇生してしまうという特性を持つ彼らは無尽蔵の戦力を有するといえる。それに人類が対抗するためには、それだけの団結が必要だったのであろう。
「そして、デウスエクスに対抗する戦力の中でももっとも重要な存在が『ケルベロス』! 特務機関
DIVIDEによって集められた戦士たちですわ!」
ケルベロスは猟兵達と同様にユーベルコードを用いて戦う、猟兵達とほぼ同等の存在だ。この世界に踏み入れれば、猟兵達もまたケルベロスとして扱われる。
「この世界にオブリビオンはいませんわ。けれど、デウスエクスから地球を守る為、皆様も力を貸してくださいまし!」
エリルはそう言って、猟兵達――もといケルベロス達に説明を始めるのであった。
●七夕にかける願い
「この世界には季節の魔力、という力があるそうなんですの」
季節の魔力とは、その名の通り、何らかの時期にまつわるお祭りやイベントなどで生まれる力である。その力は強力で、季節の魔力を集めた極大魔術「季節の魔法」は、この世界にカタストロフをもたらしかねないほどのものなのだという。
「その力を、デウスエクスが狙っていますわ。皆様にはこれを阻止していただきますわよ!」
そう言うと、エリルは一枚の紙きれを取り出した。
「この時期、日本には七夕というお祭りがありますわよね?」
様々な飾り付けを行った笹に、願い事を書いた短冊を垂らすというお祭りだ。この時期になると日本各地で開催されている。
「そのうちの一つのお祭りに、デウスエクスが現れるというわけですわ」
その言葉の通りなら、お祭り会場に警戒態勢を敷けば、撃退は容易だろう。だが、それではデウスエクスも迎撃を予想して襲撃予定場所を変更してしまうおそれがある。
「そうさせない為にも……皆様にはお祭りを楽しんでいただきますわ!」
エリルがにこっと笑って、短冊をひらひらさせた。
「季節の魔力は、お祭りが盛り上がれば盛り上がるほど高まる性質を持っていますわ。そして、デウスエクスは、より強い魔力を求める……もうおわかりですわね?」
そう、楽しめば楽しむほどデウスエクスの出現可能性が高まるということである。
ならば、楽しむしかないだろう。今回の七夕祭りはケルベロス町会議との併催となっている。ケルベロスの為に人々が色んな屋台を出し、ケルベロスを労ってくれる。
「そして、会場の中心には、自分の願いを書いた短冊を吊るせる大きな笹がありますわ。個人的なお願いの他にも、未来にかける希望や願いをしたためて一般の方々に発表すれば、会場もより盛り上がるのではないかしら?」
短冊は何枚でも書いて良いらしい。自分のこと、この世界のことなど、いくつか書いてみるのも良いだろう。
もちろん、願いを書いたりせずにお祭りの料理を楽しんだりするだけでも構わない。遊びに来た子供達と交流するというのも良いだろう。
「深いことは考えずに楽しんだら良いと思いますわよっ!」
エリルはそう言ってケルベロス達に笑いかけるのであった。
続けてエリルは、出現するデウスエクスについての情報を語る。
「七夕祭りに現れるデウスエクスは、願掛けなど無常だと語り、何も願わず運命に身を任せることこそ救済だとするビルシャナですわ。ですから、未来への希望を強く願えば願うほど、出現可能性は高まるんじゃないかしら」
デウスエクスが現れれば、祭りは一時的に中断となる。警察による避難誘導や決戦配備は速やかに行われるので、ケルベロスはデウスエクスとの対決に集中すればよい。
「さぁ皆様。ケルベロスとしてのお仕事……頑張っていらっしゃい!」
そう言って、エリルのグリモアが輝き始めた。
デウスエクスによる地球侵略を阻止するために……ケルベロスは立ち上がる!
G.Y.
こんにちは。G.Y.です。
ケルベロスディバイドの物語が始まりました!
ケルベロスブレイドとは似て非なる世界……この世界ではどのような物語が紡がれてゆくのでしょうか。
その一端を担えれば幸いです。
第1章はお祭りです。
七夕祭りを楽しみましょう。
お祭りにはたくさんの屋台が並んでいます。おおよそ考え付く屋台は出店されているでしょう。射的や輪投げなどのゲームでも遊ぶことが出来ます。
会場の色んなところに、地元小学校の子供達が飾り付けした笹が括られています。それを見るのも楽しいでしょう。
会場の中心にはその場で書いて吊るす大きな笹が飾られていますので、短冊に願い事を書き込んでみてはいかがでしょうか。
第2章は集団戦です。
一般人の避難誘導は警察が速やかに行ってくれるので、戦闘に集中して構いません。
第3章はボス戦です。
第2章と同様、一般人を気にする必要はありません。
第2章、第3章においては、決戦配備を使用できます。
プレイングにポジションの記載をすれば、内容に応じてプレイングボーナスが発生します。
それでは、皆様のプレイングをお待ちしております!
第1章 日常
『ケルベロス町会議』
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POW : お祭りの料理を食べ歩く
SPD : お祭りのアトラクションで遊ぶ
WIZ : 子供達と交流し、プレゼントを交換する
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御園・桜花
「七夕を楽しむ…お祭り巡りは大好きです」
鼻息ふんすふんす
「七夕ならば行事食も楽しみませんと」
流し素麺なり素麺を売ってる屋台探しとウロウロ
ちらし寿司や笹団子や金平糖や甘酒、他にも星繋がりのお菓子を売っていないか会場内全踏破して探す
直ぐ食べる物は手に持った儘食べ歩き後で食べようと思った物やお土産はどんどんUC「古木の宿」に放り込む
「ほら、花より団子と言うじゃありませんか」
目を逸らす
最低でも会場内を3周して食に関して見落としはない、と確信してから笹飾り見物へ
子供達の笹飾りを微笑ましく眺めてから中央へ
『全ての世界に転生を』
と書き吊るす
(不死…アメーバの先端だけが侵食し本体が無事、という状況でしょうか)
「七夕を楽しむ……お祭り巡りは大好きです」
御園・桜花(桜の精のパーラーメイド・f23155)は、ふんすと鼻息を荒く、その決戦都市へと降り立った。
ケルベロスディバイドの世界に存在する季節の魔力。楽しむことでその力を高め、デウスエクスをおびき寄せるのが今回の目的、というわけだ。
「七夕ならば行事食も楽しみませんと!」
そんなわけで、桜花はすっかりお祭りムード。出ている屋台を一つ一つ、興味深そうに巡っている。
「あ、流し素麺!」
半分に割った竹筒の中、さらさらと心地の良い音とともに流れる水に、真っ白なそうめんがするりと流れる。夏の風物詩、流し素麺は見ているだけでも涼しい気持ちになる。
「くださいな」
そうして器とお箸を受け取った桜花は、竹筒をじっと見つめて、精神を集中させる。
「はっ!!」
ずばっとお箸を突っ込めば、見事美しい糸のようなそうめんがお箸に絡みついた。すかさずさっと掬い上げ、麺つゆの中に突っ込み、啜る。
「あぁ……冷たくて美味しい……!」
幸せそうに呟く桜花。細い麺につゆが絡んだ流し素麺は、ただ夏を楽しむだけには留まらない美味しさがあった。
「さて、次は……」
桜花が会場図を見ながら、キョロキョロと周囲を見渡す。
たとえばちらし寿司、笹の葉にちなんで笹団子も売っているだろう、星に見立てた金平糖や甘酒なんかも楽しめそうだ。
それから、桜花の興味を引いたのは。
「あら、お星さまの形に切られた果物が入っているんですね」
見つけたのは、七夕ゼリーだ。青く透き通ったゼリーに、星型に抜かれたリンゴやパイナップルなどの果物が入って、小さな星空のようだった。
「うふふ、美味しい!」
すっきり爽やかな味わいで、まさに七夕に丁度良いスイーツである。
そんな七夕ゼリーを楽しみながら、桜花は気になったもの、後で食べようと思ったものを片っ端から「古木の宿」へと放り込んでいった。
「……ほら、花より団子と言うじゃありませんか」
誰かに言い訳するかのように呟きながら、桜花は目を逸らすのであった。
そうしてとうとう会場も3周。もう食べたいと思った屋台は網羅した筈だ。
それを確信した桜花は、中央の笹飾りへと向かってゆく。
ぶら下げられた短冊には『はいしんしゃになりたい』だとか『かけっこで1いになりたい』というような微笑ましい子供の願い事がたくさん吊るされていて、それらを微笑ましく眺めつつ、桜花もひとつ、短冊を取る。
『全ての世界に転生を』
そうしたためた桜花は、強く願いを込めて笹に短冊を吊るす。心なしか、頭の桜が少し揺れたような気がした。
こうして、桜花はたっぷりと七夕を堪能した。季節の魔力もより強くなっただろう。デウスエクスの不死性に疑問と興味を持ちつつ、桜花は敵の襲来までもう一時、お祭りを楽しむのであった。
大成功
🔵🔵🔵
インディゴ・クロワッサン
「夏!なら、浴衣でしょー!」
(結構前に仕立てて貰った)浴衣を着て、お祭りを楽しむぞー!
「まだまだ暑いけど、まずは
甘酒は外せないよねー」
それから牛串!噛みごたえばつぐーん!(合間に甘酒ごくー
勿論焼き鳥も!タレも塩も美味しい!(甘酒ごくー
ちらし寿司の屋台/出店って滅多に無いからちょっと満喫をば…(のどがごくり
チョコバナナはあるとつい買っちゃうんだよねー(もぐもぐ
ある程度食べ歩いて、この後の為の英気を養ったら、僕も短冊見ーようっと
…随分と具体性のあるお願いごとが多いね?
「ま、願掛けしても叶わないかもだけど」
さらさら~っと書いたら2周目行くぞー!
【記憶を取り戻しても、僕が僕であれます様に】
笹の葉が風にさらさら鳴って、夏の陽射しをきらきら揺らす。
屋台が立ち並ぶ賑やかなお祭り会場で、人々は皆笑顔でそのひと時を過ごしていた。
「夏! なら、浴衣でしょー!!」
そう言って現れたのは、インディゴ・クロワッサン(藍染め三日月・f07157)。黒い浴衣に清流のような涼し気な羽織、扇子をはたはたとあおぎながら、からんと下駄を鳴らして並ぶ屋台を練り歩く。
「まだまだ暑いけど、まずは
甘酒は外せないよねー」
そんな中で見つけた甘酒をなみなみ注いでもらったら、それをこくりと一口。
じんわり甘くて優しい味わいが口に広がって、思わずほっと一息溜息が出る。
そうなれば次は腹ごしらえだ。
「牛串!」
鉄板から上げられたばかりのアツアツお肉をがぶりと豪快に噛みついて、一切れ串から引き抜いた。
「んむっ、噛みごたえばつぐーん!」
噛みしめる度に旨味が広がって、塩と胡椒の味わいがシンプルで美味しい。しばらく咀嚼をした後に、ごくりと肉を飲み込めば、間髪入れずに甘酒をごくり。
「んん~っ」
甘酒が口の中の脂を流してくれて、すっきりさっぱりした口でもう一切れ頂く。そうして串から肉がなくなる頃には、次の目当てが飛び込んできた。
「次は焼き鳥! タレと塩ちょうだーい!」
「はーい、まいどっ!」
発泡スチロールのトレーに乗せられたモモ肉の焼き鳥をインディゴが受け取ったら、歩きながらそれを頬張る。
「タレも塩も、どっちも美味しい!」
甘酒を流し込んで、ご満悦の表情だ。しかしまだまだ、インディゴの興味は収まらない。
「へぇー、ちらし寿司」
屋台としてはあまり聞かない食べ物に、ごくりと喉が鳴る。
「ちょっと満喫をば……」
器に盛って貰ったそれをお箸で挟んで口に運ぶ。すると甘く酸っぱいすっきりした酢飯と具材が良く調和した味わいが広がった。
「それから……チョコバナナ!」
たっぷりとかかったチョコにスプレーをまぶした宝石のようなお祭り定番スイーツをデザートに受け取ってからふと見れば、広場の七夕飾りに目が留まる。
「僕も短冊見ーようっと」
食べ歩きも出来て、英気も養えた。ここらでちょっと休憩もいいだろう。そんなわけで、吊るされた短冊を眺めてみれば。
『ゆうくんと両想いになれます様に』
『サッカーせんしゆ に なりたいです』
といった子供達の微笑ましい短冊の数々。
「……随分と具体性のあるお願いごとが多いね?」
そう思いながらも、インディゴは折角だから、とテーブルに置かれた短冊とペンを取る。
「ま、願掛けしても叶わないかもだけど」
なんて言いながらも、さらさらとペンを走らせて少し高い所に飾り付ける。
括りつけられた枝が少ししなって、自分の短冊が風に揺れている様子にうんと頷いたインディゴは、再び屋台の方へと振り返る。
これから現れるデウスエクスとの戦いの為に、英気はまだまだ養っておきたい。
「さぁ、2週目行くぞー!」
大きく手を挙げて、インディゴは雑踏の中へと消えてゆく。
広場に飾り付けられた短冊は、そんなインディゴの背を見送りながら、風に吹かれてくるくると回っていた。
『記憶を取り戻しても、僕が僕であれます様に』
大成功
🔵🔵🔵
四方堂・幽梨
へー、こっちでも町会議やるんだねぇ
季節の魔力。懐かしい話さ
こっちは、元いたトコとは空気が違うけど、まあ、まああれだ。こっちの空気を純粋に楽しむのがいいのかもね
てなわけで、出店やら回ってみようかな
どこもかしこもお祭り価格だけど、こういうのは空気を楽しむもんだよなあ
あん、射的?
遠当てなら出来るけど、銃は苦手なんだよなぁ
まあでもこういうギミックは大好きさ
……やっぱこれ、真っすぐ飛ばないよ
斬っちゃダメ?
ウソウソ
お、短冊か
剣客らしくなんか書いとくかね
憂き事の尚この上に積もれかし……とかなんとか
うん、何だい坊主?
高いとこに括りたい?
あたしみたいなのに頼むんじゃないよ
ほれ、抱えてやるから、自分でやんな
七夕の夏祭り。この地域で行われているそれは、ケルベロス達を労い、人々と交流をする町会議との併催となっていた。
地球を守るケルベロス達に、戦う力の無い人々は協力を惜しまない。そんな空気感を肌で感じて、四方堂・幽梨(義狂剣鬼・f40785)は呟いた。
「へー、こっちでも町会議やるんだねぇ」
決戦都市となって武装された町並みは、幽梨の知っているそれとは違っていた。
「こっちは、元いたトコとは空気が違うけど……まあ、まああれだ」
そう言いつつ、祭りの様子を眺める幽梨。
「こっちの空気を純粋に楽しむのがいいのかもね」
そして、幽梨は出店へと向かってゆくのであった。
屋台がひしめく通りを歩けば、行き交う人々に賑わいを感じ取る。
この賑わいが季節の魔力となって、この世界に凄まじい力をもたらす。
「季節の魔力。懐かしい話さ」
幽梨がしみじみ呟く。これまで別の世界でもその効果を何度か目の当たりにしていた。
デウスエクスの手に渡れば危険極まりないということもよく理解出来る。
だが、今はそんなことをあんまり考えず祭りを楽しもう、と屋台を見るが、どこもかしこもお祭り価格。
「ま、こういうのは空気を楽しむもんだよなあ」
達観したような様子でゆっくり店を巡っていると、一つの屋台が幽梨の目に留まった。
「あん、射的?」
コルクを弾にした空気銃で景品を撃ち落とすゲームだ。店主から誘われるままに銃を渡された幽梨は複雑な表情をする。
「遠当てなら出来るけど、銃は苦手なんだよなぁ」
そう言いつつコルクを詰めて、銃口を景品に向ける。
「まあでも、こういうギミックは大好きさ」
そう言って引き金を弾く。パン! と乾いた音とともにコルクが発射されるが、弾は景品から大きく逸れていく。
「……やっぱこれ、真っすぐ飛ばないよ」
銃口を見てぼやく幽梨。そして、腰に携えた刀を構えて店主に聞く。
「斬っちゃダメ?」
「ダメーっ!!」
必死の形相で止める店主。
「ウソウソ」
幽梨はふっと軽く笑って、構えを解くのであった。
さて、屋台巡りもある程度終わったところで、幽梨は広場の七夕飾りの前に来ていた。ここにはたくさんの短冊が飾られていて、様々な願いが記されている。この世界にも、たくさんの人々がたくさんの願い事をしている。
「剣客らしくなんか書いとくかね」
そう言ってテーブルに置かれた短冊とペンを取って、ふむと悩む。
「憂き事の尚この上に積もれかし……とかなんとか……うん?」
ふと、幽梨の足元に、いつのまにか小さな男の子が立っていた。七夕飾りを見上げて、きょろきょろしている。
「何だい坊主?」
「あのね、これね」
手にしていたのは短冊だ。拙い字で短冊一杯に書かれた願い事をぎゅっと握りながら、幽梨に差し出す。
「高いとこに括りたい?」
幽梨の問いにつぶらな瞳でこくりと頷く男の子に、はぁ、とため息をつく。
「あたしみたいなのに頼むんじゃないよ」
そう言いながら幽梨が男の子に手を伸ばす。
「ほれ、抱えてやるから、自分でやんな」
男の子を抱え上げて、笹の葉に近付けてやる。
「ありがと!!」
男の子は手を伸ばし、短冊を括りつける。それを終えると、男の子は幽梨に向かってにぱっと笑う。
その男の子が書いた短冊には何が書いてあるだろう。幽梨は男の子を降ろし、短冊に目を向ける。
「なになに……」
『デウスエクスを ケルベロスが やっつけてくれますように』
そうだ。この世界にもケルベロスを待つ人々がいる。幽梨の知るそれとは違うが、よく似た彼らの存在を。
空気は違う。しかし、やはりどこか懐かしい。そんな似て非なる世界に幽梨は降り立った。
そして、再びケルベロスとして人々の為に戦うのだ。
決戦都市の兵器群は、まもなく訪れる戦いに備え、じっと佇んでいた。
大成功
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鍋島・小百合子
絡みアドリブ可
けるべろす・・・この地を護る番犬たる者はそう呼ばれておると聞いた
さしづめ番犬の世界というべきかえ?
敵が来るまでは祭を楽しむとしようかの
戦続きで殺伐しておってはいざという時に戦えぬのでは話にならぬからな
持ち合わせで食い物の屋台を巡って腹を膨らますといたそう
たこ焼きに焼きそば、焼きもろこし・・・いつの世も美味そうなもので溢れておるから退屈はせぬのう
七夕を司る祭りであったか
願いごとは己が手で叶えてこそであるが、願掛けも兼ねてわらわも短冊に一つしたためてみようかのう
『これより先の戦、勝利を我が手に』
賑わう七夕祭りの会場で、鍋島・小百合子(朱舞の女丈夫・f04799)はふむ、と呟いた。
「けるべろす……この地を護る番犬たる者はそう呼ばれておると聞いた」
ケルベロスとは、ケルベロスデバイドの世界で、猟兵に値する存在だ。ユーベルコードを使う彼らの戦闘能力は猟兵同様に高く、迫り来るデウスエクスとの戦いを繰り広げていたという。
「さしづめ、番犬の世界というべきかえ?」
その番犬の世界もまた、猟兵たちを、グリモアを必要としていた。予知の力を持たない彼らは、これまでデウスエクスの襲撃に対し、後手後手になっていた。
だが今は違う。この祭りの季節の魔力が集まれば、デウスエクスは必ず現れる。
「ならば、敵が来るまでは祭りを楽しむとしようかの」
小百合子はそう言い、連なる屋台へと歩いてゆくのであった。
「地続きで殺伐としておって、いざという時に戦えぬのでは話にならぬからな」
きょろきょろと屋台を眺めてみれば、定番の食べ物が目についた。
「うむ、たこ焼きに――」
丸い、毬のように焼き上げられたものがいくつもパックに詰められて、濃い色のソースがかかる。その上をゆらゆらゆれる鰹節が食欲をそそる。
「焼きそば、焼きもろこし……」
大きな鉄板で豪快に焼きあげた焼きそばに、焦げた醤油の香ばしさととうもろこしの甘さが調和した焼きもろこし。
「いつの世も美味しそうなもので溢れておるから退屈せぬのう」
それらをほくほくと頬張りながら、小百合子は屋台を巡ってゆく。
そして屋台が途切れたところで、ふと目に留まったのが、広場の七夕飾りであった。
「七夕を司る祭りであったか」
折り紙などで飾り付けられた笹の中に、いくつもの短冊がぶら下がっている。
この祭りに訪れた人々が、思い思いの願いを書いて吊るしたのだ。
「願いごとは己が手で叶えてこそではあるが、願掛けもかねてわらわも短冊に一つ、したためてみようかのう」
そうして短冊を一枚とって、筆ペンを握る。
さらり、さらさらと小百合子が短冊に願いをしたためると、丁度目の前に垂れた笹の葉にしっかりと結びつける。
「うむ」
小百合子が両手を合わせる。
『これより先の戦、勝利を我が手に』
その時、会場中でサイレンが響き渡った。
『デウスエクス警報、デウスエクス警報。非戦闘員は直ちに避難を――』
「来たか」
小百合子はふむと頷き、七夕飾りを背にして歩き始めた。
様々な願い事を結んだ飾りは、そんな彼女を応援するかのように風に揺れるのであった。
大成功
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第2章 集団戦
『屍隷兵『キョンシーガール』』
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POW : 「ボコボコにするヨ」
【素手】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD : 「ギタギタにするヨ」
【正拳】【直蹴り】【回し蹴り】で攻撃し、ひとつでもダメージを与えれば再攻撃できる(何度でも可/対象変更も可)。
WIZ : 「生き血を頂くヨ」
噛み付きが命中した部位を捕食し、【生命エネルギー】を得る。
👑11
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『決戦兵器群起動。各員は
決戦配備発動に備え待機せよ!』
決戦都市に配備された兵器群がキョンシーガールに向けて次々と稼働を開始する。
先程までのお祭りムードから一変、決戦都市は今物々しい雰囲気に包まれていた。
警察は一般人を避難誘導し、町に残るは
決戦配備を操る支援者達のみ。
この世界では、ケルベロス達の要請に応じて支援が行われる。強大なデウスエクス相手に、ケルベロス達はこれらの決戦配備を駆使しながら戦うことが可能なのだ。
『デウスエクス確認!』
一際緊張感のある叫び声が走った。
ぴょん、ぴょん、ぴょん。
いくつもの小さな影が、町の向こうから跳ねてくる。
屍隷兵の集団『キョンシーガール』達がデウスエクスの尖兵として出現したのだ。
『ケルベロスの皆さん、いつでもいけます! ご指示を!!』
支援者からの通信が届く。間もなく――開戦だ。
四方堂・幽梨
おっと、出てきたな……ん、なんだ可愛いかよ
ってな具合に侮ってたら痛い目を見そうだ
映画でも、腕固まってるくせに異様に強かったもんなあ
二、三発ぶん殴ったところで倒れてくれるとは思えない
グールってのはタフなのが相場で決まってんだから
んじゃま、ポジション……ディフェンダーだ
迅速にバリケードを張って、局員も盾を持って、一匹たりと街に入れるなよ
奴ら血肉を喰らうバケモンだ
んで、盾越しに援護射撃でも頼むよ
ほれ、銃は痛いだろ
こっちに来な
あたしはこの白木くらいしか持ってない
まあ、これ刀なんだけどね
寄らば斬るぞ
拳を振るうなら、その腕を
蹴りつけるなら、その足を
深く踏み込めば、その首を
恨むなよ。こっちも必死なんでね
「おっと、出てきたな……ん?」
決戦都市に迫るデウスエクスの大群を眺め、幽梨が怪訝な顔をした。
ぴょん、ぴょん、と跳ねるデウスエクス達。そのどれもが少女のような姿をしていた。
「なんだ、かわいいかよ」
そう言いつつも、幽梨は油断した様子を見せずに呟く。
「ってな具合に侮ってたら痛い目を見そうだ」
ぴょんこぴょんこと近寄ってくる彼女らの名はキョンシーガール。キョンシーといえば、と、幽梨は思い返す。
「映画でも、腕固まってるくせに異様に強かったもんなあ」
もちろん映画と現実は違う。だが、この場合はきっと、映画以上に手ごわい相手になるだろうという予感があった。
何故なら彼女らは屍隷兵。異世界の情報が通用するならば、ドラゴンによって作られた神造デウスエクスだからである。
「二、三発ぶん殴ったところで倒れてくれるとは思えない。グールってのはタフなのが相場で決まってんだから……んじゃま」
そう言って、幽梨は決戦都市の支援隊に通信を送る。
「ポジション……ディフェンダーだ」
『了解!!』
その合図とともに、決戦都市の道路が割れ、地下からいくつものバリケードがせり上がってくる。続けて左右の建物から、盾と銃器で武装したDIVIDE局員が列をなして現れ、バリケードの穴を埋めるように配置につく。
「よぉし、一匹たりと街に入れるなよ。奴ら血肉を喰らうバケモンだ」
その指示に従って身構える局員たち。デウスエクス達とケルベロス達の激突まで、もう間もなくだ。
「んじゃ、そろそろ援護射撃でも頼むよ」
「はい! 全員、一斉射!」
局員が構えた盾の隙間から銃口を突き出し、迫るキョンシーガール達に銃撃を浴びせ始めた。
「イタタ、痛いアル!」
激しい炸裂音が響き、キョンシーガール達に銃弾が注がれる。だが、ケルベロスでない者による手持ちの銃火器での銃撃など、彼女らに致命的なダメージを与えるには至らない。
それでも足止めには十分。攻めあぐねるキョンシーガール達の前に幽梨は現れ、堂々と告げた。
「ほれ、銃は痛いだろ。こっちに来な」
そう言い掲げて、幽梨は白木を掲げてみせる。
「あたしはこれくらいしか持ってない」
バリケードで行動を制限され、銃撃で一気に突撃も出来ない。そんな中、ほぼ丸腰の彼女はキョンシーガール達にとって絶好の標的となったであろう。
「アイツ倒すアル!」
「ギタギタにするヨ!」
キョンシーガール達が、幽梨へと群がり始めた。そして拳が、蹴りが、踏み込みからの突進が幽梨に襲い掛かる。
だが、それらが迫る様子に、幽梨はくすりと笑った。
「まあ、これ刀なんだけどね」
ちきり、と白木が二つに分かれ、中から煌めく刃が顔を出した。
「ぎょっ!」
「寄らば斬るぞ」
そう言う間に刃が抜き放たれた。直後、キョンシーガールの腕が、脚が、首が。一瞬のうちに身体から離れ、吹き飛んでゆく。
抜刀無影。哀れにもキョンシーガール達は幽梨の間合いに入り、一刀のうちに斬り伏せられたのであった。
「恨むなよ、こっちも必死なんでね」
居合刀を鞘に納め、幽梨は気怠げに告げた。
大成功
🔵🔵🔵
御園・桜花
大声で
「一つお尋ねします。グラビティ・チェインを奪う以外に、貴女達の望みはありますか」
回答があってもなくても、一定距離以上に近付いたら戦闘開始
UC「シルフの召喚」
移動しながら制圧射撃で敵を足止めしシルフに敵を切り刻ませる
第六感や見切りで敵の接近ルート予測し一定以上に近付けないよう移動を続ける
一般人の安全や命優先なので敵殲滅まで戦闘続行
貴方達がデウスエクスでなくなったら、貴女達もオブリビオンになれるのでしょうか
私達が何度も此の世界を訪えば、骸の海と世界を隔てる何かに穴は開くでしょうか
「知りたいし、理解はしたいと思うのです」
「私は私の望みのために、貴女達を滅します…ごめんなさい」
戦闘後鎮魂歌歌う
決戦都市へと迫るデウスエクス『キョンシーガール』達。
ひょん、ひょんと道路を蹴って、今まさに都市内へと侵入しようとしたところ。その入口に一人、桜花が立っていた。
凛とした表情で顔を上げ、すぅ、と大きく息を吸う。
「一つお尋ねします!」
桜花の大声に、キョンシーガール達の進軍が止まった。
「グラビティ・チェインを奪う以外に、貴女達の望みはありますか!」
その問いに、キョンシーガール達は互いに顔を見合わせた。
デウスエクスは皆、自身の星で枯渇したグラビティ・チェインを求めてこの地球に侵攻している。その尖兵である屍隷兵達に戦闘以外を求められてはおらず、彼女らを使役する種族たちに比べてもその意識は希薄なようだった。
(「……戸惑っているようですね」)
答えがあってもなくても、戦いは避けられない。桜花は戦う覚悟を秘めたまま、じっと様子を伺い続けた。
「もー、わからないヨ!」
「とにかくやっつけるネ!!」
回答を放棄したキョンシーガール達がぴょん、と飛び跳ねた。
「ボコボコにするヨ!」
「森の妖精、風の精霊。私の願いを叶えておくれ」
跳ねたキョンシーガール達から一歩身を引き、桜花が言葉を紡ぐ。
「代わりに1つ、お前の気ままに付き合おう。おいでおいで、シルフィード」
直後、桜花を中心に烈風が巻き起こった。
「なんネ!?」
と、叫んだキョンシーガールの全身に、無数の傷が走る。
「あ、あれれ……」
ぱたりと倒れるキョンシーガール。その上をひゅんひゅんと風が舞った後、風は桜花の元へと戻ってゆく。桜花は風の精霊、シルフを呼び出していたのだ。
「貴女達がデウスエクスでなくなったら、貴女達もオブリビオンになれるのでしょうか」
キョンシーガール達から距離を取りながら、桜花は尋ねる。だが、その答えを持つ者はこの地に一人も存在しないだろう。
それでも、桜花は知りたいと願わずにはいられない。
(「私達が何度もこの世界を訪えば、骸の海と世界を隔てる何かに穴は開くでしょうか」)
いくら考えても、答えは出てこない。そんな煮え切らない問いであっても、桜花はずっと心に秘めながら、目の前のデウスエクス達と対峙する。
「知りたいし、理解はしたいと思うのです」
シルフの風が、キョンシーガール達を一気に斬り伏せた。
距離を取りながら、敵の行動を先読みしてシルフを放てば、敵は攻撃することも出来ないままに倒れてゆく。決戦都市内部に避難した一般人たちに、決して危害は加えさせないと、桜花はキョンシーガール達を容赦なく切り刻む。
「私は私の望みのために、貴女達を滅します……ごめんなさい」
そうして、自然と出たのは鎮魂歌。いくら不死の存在とはいえ、消滅する彼女らの様子は『死』も同然だった。だからこそ、桜花は彼女達の為に歌うのであった。
大成功
🔵🔵🔵
鍋島・小百合子
WIZ重視
要請決戦配備:ジャマー
七夕に似合わぬ亡者は彼岸へと送り返してくれようぞ
わらわのおもてなしを受けてもらえるな?
「決戦配備の支援を機に全騎で突撃をかける!皆の者ゆくぞ!」
敵群の配置や数を目視にて確認
機を見てUC「天騎要塞陣」発動にて浮遊城砦を召喚
それより635名の天馬武者を出撃させ自身も天馬に騎乗し前線で指揮
同時に決戦配備の使用
主に敵の進軍の妨害、敵の攻撃や防御の阻害を要請
先の決戦配備の力を借りつつこちらは数には数で対抗し、人馬一体の騎乗突撃と集団戦術を以って敵を殲滅す
わらわも天馬の馬上より薙刀を存分に振るいて敵群をなぎ払いては吹き飛ばしていこうぞ(範囲攻撃、鎧砕き、衝撃波併用)
ぴょん、ぴょんと近付いてくるキョンシーガール達。
屍隷兵という名の通り、彼女らの姿は亡者のようであった。
「七夕に似合わぬ亡者は彼岸へと送り返してくれようぞ」
決戦都市の広場に手、小百合子が迫る彼女らにそう告げた。
周囲は静か、薙刀を手に堂々と立つ小百合子は微動だにせず、キョンシーガール達の迫る音だけが響いている。その音が徐々に近付いてきたその時、ふと小百合子は笑って彼女らに告げた。
「わらわのおもてなしを受けてもらえるな?」
同時。小百合子が薙刀を掲げると、突如、決戦都市の上空に巨大な浮遊城塞が出現した。
「皆の者!!」
天守へと立った小百合子が叫ぶ。
城塞に控える635名の天馬武者達が一斉に小百合子を見上げ、彼女の指示を待つ。
「決戦配備の支援を機に、全騎で突撃をかける!」
「「「「おおおおおおおっ
!!」」」」
その宣言に、天馬武者たちが湧き上がった。すると、城砦を横切り、複数の戦闘ヘリが戦場へと飛んで行く。
『これより支援いたします!』
戦闘ヘリから煙幕が放たれた。地上のキョンシーガール達はげほげほと咳き込み、その歩みを止める。今こそ好機、決戦の時。
「ゆくぞ!!」
小百合子のもとへひらりと舞い降りた天馬に小百合子が飛び乗り、薙刀を高く掲げた。
「「「おぉぉぉ
!!!」」」
鬨の声とともに、小百合子に続き天馬武者達が次々と飛び立ってゆく。
「数には数、集団戦術を以て敵を殲滅す!!」
小百合子の指揮に従い、天馬武者達が急降下をかける。天より飛来した武者達にキョンシーガール達は為すすべもなく、一体、また一体とその場で倒れてゆく。
強引に進もうにも戦闘ヘリの支援射撃が進軍の足を止めさせる。だが、足を止めれば、天馬武者達の餌食となる。
「血、血が欲しいヨ!」
進退窮まったキョンシーガールの一体が、急降下してきた天馬武者にとびついた。
武者を倒し、生命エネルギーを奪い取れば、形勢は逆転する筈……そう考えたか、キョンシーガールががぶりと武者に噛みつくが、偶像の英霊である武者達にそんなものは存在しない。
「アレっ!?」
その脇に、小百合子が駆け付けた。手にした薙刀を大きく振るい、武者に張り付いたキョンシーガールだけを斬り伏せれば、そのまま一気に加速して、地上の敵群を薙ぎ払う。虚を突かれたキョンシーガール達が次々と吹き飛ばされてゆく。
「皆の者、わらわに続け!!」
小百合子の言葉に従い、武者達が敵軍を駆け抜けてゆく。
見事に統率された軍団の前には、デウスエクスの軍団など雑兵に過ぎない。そう思わせる小百合子の活躍は、人々に、今日までに積み上げた人類の結束の姿を重ねさせ、それが正しかったと思わせた。
小百合子の戦いを見た支援者達は、大いに勇気づけられたことであろう。
大成功
🔵🔵🔵
エレコ・レムグランデ
へぇ〜、こっちの世界だと我輩がポジションにつくんじゃなくって、
ポジションを要請できるのパオね!
それじゃあ、スナイパー!お願いしますパオ!
我輩が囮になるから、どんどん撃っちゃって欲しいのパオ!
大丈夫パオ、ちょっとくらい当たっちゃっても我輩は丈夫なのパオ!
(狂月化した象の手足を振り回し、敵を薙ぎ倒す)
(銃弾が自分に飛んできたら、硬質化した皮膚で弾く)
デウスエクスの襲撃によって起動した決戦都市を見上げて、象の少女が目を輝かせた。
「へぇ~、こっちの世界だと我輩がポジションにつくんじゃなくって、ポジションを要請できるのパオね!」
彼女はエレコ・レムグランデ(引きこもりエレファント・f40875)、かつて異世界を救ったケルベロスの一人である。だからこそ、ケルベロスディバイドの似て非なる世界の仕組みが珍しいのだろう。
ともあれ、だたはしゃいでいるわけにもいかない。エレコは大きな声で、ばっと大きく手を挙げてみせた。
「それじゃあ、スナイパー! お願いしますパオ!」
『了解!!』
エレコにDVIDEからの通信が入る。直後、ビルの屋上から何人もの狙撃手たちが配置につき、デウスエクスに銃口を向け始めた。
「我輩が囮になるから、どんどん撃っちゃって欲しいのパオ!!」
そう言って敵の群れの前に躍り出たエレコは、全身を大きく使って、手を振り耳を振り、キョンシーガール達にアピールをする。
「こっちパオーっ!」
大きく身振り手振りをするエレコの頭上に、輝く円が生まれ出る。その光に引かれ、キョンシーガール達が一斉に首振り向いた。
「あっちネ」
「ギタギタにするヨ」
エレコ向かって、ぴょんぴょんとやってくるキョンシーガール達。そんなデウスエクス達に向かって、狙撃手たちが一斉に銃撃を開始した。
「アイヤッ」
「痛いネッ!」
叫び声をあげて、先頭を進んでいたキョンシーガール達の群れが銃撃を受けて倒れ始めた。狙撃手たちの縦断が命中したのだ。
「今パオっ!!」
生み出した満月の力を得て、エレコの腕が膨れ上がる。狂月化によって強化された象の腕である。
その腕を大きく振るって、エレコがキョンシーガール達をなぎ倒してゆく!
「今度はそっちパオーっ!」
続けて足を狂月化し、エレコが敵を思い切り踏みつける! そのまま敵の群れの中へと入り込むと、回し蹴りで一気に敵を吹き飛ばした。
狙撃手たちも、エレコの撃ち漏らしたデウスエクスを銃撃してくれている。だが、これだけの乱戦。銃弾は図らずもエレコへと向かってしまう。
『す、すみません!』
狙撃手から通信が入る。だがエレコは手を止めず、元気に返す。
「大丈夫パオ、ちょっとくらい当たっちゃっても我輩は丈夫なのパオ!」
ぎぃん、と銃弾がエレコにぶつかって弾け飛んだ。エレコは肌を硬質化し、身を守っていたのだ。
「さぁ、どんどんやっちゃってパオ!」
『助かります!!』
エレコの言葉を信じた狙撃手たちの射撃精度が上がってゆく。
そしてエレコと狙撃手たちは見事な連携を見せ、敵の群れを蹴散らしていったのであった。
大成功
🔵🔵🔵
インディゴ・クロワッサン
決戦配備:ディフェンダー
※早着替えで浴衣からいつもの服に
「あー…うー………」
ずーっと
脳内でシュミレーションして考えてたけど、何も思い浮かばなーい!
「もういい!突撃だー!」
愛用の黒剣を構えて気合いで翼広げてばさー!
「飛ーんーでーけー!」
UC:飛翔する黒の刃 で大半を蹂躙!ずばばー!
敵の攻撃は徹底的に見切り&第六感+空中浮遊/空中機動で回避し続ける事でヘイトを集めて、決戦配備のバリケードによる敵さんの行動の制限に気付きにくくするぞー
「…あ、気付かれちゃった? でもだいじょーぶ!」
バリケードを突破しようと近づいてくる連中の前に迎え撃つよーに着地したら、怪力/力溜め/早業/居合/なぎ払い/範囲攻撃/鎧砕きを込めた斬撃波/衝撃波をずどーん!
「
吸血鬼相手に生き血を啜ろうなんて頭が高ーい!
…なんてね☆」
「あー……うー……」
迫るキョンシーガール達を前に、インディゴはうんうんと唸っていた。
頭の中で脳内シミュレーションを幾度も重ねるが、なかなか良い案が浮かばない。
ケルベロスディバイドにおいて、ケルベロス達は決戦配備を申請することが出来る。それがまた悩みどころなのだ。
……が、敵はもちろん待ってはくれない。
「もういい! 突撃だー!」
インディゴは愛用の黒剣『Vergessen』を構え、大地を強く蹴り上げた。
「ディフェンダー、おねがーい!!」
『了解!!』
跳躍したインディゴの足元から、壁がせり上がってくる。デウスエクスを阻むためのバリケードが出現したのだ。インディゴはその壁を足場に、もう一段跳躍する。
「たぁっ!!」
背中から翼を広げ、インディゴが天空を舞った。その姿に、キョンシーガール達が一斉に空を向く。
「上ネ!」
「いくアル!」
キョンシーガール達が大きく地面を蹴って、インディゴへと向かい跳躍する。
そのまま体当たりをしかけるキョンシーガールに対し、インディゴが飄々とした様子で笑い、ひらりとかわしてみせた。
「アラッ!?」
「飛ーんーでーけー!」
インディゴが黒剣を大きく振るう。周囲にユーベルコード製の短剣がいくつも生まれ、キョンシーガール達を斬り裂き、吹き飛ばしてゆく。
落下してゆく仲間達の姿に、残るキョンシーガール達が戦慄した。大量の短剣は全方位を狙っているし、インディゴの空中機動力はキョンシーガールの跳躍では捉えきれない。
だが、それでも彼女らがインディゴを狙おうとするのには、インディゴがしっかりと敵を煽っていたからである。
彼は飄々としながらもしっかりと敵の動きを見据え、動きを徹底的に見切って、ギリギリ当たりそうで当たらないような回避を披露していた。
「皆で包囲するネ!」
そう言って再び跳び上がろうとしたキョンシーガールに、もう一人が制止した。
「……ま、待つアル!」
気付けば、キョンシーガールの周りにはたくさんの壁が築かれていた。その壁は大量のキョンシーガール達の行動を制限し、機動力を大幅に奪ったのだ。
「……あ、気付かれちゃった?」
その様子を見て、インディゴがあっけらかんと言う。
「でもだいじょーぶ!」
インディゴは笑って、地上へと降り立った。バリケードの壁の上に着地すると、にこりと笑って黒剣を鞘に納めた。
その挑発するような仕草は、キョンシーガール達をいきり立たせた。
「その生き血をすすってやるネ!」
半ば無理矢理気味に、キョンシーガール達が飛び掛かる。それをしっかり見据えて、インディゴは剣の柄を握って告げる。
「
吸血鬼相手に生き血を啜ろうなんて頭が高ーい!」
一閃。インディゴより凄まじい居合の一撃が放たれた。風が吹き荒れ、衝撃波がキョンシーガール達を飲み込み、切り裂き、吹き飛ばしてゆく。
「アイイィィーっ!!?」
「……なんてね☆」
倒れたキョンシーガール達に笑いかけながら、インディゴは悠々と剣を収めるのであった。
大成功
🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『天輪浄王』
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POW : 天輪浄王剣
【浄化の力】を籠めた【光の剣】による一撃で、肉体を傷つけずに対象の【精神】のみを攻撃する。
SPD : 浄罪光輪
【現世への疑問】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【輝く曼陀羅】から、高命中力の【光輪】を飛ばす。
WIZ : 天輪浄王経
「【救済を謳う経文】」を歌唱中、自身及び歌が聞こえる範囲内の全員の【戦闘行動】の成功率を10分の1にする。
👑11
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襲来したデウスエクス達は、ケルベロス達によって退けられた。
だが、決戦都市の危機はまだ終わっていない。
あれはあくまで尖兵。彼女らを率いたデウスエクスがまだ残っているのだ。
その時、天に一つの輪が生まれた。
「あな無常なり」
戦場に響く、静かな声。
「願いとはすなわち欲なり。欲なれば全ては雑念に等しく、運命に従うが常道と知るべし」
悠々と現れたのは、ビルシャナ『天輪浄王』。
「迫り来るすべてに身を任せよ。さすれば救われん」
舞い降りたデウスエクスがまるで説法を聞かせるように語り掛けた。
敵意は感じられない。このデウスエクスは、季節の魔力を奪い、力を行使することが間違いなく世界を救う道なのだと信じているのだ。
その様子が、決して相容れられる存在ではないことを悟らせる。
ならば、撃退しなければならない。
決戦配備はまだ臨戦態勢を整えたまま、開戦の時を待っていた。
鍋島・小百合子
SPD重視
他の猟兵との連携可
彼奴がこの世界の物怪の類か
独自の説法に耳を貸す暇などないわ!
「現世とは言うが生憎この世界には初めて参った次第でな」
「夏が好かんのであれば冬に攻めてくればよかろうに・・・時期を間違えたな」
敵が問うてくる疑問や説法にはこの世界の者ではない事を告げつつ聞き流していく(見切り)
万が一耳を貸してしまえば決戦配備(ジャマー)で行動を阻害するように事前に要請しその攻撃を合図に己が目を覚まさせる
こちらから攻める好機が相成ればUC「心火焔硝矢」発動
長弓に火矢を番い、神罰と破魔の力を以て物怪を炎上させるほどに射抜いてやろうぞ(視力、スナイパー、属性攻撃、焼却、貫通攻撃併用)
「彼奴がこの世界の物怪の類か」
小百合子は出現したデウスエクス『天輪浄王』に向かいながら呟いた。
堂々とした振る舞いに、天輪浄王の目が留まる。
「ケルベロスか」
確かめるように告げる天輪浄王に小百合子が頷いた。
「いかにも」
「憐れなり」
小百合子の次の言葉を待たずに天輪浄王が断ずる。その声には確かに憐みの感情が読み取れた。
「民草の欲を背負いし者達よ。それすなわち欲にまみれた者に変らず」
まるでエコーがかかったかのように、天輪浄王の言葉が戦場に響き渡る。
「欲にまみれ穢れた身なれば、この世は地獄。何故に生き続けるのか」
放たれる言葉に、小百合子の視界がぐらりと歪む。不思議と言葉が心に入り込み、現世への疑問を抱きそうになる。そんな時。
「……むっ」
天輪浄王が何かに気付いて空を向く。その先には戦闘ヘリ。そこから放たれたグレネードが、バイオガスの煙幕となって戦場に広がってゆく。
「やれ、助かったのう」
バイオガスに曇る視界の中で、小百合子の声がする。
「……現世とは言うが、生憎この世界には初めて参った次第でな」
凛と透き通った声で、真っ向から言葉をぶつける。そこにもはや迷いはない。決戦配備のジャマー攻撃が合図となって、小百合子を正気に戻させたのだ。
「夏が好かんのであれば冬に攻めてくればよかろうに……時期を間違えたな」
「そのような話はしておらん!」
天輪浄王がいきり立つ。もはや言葉は通じぬと悟り、鋭い爪を立てて小百合子へと向かいゆく。
「今度は此方の番じゃ」
ぶわ、と風が舞い、バイオガスの煙幕が晴れる。熱風と共に現れた小百合子が構えるは長弓、番えるは勇気の炎を灯した焔の矢尻。
「我は燃やす己が胸の内にある勇炎の心……」
火矢を思い切り引いて、ピンと弦が張る。渦巻く炎が青く輝き、神罰と破魔の力が宿る。
「ぬぅうっ!」
その熱気に、天輪浄王が怯む。その瞬間こそが最大の好機となった。
「貫け!!」
小百合子が矢を放つ。激しい炎が軌跡を描き、天輪浄王を貫いた。
「ぐぁああああっ!!」
天輪浄王を貫いた矢から、全身を包み込むように炎が広がり、天輪浄王を焼いてゆく。
「独自の説法に耳を貸す暇などないわ」
その姿を眺めながら、小百合子はそう告げるのであった。
大成功
🔵🔵🔵
御園・桜花
「願いは欲望。確かに其れは其の通りですけれど。願いも望みもない生き物は、既に生きておりません。其れは正に死んだと言う事です」
「貴方達はオブリビオンではないと言うけれど。結局中身は変わりません。貴方は生きると言う事が何か分かっていない死そのものです。私は貴方の排除を躊躇いません」
UC「シルフの召喚」
自分は制圧射撃で敵の行動を阻害しシルフに敵の両腕を切り落とさせる
「其の剣を足や口でも使うなら。貴方の足も首も落としましょう。死なずとも消滅するなら其れは死や影朧達と変わりません。どうぞ此の世界の黄泉路を辿って逝きなさい」
「何時か貴方達が骸の海に辿り着けたら、少しは変われるかもしれません」
鎮魂歌歌う
天輪浄王は告げた。
願いなどはただの欲望であると。その欲望を捨てることこそが救いであると考えたのだ。
「願いは欲望。確かに其れはその通りですけれど」
桜花が静かに言葉を返した。静かだが強い意思をその内に秘めた言葉で、正面から天輪浄王を見つめ返す。
「願いも望みもない生き物は、既に生きておりません。其れは正に死んだと言う事です」
憤りと、憐みの感情が混ざり合う。ふわりと風が舞い、桜花の髪が揺れた。
「貴方達はオブリビオンではないと言うけれど。結局中身は変わりません」
彼らはデウスエクス。過去より染み出た存在ではない。だが、彼らは不死であり、何度死んでも蘇生を繰り返す存在だ。
だからこそ、桜花は告げる。
「貴方は生きるという事がなにもわかっていない死そのものです」
桜花を中心に、風が強く渦巻いた。
「私は貴方の排除を躊躇いません」
風の中からシルフが現れる。桜花の呼びかけに応じ現れた精霊だ。シルフが舞い、鋭い刃のような風が天輪浄王を襲う。
さらに桜花は機関銃を手に制圧射撃を行い、天輪浄王の足を止めようと試みる。
だがそれでは止まらず、天輪浄王が手に光の剣を宿し、悠然と言葉を返す。
「そなたの言ういうことも一理あり。運命に身を任せし先は死。すなわち死とは救いと同じなり」
その言葉に、より一層シルフの風が強くなる。桜花はあくまで静かに、表情を変えず、しかしそこに怒気を孕ませ、天輪浄王の両腕を切り裂いた。
「……っ!!」
風の刃に腕を傷付けられ、光の剣が消える。桜花は間髪入れずに風を放つ。
「其の剣を足や口でも使うなら。貴方の足も首も落としましょう」
「ぬ、ぬぉっ!」
嘴に、顔に深い傷が刻まれる。
「死なずとも消滅するなら、其れは死や影朧達と変わりません。どうぞ此の世界の黄泉路を辿って逝きなさい」
それが救済なのならば、と皮肉を込めて、シルフの刃が天輪浄王を切り裂いてゆく。
「何時か貴方が骸の海に辿り着けたら、少しは変わるかもしれません」
「う、ぐぁあああっ!!」
天輪浄王が風に吹き飛ばされてゆく。その姿を見送りながら、桜花は鎮魂歌を紡ぐのであった。
大成功
🔵🔵🔵
四方堂・幽梨
おお、そうだなあ
運命を受け入れるか否か
ビルシャナの好きそうな言葉だ
人は誰でも、運命ってやつにぶち当たるのさ
だが、行き先を決めるのは流れじゃない
川面を跳ねる魚が、流れに沿ったまま生きるかよ
与えられる救いよか、掴み取る未来のが魅力的なら、そっちを取るのさ
ビーム戦輪的なやつか
こいつを避け続けるのは無理だな
無理だとか、無駄だとかいうのは、超えてきたつもりさ
超えろ、限界を
躱しつつ間合いを詰める。
急所に入るような、危ないやつだけ捌いていく
間合いより遠いなら、当たらないと思うはずだよな
2近づいて1下がるを繰り返して間合いを詰めていく
間合いを見誤った時、お前の首が飛ぶ時だ
て、アンタは待ってるだけで救われたか?
「何故願う。それは欲という雑念が現世の行いに迷いを与えるからに他ならぬ。迷いこそが現世を地獄とするならば、何故に運命を受け入れずこの世を彷徨わんとするのか」
ビルシャナ『天輪浄王』は説く。運命を受け入れることこそが救済であると。
「おお、そうだなあ」
幽梨は頷いた。直後、天輪浄王の背後に輝く曼荼羅が現れる。
現世への疑問を与えることで発揮する力だが、その光はやや弱い。
「運命を受け入れるか否か、ビルシャナの好きそうな言葉だ」
言葉を続ける幽梨。その声には肯定と否定、ふたつの意志が混ざり合っていた。
「人は誰でも、運命ってやつにぶち当たるのさ。だが……」
幽梨は天輪浄王を見つめて、はっきりと告げた。
「行き先を決めるのは流れじゃない」
鞘に納めた居合刀に手を乗せて、幽梨が笑う。
「川面を跳ねる魚が、流れに沿ったまま生きるかよ」
「世迷言である」
天輪浄王が断じると同時に、曼荼羅より光の輪が放たれた。凄まじい勢いで迫る光の輪に、幽梨はふと考える。
(「こいつを避けるのは無理だな」)
そう、無理だ。幽梨はそれを自覚する。
その限界を自覚してこそ、その一歩先が見える。
(「無理だとか、無駄だとかいうのは、越えてきたつもりさ」)
眼前に迫る光の輪。今まさに幽梨の首かき切ろうとした瞬間。
(「――越えろ、限界を」)
ごく自然に身体を弛緩させ、幽梨の身体が僅かに傾いた。直後、光の輪が幽梨の首元を掠るようにして通り過ぎてゆく。
「……」
天輪浄王はその様子を見て、再び光の輪を放つ。だがそれも幽梨は最小限の動きで躱してゆく。
二歩近付いて、一歩下がる。そんな挙動で、幽梨は徐々に間合いを詰めてゆく。天輪浄王は間髪入れずに次々と光の輪を放ち続ける。本来高い命中率の光の輪を、ここまで避けられるのは幽梨の強い意思によるものだ。しかし、これだけの連続攻撃ならばいずれ被弾は免れない。天輪浄王が再び狙いをつけた――その瞬間。
「間合いより遠いなら、当たらないと思うはずだよな」
幽梨の声が、天輪浄王の真正面から聞こえた。間合いは十分に空いていたはず。幽梨の攻撃は届かず、一方的な攻撃が可能な筈だった。
「間合いを見誤った時、お前の首が飛ぶ時だ」
「……!!」
危険を察した時にはもう遅い。光の輪が放たれた瞬間、幽梨の手にした居合刀から一閃が放たれていた。
「で、アンタは待ってるだけで救われたか?」
「ぐ、ぅぅ
……!!」
激しく血を噴き上げながら、天輪浄王が呻いた。
それは運命を変える一撃であった。
「与えられる救いよか、掴み取る未来のが魅力的なら、そっちを取るのさ」
大成功
🔵🔵🔵
紬・真白
運命に従うが常道と知るべし、ですか
“グラビティ・チェインの枯渇”と言う運命を受け入れることができず、
地球にまでやってきている方が随分と面白いことを言うものですね
まずは御自身が運命を受け入れ、救われてはいかがですか?
お手伝いしますよ
とは言ったものの、敵は空を飛び、変幻自在の光の剣をも持つ
このまま戦うのは不利
……と思ってくれると良いのですが
腕に巻いた〔年珠〕に力を込め、気功の力を高めます
《走》で空を駆け、敵との距離を一気に詰めます
敵が放つ光の剣を見切り、《反》で反射
敵が反応している隙に踏み込み、《浄》と《破》の力を叩き込みます
浄王
地球にとっては、貴方の存在そのものが不浄です
「何故抗う、何故従わぬ。我が教えに背くは即ち地獄道への道なればこそ……」
傷ついたビルシャナ『天輪浄王』が呻く。その口ぶりには微塵も自身の言葉に偽りは感じられず、ただ純粋に疑問に抱いている様子であった。
「運命に従うが常道と知るべし、ですか」
紬・真白(気功拳伝承者・f40922)は呆れたように告げた。
「“グラビティ・チェインの枯渇”と言う運命を受け入れることができず、地球この星にまでやってきている方が随分と面白いことを言うものですね」
「……!」
無意識の欺瞞を指摘され、天輪浄王は口ごもる。
「まずは御自身が運命を受け入れ、救われてはいかがですか?」
冷たい目線で、真白は挑発するように言葉を続ける。
「お手伝いしますよ」
「黙れ!」
激昂した天輪浄王が光の剣を振り上げる。大きく翼を広げて空を飛び、加速をつけて急降下しながら、真白へと迫る。
『我が翼、我が剣。この力、汝の身では不利であろう!』
「……と思ってくれると良いのですが」
真白はそう一人ごちりながら身構え、腕に巻いた念珠に力を籠める。そうして高められた気功の力を巡らせて気功回路《走》へと注げば、真白の脚は宙を蹴る。
「何っ!?」
空を駆ける真白に天輪浄王が驚愕する。だが、まだ一手早い。天輪浄王の刃が先に真白を貫くだろう。
「ぬぅん!!」
突き出された刃が真白へと至ろうというその時。
「――反射」
光の剣が反転し、天輪浄王に突き刺さった。
「な……にぃっ
……!!」
自身の一撃に精神を削られる天輪浄王。その隙に真白は天輪浄王の懐へと入り込み、練り上げた気功の力を浄化と破壊の力に込めてゆく。
「浄王」
真白が冷たく告げる。
「
地球にとっては、貴方の存在そのものが不浄です」
「そんなはずはない! 定命の者は我らが導かねば
……!!」
念珠を巻いた拳に力が集う。そして真白は拳を振り上げ、天輪浄王へと叩き込まれた。
「がっ……はっ……」
天輪浄王が小さく息を吐き、地上へと墜落してゆく。
これが、大いなる矛盾を抱えたデウスエクスの最期となった。
こうして七夕の力で生まれる季節の魔力は守られた。七夕祭りはつつがなく終了し、沢山の願いが空へと送られた。
願い、希望。人が生きるからこそ生まれるその想いが、未来への道を繋いでゆく。ケルベロス達はは、その人々の想いから繋がる未来までもを守ったのであった。
大成功
🔵🔵🔵