闇の救済者戦争⑱〜お前がクラッシャーになるんだよ
●ポジション? 知らない子ですね
「ふざけてないわよ。私は本気」
グレイス・リリィ(レッドウィング・f21749)は心底真面目な顔で作戦説明を始める。
「今回の相手はかつてないヤバさだから……何たって現象そのものが相手よ」
ケルベロス・フェノメノン――数百mの巨体を誇り、強靭な肉体、無尽蔵の魔力と呪詛、オーバーテクノロジーの機械兵器など、ありとあらゆる軍事兵器を保有する『三つ首の獣』。祈りの双子によって封印を解かれた『究極禁獣』の一体にして、戦局を大きく左右する絶対的な脅威――その獣が繰り出す現象は想像を絶するものだった。
「えっと、呼吸するだけで死ぬ特濃の呪詛。これに対抗出来る手段はたった一つ――」
単純にして圧倒的な死に至る呪い……これに対抗する秘策があるとグレイスは言葉を続ける。
「『魂の叫び』を放って、死の呪いを撥ね退けてから攻撃よ」
ただ大きな声を出せばいいわけではない。その言葉に魂を込めて思いを乗せて解き放たなければならないのだ。
じゃあ具体的にどうすればいい? と質問が飛ぶ。
「魂の……何か戦争への意気込みとか、思いの丈を語ればいいと思う、わ」
お前を絶対に××××してやるとか、この戦争が終わったら結婚するだとか、何かエモいやつ、頼みます!
とグレイスは高々と手を掲げた。本当に大丈夫なのだろうか、と猟兵は訝しんだ。
「魂が篭もっていれば大丈夫よ! 多分! それじゃ行ってらっしゃい!」
ゲートが開く。もう難しい事を考えている場合ではない――後は思いを解き放つのみ。
●ディフェンダーはいません
開かれたゲートの先、止めどなく流れる瘴気はあらゆる尋常を無へ貶めていく。
どうやらグリモア持ちの話以上に、この戦場は地獄らしい。
赤々と燃える視線の先に蠢く巨大な黒い影がその眼を爛々と滾らせて――。
我らが
惑星には、何人たりとも近付かせぬ。
例え其の者に悪心無くとも、熱き血潮の勇者であっても!
悪となりて邪となりて、我らが惑星に到達する可能性のある者は、全て打ち砕く!
無論、貴様らもだ。六番目の猟兵達よ!
いずれ、『
重力の鎖』は貴様らを導くだろう。
ならばその前に、ここで殲滅してくれる!
解き放たれた『殺戮の呪詛』は一瞬にして戦場を『ただ呼吸するだけで死の呪いが心身を蝕む魔境』へ変える。
強靭な肉体、無尽蔵の魔力と呪詛、オーバーテクノロジーの機械兵器――存在そのものが埒外。
その名は『
三つ首の獣』、地獄の番犬が炎と共に立ち塞がる。
ブラツ
ブラツです。このシナリオは1フラグメントで完結し、
「闇の救済者戦争」の戦況に影響を及ぼす、
特殊な戦争シナリオとなります。真剣ですよ。
本シナリオは禁獣『ケルベロス・フェノメノン』との戦いです。
戦場は炎が渦巻くだだっ広い荒野ですが、敵は非常に巨大です。
以下の点に注意する事で、非常に有利な状況になります。
●プレイングボーナス:「魂の叫び」を放ち、死の呪いを跳ね除ける。
ケルベロス・フェノメノンはその体内に有する「殺戮の呪詛」を解き放ち、
一瞬にして戦場を「ただ呼吸するだけで死の呪いが心身を蝕む魔境」へ変えてしまいます。
この呪いを跳ね除ける手段はただ一つ、猟兵自身の非常に強い意思や願い、
思いを込めた「魂の叫び」しかありません。告白とか感謝の言葉もいいんじゃないでしょうか。
無論、目がグルグルした感じの戦意マシマシな奴も大歓迎です盛大に。
叫びによって死の呪いを振り払い、ケルベロス・フェノメノンに挑みましょう!
●今回の注意事項
戦争シナリオにつき内容如何や人数的に止むを得ず流してしまう場合もありますので、
予めその点をご了承頂ければ幸いです。
募集はシナリオ承認後即時受付いたしますが、執筆は水曜以降になります。
それでは、よろしくお願い致します。
第1章 ボス戦
『禁獣『ケルベロス・フェノメノン』』
|
POW : グラビティブレイク・フェノメノン
【自身の肉体または武装】に触れた対象の【肉体を地表にとどめている重力】を奪ったり、逆に与えたりできる。
SPD : インフェルノファクター・フェノメノン
命中した【機械兵器】の【弾丸や爆風】が【炎の如く燃え盛る『地獄』】に変形し、対象に突き刺さって抜けなくなる。
WIZ : サイコフォース・フェノメノン
着弾点からレベルm半径内を爆破する【呪詛と魔力の塊】を放つ。着弾後、範囲内に【消えざる『地獄』の炎】が現れ継続ダメージを与える。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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久遠寺・遥翔
アドリブ連携歓迎。ポジションはCrで
イグニシオンに[騎乗]しての[空中戦]
鍵となるのは魂の叫びって話だ
[オーラ防御]と[結界術]による多重障壁で身を守りつつ、全霊を込めて叫ぶぜ
「輝けイグニシオン、俺達の未来を守り抜くために!」
大事な人がいる。シンプルでありがちな理由だがこの意思は何よりも強い
かつて小剣に願いを込めて叫んだ他の世界の誰かのように願いを込めて打ち砕く
「俺達の可能性を、未来を、奪わせはしない!」
奴に直接触れないよう[心眼]でしっかり動きを[見切り]ながらUCを繰り出す
高速飛行であの巨体を飛び回りながら、帝竜から学び取った超重力の一撃でその瞳を全力でぶちぬくぜ
●
破壊する者
『殺戮の呪詛』とは成程、キャバリアに搭乗してもコクピットそのものに問答無用で侵食する、正に致死の呪い――久遠寺・遥翔(焔の機神イグニシオン/『黒鋼』の騎士・f01190)は
相棒の中で混濁する意識に活を入れ、己が魂の声を形にする。
「輝けイグニシオン、俺達の未来を守り抜くために!」
その為の力で、その為の猟兵だ。
焔黒騎士として、久遠寺・遥翔として。
「俺達が紡ぐ未来を、現象如きが邪魔をするな!」
大事な人がいる。シンプルでありがちな理由だがこの意思は何よりも強い。かつて小剣に願いを込めて叫んだ他の世界の誰かのように願いを込めて打ち砕く。『
焔の黒剣』と共に、魂を燃やして――!
「俺達の可能性を、未来を、奪わせはしない!」
叫びと共に、漆黒の焔が地獄の紅蓮を凌駕した。
急速に視界が晴れていく。とは言え冥府の様な紅蓮と共に立ち塞がる巨躯――禁獣『ケルベロス・フェノメノン』が背負った武装を遥翔に向けていた。こちらは空中、呪いで意識が飛んでいては物理的にも即死だったろう。
「だが、もう大丈夫だ――
原初起動。行くぜ相棒!」
遥翔の叫びと共に
超常の黒焔が解き放たれて、キャバリア『イグニシオン』の
機関が唸りを上げる。あの攻撃を受ければ自らの重力を狂わされ地獄の一部に取り込まれるだろう。刹那、禁獣から放たれた
無数の誘導弾が遥翔の行く手を遮る。
「じゃあ飛ばすぜ――
太陽の輝きを喰らいな!」
ならば当たらなければ良い。音速の十倍を超えた衝撃が爆光を散らして、吹き上がる紅蓮の炎を漆黒の焔が制していく。その攻撃を心眼で見切った埒外の機動は正に原初の真焔――
かつての戦いで学んだ超高機動戦闘は伊達では無い。
「そこだ……抜刀!」
破壊する者の
加護の元、イグニシオンは抜き放った機神太刀『
迦具土』の切先を禁獣へ向けて加速――『
闇を蝕む太陽』の一太刀が巨大な獣の瞳を貫いた。
全身全霊を込めた一撃――禁獣は見誤ったのだ。自らの
炎を超越する、生命の
輝きを。
大成功
🔵🔵🔵
エドゥアルト・ルーデル
拙者はね面白可笑しくなれる闘争を求めてんのに即死するあれこれとかさぁ…興覚めって言うか…ムカつくのだよ…
なので聞いてくだされ、拙者の想いを
しれっと死の呪いとか出してきやがって!ブッ殺すぞクソ野郎!!
気に入らない奴はぶん殴る!殺意によって震えるぞハート!燃え尽きるほどヒート!ハジケろ拙者!
なまら上がった身体能力で一気に駆け抜け、近寄り、ブッ掴んでやりますぞ!触れたら【重力】が操られる?掴んじゃえば別にどうでもよくない?
ようは振り回されようが掴み続けるフィジカルがあればいいんでござるよ
デカいからっていい気になってんじゃねぇでござる!【流体金属】を右の拳に!文字通りの鉄拳でぶん殴ってやる!顎狙え顎!
●相談不用
「拙者はね面白可笑しくなれる闘争を求めてんのに即死するあれこれとかさぁ……興覚めって言うか……」
エドゥアルト・ルーデル(黒髭・f10354)は静かに怒りを湛えていた。この戦場の瘴気に耐える為、『
マーマイト』を『ヌカ・コーラ《クアンタム》』で流し込み『
レーション』を貪りながら、今も体の奥底から漏れ出る魂の叫びを一つ一つ丁寧に紡いでいる。
「有り体に言えばムカつくのだよ……」
身も蓋も無い。真正面から敵意を向けられた
禁獣が洞の様な黒い目玉でエドゥアルトをギョロリと睨む。どうやら言葉は通じているようだ。そうこなくっちゃ。
「なので聞いてくだされ、拙者の想いを」
題して『
Pop Man』――殺してやるぞ
三つ首の獣。
「しれっと死の呪いとか出してきやがって! ブッ殺すぞクソ野郎!!」
『……やかましい! ここで殲滅してくれる!!』
山が動いた。否、禁獣が吼えたのだ……人の言葉で。怒りのままに巨大な尻尾めいた触手めいた生えてる何かを振り回し、足元のエドゥアルトにブチ当てた! その時!
「気に入らない奴はぶん殴る!」
『ガッ!?』
その拳は鋼――『
オウガメタル』を右手に纏い、文字通りの鉄拳で禁獣を直接ぶん殴る!
「殺意によって震えるぞハート!」
『コォォォォ
……!!』
あ、次の攻撃が来そう……でもね、自身のハジける気持ちに素直に従えば、エドゥアルトの身体能力は増大し続けるのだ。そう簡単にやらせはせんぞと、握る拳に力を込めて――。
「燃え尽きるほどヒート! ハジケろ拙者!」
『弾けろ貴様! このまま打ち砕いてやる!』
禁獣は激怒した。彼奴は熱き血潮の勇者でも悪心無き者でも無い。邪心っぽい
雰囲気を微妙に感じる――故に
超常を発露するのだ。もういいだろ、と。
「これが
重力因子……!」
瞬間、エドゥアルトは全身に強大な倦怠感を感じた。触れれば自身の重力を自在に操られ……あ、重…………もしかしてこれ「グラビティ」……いや知らない子ですね。どちらにせよ、と鼻を鳴らして。
「まあ掴んじゃえば別にどうでもよくない?」
『良くない! これ以上近付かせぬ!』
オウガメタルで包んだ右手が光って唸る。お前を掴めと輝き叫ぶ。
「――ようは振り回されようが掴み続けるフィジカルがあればいいんでござるよ」
埒外の握力で空いた左手がどうにか掴んでくれる。不利な行動をすると却って身体能力が増大する――何て都合の良い
超常! あとは勇気だけだ!
「デカいからっていい気になってんじゃねぇでござる!」
ズバン! ズバン! ズバン! サンドバッグを叩く様な小気味良い連打音が轟いて、重力の増減もお構いなしにぶら下がったエドゥアルトに迷いは無い。最早これまで――。
「来いよ
地獄の番犬。怖いのか?」
禁獣は、
原初の怒りに身を任せた。
『第六の猟兵ィィィッ!!!』
「野郎オブクラッシャー!!」
顎狙え顎! 交差する拳と尻尾が激しい火花を散らす。勝利者などいない戦いに疲れ果てた二人はやがて、重力に逆らって永遠に引き剥がされるのだった。
成功
🔵🔵🔴
流茶野・影郎
にこたま(f36679)と
大きい相手は慣れてる?
分かった、でも儚くはないだろ
●叫び
死の呪いか……いつだって隣り合わせだったよ
その中をずっと潜り抜けて来た
正義とかそういう大層な物じゃない
命を懸けて得た日常とその中で暮らせるという事の大切さを知っているからだ
その為なら何度だって立ち上がって戦ってやる
そして叫ぶのさ
ダブルイグニッション!
「――ルチャ影、参上」
●戦闘
重力を奪われるなら幸運だ、詠唱風車の指向性爆発で制御できる
加算されたら……耐えればいい
にこたまが仕事をしてくれるからな!
続くぞ
インフィニティエア!
風に乗り一気に飛べば重力がどうあれ加速する!
あとは追撃の
『ルチャキック』
終わった、よし帰るか!
新田・にこたま
流茶野さん(f35258)と。
敵はやけに巨大ですが、私はこれでも小柄で儚い乙女なもので。
敵は常に自分より大きい相手でした…つまりは慣れています。
死の呪い…ふんっ、故郷の環境汚染に比べればこんなもの!
汚泥に満ちたあの世界で必死に生きる人たちを救うために掲げた私の正義は!今更こんな『たかが死ぬほど苦しいだけ』のことで折れはしない!!日常ですよ!こんなもの!
勇気を出してUCを使用しマッハ11越えのミニパトで敵に特攻。
戦場の状態も敵の攻撃も厄介なら速攻で決めてしまえばいいんです。
ロケット噴射を駆使すれば重力変動もなんのそのです。
そして突撃さえ成功させれば、後は頼れる先達がなんとかしてくれるでしょう。
●今、銀の刃となりて
燃え盛る紅蓮に佇む巨大な影――
禁獣を睨む二人の猟兵は、その途方もない規模に嘆息した。
「敵はやけに巨大ですが、私はこれでも小柄で儚い乙女なもので」
それは新田・にこたま(普通の武装警官・f36679)――
殺伐とした世界より来たる普通の警官は『
ミニパト』の中で丹念に
神経接続を調整する。
「敵は常に自分より大きい相手でした……つまりは慣れています」
ステアリングを操るよりも早く精緻な制御が必要な状況になる事は明白――慣れているからだ。大型機動兵器に高機動多脚戦車、どの相手もまずは小回りを利かせて立ち回ることが肝要だったと。
「大きい相手は慣れてる? 分かった……」
そして流茶野・影郎(覆面忍者ルチャ影・f35258)――歴戦の
覆面忍者は掌のカードを弄りながら、眼前の巨影を睨み思案する。過日の戦いはこれよりも強大にして絶対的な
存在に立ち向かった。それを思えば――。
「でも儚くはないだろ」
何も怖い事は無い。これまで通り、このミッションも完遂する。
「儚い乙女です」
「まあいい。では行こうか」
力強く宣言する頼もしい後輩の言葉を背に受けて、影郎は颯爽と駆け出した。
「死の呪いか……いつだって隣り合わせだったよ」
死と隣り合わせの青春――
銀の雨が降る世界もかつては地獄の様な世界だった。
「その中をずっと潜り抜けて来た。正義とかそういう大層な物じゃない」
だからこそ知った事、得たものが沢山あった。それが心にある限り、影郎は決して倒れない。
「命を懸けて得た日常とその中で暮らせるという事の大切さを知っているからだ」
それを守る為ならば何度でも立ち上がって、戦ってやろう。
「死の呪い……ふんっ、
故郷の環境汚染に比べればこんなもの!」
地獄の顔が一つではない事をにこたまは良く知っている。死に至る瘴気など彼女のチャメシ・インシデント。
「汚泥に満ちたあの世界で必死に生きる人たちを救うために掲げた私の正義は!」
それでも、その地獄を生き抜く人々に罪は無い。罰されるべくは悪しきメガコーポ。そして。
「今更こんな『たかが死ぬほど苦しいだけ』のことで折れはしない!!」
その地獄を切り裂いて正義は誕生したのだ。たった一つの冴えた解答――。
「日常ですよ! こんなもの!」
「――そして叫ぶのさ」
二人の魂が咆哮する。
「ルチャ影、参上」
「公務執行! 現行犯で
逮捕します!」
解き放たれた生命の賛歌が呪いを凌駕する――ここからは正義の時間だ。
炎を噴いて加速する
鋼鉄の獣は超常のロケットで宙を駆ける。
「こんなもの、ロケット噴射を駆使すれば重力変動もなんのそのです」
大事なのは
当たらない事。銃砲の鉄火場を日常の友としたにこたまに、禁獣が誇る無数の兵器などメガコーポの花火に等しい。互いの地獄が張り合いながら、
加速した狂気は最早誰にもにも止められない。
「そして突撃さえ成功させれば――後は頼れる先達がなんとかしてくれるでしょう」
マッハ11の
装甲車が放つ衝撃が障害を蹴散らして、執行された正義が禁獣の生身の足を丁寧に轢き潰した。ぐらりと傾いた禁獣が頭を差し出す――攻撃の手が緩んだ今が好機。
「続くぞ、インフィニティエア!」
巻き起こる風が影郎の身体を高みへと晒す。飛び散った禁獣の血が僅かに掛かる……が、この程度問題では無い。真下には晒された禁獣の頭/体が重い――そこから外れるように重力を操作したか――甘いな。
「崩したな……それが狙いだ
禁獣」
途端、影郎の軌道に爆発が連鎖する。それは詠唱風車の指向性爆発――重力を操られるなら風車の爆発で外部から軌道を制御すれば良いのだ。爪先の真下には巨大な獣の頭。ウラカン・ラナを決めるには流石に大き過ぎる。ならば――
ダブルイグニッションの三日月の牙が冴えた。
「ルチャキック……!」
風に乗り加速した超重量はルチャ影の歴戦の重み。貫かれた獣の首が轟音と共に地面へ縫い付けられる。機械や鮮血が飛び散って――正義の連携は地獄を未だ大地に留める事に成功したのだ。
「終わった、よし帰るか!」
「では寿司でも食べに行きましょう」
勿論先輩のおごりです――ミニパトの中でドヤるにこたまを横目に、影郎は嘆息した。
こうして日常は守られた、と。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
梟別・玲頼
ポジション?
立ち位置なら
飛行だな、いつもは
与太話はこのくらいにして
息止めてどうにかなるモンでもねぇか
犬っころ風情が吠えてんじゃねぇぞッゴルァ!
てめぇが番犬ならこちとら数百年守護神やってんだよっ!!
向こうも何か守ろうとしてるみてぇだが
守る事なら誰にも負けたくない矜持
この身の内にある
私の魂の叫びをオレの言葉で叫びつつ
番えた風切り羽は矢に変化
クソ犬目掛けて渾身の神力籠めてUCぶっ放す
奴には触れずに戦えば問題ねぇかな
近距離攻撃迫られたら咄嗟に鳥形態に変化して避け、距離を置いて再び撃つを繰り返す
森のスナイパーとして狩人として…生きる者の護り手として
この世界守る為に戦い倒す所存だぜ
●疾風の様に
「ポジション? 立ち位置なら
飛行だな、いつもは――」
嫌な風が吹いている。こんな所で飛びたくないね――梟別・玲頼(風詠の琥珀・f28577)は対峙する
禁獣と距離を取りながら、その巨躯をじっと睨みつける。途方もない暴力と、怒り。その根底にあるモノは守護者の怨念か、それとも……。
「与太話はこのくらいにして、息止めてどうにかなるモンでもねぇか」
油断すれば意識が飛んじまう。一切の慈悲無き怨嗟の塊が無尽蔵に満ちている――こんな生命そのものを冒涜する様な地獄を野放しには出来ない。だから。
「犬っころ風情が吠えてんじゃねぇぞッゴルァ! てめぇが番犬ならこちとら数百年守護神やってんだよっ!!」
内なる
魂の叫びを放つ。自らの身体を依り代に、優しくも激しい妖は強く大地を踏みしめた。
『数百年! そんな瞬きにも満たぬ年月で我が臆するものか!!』
怒りが更に激しく燃え上がる。放たれた無数の火球が大地を焼き焦がして、炎が呪いを瞬く間に広げていく。
『我らが
惑星には、何人たりとも近付かせぬ! 例え心優しき守護者だろうと!』
「うっせえこの拗らせダイダラボッチがガキみてえにピーピー喧しく泣いてんじゃねえ!!』
禁獣の怒声と共に再び炎が渦を巻いて、視界が赤と黒で塗り潰された。これはマジでヤベェ奴だ……だが負けない。向こうも何か守ろうとしてるみてぇだが、守る事なら誰にも負けたくない矜持がある。燃え滾るのは地獄の炎だけじゃない。この胸の篝火はてめぇより眩しいって事を証明してやる!
「グダグダぬかして座り込みたぁお行儀がいい犬っころだなぁオイ! 掛かって来いよ畜生めッ!!」
『ならば望み通り……この手で焼き潰してくれるッ!!』
瞬間、大地が震えた――否、渦巻いた炎を突き破り、巨大な禁獣が玲頼の元へと駆け出したのだ。圧倒的な巨体はたったの数歩で玲頼の頭上を覆う黒い影となる――掛かったな阿呆め。
「森のスナイパーとして狩人として……生きる者の護り手として」
魂の叫びは呪いを撥ね退けた。叫びは禁獣の心を揺らした――それだけで十分。狩人の射程に入った獣は獲物に過ぎない。
『燃え尽きろォォォォッ
!!!!』
「――この世界守る為に、戦い倒す所存だぜ」
禁獣の
巨大な暴力が溶岩めいた岩塊を飛ばす。同時に玲頼が放った『
七竃ノ焔矢』が飛礫に紛れて禁獣の目元を貫いた。
『その……程度ォォォォッ!!』
「おっと! ドッグランはあちらだぜっと!」
瞬間、妖は化生――鳥の姿に身を変えて寸での所で灼熱の飛礫を躱す。
『たとえか弱き者だろうと
……!?』
そして目元に突き刺さった
超常の矢が凄まじい爆発を起こす。それこそが玲頼の狙い――放たれた一矢は燃え尽きぬ
炎の枝に姿を変えて、禁獣の顔面を仮面の様に覆い尽くした。視界を失い暴れ狂う禁獣を尻目に、玲頼はさらに距離を取って――。
「火加減はどうだい? って危ねえ!」
再び人の身に姿となり、己が羽根を矢に変えて果敢に放つ玲頼。狙いがつけられなければ恐れるまでも無い――言っただろう? 立ち位置は
飛行、この世界守る為に戦い倒す所存だぜ、と。
成功
🔵🔵🔴
ロー・シルバーマン
ううむ、兎に角心底からの叫びを叩きつけるんじゃな。
狙撃手としては冷静であらねばならないし歳もアレじゃが…頑張るか。
…儂は一人この歳になるまで生き延びてきた。
故郷も家族にも何もかもに置いていかれたが、儂が死んだらその痕跡はどこに残る?
何も守れぬ役立たず、じゃがそれらが在った事を語り継ぐ、証明し続ける事だけは成さねばならん。
理不尽に想い出ごと消さんとする呪詛なんぞに負けられんわ!
絶対に儂はこの戦いを生き延びる!
呪詛弾いたらUC起動、神域展開し味方に癒やしを、禁獣には呪詛をも焼き尽くす太陽風を叩きつけ反撃。
重ねて猟銃で目など通り易そうな部位を狙撃し抵抗の気を一瞬逸らしてやるわ!
※アドリブ絡み等お任せ
●ハウリング
咽る呪詛の瘴気を堪え、ロー・シルバーマン(狛犬は一人月に吼え・f26164)はじっと獲物を見据える。
「……儂は一人この歳になるまで生き延びてきた」
ゆっくりと獲物――
禁獣に語り掛ける様に、己を蝕む呪いを吐き出す様に言葉を紡ぐ。
「故郷も家族にも何もかもに置いていかれたが、儂が死んだらその痕跡はどこに残る?」
呪いだけでは無い。喉を燻す様な灼熱の地獄の炎、地を震わす巨獣の足踏み、環境すら敵に回した最悪の戦場で、それでもローは言葉を止めない。
「何も守れぬ役立たず、じゃがそれらが在った事を語り継ぐ、証明し続ける事だけは成さねばならん」
声を張り上げ、魂から絞り出す様に――心の底を秘めたまま。
(ううむ、兎に角心底からの叫びを叩きつけるんじゃな)
実際辛いのだ。83歳に
ここは正直堪える……大気は薄いし熱いし臭いし。
(狙撃手としては冷静であらねばならないし歳もアレじゃが……)
油断すると朦朧としたまま天に召されそうになる。そんなヤバみをおくびも出さずにキリリと禁獣を睨んで。
(歳もアレじゃが……頑張るか)
大事なので二回――だがそれしかない。その為の83年間を無駄になんて、絶対に出来ないから。
「――理不尽に想い出ごと消さんとする呪詛なんぞに負けられんわ!」
張り上げた声が熱を帯びて、蝕む呪いを焼き焦がす様にローの体が熱くなる。
「絶対に儂はこの戦いを生き延びる!」
そうだとも――人狼の咆哮が轟いて、禁獣の眼が爛々と輝いた。
『雄々しき勇者よ、その意気や良し! されど我らが
惑星には、何人たりとも近付かせぬ!』
獣が叫ぶ。瞬間、漆黒の天を裂いて
無数の光条がローを襲う。絶対必中の光の数々がローの身体に突き刺さり、じわりと染み出た赤が装束を染めていく。
「だとしても! 儂はここを通らねばならん。邪魔はさせぬ、絶対に……!」
ローが叫ぶ。瞬間、頭上から温かな光に照らされてローの傷が癒されていく。神域の
超常――漆黒に染み出た白光が、地獄めいた空間を徐々に造り替えて。
『その温かな光を持つ貴様らでも、いずれは我らの脅威となる!』
「その言葉……そっくりお返ししよう!」
ぶつかり合った互いの意志――地獄を照らした太陽の光が燃え滾る大地を、恐るべき呪詛を塗り替える。それがローの『
古の太陽は再び昇る』……老兵の打ち上げた光は単なる日向ぼっこの陽の光ではない。世界を蝕む悪しきを清め、正しきに立ち上がる力を与えてくれる希望の太陽なのだから。
「そしてこれが……反撃の狼煙じゃよ」
刹那、乾いた銃声が響く。魂を振り絞り、血を流し、鋒鋩の体だったローの身体が元に戻った僅かの間――『
使いこまれた猟銃』は持ち主の意に無言で答えた。ありきたりな鉛の弾丸は禁獣の剥き出しの鼻面を貫いて、その痛みに首を上げざるを得ない。
「……今じゃ!」
ローの声に従い飛び出した『狛犬』が禁獣の喉笛を食い千切る。これで一矢報いた――その積み重ねがやがて勝利をもたらす事を、老兵は良く知っていた。これはそういう、積年の戦いなのだ。
成功
🔵🔵🔴
箒星・仄々
故郷の星を守りたいのですね…
私たちにも守りたい命と未来があります
引くわけにはいきません
竪琴をぽろろんと演奏しながら
大きな声で歌います
これが私の魂の叫びです
♪光り輝く 未来の扉が開く
希望のメロディ 響き合う世界へ
闇の中で 立ち止まっていた
心揺れる 迷いの日々に
けれどもここに 強さを見つけて
新たなる道を 切り拓いていく
失った夢も 諦めた日々も
今は過去の一部となる
明日へと歩み 希望を抱いて
光差し込む 明るい未来へ
命の尊さ 感じながら
希望の炎 胸に灯す
夢を追い求め 輝きを放ち
愛と勇気 この歌に込めて♪
未来を切り拓く!
この胸に希望が輝く限り
砕けぬものなどありません!
命の鼓動を
生命の旋律を
その身で味わって下さい!
メロディが光の五線譜に具現化
吹き飛ばして壁にぶつけたり
宙に打ち上げたりして攻撃です
直接触れてはいませんが
もし重力操作されても
その重力そのものを吹き飛ばしちゃいます
これが猟兵ですよ♪
終幕
鎮魂の調べ
海で静かな眠りを
秋月・信子
●POW『真の姿』
これが途方もなく巨大な究極禁獣…ケルベロス・フェノメノン
対峙するだけでも発狂してしまいそうな異形なる姿、戦場内を押し潰そうとする禍々しい
重力に、改めて人間がちっぽけな存在であるのかを改めて思い知らされそうです
ですが…どんな物語でも、神話でも、か弱い存在である人間が神々に匹敵する怪物を倒してきたと綴られています
死に至る呪いを跳ね返す魂の叫び…このダークセイヴァーをパンドラの匣とすれば、オブリビオンは匣より溢れ出た災厄の絶望であって私達猟兵は残された僅かな希望の光…それなら私の魂の叫びは「人々の希望となる事」
その想いと共にROSETTAを掲げ、展開したホログラムを身に纏いながら叫びます…コード・ヴァイス!
蒼き
鎧装騎兵となって重力を振り切る中、月の灯が遠い未来へ導くかのように私を照らしている
あの月のように私も強く希望の光を放てたら…
その想いを込めた紅蓮の魔弾を装填した始まりの猟兵の銃を構え照準
狙うは地に縛る重力の鎖を放つ禍々しい禁獣の核です
●死をもたらす獣
「故郷の星を守りたいのですね……」
箒星・仄々(ケットシーのシンフォニア・f07689)の眼前にそびえる地獄は、怒りと悲しみに溢れていた。
「私たちにも守りたい命と未来があります。引くわけにはいきません」
されど同情で引く局面では無い。放っておけば地獄に飲み込まれるのはこちらなのだ。
「これが私の魂の叫びです」
だから叫ぶ、精一杯胸の内を。どんな困難も撥ね退けた勇気を乗せて――。
♪光り輝く 未来の扉が開く
希望のメロディ 響き合う世界へ――
「これが途方もなく巨大な究極禁獣……ケルベロス・フェノメノン」
ごうごうと燃え盛る炎の中で仄々が思いを解き放つ一方、燻ぶる瘴気に咽びながら秋月・信子(
魔弾の射手・f00732)は
禁獣をじっと見据えていた。先程までとは様子が違う。この歌の所為か……ぐつぐつと煮えたぎるマグマの様な怒りが大地を揺るがせている。凄まじき爆熱――だが、信子もここで引く訳にはいかない。
闇の中で 立ち止まっていた
心揺れる 迷いの日々に
けれどもここに 強さを見つけて
新たなる道を 切り拓いていく――
仄々の歌と共に光の五線譜が形となって空に踊る。それが瘴気や炎を吹き飛ばしながら徐々に広がって――。
「ですが……どんな物語でも、神話でも、か弱い存在である人間が神々に匹敵する怪物を倒してきたと綴られています」
対峙するだけでも発狂してしまいそうな異形なる姿、戦場内を押し潰そうとする禍々しい
重力に、改めて人間がちっぽけな存在であるのかを改めて思い知らされそうになる信子。だからこそ己の魂を震わせて、この地獄に立ち向かわなければならない。
失った夢も 諦めた日々も
今は過去の一部となる
明日へと歩み 希望を抱いて
光差し込む 明るい未来へ――
尽きぬ憤怒が溶岩に乗って放たれる。溶岩を吹き飛ばす光の五線譜……しかし溶岩の勢いは途絶える事無く、続々と吹き荒れる。充満した死に至る熱量を跳ね返す魂の叫び……それが無ければ、信子も死に取り込まれる。まさに、
この世界が
禁忌の匣ならば、
地に満ちた骸は匣より溢れ出た災厄の絶望。
命の尊さ 感じながら
希望の炎 胸に灯す
夢を追い求め 輝きを放ち
愛と勇気 この歌に込めて♪
歌に呼応する様に禁獣の爆熱がより激しさを増していく。合わせて徐々に信子の身体が重くなる。隣り合わせの死――負けるものか。
携帯端末を掲げ光を浴びる信子。光は形となり、蒼き
鎧装騎兵が戦場に顕現した。
「あなたが絶望なら、私達猟兵は、残された僅かな希望の光……」
鎧装騎兵は光の羽を広げて空を駆ける。放たなければならない、私の魂の叫びを――。
「未来を切り拓く! この胸に希望が輝く限り、砕けぬものなどありません!」
歌い終えた仄々が叫ぶ。魂を込めた、嘘偽りの無い希望の言葉を。
『……』
沈黙を守る禁獣。浴びせかける様に信子も叫ぶ。月の光を浴びながら、重力を振り切った青き鋼の翼は禁獣の頭上へと舞い上がって――。
「私は
災厄の中の、人々の希望になる!」
「命の鼓動を、生命の旋律を、その身で味わって下さい!」
声が、響く。
「さあ、行きましょう!」
「……コード・ヴァイス!」
互いの叫びが遂に『殺戮の呪詛』を振り切ったその時――。
『その無垢なる傲慢が我を生み出した事を知るがよい』
凄烈な慟哭が空を震わせる。
そして、地獄が目覚めた。
目覚めた禁獣より溢れるは爆熱のマグマ。地獄の炎で溶かされた積年の恨みが、瘴気を上げて漏れ出づる
地に満ちたマグマは全てを溶かし、その中を蠢く巨大な黒い影――禁獣が面を上げて咆哮した。
『
獄炎因子発動』
一つ、地獄の炎が吹き荒れる。光は煤けた空気に覆われた。
『
蹂躙破壊形態』
二つ、禁獣の全身が巨大な一対の戦鎚になる。灰色の空に雷光が轟く。
『
地獄落――!!』
三つ、是非も有無も無い。世界は震え、煮え滾るマグマが吹き荒れる。
それに触れれば最後、超重力が瘴気ごと全てを飲み込み、爆ぜる。
こうして世界は幾度目かの地獄に見舞われたのだ。
「これを……どうしろって言うの……!」
戦場に浸透したマグマが禁獣そのもの。禁獣の肉体や武装に触れたモノに作用する重力は、全て禁獣の思う侭に操られる。間一髪、空中に退避していなければ両名とも無事では済まなかっただろう。
光の五線譜を推力代わりに浮かびつつ反撃の機会を伺う仄々/信子が狙うは地に縛る重力の鎖を放つ禍々しい禁獣の核――それは一体、何処に?
「狙いがあるならば、吹き飛ばしてみましょう」
仄々の声に従い光が奔る。その光にぶつかれば、何であろうと吹き飛ぶ超常――跳ねたマグマが壁になるも、徐々に禁獣の周囲が削られていく。
「でも、どこを狙えば――!」
弱点たる『欠落』はここには無い。ならば一番
打撃を与えられるポイントを作る!
「――形象、開始」
手にした長銃に紅蓮の炎が渦巻いて――地獄では無い、信子自身の心の炎だ。
「――魔弾、装填」
炎は『
紅蓮の魔弾』に。装填された長銃は始まりの猟兵の銃――原初の反抗の牙。
「――セット」
後は放つだけ。あの月のように、強く希望の光を放て……祈りを込めた長銃を禁獣の背の超大型
連装砲に向けて、しっかりとトリガーに指を掛ける。
「……ファイア!」
『!?』
発砲音とほぼ同時に着弾した超常の弾丸は、禁獣を内より焼かんと燃え広がる。外側が地獄の炎で守られているならば――狙い所はここしかない。
「命中、したよね……?」
後は退避するだけ。アレは埒外を超えた現象だ……これ以上の戦闘は危険過ぎる。
だが、あの獣とはまた出遭う気がしてならない。
それこそが『
重力の鎖』――なのだろうか?
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
朱鷺透・小枝子
叫ぼう。
「壊せ!
集れ!!ディスポーザブル!!!
『禍集・無量呪躯』発動。無数のディスポーザブル02を取り込み、
三眼六臂の破壊権現と化しながら、己が【闘争心】
魂の衝動を叫ぶ。
「壊せ!!
それしか脳がないのだから。
破壊の呪詛で以て殺戮の呪詛をなぎ払い、
灼熱光剣で魔力の塊を【切断】なぎ払い、
自身を【吹き飛ばし】ケルベロス・フェノメノンへ飛翔する!!
己そのものを灼熱の塊とするならば、地獄の炎如き涼やかなもの!!
「壊せ!!
唯只管に!
損壊灼熱弾の【弾幕】を撃ちながら【推力移動】距離を詰める。
無数の02共を取り込み、束ねて作った腕に破壊の【呪詛】を、
崩壊霊物質を込め、殴りつける!
「壊せ!!此処が地獄なら!底の底まで駆け抜けろ!!!
【継戦能力】此処が地獄で、戦場ならば、此処は自分の居場所、
己が【闘争心】で戦場に満ちた呪詛を捻じ伏せ【エネルギー充填】!
【追撃】を行う!
呪詛を込めた拳打の弾幕を、何度も! 何度も! 何度でもッッッッ!!!!
壊せェエエエエエエエエエッッ
!!!!!
●衝突する地獄
圧倒的な地獄が第三層を蹂躙していた。これを止める術はただ一つ――。
「壊せ!
集れ!! ディスポーザブル!!!」
地獄には地獄をぶつける他無い。朱鷺透・小枝子(
亡国の戦塵・f29924)は本能でそれを理解していた。
「壊せ!」
発動した
超常――『
禍集・無量呪躯』が寄り集まって、溢れるマグマを堰き止めながら三眼六臂の破壊権現と化す小枝子。山の様な巨体が相手と言えど、無尽蔵に溢れる
悪霊兵器が橋となり、身体となり、盾となりて矛となる。
「己そのものを灼熱の塊とするならば、地獄の炎如き涼やかなもの!!」
『その意気や良し! 消し炭すら、塵芥すら残させず、滅殺抹消してくれようぞ!!』
己が闘争心のままに
魂の衝動を叫ぶ小枝子。殺戮の呪詛など何するものぞ――その程度の地獄は常に喰らっている。死より出づる悪霊は己が本性に気付かずとも、荒ぶる本能で任務を遂行するのみ。それは
禁獣も同じ/現象と化した地獄は『殺戮の呪詛』を押し固めた漆黒の魔力塊を放出/その後を追う様に、背負った砲が無数の火線を解き放つ!
「壊せ!!」
それしか脳がないのだから――破壊の呪詛で殺戮の呪詛を薙ぎ払い、手にした
灼熱光剣で魔力の塊を断ち切って、己を吹き飛ばして禁獣の喉元へ一気に飛翔! 遅れて届く誘導弾、砲弾、ビーム砲――数は無数! それら全て!
「壊せ!!!」
唯只管に! 行く手を遮る弾幕を損壊灼熱弾で焼き尽し、煤けた空を小枝子は駆ける。
補助推進器が火を噴いて一気呵成に距離を詰める。爆ぜる溶岩弾を
無敵斬艦刀で打ち返し、地獄の炎を
崩壊霊物質で剝がしながら前へ――禁獣に辿り着くまであと僅か!
「壊せ!!!! 此処が地獄なら! 底の底まで駆け抜けろ!!!」
『貴様の心根も地獄か! 結構! ならば地獄比べと参ろうか!』
興奮剤注入、
戦意戦心稼働――総体損耗率40%を突破。02群第四波出陣、
禍集壊腕構築開始ッ!!
RS-Aファウダー、全域弾幕展開ッ!! 此処が地獄で、戦場ならば、此処は自分の居場所だッ!! 冷静に狂気を食む小枝子の叫びが地獄を震わせて――その拳が遂に禁獣を捉えた。
「壊せェエエエエエエエエエッッ
!!!!!」
『ほざけッ、殲滅してくれるッッ
!!!!!』
この地獄が戦場である限り、自らを構成する
戦塵霊物質は尽きない。故に禁獣の火砲も打撃も爪も牙も、幾ら喰らおうと何度でも蘇る。地獄には地獄を、呪いには呪いを――肥大化した
拳に込めた呪詛の弾幕を、何度も! 何度も! 何度でもッッッッ!!!!
「壊せ!!! ディスポーザブルッ
!!!!」
さながら巨大な杭打機の様にその拳を連打する小枝子。炎にまみれた巨大な亡者の雄叫びと共に、震える大地がその威力をしかと受け止めた。
『まだだ……まだ終わらん
……!!』
「いいや、終わらせるッッ
!!!!」
抉られた禁獣の肉片が溶岩と化し、放たれた火砲が噴火めいた爆熱を轟かす。尽きぬ慟哭がやがて、巨大な二つの地獄そのものを沈めていく――終焉まで、あと僅か。
成功
🔵🔵🔴
荒谷・ひかる
死の呪いを跳ね除けるのは、強い想いの籠もった「魂の叫び」……
なるほど、状況はわかりましたっ。
でしたら、わたしはこう叫びましょう……
リューさーん!!!
あい♥
して♥♥♥
まーーーす♥♥♥♥♥
(殺戮の呪詛の中心で愛を叫ぶ)
(リア充爆発しろとばかりに放たれる敵の攻撃は精霊さん側で勝手に発動した【精霊さんの加護】により戦場の炎を吸収して無効化&戦闘力増強)
優しくて落ち着いてるところや、ヘタレだけど頑張り屋さんなところとか大好きでーーーす♥
最近ちょっと強気に攻めてきたり、脱いだら結構筋肉質だったりするとことかドキドキして燃えちゃいまーーーすっ🔥🔥🔥
(なんか全身に炎っぽいオーラを纏い始める)
例えこうして離れていても、彼の温もりは身体の隅々まで刻まれていて……🔥🔥🔥
何時でも彼を感じていられるんてすっ……ああ、これぞ正しく愛の炎っ♥🔥♥
さあ、アナタもわたしと彼の愛の炎の熱さ、感じ取ってくださいっ♪
(惚気けながら精霊銃を構え、コード効果の乗った火炎弾を撃ち込んで攻撃)
●
精霊を統べるもの
「何て、ひどい……」
血みどろの灼熱地獄にぽつんと浮かぶ荒谷・ひかる(
精霊寵姫・f07833)は『
精霊さんの加護』の元、凄惨な光景に戦慄した。瘴気と熱気に満ち満ちた戦場は、この加護が無ければ一息つくだけで灰が焼け焦げていたかもしれない。
「死の呪いを跳ね除けるのは、強い想いの籠もった『魂の叫び』……」
幸い『炎』の紋章――炎の精霊はこれまでで最高潮の熱い力を与えてくれる。消えざる『地獄』の炎が相手ならば結構――正しき思いを胸に、後はひかる自身の思いを解き放てば『殺戮の呪詛』も乗り越えられる!
「なるほど、状況はわかりましたっ」
つまり、やる事は単純だ。ちょっと恥ずかしい……いいや、魂を焦がす程のこの
思いは、決して地獄に引けを取らない! これしかない!
「でしたら、わたしはこう叫びましょう……」
生きるもよければ死ぬもよし、この瞬間に開き切る!
開け、わたしの思いッ――!!!!
リューさーん!!!
リューー--さー--ーん
!!!!!!!!!
『なんだこれは』
声が聞こえた。地獄に一等相応しくない、甘くて熱くて暑苦しい声が。
あい♥
して♥♥♥
まぁぁぁぁーーーす♥♥♥♥♥
♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥
『こんなのッ! 爆発だッ!! 爆発だッ!!』
禁獣は酷く苦しんだ。その苦しみを晴らす為に無数の火砲と地獄の炎が解き放たれる。咲き乱れた大輪の破壊の華はしかし、全部無意味だった。
神の差配は無慈悲なのだ。
『何故だ、何故通じん!? でたらめにも程があるッ!!』
禁獣の『サイコフォース・フェノメノン』は爆発と炎の
超常。今のひかるにとって、それらは全て
餌に過ぎない。そして
我らが惑星に到達する以前にひかるは
彼氏が大好きだ。
♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥
優しくて落ち着いてるところや
ヘタレだけど頑張り屋さんなところとか大好きでーーーす♥
最近ちょっと強気に攻めてきたり
脱いだら結構筋肉質だったりするとことかドキドキして燃えちゃいまーーーすっ🔥🔥🔥
♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥
『』
最早言葉も出ない。退廃的な呪詛の爆発も芸術的な祝福の花火と化し、荒れ果てた大地は愛の創世記を演出する舞台へと転じる。これで嫉妬の炎など燃やしたらますます燃料を投下する事になるが、幸い禁獣はそういう事に縁が無かった。縁が無かったのだ。
『それでも……己の
運命に楯突くッ!!』
(姉さんが相手なら重力の鎖デスマッチとかだったでしょう……でも)
ポジションが違う。属性が違う。それでも研ぎ澄まされた
圧倒的な戦闘力はひかるも持っている。運否天賦も力づくで捻じ伏せる無慈悲な
鬼は、矢張り地獄に相応しい。
♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥
アルダワの大魔王との決戦で、
宇宙の未開拓航路の邂逅で、一緒にいてくれた時ー--♥♥♥
一生懸命頑張って、わたしを守って戦ってくれた時ー--♥♥♥♥♥♥
全部、ぜぇー--んぶカッコよかったでー----す🔥♥🔥♥🔥♥
♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥
もし禁獣に有限の
生命があれば、とっくにゼロでフィニッシュを決められていただろう。凌駕も無い。いつの間にか、炎の精霊に吸い取られた
禁獣の地獄絵図は荒涼たる大地へと変貌していた。
例えこうして離れていても、彼の温もりは身体の隅々まで刻まれていて……🔥🔥🔥
何時でも彼を感じていられるんてすっ……ああ、これぞ正しく愛の炎っ♥🔥♥
『この熱量ッ……!! もうっ!! マイナスに、飛び込むッ!!』
熱い愛の言霊に中てられた禁獣は自らの武装を切り替える。今の超常では太刀打ち出来ない――このままでは埒外の愛に圧し潰されてしまう。
回路反転、
氷結武装展開……地獄の熱量を持った背部兵装が形を変えて、パラボラ状の巨大な砲を形成した、その時。
「さあ、アナタもわたしと彼の愛の炎の熱さ、感じ取ってくださいっ♪」
チェックメイトだ。埒外の現象が超常を捨て物理的事象に転化した――強制冷却による物理的負荷が重篤な
障害を自身に齎す。この機を逃さない――放たれるはひかるの
愛。
蕩ける様な仕草で惚気けながら精霊銃を構えて、全身に炎を纏ったひかるの手には
超常を重ねた灼滅の火炎弾――それが今、解放される。
『なんだこれは』
割れた砲に叩き込まれた熱量が、地獄をも凌駕する愛の炎で禁獣を包み込む。
その炎は、生命の熱量は、決して絶える事が無い純粋な『魂の叫び』だった。
大成功
🔵🔵🔵
カタリナ・エスペランサ
知らないわね
禁獣、闇の種族、オブリビオン。そちら側に立つなら
鏖よ
闇の救済者としての
矜持で戦場に立ち。
私の
魂の叫びは貴方たちへの死の宣告に他ならない
支配者面でこの世界に蔓延る
過去は全て狩り尽くす
これは私の復讐。世界を奪われた“私たち”の叛逆。
死の呪い
程度で。殺された
程度で。止められる筈が無いと知りなさい
《戦闘知識+第六感》で敵の動きを《見切り》先読みし《空中戦》
直接攻撃や弾丸は高速飛行で回避、爆風は《爆撃+属性攻撃+カウンター》で《受け流し》処理
《ハッキング+属性攻撃+マヒ攻撃》、斬撃と共に敵の身に魔力を刻み《略奪+生命力吸収》
奪った力を《ドーピング+リミッター解除+限界突破+魔力溜め+エネルギー充填》に回し《歌唱+多重詠唱》
山のような巨躯、屠るなら最大火力を最大限のパフォーマンスで。
オーバーロード――【世界の不完全証明】、《神罰+蹂躙+乱れ撃ち》
狗の分際で頭が高いわ
疾くこの世から失せなさい
●お前がクラッシャーになるんだよ
「ポジション? 知らないわね。でも――」
凸凹に裂けた漆黒の大地を見やり、カタリナ・エスペランサ(望暁のレコンキスタ・f21100)は厳粛に言葉を放つ。度重なる戦いで
ここはもう滅茶苦茶だ……咽るような熱気が肌に纏わりついて、溢れる『殺戮の呪詛』がカタリナの身体に重く圧し掛かる。だが、そんな事で引くつもりは毛頭無い。
「禁獣、闇の種族、オブリビオン。そちら側に立つなら
鏖よ」
『その気概こそ、『
破壊する者』に相応しい』
ぐらり、と闇が蠢いた――否、漆黒の大地に聳え立つ
それは禁獣――ケルベロスの姿。したり顔で大口を開き、見下ろしたカタリナへ瘴気混じりの熱風を浴びせながら言葉を続ける。
『しかし! 我を滅ぼす事は出来ぬ! 貴様はここで殲滅してくれる!』
「だから言ってるでしょ……」
うんざりした表情で言葉を返すカタリナ。成程、後は『魂の叫び』とやらが必要か……だが。
「そんなの知らないって」
私の魂はこの戦争が始まってから
ずっと燃えている。内なる激しい光は止まる事を知らない。
「支配者面でこの世界に蔓延る
過去は全て狩り尽くす」
後は魂の思いを言霊に乗せるだけ――じろりと禁獣を見上げ、カタリナは
短剣の切先を突きつけた。
「これは私の復讐。世界を奪われた“私たち”の叛逆」
第六の猟兵が始まってから、今まで、ずっと……静かに燃えていた、私たちの怒り。
「死の呪い
程度で。殺された
程度で。止められる筈が無いと知りなさい」
『ならば死ぬがよい、憤怒の成れ果てよ』
「狗の分際で頭が高いわ」
言葉の応酬が止まる――刹那、空が爆ぜた。
誘導焼夷弾、
連装重機関砲、
荷電粒子砲――ありとあらゆる破壊の粋を集めた禁獣の武装が一斉に解き放たれて、漆黒の第三層は再び極彩色の地獄と化す。
「そんな玩具で……笑えないわね」
それがどうした。世界を渡る旅芸人は伊達ではない――こんな物、星の海と鋼の国で嫌というほど味わっている。急上昇したカタリナはチャフ/フレア代わりの
火花を散らし、誘導弾の爆発で粒子砲の威力を和らげる。そのまま己に張り巡らせた『
驕傲』で弱まった光条を受け流し、加速したカタリナは『レガリアスシューズ』の推力で埒外の機動を見せつけた。
「思い知れ、そして戦慄せよ――」
稲妻めいたマニューバで鉛弾の嵐の中を駆け抜けるカタリナ。飛び道具だけでは用が足りぬと悟った禁獣が、今度は大地を割って無数の尾を振り回す。一度放たれた弾丸は向きを変える事は出来ない。だが、自身の肉体ならば追跡が可能――それがカタリナの狙いとも知らず、禁獣は津波の様に肉体を揺らし続けた。
「フン……是こそ此世の脆弱たる証左である、なんてね」
身体を反らし強烈な尾撃を回避するカタリナ。そのまま反動でダガーを突き立てて、禁獣の身に魔力を刻み込む。バチリと短く紫電が舞って僅かに悶える禁獣――それを見て、カタリナはニヤリと口元を歪める。
『……鬱陶しい小娘が!』
カタリナを振り払おうと力を込める禁獣――だが僅かに動きが鈍い。そのまま禁獣の尾を蹴り飛ばしカタリナは即座に脱出……仕掛けは整った。片手で印を結び、今、闇夜の世界を解き放つ――。
「夜明けの狼煙と為す為に!」
瞬間、禁獣の傷口から光が溢れ出る。それはたった一つで
惑星を守ろうとした獣の祈り、嘆き、怒り――『
重力の鎖』と呼ばれた力の根源。その光を纏う様に、カタリナの身体が煌々と輝いて。
『! 我が力を略奪したか、第六の猟兵!』
怒りに震える禁獣の咢から凄まじき熱線が放たれる。地獄の兵装の尽くはカタリナの魔力で
鎮められ、最早自身の物理的破壊力に頼る他無い。空を薙いだ赤熱を光が躱して――
遊生夢死 を広げたカタリナの真の姿――神々しい天使の如き姿と成った人狼は、ダガーが転じた長剣を諸手で肩口に重ねる様に突き出し構え、眼下の禁獣に鬨の声を浴びせた。
「
闇の救済者として、猟兵として、我は世界の不完全を証明する!!」
山のような巨躯、屠るなら最大火力を最大限のパフォーマンスで――内より溢れる魔神の力を切先に蓄えて、この一刀が全てを断つ!!
『矢張り
破壊する者……貴様は……』
咆哮と共に割れた大地から地獄のマグマが溢れ出る。第三層に篭った怨嗟が解き放たれて、カタリナの足元は灼熱の赤に満たされた。時折火山弾の様に爆ぜた飛礫がカタリナを襲う――それがどうした? 飛翔してより高くへ舞い上がるカタリナ。この巨大な地獄を断ち切れるならば、我が身など惜しくは無い!
「――疾くこの世から失せなさい」
振り上げた長剣の一閃が禁獣に空間ごと縦一文字の線を刻む。断たれた空より崩壊した重力衝撃波が怒れる巨躯を蹂躙し、吹き荒れた大地の灼熱ごとその内へと押し込んだ。
『いずれ、『
重力の鎖』は貴様らを導くだろう……』
「戯言に付き合う義理は無いわ。今はそれどころじゃないの」
空間に圧縮された禁獣の断末魔――破壊された地形ごと抉られて、灼熱の地獄は超重力崩壊に飲み込まれた。
超越した埒外の権能は『
世界の不完全』を見事に証明し、解き放たれた災厄はここに終わりを迎える。
この地獄は潰えたのだ。残るは五卿六眼、そしてオブリビオン・フォーミュラ。
長い、長い戦いだった。数多の世界を巡って身に着けた力と技は、全てこの時の為。
「……さあ、行こうか!」
内なる魔神に声を掛けカタリナは飛翔する――
闇の救済者として、残る地獄を破壊する為に。
大成功
🔵🔵🔵