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闇の救済者戦争⑪〜正々堂々とはいったい

#ダークセイヴァー #闇の救済者戦争


●お前は辞書をひけ
「ふははははははは」
 闘技場の上に高笑いが響き渡っていた。
「このワシをカネと権力だけの俗物だと思ってもらっては困る!きさまら猟兵どもなど斬って斬って斬り刻んで夕食のサイコロステーキにしてくれるわ!」
 笑いの主であるでっぷり太った男の手には刃渡り50cm程度の剣が握られていた。その背後には大量の従者たち。
「かかってくるがよいわ猟兵ども!正々堂々と相手をしてやろうではないか!ふははははははは」

「よし、そんな●●●●野郎は殺すべきに゛ゃ」
 グリモアベースにてアイクル・エフジェイコペン(クロスオーバー三代目・f36327)はなんともまあ年頃の女の子が言わない方がいいんじゃないかなーな言葉から話を始めた。やめなさいな。
「だってに゛ゃあ!今回の相手、正々堂々戦うようなふいんき出してるけど、実際はいろんな意味で自分に超絶有利な状況作ってそれで戦うってんにゃからに゛ゃ!許しがたい事山のごとしに゛ゃ!」
 まあ腐り切った相手である事は確かだ。もともと強者ヴァンパイアに媚び弱者をいたぶり殺して悦に入るような奴である。一片たりとも情けなどかける必要はない……のだが、こんな卑怯者が自ら前に出てくるということは、それだけ戦場のギミックを活かす事に自信があるという事だ。
「みんなに戦ってもらうのは高いトコにある闘技場にゃんだけど、その真下には……えっと『自生する剣の草原』が広がってるらしいんにゃ」
 カンペを見ながらアイクルは説明する。
「で、みんなが闘技場に立つと、草原からグラディウスっていう、刃渡り50cmほどの両刃の剣が1本飛んでくるらしいんにゃ。どうやらここでは戦うのに武器はこれしか使っちゃいけないって縛りがあるらしいんにゃ」
 武器縛りの条件は対戦相手の吸血鬼も一緒だ。だが敵はどんなに情けなく見えても曲がりなりにも吸血鬼、身体能力それは決して侮れるものではない。で、本当に身体能力とグラディウスのみで戦うなら自身が言う通り『正々堂々』なのだが……実際は自分を有利にするためにあまり正々堂々には見えない以下の3種類のユーベルコードを使ってくる。
 【猟兵なんぞあのお方が奇跡的に現れ蹴散らして下さる】は超強力な吸血鬼『様』を想像から創造し戦わせるというものだ。想像の吸血鬼『様』もグラディウス縛りはあるが、なにせ想像力豊かな吸血鬼による創造物なので間違いなく超絶的な剣技を使ってくるだろう。
 【わ、わしのせいではないぞ!お前のせいだぞ!】はなんと行動全てに成功するというむちゃくちゃなものだ。当然剣技も含まれる。絶対に失敗しない剣技のために後方に控える従者を消費する必要はあるが、従者の数は多く、また吸血鬼は従者の犠牲など全く気にしない。
 【水が無ければ、血を飲めばよいではないか!ガハハ♪】は吸血鬼が好むような狂信者イエスマンを大量に呼び出すものだ。狂信者には戦闘能力はないが、調子に乗りやすい吸血鬼は狂信者の応援で元気を出すし、さらには狂信者の血を吸い尽くす事で戦闘力上昇や体力回復を図るらしい。
「なかなか厄介な相手ではあるけど、それでも生きてちゃいけないやつに変わりはないかんにゃ。きっちりと殺ってやってほしいに゛ゃ!!」
 アイクルの一礼を受け、猟兵たちはダークセイヴァー第三層へと向かうのだった。


らあめそまそ
 卑怯者はいいものです。まったく情け容赦とかしなくていいし。らあめそまそです。
 ダークセイヴァーの戦争シナリオをお送りいたします。今回のシナリオにはプレイングボーナスがあり、それをプレイングに取り入れる事で判定が有利になります。

 プレイングボーナス:飛来した短剣グラディウスを用いて戦う。

 しつこいようですが戦いで使っていい武器はグラディウス1本『だけ』です。それさえ守っていただければ、あとは思う存分戦っていただければよろしいかと思われます。
 それでは改めまして皆様の御参加をお待ちしております。
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第1章 ボス戦 『元人間の吸血鬼貴族とその従者達』

POW   :    猟兵なんぞあのお方が奇跡的に現れ蹴散らして下さる
無敵の【偉大で高貴な吸血鬼様】を想像から創造し、戦闘に利用できる。強力だが、能力に疑念を感じると大幅に弱体化する。
SPD   :    わ、わしのせいではないぞ!お前のせいだぞ!
あらゆる行動に成功する。ただし、自身の【失敗した時の責任をなすり付けられる味方】を困難さに応じた量だけ代償にできなければ失敗する。
WIZ   :    水が無ければ、血を飲めばよいではないか!ガハハ♪
戦闘力のない、レベル×1体の【自分に媚びへつらい持て囃してくれる狂信者】を召喚する。応援や助言、技能「【血を捧げる】」を使った支援をしてくれる。
👑11
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フェリデル・ナイトホーク
うわー、清々しいくらいの絵に描いたみたいな悪党さんですね!
それにこんな強い用心棒さんまで呼ぶとか益々悪党さんらしい!
では悪党さんらしくずばっとやっつけちゃいましょう!

というわけで、飛んできた小剣を手にしつつ、翼で【空中機動】して、ボスが吸血鬼様の影に隠れられないよう位置を取りましょう。
射線が通り次第ドラゴニアン・チェインでボスを爆破です!
ボスにオーラの鎖が繋がったらそれを手繰りつつ接近、お互いの剣の間合いを維持して斬り合いです!
吸血鬼様が攻撃してきたら、鎖を手繰ったり側面へ踏み込んだりしてボスを盾に攻撃を凌げるような立ち回りを試みてみましょう。



●審議の対象には一応なった
 今回の敵はもともと人間であったが吸血鬼側に寝返った……これだけならまあ死にたくない人間の心持としてはギリギリわからないでもない。だがそれでカネと権力に溺れてイエスマンを周囲に侍らせ一般人にいっぺんの情も抱かずに楽しみのために殺すような者とあっては……。
「うわー、清々しいくらいの絵に描いたみたいな悪党さんですね!」
 まさにフェリデル・ナイトホーク(想いの運び手・f37476)が言うような、そういう化け物であった。
『ほざいたな猟兵!この高貴なるワシが正々堂々と勝負をしてやろうというのに、その無礼な口の利き方!死ぬ前にせいぜい後悔するが良いわ!』
 既にグラディウスを手にした吸血鬼。一方でフェリデルの手にも既にグラディウスが飛んできていた。闘いは既に始まっている。あとはどちらかが動き出すだけであったが……
『猟兵なんぞ蹴散らしてくれるわ!あの御方がな!!』
 正々堂々と言った舌の根の乾かぬ内に吸血鬼は想像の吸血鬼『様』を呼び出した。日頃の不摂生がそのまま表れたような吸血鬼の肥満体とは比べ物にならないような均整の取れた体格、美貌、そして威厳。全身から発散されるバトルオーラ。間違いなく強い。しかも吸血鬼とて戦えないわけではないから1対2を強いられる形になった。が。
「それにこんな強い用心棒さんまで呼ぶとか益々悪党さんらしい!」
 まったく動じる様子もなくフェリデルは言い切った。この展開は前もって知らされていたし、対策もしっかりと取っていたのだ。ドラゴニアンの翼を羽ばたかせると、フェリデルは空に舞い上がった。
『ちいっ!だがそこからでは攻撃できまい!』
「それはどうでしょうか?」
 吸血鬼『様』を盾にしようと動く吸血鬼だったがフェリデルはそれをさせない。高速飛行で吸血鬼への射線を通すとドラゴンオーラを発射。グラディウスで防ごうとした吸血鬼と吸血鬼『様』の防御をかいくぐり、見事に命中した。
『ぐわっ!?』
 爆発を受けつつも曲がりなりにも吸血鬼、ダメージを耐えきったが、むしろここからがフェリデルの本領発揮だ。ユーベルコード【ドラゴニアン・チェイン】の効果で、フェリデルと吸血鬼はオーラの鎖でつながっていたのだ。
『ちょっと待てぇ!その鎖は卑怯だろ!武器はグラディウス以外使っちゃダメなんじゃないのかッッッ』
「これは武器じゃないからいいんです!」
 吸血鬼は抗議したが、確かに鎖を外から持ち込みあるいはユーベルコードで創造して武器として使ったんだったらアウトだっただろうけど、これはユーベルコードの互いを繋げる効果を視覚的に鎖として表しただけだから何も問題はないのだ。そしてフェリデルは鎖を使って吸血鬼を手繰り寄せながら自らも接近し、やがて剣の間合いにまで到達した。
「さあ、お望み通り、正々堂々と斬りあいましょう!」
『お、おのれ、ワシをなめるかぁ』
 吸血鬼とて身体能力だけなら常人のはるか上を行くが、それでも酒池肉林暴虐非道にあけくれていた吸血鬼が剣技で猟兵に勝てる道理がない。当然吸血鬼『様』が介入しようとするが、フェリデルはうまい事吸血鬼を盾にするよう動き回り、吸血鬼『様』に2対1の形を作らせない。つい先刻吸血鬼がやろうとしていた戦術をそのまま返される形になったわけだ。そうこうしているうちに最初の爆破に加えて細かく斬られ続けた吸血鬼にダメージが蓄積してきた。
『ええい!ワシとした事があのお方への信頼が足りなかったかッッッ』
「本当に敗因はそれだけだと思ってるんですか?」
 劣勢になっても傲慢な態度を崩さぬ敵にあきれつつも、ダメージは与えたし先鋒としての役目は十分と、フェリデルは鎖から吸血鬼を開放し、次の猟兵にバトンを渡すのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

七那原・望
呆れたのです。

あまりにも見苦しくて見るに堪えないので目隠ししますね。お前は見るに値しません。

強化属性全力魔法で身体能力を限界突破。
念動力で短剣の重さも軽減。

第六感と心眼と気配感知で敵の行動を見切ります。

超絶的な剣技であろうと見切れてるなら対処は出来ます。
敵の剣戟に合わせて絶・蘇威禍割で弾いて敵の短剣を砕き、追撃で吸血鬼も砕きます。

強さに疑念を感じた吸血鬼は最早取るに足らない。従者や狂信者は所詮有象無象。
全部砕きます。

サイコロステーキもこれだけあれば夕食には困らないでしょう?無事に帰れたら好きなだけ食べるといいのですよ。

さて、正々堂々やりましょうか。

しっかり敵の攻撃をいなしながら貴族も砕きます。



●watermelon splitting
 七那原・望(比翼の果実・f04836)はかつて視覚を封印されており、封印が解けた後も物が見える事に違和感を覚えたせいか、常に目隠しをして日常生活を送っていた。しかし最近ついに目隠しを外したらしいのだが……。
「呆れたのです」
 戦場に立った望は以前そうであったような目隠しをまたしていた。
「あまりにも見苦しくて見るに堪えないので目隠ししますね。お前は見るに値しません」
 気持ちはわかるよーくわかる。見た目からして傲慢強欲嫉妬憤怒色欲暴食怠惰を象徴したような感じな上、その内面もまさに見た目が示す通りの者であるわけだし。なお望はかつては視覚に頼らなくてもちゃんと日常生活を送れていたようなので、この状態でも戦闘にはまったく支障はないはずだ。たぶん。
『何をぬかすか!このワシを相手に目隠しなどしてナメプのつもりか!』
 そんな事情など全く知らないし察するつもりもない吸血鬼はそりゃあ怒った。相手が小娘だろうとまったく容赦するつもりなどない。ましてや猟兵ならばなおさらだ。早速最強の妄想から超強い吸血鬼『様』を呼び出すと、容赦もなければちょっと見る価値もない1対2を強いて生意気な猟兵を抹殺にかかった。
「別になめているつもりはありません、言った通りです」
 強化魔法で身体能力を上昇させつつ望は応じた。眼で見えなくても他の五感で日常生活も送れるし、さらに第六感も加えれば戦闘もできる。望がこれまでやってきた事だ。大人にとっては短剣の部類に入るグラディウスもまだ11歳の望には重いものかもしれないが、念動力を用いる事でナイフのように軽々と扱う事ができる。それでもなお重いのか、大人なら片手で持つグラディウスを両手で構え、中段に構えた。
『そんなまともに短剣も構えられんようでワシの理想の吸血鬼様に勝てると思うてか!』
 吸血鬼の叫びと共にグラディウスを携えた吸血鬼『様』が真っ向から望に迫る。だが望にはその動きがわかっていた。目隠しは単に醜い吸血鬼を見たくないためとか、その方がむしろ慣れているからとか、それだけが理由ではなかった。その状態でなければ使えないユーベルコードのためでもあったのだ。
「確かに超絶的な剣技かもしれません、ですが」
 それでも分かっているなら対処ができる。真一文字に振り下ろした望のグラディウスは狙い違わず吸血鬼『様』が繰り出したグラディウスを捉えた。見た目よりもはるかに高密度の攻撃に吸血鬼『様』のグラディウスが止まる。そこに望の再度の攻撃が飛んできた。最初の一撃を与えた対象に無数の剣閃で命中箇所を概念的に破壊するユーベルコード【絶・蘇威禍割アブソリュートリィ・ディバイド】は吸血鬼『様』のグラディウスをたちまちのうちに消滅せしめた。武器が消えてもすぐに剣の草原より新たなグラディウスが飛んでくるが、それを吸血鬼『様』が手にする前に望の容赦ない一撃、いや二撃が加えられ、吸血鬼『様』はたちまち緑と赤と黒が混じりあったような花火のように弾けて消滅した。
『ば、馬鹿な……』
 さすがにこれには吸血鬼も愕然とした。一方の望はといえば、完全に砕け散った吸血鬼『様』を見下ろすと……
「……しまったのです、サイコロステーキにするつもりだったのに、これではひき肉です」
 そして改めてグラディウスを構えた。吸血鬼『様』があっさりと敗れ去った事で、吸血鬼は自らの妄想に疑念を持ったはずだ。再度吸血鬼『様』を呼び出したとしてもその力は衰えている可能性が高い。
「無事に帰れたらハンバーグでも作るといいのですよ……さて、正々堂々やりましょうか」
『お、おのれぇ』
 半ばヤケになって自らグラディウスで斬りかかった吸血鬼本人であったが、さすがにさらなる手傷を負う結果になった事は言うまでもないだろう。それでも粉砕にまで至らなかったあたりは、曲がりなりにも吸血鬼という事か。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鹿村・トーゴ
こーゆー剣てのは初めて使うねェ

【念動力】でお手玉の様に浮かしたり振り回したりプロペラのように回転させたりUCで強化+【毒使い】剣の刃に毒塗布
アンタはこの剣得意なん?あ、そっちの助っ人様が戦うん?
【武器受け】で弾き低い姿勢から【カウンター】で切り上げ
【激痛耐性】とUCと羅刹の膂力任せ
剣技より速さと動体【視力】、動きの【追跡】から逐一【情報収集】、助っ人・吸血鬼に即反応し反撃する
特に吸血鬼には浅い傷→【傷口をえぐり】毒に冒す
おや足許覚束ないねェ?羅刹のガキに圧されちゃ高貴な助っ人様にも見限られて血抜きの細切れすてーきにされるかもよ?
助っ人の隙を突き吸血鬼の腹、額、首など【串刺し/暗殺】

アドリブ可



●毒は一応セーフ
「こーゆー剣てのは初めて使うねェ」
 手にしたグラディウスをまじまじと眺める鹿村・トーゴ(鄙村の外忍・f14519)は化身忍者だ。トーゴが普段使う武器は忍者らしいクナイや手裏剣、あるいは『七葉隠』という、巨大な刀としても分裂させて短刀としても使える特殊な忍刀だ。忍刀は基本的には武士が用いる打刀サムライブレイドと同様の片刃刀だが、打刀のような反りがない直刀なのが特徴的だ。グラディウスは長さは分解した七葉隠より短く、幅は広く、そして両刃剣だ。たしかにエンパイア出身のトーゴにはちょっと縁がないものだろう。
「にしても、実に興味ぶかいねェ、うーん」
 で、トーゴはグラディウスをぶんぶん振り回してみたり、念動力で浮かせてみたり、それでお手玉の様に両手の間を剣がいったりきたりしたり、かと思えば頭上でくるくると回してみたり。それはまるで慣れない剣に少しでも慣れるような作業をしているようでもあり、あるいは新しいオモチャをもらった子供のようでもあり。
「やっぱり、もうちょっと慣れときたいな、うん」
『……おい』
「戦ってる間にスッポ抜けたりなんかしたらえらいことだしな、うん」
『おい猟兵!!』
 完全に無視された事で吸血鬼はげきおこであった。それでも問答無用で先制攻撃などしないあたりは存外律儀なのかもしれない。もしかしたら吸血鬼なりに正々堂々を貫き通す意思があるのかもしれない……あくまで『吸血鬼なりに』の範疇ではあるのだが。まあ先制攻撃はそれこそボス級の特権だしね、仕方ないね。
「おっと、あんたのことを忘れてた、すまんすまん」
『おのれワシのことを馬鹿にしたような態度!絶対許さん!!』
 とぼけたように言うトーゴにますます激怒した吸血鬼、早速吸血鬼『様』を呼び出した。
「アンタはこの剣得意なん?あ、そっちの助っ人様が戦うん?」
『両方じゃ!ワシにかかればこんな短剣使いこなす事など造作もないわ!』
 吸血鬼と吸血鬼『様』はふたりしてトーゴを挟み込む態勢をとった。吸血鬼『様』の力は言うまでもない。吸血鬼本人にしても猟兵相手の一騎討ちではこれまで分が悪いようだが、それでも決して弱いわけではない。そのふたりが同時にトーゴに斬りかかったが、トーゴはこれに素早く反応した。まずは吸血鬼『様』の方だ。繰り出されたグラディウスを同じ短剣で受け止めるとカウンターで切り返した。超強力な吸血鬼『様』に対抗できたのは、トーゴが武器を振り回す時間に応じて戦闘力が上がるユーベルコード【羅刹旋風】にて大幅に増強されていたからであった。冒頭でグラディウスを振り回していたのはただ遊んでいたわけではなかったのだ。
「っち、さすがに速いねぇ」
 トーゴは実力が上の吸血鬼『様』の攻撃はまともに対処し、剣の腕で劣る吸血鬼はその攻撃をいなし、細かく傷を与えるように動いた。常に敵ふたりの動きを察知、位置関係から自分の動きをはじき出して囲まれないように戦場を飛び回った。吸血鬼『様』の強さにはさすがのトーゴも手こずり、少なからぬ手傷を受けたが、それでも忍びとしての訓練で身に付いた激痛への高い耐性のため、その動きが低下する事はない。やがて。
「おや?足許覚束ないねェ?」
『な、何を……』
 吸血鬼の動きが明らかに低下していた。疲労もあるだろうが、それ以上にトーゴによる刀傷の影響が大きかった。忍びらしくトーゴはグラディウスに毒を塗っていたのである。
「羅刹のガキに圧されちゃ高貴な助っ人様にも見限られて血抜きの細切れすてーきにされるかもよ?」
『きさま!毒など使うとは!この卑怯者め!』
「言うに事欠いて卑怯者たぁ、あんたがそれを言うかねえ」
 自分の動きが思うようにならない事と、トーゴの言葉に怒り狂う吸血鬼であったが、残念ながら怒りだけではどうしようもない。吸血鬼『様』との連携も完全に崩れ、トーゴの狙いすました急所への刺突を連続して受けてしまうのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ルクス・キルクルス
ここまで卑怯が明け透けだと逆に気持ち良いわ。
私も普段は戦場に卑怯もラッキョウもないと思ってるタチだけど、今日はあえて正々堂々いかせてもらおう。
短剣を手にしたらまずは『先制攻撃』だ。
『ダッシュ』で相手の無駄に恰幅のいい体に飛び込んでいく。
そのまま攻撃出来そうなら『切断』で『2回攻撃』を狙う。ついでに『貫通攻撃』も使って串刺しにしとくか。
向こうが反撃してきたら攻撃を『見切り』、『気合い』で『武器受け』だ。
UCで吸血鬼様とやらを呼ぶならこっちも【指定UC】発動!
短剣だって近接斬撃武器だからな!そらそら、吸血鬼の断面は何色だ!
頼みの綱を失ったらもうあいつに勝ち目はないだろう。敵将討ち取ったり!



●出た!吸血鬼だ!
 闘いに先立ち敵の吸血鬼は言った。『正々堂々相手をしてやろうではないか!』と。だが実際は。
「ここまで卑怯が明け透けだと逆に気持ち良いわ」
 と、ルクス・キルクルス(36の世界の果てまで・f38588)が評した通りであった。想像力を存分に働かせて想像したワシのかんがえたさいきょうのきゅうけつきさまを呼び出し1対2の戦いを強いておいてなにが正々堂々だ。
『卑怯だと!?』
 それに対する吸血鬼の言葉は……
『この高貴なワシがわざわざ貴様ら下賤な猟兵と同じ戦場に立ってやる事自体、本来ありえんことなのだ!これを正々堂々と言わずしてなんと言うのだ!』
 という、あまりにあまりなものであった。ダメだこいつ。とはいえ自身に有利な状況を作る事が重要なことぐらいはルクスもわかってはいた。
「まあ、私も普段は戦場に卑怯もラッキョウもないと思ってるタチだけど」
 そう。闘いとは本来そういうものなのだ。武者は犬ともいへ、畜生ともいへ、勝つ事が本にて候。何をやろうと勝ちゃあいいのだよ勝ちゃあ。勝つためだったら自動販売機の中に潜んだり、解毒剤のない毒草を使って下半身麻痺させたっていいのである。とはいえ他の戦場を見ると、さまざまな人がちゃんと1対1で、それも武器縛りがある中で自身の技だけで戦っているのが多いようだし。妄想の吸血鬼を呼び出したり、従者や狂信者といった自分以外の(使い捨ての)手下を利用したりといったなんでもありな行動をする奴は、そうはないように見えた。
「よし決めた」
 そんな吸血鬼の態度を見て、ルクスは今回の戦い方を決定した。すなわち1対1の闘技場に相応しい戦い方だ。
「今日はあえて正々堂々いかせてもらおう」
 グラディウスを握りしめ、ルクスは宣言した。そしてまずは先制攻撃と、敵の返事を待たずして真正面から全力疾走をかました。
『ふん!いいだろう!そこまで言うならきさまらの言う正々堂々とやらに付き合ってやろうではないか!ありがたく思って死ぬがよい!』
「そいつぁありがてえ!感謝してやるよ!」
 吸血鬼は突っ込んでくるルクスをグラディウスで受け止めた。このあたりはどんなに腐っていてもさすがに吸血鬼といったところか。だがルクスの二段攻撃までは予想できていなかったようで、太鼓腹に深々とグラディウスが突き刺さった。それでも吸血鬼はひるまず剣を突き出し、ルクスは吸血鬼の腹から剣を引き抜くと攻撃を受け止めた。
『こ、このワシに傷を負わせるとは!許さん!』
 激高した吸血鬼は先刻の言葉などあっさり忘れて吸血鬼『様』を呼び出した。まあ堕落した奴の言う正々堂々などこの程度だろう。ルクスや吸血鬼と同じくグラディウスを手にした吸血鬼『様』はそのまま前置きもなくルクスに斬りかかって来たが、当然これは読み筋だ。そしてルクスは吸血鬼と違い、先刻決めたばかりの事を覆すつもりはまったくなかった。
「てめぇは卑怯で来るかもしれないが、私はあくまで正々堂々を貫くぜ!」
 そして吸血鬼の腹を蹴飛ばし距離を離すと、吸血鬼『様』に向き直り、グラディウスで敵の刺突を迎撃する。グラディウスとグラディウスがぶつかり合い……そして吸血鬼『様』のグラディウスが音もなく切断された。
「短剣だって近接斬撃武器だからな!ならば私が斬れぬものなど、ちょっとしかない!」
 吸血鬼『様』に代わりのグラディウスが飛ぶが、それを受け取る前に繰り出された再度のルクスの斬撃により、吸血鬼様は真っ二つに両断され、次の瞬間爆発diruptioした。
「しまった、吸血鬼の断面は何色か見たかったんだけどなあ」
『お、おのれぇ!』
 さて頼みの綱を失った吸血鬼にもはや勝ち目はあるまい。やがて吸血鬼は闘技場の端に追い込まれ、ルクスの一撃を受けてはるか下に落下していった。
「敵将、吸血鬼……えっと名前なんだっけ?まあいいか!討ち取ったり!!」

大成功 🔵​🔵​🔵​



『まだだ!まだ終わらんぞ!』
 だが、まだ吸血鬼は生きていた。落下したかと思いきや、悪役としての根性で闘技場の下部にしがみつき、落下を免れていたのだった。このあたりはどんなに堕落したように見えても身体能力そのものは高いという事を一応見せつけた形になったようだ。
『猟兵どもめ!これまではちょっと油断していただけだ!今度こそワシの本当の実力を見せてくれるわ!』
 幸いにも(?)既に青丸が11個を超え、勝ちの目が既にない事を、かわいそうな吸血鬼はいまだ知らない。
『きさまらここで全滅するのだ!ふははははははは』
 そして、ここで死んでいた方がむしろ良かったんじゃないかなあ、な感じの運命についても。
ベルナデット・デメジエール
こちらの世界では豚の事を吸血鬼と呼びますのね
文化の違いって興味深いですわ(婉曲表現)

…あら?ここで何故貴方より偉い方がお出ましに?
神聖な決闘を汚したとなれば、貴方のみならず主人の名誉にも瑕がつきましてよ?
貴族たるもの、いかなる理由があれど主を貶める事があっては…ああ、そういう事!
貴方は主を恐れ忠誠を誓うフリをしていますが、「内心ではその強さも衰えている」事を見抜いているのですわ!
そしてここで我々に討たれれば、ご自分が主人に成り代われると考えていますのね!
その深謀遠慮、感服いたしましたわ!

事実と違っても、言葉にすれば心は揺らぐもの
炎の魔力を纏わせたグラディウスで諸共に切り捨てて差し上げますわ!



●口車
 ベルナデット・デメジエール(孤高なる夜の女王(自称)・f28172)は吸血鬼だ。ただしそのルーツはダークセイヴァーではなく別の所にあるようで、猟兵としての活動でダークセイヴァーを訪れた記録も今回の戦争が初めてだ。だから今回の敵である吸血鬼を前にしてこんな感想を抱いたのも……
「こちらの世界では豚の事を吸血鬼と呼びますのね」
 ある意味仕方ない事では決してない。むろんわかって挑発しているのである。とりあえず、この吸血鬼が豚と呼ばれてもしかたのないほどに肥満体な理由は明白で、要するに一介の人間からヴァンパイア様に寝返って一気に成り上がった事で、急にカネや食事に困らない状況になり、それで思い切り贅沢三昧してしまったためなのだろう。一応念のため書いておくけど、さすがにダークセイヴァーのヴァンパイアは基本的には均整の取れたまともな体格をしている。肥満な方が珍しいぐらいだ。なんというか、昔の金持ちと今の金持ちの比較と言えるかもしれない。昔の金持ちは美食して対して動かなかったから肥満してるけど、今の金持ちはみんな節制してちゃんと運動しているので引き締まっているらしい。
「文化の違いって興味深いですわ」
『ぶ、豚だとう!?ダークセイヴァー関係ない異国の吸血鬼の分際で無礼千万だぞ!』
 婉曲表現で煽りまくるベルナデットに、どうにか戦線復帰を果たしたばかりでいきなりこんな言葉を叩きつけられた吸血鬼は本気でぶち切れた。このあたりはダークセイヴァーだとか他世界だとかは関係なく、代々吸血鬼やってる伝統ある家庭に育ったベルナデットと成り上がり者の吸血鬼っていう対比もあるいはあるかもしれない。
『ええい!吸血鬼様!ひとつよろしくお願いいたします!』
 目に物見せてやるとばかりに想像上の吸血鬼『様』を創造した吸血鬼だが、ベルナデットはさらに強力な新手の出現にもまったく動じる事なく、さらに言葉を続けた。
「……あら?ここで何故貴方より偉い方がお出ましに?」
『何を言うか!確かにこの方はワシより偉そうだけど、ワシが作ったからにはワシの方が偉いに決まっておろう!』
 ブチ切れて抗議した吸血鬼だが、ベルナデットの口は止まらない。
「神聖な決闘を汚したとなれば、貴方のみならず主人の名誉にも瑕がつきましてよ?」
『だからワシが主人なの!それに……なんつーか、ワシは吸血鬼で偉いんだから2対1を強いる事もなんら問題ないのだから決闘を汚すことにもならないのだ!』
 吸血鬼はもはや正々堂々などという言葉は完全に忘却の彼方に押しやったらしい。しかし、口喧嘩は勢いが良い方が勝つと昔から相場が決まっている。そしてこの場においていずれの勢いが勝るかは明らかであった。
「貴族たるもの、いかなる理由があれど主を貶める事があっては……ああ、そういう事!貴方は主を恐れ忠誠を誓うフリをしていますが、『内心ではその強さも衰えている』事を見抜いているのですわ!」
『!!??』
 実はベルナデットのこの言葉はなにげにクリティカルだったらしい。
『……い、いや違うぞ!確かにこのお方はこれまで猟兵どもに遅れはとってきた、だがそれはワシがしっかり想像力を働かせなかったからであり、このお方は本当はもっと……』
「そしてここで我々に討たれれば、ご自分が主人に成り代われると考えていますのね!その深謀遠慮、感服いたしましたわ!」
『だから主人はワシだっつーにッッッ ええいもはや問答は無用じゃ!覚悟せい猟兵よ!』
 確かにベルナデットの言葉は事実ではないただのイチャモンだったかもしれない。しかし結果的に吸血鬼に能力への疑念を持たせる事はできた。ならば1対2であっても、ちょっと強いぐらいの成り上がり吸血鬼と、大幅に弱体化した幻覚の吸血鬼では、本物のヴァンパイアに勝てる道理はなかった。
「今度は吸血鬼ではなくて……えーと、なんか違う名前でも名乗るがいいですわ!」
 ベルナデットの振るう炎の魔力を付与されたグラディウスが吸血鬼2体をあっさり斬り伏せたのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヴォルフガング・エアレーザー
※アドリブ歓迎

己の保身のため吸血鬼に寝返り、成り上がり後は弱き民を虐げる
領主の風上にも置けぬクズが

普段使う鉄塊剣と違い、短剣(グラディウス)の間合いは狭い
妄想で作り出された吸血鬼は強力無比
接近戦ともなれば無傷ではいられまい
だが決して怯むものか
激痛耐性で苦痛に耐え抜き、勇気と覚悟を振り絞って
【守護騎士の誓い】を胸に何度でも立ち上がる
この力は、逆境に陥ればこそ強まるもの
貴様らが力を振るうほど、俺に傷を負わせるほど
俺の闘志は更に燃え上がる

どうした、怖気づいたか
どれだけ甚振っても萎れるどころかより強くなる俺に臆したか
動揺し怯んだ隙を突いて強力なカウンターの一撃
守る意志の強さは、決して砕けはしない



●生き様
 ヴォルフガング・エアレーザー(蒼き狼騎士・f05120)の生き方は、いうなれば眼前に立つ元人間の吸血鬼貴族とは真逆のものであった。ただただ本能のままに暴れ回る、純粋に破壊の戦いしかなかったヴォルフガングの人生は、ひょんなことから自身の大事なものを守るための戦いに変化したのである。
「己の保身のため吸血鬼に寝返り、成り上がり後は弱き民を虐げる。領主の風上にも置けぬクズが」
 そんなヴォルフからすれば、力を求めた結果堕落しきって死と破壊をまき散らす吸血鬼貴族に対する評価は当然こういう痛烈極まるものとなった。だが吸血鬼にも一応反論はあった。
『何を言うか!最初から力のある者に、力なき者の気持ちがわかってたまるか!』
 おそらくもとはダークセイヴァーのいち民間人でしかなかった男が吸血鬼に寝返ったのは無残な死を恐れ、それを克服する力を求めたがゆえ。
「なるほど、貴様の言う事が一理あるかどうかなどわからんが、理屈は持っているわけだ」
 ヴォルフガングは飛んできたグラディウスを受け止めると片手で構えた。普段使っている鉄塊剣と比べればまさしく短剣だ。しかし人は与えられた物で勝負するしかない。それが武器であれ、生まれた時の環境であれ。
「だが、そうして得た力の振りかざし方は邪悪そのものだ。貴様の過去はともかく、現在の貴様を見過ごすわけにはいかん」
『ほざくか猟兵!ならば我が力が生み出したあのお方にひれ伏すがよいわ!』
 吸血鬼に呼び出された強力無比な吸血鬼『様』を見て、ヴォルフガングはすぐにその強さを感じ取った。なるほど、どんなに敗北を重ねてもなお折れぬ心は確かに吸血鬼の実力はあるかもしれない。しかも自分の武器は慣れぬ短剣だ。激闘の、そして苦戦の予感はあった。だがそれは覚悟の上。決して怯むまいとする気高い精神こそ、最大の武器なのだ。
「ならば見せてやろう、生きる事から逃げた貴様と俺の違いをな」
『いいだろう!見せてもらおうではないか!その大言豪語、地獄で後悔するのだ!』
 吸血鬼の呼び出した吸血鬼『様』はグラディウスを手に真っ向から突っ込んでくる。その速度、練度は明らかにヴォルフガングより上だ。何度も斬りつけられ、防御を上回る手数の攻撃に幾度となく捉えられ、少なからず手傷を負う。しかし戦いの経験と大切なものを守る誓いがヴォルフガングを激痛に耐えさせていた。そして傷ついてもその勇気と覚悟は折れるどころか、むしろその闘志はより燃え上がっていた。
『しぶといな猟兵、だがそろそろといったところか』
「……そうだな、そろそろ、だな」
 似て非なる互いの言葉。次の一撃がターニングポイントとなっていた事にヴォルフガングは気付き、吸血鬼は気が付かない。吸血鬼『様』の攻撃を受けたヴォルフガングの剣筋が明らかに強く、鋭くなっていたのだ。やがて吸血鬼にもそれがはっきりと理解できる程になった頃には、ヴォルフガングは吸血鬼『様』を圧倒するところまできていた。
『馬鹿な!いつの間に……』
「どうした、怖気づいたか。どれだけ甚振っても萎れるどころかより強くなる俺に臆したか」
 これは自身が守る者のためにあえて不利な行動をとることで身体能力を上昇させるユーベルコード【守護騎士の誓いノブレス・オブリージュ】の効果だった。守る者のために慣れぬ状況で逃げずに戦う覚悟を見せた事が逆転へとつながったのだ。
『くっ……まだだ、まだ終わってはおらん!』
「最後まで戦う姿勢だけはそれなりだな、自身の手を汚すのならもっと良かったのだが」
 それでも決して負けを認めぬ吸血鬼の指示で、吸血鬼『様』は突撃を敢行する。が、ヴォルフガングの繰り出した冷静なカウンターの刺突が吸血鬼『様』を確実に貫いていた。
「俺の意思は決して砕けはしない」
 勝因は確かにそれであった。そう、守るものがある限りは。

大成功 🔵​🔵​🔵​

夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
そういうことでしたら、遠慮は無用ですねぇ。

【綰閒】を発動、『移動↑/射程↓』の状態で所持する『祭器』全てを体内に収納し、『祭器』の能力を『武装』では無く『身体能力』の一種として使える状態にしますねぇ。
この状態なら『FIS』の転移能力も『FES』の結界も『本人の身体機能』の範疇となりますので、この環境でも問題無く使えるでしょう。
『吸血鬼様』の召喚はあくまで召喚、転移によってスルーし、召喚主である吸血貴族だけをグラディウスで狙えば問題ありません。
場合によっては、貴族の身体を『吸血鬼様』の盾にしても良いでしょう。
後は[カウンター]と[2回攻撃]を中心に、接近戦で叩きますねぇ。



●審議になりかけはした
 夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)といえば、その豊満体形が誰の目からもそれとわかるような特徴であった。それはちょうど、今闘技場で向かい合っている吸血鬼と……
『お前、なんだその贅肉の塊は!』
 ……いきなりビーンボールを放り投げた吸血鬼。おまゆうの教科書というものがあるなら当然掲載される事が予想される、そんな大暴投であった。
『そんな脂身しかないような女など血液もまずいに違いないわ!もっと身体を引き締めてからワシの前に来るのだな!』
「……」
 普段は笑顔のるこるも、さすがにこの言い分には思う所が大であったようだ。大体肥満体系の吸血鬼に贅肉云々言われたくないというのは大前提だとして、吸血鬼の醜い肥満体は食いすぎ運動不足の純然たる不摂生によるものだと思われる一方、るこるのわがままボディは女神への信仰の結果与えられた神聖なものだ。同一線上に扱われるのは不本意の極みというものだ。
「そういうことでしたら、遠慮は無用ですねぇ」
 敵が暴虐非道な悪人である時点で情け容赦などかける必要はないが、そこにさらにこいつを叩かねばならない理由が加わったのである。文字通り、容赦のない攻撃を仕掛ける事にしたるこる。その方法は……。
「大いなる豊饒の女神の使徒の名に於いて、至尊なる器の結合を此処に」
 力ある言葉とともにユーベルコード【豊乳女神チチガミサマの加護・綰閒レンカンノケイコク】が発動し、祭器がいくつかるこるの中に吸い込まれていった。それに対し吸血鬼も妄想の最強吸血鬼『様』を呼び出し、戦闘の態勢はバッチリだ。るこると吸血鬼・吸血鬼『様』組、互いにグラディウスを構え、どちらが先に仕掛けるか間合いを探り合い、攻撃のタイミングを伺いあう。例によって吸血鬼は吸血鬼『様』の背後の位置をとり、盾として使う気満々だ……だが次の瞬間。
「FIS発動ですぅ!」
 るこるの姿が掻き消えた、と思った次の瞬間、吸血鬼の背後に出現したのだ。それでも反応して振り向いただけ大したものだが防御にまでは至らず、るこるの突き出したグラディウスが吸血鬼の腹に深々と突き刺さった。
『ぐわっ!?お、おのれ肉のかたまりが!』
 腹部を刺されてもまったくひるまずグラディウスを突き返すあたり、曲がりなりにも吸血鬼、驚異的な精神力と耐久力を持っているようであった。至近距離で攻撃を受けたらさすがのるこるも回避は困難、と思われたのだが。
「こんなこともあろうかと!FES発動ですぅ!」
 突き出されたグラディウスは謎の結界に阻まれ、るこるの肉に刺さる直前で停止した。ならばと吸血鬼『様』が攻撃を仕掛けようとするが、るこるは吸血鬼を間に挟むように動き、吸血鬼『様』に手を出させない。
『ちょっと待ったぁ!』
 さすがにここで吸血鬼も何かに気が付いたようだ。
『きさま!さっきからあやしい動きをしおって!卑怯にもグラディウス以外の武器を持ち込んでいるだろう!』
「いいえ」
 だがきっぱりと、るこるは否定した。
「全て私の力ですぅ!」
 実際は【綰閒】で自らの体内に収納した神器の力であった。これは神器を取り込む事で、その機能を自身の能力として使えるユーベルコードなのである。でFISの転移の力、FESの結界による防御を自身の身体機能として発現したのである。
『ぐぬぬ……なんか、やっぱりその神器とやらの力な気がするので、釈然としない感じではあるのだがなあ』
 だが吸血鬼の抗議は通らない。かくしてるこるはうまい事吸血鬼『様』を回避し、吸血鬼のみと集中して狙えるようになった。
「女神様から頂いたこの身体を贅肉の塊扱いした落とし前、つけさせていただきますよぉ」
『ええいなめるなぁ、このワシひとりで貴様の脅威など乗り切ってみせるわぁ』
 と意気込む吸血鬼であったが……乗り切れなかったのは言うまでもないだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​

四王天・燦
《華組》

シホが本気だ
アタシの出る幕あるかな

二対一は性分じゃないので偉大な吸血鬼様を要求するぜ
剣が通らないチートだとゲンナリ
シホに合わせて苦戦を演じましょ
受け流して見切りで痛打を避けるよ

苦戦の最中に内頬を噛む
吸血鬼様の顔面に血を吐きつけて目潰し
これがシホへの合図さ

お貴族様に教えるぜ
自ら死地で得た戦闘経験値なくして猛者は作れないと
能力に疑念を与えたところで、斬るとフェイント入れての渾身の蹴りで吸血鬼様を場外に吹き飛ばす
ぐらでぃうすきーっく!
何気に貴族様に話しかけまくってシホへの集中を乱すのだ

残る従者はシホの華霞の中、閃劇殺陣舞台で剣の腹で殴打してKOする
貴族様は刃で十字斬りにして成敗さ
潔く散華しな


シホ・エーデルワイス
≪華組≫

…真に骨の髄まで腐りきった典型的な悪役ね

無表情ですが内心
静かな怒りと憐みを秘めています

とはいえ従者の援護は軽視できません
血を吸って体力を回復する暇を与えずに決着を付けたい所です


燦と連携しオーラ結界術で防御重視
継戦能力で耐えて機を待ちます

仮に余裕があっても苦戦している演技をして敵の油断を誘います

く!手強い!

燦の合図がきたら
競り負けてグラディウスを弾き飛ばされた振りをしつつ
グラディウスを敵の死角に投擲

読心術と第六感で見切り残像回避しながら
フェイントでカウンター気味に零距離射撃で【華霞】による奇襲で従者も含めて目潰し攻撃

燦!今です!

必要に応じて功夫で燦を援護


戦後

あれな敵でしたが冥福を祈ります



●2対2
『ええい!こんなものはワシの実力ではないのだ!ワシが本気を出せば猟兵どもなど!』
 これまでさんざん猟兵にやられつつも、それでもこの空元気だけは尽きそうにない吸血鬼。いっそあっぱれだと言っても良かったが、そう思わない人の方が圧倒的なようではあった。
「……真に骨の髄まで腐りきった典型的な悪役ね」
 シホ・エーデルワイス(捧げるもの・f03442)はまさしく後者の考えの持ち主だった。無表情ではあったが、その中には確実に敵手に対する怒りと、もともとただの人間だったと思われる敵がここまでに至った道のりへの僅かな憐憫の感情があった。
「おうおう、本気だねえ。あたしの出る幕はあるかな」
 そんなシホの感情を、傍らに立つ四王天・燦(月夜の翼ルナ・ウォーカー・f04448)は的確に把握していた。本来1対1のはずの闘技場に猟兵ふたりが立つ。そのふたりに共にグラディウスが与えられたということは、戦う権利が認められた事に他ならない。当然だろう。なにせこれまで敵である吸血鬼がさんざん想像上の吸血鬼『様』を呼び出し、1対2を強いていたのだから。
『貴様ら!ひとりに対してふたりがかりで戦おうなど、正々堂々という言葉を知らないのか!』
 それに対する吸血鬼の言葉は……もはや何も言うまい。これまでおまゆうな言葉を繰り返してきた吸血鬼だったが、今回のものがその最上級だといえよう。それ以上何を言おうか。
『何を言うか!ワシの創造物は1人にカウントされないなど当然だろう!』
「だったらもっと頭数増やしゃいいじゃねえか。いるんだろ?偉大な吸血鬼様とやらの他にも」
 挑発するように燦が言う。もとよりシホと燦はふたりがかりで吸血鬼にかかるつもりはなかった。これまで吸血鬼はずっと『あのお方』を呼び出して戦っていた事もあり、シホが吸血鬼本人を、燦が『あのお方』こと想像で創造された吸血鬼『様』をそれぞれ担当して戦う予定だったである。
『ふん!いいだろう!そうまで言うなら呼んでやろう!来たれ、我が信者よ!』
 吸血鬼の呼びかけに応じ、どこからともなく現れた狂信者たち。その数は……現在の成長限界の倍、278人としていこう。全員が吸血鬼を盲目的に信仰し、その求める事ならなんでもする者たちであった。なにげにこれまでPOW系しか使ってなかったのが初のWIZ系だ。さらに279人目として現れたのはもはや定番となった吸血鬼『様』。
「それでは、手筈通りにいきましょう」
「ああ!そっちは任せたぜ!」
 予定通り、吸血鬼(with狂信者軍団)にはシホが、吸血鬼『様』には燦が向かい……そして戦いの幕は切って落とされた。

『御屋形様~!がんばってください!』
『……ああ、これじゃよ、これこれ!やはりワシはこういう環境でなければ真価は発揮できんのじゃ!』
「……」
 狂信者軍団の大声援を受け、なにやら恍惚としたような表情を見せる吸血鬼。あきれつつもシホは冷静に分析した。
「やはり応援による従者の援護は軽視できませんね」
 自分が呼び出した狂信者による応援により強化する。なんとも単純でばかばかしい話ではあるが、それでも曲がりなりにも敵が強化されている事に代わりはあるまい。ましてや信者の血を吸い始めた日にはどうなるか。そうなる前に決着を付けたい所だった。
「参ります!」
 シホはグラディウスを構えて突撃を敢行した。両刃の短剣を使うのは初めてだが剣自体には習熟してはいる。突き出された剣を吸血鬼は思いのほか素早い反応と身のこなしではじき返し、反撃を狙ってきた。シホはそれを回避するもの、当初の想定よりはるかに素早い動きに内心舌を巻いていた。
(これが応援の効果だというのでしょうか、だとしたら存外、侮れませんね)

「……シホは手筈通りにやってくれてるみたいだな」
 吸血鬼『様』の相手をしつつ、燦はシホの様子を伺っていた。今は1対1がふたつという形式をとっているが、いずれは2対2に持ち込む腹積もりであり、そのタイミングを計っていたのである。で、その時が来るまでシホはあえて苦戦を演じつつ時間稼ぎをする事になっていた。実際、一見すれば吸血鬼側が優勢な戦いに見えた。
「それとも本気で苦戦してたりしてな、いや、それはねえか」
 言いつつ吸血鬼『様』の攻撃を受けるのも忘れない。燦にとって剣は使いなれば武器であり、グラディウスの使用には何の問題もなかったが、それでも吸血鬼『様』の剣筋はあまりに鋭く、回避だけで精一杯だ。それでもどうにか頑張って敵の猛攻を受け流し、またシホが密かに張り巡らせていた結界術の助けもあり、致命傷はどうにか避けていた。
「……さて、そろそろかね」
 吸血鬼は狂信者の応援でどんどん強化されているようだ。これ以上はシホのおそらく演技の苦戦が本気の苦戦になりかねない。今がその時だ。燦はわざと隙を作り敵の攻撃を待つ。そして誘いに乗って向かってきた吸血鬼『様』の顔面に、あらかじめ内頬を噛んで含んでおいた血を吹き付けた。
 それこそが、合図だった。

「あっ!」
 シホのグラディウスが吸血鬼によって弾かれた。
『ふははははは!見よ!ワシがちょっと本気を出せばこんなものよ!』
『御屋形様!強い!最強!!』
 だが吸血鬼は気付いていなかった。この直前に、シホが隣で戦闘をしていた燦と吸血鬼『様』の戦いを見ていた事を。そして燦による血の目潰しも。
「お貴族様に教えるぜ!」
 吸血鬼『様』の猛攻をさばきつつ、その燦が吸血鬼に声をかけた。
『なんだ?お仲間の命乞いでもするつもりか?』
「いーや、お前の敗因をだよ」
『敗因だと?お前はこのお方に苦戦の真っただ中、そしてお仲間はこの通り』
 武器を失ったシホの喉元にグラディウスを突きつけつつ、吸血鬼は勝ち誇った。
『ここから一体どう負けるというのかね?教えられるものなら教えて欲しいものだ』
「お前の強さは所詮は借り物だ、こっちの吸血鬼様とやらもね。自分で死地に立って戦いの経験を得なきゃ、猛者ってのは作れねえんだぜ!」
「その通りです」
 いつの間にか、吸血鬼の動きを読んだシホが、燦の言葉に気を取られていた吸血鬼のグラディウスの切っ先から逃れていた。そして力ある言葉を放つ。
「咲き誇って!私のエーデルワイス!」
 落ちていたグラディウスがはじけ飛ぶと、無数のエーデルワイスの花びらと化して吸血鬼を襲った。その背後にいた従者たちや狂信者たちも巻き込まれる。視界を奪われ、吸血鬼たちはたちまちのうちに混乱へと陥った。
「燦!今です!」
「応よ!成敗!」
 吸血鬼『様』は吸血鬼の混乱のためか、明らかに動きが落ちていた。そこを狙ってグラディウスを突き入れる燦。剣で受けようとする吸血鬼『様』だったが……
「ぐらでぃうすきーっく!」
 ……飛んできたのは短剣ではなく右足だった。フェイントのかかった渾身の蹴りを受け、吸血鬼『様』は場外へと飛んでいった。
「さ、後はちゃちゃっと終わらせるぜ!」
 短剣をサムライブレイドのようにあえて両手持ちの八相に構えると、燦は【閃劇殺陣舞台チャンバラ・ショータイム】による連続攻撃で従者たちに次々と剣の腹での打撃を加えて気絶させていった。そして最後に残った吸血鬼には……
「これで最後です!」
「成敗!」
 シホの無手攻撃と燦の十字斬りが同時に決まり、吸血鬼は先に落ちた吸血鬼『様』の後を追うように落下していった。
「……あれな敵ではありましたが、ご冥福を」
「いや、しぶてぇやつだからなあ、なんかまだ生きてるような気がするぜ」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

エドゥアルト・ルーデル
まったくとんでもねぇ卑劣な豚野郎でござるなぁ
そんな輩は拙者が潰してやりますぞ!正々堂々と勝負だ!

グラディウス構えて【偉大な吸血鬼】にドスアタックだ!
くぉ~ぶつかる!などと思ったか!ここでユーベルコード全開!インド人を右に!
全身を【ドット絵】でござるヒアウィーゴー!更にドットの設定を透過率100%に!すると画像な拙者は無色透明スケスケの助になるんでござるよ!まあ無学なヴァンパイアッパリじゃわからんと思うが…

とにかく透明でござるかなら…無敵だろうが何だろうが見つけられなきゃ意味がないですぞ!スルーして後ろの貴族ブタを刺し殺せばよいのだァ!
なに正々堂々はどうしたって?あ~聞こえんなぁ?



●許されざる者
 はたして吸血鬼はまだ生きていた。
『……お、おのれ猟兵……だがまだワシはこの通り、元気イッパイだぜ……』
 とてもそうは見えない。もう青丸何個になったんだっけ。それでも悪人はあきらめが悪い。最後の最後まで戦い抜いてこその悪役なのだ。無意識のうちに吸血鬼もその伝統に沿って悪役道を貫き通す所存のようだ。
「まったくとんでもねぇ卑劣な豚野郎でござるなぁ」
 そんな吸血鬼の前に現れたエドゥアルト・ルーデル(黒髭・f10354)はいきなりフルスロットルでぶっ飛ばした。いやまあ卑劣なのは確かに体格もまさに豚なので何も間違ってはないのだが。
『な、なんだと!貴様絶対に許さないよ!3日後100倍だかんな!』
 ブチ切れた挙句に言葉使いもなんかわけわからないものになった吸血鬼に、エドゥアルトは指を突き付けた。
「そんな輩は拙者が潰してやりますぞ!正々堂々と勝負だ!」
『よう言った!ならばこちらも正々堂々と相手をしてやろうではないか!先生やっちゃってください!!』
 ということでいつも通り吸血鬼『様』を呼び出し正々堂々ふたりがかりを仕掛ける吸血鬼。繰り返すが吸血鬼的には猟兵と同じフィールドに立つ事こそが本来ありえないほどに正々堂々なのであとは何をやろうが吸血鬼的には正々堂々なのである。悪党の理屈などこんなものだ。
「おんどりゃあ!タマ奪ったらぁッッッ」
 敵がどんなに卑怯な手段を用いても、それでも正々堂々を貫くのがエドゥアルトのやり方だった。ドスもといグラディウスを腰だめにして吸血鬼『様』に突撃を敢行した。自身のダメージを厭わずに敵を斬るにはもっとも適した方法だ。だが対抗する吸血鬼『様』はあくまで冷静に突撃を見極めると回避しつつ反撃を……。
「くぉ~ぶつかる!などと思ったか!ここでユーベルコード全開!インド人を右に!」
 ユーベルコード発動で何が起こるか確かみてみろ!……と思いきや、吸血鬼はそれを確認する事ができなかった。吸血鬼『様』の攻撃をまともにくらってレバー入れ大ピンチ!?と思われたヱ上ゥアノレ上の身体が突然掻き消えたのだ。
『な、何が起こったと言うのだ!?』
「はっはっは、拙者はここでござるよ」
『おのれ姿を消すとは卑怯者め!出てこい!』
「オヌシに卑怯者と呼ばれたくはないでござるがなあ、まあいいでござる、とくと見るがよかろう!ヒアウィーゴー!」
 言いつつ姿を現したエドゥアルトの姿は……なんか昔懐かしい8ビット時代のゲームを思わせるドット絵風になっていたのだ!なんなんだこれは!
「あとはドットの設定を透過率100%に!すると……」
 再びその姿を消しつつ説明するエドゥアルト。
「この通り!画像な拙者は無色透明スケスケの助になるんでござるよ!まあ無学なヴァンパイアッパリじゃわからんと思うが……」
『わ、ワシは無学ではないが、おまえが何を言ってるかはまったくわからん!』
 正直筆者にもわからない。調べてみてやっと理解はできたが、うーん。とにかくエドゥアルトは透明のまま無敵の吸血鬼『様』を避けて吸血鬼本人を狙う事にしたのである。あるいは吸血鬼『様』が本当に吸血鬼の望むようなスペックだったら、気配やら殺気やらを察知してエドゥアルトに対抗できたかもしれない。だが、ここまで積もりに積もった青丸は、吸血鬼に自らの能力への疑念を蓄積するに十分すぎたのだ。
『おのれ猟兵!正々堂々はどうした!?』
「あ~聞こえんなぁ?猟兵はオブリビオンに対して道徳的優位があるから何をやってもよいのだァ~!さあ貴族ブタは屠殺場へ行けぇ!!」
『ち、ちくしょおおおおおおお』

 ……かくしてエドゥアルトに刺され、今度こそ、今度こそ、元人間の吸血鬼貴族様は散っていったのだった。やっぱりあの時死んでおけば良かった、今わの際にそう思ったかどうかは定かではない。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2023年05月10日


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#ダークセイヴァー
🔒
#闇の救済者戦争


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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はララ・エーデルワイスです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト