闇の救済者戦争⑥〜崩れぬ旅路の『孤独の数』だけ
「この世を滅ぼす愛で……」
「芽生えた想いを終わらせて……」
「崩れぬ旅路の数だけ……」
「希望なんていらないと泣いた……」
それは『タロット』の群生相。
壮麗な黄金造りの城塞の中で、「タロット」という奇怪な姿のオブリビオンが埋め尽くしている。
それらは「何か」……或いは「誰か」を、探しているように見える。
「1とその数の狭間に閉ざされた孤独に堕ちながら……」
「残酷なまでに美しきその孤独を愛そう……」
やはり「誰か」を探しているのかもしれない。
その『孤独』の『数』だけを愛するのに、何の意味があるのかは分からないが……
「という訳で、今度はこの『黄金城砦』を攻略してもらうのだわ」
自身のグリモアで見せた予知を消すと、シビュラ・ヴェルムリープ(光桜天樹スプリールの聖女・f39562)は『影の城』――『闇の救済者戦争』にて前線基地を務める城塞内にて、集まった猟兵達に依頼の内容を告げていく。
「この『タロット』なるオブリビオンは、1体1体は一撃で倒せるほど弱いのよ。けど、「弱点」の個体を撃破しない限り無限に湧き続けるのだわ」
だからこそ、無現増殖を食い止める為に『弱点』の個体を撃滅しなければならない。
しかし、グリモアの予知でも詳細な『弱点』の条件は分からないとの事だ。
「だけど、この『タロット』は「弱点のヒントを示す言葉」を呟き続ける性質を持つわ。先程の予知でその「弱点のヒントを示す言葉」は把握してあると思うのよ」
そう、あの『タロット』は言葉を呟き続けた。
特に『数』と『孤独』について、の言葉をだ。
「ともあれ、難しい依頼ではないのよ。準備が出来次第転移を始めるのだわ」
黒代朝希
という訳で、ヒントです。
・『数』、『孤独』、『崩れぬ』、『旅路』――このワードを組み合わせれば、見えてきます。
・グリモア猟兵のシビュラは『聖女』、つまり『宗教家』です。
プレイングボーナス……ヒントを頼りに、タロットの弱点を推理する。
が存在します。
それでは、皆様の素晴らしいプレイングをお待ちしています。
第1章 冒険
『インフィニット・タロット』
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POW : 片っ端からタロットを倒し、仲間の進路を作る
SPD : なるべく多くのタロットと交戦し、ヒントを集める
WIZ : 集めたヒントを総合し、答えを導く
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バルタン・ノーヴェ(サポート)
「ハーイ! ワタシがサポートに来た、バルタンデース!」
支援しマース! アドリブ連携歓迎デース!
普段の口調:片言口調(ワタシor我輩、アナタ&~殿、デス、マス、デショーカ? デース!)
得意な技能:【奉仕・料理・掃除・裁縫・救助活動】と【一斉発射・焼却・武器受け・残像・カウンター・受け流し】デスネ!
荒事であれば武装を使用してクリアしマース!
移動中や探し物など、その他冒険なら適切な技能でくぐり抜けマース!
単独で進んでもOK、他の猟兵の方の補佐に回ってもOKデスヨー!
公開しているアイテムはどれを使っても大丈夫デース!
バルタンズのお小遣いも支払いマスので、心置きなくどうぞデース!
よろしくお願いしマース!
「HAHAHAー! この『タロット』の群れの中にいる『弱点』の個体を駆逐すればいいのですな!」
そう言ってバルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)はサイボーグとしての肉体性能を駆使し、換装式の兵装を『タロット』に叩き付けていく。
狙うは――『素数』の数字を担っているアルカナ。
「とりあえず、『女教皇』と『女帝』を崩しマショウー!」
配下でもある『ミニ・バルタン』とも協力し、愛用の『ファルシオン風サムライソード』も振るって『女教皇』と『女帝』のカードを切り裂き滅ぼしていくバルタン。
しかし未だに『タロット』は健在だが――しかし、僅かにその増殖のスピードが落ちたようにバルタンは感じた。
「これは……成程」
恐らく『素数』がファクターなのは間違いない。
実際に『女教皇』と『女帝』のカードを切り裂いたら『タロット』の増殖スピードは低下した。
その事から推察するに――
「――『素数のアルカナ』の内……『複数のアルカナ』が弱点になっている、という事ですな」
バルタンは真相の一端に辿り着いたのであった。
成功
🔵🔵🔴
ベルナデット・デメジエール
『孤独』な『数』…?
1とその数自体でしか割り切れない「素数」の事かしら。
『崩れぬ』『旅路』は…そうですわね、タロットになぞらえるなら崩壊を象徴するアルカナの「塔」にまだ至らないという事?
たしか「塔」に割り振られた数字は16ですから、該当する素数は1、3、5、7、11、13…6つですわね。
つまり『崩れぬ旅路の数』というのは「6」であり、それが示すアルカナは…ええと、たしか「恋人たち」!きっとそれが弱点ですわね!
そうと分かれば、狙うはその数とアルカナが描かれたタロット!
わたくしのミゼリコルディアでお望み通り、芽生えた想いを終わらせて差し上げましてよ!
藍沢・織姫
人手が必要なのでお手伝い…しようと思ったものの。
数、孤独、崩れぬ旅路…?
数学用語に「孤独数」なる物が有るのかと思ったけど、調べてみたところ無いっぽいですね(ネット検索すると孤独死した人数の記事しか出ない)
タロットの意味も諸説ありまくりでどれが「孤独」やら。
むしろ「1とその数〜」が気になるので、この言葉から真っ先に連想されるもの…素数に着目すると。
タロットの0〜21番のうち素数であるのは2女教皇、3女帝、5法皇、7戦車、11正義、13死神、17星、19太陽。
…とりあえず、この中で唯一の偶数である2を重点的に焼き払いましょう。
全くの的外れでも片っ端から焼き払えばヒントが増えますよね!
「成程……『複数の素数のアルカナ』、つまり『弱点のカード』は複数種類あった、という訳ですか」
「確かに『弱点は一つしかない』とは言っていませんね」
ベルナデット・デメジエール(孤高なる夜の女王(自称)・f28172)と藍沢・織姫(紺碧の歌姫・f03959)は納得がいった様に頷き、瞬時にユーベルコードを駆使して『素数のアルカナ』を宿す『タロット』のカードを駆逐していく。
ベルナデットは『幾何学模様を描き複雑に飛翔する1110本の魔法剣』を用いて効率よく殲滅し、織姫は『自身の体を切り裂き噴出する「地獄の炎」』を使って燃やし尽くしていく。
「タロットの0〜21番のうち素数であるのは2女教皇、3女帝、5法皇、7戦車、11正義、13死神、17星、19太陽。この中で唯一の偶数である2を重点的に焼き払おうと思いましたが……」
「効率は良いですわね。わたくしも『塔』に着目していましたが……」
織姫は孤独を示すアルカナを探し、ベルナデットは『孤独』な『数』の事を『1とその数自体でしか割り切れない』性質を有する「素数」の事だと辺りは着けていた。
故、二人は魔法剣で薙ぎ払い地獄の焔で焼き払いながら『素数のアルカナ』の『タロット』を殲滅していく。
すると、明確に増殖スピードが落ちていくではないか。
「……これは、まさか」
「……『全ての素数のアルカナ』が、弱点。という事ですか……」
その答えに辿り着いたベルナデットと織姫は、瞬時に魔法剣の刀身に地獄の焔を付与して焼いて切り刻みながら『素数のアルカナ』の『タロット』を狙って殲滅していく。
するとみるみるうちに大量の『タロット』の群生相は勢いを減らしていくではないか。
「やはり、この方向性で間違いないようですわね」
「ならば、このまま押し通しましょう」
そうして、この黄金の戦場にて大量に群れていた『タロット』は駆逐されていく。
弱点である『素数のアルカナ』を狙われて殲滅される事で――
「わたくしのミゼリコルディアでお望み通り、芽生えた想いを終わらせて差し上げましてよ!」
「なら、このまま私も『地獄の焔』で焼き尽くしていきます!」
そうして、二人の猟兵のコンビネーションにより――全ての『素数のアルカナ』を滅ぼされた事により、『黄金城砦』にて群生相を成していた『タロット』の群れは駆逐されたのであった。
大成功
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