闇の救済者戦争⑧〜人類砦攻防戦
●人類砦
ダークセイヴァー第四層の各地で戦っていた「闇の救済者」組織の者達が終結した砦へと集結しつつある大量の化け物達。
この砦にいる者達はこの行き成り第3層に転移させられ後が無い状況だ。
逃げ出そうにも置いてはいけない非戦闘員が多数いるためにここで死守するしかないと決断するしかなかったのだ。
これが普通の吸血鬼達が相手ならばまだ戦いの意思も続くのだろうが出現したのはよりにもよって
神の祝福を受けしモノ共であり死ねば喰われるという恐怖が兵士達にも広がっていった。
このままでは落城も時間の問題、そんな時にこそ一筋の希望が存在している……猟兵という名の一騎当千の希望の種が。
●グリモアベース
「あっ♪ 神の祝福を受けたとか言ってる
化け物共を皆殺しにしてきちゃってください♪」
開口一番普段とてもおっとりしているシスターが笑顔でこんなこと言うのだからさすがにドン引きする者が出てしまう。
コホンと咳払いして“今はなしで~”という空気を醸し出しつつグリモア猟兵のユウラ・キッペンベルグは説明を始める事にした。
後が怖いのでこれ以上はツッコミ入れないように。
「ええとですね、人類砦の一つが敵地の真っただ中に取り残され今も勝ち目の無い持久戦を強いられています。皆さんには一刻も早くこの地に向かっていただき邪悪で、不遜で、罰当たりな
#$%&共を撃退していただきたいと思います」
そう言いながら示した絵には常識的な生物とは思えない化け物が描かれていた。
「仲間であろうと捕食しさらに分裂するどうしようもないモノですので……手加減などもちろん無用ですよ?」
これは一匹でも残すと後で厄介な相手だと一同は理解し、目の前のシスターの言葉に関わらずこれは完璧に抹殺せねばとそう理解した。
人類砦の周囲は草木程度しかない岩山や丘で建物等は無く派手に闘っても問題のない地形らしい。
そして現地の「
闇の救済者」達との協力を仰げばより確実に勝利を迎えれるという事も言われるまでもないだろう。
「では直接戦場へと転送しますので、お仕事っよろしくお願いしますっ!」
祈るように目を閉じたユウラの前でグリモアの輝きが増していき一同の姿は戦場へと跳んでいく。
背徳的な化け物群がる地獄の戦場へと……。
轟天
●これは『闇の救済者戦争』の1章完結戦争シナリオです。
人類砦を取り囲むように現れた化け物達を撃退しましょう。
敵の総数は不明ですが数限りなく現れるこれらの自由を許せば短時間で人類砦が陥落してしまうことは間違いありません。
闇の救済者達も総出で防衛線に当たっておりますが流れは劣勢となっています。
簡単にいえば、砦の周囲には民家も何も無いので派手にやっちゃいましょうって事ですね。
●プレイングボーナス
闇の救済者達と協力して戦う。
第1章 集団戦
『神の祝福を受けしモノ共』
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POW : 肉侵転移
【祈り念じると、分裂して増殖した自身】と共に、同じ世界にいる任意の味方の元に出現(テレポート)する。
SPD : 喰らい受け継ぐ信仰
戦闘中に食べた【仲間の死骸】の量と質に応じて【肉体と信仰心が強化再生】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
WIZ : 哀れなる者を神に捧げよ
【殺意の凝視】【触手の群れ】【神に捧げる讃美歌】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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ガイ・レックウ
【POW】で判定
『さて、数は多いがやるしかねぇな』
現地の
闇の救済者のみんなと協力していくぜ
【オーラ防御】を纏い、【戦闘知識】で周囲の味方の様子を見ながらカバーと協力をしつつ切り込む。
ユーベルコード【絶刀鬼神『破天修羅王』】を発動し、【フェイント】を織り交ぜつつの【怪力】での【鎧砕き】と【なぎ払い】の【二回攻撃】で相手を殲滅していくぜ!!
●
恐るべき化け物達が人類最後の砦の一つに群がっていく。
……それは全てを飲み込む津波のように押し寄せそして全てを喰らい尽くし全てを無に帰していくイナゴのような存在ともいえる。
しかもその外見はお世辞にもまともな神経の神が創造したとは思えない異形そのものの形であり目と口と触手しか見受けられないという生態系などまるで無視した本当の意味での化け物だから堪らない。
「さて、数が多いがやるしかねぇな?」
腰の愛刀に手をかけやれやれと苦笑気味にガイ・レックウ(明日切り開く流浪人・f01997)は周囲の者達へと声をかける。
「当たり前だ、俺達の世界を好きにはさせない」
「そうだそうだ、あんな化け物達に俺達は負けない」
ガイの声に賛同した闇の救済者達のメンバーがグッと親指をたて無理やり笑って応えてくれるのが頼もしい。
(できればこいつらは死なせたくないものだぜ)
戦いである以上は犠牲はつきものだ、しかし気のいい彼らをここで戦死させるなど猟兵の名折れ。
先陣を切るのは俺だとばかりにガイは抜刀し真っ先に戦場へと駆け出していった。
「アー、アアアアア、イアッイアッ!」
「させるかよっ!」
祈り念じ分裂しようとする化け物へと振り下ろすガイの強烈な袈裟斬り、飛び散る血潮の色が赤ではない時点で相手がまともな生命体でないとわかるというものだ。
戦いは一進一退をくり返し次第に消耗が激しくなっていく人類側が不利なのは間違いない。
「うわっ、なんだこいつ突然空中に!?」
(いかんっ!)
敵と対峙していた闇の救済者の一人に突如テレポートして現れた敵の増援。さすがに不意を突かれ崩れそうになる戦列をみすみす見過ごすわけにはいかない。
ここが
切り札の切り時だとばかり天に翳した血濡れの刀。
「天に轟け!天下無双の鬼神伝説っっ! 我がガイ・レックウの名のもとに降臨せよ!!」
それはまさに刹那の攻防、ガードすら間に合わない無防備な戦士に振り下ろされた触手が見えざる一閃にて切り裂かれさらなる追撃で巨大な目玉ごと魔物の身体は真っ二つに切り裂かれた。
一本角をもつ漆黒の武者、これこそガイの切り札絶刀鬼神『破天修羅王』。
その偉丈夫が参戦したことによりよりいっそう味方陣営の士気は高まり怒号が響き渡る。
「我らが戦神ガイ殿に続けぇぇぇっ!」
「後れをとるなーっ!」
(やれやれ俺が発破かけるまでもないようだぜ)
ニヤリと口元を吊り上げこみあがってくる笑いを抑えたガイは刃を振るい別の魔物へとその斬撃を叩き込む。
戦いはこれからが始まり、ふざけた名前の化け物共を殲滅するその時まで立ち止まるわけにはいかないのだ!
大成功
🔵🔵🔵
馬県・義透
四人で一人の複合型悪霊。生前は戦友
第三『侵す者』武の天才
一人称:わし 豪快古風
属性:炎
助手:陰海月
さて、参ろうか。
派手にやってよい、と言われたでな。
陰海月の傘に乗って、高さを確保してな…UCによる二回攻撃である。
雷+炎は派手にいける。雷で讃美歌も途切れるであろうて…陰海月が守りを受け持ってくれておるしの。
それに、こう派手にやったほうが、砦防衛の『闇の救済者』達を勇気づけることにも繋がろうて。だからこそのわしなのだが。
※
陰海月「ぷきゅっ!」
ぷわぷわ浮かぶ。視線遮断呪詛+雷帯びた結界を張ってる。
触手が来ても、結界で弾くしパンチする。何か触手持ちとして負けられないとかなんとか。
●
「ササゲヨ、ササゲヨ……♪」
「ヤサイマシマシニンニクカラメダイブタダブルヤサイマシマシニンニクアブラブラ!」
たぶん讃美歌だろう……たぶんそうだろうとしか聞こえない酷く不可思議なリズムで化け物達が何かを口走っている。
間の抜けたようなそんな讃美歌で油断などしてはいけない、触手も怪しげな眼光も全てが人類を滅ぼすべく魔の手を伸ばしてきているのだから。
「さて、参ろうかの」
丘を疾走する化け物、それを眼下に収める位置に浮遊する陰海月の背に乗った馬県・義透(死天山彷徨う四悪霊・f28057)は不敵に笑うと闇の救済者達が巻き込まれない座標を選定し静かに手を翳し目を閉じる。
握った拳から湧き出始めた悪霊の暗闇、そして弾け始める周囲の空間の暗雲の塊。
「逃がさぬ。悪霊が逃がさぬと言ったからには…絶えよ!」
目を開くと同時に掌も開かれた、堰き止められていた悪霊の力が爆発するかのように始め幾本もの雷鳴が轟き地表にいる化け物達を飲みこんでいく。
バチバチと雷光が輝き焼け焦げる肉の臭いが立ち込める、だがそれが広がるのを心配する必要はない。
雷と同時に降り注いだ炎の矢が中途半端に残った肉体すら焼き尽くしてしまうのだから。
「ササゲヨオオオオ」
「ぷきゅ!」
伸びてきた触手を陰海月が弾きこちらもまた触手を伸ばし始まったプライドとプライドを賭けた触手勝負の結果はいかに。
「やれやれ、わしの足場という仕事を忘れてくれるなよ?」
ジュッっと音をさせ伸びた触手を焼き払うと義透は今度はもっと闇の救済者が多い場所へと移動することにした。
派手に闘う事で彼らに勇気を与える、それを為せるのは戦場を知る者の務め。
(だからこそ、わしが表に出ておるのじゃがな)
苦笑しつつも次なる獲物を見定めた男にもはや寄り道をしている暇など少しもないのだった。
成功
🔵🔵🔴
シーザー・ゴールドマン
闇の救済者諸君はいきなり転移させられて戦闘とは難儀な事だね。
だが、今行われている戦争が終われば、君達の未来も開けると思うよ。
まあ、戦いは終わらないだろうがね。
さて、戦闘経験というのは積める時に積んでいた方が良い。
そうは思わないかね?
君達は既に剣を持つことを選んだのだ。頑張りたまえ。
なに、私や猟兵達がいる。この戦いは勝ち戦だよ。
『マールスの鼓舞』を発動。
戦う意志を持つ全てのモノに戦い抜くに足りる力を与えましょう。
本人は『結界術』で敵を閉じ込めて『属性攻撃×浄化×範囲攻撃』で消し飛ばしたり精緻で暴力的な剣技で斬り刻んだり。(怪力×暴力×功夫)
●
突如としてこの地へと強制転送されてしまった闇の救済者達の人類砦だが、急にこのような事態になってしまい士気が保てているとはお世辞にも言えない様子。
このままでは勝てる戦も勝てないとシーザー・ゴールドマン(赤公爵・f00256)は少しではあるが彼らの前に立ち話をすることにした。
生存確率をほんの少しでも上げておくために。
「闇の救済者諸君はいきなり転移させられ難儀なことだね、だがこれに勝利すれば未来も開けるというものだよ」
そう話を切り出し様子を見ると幾人かがこちらに耳を傾けてくれていた。
「だがどうすればいい? こんな何処かもわからない場所であんな化け物達相手にどうしろと」
不安の声ももちろんあがる、それは当然であるしそれを払拭しようとシーザーはここで話しをしているのだから。
「戦闘経験、というものは詰める時に積んでおくべきだよ。ベストコンディションをいかに保つかも大事だけれど。突然のトラブルをいかに乗り切れるかというのは本当に大事だからね」
落ちついた口調で話しているだけではなく何かが彼らの心に宿ってくるかのような熱い感覚。
とはいえ孤立無援の戦場で意気消沈しかけている者がいるのもまた事実だ。
「なあにここには私や猟兵達もいる。君達が剣を取ることを選び戦い続ける限り……その手を見捨てる事は決してない。約束しよう……断固として横に立って見せようと、だから……」
一呼吸置き一同がその言葉に吸い込まれていくことをシーザーは見計らう。
「戦いたまえ」
「「「「「おおおおおおおおっ! 我らに勝利を! 闇の救済者に栄光あれっっ
!!」」」」」
あえて断言し猛烈な自信を彼らに分け与えていく強い強い力のこもった鼓舞。
それに応え砦中で湧き上がる大歓声、これならば戦える……そしてだからこそ力を振るうやりがいもある。
シーザーは先陣を切り戦場へと飛び出すと魔力を開放し迫りくる化け物へとその手を翳した。
見るからに話ができるとも思えない異形種が出る事かなわない空間に閉じ込められそして拳を握るのに合わせ中で浄化される光景を見た者達がさらに興奮し勝利を口にし始め一気に膨らんでいく勝利への機運。
これこそが生き残るのに必要な諦めないという事、光の剣を天にかざし腹の底から声を張り上げシーザーは突撃を開始した。
我に続け、勝利は諸君の目の前に転がっているぞ、と。
大成功
🔵🔵🔵
リーヴァルディ・カーライル
…加勢するわ、闇の救済者達。今からあの化け物を弱らせるけど、私は敵じゃないから驚かないでね?
UCを発動して真の姿の吸血鬼化を行い限界突破した血の魔力を溜め、
天井に浮かべた真紅の満月から戦場全体に吸精の月光を放射して
生命力を吸収し続け、
敵全体の弱体化と敵数に応じた自身の強化を行いながら全身を呪詛のオーラで防御して覆い、
超音速の空中機動で敵陣に切り込み速度に任せて敵をなぎ払う闇属性攻撃を行う
…光を鎖ざし、闇をも呑み込め。代行者の羈束、最大展開
…私が敵陣に穴を穿つ。貴方達は後詰めをお願いするわ
…衆が寡を圧する道理は無い。特に、私達のような存在にはね
●
突然変り果てた周囲の景色と闊歩する化け物達に恐怖し戦線は崩壊してしまうかと思われた。
だがしかし彼らは諦めない、神の祝福を受けたモノと名乗る化け物達だけでなく幾多の猟兵達が援軍として現れ戦線を支え初めてくれているのだから。
そんな彼らの前に一人の可憐で優雅な少女が舞い降り不思議な笑みを湛えながら前へと進み出た。
「……加勢するわ、闇の救済者達」
「あ、あんたは……?」
転送で姿を現したリーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)はとても前線で戦えるとは思えないのだがそんな不安を微塵も外には出しはしない。
それどころか……いっそう不気味さを放つ不敵さだけが増す謎の迫力がこの少女にはある。
「今からあの化け物を弱らせるけど、私は敵じゃないから驚かないでね?」
「あ、あんたいったい何を言って……」
コツコツコツと足音を立て誰よりも前へと歩き始めるリーヴァルディ、それもそうだこれから行われるのは味方である彼らにとっても恐怖の対象たりえるもの。
ゆえに少しでも前に出て見せたくはないのだ……呪われた血の力の片鱗を。
「……限定解放。血と生命と魂を捧げよ」
その言葉と共に周囲の空が一変する、見たことも無い紅き月がその頭上に姿を現したからだ。
「カミニイイイササゲヨオオオオオイノチヲヲヲヲヲヲヲ」
「ウマッウッマッモットクイタヒ」
目玉と口と触手が同時に襲ってくるかのような化け物の正面に見えた謎の紅き月、その月光を浴びてからというもの身体の自由が何故か効きにくくなったような?
ヒュン
一瞬のことでわからないが視界が反転し何故か地面に横たわるような視線の変化、それもそのはずリーヴァルディが音速を超え飛び込んできていきなり真っ二つになったのだから。
「……エ?」
「穿て……」
音が後からやってきて数匹がいきなり地面に倒れ切り裂かれていた、さらに手を翳し闇が広がると同時に吹き飛ぶ異形達。
後方の人類砦からは大きな歓声と共に後詰として突撃してくる者達が続出しこの戦線での勢いは完全に人類側へと傾いてしまったようだ。
「…衆が寡を圧する道理は無い。特に、私達のような存在にはね」
そう言いながら突然テレポートしてきた異形を真っ二つに切り裂き降り注ぐ鮮血で真っ赤に染まったリーヴァルディは決して後ろを振り返らずにただ前だけを目指し進むことにした。
この神祖としての自分を彼らに少しでも見せたくないと……この血に染まった人外の姿を。
大成功
🔵🔵🔵
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
確かに放置出来ませんねぇ。
『FMS』のバリアと『FES』の結界を砦の前に展開、相手の侵入を防ぎつつ『FTS』から弓等の遠距離攻撃手段を砦の方々に提供しまして。
『FAS』を使用し飛行、『FLS』の空間歪曲障壁で守りつつ【乳壓覃】を発動、広域への[範囲攻撃]を行いますねぇ。
これで『行動不能』に抑え込めば殆どの攻め手を封じられますし、動けても【肉侵転移】の分裂は『解除』が可能、転移先も効果範囲内ならその先で潰れるだけですぅ。
後は『FRS』『FSS』の[砲撃]と『FDS』の[爆撃]に加え、砦の方々にも遠距離攻撃での[援護射撃]をお願いし、抑えている間に可能な限り仕留めましょう。
●
突如として敵地に放り出された人類砦、その孤立無援の所へとさらなる追撃を仕掛ける異形の化け物達。
神の祝福を受けたモノと呼ばれるその異形はどのような神の加護を受けたやらとてもわからないものだ。
触手を足代りに勢いよく丘をかけあがってきて砦はもう目前、だがしかし突如として見えない壁に当たったかのように進めなくなってしまった。
「今です皆さんっ!」
頭上から夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)の声がしたと同時に砦方面から舞い上がった無数の黒い影。
それが弧を描き降り注ぐ頃には右も左も矢の雨で串刺しになった異形が何匹も地に伏せ倒れていた。
だがしかし別方面から回り込んだ一団がいるようでるこるは今度はそちら方面へと移動して防御に当たる事にする。
こちらのエリアのバリアなどは一時無くなるが弓矢を供給した闇の救済者達の士気も旺盛できっと持ちこたえてくれるに違いない。
(私がいるときはいいですがぁ、やはり砦の広範囲を完璧に守り切るには分担が必要ですよねえ)
とにかく最新鋭装備を保有する自分が跳び回ればいいと砲台をフル稼働させ次々と砲弾を撃ち込み轟く砲声と爆撃によって吹き飛ぶ異形。
「今度はこちらですねぇ!」
再び移動しバリアや障壁の展開と広い範囲を飛び回っての転戦は続いていく。
「また分裂ですかっ!」
ズンと重力を増し分裂しそうな個体を押さえつけ動きを封じるもキリがない、やはりここは最大火力で一気に叩き潰すべきだと爆裂弾を装填し直し次なる現場へと急行。
地形すら変り果てるほどの砲撃は未だに続いている……はたして人類はどこまで耐えきれるのか?
……長い長い一日はまだ始まったばかりなのだ。
成功
🔵🔵🔴
黒影・兵庫
神様ねぇ…俺には触手の化け物にしか見えませんが、せんせーはどうですか?
(「一緒よ。というか視覚は共有しているんだから同じものが見えて当然じゃない?」と頭の中の教導虫が返事をする)
いやぁ幻覚を見せて信じ込ませる系かと思ったんですが違うみたいですね
(「じゃあ取り込まれているやつは狂信者ってことかな。まぁいいや、どうする?」)
神を騙る不届き者には光の裁きを…ということでUC【光殺鉄道】で光学兵さんのレーザーブレードで切り刻んでもらいましょう
進軍を止めるために手足を狙い、動けなくてもがいているところを闇の救済者の皆さんに矢や槍などで止めを刺してもらいましょう!
●
人に寄生した異形にしか見えない化け物、目と口と触手だけしかない不自然極まりないそれの名は“神の祝福を受けしモノ共”と呼ばれているようだ。
戦場で分裂しさrない数を増していくために倒しても倒しても数が減っているように見えないのが怖いところで次第に人類側の防護も押され気味なのは隠せない。
「あれが神様ねぇ……俺には触手の化け物にしか見えませんが」
(「一緒よ? 視覚は共有しているんだから同じものが見えているはずだけどどうかした?」)
黒影・兵庫(不惑の尖兵・f17150)は脳内の教導虫と脳内で会話しあまりにも現実離れした姿に自分だけ幻覚でも見ていないか不安になってしまったとそう告げた。
「じゃあ現実ですかあれ……」
(「取り込まれているのは、狂信者ってところかしらね」)
ならば容赦の必要などないと判断し小高く積みあがった瓦礫から飛び降り後ろでその様子を見守っていた闇の救済者達に声をかけることにした。
自分が敵の足止めをするので動かなくなっているところにトドメを刺していってほしいと。
正直手はいくらあっても足りないし少しでも役割分担できれば彼らの自信にも繋がるしここから先も戦い続ける心の支えにもなれるとそう思ったからだ。
ならばまずはいいところを見せねばとと兵庫は友達たちをこの戦場へと呼び出す……こお薄暗き世界を照らすかのような強烈な友達を。
「クワセロ」
「カミニササゲヨオオオ……プシャア」
「ヒデブッ!?」
砦に群がってきていた化け物達の正面から謎の光が伸び横薙ぎに通り過ぎると一瞬にして見渡す限りの者が真っ二つに断ち切られていた。
全てを切り裂く光の刃がまるで襲いかかってきたかのような恐るべき光景……これこそ兵庫の呼び出した友達達の華麗なお仕事の成果。
「光学兵の皆さん!サイコロステーキのようにしちゃってください!」
その声と共に再び商社されるレーザーブレード、ビクビクと痙攣する肉片に突き立てられる何本もの槍。
「エイッエイッオー!」
自分達で勝利を掴んだという高揚感と化け物を退治し身に付いた自信、きっとこれからも闇の救済者達を支えることになるだろう。
大成功
🔵🔵🔵
愛天・真澄
ええ、神を騙る不届き者は纏めて処分致しませんとなりませんよね♪
というわけでThroneIVに搭乗して参戦致します。
迫り来る敵を搭載機銃の【制圧射撃】にて撃ち抜き、纏まって突破を図る敵には主砲の砲撃を撃ち込んで退けて参りましょう。
そうして攻撃を重ねる間、私は【祈り】ます。正しき神へ、正しき救いを齎し給えと。
偽りの祝福を、その存在ごと焼き払い給えと。
迫り来る敵がいよいよわたくしや人類砦の方々に肉薄せんとする段階にて祈りを解放、万物へ注ぐ神の愛を発動。
降り注ぐ光の雨で以て、悪しき祝福に囚われたモノ共を薙ぎ払ってしまいましょう。
これこそ、真の神の愛でございます♪
●
人類砦に危機が迫る、それはもう避けられないことであるし全力でそれに立ち向かうのが今できる最善の道。
数々の猟兵が援軍として駆け付ける中でこれまでに無いような物がドンと鎮座し闇の救済者達の視線を独占していた。
「神を騙る不届き物は纏めて処分いたしませんとね♪」
幼い愛天・真澄(愛神の使徒・f32265)が祈りを捧げながらそう言うのはいいとして、彼女が祈りを捧げるために乗っているのが見たこともない鉄の塊である戦車というのはさすがに度肝を抜かれてしまっただろう。
そんな巨大な鉄の塊を操るのが真澄のような人畜無害に見える少女だというのだからショックも倍というところだろう。
こうして戦場に紛れ込んだ偉業を誇る鉄の箱と異形の化け物とが戦場でぶつかり合うのだ……それも恐ろしいまでに。
「カミニイノリヲササゲヨオオ」
「イキョウトハシネエ」
外装がメキメキと音を立てるも車内で祈りを捧げる真澄には関係ないことだ。搭載機銃が一閃し群がる触手を打ち破ると今度は砲塔を旋回し主砲を撃ちこむと爆発四散し吹き飛ぶ化け物達。
だがしかしそこで困ったことがおきる。死んだ化け物を仲間達が次々と共食いし始めたからだ。
肉体は強化され信仰心もまた狂化され機銃すら弾くようになり、さらに不細工になった異形の群れが戦車を突破し人類砦の陣地へと雪崩れ込むもはや収拾がつかないほどの大混乱が巻き起こる。
「うわっ、もうだめだ」
「クソッここまでかよっ」
絶望に染まりそうなその時、戦車の中から出てきた真澄が祈りを捧げたまま皆を見渡しにっこり微笑む。
「偽りの祝福には、天からの罰というものがございますの」
この状況下でどこかズレたことを言う真澄、その目が開かれ純真そのものに見える深い狂気に似た何かが宿る瞳は何か別のものを見ているのかもしれない。
「神の愛は……すべてを包むのです❤」
愛らしい声と共に天から降り注ぐ幾筋もの光、それに焼かれ異形種達が次々と丸焦げになりその細胞の一片までもが焼き尽くされていく。
まさに天罰、それもアポカリプスヘルのカルト宗教という色々な意味でヤバい神様の天罰がこのような異世界に。
あまりにもまっすぐな輝きに一同は感動し涙まで流す者が現れた。そんな者達の手を取り一人一人ににっこりと微笑む真澄。
「これこそ、真の神の愛でございます♪」
新たなる神を信仰する者達がここでも増えた、そしてその信仰を増やすため今日の慰労会は真澄も一肌脱ぐつもりだ。
ゆっくりと彼らに真実の神の愛を説くために……。
成功
🔵🔵🔴