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N・フォー・ナイトメア

#サイバーザナドゥ #レジスタンス潜入オブリビオン #クラマ・インダストリ


●サイバーザナドゥ:シドニー、ダウンタウン
 オセアニア最大の国土を有する大国家、オーストラリア――その中でもっとも栄えた世界都市グローバルシティ・シドニー。林立するビル群の輝きは、さながら色とりどりの宝石をぶちまけたかのよう。もはや夜空の主役は、月でも星々でもない。錚々たる巨大企業メガコーポだ――いくつもの社名ロゴが、灰光灯ライムライトに照らされる看板俳優めいて誇り高く煌めいていた。

 だが、その貪婪たる輝きもここダウンタウンには届かない。眩い輝きは同じだけの色濃い影を落とすもの……企業から見捨てられた場所には、ゴミと侮蔑に汚れた雨が降り注ぐ。
「アイエエエ! アイエエーエエエ!」
「ヘイッ! ヘイ、ネーチャン、ヘイ!」
「アカチャン! ヘヘヘヘヘ!」
 そしてダウンタウンの路地裏……悲鳴を上げて逃げる女性を追いかける悪漢ふたり。その胸襟には縦に並ぶ「鞍馬」というメカニカル工業デザイン漢字のエンブレムバッジ。
 これは日系軍需兵器企業クラマ・インダストリの社章である。メガコーポ所属であることを隠しもせずに犯罪行為に耽ろうというのだ。なんたる傲慢さ! しかし事実、誰かがこの場を見咎め弾劾したとて、クラマの企業圧力によりすべては闇に葬られるだろう! それがメガコーポなのだ!

「ネーチャン! ヘイヘイ!」
「つかまえたァ!」
「アイエエエ!」
 袋小路に迷い込んでしまった女性は、悪漢に手首を掴まれ震え上がった。
「遊ぼうぜネーチャン。イヒッ!」
「天国へようこそォ……」
「い、嫌、離し……あぐっ!」
 悪漢の片割れが無慈悲に頬を張る! 手首を掴まれたままの女性は倒れることも出来ず呻いた。
「俺ら誰だと思ってるわけ? ア? 地獄見せちゃうケド?」
「生意気なのも嫌いじゃないぜェ、それはそれで楽しいからさ……ヒハァ!」
 己を待つ運命を想像し、女性は震え上がった。この程度の無法はメガコーポ支配下では当たり前に起きている……!

 しかし見よ。薄暗がりに何者かの影あり!
「ウッ、ハッ……」
「ウッ、ハッ……」
「ワッツ?」
 悪漢の片割れが振り返り訝しんだ。
「どうした?」
「いや、何か妙な声が聞こえたような……」
 悪漢は藪睨みで目を凝らした。暗がりの中から、黒いシルエットがじりじりと現れる。ひとり、ふたり……それどころではない。5人以上はいる。
「ウッ、ハッ」
「ウッ、ハッ」
「ヘイヘイ! どこの誰だ、物乞いかァー? こっちは忙しいんだ!」
「ウッ、ハッ」
「ウッ、ハッ」
「さっさと消えないと地獄……アイエッ」
 壊れかけたネオンライトがシルエットを照らした瞬間、悪漢は言葉を失った。

 そいつらは、全身が黒かった。
 黒い柔道着ジュー・ウェア黒い帯ブラックベルト、そして……ALAS! 黒い覆面! 目元だけが出た黒い覆面である! おお、それはまるで……!
「ニン、ジャ? アイエ? アイエエエ!?」
「おいどうした!?」
「ニ、ニンジャ! アイエエエ!」
「何言ッて……アイエエエ!?」
 女の手を掴んでいた方も振り返り腰を抜かした! 解放された女は壁際に後退し震え上がる!
「ウッ、ハッ」
「ウッ、ハッ」
「ウッ、ハッ」
「ウッ、ハッ」
 5人、いや10人! 全身黒ずくめのニンジャめいた怪人は、なんらかの原始的モージョーを唱えながらじわじわと悪漢に迫ってくる! コワイ!
「アイエエエ!? アイエーエエエ!」
「ニンジャ! ナンデ!? アイエエエエ!」
 あまりの恐怖に悪漢たちは駆け出した! しかしニンジャめいた怪人はバッと横に広がり行く手を阻む!
「ウッハッハッハッハッ、ニンジャ」
「ウッハッハッハッハッ、ニンジャ」
「ニンジャ! ハッ! ニンジャ! ハッ!」
「「アイエエエーエエエエエ!」」
 そしてニンジャめいた怪人たちは悪漢を取り囲み……おお、女性は震え上がるしかない……冒涜的影法師……女性はちぎれそうなほど眼を見開く!
「「「ニンジャ、ニンジャ、ニンジャ、ニンジャ、ニンジャ」」」
「アイエエエ! アイエーエエエエエエエエ!!」
 根源的恐怖を呼び起こすチャントと冒涜的光景でニューロンが情報フローを起こし、女性はそのまま気絶した。

●グリモアベース
「ドーモ、猟兵イェーガーの皆さん。デンゾウ・ゴガミです」
 むくつけき禿頭の巨漢が、両手を合わせ奥ゆかしくオジギした。彼はグリモア猟兵であり、サイバーニンジャでもある。
「早速だが、あンたたちにはサイバーザナドゥのシドニーに跳ンでもらいたい……実は此処にゃ、ちと奇妙な抵抗組織レジスタンスがあるンだ」
 デンゾウはくっくっと肩を揺らした。
抵抗組織レジスタンス……知ッてるかい……メガコーポの支配にファックサインを突きつけるエッジな奴らさ……」
 デンゾウいわく、そうした気骨ある市民は意外と多いのだという。
 しかし、今まで彼らが猟兵の耳目を集めることはなかった。何故か? 理由は簡単だ。

「オブリビオンだよ」
 デンゾウは端的に言った。
「メガコーポのオブリビオンどもが、抵抗組織レジスタンスに潜り込んで瓦解させちまうのさ……傍から見ればコーポの仕業だということすら解らない……グフフ、奴ららしい姑息さだぜ」
 声にはかすかな憤りがある。
「そして、おれァその姑息なオブリビオンの悪事を予知したッてワケだ……力を貸してくれるかい……」
 デンゾウの目が鋭く光った。それは信頼の眼差しであり、同時に猟兵の技量カラテを値踏みする油断なき商人の目だ。

「話を戻すが……問題の抵抗組織レジスタンスは、言っちまえばサイバーニンジャ気取り・・・の素人どもさ」
 いわく、「Nの悪夢N.f.N」と名乗る彼らは、サイバーニンジャというものを激しく誤解しているらしい。それは崇拝に近いが、カルト教団とはまた異なるものだとデンゾウは言った。
「もともとは、よくある陰謀論コンスピラシー団体だッたンだが、いつしか自警団めいた集まりになったのさ……自分たちなりのサイバーニンジャになりきって、コーポの悪事に対抗するッてトコさ」
 当然、N.f.Nのメンバーはサイバーニンジャではない普通の人間だ。腕に覚えのあるメンバーもいるが、所詮は素人に毛が生えたようなもの。
「たとえもどき・・・でも、メガコーポが潰そうってンなら見過ごすのはつまらねェだろう? グフフ……奴らのハナをあかせるッてモンだ」
 デンゾウはでっぷりと張り出した腹を叩いた。
「そこであンたらには、連中の新入りとして潜り込んでオブリビオンを探し出してもらいてェ。
 なァに、抵抗組織レジスタンスッても素人の集まりだ。コンタクトまでは苦労しねェさ……」
 問題は溶け込むことだ、とデンゾウ。
「なにせサイバーニンジャってモンを誤解してる連中だからな、うまいこと話を合わせねェといけない。
 ま、本物のサイバーニンジャってのを教導してもいいが……グフフ、ソイツはあンたら次第さ」
 デンゾウは意味深に微笑んだ。巧妙に潜むオブリビオンを焙り出すには、まず溶け込むところから始めねばならないのだ。
「それじゃあ転移を始めるぜ……オタッシャデ」
 かくして、新たな戦いが始まる。


唐揚げ
 雑煮オーゾニです。これは歴史の闇に切り込むおそるべきホラーシナリオともいえます。
 なんのことかよくわからない方は、下の文章をご参考にどうぞ。

●よくわかる誤解されたサイバーニンジャ像(の一部)
 ・サイバーニンジャは光を恐れる。太陽光がもっとも効果的だが、人工の明かりも効果がある。
 ・サイバーニンジャはホーリーシンボルに触れることが出来ない。また、ニンニクも同様の効果を持つ。
 ・サイバーニンジャは畑や野原にミステリアスな幾何学的サークルを残すことがある。
 ・サイバーニンジャを殺せるのは銀の武器だけ。しかも心臓に命中させねば殺しきれない。

 こんな感じです。つまりシリアスなノリでネタをやろうっていう話です。よろしくお願いします。
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第1章 冒険 『レジスタンス潜入』

POW   :    レジスタンスの武力を誇示してみせる

SPD   :    情報工作や撹乱作戦に従事する

WIZ   :    レジスタンスの掲げる主張を広める

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仇死原・アンナ
アドリブ歓迎

サイバーニンジャ…まるで吸血鬼のようだ…
吸血鬼のように振舞うのは腹立たしいが…仕方がない…
さぁ行こうか…私は処刑人…だが今はサイバーニンジャだ…!

どうも…違うな…ドーモ…初めまして…私はアンナ…さいばーにんじゃです…

抵抗組織に接触出来たら【恐怖の使者】を発動し
存在感と威圧で恐怖を与えてサイバーニンジャだと言い張ろう
そして妖刀を振るい片手を切り落とし激痛耐性で耐えつつ
切断面に地獄の炎を噴出させながら切断部位の接続で傷口を無理矢理つなげて
彼等に見せつけおどろかせよう…

わかったか…?これが本当のさいばーにんじゃの力だ…よろしく頼むよ…
大丈夫…むやみに殺めたりしない……吸血鬼とは違うよ…


神元・眞白
【SPD/割と自由に】
サイバーザナドゥ歴、XXX年。世界はメガコーポの暴走に覆われた。
世界は骸の海に汚染され、文明社会は崩壊し、弱肉強食の時代へと突入した。
力こそすべて。力こそパワー。暴力がすべてを解決する。
政府、警察、ヤクザ、ニンジャ、すべてパワーである。

奥ゆかしいガイドブック。初めての世界ですが分かりやすくて何より。
組織に溶け込むとしたら郷に従えが一番でしょう。この本にもそう書いてあります。

変装用の衣装と、現地で落ち合った後の演技を絡めて組織内に。
初対面でも挨拶と実力試しの不意打ちをしないと。備えは大事。
たまには羽目を外すのも休息の1つ。いつものこと、とはキノセイです。


ベルナデット・デメジエール
うう…汚れた空気に薬品まみれの血の臭い…最悪な世界ですわ…
確かにカクリヨにもニンジャはいましたけれども、それにしたって何故わたくしが?

ともかく全身を隠す黒いコート姿で街を歩きながら、ニンジャっぽい格好の方にコンタクトを取ります

…なるほど、話を聞いて納得しましたわ
この方達のニンジャのイメージってほぼ吸血鬼わたくし達ですわね…
(厳密にはわたくしも一般的な吸血鬼像とは少し違うのですが、閑話休題)
これなら話を合わせるのもそこまで苦労しないはずです
しばらく吸血鬼もといニンジャトークに華を咲かせ、
彼らに賛同したニンジャとして、共にメガコーポに抗う同志と認めて頂きましょう!



そのバストは豊満であった。


イリス・シキモリ
クラマ絡みの案件か

正面から抵抗組織に乗り込み、まずは私の血統覚醒ニンジャとしての姿を見せよう
ドーモ。パラドクスです(ニンジャネーム)

そうだ。これが真なるニンジャだ
おいそれと正体を明かすものではないが、お前たちの信を得るために特別にこの姿を披露した

ニンジャ気取りども
ニンジャナイトウォーカーたる私は、このに我が物顔で蔓延るメガコーポどもに憤っている
故に私は利害の一致するお前たちを我が眷属ゲニンとして迎え奴らに対抗することに決めたのだ
私がお前たちを手ずから鍛えてやろう

という名目で組織に潜入。構成員どもに訓練を施す
動きのいい者を敵側からの潜入者の候補として要監視対象とする



●ホワット・ア・ホリブル・ナイト・トゥ・ハブ・ア・サイバーパンク
「うう……汚れた空気に、薬品まみれの血の匂い……」
 黒コートを身に纏いシドニーの街を歩くベルナデット・デメジエール。その胸は豊満だった。
 観光者向けの開かれたエリアや、中~上流層向けの区画は見た目こそ華やかだが、
 ベルナデットにとってはダウンタウンと大した違いはない。
 この世界そのものが環境として最悪なのだから、ヘドロと酸性雨のどっちがマシか程度の話だ。
「それにしたって、何故わたくしがこんな最悪な世界に……たしかにカクリヨにもニンジャはいましたけれども……」
 どうやら自らの意思で転移したわけではないらしく、ぶつくさ文句を言っている。
 そもそも目的地さえ定まっていない。Nなんとか云う狂人集団とのコンタクト方法もわからない以上、とりあえず街を歩く他なかった。

 そして彼女のようなホットなベイブが街を歩けば、当然耳目を集めるもの。
「ワオ……あのコ、かなりホットだぜ」
「それに豊満だ。たまんねぇ!」
 世界の環境がクソなら住民もクソである。ベルナデットは嘆息しつつ先を急いだ。
「ニンジャめいた格好の方、どこかしら……なんかわたくしまでフリークアウトしそうですわ……」
 ベルナデットは、さきほどの下劣な連中が後ろをついてきているのに気付いている。さしずめ、メガコーポのカチグミ家庭でぬくぬく育った無軌道大学生だろう。
(「面倒まで増えそうですし、ほんと最悪ですわ……」)
 ベルナデットはスタスタと歩いた。徐々に無軌道大学生どもが距離を縮めてくる……仕方ないと自ら路地裏に向かったベルナデットは、追い詰めたつもりでいるだろう無軌道大学生のほうを振り返る……その時である!

「ニンジャ……」
「ナカヨシ……」
「ニンジャ……」
「ナカヨシ……」
「はい?」
 どこからともなくモージョーめいたチャントが響いてきたのだ。コワイ!
「アイエッ!?」
「ニンジャ? ニンジャなんているわけねーだろ、プッ!」
 無軌道大学生の反応は両極端だ。しかし薄暗がりから全身黒尽くめのメンポめいた集団が現れると、余裕ぶっていた方の笑みが消えた。
「「「ニンジャ! ニンジャァァァ……!」」」
「「アイエエエ!?」」
 無軌道大学生は思わず抱き合い、取り囲まれる前に脱兎めいて逃げ出した!
「……塞翁が馬サイオー・ホースめいてますわね」
 ベルナデットは呆れ顔になった。黒尽くめの怪人集団は何も言わず姿を消そうとした……が、そこで壊れかけたネオンライトがバチバチと異常発光!
「グワーッ!」
「アバババーッ!?」
「光だ! 苦しい! おれはニンジャだから光に弱い!」
 などと悶え苦しむ発狂マニアック集団! フィクションの悪影響だ!
「……ニンジャのことを吸血鬼わたくし達と勘違いしてません??」
 ベルナデットは首を傾げた。しかし、それも無理からぬことである。
 なぜなら、サイバーニンジャの真実は歴史の闇に隠蔽され続けてきた。
 猟兵のような埒外の存在はともかく、あくまで一般市民でしかない抵抗組織レジスタンスでは、激しく脚色されたフィクションの存在としてしかサイバーニンジャを知り得ないのだ。
 まあそれはそれで、吸血鬼(厳密には違うが)トークで場を保たせればいいだろう……ベルナデットがそう思い口を開いた、その時である!

 ……特に何も起こらない!
「もし、あなたたち? 助けていただいて感謝いたしますけれど……わたくしもニンジャなのですから、その必要はなかったのですわ」
 ベルナデットの言葉に、ニンジャ狂人たちはバッと振り向いた。
「ウソをつくな!」
「いえ、わたくしはウソは……(まあ別の意味でついてますけれど)」
「ニンジャは顔を隠しているものなのだ! そんな豊満な胸のニンジャもいない!」
「それこそ大きなお世話ですわっ!!?」
 ベルナデットは食ってかかった。そのバストは豊満である。
 まあそれはおいといて、ニンジャ狂人たちのサイバーニンジャイメージは激しく脚色されており、さらに一種のエコーチャンバーでガラパゴスめいて歪曲していた。
「ニンジャを語る狂人め……」
「それはこっちのセリフですわ!?」
「さてはメガコーポの手先なのでは?」
 ニンジャ狂人は訝しんだ。じわじわと包囲網が狭まる。ベルナデットは特に身の危険は感じない(相手一般人だし)が、キリッと発狂マニアックどもを睨みつけた!

 ……その時である!
「そこまでだ」
「「「何奴!?」」」
 暗闇からの声に、発狂マニアックたちは振り返った。ネオンライトが、ゆっくりとエントリー者の姿を照らし出す。
「どうも……いや、違うな……ドーモ、初めまして……私はアンナ。仇死原・アンナです」
 闇の中から現れたのは、狩人めいた装いをした黒髪の美女であった。
 そして事実、彼女は処刑人ハンターである。もっぱら吸血鬼をメインに、色んな怪物を狩っている、正真正銘の闇の狩人なのだ。
(「サイバーニンジャ……それは実際吸血鬼めいている……いや、吸血鬼と混同されている、というべきか」)
 アンナはキリッとした面持ちの裏で激しく思考していた。
(「吸血鬼やつらのように振る舞うのは腹立たしいが……仕方がない……私は処刑人……だが今は、サイバーニンジャなのだから!」)
 アンナはくわっと目を光らせた。なお、彼女のメインジョブはブレイズキャリバーであり、サイバーニンジャ成分は欠片もない。アンナは狂っていた。
「ワオ、ゼン……」
「なんたるアトモスフィア……」
「これは間違いなくニンジャな……」
「「「ドーモ、アンナ=サン」」」
 その威圧感(※主に処刑人として敵を恐怖させるために身につけたものである」)を浴びた発狂マニアックたちは、セイシンテキになり奥ゆかしくアイサツした。
(「……ニンジャ要素も吸血鬼要素もない気がしますわ!?」)
 ベルナデットは激しくツッコミたかったが我慢した。話がややこしくなると自分の首が絞まるからである。

 アンナはおもむろに、突如として妖刀を振るった! SLASH!
「「「ワッザ!?」」」
 見よ! アンナの腕から吹き出す血! コワイ!
「何をしていますの!?」
「見ているがいい……」
 さすがのベルナデットも驚いたが、アンナは顔色ひとつ変えずに(※痛いは痛いのだが激痛耐性いつもので耐えている)……地獄の炎を噴出させ、傷口を無理やり縫合、いや癒着させたのである!
「「「アイエエエ!?」」」
 発狂マニアックたちはおののいた! ナムアミダブツ!
「わかったか……? これが本当のさいばーにんじゃのアトモスフィアなのだ……」
「オオ……」
「これがニンジャのみわざ……」
「アイエエエ……」
(「やっぱりニンジャ要素ゼロですわ!? 吸血鬼ムーブということなんですの……?」)
 ベルナデットは訝しんだ。そのバストは豊満である。
「いや……待て!」
 そのまま勢いで丸め込もうとしたアンナだが、ひとりの発狂マニアックが油断ならぬ目を細めた。
「たしかに今のは実際ニンジャめいていた……だが、ニンジャの身体は刃を通さず、マグマに落ちようと無傷で脱出出来ると聞く」
「そ、そういえば……おれが読んだ古文書マンガにも、液体と化して岩の下から脱出するニンジャが描かれていたぞ!」
「なんだそれは……それはどちらかというとヒーローマスクとかスーパーヒーローじゃないのか……?」
 アンナは訝しんだ。彼女のバストも豊満である。
「やはり、ニンジャではないのか?」
「ニンジャではないとしたら一体……?」
「メガコーポの手先なのでは!?」
 再び紛糾する発狂マニアック会議!
(「この人たちかなりめんどくさいですわね……」)
 ベルナデットはもうだいぶ帰りたかった。呼吸するだけで苦しいしこの世界。

 再び疑心暗鬼が不和を呼びかけた……その時である!
「なんたる増上慢。ニンジャ気取りがサイバーニンジャを疑うなど、愚かの極み……!」
「「「ワッザ!?」」」
 突然の何者かの声に、騒然とする発狂マニアックたち!
「……あそこだ!」
 アンナは路地裏に面したビル屋上を指さした! 「そでん」「あなたと精神結合」「おマミ」というネオンサインの隣にあるのは……シドニー名物、ケモ招き猫のバルーン人形だ!
「イヤーッ!」
 見よ! ケモ招き猫の腹部が裂け、さながら臓物めいて飛び出した影を! それは鉤爪めいてこわばらせた両手で内側からケモ招き猫バルーン人形を引き裂き、跳躍! 向かい側のビルの壁面を蹴り、さらにもう一度元のビルの壁面を蹴り、「決して空腹」と書かれたネオンライトの上に着地した!
「ドーモ、愚かなニンジャ気取りの皆さん。パラドクスです」
 パラドクス――またの名をイリス・シキモリが電撃的にオジギすると、彼の放つキリングオーラが放射状に広がった。足元のネオンライトが、まるでそのカラテに慄くかのようにバチバチと激しく発光する。
「「「ド、ドーモ、パラドクス=サン……ニンジャが救い!」」」
「ドーモ、パラドクス=サン。アンナです」
「……あっ。ド、ドーモですわ」
 あまりに自然にアイサツが行われているので、色んな意味でタイミングが遅れたベルナデットは慌ててオジギした。ここで非ニンジャ扱いされると激しく面倒なことになるが、もうこいつらと同類扱いされるのも勘弁だった。ジレンマである。

「あのクラマ・インダストリに歯向かうとは、なかなかにアッパレ。しかしニンジャ気取りども、お前たちのような脆弱なモータルでは、いずれアブハチトラズなり」
「な、何を云う! 我々はニン……」
「ダマラッシェー!!」
「アイエッ!」
 イリス……いやさパラドクスの恐ろしいニンジャスラングに一喝され震え上がる発狂マニアック! ビリビリと空気が震えた。
「たかが非ニンジャがニンジャを気取り、私のようなニンジャナイトウォーカーの真似をしたところでゴジュッポ・ヒャッポ。身の程を知れ」
「私の、ような……だと?」
 パラドクスは超然とした様子で頷いた。
「そうだ。これが真なるニンジャだ。本来であればおいそれと正体を明かすものではない……なぜなら我々真のサイバーニンジャのアトモスフィアは、お前たちモータルにとって毒であるゆえに」
 パラドクスはそういうと、アンナとベルナデットに目を向けた。
「お前たちは気付いていないようだが……このふたりはお前たちが発狂してしまわないよう、奥ゆかしくカラテを隠して振る舞っているのだ」
「エッ」
 ベルナデットは内心でこう思った――マジ? わたくしこの方と同類のフリしなければならないんですの?? と。
 しかし残念なことに、パラドクス……もといイリスは種族がダンピールだった。つまり吸血鬼であることは本当なのだ。いや、サイバーニンジャは吸血鬼ではないし、もっと言えばイリスのジョブは戦場傭兵✕ブラスターガンナーなのでニンジャ要素は皆無なのだが、発狂マニアックたちはニンジャと吸血鬼を混同しているので一周回って合っていた。ややこしい!
「……そうだ。さすがはパラドクス=サン、なんたるサイバーニンジャ観察力よ」
 アンナは平然とした顔で話を合わせた! 彼女は狂っていた。
(「ノりますの!? この流れに!?」)
(「だってその方がややこしくなさそうだし……」)
 ふたりはヒソヒソと言葉を交わす。イリスともなんとか話のつじつま合わせをしたかったが、この中で一番ヤバそうな顔をしているので辞めておいたほうがいい気がした。
「そして私は思った……このに我が物顔ではびこるメガコーポどもを駆逐するため、利害の一致するお前たちを我が眷属ゲニンとして迎え入れてやろうと」
「「「ワオ……」」」
 すっかり勢いに呑まれた発狂マニアックたちは、パラドクスの言葉にうっとりとした。カラテだ。すべてはカラテなのだ!
「アカチャンのごときカワイイなお前たちを、私が手ずからインストラクションしてやろう。むろん、このふたりもな」
「エッ!?」
 いきなり仲間だよねみたいな目を向けられ、ベルナデットはキョドった。
「そうであろう?」
「……アッハイ。そうですわね。ええ。そういうことでお願いしますわ」
「フッ……これぞまさにアブハチトラズ」
(「虻蜂取らずって絶対そういう意味じゃないですわ……」)
 したり顔でうなずくアンナに全力でツッコミたいベルナデットだが、全力でこらえた。

「さあモータルたちよ! 我々の眷属ゲニンとなる覚悟はあるか!?」
「「「ウ……ウオオオオーッ!」」」
 発狂マニアックたちは興奮した! アンナとベルナデットはこの勢いに乗ることにした!
「えーっと……あ、あなたたちは幸運ですのよ! さあ、ともにメガコーポと戦いましょう!」
「「「ワオオーッ!」」」
「つまり……私たちをさいばーにんじゃだと認めてくれるのだな?」
「「「ハイヨロコンデー!」」」
 アンナとベルナデットはちらりと視線を交わし、ホッと胸をなでおろした。
「一時はどうなることと思いましたわ……」
「うむ……吸血鬼なのかサイバーニンジャなのかわけがわからなくなりかけた。だが危ないところを救われたな」
「ふたりとも、まだ終わりではないぞ。これからモータルどもをゲニンに鍛え上げねばならないのだ。ハゲミナサイヨ」
「「……」」
 イリスの目は狂っていた。ふたりはあまり刺激しないようにすることにした。

 これでようやく話は落ち着いた……誰もがそう思った、その時である!
「……なるほど、これがニンジャ。政府、警察、果てはメガコーポすらも裏で操るとされる半神的存在なのですね」
「「「ワッザ!?」」」
「この期に及んでまだ誰か来ますの!?」
「しかもさいばーにんじゃじゃなさそうだぞこれは……!」
「……ヤンナルネ」
 パラドクスは奥ゆかしく頭を振った。そこに現れたのは……ナムアミダブツ! ドス・ダガーを携えた神元・眞白だった!
「ドーモ、皆さん。私は……ヤクザです」
「ヤクザ!?」
「ヤクザだと!?」
「ニンジャではないのか!?」
 まさかのヤクザ変装でのエントリー! これには発狂マニアックたちもどよめく!
「えっ、ニンジャのふりはしないんですの……?」
「変装用のコスチュームが売り切れていたんです。彼らが買い占めたからではないかと」
「そんな理由で諦めるのか(困惑)」
 アンナは困惑した。眞白は割と平常時から狂っていた。彼女の懐には「よくわかるサイバーザナドゥ」という胡乱なガイドブックがしたためられている。
「この世界は弱肉強食、力こそすべて、力こそパワー。暴力がすべてを解決する……と、この本にあります。なので、ヤクザになりきればパワーでなんとかできないかと」
「しかもかなりゴリ押しな作戦でしたわ!?」
「作戦と言っていいんだろうかこれは」
 ただただ唖然とするベルナデットとアンナ。しかしイリスは違った。
「……ノーカラテ・ノーサイバーニンジャ」
「はい??」
「サイバーニンジャのイクサはカラテに始まりカラテに終わる。つまり、こうだ。サイバーニンジャはヤクザ」
 ラリってんのかてめえと言いたくなるようなパワーワードを放ったイリス! だが彼女は誓ってドラッグの類はやっていない!(はず)
「お前のソンケイを感じる。ともに戦おうではないか。よいな、モータルたちよ!」
「「「ハイヨロコンデー!」」」
 発狂マニアックたちはドゲザした!
「すごいですね。何もしてないのになんとかなってしまいました」
 眞白はケロッとした顔で言った。そのバストは豊満である。
「わたくしは精神的疲労がすさまじいですわ……」
「……うむ、まあなんとかなるだろう。多分」
 アンナは色んなものを見ないことにした。
「…………」
 イリスは3人の豊満なバストを睨んでいた。彼女のバストは……平坦だった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 日常 『イエーガーバトルストリート』

POW   :    他の猟兵とドンパチする

SPD   :    周りを扇動して野次馬になる

WIZ   :    野良賭けの元締めとして注目させる

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●シドニー地下:Nの悪夢N.f.Nひみつアジト
 メガコーポの監視を逃れるようにして、複雑怪奇な地下網に隠された巨大空間が彼らのアジトだ。
 無事(?)同志……というか真のサイバーニンジャ(※1章の参加者にサイバーニンジャはいない)として認められた猟兵たちは、彼らを抵抗組織レジスタンスとして鍛え上げることとなった。
 すなわち、インストラクションである。そしてサイバーニンジャとしてインストラクションすべきは……カラテ。

 という非常にシンプルで論理的な帰結により、猟兵たちの前には無数の瓶ビールが並べられていた。隣には縦に積み重ねられた瓦タワー。
「センセイ! どうぞそのカラテを振るってください!」
「「「オネガイシマス!」」」
 黒頭巾(※ちなみにこれはただのシャツを顔に巻いたものである)を着けた発狂マニアック集団……もといレジスタンスメンバーたちがドゲザした。
 ボトルネックカットチョップ、あるいはカワラ割り。これはサイバーニンジャのみならず、ジュドーなどのドーにおいてティピカルな示カラテ行為に使われるメソッドだ。
 もちろん、他に有効な方法があれば、レジスタンスはより猟兵たちを信頼することだろう。

 ……ある意味純朴な彼らの狂気……もとい熱心さを、潜伏しているであろうオブリビオンは持ち合わせていない。
 カラテを示しソンケイを得ることで、ニンジャ信奉者のフリをしているオブリビオンを焙り出す。それがこのミッションの真の目的だ……!
超変異英雄吸血忍者・オーヴァーニンジャ
オヨビとされて飛び出てジャジャンとサンジョー!
オマタセしたデース!ドーモ、ミュータントヴァンパイアニンジャヒーローのオーヴァーニンジャデース!

ネオサムライエンパイアのハイパーオーエドシティスタイルの超変異忍法ミュータントニンポーカラテをお見せするデース!
手首から先をジェットエネルギーに変えてビームテガタナソードでイトーリョダーンするデース!
しゅばーばばばばーっ!

ネ?ベリー簡単デース!
さあ、皆レッツちょーせんするデース!



●劇場版とかアニオリで出てくる人! 劇場版とかアニオリで出てくる人だ!
「ドーモ、シドニーの皆サン! オマタセしたデース!
 超変異英雄吸血忍者ミュータントヴァンパイアニンジャヒーローのオーヴァーニンジャ、オヨビとされて飛び出てジャジャンとサンジョーデース!」
「「「ワッザ……」」」
 あってるのだが何か違うような、元々が間違っているのでこちらが正しいような、いやでもやっぱり両方とも間違っているような……。
 とにかくなんとも言えないチグハグな感じの雰囲気を放つ超変異英雄吸血忍者・オーヴァーニンジャが、特に奥ゆかしくもなくオジギした。
 ニンジャである。なんならこのシナリオ始まって最初のサイバーニンジャだ。
「オーウ、皆サンドウシマシター? サイバーニンジャとは、すなわちイッツミーデース!」
 オーヴァーニンジャはノリノリで自分を指差す。たしかに、サイバーニンジャである。そして古典的な(というべきなのか?)「少々勘違いしたニンジャ」という枠であり、つまり完璧なニンジャではないという意味で完璧なニンジャなのだが……。
「サイバーニンジャ?」
「サイバーニンジャだと?」
「ニンジャではないのか!?」
「ホワッツ???」
 なぜかどよめく抵抗組織レジスタンスのヘッズたち。オーヴァーニンジャは首を傾げた。
 ニンジャ性にも色々あるらしい。だがれっきとしたサイバーニンジャである以上……すべては、ニンジャなのだ。

「フーム……どうやら皆さんは、ワタシのワザマエを疑っていマスネー?」
 オーヴァーニンジャはやおらビール瓶の列の前に立った。
「ネオサムライエンパイアのハイパーオーエドシティスタイルの超変異忍法ミュータントニンポーカラテをお見せするデース!」
 腰を落とし手刀を構えると、手首から先がジェットエネルギー化し半透明になった。そして!
「イヤーッ!」
「「「!?」」」
 ハヤイ! 寸分のブレもない一文字の線が走り、ビール瓶は一刀両断!
 一瞬置いてからボトルネック部分がシュポン! と音を立て、シャンパンめいて垂直射出され泡が吹き出した!
「「「ワオオオーッ!?」」」
「ネ? ベリー簡単デース!」
 オーヴァーニンジャは笑顔で振り返った。
「さあ、皆レッツちょーせんするデース!」
 そして気軽に言ってのける。そんなもん常人が出来るわけがないので、つまり生物学的に圧倒的カラテを有するということが証明され、ヘッズたちは大いにおののいた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

イリス・シキモリ
いいだろうヘッズども。カラテを見せてやる。ドラム缶を用意しろ。
カタナを鞘から抜き、カラテ・シャウトとともに血統覚醒ニンジャの膂力でもってドラム缶を縦一文字に叩き切る。

お前たちにもこれができるようになってもらう。でなければクラマのサイバネ改造サラリマンや機動部隊と戦うことはできない。
ヘッズどもにはまずイミテーション・カタナで千回の素振りを命じる。ワザマエはすべて反復練習によってのみ培われるのだ。
それを終えたら外の荒野でバイオカンガルーと戦う特訓や転がる岩を受け止める特訓、そして改造乗用車に乗り銃で武装した私から生き延びる特訓を受けてもらう。

この特訓メニューをクリアできる者が敵側の間者だ。



●インストラクション・ワン
「ドラム缶を用意しろ」
「「「ハイヨロコンデー!」」」
 発狂マニアック……もといヘッズが錆ドラム缶を運び込む。イリス・シキモリはその前に立つと、ずらりとカタナを抜き放った。
「スゥーッ……ハァーッ」
 イリスはイアイを構え、深く呼吸する。空気が張り詰めた。

 ……そして!
「イヤーッ!」
 真紅の瞳を見開き、イアイ! 縦に振り下ろしたカタナを納刀すると、思い出したかのようにドラム缶が真っ二つになった。
「「「……!」」」
 ヘッズは凍りついた。真のサイバーニンジャのカラテを前にしたのだから当然だ。イリスはサイバーニンジャではないし水練忍者でもないが。

「お前たちにもこれが出来るようになってもらう」
 イリスは油断ならぬ瞳でヘッズを見渡した。
「わ……我々が? そんな、出来るわけがない!」
「でなければ死ぬだけだ。死ぬだけに戦う足手まといは要らぬ」
 ぴしゃりと一蹴され、ヘッズは黙り込んだ。
「クラマのサイバネ改造サラリマンや機動部隊と戦うなら、カラテは必要不可欠。
 お前たちが今までやっていたのは、所詮は檻の中のタイガーを前におどけるような児戯に過ぎぬと覚えておけ」
 ヘッズは言葉を失った。メガコーポを甘く見ていたのだろう。イリスとてそれを咎めはしない。メガコーポの真の恐ろしさはそこにあるのだから。

 しばしの間静寂が訪れる。これで心折れたというなら、それまでの話。オブリビオンをさっさと見つけ出して始末するのがイリスの仕事である……。
「おッ、俺!」
 だがその時、ひとりの若いヘッズが立ち上がった。
「なんだ」
「俺! 強くなりたい……です。どうすればあなたのようになれますか!」
 イリスは赤い瞳を細め、フッと笑った。
「私のようにだと? わきまえよ、モータル。空飛ぶイーグルの思考は、地を這うモータルには理解できぬ」
「アイエッ」
「……だが、今より多少マシにはなれるだろう。私のインストラクションに耐えられればな」
「……!」
 一度はうなだれたヘッズも、言葉の意味を理解して顔を上げた。
「出来るか?」
「……やります!」
「よかろう」
「お、俺もやります! やれます!」
「私もです!」
 イリスはにこりともせず頷いた。すると、他のヘッズも立ち上がり、名乗りを上げる。

「ではまず、このイミテーション・カタナで1000回の素振りをせよ」
 イリスはどこからともなく取り出したカタナを投げ渡した。
「1000回……ですか」
「そうだ。どんなカラテも、まずはベーシック・メソッドの反復から始まる。
 10発のスリケンで足りないなら100発の、それでも足りなければ1000発のスリケンで倒すべし。これがインストラクション・ワンだ」
 イリスは腰の後ろに両手をやり、カツカツ歩きながら語った。
「もう一度聞こう。……出来るか?」
「「「やります!」」」
「よかろう。構えて!」
「「「ハイ!」」」
 ヘッズはカタナを構えた!
「ハジメテ!」
「「「イヤーッ!」」」
「構えて!」
「ハイ!」
「ハジメテ!」
「「「イヤーッ!」」」
 イリスは油断なき瞳でヘッズを観察する。オブリビオンを探すためでもあるが、同時にモータルの前のめりな生き方に対する憧憬めいた感情もあった。
(「ドージョーと呼ぶにはブザマすぎる。だがこれも悪くはないな」)
 そうして彼らの厳しいインストラクションの日々が始まった。
 時にはシドニー外部の荒野で危険なバイオカンガルーと殺し合い、
 転がる岩を受け止めチョップで叩き割り、イリスの運転する改造武装ヤクザ装甲車に追われる。
 ヘッズは悲鳴を上げ泣き言を喚いたが、諦めることはなかった――一人を除いては。

大成功 🔵​🔵​🔵​

神元・眞白
【POW/割と自由に】
「よくわかるサイバーザナドゥ」第二章、カラテ
“重点”カラテとはむやみに振るうものではない。
但し、必要な時には使うことを控えてはならない。実際重要。

ヤクザカラテ10段を越える実力者であればいとも容易きこと。
基本中の基本はともかくとして、威力の調整方法も見せてみましょう。
そうそう、そこのあなた。あなたの上に瓦タワーを積んでいって……。
必要なものはパワー。そして勢いと度量。

……と、ここまでは私の代わりを務めてもらう飛威の出来事。
私は私でなりきってレジスタンスメンバーに混ざってそちらから楽しみましょう。
変装技術を応用すればこういうことも。



●ショウ・ユー・カラテ
 カラテとは非常に曖昧で繊細な概念だ。単純なワザマエだけでは決まらない。
 どれほど優れたカラテを有していようと、それを傘に着てひけらかす輩はムラハチされる。奥ゆかしさがなければ認められないのだ。
 ゆえに、カラテは然るべき時に然るべき方法で示すのが最良とされる。ボトルネックカットチョップやカワラ割りは、そうした奥ゆかしさの中から生まれた。

 ……が。
「アイ、アイエエエ! 許してください!」
「許すも許さないもありませんよ、怒っていませんから」
 神元・眞白は無表情でカワラを積み上げる。……横になったヘッズの上に!
「アイエエエ! 許してくださいなんでもします!」
「だから、怒っていませんよ。暴れるとカワラが崩れるのでじっとしてください」
「アイエエエ!」
 ヘッズが泣き叫ぶのも無理はない。これから自分の身体の上でカワラを割ろうというのだ。眞白が少しでも調整をミスすれば、自分もカワラもろとも……!
 周囲のヘッズも助けてやりたい気持ちで一杯だが、こんな恐ろしいことを考える眞白の不興を買ってしまう可能性を思うと黙っているしかなかった。

 やがて、哀れなヘッズの上に30枚のカワラ・タワーが積み上がった。
「このぐらいでいいでしょう」
 眞白はチョップを構えた。破滅的惨劇の可能性に、空気が張り詰める……そして!
「助……」
「イヤーッ!」
「「「アイエエエ!」」」
 周囲のヘッズは惨劇に顔を覆った! ……だが彼らが思ったような事態は起こらなかった。
「……フーッ」
 チョップは足場ヘッズの胸元1ミリで止まっている。遅れて、ばくりと割れたカワラが左右に倒れて崩れ落ちた!
「「「ワ……ワオオオーッ!?」」」
 歓声! 眞白はザンシンすると、白目を剥いて気絶したヘッズを気付けしてやった。
「アイエッ」
「お疲れ様です。ほら、大丈夫だったでしょう?」
「アッハイ」
 真のカラテを文字通り味わったヘッズは、畏怖に震え上がった。

 ……と、以上のような光景を、本物の眞白はこっそりヘッズに混ざって眺めていた。
(「さすがです、飛威。見事なワザマエでした」)
 その飛威がこちらを睨んでいることは完全にスルーしている。そして、いちばん重要なオブリビオンのことはすっかり忘れていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

仇死原・アンナ
アドリブ歓迎

…つまりこれを割れってことか
…私の腕力で割るのは容易だけど…飲み物を割ってびしょ濡れになるのはやだな…めんどくさいな…しょうがない…今はサイバーニンジャだ…!

でも濡れるのはやっぱりいやだな…こうなれば…

【恐怖与える殺意の瞳】で瓶と瓦を睨みつけて殺気を放ち眼力で粉砕して連中を驚かせてやろう…

これがさいばーにんじゃのあともすひゃ…違う…アトモスフィアだ…
貴様等の視力では捉えられない程の速さでカラテを振るったのだ…
動いてない…?何を言っている…貴様等も見えてただろ…?
視力では捉えられない程の速さでカラテを振るった瞬間を…なぁ?おい…なぁ…?

… な ぁ ?

恐怖を与えて皆の同意を得よう…



●シー・ノー・イーヴル・イクソキューショナー
 ボトルネックカットチョップは、瓶をいかに割らずにチョップで切断出来るかが判断基準となる。確かなカラテの持ち主ならば、10本のビール瓶を音もなく切断し、それどころか切断面をくっつけることが出来るとさえ言われている。
 しかし未熟なサンシタでは、ビール瓶一本でさえ力の加減が難しいものだ。あるいは己の分を履き違え、到底不可能な本数にチャレンジしブザマを晒す。
 ベーシックであるがゆえにカラテが試される。それがボトルネックカットチョップだ。

(「……ビールなんかで濡れるのやだな」)
 仇死原・アンナはものすごくどうでもいい理由でイヤがっていた。
(「っていうかめんどくさいな……なんだカラテって……空手は武術だろう……」)
 カラテとは複雑で繊細な概念なのだ。キ、エテル、プラーナ……そういったものを総合的に内包している。それがカラテだ。
(「まあ今は処刑人でなくサイバーニンジャだが……でも濡れるのはやっぱりやだな……そうだ!」)
 アンナは名案を閃いた。
「さあセンセイ! ドーゾ!」
「……イヤーッ!」
「アイエッ!?」
 アンナの突然のカラテシャウトに震え上がるヘッズ! その真横で、KRACK! 並べられたビール瓶が一斉に爆ぜた!

「センセイ! 今のは一体!?」
「……これがさいばーにんじゃのあともすひゃ……いや、アトモスフィア……だ」
 アンナは厳しく言った。
「エッ。で、でも」
「貴様らの視力では見えなくても当然だ。にんじゃのカラテ? なのだからな」
 ヘッズの言葉を遮りまくしたてる。
「それとも……何か? 貴様らは……私がウソを言っているというのか?」
 ギロリ。アンナの両肩から、陽炎めいたキリングオーラが立ち上った!
「「「アイエエエ!」」」
「なぁ? どうなんだ、おい……答えろテメッコラー!」
「「「アイエエエ! ゴメンナサイ!!」」」
 ヘッズ土下座! 中には失禁した者もいる! コワイ!
「……認められればいいんだ。ニンジャのカラテは貴様らでは想像もつかないほど奥深いのだ! ワカッタカ!」
「「「ハイ! ゴメンナサイ!」」」
 アンナはふんっと高慢に振る舞った。その胸は豊満である。
(「ビールまみれにならなくてよかった~」)
 内心ではどうでもいいことで安堵していた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ベルナデット・デメジエール
どうにか無事に仲間入りできましたけれど、今度はカラテですって…!?
ここは腕自慢の皆様にお任せして…えっ、わたくしも!?

ど、ドーモ、レーヌドミニュイです
…ううっ、何故知性派WIZ型のわたくしがこんな事を…?
ですがここでウカツに魔術で吹き飛ばせば、先程のように藪蛇を突きかねませんわ…
ここは無難に|トリニティ・エンハンス
《炎の魔力》を宿し攻撃力を強化したパンチで瓦を割りましょう

カラテにおいて重要な要素が…えっと、そう!「呼吸」ですわ!
呼吸を整えエテルとコネクトする事で、わたくしのような細腕でも実際スゴイカラテが…
自分でも何言ってるかわからないですが、
それっぽいイントラクションでお茶を濁します



●インストラクション・ツー
(「カラテ!? カラテですって!?」)
 ベルナデット・デメジエールは平静を装いつつ、とても慌てていた。
(「どうしてこんなことに……わたくしは知性派WIZ型なのに! 腕自慢の皆様がカラテを披露したせいで、むしろ逆に期待が増している気がしますわ……!」)
 ヘッズたちの曇りなき眼差し(といっても別の意味で曇ってはいるのだが)を向けられては、いまさらこっそり逃げるというわけにもいかない。
(「かといって魔術を使ったら、ウカツをして大惨事になりかねませんし……」)
 ベルナデットは悩んだ。この状況を打開する術を。
「センセイ! オネガイシマス!」
「あっえっ、アッハイ! ド、ドーモ、レーヌドミニュイ夜の女王です……行きます!」
 だが時間はあまりに少なかった。ベルナデットは腹を決め、カワラ・タワーの前に立った。

「スゥーッ……ハァーッ」
 ベルナデットは深呼吸し、出来るだけ自信に溢れた表情で胸を張った。そのバストは豊満である。
(「とにかくそれらしく、かつオーバーになりすぎないように……!」)
 ベルナデットは集中した。ドクン、ドクンと己の鼓動が大きく聞こえる……そして!
「イヤーッ!」
 ハヤイ! カトンを纏ったベルナデットの拳がカワラを叩き割った!
「「「ワオ……ゼン……」」」
 あまりの見事なカラテに、ヘッズはうっとりと見入ってしまう。
(「やった! やれましたわ! わたくし意外とカラテ出来るのでは?」)
 ちょっと天狗になっても許されるぐらい見事なワザマエだ。タツジン!

「ハイ! センセイ!」
「ど、どうしましたの?」
 元気よく手を挙げたヘッズに思わず応答してしまうベルナデット。
「そのようなカラテを積むにはどうすればいいのですか!?」
「エッ」
 そしてすぐに後悔した。反応したからには答えないといけない。さもなくば正体が露見し、ムラハチに……いや、ことによっては囲んで棒で叩かれてしまう!
「それは、エー……そう! 呼吸ですわ!」
「呼吸……?」
「呼吸を整えエテルとコネクトすることで、わたくしのような細腕でも実際スゴイカラテが発揮できるのですわ!」
 ヘッズが訝しまないよう、ベルナデットはまくしたてた。
「それがインストラクション・ツーですわ! すなわちフーリンカザン……!」
「なるほど……アリガトゴザイマス!」
 ヘッズは感謝のドゲザした。ベルナデットは出来るだけ自信に満ち溢れた表情で、内心バクバクいってる胸を抑えた。そのバストは豊満だった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シルキー・アマミヤ
やっほー★遅れて登場シルキーちゃんだよ★
シルキーちゃん一応サイバーニンジャの端くれだけど…この業界、素性不明なツワモノ魑魅魍魎も結構いるっていうし、そういう流派の存在も簡単には否定はできないんだぞ★

それよりお仕事お仕事★今回はホログラムもニンジャ仕様だよ★
既に現場にいる味方猟兵を目印にUCで潜入し発見されるよ★
シルキーちゃんの潜伏を見破るなんてすごーい★(棒)

ウデマエを見せろって言うなら、本体から『デスブレイド』を出して鎧砕き+地形破壊ブレイクしちゃうぞ★
おまけで吹き飛ばした破片にもこっそり『Ku-9』を速射命中させて爆破するよ★こんな感じでどうかな★

※アドリブ連携他歓迎です



●アンド・ゼン・デア・ワー・ノーン・バット・ニンジャ
 驚くべきことに、シルキー・アマミヤはサイバーニンジャである。
 そう、すべては……ニンジャなのだ。頭脳戦車のオリジンは、肉体を捨てたニンジャが元型という大胆な学説もあるほどである。事実については、今は明らかにすべきではないとだけ申し上げておこう。

 ともあれ、ニンジャめいたホログラムでヘッズのニューロンに配慮し、シルキーはあえてわざと潜入を露見させることでヘッズを持ち上げる作戦に出た。
「クセモノダー!」
「わー、バレちゃったー★」
 テレポートでいきなり現れたら隠れるもクソもない。そもそも見つかるつもりで場所を選んでいるのだから当然だ。
「シルキーちゃんの潜伏を見破るなんてすごーい★ きっとあなたたちは実際ニンジャなんだね★」
 電子音声なのであからさまな棒読みもうまくカモフラージュしている。
「ヤッタ! 俺たちついにニンジャになったんだ!」
「これでもうメガコーポの奴らも怖くないぜ!」
「ニンポを使うぞ! ニンポを使うぞ!」
 ヘッズは浮かれている。これまでの辛いインストラクションが報われたと無邪気に信じているようだ。
 もちろん、実際はそんなことはないのだが。

 沸き立つヘッズを観察するシルキー……すると奇妙な振る舞いをする男に気付く。
「あれぇ? あなたはニンジャになれて嬉しくないのかな★」
「……あの程度のインストラクションでニンジャになれるはずがないでしょう」
 その男は不機嫌そうに言った。
「どうして?★ 実際サイバーニンジャであるシルキーちゃんの言ってることが信じられないの?★」
「サンシタごときが……サイバーニンジャを語るな」
「「「コラッ! センセイになんたる言葉遣い! 不敬だぞ!」」」
 周囲のヘッズが声を揃えて諌めた。当然だ、彼らは猟兵のカラテを目の当たりにし、自分たちでは及びもつかない真のニンジャのアトモスフィアを畏怖している。
 サイバーニンジャへの恐怖はDNAに染み付いているレベル。にも関わらず、不遜な口を叩けるのは……。

「ええい、もう我慢ならんッ! イヤーッ!」
「「「アイエエエ!?」」」
 男は突然垂直ジャンプし、地下アジトのキャットウォークに着地した。
 その姿は……おお、ナムアミダブツ……ヘッズの誤謬に塗れたニンジャ気取りのコスチュームではない……!
「……貴様らの知りたがっている真のニンジャの世界を、このおれが見せてやる……!」
 ホログラムシルキーがニヤリと笑った。
潜入犯スパイ、見ーつけたっ★」
 ここからが真のサイバーニンジャのイクサなのだ……!

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『サイバーニンジャ用強化外骨格・サンダンメ』

POW   :    イヤーッ!
【カラテ】が命中した敵をレベル×10m吹き飛ばす。
SPD   :    イヤーッ!
速度マッハ5.0以上の【カラテ】で攻撃する。軌跡にはしばらく【固体化したカラテ粒子】が残り、追撃や足場代わりに利用できる。
WIZ   :    イヤーッ!
【両拳の超振動ステーク】から【カラテ波動】を放ち、【カラテ】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
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「ドーモ、サイバーニンジャを愚弄する俗物の皆さん。インパーソネイター潜伏者です」
 キャットウォーク上でオジギするヘッズ……否! メンポ(訳注:面頬)、ブレーサー、そしてブラックベルト! あからさまにサイバーニンジャなのだ!
 サイバーニンジャの……スパイ!
「非ニンジャのクズどもをだまくらかし、ジワジワと甚振り殺していくつもりだったがもうヤメだ。
 クラマ・インダストリに楯突いたこと、そしてサイバーニンジャのカラテを驕った報いを味わわせてやる」
 すさまじいキリングオーラを放つインパーソネイター……するとそこに、KRAAAASH!
「「「アイエエエ!?」」」
 天井をぶち割り出現する巨大黄金パワードスーツ!
「イヤーッ!」
 インパーソネイターは巨大黄金パワードスーツに大の字で飛び込んだ! ガチャンプシュー! インパーソネイターを受け入れた巨大黄金パワードスーツは蒸気を噴き出しながらカラテ駆動を開始する!
「これぞ『サイバーニンジャ用強化外骨格・サンダンメ』クラマ・カスタムよ……!
 このおれの常人の3倍のカラテは、サンダンメのカラテエンジンによってさらに倍!
 3倍に倍をかけて、100倍のカラテを発揮! わかるかこの算数が、エエッ?」
 ズシュン! 着地で床が凹み瓦礫が舞い上がる! ぶち抜かれた穴からは、ドクロめいた満月が覗き震えヘッズを「インガオホー」と嘲笑った。
「全員サンズ・リバーに叩き込んでくれるわ! イヤーッ!」
 ドッシ! ドッシ! 巨大黄金パワードスーツが迫る! ユーベルコードで生き延びろステイ・アライブ・フォー・ユア・ユーベルコード
イリス・シキモリ
下がれヘッズども。奴の相手は我々ニンジャが果たす
ドーモ、インパーソネイター=サン。パラドクスです

クラマのやり口は報告書で見ている
無論、お前たちがスポーツジェノサイドボールの場に戦車を投入した案件もな
だから準備していたのだ。このキャバリア……否、機動忍者兵器ニンジャマシーン『オズ』を

これで装甲と火力の次元は同じだ
素早く搭乗し、ビームクナイをダート投擲。中距離戦闘に持ち込む
だがマシンカラテのワザマエは向こうに分があるか
ならば、敵がカラテを叩き込むために間合いを詰めたタイミングで機体を放棄。操縦席を飛び出し、意表を突いて敵のマシンに取り付く
血統覚醒した私のカラテが、貴様の急所を貫くのだ



●リアル・ニンジャ・スティール
「イヤーッ!」
「!」
 巨大黄金パワードスーツの繰り出したカラテを弾いたのは、イリス・シキモリ!
 やや変則的ではあるが、これはアイサツ前のアンブッシュの範疇といえよう。事実、弾かれたインパーソネイターはズシンと着地し、追撃を行わない。イリスにはアイサツを行う権利と義務があり、インパーソネイターはそれを受けねばならぬからだ。
「……ドーモ、インパーソネイター=サン。パラドクスです」
 赤い瞳が挑発的に明滅する。ヘッズたちは超常のニンジャの死闘に震え上がった。
「パラドクス……フン、非サイバーニンジャのクズが! 貴様には似合いの名だ」
「……ヤンナルネ」
 イリス――否、パラドクスは奥ゆかしい古代ニンジャスラングを口にし眉を顰めた。
「クラマ・インダストリ。貴様らのやり口は報告書で見ている……無論、お前たちがスポーツジェノサイドボールの場に戦車ヒャッカンデスを投入した案件もな」
「なんのことだ? 弊社事業にジェノサイドボールなど含まれてはおらん!」
 インパーソネイターはしらばっくれた。すでに当該チームはクラマ・インダストリからとかげの尻尾切りをされている――そんなものはなかった、が社の公式見解なのだ。
 過去の改竄など、メガコーポの力を以てすれば容易。

 だが、猟兵に与えられた屈辱は消えないものだ。
「社に対して不当な風評被害をもたらした貴様は略式裁判により死刑妥当! この場で甚振り尽くし、社に対する損害賠償を請求したのち殺す」
「やってみるがいい。私がなんの準備もしていないと思ったか?」
 その時! パラドクスの頭上に巨大な穴が開いた! KRAAAASH!!
「アイエエエアジトが!?」
 ヘッズたちは悲鳴を上げた! だがどうしようもない! そして垂直落下してきたのは……キャバリアだ! 黒い装甲は凝った闇の如し!
「ほう」
「これぞ機動忍者兵器ニンジャマシーン『オズ』。これで、装甲と火力の次元は同じだ……!」
 パラドクスは一瞬にしてキャバリアのコクピットに搭乗した。並び立つ巨体ふたつ!
「ほざけ! 無名プロダクトなど粉砕殲滅してくれるわ! イヤーッ!」
 ドウン! 巨大黄金パワードスーツはソニックブームを生じさせ突進した! バッファロー殺戮鉄道めいた非常に危険なチャージだ!
「イヤーッ!」
 パラドクスは機体を鞠めいて丸めバック宙回避! 空中でくるくると回転し、大の字に開きながらビームクナイ・ダートを投擲した!
「イヤーッ!」
 インパーソネイターは両手を回すようにして飛来物を弾き、腕部にマウントされたスリケン・ガトリングを放った! スポスポスポスポスポスポスポ!
「どうだ! これぞわが社の新規プロダクトよ! もはやスリケンにサイバーニンジャは不要! 我が社がイクサをイノベーティブだ!」
「イイイイイヤアアアアーッ!」
 ビーム・カタナが稲妻じみた残光を刻み小型スリケンを弾く! 弾く! 弾く!!
「トッタリーッ! 防御に精一杯の貴様に、この一撃が防げるか!? イヤーッ!」
 ドウン! 跳躍衝撃でアジトが揺れた! 再び亜音速対空チャージを斜めに仕掛けるインパーソネイター! 空中では回避のしようがない!

「イヤーッ!」
 するとパラドクスは、ゴウランガ! 即座に機体を破棄し垂直ジャンプしたのだ!
「バカナー!?」
 KRAAASH!! 対空チャージ激突! あるじ無きオズはくの字に折れ曲がって吹き飛ばされ、アジト天井に激突! ニ箇所の大穴に繋がるヒビが走った! アジトがもうダメだ!
「ハッ! 奴は何処だ!? 何処に……」
「ここだ」
 インパーソネイターは悪寒を感じた。声は背後……否、背中から!
「貴さ……」
「最初から貴様のマシンカラテと付き合うつもりはない。イヤーッ!」
「グワーッ!?」
 インパーソネイターは逆えびぞりめいた姿勢でふっとばされ地下アジト天井に激突! 暗黒カラテ技ボディチェック!
「アイエエエアジトが!」
 KRAAACK……アジトの天井は崩落寸前。噴煙舞うなか、パラドクスの赤い瞳はセンコめいて細まっていた……!

大成功 🔵​🔵​🔵​

シルキー・アマミヤ
どうせ皆殺しだから色々喋っても平気って事かな★
それとも逆にクラマの技術やニンジャの存在をアピールして、抵抗者への「見せしめ」にでもするつもりかな?

ロボットビーストをヘッズさん達の護衛及び避難誘導にまわして、ローラーレッグで移動しながら膝関節部分狙いで『Ku-9』を射出、更に「ただのホログラム」を嗾けて視覚妨害するよ★
ホログラムが無害と判断し無視しだしたらUCを使用し、そのまま徹底的に関節部・背面・センサー類を狙って『Ku-9』、『シルキーショット』、『ホログラフィックブレイド』で畳みかけるよ★

一度ホログラムに傷付けられればもう「そういうモノ」と考え対応せねばならず、攻撃の種類が増えればそれだけ処理負荷は増す

常に己を律し我を抑え、持てる技、力、命…全てをただ“忍務”の為に振るう
そんな“忍者”なら対応できるだろうね★
……あなたはどうかな★

※アドリブ連携等歓迎だよ★



●ホロウ・エンター・ナッシン
 ズシン! 膝立ちに着地したパワードスーツの脇腹に無惨な傷口。そこからぽたりとインパーソネイター自身の血が溢れた。ダメージは大きいようだ。
「ドーモ、インパーソネイター=サン★シルキー・アマミヤです★」
 ホロ美少女と並んで本体がオジギする。その後ろでは、ロボビーストがヘッズを安全地帯に誘導していた。
「企業エージェントが所属をアッピールするなんて、ウカツじゃないかな★
 皆殺しだから色々喋っても平気とか考えてるなら……★」
「フン、痴れ狂った頭脳戦車めが。クラマはこの程度では揺るがぬ」
 インパーソネイターは鼻で笑った。
「むしろ他企業に弊社の企業努力を認知重点。さらに愚かな非サイバーニンジャのクズへの見せしめ重点! すなわちV字回復で実際上昇!」
「企業ニンジャの考えることって、シルキーちゃん全然わかんないや★」
 半神的存在であるサイバーニンジャにも、メガコーポに恭順する者は多い。単なるインセンティブやサラリーから契約する者もいれば、企業による特権や庇護を求める者、あるいは単純な愛社精神を持つ者……様々なのだ。

「とにかく貴様は我が社のプロダクト広告に過ぎぬ! イヤーッ!」
「イヤーッ★」
 両者は斜めに跳躍! 空中でケリ・キックとフォトンセイバー が激突した!
「イヤーッ! イヤーッ! イヤーッ!」
「イヤーッ★ イヤーッ★ イヤーッ★」
 大きく弾かれた両者は、そのまま横に走り、腕部隠しスリケンとスプレッド・クナイ・ダートを激しく撃ち合う! 炸裂したクナイ・ダートが爆炎を咲かせた!
『イヤーッ★』
 爆発に紛れフォトンセイバーで襲いかかるホロ美少女!
「イヤーッ!」
『グワーッ★』
 だがそれはただの牽制ホログラムに過ぎない。新たなホロ美少女が空中に次々と出現し、様々な方角から襲いかかる!
『『『イヤーッ★』』』
「イヤーッ!」
『『『グワーッ★』』』
 スポスポスポ! 腕部隠しスリケン発射機構はクラマの新技術だ。カラテ継続しながらの投擲動作なしのスリケン連射が可能な上、特許申請中! 隙がない!
「たかが苦し紛れのホロ攻撃なぞ! イヤーッ!」
 インパーソネイターは垂直ジャンプしホロ美少女攻撃を回避すると、もはやホロ美少女には構わずシルキー本体に連続カラテ攻撃を仕掛けた!
「イヤーッ! イヤーッ! イヤーッ!」
「うわあ、これはアブナイかも★シルキーちゃんやられちゃう★」
 ガキンガキンガキン! フォトンセイバーと黄金の拳がぶつかり火花を散らす!

『『『イヤーッ★』』』
 再び襲いかかるホロ美少女軍団。インパーソネイターはもはや構わない。
「たかがホログラムなぞ……グワーッ!?」
 見よ! その中の1体が関節駆動部にホログラフィックブレイドを突き刺した! ただのホロではない、実体を備えたユーベルコードの産物だ!
「油断したね?★これがシルキーちゃんのブンシン・マカブレファントム・ブレード・ダンスだよ★」
「ぐ……イヤーッ!」
 インパーソネイターはホロ美少女を引き剥がし、竜巻めいて回転! 全方位に苦し紛れのスリケン放射弾幕を放つ!
『『『グワーッ★』』』
「おのれ、全て目眩ましか……!」
『イヤーッ★』
 背後から襲いかかる新たなホロ美少女!
「イヤーッ!」
『グワーッ★』
 だがこれもただのホロだ!
『『イヤーッ★』』
「イ、イヤーッ!」
『『グワーッ★』』
 さらに左右、これもただのホロ!
『イヤーッ★】
 次いで正面!
『イヤーッ★』
 さらに背後!
『『『イヤーッ★』』』
 左右! 頭上!
「イ、イヤーッ! イヤーッ! イ……」
「イヤーッ★」
「グワーッ!?」
 キリがない! インパーソネイターの対応が徐々に遅れる! 狙いすましたシルキー本体のローラーダッシュ・ツキが突き刺さった!
「常に己を律し我を抑え、持てる技、力、命カラテをただ忍務イクサのために振るう……そんな真のサイバーニンジャなら対応できるだろうね★」
 インパーソネイターは床を転がり、ホロ美少女包囲網の中心に追い込まれた。
『『『あなたはどうかな、インパーソネイター=サン』』』
「オ……オノレーッ!」
 虚実入り混じるカラテ波状攻撃が、インパーソネイターを追い詰める……!

大成功 🔵​🔵​🔵​

仇死原・アンナ
アドリブ歓迎

いよいよ来たか…
ともかく貴様を倒せばいい訳だ…さぁ行くぞ…私は処刑…サイバーニンジャだ…!

敵の攻撃を心眼と気配感知で見切りつ攻撃を避けよう
ジャンプと軽業で敵の頭上を軽々と越えて馬鹿にしたり挑発しよう

ピカピカと眩しい奴め…!
これがさいばーにんじゃの…真のカラテだッ!!!

地獄の炎を身に纏い【降魔炎殺】を発動
地獄の炎を纏う拳を振るい怪力で鎧砕きで黄金の鎧を破壊しよう
さらに地獄の炎を鎧の内面に注ぎ鎧無視攻撃で焼却、爆破してやろう…!

見たか…これがさいばーにんじゃの…えぇと…ジゴク・カトン・フレイム・ジュチュ…ジツだ…!



●バイト・ザ・ヘルファイア
「ドーモ、インパーソネイター=サン……仇死原・アンナです……!」
 ぎこちなくオジギしたアンナの両肩から、キリングオーラめいてジゴクの炎が立ち昇る。黒い瞳は内なるジゴクの炉に昏く燃え上がっていた。
「ほう……貴様、サイバーニンジャではないがなかなかできるな……」
 インパーソネイターは己の消耗を悟られぬよう不敵を保った。
「私はサイバーニンジャだ……」
「何をほざく。貴様はどう見ても非ニンジャ……」
「私は処刑……サイバーニンジャだ! イヤーッ!」
 もうなりきる必要はないけど頑張ってなりきるアンナ! インパーソネイターの言葉を遮りトビゲリを放った!
「イヤーッ!」
 インパーソネイター=サンは外骨格とは思えぬなめらかなブリッジ姿勢で回避! 当然これもクラマ・インダストリの新開発した関節駆動技術の賜であり特許取得済み!
「おのれ……!」
「次はこちらだ! イヤーッ!」
「イヤーッ!」
 アンナはハンマーじみたパンチをバク転で回避! さらに連続バク転するアンナを追いながら両拳を左右交互に振り下ろすインパーソネイター!
「「「アイエエエアジトが!」」」
 ヘッズは悲鳴を上げたがもうどうにもならない! KRAASH! KRAAAASH!!

「チィ、コシャクなり! イヤーッ!」
「イヤーッ!」
 アンナは殺人バッファローじみたショルダータックルを前方宙返りで回避し、キャットウォークに着地した。
「どうした、インパーソネイター=サン。お前のカラテはその程度か……!」
「ヌウーッ!」
 インパーソネイターはゴリラじみて両拳で地面を殴りつけ大きく腰を落とした。先ほどのショルダータックルを越える突進でアンナを叩き潰すつもりだ。
「イイイイィィ……」
「……!」
 アンナは移動しなかった。クロスした両腕にマグマじみた亀裂が走り、ジゴクの炎がゴウゴウと燃え上がる。炎は流動するブレーサーとなって両拳を覆った!
(「たかがカトンでこのアーマーを破壊できるものか!」)
 インパーソネイターは筋肉を引き絞った!
「……ヤァアアアーッ!!」
「「「アイエエエ!」」」
 KRAAAASH!! 衝撃で地面を砕きながら、インパーソネイターが斜めに射出される! ソニックブームが発生し怯えるヘッズを吹き飛ばした!

「……イヤーッ!」
「グワーッ!?」
 タツジン! アンナは衝突寸前に一瞬早く炎のブレーサーを叩きつけ迎撃した! カラテ衝撃力を相殺し逆に跳ね返したのだ!
「これがさいばーにんじゃの……真のカラテだッ!!!」
「アバッ……」
「ジゴク・カトン・ジツ! イヤーッ!」
「グワーッ!?」
 ブレーサー型に凝縮していたジゴクのカトンがフレイムスロワーめいて放射! インパーソネイターを凸凹だらけの地面に叩き落とす!
「「「アイエエエ!」」」
 アジトが鳴動しヘッズは震え上がった! 燃え上がるアンナの背中は……凄まじい。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ベルナデット・デメジエール
3倍のさらに倍で100倍…?
ちょっと計算おかしくありません???(ベルナデットは訝しんだ)

…えー、こほん。
ドーモ、インパーソネイター=サン。レーヌドミニュイですわ。
悪いけれど、貴方のようなスパイが紛れ込んでいた事は初めからお見通しでしてよ
つまり貴方は我々の茶番でまんまとあぶり出されたのですわ!
後はそのからくりごと叩き潰せば、
メガコーポの企みはご破産ですわね!

まずは使い魔をけしかけて牽制
その隙にビームカード、ワルツカード、ファイアカードを解き放ち、華麗なダンマク=ジツで動きを封じます
最後に本命のユーベルコードを叩き込んで差し上げますわ!
サンズ・リバーに行くのは貴方でしてよ、ハイクを詠みなさい!



●エヌ・フォー・ナイトメア
「グワーッ!」
 KRAAASH……巨大パワードスーツの質量に地下アジトが耐えきれず振動した。もうこの地下アジトは放棄するしかない。
「アイエエエ……我々のニンジャ自警団活動が……」
「……メガコーポに反抗パンクするのは立派ですけれど、少し大人しくしていたほうがいいですわよ」
 ベルナデット・デメジエールはヘッズの肩を叩いた。
 彼らはいずれこのサイバーザナドゥで起こるだろう大きな戦いでの支援者になりえるかもしれない。ここで死なれては困るのだ。
「ですから今日のことは夢か何かだと思うべきですわ」
「し、しかし……」
「サイバーニンジャはいない。いいですわね?」
「アッハイ」
 ベルナデットの目を覗いたヘッズはぼんやりとした顔で頷いた。妖術だ。

「……さて」
 後処理を終えたベルナデットは、もうもうと立ち込める煙の中に足を踏み入れた。
 ボロボロの巨大黄金パワードスーツが、不自然に痙攣しながら起き上がる。
「ドーモ、インパーソネイター=サン。レーヌドミニュイですわ」
「……ドーモ、レーヌドミニュイ=サン。クラマ・インダストリの忠実なる企業ニンジャ、インパーソネイターです……!」
 なんたる愛社精神か。自身も深手を負いながら、インパーソネイターは逃走する素振りすら見せない。
「アワレですわね、インパーソネイター=サン。あなたのようなスパイが紛れ込んでいたことは最初からお見通してでしたの」
「なんだと……!」
「つまりあなたは、我々の茶番でまんまとあぶり出されたのですわ!」
 ベルナデットはその愛社精神に支えられたプライドを打ち崩す策に出た。
「あとはそのからくりごと叩き潰せば、ご執心のカイシャの企みはご破算ですわね! イヤーッ!」
 レーヌドミニュイの影がマントめいて広がり、さらに一部がコウモリめいて分裂。実体化してインパーソネイターに襲いかかる!

「イヤーッ!」
 インパーソネイターは両拳のステークからカラテ超振動を発し影のコウモリを撃墜した!
「ダンマク・ジツ! イヤーッ!」
 レーヌドミニュイはくるくるとワルツを舞うように布を翻し、次々とカードを発動。速度も範囲も異なる弾幕がカラフルな星空めいて地下アジトを埋め尽くした!
「イィーヤヤヤヤヤヤヤヤッ!」
 迎撃! 迎撃! 迎撃! カラテ振動が空間を水飴めいて震わせる!
「なかなか耐えますわね、ならばこれはどうですの? イヤーッ!」
「グワーッ!?」
 KBAM! ビームカードが超振動ステークに命中! インパーソネイターは腕部の爆発によろめく!
「ば、バカな! クラマのプロダクトがこんな非ニンジャのクズに!」
「サンズ・リバーを渡るのはあなたでしてよ」
 レーヌドミニュイの背後に無数の魔法剣が出現し、敗北した独裁者を狙う銃殺刑執行者めいて鋒を向けた。
「ハイクを詠みなさい、インパーソネイター=サン!」
「弊社のプロダクトが負けた、企業努力し次は勝つ、クラマバンザイ……!」
「イヤーッ!」
「アバーッ!」
 魔法剣が全方角からパワードスーツごとインパーソネイターを串刺しにした!
「サヨナラ!」
 インパーソネイターは爆発四散! インガオホー!

「……ってつい最後までサイバーニンジャのフリしてしまいましたけれど、わたくしニンジャでもなんでもありませんでしたわ」
 レーヌドミニュイは我に返った。そのバストは豊満だった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2023年05月13日


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#サイバーザナドゥ
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#レジスタンス潜入オブリビオン
#クラマ・インダストリ


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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ムルヘルベル・アーキロギアです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト