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禁軍猟書家〜不通の覚悟

#キマイラフューチャー #戦後 #ハビタント・フォーミュラ #エクスマトリックス・オーバーロード #禁軍猟書家


 骸の海の中に、それはくっきりと浮かんでいた。
 無数のライトを浴びた広く明るいキッチンスタジオは、一度も調理に使われていないために埃一つなく清潔でピカピカに輝いている。
 物寂しいスタジオの中央に立ち、彼女は真剣な表情で周囲を見回す。
 残念極まりない。この場所から動画配信ができていたら、どれほどの混乱をキマイラフューチャーに撒き散らすことになっただろうか。
 俯きながら、はあと溜め息を深くひとつ。決して誰にも見せぬ愁い。
 そして、勢いよく顔を上げた時には、その顔には完璧な明るく可愛らしい笑顔を浮かべていた。
「……まっ、仕方ないよね! 猟兵どもをぶっ倒して、それから輝かしくデビューしちゃお☆」
 彼女は待ち構える。禁軍としての使命を果たすために。
「そのためにも、まずは手下たちを素敵にデコっちゃおうかな~♡」

「はーはっはっは! よくぞ集まってくれたな皆の衆よ! 第二次聖杯戦争は終結したが、まだやるべきことが待っておるようだのう?」
 御形・菘(邪神様のお通りだ・f12350)は皆を見回しニヤリと笑った。
 戦争の途中で異世界へと逃走したハビタント・フォーミュラは、猟兵たちのあまりに素早い戦場の制圧のために、逃走経路を消せずに隠すしかできなかった。
 ブレイン・バイシクルを使用した痕跡を辿った先に発見されたのは、直径5m程の「超空間の渦」。おそらくこれが、ハビタント・フォーミュラが逃走に使った次元の門――「全能計算域限界突破エクスマトリックス・オーバーロード」――の入り口に間違いない。
「しかし、だ。すぐにでも追っ掛けたいところだが、予知によるとその先には既に罠が張られているようでな。要は敵の精鋭たちが待ち構えているようなのだ。
 その名を『禁軍猟書家』! いや~、超カッコ良いではないか! なんだ禁軍って、実に素晴らしいネーミングセンスだのう!」
 妙な部分に食い付いてテンションを上げつつも、菘は説明を続ける。
「本来の書架の王である『ブックドミネーター』を守護するために編成された、近衛兵のようだな。放っておいたら各世界に侵攻していたであろうし、ここで叩いて戦力を削るのは、今後の猟書家たちとの戦いで利となるに違いあるまいよ」

「超空間の渦を飛び込んだ先に待ち構えている禁軍猟書家は『『スイーツウィッチ』パティ・シエーラ』という者だ。
 骸の海の中に『パティのスイーツスタジオ』だけが浮かんでおるから、そこが戦場となる」
 ……一言目と二言目の繋がりが分からず混乱する猟兵たち。スイーツスタジオ? どういうこと?
「おっと、言葉が足りんかったな。此奴は元々キマフュへの進攻を計画しておってな。この『パティのスイーツスタジオ』というのは、可愛いデザインのキッチン兼動画配信スタジオだけが存在する『偽物の世界』。
 そして、ここから『ヤミツキ☆中毒になっちゃうスイーツレシピ♡』という動画を配信して大いにバズらせ、キマフュに混乱を巻き起こそうとしていたのだ。妾たち猟兵と遭遇しないところから被害をバラ撒く、う~む、実に狡猾極まりない! だがうまい手口だ!」
 なんともキマイラフューチャーらしい話であるし、動画配信者の菘が唸るのも納得、かもしれない。
「遠くない未来に、彼女は恐るべき料理配信を始めていたであろうな。だが、パティ・シエーラは禁軍ゆえにハビタント・フォーミュラの危機に際して、己の使命を果たすことを優先させた。あえて己のフィールドであるスタジオに、猟兵達をおびき寄せたのだ。
 ……大したものだよ。動画配信で世界を征服しようとしていた者が、もう一つの本分を果たそうとするとは。その覚悟に妾だけは敬意を表したい」
 気色悪いぐらいマジなトーンの菘を適当にあしらいつつ、猟兵たちは説明の続きを促す。

「まったく、お主らも配信者になったら感じ入るものがあるぞ? ともかく、スタジオに降り立ったらまずはパティ・シエーラの部下の怪人とのバトルだ。
 頭がフルーツの形をしたフルーティトリオなのだが、パティ・シエーラによって普段よりも凶暴化しておるから注意してくれ」
 どうやら特殊武装的な感じでアイスや生クリーム、スポンジケーキなどでデコられていたりするらしい。なんとなく方向性は理解できる。
「怪人どもをブッ飛ばしたらパティ・シエーラとの対決だ。実のところ、この『パティのスイーツスタジオ』という『偽物の世界』を作り出すこと自体が彼女の能力のメインでな。ゆえに戦闘能力は高くない。
 とは言うが、他の禁軍連中と比べての話だし、何より彼女には妾たちを通すまいという強い覚悟がある。決して気を抜いてくれるなよ?」
 キマイラフューチャーらしい緩いノリを想定してはならない、真剣な戦いとなるということを菘は強調する。
「さて、お主らの覚悟も決まったかのう? はっはっは、妾はお主らの勝利を信じておる! さあ行ってくるがよい!」
 グリモアが輝き、菘の大きな高笑いを聞きつつ猟兵たちは転送されていった。


雨森
 OPをご覧いただきありがとうございます。雨森です。
 今回は禁軍猟書家との戦いとなります。
 戦場はキマイラフューチャー、ではなく骸の海の中。そこに浮かぶ、敵が生み出したキッチン兼動画スタジオの中で戦闘となります。
 スタジオは非常に広く、飛行や吹き飛ばし等でどこまで行っても骸の海への落下の懸念はありません。
 また、基本的な調理道具や食材は一通り揃っていて猟兵も利用が可能です。

 第一章が『フルーティトリオ』との集団戦、第二章『『スイーツウィッチ』パティ・シエーラ』とのボス戦となります。どちらも純戦です。

 それでは、皆様の素敵なプレイングをお待ちしています!
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第1章 集団戦 『フルーティートリオ』

POW   :    スイカ怪人・ウェポン
【スイカ兵器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    レモン怪人・ジェノサイド
【レモン攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ   :    リンゴ怪人・リフレクション
対象のユーベルコードに対し【リンゴ】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
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白銀・龍兵
おいおいおい、延長戦ありかよ?まあいいや、要はこの先にいる連中をぶちのめせばいいんだな?それじゃ、【気合い】入れていくか!

――で、何だその格好は?それで武装強化してるつもりか?(怪人どもの姿を見た感想)
まあいいや、とりあえず「スイカ割り」やろうぜ――てめぇの頭でな!(手近なスイカ怪人を指名し【連続コンボ】で攻め立てる。撃破したら別の奴を攻撃)
…で、今配信?なんだそりゃ?――ああ、これって見てるやついるのか?(その辺のテクノロジーに疎いエンドブレイカー世界出身者)

※アドリブ・連携歓迎


天宮・紫苑
アドリブ・連携:可

ハビタント・フォーミュラの追跡はできそうですが、
そう簡単にはいきませんね。
「ですが、順番に片付けていけば良いだけです」

渦に飛び込む前にUCを発動、姿を隠します。
戦場に到着後は、隙きを見せているやつを優先的に攻撃していきます。
攻撃後は一度距離を取り、再び隙きを見せている相手を攻撃していきます。
隠れ潜んで不意を打つ、いつも通りにやっていきましょう。

防御については、回避を第一に行動します。
たまに姿を見せて敵の攻撃を誘導してみるのも良いかもしれません。
「強化されていようとも、当たらなければ意味はありません」



「うおおぉぉーーっ! 猟兵どもを倒すぞー!」
「おーっ!」
 『スイーツウィッチ』パティ・シエーラによって生み出された『パティのスイーツスタジオ』は、異様な熱気に溢れていた。
 やたらとテンションが高いフルーツ頭の怪人たち。その頭部には美味しそうな様々デコレーションが施されている。見た目はほのぼのとしているが、見た目の豪華さ派手さを強さの指標と看做すなら、脅威度は随分と上がっていると判断できるだろう。
「むっ、来たか!」
 そんなスタジオに堂々と現れたのは、白銀・龍兵(Wings of Silver Dragon・f39248)だ。
「――ははっ、面白え!」
 龍平が飛び込んだ超空間の渦の先に待っていたのは、初めて見る奇矯な外見の怪人たち。それに僅かに驚き、そして嬉しそうに不敵に笑う。
「延長戦ありかよ、まあいいや! 要はお前らをぶちのめせばいいんだな!?」
 拳を打ち鳴らしばちりと快音を上げ、気合をひとつ。呼応するようにばさり! と勢いよく翼を羽搏かせて強く空気を弾く。
「それで武装強化してるつもりか? まあいいや。とりあえず『スイカ割り』やろうぜ。
 ――てめぇの、頭でな!」
 特に目に付いた巨大な頭の怪人、スイカ頭の上に、さらに段々のアイスがいくつも乗せている個体に向けて、龍兵は一気に踏み込む。
「う、うが、ぐっ、があっ!?」
「なんだ、本物のスイカみたいな手応えだな!」
 ドラゴンガントレットを装着した正拳が捉えたスイカ頭から発せられたのは、思ったよりも軽い音。怯んだ胴体へ直蹴り。そして浮きあがった身を回し蹴りで吹き飛ばす。
「……はっ、怯むな! 相手は一人だぞ! 囲んでタコ殴……ぐっ! えあっ……?」
 一気呵成に始められた初撃に反応できず、仲間がやられるのを見るだけだった怪人のひとり。しかしその声が強制的に途切れる。
 ――背後からの突き? どういうことだ?
 頭部に走った痛みの原因を理解できぬまま、その意識は消えていった。

「……」
 天宮・紫苑(人間の魔剣士・f35977)は、無言のままスイカ頭から大太刀『闇纏』を引き抜いた。
 黒い刀身には血らしきものも、スイカの果汁らしきものも付着していない。剣が果汁っぽい何かでべたついたら少し嫌だな、というちょっとした懸念が消えてホッとする。
 紫苑は、超次元の渦に飛び込む前に、すでに闇のオーラを纏って姿を隠し隠密行動に入っていた。
「ハビタント・フォーミュラの追跡はできそうですが、そう簡単にはいきませんね」
 開始された戦闘は派手な格闘戦。怪人たちの意識がそちらに向いたのを幸いとばかりに、キッチンの物陰に隠れつつ忍び足で集団の背後に回り、攻撃を行ったのだ。
「お、おい! あの男の攻撃じゃあない? 別の奴か!?」
 倒れた仲間を見て狼狽えるその周囲。しかし彼らが周囲を警戒する頃には、紫苑はもうその近辺には居ない。すぐさま移動を開始し、すでにまったく別の怪人に斬撃を入れている。
「……ですが、順番に片付けていけば良いだけです。いつも通りにやっていきましょう」
 闇に隠れ潜み、隙を見せてしまった相手の不意を打つ。それは、どんな戦場でも変わりない。
「強化されていようとも、当たらなければ意味はありません」
「ああっ、隠れていたのはお前……ぐぎゃっ!」
 あえて姿を見せたことにより、こちらをようやく視認した怪人の頭へと龍平の直蹴りが炸裂する。生クリームが乗ったリンゴ頭は、爽快に砕け散った。
「おいおい、よそ見どころか後ろを向くなんて不注意が過ぎるだろ?」
 視線を一瞬交わし、両者は頷き合う。紫苑は闇に紛れ静かに辺縁部へ、龍平は怪人たちの群れる中へと突き進んでいった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

エドゥアルト・ルーデル
さてどう調理してやろうかと考えつつふと横を見てみたら【知らない人】がいる!誰?ねぇ…誰なの?怖いよおッ!!
それはそれとして【リンゴ】が飛んでくるぞ危ない!咄嗟に知らない人を力づくで前に出して知らない人ガード!!!
なんてこった知らない人がリンゴでやられちゃった!これが怪人のやる事かよォォォォッ!

仇は絶対に取ってやるからな!
気絶した知らない人を盾に使いつつリンゴ怪人共をヘッドショット!ドタマぶちまけてフレッシュトマトならぬフレッシュリンゴ味にしてやる!
まだ動くようなら知らない人振りかぶって投擲ッ!

勝てたが犠牲は大きかったでござるな…
知らない人…スイカ怪人…レモン怪人…リンゴ怪人…終わったよ…



 順調に数を減らされていくフルーツ怪人たち。次にスタジオに来たのはエドゥアルト・ルーデル(黒髭・f10354)だ。
「ここがキッチンスタジオでござるか。テーマパークに来たみたいでテンションが上がるな~。さてどう調理してやりますかな」
 広いスタジオ、そして怪人たちを見回すエドゥアルト。
「それはこっちのセリフだ、お前らには負けないぞ! 生ゴミにしてやる!」
「んんっ、お前? 拙者ロンリーウルフなのでござるが」
 エドゥアルトは怪人の反応を訝しむ。騒ぐ怪人たちの視線の先、自分の横を見てみると……居た。
 謎のおじさん、中年の男性サラリーマン(以下リーマン)が。
 なかなか高そうなスーツをビシっと着こなしたその佇まいは、間違いなく平社員ではない。おそらくは課長か部長クラス、それなりに高い役職の立場にあることを感じさせた。
「どうも」
「あ、どうも。……じゃないよ! 知らない人がいる! 誰? ねぇ……誰なの? 怖いよおッ!!」
 随分と深い角度のお辞儀をされた。シルバーレイン世界の一般人が迷い込んだ? いやそんなことはありえないだろう。キマイラフューチャーに人間はいないし。
「まあそれはそれとして、(拙者が)危ない!」
 咄嗟に、見知らぬリーマンの頭を掴んで力づくで前に押し出す。怪人から飛んできたリンゴの盾になったリーマンは、胴体をくの字に曲げながら見惚れるような軌道で吹っ飛ばされていった。
「なんてこった! 大丈夫でござるか!? 知らない人がリンゴでやられちゃった!
 ……これが、これが怪人のやる事かよォォォォッ!」
 ああ、なんという惨劇か。ぐったりとしたリーマンの身体を抱き上げ、身を逸らし絶叫するエドゥアルト。
「いや、お前が盾にしたんだろうが!」
「想いは確かに受け取ったよ、知らない人! 仇は絶対に取ってやるからな!」
 そのままリーマンの身体を持ち上げて攻撃の盾に使いつつ、エドゥアルトはマークスマンライフルで怪人にヘッドショットを決めていく。
「ヒャッハー! ドタマぶちまけてフレッシュトマトならぬフレッシュリンゴ味にしてやる!」
 砕けるリンゴ頭。倒れ込むのを堪える輩には、リーマンを振りかぶってぶん投げていく。

 ある程度怪人たちを倒すと、エドゥアルトは一息ついた。周囲は正に死屍累々といった有り様だ。
「勝てたが犠牲は大きかったでござるな……。
 知らない人……スイカ怪人……レモン怪人……リンゴ怪人……終わったよ……」
 やり遂げた顔で見上げる。犠牲となった彼らの顔が、空(というか骸の海がぐちゃっと広がっているだけだが)に浮かんでは消えていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

スリー・サクセス
●アドリブ歓迎
●人格レッドで参戦(好戦的・一人称は我で力強い語感)
菘分かる!!禁軍って響きネーミング強そうで我も好きだぜ!!
だが猟書家なら我がぶっつぶしてやる。覚悟しろ!!
UCでリンゴの相殺と攻撃を両方やってやる。
今回の言葉は……「爆発しろ」!(フキダシ発射)
リンゴ諸共砕いて果実入りジュースにしてやるぜ!!
物質は透過するけどUCのリンゴなら透過しねぇよな?

フキダシから逃げてる間に【Plasma】使って【マヒ攻撃】を【一斉発射】、足止めしてやる。
ホラッまだフキダシは止まらねぇぞ!!爆発しろ爆発!!
ついでだ、雷の【属性攻撃】で【継続ダメージ】も喰らっとけよ!!



 いよいよ損耗が激しくなってきたフルーツ怪人たち。そんな彼らの前に現れたスリー・サクセス(猟兵サポート型AIプログラム・f34842)は、テンションも高くうんうんと頷いていた。
「菘分かる!! 禁軍って響きネーミング、強そうで我も好きだぜ!!」
 ……どうやらグリモア猟兵の主張に共感しているらしい。そのセンス、AIとしては適切なのだろうか。
「だが、猟書家なら我がぶっつぶしてやる。覚悟しろ!!」
「なにおー! 潰されるのはお前だ!」
 マシンガンのように射出されるリンゴ。自分に迫る赤い弾丸を見て、腹に力を込めてスリーは高らかに叫ぶ。

 ――『爆発しろ』!!

「えっ……フキダシ?」
 コミカルな光景だった。スリーが叫んだ言葉の文字通り、『爆発しろ』という文字が入った大きく刺々しいフキダシ――漫画で、叫び声のセリフの時によくある形状のだ――が、すうっと怪人たちの方へ飛んでいく。
 それが、リンゴの弾丸と接触した。
 ――ドッパアアァァン!!
 音の分類としては、爆発というより破砕だろう。硬い果実が盛大に爆ぜていく。
「えっ、あっ?」
 そして、接触したリンゴを次々と砕きながら飛んでいったフキダシは、そのまま怪人に接触する。
 ――――!!
 広大なスタジオに響き渡る轟音。そして拡がる爆発の衝撃波が、怪人ごとスタジオ内の設備を吹き飛ばしていく。
「ホラッ、まだフキダシは止まらねぇぞ!! 『爆発しろ』、『爆発』!!」
 気分よく叫び、ぽんぽんと爆発のフキダシを放っていくスリー。
「あばっ、あばばばば……!」
 それらに触れると危険だと怪人たちも理解したのだろう。ワラワラと逃げ惑うが……スリーが手にしたリボルバー『Plasma』から雷撃の弾丸が放たれ、痺れてしまって逃げ足を止められてしまう。動けなくなった結果は、爆発の餌食だ。
「リンゴがメインの、ミックスジュースの出来上がりだな!!」
 そうして後に残ったのは、濃く甘い芳香に満ちた果汁の霧だけとなるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『『スイーツウィッチ』パティ・シエーラ』

POW   :    スイーツ・スイーツ・マジカル
戦場全体に【お手製スイーツが溢れ返ったスイーツ空間】を発生させる。敵にはダメージを、味方には【スイーツ武器の装備】と【スイーツパワー】による攻撃力と防御力の強化を与える。
SPD   :    ドルチェ・ドルチェ・マジカル
【食べた者を虜にするお手製スイーツ】を見せた対象全員に「【ワタシのお手製スイーツを食べて♥】」と命令する。見せている間、命令を破った対象は【大きなダメージ】を受け、【攻撃能力】が半減する。
WIZ   :    侵略蔵書「マジカルスイーツキングダム」
戦場内に「ルール:【お手製スイーツを食べ続けなければならない】」を宣言し、違反者を【食べた物を虜にするお菓子の城】に閉じ込める。敵味方に公平なルールなら威力強化。
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「あらら、せっかく強化してあげたってのに、役に立たないんだから~」
 手下たちの敗北を大して気にすることもなく、スイーツの魔女は現れた。
「だ・か・ら、真打が登場だよ☆」
 禁軍のひとり、『スイーツウィッチ』パティ・シエーラ。彼女はキラリ、とでも効果音が聞こえてきそうな可愛らしいポーズをとる。
「君たちはここで無様に倒されて、私の動画配信デビューの華麗な先駆けとなってもらおうかな♡」
 退けなければならない、この強敵を!
「……絶対に、通さないんだからね☆」
スリー・サクセス
●引き続きレッド、アドリブ連携歓迎
お前が猟書家か!!っていうか何だよそのルール?訳分かんねぇよ!
分かった、食べりゃいいんだろ?
(手元にはUCで出した魔法陣、自身の後ろには【Social】のビット攻撃がパティの手元に照準向けてスタンバイ)
もぐもぐ(UCでパティに着火)ほらよ(手に雷【属性攻撃】のビット攻撃)我は食べてるぜ?(容赦無きプラズマ爆発)
お前も食べろよ(ビット攻撃継続)じゃないと閉じ込められるんだろ(もぐもぐしながらビット攻撃)?
てか(攻撃継続と共に)量が多いな(寿命削りプラズマ爆発の範囲を増量し)このスイーツ(逃げられなくする)!
おい、悔しかったら食べろよお前も!!なぁ!!(もぐもぐ)



「お前が猟書家か!!」
 テンションが高いレッドの人格のまま、スリー・サクセス(猟兵サポート型AIプログラム・f34842)はびしりと指をパティ・シエーラへ突きつける。
 その指先には魔法陣が生成され、更に自身の後方にはレーザービット群『Social』が展開されている。そのどちらもが照準をパティ・シエーラの手元に向けていた。
 そんな彼を嘲笑うかのように、パティ・シエーラは無邪気にくるりとその場で回る。
「そうよ、そしてようこそ私のスタジオへ! それじゃここで活動する時のルールを説明するよ☆」
 ――『お手製スイーツを食べ続けなければならない』!
「はあ、何だよそのルール? 訳分かんねぇよ!
 だが分かった、食べりゃいいんだろ?」
 納得はできないが理解はできる。押し付けられたルールだが、スリーはもちろん守る。
「もぐもぐ」
「きゃっ!」
 手近にあった冷蔵庫を開け、中に入っていたチーズケーキにかぶり付く。と同時に、パティ・シエーラの手元でプラズマの爆発が引き起こった。
「ほらよ、我は食べてるぜ?」
「ぎゃっ、ううっ!」
 連鎖するプラズマ爆発、そしてスリーの背後のビットから放たれる雷撃。
「もぐもぐ……お前も食べろよ。じゃないと閉じ込められるんだろ?」
 このケーキ美味いじゃないかと気分を良くするスリー。チーズケーキを食べる手は止まらない。
 パティ・シエーラの誤算は、食べながらでも問題なく攻撃ができるタイプの猟兵には、このルールを順守しても戦闘行動があまり阻害されないという点だろう。
「てか量が多いな、このスイーツ!」
 いくら美味しくても限度というものがある。いや確かにスイーツを食べ続ける必要はあるが、別にそこまで勢いよく腹に収めていく必要はない。そしてパティ・シエーラが食べることができないのは攻撃が当たっているせいである。
「おい、悔しかったら食べろよお前も!! なぁ!!」
「――!」
 一気呵成の逆ギレ。直撃し続ける雷撃の束と広範囲のプラズマ大爆発にパティ・シエーラは巻き込まれ続け、お菓子の城へと閉じ込められるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

クライド・エント
「可愛い子相手ってのもラッキーだな!周りはバレンタインで盛り上がってるし、俺もチョコ貰っちゃおうかなーなんて」
【SPD】
櫻井・優(f29623)と

取り敢えずUCや【切り込み】でどんどん攻めて、相手の攻撃は【武器受け】で流してく
「事前に聞いてた通り、力はそうでもないな!」
ただ相手が作ったチョコを見せられて可愛らしく命令されると、ついつい言うことを聞きたくなる
何とか抵抗しようとするけど、放り投げられたチョコを誘惑に負けて食べてしまい虜になっちまう
(なんだかスゲー幸せな気分だ、もっと欲しい…)
そのまま相手に魅了されて操られるが、何とか気合いで持ち直す

最後は相手の攻撃をUCで見切って決めるぜ


櫻井・優
「可愛い子なだけにもったいないなあ、ちょっとだけなら遊んでも…」
クライド・エント(f02121)と
【SPD】

相方を一緒に戦闘に移ります!
【先制攻撃】で牽制、その後はタイミングを合わせて攻撃してく

ただ途中で相方の様子がおかしい…
「クライドさん?大丈夫ですか!」
(様子が変だしこうなったら自分が!)
UCを使うが、魅力的なお菓子に気をとられてそのまま盗んでしまう。
(お菓子の方を盗っちゃったけどこんなの捨てれば…)
ただ、それを見透かしたかのようにお願いされると、ついお菓子を食べてしまい虜になってまたお菓子を盗んでしまう
(うう…早く止めないと、けど…)

流石にピンチになったら気合いで耐えて、一気に決めます



「ふう、酷い目に遭っちゃったな~。
 ……それで、次のお相手は君たち? それならまとめてぶっ倒しちゃおうかな♡」
 お菓子の城から出てきたパティ・シエーラ。その前に立っている二人の猟兵。クライド・エント(だらしない海賊・f02121)と櫻井・優(人間のヴィジランテ・f29623)のコンビだ。
「ああ、その通りだ! へへ、可愛い子相手ってのはラッキーだな!」
「そうだね、もったいないなあ、ちょっとだけなら遊んでも……」
 先ほどの戦闘のダメージなど無かったかのように笑顔を浮かべるパティ・シエーラの可愛らしさに、クライドも優も思わず鼻の下を伸ばしてしまう。倒すべき敵、そしてその笑顔が演技であったと分かっていても、見た目が女の子であればやはり嬉しいものだ。
「周りはバレンタインで盛り上がってるし、チョコをくれるんなら降伏を認めてやっても良いぜ? なーんてな」
「あらそう? だったら私お手製のをあげよっかな☆ ……君たちの最期の晩餐としてね!」

 機先を制して踏み込んだ優のロングソードの一撃を、パティ・シエーラはまるで泡立て器のようなロッドを使っていなす。
「もらった!」
「なわけないでしょ!」
 鍔迫り合いをしているところに横からクライドが切り込むが、パティ・シエーラは身を捻り辛うじて躱す。
「ははっ、事前に聞いてた通り、力はそうでもないな!」
 クライドと優、息の合った二人の剣のコンビネーションの前に、パティ・シエーラは防戦一方となるばかり。有効な攻撃を入れることができるのも時間の問題だろう。
 ……と、思われたのだが。
「おっ、そのチョコ美味しそうだな」
 片手でロッドを取り扱うパティ・シエーラ。いつの間にか、もう片方の手に彼女はチョコレートを持っていた。
 ――ねえ、ワタシのお手製スイーツを食べて♥
「……ああ、そうだな。もちろんだ」
 きっかけは分からない。可愛らしい身振りでの命令についつい頷き、クライドは放り投げられたパティ・シエーラお手製のチョコを拾って食べてしまう。
 ――幸せが全身に染み渡る、とはまさにこの事か。
 チョコを一口齧ったクライドは、多幸感に包まれた。この甘味がもっと欲しい、そんな欲求が精神を侵食していく。

「えっ、クライドさん? 大丈夫ですか!?」
 地面に落とされたチョコを貪っているクライド。様子がおかしい相方が気になるが、同時にパティ・シエーラの意識もクライドのほうに向いていることに気づき、優は一気に攻めに転じることにした。
「この隙に、武器を奪えば……!」
 意識の間隙を突くように伸ばされる手。……しかし、優の手が掴んだのは、パティ・シエーラの武器ではなく、もう片方の手に持っているチョコの方。
 クライドと同じく。理由は分からないがあまりにも魅力的なチョコ。つい盗ってしまったが、どうしたものかと悩んでしまう優。
 捨ててしまおう、と決断し行動に移すよりも前に、パティ・シエーラから声が掛けられる。
「君もチョコが欲しかったんだ☆ 美味し~く食べてね♥」
「うっ……!」
 抵抗する、という発想は起きなかった。当たり前のようにチョコを口に入れる。そして口内に広がる、甘味と歓喜。
 早く止めないと。そう心の片隅では思いながらも、パティ・シエーラが取り出すチョコを、優は次々と奪い貪り食べていく。

「あはは、無様よね~☆」
 素敵な映像が収録できたと、パティ・シエーラは明るく、そして毒々しく嘲笑うのだった。

苦戦 🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

白銀・龍兵
おいおいおい、見た目に反して随分と【気合い】入れてんじゃねぇか!
いいぜ、その【覚悟】、気に入った!

――んで、「そのお手製スイーツを食え」ってか?つかお前、決戦モードじゃなかったのか?…ああ、そういうUCなのか。せっかくだからいただいてくぜ(ここぞとばかりに【大食い】)。

――しかし結構うまいな。テイクアウトできるか?――って、隙ありだ!てめぇはこいつを食らってろ!!(UC発動!(【吹き飛ばし・武器から光線・武器に魔法を纏う】))

※アドリブ・連携歓迎


天宮・紫苑
アドリブ・連携:可

残すところは一人だけ。
敵と言えども、己の職分を果たそうとする姿は好ましい。
しかし、立ちふさがるのでしたら、一切の容赦はいたしません。
さっさと倒してハビタント・フォーミュラを追いましょう。
「無理矢理にでも通らせていただきます」

前回から続き、UCで姿を隠したまま戦いに入ります。
相手の範囲攻撃を回避し切るのは難しそうなので、
積極的に攻撃し、生命力を奪い、自身の回復を行うように戦います。
回避以上に防御に重点を置いて、ダメージを減らすようにします。
「すみませんが、ここで仕留めます」



「まだ来ちゃうわけ? ホントうざいな~。誰も通しはしないって言ってるでしょ♡」
 明るく軽い口調、軽妙な仕草とは裏腹に、パティ・シエーラの決意の固さは揺るがない。
「おいおいおい! 見た目に反して随分と気合い入れてんじゃねぇか!」
 決して先には進ませない、そんな強い心の奥底にある燃え上がるような感情を察して、白銀・龍兵(Wings of Silver Dragon・f39248)は嬉しそうに両の拳を打ち合わせた。
「な~に言ってんのよ。この恰好コスチュームこそが禁軍である私の最強装備だよ☆」
「なるほど、そりゃ悪く言っちまって失礼したな。いいぜ、その覚悟、気に入った!」
 ぐっと腰を落とし、深く息を吸う。拳に力を籠め、攻撃に移ろうとした龍平を前にして、パティ・シエーラは何段にも重なったホットケーキの皿を見せつけた。更にスタジオのそこかしこの冷蔵庫からオーブンから、様々な場所から戦場を埋めんばかりにスイーツが飛び出してきた。
 ――ワタシのお手製スイーツを食べて♥
「おいおい、突然何言ってんだ。お前、決戦モードじゃなかったのか? ……ああ、そういうことか。せっかくだから、いただいてくぜ」
「そうよ、(戦いに集中できなくなるくらい)どんどん食べてね☆」
 僅かに訝しむも、それがユーベルコードであるとすぐに察する。構えを解きパティ・シエーラに近寄ると、龍平はホットケーキを口にした。
「もぐもぐ……美味いな!」
 実は結構大食いな龍平。勢いよくホットケーキを食べていく。
 そんな隙だらけで食事をする龍平に向け、パティ・シエーラはカチコチに冷えて刃のように鋭くなったヘラを使って斬りつける!
「ふっふーん、隙あり!」

「隙だらけなのは、あなたの方です」
「!?」
 ……だが、身体が斬りつけられたのはパティ・シエーラの方。背中への突然の斬撃。
「敵といえども、己の職分を果たそうとする姿は好ましい。しかし、立ちふさがるのでしたら、一切の容赦はいたしません」
 囁かれるとともに、身体の力が急速に抜ける感覚。狼狽しながら振り返るも、そこには誰もいない。
「ぐ、そんな!? 一体いつから!?」
「……」
 誰何に応える気などない。攻撃を行った者……天宮・紫苑(人間の魔剣士・f35977)は無言のまま、闇を纏い物陰へと戻っていく。
 ――甘ったるい香気が、心を蝕む。目の前のスイーツたちを食べたいという、異常に強烈な渇望。
 周囲に満ちたスイーツたちの存在は、紫苑の嗅覚や視覚にまるで呪いのように襲い掛かり、静穏を信条とする彼女の精神を確実に削っていた。
 ハビタント・フォーミュラを追うという目的もあるが、この戦場への長居は危険だ。無理矢理にでもさっさと倒して通ることにする。
「もう、何処にいるのよ!? ……そこね!」
 姿が見えぬ襲撃者を探し回るパティ・シエーラから、紫苑は静かに逃げる。捕捉されて放たれた大雑把な斬撃を、大太刀で受けて斬り返す。
「すみませんが、ここで仕留めます」
「あらそう? この私のスイーツだらけの空間で、どこまで粘れるかしらね☆」
「……粘るも何も、もう食事は終わりです。代金をきっちり支払いますよ」
「えっ?」
 鍔迫り合いの中、紫苑の視線が脇に逸れる。つられて自分の真横を見たパティ・シエーラが見たものは……。
「結構うまいな。テイクアウトはできるか?」
 満足げに獰猛に笑い、先ほどと同じように腰を落とし構えていた龍平であった。
 引いた腕に付いているガントレットからは輝く魔力が溢れ出し、それはあたかも龍の頭部を象るかのようで――。
「なんてな、ご馳走様だ! お返しにてめぇはこいつを食らってろ!!」
 突き出された拳から放った極大の光線が、無防備な状態のパティ・シエーラを直撃するのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

エドゥアルト・ルーデル
お、新人チューバ―でござるか?
拙者とコラボしようぜ!チャンネル持ってねぇけど

早速【お手製スイーツ】作る所から配信回そうぜ!調理工程で手堅く稼ぐんだよ、出来たらカメラ目線で可愛く食べな
ついでに拙者にもおくれ!美少女からお菓子を貰う機会は逃さない拙者だ
食べ終わった?なら運動をするんだよ!食べたら動くこれ常識な

虜になったかって?これから次第でござるな、強制なら拙者の心は動かないが?【自由な心】は止められねぇんだ
オラップロレスやっぞ!担ぎ上げてなんたらバスター!大開脚しな!手っ取り早く配信者稼ぐにゃオイロケだろ!
もういっちょ行くぞ!地獄の断頭台-ッ!

初配信から実に炎上&エキサイティングでござった!



「はぁ、はぁ……」
 いよいよ消耗が激しくなってきたパティ・シエーラ。だが、その眼光はなお鋭い。
「おっ、新人チューバーでござるか?」
 そんな彼女の前に現れたのは、気安いノリで話しかけてくるエドゥアルト・ルーデル(黒髭・f10354)であった。
「なるほど君が今回の主役! だったら拙者とコラボしようぜ! チャンネル持ってねぇけど」
「えっ、……あらそう? オッケーよ~☆」
 怪しい黒髭の口車に乗せられた感はあるが、パティ・シエーラは配信者。コラボ配信(での戦い)を誘われたら断る理由はない。そして後半の呟きは聞こえなかったらしい。

 ということで、さっそくスイーツを作り始めることになった。
「ふんふんふ~ん♡」
『いいねいいね、凄くイイよ! 目線をちゃんとカメラに向けて! 調理工程で手堅く稼ぐんだよ!』
 ボウルに入れた素材、鼻歌を歌いながらカシャカシャとかき混ぜるパティ・シエーラ。そんな彼女に対して、エドゥアルトはカメラマンをしながら適宜カンペで指示を出す。二人の息はばっちりだ。
 ……そして、出来あがったものがこちら!
「よし、完成~☆」
「ハグッ、ハグハグ、ハグッ!」
 オーブンから取り出されたクッキーを間髪入れずに貪り喰らうエドゥアルト。美少女からお菓子を貰う機会を逃すはずがない。
「さて、食べ終わったら運動をするんだよ! 食べたら動く、これ常識な」
「あれ、あれれ~……? ちゃんと私のスイーツの虜になってる?」
「それはこれから次第でござるな、強制なら拙者の心は動かないが?」
 そう、エドゥアルトは自由フリーダムな男。その心は自由にあらねばならぬのだ。
「オラッ、プロレスやっぞ! 担ぎ上げてぇ……なんたらバスター!」
「キャーッ!」
「へっへっへ、手っ取り早く配信者稼ぐにゃオイロケだろ!」
 あれよあれよという間に、パティ・シエーラを持ち上げ、誰もがどこかで見たことのある殺人技を叩き込む。女性相手に大開脚をキメるとか、実に外道極まりない。ゲス顔してるし。
「トドメにもういっちょ行くぞ! 地獄の断頭台ーッ!」
「――ッ!」
 エドゥアルトの膝がパティ・シエーラの首筋を捉え、地面に叩きつけられる。
 あるいは彼女が格闘技に長けていたならば返し技が使えたかもしれないが――その場合でも、エドゥアルトは更に進化した一撃を入れていた可能性はある――為す術も無くフィニッシュ・ホールドを食らい、パティ・シエーラは消滅していくのだった。

「初配信から実に炎上&エキサイティングでござった! ……と、おおっ?」
 ウィーと勝利のポーズを決めていたら、スイーツスタジオの周囲の時空がぐにゃりと歪む。
 そして気づいた時には、エドゥアルトを含めた猟兵たちは近未来的なビル街の中の公園に居た。突然の出現に道行く人々が驚いている。周囲の景観や彼らの姿形を見るに、どうやらキマイラフューチャーのどこかに放り出されてしまったらしい。
 まずは一人。禁軍猟書家の打倒は達成されたのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2023年02月19日


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#キマイラフューチャー
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#禁軍猟書家


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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は灯火・紅咲です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト