第二次聖杯戦争⑳〜光生む生命創造の槍
●金沢港
「生命の槍『ディアボロスランサー』は、次の宇宙へと飛び去ったであるか。この宇宙に生命を誕生させた時のように、新たな宇宙に生命を撒いているのか」
雷鳴と共に港に現れた槍持つ男『
都怒我阿羅斯等』は空を見上げる。そこには青空が広がり何も見えないはずだが、その目にはしっかりと何かを捉えていた。
「だが、許せ。原初、汝が唯一『槍の持ち手』に選んだ我は、オブリビオンとして蘇った。我は……生命に絶望したのだ。我が骸の海で何を見たかは語らぬが……槍よ、汝は怒るであろうな」
その目には深い絶望が宿り、希望の光は失われていた。
「そしてこれから為す事を、赦さなくとも構わない。……我は槍持つ男『都怒我阿羅斯等つぬがあらしと』!」
己が名を名乗ると、雲った空より稲妻が落ちて天候が荒れ始める。
「生命存亡の危機が為拵えておいた「強制テレポート術式」を、我はこれより悪用する! 槍よ、疾く我が手に戻れ!」
手を天に向けて伸ばすと、その手には巨大槍「ディアボロスランサー」を小型化した槍が収まった。
●グリモアベース
「金沢港に槍持つ男『
都怒我阿羅斯等』が姿を現した」
バルモア・グレンブレア(人間の戦場傭兵・f02136)が次なる戦場の情報を提示した。
「詳細は不明だが、都怒我阿羅斯等は「
銀色の雨の時代」に発見された巨大槍「ディアボロスランサー」を小型化したものを手にしている。それは「シルバーレイン世界の全ての生命を創造した」創造主であり、宇宙船にもなる巨大槍で、銀誓館の能力者達の一部を載せて次の宇宙に旅立ったという話しだ。だがどうやらその槍がディアボロスランサーそのものであるらしい」
旅立ったはずの槍が何故か小型化され都怒我阿羅斯等の手にある。
「槍の中には「時間を停止された能力者達」が閉じ込められている。彼らを元の宇宙に戻す為にも、都怒我阿羅斯等を倒さなくてはならない。幸いなことに都怒我阿羅斯等を倒せば完全修復状態で新しい宇宙に戻れるようだ」
槍を破損しても都怒我阿羅斯等を倒してしまえば元に戻るので、安心して戦うことが出来る。
「都怒我阿羅斯等はユーベルコードの先制攻撃のみならず、ディアボロスランサーを振るう度に「新生命体」を生み出し、理性を持たぬ光の如き人型がその身を光線と化して襲ってくるようだ」
光が集まったような新生命体達が生み出され、それが自ら光線となって猟兵に襲い掛かる。都怒我阿羅斯等の先制攻撃とその新生命体にも対処しなくてはならない。
「新生命体が光そのものならば、光を打ち消すようにすれば対処できるかもしれんな」
光に対抗する方法を考えれば新生命体を効果的に処理できるだろう。
「敵の持つディアボロスランサーは桁外れの力を持っているようだ。だがこれを倒さねば槍の中の能力者達を助けることができない。諸君の全力で以ってこの謎の槍持つ男を討て!」
バルモアは金沢港へのゲートを開き、嵐となっている戦場へと猟兵を送り出した。
天木一
こんにちは天木一です。
ディアボロスランサーを振るう恐るべき槍持つ男『
都怒我阿羅斯等』との決戦となります!
このシナリオは、1章だけで完結する戦争シナリオとなります。
都怒我阿羅斯等はユーベルコードによる先制攻撃を行います。
攻撃のたびに光の人型が生み出されてその身をレーザーのように猟兵を攻撃します。
都怒我阿羅斯等の先制攻撃に対処する/新生命体の群れに対処すると、プレイングボーナスを得られます。
複数人で参加する方は最初にグループ名などをご記入ください。
プレイングの締め切り日などは決まり次第マスターページかタグにて。
それでは都怒我阿羅斯等を打ち破り、ディアボロスランサーを中の能力者もろとも元の宇宙に返しましょう!
第1章 ボス戦
『都怒我阿羅斯等』
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POW : 天地開闢の祝詞槍
詠唱時間に応じて無限に威力が上昇する【純粋生命力 】属性の【ディアボロスランサー】を、レベル×5mの直線上に放つ。
SPD : 舒弗邯閼智(ソブルハンアルチ)
【全身に生えた七本の蒼き角 】を纏い空中高く舞い上がった後、敵めがけて急降下し、[全身に生えた七本の蒼き角 ]が尽きるまで【ディアボロスランサー】で攻撃し続ける。
WIZ : 魂よわだつみに還れ
【ディアボロスランサーから生命の奔流 】を放ち、レベルm半径内の指定した対象全てを「対象の棲家」に転移する。転移を拒否するとダメージ。
👑11
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夜刀神・鏡介
生命を創造した槍だの宇宙船だの、随分と情報量が多いことで……
とはいえ、今やるべき事は明白。奴を倒せば良いんだろう
神刀の封印を解除。神気によって身体能力を強化
まずは詠唱させる時間を与えないように最速で接近
どれだけ高速、高威力でも一直線の攻撃ならば受け流しも容易い。最小限の力で受け流し
至近距離まで踏み込んで、澪式・陸の型【隼返】の構え
振るわれた槍を受け止め、受け流しつつ反撃と共に武器を落としにいく
一撃でうまくいくとは思っていないが、受け止めてやれば新生命体とやらは生まれまい
既に生まれた生命体へは機を見て斬るくらいしか対処できないが、常に都怒我阿羅斯等の傍らに張り付けば迂闊に攻撃を仕掛けてもこれまい
●槍持つ男
「生命を創造した槍だの宇宙船だの、随分と情報量が多いことで……」
次々と出て来るスケールの大きな情報に夜刀神・鏡介(道を探す者・f28122)は閉口する。
「とはいえ、今やるべき事は明白。奴を倒せば良いんだろう」
情報を纏めてしまえばやること自体はいつもと変わらないと、神刀【無仭】を抜き放ち封印を解除する。
「来たか。だが何人も我を止めること能わず」
槍持つ男『
都怒我阿羅斯等』が猟兵の存在に気付くと、詠唱を始めてディアボロスランサーに莫大なエネルギーを集め始める。
「詠唱させる時間は与えない」
詠唱が終わる前に叩こうと、神気によって身体能力を強化した鏡介が最速で踏み込み、ユーベルコード『澪式・陸の型【隼返】』の構えを取る。
「抗うか人間よ」
都怒我阿羅斯等が詠唱を切り上げて純粋生命力を宿したディアボロスランサーを閃光のような速度で突き出す。
「どれだけ高速、高威力でも一直線の攻撃ならば受け流しも容易い」
その動きを読んだ鏡介が最小限の力で受け流し、身体ごと持っていかれそうな衝撃に耐えて攻撃を逸らした。
「天をも貫く我が一撃を躱したか!」
「一撃で倒せる技だろうと、当たらなければ意味がない」
鏡介は反撃に柄で槍を弾き、体勢を崩したところへ胴を薙いで深く斬り裂いた。
「光あれ、我が敵を打ち倒せ」
血を流しながらも都怒我阿羅斯等が強引に槍を押し込み、光が放たれて輝く人型の新生命体が生み出される。それが光に転じると光線となって襲い掛かった。
「厄介な能力だ」
鏡介は光を斬るように刀を振るい、都怒我阿羅斯等に張り付くことで攻勢を弱めさせる。
「戦い慣れているな。ならば我が手で叩くのみ!」
都怒我阿羅斯等は腕の筋肉を膨張させ、槍を横薙ぎに振るって受け流そうとする鏡介を弾き飛ばし、そこへ光の異形達が追撃していった。
大成功
🔵🔵🔵
木元・杏
悪用することを宣言する、その潔さは好むところ
その分、こちらも最大の力を込めてお相手させて頂く
舞い上がる都怒我阿羅斯等をきっと見据え
急降下へと動作が変わる瞬間、早業で幅広の大剣にした灯る陽光で武器受け&オーラを纏わせオーラ防御
この女子力(怪力)で、力負けせぬよう大剣を盾に防ぎ切ろう
そして角が尽きると同時にUCで反撃開始
うさみみメイドさんズ&うさみん☆、鎧を纏わぬ箇所に目一杯の攻撃パンチ&キックをお見舞い
払いのけられても逃げ足とジャンプで喰らいつき首元から目潰し
メイドさん達だけじゃない
わたしも応戦、大剣で握り手を狙いディアボロスランサーの動きを止めて
一気に間合いを詰め怪力で思い切り叩き斬る
「我が邪魔をするな。邪魔するというのなら汝らから先に処分することとなろう」
都怒我阿羅斯等が全身に生えた七本の蒼き角を纏い、空高く舞い上がってディアボロスランサーを構え急降下の体勢に入った。
「悪用することを宣言する、その潔さは好むところ。その分、こちらも最大の力を込めてお相手させて頂く」
木元・杏(ほんのり漏れ出る食欲系殺気・f16565)がきっと敵を見据え、敵の急降下が始まる瞬間、早業で白銀の光【灯る陽光】を幅広の大剣に変化させ、次の瞬間には猛スピードで眼前に迫る都怒我阿羅斯等の放つ突きを大剣で受け止めた。
「反応したか、だが押し切る!」
「女子力(怪力)を侮らないで!」
杏は全身の力を込めて力負けせぬようオーラを纏わせた大剣を盾に防ぎ、じっと押し切られないように堪える。
「ならばこれでどうだ!」
七本の蒼き角が燃え上がって押す勢いが増す。じりじりと杏が押され始めて足元が滑り出した。
「力を増したということはそれだけ尽きるのも早くなるってこと、耐えてみせるよ!」
杏は負けじと踏ん張って押し戻し、汗を流しながらも体勢が崩れないようにしていると、急に押してくる力が弱まった。
「我が一撃に耐えたか」
七本の蒼き角が燃え尽き、都怒我阿羅斯等が地面に足を下ろしていた。
「反撃開始!」
チャンスと杏がユーベルコード『
うさみみメイドさんΩ』を発動し、うさ耳付メイドさん人形【うさみみメイド・うさみん☆】を無数に複製し、敵の鎧を纏わない箇所に一斉にパンチ&キックをお見舞いした。
「むぅっ」
都怒我阿羅斯等が槍を振るい人形を弾き飛ばす、だが死角からさらに人形達が襲い掛かり左目を潰した。
「数で押し切る気か。ならばこちらも数を増やそう」
人形を手で払った都怒我阿羅斯等が槍から光の人型を生み出し、それらが光線となって人形を消していく。
「メイドさん達だけじゃない、わたしもいるよ!」
背後から杏が大剣を振るい、敵の槍持つ左腕を深々と切り裂いた。
「我がこうも傷つくとは、これが猟兵の力か」
都怒我阿羅斯等は引くと、入れ替わりに光の群れが襲い掛かって杏を防戦に追いやった。
大成功
🔵🔵🔵
朱鷺透・小枝子
何を見たにせよ、貴様は諦めたわけだ!
オブリビオンとなって戦う訳だ!だったらお前は敵だ!!
人工魔眼の【第六感】直感で光の来る先へフォースサーベル双剣形態を展開し【早業】【武器受け】光剣で新生命体達の光線を弾き続け、更に人工魔眼の【動体視力】で祝詞槍を視認、【瞬間思考力】で即座に回避機動を取り【カウンター】斬り掛る!
…壊せ!!
【フェイント】光剣、自分の呪詛と念動力で出来た光剣で
弾いた新生命体を『壊物変成』で変質、自身と切り結ぶ都怒我阿羅斯等へ【レーザー射撃】を浴びせ掛ける!
壊せ!!この命を!!!
【追撃】双剣の片方で祝詞槍を抑えつつ、
【急所突き】急所へもう片方の光剣を突き立てる!
「諦めよ人間。汝らもいずれは諦めるのだ。ここで滅びを受け入れるがいい」
都怒我阿羅斯等がディアボロスランサーを構えて詠唱に入る。大気がうねるほどの純粋生命力が槍に集まっていく。そしてそれを護るように光の人型が飛び回る。
「何を見たにせよ、貴様は諦めたわけだ!」
怒りを以って朱鷺透・小枝子(
亡国の戦塵・f29924)が諦めてしまった敵に呼びかける。
「オブリビオンとなって戦う訳だ! だったらお前は敵だ!!」
そして人工魔眼の第六感で襲い掛かる光に向け、【フォースサーベル】を双剣形態を展開し視認も難しい光線を弾いた。
「さよう、我は汝の敵なり」
都怒我阿羅斯等がディアボロスランサーを突き出す。全てを滅ぼさんとする破壊の力が伸びて小枝子の胸に迫る。
「見えた――!」
それを人工魔眼がギリギリで視認すると、小枝子は瞬間思考で即座に回避軌道を取って上体を逸らしながら光剣を振るう。だが都怒我阿羅斯等は槍で受け止めた。
「……壊せ!!」
そこで小枝子がユーベルコード『壊物変成』を発動し、先ほど自分の呪詛と念動力で出来た光剣で弾いた光の新生命体を変質させ、都怒我阿羅斯等へと光線として襲い掛からせた。
「操られたか」
それを都怒我阿羅斯等が槍を旋回させて弾く。
「壊せ!! この命を!!!」
小枝子は双剣の片方で槍を受け流し、もう一方を深々と敵の脇腹に突き刺した。ぐっと押し込んだ刃を捻り血を噴き出させる。そして一瞬の隙を作るとそこへ光線となった新生命体が襲い掛かり都怒我阿羅斯等の身体のあちこちに穴を穿った。
「油断した――という訳ではない。我を傷つけるほどの腕を持つか」
自らの傷を見下ろした都怒我阿羅斯等は目を見張って驚きながらも、槍を振るって光の新生命体を消し去り、槍は新たな生命を生み出した。
「しかし、我は壊れぬ」
光が飛び交い、小枝子は飛び退きながら双剣を振るって光を弾いた。
大成功
🔵🔵🔵
日野・尚人
【冬妖精の祝福】
つ、つぬ・・・阿羅斯等で良いか;
俺は日野・尚人。
こいつは相棒のポーラ・・・何かあんたには名乗りたい気分なんだ。
相手の動きに
全神経を集中!
先制攻撃を<ダッシュ+軽業>で躱し、<カウンター>で7本の角に<部位破壊>。
光の人型は任せた、ポーラ♪
光線を氷で反射、屈折させてやれ♪(ニッと笑いウインク)
阿羅斯等、あんたが骸の海で何を見たのかは知らない。
でも巻き込むなら事情は話せよ!特に
相棒には話すべきだろ!
UCで生命の槍を模造し、<限界突破>の<急所突き>!
ポーラ、行くぜ!おい、本物!お前も自分の相棒の為に力を貸せ!
ポーラリア・ベル
【冬妖精の祝福】
つぬつぬ!貴方の名前はつぬつぬでいいわね!
あたしポーラ!この人間さんはなおなお(尚人)!
どうしたの急に名乗るだなんて。
うわーっ!何かヤバいのが来たわ!光も!
奔流は【見切り】【幸運】で躱しつつ【凍結攻撃】の津波を二人を囲うドームの様に作って何とかそらそうとしてみるわ!
光の人型!?は【凍結攻撃】【アート】【残像】の……氷の鏡がいいのねなおなお!
大量の氷の鏡を飛ばして盾にするわ!
屈折して反射して、どっかいっちゃえなの!
フェアリーランド(住処)に逃げ込んでやり過ごしたいけどなおなおがいるから押せ押せモードで!
わぁ、今日のなおなお熱いー!強敵だししょうがないかしら。
命に対抗する【凍結攻撃】の死の氷でできた、ウィンターライブ・アニミズムの氷装飾
これに繁殖を特化させてなおなおが作った生命の槍に飾り付け、【怪力】【凍結攻撃】の力を貸して二人一緒に思いっきり突撃するよ!
なんだか凄くて偉い人だし、お深い事情がありそうだけど、めっ!だよ!
「さあ、次は誰だ」
傷付いた都怒我阿羅斯等が逃げも隠れもせず、堂々とディアボロスランサーを構えて猟兵の挑戦を待つ。
「つぬつぬ! 貴方の名前はつぬつぬでいいわね!」
ポーラリア・ベル(冬告精・f06947)がビシッと敵を指さして勝手に名前を省略する。
「つ、つぬ……阿羅斯等で良いか」
流石に可愛らしすぎると日野・尚人(あーちゃんの早朝襲撃に断固抵抗する会終身(?)会長・f01298)は自分なりに省略した。
「俺は日野・尚人。こいつは相棒のポーラ」
「あたしポーラ! この人間さんはなおなお(尚人)! どうしたの急に名乗るだなんて?」
「……何かあいつには名乗りたい気分なんだ」
尚人は正面に立つと堂々と名乗り、ポーラは不思議に思いながらも同じように名乗った。
そして尚人が身構え、瞬き一つせずに相手の動きに
全神経を集中する!
「我は都怒我阿羅斯等! 槍の持ち手なり!」
名乗り返した都怒我阿羅斯等は全身に生えた七本の蒼き角を纏い、空中に飛び上がると加速して雷光の如く突撃を開始する。その手にしたディアボロスランサーの切っ先が尚人へと向けられた。
「来た!!」
凝視していた尚人はそれに反応して横っ飛びに躱し、カウンターで【ハンドガン】を構え銃弾を撃ち込んで角を破壊していく。
「生命の奔流を見よ」
通り過ぎて反転した都怒我阿羅斯等がディアボロスランサーから生命の奔流を放ち、辺り全てを呑み込まんとする。
「うわーっ! 何かヤバいのが来たわ! 光も!」
ポーラリアが慌てて氷の津波を二人を囲うドームの様に作って何とか逸らしていく。
「光よ!」
手を休めずに都怒我阿羅斯等は槍より光の生命を生み出し、それが光線となって襲い掛かり、ドームにひびを入れていった。
「光の人型は任せた、ポーラ♪ 光線を氷で反射、屈折させてやれ♪」
銃を撃ち都怒我阿羅斯等の角を壊しながら尚人はニッと笑ってウインクする。
「氷の鏡がいいのねなおなお!」
頷いたポーラリアが大量の氷の鏡を飛ばして盾にする。
「屈折して反射して、どっかいっちゃえなの!」
氷の鏡にぶつかった光線が反射し、明後日の方向に飛んでいった。
「フェアリーランド(住処)に逃げ込んでやり過ごしたいけど、なおなおがいるから押せ押せモードで!」
次々と迫る恐ろしい攻撃に、普段ならさっさと逃げ込んでしまうが、今日は隣の尚人が熱くなっているのでそれに付き合って自分もテンションを上げた。
「阿羅斯等、あんたが骸の海で何を見たのかは知らない。でも巻き込むなら事情は話せよ! 特に
相棒には話すべきだろ!」
尚人が大きな声で呼びかけながらユーベルコード『
過ぎ去りし時の中に』を発動し、生命の槍を模造して敵に突撃する。
「光に呑まれよ!」
対して都怒我阿羅斯等は槍から津波のように生命の奔流を放って押し戻す。
「ポーラ、行くぜ! おい、本物! お前も自分の相棒の為に力を貸せ!」
「わぁ、今日のなおなお熱いー! 強敵だししょうがないかしら」
覚悟を決めて飛び出す尚人に向け、ポーラリアは命の奔流に対してユーベルコード『ウィンターライブ・アニミズム』を発動し、死の氷でできた氷装飾を作り出し尚人の持つ生命の槍に飾り付ける。
「これで突破できるはずなの!」
尚人に寄り添うようにポーラリアも突撃し、繁殖力に特化させた槍が生命の津波を遮り光の中を強引に突破する。
「届けぇええええええ!!!」
「なんだか凄くて偉い人だし、お深い事情がありそうだけど、めっ! だよ!」
二人が真っ直ぐに突き入れた槍は都怒我阿羅斯等の胸を貫く。その切っ先が心臓に触れたところで停止した。
「よくも我をここまで追い込んだものだ。誇るがいい」
「止められた!?」
後少しで仕留められたところで都怒我阿羅斯等が刃を手で握り槍を止めていた。尚人が力を込めて押し込もうとするが、手に喰い込むが心臓には届かず、血が胸から手に伝わり滴り落ちる。
「だが我は止まらぬ!」
「なおなお!」
槍から眩い光が放たれ、尚人を守ろうとしたポーラリアもろとも至近距離から飲み込まれて押し流された。
大成功
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神宮時・蒼
…ディアボロランサー、何処かで、聞いた事が、あるような、響き、ですね
…ボクだけれど、ボクじゃ、ない、誰かが―
…などと、難しい、事を、言っている、場合、では、ない、ですね。…封じ、られた、能力者様達を、助け、ださな、ければ
【WIZ】
……それにしても、何と、難しい、お名前、でしょう、か
…つぬが、あら、しと?噛みそうです
事前に、【結界術】を展開しておきます
相手の先制攻撃には、【属性攻撃】で岩壁を作って遮りましょう
……そもそも、未だに、ボク、ちゃんとした、おうちは、ありませんし…
…何処に、転移、される、んでしょう、これ
新生命体、光を打ち消すのならば、更に強い光を生み出せば、対処、出来る、でしょうか
【全力魔法】【魔力溜め】【高速詠唱】で【彩花万象ノ陣】を描きます
【天候操作】で晴天に、太陽の光を収束させて、光線のように放ちましょう
…ディアボロランサーは、彼の方が、命を賭して、使った、槍
…誰の記憶かは、分かりませんが、貴方が、軽々しく、扱って、いい、代物では、ない、のです
霧島・絶奈
◆心情
「我々は何処から来て何処へ向かうのか?」
生命とは母なる骸の海へと「何か」を還元する存在…
或いは「何か」に至る為に死を積み上げる存在と言ったところでしょうか?
ですが仮にそうだとしても、其れは「今を生きる者には些末な事」です
絶望するのは勝手ですが、押し付けがましいのは頂けませんね
◆行動
先制攻撃対策としてキャバリアの【Evolution】を利用
更に【罠使い】として持ち込んだ「白燐発煙弾」を散布
この状態で正確に「私」を対象に出来るならば大したものです
新生命体には光を99.98%吸収する「カシューオイル樹脂を利用した暗黒シート」を用いて対処
性質が光である以上、これに抗う術はありませんよ
<真の姿を開放>
【範囲攻撃】する『DIABOLOS LANCER=Replica』にて【二回攻撃】
一撃目は足元に撃ち込み自分や味方を強化
続く二撃目で【マヒ攻撃】の【範囲攻撃】を見舞います
更に【範囲攻撃】する【マヒ攻撃】の【衝撃波】で【二回攻撃】し追撃
負傷は【各種耐性】と【オーラ防御】で軽減し【生命力吸収】で回復
「……ディアボロランサー、何処かで、聞いた事が、あるような、響き、ですね」
神宮時・蒼(追懐の花雨・f03681)は記憶の片隅にその言葉が刻まれているような感覚に陥る。
「……ボクだけれど、ボクじゃ、ない、誰かが――」
ここ居る自分ではない、もう一人の自分がその言葉を使っていたような気がする。
「……などと、難しい、事を、言っている、場合、では、ない、ですね。……封じ、られた、能力者様達を、助け、ださな、ければ」
頭を振って思考が深みにはまる前に引き返し、目の前の戦いに集中していく。
「………それにしても、何と、難しい、お名前、でしょう、か。……つぬが、あら、しと?噛みそうです」
都怒我阿羅斯等という呼び辛い名前に困惑しながら結界を展開する。
「我は都怒我阿羅斯等なり。汝らを滅ぼす者なり」
都怒我阿羅斯等が槍を構え生命の奔流を放つ。それに対して岩壁を作って遮った。
「………そもそも、未だに、ボク、ちゃんとした、おうちは、ありませんし
……。……何処に、転移、される、んでしょう、これ」
自分の棲家を持たぬ蒼はそんな疑問を思い浮かべながら攻撃を凌ぐ。
「行け」
すると槍から光り輝く人型の新生命体が生み出され、光線となってひびの入った岩壁の隙間から突撃してくる。
「……新生命体、光を打ち消すのならば、更に強い光を生み出せば、対処、出来る、でしょうか」
蒼が全開の魔力を放ちユーベルコード『
彩花万象ノ陣』を描く。空に突風が吹き抜けて分厚い雲を払って晴天となり、太陽の光を集束させて光線のように放った。
「空から光が――ぬぐぅっ!!」
光線が新生命体を消し飛ばし、さらには見上げた都怒我阿羅斯等をも貫き、その全身が焼けていく。
「人の身で天をも操るか!」
都怒我阿羅斯等が槍を振るって一瞬だけ光の影を作り、遮った瞬間に大地を蹴って距離を取った。
「猟兵とはこれほどのものか! されど我も負ける訳にはいかぬ!」
槍を以ってしても倒せぬ強敵に都怒我阿羅斯等が咆える。全身から血を流してもまだ気力は尽きていなかった。
「我々は何処から来て何処へ向かうのか?」
霧島・絶奈(暗き獣・f20096)は人類の過去と未来について考える。
「生命とは母なる骸の海へと「何か」を還元する存在……或いは「何か」に至る為に死を積み上げる存在と言ったところでしょうか?」
今ある情報から仮定して、「何か」にとって必要なピースなのではと推測する。
「ですが仮にそうだとしても、其れは「今を生きる者には些末な事」です」
過去でも未来でもなく、現在を懸命に生きる人間にとって壮大な企みなど寝物語に等しい。
「絶望するのは勝手ですが、押し付けがましいのは頂けませんね」
自分達人間はまだ絶望してなどいない。絶奈は量産型キャバリア【Evolution】使い、白燐発煙弾を散布して煙幕を張った。
「この状態で正確に「私」を対象に出来るならば大したものです」
「視界を潰しにきたか。ならば纏めて吹き飛ばせばいいだけのこと」
都怒我阿羅斯等が槍を振るい、生命の奔流を放って何もかもを押し流そうとする。絶奈はそれを回避し、盾にしたEvolutionがこの場から消された。
「外したか! ならば光よ!」
槍から光の人型新生命体が生み出されて縦横無尽に飛び回って絶奈に襲い掛かる。
「光の性質を持つのであれば、此れが役に立ちます」
絶奈は光を99.98%吸収する「カシューオイル樹脂を利用した暗黒シート」を広げる。すると光りが吸い込まれるように消えていった。
「性質が光である以上、これに抗う術はありませんよ」
強引に突破しようと光が集まるが、それもまた全て消滅してしまった。「そのようなものがあるのか、人とは面白いものを作る!」
その布を貫き都怒我阿羅斯等の槍が迫ると、絶奈は真の姿を開放して神々の一柱の姿となるとオーラを纏い槍を防ぐ。
「其の本物に、私の呼び出す複製品がどれほど近づけるか試してみましょう」
ユーベルコード『
DIABOLOS LANCER=Replica』を発動し、巨大な輝ける槍を召喚すると地面に突き刺さり銀の雨が降り注ぐ。それが浴びた猟兵の能力を強化していく。
「ディアボロスランサーを模倣したか! だが本物の輝きには勝てぬ!」 都怒我阿羅斯等が負けじと槍を輝かせ、真っ直ぐ絶奈の胸を狙って突撃する。
「……ディアボロランサーは、彼の方が、命を賭して、使った、槍。……誰の記憶かは、分かりませんが、貴方が、軽々しく、扱って、いい、代物では、ない、のです」
そこへ蒼が天より光の柱を落とす。それは巨大な槍のように敵の全身を貫き、皮膚が破れ肉が裂け骨が砕ける。
「ぐぅっ! 我が身をこれほどまでに追い詰めるとは! しかし我は止められぬ!」
槍を一閃して都怒我阿羅斯等が光を突破する。だがその僅かな遅滞が絶奈に反撃の時間を与えていた。
「止めてみせましょう。其の槍は今の貴方には相応しくありません。其れは今を生きる人々のものです」
絶奈が正面から輝ける槍を放つ。それが都怒我阿羅斯等の持つ槍とぶつかり合い、戦いで傷ついていたディアボロスランサーが欠けて絶奈の一撃が都怒我阿羅斯等の胸を貫いた。
「がはっ――。我が負けるというのか……だが未来には……絶望が………――」
大量の血を吐いた都怒我阿羅斯等が崩れ落ちる。そしてその姿が消えていくと手にしたディアボロスランサーもまた消滅した。
「此れでディアボロスランサーは元の場所に戻ったはずです。どんな未来があろうとも我々は絶望などしませんよ」
絶奈はこれでディアボロランサーの中の人々も無事に帰ったと空を見上げた。
「……ディアボロランサー、何故か、無事なことに、心から、安堵して、しまい、ますね」
蒼はほっと安心して息を吐き、己の中の誰かの記憶に混乱しながらも、自然と受け入れてそれが本当にあったことだと納得していた。
猟兵達は恐るべき力を持った都怒我阿羅斯等を見事に討ち、ディアボロランサーを解放すると帰途についた。
大成功
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