第二次聖杯戦争⑱~見えぬもの、見えるもの
●グリモアベースにて
猟書家「ハビタント・フォーミュラ」が姿を消した卯辰山公園では、銀色の雨が降り注いでいた。
この事態の収拾を依頼すべく、佐伯・キリカ(陽気に元気・f00963)は猟兵たちに呼びかける。
「ハビタント・フォーミュラの逃走先を見つけるため、卯辰山でシルバーレインの軍勢を倒して欲しいんだよ!」
ハビタント・フォーミュラは「ヨーロッパ人狼戦線2」を再臨し、戦争中に「闘神の渦」を投入して惨劇を生み出す計画を企んでいた。
「猟兵さんたちの活躍で、ハビタント・フォーミュラの計画は失敗! となったのはいいんだけど、どうやら彼女は方針の変更をしたみたいなんだよ。ブレインバイシクルで他世界に逃走、残った闘神の渦で世界結界を破壊して——自分の逃走を助けるための怪物『シルバーレイン』の軍勢を呼び出したんだよ!」
ハビタント・フォーミュラが呼びだした軍勢は、卯辰山でひときわ強く降り注ぐ「銀色の雨」。これは、崩落した世界結界の一部が、世界結界の正体である戦闘存在「シルバーレイン」の軍勢に変形したものだ。
「シルバーレインは大軍勢な上にとっても高い戦闘能力があるんだよ。いちばん厄介なのは、神秘現象を否定して消し去るユーベルコード『神秘根絶』を常時発動していることなんだよ!」
つまりシルバーレインにはほとんどのユーベルコードが効かず、いつものように戦えば苦戦は必至、ということ。
「でも『神秘根絶』の影響を受けない方法があるんだよ! それは、純粋な肉体や技術、機械文明を利用した攻撃やユーベルコードで対処することなんだよ!」
それと、とキリカは付け加える。
「もし1月15日までに卯辰山公園を制圧できたら、ハビタント・フォーミュラの逃走先に続く『全能計算域限界突破』の発見が可能になることが予知されてるんだよ! シルバーレインを全滅させた後にブレインバイシクルの痕跡を探し出してから、の話ではあるんだけど……これはチャンスなんだよ!」
キリカは期待の眼差しを向け、軍勢に挑む猟兵たちを送り出すのだった。
雨音瑛
『シルバーレイン』との集団戦シナリオです。
1月15日の更新時までにこの戦場を制圧すると、シルバーレインを全滅させた後にブレインバイシクルの痕跡を探し出し、ハビタント・フォーミュラの逃走先に続く『全能計算域限界突破』が発見できることが予知されています。
●プレイングボーナス
「神秘根絶」に対処する。
第1章 集団戦
『シルバーレイン』
|
POW : 銀の虹
【超常の存在を否定する意志と力】を宿した【銀色の虹】を射出する。[銀色の虹]は合計レベル回まで、加速・減速・軌道変更する。
SPD : レインカッター
【銀色をした刃の雨】を降らせる事で、戦場全体が【神秘なき世界】と同じ環境に変化する。[神秘なき世界]に適応した者の行動成功率が上昇する。
WIZ : 滅神光線
【装備した『滅神詠唱兵器』】からレベルmまでの直線上に「神殺しの【光】」を放つ。自身よりレベルが高い敵には2倍ダメージ。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
カーバンクル・スカルン
これが神秘根絶……私の体内に秘められた超能力エネルギーは完全封殺。それを込みで作られたカラクリの機構は作動できない。なら変形系はほぼ全滅か。
でも、そうなったらそれを使わなければいいだけの話なんだよなぁ!
ボディ・サスペンションを振り回し、シルバーレインを捕まえたら力任せにカタリナの車輪に捕縛。そして空に飛ばれる前にこの超巨大金槌でボッコボコに叩きまくる!
こんなのに知能もへったくれも感じさせないヤツに超能力エネルギーをいちいち使うわけがあるかって話よ! 殴られてグチャグチャになった傷口に染み込む銀色の雨はさぞかし痛かろうて!
巨大な鎖を肩にかけ、カーバンクル・スカルン(クリスタリアンのスクラップビルダー?・f12355)は腕組みをした。
「なるほどな……」
この場を満たす力『神秘根絶』は、神秘現象を否定して消し去ってしまう。
そのせいで、カーバンクルの体内に秘められた超能力エネルギーはおそらく完全に封殺されていた。加えて、カラクリの機構も作動しないようだ。
ということは、変形して云々する、といった類のユーベルコードはほぼ使用できないとみて間違いないだろう。
「まいったな、こりゃ。どうしたもんか……」
迫る『シルバーレイン』の軍勢を前に、カーバンクルはため息一つ、頭を掻いた。
「なぁんて、悩むとでも思ったかぁ!? そういう状況なら超能力エネルギーを使わなければいいだけの話なんだよなぁ!」
カーバンクルは鎖を振り回す。先端についた巨大なフックは、シルバーレインを捕捉した後彼女の手元まで戻って来る。
「こんな知能もへったくれも感じさせないヤツにはこれで十分ってもんよ!」
凶悪な笑みを浮かべ、フックと鎖が絡んだままのシルバーレインを、あちこちに針がついた巨大な車輪――カーバンクル自作の拷問具『カタリナの車輪』に縛り付ける。力任せに縛り付けたせいかシルバーレインの胴体はねじれ気味だ。もちろんカーバンクルはそんなことを気にしない。それどころか、人の背丈ほどある金槌をいつの間にか握りしめている。
「振りかぶって思いっ切り……打つ!」
車輪に固定されたシルバーレインを襲う、鈍器の一撃。は、一撃では終わらなかった。
降り注ぐ刃の雨が、シルバーレインにも突き刺さる。
「傷口に染み込むのはさぞかし痛かろうて!」
一仕事を終えたカーバンクルは、消滅するシルバーレインにいい笑顔を向けるのだった。
大成功
🔵🔵🔵
佐藤・和鏡子
人の手によって産み出された意思を持つマシンが自動車を運転する、まさに人類の叡智の結晶だと思いませんか?
その人類の叡智の結晶を世界結界にぶつけます。
(正直、世界結界とやらが何かは知りませんが)
具体的にはフルスピードの救急車で轢きます。
銀の虹を運転技術を駆使して躱しながら、運転技術で正確に狙いを付け吹き飛ばし、蹂躙、重量攻撃で殺傷力を最大に高めた轢殺のユーベルコードを使って大勢をまとめて(範囲攻撃を使って纏まったところめがけて突っ込みます)轢き殺します。
存在そのものが機械文明の産物の放つ純粋な技術、その身体で味わってくださいね。
救急車のエンジンが、ミレナリィドールの少女の手によって起動した。
「人の手によって産み出された意思を持つマシンが自動車を運転する、まさに人類の叡智の結晶だと思いませんか?」
フロントガラス越しに、佐藤・和鏡子(リトルナース・f12005)は『シルバーレイン』の軍勢へ問いかける。
「世界結界、でしたでしょうか? あなたたちがどのような存在かは知りませんが、ぶつけさせてもらいますよ。この、人類の叡智の結晶を」
元より返答は求めていない。
和鏡子はハンドルに手を乗せ、微笑んだ。
移動を開始した救急車は、当然シルバーレインたちの攻撃の対象となる。
速度と軌道を変えて迫る銀色の虹は、多少の走行をしたところで命中を逃れるのは難しいだろう。
和鏡子は微笑みを浮かべたまま、アクセルを踏んだ。
加速する救急車は、虹の一本たりとも接触を許さない。紙一重でドリフトやバックで鮮やかに避け、猛追を振り切る。
和鏡子の運転技術をもってすれば、容易いことだ。
「危ないですよ」
急旋回に傾く車体を、シルバーレインにぶつけて吹き飛ばす。
さらにギアチェンジをし、細やかに車体を制御しながらシルバーレインたちを轢き、はね飛ばしてゆく。
ある程度のシルバーレインを一箇所にまとめ終えたところで、和鏡子はハンドルを握り直した。
「存在そのものが機械文明の産物の放つ純粋な技術――身体で味わってくださいね」
ギアを最大にし、アクセルを踏む和鏡子。
加速する救急車は重量と速度を増し、一塊のシルバーレインへと突っ込み始めた。
ボディと車輪は数多のシルバーレインの軍勢を蹂躙し、次々と蹴散らしてゆく。
やがて救急車が動きを止めた頃、シルバーレインの軍勢がまとめて撃破された場所には隕石でも落ちてきたかのような痕跡が広がっていたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
卯乃巫・八香
分かった、やっつける。
強そうだけど、負けるつもりは無い。
私の技は、身体能力の延長だから。
神秘根絶の影響は受けないはず。
敵のユーベルコードで環境を変えられても、適応はできる。
…でも、刃の雨は可能な限り避けるけど、根本的な対処はできない。
長期戦は無理、速攻でいく。
UC発動、凶刀「偉天」を分割形態に。
増えた攻撃回数の全てを一体のシルバーレインへ叩き込み、全身を斬り刻んで仕留めにかかる。
反動も許容、ダメージが限界に近づくまで一体でも多くの敵を倒していく。
『シルバーレイン』の軍勢を見据える漆黒の瞳は、どこまでも怜悧だった。
「速攻でいく」
卯乃巫・八香(夢中の狗・f29763)の瞳が、光を帯びる。
手にした凶刀「偉天」の刃が伸び、無数のセグメントに分離する。次いで、一体のシルバーレインを取り囲むように展開した。
「こいつから、やっつける」
魔力のワイヤーで繋がったセグメントが閃けば、無慈悲な斬撃となってシルバーレインへ襲いかかる。鋭利な逆棘を具えたセグメントの刃は、一度でも受ければかなりの傷を負うことだろう。しかし叩き込まれた斬撃は一度に留まらず、幾度も幾度もシルバーレインを切り刻む。
八香は、刀の柄を軽く動かした。セグメントが手元に戻るが早いか、シルバーレインは細かな断片となって消滅する。
「次」
消滅の確認はほぼ一瞬。息つく間もなく次のシルバーレインへと狙いを定め、八香は偉天の刃をしならせた。
魔力のワイヤーが複雑な弧を描き、シルバーレインを絡め取る。直線と曲線が幾度も交わり、シルバーレインの一体を無数の断片へと変える。
そうしてまた、無表情に次の個体へ向かう。
刃の雨が容赦なく降り注ごうとも、ユーベルコード使用の反動で寿命が縮もうとも、負けるつもりは無い。
味方を一度でも切り刻めば抑え込むことのできる反動ではあるのだが、八香はひたすらにシルバーレインのみを攻撃の対象とする。
グラマラスな身体は降り注ぐ銀色の刃を軽やかに回避しようとするが、ひとつの銀色の刃、その断片が八香の胸元を掠めた。
一本の切り傷から、わずかに血が流れる。
だが、八香は傷に視線を向けることなく偉天を振るい続ける。
長期戦は無理だと最初からわかっている。
身体が限界を告げるその時まで、八香はシルバーレインの一体一体を確実に仕留め、消滅させてゆく。
大成功
🔵🔵🔵
夜刀神・鏡介
神秘を否定する力か……自分達が使えれば楽になりそうではあるが、敵に回すと厄介な事この上ない
だが俺は剣士。であれば、刃で道を切り開くのみだ
利剣を抜いてシルバーレインと相対。個々の戦闘力が高い奴に囲まれたくはない
周囲の環境を利用したり、敵自身を遮蔽として使うような形で常に移動するして包囲されないように接近して切り込み、できる限り各個撃破を狙う
基本的に細かい斬撃で体勢を崩し、隙を作った所で参の型【天火:猛】
上段からの一撃を叩き込む
銀色の虹は避けられる限りは避けるが、もし避けれない場合は、少なくとも左腕以外の部位で受けるようにする
左腕は神器化しつつある分、少々神秘寄りといえるかもしれないからな
冬の卯辰山公園は、寒々しい色合いを見せる。そこへ加わる銀の雨も冷たく、連中の放つ銀の虹も鮮やかさに乏しい。
無彩色に近い戦場の中、夜刀神・鏡介(道を探す者・f28122)の抜いた利剣【清祓】だけが淡紅色の色彩を放っていた。
「行くぞ」
通常のオブリビオンであれば一気に決めてしまいところだが、今回はそうもいかない理由がある。
神秘現象を否定して消し去るというユーベルコード『神秘根絶』が常に発動しているこの状況では、攻撃の手段は限られている。
自らもこの「神秘現象を否定して消し去る力」を使えれば、色々と楽になる状況もあることだろう。
しかし、鏡介は剣士だ。なればこそ、この場は刃で道を切り開くのみ。
細やかに刀を扱い、刃を突き入れる。的確な斬撃は、意図どおり『シルバーレイン』の体勢を崩す。
利剣を上段に構えたあとは、ごく単純な直線で——シルバーレインの脳天まで一気に振り下ろす。
参の型【天火:猛】。通常であれば防御を砕いて体勢を崩すためのものだ。
だが、既に体勢を崩した相手には致命の一撃となる。
シルバーレインが砕け散るのを横目に、鏡介は後方へ跳躍した。先ほどまで鏡介のいた場所を、加速した銀色の虹が貫く。
銀色の虹は速度だけでなく、軌道まで自由自在に変えてくる。
鏡介は理解している。視界の端に見えた輝きがいくつか自身へ向いていること、そのうちの一つだけ回避が難しいことを。
射出、接近の直後、咄嗟に利剣を左手だけで持つ。
虹を受けた右腕はやや痛みがあるものの、戦闘の継続には問題なさそうだ。
(「こっちは神器化しつつある分、少々神秘寄りといえるかもしれないからな」)
煙を上げる右腕を一度振り、再び両手で利剣を握る。
鏡介は包囲を警戒し、常に立ち位置を把握しながら——淡紅色の輝きを放つ刀で、無数のシルバーレインを砕いていく。
大成功
🔵🔵🔵
天城・千歳
【SPD】
絡み・アドリブ歓迎
神秘根絶ですか。要するに科学と物理で殴り倒せと。私の得意分野ですね。
戦場を周辺にサテライトドローンを展開し、通信、索敵網を構築。
地上に展開した歩行戦闘車、歩行工作車のセンサー、観測機器と索敵網を使い【偵察】【索敵】を行い【情報収集】を行う。
収集した情報を元に【戦闘知識】【瞬間思考力】で状況を判断しUCを発動。最適の攻撃パターンを構築。
【誘導弾】の【一斉発射】による【範囲攻撃】で【先制攻撃】し、その後は【砲撃】【レーザー射撃】の【弾幕】で【対空戦闘】
自律砲台群は【自動射撃】しつつ【空中戦】を行う。
敵の攻撃は【見切り】【推力移動】で回避。
情報網のデータは味方と共有
月夜・玲
さてと、逃げだした奴を追い掛けるために早く倒さないとね
どれだけ神秘を根絶されるなら、こっちは人の英知と科学で勝負させて貰おう
真に神秘を殺すのは、積み上げてきた技術さ
《RE》IncarnationとBlue Birdを抜刀
刃の雨は剣より『斬撃波』を放って『吹き飛ばし』随時迎撃
神秘なき世界にしてくれてありがとう
鍛えた剣士の技もさらに冴えるようにしてくれたみたいだね!
【高速演算】起動
衝撃波を目につくシルバーレイン達に放って攻撃していこう
距離が近い奴には接近し『なぎ払い』で斬り掛かり、零距離からの衝撃波で連続攻撃!
こちとら剣士でメカニック
悪いけど、神秘何て元々期待していないのさ
アドリブ連携等歓迎
平時であれば市街を一望できる卯辰山公園は、無数の『シルバーレイン』によって眺望は望むべくもなかった。
そのうえ戦場を満たすのは、神秘現象を否定して消し去るユーベルコード『神秘根絶』の力。シルバーレインの軍勢に神秘を用いた攻撃は一切通じない、ということなのだが。
「要するに科学と物理で殴り倒せ、ということですね。私の得意分野です」
天城・千歳(自立型コアユニット・f06941)は、淡々と言い切る。普段から情報収集の名目であちこちを見ているからだろうか、この状況もごく冷静に見ていた。
千歳の隣で、月夜・玲(頂の探究者・f01605)は抜刀した二振りの剣——《RE》IncarnationとBlue Birdを携え、口角を上げる。こちらも常日頃から各世界の技術やサブカルチャーに興味を示し、その収集のために猟兵をやっているというだけあって落ち着き払っている。
「奇遇だね、こちとら剣士でメカニックさ。似た者同士、英知と科学で立ち向かうとしようか」
「では、空中はお任せください。情報はドローンを通じて共有します」
「助かるよ。それじゃ、行こうか!」
高らかな宣言とともに、玲は剣を振り抜いた。発生した斬撃波は進行上にある刃の雨を吹き飛ばし、一筋の道を作る。
刃の雨が途切れた空間に、千歳はすかさず観測用ドローン群を展開した。続けざまに、歩行戦闘車と歩行工作車をそれぞれ16機、計32機を放つ。
センサー、観測機器、索敵網が機能し、地形や敵味方の位置、天候をはじめとした戦場のあらゆる情報が千歳に集まってくる。
常人であれば、過多にも程がある数の情報だ。
「ラプラス・プログラム起動、状況の予測演算を開始します」
これから千歳の行うことは、すべて結果が約束されている。
まずは先んじて誘導弾を一斉発射。広範囲のシルバーレインを殲滅する。
重ねて砲撃、続けてレーザー射撃。形成した弾幕を確認すると、16基の自律砲台群を空中戦へと移行させた。
自身へ向かう刃の雨、その軌道も全て予測済みだ。推力を加減し、最小限の動きで回避を果たす。
空中では、自律砲台群がビームガンとミサイルポッドでシルバーレインの相手をしている。
不意に、アラートが千歳の耳に届いた。情報網が警告を発している。どうやら、玲の進行方向にはシルバーレインがかなりの密度をもって待ち受けているようだ。
「進行方向に敵多数、注意を」
玲の頭上に飛来したドローンが、千歳の声で情報を伝える。
「了解。……丁度良い、まとめて片付けるとしようか」
群がる敵をそのままに、玲は空を仰いだ。Blue Birdを一閃、周囲の刃を斬撃波で切り払う。甲高い音が響いて、玲へと到達できなかった銀色が地面に突き刺さる。
玲が元より期待していない神秘、それを殺すもの。剣士の研鑽を証明するのには、丁度良い場所かもしれない。
「I.S.T起動。サポートモード、敵行動予測開始」
押し寄せるシルバーレインの群れを、剣の起こす衝撃波が絶え間なく襲う。
衝撃波をかいくぐって接近してきた個体へは、一気に踏み込んで。
「ありがとう、神秘なき世界にしてくれて。これなら鍛えた剣士の技も——」
触れるほどに近づき、《RE》Incarnationの刃でシルバーレインの腕を絡め、外側へと弾く。次いで、晒された胸部に衝撃波を伴うBlue Birdを一気に突き立てた。
「さらに冴える!」
上方に閃いた太刀筋が、シルバーレインを綺麗に分断する。
積み上げてきた技術が、真に神秘を消滅させた瞬間だった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵