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第二次聖杯戦争⑱〜空覆いの銀色

#シルバーレイン #第二次聖杯戦争 #ハビタント・フォーミュラ



「集合お疲れ様よ。今回も戦争の依頼なんだけど、ちょっと急ぎの話になるわ」
 チェルシー・キャタモール(うつつ夢・f36420)は猟兵達を確認すると、すぐに説明の姿勢を取る。
「目的地は卯辰山公園よ。ここに『ハビタント・フォーミュラ』が潜んでいたのだけれど、彼女は既に他世界へ逃亡してしまったみたいなの。その際に世界結界に細工を施し『シルバーレイン』という怪物を呼び出しているわ。今回はその対処をお願いしたいの」
 話を続けつつ、チェルシーは戦場の様子を映し出す。
 そこには――空を覆う白い怪物達の姿があった。

「本来ならば、シルバーレインはハビタント・フォーミュラの命令を受けて猟兵を迎撃する予定なの。けれど一部のシルバーレインは命令を無視して、『聖杯剣揺籠の君』の元へ向かおうとしているわ」
 シルバーレイン達は聖杯の所有者に従う存在だ。ハビタント・フォーミュラからの命令よりもより大きな本能や使命に従う者が出るのも自然なことだろう。
「シルバーレインはとても強力な存在よ。そんな彼らが揺籠の君に合流すれば、これからの戦いの大きな負担になるでしょうね。だから今回は揺籠の君の元へ向かう敵を倒していきましょう」
 今回の戦場においては、シルバーレイン達は空を飛ぶことを重視している。
 戦闘を始めれば彼らの「神秘根絶」にも対処が必要になるだろうが、それよりも空を飛ぶ彼らをどう止めるか、どう落とすかが重要になりそうだ。
「戦場は山の方だから、高低差のある場所や傾斜も多いわ。上手く立ち回ってシルバーレイン達をどんどん撃ち落としちゃいましょう!」
 敵は猟兵を発見しても移動を優先するが、攻撃を受ければ戦闘態勢に入るだろう。
 まずは空を飛ぶ敵をどう攻撃するか。それが大切になるはずだ。

「もう一つ大切なことがあるわ。15日までにシルバーレインを全滅できれば、ハビタント・フォーミュラの足取りが追えそうなの。彼女の逃走先の『全能計算域限界突破エクスマトリックス・オーバーロード』が発見できそうだとか……挑戦する価値はあると思うわ」
 この戦場を早めに制圧出来れば、揺籠の君の強化だけでなくハビタント・フォーミュラの追跡も可能だ。
 オブリビオン達も一枚岩ではないようだが、複数の敵の対処が出来るならそれに越したことはないだろう。
「世界結界も放ってはおけないものね。頑張って止めにいきましょう。それじゃあ今回もよろしくお願いするわね」
 そう話を締め括り、チェルシーは猟兵に笑顔を向けるのだった。


ささかまかまだ
 こんにちは、ささかまかまだです。
 神秘を殺す神秘。

 15日までにこの戦場を制圧すると、逃走したハビタント・フォーミュラの足取りを追うことが可能です。

●プレイングボーナス
 飛翔するシルバーレインを撃墜する。

●『シルバーレイン』
 世界結界の真の姿である「神秘を根絶するもの」です。
 今回戦うのは『聖杯剣揺籠の君』の元へ向かう飛翔特化型の者達です。
 空を飛ぶ彼らを撃ち落とし、殲滅させましょう。


 オープニングが出た時点でプレイングを受付開始します。

 シナリオの進行状況などに関しては戦争の詳細ページ、マスターページ等も適宜確認していただければと思います。
 また、プレイングの集まり次第で不採用が出てしまうかもしれません。ご了承下さい。

 それでは今回もよろしくお願いいたします。
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第1章 集団戦 『シルバーレイン』

POW   :    銀の虹
【超常の存在を否定する意志と力】を宿した【銀色の虹】を射出する。[銀色の虹]は合計レベル回まで、加速・減速・軌道変更する。
SPD   :    レインカッター
【銀色をした刃の雨】を降らせる事で、戦場全体が【神秘なき世界】と同じ環境に変化する。[神秘なき世界]に適応した者の行動成功率が上昇する。
WIZ   :    滅神光線
【装備した『滅神詠唱兵器』】からレベルmまでの直線上に「神殺しの【光】」を放つ。自身よりレベルが高い敵には2倍ダメージ。
👑11
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朱酉・逢真
心情)超常否定。神秘否定。神殺し。ああ、いつか必ず。必ず現れると思っていたよ。神のガワをかぶる者としちゃア、待っていたまである。そうさ、神を殺す者が相手ならば。神のガワを脱いでしまおう。
行動)俺という個を捨て去る。《服》も《宿カラダ》も眷属たちも。神性・病毒さえも捨て去って、"俺"はこの"空間"となろう。俺は空気であり土であり鋼であり、空であり水であり一匹の虫けらだ。空間すべてが"俺"であり、俺はどこにもいない。滅ぼすべき神は居ない。"俺"はひどい風を起こし、"内側"を飛ぶお前さんたちの邪魔をしよう。そこに神秘はない。神も居ない。ただ、"極めて飛行し難い強風"という自然現象だけがある。




 空を覆う銀色は、見上げるだけで不思議とぞわぞわするような気がした。
 朱酉・逢真(朱ノ鳥・f16930)がそう感じるのは、神秘に類するものだからだろう。
 あの銀色は超常を否定し、神秘を拒み、神を殺す光を降らす。
 そんな存在も、いつかは現れると思っていた。だから驚きはない。むしろ――神のガワを被る者として、待っていたまである。
「そうさ、神を殺す者が相手ならば。その時のために、これがあったんだ」
 逢真は一瞬笑みを浮かべたかと思えば、次の瞬間にはその全てが希薄になっていく。
 軛を断て。
 服を捨てろ。
 宿も捨てろ。
 眷属から手を離せ。
 逢真からすっかり神性は消え去って、病毒すらもなくなって。
 そうしてあらゆる個が消え去れば――凶星はぐるりとひっくり返った。

 空を進むシルバーレイン達は、小さな違和感に頬を撫でられる。
 おかしい。風向きが変わった。一体どうして。
 少しだけ周囲の様子を観察すれば、それもまたおかしい。
 何も変わっていないはずなのに、何もかもが変わっている。けれどその正体が分からない。
 空の色は変わらない。生い茂る植物も、続く道路も変わらない。
 流れる水も、冬の寒さに眠る虫も、全部変わらない。
 そのはずなのに、どうしてこんな胸騒ぎが――その理由を、シルバーレイン達が理解することはないだろう。
 それはきっと、彼らが突風に煽られ地面に叩きつけられる時まで、変わらずに。

 逢真神様は神様を脱ぎ捨てて、代わりにすべてになっていた。
 自己の対極になって、周囲の空間すべてになっていた。
 怪物達が殺すべき神秘も神様も消え去って、代わりにあるのはありとあらゆる根本原理ブラフマンだけだ。
 だから怪物達が空を飛べなくなるほどの風が起こっても、それは神様の起こしたものではない。
 それはただの自然現象なのだから。シルバーレインが神殺しの光を放とうと、自然現象は殺せないのだから。
 その結果、無慈悲に地面に叩きつけられ命を落としたとしても、「そうなった」という事実だけが転がる。
 風がひとしきり吹いたあとは、銀の雨は消え去って。
 生も死も自然もありとあらゆることも、その全てはあるがまま。
 現実は流れ行くまま過ぎていき、凶星が再びひっくり返るまで――ただただ、世界は静かだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ルクレツィア・アストリュード
空を飛ぶとも。其が如何に速くとも。
それに、定まった形があるのなら。
大丈夫、斬れる。

山のできるだけ高いところで、飛んでくるシルバーレインを待ち受ける。
飛翔する速度、方向を【瞬間思考力】で把握、動きの予測を立てる。
そして予測を基に狙いを定め、時空裂断を発動。
距離も遮蔽を関係なく、狙った位置に斬撃を繰り出す技。狙いさえ合っていれば、当たる筈。

敵が攻撃体勢を取ったなら、SkyWalkerで空を駆け【空中機動】し接近。
ボクの技はほぼ全てが神秘関わらないもの、故に神秘なき世界には対応できる。
敵の攻撃を空中機動で躱し、或いは【受け流し】つつ接近し、The Answererで【切断】してみせる。




 吹き荒れる風を全身で受け止めつつ、ルクレツィア・アストリュード(終極フラガラッハ・f30398)は迫る銀の雨を見た。
 立つのは山の上の方、少し小高い位置。ここなら相手の様子もよく見える。
 シルバーレイン達の飛翔速度はかなりのものだが、ルクレツィアの赤い瞳は彼らの姿をしっかりと捉えていた。
 飛翔速度、確認。方角、問題なし。動きもほぼ予想が出来た。
 それなら必要なのは――「あれを斬れる」という確信だけだ。
(空を飛ぶとも。其が如何に速くとも。それに、定まった形があるのなら――大丈夫、斬れる)
 そのためにボクは生まれたんだ。それを証明するためにボクは戦うんだ。
 巨大な剣を握りしめ、ルクレツィアは更に鋭く銀の雨を睨む。作戦決行の時まで、3、2,1――。
「――何処にいても、逃がさない」
 頭は冷静に、心は熱く。ルクレツィアの放つ一閃はありとあらゆるものを無視し、ただ空間を切り裂く。
 その刃に銀の雨が触れたのなら、彼らの身体は切り裂かれ真っ直ぐに落ちていった。

 けれど安心はしていられない。今の攻撃でもダメージは与えられたが、全ての個体を撃ち落とせた訳ではないのだから。
 ルクレツィアはブーツを起動させ、敵群と同じ高さまで飛び上がる。
 シルバーレイン達も攻撃されたことを認識し、臨戦態勢を取っているようだ。彼らはルクレツィアを認識するや否や、刃の雨を降らせてきたようだ。
 降り注ぐ刃自体は剣で払ったり、目視で回避したりで対応出来る。
 それ以上に厄介なこの雨の能力、「神秘根絶」は――ルクレツィアにとって殆ど関係ないものだ。
 この身も装備も、作り上げたのはヒトの執念であり技術だ。だから神秘なき世界であろうと、ルクレツィアは普段と変わりなく行動出来る。
「ボクを作り上げたのは皆の力だ。そして皆の『答え』を証明するためにボクは戦う。キミ達みたいな、神様を殺す者だって斬ってみせるよ」
 豪雨のように降り注ぐ刃を切り払い、ルクレツィアは真っ直ぐに空を駆ける。
 今の彼女は「神殺し」殺しだ。目の前の敵を斬ると決めたのならば、止められるものは誰もいない。
 そのままルクレツィアは構えを取り、意識を深く集中させる。
 そして一気に刃を振るえば、再び空間が切り裂かれた。魔術のようなその芸当も、ヒトが生み出したものだ。
 空間に巻き込まれるように斬り伏せられた敵達は、地に落ちることすらなく消えていく。
 その見事な剣撃こそがルクレツィアに集った技術の極地であり、彼女が示した確かな答えだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

凶月・陸井
相棒の時人(f35294)と参加

他の敵達も驚きの連続だけど
まさかこうして相対することになるとは思わなかった
此処でも、何が何でも思い通りにはさせない
「空の戦いなら、相棒も得意でな」

「勿論、安心して落としてくれ」
戦闘開始と同時に相棒の先制攻撃に合わせて射撃
注意を自分の方にも引きつけつつ
相棒の攻撃が通りやすいように
「いつでもいいぞ、時人!」

敵が落下、もしくはこちらへ向かって来たら俺の番だ
【水遁「水刃手裏剣」】を使用
文字と水の鎖で地面に縛り付け
能力者の力と合わさった全力の攻撃を放つ
「堕ちて…大人しくしてろ!」

一撃で終わらせられずとも鎖の戒めは続く
相棒と全力で攻撃を
「悪いが、此処でおしまいだ!」


葛城・時人
相棒の陸井(f35296)と

あんなに頑張って護った世界を
破滅なんかさせてたまるか

相性は悪い
だけど撃墜なら俺の力でも通る

俺は強い異世界の猟兵には決して及ばない
それでも
絶対に諦めてはいけない戦だ
出来る事をする!

「同期翔で往く。落下したら…任せて良いか陸井」
慌ただしく相談して

白燐同期翔詠唱

大型ククルカンを創出し空へ
多重詠唱でもう一匹

全速で近づき見つかる前に真上に飛ぶ
みつけた…さぁ逆落としだ!
視界を同期しているから
陸井にも落下場所を指示しておき

時速300キロで急降下し激突
そのまま地面へ追い落とす!
「来るぞ陸井!やってくれ!」

片目ずつ二匹を誘導して
堕ちたら高速・多重詠唱で次!
飛び去る前に一匹でも多く落す




 空を覆う銀色を見上げ、凶月・陸井(我護る故に我在り・f35296)と葛城・時人(光望護花・f35294)ば思わず息を呑む。
 これまで多くの戦いを経験してきた。けれど世界結界の化身、シルバーレイン達と直に戦うことになるとは。
 しかも彼らは聖杯に惹かれ、ただひたすらに空を飛んでいる。なんだか悪い夢のようだ。
 けれど二人とも驚きに飲まれている訳ではない。それより強く、胸に滾る想いがある。
「此処でも、何が何でも思い通りにはさせない。だから戦おう」
「ああ。あんなに頑張って護った世界を破滅なんかさせてたまるか」
 二人とも気持ちは同じ。この世界を護るため、今は目の前の戦いに集中しなくては。
 共に猟兵としての経験は多くない。けれど能力者としてずっと戦ってきたのだ。だからこの戦いも、きっと乗り越えられる。
「同期翔で往く。落下したら……任せて良いか陸井」
「勿論、安心して落としてくれ」
 話し合いは最低限で大丈夫。時人が勢いよく駆け出したのを見遣り、陸井も短刀銃を構える。
 二人の視線は――銀の空へと向けられていた。

「俺と共に往け! 白燐蟲ククルカン!」
 時人は走りながら二体のククルカンを呼び出すと、そのうち一体の背に飛び乗る。
 そのまま二体は空へと向かい、それぞれの位置で敵を迎える準備を進めた。
 視線を前へと向ければ、認識できるのは凄まじい速度で飛ぶ銀の雨。向こうはまだこちらに気付いていないようだ。
「みつけた……さぁ逆落としだ! 陸井、反対側のククルカンの分を頼めるか?」
「勿論。いつでもいいぞ、時人!」
 相棒の準備も整ったのを確認すれば戦闘開始だ
 まずは時人側のククルカンが更に飛翔し、一気に銀の雨の元へと落ちていって。全力でぶつかりあえば、不意打ちは完璧だ。
「来るぞ陸井! やってくれ!」
 突然頭上から降り注ぐ速度と質量に、敵達は大いに戸惑っている様子。そこに打ち込まれるのは陸井の銃撃だ。
 狙うは相手の身体や足。少しでも飛翔能力を落とし、地面に近づけるために策。
 そうして傷ついた敵が地上へと落ちていけば――。
「堕ちて……大人しくしてろ!」
 すかさず陸井が追撃するのは、水刃手裏剣による斬撃だ。
 水流に籠められた文字や護りの力は敵を縛る戒めと変わり、水が切り裂いた箇所からは地上へ向かう鎖が生まれて。
 そうして完全に地上へと叩きつけられた敵に、再び時人が空から向かう。
「――ッ!!」
 全力の押しつぶしを銀の雨へ叩き込めば、その身体は完全に消え去った。
 けれどこれで終わりではない。空にはまだまだ敵がいるのだ。
 猟兵達は顔を合わせることなく、視線を空と敵へと向ける。
 大丈夫。ここで無事や成果を確認しなくても、相棒はやり遂げてくれると信じているから。

 あとはひたすらやるべきことをやるだけだ。
 時人は空を飛び続け、左右の瞳でククルカン達を情報を集めていく。
 なかなか忙しない作業となるが、弱音を吐く気は一切なかった。
(……絶対に諦めてはいけない戦だ。出来る事をする!)
 敵群を見つけ次第一気に飛翔し、降下し、落とす。
 そして落下地点は必ず地上の相棒へ伝え、攻撃に備えてもらう。
 この戦いはきっと体力勝負だ。自分の足が鈍れば鈍るほど、敵の処理速度が遅れるのだから。
「次は……東の方角だ、行こう!」
 何度も気合を入れ直し、時人達はひたすら空を飛び続ける。
 銀の雨達よりも、ずっと強く、速く。

 地上では陸井が攻撃を続けていた。
 銃による援護射撃で敵達は必要以上に離れないこと、戦場から離脱させないことを意識して。
 相棒の声に合わせて落ちてくる敵には、ひたすら水手裏剣を叩き込む。
 今回使うのが馴染んだ武器でよかった。猟兵となった今も、能力者の経験は活かせるのだから。
(諦めてはいけない。空では時人が頑張っているんだ。だから俺も……)
 「護」の文字を背負う者として、決して危険な存在を逃さない。
 陸井の想いは強固な鎖の形で現れ、空から落ちる敵を次々と捕らえていく。
「シルバーレイン、君達は本来ならば世界を護るものだ。その役目が果たせないのなら、俺達が相手になろう」
 気持ちは昔も今も変わらない。ただひたすら、護るべきもののために。

 二人は多くの敵を地上へ落とし、そして縛り付けていた。
 これで敵の数も減っただろう。ここは一気に決めるべきか。
 時人と陸井は視線だけで意思を伝えて頷きあうと、共に縛られる敵の元へと集まって。
「お前達の好きにはさせない!」
「悪いが、此処でおしまいだ!」
 ククルカンが強烈な勢いで敵を潰し、合わせて水と護りの力が一気に敵を撃つ。
 昔と変わらず手を取り合って、全力で戦い抜く。猟兵達の連携と意思が、困難を乗り越える力になったのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

夜刀神・鏡介
ここのシルバーレインは神秘根絶を使ってこないのか
もし使ってきたなら、手も足も出ない所だった
首魁が力を増すのは避けたい所だし、ここも確実に攻略するとしよう

神刀の封印を解除。神気を纏って身体能力を強化しつつ、漆の秘剣【蒼鷹閃】を発動
斬撃波を叩き込む事で敵に発見される
直接斬撃が届く距離まで降りてきてくれれば良いが、そこまでは期待できないだろうから神脚による二段ジャンプも使って接近して斬撃を叩き込む
一度叩いたなら、敵を足場代わりに踏み付けて再度の跳躍も駆使して移動
但し、囲まれた場合などは地面に降りて体勢を整え直す

飛んでくる銀の虹は刀で受け流すか、斬撃波で迎撃
あわよくば他のシルバーレインにぶつけてやろう




 空を舞うシルバーレインを確認しつつ、夜刀神・鏡介(道を探す者・f28122)は神刀の柄に触れる。
 伝わる感触はいつも通り。神気は変わらず巡っているようだ。つまり今は「神秘根絶」も発動していない。
 そのことを確認すれば、漏れるのは安堵の息。あれだけ強力な相手と戦う以上、神秘を否定されれば手も足も出なかったから。
 銀の雨達が目指すのは聖杯の元。それで首魁が力を増してしまえば、この戦いはより厳しいものとなるだろう。ここは確実に攻略していかなくては。
 鏡介は神刀の柄を握り直すと、意識を深く集中させる。
「神刀解放。刃は流れるが如く――」
 刃を引き抜き溢れ出る神気を纏いつつ、取る構えは漆の秘剣【蒼鷹閃】。
 水の流れのような淀みない気を刃に流し、そのまま振るえば――その剣撃は衝撃波と変わり、空へ真っ直ぐに飛んでいく。
 そのまま衝撃波とシルバーレインがぶつかり合えば戦いの始まりだ。

 数体の敵は鏡介を認識し向かってきているが、変わらず空を飛び続ける個体もいる。
 そこで鏡介は神気を足へと纏わせて、その力を以て強く地面を蹴った。
 そのまま気で足場を形成し、次々と蹴り上げて。目指すは敵と同じ高さだ。
 そうしていけば、此方を目指していた敵とはすぐに接敵できる。
「まずはお前だ」
 超常を否定する存在だろうと、刃さえ叩き込めれば倒せる。鏡介は迷うことなく刀を振るい、目の前の敵を叩き切った。
 そのまま相手が力尽きれば、その身を足場に更に高く。
 神気と敵を足場にしつつ、鏡介は縦横無尽に空を行く。
 何度も何度も斬撃を打ち込み敵を倒していけば、足場は出来るだけ彼らの残骸に切り替えていかなくては。
 銀の雨達も負けじと攻撃を放っているが、そこには神秘根絶の力も籠められているらしい。彼らの放つ銀の虹は、神気で作った足場を破壊してしまうようだ。
 そしてその虹は鏡介へと迫るが――。
(俺に当たらなければどうにかなるはずだ。それに神秘を否定するものだろうと――実存する刃と斬撃は防げない!)
 目を凝らし、最適なタイミングで刃を振るって。鏡介は衝撃波を放ち、迫る虹を打ち払う。
 その刃は別のシルバーレインに当たると、彼を否定しそのまま消し去る。神秘を殺す者もまた、神秘の存在なのだ。

 鏡介は神刀と共に空を舞い、もっと多くの敵を攻撃していく。
 そこにあるのは神の気という神秘と、鍛え上げられた鏡介の技術。
 それらは互いを高め合い、支え合い、世界を否定する困難すら切り伏せるのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

数宮・多喜
【アドリブ改変・連携大歓迎】

全ての神秘を拒絶、か……
まったく、そう言うのができたんならむしろ願ったり叶ったりだったのによ。
そうすりゃ、準もあの末路なんかに……来るのが、遅すぎるんだよ。
だから、アタシはお前らを拒絶する!
逆恨みだよチクショウめ!

あいにくだったね、神秘を否定するならそれこそアタシの技量はそのままだ!
『騎乗』した宇宙カブを『操縦』するテクに、どんな神秘があるってのさ!
銀刃の雨を掻い潜りながら片手でSMGを構え、空へ向けて『弾幕』を張るよ。
こいつも何の変哲もない実弾だ、おとなしく喰らっとけ!
降ってくる刃の雨からの刀傷?
……『激痛耐性』でやせ我慢さ!




 拳をぐっと握りしめ、数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)は銀が飛び交う空を見上げた。
 彼らは「全ての神秘を拒絶する者」らしい。
 もしその力がもっと早く、UDCアースに及んでいたら。その力を誰かを護るために使えたのなら。
 ――きっと準は、今も幸せに生きていたはずなのに。
「……来るのが、遅すぎるんだよ」
 拳に籠めた力が強すぎて、手のひらから血が滲んでも。多喜は痛みを無視して、ただ敵を睨む。
「アタシはお前らを拒絶する! 逆恨みだよチクショウめ!」
 湧き上がる怒りはせめて前へと向けよう。多喜は相棒の宇宙カブに乗り込むと、一気に敵陣へ向かって進んでいく。

 多喜の扱う技術や武器は、神秘よりも科学技術の領分だ。
 だから此方の接近に気付いたシルバーレインが神秘を拒絶しようとも、多喜には一切関係のないこと。
 それなら気をつけるべきは物理的な攻撃だ。銀の雨達は鋭い刃を形成し、多喜目がけて雨のように降らせていく。
「はっ、その程度の攻撃なんざ目を瞑ってても避けられるよ!」
 見事なテクニックでバイクを捌き、多喜は銀の刃雨から身を逸らす。
 多くの刃は避けられた。それでも全て避けきるのは難しい、腕や足に幾つか傷がついた感触はある。
 けれど歯を食い縛り、痛みは無視する。あいつらを倒すまで、決して弱音は吐いたりしない。
「――アタシを止められるなら止めてみなァ!」
 怒りを埒外の力に変えて、発動するのは『無限走破』。
 これでカブを操縦している間はどんな悪路だろうと駆け抜けられる。それに――全ての攻撃を敵に通しやすくなる!
 雨が弱まる瞬間を見計らい、多喜はSMGの銃口を空へと向ける。
 このSMGには魔力的な保護もかけられているが、根本的な造りは一般的な銃器のものだ。神秘を根絶されようと、目的としている能力は発揮出来る。それはすなわち――「弾を打ち出し敵を狙撃する」ということに支障はない。
「こいつも何の変哲もない実弾だ、おとなしく喰らっとけ!」
 狙いを定め、ひたすら引き金を引いて。真っ直ぐに飛んだ弾丸は次々に銀の雨達を撃ち抜き、地上へと叩き付けていく。
 その様はある意味、一つの神秘が崩れ落ちていくようで。
 せめて落ちていくあの雨が、友人への手向けになるように。
 そして――彼女の悲劇を繰り返さないために、多喜は戦い続けるのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

御鏡・幸四郎
イグニッションカードを懐に仕舞い込みます。
姉さんは神秘属性のスケルトン。万が一のことがあってはいけません。

シルバーレイン達の飛行経路を読み、地図データと照らし合わせて
山間の道路に狙撃ポイントを絞ります。
猟兵の身体能力なら斜面ダッシュも問題ないはず。
シルバーレインがUCで周囲を神秘無き世界にしても素の体力で走り抜きます。
目標ポイントに辿り着くまでに雑霊をチャージ。敵が予定通りに現れたら、
「降り注げ!」
無数の雑霊弾を発射。目に入る全てのシルバーレインを麻痺させて堕とします
移動中雑霊がチャージできなかった場合は、ガンナイフで狙撃。
撃墜したら現場に駆けつけ、その間にチャージした雑霊弾を斉射します。




 戦場に辿り着く直前、御鏡・幸四郎(菓子職人は推理する・f35892)は自身の懐にそっと触れる。
 大丈夫、姉さんのいるイグニッションカードはきちんとここにある。
 もし彼女が神秘と判断され拒絶されてしまったら。考えるだけでもぞっとする展開だ、それだけは絶対に防ぎたい。
 だから今日は一人きりで戦おう。幸四郎が改めて懐に触れて取り出すのは、卯辰山周辺の地図だ。
 それと飛翔する敵の動きを見比べ、いくつかのポイントに目をつけて。
 ちょうど戦場には大きな道路もあるため、移動には使えそうだ。
 決定したポイントは少し小高い場所にある。そちらを目指し、幸四郎は真っ直ぐに走り出す。
 その合間に『チェックメイト』を握りしめ、周囲の雑霊達を呼び寄せるのも忘れずに。
 神秘を否定されようとも、この世界に生きていた者達は存在している。雑霊そのものが拒絶されることはないだろう。
 姉さんも守っている。だから拒絶されるとすれば――。
「……っ」
 足を進める最中、ふいに幸四郎は身体の重みにバランスを崩しそうになった。
 空を進む銀の雨達が此方を認識し、神秘根絶の力を使ってきたのだろう。彼らが否定するのは、能力者の力だ。
 けれど能力者が培ってきたものは、神秘による能力だけではない。過酷な戦いの上で身体能力だって鍛え上げてきたのだ。
 だから幸四郎は自分のペースを掴みつつ、先程と変わらないスピードで山道を駆けていく。
 大丈夫。雑霊は少しずつ集まってきている。懐には姉さんの存在も感じている。
 だからあとは――目標ポイントを目指すだけ!

 幸四郎は目的の丘まで到着すると、すぐに呼吸を整える。
 視線を上へと上げれば、予定通りに敵も向かってきているようだ。
 雑霊のチャージも十分。幸四郎は静かに銃を構え、迫る敵へと狙いを定める。
「――降り注げ!」
 そして接近の瞬間を見計らい引き金を引けば、チェックメイトからは無数の雑霊弾が空を舞った。
 弾丸は次々に銀の雨を捉え、彼らに麻痺毒を流し込んでいく。そうすれば自慢の飛翔能力も十全に活かせないだろう、怪物は翼を撃たれた鳥のように地へと落ちる。
「あなた達には私達の力も、存在も否定させません。そして聖杯にも向かわせません」
 確かな意思を籠めてもう一度引き金を引き、一気に雑霊弾を解き放って。
 それらに撃ち抜かれたシルバーレイン達は、跡形もなく消えていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

メルガシェラ・トヴェナク
超常の否定、ですか……。なんだか凄いですね!
ボクには関係ないので、普通に戦いますよー。

だってボク、サイボーグですもん。
サイキックは脳波による精神エネルギーだって、ボクの世界だと判明してますし。数値化もされてます。
ナノマシンは言うまでもありません。亜空間だって、科学的に作られたもの。
つまり、ボクは化学と科学の申し子! 最高傑作なんです! 神秘なんて、怪しい物が入り込む隙間はありません!

アイシクル・フロートに乗って、空へ。綺麗な虹ですね。一色だけなの、もったいないです。ただの虹ですよ、超常でないボクには。
なんだか凄いみたいですけど、実体を持ってるんですよね。だったら食べられますね! いただきます!




 依頼の概要を思い出しつつ、メルガシェラ・トヴェナク(スノウ・ドロップ・f13880)は迫る銀色を見上げていた。
 彼らは「神秘根絶」の力を有しているらしい。なんだか凄い、と素直に感心はしている。
 けれど自分には関係のないことだ。メルガシェラは微笑みを浮かべつつ、弾む足取りで『アイシクル・フロート』に乗り込んだ。
 ふわりと空へ飛び上がれば、より銀色は強く濃く見える。
 その正体はよく観察すれば理解出来た。これは雨ではなく――虹だ。
「わ、綺麗な虹ですね。一色だけなの、もったいないです」
 これがきらきら輝く七色だったら良かったのに。きっとその辺りの美的感覚は銀の雨達には備わっていないのだろう。
 それよりも彼らが気にしているのは、平然と自分達の前に出たメルガシェラの姿だ。
 おかしい。虹に近づいた者の神秘は拒絶されるはずなのに。
 あの猟兵も乗り物も、一切様子は変わらない。まるでピクニックに出かける子供のように、うきうきしている。
 何故、どうして。彼らが疑問の答えを得るより早く聞こえたのは。
「実体を持ってるんですよね。だったら食べられますね! いただきます!」
 無邪気な声と、機械の駆動音。
 それからしんしんと雪が降って、それから――。
 それ以上のことを、銀の雨は認識することが出来なかった。
 だって次の瞬間には、メルガシェラナノマシンに食べられてしまったのだから。

 メルガシェラはクロムキャバリアで生まれたサイボーグだ。
 彼女の駆使するサイキックは全て脳波による精神エネルギーだと判明されている。
 こうすればこうなる。こうやって使えばこのデータが出る。数値化されたそれらに、神秘が付け入る隙はない。
 そしてメルガシェラの造りも技術によって生み出されたものだ。
 彼女を構築するナノマシンも、体内次元に展開された亜空間も、全て種と仕掛けが存在している。
 銀の雨の前に立ったのは、化学と科学の申し子だ。
 神秘も奇跡も存在しない、計算の上に成り立った最高傑作だ。
 だから神秘が根絶されようと、メルガシェラが降り立った時点で全ての答えは決まっている。
 ――食べられるものは全部ぜんぶ、美味しく頂かれてしまうのだと。

 雪が降り止んだ頃には、アイシクル・フロートもゆっくりと地上に戻っていく。
 その上のメルガシェラは満足げ。浮かべる笑顔は彼女の際立った美しさに愛嬌を与えていた。
「たくさん食べられましたね! 満足しましたけど……まだ食べたりないかもしれません」
 次のご飯を探しに行こうか。メルガシェラは再び弾む足取りで戦場を後にする。
 銀の雨も虹も、空からはすっかり消え去っていた。


 こうして猟兵達は空を飛ぶシルバーレインを落とし、彼らを聖杯の元へ辿り着かせることはなかった。
 ハビタント・フォーミュラの足取りもいずれ掴めるはずだ。
 その時に備え、戦いはまだ続いていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2023年01月12日


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#シルバーレイン
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#第二次聖杯戦争
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#ハビタント・フォーミュラ


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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト