学習能力は大切。AIもそう囁いてる
決戦型城塞都市国家を名乗ってるのに、何度も敵に攻め込まれてそろそろ国土が耕されて来たんじゃないかなって雰囲気漂うラウンズ。
またここか、なんて、言わないの。本人達にとっては国家存亡の危機なんだから。
「度重なる地下からの侵攻……もはや私が出るほかありますまい……」
「ミスフルーテ卿……作曲の為に引きこもっていると聞いていたが、いいのか?」
新手の近衞騎士、ミスフルーテへレイクフィールドが首を傾げるが、目を閉じているのか物凄い細目なのか分かりにくいミスフルーテは小さく微笑み。
「国の危機にまで本職に打ち込んでいても、中途半端な駄作にしかなりませぬ」
「いや、本職は騎士の方だからね?貴殿はやたら音楽で稼いでるけど、メインは近衞騎士だからね?」
どうやら仕事をほっぽって趣味に興じていたらしい今回の近衞騎士。だが彼は不敵に微笑み。
「安心して欲しい、此度は作曲ではなく地下からの侵攻に対応すべく、私の機体を量産しておいたのだ」
「なるほ……ちょっと待った。貴殿の期待は装甲の薄さに定評のある取り扱いの困難な機体じゃなかったか!?量産なんかして誰が乗るんだ!?」
「……彼等なら使いこなしてくれるはず。私はそう信じている」
「今の間はなんだ!?さてはパイロットの事まで考えずに予算を使ったな!?おい待てミスフルーテ卿!逃さんぞ!!今回ばかりは王のお説教コース確定だ!!」
「……というわけで、はい、またしても地下帝国の侵攻に脅かされる例の国です」
人首・椿(傷と記憶は刻むモノ・f06124)も地名を端折り始めたくらい問題の絶えない例の国。
「敵機はキャバリアに乗っていないとまともに戦えなくなる、有毒装甲を有しています。自前の機体をお持ちでない場合、現地で借り受ける事ができるのですが……」
これがまー、クセのある機体だと。具体的には装甲の中身がスッカスカで、耐久性が非常に薄い。というのも、両腕にブレードパーツを有し、これを展開して斬りかかる他、ここにワイヤーを張り弓とも琴ともつかぬ兵装とするため。奏でれば、見えない振動の矢が放たれ、物理的防御を無視するのだとか。
ただまー、猟兵にも見えない、触れないから当てづらい。攻撃を受けずにこの扱いにくい攻撃を命中させるという、操縦難度が高い機体なんですって。正直、機体を潰さない自信があるなら、直接ぶん殴った方が早い。
「何はともあれ、現地は無辜の民の危機でもあります。それではみなさま、ご武運を。機体もろとも潰されたりしたら……」
心配来てくれてるんだろうけど、虚な瞳がやべー椿から逃げるようにして猟兵達は支度をするのだった。
久澄零太
つーわけでネタ依頼だよ!
書ける時に書いてくスタンスだよ!!
敵は地下から来る!!
以上ッ!
ネタ堕ちの覚悟がある方のみ参加をご検討ください
第1章 集団戦
『幽衛』
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POW : 鉄撃
【格闘攻撃】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
SPD : 疾風
自身が操縦する【キャバリア】の【格闘性能】と【回避性能】を増強する。
WIZ : 覚悟
【格闘】で攻撃する。また、攻撃が命中した敵の【手応え】を覚え、同じ敵に攻撃する際の命中力と威力を増強する。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
相変わらず、大変な国ですねぇ。
今回は被害者の様ですが。
【再輿】を発動、『ジャイアントキャバリア(詳細お任せ)』を召喚し『キャバリア(犬種)の着ぐるみ』を着せますねぇ。
この方法なら、全『祭器の巨大版』を兵装として使えますし、操縦方法や『反動』も問題有りません。
『着ぐるみ』で防御と耐毒性も強化、「わんわん」しか話せなくなるのは何時も通りですぅ。
相手は格闘型、『FAS巨』で問題無い高度を飛行し『FRS巨』『FSS巨』の[砲撃]と『FDS巨』の[爆撃]で叩きましょう。
後は『FPS』でこの状態をスキャン、
『FVS』で再現可能にしておきますねぇ。
黒木・摩那
また地下から攻め込まれてしまったのですね。
これはよほど地下に恨みを買ってますよ。きっと。
自分のキャバリアはありますが、例の量産機を試してみましょうか。
色々問題がある機体のようですが、中には光る性能もあるようです。
このままお蔵入りではもったいないでしょ?
量産機に乗って戦います。
謎兵器の振動の矢を試してみます。
見えない兵器のようですが、スマートグラスのセンサーでなら見えますかね?
物理的防御無視とか性能はすごそうですから、使えれば便利そうなんですけど。
ま、使えなければ諦めて、機体を潰す覚悟でぶん殴ります。
機体に実戦経験積ませておけば、後でいろいろ言い訳立つでしょ?【言いくるめ】。
エン・ジャッカル
ええ…(ドン引き)ピーキーな機体は好きですけど、あくまでも最低限の基準を満たしてこその話なので、この機体…宇宙一高い棺桶と呼ばれそうですね…。
私は相棒のアヌビス号が居ますので遠慮いたします。というか相棒の改造費を稼ぎたいのに、あの機体を借りて使い潰したりして弁償することになったら本末転倒ですか!
さて、相手は有毒装甲を有しているとことなので相棒と合体して戦うことにします。
相手を見る限りでは、接近型でしょうか。迂闊に攻撃を仕掛けたらカウンターを喰らうことになりそうなので、私から手を出さずに攻撃を仕掛けてきたらシールドガンで切り払ってカウンターを狙いたいと思います。
「踏み込みが足りん!」
アドリブ歓迎
涼風・穹
そんな
浪漫仕様な機体を使う気にはなれん
俺は『ズィルバーンヤークトフント』で行かせて貰う
つか見えないどこに飛ぶかも分からない攻撃をする味方なんて敵よりも性質が悪いわ
ブレードなら兎も角そんなおバカ兵装を使う方がいれば即座にその機体よりも後方へ下がります
確かラウンズはあまり金がないと記憶しているんだけど、予算を無駄遣いできるような制度だから金欠なんじゃないのか…?
寧ろラウンズは滅んだ方が良いような気もしてきたんだけど、まあ上層部が変人だらけなだけで国民は真面だと信じて戦うとするか…
幸い今の俺のレベルなら《贋作者》でキャバリア用の武器も作れるから銃器でも剣でも状況に合わせて作り出して戦います
「相変わらず、大変な国ですねぇ。今回は被害者の様ですが」
のほほんと他人事のように言う夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)であるが、下手するとオブリビオンより性質が悪いのがこの女である。
「むむぅ、なにやら誤解を招きそうな記録をされている気がしますねぇ」
などと、るこるがワンコを呼ぶ笛(犬笛とか言って、その手の獣にしか聞こえない音がするらしい)を吹き鳴らす。いや、俺らには何にも聞こえないんだけどね?とりあえずまぁはい、地面をぶち抜いてニョキっと、柴犬みたいなマシンヘッドが湧くわけですよ。既に登場の仕方がオブリビオンなんですよ。そいつがるこるをパクッと……ほわぁああああああい!?
「あ、これは操縦に当たって亜空間転移しているだけですからぁ」
ややっこしい移動方法すんなや!?
『わーおーーーんーーーーーー……』
ゆーっくり地面から這い出てくるそれは、二足二腕のキャバリア……いやモフモフ!もっふもふ!!柴犬式着ぐるみじゃねぇか!!マシン要素が顔にしかない!!
「わんわん、わおん」
やべぇ、るこるがなんか言ってるんだけど、キャバリアのスピーカー通して犬語翻訳されてるから何も伝わってこねぇ……ただ、外見からして分かることは。
「わおーん……」
とりあえず、もうアイツ一人でいいんじゃないかなって事だ。
「ええ……」
ほら、光翼を広げて上空から一斉展開した浮遊砲台による一方的蹂躙砲撃。仮にも正義の味方とは思えない『殺戮兵器るこるんY』の姿を初めて見たエン・ジャッカル(風来の旅人・f04461)氏もドン引きして……。
「あ、私がドン引きしたのはあちらのピーキーすぎる機体の方です」
何ィ!?
「ピーキーな機体は好きですけど、あくまでも最低限の基準を満たしてこその話なので、この機体……宇宙一高い棺桶と呼ばれそうですね……」
この量産型トリスタンにケチをつけるというのかね?文句は爆死してから言いたまえよ。
「私は相棒のアヌビス号が居ますので遠慮いたします。というか爆死してたら手遅れでは!?」
「色々問題がある機体のようですが、中には光る性能もあるようです。このままお蔵入りではもったいないでしょ?」
自前の機体エクアトゥールに『休暇中』の貼り紙をつけて、メンテナンスドックにぶち込んできた黒木・摩那(冥界の迷い子・f06233)が真っ白な装甲に真紅のラインが走る機体へ乗り込んでいくが、エンは首を振り。
「相棒の改造費を稼ぎたいのに、あの機体を借りて使い潰して、弁償することになったら本末転倒じゃないですか!」
大丈夫だよ、ちょっと国家予算級の請求書が届くだけだから。
「絶対桁がおかしいやつですよね!?あなたも、本当に乗って大丈夫ですか!?」
コクピットに納まった摩那にエンが青ざめた顔を向けるが、彼女はケロッとして。
「もしもの時は知り合いの邪神様に体で払うから大丈夫ですよ?」
「ひぇっ!?」
その発言にエンはあーるじうはち(意味深)な方向を想像するが、実際の所はネタ枠の犠牲になるだけだから安心安全健全なのでご安心ください。
「……その三拍子が入ったせいで不安になってきたんですが?」
怪訝な顔の摩那が機体を起動したところで、エンは奥歯を噛み。
「こんなドス黒い現場だったなんて……!」
この事件への参戦を割と後悔しているようだが、もう遅い。
「こうなったら一刻も速く片付けて、報酬だけもらって逃げなくては……いきますよ、アヌビス号!モードチェンジ・アーマーフォルム!」
エンの声を認識したアヌビス号は高く飛び上がると、車体を前後に大きく引き伸ばしてその中心にエンを取り込む。ライダーを取り込んだ二輪車はキャリパーから泥除けにかけての外装を分離させてその車輪を後方へ回し、エンジンとインジェクションが降下。キャリパーが五指を形成して両腕を形作るとインジェクションが左右に分離、スライドして獣の脚に似た細身の脚部と化す。エンジンと前輪、後輪を歯車のように直に接続したリアパーツは宇宙航行用のブースターと繋がりリアウィングへ。最後に機体全体が圧縮されてエンを完全に内部に収容すると、機体各部からターコイズの光が溢れる。
「さぁ、どこからでもかかってきてください!」
「俺は知っている。あの手のシリアス味のある方は大体犠牲者になるんだ……」
白兵戦闘機体ズィルバーンヤークトフントに搭乗しながらも、何故か戦陣の後方に位置取る涼風・穹(人間の探索者・f02404)。
「あんな浪漫仕様【ネタ】な機体を使う気にはなれん……つか見えないどこに飛ぶかも分からない攻撃をする味方なんて敵よりも性質が悪いわ。ブレードなら兎も角、そんなおバカ兵装を使う方がいれば即座にその機体よりも後方へ下がります」
と、実際に搭乗している摩那よりも後ろで身構えているわけだが。
「わんわんおー」
「どわぁああああ!?」
上空からるこるがアホみたいな絨毯爆撃仕掛けてるから、この戦場に安地なんてモノは存在しないんだ……。
「くっそぉ!結局こうなるのか……!」
変に引っ込んでいると流れ弾で殲滅されるため、穹も前に出ざるを得なくなったところで戦闘開始デース!
「なんですかその胡散臭い外人みたいなイントネーション!?」
ツッコミを入れつつ摩那が早速腕部ブレードを展開。ワイヤーを張り指を添えれば眼鏡をカチッと。
「うーん……何も映らない……とりあえず撃ってみてから考えますか。物理的防御無視とか性能はすごそうですから、使えれば便利そうなんですけど」
彼女の眼鏡は高性能センサーを搭載しており、不可視の矢も見えないかなーと期待したようだが、そこまで甘くはなかった。
「とりあえず使い方が分からないと話にならないので、えーい」
ポロン。弦を弾けば軽やかな音色が響き……。
「はっ!俺のネタセンスが囁く……!」
咄嗟に飛びのいた穹ことズィルバーンヤークトフントが一瞬前まで立っていた大地が消し飛んだ。
「あっぶねぇ!?頼むから使うなら確実に当てられる時だけにしてくれませんかねぇ!?」
「すみません、制御が難しいもので……でも、今ので原理は分かりました」
情報を学習したガリレオ(摩那の眼鏡)がレンズに予想される着弾点を表示。どうやらただの矢ではないようで。
「これ、狙った位置に音の砲弾を当てて共振現象を引き起こす兵器みたいですね。だから、機体全体を使って空気の振動を生み出すために中身がスカスカになっている、と……」
見えない矢の正体さえ掴めれば話は速い。予想着弾点を敵機に添えて弦を弾けば、装甲強度を無視して崩れ落ちる。
「振動で分子結合に刺激を与えて、バラバラに自壊させる……よくもまぁこんなものを……」
感心している摩那の後ろから、敵機が殴り掛かってきた。センサーのアラートにより回避した摩那であるが。
「速い……!」
外した瞬間に、空振りの慣性を踏み込みに変えて、続く二撃目のアッパーカット。上半身を逸らして躱したと思いきや、武骨な格闘機体は拳に引かれるように跳躍して横薙ぎの蹴りで追撃。受け流すように側転した摩那めがけて、身を捻った蹴り落としが降ってくるが倒れ込むようにいなし、背中で回転。脚を掴み返して横滑りするように投げ飛ばしてしまう。
「いや身軽!?そうか、機体の中身がなさ過ぎて機体重量が軽いんですね!?」
そらー、当たったらほぼ確実に死ぬもの。回避性能くらいはあるって。
「相手を見る限りでは、接近型でしょうか。迂闊に仕掛けたら反撃に遭いそうですが……」
敵機の機体すら足場にして、空中アクロバットしながら振動の矢で鉄粉の砂嵐を起こす摩那を横目に、アヌビス号ことエンは盾を構える。睨み合う敵と膠着状態に陥ったかと思われた、次の瞬間。
ボッ。
小さな音を残して敵機が既に眼前にある。その背には足跡の如き白煙が昇り。
「背部にブースター!?ですが!」
加速装置なら、アヌビス号にもある。振るわれる拳に飛び込むように急加速してすれ違い、地面スレスレを低空飛行する形で反転。再度盾を構えるが後方からアラート。
「くっ、性能はあちらが上、ということですか!」
振り向くより先に加速。ギリギリのところで届かなかった拳を伸ばしきった敵機も背部から火を噴き、アヌビス号の真後ろにぴったり張り付きながら姿勢を落として拳を握った。小爆発を伴う急加速、肉薄。拳に見せかけ上段回し蹴りがヘッドパーツを吹き飛ばそうと迫り。
「踏み込みが足りん!」
振り向きざまに蹴脚に盾を合わせて弾き飛ばし、崩した体勢から二段蹴りへ移行した敵機だが、今度はいなさず盾で殴り返すと逆手の盾を向け。
「そちらも後ろから殴り掛かって来ましたし、飛び道具は卑怯……なんて言いませんよね?」
ガガガガガガァン!!
「確かラウンズはあまり金がないと記憶しているんだけど、予算を無駄遣いできるような制度だから金欠なんじゃないのか……?」
アヌビス号がスクラップを生産する横をすり抜けて、ズィルバーンヤークトフントはその両手に小機関銃を生成。
「寧ろラウンズは滅んだ方が良いような気もしてきたんだけど、まあ上層部が変人だらけなだけで国民は真面だと信じて戦うとするか……」
引金を引けばばら撒かれる鉛弾。一発ずつの火力は低くとも、数の暴力で襲いかかってくる敵を相手にするなら弾幕ほど高率のいい物はない。景気よく弾丸をばら撒けばマガジンがすぐに空になるが。
「悪いな。俺に弾切れの二文字……三文字?はない!!」
マガジンを放棄した瞬間、撃ち込まれた弾と弾倉が消え、装填済みの弾倉が形成される。UC『贋作者』。その性能は『合計で』己の戦力相当の偽装兵器を生み出す……つまり。
「役目を終えた弾丸を削除して、新しい弾丸を生成してやれば撃ち放題ってな!」
しかし、敵とて馬鹿ではない。弾幕の合間を掻い潜り、接近する固体へ穹が銃口を向けた途端。
「おいおい冗談だろ
……!?」
音速で飛来するはずの弾幕を、『回避』したのだ。
「こいつ……いや、こいつだけじゃない、何機か明らかに性能がおかしい奴が……そうか、自己強化UC……!」
一撃で全てを殲滅できたなら警戒の必要はなかったが、機海戦術で波状攻撃を仕掛けられれば、撃破された仲間を見届けた敵が対応してくるのは至極当然の事。
「まずい……撤退する!」
囲まれる前に離脱を開始する穹だが、白兵戦に特化した加速装置にズィルバーンヤークトフントの性能では勝てるわけもなく……。
「振り切れない……やるしかないか!」
機体を翻し、腕を伸ばせば敵機は弾幕を回避するが……そもそも、白き機体の両手には何もなく。
「じゃぁな!!」
突如頭上に生成された手榴弾の雨により、追撃を試みた敵機は鉄屑と化すのだった。
「く……ネタ依頼のはずなのにネタ味が薄くないか
……!?」
と、思うだろう?ヘイ、るこるん。
「わふん?」
おめー、自己強化の継続みたいな事言ってたけど、使用アイテムを装備してなかったから認めねーからな。
「あおーん!?」
「ネタっていうよりドジッ娘プレじゃねぇか!!」
うるせー!とにかく次逝くぞゴラァ!!
「誤字!それともガチ!?」
大成功
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第2章 ボス戦
『武甲・飛翔数重』
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POW : 変剣
【超高速三次元機動状態】に変形し、自身の【受け流し技能】を代償に、自身の【攻撃回数と回避性能】を強化する。
SPD : 柔剣
【RX刀で攻撃を受け流し、超高速三次元機動】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【カウンターの一撃】で攻撃する。
WIZ : 剛剣
【受け流しや防御ごと叩き斬る斬撃】が命中した対象を切断する。
👑11
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「先兵では踏みにじられるのみ、か……」
襲撃が落ち着いたと思いきや、続いて姿を見せたのは鎧武者の如きキャバリア。
「我々はこの程度では止まらぬ。貴様等への対策、その試作品を搭載した我が身……そう易々と砕けると思うなよ……!」
明らかにネタ味の欠片もないキャバリアが湧き出してしまったが、きちんとネタ依頼なので細かい事は気にせずゴーしましょう。なお、『猟兵への対策』とやらをしている辺り、『以前の敗北』に対策を練っているようだが……?
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
結果的には問題無し、ですかねぇ?
【纓貙】を発動、クエーサービースト(以下QB)の一種族『マインドミナBVA』の複製を召喚し騎乗、融合しますねぇ。
これで、QB相当の体躯と『この体躯で動ける身体強化』、『無限に変化する外殻』を得られますから、外殻で『キャバリア同様の対毒装甲』を形成すれば、規模的にも『毒』は防げるでしょう。
形状は『キャバリア(犬種)の着ぐるみ』にしておきますぅ。
後は『祭礼の女神紋』で同様に巨大化した『FMS』のバリアで攻撃を塞ぎつつ、『FRS』『FSS』の[砲撃]と『FDS』の[爆撃]で、『変剣』による回避強化が意味をなさない十分な範囲ごと叩き潰しますねぇ。
暗闇の法廷の中、一筋の光が照らされる。被告人席に縛り付けられたるこるに向けて、『ソレ』は問うた。
「被告人、夢ヶ枝るこる。申し開きはあるか?」
「……反省はしていますぅ。でも、後悔はしていません!」
「よろしい、貴様の行動に有罪判決を下し、お説教部屋行を命ずる」
何がどうしてこうなったのか、ちょっとばかし時を巻き戻すとしよう。
「何やら明らかに雰囲気が異なる方が出てきましたねぇ」
漆黒の甲冑に手裏剣とも羽ともつかぬリアパーツを備えたキャバリアを前に、るこるは着物めいた衣装の袖をがさごそ……にゅーーー……っぽん。
「こういう時はクェーサービーストを召喚するのが一番確実でしょうかぁ?」
んなもん呼び出すんじゃねぇ!?というかおかしいでしょうそれぇ!?体積どうなってんのさぁ!?
「相手が何を仕掛けて来ようとも、その全てを無に帰せば問題はありません」
ドリルパンチみたいなキノコを生やしたトリュフめいたサムシングと融合し、さらに一体化したことでその上からワンコヘッドな着ぐるみを……カオス!既にビジュアルがカオスだよるこるん!?俺らにも表現力の限界ってもんがあるの分かってる!?これ記録する側の身にもなって!?
「さぁ、焼却処分の時間ですぅ……」
若干クエーサービーストに人格を持ってかれてない?セリフが悪魔臭いよ?
こっちの心配なんか知ったこっちゃねぇるこるは無数の浮遊砲台を展開するが……クエーサービーストの体格は小惑星級。つまり『最低で』五十メートルを超える事になる。そして桁がおかしい射程を持つ猟兵が、クエーサービーストとの戦闘時には間合いで不利になる可能性が示されている……速い話ね、アホみたいにでっかいのよ。それがまー時速六百キロとかで移動しながら無数の破壊光線をぶっ放すのよ。なんかもう、分かるでしょ?
「逃げも隠れも許しません……ここで滅んでくださいぃ」
世界はるこるレーザーの光に包まれた……。
「で、守るべき国家諸共消し炭にしてしまった、と。世の中デカけりゃいい、強けりゃいいってもんじゃないんだよマジで」
「だから反省はしていますぅ!」
「黙らっしゃい!骸骨ども、連れていけ!!」
「「え、このアマめっちゃ重いから嫌なんだけど」」
「重さを感じる肉もねぇくせに文句言うな!!」
渋々と言った体で二体の骸骨がるこるが縛られた椅子を持ち上げて、奥に向かってえっさほいさ……。
「豊乳女神様の加護は永遠ですぅ!私は何度でも繰り返しますよぉ!!」
だからなんで今回そんな悪役みたいなセリフ多いの!?とりあえず改めて本編行くぞ!!
大成功
🔵🔵🔵
涼風・穹
以前の敗北への対策って…
そんなものは常道を進んでくれる真っ当な方々にいえ
次々に新ネタを披露する非常識集団相手ならその台詞は負けフラグでしかないんだよ
……あ、わざわざ言うまでもないだろうけど、勿論猟兵だけではなくラウンズもその非常識集団だからな
そこ、自分だけは違うという顔をしているんじゃない
変態やら常識の代わりに超理論を詰め込んだようなキャラや出オチ感満載の機体のような異様に濃いものを次から次へと出してきていて何を今更…
まあ何と言うか相手の対策とやらの出番を作る為にもその辺で鉄屑になっている幽衛達を《最後の煌き》で再稼働させて攻撃させます
ネタキャラ対策なら自身もネタキャラになるしかないと知れ…!
黒木・摩那
浪漫仕様だの、棺桶だの、散々な言われようですね。
確かに装甲ないですが、動きは軽いし、攻撃は無敵だし、ツカエナイコトハ ナイデスヨ。
でも、今回は相手の機体性能が爆上がりしてるようですから、苦戦は必至。
こうなったら、トリスタンを使い熟してやります。
今度も接近戦機動特化っぽいですね。
当てられたら、機体はどうあれ死にそうです。
だったら、当てたら殺せる、この機体に賭けます。
相手機と距離を採って、不可視の矢を打ち込みます。
こんな危ない機体ですから、敵の最優先目標になるはず。
ならば、攻撃を誘導して、他の方に討たせるのもアリですね。
量産機って話だから、何台か壊してもいいでしょ?
耐久試験も必要ですよ。
エン・ジャッカル
あれ?これネタ依頼なんですよね?なんかシリアスで強そうな相手が来たんですが。
対策をしていると言っていますけど、すみません。これまで旅に出てて貴方と戦闘をしたことはないです…。
でも、猟兵に対してどのように対策をしていたのか気になるので、相手の出方に気を配りつつ影で盾などを形成して前衛に立って仲間たちの盾役、もしくは妨害役を務めます。
影で形成したと言っても硬度や重量はコピー先と同じように作れるので、そう易々と突破できない…はず!…元々鉄であろうと一刀両断できるなら意味ないけど!!
突破されたら相棒の装甲と言えとも危険なので、ブースターで緊急回避を試みます。修理費飛ぶからね。
「相棒の改造費のために!」
「あれ?これネタ依頼なんですよね?なんかシリアスで強そうな相手が来たんですが」
歴史が改竄されて戦闘前。例の黒い甲冑を前にエンが首を傾げる。
「以前の敗北への対策って……そんなものは常道を進んでくれる真っ当な方々にいえ。次々に新ネタを披露する非常識集団相手ならその台詞は負けフラグでしかないんだよ」
穹がこめかみを押さえるが、それってつまり猟兵は非常識集団って事に……。
「……あ、わざわざ言うまでもないだろうけど、勿論猟兵だけではなくラウンズもその非常識集団だからな」
おっと?この野郎、シレッとNPCも巻き込みやがったぞ?
「そこ、自分だけは違うという顔をしているんじゃない。変態やら常識の代わりに超理論を詰め込んだようなキャラや出オチ感満載の機体のような異様に濃いものを次から次へと出してきていて何を今更……」
仕方ないじゃない!どうせやるなら頭のネジ五、六十本は吹き飛んだピーキーなネタ依頼にしたいんだもん!!
「その結果が世界崩壊とか笑えないんだが……?」
大丈夫、今回の『大悪魔るこるエル』がやらかしたのは国家滅亡だからまだセーフ。
「もはや本末転倒じゃないか……って、なんで俺がツッコミに回ってるんだ!?」
俺が聞きたいよそんなもん!
「対策をしていると言っていますけど、すみません。これまで旅に出てて貴方と戦闘をしたことはないです……」
グダグダし始めた空気を察したのか、エンがツッコミに見せかけたボケをかます。
「え、今のどこにボケ要素が……?」
以前の敗北ってのは向こう視点の話で、お前は初見なのに「あなた何言ってるんですか?」みたいな面してる天然ボケやんけ。ようこそ、ネタ枠の沼へ……。
「意図しない形でネタ枠にされてしまいました!」
「理由はさておき、今回は相手の機体性能が爆上がりしてるようですから、苦戦は必至。こうなったら、トリスタンを使い熟してやります」
エンがショックを受ける傍ら、摩那は弦に指をかけて。
「今度も接近戦機動特化っぽいですね。当てられたら、機体はどうあれ死にそうです。だったら、当てたら殺せる、この機体に賭けます……浪漫仕様だの、棺桶だの、散々な言われようですが……確かに装甲ないですが、動きは軽いし、攻撃は無敵だし、ツカエナイコトハ ナイデスヨ」
やはり一撃も食らってはならないプレッシャーがあるのか、摩那がカタコトに!?
「当たれば物理耐久無効なんです、だったら遠くから撃ってればいいんですよ!!」
「ほう、トリスタンを持ち出したか……」
「えっ」
敵が機体名を知っていた事に驚いた摩那だが、そればかりか、相手は不可視の矢を避けて見せたではないか。
「そいつの飛び道具の正体は振動弾。原理を把握していれば着弾点に予測がつく……が、それをさせないのが貴殿だったはずだろう?腕が鈍ったか?」
「私を誰かと勘違いしている……?」
どうやら機体と本来のパイロットを知っているらしい敵の搭乗者に、摩那は思案に沈む。
「どうして地下帝国の方がラウンズの機体とパイロットを知っているんでしょうか……ッ!?」
考え込んでいる間に敵は目前。振るわれる刃を舞い散る木の葉のようにひらり、ふらり、振り回されるように、しかし確実に躱す摩那。
「この距離はマズいですね……」
だが、これほど近づかれては矢を放つことができない。殴り掛かっても構わないのだが、白兵戦をこなすには耐久性の低いトリスタンで近距離戦に特化した甲冑キャバリアに挑むのは、分が悪すぎる。
「離脱!」
テレポートによるショートジャンプ。回避し損ねて一撃を食らう前に大きく距離を取った摩那であったが。
「逃がさぬ」
「えーっ!?」
なんと、敵もテレポートして目の前に!
「運が悪かったな……小転移機構は私にも搭載されている……!」
振りかぶられる白刃。翻る剣閃。されど崩れ落ちたそれは……。
「何……?」
突如湧き出した漆黒の機体だった。斜めにずり落ちていく機体の後方から、トリスタンが不可視の矢を放てば甲冑キャバリアは回避しながら距離を取らざるを得ない。
「影で形成したと言っても硬度や重量はコピー先と同じように作れるので、そう易々と突破できない……はず!と、思っていた時期が私にもありました」
相棒の装甲の耐久性を見る意味でも、アヌビス号の複製体を構築したエン。それがまさかの一撃である。
「……元々鉄であろうと一刀両断できるなら意味ないけど!それでももう少し耐えられると思うじゃないですか!!」
気持ちは分かるが、あっちは端からキャバリア戦を想定して、金属を叩き斬ることを前提にしているんだもの。アヌビス号本体ならいざ知らず、影で作った偽物とあっては例え硬度が同じだろうとそらーぶった斬られる。あれだよ、牛肉は美味しく食べられるけど牛さんには轢き殺される的なあれだよ。
「説明が分かりにくいんですが!?」
「小賢しい真似を……」
何はともあれ、敵はエンをターゲットに見定めたらしい。一足で距離を詰め、盾を掻い潜るように横薙ぎの一閃。胴体を斬り飛ばそうと迫る!
「くっ、装甲一つでは貫通してくるのなら……!」
シールドガンで受け、同時に切り離す。アヌビス号の盾は分離機構を搭載しているのだが、その分離した盾と機体の腕部装甲の間に影がシールドガンの複製を構築。
「何枚も重ねて受けきるのみ!相棒の改造費の為にも、無駄な修理費は発生させたくありませんので!!」
「小癪なぁああああ!」
盾で瓦わりめいた芸当をすることになった敵機。始めこそ瞬く間に貫通させていたが、その両断記録はアヌビス号本体を前に、一枚足りない。一瞬動きが止まった隙にアヌビス号はブースターを起動、最後の盾を分離させながら敵を蹴り飛ばし、高速で緊急離脱していく。
「ちぃ……」
すぐさま追撃に入ろうとする敵機だが、センサーが妙なノイズを拾う。
ずり……ずり……
何かが這う音がする……振り向けば、先兵として散って逝った機体が地を這いながら迫ってくるではないか。
「ネタキャラ対策なら自身もネタキャラになるしかないと知れ……!」
「やってることがネタというよりホラーなのだが!?」
まさかの敵さんからツッコミ頂きましたー。穹のUCってのが遺棄された機体を動かすわけだが、そもそもその遺棄された機体ってのがさっき猟兵がぶっ壊した敵機なわけですよ。お前ら結構容赦なくやってたから装甲が吹っ飛んでたりするわけで……。
「なーに、ちょっとオーバーフレームしか残ってなくて新手のテケテケになってるだけだから大したことないって!」
十分酷いよ!むしろもう眠らせてやれよ!?
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
アルジェン・カーム
UC初手発動
(天より飛来する鴉型戦闘機
騎士達の都市国家ですか
聞けば一騎当千の方々がそろってるとか
城塞騎士としても憧れますね(現実を知らない終焉破壊者
「アルジェン!メルクリウスの気配がするよ!あ!ボクことプルートーについては七転十五起MSの「【憤怒の獣】秋の京都、朱に染まれ」を見ると分かりやすいよ!」(鴉の立体映像がポーズ
ぷっさんは何を言ってるのです…?
あ、攻撃衛星の砲撃に合わない速度で加速するときは低空でいきます(しゅた
【戦闘知識】
敵の動きと攻撃の癖を分析
僕達の対策を立てている…!戦術を尽くした相手は恐るべきですね!(尚このシリーズ初参加
「どうする?」
まずは全霊を尽くし挑みましょう
後続に情報を残すのも戦術です
英霊剣群展開同時発動
【弾幕】
銃撃で襲撃
貴方にぷっさんに教えてもらった戦闘機としての戦い方を示しましょう
【空中戦・オーラ防御・念動力】
念動障壁とオーラを重ねて戦闘機に纏わせ
超高速の全力全霊の体当たり!!
之こそが戦闘機としての戦い方と学んでます!
「………」(目をそらす鴉立体映像
カシム・ディーン
アドリブ歓迎
機神搭乗
「ご主人サマ!今日は帰ろう!」
なんでだよ!?
参上遅れたんだから一気にしばくぞっ!
「あばばばばばば…ぷぷぷっさんの気配がするのにー!」(ふるふる
なんか此奴今迄の対策立ててるっぽいな
「経験が生きたんだね☆」
ならその経験外の事をやるまでだ
【戦闘知識・情報収集・視力】
つかこの国狙われすぎというか騎士共は何してんだよ!?
あれか!?味方になったとたんに弱くなるスパ〇ボ仕様かよ!?
此奴は見せた覚えはねーはずだ…!
【属性攻撃・念動力】
UC発動
攻撃強化
各属性も強化
念動障壁も織り交ぜてバリア機能も強化
【弾幕・二回攻撃・切断・盗み攻撃・盗み】
後は状態異常でなぶり金目の物強奪開始!!
水島・可奈
なんか、苦労人っぽい感じがするね……ミスフルーテとかいうのは何してるんだか……レイクフィールドさん泣いていい。
というかもうラウンズの王が気になってきたぞ?
「王様も碌なもんじゃないんだよきっと♪」
言うな……頭痛くなりそうだ……
貴様らへの対策……?もしかしてなんか毒っぽい感じがするのって……
「可奈ちゃんが死んじゃう!早く私に乗って!」
自分に乗ってって言うのもなかなかパワーワードだなぁ。
とりあえずリビティナに乗りながら反射銃撃(キャバリアver.)を放っていく。
カウンター攻撃や受け流しとかがあっても最初からトリッキーなのを見極めるのは難しいでしょ!
……そういえばこいつの
知り合いいるのかな。
「なんか、苦労人っぽい感じがするね……ミスフルーテとかいうのは何してるんだか……レイクフィールドさん泣いていい。というかもうラウンズの王が気になってきたぞ?」
ジョワジョワジョワジョワ……無数の半壊したキャバリアに取り囲まれる敵機を観察していた水島・可奈(少女自由に夢幻を掴め・f01117)へ、愛機ことリビティナがにこっ。
「王様も碌なもんじゃないんだよきっと♪」
「言うな……頭痛くなりそうだ……」
ちなみに国王ことヴェイロンさんは既に登場しているぞ。そして案の定ロクでもない事をしていたぞ。
「……まさかの手遅れだったかぁ」
もうこの国ダメなんじゃないかなとか思い始めた辺りで、可奈が異臭に気づく。
「そういえば、さっき言ってた猟兵への対策って……?もしかしてなんか毒っぽい感じがするのって……」
「可奈ちゃんが死んじゃう!早く私に乗って!」ガシッ!
「自分に乗ってって言うのもなかなかパワーワードだなぁ。というか鷲掴みはやめて?握り潰されそうで結構怖いよ?」
問答無用でコクピットへぽーいされた可奈が改めてリビティナを起動。モニター越しに敵機を見つめれば、リビティナの腰部装甲が開いてアザレア色の銃が飛び出す。ハンドガンを片手で握り、それを逆の手で支えたリビティナの可奈がリンク。UCとして算出された弾丸ルートをリビティナが受け取り。
「カウンターや受け流しが得意でも、最初からトリッキーなのを見極めるのは難しいでしょ!」
「逃がさないぞっと♪」
撃ち出された弾丸は全て周囲のゾンビキャバリアに掠り、軌道を変える。甲冑キャバリアの周囲を取り囲み、一拍遅れて一斉に跳弾。全方位からの一斉射撃と化す。
「むぅ!?」
咄嗟に斬り捨てたものの、さすがに全ては捌き切れず一部被弾した敵機が有象無象のゾンビキャバリアに呑まれる様を見届けて、可奈は何かを感じてふと空を見る。
「……そういえばこいつの知り合い【神機】いるのかな」
どっちかってーと、後ろにいましたね。
「ご主人サマ!今日は帰ろう!」
「なんでだよ!?参上遅れたんだから一気にしばくぞっ!」
「あばばばばばば……ぷぷぷっさんの気配がするのにー!」
メルクリウスにインしたカシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)は愛機がビビってるのに問答無用で機体を前に進めてしまう。
「つかこの国狙われすぎというか騎士共は何してんだよ!?あれか!?味方になったとたんに弱くなるスパ ボ仕様かよ!?」
いやー、あと二回くらいはモルス(今回のラスボス)をネタ堕ちさせようと思ってたから長引いちゃってるんだよね……同じ中身でそろそろ飽きてきてるなら、次回辺り最終決戦でもやっちゃう?
「その辺って地の文から説明していい内容なのか!?」
「メルシー知ってる、こんな会話してる時点でご主人様は深淵にみられてて手遅れってやつだよね☆」
「不穏なことゆーな!!」
まぁお前らが地下帝国の正体に気づいているか否かで今後が変わるはずだから頑張ってねー……多分今回のはそれなりのヒントになるし。
「「ボソッとメタいこと言ったー!?」」
ツッコミの叫びをあげたカシムとメルシーだったが、こほんと咳払いを一つ。
「とりあえず今回の此奴、今迄の対策立ててるっぽいな」
「経験が生きたんだね☆」
「ならその経験外の事をやるまでだ」
と、地上で二人が意気込んでいるその上空。黒い機影が迫ってきていた。
「騎士達の都市国家ですか。聞けば一騎当千の方々がそろっているとか……城塞騎士としても憧れますね」
実際の中身が変人曲者揃いということを知らぬアルジェン・カーム(銀牙狼・f38896)。彼が王宮内にビシッと整列した騎士団の最奥で玉座に納まる凛々しい国王を想像していると、機体内にアラート。
「アルジェン!メルクリウスの気配がするよ!あ!ボクことプルートーについては蛇塚・レモンさんが案内してくれた「【憤怒の獣】秋の京都、朱に染まれ」って事件記録を見ると分かりやすいよ!」
メルシーの香り(?)を感知して若干ハイになってる鴉の立体映像が片翼を広げ、片翼を胸に、人間紳士の如く一礼。
「ぷっさんは何を言ってるのです……?」
「あ、ボクの事は気にしないで。『あちら』の邪神様にご挨拶しただけだから」
「あちら?邪神???」
こちらを認識していない……アルジェンはまだネタ堕ちしていないのか……彼が無事に帰れることを祈っておこう。さて、そんなわけで上空に鴉っぽい戦闘機がいる事など露知らず(メルシーはなんとなーく気づいてるっぽいけども)、カシムは八大元素の魔力を織り交ぜて、三重の魔力障壁を展開。その三枚のバリアがお互いに干渉して発生した魔力の圧を振りかざした大鎌、ハルペーに乗せて刃を研ぎ澄ます。
「此奴は見せた覚えはねーはずだ……!」
攻防一体にして初見のUC。ここまで条件が揃えば勝てない道理はない。
「速攻で仕留めて金目の物を頂いていく……!」
「ひゃっはー!盗賊タイムだー☆」
半壊したキャバリアに取り囲まれ身動きできない敵なれば、一振りで決着がつく……そのはずだった。
「笑止」
「ッ」
「……ご主人サマ?」
今回ばかりは、メルシーのセンサーより先にカシムの生存本能か、あるいは『死にぞこない』特有の直感が先に働いた。加速装置を逆噴射して急制動しながら地面を蹴り、後方宙返り。その直後を剣閃が駆け抜けていく。
「ほぅ、今のを避けるか」
遅れてゾンビキャバリアがまとめて消し飛び、刀に三重の光を纏わせた甲冑キャバリアの姿だけが残されている。
「え?え!?あいつの刀、ご主人サマと同じ反応がするよ!!」
「どうなってる……?見せた事もない能力を、コピーしてるのか
……!?」
「くくく……驚いたか?貴様らに倒されたモルスより生み出されたこの機構。その名も……」
バララララララ!おぉっとセリフの途中で上空から弾幕の雨だ!何も聞こえない!!
「貴方にぷっさんに教えてもらった戦闘機としての戦い方を示しましょう」
得物を頭上に掲げて防御態勢に入らざるを得ない敵めがけて、鴉を模した戦闘機は周囲に無数の剣を展開。下方のターゲットが何らかの障壁を展開している事を認識すると全ての刀を機首に集中させ高速回転。疑似削岩機として構え、エンジンをフルスロットルに。
「重力とブースター、二重の加速!更に剣の切っ先を収束することで衝突時の圧を一点集中!超高速の全力全霊の体当たり!!」
なぁ、プルートーさんよ?
「……」
オイコラ目ェ逸らすなや。こいつはまだネタ堕ちしてないから無事に帰そうって言ったばっかだよなぁ?
「ぼ、ボクは何も吹き込んでなんか……」
「之こそが戦闘機としての戦い方と学んでます!」
「……仕方なかったんだ!真っ黒な僕を見てカッコいいとか言ってくれるような人だったんだもの!高速で逃げ回りながら一方的に砲撃するなんて戦い方、言えるわけがなかった……正々堂々とした、カッコイイ戦い方しか教えられなかったんだ……!」
速攻で白状しやがるくらいにはプルートーにも良心が残っていたようだが、あっという間に機体は敵機と接触。凄まじい轟音を響かせて三重のバリアと高速回転する剣が鎬を削り、舞い散る火花が閃光と化し、周囲の視界を奪う。
ちなみに戦闘機の特攻は無駄に終わることも多いリスキーな戦い方です、良い子はマネしないでね。
「不味い……僕のバリアを複製しているんだとしたら、燃焼と凍結がぶつかり合って金属なんてあっという間にボロボロになるぞ……!」
「熱衝撃ってやつだね☆」
どこの誰だか見えていないが、とりあえず味方っぽい誰かさんの窮地を感じ、肉薄するメルクリウスだったが、パァン!何という事でしょう、目の前で敵機の頭蓋を弾丸が貫通!ラストアタックを横取りされてしまいました。
「いぇーい!お姉ちゃん大勝利ー!!」
「ほら、やっぱりお姉ちゃんに任せて安心でしょ?」
「「姉コンビ【可奈&リビティナ】ー!?」」
カシムとメルシーが叫んでる間に、拮抗が崩れたことでプルートーが落下!凄まじい衝撃と共に甲冑キャバリアは爆発四散!オシャカ!!
「しまった!奪うはずだった金目のものがッ!」
「あれ、あの機影って……」
濛々と立ち込める粉塵の向こうには……。
「いやぁあああああああ!?やっぱりぷっさんだぁああああ!?」
「メルクリウスゥウウウ!!あぁいたかったよぉおおおお!!今度こそぐちゃぐちゃのバラバラにして誰の手も届かない深淵の最奥に封印して僕だけの女神にしてあげるねぇええええ!!」
敵を倒した直後に仲間割れでも起こしそうなキャバリア共なのであった。
大成功
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第3章 ボス戦
『冥導神機『モルス』』
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POW : RXキャバリアソード『死の運命』
攻撃が命中した対象に【命中箇所から広がり続ける死の呪い】を付与し、レベルm半径内に対象がいる間、【生命力・エネルギー枯渇による衰弱の呪い】による追加攻撃を与え続ける。
SPD : 対生物戦殲滅機構『死の眠りの神』
レベル×100km/hで飛翔しながら、自身の【機体全身】から【生命力やエネルギーを奪う死の閃光】を放つ。
WIZ : 有機生命根絶機構『冥界への導き』
自身の【機体全身】から【死滅の波動】を放出し、戦場内全ての【キャバリアに乗らぬ有機生命の生命活動】を無力化する。ただし1日にレベル秒以上使用すると死ぬ。
👑11
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「あーあ……派手にやっちまって……なんか金目の物が残ってるといいんだけど……」
某盗賊が残骸を漁っていると、出てきたモノは。
「あれ、この紋章……」
「ラウンズの国旗だね☆」
「ちょっと待て、だとしたら僕たちが戦って来たのって……?」
盗賊が答えに行きつく前に、コーン……コーン……無機質な足音と共に、大地が割れ、一機のキャバリアが姿を見せる。その名も……。
『モルスー!?』
出会ったことがあるのか、元々知っていたのか、先に名前を叫ぶ猟兵達へ、額に『まーくつー』と書かれたモルスは剣を構える。
「また会ったな……此度の我は一味違うぞ……今度こそ貴様らを排除する……!」
なんかシリアスめいたアトモスフィアだが、ネタ依頼なので何も気にせず突っこもう!
※今回のモルスは猟兵に強化が発生した場合、同じ強化を獲得するようです。プレイングによる実力勝負か、あるいは敵が想定していない搦手が重要になるぞ!
藤崎・美雪
【WIZ】
アドリブ連携大惨事大歓迎
色々あって出遅れたのだが
まーたモルスさんですか
先日真っ当な(?)モルスさんとの交戦記録を拝見したが
あっちはおそらく機体スペック通りの強さだったらしい
…こっちは『まーくつぅ』な以上ネタだろうなぁ
一応、大真面目にミスフルーテ卿の開発した機体を借りようか
操縦の腕前…?(目逸らし)
とにかく、後ろに下がって弓とも琴ともつかぬ兵装を起動し「楽器演奏」で奏でて見えない矢発射
味方を巻き込んだらごめんね☆(てへぺろ)
後は外部スピーカーから「歌唱、優しさ」+指定UCの歌を流してモルスさんを弱体化させてやろう
死滅の波動はキャバリア搭乗中につき無効化できるはずだが…生身の人頑張れ♪
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
妙な所に連れていかれた気がしますが、気にせず参りましょう。
キャバリアの残骸から操縦席を『FTS』で回収し騎乗、『FGS』で重量を軽減しつつ『FAS』で飛行、『キャバリア騎乗』が条件となる状態を突破可能にした上で戦場上空に全力退避、『殲禍炎剣』の発動高度寸前で停止しますねぇ。
そして【炸楼】を発動、戦場に『IRBM』発射すると共に、私は斜め下方に全力離脱しますぅ。
『IRBM』自体が炸裂すれば十分な威力で叩けるでしょうし、サイズと速度で低位置でも『炎剣』が反応し戦場ごと焼いても目的は達成可能でしょう。
『死の運命』発動の為私に接近を試みても、僅かなずれで『炎剣』の餌食ですので。
エン・ジャッカル
あ、ありのまま今起こったことを説明します!ネタ依頼だと聞いて気楽に引き受けたら、やばそうなラスボスが出てきた。手違いだったとか打ち間違えちゃったとかそんなものじゃない…「騙して悪いが」の恐怖を味わいました…。
直感は言っている…あの剣をまともに受けてはいけないと…というわけで距離を取ってシールドガンで射撃するのが良さそうですね。…シールドガン?アッ!(一刀両断されたシールドガンを思い出した)
射撃も出来ない!受け流しなどの防御も出来ない!…こうなったからには接近戦仕掛けるしかないですね!泣けますよ!
Aマシンヘルムの危険察知機能を頼りに、必死に回避しながら格闘攻撃を仕掛けます。
「なんのぉぉぉ!!」
黒木・摩那
前はサーモンなモルスが一味違うとか言ってる……
ということは今度はマグロですかね。
大トロいいですね!
しかし、このトリスタン、地下帝国にはおなじみ?の機体のようです。
パイロットも有名人のようだし。
ということは、地下帝国はラウンズから追放された元ラウンズの人達ということですかね?
それはさぞかし恨み骨髄でしょう。
引き続きトリスタンで戦うとして、矢は相手に見切られてしまってます。
音は空気の振動で伝わるものですが、水の中では伝播速度が速くなります。
と、いうことは周囲に霧を作り出せば、相手のタイミングを外す攻撃ができそうです。
指定UCから【風の魔力】と【水の魔力】を使って、霧を作り、不可視の矢で戦います。
カシム・ディーン
モルスー!お前ふざけんなよ!
ゲットしてソウルブラザーかのろしにあげるつっただろう!?
何失敗させてくれてんだ!?(理不尽!
モンスターボールでゲットできる気安さでいけよ!
「そういえばラウンズの国旗があったけどこれって」
もしかして同じ国だったというか過去に地下に旅立った同じ系列の奴とかだったって奴か?
之だからラウンズは…!
「それよりぷっさんきてる!?メルシーばらばらにされるー!?」
息子はヤンデレストーカーとかてめーの家族禄でもねー!
つかいい加減お前ら何者だよ!
あれか?我らこそ真のラウンズとかほざく系か!?
同じ強化か…なら…リスクも背負うよなぁ?
「やだご主人サマ鬼畜…☆」
UC発動
【念動力・属性攻撃・弾幕】
念動光弾と凍結弾の弾幕展開して猛攻
【空中戦・二回攻撃・切断・盗み攻撃・盗み・浄化】
高速で飛び回りながら連続斬撃から武装諸々強奪
序にモルスのオブビリオンマシン化している部分の浄化を試みる
以前におめーを浄化した事があったんでな?
試してみるとすっか
いい加減乗り手も今度こそ引きずり出してやる!!
テラ・ウィンディア
「冥府の気配を感じてきてみたら…よりによってモルスだけじゃなくてメルクリウスにリビティナ様にプルートーまで!?テラ!おうち帰りましょう!」
いや流石に無理じゃねーかなー…
取り合えず強化系だと向こうのモルスも強化しちまうのか
なら…あれだな!
【戦闘知識】
周辺状況と特に斬撃の放たれた場所を細かく把握
【見切り・第六感・残像・空中機動・武器受け】
能力で強化されるなら…!技で対抗するのみだ!
飛び回り残像を残し絶対に攻撃の被弾を避ける!
「モルスの癖に厄介な能力持ってるんじゃないですよ!」
そういえば地下帝国の奴らって自己主張多いけど此奴らなんか妙にそこらへんは分かり辛いな?
「何か似たエンブレムがあるって事はもしかして…」
分かったぞ!この名探偵のテラがこの謎を解いたぞ!
ねっちゃんの名に懸けてな!
そう…彼奴は頭にまーくつーって書いてる!つまり!
ラウンズのライバルである「らうんず帝国」だ!!
「えー…」
らんすろっととかがうぇいんとか
あ、斬撃濃度高まったかな?
消えざる過去の刃発動だぞっ(斬斬斬斬斬斬斬斬!
アルジェン・カーム
(人型に変形
こら、ぷっさん
そういう事はいっちゃダメですよ(窘め
「はっ!?つ、ついテンション上がっちゃって!って…も、モルス君!モルス君じゃないか!?」
知ってるのです?格好いいですね(ほのぼの
「うん!ボクの部下だった人だよ!神機シリーズとしては若いボクにもきちんと部下として接してくれてね…癒しだったなぁ…他は…ヘカテとか…リビティナとか…武闘派女傑ばかりだったし…冥界って(頭痛)」
神々もまた色々と多くの対人関係があるものですねぇ
【戦闘知識】
敵の技能と動きを分析
どうやら僕達の能力強化を利用するのですか
では技で挑むとしましょう(真面目
僕はアルジェンと申します
そして我が相棒のプルートーさんです(挨拶大事
【念動力・弾幕】
念動光弾の弾幕をモルスに
「メルクリウスぅぅぅ!待っててねぇ!後でバラバラにして冥界スポット各所に飾るんだぁぁぁ!」
ぷっさんはあの方々が関わるとあれになりますね…(遠い目
【二回攻撃・切断】
UC発動
さて…モルスさんでしたね?
貴方方が齎す
悲劇の終焉…破壊します
猛攻開始
水島・可奈
(引き続きリビティナ騎乗中)
ラウンズの国旗?
…まさか、今私たちが見てるラウンズはネクストジェネレーションなラウンズで、地下帝国は実は古のラウンズだったとかそういう…?
「逆かもね?ほら、あそこに『まーくつー』とか書いてあるし。つまり向こうが第二世代なんだよ!」
いや早合点もどうかと思うけどなぁ。
「というかあれメルクリウスじゃねえか…チッ」
相変わらずメルシーには当たり悪いね…向こうにいるのは?
「お!ぷっさんじゃん!おひさー!」
切り替え早っ。
あ…モルス忘れてた。
「え?そんなのさっさと片付けて調査と交流だよ、ほら早く魔力回して!」
はいはい、今真の姿なれないから出力低いけどねっと!(ルクス・ブレイカー)
涼風・穹
……悪いけど、俺にとっては地下帝国の正体は本質的にはどうしようもない類の問題なんだよ
たとえラウンズの内乱であろうとオブリビオンが関わらなければ干渉すら出来ない俺がその正当性や統治について何かを言うのはおこがましいにも程がある
俺のグリモアはラウンズについての予知を見せないから出来る事と言えば精々がオブリビオンと戦うだけなんだし、せめてその中で少しはましな結果になるように足掻くだけさ
《最後の煌き》を発動
爆発四散した甲冑キャバリアの残骸も加わった新手のテケテケ軍団がモルスまーくつーに襲い掛かります
勿論友軍機でUCの対象になる機体にも最後の煌きを放つ機会を用意します
ついでにキャバリアで普通に攻撃します
「あ、ありのまま今起こったことを説明します!ネタ依頼だと聞いて気楽に引き受けたら、やばそうなラスボスが出てきた。手違いだったとか打ち間違えちゃったとかそんなものじゃない……『騙して悪いが』の恐怖を味わいました……」
そこはかとなく漂うシリアス臭に当てられてしまったのか、エンが震え声で時間停止されていたことが理解できない三下めいたムービングをかまし始めるが、安心して欲しい。この依頼はネタ依頼である。誰がなんと言おうとネタ依頼である!
「直感は言っている……あの剣をまともに受けてはいけないと……というわけで距離を取ってシールドガンで射撃するのが良さそうですね」
こっちが必死にネタ臭をパタパタ扇いで送り込んでるのに、気にも留めてくれないエンはアヌビス号の腕部にエネルギーを充填させ始めるが、『Lost』の警告を見て首を捻り。
「……シールドガン?アッ!」
ほわんほわんほわんジャカジャカー……(回想シーンを挟む時のBGM)
「ついさっき斬り捨てられたんでした!?」
そーね、金属をぶった斬ることを大前提にしている相手にガードして、追加したダミー諸共叩き斬られてましたね。
「射撃も出来ない!受け流しなどの防御も出来ない!……こうなったからには接近戦仕掛けるしかないですね!泣けますよ!」
HAHAHA、既に涙声じゃないかボーイ。何も怖がることなんてないさ、君に待ち受けているのは大爆発からの黒焦げアフロか、盛大に吹き飛ばされて夜空を彩るお星さまになるかのどちらかなんだから。
「どっちも嫌だから泣きそうなんですよー!!」
やはりネタ依頼に真っ当な人が来ると犠牲者になるんだなぁ……さーて、そろそろこいつもポーイしておくか。
「あーれー……」
謎空間から排出されたるこる。その頬には(お説教が)『済』の落書きがされている。
「妙な所に連れていかれた気がしますが、気にせず参りましょう」
気を取り直して、『カロリーはエナジー!』と書かれた手拭いで綺麗に落書きを落としてから、吸引力の変わらないただ一つの宝玉(六個ワンセット)でその辺のスクラップからコアユニットを引っぺがして、イン。中に入ると球体から光の翼が生えて空へと舞い上がっていく……此処だけ見たら昔の本に載っかってる天使の絵っぽいんだけどなぁ……台本(プレ)見た感じ、やることが新手の魔王なんだよなぁ……。
「この世の脅威すらも利用してこその猟兵ですぅ……」
ネタ依頼だから認めるけど、シリアス依頼でやったら洒落になってねぇから気をつけろよ?
「殲禍炎剣なんて、いかにも使ってくださいと言わんばかりのシステムを用意したこの世界が悪いんですぅ!」
やめろぉ!?世界そのものに喧嘩を売るんじゃない!!
なんてツッコミを入れている間に、るこるの周囲に巨大なミサイルが形成される。それが空間からニョキッてした瞬間からエンが被っているヘルメットの警告が鳴り止まない。
「え、ちょ、何ですかあれ……核弾頭!?」
「この高度で、この大きさの物体が発射されれば確実に暴走衛星のセンサーに引っかかりますぅ……つまり、避けても防いでも、この地上諸共敵を焼き払うことができる……私達の勝利ですぅ!」
なんという事でしょう、国が跡形もなく消し飛ぶとか味方の猟兵も消し炭になるとか、リスクマネジメントを一切度外視したジェノサイドアタックを仕掛けやがりました。
「なんで味方の方が敵より危険な事をするんですかぁああああ!!」
エンの絶叫もごもっともである……まぁ、ネタ依頼だからね、仕方ないネ☆
「こんな依頼引き受けるんじゃなかった……!」
アヌビス号の内部で頭を抱えるエンの横(の、機体の中)で、摩那は人差し指を頬に添えて思案顔。
「前はサーモンなモルスが一味違うとか言ってる……ということは、今度はマグロですかね。大トロいいですね!」
「残念だったな……此度は鮭である」
「そっかー……って、変わってなくないですか!?」
「それって今気にするべきところですか!?」
モルスと摩那の漫才(?)にツッコまざるを得ないエン……この依頼が終わるとき、彼の精神は原型を留めているのだろうか……。
「気にするべきところですよ!サーモン推しから一味って言われたら、サーモンマグロ論争の昨今、マグロに乗り換えたと思うじゃありませんか!こっちはもうマグロの口になってたんですよ!?」
「我を魚屋か何かと勘違いしていないか……?」
くっ!と拳を握る摩那にモルスはやれやれと首を振り。
「あーあー、諸君?ちょっとよろしいか?」
もう一機の量産型トリスタンが隊列に加わり、搭乗者こと藤崎・美雪(癒しの歌を奏でる歌姫・f06504)は頭上を指さすと。
「とりあえずアレが落ちてくる前に決着をつけないかね?」
アレってのはもちろん。
「うふふ……うふふふふ……」
もはや黒幕の風格を纏い始めたるこるが現在進行形で召喚してる中距離弾道ミサイルのこと。暴走衛星に撃たれたら地上は消し飛ぶし、それ抜きにしても国一つが簡単に滅ぶんで早めに終わらせてもらって、奴を強制送還して欲しいなーと思ってる邪神様でございます。
「……ちょっと待て、そこはあなたが止めてくれるところじゃないのか」
美雪よ、止めたいのは山々なんだけど、あれもダメこれもダメ言ってたらそれはそれでつまらないじゃない。
「面白さを優先したのか……仕方ないな」
「仕方ないんですか!?」
エンの叫びに、美雪は虚無の眼差しを向けて。
「『あちら側』を知ってしまうとな……余計な事を考えるだけ無駄だと、否応なしに理解してしまうんだ……」
愁いを帯びたため息を溢し、自分の頬を張った美雪はモルスへと向き直り。
「さて、色々あって出遅れたのだが、まーたモルスさんですか……先日真っ当な(?)モルスさんとの交戦記録を拝見したが、あっちはおそらく機体スペック通りの強さだったらしい……こっちは『まーくつぅ』な以上ネタだろうなぁ」
「ネタではない、どちらかと言えばシャリである。我らがサーモン……失礼、鮭をお勧めするには米と共に供するが最善との計算結果が出ていてな?」
「何がどうなってそんな計算をしたんだあなた達は!?」
最近ネタに染まりつつある気配がする美雪が場を繋いでいる間に、摩那は右手に水の、左手に風の魔力を纏うと両手を打ち鳴らし。
「拡散ッ!!」
微細な水滴となった水の魔力を戦場全体へと散らし、戦場を霧の町へと作り変えてしまった。
「音は空気の振動で伝わるものですが、水の中では伝播速度が速くなります。と、いうことは周囲に霧を作り出せば、相手のタイミングを外す攻撃もできるはずです」
「ついでに我々の姿も隠すことができる……あとは一方的に撃つだけだな」
「……えっ」
お気づき頂けただろうか。霧に覆われ視界不良の中、接近戦を仕掛けざるを得なくなったエンが近くにいるのに、摩那と美雪がトリスタンの弓を構えているという現状に。
「あの、お二人とも?狙撃の腕前の方は……」
「ご安心ください、私の眼鏡には霧の中でもきちんと的が見えています」
キリッと返事をしてくれる摩那に対して、美雪は機体の中でそっと目を逸らした後、片目を閉じて舌を出しながら後頭部に手を添えて。
「巻き込んだらごめんね☆」
「ちょっとぉおおお!?」
ほら、自称生真面目な美雪さんの貴重なテヘペロシーンだぞ、喜べよ。
「相棒の改造費を稼ぎに来てるのに、修理費がかさみそうな現状にこちらは気が気でないのですが!?」
大丈夫だって、もしもの時はちょっと怪しくない修理屋を紹介するから。
「それ大部分は信用できないってことですよね!?これ以上こんな戦場にいられるか!!私は早期決着を狙わせてもらいます!!」
アヌビス号の背部ブースターが青白い火花を吐き始め、機体全体の重心を落とす。わずかに浮遊した機体はブースターの火花を絞り。
「一筋の光明となり闇を切り開け、相棒!」
ボッ。音を残し、蹴り飛ばした大気が衝撃波と散って二つの加速装置から火を噴いた機体が戦場を駆ける。一足で眼前に踏み込んだ機体をモルスは見切り、刃を振るうがアヌビス号は振るわれる剣と同じ方向に滑り、振り切った瞬間に裏拳を叩き込みながらモルスの腕を跳ね上げ剣の下を掻い潜ると、顎を蹴り上げた。
一瞬浮遊した隙をついて摩那と美雪が振動の矢を放つ。的確にモルスを狙って放つ摩那に対して……。
「どこ狙ってるんですか!?」
「いやーすまない、楽器と同じ要領でいけると思ったんだがな!」
アヌビス号スレスレを掠めていく音の矢にエンは何度背筋が凍り付いたか分からない……が、そもそも美雪はモルスを狙っておらず。
「なに、音というものにはこういう使い方もあるのさ!」
「……む?」
美雪が外した振動の矢のクレーターから、歌声が響き始める……。
「音で生み出した矢だと聞いていたからな!私の歌声を織り交ぜておいた……さすがにこれは躱せまい!」
「剣が……重い
……!?」
武器と認識した物を封ずる美雪の歌声がモルスを包み、その手の剣が枷と化し、動きが止まったモルスめがけてカシムが叫ぶ。
「モルスー!お前ふざけんなよ!ゲットしてソウルブラザーかのろしにあげるつっただろう!?何失敗させてくれてんだ!?モン ターボールでゲットできる気安さでいけよ!」
ワオ、理不尽!!
「つかいい加減お前ら何者だよ!あれか?我らこそ真のラウンズとかほざく系か!?」
「否。我々は、かつてラウンズの……」
「それよりぷっさんきてる!?メルシーばらばらにされるー!?」
「息子はヤンデレストーカーとかてめーの家族禄でもねー!ていうかシレッと重要な返答シーンをぶった切るな!!」
ガクブルするメルシーにモルスの返答を遮断されてしまったカシムがツッコむと、メルシーはふと、先ほど見かけた物を思い返し。
「そういえば、さっき倒した敵の装甲にラウンズの国旗があったけどこれって……」
「もしかして同じ国だったというか、過去に地下に旅立った同じ系列の奴とかだったって奴か?」
「少し違うな、我々は……」
「コレだからラウンズは……!」
「えぇい貴様は話を聞く気があるのかないのかどちらなのだ!?」
感情が先走り、質問に答えようとするモルスの声を遮ってしまうカシムにオブリビオンマシンもプッツン!そらー怒るよ、問答無用で戦闘に持ち込んでもいいのに、わざわざ答えてやろうとしてんのに邪魔されるんだもの。で、そんな三人(?)の頭上では。
「いぃいいいいいやっふぅうううう!!バラバラが嫌ならズタズタにして冥界を彩るアートに仕立ててあげ……」
「こら、ぷっさん。そういう事はいっちゃダメですよ」
暴走気味のプルートーをたしなめつつ、アルジェンが操縦桿を捻り込むと二つに割れて左右へ分かれる。同時に鴉型戦闘機だったプルートーは鳥の脚を模しているのか、三本の爪のような尾翼を持つ二基のエンジンが後方へ伸びるようにスライド。機体下部へ降りると三本の爪は二本が後方へ反転し、中心の一本は跳ね上がるように畳まれた。更に装甲同士を繋いでいたジョイントが一度前方に外れたのち、後方に向かって食い込むようにしてずれ込んだことで足首が構築される。エンジンが下降したことでロックされていた主翼は弧を描く骨格と羽毛のようにも見える装甲に分離、装甲は下方へ滑り脚部を覆い、下半身が完成。
分離した主翼の骨格部分が反転、連結して羽毛装甲を固定していた無数の刃が等間隔に並ぶと機体側部が弾かれるように分離、装甲同士の間から腕が伸び、先端の断面から五指を射出させた。
鴉の頭となる機首が反転し、上半分が腰まで滑ると挙動を邪魔しないよう下を向き、禍々しいマシンヘッドが露わになる。後頭部に残されていた嘴の半分は更に左右に割れて悪魔染みた曲角と化し、変形時に吹き飛んだ搭載武装へ手を伸ばせば、ポールが伸びて槍へと変貌し……。
「冥皇神機プルートー、見参!」
「己が罪に穢れし輩よ……」
「「レーテーの川に沈むがいい!!」」
言い切ってから、プルートーがぽつり。
「……コレ、いる?」
「ほら、ぷっさんが落ち着いたじゃないですか。必要ですって。そんなことより、あちらの方をご存じなのですか?かっこいいですね」
ほのぼのするアルジェンにすっかり毒気というか、メルシーッ気を抜かれたプルートーは鴉ビジョンでにこー。
「うん!ボクの部下だった人だよ!神機シリーズとしては若いボクにもきちんと部下として接してくれてね……癒しだったなぁ……他は……ヘカテとか……リビティナとか……武闘派女傑ばかりだったし……冥界って……」
途中から虚無顔で頭を抱え始めたプルートーへ、アルジェンはふむふむほむん……。
「神々もまた色々と多くの対人関係があるものですねぇ」
そんなざっくり片付けていい内容かコレ?結構物騒な事いってるぞ?で、ここで問題になるのが……。
「冥府の気配を感じてきてみたら……よりによってモルスだけじゃなくてメルクリウスにリビティナ様にプルートーまで!?テラ!おうち帰りましょう!」
「いや流石に無理じゃねーかなー……」
今まさに話題になっていた脳筋女傑ことヘカテイア、及びそのパイロットテラ・ウィンディア(炎玉の竜騎士・f04499)が既に戦場に来ているって事かな……いやなんで来たの!?俺のキャパシティはもうゼロよ!?
「つべこべ言わずに仕事しなさいよ」
あ、はい、ヘカテママン怖い……と、我々大人組(?)のやり取りを他所にテラは首を捻り。
「取り合えず強化系だと向こうのモルスも強化しちまうのか。なら……あれだな!」
あれとは何ぞや?と見守っていると……。
「突撃!!」
まっすぐ行ったー!?なんか策があるんじゃなかったの!?
「能力で強化されるなら……!技で対抗するのみだ!」
「モルスの癖に厄介な能力持ってるんじゃないですよ!」
モルスの癖にって、彼(彼女?)が何をしたというのだろうか……あちらも人権ならぬキャバ権を持つ一機だというのに……。
「貴様とて頭スッカスカの戦闘兵器馬鹿だというのに、我を見下すんじゃない!」
「モルスの分際で言いましたね!?」
肉薄して睨み合ったかと思えば機体を傾け直角に曲がり、横薙ぎの一閃を躱しながらモルスを中心にして弧を描く軌道で地面を滑り様子を伺いつつ再度踏み込み、と見せかけ跳躍した背後を取ると同時に飛び出して、モルスのカメラに映らないヘカテイア。高速機動戦に持ち込んで白兵戦に移らせない作戦だな?
「そういえば地下帝国の奴らって自己主張多いけど此奴らなんか妙にそこらへんは分かり辛いな?」
「何か似たエンブレムがあるって事はもしかして……」
「分かったぞ!」
あれだけガクガクひょいひょいブオンブオン動き回るヘカテイアの中で、物凄い振り回され方をしているはずのテラがものともせずに疑問符を浮かべるという三半規管のぶっ壊れ具合を披露すると、ヘカテイアがメルクリウスの発言から拾った情報を提示。その瞬間、テラが操縦桿を叩き『解答権』と書かれた札がピンポーン☆
「この名探偵のテラがこの謎を解いたぞ!ねっちゃん【シル】の名に懸けてな!」
某魔砲少女系の姉はきっと、空の彼方で思っていることだろう。「私をこんなわけわかんない事件に巻き込まないで」と……。
「「今、お姉ちゃんって呼んだ!?」」
可奈とリビティナは引っ込んでろ!お前らの描写はもうちょい後だ!!
「そう……彼奴は頭にまーくつーって書いてる!つまり!」
途中の邪魔者も気にせず、テラが示した答えは……。
「ラウンズのライバルである『らうんず帝国』だ!!」
「えー……」
これにはヘカテイアも怪訝な顔。気が抜けすぎてブースターの出力が二割くらい落ち、モルスの剣先が一瞬掠りそうになってヒヤッとしたが持ち直したところで、テラは自分が知ってるなんかよく聞く騎士の名前を引っ張り出し。
「らんすろっととかがうぇいんとか、なんかそんなのだろ?」
「それはレイクフィールド卿とブライト卿の機体だな……あれもしばらく日の目を見ていない……」
「「あるの!?」」
モルスがどこか遠くを見つめる目でしみじみと呟いた為に、テラとヘカテイアもびっくり。まぁ、実際出番はこないだろうからな……。
「ラウンズの国旗?」
で、途中の姉引力に負けて突っ込んできてた可奈は、中途半端に聞こえて来た話から頭上に電球をピコン!何か閃いたようだが。
「まさか、今私たちが見てるラウンズはネクストジェネレーションなラウンズで、地下帝国は実は古のラウンズだったとかそういう……?」
「逆かもね?ほら、あそこに『まーくつー』とか書いてあるし。つまり向こうが第二世代なんだよ!」
「いや早合点もどうかと思うけどなぁ」
自分で世代の話を出しておいて、リビティナの捕捉に苦笑を浮かべる可奈であったが、動き回るヘカテイアにしびれを切らし、漁獲用の投網をぶつけて動きを封じると、ブンブン振り回して遠投したモルスが頷き。
「いかにも。我は以前破壊された機体である故に、純粋に二機目、という意味でまーくつー、でありゅぅ!?」
「モルスの癖に人を投げ飛ばすなんてマナーがなっていませんよ、マナーが!」
などと説教するヘカテイアだが、投げ飛ばされた先から帰ってくるなり人の頭を蹴り飛ばして、倒れたところをゲシゲシするのはいかがなものだろうか……。
「やることが派手だねぇ……というかあれメルクリウスじゃねえか……チッ」
「相変わらずメルシーには当たり悪いね……向こうにいるのは?」
ヘカテイアに苦笑してたかと思ったらメルシーを見るや否や真顔(っぽい雰囲気)になるリビティナに、可奈が見慣れない機体を示すと。
「お!ぷっさんじゃん!おひさー!」
「そ、その声は……ひぃ!リビティナァ!?」
プルートーは「ぷっさん」呼びを嫌がっていた気もしたが、こいつが原因か……。
「おや、ぷっさん。あちらもお知り合いですか?」
「知り合いも何も、今まさに話した冥界問題児のリビティナとヘカテイアだよ!うわぁああんメルクリウス助けてー!ついでにぶっ壊させてー!!」
「ついででやろうとすることが酷いんだよ!?」
「みんなフリーダムだなぁ……あ、モルス忘れてた」
冥界の同窓会の様相に、若干放置されかけていたモルスを可奈が見遣ると。
「ふはははは!おめーの寿命は残り三分!せいぜい生き延びて見せろやぁ!!」
カシムの持ち込んだひっどいUCにより、ある種の時限爆弾状態になっていた。
「まぁ、爆ぜるのは我じゃないし……逃げちゃえ」
「あ、ずりーぞてめー!!」
そりゃー逃げるよ、続々とやべー機体集まってきてるし、頭上には核ミサイルが浮いてるし、挙句の果てに戦ってる相手が自己再生するのをいいことに自爆攻撃なんか仕掛けてきたら、そりゃぁ誰だって逃げるよ。俺だって逃げる。
「いい加減乗り手も今度こそ引きずり出してやる!!まずはコアユニットの浄化からだ!!」
「浄化?消毒の間違いでしょう?」
リビティナさんは何をおっしゃいやがってるんですかね?
「そんなのさっさと片付けて調査と交流だよ、ほら早く魔力回して!」
「はいはい、今は真の姿になれないから出力低いけどねっと!」
モルスを雑菌か何かと勘違いしているのか、三角巾とエプロンをつけたリビティナが武器……ではなく、清掃用具を構えると可奈の魔力が掃除機に充填される。構えた機械から放たれる光の奔流がモルスを襲う!……いや吸わないんかい!?
「ぬぁああああ!?」
盛大に焼き払われるモルスをメルクリウスの鎌がシューッ!コアユニットを狙った鎌の一閃がエキサイティンッ!!スコーンッ!と『2番』のゲートにインしたモルスを追って、メルクリウスが急加速!真っ赤に染まって、いつもの三倍速いメルシーによるダイレクトアタック!!
「ご主人サマ、いけるよ!」
「食らえオブリビオンマシン!これこそが浄化の輝きだ……!」
「さて……モルスさんでしたね?貴方方が齎す悲劇の終焉【エンディング】……破壊します」
「ちょっと二、三百発くらい誤射るかもしれないけど、誤射は誤射だよね!敵の近くにいたメルクリウスが悪いよねッ!!」
「「ちょっと待ったー!?」」
これは酷い……カシムとメルシーが浄化を試みる反対側から、プルートーの凄まじい連撃が叩き込まれ、貫通した衝撃がメルクリウスを襲う!!
「あ、ご主人サマこれダメなやつ!」
「ちょっと痛いくらいは我慢しろメルシー!」
「そっちじゃなくて、このモルス、そもそも穢れてない……っていうか、精神を汚染されてる気配どころか、『生体反応がない』よ?」
「……は?」
オブリビオンマシンであれば、搭乗者の精神を穢しその思考を支配するものだが、それがないとは……なんて考えようとしたところで、カシムの耳を警告音が叩く。
「しまったもう三分経っ……」
チュドーーーン!!
「ぬあぁあああ!?だが、我はまだ終わら……」
「あ、斬撃濃度高まったかな?消えざる過去の刃発動だぞっ」
「ぬぅうううううん!?」
ひでぇ……メルシーの大爆発で吹き飛んだモルスへ、テラのUCによる今まで重ねて来た攻撃のおかわりが突き刺さり、滅多打ちどころの話じゃねぇ……。
「……悪いけど、俺にとっては地下帝国の正体は本質的にはどうしようもない類の問題なんだよ」
落ちてきて、べちょっと地面に叩きつけられたモルスを、穹はズィルバーンヤークトフントの中で見下ろして。
「たとえラウンズの内乱であろうと、オブリビオンが関わらなければ干渉すら出来ない俺がその正当性や統治について何かを言うのはおこがましいにも程がある。俺のグリモアはラウンズについての予知を見せないから、出来る事と言えば精々がオブリビオンと戦うだけなんだし、せめてその中で少しはましな結果になるように足掻くだけさ」
なんで今回、そんなシリアスフェイスなの?
「ネタ要素が足りないからだろうが……!」
俺もびっくりだよこんな展開になるなんてさぁ!!
「こうなりゃ自棄だ!者共やっちまえぇー!!」
穹の掛け声でさっき倒された甲冑キャバリアも復活!まぁ、粉々に粉砕されてたからゾンビどころか蠢くスクラップっていう新手の怪談みたいな代物になってしまっているわけなのだが。
「ちょ、待て待て待て、せめて普通にトドメを刺さぬか!?」
ワラワラ集まるスクラップ妖怪共に囲まれ、嫌な予感がし始めたモルス。対峙するズィルバーンヤークトフントは両手で剣を構えると。
「お前が夜空の一番星だ……地獄の一本ノック!!」
カッキィイイイン!!打ったー!!戦場外に向かってホームランッ!!
「……こんな終わり方で大丈夫か?」
大丈夫だ、問題しかない。
「オイコラ」
どいつもこいつもフリーダムすぎるんじゃい!!勝った!第三章、完!!
「ヒャッハー!次はメルクリウス、お前だぁああああ!!」
「いやちょっと待ってなんで依頼終了してるのにメルシー狙われてるのぉおおお!?」
メルシーとプルートーの鬼ごっこは、まだまだ続く……。
大成功
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