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超人プロレス! テニス界からの刺客!

#アスリートアース #超人プロレス #PoX


●グリモアベースにて
「……っし、だいたいこんなもんっスか。先輩がた、本日はお集まり頂き感謝っス!」
 グリモアベースの一角に現れた、いかにも体育会系と言った風情の、一人の女性。彼女は集まった猟兵を見回すと、元気よく大きな声で勢いよく頭を下げた。
「はじめまして。自分はアスリートアースのプロレスラー、焔・雷火(正義の闘魂ファイター・f39383)っつー者っス。最近猟兵になったばっかの若輩者っスけど、どうぞよろしくお願いするっスよ!」
 最近猟兵として目覚めたので、他の猟兵は皆先輩……と言うのが雷火の主張らしい。実際には雷火より後に猟兵に目覚めた者もいるかもしれないが、まあ、面倒なので全部先輩扱いである。
 彼女は決してバカではないが、大雑把な女であった。
 ……と、言うのはともかく。

「先日、超人プロレスがアスリートアースの公式競技に認可されたっス。自分が猟兵として目覚めたのも含めて、先輩がたの活躍の賜物っスね。ありがたい事っス!」
 だが、公式競技になったと言う事は、ダークリーガーからもより一層目を付けられるようになった、と言う事だ。
 ダークレスラー達を鍛える伝説の訓練施設『天空要塞デスリング』も出現し、超人プロレス界は最大の危機に晒されているのだ。
「っつー訳で今回は先輩がたに、超人プロレスの試合参戦依頼っス。先輩がたもこれまで参戦して来た『PoX』が、天空要塞デスリングからの殴り込みを受けてるっスよ!」
 この殴り込みに敗れれば、PoXのレスラーはデスリングに支配され、全員がダークレスラーとなってしまう。
 それを繰り返せば、いずれは全てのレスラーがダークレスラー化し、そしてダークレスラーが世界を支配する事になってしまうだろう。
「プロレスは世界征服の道具なんかじゃない。こんな事、絶対に許しておけない!」
 後輩モードからプロレスラーモードに切り替わり、正義の怒りを露わにする雷火。そして猟兵達を見回し、力強く拳を握る。
「本当はオレが自分でリングに上がりたいくらいだが……ここは先輩がたの力で、不届きなダークレスラーをとっちめてやってくれ!」

 デスリングからやって来たダークレスラーはすでに別団体を制圧し、そのレスラー達をダークレスラー『悪のルチャドール』に変えて傘下としている。
 超人プロレスの公式ルールでは、相手は1人ずつリングに上がるので、それらを1人ずつ倒していかなくてはならない。ルチャドールを全員倒せば、最終的にはボスを引きずり出す事が出来る、と言う訳だ。
「ルチャドールどもは、華麗な空中殺法を身上とし、さらに投げ技や関節技ジャベにも精通したなかなかの強敵だ。配下だからって油断しちゃあいけない」
 さらに悪のレスラーらしく、凶器や乱入なども積極的に使用してくる。もちろん反則だが、5カウント以内もしくはレフリーが見ていなければ許されるのがプロレスである。
 なお、勝負は原則として1対1タイマンではあるが、相手の同意を取り付ければタッグマッチ等も可能だ。

 ルチャドールを全員倒せば、今回の首謀者たるダークレスラーが姿を現す。
「今回のボスは『テニスのお嬢様』だ。なんでテニスプレイヤーがリングに、って? プロレスは万物に通ずるからな、優れたプロレスラーは優れたテニスプレイヤーとも言えるだろう。逆もまた然り、優れたテニスプレイヤーが優れたプロレスラーを兼ねる事も不思議じゃないのさ」
 テニスの技をプロレスに応用した彼女の実力は本物だ。その打撃はテニスボールのように変幻自在でありながら重く、プロレスラーの鍛えた肉体すらも破壊し得る。
 赤き蝶の幻影を見る程に華麗なサブミッションは、そのあまりの美しさに、呼吸すら忘れて絞め落とされてしまうと言う。
 彼女の完璧なテニスプロレスの前では、弱者は本気で闘う事すら許されない。通常、プロレスでは互いの全力を引き出して勝つ事が称賛されるが、あまりに格が違う場合はその差を見せつけて勝つのも、またプロレスだ。
 最強のお嬢様と対等なプロレスをしたければ、挑戦者もそれに相応しい『資格』を見せつけなければならない、と言う訳である。
「ま、そこは心配してないけどな。先輩がたなら、この最強のテニスプロレスラーにも立ち向かい……そして勝利出来るはずだ!」
 なお、お嬢様は右脚が義足だが、それが弱点とはならない。義足をハンデとしないため血の滲むような努力を重ねた彼女は、むしろ右脚への攻撃に対して非常に強い。迂闊に攻撃すれば、痛烈な返し技が帰って来るだろう。
 つまり『正々堂々闘うためには、相手の右脚を攻撃してはいけない』などと考える必要はない、と言う事だ。プライドの高いお嬢様も、そのような手加減を望まない。

「んで、このお嬢様を倒す事が出来れば、試合は勝利。ルチャドール達は元に戻り、お嬢様は消滅――しないんだよなぁ、これが」
 公式競技化した影響だろうか。なんと猟兵達は試合を通して、ダークレスラーと心を通わせる事が出来るようになった。
 試合に勝利してもダークレスラーは消滅せず、改心してくれるのだ。
「プロレスは憎しみ合い、殺し合うスポーツじゃない。試合が終わればノーサイド、勝者も敗者も、同じ試合を作り上げた仲間って訳だ!」
 試合後は改心したお嬢様の奢りで、打ち上げの焼肉にいく事になる。猟兵もPoXのレスラーもルチャドールに変えられていたレスラーも、全員奢りである。
 デスリングはどうやら、かなり金持ちな団体らしい。羨ましい限りである。

「人々に感動と闘魂を伝承するのが、プロレスラーの使命。デスリングのダークレスラーどもに、これ以上プロレスを汚させる訳にはいかねぇ」
 全ての説明を終えた雷火は、そう言って笑みを浮かべ、グッと拳を突き出した。
「正しいプロレスってのを、ダークレスラーに見せつけてくれ。観客を、世界を沸かせてやろうぜ!」

●プロレス×テニス=最強!?
「さあ、受けなさい……わたくしのスマッシュをっ!」
「っ、がはっ!?」
 細い左脚のどこに、そんな力が有ったのか。美しいカーブを描く回し蹴りから、テニスのスマッシュの如き強烈な踵落としが、PoXの巨漢レスラーをリングに叩き伏せる。
 失神した相手の頭を踏みつけにしながら、お嬢様は表情を曇らせ、嘆息を漏らした。
「どうやらこのリングにも、わたくしと対等にテニスを闘えるレスラーはいないようですわね」
「っ、まだだっ! まだ俺達は負けちゃいねぇ!」
 仲間の敗北とお嬢様の挑発に、激昂するPoXのレスラー達。それを冷たく一瞥したお嬢様はリングを降り、代わりに『悪のルチャドール』がリングに上がる。
「では、彼らを倒して見なさい。それが叶えば、またわたくしが相手をして差し上げますわ!」


一二三四五六
 テニスってなんだ。プロレスだ!

 ごきげんよう。年末年始はプロレスで。一二三四五六です。

 うちに新しいグリモア猟兵がやって来ました。なのでお披露目です。
 お披露目なので、珍しく依頼トップもグリモア猟兵です(だから今回の敵はどっちも山田さんの宿敵です)。
 雷火ともども、今後ともご贔屓によろしくお願いします。

 今回登場する団体・PoXは前にもシナリオで登場していますが、特に過去依頼を知る必要はありません。16歳以上で、プロレスに命を賭ける人間の超人レスラーであれば、年齢性別を問わず様々なレスラーがいます。ただしチャンピオンは不在のようです。猟兵が参加する場合は16歳未満でも問題ありません。
 過去依頼に参加された方は、過去依頼で絡んだレスラーとまた絡んでも構いません。もちろん、絡まなくても構いません。

 第一章では悪のルチャドールとのプロレスです。公式ルールやオープニングに書いてある通り、基本タイマンでの試合となります。タッグマッチなどは随時、相手の同意を取り付ければOKです。
 第二章はテニスのお嬢様です。テニスプレイヤーだけどプロレスします。ユーベルコードはテニスの物ですが、適時プロレス風にアレンジされます。

 プロレスなので、観客を沸かせれば勝ちです。盛り上がれば、ダークレスラーに試合としては敗北しても構いません(最終的には他の誰かが試合に勝ってくれるでしょう)。
 ただしファンがいてテレビで放映もされている試合ですので、人前で見せられないような、いかがわしい行為等は無しでお願いします。団体がつぶれてしまいますので。

 第三章はみんなで焼肉です。お嬢様、元ルチャドール、PoXのレスラーの他、雷火も顔を出します。彼ら彼女らと絡みたいと言う方は、プレイングにてお声がけを。
 もちろん、プレイングに特に記載がなければ、リプレイに登場する事はありません。PCが主役ですので、絡みたい方だけどうぞ。
 なお、焼肉ネタが一二三の別依頼と被ったのは、完全に偶然です。

 それでは、皆様のプレイングを楽しみにお待ちしています。
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第1章 集団戦 『悪のルチャドール』

POW   :    ダーティ・ウェポン
【凶器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    エリアルドライバー
掴んだ対象を【拘束したまま跳躍し、空中】属性の【ドライバー】で投げ飛ばす。敵の攻撃時等、いかなる状態でも掴めば発動可能。
WIZ   :    スーサイド・プレス
自身の攻撃ユーベルコードひとつを【フライングボディプレス】に宿し射出する。威力が2倍になるが、[フライングボディプレス]を迎撃して反射可能。

イラスト:nitaka

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シャーロット・キャロル
勝手知ったるなんとやら。PoXの皆さんとは超人プロレスに触れてからの付き合いですからね、無論ピンチなら助っ人としてリングに上がるまでです

ゼブラカラーのリングコスチュームに身を包んで早速リングイン!
ゴングが鳴ると共に試合開始です!

まずは逆水平チョップやエルボーといった小技を繰り出しつつ様子見。やはりルチャドールなだけに身のこなしは機敏ですね。
こちらが対応しきれないスピードで連撃を喰らってダウンしてしまうと相手がコーナーポストに登ってからのフライングボディプレス!

ですが私も負けてられません、起き上がると●アドバンテージマッスル発動!相手よりも上回ったパワーで空中に飛び上がって捕まえて反撃です!



「勝手知ったるなんとやら、です。PoXのピンチには駆けつけますよ!」
 長い付き合いとなった団体の危機に、ゼブラカラーのコスチュームで堂々とリングに上がるシャーロット・キャロル(マイティガール・f16392)。ルチャドールに真っ向から勝負を挑み、まずはチョップやエルボーを仕掛けていく。
「どんどんいきますっ!」
「ぐぅっ……やるなっ!」
 鍛えた身体から繰り出す打撃は、一発一発が重く力強い。だが相手も機敏な身のこなしで、こちらを巧みに撹乱して来る。
 次々と繰り出される空中殺法に翻弄され、次第にペースを握られてしまって。
「くっ、流石に速いっ……!」
「そちらもなかなか頑丈だな、だがっ!」
 必死に踏ん張り耐え続けるも、フライングニールキックでついに薙ぎ倒される。呻きと共にマットに倒れたこちらを見下ろし、コーナーに駆け上がる相手。
 そのまま最上段からの、フライングボディプレスが迫り――。
「まだっ……負けてられませんっ!」
「何っ!? がっ!?」
 だが、着弾よりも早く立ち上がると、ググッと筋肉を隆起させるシャーロット。パンプアップした肉体で相手を真っ向から受け止めると、アルゼンチンバックブリーカーで絞り上げる。
「どうですか、これが私のパワーですっ!」
「ぐ、ぉぉぉっっ……ノォォッ……!!」
 相手の身体も逞しいが、シャーロットの筋肉はそれ以上だ。グイグイと引き絞り、背骨に負荷をかけていく。
 それでも相手がギブアップを拒絶すれば、その場で小さく跳び上がり――。
「ふんっ!!」
「かはっ……!!」
 豪快なバーニングハンマーで、相手をマットに叩きつけ、リングを揺らす。完全に脱力した相手から、そのまま3カウント。
「これが私のパワーです!」
 立ち上がると、グッと腕を曲げて筋肉を誇示するシャーロット。パワフルな大技と派手な逆転に、会場から歓声が上がる。

大成功 🔵​🔵​🔵​

パトリシア・パープル
リングに上がる以上、コスチュームは必要よね?
とりあえず、ハロウィンの時に使ったアメコミヒーローコスでいいか
「現れたわね、ダークレスラー! このスカンク・レディが相手になるわよ!

リングに上がったら、相手を挑発
プロレスは『攻撃を敢えて受ける』のも美学よね?
まあ、相手の凶器攻撃に合わせて、こっちもUC使うけど

UCで量子存在になれば、量子的な攻撃以外は身体をすり抜けちゃうからいくらでも受けられるわ
そして、お返しに相手の身体や凶器を侵食して制御を乗っ取ってあげるってわけ

後は、制御を奪った相手の身体をコーナーポストにでもヘッドダイブさせておくわね
ピヨった相手は容赦なく【怪力】でリングの外へブン投げるわ



「現れたわね、ダークレスラー! このスカンク・レディが相手になるわよ!」
「ふん、小娘ごときが俺に勝てると思うなよ!」
 ハロウィンで用意したアメコミヒーローのコスチュームを纏い、リングに上がるパトリシア・パープル(スカンクレディ・f03038)。
 彼女の挑発に乗ったルチャドールはドロップキックで真っ直ぐに突っ込んで来るが、それを堂々と仁王立ちで受け止める。
「……ぬぉっ!?」
 ……いや、すり抜けた。自身を量子化したパトリシアには、一切の物理的干渉は通用しない。もちろん、プロレス技もだ。
「プロレスは、攻撃を敢えて受けるのも美学よね?」
「いや受けてないだろうそれは!」
 当然、ツッコまれた。と言うか観客も含めて総ツッコミだ。
 不思議そうな表情を浮かべるパトリシアだが、プロレスの受けの美学とは断じてそういう意味ではない。
「ええいっ、卑怯なっ……だが、負けるものかっ!」
「……ダークレスラーに卑怯って言われるのも、なんか変な感じね」
 何度も空中殺法を披露しては、その度にすり抜けて自爆するルチャドール。それでも立ち上がると何度も立ち上がり、さらには凶器を持ち出して。
「それじゃあ、これで」
「ぐあっ!?」
 だが、量子となったパトリシアはその椅子を侵食して操り、逆にルチャドールの頭に叩きつける。ついでにルチャドールも操ってコーナーに頭をぶつけさせると、ふらついた相手を場外にぶん投げた。
「ぬぉぉぉぉぉ……!!」
「はい、これで私の勝ち! ……でいいのよね?」
 一応、一人で自爆していく相手の姿は、ある種のコミカルプロレスとして盛り上がりはしたが。なんだかパトリシアよりも、相手への応援が多かった気がする。
「うーん。これで良かったのかしら……?」
 プロレスって難しいな、と首をひねるパトリシアであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

オリヴィア・ローゼンタール
邪悪に堕ちた者が改心する……
俄かには信じ難いですが、これがアスリートアースという世界なのですね
PoXの方々とは交流があったので助っ人に参戦

鮮やかな赤いブルマの体操服を身に纏い、リングイン
さぁ、いざ尋常に勝負です!

あくまで格闘技の勝負、魔法は用いない
【怪力】で手刀を叩き込んだり、【踏みつけ】による足技を駆使した試合運び

脚を掴まれれば逆さ吊りに拘束されて――この流れはパイルドライバー!
跳躍される前に力尽くで強引に拘束を【こじ開け】、逆さの体勢から太ももで【獣絞縛鎖】!
ギブアップするまでギリギリと首を締め上げる!(グラップル)

必殺技の応酬による逆転劇で観客を盛り上げます(パフォーマンス)



「邪悪に堕ちた者が改心する……これがアスリートアースという世界なのですね」
 ダーク化したアスリート達はともかく、オブリビオンが改心すると言うのは前代未聞。俄に信じられないと、驚きと感嘆を抱くオリヴィア・ローゼンタール(聖槍のクルースニク・f04296)。とはいえそれも、試合に勝てばの話だが。
 それにPoXとは交流も有る、手を貸さない理由はない。
「さぁ、いざ尋常に勝負です!」
「良いだろう。行くぞ!」
 鮮やかな赤ブルマも眩しい体操服姿で、堂々とルチャドールとぶつかり合うオリヴィア。逞しい肉体を持つ相手に対しても、恐れる事なく正面から激突する。
 激しいチョップ合戦から開幕し、力強い蹴り技による猛攻で相手を吹き飛ばし。だが相手はそのままロープに背を預け、勢いよくフライングボディアタックで飛び出してくる。
「ぐっ、やりますね……」
「ふんっ、そちらこそなっ!」
 オリヴィアは魔法を使う事なく、それに合わせてか相手も反則を使って来ない。真っ向からの激しいぶつかり合いに、歓声を上げる観客達。
 攻防の末、オリヴィアの蹴りが相手の頭部を捉え――いや、その寸前、足を捕まれ、逆さに持ち上げられる。
「良い勝負だった。だがこれで終わりだっ!」
「っ……そう、ですねっ!」
 これは相手の必殺技、エリアルドライバーのセットアップ。そう察したオリヴィアは即座に、ブルマから伸びた肉感的な太腿を相手の首に絡みつかせる。
「っ、何っ!? ……ぐぉっ!?」
「さあ、ギブアップですか!?」
 強烈な締め付けが、相手の呼吸を阻害する。相手は懸命に外そうとするが、太腿の柔らかさに反し、その拘束は強固だ。
「ぐっ……ギブアップ……だ!」
「ふぅ。ありがとうございました」
 ついに相手がタップすると、技を解くオリヴィア。必殺技の攻防を制した彼女に、観客は惜しみない歓声を送る。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ジェス・メレット
※外見は往年のドリー・ファンク・ジュニアっぽい感じです(ちょっと薄毛で老け顔)

・さてさて。相手はルードってやつだね……うん、受けて受けての逆転を念頭に置いての組み立てになるね。さあ、盛り上げようか。

・受けと攻めの比率は3:7くらい。ある程度引き込んで、関節技やポジションチェンジで流れを断っていく形だね。あとは隙あらば押さえ込んでスタミナを削っていこう。フォールを返すのは意外と疲れるんだよね。
・そうやって相手の体力と判断力を削って反則攻撃を誘い、エキサイトしすぎたところで剃刀投げで一発逆転だ。
押さえ込む時は両足を抱えてエビ固めでがっちりと。
押し切られるか逆転か、ヒリヒリするね!



「相手はルードってやつだね……さあ、盛り上げようか」
 ルチャドールを相手に、巧みなプロレスを演じるジェス・メレット(静かなる逆転ファイター・f39311)。
 元より中年なのに薄毛で老け顔と、容姿にいまいち華がない。ファイトスタイルも関節技やポジションチェンジを多用する物で、地味、と言われれば否定は出来ない。
 だが、花はなくとも実は有るとばかり、そのテクニックは本物だ。相手の派手な飛び技にも対応し、のらりくらりと術中に嵌めていく。
「ほら、フォールッ!」
「ぐっ、またかっ……!!」
 するりと相手を丸め込んでのフォール……カウントは2。この光景も、もう何度見た事か。派手に攻めているのは相手のはずなのに、肩で息をするのも相手の方だ。
「フォール返すのって、意外と疲れるんだよねぇ」
「はぁ、はぁ、ならばこれでどうだっ!!」
 すっかり彼のペースに呑まれて苛立つ相手は、場外の仲間に椅子をパスさせる。それを振り上げて襲いかかって来る相手に対し、逃げるのではなく逆に前へと踏み込んで。
「っ!? ぬぉっ!?」
「ほい、一丁あがり、っとっ!」
 相手の腰に抱きつき、その身体を軸にして回転。背後を取ってのバックドロップが、綺麗にその身体をマットに叩きつける。
「フォールっ!」
「ぐっ、ぬぉっ……!」
 そこから姿勢を変え、両足を抱えてのエビ固めフォール。カウント1、2……今度は、3つ目が叩かれた。
「く、くそぉ……」
「ふぅ。押し切れるか逆転か、なかなかヒリヒリする試合だったね!」
 悔しげにマットを叩く相手を見下ろし、額の汗を拭って見せるジェス。一見すれば最後まで地味、だが熟練の試合運びを見せつけた彼の試合には、主に年配の、目の肥えたベテラン観客から大きな歓声が向けられる。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ユーフィ・バウム
相手が悪のレスラーならば!
レスラーである真の姿で粉砕してみせましょう!

《不屈の蒼翼》を発動
リングインの際に
身を包むスモークが消えた時には蒼き鷹として参上ですわ
試合開始です!

元より受け切って逆転のスタイルです
牽制の掌打と蹴りくらいで、あとは
胸を張りしっかりと立ち相手の技を避けず、受けます

凶器攻撃には負傷するかも
しれませんが、
悪しき攻撃を受けきるのが我が本懐、
倒れても立ち上がります、反撃し力強くアピール!

さぁ今度は私の番ですわね!
必殺の投げを打ち込んで、
グロッキーとなったところを
ロープに振ってからの
怪力を生かしたラリアットで粉砕しましょうか!

駄目押しにヒップドロップを
落とし3カウントを奪いますわ!



「蒼き鷹、参上ですわ!」
 入場時に焚かれたスモークの中から、堂々と姿を現すユーフィ・バウム(セイヴァー・f14574)。
 いや、この姿はプロレスラー・蒼き鷹。彼女の真の姿である。
「相手が悪のレスラーならば! レスラーとして粉砕してみせましょう!」
「ふんっ、出来るもんならやってみやがれっ!」
 そんな蒼き鷹のスタイルは、徹底した受けだ。堂々と胸を張って仁王立ちし、相手の技をその身でひたすら受け止める。 強烈なドロップキックをその身で受け、息を詰まらせ呻きを零し。
「っ、ぐぅぅっっ……まだですわっ!!」
 そこでグッと踏ん張って耐えると、しっかりと蹴りを返す。散発的な掌打や蹴りばかりではあるが、負けないと言う所をアピールしていく。
「だったらこいつでどうだっ!?」
「っ、ぐっ、卑怯なっ……がっ!!」
 そんなしぶとい蒼き鷹をねじ伏せるべく、相手はパイプ椅子を持ち出した。ガツンと思いっきり殴りつけると、たまらずダウンし、さらに追い打ちで殴り付けられる。
「おら、どうだっ、こいつで……うぉっ!?」
「悪しき攻撃を受け切るのが……我が本懐、ですわ……!」
 だが、それでも蒼き鷹は不屈の闘志を見せる。受けきり、力強く立ち上がると、相手に組み付いて。
「いきますわよ、はああっ!」
「っ、ぐぅぅっ!?」
 そのままブレーンバスターで相手をリングに叩きつけ、そして跳ね起きロープに走る。相手はふらつきながら立ち上がり、そこへ――。
「粉砕しますわっ!」
「ぐあああっ!?」
 渾身のラリアットが炸裂し、ルチャドールはリングに叩き伏せられた。こちらと違って、相手は豪腕の威力に立ち上がれず。
「失礼っ♪」
「ぐぁっ!」
 その相手にダメ押しのヒップドロップを決めて、3カウントを奪っていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ミラン・アレイ
アドリブ大歓迎のR-15くらいまでならNGなし!
明るく元気が取り柄の脳筋ドラゴンガールだよー。

覆面ビキニメイドレスラーとして登場!
華奢な見た目に反してパワータイプだよ!
ルチャの空中殺法技を喰らい翻弄されつつ、ダメージ負いつつ受けの美学にこだわるね!
凶器でリングコスを切り裂かれ脱げそうになりつつ、押さえ込まれてマスクを剥ぎ取られるよ!ピンチだね!
敗色濃厚な場面からあえて隙を見せてのフライングボディプレスを誘うよ!
温存していた【怪力】で相手を受け止めてからの勢いを殺さず、UC【天衣極雷】で雷を全身に纏って渾身の「サンダーパワースラム」で相手をリングに叩きつけるね!
そのままフォールに持ち込むよ!



「むぅ、なかなかやるなっ……!」
「ふふっ、当然だよっ!」
 覆面ビキニメイドドラゴンガールレスラーと言う、なんとも属性過多な姿でリングに上がるミラン・アレイ(雷竜娘ドラゴンガール・f29182)。
 イロモノめいた見た目や華奢な肉体に反して、その試合内容は正々堂々のパワー系だ。真っ向から重い打撃を叩き込み、相手の肉体を揺らがせていく。
「ならばこれなら、どうだっ!」
「きゃあっ!?」
 だが、相手もスピードでこちらを撹乱し、空中殺法で翻弄して来る。プロレスらしく避けずに受け止めるものの、度重なる打撃にダウンを奪われて。
「くく、こういうのはどうだ?」
「えっ……ちょ、ちょっと、それは、違っ……きゃああっ!?」
 しかも凶器のハサミを使われ、ビキニを斬り裂かれてしまう。テレビ放映に配慮して脱げないようになってはいるが、際どさを増し、顔を赤くする。
 さらに抑え込まれ、マスク剥ぎを仕掛けられるピンチ。水着を抑えるのに必死で、抵抗出来ない。
「ふん、そろそろフィニッシュだっ!」
「っ……!」
 ダウンし、息の上がったミランを見ると、相手はコーナーに駆け上っていく。そこから跳び上がり、その肉体を見せつけながらの、フライングボディプレス。
 ふらつき立ち上がった所に、重い肉体が降り注ぐ。そのまま、押し潰され――。
「まだまだぁっ……!!」
「な、何っ!?」
 だがそこで相手を受け止め、両足を広げて踏みとどまって見せるミラン。驚く相手をそのまま、がっちりと抱え込む。
「フィニッシュするのは……こっちだよっ!」
「っ……がはぁっ!?」
 そのまま放電を伴うサンダーパワースラムで、思い切りマットに叩きつける。痺れた相手をそのまま抑え込めば、3カウント。
「どうだっ……っとと」
 立ち上がり、高々と腕を掲げて勝ち名乗りを上げ――ようとして、慌てて水着を抑えてリングを降りるミラン。

大成功 🔵​🔵​🔵​

露木・鬼燈
んー、つまりいつも通りプロレスをすればいい
そーゆーことだよね?
ふつーに相手をぶちのめせばいい感じに終わる
そーゆーことらしいので遠慮なくやれせてもらうですよ
まずは…悪のルチャドールです?
なるほどなー
相手が男となると興業的に魅せるプロレスの方向性は決まったのです!
激しい空中戦ってのがウケる気がするのです
幸い僕も空中戦の経験は豊富だからね
<颯駆之術>
まずは空中での打撃の応酬
投げ技へと繋ぐ高度な読み合い
そして最後は空中投げから続く複雑で華麗な関節技でフィニッシュ!
これは盛り上がると思うですよ?
凶器や乱入?
熟達の忍にして武芸者でもある僕には想定済みなこと
戦場はもっとひどいからね



「んー、つまりいつも通りプロレスをすればいい。そーゆーことだよね?」
 いかに超人プロレスが公式競技化してもやる事はいつもどおり、と気負わずリングに上がる露木・鬼燈(竜喰・f01316)。相手のルチャドールをじっと見つめ、観察する。
「なるほどなー。では魅せるプロレスの方向性は決まったのです!」
「ふんっ。お前如きに出来るかなっ!」
 ルチャドールはその逞しい身体で華麗に跳躍し、空中技で突っ込んでくる。それに合わせて鬼燈は、生体装甲を変形させ、高機動形態となって跳び――いや、飛び回って。
「僕も空中戦の経験は豊富だからね!」
「ぬ、ぬぅぅっ!?」
 プロレスの体裁を取るために、ロープを蹴ってその間を移動する鬼燈だが、実際には跳躍ではなく飛翔。比喩ではない、文字通りの空中戦だ。スピードにおいても空中での動きの精度においても、華麗にルチャドールの上を行く。
「ならばこれでどうだっ!」
「むっ!」
 とは言うものの、相手もただではやられない。飛び回るなら捕まえれば良いと、空中で鬼燈の身体を捕まえる。
 狙う技は、必殺のエリアルドライバー。鬼燈を脳天から、リングに串刺しにしようと。
「甘いのですっ!」
「な、何っ!? ……ぐはあっ!」
 そこで素早く体勢を入れ替え、空中で背後を取って腰を抱え込む。そこからの飯綱落としでリングに沈め、さらにグラウンドへと――。
「おっと。熟達の忍にして武芸者でもある僕には、それは想定済みですよ」
「むぅっ!?」
 その前にカットに入ろうとした乱入者を、しっかりと場外に蹴り落として。それから落ち着いて相手の関節を固め、複雑に絡んで四肢を同時に極めていく。
「ぐ、ぉぉぉぉ……ぎ、ギブっ、ギブアップっ……!」
「ふふーん、まずは勝利なのです!」
 その痛みに耐えきれず、慌てて叫ぶルチャドール。鬼燈は技を解き、堂々と胸を張って観客にアピールする。

大成功 🔵​🔵​🔵​

新田・にこたま
ミニパト(四輪装甲車)で会場に入場します。

リングの前までミニパトで乗りつけたら銃と盾を持った状態で降車しリングに上がり、右腕の機械化義体をアピールするように腕を掲げます。(その後、銃と盾は隅の方に一旦置きます。)

試合が始まったら敵の攻撃を喰らう前にUC発動。敵の動きを止めつつ審判には明後日の方向を見てもらい、その隙に13秒間、敵を持ち込んだ盾で殴りつけたりヒールで踏みつけたりします。(ヒールは炸裂もさせます)
13秒経ったら一旦解除し、また敵の攻撃の見せ場を作りますが、攻撃が当たる瞬間に再度発動。同じ段取りで今度は銃で撃ち抜きます。

これがサイバーザナドゥ流のプロレスなんでもありです。



「おやおや、警察がリングに出動とは。だが、ここじゃ法律は通用しないぜ!」
「法律、ですか。なるほど?」
 ミニパトでリングへと乗り付けた、新田・にこたま(普通の武装警官・f36679)。警官姿で機械化義体をアピールすると、ルチャドールと向き合っていく。
「ああ、警察の威光なんざリングじゃなんの意味もぎゃあ!?」
「そうでしょうか。通用しているようですが」
 そして試合開始早々、いきなりフラッシュを焚いて目潰しする。動けぬ相手に、持ち込んだライオットシールドによる殴打。なぎ倒した相手をヒールで踏みつけ、バンカーを炸裂させる。
 レフリーも目潰しされているので、反則裁定はない……が、あまりに無法。ダークレスラーである筈の相手が、めっちゃ引いてる。
「法律は通用しないんですよね?」
「いや、そうだけど……くそっ、調子に乗るんじゃねぇぞっ!」
 それでもなんとか目潰しから回復した相手は、めげずに掴みかかってくる。にこたまを捕まえ、持ち上げようと――した所に、再びのフラッシュ、響く炸裂音。
「ぐえっ!?」
「これがサイバーザナドゥ流のプロレスなんでもありです」
 今度のそれは、機関銃による射撃だ。確かにサイバーザナドゥではこんな感じかもしれないが、ここはアスリートアースである。
 超人プロレスラーなので筋肉でなんとか大怪我を防ぐが、当然のようにレフリーストップとなった。
「いや、流石にね? 凶器攻撃は5カウントまで有りって言っても限度がね?」
「むぅ……」
 一応、試合というより一種のショーとして、観客も納得したようではあるが。メインもこれだと困るからね、とPoXのレスラー達にまで念を押され、不服そうに唸るにこたまであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

メアリー・ベスレム
ふぅん?
その公式競技? になってめでたしめでたし、とはいかないのね
むしろこれからが本番って事かしら
いいじゃない、それってまだこの世界プロレスを楽しめるって事だもの!

いつもの調子でリングに上がり
メアリ、これでも経験豊富なの
だから知ってるわ
「投げ」も「関節」も相手を捕まえられなきゃ意味ないでしょう?
けど、あなたなんかにできるかしら!
そうわざとらしく調子に乗って得意げに
お尻を叩いて【誘惑】【挑発】しながら
【逃げ足】活かして立ち回る
無様な敵を振り回しながら
観客へ【パフォーマンス】だってしてあげる

充分場を盛り上げてから
攻撃に移ろうと足を止めたその瞬間
乱入してくるもう一人!
隙を突かれて拘束されて
凶器攻撃喰らってしまう

すぐに拘束は解けたけど
蹲ったところを攻め立てられる無様なアリス

……だけれど凶器が反則なら
そう長くは続かない筈だから
耐え切ってみせて反撃を
さっきみたいな玩具に頼らなきゃ満足に攻められないなんて
自分のモノ・・に自信がない証拠じゃない!
メアリは違うんだから、と自慢の【尻喰らえ】!



「ふぅん? その公式競技? になってめでたしめでたし、とはいかないのね」
 背景事情の方はさして興味はないが、まだまだこの世界プロレスを楽しめる、と言うのはメアリー・ベスレム(WONDERLAND L/REAPER・f24749)にとって嬉しい事だ。
 すっかりその魅力の虜となった彼女は、いつもの調子でリングに上がる。
「ふん、あんたみたいなチビが試合なんて出来るのか?」
「あら。メアリ、これでも経験豊富なの。だから知ってるわ、『投げ』も『関節』も、相手を捕まえられなきゃ意味ないでしょう?」
 小柄で幼いメアリーに対して、見下した様子で挑発して来るルチャドール。だが、挑発のお返しとばかりに大きなお尻を見せつけた彼女は、ふりふりと誘うように揺らし、ぺしぺしと叩いて見せて。
「けど、あなたなんかにできるかしら!」
「ちっ、言いやがったなっ、調子に乗るんじゃねぇ!」
 その挑発にすっかり逆上したルチャドールは、ゴングを待たず、こちらに掴みかかってくる。その腕をひらり、ひらりと回避して、リングの上を所狭しと逃げ回るメアリー。
 オウガからの逃走に比べれば、レスラーから逃げるのなんて簡単な事だ。追いかけるルチャドールの必死さに会場からは笑いも起こる。
「ぜぇ、ぜぇ、ちょ、ちょこまかと……」
「ふふん、無様ね! それじゃあそろそろ……」
 相手の息が上がれば、メアリーもそれを見下して笑ってやる。そしてそろそろ攻撃に転じようと、足を止め――た、その瞬間。
「おら、捕まえたぜ!」
「っ!? ちょ、ちょっと、何をっ!?」
 その身体を突然、羽交い締めにされてしまう。もちろん、対戦相手にではない。乱入して来た別のルチャドールにだ。
 目の前の相手には注意を払っていたが、リング外は無防備だった。なんて無様なアリスなの、と悔しげに唇を噛むメアリーの前で、対戦相手は、その手に竹刀を握りしめた。
「随分と、好き勝手してくれたじゃねぇか。オラァッ!」
「ぐぇっ!?」
 無防備なお腹をそれでガツンと突かれ、苦悶に呻いて唾液を零す。羽交い締めは外れるが、お腹を抑えて蹲ってしまい。
「オラ、オラッ、随分調子に乗ってくれたよなぁ!」
「うあっ、あっ……!!」
 さらにはその背中を殴り付けられる度に、口から唾液が飛び散る。漏れる呻きが打撃音にかき消され、舌を出して悶絶するメアリー。
 尻まで引っ叩かれれば赤い痕がつき、屈辱と痛みで涙が滲む。
「そこ、反則ですよ!」
「ちっ、良いじゃねぇか、固いこと言うなよ」
 そうして耐え続けていると、ようやくレフリーの制止が入る。何やら軽く口論するが、結局竹刀は没収されたようだ。
「まあ、もう要らねぇか。それじゃあそろそろトドメを……」
「ふん、玩具に頼らなきゃ満足に攻められないなんて、自分のモノ・・に自信がない証拠じゃない……」
 すでに勝った気でいるルチャドールに対し、だがメアリーは挑発を絶やさない。死に体と思っていた彼女の態度にカチンと来たルチャドールは、トドメを刺すべく飛びかかって来る、が。
「どうやらお仕置きが足りねぇようだな、この……ぶふぅっ!!?」
「お仕置きされるのはそっちよ!」
 そんな相手の顔面に喰らわせる、自慢のヒップアタック。椅子で叩かれてもしっかりと張りを保ったそこで、ガツン、と思いっきり殴り付けてやる。
「う、ぉ……ぐぶぅっ!」
「メアリはあなたとは違うんだから!! 思い知ったかしら!」
 よろめいた相手にさらにダメ押しと、叩き伏せ、ねじ伏せ、リングに押し潰す。そのまま座り込んで、ある種羨ましくもある体勢で、3カウント。
 もっとも、ルチャドールの方は、堪能する余裕もなく意識が飛んでいるが。その顔の上に座ったまま、堂々と胸を張るメアリー。

大成功 🔵​🔵​🔵​

草剪・ひかり
POW判定
即興連携、キャラ崩し、ピンチ、お色気描写等歓迎

全ての道はプロレスに通ず!
それに異種格闘技はプロレスラーの必修科目だからね

前座を相手にきっちりプロレスを魅せ、お嬢様に安心してリングに上がってもらおうね

女子としては大柄でスピードがあるようには見えないだろうから
序盤はしっかり相手の空中殺法を受けてピンチに陥る

中盤、目と体が慣れてきたら(という体裁で)パワーファイトで反撃開始

追い込まれた敵の凶器攻撃も真っ向受け止めたら
完璧なジャーマンスープレックスホールドで3カウント奪取!

なかなかの技の多彩さだけど、私を沈めるには「ちょっと」足りないね!

※なお、プロレス界の「ちょっと」は「全然」の意味だよ!



「全ての道はプロレスに通ず! それに異種格闘技はプロレスラーの必修科目だからね」
 自信満々にリングに上がり、ルチャドールと対峙する草剪・ひかり(次元を超えた絶対女帝・f00837)。
「前座は軽く蹴散らして、お嬢様に安心してリングに上がってもらうわよ」
「ふん、言うじゃないか!」
 女性としては大柄な身体を誇示して挑発すれば、相手はスピーディな空中殺法で攻めてくる。リング狭しと飛び回る相手に翻弄され、次々と技を叩き込まれてしまうひかり。
 こちらも技を返すが散発気味で、上手く流れを作れない。
「どうしたっ。口ほどにもないなっ!」
「くっ……!」
 ダウンを奪われ慌てて立ち上がるが、相手はそこに飛びつき、フランケンシュタイナーを仕掛けて来る。華麗な技で、ひかりをリングに沈めようと――。
「これでフィニッ……なっ!?」
「大分やってくれたね、でも……そろそろそっちの速さにも慣れて来たよっ!」
 それを、パワーボムで切り返すひかり。豪快な一撃だが、相手はダメージより驚きに目を見開いた。
「くっ、まさか俺をここまで泳がせ……」
「さあ、どうかなっ!」
 そこからは形勢逆転、ひかりのパワーファイトが炸裂する。相手を幾度となくリングに叩きつけ、空中殺法も真っ向から肉体で受け止め……追い詰められた相手はパイプ椅子を持ち出して来るが。
「んっ……そんなものっ!?」
「くぅっ!?」
 それすらも真っ向から受け止めたひかりは、相手がたじろいだ瞬間、背後に回り込む。そこから決めるのは、ジャーマンスープレックス……華麗な人間橋がリングにかかれば、当然の3カウントだ。
「なかなかの技の多彩さだけど、私を沈めるにはちょっと・・・・足りないね!」
「くっ……!」
 女王としての格を見せつけたひかりに、会場からは惜しみない歓声が向けられる。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アニカ・エドフェルト
テニスと、プロレスの、融合、ですか。
これは、放っては、おけません、ね。(ジョブ的に)
テニスプロレス…どんなものなのか、楽しみ、です。

さて、せっかくですから、さっき(オープニング)見せてもらった技、試してみましょう。
回し蹴りからの、踵落としで…きゃあっ!?
(掴まれてドライバーを喰らい。フォールは返す)

うーん、やっぱり、見ただけで、いきなりでは、“お嬢様”のようには、いきません、ね。体格も、違いすぎます、し。
でも、こっちは、実際に、受けられましたから、真似しちゃい、ます。
関節技などに、合わせる形で(なんなら受けてる途中でも)、掴んで、投げちゃいますっ



「テニスと、プロレスの、融合、ですか。これは、放っては、おけません、ね」
 アスリートアースの気風にすっかり馴染み、テニスプレイヤー兼プロレスラーとして活動するアニカ・エドフェルト(小さな小さな拳闘士見習い・f04762)。そんな彼女にとって、お嬢様のプロレスは興味津々だ。
「さて、せっかくですから……試してみましょう」
「むっ!?」
 先程顔見せでお嬢様が見せた技を、早速模倣してみようとルチャドールめがけて蹴りかかる。鋭いスライスカーブの回し蹴りから、渾身のスマッシュ――。
「はっ、効くかよっ!!」
「きゃあっ!?」
 が、その踵を受け止められ、そのままパイルドライバーで叩きつけられてしまう。脳天に撃ち込まれる衝撃に、ぐらっと意識が揺らぐアニカ。
「そら、フォールだっ!」
「……あっ、ダメです!」
 抑え込まれると慌てた様子で肩を上げ、カウントは2。相手が離れると、危ない所だったと胸を撫で下ろす。やはり見ただけでは、技の再現は難しい。
「“お嬢様”のようには、いきません、ね。体格も違いますし……」
 ひとまずは目の前の相手に集中しようと、気を引き締め直すアニカ。ルチャドールだって、決して侮れる相手ではない。無骨な姿に似合わぬ華麗な空中殺法に対し、こちらも天使の羽根をはばたかせ、応じていく。
「む、まずはその翼からもぎ取ってやろう!」
「きゃっ……!」
 そんなアニカを捉えるべく、タックルを仕掛けて来るルチャドール。関節技ジャベに捕らえようとその手を伸ばし、アニカの身体を押し倒そうとして来る。
「でも、こっちは、実際に、受けられましたから!」
「っ、何っ……ぐ、はぁっ……!?」
 だが、その突進の勢いを逆に利用しての、エリアルドライバー。掟破りの一撃でリングに沈め、3カウントを奪っていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カレン・クレイソン
SPD判定
即興連携、キャラ崩し、お色気描写等歓迎

「超人プロレス」がこの世界の流行り?
派手な闘いを魅せつつも、しっかりした下地が求められるとか
なかなか深いものを感じさせるわ

最初は相手が繰り出す下っ端を片付けないといけないのね
まぁ門番とか露払いを片付けついでに、もう少しプロレスに慣れておきましょ

私は空中戦が主戦場だけど、地に足を付けた組み技もイケるのよ
相手の土俵(リング?)で真っ向勝負

グラウンドでの激しいバック、腕、脚の取り合いから、徐々に高さと速さを増す空中戦へ移行

相手の必殺ドライバーをきっちり受け止めて魅せてから
華麗なムーンサルトプレスをお見舞いしましょ
美熟女のボディで圧殺された気分はいかが?



「派手な闘いを魅せつつも、しっかりした下地が求められるとか……なかなか深いわね」
 超人プロレスに興味津々の様子でリングに上がり、ルチャドールと対峙するカレン・クレイソン(神に愛された格闘天女・f38954)。
「まずは露払いを片付けつつ、もう少しプロレスに慣れておきましょ」
「逆にお前を片付けてやるっ!」
 余裕に満ちた彼女の態度を挑発と受け取った相手は、真っ向からこちらに掴みかかってくる。体格では明らかに不利な勝負だが、それを補う歴戦のテクニック。。
「私は空中戦が主戦場だけど、地に足を付けた組み技もイケるのよっ!」
「むぅっ、やるなっ……」
 関節技ジャベを狙う相手との、グラウンドの攻防。腕を取り、足を取られ、目まぐるしく攻守が交代する。
 ルチャドールの土俵リングでの技術戦。そこから客席の盛り上がりと自分たちの興奮に合わせ、徐々に闘いの高度を上げていく。
「ほら、いくわよっ!」
「ぐぅぅっ……なんのっ!」
 ド派手な空中殺法の激突。2人華麗に舞う度に、歓声が上がる。だがその激しい攻防の末、押し切られ、持ち上げられて。
「これで、沈めっ!」
「っ……かはっ!!」
 跳躍してのエリアルドライバーで、脳天から串刺しにされて力なく倒れ込む。覆いかぶさられカウント1、2――。
「まだまだっ!!」
「なっ……!」
 そのフォールを返したカレンは、動揺する相手をアームホイップで掬い投げる。相手が倒れている間にコーナーポストに駆け昇り、最上段からの跳躍。
「さあ、今度はこっちの番よっ!」
「かはっ……!!」
 炸裂するのは、リング上に月を描く、華麗なムーンサルトプレス。豊満な肉体で相手を圧殺し、そのまま3カウントを奪い取る。
「ふふっ、美熟女のボディで圧殺された気分はいかが?」
「くっ……」
 相手の胸板に豊かな胸を乗せたまま、堂々と勝ち誇るカレン。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リカルド・マスケラス
【PoX】なら,身体を借りる相手は決まってるっすね
「蓮,いけるっすか? ちゃんと鍛えてたっすか?」
以前にも組んだイケメンレスラーと一緒に戦うっすよ!

「自分に空中戦を挑むとは,いい度胸っすね!」
【ロープワーク】でリングロープの反動を利用しての空中技の応酬っすよ!
相手がエリアルドライバーを使ってきたのであれば,自分もUCを使っての空中投げで返す
「さあ,ここからが自分の新技っす!」
そのままの勢いでロープを蹴って加速しつつ,すれ違いざまにキックやチョップを加えて倒れる暇も与えない連撃を重ねてゆく
「これが研鑽を重ねたルチャの真髄っす。さ、アンタも戻ってくるっすよ」
最後にはダークレスラーにそう呼びかける



『蓮、いけるっすか? ちゃんと鍛えてたっすか?』
「当然。そっちこそ、鈍っちゃいないよね?」
 PoXで以前も共闘したイケメンレスラーの蓮に、ヒーローマスクとして装着されるリカルド・マスケラス(ちょこっとチャラいお助けヒーロー・f12160)。ルチャドールと華麗な空中技の応酬を繰り広げる。
『自分に空中戦を挑むとは、いい度胸っすね!』
「むぅ、お前こそやるじゃないかっ!」
 逞しい身体が体重など感じさせないように、跳躍で相手の上を行き、リングに叩き落とす。
 今回リングに上がった猟兵の中でも、彼は特にルチャをファイトスタイルとしている。相手の技もなかなか鋭いが、ルチャドール同士の勝負に遅れは取れない。
「ぐぅっ……ならばこれでどうだっ!」
『うぉっ!? 来たっすね!? 』
 スピードと跳躍力では勝てぬと見たルチャドールは、こちらを捕まえ跳躍する。必殺のエリアルドライバー……喰らえば流石にKOは必至。
『けど甘いっすっ!』
「なっ……ぬああっ!?」
 だが、相手の頭に脚を絡めたリカルドは、そのままホイップして相手を放り投げる。自身はトップロープに着地し、蹴っての加速。
「さあ、ここからが自分の新技――自由の光Luz en libertadっす!」
「ぐ、ぉぉぉっっ……!!」
 重力の軛から離れた身体が、華麗に宙を舞い、連撃を叩き込む。チョップ、蹴り、頭突きと、倒れる暇も与えぬコンビネーション。
 その締めにクリストを極め、身体を絞り上げる。
「これが研鑽を重ねたルチャの真髄っす。さ、アンタも戻ってくるっすよ」
「ぐっ、ぎ、ギブアップ……だが、そのルチャでお嬢様に勝てるかな……?」
 負けを認めるルチャドール。だが、彼らがダーク化から解放されるのは、ボスを倒してからだ。
 ギブアップを受け入れて技を解いた彼を、リングサイドのお嬢様がじっと見つめる。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『テニスのお嬢様』

POW   :    ホーネットスティング
【テニスボール】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
SPD   :    スカーレットパピヨン
【テニスラケット】から、戦場全体に「敵味方を識別する【無数の赤き蝶の幻影】」を放ち、ダメージと【呼吸不能】の状態異常を与える。
WIZ   :    美しき守護天使
対象に【美しき守護天使】の幻影を纏わせる。対象を見て【僅かでも勝てるかどうかの疑念】を感じた者は、克服するまでユーベルコード使用不可。

イラスト:条夢

👑11
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「見事ですわ。このリングに相手がいない、と言う評価は、撤回させて頂きましょう」
 ルチャドールとの試合に、見事勝利した猟兵達。すると、リングサイドで観戦していたお嬢様が、リングに上がってくる。
 白いシャツにスカート、アンダースコートのシンプルなリングコスチュームを身に纏った、縦ロールのテニスプレイヤー。右脚の義足が目を引くものの、それをハンデとは思わせぬ完璧な所作。
 彼女は堂々とリング中央に立つと、猟兵達を見据える。
「ですが、このわたくしは最強のテニスプレイヤー、故に最強のプロレスラー。あなた方に勝ち目はありませんわ」
 何故そういう理論になるのか――と言うツッコミは、この場では無粋だ。何よりこのお嬢様の所作には、その言葉を飲み込ませる程のカリスマがある。
 己の肉体をテニスラケットに、四肢をテニスボールに見立てた最強のテニスプレイヤーは、リングの上でも遺憾なく力を発揮できるのだ。
「それでもわたくしに挑むと言うのなら、リングに上がっていらっしゃい。お相手致しますわ!」
 縦ロールを堂々と靡かせ、宣言するお嬢様。彼女を打ち破らぬ限り、この試合は勝利したとは言えないだろう。
 さあ、メインイベントが始まる。見事、勝利を掴み取るのだ!
リカルド・マスケラス
「なるほど。彼女のリングもテニスコートも一緒ってことっすかね〜」
再び蓮の体を借りて戦うっすよ

UCで加齢にリングインしながら強襲!不発でも問題ない。リングに攻撃が誤爆するとともに舞わせる花吹雪
「ここからがショータイムっすよ!」
相手が守護天使を出す前に先にリングを沸かせて自身を強化するっすよ
「蝶のように舞い、蜂のように刺す。テニスプレイヤーだけのものじゃあないんすよ!」
とにかく派手に飛んで観客を沸かせる試合運びで戦うっすよ!
「観客を沸かせてこそのプロレスっす。アンタには見えるっすか?みんながこっちに夢中な様を」
最終的には勝負を楽しめて、周りを楽しませられればヨシっすかね。お嬢様の心に何か残せれば



『なるほど。彼女にとっては、リングもテニスコートも一緒ってことっすかね~』
 ルチャドールとしてお嬢様の言葉に理解を示し、引き続き蓮の身体を借りて笑みを浮かべるリカルド・マスケラス(ちょこっとチャラいお助けヒーロー・f12160)。
 すぐさまトップロープに飛び乗ると、サイルキックで強襲を仕掛ける。
「むっ……!?」
『ここからがショータイムっすよ!』
 その蹴りは回避され――というより『避けた方が盛り上がる』と判断され、不発に終わる。だが、それによってリング中央に両足から着地すれば、華やかなリングインに沸き立つ会場。
 お嬢様の風格に気圧されていた会場の空気を、一気にこちら側に引き戻す。
「ふっ、やりますわね。わたくしと闘う価値があると認めますわ!」
「それは光栄。そっちこそ楽しませてくれそうっすねっ!」
 そのまま畳み掛けるように、華麗な空中殺法の連続。お嬢様はそれを真っ向から受け止めて来る。踏み止まり、時には倒れ、そして立ち上がっての反撃。
「蝶のように舞い、蜂のように刺す。テニスプレイヤーだけのものじゃあないんすよ!」
「あら、飛び回るボールを叩き落とすのは、テニスプレイヤーの得意技でしてよっ!」
 逆にお嬢様の鋭い蹴りに、時に撃ち落とされて、リングに這わされて。だがその度に跳ね起きて、止まる事なく飛び回るリカルド。
 瞬きの暇すらない激しい攻防に、会場はすっかり沸き立って。
「いくっすよっ!」
「っ、がっ……!!」
 最終的にはリカルドのムーンサルトアタックが、お嬢様をリングにねじ伏せた。そのままフォール――カウントは2。
「と、自分の出番はこんなトコっすかね」
「ふっ、楽しめましたわ……ですがわたくしはまだまだっ!」
 会場を最大限に温めると言う一番手の役目を最大限に果たしたリカルド。観客の歓声を浴びながら、次の選手へと交代していく。

大成功 🔵​🔵​🔵​

死絡・送
POW
アドリブOK
ノーブルスーツに身を包み、ノーブルバットに変身して参上。
「白いマットは我が宮廷、残虐ファイトのチャンピオン! ノーブルバットが相手がお相手を務めよう!」
 口上と名乗りを上げ、リングイン。
相手がテニスボールを飛ばしたりラケットによるユーベルコードで攻撃して来るなら錨型の武器のノーブルアンカーを盾に念動力とジャストガードの組み合わせで軌道を逸らして防御。
攻撃は素手でプロレス技、蹴りは相手の腰や膝の後ろを蹴る。
手技の打撃は手刀は脇腹や側頭部、掌打は顎や腹で抜き手は首筋。
関節技はアームロックとキャメルクラッチ。
投げはパワーボム。 最後はユーベルコードのノーブルフォールを使う。



「っ、何者っ!?」
 突如としてコーナー最上段に現れる、蝙蝠を模したのヒーロー。お嬢様が気づいて誰何すれば、死絡・送(ノーブルバット・f00528)は高らかに名乗りを上げる。
「白いマットは我が宮廷。残虐ファイトのチャンピオン! ノーブルバットが相手がお相手を務めよう!」
「面白いですわね。よろしくてよ、受けて立ちますわっ!」
 リングに降り立った蝙蝠に笑みを浮かべ、お嬢様は鋭く左脚で蹴りかかって来る。己の肉体をテニスラケットに、脚をテニスボールに見立てた、鋭い蹴りの連打。
 それを送は、いやバットは、巧みに肉体で受け流す。密かに念動力を交えてダメージを抑えつつ、こちらからも蹴りを返して。
「んっ……やりますわねっ!」
「そちらもなかなかやるようだっ!」
 巧みにリングを使って動き、相手の腰や膝裏に蹴りを撃ち込むバット。お嬢様はそれをしっかりと身体で受けながら、その威力に眉を寄せる。
 だが、相手もさるもの。受け切っての鋭い連続蹴りは、こちらの念動力の壁を打ち破る程だ。強烈な回し蹴りに体勢が崩れた所に、必殺の踵落としスマッシュが脳天へと迫り――。
「そこだっ!」
「っ、なっ!?」
 その蹴りを待ち構えていたバットは、両手で受け止め、そのまま持ち上げる。いかにお嬢様が優れた肉体を持つレスラーであろうと、女性である以上、ウェイトには劣る。
 だが、それを踏まえてもなおの怪力で、相手の身体を易々と持ち上げ、肩に担ぎ――。
「これが貴族の技と言うものだ……ふんっ!!」
「っ、ぐっ……見事っ……!!」
 フォークリフトを思わせる、強烈なパワーボム。カウントは2だが、その強烈な技に会場は沸き立ち、お嬢様も称賛を送る。

大成功 🔵​🔵​🔵​

新田・にこたま
とんでもないアウェー判定でしたね…。(溜息)
戦い方を考えろと言うのであれば考えてあげます。ダークリーガーというのは随分とお行儀がよろしいようで。(ヒール路線)

凶器全部を放り捨て、手四つを待ち構える姿勢。
相手が受けるならそれでよし。受けずに仕掛けてくるならサイバーアイで見切り、カウンター気味に右腕の義腕でラリアット。

手四つを受けて来たならUC。
そうでなければ攻防の中で敵を掴みUCを使用するチャンスを伺います。

敵の攻撃は躱しませんが、全て迎撃し撃ち落としてやりましょう。
私の見切りとダンスのような足捌きであればそれができると信じます。

正々堂々投げ殺してあげましょう。
私の投げはちょっと光りますけどね。



「とんでもないアウェー判定でしたね……」
 やれやれとため息を零しつつ、凶器を全部捨ててリングに上がる新田・にこたま(普通の武装警官・f36679)。
「ダークリーガーと言うのは随分と、お行儀がよろしいようで」
「あら、あなたは随分と、お行儀が悪いようですわね?」
 アスリートアースのプロレスラーと、サイバーザナドゥの武装警官。まず立つ所自体が全く違う。
 そこで、相手の流儀に寄り添おう、とはならない。むしろ自分の流儀を見せつけてやるとばかりに、上から目線で手四つを誘うにこたま。
「戦い方を考えろと言うのであれば、考えてあげます」
「言いますわね。では付き合って差し上げますわ!」
 当然、お嬢様は手四つに応じ、にこたまをねじ伏せようと力を篭めて来る。グッ、と押し込んでくる力はかなりのもので、そのまま押し込まれそうになる、が――。
「っ!?」
「はあっ!!」
 瞬間、にこたまの右手が光った。それにお嬢様が怯んだ隙に、一本背負いで投げ飛ばしていく。
 それもただの一本背負いではない。脳天から落とす、明らかに危険な殺人投げだ。首で受け身を取りつつ、転がり離れるお嬢様。
「く、今のは……」
「もう1回やりますか? 構いませんよ」
 そんなお嬢様を挑発的に見やると、威圧的に右手を突き出すにこたま。完全にペースを握る……と言うより相手にプロレスをさせず、こちらから攻めては投げ、相手に攻めさせては投げ。
 彼女の右手から流れるのは、致死性の放射線。ダークレスラーがそれで死ぬ訳ではないにせよ、凶悪過ぎて、リングに似つかわしくない物だ。
 観客も徐々に異変に気づくと、にこたまにブーイングを浴びせて来る。
「おやおや、言ったでしょう。行儀が悪いと」
 だがそれを平然と受け止め、むしろもっとだと、観客を煽っていくにこたま。自覚的にヒールとして振る舞い、悪として会場を盛り上げていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​

露木・鬼燈
テニスプレイヤーはプロレスラー
雰囲気でふんわりと理解したっ!
その理屈なら忍もまたプロレスラー
熟達の忍は最強のテニスプレイヤーが相手でも負けないですよ!
テニスプレイヤーの肉体がテニスラケットで四肢がテニスボールなら
忍の肉体は忍術で四肢は忍具
熟達の忍のプロレスを魅せてあげるですよ!
リングと忍の体術を合わせて立体機動で蝶の天敵である鳥の動きを再現
蝶の幻影を打ち消しながら接近して絶招<穿光>
打撃に乗せて撃ち込み、続けて極技で持続
これが熟達の忍のプロレスなのですよ!



「テニスプレイヤーはプロレスラー……雰囲気でふんわりと理解したっ!」
 お嬢様の主張はよく分からないが、分かった事にする露木・鬼燈(竜喰・f01316)。実際プロレスと言うのは、そういうノリが大事な物である。
「その理屈なら、忍もまたプロレスラー!」
「なるほど、道理ですわ。ならば忍のプロレスとやら、見せて頂きますわよ!」
 お嬢様もそれに乗り、鬼燈めがけて鋭い打撃を繰り出す。対する鬼燈も真っ向から打ち合い、激しいラリーを繰り広げて。
「テニスラケットが肉体でボールが四肢なら、忍の肉体は忍術で四肢は忍具なのです!」
「やりますわねっ、でしたらっ……!」
 忍のスピードで相手を上回ろうとする鬼燈に対し、お嬢様はその蹴りを掻い潜り、低空からタックルを仕掛けて来る。蝶を幻視するような、華麗で完璧なタックルが、こちらの軸足を刈り取ろうとして――。
「蝶の天敵は、鳥なのですよ!」
「なっ!?」
 そのタックルを、軸足一本の跳躍で飛び超えて見せる鬼燈。まさに鳥のような軽やかな跳躍で、お嬢様の背後を取る。
 慌てて振り返るお嬢様だが、流石に防御が間に合わず……そのお腹に突き立てられる鬼燈の鋭い横蹴り。
「ぐっ……!!」
「捕らえたのですっ!」
 腹筋を固めて受け止めるお嬢様だが、前傾した首に脚を絡め、そのまま一気に極め絞っていく。眩い光の奔流が蝶の幻影をかき消し、絞り上げながら力を注ぎ込む、強烈な極め技。
「これが熟達の、忍のプロレスなのですよ!」
「く、ぅ……見事っ……ですわっ……!」
 歯を食いしばってその締め付けに耐え、ロープに手を伸ばすお嬢様。ロープブレイクとはなったが、忍の技のキレにはお嬢様からも観客からも称賛が送られる。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カレン・クレイソン
SPD判定
単独描写希望
キャラ崩し、お色気、ピンチ、敗北描写歓迎

なかなかの貫禄……言うだけのことはありそう
何かの達人は、他の物事の勘所を掴むのにも長けている
しかもダークレスラーとなれば、一筋縄ではいかないかしら

テニスっていうスポーツについても少し聞いたわ
パワー、スピード、器用さ、反射神経、身体と精神の持久力
全てを高レベルで求められるだけに、自ら最強と言うのも納得

でも私も、それらの能力で劣らない自負があるわ
特に俊敏さを活かした空中殺法で圧倒して追い込んで魅せる

だけど、相手の仕掛け(呼吸不能)でスタミナを奪われ息切れ……

最後は彼女の大技を受けてマットに轟沈
少しは後に続く仲間の役に立てればいいのだけど



「実に見事ですわ。楽しませてくださいますわね……でもここからでしてよ!」
「なかなかの貫禄……言うだけのことはありそうね」
 猟兵達の技をその身に受けながら、なおも毅然とリングに立つお嬢様。その風格と貫禄に、カレン・クレイソン(神に愛された格闘天女・f38954)は感嘆の声を漏らす。
 テニスについても聞き齧った程度だが、あらゆる身体能力、さらには精神力を高レベルで求められるスポーツだと言う。
 それに何かの達人は、他の物事の勘所を掴むのにも長けている。最強の自負も納得だ。
「あら、怖気づきまして?」
「冗談っ……!」
 もっとも、それで怖気づくカレンではない。むしろ一層燃え上がり、華麗な空中殺法で攻めかかる。完全に試合の流れを掴み、フライングニールキック、ヒップアタックと畳み掛けて。
「これでっ……!」
「っ、かはっ……!」
 熟れた肉体での、コーナー最上段からのフライングボディプレス。確かな手応えを感じながら、そのままフォールに入る。
 カウントは1、2――。
「見事な空中殺法でしたわ、けれど……」
「っ……!?」
 それを返された瞬間、するりと後ろを取ってくるお嬢様。蝶を幻視するような華麗な動きからの、ストレッチプラム。
「それほど飛び回れば、息も切れるでしょう?」
「っ、最初から、誘ってっ……がっ……!?」
 抜け出そうともがくが、呼吸が遮断され、力が入らない。耐えるが汗が溢れ、一気にスタミナを消耗させられる。
「テニスプレイヤーは、飛び回るボールを撃ち落とすのは得意ですの」
「くっ、だめっ……!」
 解放されるが、抵抗する力が入らない。テニスのサーブの如く、肉体がボールに見立てられ、高々と持ち上げられて。
「沈みなさいっ!」
「っ……!!」
 炸裂する、ジャンピングパワーボム。意識を刈り取られ、3カウントを奪われてしまった。
 お嬢様の強さを、これでもかと見せつけられてしまったカレン。だがその奮闘には、会場から拍手が向けられる。

大成功 🔵​🔵​🔵​

オリヴィア・ローゼンタール
テニスプレイヤーはプロレスラー……なる、ほど?
ともあれ、魔法を封じて戦える相手ではありませんね

ブルマ姿のまま再びリングイン
観客席へ手を振ってアピール(存在感・パフォーマンス)
PoXの試合やファン感謝合宿で私を知ってくれている方々、そして今日の試合でファンになってくれた方々の声援(鼓舞)を受ける
アウェイであるということは、本人が考えている以上に無意識の重圧になる筈

ボールに見立てたという四肢の一撃を、【功夫】の動きを取り入れた体捌きで【受け流す】
【足払い】で【体勢を崩し】、八極拳に由来する重く鋭い肘打ち(怪力)で防御を【こじ開ける】
追撃の【風迅拳】によるアッパーカットで天高く打ち上げる!



「テニスプレイヤーはプロレスラー……なる、ほど?」
 納得出来るような、出来ないような。まあともかく、強敵であるのだろうと違和感を呑み込み、引き続きブルマ姿でリングに上がるオリヴィア・ローゼンタール(聖槍のクルースニク・f04296)。
 これまでにもPoXのリングに上がり、ファン感謝合宿にも参加して来た彼女は、自分のファンに手を振ってアピールする。
「もうよろしくて?」
「ええ、ありがとうございます。では始めましょうか」
 その間、腕を組んで待っていたお嬢様に礼を告げ、構えを取るオリヴィア。試合が始まれば、相手の鋭い打撃を功夫の動きを取り入れた体捌きで受け流していく。
「なかなかやりますわね。でも守っているだけでは勝てませんわよっ!」
「っ、流石に強い……!」
 だがお嬢様の打撃は苛烈で、じわじわと受け流しの上から削られる。こちらも果敢に反撃していくが、徐々に追い込まれていき――。
「頑張れー!」
「負けるなー!」
 だがそんなピンチに、先程盛り上げた客席から大きな声援が飛ぶ。オリヴィアの背を押し、お嬢様にプレッシャーをかけるほどに、熱気がリングに伝わって。
「今ですっ!」
「っ!」
 それによって流れが変われば、踏み込み、ローキックで体勢を崩す。さらに流れるようなエルボー――八極拳の頂肘で、相手の鍛えた腹筋を打ち抜き、前傾させて。
「これで……いかがですかっ!」
「っ、があっ……!!」
 前に出た相手の顎を狙う、渾身のアッパー。荒ぶる風を纏う程の力強い一撃が、お嬢様の身体を天高く舞い上げた。
 空中で体勢を立て直し、足から着地するお嬢様。だが優雅にとはいかず、膝をつき、頭を押さえて。
「見事な打撃……いえ、試合運びでしたわ」
「観客も、一緒に闘う。それがプロレスです」
 その賞賛に笑みを浮かべ応じるオリヴィア。そんな彼女に、また惜しみない歓声が浴びせられる。

大成功 🔵​🔵​🔵​

苔縄・知朱
皆さん、ザコの掃除と前座ご苦労様。
ダークレスラーってのがどんなモンか見せてもらったけど、案外大したことないのね。
真の悪が誰なのか、このアタシが教えてあげるわ!

敵の必殺は、テニスのスマッシュを模した打ち下ろしの打撃技と推測。
敢えて打撃技の応酬に持ち込んで、必殺の一撃を誘うわ。
拳で来るか脚で来るかわかんないけど、威力が乗る前に掴んで投げる。
コーナーに追い詰め、矢庭に取り出したチェーンを掲げて凶器攻撃宣言!
カウント無視で攻撃し続けて反則負けすることで、インパクトを残しつつ観客のヘイトをこちらに集め、花は後続の選手に持たせるわ。

ざーんねん、止められちゃった。
ま、アタシがブッ潰すまでもないってことね。



「皆さん、ザコの掃除と前座ご苦労様」
 リングに上がると、悠然と両腕を広げて客席を煽る苔縄・知朱(ウィドウスパイダー・f39494)。
 突然現れた傲慢な少女に客席がざわつく中、彼女は笑みを浮かべてお嬢様を見やる。
「ダークレスラーってのがどんなモンか見せてもらったけど、案外大したことないのね」
「あら、言いますわね。口だけではない所、見せてもらいますわっ!」
 試合は打撃の応酬。お嬢様の鋭い打撃に対し、荒々しい打撃で応じていく知朱。とはいえやはりお嬢様は強い。徐々に押され、後退を強いられて。
「威勢が良いのは口ばかり? ではこれで……っ!?」
「待ってたわよっ!」
 そして、トドメの踵落としによるスマッシュ――を、待っていた。威力が乗る前に踏み込むと、相手の足を掴んで、コーナーへ振る。
 ダメージはそれほどでもない。すぐに立て直すお嬢様……だが。
「さあ、ここからが本番よ。良く見てなさいっ!」
「なっ……きゃあっ!?」
 そこで知朱が取り出すのは、まさかのチェーンだ。それを拳に巻き付け、ガンガンとお嬢様を殴りつける。
 当然反則カウントが始まるが、それすら無視して、首に巻きつけて締め上げる。
「かはっ……!」
「ほらほら、そっちこそ口ばっかじゃない。このまま絞め落としてあげましょうか!?」
 5カウントを超過してゴングが鳴っても、なお激しく絞め続ける。最終的には、半ば強引に引き剥がされた。
「ざーんねん、止められちゃった。ま、アタシがブッ潰すまでもないってことね」
 試合は反則負け、お嬢様は膝をついて息を荒げる。当然会場からはブーイングの嵐。
 だが、知朱は――。
「覚えておきなさい、PoX。このアタシ、ウィドウスパイダー・チカの名をね!」
 いや、チカは一切悪びれず。極悪ヒールの名を観客に刻みつけ、まるで勝者のように悠然と退場していくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ミラン・アレイ
アドリブ大歓迎のR-15くらいまでならNGなし!
明るく元気が取り柄の脳筋ドラゴンガールだよー。

いつもの白いビキニアーマーで登場!正統派には正統派で!
華奢な見た目に反してパワータイプだよ!

手は抜かないのが礼儀だね!そして自分の矜持は守るよ!全部受けて全部返す!
打撃には打撃で応戦するよ!拳には拳、肘には肘!蹴りには蹴りで!投げもあれば投げ返す感じ!
失神寸前までぼろぼろになりながらも、拳で語るのはやめない!
お互い燃やす尽くそうよ!倒れる寸前の拳の一撃は竜闘気を込めたUC【天破竜撃】!
それで体力使い切って倒れちゃう。立ち上がれるかは時の運!



「正統派には正統派だねっ!」
 先程のイロモノめいた衣装から、普段使っている白いビキニアーマーに着替えて、改めてリングに上がるミラン・アレイ(雷竜娘ドラゴンガール・f29182)。
 そんな彼女のファイトスタイルは、真っ向からのパワー勝負だ。
「全部、受けて、全部、返すっ!」
「やれるものなら、やってごらんなさいっ!」
 そんなミランのファイトスタイルに応え、激しいパワー技を披露するお嬢様。そしてミランの方も、全身でその技を受け止め、そして同じ技を返していく。
 ミランもお嬢様も、決して体格に優れている訳ではない。だが応酬する技はまさにド迫力。力強い張り手合戦から始まり、ラリアットでなぎ倒し合い、力強い投げが何度もリングを揺らしては観客を沸かせる。
「はぁ、はぁ……お互い、燃やし尽くそうよっ!」
「はぁ、はぁ、良いですわね……いらっしゃいっ!!」
 そうしてお互い息が上がり、それでもぶつかり合いを……意地の張り合いを止める事はない。ミランの身体から竜の闘気が立ち昇れば、お嬢様も美しき守護天使の幻影をその身に纏い。
「これで……どうだーっ!!」
「はああああああっ!!」
 渾身の必殺パンチと、華麗なる必殺ショット。お互いの全力を振り絞った打撃が、リング中央で激突する。お互い、当然ノーガード。リング中央から、客席にまで届かんばかりの衝撃が伝わって。
「っ、ぐぅっ……!!」
「きゃあっ……!!」
 そしてお互い、吹き飛ばされてコーナーに激突する。ミランは体力を使い果たし、ずるずると崩れ落ちて。
「見事な拳……魂に響きましたわ……!」
「そう? えへへ……楽しかったー♪」
 お嬢様はロープを掴んで立ち続けるが、それはあくまでダークレスラーオブリビオンの体力ゆえ。試合としては引き分けと言って良いだろう。
 なんとか自力でリングを降りるミランに、客席からは健闘を讃える歓声が送られる。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シャーロット・キャロル
テニスプレイヤー、全く別の種目の選手であろうとリングに上がったのならレスラーとして相対するのみです!

流石はテニスプレイヤーというべきか素早い身のこなしでリングを駆け巡ってこちらは中々捉えられません
更に彼女が持つラケットから放たれるボールの一撃一撃が確実にこちらの体力を削っていきます

無論それを凶器による反則だなんて言うつもりはありませんよ。テニスプレイヤーならラケットもボールも文字通り己の身体同然。それを駆使するならこちらはそれを乗り越えるだけです!

相手のスマッシュの嵐を掻い潜って掴まえればそのままロープに投げ飛ばして戻ってきた所を●マイティ・パニッシャーでフィニッシュ!

(アドリブ大歓迎です)



「全く別の種目の選手であろうと、リングに上がったのならレスラーです!」
「そう思って頂いて構いませんわ。わたくしはテニスプレイヤーにしてレスラー!」
 お嬢様と相対し、真っ向から激突していくシャーロット・キャロル(マイティガール・f16392)。
 だが、己の肉体をテニスラケット、四肢をボールに見立てたお嬢様の打撃は鋭く、こちらの鍛えた肉体を揺らがしていく。
「逞しい肉体ですわね。けれど、それだけでは勝てませんわっ!」
「くぅぅっ、流石に、強いです……!」
 守護天使の姿すら幻視するほどの、苛烈な打撃の嵐。千本ノックでも強いられているかのように、次々とボールと言う名の蹴りが突き刺さる。
 シャーロットの鍛えた筋肉ですら、お嬢様の打撃の前ではただの的に過ぎず――。
「ですが、それならばっ! こちらはそれを乗り越えるまで、ですっ!!」
「っ……!」
 いや、そんな事はない。そう自分を鼓舞し、前に踏み込む。鍛えた肉体は決して負けないと、相手のエルボーを受けきって、その腕を抱え込み。
「はああああっ!!」
「っ、くぅっ……!?」
 渾身の力を振るってのハンマースルーで、相手をロープに振る……と言うよりは投げ飛ばす。ロープワークをこなし、戻ってくるお嬢様の前で、ググッ、と右腕を横に突き出すと、その筋肉をパンプアップさせて。
「私の肉体は、負けませんっ……!」
「っ、か、はぁっ!?」
 渾身の力を乗せた、必殺の右ラリアット。お嬢様の身体が宙を舞い、リングに叩きつけられる。
「く、これほどのパワーとは……」
「どうですか、これがマイティガールの力です!」
 流石に受けたダメージが大きく、フォールにいく余裕もない。だがそれでも、自分の両足で仁王立ちしてその右腕を掲げ、観客にその姿を堂々と見せつける、シャーロット、いや、マイティガール。

大成功 🔵​🔵​🔵​

草剪・ひかり
POW判定
単独描写希望
キャラ崩し、お色気、ピンチ描写歓迎

愛用の白黒ゼブラ模様のリングコスチュームを着用しリングイン
肢体の圧倒的なボリューム感を魅せつける

なるほど、テニスの女王様はプロレスでも女王様だ、と

でも、「二兎を追う者は一兎をも得ず」という言葉もあるし
この道一本でやってきた私、プロレス界の女帝・草剪ひかりに、プロレスで勝てるかな?

とはいえ、ダークリーガーとして増強された彼女は、プロレスラーとしても体格に似合わないパワーを誇るね
体格では圧倒的に優る私でも、互角か、押され気味?

豊かすぎる胸元を打たれ、豊満な肢体をマットに叩きつけられダウンすれば、義足で爆乳を踏み潰され大ピンチ!

でも、相手の凄みを引き出し、それ以上の凄みを魅せつけてこその“リングの女帝”

ハンマースルーを受けての豪快なドロップキックで反撃開始
相手の力を受け流すようなスープレックスでダウンを奪えば
最後は彼女の肢体をハンマースルーでロープに送り
リバウンドからの必殺アテナ・パニッシャー!

彼女の肢体を抑え込み3カウント、成るかしら?



「なるほど、テニスの女王様はプロレスでも女王様だ、と」
 これまでの、特に弟子とお嬢様のプロレスぶりを見て、そう評しながらリングに上がる草剪・ひかり(次元を超えた絶対女帝・f00837)。ゼブラ柄のコスチュームに豊満な肉体を包み、そのボリューム感を誇示しながら相手を見下ろす。
「でも、『二兎を追う者は一兎をも得ず』というけどね」
「あら、そのような常識に囚われないからこその、プロレスラーではなくて?」
 試合開始前から、バチバチと火花を散らし、舌戦を繰り広げる2人。他世界でプロレス界の女帝として長く君臨して来たひかりと、この世界でテニス界を制してプロレスに乗り込んできたお嬢様。互いに頂点を極めた者として意識する所があるのだろうか。
「言うね。でも、この草剪ひかりに、プロレスで勝てるかな?」
「試して差し上げますわ……!」
 その対抗意識はそのまま、プロレスにも現れる。ゴングと同時に真っ向からの力比べでグッと額を突き合わせて。ひかりの豊満なダイナマイトボディが、お嬢様に押し付けられていく。
「ふんっ……その程度……ですのっ!」
「むっ……やる、ね……っ!?」
 だが、体格に優るひかりが、お嬢様を押し切れない。その細身にどれほどの力が秘められているのか、拮抗……いや、じわじわと押し込まれ。
「はあああっ!」
「っ、きゃあっ!?」
 テニスのサーブのように、軽々持ち上げられ落とされるブレーンバスター。そこかさらに、しなやかな腕がその頭部に絡みつき、ドラゴンスリーパーで絞り上げられる。
 赤き蝶を幻視するような完成度を前に、スタミナを大きく奪われるひかり。これで完全に主導権を奪われると、そこからはお嬢様のペースで試合を進められてしまう。
「ほら、ここが重すぎるのではなくてっ!」
「ん、ぐぅっ!?」
 大きな乳房にお嬢様の左脚がめり込む、華麗なるハイキック。何度目かのダウンを奪われたひかりの胸を、敢えて義足での踏みつけフォール。固いシューズがめり込み、豊かな山が形を変える。
「ほら、返せまして?」
「っ……当然、よっ……!!」
 なんとかカウント2で返すものの、もはや満身創痍。息を荒げ、歪められた胸の谷間を汗が伝う。そんなひかりの腕を、お嬢様が引っ張り起こし。
「他愛無い事……さあ、走りなさいっ!」
「くっ、こんの……!」
 壁打ちの如くロープに振られ、戻ってくるひかり。それを必殺のスマッシュ、踵落としで迎え撃とうとするお嬢様――。
「まだだってのっ!」
「っ、きゃあっ!?」
 だが、ひかりはマットを蹴って飛び、ドロップキックでお嬢様をねじ伏せる。両者慌てて立ち上がり、お嬢様が回し蹴りを繰り出すが、その脚を抱え込んでのスープレックス。
「んぐぅっ……!?」
「ここまで大分やってくれたけど……っ!」
 ダウンした相手の腕を掴むと、今度は逆にお嬢様をロープに振る。跳ね返って来た所に待ち構えるのは、大きく振りかぶった右腕。
 弟子に伝授した技だが、こちらが本家本元、とばかりに――。
「これで……お返しよっ!!
「っ、ああああっ……!」」
 必殺のラリアット、アテナ・パニッシャー。お嬢様の身体が一回転し、リングに叩きつけられる。そのままフォールに入り……カウントは、2.8。
「これがプロレスの女帝の力だよ!」
「く、ぅっ……!!」
 決着はつかなかったとはいえ、誇らしげに右腕を掲げるひかり。お嬢様はすぐには立ち上がれず、それを悔しげに睨みつける。

大成功 🔵​🔵​🔵​

メアリー・ベスレム
あら、その脚……
ネバーランドアリスラビリンスワニオウガにでも喰い千切られたの?
だったら、あなたもアリスだったのかしら!

なんて伝わるわけもないけれど
別に困惑させたいわけじゃない
片脚と一緒に一度すべてを失ったアリスだったのなら
彼女はそこから這い上がってきたってことでしょう?
それって「自分の扉」を見つけたのとおんなじことだもの

だからって、手加減をするつもりも
ましてや負けるつもりもないけれど!

敢えて【挑発】するように
右脚狙う【部位破壊】
得意の返し技を誘って魅せる【パフォーマンス】
もちろん、返せないなら大事な右脚を貰うだけ!

……そうして見事に返されて
その身のこなしに観客は、華麗な蝶の幻影を見るかしら?
返されたアリスは無様なもので、息を止められ顔真っ赤!
自分から誘っておいてこの様なんて!

けれど相手の得意技を返して魅せてこそ
復讐プロレスは盛り上がるものでしょう?
意識を手放さないよう【息止め】【継戦能力】耐えてみせ
【雌伏の時】はもうお終い!
そのすまし顔を真っ赤に染め返してあげるから!



「あら、その脚……ネバーランドアリスラビリンスワニオウガにでも喰い千切られたの?」
「この脚の相手とは、闘えない、と?」
 お嬢様の右脚の欠損を見て、平然と疑問を口にするメアリー・ベスレム(WONDERLAND L/REAPER・f24749)。だが、お嬢様に睨まれると、さらに不思議そうに首を傾げる。
「どうして? 片脚と一緒に、一度すべてを失ったアリスだったのなら、そこから這い上がってきたってことでしょう?」
 それはもう、アリスにとっては『自分の扉』を見つけたのと同じ事だ。そんな相手に手加減する理由なんて、あるはずがない。敬意と言うには独特だが、メアリーに見下す意図がないと感じたお嬢様は、睨むのを止め、構えを取る。
「アリスと言うのはわかりませんけれど……なら遠慮なく、わたくしが勝ちますわ!」
「あら、メアリだって負けるつもりはないわ!」
 そんなお嬢様に踏み込んで、ローキックを仕掛けるメアリー。狙いは敢えての右脚、手加減無しとの言葉に相違なく、相手の義足を蹴りにいく。
「手加減無しだもの、その大事な右脚、狙ったって……っ!?」
「ええ、もちろん構いませんわ!」
 その蹴り脚を抱え込まれての、ドラゴンスクリュー、そしてヒールホールド。逆にメアリーの脚を持っていくとばかりの、強烈な関節技が完成する。あまりに激痛に悲鳴を上げて涙を滲ませてしまう程。
「ほら、まだまだですわっ!」
「あ、ああああああっ!!」
 だが、関節技はそれだけでは終わらない。左脚を中心に全身の関節を次々と極められ、為す術なく悲鳴を搾り取られるメアリー。
 相手の義足を狙っておいて、むしろ逆にこちらが脚を破壊される屈辱。痛みと共に顔を赤くするメアリーの首に、腕が絡みつく。
「ふふ、相手になりませんわね!」
「っ、っ~~! っ~~~~!」
 脚を極められながらの、スリーパーホールド。赤き蝶を幻視する完璧なサブミッションが、メアリーの呼吸を奪い、さらに顔を真っ赤に染め上げていく。
 腕をばたばたさせるが、逃げられない。口の端から唾液すら零し、意識が遠のいていくのを感じ――。
「……んぅっ!」
「きゃあっ!」
 そうして落ちかけた腕がマットを押すと、大きなお尻を揺らして技を振りほどく。息も絶え絶え逃げ出すと、苦しげながら、笑みを浮かべるメアリー。
「こうでなきゃ……相手の得意技を返してこそ、復讐プロレスは盛り上がるものでしょう?」
「っ、くっ、まだそんな力がっ……あああっ!」
 その甘美な想像でアドレナリンを生み出し、相手の左脚に飛びついて。両手で押さえつけながら逆立ちすると、大きなお尻を勢いよく、膝に落としていく。
 痛みに悲鳴を上げるお嬢様の膝を、さらにお尻の下で、曲がらない方向に捻じ曲げて。右脚がダメなら、左脚を奪い取るつもりで、容赦なく技を極めていく。
「そのすまし顔を真っ赤に染め返してあげるから!」
「っ、っ~~~~、こ、の……くぅぅっっ!」
 痛みと屈辱に真っ赤な顔をするお嬢様を見下ろし、復讐の甘美さに酔い痴れる。そのままスリーパーもお返しして、ますます相手の顔を真っ赤に染めて。
「っ……ろ……ォ、プゥッ……」
「あら? もう離さなきゃダメなの? 残念!」
 最終的にはロープブレイクされ……追撃の余裕もないほど、四肢は痛み、息は上がってしまっているが。それでも……少し物足りないが、満足気に、お尻を揺らしてアピールするメアリー。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ユーフィ・バウム
オーバーロード!引き続き
《真の姿:蒼き鷹》として挑みますわね

何やらシンパシーを感じる相手
全てを出してぶつからねばです!
最初は手四つから力比べを誘い、受けてくれたら怪力を生かし
押し込もうとしましょう
優勢であれば体勢を崩しての投げ、
劣勢であればそのまま技を受けます

基本は覚悟を以てお嬢様の攻撃を受け、
その上で反撃を決めるスタイル
攻撃成功時はアピールし観客を沸かせることも忘れません
技を受ける時に悲鳴は堪えらないと思いますが、
受け身を派手にとり、カウント内に立ち上がるっ

お嬢様が自身をボールに見立てた攻撃なら
私は鍛え上げた豊満な体を、打撃で、投げで叩き込みますっ

会場が湧き、試合が進んだら敢えて
お嬢様を挑発、フェイバリットを誘い――
勿論、逃げません。あえて受けるっ

うぐぅ、ぅぅぅぅぅうぅ……☆
強烈な一撃に悶絶しぐったり這う私

です、が
私の中の勇気がカウント2.9で返し
鎧砕きの打撃でお嬢様の体勢を崩しましょう

オーラ全開で繰り出す
《トランスバスター》のノーザンライトボムで、
逆転の3カウントを奪って見せますわ!



「何やらシンパシーを感じる相手、ですわね」
「あら、そのようですわね」
 お嬢様口調でお嬢様と対峙するユーフィ・バウム(セイヴァー・f14574)の真の姿、蒼き鷹。なればこそ全力で、と真っ向から手四つの力比べを挑む。
 ユーフィの時と比べて豊満な肉体を押し付け、力強く押し込もうとする蒼き鷹と、その細身の身体のどこに力を秘めているのか、正面から拮抗するお嬢様。
「ほら……いか、がっ!」
「んぐぅっ……けほっ、やりますわねっ!」
 こちらが押し切られ、膝によるボディショットを受けて身体を折り曲げる。唾液を零し、マットに膝をつかされて。
「ですが今度はっ!」
「っ!? くぅっ!!」
 かと思えばそこからタックルを仕掛け、お嬢様を持ち上げてのスパインバスター。豊満な肉体を押し付けながら、勢いよく尻もちをつき、背中をマットに叩きつけていく。
「さあ、いかがかしらっ!」
「ふん、やってくださいますわねっ!」
 手応えはあったが、それでもすぐに立ち上がり、こちらを睨みつけて来るお嬢様。そこからは互いの激しい技の応酬が、会場を沸き立たせていく。
「いきますわよ、はあああっ!」
「っ、ぐぅぅっっ!!?」
 豊満で鍛え上げられたその肉体を活かして、相手をねじ伏せようとする蒼き鷹。相手に重い打撃を持ち上げてはマットに叩きつけ、さらにその全身で押し潰す。
 豪快なパワーボムでリングに叩きつけ、そのまま胸で抑え込むように。
「なんの、これはいかがっ!」
「っ、く、ぅぅっっ!?」
 鋭く華麗で、それでいて重い打撃を、ボールの如く繰り出すお嬢様。蒼き鷹の豊満な肉体に、左脚の蹴りが次々と突き刺さる。
 スライスのような回し蹴りに、ロブのような蹴り上げ。むしろこちらの肉体がボールにされるような、力強い連撃。
「っ、ふ、ぅっ……まだまだ、そんなものでは倒れませんわっ!」
 それを受け切り、踏みとどまる蒼き鷹。そのまま堂々と仁王立ちして、挑発的な態度を示す。
「もっと強烈なのを、撃ち込んで来なさいっ……!!」
「誘っていますの? 良いですわよ……!」
 それに受けて立つお嬢様は、こちらめがけて一気に走り込んで来る。そのまま鋭いタックルで蒼き鷹の豊満な肉体をリフトアップ……高くボールを投げ上げるように。
「サービスエース、喰らいなさいっ!」
「うぐぅ、ぅぅぅぅぅうぅ……☆」
 ボディスラムの体勢からまるでサーブのように、その脳天を痛烈にリングに叩きつける強烈な大技。みちのくドライバーⅡとも呼ばれる強烈な一撃が、蒼き鷹の脳を揺らす。
 悶絶し、ぐったりと倒れる蒼き鷹。お嬢様がそこに覆い被さり、カウント1、2――。
「まだ、ですわっ!」
「っ、ぐっ!?」
 カウント2.9でギリギリ、フォールを返してみせる。驚きに目を見開くお嬢様を押しのけて、そのまま、気合を篭めて立ち上がる蒼き鷹。
「はぁ、はぁ、今度は、わたくしの番っ……!!」
「くっ……うぐぅっ!」
 さらにオーラが満ち溢れるような渾身の打撃で相手を前傾させ、その頭を抱えて持ち上げる。こちらからは、お返しのノーザンライトボム。
「か、はっ……!」
「フォールですわ!!」
 相手を脳天から串刺しにし、そのままカウント1、2――こちらも、2.9。お嬢様もギリギリで、フォールを返した。
「くっ、しぶとい……」
「あなたには負けませんわ……!」
 どちらもお嬢様同士。キャラ被りしている相手には負けられないと、意地を張り、睨み合う2人。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アニカ・エドフェルト
いよいよ、テニスプロレスの、本番、ですね。
今回は、わたしも、テニスウェア風の、リングコスチュームで、試合に、臨みます。
(いつの間にか着替えてた、詳細は今の立ち絵参照)
ラケットを持って、リングイン、スマッシュのモーションから、決めポーズ、ですっ
(ラケットはその後リング外へ)

基本の、ラリーは、交互に、基礎的な蹴り技や軽い投げ技、バックの取り合い、みたいなのが、出来るといい、ですね。
あとは、ロープをネットに、見立てて、ロープ近くの相手に、ドロップショット(ギロチンドロップ)や、
ロープの、反動で、強烈な、パッシングショット(ついでのラリアット、自分の体のみがボールのイメージ)などで、戦い、ます。

相手の技は、悲鳴を、漏らしたり、しながらも、全部、受けて、耐えて、いきます。

最後は、顎を狙った、蹴り上げの、ロブショットから、
相手を掴んで、コーナーを駆け上がっての、《撃地天使》で、相手をリングに、叩きつけ、ます。
これが、わたしなりの、スマッシュ、ですっ
(そのままフォールを狙う、決着かどうかはお任せ)



「いよいよ、テニスプロレスの、本番、ですね」
 テニスウェア風のコスチュームに着替え、リングに上がるアニカ・エドフェルト(小さな小さな拳闘士見習い・f04762)。
 ラケットを手にしてリングインすると、スマッシュのモーションから、可愛らしくポーズを決めて、観客にアピールする。
「あなたもテニスプレイヤー、ですわね」
「はい、ですから、あなたには、負けません!」
 奇しくも、テニスプレイヤー同士のプロレスだ。それゆえに試合の呼吸も合うのか、技の応酬ラリーとなっていく。
 蹶りと蹶り、投げ技と投げ技。互いの技を交互に繰り出し、その精度を、威力を、競い合うように。時にはバックの取り合いも魅せて、そこから丸め込むようにしてダウンを奪い。
「ドロップショット、いき、ますっ!」
「っ、ぐぅっ!!」
 すぐさまエプロンサイドに出ると、トップロープに飛び乗り、ギロチンドロップ。自身をボールに見立てて太腿を振り下ろせば、相手の口から呻きが漏れて。
「これは、いかがっ!」
「っ……あああああっ!?」
 赤き蝶を幻視するような、お嬢様の美しいカベルナリア。まるで自分の身体がネットとして張られているかのようで、アニカの口から悲鳴が漏れる。
 なんとか脱するとロープに逃げるが、追いかけてくるお嬢様。
「こう、ですっ!」
「きゃあっ!?」
 咄嗟にロープに背を預けてのバッシングショット――カウンターのラリアットで、リングにねじ伏せる。
 ふらつきながらも立ち上がるお嬢様に、ボレーショットとばかりにローリングソバットを仕掛け。
「お返し……ですわっ!」
「っ、う、ぁっ!!」
 それをボレーショットの如きハイキックで撃ち落とされ、リングに倒れ伏す。そんな攻防の度に沸き立つ観客。小さな身体のアニカにとってはキツいが、それでも食い下がる彼女に、観客から声援が向けられて。
「そろそろ、わたくしのスマッシュを魅せて差し上げますっっ!」
「っ……!」
 それでも、お嬢様はアニカを仕留めに来る。守護天使を幻視するような、華麗な踵落とし。脳天に喰らえば、間違いなくKO必至のそれを見上げ――。
「や、あっ!」
「っ!?」
 頭を下げつつ、脚を跳ね上げるトラースキック。カウンターの蹴り上げ、ロブショットが相手の顎を揺らす。
 これまでのダメージの蓄積もあり、よろめき、体勢を崩すお嬢様。ここが好機と、アニカは一気に相手を掴み、コーナーへと走る。
「っ、なっ――!」
「魅せるのは、わたしの、方、ですっ!」
 人ひとりを担いだままコーナーへと駆け上がる、小さな身体に秘めた底力。客席がわっと湧き上がり、お嬢様が驚きに目を見開く。
 そんなお嬢様を逆肩車で担ぐと、リングの方に向き直って――。
「これが、わたしなりの、スマッシュ、ですっ!!」
「っ……か、はあっ……!!」
 そのまま、雪崩式のパワーボム。リングが揺れ、衝撃に腕を投げ出すお嬢様。
 カウント、1、2――。
「ま、だ……ぁ……くぅっ……」
 お嬢様の必死の抵抗も、間に合わず。3つ目のカウントが叩かれ、決着のゴングが打ち鳴らされた。
「やり、ました……!」
「わたくしの……負け……見事、でしたわ」
 力を使い果たし、そのまま倒れ込むアニカ。そんな彼女の健闘を、お嬢様が、観客が称え、会場は大歓声に包まれる。
「お、オレ達は一体何を……?」
 ルチャドール達もダーク化が解除され、元に戻っていく。こうして今回のPoXに対するダークレスラー襲撃も退けられ、メインイベントは大盛況のうちに幕を閉じたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『レスラーの打ち上げ焼肉』

POW   :    お言葉に甘えて肉を沢山食べる

SPD   :    理想の身体を作る為に選び抜いたメニューを食べる

WIZ   :    甘いデザートでエネルギー補給する

イラスト:九印

👑5
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 数時間後。PoXの試合会場から少し離れた所にある焼肉屋『金色苑』。
 上質な肉を提供する、それなりに高級な焼肉店は今夜、レスラー達の貸し切りとなっていた。
 PoXのレスラー、ダーク化を解除されたルチャドール、猟兵達にグリモア猟兵。沢山のレスラー達の前に、多くの肉が並べられる。
「今日の打ち上げの予算は、天空要塞デスリングの運営費用から出ています。遠慮なく召し上がってくださいまし」
「「うぉぉぉぉぉおお!」」
 打ち上げを主催するのは、テニスのお嬢様。敗北した彼女は猟兵達のプロレスを認め、交流のためにこの場を用意していた。
 勘定は全部、あちら持ちだ。
「オレ、デスリングに移籍しようかな……」
「いや、それは流石にどうなのよ。……でも、これなら毎日襲撃に来てくれても……」
 なんだか普通に殴り込むより、レスラー達の心を揺さぶっている気がする。まあ、普段レスラー達が食べている肉と言えば、安い・多い・味そこそこな『パワフル苑』の焼肉なので、それとは比べ物にならないのである。
「さあ、あなた達もどうぞ、遠慮なく」
 猟兵達にも、笑みと共に声をかけるお嬢様。――ダークリーガーで、オブリビオンである筈なのだが、全く悪意の色は見えない。
 これがプロレスの力。試合が終わればノーサイド、共に試合を盛り上げた仲間なのだ!

 と言う訳で、せっかくの打ち上げ、存分に楽しむと良いだろう。お嬢様やレスラー達などと交流するのも良いかもしれない。
苔縄・知朱
(普段着のジャージ姿で参加)
つまり、食いまくってデスリングを破産に追い込めば、闘わずして勝てる……ってことは流石にないか。
え、注文ですか?じゃあ、このお店のメニューで一番辛いのを。

そんなことより、お嬢様の体の具合が心配なので、まずは大事ないかの確認と謝罪に行きます。
ダークレスラーとはいえ、私のキャラさえ知らない相手に派手にやりましたから。
そして許されるなら、そう遠くないうちに再戦したいです。
シナリオ的に土台は完璧、お嬢様が勝てば人気鰻上りで間違いナシです!
あ、だからって手を抜いたりはしませんよ?

さっき注文したコレ、割とマイルドで美味しいですね。(※個人の感想です)
よかったらあなたもいかがです?


カレン・クレイソン
POW判定
即興連携、キャラ崩し描写、お色気含むアドリブ描写歓迎

なんていうか、プロレスって色々あるのね……好き嫌いは別として
「ある意味」勉強にはなったわ

それに、完璧にお嬢様に負けたのって多分私だけ?
(猟兵側の反則負けとか負け寸前は見たような気がするけど)
プロレスラーとしての実力不足、かしらね
まぁ私は「まだ」プロレスラーじゃないけどね

ともかく、その内お嬢様にはきっちり雪辱させてもらうわ
もっと実力をつけたその時は、挑戦を受けてもらえるかしら?

その時は、自分の強さや怖さ、凄みだけじゃなく
お互いを引き出し合うプロレスをやって魅せるわ
それこそ、大会場のリングにも相応しいくらいのを、ね


草剪・ひかり
POW判定
即興連携、キャラ崩し、お色気、その他アドリブ歓迎

まぁ、私が最後の3カウントを奪えなかったのは残念だったけど
バラエティに富んだ、面白い興行だったんじゃないかな
お嬢様とは、いずれちゃんとしたシングルで勝負したいね

こうやって見てると、デスリングってどんな組織なのか気になるなぁ
超人プロレスを独占する……例えばW○Eみたいなことを考えてるのかな

少なくともお嬢様はプロレスラーとして、付け焼刃の猟兵より余程「プロレス」ができるのよね
お嬢様レベルをエース格に、もう少し若手で数を揃えれば
普通の超人レスラー団体+並の猟兵じゃ興行的に太刀打ちは難しいもの

そうなる前に、ウチの団体ももっと大きくしないとね


ユーフィ・バウム
もう試合パートではないですが
《蒼翼の闘魂》にて真の姿は維持

試合が終わればノーサイド
それがオブリビオンにも通じるというのは
改めてプロレスの懐の深さは凄いというものですわ

では気合いを入れて、焼肉を堪能しましょうっ!
大食いである私、量を食べるのは勿論
この姿はご令嬢です、上品に食べ進めましょう
テニスのお嬢様にはここでも負けるつもりはありませんわ
対抗心を燃やしつつ食べていきますね

同じ相手との「次」の戦いを考えるというのも、
あまりないことで――不思議と嬉しさも感じます

猟兵としての戦い抜きに、
プロレスをもっとやりたいのです
雷火さんにも声をかけ
今度宜しければ試合をしませんか?
勿論やるからには勝つつもりですわ!


アニカ・エドフェルト
いたた…まだ、痛みは、引きませんが、
無理しない、程度に、いただくと、しましょう。
(手を合わせて)

今回は、皆さんの、おかげで、運良く、勝ちを拾わせて、いただきました、けど、
万全の、“お嬢様”相手だと、ダメだったかも、しれません、ね。

わたしも、テニスプレイヤー、ですから、いつかは、テニスでも、対戦して、みたい…
(心の声:あ、でも、やっぱり、ダーク化、あるんですよね…)
やっぱり、どこまでも、負けられない、戦いに、なりそう、ですね。
テニスも、プロレスも、もっともっと、特訓して、誰よりも、強くなりたい、ですっ

その為にも、今は、しっかりと食べて、体を休めて、また明日から、再始動、です。
次も、負けませんっ!



「つまり、食いまくってデスリングを破産に追い込めば、闘わずして勝てる……」
「流石にこの程度では潰れませんわよ」
 デスリングの奢り、と言う言葉に反応し、思わず呟きを零す苔縄・知朱(ウィドウスパイダー・f39494)。それにお嬢様が、苦笑を浮かべて反応する。
「まあ、ですよね。って言うか体の具合、大丈夫ですか?」
 知朱の方もまあ本気で言っていた訳ではないので、すぐに切り替え、それよりもとお嬢様の心配を口にする。
「ダークレスラーとはいえ、私のキャラさえ知らない相手に派手にやりましたから」
「ええ、平気ですわ。デスリングのレスラーはタフですのよ」
 ヒールとして随分な無法を働いた知朱だが、それはあくまでリングの上のみ。ヒールは悪人ではなく悪役、が彼女の身上だ。
 そんな気遣いにお嬢様は、気にする事はないと優雅に笑みを返す。ボス級オブリビオンのタフさも有るが、単純に受け身の技術しっかりしているのだろう。十人以上の猟兵とまともにやり合って、疲労はあっても大きな怪我は見受けられない。
 そんなお嬢様に感心した表情で頷く草剪・ひかり(次元を超えた絶対女帝・f00837)。「付け焼き刃の猟兵よりもよほど『プロレス』出来てるわよね、お嬢様」
「あら、光栄ですわ。でも猟兵の皆様も、素晴らしいレスラーでしたわよ」
 彼女はプロレスラーであると同時に、プロレス団体の代表でもある。その視点から評価しても、お嬢様はただ強いだけではない、華があり、プロレスが分かっている。
 お嬢様レベルをエースに、若手で数を揃えれば、普通の超人レスラー団体と並の猟兵では興行的に太刀打ち出来ない、と言うのがひかりの見立てだ。
 もちろん、猟兵達の多種多様なプロレスも、十分に客席を沸かせ得る物では有るが。ひかりの考える理想のプロレスを基準にすれば、お嬢様は猟兵の平均よりかなり上だと感じられる。
「うーん、やっぱり私が最後の3カウントを奪えなかったのは残念だったなぁ」
「でも、今回、運良く、勝ちを、拾えたのは、皆さんの、おかげです」
 そんなひかりの言葉に応じるのは、実際にお嬢様から3カウントを奪ったアニカ・エドフェルト(小さな小さな拳闘士見習い・f04762)。
 自分が勝利を奪えたのは、運と順番のお陰だったと、謙虚に試合を顧みる。
「万全の、“お嬢様”相手だと、ダメだったかも、しれません、ね」
「まあ、スタミナ面では否定はしませんけど。あなたのプロレスも素晴らしい物でした」
 そんなアニカを、お嬢様は笑みと共に評価する。確かにアニカが先鋒なら3カウントは無かっただろうが、それでも試合の流れは同じだっただろう、と。
「とても楽しいラリーでしたわ」
「ありがとう、ございます。いつかは、テニスでも、対戦して、みたい……」
 そんなお嬢様に敬意を抱き、テニスプレイヤーとしてそんな思いを抱くアニカ。だが、とそこで少し言葉を止め、考え込む。
(「あ、でも、やっぱり、ダーク化、あるんですよね……」)
 お嬢様がどれほど素晴らしいレスラーでテニスプレイヤーであっても、ダークリーガーである以上は、そんな事も有り得るだろう。
 その野望だけは、許す訳にはいかない。
「やっぱり、どこまでも、負けられない、戦いに、なりそう、ですね」
 テニスもプロレスも、もっともっと、誰よりも強くなりたい。その思いを新たにするアニカ。そのためにももっともっと特訓――の、前に。
「今は、しっかりと食べて、体を休めて、また明日から、再始動、です」
 食事と休養も、レスラーとしての大事な仕事だ。強くなるために、小さな身体で焼肉を頬張っていく。
「試合が終わればノーサイド。それがオブリビオンにも通じるというのは……」
 同様に肉を食べながら、プロレスの懐の深さはやはり凄いと感心する、ユーフィ・バウム(セイヴァー・f14574)。
 いや、もう試合ではないが、リング上と同じ蒼き鷹の姿を保っている。真の姿で闘った以上、同じ姿で打ち上げに参加するのが妥当とだろう――。
(「……例え焼肉でも負けませんわ!」)
 ――と、言うのとはまた別に。お嬢様に対して、肉を食べる量でも負けるものかと、密かに対抗心を燃やしているのもある。
 そうは言ってももちろん、この姿は相手と同じ『お嬢様』だ。ただ乱暴にかっ食らえば良いと言う物ではない。
「あくまで、上品に……あら、このお肉美味しいですわ」
「ええ。わたくしも贔屓にしていますのよ」
 焼肉と言えど気品ある姿で、まるで高級レストランのようにしっかりと肉を味わう。その上で、相手より一皿でも多くの肉を食べる。
 あちらも挑戦に気づいたようで、食べるペースを品を失わない程度に早めていく。リングの外でも、ライバル心を剥き出しにするお嬢様2人。
「――同じ相手との『次』の戦いを考えるというのも、あまりないことですわね」
 そして、オブリビオンとこんな平和的な闘いが出来るなんて、と。蒼き鷹の表情が自然と緩む。
「それにしても、完璧にお嬢様に負けたのって多分私だけ?」
「私も負けましたけど、まあ、反則負けですしね」
 一方、それとは対照的にぼやくのは、お嬢様から3カウントを奪われたカレン・クレイソン(神に愛された格闘天女・f38954)だ。
 カレン以外にお嬢様に試合で敗北したのは知朱のみ。そして当人が言うようにそちらは反則負けだ。
「プロレスラーとしての実力不足かしらね。まあ、私はまだ・・プロレスラーじゃないけど」
「それにしては素晴らしいプロレスでしたわ」
 そんなカレンのプロレスを、お嬢様は余裕をもって評価する。それにありがとう、と頭を下げながら、自分の試合のみならず、他の猟兵達のプロレスも振り返り。
「まあ今回は『ある意味』勉強にはなったわ。プロレスって色々あるのね……」
 好きなプロレス、嫌いなプロレス。プロレスらしい物、らしくない物。様々な試合が有った。今回の興行はカレンにとって、プロレスへの知見を深める大きな助けとなったと言える。
「そのうちお嬢様にはきっちり雪辱させてもらうわ。挑戦を受けてもらえるかしら?」
「そうですね、私も近いうちに再戦したいです!」
 それを踏まえて負けっぱなしではいられないとカレンが誘えば、知朱もまたその話に乗る。お嬢様はその誘いに、軽く顎に指を当てて首を傾げ。
「わたくし個人としてはやりたい所ですけど、団体の意向もありますし……ま、わたくしはある程度身軽な方ではありますから、場が用意されれば吝かではありませんわね」
 彼女は夢魔随筆に載っているオブリビオンなので、そこらへんの制約はない。特定の猟兵と宿縁を結んだ宿敵だと、ほら、色々大人の事情とか有るから。
「その時は興行にお誘いくださいまし。ま、次もわたくしが勝ちますけれど?」
「あら、その時は私が勝つ……だけじゃない。自分の強さや怖さ、凄みだけじゃなく、お互いを引き出し合うプロレスをやって魅せるわ」
 決意を篭めて、そう告げるカレンに、好戦的な笑みを浮かべるお嬢様。一方で知朱は、ヒールとしての視点で誘う。
「私は負けてもいいですけどねー。シナリオ的に土台は完璧、お嬢様が勝てば人気鰻上り間違いなしですよ! ……まあだからって手を抜いたりはしませんよ?」
「あら、では観客の期待に応えられるようにしませんと」
 負けた方がシナリオ的に美味しいからって、わざと負けたら観客だってすぐ見抜く。そんな知朱の期待に応えてみせると、頷くお嬢様。
「わたくしも是非再戦を……ああ、雷火さんも今度宜しければ試合をしませんか?」
「ん? 自分っすか……コホン、オレか? ま、オレも場があれば、だな」
 蒼き鷹の誘いに対し、雷火は『グリモア猟兵は結構忙しいからなー』、と言いつつ乗り気ではある。本当なら自分がリングに上がりたかった、と言う感じだ。
「ええ、では機会があれば、是非」
「盛り上がってるねぇ。ウチの団体ももっと大きくしないとね」
 ひかりはそんな姿を見て、団体代表としても決意を固める。そして、お嬢様は――。
「あれ?」
「……そんなに辛かったですかね?」
 再戦の前に、知朱の勧めた激辛料理にがっつりノックアウトされていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

デビル・カトー
POW
アドリブ歓迎
合わせプレイング(黒師・ムソー f37801)

大ジョッキで乾杯
ムソーが乗せた肉をガンガン食う

(以下、①から順に会話)


「そういやムソーさん、いつも客や相手を手玉に取るプロレスムソー・ムーブしてますけど、どうすりゃあんなプロレスできるんすか?」


「難しいこと考えてんすね」


「オレは……」
暫し考える
「自分もお客さんも熱くなるプロレスをしたいっすね」


「いや、やっぱ相手も熱いとオレも熱くなるし、バコーンってやられると“コンニャロー!”ってなるっすね」


「なるほど……」
「“プロレスは対話”ってことか……」
ジョッキを見つめて考え込む。若きプロレスラーの目指す道は果てしない


黒師・ムソー
アドリブ歓迎
合わせプレイング(デビル・カトー f39534)

大ジョッキで乾杯
大量の肉を焼き、どんどんカトーの皿に乗せる
自分も大ジョッキを十数杯空ける

(以下、カトーの①から順に会話)


渋りつつも後輩に伝授
「客の期待に応え、想像を超えろ」
「お客さんが黒師・ムソーというレスラーに何を求めてるか、それを考える。そのうえで、そこに上乗せする。俺はそうしてる」
「何を乗せるかはセンス次第だけどな」


「哲学が無い奴はつまんねぇじゃん? プロレスも人間も」
「お前はどうなんだよ?」


「その“熱さ”ってのはどう出すんだよ? お前独りでカッカするのか?」


「なら、それでいいんじゃん? あとはそれを意識してやりゃあさ」



「ぷはぁ……おかわりよろしく! ほら、お前ももっと肉喰え、肉!」
「頂くっす!」
 何杯目かのジョッキを空にしながら、後輩の皿に焼けた肉を盛る黒師・ムソー(極悪黒法師・f37801)。
 その後輩、デビル・カトー(“ザ・バッドガイ”・f39534)は、盛られた肉をガンガンと喰らっていく。
 彼ら2人は興行には参加していないが、レスラーが山ほどいるこの場では特にそれが目立つ事はない。お嬢様だって、固い事は言わないだろう。
「そういやムソーさん、いつも客や相手を手玉に取るプロレスしてますけど、どうすりゃあんなプロレスできるんすか?」
「む……」
 一段落つき、そんな問いを口にするカトー。ムソーの独特のプロレスはムソー・ムーブとも呼ばれ、観客の評価は高い。
「客の期待に応え、想像を超えろ」
 後輩の問いに、どう応じるか、しばし迷った挙げ句。ジョッキを置いて、彼は真摯に語りかけた。
「お客さんが黒師・ムソーというレスラーに何を求めてるか、それを考える。そのうえで、そこに上乗せする。俺はそうしてる」
 そこに何を乗せるかはセンス次第だけどな、と付け加える。カトーは感嘆の声を漏らして、何度も頷いて。
「難しいこと考えてんすね」
「哲学が無い奴はつまんねぇじゃん? プロレスも人間も」
 言った後、少しクサかったかと照れたようにジョッキを空けるムソー。もう一杯おかわりを頼んでから、改めて後輩に視線を向ける。
「お前はどうなんだよ?」
「オレは……」
 問われ、暫し考え込むカトー。自分がどんなプロレスをしたいか。これはきっと、大事な問いかけだ。
「自分もお客さんも熱くなるプロレスをしたいっすね」
「その“熱さ”ってのはどう出すんだよ? お前独りでカッカするのか?」
 考えて捻り出した答えは、だが具体性が足りないと切り捨てられる。ヒールレスラーらしく大袈裟に肩を竦めるムソーに対し、カトーは慌てて、言葉を重ねた。
「いや、やっぱ相手も熱いとオレも熱くなるし、バコーンってやられると“コンニャロー!”ってなるっすね」
「なら、それでいいんじゃん? あとはそれを意識してやりゃあさ」
 ニヤリと笑って頷いた所で、また新しいジョッキが運ばれてくる。ムソーはすぐに口をつけながら、ちらりと横目に後輩の様子を伺って。
「なるほど……」
 口を付ける事もなくじっとジョッキを見つめながら、先輩の言葉を何度も脳内で反芻するカトー。周囲は多くのプロレスラー達で煩くて仕方ないが、彼の耳には、その喧騒も全く入ってこない。
「“プロレスは対話”ってことか……」
 すっかり自分の世界に入り、考え込むカトー。ムソーはそんな後輩の様子を、笑みを浮かべて見守る。若人は、もっともっと悩めば良い。それを見守り、時には助けるのがベテランの役目だ。
 若きプロレスラーの目指す道は、果てしない。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

新田・にこたま
正直な話、ほぼ新しい投げ技を試しに来ただけですし、ヒール路線の振る舞いを見せた以上はさっさと帰還した方がいいのでしょうが…。

数少ない合成肉ではなく上等な天然肉を食べられる機会です。
特に誰かと交流することもなく、静かに腹を満たしてから帰るとしましょう。
むぅ、肉だけではなく野菜も薬品臭さがなく美味しいですね…。

白飯を5杯おかわりしたら帰ります。

ここは私の戦場ではありませんでした。
しかし…私のような者の力でも必要になりそうな時が来たら…その時はまた助っ人ぐらいはさせてもらいましょうか。

…リングコスチュームとか、準備した方がいいんですかね。
(コスプレは嫌いではない旧式警察官制服に身を包んだ武装警官)



「正直な話、さっさと帰還した方がいいのでしょうが……」
 散々ヒール路線の振る舞いを見せたので、若干気まずい新田・にこたま(普通の武装警官・f36679)。
 新しい投げ技を試すと言う目的も果たした事だし、もうここに用はない――のだが。
「お肉の追加お持ちしましたー!」
「……むぅ」
 こうしてただで肉を食べられる機会を捨てる、と言うのも気が進まない。
 別に、食い意地が張っていると言う訳ではない。彼女の出身はサイバーザナドゥ、肉と言えば合成肉の世界なのだ。
 上等な天然肉を食べられる機会など、滅多に有る物ではない。
「野菜も薬品臭さがなく美味しいですね……」
 過剰な農薬でジャブジャブに漬けられ、洗剤で洗わなければ食べられない大量生産の野菜に比べて、天然物の生野菜のなんと瑞々しい事か。
 これを味わうと、やっぱり食べずに帰ると言う選択肢はない。白飯まで美味しいので、また箸が止まらない。
「……しかし、ここは私の戦場ではありませんでした」
 最終的に5杯おかわりして、満足すると改めてその場を立ち去る。
 交流は避け、挨拶はしない。プロレスには結局、あまり馴染めなかった――が。
「しかし……もし私のような者の力でも、必要になりそうな時が来たら……」
 その時は、また助っ人ぐらいはしても構わないだろう。今日の食事の分ぐらいは、仕事をしても良い。いや奢ってくれたのは襲ってくる方だけど、それはともかく。
「となると……リングコスチュームとか、準備した方がいいんですかね」
 元より、彼女の纏う制服は旧式警察官の物だ。コスプレは嫌いではなく、格好から入る事を考えると、なんとなく気分も上がる。
 実の所、彼女自身が思うよりも、案外プロレスに馴染めるのかもしれない。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ミラン・アレイ
アドリブ大歓迎でR-15くらいまではNGなし!
明るく元気が取り柄の脳筋ドラゴンガールだよー。

打ち上げよいよね!
ごっつい筋肉マッチョレスラー二人に挟まれるように座るね!
華奢なわたしとの対比がすごい!

筋肉好きとしてはマッチョさんたちの筋肉ほれぼれしながらぺたぺた触っちゃうねしかたないね!
力瘤作ってもらったり、ボディビルポーズしてもらったり、三人てテンションあがっちゃう!
わたしも真似してボディビルポーズするけど似合わないね?!
マッチョさんたちからは、その細腕のどこから怪力が出るのか不思議がられて腕とか肩とか肩甲骨らへんとかぺたぺた触って筋肉確認されちゃう。
スキンシップが仲良くなる一番の近道だよね!


シャーロット・キャロル
試合も終わってさぁPoXの皆さんとダークリーガーのお嬢様との打ち上げですよ!

試合が終われば皆でこうワイワイやれる、素晴らしいですよね。
PoXのメンバーでいつも私とタッグを組んでもらってるレアナさんの所に行きますよ。やっぱり知ってる人と一緒だと安心しますしね。

お互いプロレスのスタイルも同じパワーレスラー同士。始めて会った時から意気投合でそれからタッグを組んで何度かリングに上がった仲。この打ち上げで更に親睦を深めたいですね。

無論話題はやっぱりパワーな話題。お互い鍛えられた身体に興味あるでしょうし触りっこしちゃったりとかしながら盛り上がってますよ

(アドリブ大歓迎です)


メアリー・ベスレム
変なの、オブリビオンとご一緒にお食事だなんて!
……っていつもなら言うとこだけれど
この世界が変なのはいつもの事
流石にメアリも慣れてきたし
どこぞの九龍城砦おしろでだって、オブリビオンは普通に暮らしてた
それにメアリ、お肉と甘い物は大好きだもの!

フォークがあればそれ使い
なければお行儀悪く握り箸
お肉が焼けるのをじっと待ち……

……メアリ、復讐の為に耐えるのは得意だけれど
この「待て」は耐えきれない
それに自分じゃ上手く焼けないし……

だから適当な誰かを【誘惑】し
メアリの分も焼いてもらう事に
さっき下敷きにした彼とかどうかしら
お肉・・は充分味わったでしょ?
それともデザート・・・・が欲しいのかしら!


オリヴィア・ローゼンタール
本当にデスリングが負担してくれるのですね……
スポーツで決着がつき、オブリビオン……ダーク化が不可逆ではない、改心までする
何から何まで他の世界と違いすぎて、そこに大きな謎が隠されていそうですが……それはそれ、今は勝利の味を噛み締めましょう
具体的にはお肉の味を

PoXの方やルチャドールの方にも負けないくらい食べます
普段は清貧を心掛けていますが、こういう時くらいは健啖に

お酒を勧められてもお断り……しようとして、そういえば20歳になったのだと思い出す
物は試し、焼肉に合うとのことでビールをひとつ
ごくごく…………ふむ、なかなかおいしいですね
お肉とお酒をお腹いっぱいいただきます


リカルド・マスケラス
「滅多にない高級焼肉。ある意味世界戦並みっすかね」
蓮を始めとするPoXの若手と高級焼肉を攻略っすよ
「時間制限なんてケチなもんはないんす。落ち着いてメニューを見ておくっすよ」
「質の良い高級肉とはいえ、焦ってお肉ばっかりガツガツ行っても、もたれちゃうっすから、野菜とかでバランスよく。ワサビとかさっぱりさせてくれる薬味なんかを使うのも手っすね」
「分厚いサーロインで網を占有しちゃうと他が焼けなくなっちゃうからスペースを確保。もしくはその間も楽しめるサイドメニューを用意することっす」
など助言しつつ【料理】技能でちょうどよく焼けた肉を見極め皆に振り分けるっすよ

後は皆が楽しく食べる様子を楽しげに眺める


露木・鬼燈
打ち上げでお肉が美味し!
肉・米・酒の三位一体でめっちゃ美味い!
激しい戦いの後はお腹が空くからね
いっぱい食べても仕方ないことなのです
とゆーことで…追加の肉持ってこーいっ!
交流?交流かー
肉食って酒を飲めばなんかそれっぽいものが生まれるはず
テンション上がるっぽーい!
アルコールが入った状態での試合の振り返りに意味はあるのか?
うん、たぶんないねっ!でも楽しいからよしっ!
ちゃんとしたのは明日以降でいい
今は楽しむ時っぽい!



「打ち上げでお肉が美味し! 肉・米・酒の三位一体でめっちゃ美味い!」
 次々と運ばれて来る肉を白米と共に頬張り、脂の後味を酒で流していく露木・鬼燈(竜喰・f01316)。
 激しいプロレスを終えての空腹に、高級な肉の美味が加わって、ガンガンと食が進む。
「とゆーことで……追加の肉持ってこーいっ!」
「はい、ただいまー!」
 まあおおよそのレスラー達は鬼燈と同じようにひたすらかっ喰らっているので、店員の方も余裕をもって配膳して来る。
 積み上げられる肉の皿を、そしてその向こうにお嬢様を見やると、まだ実感の沸かない表情を浮かべるオリヴィア・ローゼンタール(聖槍のクルースニク・f04296)。
「本当にデスリングが負担してくれるのですね……」
 スポーツで決着がつき、ダーク化が元に戻り、オブリビオンが改心までする。他の世界では有り得ぬ事だ。ただめでたしめでたし、で済ませるには、あまりにも特異すぎる。
「そこに大きな謎が隠されていそうですが……あ、こちらにもお肉のおかわりを」
 まあ、今考えても仕方ないので、それはそれ、と思考の片隅に追いやった。勝利の、具体的には高級肉の味を噛みしめるべく、次々とお肉の皿を空にしていく。
「普段は清貧を心がけていますが、こういう時ぐらいは健啖に、ですね」
「おお、良く食べるなぁ。ほら、こっちもどうだ!」
 そんな健啖ぶりを見たPoXのレスラーが、オリヴィアにビールの瓶を向けて来る。未成年だから、とそれは固辞しようとするが、ふと思い直して。
「……そういえば先日、20歳になったのでした」
 まだ、成人してから1ヶ月も経っていないので忘れていたが、昨年末のクリスマスが彼女の誕生日だ。それなら物は試しと、コップにビールを注いでもらう。
 こういう店だけあって、お酒も上等な物だ。苦味と炭酸の清涼感が、脂を洗い流しながら喉を滑り落ちていく。
「ふむ、なかなかおいしいですね。焼肉に合う、と言うのも分かります」
「おお、イケる口だねぇ。ほら、もう一杯!」
 初めてのお酒は口に合ったようで、そのまま勧められるままに、酒を飲み、肉を頬張るオリヴィア。
 心地よいほろ酔いを楽しむ――と言うには、随分な量の瓶を空にしていく。
「試合が終われば皆でこうワイワイやれる、素晴らしいですよね」
「ああ。やっぱプロレスはこうでなくっちゃなっ!」
 シャーロット・キャロル(マイティガール・f16392)は、以前から交流のあるPoXの女子レスラー・レアナと共に焼肉を楽しむ。
 こちらは酒もなくひたすら肉を喰らいながら、見知った顔との会話に興じて。
「筋肉を維持するには、やっぱり肉を食べませんと!」
「だよな! いやぁ、でも相変わらず、すげぇパワーだよなぁ」
 今回はレアナはリングに上がらなかったが、彼女もまたパワーファイター。それゆえに意気投合した所もあるので、自然と話題はそちらに向かう。
 シャーロットの身体をまじまじと見つめ、そのお腹に手を伸ばすレアナ。
「ちょっと触ってもいいか?」
「はい、どうぞ!」
 グッ、と腹筋に力を篭めながら触らせれば、強靭な筋肉に感嘆の声を漏らすレアナ。逆にシャーロットの方も、レアナの腕を触らせて貰う。
「レアナさんの筋肉も凄いですよ!」
「へへ、だろ? でもこの筋肉見ると、まだ鍛え方が足りねぇって思うんだよなぁ」
 筋肉談義、トレーニング談義を繰り広げながら、互いの筋肉を触り合う2人。傍から見ると若干妖しい雰囲気にも見えるが、当人達は至って真剣だ。
「いつまた殴り込みが来ても良いように、もっと鍛えねぇとな!」
「ええ。私もますます鍛錬に励まなくては!」
 いつしかグッとポーズを取って、お互いにパンプアップした筋肉を見せ合ったりもし始めて。宴の空気に流されるまま、筋肉を誇示していく2人。
 まあレスラーなんてのはだいたいノリが良いものだから、自然と周囲にも筋肉の流れが広がっていく。
「やー、あっちの筋肉もすごいけどこっちも凄いね!」
「だろ? 良いんだぜ、触っても!」
 マッチョな男子レスラー達に挟まれながら、その筋肉に目を輝かせるのはミラン・アレイ(雷竜娘ドラゴンガール・f29182)。ググッと誇示された彼らの筋肉を、ベタベタと大胆に触っていく。
「もっとポーズ! ポーズお願い!」
「こうか……ふんっ!!」
 男子レスラー達がTシャツをパンパンにはち切れさせる程にパンプアップすれば、ますます盛り上がるミラン。
 美少女に褒められれば彼らも悪い気はせず、どんどんサービスしてくれる。
「それにしても、華奢なわたしとの対比がすごいね!」
 筋肉で膨れ上がった四肢をベタベタ触りながら、感嘆に何度も頷くミラン。そして自分も試しにダブルバイセップスを取って見るが……力強いと言うよりは、微笑ましいとしか思えない。
「でもすげぇパワーだよな。その細腕のどこにそんなパワーがあるんだ?」
「じゃあ、触って見る? 良いよ!」
 男子レスラー達が不思議そうに首を傾げれば、その身体を見せつけて突き出すミラン。彼らはそれじゃあ遠慮なく、と、肩や二の腕をペタペタと触り出した。
 ――美少女同士のシャーロット達と違って、マッチョな男2人が美少女の身体をベタベタと触るのは、かなり絵面が犯罪である。
 まあ、彼らにもミランにも下心はなく、真剣にその身体をぷにぷにしているだけだが。幸いと言って良いのかどうか、周囲のレスラー達は肉と酒で手一杯なので気づかない。
『時間制限なんてケチなもんはないんす。落ち着いてメニューを見るっすよ!』
 そんなレスラー達へとテキパキと指示を出すのは、リカルド・マスケラス(ちょこっとチャラいお助けヒーロー・f12160)。彼はヒーローマスクなので、自分で肉を食べるより他人に食べさせる事に専念している。
『ほら、野菜も食べなきゃダメっすよ! いくら質の良い高級肉とはいえ、お肉ばっかりガツガツ行っても、もたれちゃうっすから!』
「へー、そういうもんなのか?」
 レスラー達の多くは食事においても脳筋で、放っておくと肉ばかり食べる。そんな彼らのためにサラダや焼き野菜を注文し、食事をサポートしていくリカルド。
 彼らの方も基本的には気の良いレスラーばかりなので、素直に言う事を聞いていく。
『ワサビとか、さっぱりさせてくれる薬味なんかを使うのも手っすね』
「なるほど……参考になるなぁ」
 その身体を借りて戦った蓮も、感心した様子で頷いて。そんなリカルドの周囲には、いつしか若手レスラー達が集まって来る。
「先生! オレステーキ喰いたいっす!」
『誰が先生っすか。網を占有しちゃうと他が焼けなくなっちゃうからスペースを確保、もしくはサイドメニューを注文しとくっす……ああ、そっち! もう焼けてるっすよ!』
 そんな彼らに甲斐甲斐しく世話をして、さらには焼けた肉を手際よく振り分けて。忙しすぎて休んでいる暇もないが、喜ぶ若手レスラー達の顔に、充実感を覚えるリカルド。
「変なの、オブリビオンとご一緒にお食事だなんて! ……って、いつもなら言うとこだけれど」
 一方、メアリー・ベスレム(WONDERLAND L/REAPER・f24749)は、妙な顔をして網の前に座っている。闘った相手と食卓を囲むなんて、アリスラビリンスでは考えられない事だが。
「まあこの世界が変なのはいつもの事。流石にメアリも慣れて来たわ」
 それにお肉と甘い物は大好きだ。せっかくの焼肉、楽しまなくては勿体ない。
 だからこの状況は、普通に受け入れている。では、何故妙な顔をしているかと言うと。
「……まだなのかしら?」
 フォークを片手に網の上の肉を睨み、そわそわと身体を動かすメアリ。復讐の為に苦痛や屈辱に耐えるのは得意だが、肉が焼けるのを待つのは苦手だ。
 それに、焼けているのかいないのか、よく分からない。もどかしさに苛立ち、周囲にぐるりと顔を向け。
「ねぇ、あなた。メアリのために肉を焼いてくれない?」
「うぉっ、あんたは……」
 そうして声をかけたのは、試合で闘ったルチャドールだ。すでにダーク化が解除された彼の膝の上に座る事で、大きなおしりをギュッと押し付け。
お肉・・は充分味わったでしょ? それともデザート・・・・が欲しいのかしら!」
「わ、分かった分かった。やるよ!」
 顔を真っ赤にしながら、メアリのために肉を焼くルチャドール。決着後は意識が無かったとはいえ、その感触を覚えているのだろう。
 時折からかうようにお尻を擦り付けてやると、ますます顔を真っ赤にする。焼肉の味と一緒に、獲物を楽しげに弄んでいくメアリ
「やぁ、やっぱり肉食って酒を飲めばなんか交流が生まれるですね!」
「おお、飲め飲め! 食え食え!」
 あちらこちらで広がる猟兵とレスラーの交流を見ながら、鬼燈もまた、近くのレスラーと酒を酌み交わし合う。
 こんな楽しい宴も、デスリングの野望を阻止したからだ。だが、デスリングの野望はまだ終わる事はない。きっと第二、第三の襲撃が――。
「……この状態での試合の振り返りに意味はあるのか? うん、たぶんないねっ!」
 とか、アルコールが入った状態で考えるのも無駄だろう。先のことは明日の自分が考えるはずと、面倒な話はビールで流し込む。
「おかわりもってこーい!」
「おー、こっちもだー! かんぱーい!」
 宴もたけなわ、まだまだ盛り上がりは尽きない。猟兵もレスラーもダークレスラーも区別なく、皆で思う存分に、焼肉を楽しんでいくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2023年01月13日


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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト