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クリスマスはおこたで

#シルバーレイン #お祭り2022 #クリスマス #こたつ


●非リアグリモア猟兵のクリスマス
「は? クリスマスの予定?」
 グリモアベースで、クリスマスの予定を訊かれた雨月・雨莉(は何もしない・f03581)は一気に遠い目になった。
「……なんて残酷な質問するんすか? そんなんあるわけないでしょーがこちとら生まれてここまでずーっと独り身っすよ? クリスマスに予定なんかあった試しないっすよ、せいぜいが就活の時に説明会が被ったとかそんくらいで」
 そうまくしたてた彼女は、ツンと腕を組んでそっぽを向き、呟く。
「だから俺は今年もどうせ一人でこたつむりっす。探さないでください」
 そのままクルリと背を向けて、ずんずん歩き出した雨莉は……不意に立ち止まって振り向いた。
「……あの、なんでしたら一緒にこたつむりします?」
 ……やっぱり一人は寂しかったのだろうか。

●銀誓館学園のクリスマスパーティ
 一緒にこたつむりするといっても、もちろん彼女の家にお邪魔してこたつに入るという話ではない。次いで雨莉が差し出してきたのは、銀誓館学園のクリスマスパーティのお知らせのチラシだった。
「銀誓館学園では毎年、盛大なクリスマスパーティが開かれてるんすけど……クソが銀誓館はリア充の集まりかよ……じゃなくて」
 うっかり本音が挟まった雨莉は、誤魔化すように咳払いして続ける。
「そのメイン会場、つまり体育館では、『飛び入り歓迎の出し物ステージ』がひとつの名物になっていて」
 無論、ステージに上がってまでこたつむりしようぜって話でもない。こたつむりはその客席の話である。
「ステージを観ながら立食パーティを楽しむ人も多いとはいえ、立ちっぱは辛いわ、って人のために、こたつ席も用意してくれてて」
 さすがは銀誓館、至れり尽くせりである。
「こたつ席も、一人用から大人数で入れる大きなものまで各種取り揃えてありますし、こたつに必須なみかんやアイスなんかも備え付けてあります。それを食べながら、のんべんだらりとステージを観るも良し、なんならステージすら観ずにひたすらこたつむりするも良し」
 要するに、公序良俗に反する行動や、他人に迷惑のかかる行動でない限り、こたつ席で何をしても自由ということだ。
「ただひとつ、注意点があるとすれば……『リア充は参加禁止』……ではありません。誠に残念ながら」
 クッと悔しそうに握った拳を震わせながら、雨莉は呟く。当たり前である。雨莉のためのパーティではないのだから。彼女に配慮する必要など微塵もない。普通にカップル参加も歓迎で、なんならカップル向けの二人用こたつなんかも用意してある。雨莉の言う通り、銀誓館学園は割とリア充の巣窟なのである。しかしそれを認められない雨莉は、悔し涙を拭いながら言った。
「せめて……せめてリア充が参加するなら、俺の視界に入らないでください」
 無茶な注文である。尤も、この願いだって無理に聞く必要はないのだ。だって雨莉のためのパーティじゃなくて、みんなのためのパーティなのだから。
「まあ……どうせするなら、こたつむりも楽しくやりましょう」
 そう言った雨莉は、ハート型のグリモアを煌めかせ、パーティ会場まで猟兵を送り出す。どうやら送迎くらいはしてくれるらしい。


ライ麦
 ライ麦です。今年は必ずしも独り身向けってわけでもないクリスマスシナリオをお届けします。
 以下、OPに書ききれなかった詳細など。

●やること
 銀誓館学園の体育館でこたつむりする。
 ステージイベントもやってますが、こちらではステージより、客席のこたつ席での描写がメインとなります。ただし、どうしても俺はこのシナリオでステージに立ちたいんだ! という方がもしいらしたら止めはしません。ご自由にどうぞ。

●こたつ
 一人用のこたつから大人数で入れるでかいこたつ、カップル向けの二人用こたつまでよりどりみどり。
 OPにありますように、こたつに必須なみかんやアイスは用意してありますし、クリスマスドリンクや軽食も楽しめます。持ち込みも自由です(※常識の範囲内で)。
 カセットコンロぐらいは貸し出してくれますし、食材さえあれば鍋つつくくらいはできそうです(食材は切っておいてたことな)。
 ステージ眺めながらまったりするもよし、ステージガン無視で好きなことするもよしです。

●その他
 ・複数名orグループ参加される場合は迷子防止のため、互いの名前とID、もしくはグループ名をプレイングにお書きください。
 ・公序良俗に反するプレイングは採用しません。
 ・雨莉は基本一人用こたつでゲームとかしながらこたつむりしてます。話し相手が欲しい場合等、雨莉を別のこたつに連れ込むことも可能ですが、無理に構わなくて大丈夫です。お声がけない限りは背景と同化します。
 ・去年と違い、カップルでのご参加も歓迎ですが、雨莉の視界から外れない限り、彼女の冷たい視線ぐらいは突き刺さるかもしれません。

 以上です。
 それでは、こたつであったかクリスマスをお楽しみください!
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第1章 日常 『銀誓館クリスマスステージ』

POW   :    軽食やドリンクを楽しむ

SPD   :    ステージに上がり、芸を披露する

WIZ   :    SNSや配信で盛り上がる

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唯嗣・たから
おねぇさぁああん!(スケルトン&からくり人形、全力の飛びつきハグ)
おねえさん、元気だった?たから、渾沌氏以降、殆ど会えてなかったから、心配した。おねえさん、おねえさん、たからと一緒にクリスマス、しよ。

クリスマスケーキ、小さいの二切れ持ってきた!サンタ乗ってるチョコとトナカイ乗ってるイチゴ、好きなのどーぞ。たから、どっちも好きだから。紙皿とフォークもばっちり!

一緒にケーキもぐもぐしながら、そういえば見せてなかったなーって、スマホぽちぽち。虎耳服きた小さい碎輝おにぃちゃんの写真をお披露目。いる?おねえさんがいるならスマホに送る。

おねえさん、メリクリ。今年はいっぱいありがと。来年もたからと遊んでね。



「おねぇさぁああん!」
「……うぉっと!!」
 唯嗣・たから(忌来迎・f35900)と彼女のでかい黒猫ぬいぐるみからくり人形の全力飛びつきハグをくらった雨莉はよろめきつつ、辛くも彼女を抱き止めた。ぐりぐりと猫のように頭蓋骨を擦り付け、たからはサングラス越しに雨莉を見上げる。
「おねえさん、元気だった? たから、渾沌氏以降、殆ど会えてなかったから、心配した」
 ぎゅっと彼女の黒いパーカーを掴み、零すたからに、雨莉はあ~……と照れくさそうに頬を掻く。
「……確かにそうっすね。心配かけてすまねっす……でも、あれ以来幸い鴻鈞道人にも融合されてないし、大丈夫っすよ」
 そう、ぎこちなくたからの頭を撫でながら、雨莉は答える。
(「どうしてこの子は、俺なんかにこんなに懐いてくれてるんだろう?」)
 という疑問を微かに滲ませながら。
 ともあれ、雨莉の息災を確認したたからは、いそいそと持ってきた紙袋を開ける。
「おねえさん、おねえさん、たからと一緒にクリスマス、しよ。クリスマスケーキ、小さいの二切れ持ってきたから!」
 じゃーん、と二切れのケーキを紙皿の上に載せて見せるたから。
「サンタ乗ってるチョコとトナカイ乗ってるイチゴ、好きなのどーぞ。たから、どっちも好きだから」
「ほんとっすか? じゃあお言葉に甘えて……ん~……トナカイ乗ってるイチゴの方で」
「ん、わかった。じゃあ、たからサンタ乗ってるチョコもらうね」
 といわけで、二人は一緒にこたつでぬくぬくしつつ、ケーキもぐもぐ。こたつはシングルサイズだったが、瘦せ身の雨莉とスケルトンのたからなら一緒に入っても問題ない。食べながら、そういえば、とたからは口を開いた。
「虎耳服きた小さい碎輝おにぃちゃんの写真、見せてなかった。見る?」
「!!! そんなお宝写真が!? 見る見る見る!」
 案の定食いついてきた雨莉に、そう言うと思った、とたからはスマホぽちぽち。はい、と今年の初めに撮った例の写真を見せる。
「ふおおおお! 『にゃー』ってしてるの可愛すぎるだろこれ」
 鼻血と口元を押さえながら興奮ぎみに見入っている彼女に、
「いる? おねえさんがいるならスマホに送る」
 と首を傾けるたから。
「もちろん、ぜひ!!」
「じゃあ、送るね」
 ピロン、と音を立てて雨莉のスマホが鳴る。わあああ最高のクリスマスプレゼント……! と画面を眺めながら感激している雨莉に、たからはそっと声をかけた。
「おねえさん、メリクリ。今年はいっぱいありが。来年もたからと遊んでね」
「こちらこそ……色々あざっした、こんな俺でよければ、来年も良しなに頼むっす」
 照れくさそうに笑って、雨莉もそう答えたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鳥羽・白夜
八坂(f37720)と。

俺んちこたつねえからマジありがてえわ…はー、あったけぇ…
…なんか妙な視線感じるけど、気のせいかね?俺ら一ミリも付き合ってねえのにな。

トマト鍋!?(ガタッ)なんだそれめちゃくちゃいいじゃん!
お前準備いいな…おう、トマトジュースなら持ってるぜ。こたつで飲もうと思って。

(しばし出来上がりを待ち…)
すげーうまそう!いただきます!
真っ先にくし切りのトマトに箸を付け、うん、やっぱトマトはうまい!
はいはい、ちゃんと鶏肉も野菜も食うよ…お前オカンか。

渡されたプレゼントにえ、俺に?もらっていいのか?
電熱ヒーター内蔵…?こんなのあるんだな。
やば、俺何も用意してねー…後でなんかお返しするわ。


八坂・詩織
白夜さん(f37728)と。

そ、そうですね…
(…白夜さん否定早くて少し傷つくなぁ)

えっと、せっかくのこたつですから…白夜さんの好きそうなトマト鍋でもします?
カセットコンロは借りてきましたし、具材は切ってあるので(保冷袋に入った材料を見せ)
トマトジュースは白夜さん持ってますよね。

トマトジュースにケチャップと塩とコンソメ、それにオリーブオイルを加え具材を煮込んで出来上がり。
そろそろいいと思いますよ。
…白夜さんトマト以外のものもちゃんと食べてくださいね。
誰がオカンですか!もう…

食べ終わる頃にはい、これクリスマスプレゼント。
電熱ヒーター内蔵のブルゾンです。
お返しは期待してませんが…楽しみにしてますよ。



「俺んちこたつねえからマジありがてえわ……はー、あったけぇ……」
 早速ぐで~……と天板に頭を預けた鳥羽・白夜(夜に生きる紅い三日月・f37728)は、どこかから、ふと妙な、刺すような視線を感じて面を上げた。
「……なんか妙な視線感じるけど、気のせいかね? 俺ら一ミリも付き合ってねえのにな」
「そ、そうですね……」
 秒での否定がちょっと悲しい。おかげで妙な視線は感じなくなったけれども。少しだけ傷つきつつ、八坂・詩織(銀誓館学園中学理科教師・f37720)は尋ねた。
「えっと、せっかくのこたつですから……白夜さんの好きそうなトマト鍋でもします?」
 詩織の問いに、白夜はガバッと身を乗り出す。
「トマト鍋!? なんだそれめちゃくちゃいいじゃん!」
「ええ、カセットコンロは借りてきましたし、具材は切ってあるので。トマトジュースは白夜さん持ってますよね」
 保冷袋に入った材料を見せて言う詩織に、白夜はコクコク頷く。
「おう、トマトジュースなら持ってるぜ。こたつで飲もうと思って。にしても、お前準備いいな……」
 白夜の声をよそに、詩織は着々と準備を進めていく。トマトジュースにケチャップと塩とコンソメ、それにオリーブオイルを加え具材を煮込んで……。
「そろそろいいと思いますよ」
 ぐつぐつ言い始めた鍋を前に詩織が言うと、
「すげーうまそう! いただきます! ……うん、やっぱトマトはうまい!」
 真っ先にくし切りのトマトに箸を付けた白夜が満面の笑みを浮かべる。そのまま次々とトマトばかりに箸を伸ばす彼に、詩織は釘を刺した。
「白夜さんトマト以外のものもちゃんと食べてくださいね」
「はいはい、ちゃんと鶏肉も野菜も食うよ……お前オカンか」
「誰がオカンですか! もう……」
 ツッコみ肩をすくめる詩織。ともあれ、二人で仲良く鍋をつつき……満腹になった頃、詩織が何かの包みを差し出した。
「はい、これクリスマスプレゼントです」
「え、俺に? ……もらっていいのか?」
 目を丸くする白夜。開くと、中から黒いブルゾンが出てきた。
「これは……?」
「電熱ヒーター内蔵のブルゾンです。スイッチを入れれば、こたつみたいに暖かくなりますよ」
「電熱ヒーター内蔵……? こんなのあるんだな」
 しげしげと眺めていた白夜は、不意にしまったと頭を叩いた。
「やば、俺何も用意してねー……後でなんかお返しするわ」
「お返しは期待してませんが……楽しみにしてますよ」
 そう言って、詩織は柔らかく微笑んだのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

儀水・芽亜
ムゲン(f36307)さんと

ふぅ、体育館は冷えますねぇ。早くコタツに入りましょう。
このコタツ、ほとんどはレンタルですから、汚さないでくださいね。さすがに宿直室にあるコタツをかき集めても足りるわけがありませんから、業者に依頼しました。クリーニングが必要になったら追加料金が発生しますので。

ムゲンさんが焼いてきてくれたピザを、ありがたくいただきましょう。
ペットボトルのコーヒー二人分、買ってきてます。これをお供に。ブラックですが、よかったかな?

ステージの方は盛り上がってますねぇ。どこの結社さんかな? 見てると飽きません。
私の在学中も、クリスマスは色々あったものです。例年のことですし、変わりませんねぇ。


ムゲン・ワールド
儀水(f35644)さんと

体育館は冷えますねぇ
炬燵を配置とは気が利いています
ですね、早く入りましょう
男女ペアですし、念のため雨月さんの視界には入らない位置にしておきましょうかね

流石事務職員。しっかりしていますね。ナプキンを膝の上に敷いておきましょう

石窯でピザを焼いてきました。前にご一緒した時は用意出来なかったので、リベンジの気持ちです
コーヒーありがとうございます。頂きます(ブラック苦手だけど女性の前なので見栄張ってポーカーフェイス

ですね。賑やかです
私のかつてのクリスマスは……
基本的に孤児院で過ごしていましたね。こう言うイベントには出てこなかった気がします。今回はお誘い頂きありがとうございます



「ふぅ、体育館は冷えますねぇ。早くコタツに入りましょう」
 両手を擦り合わせ言う儀水・芽亜(共に見る希望の夢・f35644)に、ムゲン・ワールド(愛に生きたナイトメア適合者・f36307)も頷く。
「ええ、炬燵を配置とは気が利いています」
 冬の体育館は冷えるもの。客席にこたつを配置するのは、実際理にかなっている。早速二人はこたつに――男女ペアゆえ、念のため雨莉の視界からは外れた位置のこたつに移動し、荷物を置く。布団を持ち上げ、足を入れようとするムゲンに、芽亜は念を押した。
「このコタツ、ほとんどはレンタルですから、汚さないでくださいね」
 これだけの数のこたつだ。学園の宿直室にあるこたつをかき集めたところで足りるわけがない。業者に依頼するのは当然だ。クリーニングが必要になったら追加料金が発生してしまう。芽亜の言葉に、ムゲンもなるほどと頷いた。
「流石事務職員。しっかりしていますね。ナプキンを膝の上に敷いておきましょう」
 これで汚れ対策もバッチリ。ムゲンは荷の中から今回のメインを取り出した。
「石窯でピザを焼いてきました。前にご一緒した時は用意出来なかったので、リベンジの気持ちです」
「ありがとうございます。いただきますね」
 石窯で焼いてくるとは、ずいぶん本格的だ。ありがたくいただきつつ、芽亜も荷を開く。
「ペットボトルのコーヒー二人分、買ってきてます。これをお供に。ブラックですが、よかったかな?」
「ええ、ありがとうございます。頂きます」
 ……本当は、ブラックは苦手なのだけど。女性の前だから、見栄を張ってポーカーフェイスでちびちびとコーヒーを飲む。芽亜もコーヒー片手に、ステージに目を向けた。ステージでは、どこかの軽音楽部だろうか。賑やかなライブが行われていた。その音とパフォーマンスに目と耳を傾けつつ、芽亜は言う。
「ステージの方は盛り上がってますねぇ。どこの結社さんかな? 見てると飽きません」
「ですね。賑やかです」
 首肯するムゲンに、芽亜は、
「私の在学中も、クリスマスは色々あったものです。例年のことですし、変わりませんねぇ」
 としみじみと呟いた。かつて過ごしたクリスマスを、懐かしく思い出しながら。芽亜自身、銀の雨降る時代には学園で行われる様々なクリスマスイベントに参加したものだ。クリスマスの喧騒と楽しさは、いつの時代も変わらない。振り返る芽亜に、ムゲンもまた自身の過去に思いを馳せた。
「私のかつてのクリスマスは……基本的に孤児院で過ごしていましたね。こういうイベントには出てこなかった気がします」
 ムゲンもかつて銀誓館学園に在籍していた者。だが、芽亜とは違い、こうしたクリスマスイベントに参加したことはなかった。卒業してから結ばれた縁に、何か不思議なものを感じる。だから。
「今回はお誘い頂きありがとうございます」
 頭を下げるムゲンに、芽亜はどうしまして、と柔らかく微笑んだのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ウィル・グラマン
【ゲーマーズ】
へぇ…ここがザイーシャが通ってる学校の銀誓館学園なぁ
オレも通わないかって?
学校に通うよりもゲーセンに通ってる方が性に合ってるからなぁ…お、居た居た
あそこの隅っこに居るのが雨莉だな

やっほー、雨莉!
一人寂しくゲームしてねぇで一緒にパーティーゲームで対戦しようぜ!
あ、そうだ
飲み物とポテチを準備しねぇと
オレが貰ってくるからザイーシャはこたつの準備よろしくな
一緒に行こうぜ、メラニャ!
「めにゃー」

…あれ、二人とも真剣な顔になってどうしたんだよ
あ、さてはオレ様が最近実力を付けてきたってザイーシャが話してたんだろ?
にひひ♪オレ様も負けてばっかじゃねーからなー
じゃ、負けたら罰ゲームで勝負しようぜ!


ザイーシャ・ヤコヴレフ
【ゲーマーズ】

どうウィル、凄いでしょ?
ここが私が通っている銀誓館学園なのよ

体育館の周りで学校を案内し終わったら、ステージイベントを楽しんでいるクラスメイトの子に挨拶をしたりしながら雨莉お姉さんと合流するね

Добрый вечерこんばんは、雨莉お姉さん
ウィルにお菓子と飲み物を取りにお願いしたし、その間に雨莉お姉さんのお隣におこたを寄せるね
ウィルが戻ってくるまで雨莉お姉さんとお話しようかな?

ねぇ…雨莉お姉さん
最近ウィルに勝っていなくて可愛いお洋服を着せていないの
だから、今夜の対戦で雨莉お姉さんが私の味方してくれる?
協力してくれたら、ウィルに銀誓館初等部の制服を両方着て貰う…でどうかしら?



「どうウィル、凄いでしょ? ここが私が通っている銀誓館学園なのよ」
 学園の制服姿で、ウキウキと学園を案内するザイーシャ・ヤコヴレフ(Кролик-убийца殺人バニーのアリス)に、
「へぇ……ここがザイーシャが通ってる学校なぁ」
 とウィル・グラマン(電脳モンスターテイマー・f30811)は興味深そうに周囲を見回す。クリスマスの体育館では、様々な出し物がステージ上で披露されており、客席も盛り上がっている。その中にちらほらいるクラスメイトに挨拶しつつ、ザイーシャは腰の後ろで手を組み、彼の顔を覗き込んだ。
「ねぇ、ウィルも通ってみない?」
 どこか期待を込めた瞳で尋ねる彼女だが、ウィルの方は、
「学校に通うよりもゲーセンに通ってる方が性に合ってるからなぁ……」
 とあまり興味なさそうな様子。そうこうしているうちに、体育館の隅に見知った顔を見つけて、ウィルは片手を上げた。
「お、居た居た。やっほー、雨莉!」
「あ、お久しぶりっす……」
 遊んでいた携帯ゲーム機(大分型が古い)から顔を上げ、ペコリと挨拶する彼女に、ウィルはにっかり笑って、
「一人寂しくゲームしてねぇで一緒にパーティーゲームで対戦しようぜ!」
 と持ちかける。
「パーティーゲーム……! いいっすねぇ」
 雨莉の瞳が煌めく。ぼっちの彼女にとって、パーティーゲームは縁遠いものだった。一緒に楽しめる相手ができたことに感激している雨莉に、あ、そうだとウィルは拳で掌を叩く。
「飲み物とポテチを準備しねぇと……オレが貰ってくるからザイーシャはこたつの準備よろしくな! 一緒に行こうぜ、メラニャ!」
「めにゃー」
 パーティーゲームには飲み物と気軽につまめるお菓子が必須。早速お供にひのねこスペモン「メラニャ」を連れて体育館を離れるウィルと入れ替わるように、ザイーシャは雨莉のこたつに隣のこたつを寄せ、座る。
Добрый вечерこんばんは、雨莉お姉さん。ウィルが戻ってくるまで雨莉お姉さんとお話しようかな?」
 そう言った彼女は、真剣な顔で雨莉に打ち明ける。
「ねぇ……雨莉お姉さん。最近ウィルに勝っていなくて可愛いお洋服を着せていないの」
 他人が聞いたら「そんなことかよ!」とズッコケそうな内容だ。だが雨莉の方は、
「なるほど、それは深刻だな」
 と難しい顔をして天板に両肘をつき、口の前で両手を組む。いわゆるゲ〇ドウポーズ。顔と内容が合っていない。だが、二人は真剣な面持ちのまま話し続けた。
「だから、今夜の対戦で雨莉お姉さんが私の味方してくれる? 協力してくれたら、ウィルに銀誓館初等部の制服を両方着て貰う……でどうかしら?」
「中等部の制服もいいな……この学校の制服可愛いから……」
 などと二人が密かに盛り上がっている間に、コンビニの袋片手にウィルが戻ってきた。
「……あれ、二人とも真剣な顔になってどうしたんだよ。あ、さてはオレ様が最近実力を付けてきたってザイーシャが話してたんだろ?」
 何も知らず、ニヤリと笑うウィルに、
「ええ、まあ、そんなとこっすね」
 と雨莉は素知らぬ顔で答える。実際、ザイーシャが最近ウィルに勝てていないというのは本当のことらしいし。ウィルは得意げに腰に手を当てて胸を反らした。
「にひひ♪ オレ様も負けてばっかじゃねーからなー。じゃ、負けたら罰ゲームで勝負しようぜ!」
「ええ、望むところよ」
 雨莉とアイコンタクトを交わし、ザイーシャは含みのある笑みで答える。
 ウィルの命運のかかったゲームが、始まろうとしていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

稲荷・こん子
※アド、絡み◎

【兎と狐】

・行動
こたつなのですー!
テフラさんとイチャラブし…何処からか視線が来そうなので、事前に【秘技】を使って、大人の姿(真の姿イメージ)に変身なのです!
思考も大人っぽくに切り替えて…

うふふ、これで完璧かしら?
姉弟か親子に見えるかしらね?
とりあえずこれでイチャをするわね。え~と…(食べ物を手に取り、蜜柑を剥いたり、熱い物ならフーフーしたりし)はい、テフラさん、ア~ン♪

(暫くすると暖かさで徐々に思考が元のこん子に戻りだし…)
私もア~ンして欲しいのです!
…ダメです?

(そして暖かさに負けて)
あぅー…ぽかぽかしてきて眠く…すぅすぅ…

寝てしまい【秘技】が解除される


テフラ・カルデラ
※アドリブ可
【兎と狐】

お・こ・たなのですっ!
こん子さんといちゃラブ―――したいところですがどこからか冷たい視線が刺さりそうなのでそのあたり何とかしないとですね…
と、言う事でこん子さんは大人に変身することで姉弟か親子として見てもらえれば幸い!作戦で!!

あとはぐうたらと飲み食いしつつ…こん子さんの攻めにタジタジになります
色んな思い出を語り合いながら暖かいひと時を過ごしていきます
はわわ!?あ…あ~ん…ってあれ?こん子さん?と…とりあえずこちらからも…あ~ん…♪

…まあ、最後は暖かいあまり寝てしまって、こん子さんが元に戻っちゃいましたけどね…
年齢的に仲の良い子供達と見えたみたいで…安心です…



「こたつなのですー!」
「お・こ・たなのですっ!」
 稲荷・こん子(七変化妖狐・f06041)とテフラ・カルデラ(特殊系ドMウサギキマイラ・f03212)はズザーッ! とこたつに潜り込む。そのままイチャイチャし始めようとする二人だったが、はたと気づいた。
「……このままだとどこかから冷たい視線が刺さりそうですね」
「ですね……なら!」
 こん子は【秘技・改造の術(ヒギ・カイゾウノジュツ)】発動! 自分にしか視えない、キャラメイク設定バーを生やし、色々弄って……。
「うふふ、これで完璧かしら?」
 こん子は胸を反らす。そこには反らしただけで零れそうな巨乳を持つ、九尾の美女が鎮座していた。思考も大人っぽく切り替えた彼女はそのまま、天板に置いてあったみかんを手に取り、剥いてひと房差し出す。
「はい、テフラさん、ア~ン♪」
「はわわ!? あ……あ~ん……」
 妖艶な美女に変身したこん子の攻めに、テフラもタジタジになりながら口を開ける。結局イチャイチャしてるやないかい! とどこかからツッコミが飛んできそうだが、大人の姿に化けたこん子が小柄なテフラに「あ~ん」などしていると、恋人というより姉弟か親子に見えてしまう。名付けて、大人に変身することで姉弟か親子として見てもらえれば幸い! 作戦(まんま)。その作戦が功を奏したのか。特に視線は感じなかったので、調子に乗ってアツアツのシチューをフーフーして食べさせたり、膝枕してなでなでしたり。思う存分イチャイチャして、色んな思い出を語り合いながら暖かいひと時を過ごす二人だったが。
「私もア~ンして欲しいのです! ……ダメです?」
 こん子が大人の姿に似つかわしくない、うるうるした瞳で愛らしく駄々をこねる。暖かさで気が緩み、次第に思考が元のこん子に戻りだしたらしい。
「……ってあれ? こん子さん? と……とりあえずこちらからも……あ~ん……♪」
 動揺しつつも、テフラもみかんをあ~ん返しする。幸せそうにもぐもぐした彼女は、
「あぅー……ぽかぽかしてきて眠く……すぅすぅ……」
 天板に頭を預け、そのまま寝入ってしまった。ぼふんっと音を立て、その姿が妖艶な九尾の美女から、元のこん子に変わる。慌てて周囲を見回すテフラだが、まだ10歳のこん子に、そもそも女の子にしか見えないテフラだ。二人が寄り添ってこたつに入っていても、仲の良い子供同士か何かに見えるようで。幸い、冷たい視線は飛んでこなかった。ほっと息を吐き、テフラも天板に頭を預ける。数分後には、兎と狐が仲良くこたつで寝息を立てていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

中村・裕美
「……コタツは……癒しよね」
特に相手がいるでもなくぼっちでぬくぬくと炬燵に入っている
「……リア充はいないわよね? ……ヨシ」
視界内にリア充がいないければとりあえずヨシ

基本的にはぬくぬくしている間も,何もしないのは勿体無いので,ひたすら電脳魔術で何か作業してる。世界情勢やユーベルコードの情報を集めたり,ゲームのデイリー消化したり。貧乏性なのか「何もしない」ができないタイプ
「……作業で疲れても……コタツで癒されて……また仕事ができる。……永久機関が……完成しちゃったわね」
とか言いつつ更にエナドリを飲んでいたりはするけれど
一人でいるのは好きだけど,こういうガヤガヤの喧騒をBGMにするのも嫌いじゃない



「……コタツは……癒しよね」
 中村・裕美(捻じくれクラッカー・f01705)は特に相手がいるでもなく、ぼっちでぬくぬくと炬燵に入っていた。ぬくぬくしつつも、目は鋭く周囲を見回して。
「……リア充はいないわよね? ……ヨシ」
 呟いた。実際はリア充(こん子とテフラとか)いるのだが、視界に入らなければいないのと同じだ。こん子とテフラも恋人同士に見えない工夫してたし。確認して満足した裕美は、早速電脳魔術で作業を開始する。世界情勢やユーベルコードの情報を集めたり,ゲームのデイリー消化したり。せっかくこたつに入っているのだから、ゆっくりしてもよさそうなものだが、貧乏性なのか「何もしない」ができないタイプなのだ。
「……作業で疲れても……コタツで癒されて……また仕事ができる。……永久機関が……完成しちゃったわね」
 ぶつぶつ呟きながらも、さらにエナドリを飲む裕美。もはやエナドリは作業のお供だ。手と頭は休みなく動かしつつ、裕美は周囲の音に耳を傾けた。ステージからは賑やかな音楽が、客席からは歓声が聞こえる。一人でいるのは好きだけど、こういうガヤガヤの喧騒をBGMにするのも嫌いじゃない。微かに微笑んで、裕美は再び作業に没頭したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

スリー・サクセス
【書庫組】
●人格ノーンで参加(一人称ボク、優しい口調)
炬燵って暖かいよねー。魔術の勉強するにはぴったりかも!

あ、その魔術面白そう!でもボクにも出来るかなー?
ちょっと練習してみるね!
えいっ(ポフンと泡が弾ける。本来の想定とは違う)
えいっ……おっとと(泡がぶくぶく出て来て慌てて止める。これも同じく本来とは違う)
。o(……飽きたー、炬燵の中入っちゃお)(潜り)
……Zzz……
e9ad94e8a193e381a3e381a6e99ba3e38197e38184e381ad……
(寝言を16進数で呟いているバーチャルキャラクター)
はっ!あれ、ボク寝てた?
あれ、皆も寝てる……じゃあもう一回寝ちゃお!(すやぁ)


ロラン・ヒュッテンブレナー
【書庫組】
みんなで入れるこたつを借りようね
こたつパーティなんて、面白い催しなの

お茶とお茶請けを用意して、魔導書を取り出して、あるページを開けるの
ねぇ、サクセスさん、アンおねえさん
この魔術の陣なんだけど、どう思う?
愉快さって、これには必要ない気が…
あらら、サクセスさん、それはこの辺りの術式がちがうんじゃないかな?

サクセスさ……、あ、ノーンさんかな?
飽きちゃったのかな?
潜って行っちゃった
寝てるの?
ん、確かに難しいけど、だから面白いの(しれっと寝言を理解してる)

ふぅわ……、あ…
ぽかぽか気持ちいいよね
なんだか、ぼくも、眠くなって来ちゃった…
(吊られてこてんと突っ伏して寝息を立て始める)


アン・カルド
【書庫組】

あ゛ー…こたつはいいねぇ、あったかくて…ここに住みたい。

みかんの皮をむきむき…ん、珍しいねロラン君が魔術の相談なんて、どれ…僕もたまには役に立ってみようじゃないか。
むむむ…僕としては無駄が少なすぎるから無駄をもうちょい詰め込んで愉快さを…サクセス君はどう思うかな、人生の無駄はいいスパイスだと僕は思うんだけど…って寝てるし、寝言すごいし。
まぁサクセス君たちは魔術専門じゃないしなかなか苦戦してたからなぁ、僕らでもうちょい詰めるとしよう…って寝てるし!

…僕もちょっと寝ちゃおうかな、涎たらさないようにしないと。



「こたつパーティなんて、面白い催しなの」
 瞳を輝かせ、尻尾を振るロラン・ヒュッテンブレナー(人狼の電脳魔術士・f04258)。第三人格ノーンのスリー・サクセス(猟兵サポート型AIプログラム・f34842)も頷く。
「うんうん、炬燵って暖かいよねー。魔術の勉強するにはぴったりかも!」
 というわけで、【書庫組】はみんなでこたつ入り。
「あ゛ー……こたつはいいねぇ、あったかくて……ここに住みたい」
 即座にだら~っと姿勢を崩すアン・カルド(銀の魔術師、或いは銀枠の魔術師・f25409)。そのままみかんの皮をむきむきしている彼女の傍らで、ロランは人数分のお茶とお茶請けを用意して、魔導書を取り出し、あるページを開く。
「ねぇ、サクセスさん、アンおねえさん。この魔術の陣なんだけど、どう思う?」
「ん、珍しいねロラン君が魔術の相談なんて、どれ……僕もたまには役に立ってみようじゃないか」
「どれどれ? あ、その魔術面白そう! でもボクにも出来るかなー?」
 ロランの相談に、二人は揃ってそのページを覗き込む。
「むむむ……僕としては無駄が少なすぎるから無駄をもうちょい詰め込んで愉快さを……」
 思案顔で顎に手をやり、自分なりのアドバイスをするアンに、
「愉快さって、これには必要ない気が……」
 とロランは苦笑する。サクセスさんは、と彼の方を見ると、やる気満々で。
「ちょっと練習してみるね! えいっ」
 と早速そのページの魔術を試している。ポフンと泡が弾けた。本来の想定とは違う。あれ? と首を傾げた彼は、もう一回! と魔術発動。今度は泡がぶくぶく出て来た。
「おっとと……」
 慌てて止めるノーン。こちらも本来とは違う。む~、と唸っている彼に、
「あらら、サクセスさん、それはこの辺りの術式がちがうんじゃないかな?」
 ロランは助言するも、それを最後まで聞くことなく。
(「……飽きたー、炬燵の中入っちゃお」)
 ノーンはごそごそとこたつの中に潜っていく。
「サクセスさ……、あ、ノーンさんかな? 飽きちゃったのかな?」
 首を傾げるロラン。やがて中から、寝息と、
「e9ad94e8a193e381a3e381a6e99ba3e38197e38184e381ad……」
 16進数の寝言が聞こえてきた。さすがはバーチャルキャラクターというべきか。
「ん、確かに難しいけど、だから面白いの」
 そしてそれをしれっと理解して返事を返すロラン。彼は彼ですごい。ふぅわ、とロランの口からもあくびが漏れた。
「ぽかぽか気持ちいいよね……なんだか、ぼくも、眠くなって来ちゃった……」
 ノーンにつられたのか。こてんと突っ伏して寝息を立て始める。一方、まだ真剣に魔導書のページに目を落としたままだったアンは全く気付かないまま。
「サクセス君はどう思うかな、人生の無駄はいいスパイスだと僕は思うんだけど……」
 彼の意見を求めて面を上げ――。
「……って寝てるし、寝言すごいし」
 ようやく気付いて肩をすくめる。
「まぁサクセス君たちは魔術専門じゃないしなかなか苦戦してたからなぁ、僕らでもうちょい詰めるとしよう……って寝てるし!」
 ロランの方に目を向け、目を剥くアン。まったく、とため息をついた後、
「……僕もちょっと寝ちゃおうかな、涎たらさないようにしないと」
 と天板に突っ伏す。暫しの後……。
「はっ! あれ、ボク寝てた?」
 真っ先に眠ったノーンが目を覚ました。慌ててこたつの中から出、二人の様子を見て……。
「あれ、皆も寝てる……じゃあもう一回寝ちゃお!」
 安心して、秒で次の眠りに入る。すやぁ。【書庫組】のこたつからは、揃って安らかな寝息が響いていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

豊水・晶
う~さむさむ。
雨莉ちゃん、お隣失礼しまーす。
何だかお久しぶりになってしまいましたが、ふふっ、相変わらず愛らしい方です。
ほらほら、ゲームを寝転んでやると目を悪くしますよー。というわけで、お膝の上にご案なーい。蜜柑とお茶の自動給仕付きですよー。
可愛いですね~。可愛いですね~。よしよし。

は~〜、よし!
クリスマスと年末年始もこれで戦えます。よきクリスマスプレゼントでした。お返しと言ってはなんですが、近頃話題の耳掻きなど如何でしょう?。こたつに入りながら膝枕で。

聖夜を素敵な思い出に、癒やして差し上げますよ。
メリークリスマス。
アドリブや絡みなどご自由していただいて大丈夫です。



「う~さむさむ。雨莉ちゃん、お隣失礼しまーす」
「ぴゃっ!?」
 両手を擦り擦り。一人用のこたつにも関わらず隣に乗り込んできた豊水・晶(流れ揺蕩う水晶・f31057)に、寝転んだまま携帯ゲームに勤しんでいた雨莉は素っ頓狂な声を上げた。慌てて起き上がろうとして膝を天板に足をぶつけてみたり、慌ただしくぼさぼさの髪を手ぐしで整えてみたり。一人でわちゃわちゃしてる様子がどこかおかしくて、晶は口元に手を当ててクスクス笑う。
「何だかお久しぶりになってしまいましたが、ふふっ、相変わらず愛らしい方です」
 そして、おもむろに膝を折って座り、ポンポンと叩く。
「ほらほら、ゲームを寝転んでやると目を悪くしますよー。というわけで、お膝の上にご案なーい」
「いや、いいですって……」
 さすがにこの歳(33さい)では恥ずかしいと、小声でモゴモゴ言う雨莉の両脇に手を入れ、ひょいっと自身の膝の上に置く晶。
「ほら、蜜柑とお茶の自動給仕付きですよー」
 笑顔であ~んと剥いたみかんのひと房を彼女の口元に持っていく晶に、
「ひ、一人で食えますって……!」
 雨莉は真っ赤になって両手で顔を覆っていた。その様子がますます愛しくて。
「可愛いですね~。可愛いですね~。よしよし」
 晶は子供にするように、彼女の頭をなでなでする。晶の膝の上で、雨莉は赤くなったまま縮こまっていた。思う存分構い倒した彼女は、つと背伸びをして肩を下ろす。
「は~〜、よし! クリスマスと年末年始もこれで戦えます。よきクリスマスプレゼントでした」
 にこにこ笑って言う晶に、
「クリスマスプレゼントって……それは……」
 こたつのことなのかそれとも、と雨莉は赤い顔でうつむく。そんな彼女に、晶は耳搔き片手に問いかけた。
「お返しと言ってはなんですが、近頃話題の耳掻きなど如何でしょう? こたつに入りながら膝枕で」
「う……そりゃ、膝枕で耳掻きなんて、リア充っぽいことしてみたくないわけじゃ、ないっすけど」
 晶と耳搔きを交互に見つめながら、雨莉は唾を飲む。それでもまだ迷っている様子の彼女に、晶は手にした耳搔きを揺らして駄目押しした。
「聖夜を素敵な思い出に、癒やして差し上げますよ」
「じゃあ……その……お願い、します」
 この機会を逃したら、聖夜にリア充っぽいプレイをすることなど二度とないかもしれない。迷った末に、小声で恥ずかしそうに頼む雨莉に微笑み、晶は再び膝をポンポン叩いた。ぎこちなくそこに頭を預ける彼女に耳搔きを施しながら、耳元でそっと囁く。
「メリークリスマス」
 と。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年12月31日


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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト