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美味しいが溢れ出す

#エンドブレイカー! #UDCアース


「腹減ったなあ」
 深夜のオフィス。パソコンに向かう男は大きく伸びをすると、ため息をついた。窓の外に見える風景は、既に看板などの照明も消えて孤独感が増す。空腹と疲れから、思わず頭に浮かぶのは長らく食べていない、大好物。
「熱々のたこ焼き……食べたいなあ」
『その願い、叶えるでカパー』
「は!? え!?」
 がたん、と椅子が揺れてばさりと書類が床に落ちる。それを拾う者は、誰もいなかった。

「タコが現れました」
 開口一番、謎の台詞を吐いたのは杜崎・紅祢(翠光纏いし癒し手・f36019)。
「UDCアースのとある町で、生きたままのタコが降ってくるのだそうです」
 想像するだけで微妙な光景だが、それだけでは何か問題が起きるとも思えない。いや、タコが降ってくるの事態は問題なのだが。
「ちなみに、食べられるそうです。最初は食べたりもしていたみたいなんですが、とにかく数が多くて処理しきれないと」
 食べたんかい。誰かのツッコミが聞こえるが紅祢は聞かなかったことにして話を続ける。自分もそう思っているから、というのもあるだろう。
「一応調査した結果、とある神社に繋がる道に現れるらしいのですが、その神社に何故か入れなくなっているようでして。俺の予知でもその神社に何かある様なので、タコに対処しつつそちらに向かってもらえればと」
 一般人では無理でも猟兵なら、という事なのだろう。
「関係あるかどうかは分からないのですが、タコが降ってきた日に行方不明になっている人が居るとの事なので……もしかしたら一般人が現場にいる可能性があります」
 まずしなければならないのは、タコを処理しつつ神社へ調査に向かう。そして、誰か居た場合は確保し原因を突き止めタコを止める。
「色々大変だとは思いますが……よろしくお願い致します」
 調理装具の持参も歓迎ですよ、等と言いつつ紅祢は転移の扉を開いた。


真空。
 見て頂き有難う御座います、真空。(まそら)です。
 願いが歪んだ形で叶えられる、と聞いたので。

『第1章:タコ大量発生』
 とある町でタコが溢れています。対処お願いします。
『第2章:さかな』
 集団戦。手足の生えた魚です。食べられません。
『第3章:赤光のカッパーニア』
 ボス戦。カパーと鳴きます。たこ焼きを知らなかったので、とりあえずタコを溢れさせてみました。

 同行者がいる場合は【相手の名前(呼称も)とID】のご記入お願い致します。

 皆様の参加、心よりお待ちしております。
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第1章 冒険 『タコ大量発生』

POW   :    タコ殴りにして処理する

SPD   :    タコつぼに収容して処理する

WIZ   :    タコの生態を利用して処理する

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 住宅街に蠢く、赤い影。緩やかに身体の形を変えながら、道路を渡り垣根を越えて。 
 ぺたり、ぺた。ぺた。ぴとん。
 軽い音と、若干の生臭さを響かせながらタコは進む。進んで進んで……ひょい、と掴み上げられ。
「ここにも居た」
 手際よく処理されクーラーボックスへと放り込まれるタコ。どん、と置かれた四角い箱はすでに山になっている。
「町がタコで埋もれてしまうなあ」
 タコを掴んだ手――街の魚屋はクーラーボックスを振り返り、肩を竦めた。

===================
 町の中至る所にタコが居ます。処理は追いついていません。
 神社へと至る道には特に沢山のタコが居ます。踏まずには通れない程なので、回収するなり避けるなりしましょう。
 その場で火を通して食べるなら、空き地を貸して貰えますのでお好きにどうぞ。
アルヴィンス・ウルティ
よく分からないけど困っている人がいると聞きつけてやって来たアルヴィンス。
司令どおりに動きますが頭脳プレイはできません。

「タコを捕まえるだけなら僕にもできるにゃ!」とはりきってタコの捕獲に走ります。

タコの吸盤とジタバタ格闘しながらもタコを処理し続けます。

困っている人がいたらサポートしにいきます。

美味しそうな気がするので齧ってみたけどぐにゃっとしてちょっとイマイチだと思っています。
焼いて与えたら喜びそうです。(自分で調理はできません)



「タコだにゃー」
 民家の塀に張り付いてうごうごとしているタコを見上げるのはアルヴィンス・ウルティ(すばしっこい天然猫人男子・f39119)。困っている人が居ると聞いて、とりあえずやって来てみた彼の目の前に広がる道には、あちこちで動き回るタコの群れ。
「よくわからないけど、タコを捕まえるだけなら僕にもできるにゃ!」
 とりあえず目の前のタコを剥がそうと、塀に取りつくタコに飛びついてべりっと。剥がしたタコに絡まれながらも、クーラーボックスの方へと向かうと。
「お、持ってきてくれたのか」
 魚屋さんが剥がしてくれました。
「もっと持ってくるにゃ!」
 次のタコへと向かうアルヴィンス。道を横切るタコをがばっと確保――したのは良いけれど、今回のタコはちょっと大きいミズダコ。ぱっと見でアルヴィンスの倍以上ありそうだけれど。
「が、頑張るのにゃ……!」
 ぐっと持ち上げ、歩き出して……。
「にゃー!?」
 吸盤にくっつかれてじたばた。よろよろしながらも魚屋さんの所へとどうにか辿り着いたアルヴィンスを、町の人達も手伝ってタコから救出。その後も、小さい身体でタコを沢山回収してくれたアルヴィンスを見ている町の人達はなんだか和んでいるようで。
(一生懸命で可愛い)
 等と思われているのは本人は気付かないまま。
 アルヴィンスの頑張りで、この道にはタコが居なくなったようです。
「折角だから食べてみるかい?」
 まず、と渡されたのは生のタコ。がぶりとしてみるもぐにゃぐにゃの感触はあまり好みではなく。
「生は駄目か、じゃこっちだな」
 渡されたのは串に刺した炭焼きタコ。香ばしい香りとむっちりした食感、適度な塩味でとても美味しく頂けました。ちなみに、本来猫にはタコをあげてはいけません。ケットシーは大丈夫。 
「タコ美味しいのにゃ」
 はぐはぐとタコを齧るアルヴィンス。タコ回収だけではなく、人々の癒し担当もこなした彼の仕事は大成功と言えるだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​

御園・桜花
「それは、つまり…食べて食べて食べまくれと言う事ですね?」
生唾飲む

「生きている蛸はねちゃねちゃしますし吸盤でくっつかれると引き剥がすのに大変苦労しますから。此れは全て、食材にするしかっ」
桜鋼扇で降ってくる蛸を殴り飛ばしながらUC「花見御膳」
タコ焼
蛸飯
蛸と大根の煮物
蛸のカルパッチョ
明石焼き
蛸と若布の酢の物
蛸のトマト煮
蛸の天麩羅
蛸のおでん
干し蛸
等々降ってくる蛸を素材に蛸料理をじゃんじゃん作る
猶全てに整腸効果付き

「一人で食べ尽くすのは大変でも、料理にしてしまえば近隣の住人の方々にも手伝っていただけると思うのです。生蛸の儘の方が始末に困ると思います。そろそろ冬ですし、日持ちもします、きっと」
目を逸らす



 御園・桜花(桜の精のパーラーメイド・f23155)の目が光る。
「それは、つまり……食べて食べて食べまくれと言う事ですね?」
 採り放題、食べ放題のタコ。ごくり、と生唾飲む音が響いた。
「生きている蛸はねちゃねちゃしますし吸盤でくっつかれると引き剥がすのに大変苦労しますから。此れは全て、食材にするしかっ」
 桜花が向かった道は通り沿いに公園があるのだけれど、今現在は子供たちの姿は無く、タコが占拠している。ブランコにぶら下がるタコ、滑り台の下り口に溜まるタコ、芝生をもそもそ進むタコ。新鮮食材のオンパレードに桜花の手の桜鋼扇がひらめいた。
 更にダメ押しとばかりに降ってくる蛸や、辺りにいるタコを殴り飛ばしながらユーベルコードの力を開放すると手持ちの食材も併せて凄まじい勢いで料理を作り始める桜花。
 あっという間に並ぶタコ焼蛸飯蛸と大根の煮物、蛸のカルパッチョに明石焼き。酢の物おでんに様々な味の煮込みや揚げ物等、ついでに保存食にと干し蛸や燻製、油漬け等も作成していった。
 ちなみに、桜花の作成した料理には全てに整腸効果が付いている。うっかり食べ過ぎのフォローも完璧だ。
「一人で食べ尽くすのは大変でも、料理にしてしまえば近隣の住人の方々にも手伝っていただけると思うのです。生蛸の儘の方が始末に困ると思います。そろそろ冬ですし、日持ちもします、きっと」
 長期保存できるものに関してはずっと降り続くわけでは無いので、今は食べ飽きててもそのうち食べたくなることもあるだろうし、と。軽く目を逸らしつつ処理の手伝いをする魚屋へと語る桜花が、周囲の賑わいに気付く。飽きてはいるものの目新しい料理は気になるのか、匂いにつられて集まってきた人々に料理を振舞い始めた。桜花の手製蛸三昧は食傷気味だった人々にも食べやすくて好評であったという。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ハイゼ・ガードナー
すごい光景アル……
愉快だけど漁師さんとかが商売あがったりになるアルネ
お魚屋さんも困ってるアル
なんとかするアルヨ

でもワタシ一人じゃ心細いアルネ
だから……コールオブプリンセス!
9体くらいのクリーチャーを呼び出して一緒にタコを食べつつ行くアル!
包丁はないけど詠唱定規がアルネ
これで良い感じにタコを切りつつ行くアルヨ
あ、ワタシはわさびと醤油で頂くアル
この味わい……無限に食べられそうアル
星のエネルギーも美味しいけど、今の時代はやっぱり和食アルヨ

あとはひたすらタコの気配が濃い方向を目指すアル
ほらクリーチャー達!休んじゃ駄目アル!
びしばしタコを食べつつ行くアルヨ!
お礼は……エリクシルにたーっぷりするアルネ!



 細い道一杯に広がるタコ。ハイゼ・ガードナー(極光の宇宙風水師・f38743)が通りかかった場所は只管タコが溢れかえっていた。
「すごい光景アル……」
 道の真ん中で一人処理を続けていた魚屋さんも諦めたのか、クーラーボックスに腰かけ足元まで来たタコを拾うくらいになってしまっている。
「愉快だけど漁師さんとかが商売あがったりになるアルネ。お魚屋さんも困ってるアル。なんとかするアルヨ――ココはワタシに任せるアル!」
 力強い言葉を聞いた魚屋さんがそれならと別の道へと移動していった。残されたハイゼは請け負ったものの単身異世界へと来ている状況。周囲を見回して人の気配がない事を確認し。
「ワタシ一人じゃ心細いアルネ。だから……コールオブプリンセス!」
 振りかざしたコズミックロッドから、呼び出されたのは極彩色の触手を持つクリーチャー達。タコに負けず劣らずうごうごしている彼らを引き連れ、ハイゼは道を進みだした。
「包丁はないけどコレがアルネ!」
 ちゃきっと構えたのは詠唱定規。魔力で硬度を増しているそれは、刃物と同じくらいの切れ味を持っている。
「これで良い感じにタコを切りつつ行くアルヨ。あ、ワタシはわさびと醤油で頂くアル」
 ちゃっかり持参した調味料に付け、お刺身で頂く。新鮮なだけあって歯ごたえ抜群、旨味もたっぷりで薄切りにした刺身はクリーチャー達にも大人気だ。
「この味わい……無限に食べられそうアル。星のエネルギーも美味しいけど、今の時代はやっぱり和食アルヨ」
 最近和食に目覚めたハイゼ。醤油こそ至高とばかりに様々な料理を試している所にタコの集団。食べるしかない。クリーチャー達が適度に締め上げたタコをハイゼが切り、食べる。繰り返すうちにクリーチャー達は少し疲れた様子を見せ始めたものの、ハイゼはまだまだ元気一杯。
「ほらクリーチャー達! 休んじゃ駄目アル! びしばしタコを食べつつ行くアルヨ! お礼は……エリクシルにたーっぷりするアルネ!」
 元気な声が通りに響いていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

レナータ・バルダーヌ
海に放すには数が多過ぎますし、自然発生でないとはいえ命を粗末に扱うわけにもいきませんからね。
やはり美味しくいただくのが一番です!

早速、回収したタコさんと持ち込んだ食材(主にゴボウ)を調理します。
アシスタントは、謎のゴボウ生物の亜種『愉快なゴボウさん』たちです。
「俺も若い頃は、こいつみたいなつるつるの肌に憧れたもんだぜ……」

たくさん出来上がるでしょうから、ご近所の皆さんにも食べていただけると嬉しいです。
飽きと食材の偏りは、【お料理】の腕とレパートリーでカバーしてみせます。
タコとゴボウの五目釜飯、タコとゴボウのマリネ、そしてタコつみれとゴボウ入り中華スープ……多国籍ランチの完成です!タコだけに!



「海に放すには数が多過ぎますし、自然発生でないとはいえ命を粗末に扱うわけにもいきませんからね。
やはり美味しくいただくのが一番です!」
 壁に張り付くタコを剥がしながら、レナータ・バルダーヌ(護望天・f13031)が拳を握る。何匹か回収し、空き地を借りて調理開始だ。メインはタコと持ち込んだゴボウ。レナータが栽培した、自慢の逸品。
 ちなみにアシスタントは、謎のゴボウ生物の亜種『愉快なゴボウさん』たち。自らの身体を使ってタコのぬめり取りに勤しんでいる。
「俺も若い頃は、こいつみたいなつるつるの肌に憧れたもんだぜ……」
 響く渋い声は勿論愉快なゴボウさんのものだ。遠い過去を懐かしむような響きだけれど――若い頃とは一体。
「たくさん出来上がるでしょうから、ご近所の皆さんにも食べていただけると嬉しいです」
 調理を進めつつ、レナータは周囲の家に声をかけて回り人を集める。タコの料理と聞いて、嫌そうな顔をする人もいたが美味しいものを作るというレナータの熱意にとりあえず顔を出しに来ているようだ。
(飽きと食材の偏りは、料理の腕とレパートリーでカバーしてみせます……!)
 空き地を食材の良い香りが満たす。やがて出来上がったのはタコとゴボウの五目釜飯、タコとゴボウのマリネ、そしてタコつみれとゴボウ入り中華スープ。
「……多国籍ランチの完成です! タコだけに!」
 わーっと起こる拍手はどちらに対してのものか。料理を皆に配り、レナータも口をつける。ごま油が香るスープで身体を温め、マリネの酸味で食欲を引き出し釜飯の優しい味が身体を満たしていく。ゴボウをアクセントにした完璧なバランスに、気が付けば嫌そうな顔をしていた人達も夢中でレナータのタコ料理を平らげていた。
「大成功、です!」
 賑やかな食事を終え、皆で片付けも済ませたレナータが道の行き止まりで足を止めた。目の前には寂れた神社。鳥居を潜るレナータの鼻先に、何故か潮の香りが漂ってきた。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『さかな』

POW   :    おまえをさんまいおろしにしてやろうか
【包丁】が命中した対象を切断する。
SPD   :    ゆるさんぞじんるいども
【人類に対する殺意】の感情を爆発させる事により、感情の強さに比例して、自身の身体サイズと戦闘能力が増大する。
WIZ   :    おさかなびーむ!
詠唱時間に応じて無限に威力が上昇する【自身が魚だと思い込んでしまう洗脳】属性の【ビーム】を、レベル×5mの直線上に放つ。
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 タコを退け、小高い場所にある神社へと。
 階段を上り、鳥居を潜りもうすぐ本殿が見えるというところである違和感に気付く。
 海までは遠い筈のこの場所で、何故か潮の香りがするのだ。
 違和感を感じながらも足は進む……そして、気付いた。
 本殿の影に何かがいる。
 刃物を持ち、ゆっくりとこちらへ向かってくるその影は――銀色に輝く肌をしていた。
フロース・ウェスペルティリオ
あ、出遅れた。
……タコさん、食べたかったなぁ。
ん。全部さくっと終わらせて、タコ料理食べに行こうっと。

サバかな? アユかな?
せっかく美味しそうな見た目(胴体)してるのに食べられないそうなので、とりあえずご退場願おうか。
弓矢にロケット噴射のスピード乗せると便利。近距離でしか使えないけど、隠れる必要もなさそうだしいいや。
なにせウチ、タールだし。もともと液状なので、切断された所で全部動くし、なんなら集まって混ざれば良いだけという。



「あ、出遅れた」
 大方片付けられたタコ達の横を通り過ぎつつフロース・ウェスペルティリオ(花蝙蝠バットフラワー・f00244)はぽそりと零す。
「……タコさん、食べたかったなぁ。ん。全部さくっと終わらせて、タコ料理食べに行こうっと」
 今現在まだタコは降ってるので、帰りにお願いすればタコだけなら分けてもらえそうな気もする。まあ、それはそれで後の話と置いておいて。
 うっすら殺気を放ちつつ、フロースは目の前に立ちはだかるさかな達へと視線を戻した。
「サバかな? アユかな?」
 青魚系の見た目をしたさかな達を見て首を傾げる。
「せっかく美味しそうな見た目してるのに食べられないそうなので、とりあえずご退場願おうか」
 むっちりとふとった胴体は脂がのっていそうではあるけれど、ちょっと味見はご遠慮したい。すっとロングボウを構えるフロースに対してさかな達も臨戦態勢。
 刃物を振りかざすさかな達に対して、番えた矢を放つ。ロケット噴射を乗せた矢はさかなに突き刺さり――ロケット噴射の勢いで周りのさかな達も吹き飛ばした。
「弓矢にロケット噴射のスピード乗せると便利。近距離でしか使えないけど、隠れる必要もなさそうだしいいや」
 吹き飛ばされてぴくぴくしながら地面に転がるさかな達に対して、連続で矢を放つ。動かない的に対して放たれた矢は的確に急所を貫いていった。
 残った魚達が再び近付き刃物を振るうも、フロースは躱す事もしない。斬られた場所がぐにゃりと歪み、再びくっつくと矢を放って吹き飛ばす。
「ウチ、タールだし」
 フロースはブラックタール。元々液状なので、切断された所で切られた部分も全部動くし、なんなら集まって混ざれば良いだけというある意味便利な身体をしている。そのため、刃物での攻撃はほとんど意味を為さない。
「さて、続けようか」
 笑みを浮かべ弓を構えるフロース。取り囲むさかな達は無表情ながら戸惑っているようにも見えた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アルヴィンス・ウルティ
美味しいタコ料理で満腹になったので、問題の神社に向かいます。
「わるいやつがいたら退治するにゃ!」
意気揚々と潮の香りがする階段を駆け上がります。
「海のにおいがするから神社は海にあるにゃ?」
そんなわけないが、オツムぽやぽや猫なので知る由もなく。
神社について怪しいさかな(?)を発見。
「にゃー…きもちわるいにゃ…このおさかなはおいしくなさそうにゃ…」
とテンション下がりつつも襲い掛かってくるなら容赦しないとばかりにユーベルコードを使用し戦います。
ねこぱんちで相手の包丁を落とそうとします。



 町の人々が作ったタコ料理を一杯頂いて、膨れたお腹をさすりつつアルヴィンス・ウルティ(すばしっこい天然猫人男子・f39119)は神社へと辿り着く。
「わるいやつがいたら退治するにゃ!」
 ふわふわとした髪を弾ませながら意気揚々と潮の香りがする階段を駆け上がり――不思議そうに大きな海色の眼を瞬かせた。
「海のにおいがするから神社は海にあるにゃ?」
 勿論そんなわけはないが、アルヴィンスの中ではあり得る事の様子。むー、と腕を組みつつ境内を進むアルヴィンスの前に、刃物を構えたさかな達。
「にゃー……きもちわるいにゃ……。このおさかなはおいしくなさそうにゃ……」
 さっきのタコとは違って、明らかに食べたく無い雰囲気一杯のさかな達に対してアルヴィンスのテンションは駄々下がり。手足が生えた魚なんて絶対美味しくない。
「これはダメなやつにゃ!」
 近付いてきたさかなが構える包丁を、素早くジャンプとネコぱんちで叩き落す。身を翻してレイピアを構え、全力で突き出すと、ざくりとその魚肌を切り裂いた。
 斬られた魚の雰囲気が変わる。感情の浮かばない目がぎらりと不気味に輝き、身体が大きく膨れ上がると手に刃物が無いのにアルヴィンスを追いかけるさかな。アルヴィンスの力で復讐心を植え付けられ、殺意が爆発してそれ以外の事は考えられなくなっているのだ。
「こうして……こうにゃ!」
 素早い動きでさかなの手を躱し、レイピアで攻撃を続けるアルヴィンス。さかなからすると巨大化してしまった為に足元近くからの攻撃はより避け辛く、背後から飛び上がってのとどめの一撃に大きく切り裂かれ倒れた。
「やったにゃ!」
 小さくガッツポーズを決め、次のさかなへと狙いを定めるアルヴィンス。彼の攻撃はまだまだ続く。

大成功 🔵​🔵​🔵​

御園・桜花
「蛸の次は魚、ですか。ええ、お料理する相手に異存はありませんとも」
桜鋼扇握りしめ

「下ろすか下ろされるか、ですね。いざ尋常に勝負です!」
UC「食欲の権化」使用
桜鋼扇でぶっ叩き敵をどんどん食材化
敵の攻撃は第六感や見切りで躱す
「刺身!バター焼き!ネギマ鍋!この街の皆様の胃袋に、御迷惑をかけた分誠心誠意謝って下さいな!」
目の前に立ち塞がる全ての『さかな』を食材化する迄一歩も退かず
寿司
唐揚げ
ムニエル
ホイル焼き
等々どんどん食材化したり(其の儘調理したり)する
「今日明日はこの街の方々が全員おかずを買わず作らずすむ程度には役に立っていただきますから」

「手足があった?気のせいです。どこからどう見ても魚でしょう」



「蛸の次は魚、ですか。ええ、お料理する相手に異存はありませんとも」
 ぎゅっと桜鋼扇握りしめ、さかな達を見つめる御園・桜花(桜の精のパーラーメイド・f23155)。
「下ろすか下ろされるか、ですね。いざ尋常に勝負です!」
 びしっと桜鋼扇を突きつけ、走り出すと周囲のさかな達を思い切り叩きのめしていく。振り下ろされる包丁を見切って躱すか扇で防ぎ、逆にそのまま殴りつけると桜花の力で彼らは普通のさかな(巨大サイズ)へと変化していった。
「何だか美味しそう、と思ってしまったんですもの。美味しい筈です、きっと、多分!」
 胴体部分だけ見れば、むっちり太り良い艶をしていて美味しそうと言えなくもない。
「刺身! バター焼き! ネギマ鍋! この街の皆様の胃袋に、御迷惑をかけた分誠心誠意謝って下さいな!」
 もはや攻撃というよりも食材を求めて桜鋼扇を振り回す桜花。目の前に立ち塞がる全てのさかなを食材化するまで止まる事は無い。
「これで、最後……っ!」
 ぶん、と音を立てて振り下ろした扇がさかなの脳天を直撃する。そして、そのさかなも食材へと変化させると、ここに居た分は全て退治し終えたようだ。
 そのまま調理開始。手際よく魚をさばき作り上げられる料理達。寿司に唐揚げ、ムニエルホイル焼き等々美味しそうな料理へと姿を変えていくさかな達。
「今日明日はこの街の方々が全員おかずを買わず作らずすむ程度には、役に立っていただきますから」
 作られた料理は一旦保存され、後で町の人々に振舞われる事だろう。たとえその中に、うっかり神社に踏み込んでさかなに追い回された人が居たとしても。
「手足があった? 気のせいです。どこからどう見ても魚でしょう」
 視線を僅かにそらしつつきっぱりと言い張る桜花に対して、悪夢でも見たのかと自身を納得させたその人も結局は料理を口にしていたという。

大成功 🔵​🔵​🔵​

レナータ・バルダーヌ
えっと、着ぐるみとかではありませんよね……?
「魚のくせに手足があるとは生意気な野郎だぜ」
というか、随分と殺意に溢れてる感じがするんですけど……。

「囮役なら任せとけ。その手足が飾りじゃないなら捕まえてみな!」
愉快なゴボウさんたちが【ダッシュ】力を活かし敵の注意を引きつけている隙に、ブレイズキャリバーの炎で【焼却】します。

ああっ、敵のビームがゴボウさんに!
「ここは、陸地……?ぐっ、呼吸が……!」
しっかりしてください、ゴボウさんはゴボウですよ!
「いいや、俺は海に生きる漢……海にゴボウはないぜ……」
そんなことありません!思い出してください、潮の香る浜辺を!
「はっ……!そうだ、俺は…………ハマゴボウ?」



「えっと、着ぐるみとかではありませんよね……?」
 目の前に立ちはだかるさかな達。レナータ・バルダーヌ(護望天・f13031)は恐る恐る様子を窺う――生臭さを感じるのでちゃんとさかなのようだ。
「魚のくせに手足があるとは生意気な野郎だぜ」
 レナータの相棒、先程から大活躍の渋声ゴボウマンドラゴラさんの内の一体が短い腕を器用に組んで唸り声をあげた。
「というか、随分と殺意に溢れてる感じがするんですけど……」
 じりじりと距離を詰めて来ているさかな達は皆手に包丁。何を考えているか分からない表情も相まって、中々に不気味な雰囲気を漂わせている。
「――囮役なら任せとけ。その手足が飾りじゃないなら捕まえてみな!」
 叫ぶなりゴボウさんたちが散らばりつつダッシュ。速度を活かし敵の注意を引きつけている隙に、レナータの背から、炎の翼が噴き上がる。ブレイズキャリバーの地獄の炎が大きく広がり、さかな達を包み込むと勢い良く燃え上がった。
 そして、くるしまぎれにさかなが放ったビームがあちこちに広がり、レナータは回避出来たのだが。
「ああっ、敵のビームがゴボウさんに!」
 自身が魚だと思い込んでしまう洗脳ビームを受けたのは、まさかのゴボウさん。
「ここは、陸地……? ぐっ、呼吸が……!」
 のど?を押さえて苦しがるゴボウさんにレナータが駆け寄る。
「しっかりしてください、ゴボウさんはゴボウですよ!」
 細い身体に手をかけて揺さぶる。しかしゴボウさんは起き上がらない。
「いいや、俺は海に生きる漢……海にゴボウはないぜ……」
「そんなことありません!思い出してください、潮の香る浜辺を!」
 レナータの声に何か気付いたのか、ぐたりと力の抜けていたゴボウさんの身体に力が戻る。
「はっ……! そうだ、俺は…………ハマゴボウ?」
 そう、浜辺にもゴボウは存在する。潮の香りを浴びて、作り上げられた新しい人格――ハマゴボウとしてゴボウさんは立ち上がった!
 ちなみに、この一幕の間にさかな達はこんがりと焼かれてその辺に倒れていたりする、とりあえず倒せているので特に問題は無いだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ハイゼ・ガードナー
うわっ魚アル
低予算の映画に出てきそうな感じアルネ……
けど化け物なのは事実アル、ちゃんとシバくヨ

再びクリーチャーを9体ほど呼ぶアル
お前らの仕事は……ワタシの盾!
コズミックな化け物なお前達なら自認が魚になっても問題ないネ
だって似たようなもんでショ?
なんかこうぬらぬらしてるし……
ワタシの盾になってくれるならなんでもいいアルネ

クリーチャーを囮にしてる間にワタシがさかなをシバくアル
コズミックロッドを掲げてコズミック魔法!
【生命力吸収】と【精神攻撃】の魔法アル
お前ら無駄にぴちぴちしてるからエネルギーに溢れてるアルネ?
残さず吸い付くしてやるアル

うーん、さっきの醤油とか持ってくればよかったアルネ
残念ざんねん



 神社の石段を登り切ったハイゼ・ガードナー(極光の宇宙風水師・f38743)は、目の前の光景に思わず声を上げる。
「うわっ魚アル」
 そう、目の前に並ぶのはさかな(手足付き)、包丁を手にじりじり迫ってきている姿は。
「低予算の映画に出てきそうな感じアルネ……」
 確かにありそうな感じではある。主にサメ映画とかで。
「けど化け物なのは事実アル、ちゃんとシバくヨ」
 ハイゼはコズミックロッドを空に向け、再び極彩色のクリーチャーを召喚する。9体ほど現れたクリーチャーはもにゃもにゃと蠢きながらハイゼを守るようにさかな達と対峙した。
「来たアルネ。お前らの仕事は……ワタシの盾!」
 それだけ聞くと中々な感じに思えるが、ちゃんと理由がある。クリーチャー達をみたさかな達が対抗するように詠唱を始めているので。
「コズミックな化け物なお前達なら自認が魚になっても問題ないネ。だって似たようなもんでショ? なんかこうぬらぬらしてるし……」
 ハイゼが喰らってしまっては元も子もない。命令をしっかり理解したクリーチャー達はビームを通す隙間を作らないように身体を大きく広げてハイゼを庇う。
 放たれたおさかなびーむをクリーチャーの1体が受ける。どことなく動きがびちびちし始めるが、あまり変化を感じない。ハイゼの読み通りとも言えるだろう。
「まあ、ワタシの盾になってくれるならなんでもいいアルネ。今のうちに!」
 コズミックロッドを再び掲げてコズミック魔法発動!
 ハイゼの魔力が小さな光の粒となり、流れ星の様にさかな達へと降り注いでいく。
「生命力吸収と精神攻撃の魔法アル。お前ら無駄にぴちぴちしてるからエネルギーに溢れてるアルネ?残さず吸い付くしてやるアル」
 さかな達に触れた光の粒は大きくなり、全身を包んでいく。逃れようとじたばた暴れるさかな達だったが、生命力を吸われて次第に動きが鈍くなり――やがて力尽きて倒れ伏していった。彼方此方に転がるさかな達を見たハイゼは、魚市場みたいだなと感じ……。
「うーん、さっきの醤油とか持ってくればよかったアルネ。残念ざんねん」
 美味しそうと思ってしまったハイゼの言葉に驚いた様に身を寄せ合い震わせるクリーチャー達。意外と感情豊かだったようだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『赤光のカッパーニア』

POW   :    貶められた者の国カッパールドキア
【幻想の楽園から現れた兵士たちの攻撃】が近接範囲の対象に絶対命中する。元々の命中率が低いと威力減。
SPD   :    カッパルコプター
【頭の皿】を高速回転し続ける事で、威力増加・回転武器受け・レベル×5km/hでの飛翔を可能とする。
WIZ   :    無双相撲
【高速張り手】が命中した敵を【背中の甲羅】で追撃する。また、敵のあらゆる攻撃を[背中の甲羅]で受け止め[高速張り手]で反撃する。
👑11
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『何故、邪魔するカパー』
 さかな達が消えた神社。本殿の扉が開き、中から姿を現したのは丸い……目も皿も甲羅も体型も丸いカッパ。
『この赤光のカッパーニアが折角願いを叶えたのだから、大人しく受け取るカパー』
 随分と仰々しい名前のカッパ。そして、そんなカッパの前にふらふらと立つ一人の男。
「た、タコ……タコ焼き……」
 よれよれのスーツを着たこの男が、今回の願いの主だろう。カッパーニアを守る様に猟兵達の前に立ち塞がる。一般人である彼を傷つけないように、カッパーニアを倒さなければならない。
ハイゼ・ガードナー
最後はメルヘンアルネ
これでもエリクシルならちゃんとしばかないと行けないアル
そうすると一般人が邪魔アルネ……

という訳でステイシスビーム!
男の精神をしばらく飛ばすアル
これであいつを巻き込む心配はしなくていいアル
その間にカッパシバくアル!

あらゆる攻撃を受け止められるなら、受け止められてもいい攻撃をかましてやればいいアルネ
という訳で先程と同じく【精神攻撃・生命力吸収】のコズミック魔法アル!
ロッドを振り回して発動するアル
甲羅に当たったとしてもあれもカッパの一部
そこから生命力は吸収できるアルネ
ちゅーちゅー吸い取ってやるアル

張り手はできる限り食らわないよう距離を取って戦うアルヨ
土俵には乗ってやらないアル!



「後はメルヘンアルネ」
 タコ、さかなときて最後はカッパ。しかもハイゼ・ガードナー(極光の宇宙風水師・f38743)の言う通りやたら丸っこい可愛らしい形状にも見える。
「これでもエリクシルならちゃんとしばかないと行けないアル。そうすると一般人が邪魔アルネ……という訳でステイシスビーム!」
 ハイゼがカッパーニアを庇うように立つ男へと向けたロッドから、放たれたビームが直撃。身体にダメージを与える事無く、その精神だけをステイシスフィールドへと追放する。ばたりと倒れ伏した男を見てハイゼは納得したように何度か頷いて。
「これであいつを巻き込む心配はしなくていいアル。その間にカッパシバくアル!」
『やれるものならやってみるカパー』
 足元に転がった男を見る事も無く、カッパーニアはふよふよと浮かびつつ堂々とハイゼへと対峙する。精神がステイシスフィールドにいる間、倒れた男の身体は無敵となるため、巻き込んでも心配は無さそうだ。
「あらゆる攻撃を受け止められるなら、受け止められてもいい攻撃をかましてやればいいアルネ」
 ハイゼが再度ロッドを空へと掲げコズミック魔法を発動、さかな達への攻撃と同じ流れ星のような魔力が降り注ぐ。
「という訳で先程と同じく精神攻撃・生命力吸収のコズミック魔法アル! 甲羅に当たったとしてもあれもカッパの一部、そこから生命力は吸収できるアルネ」
 当たった小さな光がじわじわとカッパーニアの力を削っていく。甲羅で受け止めながら反撃の張り手を放つもハイゼは決して近くに寄らず、突進しても予測の内なのかひらりと躱してダメージを受けることは無い。
「ちゅーちゅー吸い取ってやるアル、絶対にお前の土俵には乗ってやらないアル!」
 胸を張って言い切るハイゼを見て、カッパーニアは悔し気に手をばたばたと暴れさせていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

御園・桜花
「…西瓜がしゃべった?」
目をぱちくり

「タコ焼もタコ飯も、向こうの公園にたんとありましたよ?お腹が空いてらっしゃるなら、西瓜さんの事は後回しにして、先に彼方で食べていらしたらどうでしょう?」
首を傾げる

「西瓜にも胡瓜に恨みはありませんが、空腹な方を操って好き放題するのは見逃せません。どうぞ骸の海へお還りなさい」
UC「侵食・花霞」
帯電した花霞となって目の前の人を大きく飛び越え接敵
敵の攻撃はすり抜けるが攻撃してくる敵に電撃する
花霞状ではあるが風に吹き散らされる事なく空中に滞留
敵が攻撃しようと近づく程電撃を与える

「貴方も御相伴に預かって、次は幸せな転生をなさって下さい」
敵が消滅したらそっとタコ焼供える



 御園・桜花(桜の精のパーラーメイド・f23155)は目の前で頭の皿を回しながら、ふよふよ浮いている丸っこい姿に目をぱちくりとさせる。
「……西瓜がしゃべった?」
『西瓜じゃないカパー!』
 叫ぶカッパーニアを放置し、立ち塞がる男に対して何処か憐れむような笑みを浮かべた桜花が、町の方を指さして。
「タコ焼もタコ飯も、向こうの公園にたんとありましたよ?お腹が空いてらっしゃるなら、西瓜さんの事は後回しにして、先に彼方で食べていらしたらどうでしょう?」
『だから西瓜じゃないカパー! 勝手に行くなカパー!』
 思わずふらりと町の方へ歩き出しそうになった男が、カッパーニア言葉に足を止めた。ゆっくりと向き直る男を見て、小さく眉を顰め。
「西瓜にも胡瓜に恨みはありませんが、空腹な方を操って好き放題するのは見逃せません。どうぞ骸の海へお還りなさい――骸の海から世界を引き入れる。過去を纏った幻朧桜の桜吹雪は、此の地の物理法則も変じるのです」
 声が途切れた瞬間、桜花が消える。その場にあるのはぱちぱちと音を立てる、帯電した花霞、舞い上がると目の前の人を大きく飛び越えカッパーニアを包み込んでいった。振り払っても散らばっては元に戻り、電撃を打ち込んではまた広がって。
『なんだカパー! あっち行けカパー!!!』
 手や足を振り回して暴れるカッパーニアを、桜花はゆったりと抱え込んで電撃を与え続ける。暫く続け、動きが鈍くなったカッパーニアから離れると元の姿へと戻り。
「――貴方も御相伴に預かって、次は幸せな転生をなさって下さい」
 仕方ないなと肩を竦め先程調理した中から、確保してあったタコ焼きを取り出すと男へと渡した。一口食べた男は幸せそうに顔を緩め、カッパーニアへとタコ焼きを差し出す。その姿を桜花は黙って見守っていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アルヴィンス・ウルティ
「にゃにゃ…おさかな消えたにゃ…。」
代わりに出てきたカッパ(?)と男性に目をぱちくりさせます。
カッパが元凶っぽい気がする、と当たりをつけて成敗しようとしますが男性がガードしていることに気づきます。
「にゃー、タコ焼きあげるからそこで食べてるにゃ!」
そう言うと鞄からタコの串焼きを差し出しました。(なおタコ焼きがどんなものかは分かっていません)
「あのまるいのを倒せばいいのにゃ…!!」
俊敏な動きで近づき…
「まるいの…まるいの…」
ウズウズしだすと完全にじゃれる動きでカッパに飛びつきました。カッパの運命は果たして…



「にゃにゃ……お魚消えたにゃ……」
 アルヴィンス・ウルティ(すばしっこい天然猫人男子・f39119)はきょろきょろと辺りを見回し、代わりに出てきた――様に見えるカッパと、黙って自分を見下ろしてくる男性に目をぱちくりさせます。
「このカッパが元凶っぽい気がするにゃ」
 何となく感じる嫌な気配。それならば退治してしまおうと、アルヴィンスが近寄ろうとしてもタコ焼きと呟く男が通せんぼして邪魔をする。むー、と口を尖らせると鞄お腹をごそごそと探り。
「にゃー、タコ焼きあげるからそこで食べてるにゃ!」
そう言うと鞄から取り出した、先程貰ったタコの串焼きを差し出す。本来のタコ焼きは食べた事が無いため知らなかったらしい。思わず受け取った男の横をすり抜けて一直線に走るアルヴィンス。
『何やってるカパー!!』
 怒るカッパーニアを目指して走るアルヴィンス、その手にはタコ串の後に鞄から引っ張り出していたダガーが握られていた。
「あのまるいのを倒せばいいのにゃ……!!」
 カッパーニアの叫びに我に返った?のか捕まえようと手を伸ばす男の動きもさらりとかわし。
「まるいの……まるいの……」
 途中から目的を忘れた様な気配を漂わせつつ、完全にじゃれる動きでカッパーニアへと思いっきり飛びついた。当然そのままざっくりと刺さるダガー。
『痛いカパー! 離せカパー!!』
 ぶんぶんと身体を振ってアルヴィンスを落とそうとしても、しっかりとダガーと爪を喰い込ませて離れない。振り回す動きすら、遊んでいるとでも思っているのか身体が浮いても楽しげに笑うだけで。
『止めろカパー!!!』
 境内に響き渡るカッパーニアの声。その後アルヴィンスが満足するまで張り付かれたままじたばたと暴れていたらしい。

大成功 🔵​🔵​🔵​

フロース・ウェスペルティリオ
ふむ。兵士が沢山だと大変そうだし、ここは定番、毒沼で足止め、といこうか。

液状になって地面にどんどん広がっていくよ。
UC名は剣だけど、剣じゃなくても問題なし。ウチ(液状)に触れた兵士から遠慮なく生命力をいただいていこうかと。
一応[毒使い]でもあるし、おまけ程度に毒も混ぜておこうかなぁ。生命力を奪う一助になるか、実験なのです。
兵士の攻撃は……まぁ、剣とか盾とか弓矢とかの一般的な武具なら気にしなくても良いよね、うん。

ところで、あのまるいカッパはカッパ焼きになったりはするのかな……? 水産物っぽいし、焼いたら美味しい??



 フロース・ウェスペルティリオ(花蝙蝠バットフラワー・f00244)はこちらを警戒した様子のカッパーニアを一度眺め、視線を外すと足元を確認する。目の前でカッパーニアを庇うように動く男は一般人との事、巻き込まない方法は幾らでもある。
『お前も敵カパー!』
 カッパーニアの叫びに合わせて異界へと続く扉が開き、厳つい恰好をした兵士達がぞろぞろと招かれてフロースへと剣を向けた。
「ふむ。兵士が沢山だと大変そうだし――ここは定番、毒沼で足止め、といこうか」
 焦る様子も見せず、フロースは笑みを深くするとそのままとぷん、と身体を溶かすようにして地面へと広がっていく。黒い肌に黒いオーラを纏わせてゆっくりと兵士達の足元を覆い、剣で切られてもまたすぐに塞がってさらに広がり。そのまま兵士達の生命を吸い上げてじわじわと更に範囲を広げてやがて全てを覆い。
「おや、おまけが成功したみたいだねぇ」
 毒使いであるフロースがついでに実験、と混ぜておいた毒が兵士へと広がると振り上げた剣を取り落とし、そのまま倒れていく。
 最期の一撃、とばかりに振るわれる拳もフロースの身体には意味を為さない。柔らかなその身で受け止め、受け流していく。
「ところで、あのまるいカッパはカッパ焼きになったりはするのかな……? 水産物っぽいし、焼いたら美味しい??」
 ゆるりと、カッパーニアに向けてフロースがそのタールの身体を伸ばし。
「まあ、無理そうかな」
 そのまま兵士たちと同じように覆うと生命力を奪い、毒を流し込んだ。抵抗しようと暴れるその身を抱え込むように抑え込んで暫く待つとやがてその動きが止まり。
『む、無念カパー……』
 カッパーニアはその身を震わせ、地面へと落ちるとそのまま縮み――砂になって消えていった。
「終わったかな?」
 見る間に地面に広がっていたその身を引き上げ、元の人の形を取るフロース。願いを吸い上げられていた男が倒れている以外何もなくなった境内には、僅かに潮の香りが残っているがやがて消えていくだろう。
「さて、タコ貰って来ようかなぁ」
 鳥居を潜り、境内を出ると町へと向かう。本殿に寄りかかって眠る男はそのうち目を覚まし、全て夢だったとして現実へと帰っていくのだろう。この町に空前のタコ料理ブームだけを残して。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年12月10日


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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠クリーク・クリークフリークスです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト