モーラットとハロウィンパーティ
●グリモアベースにて
「もうすぐ、ハロウィンだね。そんな中だけれどやって欲しい依頼があるんだ」
金髪ショートカットの少女、リリスフィアが依頼の説明を始める。
「向かって欲しいのはシルバーレイン世界だよ。そこで野良モーラット達を助けて欲しいんだ」
余程縁があるのか、またしてもモーラット達の危機を予知したのである。
「モーラット達を襲うオブリビオンは、モーラビット・スーパーキングだね。以前は予知する前に、モーラット達に多大な犠牲が出てしまったのだけれど、今度はその前に手が打てるよ」
その時の事が余程、悔しかったのかリリスフィアの声にも力が入っている。
モーラビット・スーパーキングは、モーラットを食べてしまうモーラビットの上位種である。
前に苦戦の末に猟兵達によって退治されたが、再びモーラビット達の中から、スーパーキングが誕生してしまったのだ。
「まずは皆にやってもらいたいのは。モーラット達の保護…と言いたいのだけれど、モーラビット・スーパーキングはモーラット達を召喚する能力を持っているから、それも難しいんだよね…そこで皆にはモーラット達を仮装させて欲しいんだ」
リリスフィアの思わぬ言葉に話を聞いていた猟兵達は、モーラット達を仮装させる事が助けることになるのかと首をかしげる。
「狙いは2つあるよ。1つはモーラット達を仮装させて喜ばせる事で、スーパーキングと配下のモーラビット達を誘い出す事だね。普段はモーラット以外は滅多に襲わない慎重な彼等も、楽しそうなモーラット達に釣られて動き出すという所かな。もう1つはモーラビット達の擬態やスーパーキングの変身対策だね。スーパーキング達との戦いは、どうしてもモーラット達を巻き込むことになってしまうから、しっかり見分けられるようにかな。彼等も仮装姿までは真似ることは出来ないからね。それに召喚したモーラット達が奇抜な仮装をしていれば、モーラビット達もびっくりして襲うのを躊躇ってくれるかもしれないしね」
つまりはハロウィンがモーラット達を守ってれるという事である。
「場所はシルバーレイン世界の鎌倉市だね。召喚されるモーラット達も鎌倉市にいる野良だけのようだから、市内にいるモーラット達を仮装させれば対策はバッチリかな。ハロウィンの雰囲気に浮かれて、警戒心も緩くなっているから、簡単に見つけられると思うよ。ハロウィンの準備を手伝うだけでも、自分から姿を見せてくれるぐらいだよ。観光名所によくある集まる傾向にあるみたいだね」
だがいくら人懐っこいモーラット達相手とはいえ、市内全域のモーラット達を仮装させるとなると、猟兵達だけでは難しいだろう。
「人手が足りないなら銀誓館学園の学生たちにも協力してもらうのがいいかな。彼等もモーラット達の為なら協力は惜しまない筈だよ」
何より地元に詳しい彼等なら、モーラット達の集まりそうな場所もすぐに検討が付くだろう。
「それから…もしよかったら仮装したモーラット達の姿を撮って私のスマホに送って欲しいかな。あ、これは完全な個人のお願いだから。忘れてくれて大丈夫だよ!」
思わず私欲が出てしまった事に慌てたリリスフィアは、誤魔化すかのように転送準備を始めるのだった。
吾妻 銀
吾妻 銀です。
今回はシルバーレイン世界でのハロウィンシナリオとなります。
2章構成となっております。
10/31の朝までに、全世界のハロウィンシナリオが「最低1本づつ成功」していれば、無事に「全世界を巡るハロウィンパーティ」が開催されるとの事ですので、それまでの完結を目指します。
目安としては10/25の朝に1章の完結、10/31の朝に2章の完結を目指す予定です。
1章はハロウィンパーティの準備で賑わっている鎌倉市内を回ってモーラット達を仮装させましょう。好奇心旺盛な彼等は、どんな衣装でも喜んで着てくれます。もしくは学生たちへに協力を呼びかけるのも有効な手段です。
2章はモーラット達を狙って襲って来るモーラビット・スーパーキングとの戦いとなります。モーラット達を巻き込んでの戦いとなりますので、1章で仮装させて見分けがつくようにする必要があります。仮装の内容によっては、プレイングボーナスが発生します。
受付は1章・2章ともに断章記載後からとなります。
締め切りは1章は24日の8時まで、2章は30日の8時までの予定です。
皆様の参加をお待ちしております。
第1章 日常
『手作りハロウィンパーティ』
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POW : 軽食やお菓子を沢山用意して並べる
SPD : 南瓜ランタンや色紙の飾りで会場を飾り付ける
WIZ : 歌や踊りで楽しい雰囲気を盛り上げる
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シルバーレイン世界の鎌倉市はいつになく賑やかであった。
ハロウィンパーティーが近づいているというのが、その最たる理由である。
住人達も銀誓館学園の学生たちも楽しそうに準備を始めている。
「もっきゅ~!!」
そしてハロウィンの空気に浮かれているのは人間だけではなく、野良モーラット達も同様である。
「わ、くり抜いた南瓜の中にモーラットが!」
「あ~仮装用の帽子が取られた!」
野良モーラット達の気も緩んでいるのか、普段以上に市内各地で悪戯を繰り返している。
中にはハロウィン用のお菓子をつまみ食いしてしまうモーラットまで現れて、ちょっとした騒ぎにへと発展してしまう。
それでも理解のある学生たちによって、大騒ぎまでにはならず、パーティーの準備は滞りなく進んでいた。
「きゅ~!」
その様子を離れた場所から眺めている一匹のモーラットがいた。
他のモーラット達のように、悪戯に参加する事無く、ただ市内の様子を伺っている。
そのモーラットこそ、モーラビット・スーパーキングが変身した姿なのである。
擬態とは違って完全にモーラットそのものに変身しているスーパーキングは、銀誓館学園の学生たちにも怪しまれる事なく、市内に入り込んでいるのだ。
「きゅっきゅ!」
スーパーキングは鎌倉市に集結しつつあるモーラット達の姿を見て、満足げに頷く。
ハロウィン当日に皆が浮かれているであろうタイミングを見計らって、モーラット達を誘拐し、配下のモーラビット達と共に、人目を忍んでモーラット達を美味しく食べてしまおうというのが、スーパーキングの計画なのだ。
「きゅ~♪」
ハロウィン用の南瓜にすっぽりとはまっているモーラットを目撃し、スーパーキングは思わず涎を垂らしてしまう。
スーパーキングの脳内にはモーラット達をどう料理しようかで、様々なアイデアを巡らせているのだ。
モーラビット達もまたハロウィンを心待ちにしている存在であると言えるだろう。
山立・亨次
仕事仲間の明(f36638)と
鶴岡八幡宮へ
客引きならぬモラ引きは明に任せる
俺は人通りの比較的少ないところで菓子を量産しておく
邪魔になるといけないからな
菓子は……モンブランとスイートポテト、南瓜のプリンにしておくか
明が着替えさせ終わった奴から菓子を渡す
好きなの選べ
(着る前から欲しい! と寄ってくる子にはぽふぽふと頭撫で)
ちゃんと着替えてからな
なくならないから
(無表情ではあるが表情筋が余り仕事しないだけで隠しもしないモフ好き)
もし菓子が切れることがあれば再度量産
百個以上あるからそうそうなくなることもなさそうだが
逆に余ったら責任持って俺が食う(男子高校生胃袋)
残すと罰が当たるからな
明も食うなら分ける
明・金時
仕事仲間の山立(f37635)と
俺はこの世界の出身じゃないから、行き先は任せるぜ
おー……紅葉が鮮やかだな
桜がないのは新鮮だが、秋の趣があるねえ
例大祭は過ぎたようだが、それでもこれ見たさに人が集まってくるんだな
ッと、お喋りは此処まで!
通り掛かるモーラット達に山立手製の菓子をちらつかせて誘導(コミュ力もフル稼働)
よーしいい子だ
菓子はやるから、その前にお兄さん達のお願い聞いちゃくれねェか
あんまり食い物連想させねェ仮装にしような
ま、話聞くに
敵さんにゃンなこた関係なさそうだが
気持ちの問題ッてヤツだな
(吸血鬼、魔女、悪魔、シーツお化け、日本妖怪等)
完売御礼なら何も問題ねェが
菓子余ったら俺も貰う
鎌倉の名所である鶴岡八幡宮では多くの観光客で賑わっている。
鮮やかな紅葉で彩られた広大な神社は、人だけではなくモーラット達をも惹きつけるのだ。
「おーいい眺めだな。山立に行先を任せて正解だったな」
シルバーレイン世界の出身でない、明・金時(アカシヤ・f36638)にとっては目に映る景色の多くが新鮮に感じられる。
「そうだろう。といっても俺もここ出身という訳ではないのだが…」
仕事仲間である山立が満喫している様子に、山立・亨次(人間の猟理師・f37635)は無表情のまま頷く。
「桜がないのは新鮮だが、秋の趣があるねえ。例大祭は過ぎたようだが、それでもこれ見たさに人が集まってくるんだな」
「ああ、そして集まっているのは人だけではないようだな」
山立は漁師としての鋭い感覚を発揮させ、神社のあちこちに隠れているモーラット達の気配を感じ取っていた。
「さて、客引きならぬモラ引きは明に任せる。俺は人通りの比較的少ないところで菓子を量産しておく。邪魔になるといけないからな」
「ッと、お喋りは此処までだな!」
それから山立と明の2人は手分けして行動を開始する。
「もきゅ~」
「お、早速発見だ」
紅葉の中に隠れていたモーラットを発見した明は、山立から受け取っていた手製の菓子をちらつけせる。
「もきゅ~!!」
モンブランに釣られたモーラットは、喜んで明の元にへと飛び込んできた。
その動きは思いのほか素早く、明が手にしていたモンブランはあっさりと奪われ、モーラットの胃の中に納まってしまう。
「もきゅっ!!」
余程、美味しかったのか、モーラビットは感激の声をあげる。
「きゅきゅ~!」
その声を聞いて様子を伺っていた他のモーラット達も明の元にへと集まってくる。
「もきゅきゅ!」
もっと無いのかと、モーラット達がおねだりしているのは明らかであった。
「よ~しいい子達だ。もっと菓子はやるから、その前にお兄さん達のお願い聞いちゃくれねェか?」
「きゅ~?もきゅ!」
明に撫でられたモーラット達が嬉しそうに頷いた。
人懐っこい野良モーラット達に警戒心は微塵も感じられない。
明はモーラット達を引き連れて人気の少ない神社の片隅で、お菓子を量産している山立の元にへと向かう。
そこでは意外な光景を目にするのだった。
「これは…モラ引きする必要もなかったか?」
「「もきゅ~!!」」
黙々とお菓子を作っている山立の周りには、既にお菓子の香りに誘われて野良モーラット達が集まっていたのだ。
しかも時折、つまみ食いをしてはお菓子のおいしさにほっぺたを膨らませている。
そこへ明が引き連れて来たモーラット達とも合流した事で、2人の周辺は白い毛玉で埋め尽くされたのであった。
「これは着替えさせるのも一苦労だな」
そうぼやきつつも明はモーラット達を手早く仮装させていく。
「もきゅ~♪」
明の手で吸血鬼、魔女、悪魔、シーツお化け、日本妖怪といった様々な姿をしたモーラット達が誕生する。
「ま、話聞くに
敵さんにゃンなこた関係なさそうだが。気持ちの問題ッてヤツだな」
食べ物を連想させるような仮装は避けるよう配慮もしているが、モーラットを好物とするモーラビットにとっては気休め程度でしかないだろう。
「きゅう!」
事情を知らぬモーラット達は仮装姿で楽しそうに飛び回ってから、約束のお菓子をねだる。
「約束だったな。さあ、好きなのを選べ」
仮装したモーラット達から順に山立は量産したお菓子を食べさせる。
「「きゅぴ~♪」」
山立の前に並ぶ仮装したモーラット達の様子は、まさに南瓜行列と呼ぶに相応しい光景であった。
モンブランとスイートポテト、南瓜のプリンが並ぶ姿に、モーラット達は涎を垂らして目を輝かせる。
中には仮装するまで待ちきれずに、山立に寄ってくるモーラットも居た。
そんなモーラットに対しては、ぽふぽふと頭を撫でて言い聞かせる。
「もきゅ!」
無表情ではあるがモフ好きである山立の心が伝わったのか、撫でられたモーラットは素直に頷いて、明の方にへと向かう。
「これは菓子を食う暇もなさそうだな。完売御礼なら何も問題ねェがな」
「もきゅ~!!」
野良モーラット達の勢いは止まる事はなく、早くお菓子を食べたいとばかりに明の前には、仮装待ちのモーラット達の行列が出来上がり、山立の前には仮装を終えたモーラット達がお菓子を求めてぴょんぴょんと跳ねる。
「百個以上あるからそうそうなくなることもないと思っていたが…」
余るのなら自分と明で食べようかとも考えていたが、その心配は無用のようである。
それどころか、お菓子が切れてしまいかねない勢いであった。
「もきゅ~…もきゅ~…」
そんな中で片隅ではお菓子を食べ終え、満足そうに昼寝をしている仮装モーラット達の姿があった。
その口元にはお菓子の食べかすが残っている。
表情こそ変わらないものの、そんなモーラット達の姿に癒された山立はお菓子の量産のスピードを上げる。
「明も食べるか?」
「お、気が利くな」
決して余っている訳ではないが、モーラット達があまりに美味しそうにお菓子を食べている様子を見て、2人もお菓子を食べて一息つくのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
夜久・灯火
【黒猫】
今年のハロウィンもオブリビオンが活発なんだねぇ。
まあ、今はそれは置いておいて、モーラット達を探そうか。
有栖ちゃんもやる気満々みたいだしね。
とりあえず、お菓子をパーティの会場に運んで並べたりしながらモーラットを探すよ。
美味しいお菓子の香りに誘われてやって来るかな?
後、仮装用の衣装の準備も忘れずにね。
モーラットを見つけたら、【料理】して用意したクッキーを持ち出して、仮装にお誘いするよ。
仮装した子にはクッキーをプレゼントするよ。
モーラットは丸いから、カウボーイハットとかシルクハットとかの帽子を使った仮装も良く似合いそうだね。
…ついでに、楽しそうな有栖ちゃんもスマホで撮影しよっと。
結城・有栖
【黒猫】
モーラットさんの仮装…それはとっても可愛らしい気がするのです。
「ご丁寧にカメラまで用意するほど楽しみなんダネー。
この後の戦いも忘れないようにネ?」
分かってますよ、オオカミさん。
灯火さんも宜しくです。
まずは灯火さんと一緒にお菓子を会場に運んで並べるのをお手伝いします。
【野生の勘】を使って周囲にモーラットさんがいないか確認も忘れずにです。
モーラットさんを見つけたら灯火さんに知らせて仮装のお手伝いです。
「モーラットにはどんな衣装が似合うカナ?」
そうですね…。
海賊帽子と眼帯で海賊、魔女の帽子と黒マントで魔女、包帯を巻き付けてミイラ、色々思い浮かびますね。
可愛く仮装ができたらカメラで撮影です。
「今年のハロウィンもオブリビオンが活発なんだねぇ」
夜久・灯火(キマイラの電脳魔術士・f04331)は、ハロウィンパーティの手伝いをしながら、モーラット達の姿を探している。
昼間こそ平和な時間であるが、夜になればオブリビオン達が動きだすのである。
今回のオブリビオンが襲うのは人ではなく野良モーラットのみであるが、野良モーラットもまた守るべき存在であることには変わりはない。
「有栖ちゃんもやる気満々みたいだしね」
「当然です。でも…モーラットさんの仮装…それはとっても可愛らしい気がするのです」
灯火と共に会場の手伝いをしていた結城・有栖(狼の旅人・f34711)は、仮装したモーラット達の姿を思い浮かべて、表情を緩ませる。
そんな有栖の首にはカメラがかけられていた。
スマホではなくカメタを用意している当たり、本気が伺える。
「ご丁寧にカメラまで用意するほど楽しみなんダネー。この後の戦いも忘れないようにネ?」
有栖の中に宿っている
オオカミさんが、浮かれている様子の有栖に対して警告する。
その言葉に有栖は緩んでいた表情を引き締めて頷く。
「分かってますよ、オオカミさん。灯火さんも宜しくです」
「うん、任せてだね」
それから2人はパーティ会場にお菓子を運びながら、モーラット達の気配を探した。
だがパーティの準備は思っていた以上に忙しく、2人がようやく一息ついた頃には、もうすぐ夕方になろうとしていた。
「「もきゅ~」」
それでもお菓子を運び続けていた甲斐あって、野生の勘に頼るまでもなく、野良モーラット達が美味しそうなお菓子の香りに誘われて、ふらふらと2人の元にへと集まるのであった。
「沢山やってきたみたいだね。仮装の準備はいいかな?」
「勿論です」
灯火が用意したクッキーをモーラット達にちらつかせている間に、有栖は手早くモーラット達用の仮装を取り出す。
「モーラットは丸いから、カウボーイハットとかシルクハットとかの帽子を使った仮装も良く似合いそうだね」
「もきゅ♪」
灯火が差し出した帽子を喜んでモーラット達は受け取ると、すっぽりと帽子のなかに入ってしまった。
そしてそのままコロコロと器用に転がり出す。
「ちょっと大きかったかな。それはそれで可愛いけれど」
「もきゅ!」
ぴったりと帽子に収まっているモーラットの様子を見て、灯火の表情にも笑みが浮かぶ。
「それじゃこれはあげるね」
「「もきゅ~ん♪」」
そんなこんなで仮装用の帽子を被せたモーラット達に、灯火がクッキーをプレゼントすると、モーラット達は上機嫌に飛び跳ねる。
「本当に大丈夫かな?」
モーラット達の自由気ままな様子に、いざ襲撃された時にどうなるのかと、灯火の脳裏に一抹の不安がよぎるが、わざわざ説明してモーラット達を不安にさせる気にもなれない。
「…オブリビオンから、絶対に守らないとだね」
灯火が決意を固める一方で有栖はオオカミさんと、どんな衣装を着せようか相談していた。
「モーラットにはどんな衣装が似合うカナ?」
「そうですね…」
幸いなことに仮装を心待ちにしているモーラット達は沢山いる。
有栖は思いつく限りの衣装を、モーラット達に着せるのであった。
「もっきゅ!」
海賊帽子と眼帯を付けたちょいワルな海賊モーラット。
「きゅきゅ!」
魔女の帽子と黒マントを付けた悪戯好きの魔女モーラット。
「もぎゅうぅ!」
包帯を巻き付けて窮屈そうなミイラモーラット。
有栖の手によって、個性的なモーラットが次々と誕生する。
「「もきゅ~!」」
仮装を終え、お菓子をもらったモーラット達は仮装姿で自由気ままに2人の周りを駆けまわっている。
仮装したモーラット達はハロウィンを心から楽しんでいるようである。
その様子は市内の住人達にも目撃されるが、大きな騒ぎになる事はなく、むしろ楽しそうにモーラット達の様子を眺めている。
「可愛く仮装ができましたね。今の内にカメラで撮影です」
満足したモーラット達が解散する前に有栖は、仮装モーラット達が集まっている瞬間を狙ってシャッターを押す。
「…ついでに、楽しそうな有栖ちゃんもスマホで撮影しよっと」
その裏で灯火もスマホの画面に有栖を映し出して、ここぞというタイミングでシャッターボタンを押す。
それからもモーラット達と共に楽しい時間を過ごす2人であったが、オブリビオンの魔の手は人知れず迫りつつあった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
鳥羽・白夜
八坂(f37720)と。
今度は被害が出る前に止められそうだな!よっしゃやるか!
…で、何で俺まで仮装させられてんだ?(吸血鬼の格好で)
俺らもうアラサーじゃん…ハズいんだけど。
まあ今の時期ならそう目立たないかもしんねーけどさ…
鎌倉在住、【世界知識】も活かしモーラットが集まりそうな場所を推測。ハロウィンの雰囲気につられてくるんだろ、だったらこの辺かな…
八坂が集めた生徒達にも手伝ってもらい、手分けして市内を探す。よろしく頼むな。
野良モーラット捕獲作戦なー…俺は行ったことなかったけど…昔も菓子つまみ食いする奴とかいたんだろうな、あんな風に。
…って居たわ!
見つけたモーラットにはマントや付け牙を着けさせる。
八坂・詩織
白夜さん(f37728)と。
鎌倉は私達の庭みたいなものですからね、頑張りましょう!
(魔女の仮装姿で)
いいじゃないですか、ハロウィンですし。似合ってますよ?
銀誓館学園の教師の人脈をフルに活かして生徒達にも手伝ってもらいますね。
鎌倉の地図を手に、じゃあ皆はこっちの方を…私達はこっちを探します。見つけたら連絡ください。
では、私達も行きましょうか。
お菓子を片手にモーラットを探します。
…昔もありましたね、野良モーラット捕獲作戦。
そうそうあんな風に悪戯する子とか…って居た!
見つけたモーラットには魔女のとんがり帽子を被せて仮装させますね。お菓子もどうぞ。
写真も撮ってグリモア猟兵さんに送ってあげましょう。
「今度は被害が出る前に止められそうだな!よっしゃやるか!」
「鎌倉は私達の庭みたいなものですからね、頑張りましょう!」
鳥羽・白夜(夜に生きる紅い三日月・f37728)と八坂・詩織(銀誓館学園中学理科教師・f37720)。
元能力者で現猟兵である2人は意気込んでいた。
以前のゴーストタウンの時のように、モーラット達に犠牲は出させないという強い意志が2人から伝わってくる。
何より地元で起きる事件を見過ごすわけにはいかないのだ。
「…で、何で俺まで仮装させられてんだ?」
今の白夜は吸血鬼の格好をさせられていた。
貴種ヴァンパイアである白夜にとっては、本来の姿であるとも言えるのだが、記憶が戻るまでは一般社会で過ごしていた事もあって、アラサーの身での吸血鬼の格好に恥ずかしさを覚えているのだ。
2人の側には多くの学生たちが集まっており、彼等の視線も集まっている。
「いいじゃないですか、ハロウィンですし。似合ってますよ?」
そんな状況の中で魔女の仮装姿の詩織は落ち着いた様子で微笑んでいる。
魔女の術を操る詩織にとっては、魔女の仮装に何の抵抗もある筈もない。
「それではこれから課外授業を始めますよ」
鎌倉市内の広さは詩織もよく知っている。
だから銀誓館学園の教師である詩織は、その人脈をフル活用して能力者である生徒達にもモーラット達の発見と仮装を手伝ってもらう事にしたのだ。
「うん、任せてよ」
「モーラット達とはいつも遊んでいるしね」
詩織から事情を聞いた生徒達は、自ら志願して集まってくれたのである。
猟兵達だけでは人手が足りていない状況では、彼等は非常に頼もしい存在であると言える。
「じゃあ皆はこっちの方を…私達はこっちを探します。見つけたら連絡ください」
鎌倉市内の地図を手に詩織が指示を出すと、生徒たちは早々に野良モーラット達を探しに散開する。
地元だけあって生徒達の手際は良く、行動の速さは猟兵達にも引けは取らない。
「では、私達も行きましょうか」
「そうだな…モーラット達が集まりそうな場所は…この辺かな」
鎌倉在住である白夜も市内の地図を見て、すぐにモーラット達が居そうな場所を特定して、詩織と共に現地にへと向かう。
鎌倉市内はすっかりハロウィンの雰囲気に包まれており、子供達だけでなく野良モーラット達にとっても悪戯したりお菓子をもらうには絶好の機会である。
「…昔もありましたね、野良モーラット捕獲作戦」
詩織は過去の出来事を思い返して、懐かしい気持ちになる。
当時はゴーストとの戦いの日々ばかりであったが、時には野良モーラット達を捕まえるような平和な時間もあったのだ。
「野良モーラット捕獲作戦なー…俺は行ったことなかったけど…昔も菓子つまみ食いする奴とかいたんだろうな、あんな風に…」
白夜も商店街の店頭に並んでいたお菓子をこっそりと奪い取って、つまみ食いしている野良モーラットの姿を眺めながら、当時の事をぼんやりと思い返す。
「もっきゅう!」
つまみ食いするだけでは飽き足らず、店内の商品に体当たりをして、崩してしまう悪戯モーラットもいた。
「そうそうあんな風に悪戯する子とか…って居た!」
「って、思い出に浸っている場合じゃなかったな!」
過去から現実に引き戻された2人は慌てて、野良モーラット達の捕獲にへと動く。
「もぎゅ!」
幸いな事につまみ食いと悪戯に夢中になっていた野良モーラット達は、あっさりと捕まったのである。
「もきゅう!」
まだ遊び足りないとばかりに、もぞもぞと飛び出そうとしている野良モーラット達を宥めながら2人は仮装させる。
最初は暴れていたモーラット達も、仮装への興味とお菓子に釣られて大人しくなった。
「思っていた以上に似合っているな。これで奴等もびっくりするだろう」
「もきゅ!」
白夜はモーラット達をマントと付け牙で、小さな吸血鬼に仮装させた。
吸血鬼に仮装したモーラットの姿を見て、モーラビット達の驚く姿が目に浮かぶ。
「ふふ、似合っていますよ」
「きゅぴぴぃ!」
詩織によってとんがり帽子を被せられたモーラットは、魔女らしく空中を飛び回る。
その手には詩織に貰ったお菓子が握られており、同じく仮装を終えたモーラット達と仲良く分け合っている。
詩織はその瞬間を逃さずにスマホのカメラで、写真を撮るのであった。
「もきゅ?」
写真を撮られた事にモーラット達は一瞬首をかしげるが、すぐに気を取り直して仮装姿で遊び回る。
「いい写真が撮れましたね。後でグリモア猟兵さんにも送ってあげましょう」
「お、生徒達も頑張っているようだな」
詩織だけでなく白夜のスマホにも生徒達と仲良く遊んでいる、仮装したモーラット達の姿が映し出されている。
生徒達の活動と他の猟兵達の連絡も合わせると、市内に集まっている野良モーラット達の仮装は順調といっても良さそうである。
「後はオブリビオンが動くのを待つだけですね」
「ああ、今度こそあのエセうさぎ野郎どもの思い通りにはさせないさ」
それからも2人は銀誓館学園の生徒達と共にモーラット達を仮装させながら、モーラビット・スーパーキングの襲撃に備えるのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『モーラビット・スーパーキング』
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POW : モーラット・チェンジ
【モーラット】に変身する。変身後の強さは自身の持つ【モーラット印の缶詰】に比例し、[モーラット印の缶詰]が損なわれると急速に弱体化する。
SPD : モーラット・エアリアル
レベル個の【モーラット】を召喚する。戦闘力は無いが極めて柔らかく、飛翔・クッション・ジャンプ台に使用できる。
WIZ : モーラビット・フィーバー
レベルm半径内を【集まってきたモーラビットの溜まり場】とする。敵味方全て、範囲内にいる間は【モーラットに与えるダメージ】が強化され、【モーラット以外に与えるダメージ】が弱体化される。
👑11
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「きゅ~!」
鎌倉市の住人達が待ちに待ったハロウィンパーティが開催されている中、モーラットに扮しているオブリビオンは、モーラビット・スーパーキングは夜の闇に紛れて市内の様子を伺っていた。
「「キキキ…」」
スーパーキングの背後には配下であるモーラビット達が潜んでおり、主の指示を今か今かと待ち構えている。
「もきゅ~♪」
そんな中、何も知らないモーラットがふらふらと通り過ぎていく。
ハロウィンパーティーの会場に紛れ込もうとしているのだろう。
それも1体だけではなく、市内にあちこちからモーラットがふわふわと引き寄せられるように集まっているのだ。
「きゅ~!!」
今まで機を待っていたスーパーキングであったが、そんなモーラット達の様子を見て、我慢の限界を越える。
本来ならもう少し様子を見て行動する慎重さを持ち合わせているのだが、好物を前に黙って見過ごす事など出来る筈もなかった。
「キィィィ!」
それは配下のモーラビット達も同様であり、今にもモーラットに飛びつき、自慢の兎耳で白い毛玉を刈り取りかねない勢いである。
「きゅい!」
だがかろうじて残っていた理性でスーパーキングは、モーラビット達を制した。
能力者達の多い鎌倉市内で迂闊に仕掛けるのは、無謀以外の何物でもないという事を知っているからである。
スーパーキングとモーラビット達は計画通りに、市内でも人気の無い広場にへと向かう。
「きゅ~!」
広場に辿り着き、人の気配が無い事を確認した、スーパーキングはモーラット達の召喚を始める。
スーパーキングは周辺の野良モーラット達を問答無用で呼び出す事が出来るのだ。
「「もきゅ~!」」
歪んだ空間からモーラット達が何匹も出現する。
モーラビット達は待っていましたとばかりに、飛び掛かろうとした。
「きゅ?」
しかしそこでモーラビット達の動きがピタリと止まる。
出現したモーラット達は白い毛玉ではなく、何らかの仮装をしているのだ。
猟兵達や能力者である銀誓館学園の努力の賜物である。
「「きゅるるるる~!!」」
そして仮装モーラット達は火花をバチバチとさせて、モーラビット達を威嚇したのである。
「き、きゅ~!!」
これにはモーラビット達もびっくりして、後退を余儀なくされる。
そしてその様子は、気配を消して隠れていた銀誓館学園の学生たちにもしっかりと目撃されていた。
市内の地理に詳しい彼等は、オブリビオンが現れそうな場所全てに手分けして潜んでいたのである。
だが能力者といえどオブリビオンと真っ向から戦うにはあまりにも危険だ。
そこで学生達は手筈通りに猟兵達に、スーパーキングの出現のメールを送った。
「「もきゅ!」」
こうしている間にも次々と仮装したモーラット達が召喚されていく。
今はモーラット達の仮装姿にびっくりしているスーパーキング達だが、時間が経てば冷静さを取り戻し、容赦なくモーラット達に襲い掛かる事だろう。
「もきゅ!!」
「キキィ!」
案外勇敢な仮装モーラット達とモーラビット達が睨み合う。
モーラットとモーラビットのハロウィンパーティーが、今始まろうとしているのだ。
夜久・灯火
【黒猫】
仮装の効果は抜群だね。
でも、このままだとモーラット達も危ないし、早く助けないと。
まずは有栖ちゃんのUCに便乗しようかな。
UCでサーベルを持った長靴をはいた猫みたいなケットシーのゲームキャラを114体呼び出すよ。
その内、84体は合体させて1体に、残りの30体はモーラット達を守るように指示して敵から引き離すように迎撃。
敵が動揺してる内に安全を確保するよ。
いざという時はシールドドローンの【結界術】で守るよ。
合体した1体はスーパーキングにサーベルに炎の【属性攻撃】を乗せて攻撃させるね。
こっちに来る敵には、サーチドローン11台で【索敵】して機関銃の【弾幕】で迎撃して【軽業】で回避を優先だよ。
結城・有栖
【黒猫】
モーラットさんを守らないとですね…。
悪いウサギさんは悪戯ではなく、お仕置きなのです。
「モーラットを巻き込まないように気をつけなヨ」
了解です、オオカミさん。
まずはUCで周辺に幻影の森を展開です。
幻影に【催眠術】を組み合わせ、敵の目に映るモーラットさんの仮装姿がより恐ろしく見えるようにし、更に動揺させてあげます。
動揺している間に影の狼達を呼び出し、【集団戦術】を利用して爪や牙で攻撃です。
モーラットさんを巻き込まないように注意も忘れずにです。
私は森に隠れて【目立たない】ように行動し、敵の頭上から雷の【属性攻撃】を付与した想像暗器(金ダライ)を【念動力】で落として灯火さんの攻撃を援護です。
「もきゅう~…」
「キュー!」
ハロウィンの夜、住人達がパーティーで盛り上がる中、人知れずもう一つのパーティが行われている。
主催者であるモーラビット・スーパーキングとその配下のモービラット達が、招待したモーラット達を睨み付けている。
猟兵達の手によってハロウィンの仮装をしているモーラット達も、負けじと火花をバチバチとさせて睨み返す。
相手はモーラットを狩るプロであるモーラビットだが、それでも仮装が力を与えてくれるかのように、モーラット達は勇敢にも立ち向かっているのだ。
このまま膠着状態が続くかに見えたが、そこでスーパーキングは非常な一手を打つ。
「もきゅ~?」
スーパーキングは新たな野良モーラットを1体召喚したのである。
「も、もきゅ~!!」
逃げる暇も与える事無く、スーパーキングは野良モーラットにのしかかる。
咄嗟に火花で抵抗するも、スーパーキングは平然とした様子で野良モーラットを大人しくさせた。
そして反攻の意志を見せている野良モーラット達の人質とする。
「きゅぴぃいいいい…」
仲間を盾にされては、勇敢なモーラット達も手が出せず途方に暮れてしまう。
その間にモーラビット達は包囲網を狭め、今にも飛び掛かろうとしていた。
「このままだとモーラット達も危ないし、早く助けないと!」
「モーラットさんを守らないとですね…」
そんなタイミングで現場に到着した夜久・灯火(キマイラの電脳魔術士・f04331)と結城・有栖(狼の旅人・f34711)は、モーラット達を救助すべく早々に行動を開始する。
「モーラットを巻き込まないように気をつけなヨ」
一刻を争う状況だが、下手に仕掛ければモーラット達を危険にさらす事となる。
有栖の中に眠るオウガも警告を発する。
「了解です、オオカミさん」
有栖は頷くと、モーラビット達だけが見える幻影の森を展開する。
「キュ?」
突如として現れた幻影の森に、モーラビット達は首をかしげる。
「もきゅ?」
幻影に囚われていないモーラット達も、モーラビット達の様子がおかしい事に疑問を抱いて首をかしげた。
「キュ~!!」
その直後、モーラットと目が合ったモーラビットが悲鳴をあげる。
有栖は幻影と同時に催眠術をかけ、モーラット達の仮装姿をより恐ろしく見えるようにしたのである。
「もきゅ!」
スーパーキングもこれにはびっくりして、その隙に捕まっていたモーラットは逃げ出す事に成功する。
「幻影の効果は抜群だね」
モーラビット達が動揺している様子に、灯火も便乗して、長靴をはいた猫みたいなケットシーのゲームキャラを呼び出した。
呼び出したケットシーは総勢114体にもなり、その全てがサーベルで武装している。
その内の84体が合体して、巨大ケットシーにへと姿を変える。
「ニャアアアア!!」
「キュキュ!?」
巨大ケットシーが高らかに咆哮すると、モーラビット達はびっくりして震えあがる。
巨大ケットシーもまた有栖の幻術によって、より恐ろしい姿に見えているのだ。
「本当の悪夢はここからです」
有栖もまた影の狼達を呼び出し、動揺しているモーラビット達に対して攻撃の指示を出す。
「キュ~!!」
狼たちの襲撃を受け、モーラビット達が混乱している中、いち早く状況を把握し、冷静になったスーパーキングがモーラビット達を激励する。
「キ、キュ~!」
スーパーキングの指示でようやく状況を理解したモーラビット達は、襲い掛かる巨大なケットシーと影の狼達の迎撃に向かう。
見た目は可愛らしくとも、彼等はれっきとしたオブビリオンであり、2人が呼び出した召喚獣を相手に互角以上の戦いを繰り広げる。
そしてそんな中であっても、モーラビット達はモーラット達への襲撃は疎かにはしない。
「キュ~!!」
「も、もきゅ~!!」
スーパーキングの指示を受けたモーラビット達が、仮装しているモーラット達に襲い掛かる。
仮装や幻術で守られていようと、モーラビットはモーラットへの執着を捨ててはいないのだ。
「そうはさせないよ!」
「ニャッ!」
灯火は合体させずに待機させていた30体のケットシーを、モーラット達の護衛にへと向かわせる。
更にシールドドローンを飛ばして結界術を展開し、モーラビットがモーラットに近づけないよう防衛網を築き上げる。
「キュキュ~!!」
モーラビット達は足止めを余儀なくされるが、それでもスーパーキングはモーラットの襲撃を諦めておらず、自ら前に出て、その俊敏な動きで有栖が呼び出した狼と、灯火の防衛網をすり抜け、モーラット達が集まっている所に飛び掛かかる。
「もきゅ~!!」
スーパーキングの襲撃に、今度はモーラット達の悲鳴があがる。
モーラット達は抵抗する間もなく、スーパーキングに組み付かれる。
灯火の指示を受けた巨大ケットシーが追い払おうとするも、スーパーキングは咄嗟にモーラットを踏み台にして回避すされてしまう。
「もきゅ、もきゅ~!!」
そして再びモーラットの1体を捕まえ、新たな盾にしようとしている。
「キュ~♪」
このままスーパーキングに翻弄されるかに見えたが、空から落ちて来た金ダライがスーパーキングの頭上にぶつかるのであった。
「キュ~!!」
その金ダライには雷が付与されており、スーパーキングは感電してしまう。
モーラットは素早く逃げ出していていたおかげ、感電に巻き込まれる事は無かった。
「油断大敵です」
落ちてきた金ダライは、森に隠れて目立たないように行動していた有栖によるものである。
「今の内だね!」
金ダライの直撃を受けたスーパーキングが目を回している隙に、灯火は機関銃をモーラビット達に向けて乱射し追い払う。
「隠れても無駄だからね!」
隠れ潜んでいるモーラビット達がいないか、サーチドローンでの索敵も怠らない。
「モーラットさん達は避難してください」
灯火がモーラビット達を迎撃している間に、有栖は影の狼達にモーラット達の避難誘導をさせる。
「今度は外さないよ!」
そしてモーラット達の安全が確保された所で、灯火は巨大ケットシーに再度スーパーキングの攻撃を指示した。
「キュ~!!」
未だにふらふらとしているスーパーキングの頭上に、炎を纏った巨大サーベルが振り下ろされるのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
山立・亨次
明(f36638)と
弱肉強食は自然界の常だが
オブリビオンなら話は別だ
食い荒らされるわけにはいかねえ
俺から切り込んでいく
モーラット印の缶詰とやらは気になるところだが
中身は肉だろうから有機物だが――缶は無機物だろ
本体も攻撃しつつ缶を狙って菓子に変えられねえか?
上手いこといって中身が零れ落ちたら没収とか出来たら御の字だが
難しそうなら無理には狙わない
で、明の策が上手いこと嵌って
モーラット状態で場が溜まり場になったら
集まってきた集団は明に任せて
モーラットに化けた本体を狙っていこう
……そう言えば忘れてたな
菓子、また作ったら写真撮らせてくれるか?
(モーラット達に問いかけ)
(交渉成立するなら再度お菓子を作る)
明・金時
山立(f37635)と
切り込み隊長山立ってトコだな
俺は一旦様子見
なに、俺はあいつのことを信じてる
一応、山立を無視してモーラットの方行きそうな時は割って入る(草凪か青藍掌で【受け流し】)から任せとけ
さて、俺もそろそろ動くかね
其ハ神ノ劇也――この世は舞台ッてな!
山立やモーラットは俺の『味方』だから自由に動けるし
何よりモーラビット、お前さん……
『自分からモーラットになってた』よなァ?
群れてきたモーラビットを山吹光を手槍にして牽制しつつ
本体を山立に任せる
終わってから気づいたがリリスフィアへの写真撮ってねェな?
っと、撮影交渉か
大丈夫そうなら山立、スマホ借りるぜ(何故か手慣れた様子で撮影するサクミラ出身)
「キュキュキュ!」
「もきゅ~っ!!」
モーラビット・スーパーキング率いるモーラビット達は、性懲りもなくモーラット達を襲い続けている。
猟兵達は既にモーラビットを何度も撃退してはいるが、スーパーキングが健在である限りは、モーラットは呼び出され続け、モーラビット達の勢いも留まる事を知らないのだ。
「弱肉強食は自然界の常だが、オブリビオンなら話は別だ。食い荒らされるわけにはいかねえ」
山立・亨次(人間の猟理師・f37635)は襲われているモーラット達を助けるべく、先行してスーパーキングに狙いを付けて切り込んでいく。
「キュ~!」
山立の接近に気付いたスーパーキングは、モーラビット達に指示して迎撃に向かわせる。
その手にはモーラット印の缶詰が握られている。
「キュ~♪」
どうやら中身はとっておきの肉らしく、スーパーキングは涎を垂らして、中身の肉を食べようとしている。
「もきゅ~…」
肉の正体を察したのか、野良モーラット達から悲しそうな鳴き声が聞こえる。
「それを食べさせるわけにはいかないようだな…」
モーラット達の気持ちを汲んだ山立は、妨害するモーラビット達を蹴散らし、愛用の調理器具を手にスーパーキングに切りかかる。
「キュ!」
食事しようとしていた所を邪魔され、スーパーキングは慌てて飛びずさるが、無機物であった缶は山立の調理器具によって、お菓子にへと変えられる。
「キュ~!」
当然中身の肉も零れ落ち、スーパーキングは食事の機会を奪われてしまいショックを受ける。
「流石、切り込み隊長山立ってトコだな」
その様子を離れた場所から見ていた明・金時(アカシヤ・f36638)は山立の手際の良さに自慢げに頷く。
山立に加勢しないのは、彼の実力を信用している事とモーラットの護衛の為である。
「おっと、危ないな」
モーラビットが猟兵達を無視ししてモーラットを襲いかかろうとしていた所を、明が割って入りモーラビットの鋭い兎耳を
柄にアカシア色の蜻蛉玉飾りのついた薙刀で受け流す。
モーラットの毛を瞬時に刈り取る兎耳は猟兵といえども、まともに受けるのは危険なのだ。
「さて、俺もそろそろ動くかね」
モーラビット達が集まってきた所で、頃合いだと判断した明は本格的に行動を開始する。
「
其ハ神ノ劇也――この世は舞台ッてな!」
明が
銀幕の世界を展開すると、状況は一変した。
「キュキュ!!」
「もきゅ?」
モーラットを追いかけていたモーラビットの動きが、ぴたりと止まったのである。
それはスーパーキングも例外ではなく、山立から逃げ回っていた最中に何もない所で転んでしまう。
「ここは俺達とモーラットだけが自由に動ける舞台だ。当然、モーラットを襲うのはご法度だぜ。たしかお前さん達、自分からモーラットになってたよな?」
「キュ~!!」
本能的に危機を察したモーラビット達は慌てて丸くなってモーラットの姿に擬態する。
スーパーキングもモーラットに変身してその場をやり過ごそうとしている。
だが2人の目の前で擬態した事と、モーラットとは違って仮装してしない事で、正体は丸わかりであった。
「明の策は上手いこと嵌ったようだな」
攻めるには絶好の機会ではあるが、擬態したスーパーキング達の防御も侮ることは出来ない。
明が
山吹光を手槍にしてつついてみるも、柔らかい感触が伝わるだけで致命傷には至らない。
山立の方も同様でモーラットの姿のままでも、スーパーキングはしぶとく逃げ回っている。
掃討するにはかなりの時間がかかりそうである。
とはいえモーラットを襲う事を禁じられた銀幕の舞台の世界の中では、モーラット達の危機は去ったといえるだろう。
「…そういえば気づいたがリリスフィアへの写真撮ってねェな?」
グリモア猟兵の少女がモーラット達の仮装姿を見たがっていた事を、明はふと思い出す。
「……そう言えば忘れてたな。菓子、また作ったら写真撮らせてくれるか?」
明の言葉で山立も思い出して、仮装姿のモーラット達に交渉を持ちかける。
まだ戦いの際中ではあるが、また忘れないうちにである。
「「もきゅ~♪」」
モーラット達の中には昼間に山立が作ったお菓子を食べていた者も多く、彼等は喜んで一斉に頷いた。
「お、撮影交渉は成立したみたいだな。とりあえず1枚撮らせてもらうぜ」
明は山立からスマホを借りると、手慣れた様子で近くに居た仮装モーラット達の写真を撮る。
「我ながらいい写真が撮れたな」
銀幕の世界ではしゃぐ仮装モーラット達の姿が、スマホの画面にしっかりと映し出されていた。
「…残りは戦いが終わってからだな」
明がスマホとは縁のないサクラミラージュの出身である事に疑問を抱きつつも、山立は約束通り手持ちのお菓子をモーラット達にプレゼントする。
「もきゅ♪」
舞台の中でも自由に動けるモーラット達は、嬉しそうに貰ったお菓子を食べている。
その様子を見ながら、モーラット達の写真を見て喜ぶ、グリモア猟兵の少女の姿が目に浮かんだ。
それから2人は気を取り直して、スーパーキング達の掃討を続行するのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
八坂・詩織
白夜さん(f37728)と。
連絡ありがとうございます、さすがは銀誓館の生徒ですね。
私達も行きましょう。
起動!で髪を解き、瞳は青く変化し白い着物を纏う。
よかったら生徒の皆さんも力を貸してください。モーラットの保護や戦う仮装モーラット達の援護をお願いしますね。
私の教え子達、そして私達の後輩は強いですよ?
仮装作戦のおかげで擬態されても簡単に見分けがつきますね。
実はちょっともふってみたかったんですよね、触らせてくださいな。
変身したスーパーキングに触れると同時にかつてのアビリティを再現した『さよならの指先』発動。
寒いですか?ごめんなさいね、私冷たい女なんです。雪女ですから(にっこり)
鳥羽・白夜
八坂(f37720)と。
連絡ありがとな、ほんと今の後輩達は優秀だな。
俺らも行くか。
起動!で紅い大鎌を手に。
…なんか若い後輩達の前で戦うの若干気恥ずかしいな…カッコ悪いとこ見せられないっつーか…
ぼやきつつ黒影剣発動。いや別に後輩達に戦う姿を見られないように、とかじゃなくてあくまで作戦だけど。
そうそう、この缶詰がないと弱体化するんだろ?
八坂が凍えさせてる隙に姿を隠したままモーラット印の缶詰回収。
…中身ほんと想像したくねえな、どっかに捨てとこう…
弱体化したところを狙ってUC効果で【生命力吸収】しつつ【零距離射撃】。
あの時とは違う個体だろうけど、きっちり借りは返させてもらうぞ。
ハロウィンの夜、市内がパーティで盛り上がっている中、人知れずモーラット達を助ける為に戦っているのは猟兵達だけではない。
「連絡ありがとうございます、さすがは銀誓館の生徒ですね」
「連絡ありがとな、ほんと今の後輩達は優秀だな」
八坂・詩織(銀誓館学園中学理科教師・f37720)と鳥羽・白夜(夜に生きる紅い三日月・f37728)は、連絡してくれた銀誓館の生徒達に感謝を述べてから、戦いの準備を始める。
起動!。
2人は能力者であるという事の証でもある、イグニッションカードを掲げて瞬時に武装する。
詩織は髪を解き、瞳は青く変化し白い着物を纏った雪女の姿となり、白夜は紅い大鎌を手にしたヴァンパイアと化す。
「先生達、頑張ってだね!」
そんな2人を生徒たちは羨望の眼差しで見つめてくる。
かつてのゴーストとの戦いぶりを彼等は何度も聞かされているのだ。
「…なんか若い後輩達の前で戦うの若干気恥ずかしいな…カッコ悪いとこ見せられないっつーか…」
あまりにも真っ直ぐな生徒達の視線に、白夜は気恥ずかしくなってしまうのであった。
「よかったら生徒の皆さんも力を貸してください。モーラットの保護や戦う仮装モーラット達の援護をお願いしますね」
「うん、わかったよ!」
詩織の言葉に生徒達は力強く頷くと、早々にモーラット達の加勢に向かうのであった。
「私の教え子達、そして私達の後輩は強いですよ」
その背中を頼もしく見守る詩織であった。
「キュ…」
一方でスーパーキング側の旗色はかなり悪い。
猟兵達の活躍によるものも大きいが、仮装モーラット達の抵抗が思いの外激しい事も要因である。
そこへ能力者である生徒達のバックアップも加わり、スーパーキング達は確実に追い詰められていた。
「キュキュ!」
このままでは危険だと判断したスーパーキングとモーラビット達は、止むを得ずに変身したり丸くなるなどして、モーラットのフリをしてやり過ごそうとする。
普段なら見分けがつかなかったかもしれないが、呼び出されたモーラット達は例外なくハロウィン用の仮装をしており、仮装していないモーラビットの擬態は余計に目立っていた。
対照的に白夜は自身を闇のオーラで覆う事で姿を隠し、丸まっているモーラビット達に対して、紅い大鎌を振るい、刃に触れたモーラビット達から生命力を奪っていく。
姿を隠しているのはあくまで作戦であって、後輩達に戦う姿を見られないようにでは決してない。
「実はちょっともふってみたかったんですよね、触らせてくださいな」
「も、もきゅ?」
モーラットに変身しているスーパーキングに対して、詩織は近づき優しく触れた。
当然ながら詩織は正体に気付いているが、スーパーキングはその事に気付いていない。
「もきゅ~う…」
上手くやり過ごせたのかと、安堵してそのままモーラットを装うスーパーキングであったが、突如体の内部から凍り付くような感覚に襲われる。
「寒いですか?ごめんなさいね、私冷たい女なんです。雪女ですから」
それはかつてのアビリティを再現した
さよならの指先によるものである。
細い指先でそっと撫でる詩織は、雪女に相応しく優しくもどこか冷酷な笑みを浮かべていた。
「念の為、こいつも回収しておくか…これがないと弱体化するんだろ?」
「キ、キュ~!」
凍り付きながらも、必死に逃げようとしているスーパーキングから、白夜は素早くモーラット印の缶詰を奪い取る。
ラベル自体は可愛らしいモーラットの絵が描かれているが、中身は想像すらしたくない。
白夜は即座に缶詰を誰も居ない方向に全力で投げ捨てる。
「キュ~…」
最後の缶詰も奪われ、スーパーキングの命は風前の灯火であった。
残っていたモーラビット達も既に生命力を吸収し尽くされるか、凍り付くかで全滅している。
猟兵達に生徒達の活躍もあって、呼び出されたモーラット達に被害はないようである。
「あの時とは違う個体だろうけど、きっちり借りは返させてもらうぞ」
それでも以前に別のスーパーキングとモーラビット達によって、多くのモーラット達が犠牲になってしまった悔しさを忘れる事が出来る訳もない。
白夜は小型の詠唱銃を取り出して、凍り付いているスーパーキングに接近し零距離から発砲して確実に止めを刺すのであった。
「これで、さよならですね。この地で事を起こそうとしたのが間違いでしたね」
銀誓館学園の生徒達の協力がなければ、以前の時のようにモーラット達に犠牲を出してしまったかもしれない。
そんな生徒達は一部始終を目撃しないように配慮して、野良モーラット達を保護して戦場から遠ざけている。
彼等がいる限りは鎌倉市の平和はこれからも守られるだろうと、詩織と白夜は頼もしさを覚える。
「「もきゅ~♪」」
戦いが終わって、モーラット達は猟兵達と生徒達に集まり歓喜の鳴き声をあげる。
モーラット達の輝く眼差しは、ハロウィンパーティはこれからだと言いたげであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵