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アルカディア争奪戦㉗〜フィールド・オブ・アルカディア

#ブルーアルカディア #アルカディア争奪戦 #虚神アルカディア #アルカディアの玉座 #オーバーロード歓迎 #団体歓迎 #再送受付中


「さて、あれが『アルカディアの玉座』……もとい『虚神アルカディア』か」
「成程、酸素を毒として動物……アース系世界等の脊椎動物に由来する生物の進化を促してきた、と言う訳ですか」
 どことも知れない虚空、アメリカ系の巨漢と一糸まとわぬ姿の女性はそうやって話し合う。
「しかし……まぁ『ドクター・オロチ』によって呼び出されるよりはまだ良いですか」
「ま、オブリビオンとしての責務はあの三人に任せよう……敗者は敗者らしく、勝者に従うのも一興さ」
 そう言ってスーツを着た大男――フィールド・オブ・ナイン第一席『プレジデント』は葉巻を加えると、裸の女性から指先を差し出される。
 瞬間、葉巻の先が発火する。
「フム、助かる……私も男だ、マザーほどの女性にそうされるのは嬉しいものだね」
「それはともかく、他の三人は?――この子は私が呼び出しましたので」
 そう言って裸の女性――アポカリプスヘル最大の物理工学の権威であるフィールド・オブ・ナイン第二席『マザー・コンピュータ』は後ろを振り返る。
『ワンワン!! お母さん久しぶり!!』
「おや?……いつもの言語ではないのかね?」
「ええ、彼女が面倒だからと再構築の際に言語を直接翻訳したようです」
 そう言って二人が見上げるのは――超巨大な戦車。
 フィールド・オブ・ナイン第七席『スーパー戦車』。
 マザーが作り出した最強の砲撃兵器である。
「フン、忌々しい……だが、我が一族の「死の渦のユーベルコード」の暴力さえも蹂躙したあの『生物』なら、まぁ惰弱ではないか」
「……俺に限っては『隷属』でなく『願い』という形であったが……あの地獄から解放してくれた奴らには礼がある。その恩に報いてからまた眠るのも悪くはない」
 そこに機械鎧を身に着けた巨人と異形の大男――それぞれ第六席と第八席の『フルスロットル・ヴォーテックス』と『デミウルゴス』だ。
「……ポーシュボスは?」
「この子の後ろにいますよ」
 偽りの神とされた男の問いにマザーは『スーパー戦車』の後方を指さす。
 そこには異形――『現象型邪神』たる第四席『ポーシュボス・フェノメノン』が存在していた。
「さて、全員揃ったようだね。これより我ら『フィールド・オブ・ナイン』は『虚神アルカディア』との交戦に入る――我らを討った、猟兵に加勢する為に」
 その皮肉気な『プレジデント』の言葉にフルスロットルは眉を歪めるも、直ぐに鼻息を鳴らして自身を落ち着かせる。
「確か、あらゆる世界に『植物』をもたらしたとの事だが……」
「真偽はともかく、我らフィールド・オブ・ナイン……オブリビオン・フォーミュラ並みの力を有しているのは事実です」
『へぇ!! ぼくらとおんなじ強さかぁ……お母さん、僕の砲撃にも耐えられるのかな?』
「それはやってみないと分かりませんが、可能性はあるでしょう」
 そう言ってマザーは言葉を締めくくった後、最後の言葉を告げる。
「ここはアドナ・セファルワイド(セファルワイド初代にして最後の皇帝・f33942)のグリモアの中、私達はその力によって再現された存在です。ですが、その力は本物……」
 そう言うとマザーは『プレジデント』に取り次ぎ、言葉を託す。
「ま、私達は完膚なきまでに負けた。だったらいっそのこと、勝者の願いに応じるのも一興ではないかね?」
 そう茶目っ気のある笑みを浮かべると同時、彼ら六柱は『アルカディアの玉座』へと呼び寄せられていく――

「と言う訳で、フィールド・オブ・ナインとの共闘となる。適切なフィールド・オブ・ナインを選んで『虚神アルカディア』を撃破するのだぞ」
 十数回くらい突っ込ませろ!! と言わんばかりの猟兵を前に、アドナはそう言ってプロジェクションした先程のフィールド・オブ・ナインの様子を見上げるのであった――


黒代朝希
 と言う訳でフィールド・オブ・ナインとの共闘です。
 彼らの力を借りて『虚神アルカディア』を討ちましょう!

プレイングボーナス……「戦闘手段」をひとつ選び、それに対抗する/フィールド・オブ・ナインと共闘する。
 「戦闘手段」に関しては以下のリンクを参照して下さい。
 https://tw6.jp/html/world/event/032war/032_setumei_5d4f7rt8.htm

 それでは、皆様の素晴らしいプレイングをお待ちしております。
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第1章 ボス戦 『虚神アルカディア』

POW   :    アルカディア・エフェクト
レベルm半径内を【拒絶の雲海アルカディア・エフェクト】で覆い、範囲内のあらゆる物質を【爆発気流】で加速、もしくは【猛毒気流】で減速できる。
SPD   :    アルカディア・インフェルノ
【石の剣】から、戦場全体に「敵味方を識別する【無限増殖植物群】」を放ち、ダメージと【呼吸不能】の状態異常を与える。
WIZ   :    アルカディア・ヴォイド
【万物を消滅させる虚無】を宿した【見えざる完全球体】を射出する。[見えざる完全球体]は合計レベル回まで、加速・減速・軌道変更する。
👑11
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アリス・フェアリィハート
アドリブ連携歓迎

遂に
玉座に…

【SPD】

【狙撃戦】

マザーさんと共闘

『マザーさん…宜しくお願いします』
(裸体に少々赤面)

翼で飛翔
【空中機動】等
【空中戦】で
立体的に立回り

先制攻撃は
マザーさんに
私自身の時間を早めて貰い
【第六感】【見切り】【早業】駆使し
UC発動

迎撃と
状態異常消去

対処
成功したら

自身の
赤手を使い
【ハートのA(アリス)】達も
展開

敵の攻撃の時間を
マザーさんに遅くして貰い
【第六感】【見切り】【残像】【結界術】【オーラ防御】で
防御・回避しつつ

【破魔】『炎熱』の【属性攻撃】込め
【全力魔法】の【範囲攻撃】や
【誘導弾】の
【一斉発射】と
UCで
敵や植物群を攻撃

『私のUCも戦場全体に…虚神さんを…捉えます!』



「遂に玉座に……」
 最初に『アルカディアの玉座』へと辿り着いたのはアリス・フェアリィハート(不思議の国の天司姫アリス・f01939)。
 その隣にいるのは一糸まとわぬ姿の女性にしてアポカリプスヘルにおける物理工学の世界的権威、フィールド・オブ・ナイン第二席『マザー・コンピュータ』である。
「マザーさん……宜しくお願いします」
「ええ、任せなさい……どうして赤面しているのです?」
 と、裸体を晒すマザーの状態にアリスは顔を赤らめながらも翼で飛翔し、アルカディアへと『狙撃戦』を挑んでいく。
「マザーさん……!!」
「了解です――『タイムフォール・ダウン』」
 迫り来る無限増殖植物群に対してマザーは己の『時間質量論』を研究した果てに獲得した権能――時間操作のユーベルコードを発動。
 指定した効果は遅延……無限増殖植物群とその主である『虚神アルカディア』の動きが、彼らが生きる時間諸共遅くなっていく――
「私のユーベルコードも戦場全体に……虚神さんを……捉えます!」
 そうしてアリスが発動するのは『アトラクナクア・ヴァーミリオンウェブ』という銘を有するユーベルコード。
 その能力とは『万象等あらゆる全てを灼く星焔の蜘蛛糸領界を発生させ、味方は蜘蛛糸の露で状態異常消去や傷等癒し体力等を回復させながら敵には状態異常とダメージを与える』という領域展開ユーベルコード。
「――全てを灼く紅蓮の星焔の蜘蛛糸……全てを癒す銀なる星の蜘蛛糸――それらの領界を……!」
「成程……蜘蛛の神に由来する神話傾倒のユーベルコード、といった所でしょうか?」
 アリスが『炎熱』の属性を込めて雲の糸を戦場――『アルカディアの玉座』全体へと張り巡らせ、無現増殖植物群諸共『虚神アルカディア』を攻撃していく。
 その様子を、マザーは興味深げに『タイムフォール・ダウン』を操作して支援しながら、アリスの奮闘を見つめていくのであった――

大成功 🔵​🔵​🔵​

七那原・望
マザー・コンピューターと共闘し剣戟戦

全力魔法で身体能力を限界突破。

あーもう!めちゃくちゃなのです!
まぁ、使えるものはなんでも使いますけど。
というわけでマザー・コンピューター。いえ、模倣体です?まぁ、どちらでもいい。
一つ、わたしを加速させてください。
二つ、わたしやお前が斬り伏せられそうになったり敵がユーベルコードを使ったら一瞬敵を巻き戻してください。
それで先制攻撃権はひっくり返ります。

第六感で敵の行動を見切りつつ果実変性・ウィッシーズダンサーを発動。

間に合わない?いいえ、間に合わなくなったのはそちらです。

巻き戻しと加速に合わせて素早く2連撃を加え、敵を封殺、そのまま加速状態の連撃で斬り刻みます。



「あーもう!めちゃくちゃなのです!……まぁ、使えるものはなんでも使いますけど」
 そう言いながら全力魔法で身体能力を限界突破し、マザーと共に『虚神アルカディア』と『剣戟戦』で対決するのは七那原・望(封印されし果実・f04836)。
「というわけでマザー・コンピューター。いえ、模倣体です?まぁ、どちらでもいい」
「そうですね。私達フィールド・オブ・ナインは『アポカリプス・ランページ』で敗北し、貴方達猟兵は次なる世界を救い続けている。それだけが存在しうる真理です」
「御託は良いのです――一つ、わたしを加速させてください。二つ、わたしやお前が斬り伏せられそうになったり敵がユーベルコードを使ったら一瞬敵を巻き戻してください」
「まぁ、私の『タイムフォール・ダウン』ならば絶対先制攻撃権を事実上無効化出来ますからね」
 そう言ってマザーは『アルカディアの玉座』に存在し得る『時間質量』へと干渉。
 それによって時間を巻き戻しながら加速させる権能『タイムフォール・ダウン』を発動させ、迫り来るアルカディアが振るう『石の剣』を望とマザーは回避していく。
「間に合わない?いいえ、間に合わなくなったのはそちらです」
 マザーに頼るだけでなく自身の第六感も確かに研ぎ澄ましながら、望はユーベルコード『果実変性トランス・ウィッシーズダンサー』を発動。
 それは対象の動きを直感で先読みして回避しながら、動きを読みにくい緩急のある踊りと共に超常の力を吸収する2つのグラツィオーソーー翼の装飾が愛らしい2対のチャクラムを放つユーベルコードだ。
 だが、その本質は――ユーベルコードを封印するユーベルコードであるという事。その『超常の力を吸収する二つのグラツィオーソ』が二つとも命中した存在は、ユーベルコードを封じられる。
「マザーの巻き戻しと加速に合わせ、素早く2連撃を加えて封殺――そのまま加速状態の連撃で斬り刻みますよ」
 その言葉通りに望は空中を舞いながらグラツィオーソを振るい、アルカディアを切り刻んでいくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

村崎・ゆかり
剣戟戦
デミウルゴスと

まさかフィールド・オブ・ナインと共闘するとは思わなかったわ。
グリモアって何なのかしらね。

“無敵の偽神”と呼ばれたあなたなら、呼吸困難も絡みつく植物群も問題にはならないでしょう?
あたしはナノマシンアーマーで植物毒を遮断。宇宙服のように呼吸も出来る優れものよ。

あたしは摩利支天九字護身法でアルカディアの攻撃をしのぎながら、「斬撃波」をまとった薙刀で植物ごと「なぎ払い」、隙を見つければ「貫通攻撃」で「串刺し」にしてあげる。
更に防御用に偶神兵装『鎧装豪腕』を「式神使い」で顕現。「盾受け」で石の剣を受け止めてもらう。

デミウルゴス、容赦は要らない。全力で殲滅して。



「まさかフィールド・オブ・ナインと共闘するとは思わなかったわ……グリモアって何なのかしらね」
 そんな言葉を呟きながら村崎・ゆかり(“紫蘭パープリッシュ・オーキッド”/黒鴉遣い・f01658)は『虚神アルカディア』に『剣戟戦』を挑む。
 共に戦うのは『アポカリプス・ランページ』に出陣したフィールド・オブ・ナインの中で『偽神断罪剣』を持つ『デミウルゴス』だ。
「“無敵の偽神”と呼ばれたあなたなら、呼吸困難も絡みつく植物群も問題にはならないでしょう?」
「ああ、死ねないというのは『苦痛を無くす』とはイコールにはならない事もあるが……お前達には礼がある。ならば俺は返すだけだ」
 そう言って『デミウルゴス』は『偽神断罪剣』を振るい『無限増殖植物群』を両断。
 その隙にゆかりはナノマシンアーマーで植物毒を遮断……宇宙服のように呼吸も出来る逸品を用いての先制攻撃対策だ。
「オンマリシエイソワカ。摩利支天よ、この身に験力降ろし給え――『摩利支天九字護身法マリシテンクジゴシンホウ』!!」
 更にユーベルコードを発動し、それこそ異能ユーベルコードの域にまで膨れ上がったオーラ防御の技能を用いて絶対的な遮断領域を形成。
 アルカディアが振るう石の剣をもオーラ防御に加え、ゆかり自作の浮遊する一対の籠手型式神である偶神兵装『鎧装豪腕』を用いて徹底的に防御していく。
「俺が剣を振るい、お前が防御に専念する……というより、俺は偽神細胞を有した存在でなければ死なないからな」
「そういう事……容赦は要らない。全力で殲滅して」
 そのゆかりの言葉に『デミウルゴス』はフッと可笑しそうな笑みを浮かべ――『偽神断罪剣』をアルカディアへと振るって刻み込んでいくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

バルタン・ノーヴェ
【ダマスカス】迷宮戦
ダマスカスのメンバー、揃って参陣デース!

HAHAHA!
ここが此度の天王山デスネー!
飛空艇艦隊、そしてFO9(フィールド・オブ・ナイン)と共闘して、虚神落としであります!
第一席『プレジデント』殿、飛空艇艦隊の全体指揮統率をお任せしマース!

ワタシたちはパワーを活かして雲海の迷宮を踏破して行きマース!
行きマスヨ、第七席『スーパー戦車』!
邪魔な拒絶の雲海は砲撃で吹き飛ばし、スーパー戦車の高機動能力でアルカディアを追い詰めマース!

目標、確認!
即席骸式兵装、砲の番!
スーパー戦車砲最大限一斉発射!
長射程かつ正確無比にして範囲攻撃で、弾幕絨毯爆撃であります!


アディリシア・オールドマン
【ダマスカス】迷宮戦
アドリブ歓迎だ。

ふむ。
なるほど、厄介な強敵ということだな。
だが、猟兵も勇士もこれだけいる上にFO9までいるとなれば、問題はないだろう。
行くぞ、第六席『フルスロットル・ヴォーテックス』。
貴様の力を私に貸せ。

フルスロットルのV12エンジンをバシリッサに装着する。
超加速による突撃形態だ。
ロンギヌスを握って痛みは無視して迷宮を駆け抜ける。

私の役割は二種類。
アルカディアに突撃して足止めをするか、足止めされているアルカディアに突撃して殴り倒すか、だ。
どう動かすかは、判断は任せる。指示に従おう。
雲海だか何だか、知ったことか。どんな罠だろうと、踏み潰せば関係ない。
さあ、皆。声を張り上げろ!


李・玉明
【ダマスカス】迷宮戦
連携も歓迎なのじゃ♪

おおー! 決戦なのじゃー!
妾も頑張るから、勇士の皆も頑張るのじゃよ!
FO9の皆とは会ったことが無いけれど、今は味方なのじゃな?
よろしくなのじゃー♪

妾と一緒に働くのは、ええと……第四席『ポーシュボス・フェノメノン』かの?
ふむふむ、合体して増えるのじゃな?
お願いするのじゃ!(善の心)

仲間が多いときは、妾の声援が良く響く!
増えたポーシュボスが、迷宮内の全員に届けてくれるじゃろう!
(『プレジデント』のソーシャル・ネットワークによる支援との相乗効果を狙います)

フレー! フレー! 勇士! フレッ、フレッ、猟兵!
頑張れ、負けるな、FO9! えい、えい、おー!


飛・千雨
【ダマスカス】迷宮戦

え、えぇ……。
(アドナさんに隷属されてる第8席『デミウルゴス』を見て、困惑する元奴隷)
あの、デミウルゴス……? 起きてもよろしいので……?
(恩に報いてからまた眠ると聞き)
まあ……そういう話であれば……。
わかりました。ご厚意、ありがたく。

植物の対処は私たちにお任せを。
「神器変形」
デミウルゴスの力を、この身に。
活性化した偽神細胞と虚神の作り出した植物。
どちらが勝るか、食らい合うといたしましょう。

空中機動で飛び回り、アルカディア・インフェルノが飛空艇艦隊に被害が及ばぬよう『木鹿振鈴』で戦場の空気を浄化しつつ、『朶思泉銃』に枯葉剤を充填させて放ち、無限増殖植物群の処理を行います。


ラスク・パークス
【ダマスカス】迷宮戦

『;・ω・) いやはや。バルタンちゃんに誘われてとんでもない現場に着ちまった』
だけど。私も猟兵。だから、協力する。
『・Д・)ノ OK、やってやるよぉ!』

ドーモ、第二席『マザー・コンピュータ』=さん。ラスク・パークスです。
ここが、本拠地、でなくとも。
『>▽・)b 械化兵器の展開はできるのね!
 OKさ! ラスクちゃんが制御を手伝うZE!』

マザーの戦闘機械。猟兵たちの武装。そして勇士たちの飛空艇艦隊。
装備、設備、すべて、まとめて繋ぐ。
私とマザーの、処理速度なら、気流にも、ヴォイドにも、対抗できる。
拒絶の雲海を、乗り越えられる。

『>▽<) 行くZE、全艦隊! 神に一斉攻撃だーっ!』



「HAHAHA!――ここが此度の天王山デスネー!」
 まず最初にバルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)は高笑いしながら『アルカディアの玉座』を見渡す。
「飛空艇艦隊、そしてフィールド・オブ・ナインと共闘して、虚神落としであります!」
「フム、バルタン嬢。君は私と一緒に攻略との事だったね?」
「YES! 第一席『プレジデント』殿、飛空艇艦隊の全体指揮統率をお任せしマース!」
「成程成程。アメリカ合衆国大統領たる私には造作もない事さ。それに……」
『わんわん! 拒絶の雲海アルカディア・エフェクトは任せてね』
 そう言って『プレジデント』は葉巻を吸いながら、第七席『スーパー戦車』を見上げる。
「OK! ならばワタシたちはパワーを活かして雲海の迷宮を踏破して行きマース! 第七席『スーパー戦車』!、行きマスヨ!!」

「ふむ。なるほど、厄介な強敵ということだな。だが、猟兵も勇士もこれだけいる上にフィールド・オブ・ナインまでいるとなれば、問題はないだろう」
「フン、敗者たる我からしても勇士奴らは我が一族の『死の渦のユーベルコード』に挑むには十分とはいえる。制覇等については口が裂けても言わんがな」
 アディリシア・オールドマン(バーサーカーinバーサーカー・f32190)の言葉に、第六席たる『フルスロットル・ヴォーテックス』も暗に同意を示す。
「行くぞ、第六席『フルスロットル・ヴォーテックス』。貴様の力を私に貸せ」
「我の力を借りる等……手綱を握れなかったその時が、貴様の命運が尽きる時よ」

「おおー! 決戦なのじゃー! 妾も頑張るから、勇士の皆も頑張るのじゃよ!」
 そう言って李・玉明(豪華絢爛西欧天女・f32791)は『アルカディアの玉座』に駆け付けた飛空艇艦隊ガリオンフレートの勇士達に手を振り、次にフィールド・オブ・ナイン達へと向かい合う。
「FO9の皆とは会ったことが無いけれど、今は味方なのじゃな? よろしくなのじゃー♪」
「あくまで一時的なものにすぎませんがね……所で貴女は誰と手を組むのです?」
「妾と一緒に働くのは、ええと……第四席『ポーシュボス・フェノメノン』かの?」
「そ、そうですか……」
 流石に善性の塊と言えるユイミンが『知性体の善性に寄生し、増殖する』という性質を有する『現象型邪神』であるポーシュボスと組むというのはマザーにとっても予想外だった。

「え、えぇ……」
 流石に困惑していた。
 飛・千雨(偽神宝貝の使い手・f32933)はコンキスタドールに故郷を滅ぼされた羽衣人であり、羅針盤戦争の最中主人であったオブリビオンが打倒されるまで戦闘奴隷としてこき使われていた経歴を持つ。
 故にフィールド・オブ・ナインの中でも無理やり動かされていた『デミウルゴス』がグリモア猟兵に従っているのを見て、彼女は複雑な心中であった。
「あの、デミウルゴス……? 起きてもよろしいので……?」
「問題はない。奴らには恩義がある。また眠り続けるのは僅かな間その恩を返してからでもいいだろう」
「まあ……そういう話であれば……わかりました。ご厚意、ありがたく」
 千雨にとって偽神細胞は操る戦闘手段たる『偽神宝貝』と密接な関係にある。
 このコンビは実に相性がいいと言えるだろう。

『;・ω・) いやはや。バルタンちゃんに誘われてとんでもない現場に着ちまった』
「だけど。私も猟兵。だから、協力する」
『・Д・)ノ OK、やってやるよぉ!』
 ラスク・パークス(最後の死神『パクス・ザナドゥ』・f36616)は無機質な口調とそれに反比例した機械音声の口調を以て、第二席『マザー・コンピュータ』と対峙する。
「ドーモ、第二席『マザー・コンピュータ』=さん。ラスク・パークスです。ここが、本拠地、でなくとも」
「皆まで言わずとも大丈夫です。私の万象機械化ユーベルコードは依然健在」
『>▽・)b 機械化兵器の展開はできるのね! OKさ! ラスクちゃんが制御を手伝うZE!』
 そうして、ラクスはフィールド・オブ・ナインの第二席と共に『虚神アルカディア』と対決していく――

 まず最初に邪魔な拒絶の雲海アルカディア・エフェクトは砲撃で吹き飛ばし、スーパー戦車の高機動能力でアルカディアを追い詰めていくのはバルタン。
 飛空艇部隊を率いる『プレジデント』の指揮によって、巧みな空中支援も有効に働いている。
「目標、確認! 即席骸式兵装、砲の番!」
 作成したのは、スーパー戦車砲。
 長射程かつ正確無比な砲撃が、最大限一斉発射されていく。
「HAHAHA! 弾幕絨毯爆撃であります!」
「中々に壮観だね」
『わんわん! これ位は僕にとって容易いもん!』
 そんな二人と一匹の様子を見ながら、第六席『フルスロットル・ヴォーテックス』は嘆息を突く。
「絆されおって……いや、奴とあの犬は元よりそのような性格だったか」
 フルスロットルのV12エンジンをアディリシアが纏う金属製の全身甲冑『バシリッサ』に装着させ、超加速による突撃形態を実現させる。
 そこにアディリシアが取り出したある得物を見てフルスロットルはどこか懐かしいような視線を向ける。
「クライストのか」
「ああ、あのハンマーだ」
 持ち手の痛覚を狂わせる巨大なミートハンマー、アディリシアは『”狂神通業”ロンギヌス』と名付けているその巨槌は被害度外視の捨て身の突撃を可能とする。
 このハンマーを用いた突撃ならば、痛みは無視して迷宮を駆け抜ける事が出来るだろう。
「私の役割は二種類。アルカディアに突撃して足止めをするか、足止めされているアルカディアに突撃して殴り倒すか、だ」
「どう動かすかは、判断は任せてもらうぞ」
「ああ……雲海だか何だか、知ったことか。どんな罠だろうと、踏み潰せば関係ない。さあ、皆。声を張り上げろ!」
 フルスロットルと共にV12エンジンを吹き、アディリシアは雄たけびを上げながらアルカディアへと突撃していく――
「仲間が多いときは、妾の声援が良く響く! 増えたポーシュボスが、迷宮内の全員に届けてくれるじゃろう!」
「……うん、ポーシュボスをスピーカー代わりにするとは凄まじいね、彼女」
「HAHAHA!……まぁ吾輩も、複合能力を……」
 流石に苦笑い状態の『プレジデント』に対して微妙に目を逸らしながらバルタンは、彼のソーシャル・ネットワークによるユイミンの支援を手伝っていく。
 増殖していくポーシュボスをスピーカー代わりにするユイミンの声援は、戦場である『アルカディアの玉座』内全体に良く響いていく。
「フレー! フレー! 勇士! フレッ、フレッ、猟兵! 頑張れ、負けるな、フィールド・オブ・ナイン! えい、えい、おー!」
「……いや、俺を開発した馬鹿どもでもポーシュボスをスピーカー代わりにする事はしなかっただろうな……ここまでくると褒めるしかないが」
「あの子はそういう子ですし……」
 一方で偽神細胞組も負けてはいない。
 植物の対処は『神器変形』によってデミウルゴスの力を、その身に宿した千雨が『偽神宝貝』を振るっていく。
 源流と言える『デミウルゴス』の力を受け、千雨の『偽神宝貝』は出力が増大していく。
「活性化した偽神細胞と虚神の作り出した植物……どちらが勝るか、食らい合うといたしましょう」
 空中機動で飛び回り、アルカディア・インフェルノが飛空艇艦隊に被害が及ばぬよう『木鹿振鈴』で戦場の空気を浄化し、『朶思泉銃』に枯葉剤を充填させて放って無限増殖植物群の処理を行っていく千雨。
 そこにラクスとマザーも加わっていく。
「マザーの戦闘機械。猟兵たちの武装。そして勇士たちの飛空艇艦隊。装備、設備、すべて、まとめて繋ぐ」
「成程、機械工学は私の十八番。手伝いましょう」
 そう言ってラクスの有線接続型電脳を介してマザーはアルカディアのユーベルコードにも耐えられる様に猟兵とフィールド・オブ・ナイン、飛空艇の勇士達の装備と設備を繋いでいく。
「私とマザーの、処理速度なら、気流にも、ヴォイドにも、対抗できる。拒絶の雲海アルカディア・エフェクトを、乗り越えられる」
『>▽<) 行くZE、全艦隊! 神に一斉攻撃だーっ!』

 そうして、準備は整った。
「さて、元アメリカ合衆国大統領として音頭を取らせてもらおうか……一斉攻撃開始!」
 プレジデントの言葉と同時、猟兵とフィールド・オブ・ナイン、飛空艇艦隊ガリオンフレートの勇士達の攻撃が『虚神アルカディア』へと殺到。
 バルタンの骸式兵装砲の番が。
 プレジデントのソーシャルネットワークと機械化した剛腕が。
 スーパー戦車のスーパー戦車砲が。
 アディリシアのロンギヌスが。
 フルスロットルのチェーンソーが。
 ユイミンの声援が。
 ポーシュボスの増殖が。
 千雨の偽神宝貝が。
 デミウルゴスの偽神断罪剣が。
 ラクスのデスブレイドが。
 マザーのタイムフォール・ダウンが。
 一斉に放たれて、この『アルカディア争奪戦』に決着を付ける――

「……それでは時間の様だね。また別のどこかで……その時は、また敵同士かもしれんが」
「その時は容赦はしません。依然と心理を求める機会があるなら私は躊躇しないので」
「……」
「また相まみえたその時こそ、貴様らの終焉よ」
『わんわん! またね!』
「じゃあな……ありがとう」
 そう言って、フィールド・オブ・ナインは再び骸の海へと帰っていく。
「――総員、フィールド・オブ・ナインに敬礼を」
「ああ、その時こそは……」
「バイバイなのじゃー!」
「ええ、これで最後にしましょう」
「マザー、それでも、ありがとう」
『感謝するZE!』
 その姿を、少女達は最後まで見送ったのであった――

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年10月09日


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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト