アルカディア争奪戦㉔〜白き悪魔たち
●ピルグリム殲滅戦
「みんなお疲れ様、虚神アルカディアが正体を現したけど、まずはピルグリムを掃討しよう!」
グリモア猟兵であるアイン・セラフィナイト(
全智の蒐集者・f15171)が、予知にて判明した情報を告げる。
「玉座に通じる空中庭園のひとつが、不気味な怪物『
巡礼者』の群れに占拠されてるよ。オブリビオンかどうかは不明みたいだけど……」
白い全身に覆われた謎の生き物。もしこのピルグリムを掃討できなければ、無限に増殖していくことになる。
「アックス&ウィザーズとここのピルグリムに関する予知については、グリモア猟兵たちの予知の対象になってるからね、全部殲滅することが可能ってこと!」
でも、とアインは更に口を開く。
「ピルグリムはとんでもない数なのと、尻尾の針は産卵管、もし刺されれば命はないよ。『刺されてから対処は絶対にできない』から必ず避けるようにしてね」
とはいえ、産卵管を刺す動作は早くはない。もし誰かに産卵管が刺さりそうになったら、他の猟兵が助けてくれるだろう。
しかし、その場合は自分の行動は妨害されて失敗する可能性が高い。産卵管の攻撃を予期しつつ、大規模なユーベルコードで殲滅するのが有効になりそうだ。
アインが杖を掲げると、集った猟兵たちに転送のリングが纏わり付く。
転移先はピルグリムの巣窟と化した空中庭園内だ。
「全てを殲滅させて、この謎の生物の侵略を食い止めよう! 頼んだよ、みんな!」
夕陽
どこかの宇宙生物が脳裏をよぎりますね。
OPをご覧頂きましてありがとうございます。
初めましての方は初めまして、すでにお会いしている方はこんにちはこんばんは、夕陽です。
以下、プレイングボーナスが存在します。
プレイングボーナス……ピルグリムを一匹たりとも逃さない。/ピルグリムの産卵管攻撃に対処する。
大規模な攻撃による殲滅はもちろん、逃れようとしたピルグリムも一匹残らず駆逐しましょう。
なお、『産卵管を刺されてから対処する』ような行動は絶対に不可能です。
それでは、皆様のプレイングお待ちしております!
第1章 集団戦
『ピルグリムの群れ』
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POW : ピルグリムシザー
【右腕のハサミ 】が命中した対象を切断する。
SPD : 産卵管刺し
命中した【頭部から伸びる産卵管 】の【先端】が【無数の棘が生えた状態】に変形し、対象に突き刺さって抜けなくなる。
WIZ : ピルグリムテイル
【尻尾 】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑11
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馬県・義透
四人で一人の複合型悪霊。生前は戦友
第一『疾き者』唯一忍者
一人称:私 のほほん
属性:風
…わりと謎が多いですよね、ピルグリム。オブリビオンにとっても敵ですから。
しかし逃すな、と。殲滅ですねー。
内部の三人による多重(氷雪、炎、重力)属性結界で、攻撃そのものは凌ぎましてー。
では、逃さぬように大規模に…【四更・雷】。
今回は雷+風ですからねー、痺れて切り刻まれるがいいでしょう。
二回攻撃で、さらにUCを重ねがけしましょうか。ええ、矢は多ければ多いほどいいでしょうしね?
この世界とA&W世界のためにも。ここで絶やしましょう。
ブルーアルカディアは、霹靂の故郷世界ですしねー。なおさらですー。
転移した馬県・義透(死天山彷徨う四悪霊・f28057)が見たのは、庭園を埋め尽くす
巡礼者の大群だった。
「…わりと謎が多いですよね、ピルグリム。オブリビオンにとっても敵ですから」
ピルグリムには謎が多い。そもそもオブリビオンなのか、生命体なのか。
他者に寄生し、寄生した者を食い破り新たに生を成す。
しかも、その寄生した者が強ければ強いほど、ピルグリム個体の危険性は高まる。
ただ、グリモア猟兵から言われていることは一つ。
「しかし逃すな、と。殲滅ですねー」
義透の人格の一つ、『疾き者』が呟いた。
獲物を発見し、ピルグリムたちが行動を開始する。
まるで雪崩のごとく押し寄せてくるピルグリムたちへ、『疾き者』はその内にいる
三人へと声をかける。
「ではいきましょうー」
周囲に閃いたのは、多重属性結界。
一つは氷雪。触れようとしたピルグリムの一つが氷結し、もう一つのピルグリムは炎の結界によって火だるまになった。
その間隙をくぐり抜け、義透の身体に産卵管を打ち込もうとした個体が、重力波によって縫い留められた。
『疾き者』が白い雪のような長弓、白雪林を構える。
「では、逃さぬように大規模に……【四更・雷】」
弓に宿った突風は弓の形となって番えられ、そしてそれは刹那の内に放たれる――!
戦場を薙ぐような1300本の雷と、風属性の追尾性の呪詛の矢。
ピルグリムから甲高い、気味の悪い断末魔が響き渡る。
大地に蔓延っていたピルグリムたちが、数多の雷と風の呪詛の矢によってその身を砕かれ消えていく。
「矢は多ければ多いほど良いですよねー。この世界とアックス&ウィザーズ世界のためにも、ここで絶やしましょう」
ブルーアルカディアは、霹靂の故郷世界。この危機を見逃すことはできない。
普段のほほんとしている『疾き者』から、ほんの微かではあるが覚悟が滲み出ていた。
大成功
🔵🔵🔵
ソニア・シルヴァーヌ
…何故でしょうか。
この存在には、理屈で理解している以上に殺意が湧いてきます。
必ず、一匹残らず絶滅させねばならないという、そんな決意にも似た殺意が…!
ともあれ、戦って参りましょう。
螺旋を巡る罪を発動、周囲の重力を増大させピルグリムの動きを封じにかかります。あわよくば、そのまま押し潰してしまいましょう。
耐える敵には波動砲にて攻撃。数に応じて【範囲攻撃】【スナイパー】を使い分けていきましょう。
念の為、背後にも零理眼による【偵察】を行い、奇襲をかけようとするピルグリムが来ないか警戒しておきます。
一匹たりとも逃しません、確実に殲滅致しましょう。
「…何故でしょうか」
眼前を覆う群体に、ソニア・シルヴァーヌ(玻璃の白百合ラスボス仕立て・f31357)は小さく呟いた。
「この存在には、理屈で理解している以上に殺意が湧いてきます。必ず、一匹残らず絶滅させねばならないという、そんな決意にも似た殺意が…!」
普段穏健で清楚な雰囲気を纏っているソニアの表情が覚悟に満ちる。下半身の肉塊が、うぞりと蠢いた。
「祈れよ、夢見よ、果て無き栄えを」
そしてソニアは祈る。
神や天使、形なき存在に――いいや、それは、
超常発現のための予備動作。
これは罪。罪科を詫びるための祈りではない。祈りは――ユーベルコードという恩恵を伴って聞き届けられた。
【
螺旋を廻る罪】によって、ソニアの身体が肥大化する。
複数の角を生やし、自身の身長の3倍の鯨のような生物を模した下半身を有する姿へと。
途端、襲いかかろうとしていたピルグリムの動きが鈍る――否、超重力の領域にただ押し潰された。
周囲の重力が増大し、右腕のハサミと産卵管を突きつけようとしたピルグリムが完全に縫い留められる。
超重力に負けず、なんとか意識を保つ個体もいたが、ソニアには想定内だった。
「この状況下でも生存しているのですね。では……」
かっ、とソニアの前方から波濤が迸った。
魔力そのものを破壊のエネルギーとして撃ち放つ波動砲によって、ピルグリムたちが塵と化す。
「一匹たりとも逃しません。確実に殲滅致しましょう」
下半身の肉塊が吼えた。
破壊の波濤が周辺に拡散し、ピルグリムの数が激減していく――。
大成功
🔵🔵🔵
バルタン・ノーヴェ
POW アドリブ連携歓迎!
HAHAHA!
当たらなければどうということはありマセーン!
滑走靴による空中機動を維持しつつ、迫るピルグリムに対応して、そして逃げる奴等をジェノサイド!
参りマース!
やつらの産卵管もハサミも、届かない空中ならば脅威ではありマセーン!
まあ、跳躍や、庭園の壁や天井からの襲撃には気を配る必要がありマスガ。
それはそれとして迫ってくるなら、腕や尻尾の関節や隙間にファルシオンを叩き込んで、斬り落とせば安全デスネー!
さて、針や鋏を失って、逃げるしかないピルグリムよ……。
古来よりの伝統の言葉を伝えマース!
「六式武装展開、炎の番!」
汚物は消毒デース! ヒャッハー!
一匹残らず焼却であります!
飛翔する影が踊る。
頭上を駆けるように飛翔するバルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)へとハサミを突きつけるピルグリムだが、当然飛翔能力を持たない彼等にバルタンへの攻撃は不可能である。
「HAHAHA! 当たらなければどうということはありマセーン!」
陸海空対応型滑走靴による推進機構によって、自由自在に空を飛ぶバルタンは、このままでは埒が明かないと戦場から退散するピルグリムに向けてグレネードランチャーを放つ。
「逃げてもらっては困りマース! ジェノサイド!」
爆裂と共に弾け飛んだピルグリムから視線を逸し、なおも真下でうぞうぞと動き回るピルグリムへとファルシオンを構えた。
壁を伝ってバルタンを攻撃しようとした個体はしかし、そのファルシオンの一撃に依って真っ二つにされた。
「産卵管もハサミも斬り落とせば安全デスネー!」
さて、とバルタンが本命の攻撃に移る。
構えたのは内臓火炎放射器、サイボーグ用に内臓された火炎放射器から燻るのは、
超常の火焔だ。
「針や鋏を失って、逃げるしかないピルグリムよ……。古来よりの伝統の言葉を伝えマース! 六式武装展開、炎の番!」
内臓している火炎放射器から火焔が迸り、ピルグリムに降り注いだ。
【
火炎放射器】のよる粘着性を持つ火焔はたちまちにピルグリムへと燃え移り、接触したピルグリムを巻き込んで大火災の戦場へと変貌する――!
「汚物は消毒デース! ヒャッハー! 一匹残らず焼却であります!」
のたうち回り、炭化して消え失せていくピルグリムの群れへと、バルタンは火炎放射器から火焔を放出し続けたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
ユニ・バンディッド
アドリブ歓迎
やっばいのきたー!
基本は自慢の視力で動きを盗み、先読み回避スタイル。保険にD(空飛ぶ金貨達)にも手伝ってもらって鏡面反射による死角カバーしつつ【ショータイム!】で高速展開。
飛び出せ、デザイン泥棒の贋作建造物!ガラスの様な壁から見える、存在感マシマシの騙し絵(人物の絵)でピルグリム達を誘惑し、実体と幻を入れ替えながら贋作建造物の中へと横だけでなく上も下もみっちりと詰め込むよ。
ピルグリム達を閉じ込めたら、最後は追撃の贋作建造物爆破で、これにて閉幕!
「やっばいのきたー!」
眼前を覆うピルグリムの群れに、贋作の悪魔であるユニ・バンディッド(贋作の悪魔・f31473)が身構える。
圧倒的な物量、産卵管で突かれれば即アウトだ。
空飛ぶ金貨――『
D』が宙を舞い、主人と認めたユニへの攻撃を防御する。
悪魔の動体視力は掃討なもので、産卵管の攻撃はユニを動きを捉えられずに空を切る。
「これは、ごっそりと駆除しないとね!」
か、とユニの瞳に輝きが灯る。
ユーベルコードの超常は空間の法則を上書きし、ユニの権能は解放される――!
「飛び出せ、デザイン泥棒の贋作建造物!」
大地が震え、ピルグリムを呑み込むかのように巨大な建造物が現れた。
「【ショータイム】だ!」
真物と贋作の変換、実体と幻が自由自在に入れ替わる。
――建造物に飲み込まれたピルグリムは、猟兵の存在を認知した。
それは、ガラスのような壁の中に映る、
ユニたちだった。
奇っ怪な建造物の中にいると考えたのだろう、ユニを探すべく、ピルグリムたちが建造物を登り、周囲を確認していた。
「ふふふ、その中にいるのは
贋作かな? それとも
真物?」
くすり、と笑ったユニは、建造物内に十分なピルグリムが閉じ込められたことを確認する。
「本当の――ショータイムだよ!」
指を鳴らせば、贋作は直ちに崩れ去る。
刹那、特大の爆発を伴ってピルグリム諸共崩壊していった。
大成功
🔵🔵🔵
フォルク・リア
「相手に卵を産み付けて利用するか。
他の生物にも見られる習性だけど。
相手を選ばずこれだけの規模となると洒落にならない。
慎重に確実に行くとしようか。」
真羅天掌を発動し炎上属性の津波を発生させる。
大地を覆う様に津波で辺り一帯を攻撃しつつ
敵の行動と数、位置を注視して【見切り】
特に産卵管の位置と動きは確実に把握し回避。
津波を受けた敵には順次フレイムテイルから
炎を放って仕留め(【2回攻撃】)
敵が一回目の津波のダメージから立ち直り
体勢を整える前に再度、津波を発生させて攻撃。
倒した敵にも注意を怠らず
予想外の耐久力、再生力がある事も考慮し
確実に動かなくなるまで攻撃。
また周辺に隠れた敵がいないか念入りに探索する。
国栖ヶ谷・鈴鹿
◎アドリブ連携OKです
あの産卵管が問題かぁ……じゃあ、まずはそこから始めようか!
ユーベルコヲド、厭穢欣浄パラダヰムシフト!
尻尾の産卵管を改変、管を根こそぎ奪いとる!
オーラ防御と結界術を展開、敵の接近を知らせる式神も同時に展開!
ユーベルコヲドの改変完了まで紅路夢と阿穹羅の援護射撃と自動射撃で迎撃、完了したら、あとはエネルギー充填したレーザー射撃の弾幕、貫通攻撃、部位破壊で倒していくよ!
阿穹羅の砲撃で一網打尽にするのも手かな!
あらかた倒したら……死んでる個体はユーベルコヲドで分解、されないのはトドメを刺して分解するところまで見届けよう。
二度と会いたくないね、これはさ。
夜刀神・鏡介
いわゆる寄生虫だとかも自然界に多くいるのだろうが……それにしても、こいつらは少々異常がすぎる
確かに逃げられたら大変な事になるな。一匹たりとも逃す訳にはいかないのも道理だ
俺は大規模攻撃から逃れたピルグリムを倒しにいく
既に数はかなり減っていると思うが、それでも囲まれたりしないよう、常に気配を探って索敵しつつ、立ち位置を調整していく
利剣を抜いて、捌の型【水鏡:流】の構え
初見の相手だし、まずは防御を優先しながら間合いを取って動きを観察
動きを見定め、ハサミは受け流し、産卵管は刺しにきたところを切り落としてから反撃して攻撃を叩き込む
十分に見極めたなら、威力重視で一体ずつ確実に仕留めにいく
御形・菘
う~む、会話の通じる相手でもなさそうだし、此度のはバトルではなく駆除だのう
それならそれでド派手な手段でいこうではないか!
右手を上げ、指を鳴らし、さあ高らかに響き渡れファンファーレ!
はーっはっはっは! 当然ながら一匹たりとも逃さん! まとめて一気に燃やし尽くす!
とはいえ、ここから時間切れを狙うのが中々のミッションなのだがな!
包囲されないように退き、動き回りながら迎撃、できるだけ一度に少数を相手取る状況にもっていこう
ハサミは左腕で迎撃してブッ飛ばし、もしもの時の産卵管攻撃は尾を使って弾き飛ばす!
はっはっは、こいつら相手に接近戦を挑む者なんて少なかろう?
妾が引きつけている間に射撃組の攻撃は任せた!
「相手に卵を産み付けて利用するか。他の生物にも見られる習性だけど」
「ああ、いわゆる寄生虫だとかも自然界に多くいるのだろうが……それにしても、こいつらは少々異常がすぎる」
飽和する白の群れに、フォルク・リア(黄泉への導・f05375)と夜刀神・鏡介
(道を探す者・f28122)がその習性について考察している。
自然界にいる生物、植物に関してもそういう特殊なものも存在はする。
存在はするが……。
「相手を選ばずこれだけの規模となると洒落にならない」
「う~む、会話の通じる相手でもなさそうだし、此度のはバトルではなく駆除だのう」
「爆発的に増えるし、もう通常の生物の範疇じゃないからね。ぼくたちで駆除していこう!」
そんな異常な生命体に、御形・菘(邪神様のお通りだ・f12350)と国栖ヶ谷・鈴鹿(命短し恋せよ乙女ハイカラさん・f23254)が賛同し合う。
「確かに逃げられたら大変な事になるな。一匹たりとも逃す訳にはいかないのも道理だ」
「本当に、とんでもない生命体だ。……そうだね、慎重に確実に行くとしようか」
フォルクのデモニック・ロッドが振るわれる。
魔力の軌跡を伴って魔法陣が現出。ゆっくりと回転しながら、目の前の邪悪を滅ぼすべく、
超常が発現する――!
「大海の渦。天空の槌。琥珀の轟き。平原の騒響。宵闇の灯。人の世に在りし万象尽く、十指に集いて道行きを拓く一杖となれ」
その異変に、ピルグリムたちがそちらを見やる。
ピルグリムに汚染された大地を侵食するのは、全てを呑み込む紅き津波だ。
「――開幕の狼煙だ」
全てを押し流す、炎上属性の津波がピルグリムを飲み込んでいく。
【真羅天掌】。属性を持つ自然現象を併せ持った大災害が、ピルグリムたちを炎と水圧で駆逐していった。
生き残った個体たちが、現れた猟兵たちに牙をむく。
「はーっはっはっ!ド派手な攻撃の後は、更にド派手な演出と手段でいかなければな!」
菘が片腕を上げて、指を鳴らす。
「さあ高らかに響き渡れファンファーレ! 妾だけを刮目して見よ!」
戦場に響き渡ったファンファーレは、ピルグリムたちを恐るべき情動の炎へ包み込む。
それは、アイドルという存在が場に現れた時の熱気。活気。その力が、【
見よ、この人だ】と叫ばれた者たちを駆逐する――!
炎上の津波と、キマフュの配信者たる力を見せつけた猟兵たちによって、ピルグリムの全てが炎に包まれて唸りを上げている。
「あの産卵管が問題かぁ……じゃあそこから始めようか!」
鈴鹿の光背が活性化する。
ハイカラさん後光が戦場を包み込み、現実を改変させていく――!
「ユーベルコヲド、【
厭穢欣浄パラダヰムシフト】!」
ここは、鈴鹿の領域。あらゆる存在の在るべき姿を、鈴鹿の理想たらしめる。
ピルグリムの群れは気付くだろう。自らの産卵管が、ユーベルコードの超常によって使い物にならなくなったことを。
「よし、今がチャンス! 紅路夢と阿穹羅、援護射撃お願い!」
鈴鹿のフロヲトバイ紅路夢と、キャバリア阿穹羅が制圧射撃を開始する。
菘のユーベルコードによって注視したまま不動のピルグリムたちが、飽和する射撃攻撃に弾け飛ぶ。
「菘、助かるよ」
「はっはっは! 人気者とはつらいものよ! だが――妾は全員に誠実に
対応するぞ!」
次いでフォルクのフレイムテイルから炎が放たれた。
群れが再び炎上し、その炎熱に焼かれて炭化する。鈴鹿の激烈な射撃と、フォルクの炎による援護、そして産卵管のなくなったピルグリムへと、菘の双腕が翻る!
――後退りする個体たちが、いる。
自らの不利を悟ったのか、この戦場から逃げようとするピルグリムたちが。
猟兵たちから背を向け、脱兎のごとく逃走を開始。
だが、それを許さない猟兵は存在する。
戦場に満ちる飽和攻撃の中、愚かにも逃走を図る個体を探し出す、猟兵が。
「一体にどこにいくんだ?」
ピルグリムたちがたたらを踏んだ。
目の前に利剣【清祓】という銘の刀を携えた鏡介が立ちはだかる。
産卵管は使い物にならない。ならば、ハサミで切り刻むのみ、と。
猟兵に怒涛の如く襲い来る
逃亡者たち。
鏡介の胴体を両断しようと無数のピルグリムの凶刃が振るわれる。
――刹那、その時には。
流れるような、それでいて無駄のないなんの抵抗もない刀筋。
中空に刻まれる剣閃は、襲いかかってきたピルグリム全てを両断し、撃滅させた。
【捌の型【水鏡:流】】。
敵の動きを誘い、対応した先々の先の太刀で対象を攻撃する、剣豪たる鏡介の超常だった。
「よし、最後に一発! 阿穹羅!」
「駆除を終わらせよう」
阿穹羅の砲撃と、再び戦場を呑み込む炎の津波。
戦場に轟く爆音と、津波の残響の後、今度こそ、ピルグリムたちは猟兵たちの攻撃によって絶滅したようだ。
「はっはっはっ、こいつら相手に接近戦を挑む者は少ないと思っていたが、剣豪とは凄まじいな!」
「二度も相手はしたくないけどな」
そんな菘の言葉に、鏡介は小さく息を吐いて刀を鞘に納めた。
「ともあれ依頼は完了だ」
同じくふぅ、と息を吐くフォルク。
そして、鏡介に賛同するのは鈴鹿だった。
「本当にその通りだよ。……二度と会いたくないね、これはさ」
厭穢欣浄パラダヰムシフトの力で分解されていくピルグリムの残骸を見つめながら、鈴鹿は普段とは違う眼差しを向けていたのだった。
大成功
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