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アルカディア争奪戦④〜弩級砲台を破壊せよ

#ブルーアルカディア #アルカディア争奪戦


●『マグナ聖帝国』配下の屍人帝国
 古いにしえの伝承に曰く、アルダワ蒸気文明の恩恵を受け発展したこの帝国ではその文明の利器を生かした兵器が多数配置されて放置されていた。
 それは長らく誰も触れることなく朽ちていたかに思われていた……だがしかし、オブリビオン達が戦争を起こすにあたりそれらの兵器を使わないわけがない。
 今まさに恐るべき蒸気文明の遺産が蘇ろうとしていた……。

●弩級砲台
「古代文明の遺産って何でこんなに残ってるのもうっ!」
 グリモアベースに集った猟兵達を前にしてグリモア猟兵の村雨ベルは頭を抱えてしまっていた。
 どうやら屍人帝国が蘇らせようとしているアルダワ蒸気文明の遺産はまだまだこの地に残っていたらいく一つ二つ潰した程度ではまだりなかったらしい。
「ええとですね。この砲台なんですがとにかく巨大なんですよ……他の砲台の10倍近い大きさがあるまさに一撃必殺の究極兵器」
 手振り身振りでその恐ろしさを伝えようとしているベル、何というかそんな物を放置するわけにはいかないと誰でもわかる程度には危険な代物らしい。
「ただし巨大すぎて発射に必要な蒸気がまだ溜まっていないようで~乗り込んでもらって今のうちに破壊しちゃってください!」
 つまりはいつもと同じく転送で殴り込みをかけ装置を破壊すればいいということだ、ということは転送先には蒸気機関による数々の罠がまた猟兵達を待ち構えているという意味でもある。
 その妨害を潜り抜け砲台を破壊することができるのか?
「どうやら狭い通風孔を通るしか内部に入れないようなので、蒸気などで熱いかもしれませんがよろしくお願いします」
 ペコリと頭を下げるベル、つまりは転送されるなり狭い通風孔への入り口ということだ……きっと蒸し暑いなり色々妨害があるはずだが本当に大丈夫だろうか?
「おそらくは強敵はほぼいないはずで、巡回している蒸気ロボがたまにいる程度と思いますので頑張ってくださいね!」
 ベルは笑顔で拳をグっと握り応援全開、そしてその勢いのままで一同を危険な場所へと転送しようとグリモアが輝き始めた。
 こうして猟兵達は危険な地へと再び足を踏み入れる、目的の砲台破壊を終わらせるまで平和が訪れることは決してないのだから。


轟天
 これは1章完結の『アルカディア争奪戦』戦争シナリオとなります。

 蒸気文明の技術で建造された巨大な「蒸気魔導砲台」が今まさに稼働を始めようとしています。
 蒸気で駆動する機械罠で幾重にも守られた砲台を迅速に破壊しちゃいましょう。

 少人数しか採用できないかもしれませんがよろしくお願いします。

●プレイングボーナス
 砲台を守る機械罠に対処する。
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第1章 冒険 『蒸気魔導砲台を停止せよ!』

POW   :    身体を張って仲間を罠から守る

SPD   :    罠の構造を理解し、解体する

WIZ   :    隠された罠を察知し、避けて移動する

👑7
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劉・涼鈴
ふふー、クッソ暑いのは前回のでお見通し!
最初っから水着で行くよ!

狭いから今回は大人化しない方が良さそう!
通風孔の中をずりずりほふく前進! スニーキングミッションってやつだね!

なんか重要そうな部品を見つけたら……うーん、狭くておっぱいが引っ掛かるから近付けないな……
こんなこともあろうかと!
連れてきたのは魔界で捕まえた究極甲虫インペリアル・ドレッドノート!
いっけー!(動物使い)

インペリアル・ドレッドノートを応援してたら蒸気ロボだ!
捕まっちゃったら、至近距離ってのを逆に利用して【劉家奥義・神獣撃】!
【功夫】の一撃でぶっ壊す!

部品壊して帰って来たら、ご褒美にお肉を食べさせてあげよっと(究極甲虫は肉食)




「ふふーん♪ クッソ暑いのは前回でお見通しっ!」
 それはそれはもうエラそーに踏ん反り返るお子様……じゃなかった、ちょっとばかり小柄な劉・涼鈴(鉄拳公主・f08865)は自慢のダイナマイトボディをポヨンと揺らしつつ弩級砲台の内部へとすでに潜入に成功していた。
 弩級サイズのくせに通路類がほとんどないという中へ入るには通風孔をいくしかないという構造だけに泣く泣く通った狭い孔。
 もうちょっとで破壊するべき装置へと届くのにとある理由でおっぱいが閊えて進めないなどというトラブルだけが今の悩みだ。
 しょうがないね! とても素敵なサイズですものね。
「ううっ……せっかく我慢して匍匐前進してきたのに。あっそうだ!」
 涼鈴はパっと表情を輝かせ最近魔界で捕まえてきたばかりの昆虫(ちょっと凶悪)を代わりに行かせることにしたようだ。
 究極甲虫インペリアル・ドレッドノート……カブトだかクワガタだか混ざり合った中々見ない形状のこの昆虫ならばきっと上手くやってくれる。
「いっけー! あの配管に付いてるバルブを引き千切ってくるんだよ!」
 ビシッと命じるとブゥンと自分は通れない通風孔の奥から飛び出してさっそくギリギリと金属を挟み削り始める音が響き始めた。
 後は任せておけばいいと振り返った涼鈴の目に近づいてくる巡回中の蒸気ロボがウネウネと通風孔を進んできて……。
「ちょっ、なにこれ絡みついてっ!? こ、このっ! ぶちかますぞーっ!!」
 ドンと一撃強烈な一撃、通風孔の壁ごと打ち砕いたこれが劉家に伝わる必殺の奥義。
 今の一撃のおかげで閊えていた胸もどうにか自由になったし後は破壊の成果を確認し帰るだけだ。
 ブゥンと音がして戻ってきたインペリアル・ドレッドノートへと棒ササミを餌にあげつつ来た道を戻っていく。
 まずは充填用の配管をいくつか閉鎖し使い物にならなくしたことで発射は確実に止めれたはず。
 残りの破壊は仲間達に任せると決めればここは逃げの一手が当たり前。
 こうして新たなる砲台での破壊工作が再び開始され始めたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヴィルジニア・ルクスリア
今回はブルーアルカディアで戦争なのね。
毎度の事だけど世界の危機なら頑張らないとね。

究極兵器、ねぇ。
究極兵器が有っても文明や国が滅びてしまうんだから、世の中は無情ね。
今更、蘇ってこられても迷惑なだけだし。キッチリ、引導を渡してあげる。

狭い通風孔を通るしかないの?
なら、『雷精蛇霊』発動。

これで、狭い通風孔も物理的な障害も平気よね。
蒸気ロボも雷鳴電撃で撃破するわね。

究極兵器にたどり着いたら、『雷精蛇霊』解除。
「イグニッション」
完全武装で砲台を破壊するね。




「今回はブルーアルァディアで戦争なのね、毎度の事ながら……」
 世界の危機ならば頑張らないとね!と心の中で拳を握りヴィルジニア・ルクスリア
(悪霊にして魔女・f36395)は転送された弩級砲台の外周部から上を見上げた。
 やはりというか外から見ても何処が砲台かもわからないぐらいに浮遊島内部に隠されているようで今のままでは何処を破壊すればいいのかわからない。
 だからこそだ、今回は浮遊島各部から蒸気の漏れ出す狭い通風孔を利用して潜入しなければならないのは。
 排気ダクトだとあまりの熱気に身体が耐えれないのでこちらが安全策という事なのだがとにかく蒸し暑い。
 ようやく見つけた通風孔を覗けばそこだけでもかなりムシムシしていて不快指数が高そうなのがまた嫌らしい。
「ようはこのダクトの中を進めばいいのよね。問題ないわ」
 コクリと頷くとヴィルジニアの身体は見る見るうちに光り輝きそして人の形ではなくなっていってしまう。
 それは雷で出来た蛇、まさに狭いダクト内を進むのに最適すぎる形状だ。
 電光石火の速さで通風孔内へと飛び込み狭さなどもろともせずに一気に内部へと進むとちょうどいい出口を見つけその開放部を焼き切り広い空間に出る事が出来た。
 出口付近にいた蒸気ロボもまさか通風孔から雷が降り注ぐとは思ってもおらずすでに消し炭状態。
 邪魔者はおらず目の前には鎮座する巨大すぎる弩級砲塔の異様な姿、これは手加減など全く必要のない潰し甲斐のある相手のようだ。
 ならば迷うことは無いと懐から取り出した一枚のカード、それを掲げると少女は静かに口を開いた。

イグニッション能力開放
 それは銀の雨降る世界の力を開放する合図、何も持たずにここに来たかに思われたその手には唸りを上げるチェーンソー剣の姿が。
 そのエンジンを稼働させるともはや隠密行動など関係ないようなエキゾースト音が響き渡り噴進対物流体ジェットグラインダー『贄咬』はその本領を発揮するのだ。
 目の前を通る太い蒸気管がまるでバターのように切り裂かれ噴き出す蒸気、右に左に振り回せば次々巻き起こる水蒸気爆発の予兆。
 完全破壊するまで止まらない、ヴィルジニアは物静かながらも気合全開でさらなる破壊を実行しようとしていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アイ・リスパー

「ふっ、どんな危険が待っていようとも、このパワードスーツを装着していれば何の問題もありません!」

機動戦車オベイロンが変形したパワードスーツを身にまとい砲台へと侵入です。

「わざわざトラップに突っ込む必要はないですね。
そこの通風孔から先に進みましょう」

狭い通風孔に入りますが――

『アイ、狭すぎて身動きが取れません。
ついでにクーラーが故障しました』
「ちょっと、温度がどんどん上がってるじゃないですかーっ!」

汗だくになって、仕方なくパワードスーツ内で服や下着を脱いで……

『このままでは乗員の命が危険と判断しました。
強制脱出装置を作動します』
「ふぇっ!?」

全裸のまま蒸気罠ゾーンに放り出されるのでした。




「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
 弩級砲台内部に響く情けなすぎる悲鳴、ゴンガクバンバンと通風孔の中からポンッと飛び出した全裸の少女が蒸気ロボ達の前に落下し尻もちをついた。
 アイ・リスパー(電脳の天使・f07909)は開脚したままその白い肌も色々見えちゃいけないモノも丸見えのまま蒸気ロボ達の目の前でお尻をさする。
(ひぃぃ……なんでこれで大成功なのか納得がいきませぇぇぇん!?)
 アイの悲痛な叫びは声にもならず熱い蒸気をたっぷりと浴び汗だらけになりながら逃げだすのだった……。

 そして時間は少しばかり戻る、外周部に転送された機械仕掛けの人型……これこそが機動戦車オベイロンをパワードスーツとして身に纏ったアイの本領発揮。
 このまま一気に通風孔へと飛び込み中から破壊するのが今回の目的なのだ。
「わざわざトラップに引っかかる必要もないですし力押しです!」
『ですがアイ、どう見ても通路のサイズは……』
 忠告なんてやっぱり聞いてない、一気にフル加速し通風孔へと飛び込んだアイはものの数分で狭すぎて身動きが取れなくなり変なポーズのまま戻る事さえできないようになってしまっていた。
『アイ、ですから狭すぎて動けません』
「そ、そうですが、ですが機内の温度さえ保ってもらえれば問題は無いはず……」
『クーラーガスが新規格に代わりましたが交換費用が足りずメンテナンスが終わっていません』
「なんでですかーっ!?」
 蒸し風呂状態の機内で汗びっしょり、これは堪らないと服を脱ぎ始めるアイだったがどうせ誰も見てないと下着まで脱いだのは早計だった。

『機内温度さらに上昇、乗員保護プログラム作動……パイロットを嬌声排出します』
「……へ? ちょっ、待ってオベイロ~~~ん」
 炸裂ボルトがコクピットハッチを吹き飛ばし全裸の少女が“何故か”見張りのいる方向に吹き飛ばされていった……。

 静かに動画再生を始めるオベイロン、これも修理代……修理代のためなのですと投稿コメントを残しながら。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ニクロム・チタノ
一撃必殺の巨大砲台とかそんなヤバそうな物が放たれたらシャレにならないよ、なんとかして壊さないとね
反抗の加護あり
ボクの体が小さいおかげでなんとか通風孔も通れるみたい
護りの蒼焔を体に纏っているおかげで蒸気の熱もそんなに感じないしね
さてここが出口だね、見たところ警備のロボットもいないみたいだし今がチャンスだね
でも行く道には罠が張り巡らされているみたい
まずは重力領域を展開してトラップの動きを鈍らせるよ、いくら感知して迎撃しようとしても重力で押さえ付けられてちゃあこっちを攻撃する動きも鈍くなる、その隙をついて両断するよ
これが例の巨大砲台だね?
反抗の雷装を最大出力でくらわせて破壊するよ!




 巨大すぎる弩級砲台の存在はそれだけで驚異でありもしもそれが放たれれば浮遊島が一撃で消し飛んでしまうだろうと嫌でも想像できるというものだ。
「シャレにならないよ……」
 そう呟きニクロム・チタノ(反抗者・f32208)は通風孔を進んでいた……そう、小柄なうえに引っかかる場所がないお子様体型な少女は何処にも引っかからずあっさりと通り抜けれてしまったわけでそれはそれで……うん、気にしてはいけない。
(なんか一瞬ムカついたけど……なんだったんだろ?)
 蒼い焔を纏っているがために蒸気の熱すらを遮断しているため今の時点でダメージなどはないはずだが何だか心にトゲでも刺さった気分だ。
 だが今はそんな些細な事よりも破壊が優先、警備に回るロボがここにいないうちに心臓部へと至らねばならない。
「反抗の加護……ありっ!」
 ズンと周囲の見えないに何かが重くなったような気がする、それは目には見えないがここにあるトラップなどを無力化するには最適な攻撃。
 重力領域により歯車や蒸気管がぐにゃりと歪みニクロムに近づく前に床へと転がりそして動けなくなってしまったようだ。
 今がチャンスと駆け始めたニクロムが目的の物を見つけるのは割とすぐだった、なぜならば巨大すぎてすぐに目的の物に辿り着けるのだから。
 今もチャージが続けられる数々の蒸気管と圧力窯、これが満タンになれば発射体勢が整うという事だ。
「やらせないよ……喰らえ!」
 手をかざすと同時に“反抗の雷装”が巨大な配管の付け根へと叩き込まれた、次第に赤熱化していき絞められていたボルトナットが抜け落ちていく。
 一か所蒸気が漏れ始めると次々に連鎖し高圧の蒸気が吹き荒れ始めた砲台内部。
 磁界させるにはまだまだ他の場所も破壊が必要だ、ニクロムは爆発を始めた機関部を放置し次なる目標を求め別の通風孔の中へと華麗に飛び込み姿を消したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

エメラ・アーヴェスピア
蒸気魔導による弩級砲台…
いいわね、データを取りたいくらいだわ
…さすがに仕事的には拙いかしら…

蒸気魔導…私の場合は「魔導蒸気」だけど…に関しては私は専門家と言っても問題ないわ
【情報収集】【メカニック】【罠使い】等で罠を発見し、解除するわよ
手が足りないなら『我が工房に帳は落ちず』も使うわ

そして問題の砲台なのだけれど…少し調べさせて頂戴
そうすれば何処を破壊すべきか、破壊しやすいかなんてすぐにわかるわ
私もこの技術で長い間猟兵をやっているの、ことこれに関しては負けないわよ
後は工兵で解体するなり、同僚さん達に破壊してもらうなりすればいいわ
結局データを取ってる?…ナンノコトカシラ

※アドリブ・絡み歓迎




「ふむふむ、これは興味深いシステムね」
 蒸気魔導により稼働する弩級砲台……こんなアルダワ蒸気文明以外ではありえない巨大な装置を目の前にしてエメラ・アーヴェスピア(歩く魔導蒸気兵器庫・f03904)がただ破壊工作だけに集中できるだろうか? もちろん無理に決まってる。
 データをとるなんてマズイかしらとか出発前には言ってました、仕事的に拙いかしらとも確かに言ってました。
 蒸気魔導の専門家と言って差し支えない彼女にとってそれは興味を引く数々の装置類、これを研究すれば今後の彼女の研究にもきっと役立つものがあるに違いない。

 ……というわけで。
「あぁなにこれ❤️ こんな配管の曲げ方で強度的にはどうなの? なにこれ……ここで複数の圧力を交互に使うことで出力を増大させるなんて!」
 なんかテンションが上がってきた、破壊工作という名の下で装置を分解しそ使われる材料などから何故こうなっているのかを考えだすと面白くて仕方がない。
 この歯車一つにしても敢えて目を潰しそこでストッパーにしているのはきっと意味があることなのだ。
 だとしたらこちらはと次の部品を分解し蒸気塗れで汗を拭きつつエメラはもう止まらない。
「あぁもうじれったい! 各員、速やかに作業を開始しなさい!」
 エメラ特製の魔導蒸気工兵達が120体以上も現れ周囲の装置を分解しそして床に並べていく姿は破壊工作というよりどう見ても……。

「はっ!? ついつい興が乗ってしまったわね!」
 高揚した頬とこれ以上ないドヤ顔、この人ここに何をしにきたか絶対忘れてるぞ!
 だがそんなナレーションの嫌味も今のエメラにとってはそよ風同然、何故ならばここで調査することで有効な破壊工作への足掛かりになるとしたら何も問題などないのだから。
「同僚さん達がこのデータで破壊してくれれば大成功ってものよ♪」
 今はっきりデータとってるとか言ったよエメラちゃん。こうして 組み立て前のプラモデル状態で装置はバラバラにされていきこの区画の砲台は完全に無力化されてしまったそうですよ!

大成功 🔵​🔵​🔵​

祓崎・千早
潜入ミッションはニンジャである私にはお手の物ね。
ってな具合に通風孔に入ったは良いものの…あっつっ!
蒸気が満ちてて熱いったらありゃしないわよっ!ニンジャスーツの中なんて汗でびっしょり、もう最悪っ!

内部に潜入成功したら、ダッシュで駆け抜けていくわよ。
途中に罠が在りそうな場所を見切ってジャンプで避けたり軽業で回避したりして進んでいくわ。
蒸気ロボを見つけたら闇に紛れて不意打ちで黙らせるわよ。

目的の砲台を見付けたら【秘技・包囲刃】でハリネズミにしてやるわよっ!
ここにくるまで熱かったんだから八つ当たりよっ!


【アドリブ歓迎】




「はぁはぁっ、何これ……思っていた以上に、蒸し暑いっっ!」
 通風孔の中を這いながら進む祓崎・千早(魔を断ち闇を砕く少女・f38100)は汗びっしょりになりながらニンジャスーツを床に擦り付け進み続けていた。
 はっきりいってスーツの中は汗でベトベトで蒸せる臭いで嫌になりそうなほど、そして玉のような汗がこれだけしっとりと出ているのだからそのうち水分補給もしておきたいところだ。
 とはいえこの通風孔を通過せねば内部に入れないというのだからしょうがない、我慢の限界とばかり何処か広い空間に出れそうな小窓を見つけると千早は迷いなくそれを蹴飛ばし外へと飛び降りた。
「あぁもう最悪っ!」
 汗で張り付いたスーツが身体に密着し本当に不快感が増していく、だがここでそれを脱ぐのは致命傷であり我慢するしかない。
 目の前の巨大な歯車を足場に駆け抜け違うゼンマイに飛び移りさらに違う歯車へとジャンプする。
 飛び込みざまに目が合う千早と蒸気ボロ、だがしかしほんの一瞬の交差しただけで蒸気ロボは無数の退魔忍刀により切り裂かれ瓦礫と化すまでわずか数秒。
 千早も本気を出せば強いのだ……おっと、まるでいつも敗北しているみたいな言い方はよそう。
 今のように本気さえ出せれば負けるはずがないのだ……そうトラブルでもない限りは。

「ったく、これが目的の砲台のようね」
 巨大すぎて先が見えないが目の前の配管類は丸出しでまさに破壊してくれと言っているようにも千早には思える。
 なのでここは容赦なく本気を出せるタイミング、手をかざしそして気合一閃ありったけの武器をここで使い切るつもりだ。
「秘技っ!包囲刃っ!」
 先ほどはあまりに一瞬で分かりにくかったが今回は巨大すぎる装置だけにさすがにその全容が見えるというもの。
 無数の退魔忍刀が現れ配管類を次々に切り裂く姿はまさに最強のニンジャ=サンだ。
 ここに来るまで熱かったのでその仕返しとばかりに容赦ない攻撃は続けられていく……そう、いつもこの調子なら敗北なんてありえないのに。
 ……久しくなかったドヤ顔のまま千早はトドメの一撃をボイラーの蓋へと叩き込んだっ!

大成功 🔵​🔵​🔵​

夢ヶ枝・るこる
■方針
・△~○
・アド/絡◎

■行動
嫌な予感はしますが、何とかやってみますぅ。

『FES』の布を巻き[結界術]による『耐熱結界』と併せ展開、蒸気の熱を防ぎますねぇ。
更に『FMS』のバリアを前後に配置、通常の『罠』はこれで或る程度防げるでしょう。

問題は、体型的に詰まり易い『狭所』ですねぇ。
『FBS』の斬撃で通路を削るのと、『FTS』による回収で詰まりそうな場所を広げつつ【扶漠】を発動、『反動』と引換えに「無事通過する」行動を成功させますぅ。
ただ、『反動』による増量で更に詰まり易くなり「その状態で強引に成功させる」分『反動』加速、という悪循環が。
最終的に到達は出来るでしょうが、何処まで増量しているかは?




 対策はバッチリだった、布を全身に巻き耐熱結界を展開したおかげで蒸気による熱は遮断され快適に進むことができていた。
 夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)がここの熱気にやられていれば多量の汗で全身ぐっしょりは避けられないだったろうから。
 しかも側面や背面からの追尾型の罠もバリアで遮断してあるおかげで比較的平和に進めていたのだ……ただまあ問題は。

「結局また詰まっちゃうんですかぁ!?」
 いくつかあった狭い場所は女神の加護で乗り切れていた、だがしかしそれを乗り越えるために使った加護の反動でどんどんお尻が肥大化しそろそろ通風孔いっぱいのサイズになっているのだから救いがないというか何というか……。
「こここ、こうなったら限界まで女神様のお力をお借りしますぅ!」
 ほとんどヤケに近いるこるの絶叫、いやそれ最後はきっと……。

 ドンと通風孔の出口が吹き飛び中から何かが這い出てきた、それはもはや人型を保っているのが奇跡のるこるの姿。
 胸と尻さらにはお腹までもがブクブクに肥大化してしまっていてよくこれであの狭い通風孔を通り抜けれたと驚くサイズ。
 だがまあこうして広い場所にさえ出れれば問題は無い、彼女の浮遊兵器達はまだまだ健在なのだから。
 砲台がその照準を正面の装置へと向けそして装填されていく爆裂弾、この蒸気機関は孔さえ空けば後は勝手に自壊するはずと弱そうな場所を狙うのが定番だ。

「はっ発射ですぅ!」
 ドドドドドン!
 るこるの怒りがこめられた砲弾が叩き込まれ弩級砲台へと広がっていく連鎖爆発、さてさて問題はこの体型になるまで育ってしまったるこるが逃げ出すのは間に合うのか?
 周囲にまき散らされる蒸気によって包み込まれながらるこるは早く回収してくださいよぅと天へと祈りを捧げるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

白雪・まゆ
巨大、一撃必殺、究極兵器。
いいですね。浪漫ですね。ぜひとも見てみたいものなのです。

とはいえ、使われるとなりますと、ちょっと困ってしまいますですね。
ここはどんなものか見てから、しっかり壊しちゃうとするのです。

通風孔しか通り道がないってことですから、そこから行くことにするのですよ。
こういうときはわたしのちまさが生きるのです。
狭いところでも、楽々通れちゃうのですよー!

でも……これは予想よりかなりとっても暑いのです。
とりあえず下着姿になって、あとは脱いじゃいますですね。

砲台のところまできたら一度じっくり堪能して、
【セントリフューガルハンマー】で破壊させて頂くのです。

勢いで下着、脱げたりしないですよね?




 巨大である……それは浪漫の塊、一撃必殺……それまた浪漫の塊、究極兵器……心の中の厨二が囁くのだ、これこそが最高なのだと。
「いいですね~浪漫ですね~♪」
 少しばかり心躍ってしまうのは仕方がない、白雪・まゆ(おねーちゃんの地下室ペット・f25357)はまだまだそんな心に囁いてくる暗黒領域からの声を未だにワクワクしてしまうのもまゆの魅力。
 元気いっぱいに通風孔へと近づくとグッと拳を握りやる気はマンマン。
「でもでも、使われちゃうとちょーっと困りものだし壊しちゃわないとね♪」
 ピョンと通りにくいであろう通風孔へと飛び込むととてもとてもスムーズに引っかかる場所がまるでない滑り込んで進んでいきまさに順風蔓延。
 まゆのスリムな身体お子様体型だからこその余裕のサイズ、フrットさが違いますよ。

「むぅ……でもやっぱり聞いてた通り、ここ熱すぎです」
 汗びっしょりになりながら進んでいくのだが出口がまだ見えず次第に不快感だけが高まっていく。
 流れる汗が首筋から着衣の中へと流れる不快感はさすがに我慢の限度を超えていると思う。
 前髪が額に張り付きさすがに我慢も限界、迷うことなく服の裾に手をかけガバッと脱ぎ捨て始めた。
(下着だけなら少しは涼しくなるはずですよね)
 どうせ蒸気ロボなどの見張りしかいないしと汗でベトベトの布切れも脱いでポイ捨てし意気揚々と進んでいくまよ。
 気のせいか堕ちている着衣の枚数が多いような気がしないでもないのだが……。

「てぇーい! 一撃必砕! 全・力・全・開っ!」
 バトルハンマーを思いきり振り回し蒸気機関を片っ端から叩き潰していく全裸すっぽんぽんのまゆ。
 さっき勢いがつきすぎて下着姿になるつもりが一枚残らず脱ぎ捨ててたなど気付かないのもきっと暑さのせい。
 蒸し暑いと意識も散漫になっちゃいますからね?

 こうして全裸のロリ少女がハンマー持って暴れるというちょっと世間様にはお見せできない大惨事がボイラー室に襲い掛かり蒸気爆発が部屋中に満ち満ちていくまでわずか数分の出来事だった。

「熱~つぅい~!?」
 お尻を手で隠しながら蒸気から逃げるまゆ、だがそのまま外に出て本当にいいのかな?
 服は通風孔に置いてきちゃったままですよ~?

大成功 🔵​🔵​🔵​

シャーリー・ネィド
【かまぼこ】
こういう事ならボクの出番だね!
蒸し暑くてもスペーススク水なら大丈夫っ!

【罠使い】で罠の構造を見抜いてウィーリィくんに指示して回避しながら砲台を目指す
魅力的なスク水姿に見惚れてるヒマはないよ、ウィーリィくんっ!

目的地に到着したら【シャークショック】でブラスターの熱線を屈折させて砲台を何度も撃ち抜いて破壊するよ!


ウィーリィ・チゥシャン
【かまぼこ】
ここはトラップマスターのシャーリーに任せよう。
餅は餅屋ってやつだ。

彼女の指示に従いながら【早業】の【ジャンプ】と【ダッシュ】を駆使して罠を突破する。
発射までの時間がないんだったら急ぐしかないよな!
万が一、シャーリーがトラップに引っかかりそうになったら鉄鍋の【盾受け】で【かばう】。

砲台に辿り着いたら発射する前に【料理の鉄刃】で斬りつけまくり、完全に破壊する。




 蒸気満ちる弩級砲台の内部を進むいつもの二人、コンビを組んで数年経つがその息は完璧に合っている。
 見た目はただの水着姿でもそこはそこスペースシップワールドの未来技術が詰まったスペーススクール水着着用のシャーリー・ネィド(宇宙海賊シャークトルネード・f02673)はその魅惑的な褐色肌を晒しながら通風孔を進んでいく。
 その狭い通路内で揺れる美尻を眺めながらウィーリィ・チゥシャン(鉄鍋のウィーリィ・f04298)はその後をついていく。
 これは決して後ろについて尻を眺めるためではない、罠の専門家たるシャーリィに罠解除をしてもらうため仕方なくこの順番なのだ。
(これは何というか……うん、仕方がないな!)
 目を輝かせてるけど気にしてはいけない、ウィーリィ君も男の子……これを責めるのはイキではない。
 それにしてもウィーリィもまた汗をかいていない、それもそのはず中華の厨房は元からこの程度の湿度も熱さもあるためにいつも通りといえばいつも通りなのだから。

「もうっ、魅力的なスク水姿に見惚れてる時間はないよ?」
「わかってるって。 急ぐしかないよな!」
 ちょっと前屈みになってるウィーリィ、まあシャーリィのこの姿を見て反応しないほうがおかしいのでまあ許してあげてくださいな。
 どうにか通風孔から外へと這い出て歯車やバネが行く手を遮る内部へと到達できた二人、ここから先は罠を避けつつ目的の装置を如何に早く叩き潰すかだ。
 だがしかその問題はないに等しい、破壊工作をするだけならこの二人の実力は折り紙付きだ。
 シャーリィは自慢の愛銃を抜きビシッとポーズまで決めて軽くウィンク、それと応じるようにウィーリィも鉄鍋と包丁を構えなおし二人は隠密モードから攻め攻めモードに早変わり。
 こうなった二人を止めるのはここの罠程度では物足りないのではなかろうか……?
「ボクの熱戦はちょーっとしつこいよ!」
 手にした熱線銃ブラスターの弾道が何度も何度も折れ曲がりしつこいぐらいに蒸気加圧部へと命中し赤熱化していく窯の底。
 限界を越えれば圧力を受け止めれなくなった窯がどうなるかなど素人でもわかろうというもの。
 そんなシャーリィに襲い掛かる歯車は割り込み鉄鍋でコースを無理やり変えたウィーリィに全て防がれ攻防一体のコンビ技がここに炸裂する。
 あともう一押しで蒸気窯が壊れるはずだ、勢いをつけて二人は駆け始め狙うは一か所一番ボイラー。
「いっけえええ!」
「食らえー、ボクのとっておきっ!」
 二人の攻撃が叩き込まれビシッと走った亀裂、これはそろそろ潮時だとばかりに二人は元来た通風孔へと飛び込んでいった。
 無人となった砲台内部は蒸気で包まれていきそして数分後その区画そのものが大爆発で吹き飛びその爆風で吹き飛ばされながら二人は浮遊島から雲海へと投げ出されていった。
 あまりに華麗なコンビ技を前にしてはこの程度の罠などないのと同じだったに違いない!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アナスタシア・ムスハルト
アドリブOK

狭いところならドワーフにお任せよぉ
でも、雪国育ちだから、寒いのには強いけど暑いのには弱いのよねぇ
念を押されてることだし、暑さ対策に水着よぉ
……それでも暑いわねぇ、汗だくになっちゃう

小柄さを活かしてこっそり侵入
蒸気ろぼ?も先手必勝、「不意打ち」で「暗殺」、刀でばっさり斬り捨てる
捕まっちゃっても「怪力」で拘束を引き千切ってスクラップにするわぁ

砲台に蒸気を送るパイプか何かを見つけたら、「剣刃一閃」でズバっと「切断」
ぶわっと吹き出る高温の蒸気を避け……ても、周辺一帯がもうサウナみたいに
暑いわねぇ……冷た~いカキ氷が食べたいわぁ




 巨大すぎる弩級砲台だというのに進入路はこんな狭い通風孔しかないとかさすがはアルダワ蒸気文明の遺産だと誰もが思ったに違いない。
 狭い空間を進むなら小柄な人物に限ると誰もが思うしそれを実行するのは一般的に小柄なドワーフ族の少女なのだから問題はないはずだった。
「はぁ♪ 狭いところはドワーフにお任せよぉ~」
 全身汗だくになりながら水着に包まれた豊かな胸を床に擦り付けアナスタシア・ムスハルト(小さな大剣豪・f24499)は先へ先へと急いではいた。
 雪国育ちの彼女にとってここの蒸し暑さはまさに地獄そのもの、適地だというのに無防備な水着姿なのも仕方がないことだ。
(はぁん……でも、汗はやっぱり止まらないわぁ)
 しっとりと浮かび上がる玉のような汗と狭い通風孔でそれらでテカった肉体を擦り付けながら進むしかない現状。
 擦り付けすぎて水着の先端がぷくりと膨らみつつあるのを考えないようにしアナスタシアはどうにかその難関を乗り越えた。
 ちょっとふらつくが戦うぐらいは問題ない、愛刀を握ればそれだけで集中力も回復するというものだ。
「侵入者発見」
「あぁん? ちゃんと仕事してるみたいねぇ」
 迷わず抜刀し次の瞬間には蒸気ロボの首は床を転がり膝をついて首なしボディが崩れ落ちた。
 小さな大剣豪の名は伊達ではない、この程度の敵など油断などしない限りは一撃必殺であり倒すのに1秒も必要としないのだ。
 ……とはいえ、一度に10体も飛び掛かってこられたらどうなるのか?
 しがみつかれロボの塊になってしまったが次の瞬間にはその中にいたアナスタシアは素手でそれらを弾き飛ばし捕まえた一体ずつ千切っては投げ千切っては投げとまさに怪力無双といったところ。
 警備ロボさえ片付けてしまえば後はこのただデカイだけの代物を切り裂けがいいだけだ。
「ふぅん、その太っとい配管なんかぁ切り甲斐がありそうねぇ❤️」
 大上段に構えそして迷いなく振り下ろされる愛刀、アナスタシアの10倍はあろうかという巨大な蒸気配管が一振りで切り裂かれ噴き出す蒸気と真っ赤に染まっていく白い肌。

 ここらで潮時だ、サウナなんてもんじゃない蒸気が舞い始めここももう長くはないだろう。
 通風孔を逆に駆け抜け浮遊島の外へと出た瞬間、島の半分ぐらいがいきなり吹き飛び瓦礫が舞いながら雲海へと堕ちていった。
 まさに危機一髪、こうして弩級砲台は破壊され脅威はひとまず去ったのだった。

「はぁ……冷た~いカキ氷が食べたいわぁ」
 汗だくのアナスタシアはそう漏らすと帰ったら奢ってもらう気満々で転送の輝きに包まれていった……

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年09月04日


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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト