【その他】大六相撲・オータム場所【相撲】
●アスリート角界に再び激震、領平部屋にて
サマー場所も無事に終え、巡業も終えた秋の
領平部屋。サマー場所では「
無黒海」なるとんでもない
相撲プレイヤーが現れたが、果たして今場所は……。そう思いながら、
チャンプを目指す「
今生道」は稽古を続ける。
「ふんっ! ふんっ!」
領平部屋全体でダークリーガーである無黒海と戦ったからか、気合いは以前より入っている。チャンプの「
現鵬」から見てもそれは明らかであった。
「体が前より引き締まったでごわすな」
現鵬が今生道に声をかけた。
「ごっつぁんです、今場所は綱取りも賭ける大一番! ちゃんこの量もぶつかり稽古の量も増やしているでごわす!」
「だが、それだけではチャンプにはなれないでごわす……オータム場所は、
悪振部屋の相撲プレイヤーが主な相手でごわすよ」
「お、悪振部屋……!」
悪振部屋。ダークリーガーしか所属していないと言われる、悪名高い部屋である。
●グリモアベース
「またアスリートアースで相撲やってるわよ!!」
グリモア猟兵、ジェルダ・ヒーメィ(銭の亡者・f27900)がまたしても相撲の予知をやってきた。現実は7月と9月開催なのだが、8月と10月に開催という妙なズレがあるのはさておき、8月はサマー場所、10月はオータム場所だという。
「UCに道具使用武器使用が許されたアスリートアースの相撲……参加したくない?え、相撲が穢れる?そんな事言わないで、強力なダークリーガー力士が千秋楽に待ってるのよ。その前にもダークリーガーと戦うから、まずは稽古をしたりちゃんこ食べたりして慣らしてね!」
転移を開始する、ジェルダだった。
椿油
解説の椿油です。9月の戦争お疲れ様でした。本当は9月にオータム場所やりたかった……ギリィ!
第1章は領平部屋の皆さんと稽古&ちゃんこです。ぶつかりあって、UCかけあって、押し出して、食べまくって下さい。女子も歓迎です。
第2章は『闇の格闘家』との集団戦(一人ずつ「○日目の取組」扱い)です。一対一の取り組みが醍醐味なので、連携プレイングは出せません。ご了承下さい。
第3章は悪振部屋の最強力士『邪悪ノ花』とのボス戦(優勝決定戦リーグ)です。風貌はガチの力士です。「その他スポーツ・相撲」の為に力士のフラグメント投稿ありがとうございます。とにかく、邪悪で卑怯な技を使います。
皆様のアツい
取り組み、お待ちしております!
第1章 冒険
『その他スポーツを練習しよう』
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POW : 体当たりで果敢にチャレンジする
SPD : 器用にコツを掴みながら練習する
WIZ : ルールや戦術の理解を深める
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仇死原・アンナ
アドリブ歓迎
すもう…?
とりあえずガイドブックを読んで[世界知識と学習力]で
すもうの知識を学ぼう…
とにかく…あの土俵の上で倒れたり外に出たら駄目か…なるほど…
ならば彼等の為にも特訓をしよう…私は…処刑人…!
…という訳で
【地獄の百鬼隊】で悪魔兵士達を召喚
兵士達とのぶつかり稽古で力士達を鍛え上げよう…
自身は黄金バットを構え椅子にどっしり座り
力士達に[殺気と威圧で恐怖を与え]ながら特訓を見守るとしよう…
貴様ら…特訓をサボればどうなるかわかるな…?
もしもサボれば……こうなるッ!!!
見せしめの為に近くにいた悪魔兵士を黄金バットで殴り付け
[怪力と暴力で吹き飛ばして]やろう…!
ちゃんこ鍋かぁ…楽しみだなぁ……
「すもう……?」
アンナは相撲を知らなかった。しかもアスリートアース仕様なので色々と用語が違う。ガイドブック『よくわかるアスリートアースずもう』を読んでおく事に。
「ふむ……」
パタン、と読み終えたアンナ。
「とにかく……あの土俵の上で倒れたり外に出たら駄目か……なるほど……。ならば彼等の為にも特訓をしよう……私は……処刑人……!」
アンナはUC《地獄の百鬼隊》を発動し、地獄より出でる悪魔兵士達にぶつかり稽古の相手をさせる事に。
「ご、ごっつぁんです……!」
こんな相手とぶつかり稽古するのは初めてだと思った今生道。アンナはゴルディオン・ウェポンの黄金バットを持ってどっしりと椅子に座って親方のように構えている。
「貴様ら……特訓をサボればどうなるかわかるな……? もしもサボれば……こうなるッ!!!」
バットで殴りつけ、吹き飛ばされていく悪魔兵士。
「ひ、ひぃ……怖いデス」
外国出身の小結、
南雲山はおろおろしつつもぶつかり稽古を続けた。
「ふんっ!! ふんっ!!」
チャンプの現鵬、怯えずに悪魔兵士とぶつかり稽古をしている。
「流石、チャンプでごわす……! ふんっ!」
今生道はぶつかり稽古を勢いよく決めていく。
「ちゃんこ鍋かぁ……楽しみだなぁ……」
アンナは密かに待ち焦がれていたちゃんこタイムに向けて椅子に座り続け。
「猟兵の方、飯の時間ですよ。全員集まれ! 飯だ飯!」
領平親方が大きな手の平を叩いて全員を集めると、アンナも待ってましたという態度を――表向き出さずにちゃんこにありつくのだった。
「これがちゃんこ鍋……美味しい……!」
アンナは感動していた。
「ハイ、美味しいデス……美味しいデス……ッ!」
南雲山は何故か感動というより泣きながら食べていたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
迅雷・電子
【心情】
またここに来るとはね…また新たな敵との取組…ここは私もまた気合いを入れないとね!どすこーい!!(四股を入れる)
【行動】ごっつぁんです!お久しぶりです!と親方に挨拶してからまた領平部屋で一緒に他の相撲プレイヤーと一緒に稽古だよ!みんなで四股をふんだり張り手の鉄砲をしたりとまた頑張るよ!前回よりもきつい稽古だけどこれくらいやんなきゃね!そして最後はみんなでちゃんこ鍋だ!今回も食べるよ!【絡み・アドリブOK】
「またここに来るとはね……」
電子は領平部屋へは二度目の訪問だ。
「また新たな敵との取組……ここは私もまた気合いを入れないとね!」
そして領平親方は出会ってすぐ
女雷電の来訪と気づいたようで。
「おお、久しぶりですね迅雷さん」
「ごっつぁんです! お久しぶりです!」
大きな手の平で、こちらですと誘導してくれた領平親方。
土俵に上がると、いつもより気合いが見て取れる今生道が見えた。
「ふんっ!! ふんっ!!」
柱に向かって連打している今生道を見て、電子はぶつかり稽古を申し出る事に。
「よろしく頼むよ!」
「本気で参るでごわす!」
勢いよくぶつかる両者。気合いは十分、どちらも
体は同じ。そしてまわしを先に掴んだのは今生道、負けじと踏ん張る電子。
「強くなったね……今生道関!」
「稽古の成果でごわす!」
外へ出たのは電子、だが電子の踏ん張りも素晴らしい物があった。
電子はUC《連続つっぱり》も用いて怒涛の連続つっぱりで張り手のトレーニングもしていく。
「ふんっ!! ふんっ!! どすこいどすこいどすこい!!」
「その気迫、負けていられないでごわす!」
二人の張り手の音が部屋中に響き渡る。
飯時には、ちゃんこ鍋の匂いが漂ってくる。
「南雲山はちゃんこ食べられるようになったかい?」
「ハイ、そろそろチーズ卒業デス」
チーズと共に食べても美味しいとは西洋出身相撲プレイヤー談。美味しく頂いて、力をつけていくのだった。
大成功
🔵🔵🔵
岩永・勘十郎
『パッと見だけど常陸山みたいな力士は居ないね』
「あの人は別格だ」
腕の端末と会話する勘十郎も相撲が大好きであり、自分も参加する事に。動きやすいよう装備しているスポーツ風なサバイバルウェアの状態になってぶつかり稽古。
「そんなもんか?」
【仙術】で鍛え上げた【怪力】は軍用装甲車も持ち上げる。並みの相手ではビクともしない。そして体重も見た目よりかなり重いのだ。そのまま体を【受け流し】下手出し投げを繰り出す。
「力士とは力の
士だ。お前もすり足が甘い。UDCの横綱は20㎏のコンクリートを持ってやるんだぞ?」
と【戦闘知識】も冴え檄が飛ぶ。日本人として力士は強くあって欲しいと思う気持ちの表れだ。
『パッと見だけど常陸山みたいな力士は居ないね』
影朧エンジン【陸火(りっか)】が勘十郎へと話しかける。
「あの人は別格だ」
常陸山、UDCアース等には歴史が残る第19代横綱である。
「稽古をつけて下サイ」
小結の南雲山、先場所はそこまで戦績が思わしくなく猟兵の手を借りたいらしい。
「よし分かった」
西洋の肉体故か、まだそこまで肉のついていない南雲山を軍用装甲車をも持ち上げられる腕で持ちあげにかかる勘十郎。彼の体重は見た目よりもかなり重い。
「そんなもんか?」
「オウフ、強いデス……!」
そのまま下手出し投げへと受け流す勘十郎。
「力士とは力の
士だ。お前もすり足が甘い。UDCの横綱は20㎏のコンクリートを持ってやるんだぞ?」
「20kg……話には聞いた事がありマス! 精進しマス……!」
「その意気だ」
すり足の特訓をしていく南雲山に付き合う勘十郎。
「コンクリートを乗せているつもりでやると上手くなった気がしマス」
いわばイメージトレーニングである。
「強くなりたいデス、ちゃんこもチーズを卒業したいデス」
「じゃあ今卒業するか、南雲山」
領平親方が南雲山用のちゃんこにかけるチーズを冷蔵庫にしまっていった。
「……頑張りマス!」
「栄養バランスを補うのに追加するのはありかもしれないが、きちんと調理されたものは味付けが完成されている場合も多いからな」
勘十郎曰く、この部屋のちゃんこはちゃんこで完成されているとの事だった。
大成功
🔵🔵🔵
鳳凰院・ひりょ(サポート)
アドリブ・連携歓迎
同伴者がいる場合は、相手に合わせます
UCを使いつつ同伴者を助ける行動を中心に
自分は前面に立つよりは相手を支える方の行動を好みます
相手を傷つける事を何よりも嫌う為、そのような言動は絶対しません
出来るだけ相手の立場に立って物事を考えるように心掛けています
護衛対象や救出対象がいる場合もその心構えは変わりません
誰かの笑顔を守る事、それを第一に考え行動します
個別で行動する場合は、UCを使いながら出来るだけ【落ち着き】、状況を分析しながら任務の解決に努めます
基本的にサポート体質な所があるので縁の下の力持ち的な行動は好んでとります
指定したUC以外で状況に合うものがあれば、差し替えOKです
「もし良ければ俺、ちゃんこ作りましょうか?」
ひりょは領平部屋に訪れてすぐ、メニューを確認していた。この調合内容なら作れるだろう。そう、ユーベルコードの力で。
「親方以外のちゃんこ……食べてみたいでごわす!」
今生道が興味を持ち。
「楽しみデス!」
南雲山はワクワクしていた。
「調理場お借りします!」
エプロンを締め、UC《風巻殘雲》を発動し、調理場の食材をフル活用して領平部屋のちゃんこを再現していく。
「馴染みの匂いがするでごわす。こ、これが猟兵の力……」
チャンプ・現鵬も驚く再現力で、10秒後にはちゃんこが大量に完成していた。
「こ、こんなに……いいでごわすか?」
「勿論、どうぞ!」
ひりょの笑顔で食べ始める面々。
「こ……これはやはり、いつもの親方の味でごわす!」
「オー、美味しいデスネ!」
「まさか私の味が再現できるとは……」
親方もつい夢中で食べていた。
「はは、でもちょっと作り過ぎたかな」
約130個のちゃんこ鍋、しかし早くも食べきるのは数日後であった。その頃にはチーズを卒業している南雲山。ようやく、本番である。
成功
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第2章 集団戦
『闇の格闘家』
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POW : 竜技
自身の【身体の一部】に【任意の属性のドラゴンパワー】を宿し、攻撃力と吹き飛ばし力を最大9倍まで強化する(敗北や死の危機に比例する)。
SPD : 闘衣
【身体の内から溢れる闘気】を纏った真の姿に変身する。変身中は負傷・疲労・致命傷の影響を一切受けず、効果終了後に受ける。
WIZ : 連業
【打突技】【蹴り技】【投げ技】【関節技】【投げ技】【寝技】【絞め技】【固技】【マイクパフォーマンス】を組み合わせた、レベル回の連続攻撃を放つ。一撃は軽いが手数が多い。
👑11
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前哨戦の相手となるのは格闘相撲一家、「闘竜」「技ノ山」「蹴の海」等の面子が揃っている。
『我ら格闘相撲一家! 負けてはならぬ!』
『そう! 見せ場は邪悪ノ花の為に!』
『邪悪ノ花の為に!』
だが取組表には邪悪ノ花‐闘竜なる組み合わせも存在した。八百長やってしまってはいないだろうか、この一家――。
岩永・勘十郎
勘十郎も日本人。相撲は会得しているが試合に出るような事はした事がない。故に番付自体無い。なので塩を撒く事はせず、腕の端末も女型AIなので土俵に持って上がらず、自分だけ上り。
「……」
ただ集中。足を真上までゆっくり上げ、そしてゆっくり下ろす美しい四股を踏む。そして一瞬の間に呼吸を合わせ組み合う。【仙術】で鍛えた肉体から生まれる【怪力】でもろ差し両上手。【第六感】や【勝負勘】、【戦闘知識】で敵に力を与えない極め出しで身体を持ち上げ土俵外まで押す。UCも発動し、火薬は使わず心鎧の炎で敵の能力を焼く。敵の敗北感や死に対する恐怖という負の感情に反応してだ。
「技(UC)を過信し、自らの鍛錬を甘えた結果だ」
●オータム場所一日目(初日)
日本男子、勘十郎。相撲は会得済みだが試合には出た事の無い身である。なので塩は撒く事なく、腕につけている端末も女性のAIなので土俵下に置いて来た。
「……」
目を閉じ、集中して四股を踏む。ゆっくりと上げ、勢いよく地面にベチンと音が鳴る。勘十郎を睨みつけるように拳を白線に付ける闘竜。
「はっけよい……残った!!」
行司の軍配が返ったのち両者組み合った。勘十郎は即座にもろ差しの体勢に入り、まわしを掴みにかかる。
『っ
……!!』
闘竜は、勘十郎が強いと確信した。外四つにも関わらず、押されている事に気付いたからだ。土俵際まで押し込みながら、UC《焦熱陣・大爆殺》で敵の能力をも焼く心鎧の炎の一撃で土俵外へと闘竜を出していった。
『うぐっ、竜技が
……!!』
「上手出し投げ、上手出し投げで勘十郎関の勝ち~」
呼出の声に、
横綱現鵬も頷いていた。
「"技"の相撲でごわすな……侮り難し」
「
技を過信し、自らの鍛錬を甘えた結果だ」
汗を拭き、次の取組に備える勘十郎だった。
大成功
🔵🔵🔵
仇死原・アンナ
アドリブ歓迎
いよいよ試合か…
まぁ…さっさとぶちのめせばいいかな…特訓もしたし…
じゃあ行こうか…私は…処刑人だ…!
…はあーどすこいどすこいっと…
…とはいえめんどくさいな…とりあえず…
【恐怖与える殺意の瞳】で敵を睨みつけて
[殺気と威圧で恐怖を与え]相手の動きを[マヒ攻撃]で止めよう
動けなくなった敵の顔面に[力溜めて怪力]を籠めた平手打ちを
喰らわせて[重量攻撃と鎧砕き]で敵を土俵外へ[吹き飛ばし]て
勝利を勝ち取ろう…
邪悪ノ花め…覚悟しろよ…
首を洗って待っていろよ…!
…早くちゃんこ鍋が食べたいなぁ…
はぁ…どすこいどすこいっと…
●オータム場所四日目
「いよいよ試合か……。まぁ……さっさとぶちのめせばいいかな……特訓もしたし……」
アンナの特訓は、処刑人なので処刑の特訓であった。
「じゃあ行こうか……私は……処刑人だ……! ……はあーどすこいどすこいっと……」
『俺の技に敵うかな?』
技ノ山、通称は誰が名付けたか「技の
熨斗袋」と呼ばれる男。かつて繰り出した技の数々で得た懸賞金も数知れず、だ。その分アスリートアース相撲協会に納められる懸賞金も相当な額なのだが。
「はっけよい……残った!!」
いざ取組が始まると同時にアンナはUC《恐怖与える殺意の瞳》を発動し、殺意を籠めて睨みつける。
『ひっ!?』
まるで猫騙しを受けたかのように止まる技ノ山。そこに勢いよく張り手を喰らわせて場外へと思いっきり吹っ飛んでいく。
「突き出し、突き出しでアンナ関の勝ち~」
呼出の声に合わせ、フンスと呼吸を整えたアンナ。
「邪悪ノ花め……覚悟しろよ……首を洗って待っていろよ……!」
その頃、邪悪ノ花はどこかで身震いをしていたという。
「……早くちゃんこ鍋が食べたいなぁ……はぁ……どすこいどすこいっと……」
ちゃんこ鍋の為ならば対・邪悪ノ花戦も、余裕を持って処刑出来るだろう――。
大成功
🔵🔵🔵
迅雷・電子
【心情】さーて、本番の取り組みだ!八百長もやるような奴らなんかにゃ負けないよ!
【作戦】力士としての【礼儀作法】はいつも通り忘れずに取り組むよ!
敵がまわしをつかめば【怪力】でこっちもつかんでぶん投げるよ!それでもダメなら相手の張り手をあえて【激痛耐性】で受け止めて【カウンター】でこっちも雷電張り手だ!
卑怯な手を使ってこようが負けはしないよ!
【絡み・アドリブOK】
●オータム場所七日目
「さーて、本番の取り組みだ! 八百長もやるような奴らなんかにゃ負けないよ!」
電子は四股を踏み、気合いを入れるべく頬を数回叩いた。
今回の相手、蹴の海は足技が得意だという。塩を撒きながら、いつ転ばせてやろうかというような余裕の笑みを見せていた。
――八百長は既に行われている。この相撲プレイヤー達に負けるわけにはいかない。
「はっけよい……のこった!」
正面からぶつかりあう電子と蹴の海。まわしを取りにかかる両者、互いに手を探り合うも中々まわしが取れない。一旦蹴の海が突き飛ばし、二人は組み合わずに睨みあう形になった。観客がどよめく。
「はっけよーーい!!」
行司が取り組みあうように声をかける。相手の出方を伺いつつとりあえず手からぶつけていく蹴の海に、改めて電子はUC《雷電張り手》を発動し、電撃の張り手が蹴の海を襲い土俵外へと飛んで行った。
「送り出し、送り出しで電子関の勝ち~」
行司のアナウンスが館内に響く。
「……ふぅ!」
電子は額の汗を拭いながら、来たる邪悪ノ花戦に備えるのだった。
大成功
🔵🔵🔵
徳川・家光(サポート)
『将軍なんだから、戦わなきゃね』
『この家光、悪は決して許せぬ!』
『一か八か……嫌いな言葉じゃありません!』
サムライエンパイアの将軍ですが、普通の猟兵として描写戴けると嬉しいです。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使いますが、全般的に「悪事を許せない」直情的な傾向と、「負傷を厭わない」捨て身の戦法を得意とします。
嫁が何百人もいるので色仕掛けには反応しません。
よく使う武器は「大天狗正宗・千子村正権現・鎚曇斬剣」です。
普段の一人称は「僕」、真剣な時は「余」です。
あとはおまかせです!
●オータム場所八日目(中日)
「相撲ですか……いいですね!」
将軍、家光が参加する事が知らされたのは中日の番付表が発表された時だ。アスリートアース界隈は「将軍来訪」の言葉に大いに賑わった。
「相撲なら軽くですが出来ますよ」
着物をある程度脱がれた方が取り組みやすいのではなかろうかという視線が観客達から伝わって来る。それでも家光は四股を踏んだ。
「さあ! 僕の相手は誰ですか?」
今日の相手は
悪道。
悪振部屋きっての反則スレスレ相撲プレイヤーである。
「はっけよーい……のこった!」
行司の声に合わせて、相撲プレイヤー以外には無い大銀杏の辺りを掴もうと走る悪道。
「おっと、いきなり反則ですか?」
家光は怒涛の猛進に耐えながらもなるべく土俵外へと押して参る。
『ふんっ
……!!』
こちらも場外に出まいと耐える悪道。と、そこで家光の足が悪道に当たり悪道は土俵内で転倒する。
「
蹴返し、蹴返しで家光関の勝ち~」
なお立合いの際だと
蹴手繰りになるが、その後は蹴返しになる点に注意である。
「ふぅ、勝てましたね」
家光はサプライズ取組を終えて、土俵を後にするのだった。
成功
🔵🔵🔴
第3章 ボス戦
『邪悪ノ花』
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POW : そーらのこったのこったぁ!
【暗黒の波動を纏った張り手やつっぱり、投げ】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD : 四股じゃ!待っとれ!
【四股】の継続時間に比例して、自身の移動力・攻撃力・身体硬度・勝負勘が上昇する。
WIZ : ほーれ清めの塩!
【掌】から【仕込んでいた塩】を放ち、【目の痛み】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
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九日目以降の取組は、上位相撲プレイヤー同士のリーグ戦となる。いわゆる
優勝決定戦ならぬ優勝決定リーグである。
『退いた退いたぁ!!』
花道を、付き人を放っておいて入場する相撲プレイヤーが一人。そう、
悪振部屋の
横綱、邪悪ノ花である。
『お前らの八百長のおかげで無事に優勝決定リーグに来れたわ!! ははは!!』
あえて負けた闘竜達の肩をバシバシ叩く邪悪ノ花。
『さて……領平部屋の現鵬に負けたくないのは当たり前だが、猟兵にも負けたくないよなぁ!?』
そして闘竜に、睨むように問う。
『そ、そうですね……!』
思わず身体が固まる闘竜。
『ここからはこの邪悪ノ花の時間よ!! 待っとれ猟兵共!!』
勢いよく拳を握りしめる邪悪ノ花だった。
岩永・勘十郎
横綱に相応しくない言動を聞いて、テーピングして肘打ちしたり何場所も怪我で休んでも横綱であり続ける奴と同等だと見做し、負けられないと力が入る勘十郎。それはウルフと呼ばれ恐れられた最強の横綱に負けず劣らずの筋肉が浮かび上がる。仙術で鍛えたそれは図鑑にも乗ってない筋肉が…人間のそれじゃない。
「ほぉ…貴景勝タイプか」
待った無し!からの真正面から組み合い、勘十郎の戦闘知識や瞬間思考力で敵の弱点を見切り、技を受け流しながら送り掛けを。攻撃の有効射程が30㎝なら腕が短い、押し相撲になるのが予測できたのだ。先ほどと同じくUCで敵の能力を焼き、自らは火力を高めて力を増す。
「まずはその根性と股割りからやり直せ!」
邪悪ノ花の横綱らしからぬ言動を聞き、勘十郎は考える。誰とは言わないが、「テーピングして肘打ちしたり何場所も怪我で休んでも横綱であり続ける奴と同等だ」と、より気合いが入った。
「負けられないな」
筋肉に力を込め、ウルフと呼ばれた
あの横綱とも負けず劣らずの筋肉が浮かび上がる。最早、人間の筋肉とは言い難い。
「ほぉ……貴景勝タイプか」
貴景勝は現時点で現役大関、突き出しの得意な力士である。
『来いや……』
邪悪ノ花から漂うその獲物を狩る肉食獣のような気迫は白鵬のようであった。
「待った無し! はっけよい……のこった!」
行司が軍配を翻し、勘十郎は一瞬にして思考する。接近して押してくると見て、張り手を受け流して後ろに回り、送り掛け、つまり後ろからの足の掛け技をUC《焦熱陣・大爆殺》発動で、心鎧の炎で威力を増して掛けて倒す。
『ぬおおおっ!?』
ドシンと大きく音を立てて膝から倒れていった邪悪ノ花。
「まずはその根性と股割りからやり直せ!」
怒る勘十郎に、邪悪ノ花はぎりりと歯を食いしばったのだった。
大成功
🔵🔵🔵
仇死原・アンナ
アドリブ歓迎
邪悪ノ花よ…貴様を処す…じゃないや…貴様を負かす為にここに来た…!
さぁ行くぞ…我が名はアンナ!処刑人の娘で…今は力士のアンナ関だ!
どすこいどすこいっと…!
敵の攻撃を[視力で見切り]つ
UC発動範囲外である31cmの距離を保ちながら避け続けて
相手の体力を消耗させよう
………時は来た、それだけだッ!
敵の攻撃を[軽業]で避け[体勢を崩させ]たら
敵の足を【巨人力】の[怪力とグラップル]で掴み
そのまま振り回して[力を溜めて]土俵の外へ投げ飛ばしてやろう…!
地獄が如き敗北と苦痛をその身で味わうがいい…!
……まぁ、私はこの後ちゃんこ鍋をたっぷり味わうがな……ふふふ…
「邪悪ノ花よ……貴様を処す……じゃないや……貴様を負かす為にここに来た……!」
アンナは処刑人というよりは既に
相撲プレイヤーの面持ちであった。
『ほう、やってみぃ!』
「さぁ行くぞ……我が名はアンナ! 処刑人の娘で……今は力士のアンナ関だ! どすこいどすこいっと……!」
四股を踏み、塩を撒くアンナ関。
『はっは、娘一人如き突きとばしてやるわ!!』
「はっけよーい……のこった!」
いざ取組が始まると、つっぱりを決めようとする邪悪ノ花。だが、アンナが丁度31cmの距離を保つため突っ張りが効かない。
『絶妙な距離を取りよって!!』
「………時は来た、それだけだッ!」
邪悪ノ花が消耗した隙を狙い、一瞬当たりそうな攻撃であった張り手をいなして敵に隙が生まれる。そこでUC《巨人力》を発動したアンナ、足を掴んで土俵外へと勢いよく投げる。
『ぬおおおぉぉっ!?』
「足とり~、足とりでアンナ関の勝ち~」
決まり手は足とり、掛け手の一種である。
「地獄が如き敗北と苦痛をその身で味わうがいい……! ……まぁ、私はこの後ちゃんこ鍋をたっぷり味わうがな……ふふふ……」
どすこいどすこいと懸賞金を貰って去って行ったアンナであった。
大成功
🔵🔵🔵
ミーヤ・ロロルド(サポート)
『ご飯をくれる人には、悪い人はいないのにゃ!』
楽しいお祭りやイベント、面白そうな所に野生の勘発動させてくるのにゃ!
UCは、ショータイムの方が使うのが多いのにゃ。でもおやつのUCも使ってみたいのにゃ。
戦いの時は得意のSPDで、ジャンプや早業で、相手を翻弄させる戦い方が好きなのにゃよ。
口調だけど、基本は文末に「にゃ」が多いのにゃ。たまににゃよとか、にゃんねとかを使うのにゃ。
食べるの大好きにゃ! 食べるシナリオなら、大食い使って、沢山食べたいのにゃ♪ でも、極端に辛すぎたり、見るからに虫とかゲテモノは……泣いちゃうのにゃ。
皆と楽しく参加できると嬉しいのにゃ☆
※アドリブ、絡み大歓迎♪ エッチはNGで。
「
ご飯をくれる人には、悪い人はいないのにゃ!」
面白そうなイベントだからと、電撃参戦してきたミーヤ。とはいえ相撲は真剣勝負なのはちゃんと理解していた。
『ほう、ちゃんこも食べられぬ体にしてやるわ……の前に待っとれ! 四股の時間じゃ!』
四股を踏む邪悪ノ花に従って、四股を踏むミーヤ。
「これで力が入るのにゃ!」
それは邪悪ノ花も同様であった。特に彼の場合、四股がUCとなっている――。
「はっけよーい……のこった!」
行司が軍配を翻して邪悪ノ花が一気につっかかっていく。
「にゃー! 早いのにゃ!」
つい邪悪ノ花自体が外に出てしまうのではないかというぐらいの速度で張り手を行ってくるが、ミーヤも持ち前の素早さで躱した。
「だったら横から押してあげるのにゃ!」
邪悪ノ花も、まさかUCで鍛えた自分と同じぐらいの速さで押しの攻撃が来るとは思わなかった。
『
何ぅ!?』
不意を突かれた邪悪ノ花は踏ん張ってミーヤを逆に突き出す。行司が邪悪ノ花に軍配を上げた所で、邪悪ノ花が不意を突かれた際にかかとが出ていたのを審判席の親方が見ていたのか手をスッと上げる。物言いである。親方5、6人が土俵へと上がり集まってくる。
「只今の審判の結果、行司軍配は邪悪ノ花に上がりましたが邪悪ノ花のかかとが先に出ており、行司軍配差し違えでミーヤ関の勝ちと致します」
マイクで館内に放送するとワッと盛り上がる観客達。
「ふー……危なかったのにゃ」
決まり手は押し出しだ。ちゃんこタイムを待つべく、ルンルン気分で花道に帰って行ったミーヤであった。
成功
🔵🔵🔴
迅雷・電子
【心情】あいつが邪悪ノ花…八百長で喜んでる時点であいつに横綱の資格はないねぇ…というか力士の資格すらないと見た!
土俵の外へ追い出してやるよ!
【作戦】敵の張り手やつっぱりは【見切り】の回避か【受け流し】で直撃は避けるよ!塩による目潰しは避けるけど当たっても【激痛耐性】でなんとか耐えるよ!そして隙を見たら雷電張り手を食らわして怯んだ所を【怪力】で奴のまわしを掴んでそのまま投げ飛ばすよ!!「あんたに横綱になる資格はない!」(絡み・アドリブOK)
「あいつが邪悪ノ花……」
八百長の報いとばかりに猟兵達に金星を取られる邪悪ノ花を見つめる電子。
「八百長で喜んでる時点であいつに横綱の資格はないねぇ……。というか力士の資格すらないと見た! 土俵の外へ追い出してやるよ!」
もし八百長がバレれば数場所出場停止で幕下陥落どころか、相撲プレイヤー引退だろう。電子は気合いを込めて四股を踏む。
『負けられないんじゃあ……領平部屋のもんに優勝渡してなるものか!!』
現時点でリーグ戦を勝ち進んで優勝候補になっているのは領平部屋の横綱現鵬と大関今生道だ。これ以上負けては八百長の意味もないと勢いよく土俵を踏みしめた。
「はっけよい……のこった!」
『おらぁぁぁ!!』
いきなり張り手を繰り出してくる邪悪ノ花。見切って相手に隙を作った電子はUC《雷電張り手》を発動、張り手対決となり――。
『ぐぬぬぅぅ……っ!!』
電撃で痺れた邪悪ノ花のまわしを掴み、投げ飛ばした電子。
「おりゃああっ!!」
土俵の外に飛ばされた邪悪ノ花。この時点で優勝の可能性は消えた。
「あんたに横綱になる資格はない!」
電子は懸賞金を受け取る前に、邪悪ノ花へと叫んだのだった。
なお、優勝力士は現鵬が途中で一敗し、まさかの今生道(初)。総理の代理で役人が証書を読み上げ、優勝トロフィーを代理の役人と親方二人がかりで渡しに行ったものを軽々と受け取り、今生道は嬉しそうなスマイルを見せたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
最終結果:成功
完成日:2022年10月24日
宿敵
『邪悪ノ花』
を撃破!
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