煌めく翡翠、あるいは美味しい蟹
「みんなは『ジェイドクラブ』っていう大きな蟹を知っている?」
グリモア猟兵のリュート・アドラー(f26123)は眠気に縺れるせいで舌足らずになりつつも、グリモアエフェクトで大いなる危機が予知された事件についての説明をしていく。
「その蟹はね、
ジェイドの二つ名がある通り、その蟹は体内にヒスイを宿しているの」
しかも、食用の蟹と同様に調理して食べられる上に大きく味も良いと言うことで、アックス&ウィザーズにある『ツィトローネ』という街では名産物である檸檬に次いで、その蟹を目当てにやってくる観光客も多いらしい。
「今年はそのジェイドクラブが大量発生したと言うことで、冒険者たちが利用する酒場でも水辺に生息する蟹の捕獲が代替的に募集され、駆け出しの冒険者たちからベテランまで参加して、ちょっとしたお祭り騒ぎなの」
普段であれば見つける事が非常に困難と言われているジェイドクラブだが、今年に限っては大量発生ということで手に入れるチャンスが倍増し、多くの冒険者たちが参加をしているようだ。
「もちろん、警戒心が強いのは間違いじゃないから簡単に見つかるかと言われると難しい所なんだけど――」
猟兵であれば知恵と工夫、それから持ち前の優れた肉体でなんとかなるはずだと、リュートはあなたたちを応援する。
「ジェイドクラブは堅牢な甲羅を持つ一抱えほどの大きさの蟹で、丈夫な甲羅だからあまり動かないのも特徴なの」
その堅牢な宝石はそれ自体もまるで宝石のように煌めいて、まるでヒスイのようであることから加工品の材料としても人気がある。殻は丈夫で加工が出来、身は美味しく、さらにはその体内には翡翠まであるという素晴らしい蟹さんなのだ。
「――そんな素晴らしい蟹さんを狙うのは私たちじゃなくて、オブリビオンも目をつけていたみたいで」
どうやら蟹の捕獲が終わったタイミングでオブリビオンが襲来し、被害が出てしまうというのが今回の予知らしい。それを防ぐためにも蟹の捕獲を手伝った後に、やってきたオブリビオンの群れを迎え撃つ必要がありそうだ。
「無事に依頼が終わったら、依頼を受けた酒場に行って蟹パーティなの。レモンバターのソースで食べる蟹さんはとっても美味しいらしいの、じゅるり」
ジェイドクラブの捕獲に向かう猟兵たちに、綿雲の魔法陣で転移していく猟兵へとリュートは言うのだった。
橄欖石
オープニングをお読みいただきありがとうございます。
今回はアックス&ウィザーズでジェイドクラブという蟹を捕まえるお話になります。
● 各章の構成
第1章:『二つ名持ちの蟹を捕まえよう!』
猟兵と冒険者たちは水辺に生息する蟹の捕獲を開始します。
目的の相手はジェイドクラブという、抱えほどの大きさの蟹型モンスターです。
体内には本物のヒスイを宿し、堅牢な甲羅はそれ自体も宝石のように綺麗に赫いていますが、蟹と同様に調理して食べられます。
丈夫な甲羅を持つ故にあまり動きませんが、そのため非常に警戒心が強いと言われています。
第2章:『氷凝鳥』
魔力含有量に優れた氷のような魔力を帯びる凝結体を持つ、蒼い鳥型のオブリビオンです。
強さには個体差が大きく、氷凝鳥たちは凝結体が大きいほど強力な個体とされています。
凝結体は魔法の素材として収集する好事家もいるらしいので、一見の価値はあるはずです。
貴金類や宝石に目がなく、今回はまるで宝石のような蟹を狙って冒険者の前に姿を現したようです。
● プレイングボーナスについて
ベテランの冒険者たちは猟兵に力はこそ及ばないものの、冒険者としての経験は侮れません。
また、駆け出しの冒険者たちを手助けすることでも、被害や事故が減って結果として依頼を優位に進められることでしょう。
もしかしたら見覚えのある冒険者が居るかもしれません。
その場合はプレイングにて記載をして頂ければ可能な範囲で対応致します。
それでは、皆様のご参加をお待ちしております。
第1章 冒険
『二つ名持ちの蟹を捕まえよう!』
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POW : 特性を見極め、肉体や気合で捕獲する
SPD : 特性を見極め、速さや技量で捕獲する
WIZ : 特性を見極め、魔法や知識で捕獲する
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ミルナ・シャイン
ヒスイを持つ蟹さんですの!?これは放っておけませんわ!
【礼儀作法】で冒険者の方々にジェイドクラブの生態や餌、捕獲のコツなどについてお聞きして【情報収集】しますわ。今年大量発生したということは餌になる生物が大量発生したのかもしれませんわね…
生態や餌について情報が得られたら潜んでいそうなところへ【迷彩】を纏って近づきましょう。ヒスイのような甲羅ということは浅い水辺で水と同化するように潜んでいるのかも…
【釣り】の技能で餌を垂らして【おびき寄せ】を狙いますわね。…餌が虫じゃないと良いのですけれど。(虫は苦手)
無事に釣り上げられたら逃げられないように気をつけながら網で掬い上げて捕獲しますわ。
「ここにヒスイを持つ蟹がいるんですわね、何だか宝石箱みたいで気になってしまいます」
ミルナ・シャイン(トロピカルラグーン・f34969)はその煌めく
トルコ石のような双眸を煌かせ、話に聞いた「
宝石箱」に想いを馳せる。
「まずは知識を持った冒険者さんにお話を聞いて、ですわね」
浮ついた興奮をその場に脱ぎ捨てるつもりで、ミルナは身を起こした。わずかにまとわりついていた上滑りするような気持ちは、すっかりと身支度を終える頃にほとんど振るい落とされた。
「そこのお兄さん、調子はどうかしら?」
「順調さ、もう何匹か釣って駆け出しの子たちに銀貨を握らせて酒場まで運んで貰った所だよ」
冒険者たちが好むような
少し砕けた話し方を意識しながら、ミルナは愛嬌のある笑みで釣り糸を垂らしているエルフの冒険者へと言の羽を吹く。
「まぁっ! すごいのね、お兄さんの腕がいいのかしら。それとも何か特別な秘密でもあるの?」
「へへっ……よく気付いたな、とっておきの秘密兵器があるのさ」
弾むような声色に気分を良くした冒険者は朗々と言葉を紡いでいく。思わず冒険者の口が軽くなったのは、ひとえに――ミルナが美しいからだ。
「えぇ!? 本当にそんなものがあるの、ずるいわ。それじゃあ……わたしにはとても釣れなさそうね……」
浅葱色に輝く瞳が、揶揄うように細められる。それまでのミルナのイメージを覆す、悪戯心の感じられる表情を浮かべ視線を重ねる。
「うっ……、まぁ……十分釣れたしな……内緒だからな?」
「ありがとう! すっごく嬉しいわ、一体どんな秘密があるのかしら」
ぱぁっと、花の咲くような笑顔に再び戻ったミルナ。そんなミルナにジェイドクラブよりも先に釣り上げられてしまった冒険者は声を顰めて、秘密の詰まった袋の中身を見せてくれる。
「――これは、身を取り出した貝ですの? それにしては少し乾いているような……」
「しーー! 周りに聞こえちゃう、こいつはジェイドクラブが好物の貝を一夜干ししたもんなんだ」
曰く、ここ数年はこの貝が多く発生しているらしい。それもあってジェイドクラブを増えたのではないかと目をつけた冒険者、どうやらそれは正解だったようでこの加工を施した貝で見事に沢山の獲物を釣り上げたようだ。
「流石ベテランの冒険者さんですわ、この発想はありませんでしたの」
「だろ? だから秘密なんだ。少し分けてあげるから試してみるといいよ」
そんな問いかけに〝いいんです?”と、首をかしげるミルナ。ここまで話してお預けはないと眉を下げながら笑った冒険者から、有難くジェイドクラブの餌を手に入れると、早速それを使って釣りを開始した。
「わ、わ! さ、早速来ましたわ。流石は特製の餌ですわね」
釣り上げたのは聞いていた通りの、まるで翡翠のような鱗を輝かせた巨大なジェイドクラブだった。一抱えというには大きく、このあたりで見られるジェイドクラブの中でもより巨大なもので、確かな重量感がその成果を証左する。
「おお、随分と大物を釣り上げたな。こりゃあ、翡翠も期待が出来るぜ」
「まぁっ! これですとどれくらいの大きさになるのかしら」
「んんー、そうだな。だいたいだけど……これくらいかな?」
冒険者のジェスチャーで示された大きさを、自らの頭の中で浮かべるとおおよそ自分の拳程度の大きさだという事を刹那に理解する。
「想像よりもずっと大きなヒスイが中にあるんですわね、今からとっても楽しみですわ」
双眸と同じく美麗な浅葱の髪が、その滲み出た喜びの仕草に合わせて踊る。こうして十分すぎるほどの成果を見事にミルナは勝ち取ったのだった。
大成功
🔵🔵🔵
ヴィゼア・パズル
【星脈】
事前に情報収集として【コミュ力】を使いベテラン風の冒険者や地元の人から、習性や生態、隠れていそうな場所と言った蟹の情報を得ておきましょう。
「あぁ、楽しみだ…しかし、まさか貴方も来るとは」
胡乱な目を向けるが返事に咳払い
「仕方ありませんね…」
言葉とは裏腹にウキウキと空中浮遊
間違い無く、美味い。あぁ涎が出そうだ。
「あぁ、それはですね。」
聞いた情報を共有して、捕獲の算段を付ける。
警戒心は強いだろうが、大量発生との事
数に心配は無いか
相棒の力を借り【属性攻撃】を使用。隠れていそうな地面を柔らかにアースクエイク。脅かして飛び出す様に仕向けて【二回攻撃】の要領で風に閉じ込めて捕縛を狙う
「齧りません!」
ウィズ・ザー
【星脈】
「そう言うなって。俺の分も翡翠はやるから。」
自分はぺたぺたと蜥蜴らしく地面を這い目的地へ
既に興味が蟹へと移っている相手に(チョレェ…)なんて思いつつ探索を進める
「で?話は聞いて来たンだろ?どんな習性なんだよそのジェイドクラブってのは。」
話を聞いて頷いた
「オーライ。んじゃやるか。」
対象を探索。隠れている場所から飛び出して来た所を見つけ次第、バウンドボディで身体を伸ばし、包み込む形で捕らえる!
よーし、1匹確保!!
しっかし美しいな… こりゃ装飾に使えンのも納得だな。
……ぉーおー、眼の色変わってら
これ以上捕ンのもアレだ。手早く戻るかねェ、一応声かけるか。
「おーい、その場で齧り付くなよー。」
「あぁ、宝石のような殻に覆われた巨大な蟹。実に楽しみだ……」
ヴィゼア・パズル(風詠う猟犬・f00024)は事前の情報収集を行い、現地の人たちからその蟹の生態について既に多くの情報を仕入れていた。その中でも特に琴線に触れた話は、その味に関してだろう。
「翡翠よりも味について熱弁をしている人たちが多いとは……これでは期待するな、という方が無理な話」
思わず声色を弾ませるヴィゼアであったが、その煌めく双眸を下げながら視線を胡乱なものへと移行させる。
「――しかし、まさか貴方も来るとは」
「そう言うなって。俺の分も翡翠はやるから」
ヴィゼアの同行者は少々珍しいブラックタールの猟兵であるウィズ・ザー(闇蜥蜴・f11239)、その体躯は大型のミズオオトカゲ。瑕疵を見出そうとしたヴィゼアの視線に対しても
「まったく、そうであれば仕方ありませんね……。そこまで言うのであれば吝かではありません」
苦々しく嚥下したようなその言の羽とは裏腹に、弾むような気分で歩みを進めていく。実際に空中浮遊で向かっているのだから、まさしく文字通りに宙に浮くような気持ちだ。
その前評判からも間違い無く、今回の獲物は美味い。饒舌にその味を説明した冒険者が居たせいで、その話を思い出すだけで口の中でその想像が広がってしまう。
「(そんな事を言ってるが、態度をみてりゃ……分かりやすすぎるんだけどな)」
すっかりと興味がジェイドクラブへと変わっているヴィゼアの内心をちゃっかりと見透かすも、それを態度には出さず変わらずに飄々と真意は欺瞞の影の中に溶かしていく。
「で? もう、話は聞いて来たンだろ? どんな習性なんだよそのジェイドクラブってのは。」
「あぁ、それはですね。どうやら大量発生ではあるものの、簡単には捕獲させてはくれないようです」
曰く、警戒心が強く無理に近づいて捕まえようとしようものなら、気配を感じてあっという間に逃げてしまうらしい。
かと言って、釣りをしようにもそれでも釣り上げられるものは多くないらしい。もっとも一部の連中は何かを知っているようでかなりの成果を上げているが、非常に口が堅くそれを中々漏らそうとしないらしい。
「ンだよ、だったらほとんど手がないってことじゃねぇか」
「いいえ、ここからが私たち向けの話ですよ」
万策尽きたと、肩を落としたウィズへとヴィゼアは口角を上げて話を続ける。
「どうやら海からやってきた魔獣が住み着いた湖があるようです、そちらでしたら派手にやっても問題ないとのことで」
「はー、まぁ。折角の稼ぎ時で下手に怪我をしたくないって事か。そりゃそうだろうな」
「それはですね、なんと――」
さらに笑みを深めてヴィゼアはとっておきの宝物をみせるように、ウィズへとそれを告げた。
程なくして目的地へと辿り着いた二人の前には――深紅に赫く
強大な海老の姿があった。それはウィズと比べても遜色ないほどの大きさで、冒険者たちがこの場所を避けるという理由が一目でわかる程の猛威を振るっている。
「すっげーな、このあたりで採れるのはどれも特大サイズなのか?」
「……どうでしょうね? 街には普通の大きなの魚もいましたので、やはり幾つかが特別なだけかと」
「はーん、それで――これもうまかったり?」
「どうでしょうね。それはどうあれ、ジェイドクラブを捕まえるためにはまずはコイツの捕獲からです」
「捕獲、ね。オッケー、わかったよ」
その言葉のニュアンスからウィズは理解する。間違いなくコイツはこれがうまいと聞いているという事を。とはいうものの、それを態々突いてから買う程でもない。目的のためにまずは敵手の捕獲を急ぐ。
ウィズが翻弄し、ヴィゼアが魔獣を追い込むその連携はまさに阿吽の呼吸というほかない。互いに何らの合図を送り合うこともなく、絶妙な隙を突いて海老の魔獣にへと損傷を与えてくる。一人ずつでさえ攻守万全なのに、二人で防御と攻撃を分担すればさらに手が付けられない暴れぶりだ。
「おーい、随分と縛り上げるのに時間がかかっているが。もう食べてるのか?」
「食べませんよっ!」
弱点を埋めるなどという消極的な方向性ではなく、強者同士が連携してさらに強くなるという身も蓋も無い共闘戦術にあっという間に、ベテランの冒険者たちですら手を焼く、魔獣をあっという間に捕獲してしまった。
「んじゃやるか。時間はかかったがこっからが本番だ」
「警戒心が強いようですし、恐らく湖の底にいるのでしょう。驚かせて飛び出させますので底を狙ってください」
「オーライ。それじゃあよろしく頼むぜ!」
次瞬、ヴィゼアは相棒を借りて
ユーベルコードを解き放つ。湖の底に傷をつけない程度の力で揺らし、警戒心の強いジェイドクラブたちを驚かせる。そして姿を現した瞬間に、風の力で水流を作ってはウィズが待ち構えているほうへとジェイドクラブを誘導していく。そして待ち構えているかのように、
体躯を伸ばしたウィズは置き網量の要領で逃げ込んだジェイドクラブを見事に捕獲した。
「よーし、1匹確保!! ……しっかし美しいな…… こりゃ装飾に使えンのも納得だな」
宝石の美しいジェイドクラブに思わずウィズは目を瞠る。ずっしりと手でその重さを感じることから、この甲羅がどれほど丈夫であるかを証左している。
「……ぉーおー、眼の色変わってら」
それから十分な数を捕獲しても、まだまだヴィゼアの双眸は爛々と輝いている。いくら魔獣を追い払ったといっても、必要以上に乱獲をしてしまうのは良くない。オブリビオンが現れるまえにジェイドクラブだけでなく、ルビーロブスターの対処をしなければならないのだ。手早く戻るためにも、ウィズはすっかりと夢中になっているヴィゼアに声をかける。
「おーい、その場で齧り付くなよー」
「だから齧りませんってば!」
そんな切り上げの合図で手を止めたヴィゼアは、ウィズと共にジェイドクラブを運びやすいように縄で加工する最中。
「そういえば何で食うとうまいんだっけ?」
「この街特産のレモンバターをたっぷりとディップして食べるんです。あぁ、想像するだけで……」
最近は岬へと続く急勾配の檸檬畑で採れた上質の檸檬が沢山仕入れられ、絶品のレモンバターが作られたのだという。そうして早速、その味を想像してうきうきと心を弾ませるヴィゼアの姿を見て、ウィズはまたくつくつと楽し気に笑うのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
月詠・莉愛
アドリブ・連携歓迎
●心情
翡翠という二つ名を持つ蟹、ですか。どんな蟹なのでしょう。
とても美味しいらしいですし、楽しみです。
●行動
【団体行動】で駆け出しの冒険者たちをメインに同行させていきながら
蟹を探しますね。
冒険者たちは危険に陥りそうになったら【かばう】で守りますね。
また、【世界知識】を駆使して水棲生物が隠れていそうな場所を特定し
【視力】や【暗視】などで暗い場所や狭い場所もカバーしながら探して行きます。
私は【幸運】を持っていますので、もしかしたらラッキーで見つかるかも知れません。
蟹を見つけたら【忍び足】で警戒されない様に気を付けながら一気に捕獲しますね。
「わぁ、本当に翡翠みたいに綺麗ですね。」
「翡翠という二つ名を持つ蟹、ですか。どんな蟹なのでしょう」
「へへっ、俺たちも実際に目にするのは初めてなんだ、一緒に頑張ろうぜ。猟兵さん」
「一攫千金よ、一気に捕まえれば装備も一新できるし私たちにとっては大チャンスなの」
月詠・莉愛(銀の月を謳う・f16320)は駆け出しの冒険者たちと共に
大量発生した巨大蟹を求めて探し回っている。駆け出しの冒険者たちにとってはこれ以上ないほどの大チャンス、男女コンビの駆け出しの冒険者たちはその双眸を爛々と赫かせこの好機を逃がさないと息巻いている。
「どうするよ、捕まえたらやっぱり喰ってみるか?」
「そうですね! とても美味しいらしいですし、楽しみです」
「うぅん……そのまま売った方がお金にはなるけど、食べ終わった殻や翡翠だけだと、うぅん……」
女性の方の冒険者は頭を抱えている。確かに興味はある、しかしだ……駆け出しの冒険者たちにとっては食べられる宝石であることは間違いなく、簡単に支払える金額ではないのだ。
「そういうことでしたら、私が酒場へと買い取りに出したときの価格を払いますのでご安心を」
「いいのか!? それじゃあ、猟兵さんだけがちょっと損しちゃうにならないかな」
「いえいえ、それでも普通に買うよりずっと十分に安く手に入りますよ」
大量発生しているために買い取りの価格は大きく下がってはいるものの、これらを目当てにやってくる遠方の観光客向けに販売している商品であるため、ブランドイメージを守るために販売価格は大きく値段を下げることが出来ないのだ。
重ねて月詠の取り分というのもあるわけで、諸々差し引いてもずっと安く手に入るということもあって、何もそれは彼らにかける優しい嘘というわけでも無い。
「とても大きい蟹さんということで私一人じゃ食べきれません。よければ一緒に食べて頂けるとうれしいのですが」
「ごめんなさい、気を遣わせちゃって。でも、そういうことなら是非。お礼に知り合いのドワーフを紹介するわ」
「わ! お世話になっている人たちにお土産を作って貰いましょう。これなら食べ終わったあとも安心ですね」
「ジェイドクラブで作ったお守りは厄除けになるって言われてるんだ、いざって言うときに身代わりになってくれる」
どうやら持ち主の厄災をはね除け、いざというときにはそれを肩代わりをして砕けるというごくごくオーソドックスなマジックアイテムの素材になるようだ。しかし、単純な明快な効果というのは王道に使う場面が多い事であり、それだけ効力自体も期待できるということだ。加工に関しても腕の良いドワーフを紹介してくれるとのことで、図らずも月詠は売るよりも大きな成果を得ることが出来た。
「しっかし、一体どこに居るんだ? 全然見当たらねぇよ」
「増えたというのはそれだけの食べ物があると言うことではないでしょうか?」
「おっ! そりゃあそうだな、あの魚の群れあたりに要るかもしれねぇ。ちょっと様子を見てくるぜ」
「馬鹿っ!? 待ちなさいってば! ここの魚は――」
勢いよく向かう軽装剣士の駆け出しの冒険者たちに、相棒の魔術師の女性は慌てて声をかけるも遅かった。どうしてこのジェイドクラブを獲るのは漁師ではなく、冒険者たちなのか。その答えは単純明快――
彼らの食事が非常に獰猛な肉食の魚であるからだった!
「うわっ!! なんだ、なんだ!? お、俺はお前たちの食い物じゃないぞ!?」
「いけません! 月よ、私にその力を貸して下さい!」
夥しい数の獰猛な牙を持つ魚に襲われる冒険者の元へと、
シンフォニックデバイスを煌めかせ輝く月の光の魔力と共に月詠は奔る。
「今から助けますからね! ――これはっ、ふふ。どうやらお兄さんの活躍は無駄では無かったようです」
「え、あ? 一体どういう、って。おおぅ、悪い。早く助けてくれると嬉しいぜ」
次瞬、一陣の疾風が吹いたと思うと清楚で純粋な歌姫となった月詠は駆け出しの冒険者と、大きな影を抱えて陸地へと戻ってくる。
「ひー……ありがとう、すっげー寿命が縮んだぜ……」
「全く、驚かせないでよ。ありがとうございます、猟兵さん。この馬鹿が迷惑をかけちゃったみたいで」
「気にしないでください、お陰でほら! 捕まえましたよ、ジェイドクラブ」
そう、駆け出しの冒険者と共に抱えていたのは他ならぬジェイドクラブだった。その体躯を宝石であるかのように煌めかせて、ただの深い緑ではなく絢爛な極彩を赫かせている。
「わぁっ……まるで本当の翡翠みたいに綺麗ですね」
「へへっ、意外と俺の働きは役に立ったみたいで嬉しいぜ」
「アンタは調子に乗らないの、運が良かっただけよ。全く、猟兵さんが居なければ今頃どうなっていたか」
かくして捕まえたジェイドクラブを前に、三者三様の輝くような笑みを浮かべて笑い合うのだった。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『氷凝鳥』
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POW : 爪の一撃
【非情に素早い突進からの爪】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD : 氷柱雨
レベル×5本の【氷】属性の【鋭利な結晶体】を放つ。
WIZ : 大空を舞う
【空高く飛ぶことで】対象の攻撃を予想し、回避する。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
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氷咲・雪菜(サポート)
人間のサイキッカー×文豪、15歳の女です。
普段の口調は「何となく丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、
独り言は「何となく元気ない(私、あなた、~さん、ね、よ、なの、かしら?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
氷や雪が好きな女の子で、好きな季節は冬。
性格は明るく、フレンドリーで良く人に話しかける。
困っている人は放ってはおけない。
戦闘は主にブリザード・キャノンを使って戦う。
あとはお任せ。宜しくお願いします!
「絶対零度の氷柱よ、
氷凝鳥に向かい発射しなさい!」
刹那、放たれた連射の氷矢はまさに神業の五月雨だ。ユーベルコード《アイシクル・ミサイル》を展開してから僅か数秒の心を静めるというトリガーを経て、湧きだした鋭利な結晶体はあっという間に蹴散らされた。
されど、しかし。あるいはやはりか。降り注ぐ絶零氷柱の猛攻をオブリビオンはさらに出現させた鋭利な結晶体で捌いていた。音の壁を超えるアイシクル・ミサイルの嵐を同等の猛威で捻じ伏せる。
氷柱雨というユーベルコードの名を反映した疾風怒濤もかくやの動きは攻撃的で、獰猛だ。猛禽類じみた吼えは止まらない。文字通り、肉食獣が空を駆けるかのような俊敏さと判断力。彼我の間合いを詰めては迫り、獲物を食わんと喉を鳴らす。
「――すぅ、
ここです!」
冷静さを込めた混信の反撃の矢は淀みなく氷の驟雨を撃ちぬいた。絶零氷柱は敵手が織り成す驟雨の完全な上位互換として君臨していた。いわば銃弾と砲弾が空中で衝突するようなものだ。銃弾は砕け、しかも砲弾の勢いはわずかも衰えることはない。オブリビオンの猛威を突破したユーベルコードが真正面から、氷凝鳥の眼窩へと奔るのだった。
成功
🔵🔵🔴
仇死原・アンナ(サポート)
鉄塊剣『錆色の乙女』,妖刀『アサエモン・サーベル』、戦闘用処刑道具『赤錆びた拷問器具』、『鎖の鞭』等装備してる物を使います
UCは指定した物をどれでも使用
普段の口調は(私、あなた、呼び捨て、ね、よ、なの、なの?)
戦闘中は(ワタシ、お前、呼び捨て、言い捨て)
処刑人として敵と戦います
同行者がいれば協力
メインは鉄塊剣等大剣で敵を攻撃
鉄塊剣の使用が不向きな相手・場所では刀剣をメインにし敵を攻撃
拷問具や鞭を使い敵の行動を阻害、鉄塊剣や刀剣で敵群を倒す
守護対象がいれば武器受けでかばい、敵をおびき寄せ注意を惹いたりします
キャバリアを操縦したり生身でも戦います
「さぁ来い……
分身達よ……!」
刹那、仇死原・アンナ(地獄の炎の花嫁御 或いは 処刑人の娘・f09978)のユーベルコード《来来十二身将》が解き放たれる。それは自らの血液を対価にすることにより、自分自身を戦場に増やすという
単純明快な異能。
「
我らは……処刑人だッ!」
分身が生み出され刹那を刻むたびに、来来十二身将の攻撃は刻一刻と激しさを増していた。その連携は卓越している上、仇死原の慣れ以前に自分自身という独自の連携を有している。故に、
猟兵の集団を相手にしているというより、オブリビオンにしてみればまとめて一個の巨大な兵器と戦っているかのような気分だった。
反撃をしようにも防御陣形にほんの数瞬だけ生まれた穴も、すぐさま他の分身が塞いでしまう。その統率力は全てが同一存在故に天衣無縫の一言で、まるで攻め入る隙が見当たらない。コンマ一秒単位で正しい采配を行い堅実に盤面を進めている。
そしてオブリビオンは錆色の乙女が皮膚を掠めるだけで吹き飛ばされそうになり、結晶体の爪で受け止めても衝撃が骨まで震わせられ、勝利への轍を刻み込まれていく。
成功
🔵🔵🔴
シン・クレスケンス(サポート)
◆人物像
落ち着いた雰囲気を持つ穏やかな青年。窮地でも動じず冷静な状況判断で切り抜ける
◆スタンス
エージェントとして、猟兵として、人々の平穏を護る為戦うのが使命
悪しき相手→容赦無し
善良だが、戦いが避けられない相手→心を痛めるが、非情に徹する
回避可能→回避に注力
◆戦闘
詠唱銃での銃撃(【破魔】の魔力を込めた銀の銃弾)や魔術による攻撃を得意としている
◆UDC『ツキ』
シンに取り憑いているUDC。闇色の狼の姿をしている
追跡が得意(魔力を嗅ぎ分けている)で、戦闘は鋭い牙や爪を用いて行う
◆口調
・シン→使役の名は呼び捨て。丁寧で穏やかな話し方
・ツキ
俺/お前、呼び捨て。
~だぜ、~だろ、~じゃないか?等男性的な話し方
シン・クレスケンス(真理を探求する眼・f09866)は
自動詠唱銃から破魔の魔力を込めた白銀の弾丸を
氷凝鳥へと奔らせていく。その猛威を生み出すのは美しい白銀の銃身を持つ拳銃、対UDC用に製造された武装ではあるものの、搭載された自動詠唱機構を双眸に映したオブリビオンに対しても確かな結果を生み出す。
「こちらは猟兵と冒険者たちで応戦する、でしたら様子見よりも手札は惜しまず切るべきです」
そして、これは戦端が開くが早いか、先手必勝とばかりに繰り出された一斉攻撃。怒涛の猛攻が
氷凝鳥へと急襲した。オブリビオンという脅威の危険性は重々承知。
ならば数の利という優位性を最大限に発揮することが最大の勝機。ゆえに
初撃決殺。ユーベルコードにより出力を増強された
魔を撃ち抜く銃弾の驟雨が横殴りの雨が如き勢いで
氷凝鳥の視界を埋め尽くしていくのだった。
成功
🔵🔵🔴
ミルナ・シャイン
来ましたわね…!まああちらも綺麗な鳥さんじゃありませんの。
先ほど手にいれたヒスイをちらつかせて「これが欲しいんですの?」と氷凝鳥を【おびき寄せ】、なるべく広くて少々地形が崩れても問題がなさそうなところ…できれば砂浜や広い岩場などあればそちらに誘導しますわ。冒険者の皆さまにも囲い込みを手伝っていただきましょう。
凝結体が大きい個体は極力こちらで引き受けますわ。
大岩斬の【衝撃波】で【範囲攻撃】しつつ、敵を【吹き飛ばし】30cmの範囲に入らないように気をつけて戦いますわね。弱った個体から確実に仕留めますわよ!
無事倒せたら【素材採取】で凝結体をいただこうかしら。
レモンバターで食べる蟹さんも楽しみですわ!
「来ましたわね……! ふふ、あちらも綺麗な鳥さんじゃありませんの」
ミルナ・シャイン(トロピカルラグーン・f34969)はジェイドクラブから先程手に入れたヒスイを
氷凝鳥へとみせることで、飛来してきた敵手の群れから一群を誘導。
可能な限り広い地形へとオブリビオンの群れを誘導していく。その際には先程釣りを手伝ってくれたベテランの冒険者も、沢山のヒスイを駆使して数体のオブリビオンを狩場から移動させ、ジェイドクラブたちへの被害が出ない場所に連れて行くことに成功した。
「へへっ、後は安全な場所で応援をしてくれるだけでいいんだぜ?」
「まあ、頼もしいですわ。ですが――心配はご無用ですの!」
「……ああ、そうか。全く、本当に上手な姫様だな」
先程の快活な印象を受けた少女の姿から一転、朗々と謳い上げるそれは高貴で、まるで絵物語のお姫様のようだ。
同時に凛とした強さを兼ね備えた音韻は、ベテランの冒険者に猟兵としての実力を伝えるには十分すぎる程だった。
「ごめんなさい悪気はなかったんですの」
「いいさ、ここまで美人さんの手のひらに転がされるのなら、男冥利に尽きるというものだ」
「あちらの大きな凝結体を持つオブリビオンは私が受け持ちますわ、ですので――」
「任せておけ! おい! どうせ、ジェイドクラブを捕まえられなかったやつも居るだろう。稼ぎ時だぞ!」
持ち前の高いコミュ力ですっかりミルナと冒険者は打ち解けていた。阿吽の呼吸で立ち位置を入れ替えるとベテランの冒険者は仲間を呼び、大勢で取り囲むことで小さな凝結体を持つ個体を取り囲み、気付けばミルナが思う存分ユーベルコードを発揮できる場を整えてくれていた。
「これは、ふふ。あとでお礼を言わないといけませんね。ですが、まず――」
自らの仕事は巨大な凝結体を首に下げたオブリビオンの討伐だろう。このオブリビオンは特に強さには個体差が大きく、氷凝鳥たちは凝結体が大きいほど強力な個体とされている。
つまりは――ミルナの対峙するこのオブリビオンはまさしく別格の強さを持ち合わせている。
「――お母様直伝の一撃、受けてみなさい!」
そんなオブリビオンに対して繰り出されるのは
必殺のユーベルコード。それは単純で重い大岩をも叩き割るほど膂力へと能力を向上させるというユーベルコードだ。
それを侮るなかれ。単純に強くなるということは、単純に脅威が跳ね上がるということだ。特殊なユーベルコードの発現より何倍も直接的に戦況へ影響をもたらし始める。出力を高めれば小難しい技や戦術など必要ない。よってオブリビオンの戦いは早くも一方的な様相を呈していた。
「これで、トドメですわ!」
次瞬、オブリビオンへと繰り出された打撃、その規模は隕石にも等しく、発生を確認して避けられるようなものではない。言うなれば巨人の一撃で、身の程知らずの狼に下される鉄槌に等しい。圧倒的なその出力を前に敵手は為すすべなく、打ち倒されたのだった。
「ふふ、レモンバターで食べる蟹さんも楽しみですわ!」
打ち倒したオブリビオンから巨大な凝結体を手に入れたミルナは満面の笑みを浮かべて、この後のご褒美に想いを馳せるのだった――。
余談ではあるが、凝結体はその重さと同等の金の価値があると言われている。ルミナの掌で煌めく、サファイヤのようなその凝結体は一体どれ程の価値があるのだろうか。
大成功
🔵🔵🔵
ウィズ・ザー
【星脈】
さっさと依頼終わらせて、食事にしてェわ。
「なァ、鉱石生物って美味ェ?」
頭を空に向けて羽ばたく敵を見る。また綺麗な見た目してンな。
「いや、跡形も無い形にしたら怒っか…」
食い気味の返事にゲラゲラ笑った
浮かぶ小さな背中を見送り、遮蔽物の無い場所へ移動
『一時身体を貸せ、ドゥーガ。』
体内の銀灰が雷撃を産み出し、全身に奔ると黒雷の飛龍に姿を変え、空中戦と空中浮遊を織り込んだ影翔を発動。
「ぁァ、借りた。」
ヴィゼアの攻撃の合間に波状攻撃。声は無視して敵へ集中するぜ
「悪ィな。物理攻撃、効かねェンだわ。」
ユーベルコードの性質を利用してダメージを抑えつつ狩るぜェ
ついでにお前も食ってやるよ。焼き鳥でなァ?
ヴィゼア・パズル
【星脈】
🦀🦞はしっかり保管して次の獲物を目指しましょう。
「はい?」
「まぁ、食べない事はありませんが」
どうしたんです?急に。と敵を見ながら側へ声を返す。
何となく嫌な予感がする
「怒りますよ。」
食い気味に返事をしつつ空中浮遊、空中戦に移行。まさかこちらも飛ぶとは思っていないでしょう
『おいで、狩りの始まりだ。』
全力魔法の範囲攻撃、属性攻撃の威力を上乗せしましょう
動きを止めた敵を下から突き上げた黒い雷撃に瞠目
「…その姿は…」
返事にため息、波状攻撃の連携を取る
「…何名連れて来たんですか…」
気を惹く間に真空の竜巻を制御し、ダメージを重ねましょう。……🦀🦞に鳥…全く、今夜は豪華な食事になりそうだ。
「はぁ……さっさと依頼終わらせて、食事にしてェわ」
オブリビオン《氷凝鳥》による被害が出ないように慎重にジェイドクラブにルビーロブスターを保管しているヴィゼア・パズル(風詠う猟犬・f00024)の後姿を見つめながら、ウィズ・ザー(闇蜥蜴・f11239)は退屈そうに間延びした息を零していく。
「美味しく食べるのにはしっかりとした道筋が必要なんです、まぁ……貴方に言っても分かりませんか」
これもまた食事を楽しむ一つのプロセスであると指を立てて語るヴィゼア。
「へェへェ、よくもまぁその食い意地で我慢できるなッて感心しちまうよ」
「なっ! きちんと私は猟兵としての分別がありますので!!」
そのような偏見は心外であるとヴィゼアは毛が逆立つようにウィズへと吠える。
「この蟹や海老、殻もちょっとした宝石みたいなもンだ。それを砕いて食べンのはさぞ、楽しいだろうなァ」
まるで宝石を砕きながら食べるかのようなその背徳感を何処で覚えたのか臨場感たっぷりにウィズは朗々と紡ぐ。
「ああ……っ、それは……」
実に美味しそうだと生唾を飲み込んでごくりと喉を鳴らした彼にやっぱりそうじゃねぇかと、悪戯が成功したウィズは大哄笑。
そんな楽し気な掛け合いをしていると――頭上から幾つもの
影が現れた。
「なァ、鉱石生物って美味ェ?」
頭上の影は勿論、獲物を狙うオブリビオンの姿だった。ここはジェイドクラブの格好の捕獲スポットであることはオブリビオンも理解していたようで、頭上で羽ばたく敵手はその双眸を煌かせて、水面の光を弾く翼を羽ばたかせてこちらへと飛来している。
「はい? ――まぁ、食べない事はありませんが」
急に何をまた言い出したのだと、怪訝な表情を浮かべたままに視線はオブリビオンへと固定をしたままにウィズ側へ声を返す。しかし、何となく明確に後頭部を引っかかれるように嫌な予感がヴィゼアを襲う。
「いや、跡形も無い形にしたら怒っか――」
「――怒りますよ」
「ほんっと、おもしれぇやつだな!」
「ふんっ! もう知りません」
言葉を言い切る前にかぶせるように重なったヴィゼアの絶叫の如き返答にウィズは腹を抱えての哄笑が響いた。手で顔を覆い無気味なほど喜びを迸らせて天を仰ぐ。そんな様子に付き合いきれないと一足先にヴィゼアは空中浮遊で、オブリビオンの迎撃を開始していく。
まさかオブリビオンも、そのまま空中で戦闘が開始されるとは思わなかったのだろう。その動きに瞠目し、僅かな隙を晒してしまう、
「おいで、狩りの始まりだ」
しかし――そんな小さな綻びでも歴戦の猟兵であるヴィゼアを前にしてみればあまりに致命的な隙だった。即座にその綻びへと解き放たれた
ユーベルコード。周辺の大気にまで干渉して創造したのだろう。出力の向上も伴い、凄まじい破壊現象としてここに神威を顕現する。
真空の波濤と龍のような竜巻が絡み合いつつオブリビオンを飲み込み、世界を揺らして雄々しく吼えた。それはまさしく開戦の咆哮。オブリビオンの余裕を瞬く間に焼き尽くし、吹き飛ばしたその瞬間――黒い雷撃が轟くのだった。
「一時身体を貸せ、ドゥーガ」
刹那、ウィズは体躯の内柄から銀灰が雷撃を産み出し、全身に奔ると黒雷の飛龍に姿を変えていく。
地面をひっくり返すような絶叫が轟き、視界に収めた敵手に放射される漆黒の雷撃。その威力は想像を絶するほどに凄まじく、着弾点の周辺にいたオブリビオンたちを一瞬にして飲み込んだ。その下から突き上げた黒い雷撃に仲間であるはずのヴィゼアもまた目を瞠ってしまう。
「…その姿は…」
「ぁァ、
借りた」
零れ落ちたような質問の返事に嘆息しながらも、2人の猟兵たちは息を合わせて波状攻撃の連携を取り始める。
後は当然、そこからは猟兵たちの独壇場である。反撃の爪による超高速かつ大威力と氷の魔力を帯びた鋭利な結晶体を掻い潜り、弾き返しながら縦横無尽、八面六臂の大活躍で即座に戦場を支配した。
「ハッ悪ィな。物理攻撃、効かねェンだわ」
「便利な身体ですね、ですが
これを当然と語ったのは、圧倒的にユーベルコードを使いこなす練度が違い過ぎるからだ。ウィズとヴィゼアの側が圧倒的強者なのは当たり前の事実だった。単純に強いだけの身体能力と、それに劣るユーベルコードしか有していないオブリビオンがそも太刀打ちできるはずないのである。
「ついでにお前も食ってやるよ。焼き鳥でなァ?」
「やり過ぎは厳禁ですよ、炭にしてしまっては食べられませんからねっ!?」
真空の渦へ周辺大気とウィズが生み出し続ける雷撃が吸い込まれていく。暴力的なまでに大量の出力が今ヴィゼアの掌握下に集まりつつあった。大気圧縮。積乱雲形成。気圧の急激な変動。それらによって生じたのは、もはや一つの嵐そのもの。内部で雷雲と暴風渦巻く雷撃の大嵐球が、凄まじい内圧を帯びて大空に螺旋を描いている。
轟音と共に、戦場に黒雷が避った。爆ぜる雷光に視界が眩み、生み出された騒音が聴覚を破壊されるほどだ。
ホワイトアウトした無音の中、暴風の檻に閉じ込められていたオブリビオンたちはそのまま吹き飛ばされるように地面へを叩きつけられて、目を回しながら気を失った。
「こンな感じでいいか? きっちり仕事は果たしたぜ」
「ええ……これだけ沢山の鳥が殆ど傷のない状態で手に入るとは……!」
こうして見事、ジェイドクラブを狙ってやってきたオブリビオンたちを返り討ちにした猟兵たち。
戦いを終えてみればすっかりと手に入れたその
戦果は望外に膨れ上がっていた。
「ジェイドクラブにルビーロブスターにこの魔獣。全く、今夜は豪華な食事になりそうだ」
「その並びだとさながらこいつはサファイヤバードってかァ、傑作だな」
なンなら魔力を帯びた凝結体を砕いてふりかけるかァ? 等と何時もの口調で冗談を溢す。
「……貴方もたまには有益な事を言うのですね……素晴らしい……」
「おいおい、まじかよ。……ほンッとお前と居ると退屈しねェわ」
先ほどの黒い雷撃を垣間見た時以上に大きく目を瞠るヴィゼアに膝を叩き、腹を抱えて爆発する喜悦は止まらない。
瞳の端に涙さえ浮かべながら、げたげたと真剣に考えこむヴィゼアの姿を、心の底から楽しそうに深く笑うのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ハイパー・マン(サポート)
『来たぞ、私が、ハイパーマンだ!』
神のスーパーヒーロー×ミュータントヒーロー、39歳の男です。
普段の口調は「男性的(私、~くん、だ、だな、だろう、なのか?)」、敵には「高圧的(俺、貴様、言い捨て)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
スーパーヒーローとしてふさわしい振る舞いを意識し、依頼の成功に全力を注ぎますが、何より周りの誰かを助けることを優先します
パンチはニュートラルパンチ、キックはブリッツキックと叫びながら攻撃します
「来たぞ、私が、ハイパーマンだ!」
次瞬――疾風の如く突き抜けた、豪腕の一撃。ボールのように吹き飛んだ
氷凝鳥に対し、ハイパー・マン(神のスーパーヒーロー・f16472)の眼差しは爛々と輝いていた。
「ここは私が引き受ける! 君たちは安全な場所に逃げたまえ……必殺のニュートラルパンチッ!」
「っ! ありがとう、お陰で助かりました」
駆け出しの冒険者たちに小さく笑みを返す。裂帛とともに、ハイパーは立て続けに拳を振るった。左右から間髪置かず、縦横に軌道を変えて放つ連続突き。左右から振りかぶる拳速はもはや動体視力の極限を超え、無数の残像を伴いながら一斉にオブリビオンに襲いかかる。
あまりの衝撃により意識が薄れるオブリビオンたちへと流れるように撃ち込まれる連撃。拳と蹴りによって描かれる天衣無縫の演武線が、
――刹那で軌道上にあるすべてのオブリビオンたちを弾き飛ばして護るべき者たちが安全に逃げるだけの時間を稼いだのだった。
成功
🔵🔵🔴
コノカ・ハギリガワ(サポート)
『やるわ。私に任せなさい!』
サイボーグの鎧装騎兵×戦巫女、18歳の女です。
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
出身世界:スペースシップワールド
性格:勇敢
戦場では積極的に前線に切り込み、敵の注意や攻撃を引き受けます
・戦闘
勇翠の薙刀を主に使って戦います
また、エメラルドアームから発生させた障壁で仲間を庇います
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
コノカ・ハギリガワ(勇を示す翠・f06389)は進行方向からやって来た群れを率いる
氷凝鳥と、奴の率いる敵手の集団へ臆することなく対峙した。
こちらは自分一人、相手は集団、それが何だ? コノカの眼差しは翳らず不敵な笑みを浮かべ続ける。
すり抜けるように脇腹を裂いた鋭利な結晶体など、気にもならない。覚悟を乗せた返礼の前蹴りが、刀剣の煌めきを押し返す。槍のように炸裂した衝撃はどこまでも強く、重い。
「――そちらが先に怯みましたね?」
次瞬、解き放たれる
疾風怒濤。速さを一段階引き上げた流麗な槍の乱舞が、受けることなど許されない崩壊の嵐を巻き起こした。抉り、捻じる、脛骨に食い込んだ禍々しいほどに美しい刃。
集中力に呼応するかのように斬閃も鋭さを増し、電光石火の速さで死撃が繰り出されていく。苛烈さを増す刃の駿雨の中、意識を防御以外へと向ける余裕などとてもない。
先に臆したオブリビオンはそのままイニシアチブを奪い返す事など出来ないままに、その数を減らしていく。
成功
🔵🔵🔴
アリス・セカンドカラー(サポート)
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい♥
ヴィジランテの説明と初期UCを根拠に技能値100以上の技能はUC並に鍛え上げたと主張。
狂言回し。あると便利な
舞台装置
先制攻撃に、己の裡の世界観を瞬間的に切り替える
瞬間思考力をコンセプトとする
多重詠唱結界術化術の使い手。既存の技術を実在フィクション問わず
借用し
混合し
自作することで戦闘、諜報、輜重とマルチに動けます。
依頼の成功を大前提に、あわよくば己の欲望を満たそうとするかも?
えっちなのうみそおいしいです♥
「あると嬉しい
舞台装置。ハッピーエンドを目指して物語をうまく回しましょう」
先制攻撃によって
氷凝鳥へと突き刺さった魔力の矢から光の残滓が溢れ出す。次瞬、アリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗のケイオト艶魔少女・f05202)は射抜いた矢の着弾点を起点とし、そこから続けて
多重詠唱結界術化術を発動できる。
それを可能にするの絡繰りは無論、己の裡の世界観を瞬間的に切り替える
瞬間思考力、これによってオブリビオンは追い詰められていく。しかも、それはたった一度で終わらない。再出現した破壊現象が当たれば次は、その個所も。そのまた次も、と。当然、遠隔発動できる術の起点になっていく。
よって一撃でも受ければ最後、後の末路は言わずもがなアリスの余力が続く限り、何度でもオブリビオンの傷口から零距離で攻撃術を叩き込める、必殺の方程式。
まさしく舞台装置のデウス・エクス・マキーナーの名の通り、アリスはこの戦場の趨勢を一挙に傾けたのだ。
成功
🔵🔵🔴
天日・叶恵(サポート)
私なりの、お狐さまの矜持としてささやかなお願いがあればついでで積極的に叶えたいです
例えば、探しものを見つけたり、忘れ物をこっそり届けたり、道をこっそり綺麗にしたり、といったものです
それ以外では、オブリビオン退治に必要であればできるだけ違法ではない範囲でお手伝いしたいと思いまーす
戦闘については、昔は銀誓館学園で能力者として戦っていたので心得はありますー
補助や妨害といった動きが得意ですねぇ
あとは、白燐蟲へ力を与えて体当たりしてもらったり…術扇で妖力を込めたマヒ効果の衝撃波を出したり、でしょうか?
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも公序良俗に反する行為はしません。
「白燐蟲さん、守りはお願いします」
ユーベルコードを解き放ったその刹那、天日・叶恵(小さな神社のお狐様・f35376)の手に白燐蟲の群れが宿主を守る盾の様な姿に変身し、猟兵本人はは狐の尾に妖力を集め槍の如く伸ばす事で戦闘能力を大きく引き上げる。
その戦闘能力は甚大で眼窩に鋭利な結晶体へと魔力を帯びた尾が払うような横薙ぎで、その猛威を粉微塵に分解した。さらにと魔力によって鳴動する
槍の穂先。さらには致命に至らない箇所の攻撃は、白燐蟲の群れによる盾で弾き
氷凝鳥までの距離を最短で駆け抜ける。
「――攻撃は私が!」
ユーベルコードにより増強された反射神経、圧倒的な膂力を前に氷柱雨など通じはしない。単純な強さという王道を武器に、あらゆる苦難を真っ向から切り伏せ、捻じ伏せ、叩き落とす。
そしてついにオブリビオンをその槍の間合いへと収めると、更に駄目押し――まだ足らないと、唸る追撃の兜割りで勝負を決する。
成功
🔵🔵🔴
シェーラ・ミレディ(サポート)
※OK:シリアス
※NG:エロ、ネタ、コメディ、心情系
※傭兵的なスポット参戦
称号通り、僕の身体を維持するための金儲けと、弱者をいたぶる醜い行いが許せぬ義侠心が行動指針だ。
美しいものは愛でるべきだが、恋愛には結びつかないなぁ。
性格ブスは醜い。見るに堪えん。
複数の精霊銃をジャグリングのように駆使する、彩色銃技という技(UC)を使って、敵を殲滅しようか。
敵からの攻撃は基本的に回避する。が、護衛対象がいるならかばうのも検討しよう。
……嗚呼、僕を傷付けたなら、代償は高くつくぞ!
「中々美しいオブリビオンではあるが、これも仕事だ。悪く思うな」
刹那、悍ましいほどの数の流星群が、シェーラ・ミレディ(金と正義と・f00296)の宙に向けて空砲を放つというあまりにも軽い所作で上空へと放たれた。
まるでガトリング砲で花火を撃ち上げるように、やがて墜ちる魔を祓う月長石の流星群を、絶え間なく生み出し続ける。逃げ場など、そんなの一切許さない。
氷凝鳥もまた数多の氷柱雨を生み出すユーベルコードを所有しているために継戦自体は可能だが、果たしてそれに意味があるかは疑問だろう。純粋なパワー勝負では、まったくもって勝ち目が無い。
「其は流れ落ちる祝福。夜を斬り払う月光。先へ向かうための道標」
数だけでなく出力すら違い過ぎるのだ。
彩色銃技・花燭洞房は幾度オブリビオンのユーベルコードと衝突しても無傷、石ころでピストルの弾に戦いを挑んでいる様なものだ。勝負は火を見るよりも明らかであり、流星がすべて降り頻る頃には眼窩のオブリビオンで立ち上がるものは誰一人としていなかった。
成功
🔵🔵🔴
島津・有紗(サポート)
絡み・アドリブ歓迎
「じゃあ、始めましょうか」
戦闘前にイグニッションカードから装備を展開して装着します。
味方と連携しつつ索敵しながら行動し、相手との距離に合わせてなぎなた、強弓、ガンナイフを使い分けて戦います。
味方と連係する場合は、攻撃より味方の支援を優先します。
UCは状況に合わせた物を選択して使用します。
「――
起動!」
イグニッションカードを起動させ、島津・有紗(人間の戦巫女・f04210)は即座に臨戦態勢に入る。常人ではひとりで引くこともかなわない、大型かつ張りの強い弓を軽々と構え
氷凝鳥へと狙いを定めて解き放たれた
ユーベルコード。
「逃がさないわ!」
やはり強い。圧倒的だ。一発一発が大岩に穴を開けるほどの規格外の破壊力なのに、それをまるで散歩みたいな気軽さで挨拶代わりに放ち続ける。爆発する猛威、四方八方に撃ちだされた幾何学模様を描き複雑に飛翔する破魔矢の雨がオブリビオンの身体のあちこちを貫いた。
間違いなくこれも島津の得意とする戦い方なのだろう。それを証左するかのように瞬きの間につがえられる破魔の矢は力強く美しかった。見た目から想像できない衝撃力を内包しながら、この世界に仇なすオブリビオンへ流星の煌めきが途切れることなく飛翔していく。
成功
🔵🔵🔴
ビリー・ライジング(サポート)
『黄金は気高く輝く、まるで俺のようにな』
心情:
「いつもは妹と一緒だが、たまには一人で頑張ってみるか」
性格:
常に豪胆な自信家だが、騎士道精神も持ち合わせている。
戦闘スタイル:
主に炎の魔法や、得物のルーンレイピアを用いた魔法剣。
戦法は先制攻撃や高速詠唱による速攻。
敵に対して大声で挑発する事でおびき寄せることも。
後方支援はグレネードランチャーを使用。
スナイパーによる狙撃、爆撃・焼却による殲滅で援護する。
連携・アドリブなどは大歓迎。
「我が剣風に宿る水よ、風よ、土よ、雷よ、闇よ。――今ここに
発現せよ!」
ビリー・ライジング(輝く黄金・f05930)の双眸が煌めくと同時にユーベルコード『
絆の剣風』が解き放たれる。それらは本来のものである深紅の瞳のビリーとは異なる瞳の色を持つ分身体を生み出し、
氷凝鳥に対しての数の有利を一瞬して生み出すのだ。
持ちうる技能を駆使して、あらゆる方向から縦横無尽に
ビリーたちはオブリビオンを追い詰めていく。その苛烈な猛威を前に敵手を凌ぐだけで精一杯。力の根源たる凝結体にはところどころに罅が走っている。
必殺の氷柱雨も、最早ただビリーの攻撃を逸らすための防具としてしか機能していない。正確に数の優位で攻め立てる戦法が仇となっている。冒険者には通用したが、ビリーの前ではただ予想しやすい軌道でしかない。振るえば避けられるだけの氷柱雨を放っても、致命的な隙を晒すことになるだけで、その刹那に死角から現れたビリーが致命を刻みつけるのだった。
成功
🔵🔵🔴
ミツミ・タカナギ(サポート)
スペースノイドのフォースナイト×鎧装騎兵、20歳の女です。
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、独り言は「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
金色のフォースの刃を展開する、機械剣『凛金の剣』をミツミ・タカナギ(スペースノイドのフォースナイト・f32228)は敵手へと奔らせて次々と真紅の血潮が花弁を咲かせる。
「――はぁっ!」
周囲一帯へと広がる疾風、横一文字の
ユーベルコード。それは戦場を上下に二分し、無慈悲なフォースを込めた刃は煌めく殺戮兵器と化してオブリビオンたちを蹂躙していく。僅かでも反応が遅れた者は例外なく、頭部を胴から切り離されて血の噴水へと変わり、果てる。
その射程は、後方から氷柱雨で援護しているオブリビオンにさえ到達するほど速く長い。ユーベルコードによって距離という概念を無視して奔る超絶の剣技が、間断なく襲い掛かるという悪夢の具現がここに或る。
血が飛び、肉が削げ、骨ごと命を断ち切らんと交差する斬閃の嵐。煌めき輝くユーベルコードの光を載せながら、必滅を求める刃が驚異的な速度と威力でオブリビオンの身体を破壊していく。
成功
🔵🔵🔴
ミカエル・アレクセイ(サポート)
●戦神は戦の中で生きる者
●殺す者で生かす者ではない
●生かして救うことは不得手
●殺して救う事に躊躇いはなく、それこそ自分の仕事
等の思考回路
相手の勢いを使って投げ飛ばす
ユーベルコードで相手の技を反射する
等、自滅を誘う戦い方をする
自分が傷つくことは厭わず痛みは感じるがそのせいで行動が鈍るなどはない。
戦場で何千年と生きてきた為痛みとの付き合い方は心得ている。
女性は誉めるもの。
賛辞はストレートに口にするし、貶すことはあり得ない。
容姿を褒められることを苦手とする相手の場合は行動や性格に褒めるところを見つけて口にしたりする。
冷静沈着、臨機応変
人心掌握、指揮、等が得意
無能力者故か神族であることは普段忘れている
ユーベルコードの域にまで昇華した、積み上げた知識と経験から齎されるミカエル・アレクセイ(山猿・f21199)の勘。それはラプラスの悪魔と呼ぶにふさわしい、未来予知じみた先読みを発揮してオブリビオンの攻撃を次々と予測し、回避していく。
「狙いが正確過ぎてな、簡単に
視えるんだよ」
氷凝鳥もまたユーベルコードによって戦の天秤を自らの側へと傾けようとするも。しかしまたもや、一手早くミカエルはその危険を回避する。並外れた予知能力、経験則から導かれた戦闘者の思考回路が、再びユーベルコードの発生に先駆けて既に自らの行くべき道を彼の中に示していた。
そしてミカエルの動きの軌跡は一直線、放った刃はドラゴンランスの牙突。驚異的な踏み込みによる加速を果たし、豪胆にも真っ向から敵手の血肉を貫通させる。
それは無骨で、余分がなく、ゆえに何より効率的な一撃だった。呆れるほど練り上げて基本を極めた攻撃は鋭く速く雄雄しく熱く、そのままミカエルの本質を体現していると言えるだろう。
成功
🔵🔵🔴
数宮・多喜(サポート)
『アタシの力が入用かい?』
一人称:アタシ
三人称:通常は「○○さん」、素が出ると「○○(呼び捨て)」
基本は宇宙カブによる機動力を生かして行動します。
誰を同乗させても構いません。
なお、屋内などのカブが同行できない場所では機動力が落ちます。
探索ではテレパスを活用して周囲を探ります。
情報収集および戦闘ではたとえ敵が相手だとしても、
『コミュ力』を活用してコンタクトを取ろうとします。
そうして相手の行動原理を理解してから、
はじめて次の行動に入ります。
行動指針は、「事件を解決する」です。
戦闘では『グラップル』による接近戦も行いますが、
基本的には電撃の『マヒ攻撃』や『衝撃波』による
『援護射撃』を行います。
「3……2……1……ゼロ!」
氷凝鳥のユーベルコードで間欠泉のように鋭利な結晶体を巻き上げる猛威に怯まず、一直線に数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)は駆ける。この好機にすべてを決めると猛りながら、サイキックエナジーを放射状に撒き散らして必滅必死の一矢となった。煌めき輝く閃光、加速をつけたが猟兵大気を断ち切って、今ついにオブリビオンを射程におさめる。
「――
ここからだ!」
次瞬、解き放たれる
暁を拓く脚。槌のような後ろ回し蹴りと、続く【サイキックエナジーの多重衝撃がオブリビオンの身体をボールのように吹き飛ばす。白目を剥いて棒のように崩れる敵手へとさらに、まだだと放つ追撃。的確に決まった三連撃。右肩、左肘、鳩尾に吸い込まれた閃拳と烈蹴のコンビネーションは、歴戦ゆえに完璧だった。深く踏み込んでオブリビオンを貫いた一撃が、銃弾を撃ちこんだ硝子のように、圧倒的な崩壊が決定打として轟いた。
成功
🔵🔵🔴
伊藤・毅(サポート)
『エネミータリホー、ドラゴン01、エンゲージ』
普段の口調は「真面目(自分、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、戦闘中は「無口(自分、呼び捨て、言い捨て)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、基本的に生身では戦闘を行いません。
空中戦をメインに戦い、航空爆撃や戦術偵察で地上の味方を助けます
依頼の達成を最優先とし、戦闘機パイロットとしての行動規範を根底に行動します
そのほか、キャラクターを壊しすぎない範囲でお願いします
「エネミータリホー、ドラゴン01、エンゲージ」
伊藤・毅(Nemo・f06702)はユーベルコード『
撃墜王』によって
普及型ステルス戦闘爆撃機の操縦技術をまさしく異能と呼べる域にまで引き上げている。鋭く、鋭く、鋭く――ミサイルはまた正確に
氷凝鳥飛来する。
「ドラゴン1、バーナーオン、MAXパワー」
それでいてオブリビオン殺気を読ませない、これほど凄まじい数の砲撃を矢継ぎ早で放出されているのにだ。どの場所にいても関係なく、標的を殺し尽くせるよう計算された殺戮技巧。
明確に察知などしていないまま、しかしどこに逃げようと仕留められるよう追い込まれていく、神業にオブリビオンたちは戦慄が止まらない。死の詰将棋は完璧で、すべてが冒険者たちとは違い過ぎる。
絶叫すら浄滅せんと、全方位から雪崩れこむレーダーホーミングミサイルの嵐。音を超え、空間を超え、ミサイルが火を放つ。
成功
🔵🔵🔴
納花・ピンチン(サポート)
ブギーモンスターの勇者×殺人鬼
布を被ってから8年が経ちましたわ
普段はお嬢様口調で、時々関西弁がちょこっと
……って、勉強中なんですわ!
あくまでお仕置きをしに来ているから
あまり殺伐とした戦い方はしませんわ
武器も直前で刃を返して叩いたり
その光景はギャグになることが多いですわ
商人街出身、お話しや交渉なんかも好きです
小さなスイーツや飴ちゃんを渡して一緒に食べると
色々話してくれるんですわ
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し
多少の怪我は厭わず積極的に行動します
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
また例え依頼の成功の為でも
公序良俗に反する行動はしません
あとはおまかせ
ほないっちょ、よろしくおねがいします
「冒険者たちを助ける為にも、悪いオブリビオンにはお仕置きしますわ!」
納花・ピンチン(ブギーモンスターの勇者・f31878)と
氷凝鳥の戦いの天秤が砕け散る刹那、互いに放った大振りの一撃。
勇気に応じて輝きを増す選ばれし者にしか抜けない聖なる剣と非情に素早い突進からの爪が空中で激突し、衝撃波が空気を震わせる。
大きく体勢を崩した両者だが、復帰が速いのはやはり猟兵の納花。両脚で地面に罅を刻みながら衝撃を吸収し、一瞬早くオブリビオンへと突進を仕掛ける。
最大出力で駆動しようとした猟兵の両脚へと、オブリビオンもまた崩れた姿勢のままに鋭利な結晶体を放つ。
刹那の攻防の末に鋭利な結晶体樹の陰から納花は敵手の背後に回り、死角を縫って奇襲を加えた。
無論、オブリビオンとて攻撃をしながらも警戒を失念していたわけではない。むしろ、あれほど正面から派手に打ち合っていた納花の姿に、最大限の警戒を払っていた。
納花はその警戒心と結晶体樹の驟雨すら上回り、一瞬にして取り返しの付かない距離まで接近を果たして、致命を刻むのだった。
成功
🔵🔵🔴
夜鳥・藍(サポート)
生まれも育ちもサクラミラージュ。誰かの願いで転生した元影朧。そのため影朧には同情しがち。
それなりの良家の出で言葉遣いは丁寧。だが両親とは違う種族で生まれたのを悩み高等部(高校短大相当)卒業を機に家を出ている。現在は帝都で占い師。
もふもふ大好き。
実家ではいろいろ我慢してたのもあって、飼えなくとも一人暮らし&猟兵となったことで爆発しがち。
猟兵になっていろいろ経験し悩みを乗り越えた。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭いません。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動は絶対にしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「死は
終わりでなく――』
瞬間、夜鳥・藍(宙の瞳・f32891)は光の翼をもつ真なる姿へと変身する。ユーベルコードによって顕現した姿はまさしく、
春乙女。低く身を沈め疾走する銀色の髪は雪豹を思わせ、氷凝鳥《オブリビオン》の繰り出した鋭利な結晶体という樹林の中を縦横無尽に駆け抜けていく。
同時に攻め手と牙を突き立てるように繰り出されるほのかに青白い月光を放つ鋒両刃造の打刀の刃には、そのすべてに必殺の精度と威力が乗せられて、襲来する礫を片端から叩き落とし。
鎧袖一触、刀で切り、鞘で打ち据えながら更に加速する。そこからさらに二撃、三撃。火花を散らす猟兵とオブリビオン。敵手のユーベルコードと激突を繰り返して渡り合う夜鳥の動きに淀みはなく、流麗きで真っ向から蒼い鳥と切り結ぶ。
そのまま一気呵成に氷柱雨さえも捻じ伏せて、一方的に光を乗せた一撃でオブリビオンを切り伏せるのだった。
成功
🔵🔵🔴
スピネル・クローバルド(サポート)
『お姉ちゃんに任せておいてね♪』
妖狐のクレリック×アーチャーの女の子です。
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、兄弟姉妹には「優しい(私、~君、ね、よ、なの、なの?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
性格は温厚で人に対して友好的な態度をとります。
滅多に怒る事はなく、穏やかです。
怖そうな敵にも、勇気を持って果敢に挑む一面もあります。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「この力を以て、天地の嵐を征しましょう」
破城弓モードの連続斉射は想定通りその効力を発揮する。常に
氷凝鳥へと攻撃を加え続けることで回避のためにユーベルコードを使用せざるを得ない状況を作りだし、その上でスピネル・クローバルド(家族想いな女の子・f07667)自身が最大火力の矢として獲物を無限に追い詰めていく。
要は嫌がらせみたいなものだが、古来より争いとはそういうものだろう。徹底して気分のいい行動をさせないことは、単純ながら勝負事の鉄則だ。基本にして奥義、故にいまスピネルはオブリビオンに対して一方的な戦闘を演じることに成功している。
「――ここです」
敵の意識を徹底して読み、その裏にある隙を衝く。または隙が無くとも、手管を尽くして無理矢理にでも発生させる。そして――つい見にせたオブリビオンの綻びへと、狩人の一矢はこの戦闘最大の精度と速度でもって、激しい螺旋を描きながら飛来して敵手の核を見事に打ち抜いた。
成功
🔵🔵🔴
月詠・莉愛
アドリブ・他猟兵との連携歓迎
●心情
ジェイドクラブの輝きに誘われてオブリビオンもやって来たのでしょうか?
こんな所で怪我人を出す訳にはいきません、返り討ちにしてあげますよ。
●行動
月下天舞(UC)を使用して戦いますね。
冒険者さん達には、その場から退避しつつ身を守る様に指示し
冒険者さんが狙われる様なら【かばう】で守りますね。
また、氷凝鳥に対しては私のUCの飛翔能力に加え【空中戦】で対応し
威力増強された『月光の聖銃』を用いて【スナイパー】で狙いを定め
一体ずつ各個撃破していきます。
凝結体は、出来れば綺麗な状態で回収しておきたいですね。
後で好事家の方々に売却出来るようにしますね。
「な、なんだ。ありゃ……見た事がない巨大な鳥がやってきたぞ」
「お、落ち着きなさい。折角捕まえたジェイドクラブがどこかに言っちゃう」
「オブリビオンたちもジェイドクラブの輝きに誘われてやってきてしましましたか……」
四肢は硬直し、肌は粟立ち、瞼は限界まで見開かれ、慌てふためく駆け出しの冒険者たちとは違い、月詠・莉愛(銀の月を謳う・f16320)は冷静に
氷凝鳥がやってきた理由に考えを巡らせ、分析をしてく。
見たところ
運良くやってきたオブリビオンは数体のみ。同時に
運悪くその1体が氷のような魔力を帯びる凝結体は一目でわかる程に巨大なもので、とても純度の高い煌めきで宝石のような輝きを放っていた。
「二人に怪我をさせる訳にはいきません、返り討ちにしてあげますよ。お二人は安全な場所に」
「本気か!? アイツは見るからにやばそうな雰囲気をしてるのに一人でって」
「そうよ、私たちもちょっとかもしれないけれど、貴方の力になりたいわ」
駆け出しの冒険者の二人は微力ながらでも力になりたいと、強大なオブリビオンを前に恐怖に縺れるせいで舌足らずになってしまったが、何とか伝えていくも――。
「ありがとうございます、それでは……」
にこやかに説明していた月詠の顔に初めて影が差す。それでも優しく言葉を選んで彼らに頼む役割を紡ぐ。
「この皆で捕まえたジェイドクラブを安全な場所に運んでください」
「はえ? いや、そんなんじゃなくて。アイツの注意を引くとかするぜ!?」
「っ……分かったわ、必ずジェイドクラブを運んで見せる。――行くわよ、馬鹿!!」
言い淀んだ行間を察した少女はジェイドクラブを抱えた少年の腕を引いて、オブリビオンに踵を返すように駆け出す。
「あだだ、いきなり、なんだよ。俺たちだって――」
「はっきり言わないとわからないの? 私たちは足手まといなの、悔しいと少しでも思うなら頼まれたことをちゃんとして」
依然として納得が出来ないと声をあげる少年に、冒険者の少女ははっきりと月詠が口にしなかった事実を突き立てる。
「……ッ、分かったよ。酒場に届けて調理してもらうから……絶対無事に来てくれよな」
「ええ! 約束です
《・・・・》。先に食べないで下さいね、楽しみにしていますから」
お願いを聞き入れてくれた2人を月詠は見送り、視線をオブリビオンたちの方へと向ける――。
刹那、
ジェイドクラブをが逃げていく様子に慌ててオブリビオンは空高く飛び鋭利な結晶体を彼らに放つ。
「させませんっ! 月よ、私に彼らを護る力を。月下天舞っ!」
重なる数多の輝く月の光の魔力。きっと何かしてくるはずと、一切隙なく身構えていた月光の聖銃が、オブリビオンの氷柱雨を撃ち落とす。ユーベルコードによって清楚で純粋な歌姫に変身した月詠は本来なら出力差で圧し負けるはずの猛威を前に、オブリビオンの氷柱雨を嘘のように相殺させた。
そしてその間隙、攻撃と攻撃の合間を狙って月詠が駆けた。放つ月の魔力が眼窩の敵手を滅ぼす暴風雨となりオブリビオンへ襲来する。煌めく月光のような二連、流れるように続けて三連。
魔力を放つたびに素早い飛翔能力と空中戦の経験を駆使し、敵手へと着実に負傷を与えていく。一切の無駄を削ぎ落とした動きは冴えわたる一方で、まさにオブリビオンを成敗する女神の如く。
月詠が動くたびに閃光があらゆるものを貫通しオブリビオンのどれも例外なく、その輝きに削られるのみだった。物語のような美しさは、華々しく、幻想的で、目が潰れそうなほど眩しく強く、格好いいものだったからこそ―――。
「ああ、畜生。とんでもなく格好いいな、あの猟兵さん」
「ええ……、いつか一緒に戦えるくらい必ず強くなりましょうね」
だから、それが――それ、が。
ジェイドクラブを抱えてオブリビオンから逃げている、二人の駆け出しの冒険者たちの目に何処までも鮮明に焼き付いた。
「そして、これが最後ですっ」
巨大な氷のような魔力を帯びる凝結体を持つオブリビオンへと奔る月光の魔力。それは、まさしく光の波濤。戦場を二分しかねない輝きの一閃は、冗談のようなエネルギーを伴い炸裂した。大空を引き裂きながら、直線的な軌跡を描いていく。
「……よかった、ふふ。凝結体は無事のようです」
程なくして打ち倒した氷凝鳥から凝結体を回収する月詠。そのどれもが綺麗に輝き目立った罅も無くサファイヤのような煌めきを赫かせる。
「愛好家の方に譲っても良いですし、お土産にしたり加工をしても良いかもしれませんね」
夢が広がってしまいます、と全ての素材を回収し終えた月詠は約束を果たすべく二つの待つ酒場へと向かうのだった。
大成功
🔵🔵🔵
土御門・泰花(サポート)
※アドリブ・連携・苦戦描写・UC詠唱変更・その他歓迎
「あらあら……。ふふ、ご安心を。お手伝い致します」
一人称:私
口調:基本的に敬語。柔和な印象を与える口ぶり。
表情:基本的に柔和な笑みを湛え、義憤もその下に隠す。
性格:普段はおっとりだが「陰陽師の家系の当主」という自覚があり、凛々しくみせる時も。
先ずは【早業】で私や仲間へ【オーラ防御/結界術】展開、守りを。
【早業/軽業/地形の利用】で移動。
敵の攻撃は防御結界で弾き、物理攻撃は薙刀で【武器受け】、薙刀or式神の黒揚羽で【咄嗟の一撃/カウンター/2回攻撃】。
UCは戦況と効果次第で適切なものを使用。
可能なら【早業】で敵のUC発動前に発動。
後はお任せ。
土御門・泰花(風待月に芽吹いた菫は夜長月に咲く・f10833)へと飛来するのは、
氷凝鳥の氷属性の鋭利な結晶体。夥しい数の致死の杭が回避不可能な質量の槍衾となって眼窩に奔る。
「その技、|そっくり
(・・・・)――」
あわや、全身が蜂の巣になるかと思ったその刹那、解き放たれた
ユーベルコード。無数の鋭利な結晶体が土御門の広げた霊符へと吸い込まれて一瞬にして消え去ってしまう。
「――|お返し致します
(・・・・・・・)!」
先ほどのオブリビオンの猛威を封じ込めた霊符が裂けると同時、生まれる無数の猛威。氷杭が驟雨となりてオブリビオンへと降り注ぐ。放たれた死の棘は全方位に万遍なく襲来し、贔屓も区別もすることなくオブリビオンを鏖殺せんと迸る。
「随分と強い技でしたね、ですが。因果応報というものです」
相手の技を受け止めて跳ね返すと、言葉にすれば簡単だが。その実、あらゆるに場面において技量が生かされていない箇所など見当たらない。
余すことなく、すべてが絶技。故にあらゆる不条理をねじ伏せる絶技となって、オブリビオンを打ち倒すのだった。
成功
🔵🔵🔴
ローズ・ベルシュタイン(サポート)
『さぁ、楽しませて下さいますわよね。』
人間のマジックナイト×電脳魔術士、女の子です。
普段の口調は「高飛車なお嬢様(私、呼び捨て、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)」、宿敵には「薔薇の棘(私、あなた、呼び捨て、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
性格は高飛車なお嬢様風の偉そうな感じです
花が好きで、特に薔薇が大好き
武器は、主にルーンソードや精霊銃で戦う。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「高みの見物とは余裕ですわね。ですが、そこも間合いの内ですわよ」
ユーベルコードの発現と同時に掃射されたのは破壊の五月雨。巨大薔薇の精霊の魔法力がローズ・ベルシュタイン(夕焼けの薔薇騎士・f04715)の狙った
氷凝鳥目がけて次から次へと、止め処なく雪崩れ込む。
それは間合いと宣された通り、紛れもない得意距離からの一斉攻撃だったのだろう。まるで途切れない滝の如く、怒涛となって放たれる魔力の弾丸の驟雨。比類なき規模と激しさで次々とオブリビオンへと奔る。
轟音、爆音、眼前で死が入り乱れる。それは夜空で輝く花火のように美しく、悪魔の晩餐みたいに騒々しくただ苛烈に。放たれた必殺の波濤を前に、こうなってしまえばもはや無力化をされるのを待つばかり。
圧倒的な魔力の暴威を前に、もはや為す術など存在しない。遥か上空に見えていたはずのオブリビオンは凄まじい速度で地上へと堕ちていった。
成功
🔵🔵🔴
アレクサンドラ・ヒュンディン(サポート)
人狼の力持ち×ミュータントヒーローです
普段の口調は「私、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?」、気にいったら「私、あなた、~さん、ね、よ、なの、なの?」
性格は内気で人と目を合わせるのが苦手ですが、人嫌いなわけではなく事件解決には積極的です
戦闘スタイルは力任せで、ダメージはライフで受けるタイプです
日常や冒険の場合、食べ物があるとやる気が増します
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「
ばらばらになれ……!」
ユーベルコード《裁剞貫髪(サイキカンパツ)》を乗せた髪の一本一本を固く鋭くし、自在に動く斬撃の冴えが織りなすは、暴風のような五月雨切りだ。異能のコーティングを纏う風刃は魅入られてしまうほど美しく、それでいて驚異の疾風怒濤で迫る敵手を滅ぼしていく。
速度と威力もさることながら、恐るべきは切り口の美しさだろう。斬撃を追うようにオブリビオンの鮮血にあたる体液を撒き散らせ、凄まじい殲滅速度を実現していた。そこにアレクサンドラ・ヒュンディン(狗孤鈍狼・f25572)の隔絶した技量が融合しているのだから、魔獣の如き
氷凝鳥ごときに超えられる道理は欠片もない。
今の彼女は、眼窩のオブリビオンを死の淵に誘う狩人。己の敵は鏖殺するのみ。その一念で颶風の剣舞を演じる。
刹那、首を斬り飛ばす斬撃が横一文字に放たれた。致死の反撃を受け、躱し、いなし、そして絶好のタイミングで反撃を叩き込む。猛威の前でも一歩も引かない。魔法のように猛攻をオブリビオンへと刻み込んだ。
成功
🔵🔵🔴
ソリン・クザ(サポート)
ダンピールの探索者×戦場傭兵、表の顔はルーマニアの警察官な25歳の男です。
普段の口調は「礼儀正しい(私、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)」、覚醒時は「尊大(我、貴様、~である、だ、~であろう、~であるか?)」です。
UCはあまり使わず、基本的に自力での解決を優先します。
基本的には、警察官としての職業倫理のもと動きます
直接戦闘よりも謎を解いたり、だれかを守ったり、対象を確保したりという方向で動きます
「ここは私が引き付ける、君たちは安全な場所に向かうのだ」
ソリン・クザ(デイウォーカー・f15556)は
氷凝鳥を引き付け、 軽量で速射性が高く命中精度もよいオーストリア製のポリマーフレーム拳銃を駆使し、駆け出しの冒険者たちが安全な場所へと避難するための時間を稼いでいく。
このような不測の自体であってもソリンは警察官としての倫理観のもとで守るべき人たちの安全を最優先に考え行動する。
普通であれば自分の命を最優先にするような戦場であっても、ソリンの決意は鈍らないし翳らない。要は慣れたのだ。不意の喪失や犠牲を強いる判断を繰り返すことで、経験値を積んだ結果、ちゃんと対処できるようになったのだ。
オブリビオンの怒りを、理性と経験に培われた冷徹が包み込んでいる。その魂を燃やす原動力と、機械的なまでの戦闘技術。その両者が高次元で融合しうる奇跡――眼前の男こそ、一級の猟兵と呼ぶに過言はないだろう。
成功
🔵🔵🔴
ミルケン・ピーチ(サポート)
『ミルケンピーチ、参上!』
常識的だけどやられ属性の17歳の桃姫、無邪気で元気な6歳のぺしぇ、体育会系褐色ギャルのアカリの三人のボディの内依頼に合わせた誰かで出撃
口調は
『桃姫:私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?』
『ぺしぇ:自分の名前、くん、ちゃん、だよ』
『アカリ:あたし、相手の名前+ちゃん、~っす、~っすよ、~っすね、~っすか?』
マスクのミルケンはほぼ喋りません
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
公序良俗に反する行動はそういう依頼でない限りしません
後はお任せ、よろしくお願いします!
刹那、煌めくミルケン・ピーチ(魔法少女ミルケンピーチ・f15261)の剣閃――
ユーベルコード黄金のオーラを乗せた斬撃が空を断つ。
氷凝鳥の全身に戦慄が走り、反射的に敵手はその鋭爪を構えるが――既に遅い。上空からユーベルコードを伴って振るわれる光輝の刃。
凄まじい勢いのままにエスパーダ・メロコトンの斬撃と波動が、オブリビオンを瞬く間に蹂躙した。舞い散る血飛沫。寸断される肉片。オブリビオンは自慢の氷属性の鋭利な結晶体で一矢報いる暇もないまま斬滅され、容易く瞬時に混乱状態へと陥っていく。
そう、想いは通じて奇跡となる。そして奇跡は輝きを生む。確かな意思の煌めきを放ちながら無謬の強化を授ける。
ならばこそ、ミルケンのスーパー・ジャスティスは
まさしく必殺であり、眼窩の
氷凝鳥を打ち倒すのに十分過ぎる程の猛威を生みだして敵手を圧倒していくのだった。
成功
🔵🔵🔴
藍原・蒼夜(サポート)
人間の學徒兵×力持ち、20歳の女です。
普段の口調は「おっとり系(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
偉い人には「敬語(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
のんびり、おっとりした性格で、多少天然ボケな面もあります。
武器は主に退魔刀を使用して戦います。
好きな物は、可愛いぬいぐるみ、綺麗な花、静かな場所。
趣味は小説等の読書。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「空を戦乙女の如き、剣の舞を受けてみなさい!」
大空を切り裂き輝く藍原・蒼夜(蒼き宝刀・f23131)の剣閃。蒼い刃を振りかざした次の刹那、走る斬撃。高所への跳躍と同時、神速の踏み込みが狙い違わず放たれた。
構えたと思った時にはもう遅く、
氷凝鳥に刃が食い込み地へ沈む。あれほど冒険者たち猛威を振るっていたオブリビオンが一体、容易く身体を両断されて血潮と肉片を撒き散らしていた。
「まだこれからよ!」
ユーベルコードの猛威は止まらない、鋭い呼気の次瞬、耳をつんざく金属音が響き渡った。その太刀筋はまさに神速、視認を許さない速度で魔法のように放たれる。刹那の煌めき、空を断つ。
当たり前に、語るまでもなく、神速の剣閃がオブリビオンの身体を斜め十字に断ち切って、両手に握った刀身が長いその刀が煌めいたかと思った瞬間、オブリビオンの首があった座標に敵手の血液に該当するソレがの噴水が溢れていた。
成功
🔵🔵🔴
雪代・桜花(サポート)
桜の精の仙人×パーラーメイド、17歳の女です。
普段の口調は女性的(私、~様、です、ます、でしょう、ですか?)
サクラミラージュの山奥で生じた桜の精で、普段は『帝都桜學府』に通いながら色んなアルバイトをしている猟兵です。
UCによる技能強化で他参加者の文字通りのサポート役(戦闘支援の他、一般人相手の情報収集や敵地の偵察、給仕など)が理想です。
UCの『オールワークス!』で状況や目的に応じた手持ちの防具に着替え、その初期技能を上昇させ【情報収集】や【破魔】などでサポートします。あるいは軽機関銃と素の【援護射撃】や【制圧射撃】で戦闘をサポート。
その他、桜の精として影朧の転生やUCによる回復も可能。
ユーベルコード《オール・ワークス!》により、その防具を桜の巫女服へと着替えた雪代・桜花(桜仙・f23148)。
その異能によってユーベルコードの域にまで向上した破魔の力を帯びた幻朧桜の花びらを、オブリビオンの進行方向を予測しての飽和攻撃。
それは
予想通り一撃も当たらないが、強烈な閃光が眩く輝き
氷凝鳥の意識を惹く。
「今です、冒険者たちのみなさん!」
「へへ、ありがてぇ! ここまで隙を見せてくれたら俺たちだって!」
「行くわよ、猟兵さんが作ってくれたこの瞬間を無駄にしないで!」
幻朧桜の花びらの
光撃の狙いは最初から攪乱にある。視覚をほんの一瞬潰し、強引に好きを生み出すことすること、そこへ本命のベテランの冒険者たちが繰り出した魔法の矢が殺到していく。
雪代自身は支援に徹しながらも、見事に現地の冒険者たちとの連携を果たしてオブリビオンの打倒を成功させたのだった。
成功
🔵🔵🔴
メル・メドレイサ(サポート)
時計ウサギのマジックナイト×パーラーメイド、15歳の女です。
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、演技時は「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
戦闘スタイルは多種の属性を扱う魔法使い
武器に魔法をかけ戦うこともできます
依頼にちなんだ品を給仕することを好み、味方には有効なもの、敵には嫌がらせ用のものを渡します
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「そーれ! 魔技、メルセイバー!」
怒涛の勢いで襲来するメル・メドレイサ(蕩けるウサメイド・f25476)の体躯の末端から伸びる1メートル程の魔力の刃の多重衝撃連奏。両手のみならず、全身そのすべての先端から伸びるその致死の猛威がメルの指示に従い、完全な殺人工程でオブリビオンを滅びの渦へと飲みこむ。
ユーベルコードを解き放ったメルにとってただのオブリビオン1匹を嵌め殺すなど、もはや造作もないことだった。悠長に間延びした声で必殺の技を告げたのは油断ではなく既に勝利を得ているから。
既に猟兵の双眸には詰将棋の必殺手順が今や無数に描かれている。よって無論、脱出不可能――逆転不可能。炸裂する火花、交差する殺撃、弾け飛ぶ血肉、乱れ舞う死の気配。
一鎧袖一触とはこのことか、奔る斬閃に応じ、桜のように散華するオブリビオンの血潮の花弁。強襲して来たメルセイバーの切れ味を前に、
氷凝鳥は生きた角材の如く全身解体されつつあった。
成功
🔵🔵🔴
ミルディア・ディスティン(サポート)
「サポート?請われれば頑張るのにゃ!」
UDCでメカニックして生計を立ててるのにゃ。
『俺が傭兵で出撃して少し足しにしてるがな?』
※自己催眠でお人好しで好戦的な男性人格に切り替わりますがデータは変わりません。
ユーベルコードはシナリオで必要としたものをどれでも使用します。
痛いことに対する忌避感はかなり低く、また痛みに性的興奮を覚えるタイプなので、命に関わらなければ積極的に行動します。
公序良俗は理解しており、他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。むしろ積極的に助ける方です。
記載の無い箇所はお任せします。よろしくおねがいします。
「さぁって、どうやら
俺の出番のようだな」
氷凝鳥を前にしてミルディア・ディスティン(UDCの不可思議メカニック・f04581)は自分にかけた自己催眠によってお人好しで好戦的な男性人格に切り替えて、敵手の繰り出す氷の槍衾を潜り抜けながら接近していく。
「っ~~! この程度、効かないぜ」
致命に至らない箇所は
あえて受ける事で強引にオブリビオンへの彼我を縮めていく。無論代償に、衝撃が骨を砕き、内臓を揺さぶっていく。脳が震盪し、一撃食らうたびに視界が霞む。それでも構わないと不敵な笑みを浮かべてミルディアは奔り、ついにオブリビオンを間合いにとらえる。
「―――プログラムド・ジェノサイド」
刹那、予め脳にプログラムしていた連続攻撃が解き放たれる。それは言わずもがな、それは肉体への負荷を無視した短時間での連続使用だ。内臓を痛めてもおかしくないほどの反動であり、だが、しかし――プログラムによって定められた動きを強引にミルディアは完遂し、眼窩のオブリビオンを見事に打倒したのだった。
成功
🔵🔵🔴
コーデリア・リンネル(サポート)
アリス適合者の国民的スタア×アームドヒーローの女の子です。
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、機嫌が悪いと「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
内気な性格のため、三点リーダーや読点多めの口調になります。
ですが人と話すのが嫌いでは無いため、
様々な登場人物とのアドリブ会話も歓迎です。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「もうあなたは逃げられませんよ」
そう口にするコーデリア・リンネル(月光の騎士・f22496)は大空に手をかざした。同時、フォトンサイクロンから放たれた閃光が渦を巻き、鋭い穂先の鎖形状へと凝固する。襲来するのは、コーデリアのユーベルコードを介して放たれる雷の鎖。
互いを繋ぐ事で敵手の移動を大きく制限したままに、光線の連続は一変の容赦もなくオブリビオンの急所を狙っていく。続く連射にオブリビオンは反応と同時に回避するが、しかし数が過多と行動の制限によって全てを躱すことは赦されない。
喉笛、眼球、鳩尾――あらゆる箇所に殺到する致死の閃光。迅雷の速度で避るそれをすべて躱すには限度がある。さらには形状が変化し、飛来する最中に鎖状に軌道を急激に変えてオブリビオンを貫かんと殺到し、さらに敵手を追い詰める。
穿ち撃ち砕かんとする連撃が怒涛となって攻め立てる。呼吸を読むも何もなく、隙を強引に踏み躙られたオブリビオンはそのまま蜂の巣にされ、動きを止めるのだった。
成功
🔵🔵🔴
エドゥアルト・ルーデル(サポート)
『ヒャッハー!頭ねじ切ってオモチャにしてやるでござる!!』
口調:拙者、名字+氏、~でござる、~ですぞ
属性:混沌・悪
弱きを困惑させ強きを嫌がらせの果に弄り倒す正義なんてどこ吹く風なゴーイング・マイ・ヒャッハー系
シリアスな空気だと破壊するか自分が爆発する
可愛い女の子を見れば興奮する変態
エンジョイ&エキサイティングをモットーに好きなように生きて好きなように死ぬギャグキャラ
オタクらしく戦闘中でも状況に有ったセリフやパロ技を適当にぶっ込みながら戦う様はイカレポンチすぎて敵味方問わず困惑と驚愕させることに定評がある
公言しないが空軍のパイロット
エドゥアルト・ルーデル(
黒ヒゲ・f10354)は横殴りの雨の如き、夥しい数の弾丸が
氷凝鳥の眼前に迫った瞬間、にやりと口角を上げて不敵な笑みを浮かべる。
「大体
この辺でござる」
刹那、
ユーベルコードが発現し放たれた幾重もの銃弾が直角に
折れる。
その移動の軌跡はまるで稲妻だ。ジグザグに折れながら大空を駆ける弾丸は今や、強引にオブリビオンの知覚限界を振り切りつつあった。
さらにその弾道の合間を縫うように湾曲した軌道で追撃の銃弾を飛ばす。互いを追い抜き、交錯しつつ、絡み合うようにして襲い掛かる銃弾一群の。虚実入り乱れたその弾道は見切ろうと注視するほどに、逆に幻惑されて回避を見誤る。
そのままオブリビオンの体躯へと十、二十、三十、四十、五十に百と、まだまだと。間断なく射出される弾丸の嵐、一瞬でオブリビオンは中身を噴き出す針鼠へと変貌していく。
成功
🔵🔵🔴
シフィル・エルドラド(サポート)
『皆に元気を分け与えにやって来たよ!』
ハイカラさんの勇者×国民的スタアの女の子。
普段の口調:明るい(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)
嬉しい時の口調:ハイテンション(あたし、あなた、~さん、ね、わ、~よ、~の?)
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
元気一杯で天真爛漫な性格をしていて、ポジティブな思考の持ち主。
困っている人や危機に陥っている人は放ってはおけず
積極的に助ける主義です。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「私には貴方の動きが手に取る様に分かっているよ!」
シフィル・エルドラド(ハイカラさんの勇者・f32945)は
氷凝鳥が繰り出す非常に素早い突進からの爪を絡めていなし、手首の返しでそのまま鋭く二の腕を斬り裂いた。
受けるオブリビオンの側からすればまるで聖剣エデンがすり抜けたように錯覚しただろう。初めて見る透しの技法に目を白黒させるオブリビオンに対し、笑みを浮かべながらも更なる連撃へと繋ぐ。それだけで面白いほどたじろぐオブリビオンは野生らしく何処までも愚直では、仕掛けたこちらが気の毒になるほど凡庸で稚拙だった。
「どうやら強敵と戦う事は初めてみたいだね、きっとそれがキミの敗因だよ」
次瞬、抉じ開けられたオブリビオンの胴体を煌めく刃が駆け抜けた。飄々と流れるように走る刃、無駄のない天衣無縫の勇者の剣がまるで吸い込まれたかのように、オブリビオンの血肉を美しいほど見事に分割していくのだった。
成功
🔵🔵🔴
アス・ブリューゲルト(サポート)
「手が足りないなら、力を貸すぞ……」
いつもクールに、事件に参加する流れになります。
戦いや判定では、POWメインで、状況に応じてSPD等クリアしやすい能力を使用します。
「隙を見せるとは……そこだ!」
UCも状況によって、使いやすいものを使います。
主に銃撃UCやヴァリアブル~をメインに使います。剣術は相手が幽霊っぽい相手に使います。
相手が巨大な敵またはキャバリアの場合は、こちらもキャバリアに騎乗して戦います。
戦いにも慣れてきて、同じ猟兵には親しみを覚え始めました。
息を合わせて攻撃したり、庇うようなこともします。
特に女性は家族の事もあり、守ろうとする意欲が高いです。
※アドリブ・絡み大歓迎、18禁NG。
「――このまま……突っ込む!!」
アス・ブリューゲルト(蒼銀の騎士・f13168)は
アクアブループラチナⅡからサイキックエナジーを煌かせながら
氷凝鳥へと一直線に奔る。
同時に敵手へと放たれたサイキックエナジーの光輝。オブリビオンはその眼は光彩に眩み、明らかに標的の姿を見失っていた。隙を見逃さず圧縮させたサイキックエナジーを解放し背後へと噴出させる。
サイキックの翼を後方にたなびかせながら圧倒的な速度で飛翔、そして加速。向かうは当然、前方直進――!
オブリビオンとの隔たり百メートルを一気に詰めた。サイキックエナジーを表面に走らせながら進む光輝は、まさに水平の落雷。電撃のように敵陣へと貫通し、中枢たる群れを率いるオブリビオンを直接叩く。
恨みはないが、しかしすまない。オブリビオンであれば容赦はしないとその体躯へと、容赦なくブルーライト・インパクトを叩きこんだ。
成功
🔵🔵🔴
水心子・真峰(サポート)
水心子真峰、推参
さて、真剣勝負といこうか
太刀のヤドリガミだ
本体は佩いているが抜刀することはない
戦うときは錬成カミヤドリの一振りか
脇差静柄(抜かない/鞘が超硬質)や茶室刀を使うぞ
正面きっての勝負が好みだが、試合ではないからな
乱舞させた複製刀で撹乱、目や足を斬り付け隙ができたところを死角から貫く、束にしたものを周囲で高速回転させ近付いてきた者から殴りつける
相手の頭上や後ろに密かに回り込ませた複製刀で奇襲、残像やフェイントで目眩まし背後から斬る、なんて手を使う
まあ最後は大体直接斬るがな
それと外来語が苦手だ
氏名や猟兵用語以外は大体平仮名表記になってしまうらしい
なうでやんぐな最近の文化も勉強中だ
「剣刃一閃、いざ――参るッ!」
水心子・真峰(ヤドリガミの剣豪・f05970)の剣戟一刀――雷鳴のごとき一閃が
氷凝鳥の翼を穿ち抜いた。動きの軌跡は一直線、放った刃は鋼の牙突。驚異的な踏み込みによる加速を果たし、豪胆にも真っ向から敵手の血肉を貫通させる。
それは無骨で、余分がなく、ゆえに何より効率的な一撃だった。呆れるほど練り上げて基本を極めた攻撃は鋭く速く雄雄しく熱く、そのまま猟兵の本質を体現していると言えるだろう。
「クエッ!?」
ぽかんと、思わず漏れた間抜けな声を最期にオブリビオンの首が飛んだ。返す刀で隣の敵手も輪切りし、踊るように鋭利な結晶体を蹴り弾いて蒼い魔獣は脳天を刃が貫いていく。
つまり先ほどの芸当がまぐれでも奇跡でもなく、水心子ならば幾度も再現可能な技能だと理解が及び絶句する。気づいたオブリビオンから順番に、動揺の波が伝播した。一挙に趨勢が猟兵たちの側へと傾いていくのだった。
成功
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四十物・寧々(サポート)
※サポートプレイング
多少の怪我や失敗は厭わず積極的に行動し、他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
その上で現在の状況に対応できる人格で行動します。
シナリオ進行に必要な言動など青丸稼ぎに役立てて下さい。
使用ユーベルコードの指定はありません。
「成功」の結果で書けそうなものを一つステータス画面からお選び下さい。フラグメント次第で不使用も可です。
アイテムもご自由にお使い下さい。
服装系は提案の一例として装備せず公開設定としております。
あとはお任せ致します。
宜しくお願い致します。
――瞬間、四十物・寧々(あいもの・ねね・f28377)が創出したのは2色の10面体サイコロだった。
「さぁ、運命のダイスロールってやつですよ」
ユーベルコードによって生み出された2つのサイコロは四十物を
氷凝鳥へと超高速で奔らせ殺陣を刻み、尚も激しく加速中。恐るべき攻撃能力を保持したまま、空中を縦横無尽に旋回して獲物を目指し飛翔する。時には軌道も直線から曲線へと無秩序に変化した。
既に戦闘を開始してから交わしたダイスの衝突は二百を突破し、三百の大台を突破して今や四百に至らんと息もつかせぬ猛威をオブリビオンへと叩きつける。
「おおっと、ついにファンブルが揃いましたね。残念、爆発です。ドーン!」
ほんの数秒遅れで、凄まじい轟音と衝撃がオブリビオンを襲う。どれほどの出力を搭載していたのか、大空を染める大輪の炎が花開く。大気を激しく揺さぶりながら視界を覆う大爆発が発生した。
成功
🔵🔵🔴
陽殿蘇・燐(サポート)
バーチャルキャラクターの寵姫×国民的スタア?いいえ、これでも(元)ラスボスな悪女NPCよ。
基本は高性能スマホを利用して、配信しつつの行動になるわね。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用するし、多少の怪我は厭わず積極的に行動するの。これでもバーチャルキャラクターだもの。
悪女たるもの、その行為は健全な世界あってこそなのよ。だから他の猟兵に迷惑をかける行為はないわ。
また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしない。配信垢BANされちゃう。
あとはおまかせ。よきに計らいなさい(思い出した悪女ムーブ)
※
キマフュ出身なので、トンチキでも適応していきます。
言わずもがな、戦況は限りなく陽殿蘇・燐(元悪女NPC・f33567)の優先だった。
氷凝鳥は雲霞の如く押し寄せる炎蝶術から生み出された火球の数々、敵手が氷柱雨を駆使してようやく瀬戸際で防いでいる。
それでも対処が間に合わず、蟻や蜂の巣を刺激したかのように溢れ出す炎蝶の群れが、オブリビオンを包囲して徹底的に追い詰めていく。
「さぁ、焼き尽くしなさい」
陽殿蘇の言の葉と同時に猛威の機動性と命中率が絶大に跳ね上がる。そして飛び交う炎を纏ったクロアゲハは、全てが
女王の意思下に統制された軍勢と化す。陽殿蘇のしなやかな指先がオブリビオンを指した。同時に、明らかな指向性と秩序を帯びた編隊飛行が進軍を始める。
数えきれない量の猛威となって、炎の蝶は羽根を揺らして飛翔する。たおやかな円舞を描く陽殿蘇の細腕。その采配に呼応して、炎の軍隊蝶たちもまた一糸乱れぬ陣形で総攻撃を掛け、オブリビオンは炭となって消え去った。
成功
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七星・桜華(サポート)
『天魔御剣流免許皆伝、だからこそ更なる高みへと。』
『一か八かの勝負?そんな事しなくても私達の勝ちだね!!』
『勝った後は派手に騒ぐんだ!誰一人として倒れないようにね!!』
敵の数が多い場合は敵の強さで一体づつ倒すか複数を纏めて狙うかを第六感や野生の勘と言われる直感で即決する、また見切りの速さも早い。
闘う姿は舞っているかの動きで敵を魅了する、上空の敵が相手でも空中戦もできる。
攻守において残像を使い殺気や覇気が残像にまで残る程の濃密加減。
頑丈な敵が相手でも鎧等を無視した内部破壊系攻撃を当たり前のように使いこなす。
長期戦になっても敵の消耗と自身の回復に生命力を吸収して凌ぐ。
戦闘では先の先、後の先問わず。
爆発したように弾けた猛攻、豪速の破壊風を防げたのは
氷凝鳥をして偶然に近かった。赫奕と光る両眼の残像を残し、音速の壁を引き裂きながら七星・桜華(深紅の天魔流免許皆伝・f00653が颶風と化して疾駆する。
刃の舞が恐るべき速度で敵手命を腑分け、奔る斬撃の乱れ打ちがオブリビオンが繰り出した鋭利な結晶体を何度も何度も弾けさせた。
それは、実現するのは実に
ありきたりな強化だ。
特殊な異能を用いた一時的な背力増強という、猟兵が今まで何百回と試してきた力の獲得法に過ぎない。
あちらが強く大きいなら、こちらも強く大きくなればいいだろうと。極めて単純なやり方で七星は戦闘能力を向上させた。
「数多の天に住む者よ、数多の魔に潜む者よ、我が身に宿りて我が力とならん!」
単純な強化はやはり戦いの趨勢に大きな影響を及ぼす。
多少の代償が合ったところで、それを越えるリターンがあれば結果被害は少なくなる。
ユーベルコードによって強化され尽くした、七星の刃はオブリビオンを真っ二つに切り裂いた。
成功
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シフォン・メルヴェイユ(サポート)
『楽しい世界が待っていたらいいなぁ。』
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
怒った時は「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
のんびりとして、無邪気な性格をしています。
基本的に常に笑顔で人に接して、
敵以外なら誰に対しても友好的な性格です。
因みにトランプを使った手品が得意で、必要に応じて皆を楽しませます。
あとはお任せします。宜しくお願いします。
「きゃあっ!?」
ジェイドクラブ、堅牢な甲羅はそれ自体も宝石のように綺麗に赫いた巨大なヒスイを思わせる蟹を抱えた、駆け出しの女性冒険者へと
氷凝鳥の鋭利な結晶体が奔る。
あわや、その死の礫によって冒険者の未来が潰えるかと思ったその刹那――。
「よかった! 間に合ったみたい、もう安心して。私が助けるよ」
シフォン・メルヴェイユ(夢見る少女・f19704)は
ユーベルコードで垣間見た悲劇を時詠みのトライデントを振るって消し去った。
「私がコイツを斃すから安全な場所に隠れていて」
「……は、はい!」
頭をぶんぶんと振って、ジェイドクラブを抱えながら逃げていく冒険者を庇うように、シフォンはオブリビオンとの間に割って入る。
「あれはあの子の蟹だよ、横取りはさせないんだから」
まるで吸い込まれるように奔った一閃。未来予知じみた小気味の良さで、猛威の斬撃が雪崩れ込む。爪の攻撃は上段から振り下ろし、今度はこちらからの兜割りで牽制。防御した隙を逆に振り上げた反動をもって襲撃。 迎撃完了すべて予測通り。
見事に風水術や占星術の知識で導いた勝利の青写真をなぞるように、オブリビオンは順当にシフォンによって打ち倒された。
「え? お礼に私にもジェイドクラブをくれるの」
「……これくらいしか私に出来るお礼はないですから」
窮地を救った駆け出しの冒険者は、偶然にも手に入れていたヒスイの煌めきを持つ巨大な蟹をシフォンへと笑顔で差し出すも――。
「うーーん。じゃあ一緒に食べましょう、私一人じゃこんなに食べきれないもの」
「ふふ、そうですね。『檸檬の酒樽亭』のレモンバターで作ったソースがとっても美味しいと評判なんです」
それはとっても楽しみ、とシフォンは満面の笑みを浮かべて駆け出しの女性と一緒に街へと食べられる宝石を抱えて向かっていった。
かくして猟兵たちの活躍によってジェイドクラブを狙うオブリビオンたちは撃退された。
大いなる危機は回避され、近くの『ツィトローネ』の街には良質なジェイドクラブや煌めく凝結体が流通して大いに盛り上がるのだった。
成功
🔵🔵🔴