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はんどめいど

#UDCアース


  おや、UDCアースのインターネットが何か仰せだ。匿名掲示板でもSNSでも、特にSNSの方がそれっぽいだろうか。
『手軽に作れるハンドメイド! 秋葉原のメイドカフェABCであなたも手芸体験、してみませんか?』
 一つの投稿に載せられた宣伝映像。メイドカフェが運営する公式アカウント、次に行われるイベントの宣伝情報を緩やかに流していたもんだ――内容は手芸。いわゆるハンクラだろうか、ハンドメイドと呼べばいいのか、メイドだけに。主導は勿論このメイド。
『夏の季節に関連した海モチーフのネックレス、太陽のようにきらきらしたLEDアクセサリー、その他色々、このメイドカフェで作れちゃう特別営業です!』
 人々に期待を創るその声、その振る舞い、黒基調のメイドドレスに白基調黒リボンのカチューシャが可愛らしい子。その名をサキ。
『今しか出来ない特別なハンドメイド――サキと一緒に、創ってみませんか?』
 そのカフェのメイドたち総出で、サキが中心になって頑張って可愛らしく宣伝する様は、愛おしさすら覚えるようだ。
『ずうっと、待っているよ?』
 この一言と、その側にいるメイドたちの目が完全にイっちゃってなければこの宣伝は正常に成功していただろうに。

「UDCアースでABCというメイドカフェがハンドメイド体験の宣伝を出しているみたいですが――」
 グリモアベース、宙より響く東・よるはの言。
「簡潔に言いますね――あれを放っておいた場合不特定多数の人間が連鎖的に死亡します。しかも規模が強過ぎました」
 未来を視た結果を包み隠さず言ってみせるが彼女の使命。狂気の悲劇すらも世界を渡り歩く彼女にとっては救える未来。
「問題のサキという名前の女の子が齎す愛嬌ははっきり言って異常です。その可愛さだけで人間を死と同等の狂気に陥れることが可能で、SNS等インターネットに載ってしまえば彼女のそれを人々が目にし、そして極めて多くの数を堕落させます――日本中のみならず、ね」
 そして狂気に陥ったままメイドカフェに集って命ごと帰れなくなる…というわけだ。どうしてそこまでのことが叶うのだろう――答えはその世界特有の危険存在にある。
「閲覧しただけで著しく人を狂気に堕とす――それがUDC。その世界のオブリビオンにして、彼女の正体です」
 やはり猟兵でしか止められないようだ。その為にまず情報がこれ以上広がるのを防がなくてはならない。
「まず拡散を止めることを第一の目標にしましょう。JR秋葉原駅前までわたくしがテレポートで運び込めます、ですからそこで現地のメイドカフェに向かうUDC職員のユキナリさんに『偶然』出会い、カフェの中に入って儀式を実行してください」
 この降臨の儀式が無ければサキを止めることは叶わない。だがそんな儀式どうやって行えばいいのだろう――ここでよるはが両手を前に、ハートを組んで凄まじいカワイイワードを宣いやがる。
「キーワードを覚えてくださいね――もえ、もえ、きゅん♪」
 これが儀式の鍵。正気かな? 地獄の沙汰も狂気次第。あくまでよるはは真面目です。
「コードで打ち込んでも構いません、術式を解読して唱えたりしても構いません、なんなら今したように正規の手順を踏んでも構いません。どのように行くかは猟兵くんたちに任せました」
 狂気に呑まれないようにだけ、気を付けてくださいね、と注意を置いたならば、左手で紫のミニグリモアキューブを転がして。
「冒涜の世まで幾千里、旅は道連れさあどうぞ――」
 …待て、ハンクラはどうするんだよるはさん。
「の前に。カフェに現地入りした直後にいきなり押し通ろうとしても拡散の影響で恐らく儀式が正常に進行しない可能性があります。そういう時は…」
 左手を握ったまま、くるり。
「ハンドメイドそのものを楽しんで、サキちゃんの気を惹いた方が良いかも知れませんね」


川内主将
 お世話になっております、川内主将です! UDCアースもしっかり執筆していきましょうね、というわけで狂気に狂気をぶつけましょう。
 全3章構成で、ハンドメイドのイベントを楽しみ、その勢いで電脳怪異降臨儀式を遂行の後、現世に引きずられた小悪魔メイド・サキを葬ることが目的となります。
 勢いだけで執筆する傾向がこのシナリオでは強めになるかと思います。第2章はもえもえきゅんさえ忘れなければ大丈夫なので、ノリノリになってあげてください。
 皆様の狂気じみたプレイングをお待ちしています!
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第1章 日常 『ハンドメイド体験』

POW   :    自分の好きなものを詰め込む!

SPD   :    バランス重視!

WIZ   :    ないより直感!

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 ユキナリという男がどのような身なりをしているかは次の通り。
「例のあの子、可愛いことには可愛いんだけどなあ…」
 茶色の髪に、何かしらのアニメのキャラクターたる女の子のデザインをプリントしたシャツを着、ジーンズを履いているという清潔な出立ちのおじさんだったものだ。齢は30程。
 JR秋葉原駅の改札を出、屋外に出てきたこの男。すっかり現地に染まっている模様。
「あれをどうやって止めるか、僕一人じゃきついね…」
 さあ、そこで猟兵の出番というわけだ。
ムゲン・ワールド
 サキちゃん、美しいメイドだ。殺し合いになるのは残念だが。可愛い子との殺し合いはリリスとの戦いで慣れてるからな。
 ここがUDCアースの秋葉原か。初めて訪れたが、一見した様子はシルバーレインと変わらないな。

 そして、彼がユキナリ氏だな。
 まずは自然な感じで接触出来るよう、適当な可愛いメイドのアニメキャラのTシャツを買って身に纏おう。装備品はイグニッションカードに収納しておく。
「あの、すみません、メイドカフェABCってこっちで良いんでしょうか?」
 と偶然を装って接触。
 一緒にABCに入店して、まずはハンドメイドを楽しもう。
 莉出瑠(相棒の使役ゴースト・f36382)のためにネックレスでも作るかな。



 無限大の世界を覗いてみよう、やって参りました秋葉原。
「ここがUDCアースの秋葉原か。初めて訪れたが、一見した様子はシルバーレインと変わらないな」
 現代地球がベースである為に青春の銀の雨降る世との違いを大きく見出せないが、ムゲン・ワールドの好奇心を擽るには十分よ。
 しかして、ああ、それにしてもと続けることには。
「サキちゃん、美しいメイドだ。殺し合いになるのは残念だが」
 可愛いものが好き、女性が好き、2つ組み上げられた要素のレベルはどこまで磨き上げられていただろう。美しいものこそが彼のおめがねにかなうといいものだ、それも彼がリリスとの戦いにて打ち立てた経験があると相当難しいだろうが…猟兵とオブリビオンは決して相容れぬ、美しかろうとそれが運命。
 そして運命が次なる運命を引き寄せたらしい。彼がユキナリ氏だな、齢30のおじさんをこんな秋葉原の人混みの中見つけ出しそう確信を持てたならば流れるように事を運べ。
「あの、すみません、メイドカフェABCってこっちで良いんでしょうか?」
「ん? ああ、ここから右に曲がって数分程歩けばつくよ…」
 それを可能にするのがムゲンの身に纏うTシャツ、可能性の一つ。何かしらのアニメに登場する黒髪メイドさんのデザインをあしらったそれ一つが整合性を保つだろうよ。装備品は起動の奥底にしまっておくがいい、然るべき時にイグニッション出来るように。
「おじさんと一緒に行ってみようか、そこに」
「はい、是非。よろしくお願いします」
 礼儀正しくしておけば数分後にはご覧の通り、ABCなる白い外観の透明感と信頼感溢れるカフェにご到着。
「「「おかえりなさいませ、御主人様!」」」
 受けるがいいお決まりの洗礼をば、未だ過去の骸の姿がそこにないというのにメイドたちの目が全てを物語っている。狂気に奪われたる魂の目。冒涜も冒涜の光景だが今は正常にハンドメイドを楽しむがいい。それでも優しさを失っていない彼女らに手解きを受けつつ…見れば他に誘われている一般人の方々もいるようだ、大人気カフェ。
「こういうの、好きなんですね」
 どっちが、とはあえて聞かないでおくのが配慮の証。
「ああ好きだよ。楽しいし、何より…なんだか、心がほんわかするんだ」
 職員ユキナリもこの通り、和やかに。ならば勢いで一つ決めてみよう、彼を本当に御主人様としている白髪の使役ゴーストに何が似合うか、一つ一つ、材料(フラグメント)を繋ぎ合わせて完成(メイド)した結果がこの手の中。
「莉出瑠には…これが似合うだろうか」
 銀のラインと黒のラインをあしらったチェーンに吊り下がる、白くて可愛いお化けのデフォルメマーク。つまりはネックレス。
 ムゲンによって手繰り寄せられしは無限大の可能性。これさえもがそうと知るがいい、ほっと出来栄えに安心する18歳という名の27歳。
 見ろ、ユキナリもそのハンドメイドに感心しておられる。
「いいネックレスを作ったね」

大成功 🔵​🔵​🔵​

ユキシロ・クロエ
さて‥‥。今回の討伐対象はメイドか‥綺麗な花には棘があるとは言うが正しくそれだな、流石にこの格好だと目立ちすぎるな‥‥
自分も現地調達で服を買おうせっかく秋葉原での任務だ魔法少女のコスプレでもしてみるか(見た目はクール系)それで写真撮影コーナーみたくやってユキナリ氏の気を引けないかやってみる。
しばらく写真撮影を行ったら休憩と称して目的のメイドカフェへ案内してもらおう。
ハンドメイド?任せろ‥‥シロは、手先が器用だからな。
平坂・火乃華(さすらいの銀狼・f35951)にでもお土産として作るか‥だがこまったなアイツ何が好きとかわからないからな、ユキナリ氏にどうすれば良いか相談しつつ直感で作るか‥‥。



 一度時間を巻き戻すことを許してくれ。彼女にも彼女なりの誘い方があった。
「さて‥‥。今回の討伐対象はメイドか‥」
 頭を悩ませ白狼が征く、ユキシロ・クロエとは無口とも呼ぶべきキマイラの名、合体の計画にその身を囚われ殺戮ロボットの如き無感情を経て猟兵という今がある。悩むとすればただ一つ、
「流石にこの格好だと目立ちすぎるな‥‥」
 ご覧のように黒いローブでさながら正しく遂行者、馴染むにはもう少し工夫かが要る…否、極論違和感などありはしないのだから自由であるにせよ、
「せっかく秋葉原での任務だ。魔法少女のコスプレでもしてみるか」
 現地の雰囲気により染まる方がよりらしいと言うべきか、合流の前に服飾店を見つけ出せ、特にコスプレ関連であればなお良し、外に躍り出てみればお前は殺戮兵器でなく聡明な雰囲気の魔法少女、クールという言葉で飾るが如く黒基調のセーラー服を纏いて女子中学生風にきめていけ。
 そのまま時間でも巻き戻すか? 答えはNO。
「…ん? あれは、この近くで他にイベントなんてやってたかな…」
 写真撮影会の開幕だ。誰も彼もが白狼のコスプレに目を惹かれ、パシャパシャと走るシャッターの音。ユキナリも気付けばすっかりカメラマンのよう。
「……少し、疲れたな」
 ポーズなども色々取ってたんですねユキシロよ、休憩が必要ならば場所を選んでもらうがいい。
「カフェでちょっと休もうか? あそこではハンドメイドのイベントをやっているらしいんだ、君もよければ一緒にどうかな」
「ハンドメイド?任せろ‥‥シロは、手先が器用だからな」
 ほら来た、予定通り。そのまま賑やかさを背にGO TO ABC。またまたお出迎えですおかえりなさいませの声、一瞬に混じった狂気の片鱗さえも聴き逃すな、そして何を作るか考えてもみろ。
「だがこまったな。アイツ何が好きとかわからないからな、」
 さすらいの銀狼が脳裏を駆け抜けている、どう飾ってみたものか悩みが深いのだよ、
「そうだな…例えば、こういうのはどうだろう? ちょうどここに、狼のデザインを象った銀のシンボルがあるんだ。これを使って、ネックレスを作ってみる、とか」
「その手があったか。なら、後は直感で作ってみるか‥‥」
 狼には狼を。それが教えであるならば、後は楽しさのままに。シロが手繰るは白のチェイン、白と銀を繋げて、狼のごとき色合いをよりシンプルに、しかし綺麗に仕上げたもんだ。なるほどこのイベントでは色とりどりのネックレスが多めに出来そうだ、その中でもこれは素晴らしい傑作。
「出来た。いいお土産になりそうだ」
 完成せよ、シルバーウルフネックレス。お土産の準備は出来ましたか。
 ユキナリも満足げな表情よ、存外このハンドメイド、狂気の中に平穏が溢れているじゃないか。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 冒険 『電脳怪異降臨儀式』

POW   :    特殊な舞踊や寝ずの番を行う。

SPD   :    小道具の調達や奇怪なコードの打ち込みを行う。

WIZ   :    召喚術式の解読や魔術儀式の詠唱を行う。

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 かくも大盛況だとは。
「いやあ、楽しかったね。僕も作ってみたんだ、赤と黄色のミサンガを。自分で作ったものを誰かに贈ったり、自分で着けて楽しんでみたり…いい時間だよ」
 おじさんもご覧の通り満喫していらっしゃる。少しばかりの正常さが狂気のレールの上とはいえ、もう少し続いてもよかったんじゃないかと。
「さて…そろそろ本題に入ろうか。君たちなら十分にこれを解けるかも知れない」
 このABC、無料の無線LANの類は十分サービスの範疇内。それを救いとしてユキナリが起動せしはPC、その液晶内に映し出すは先の公式アカウントの投稿画面。
 そこに例のメイドがいらっしゃった……最早動画は動画の体を為しちゃいない、再生しても先とは全く違う動作でサキが可愛くこちらに話しかけてくる有り様。
「楽しんでくれたんですね、どうもありがとう! サキも嬉しくて、いっぱいお礼をしたくなっちゃいます!」
 お礼とはまさか死のプレゼントではないか? そうも考えれば尚更急がねばなるまい。
「僕が実行するのは電脳怪異降臨儀式。この画面に映っている子をこの現世に連れてこなくちゃいけない、そのためにコードが必要なんだ」
 キーワードは既に聞いているな。
「もしかしてサキを止めたいんですかぁ? それなら、サキたちメイドさんがいつも心を込めて料理を完成させる時に言っているあの言葉じゃないと!」
 ではどうぞぶちかませと。
ユキシロ・クロエ
楽しい時間は、早く終わってしまう物だな‥‥。さてここからは真面目に行きたい所だが、依頼主はカワイイワードを言ってたな‥‥。その‥‥魔術儀式をやれば一発で完了かな‥‥
少し息を整えて、やるか‥「魔法少女がご奉仕しますよ♡もえ、もえ、きゅん♪」これで良いのか‥‥、自分で言うのも何だがとても恥ずかしいな‥。
これで何も無かったらは無しだぞ‥‥まぁユキナリ氏や一部の人には喜んで貰えそうだがな‥‥


ローズ・ベルシュタイン(サポート)
『さぁ、楽しませて下さいますわよね。』
 人間のマジックナイト×電脳魔術士、女の子です。
 普段の口調は「高飛車なお嬢様(私、呼び捨て、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)」、宿敵には「薔薇の棘(私、あなた、呼び捨て、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

性格は高飛車なお嬢様風の偉そうな感じです
花が好きで、特に薔薇が大好き
武器は、主にルーンソードや精霊銃で戦う。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


パルピ・ペルポル(サポート)
名乗るときにはフルネーム。

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用する。
基本は隠密行動。
空中に雨紡ぎの風糸を張り巡らせて攻守両方に利用し、敵の行動を阻害したところに穢れを知らぬ薔薇の蕾を併用して行動を封じる、もしくはそのまま糸で切り裂くのが主な攻撃方法。
もしくは徳用折り紙で作成した折り鶴を筆頭に折り紙動物たちをけしかけてのかく乱兼攻撃を行う。

他の猟兵に迷惑をかける行為はしないが依頼の成功のために必要と判断すれば犯罪行為も辞さない。
好奇心旺盛ではあるが、行動は慎重。
お宝大好き。宝石などは勿論素材になりそうな物も出来る限り確保しエプロンのポケットに格納する。

アドリブはご自由に。


シフォン・メルヴェイユ(サポート)
『楽しい世界が待っていたらいいなぁ。』
 普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
 怒った時は「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

のんびりとして、無邪気な性格をしています。
基本的に常に笑顔で人に接して、
敵以外なら誰に対しても友好的な性格です。
因みにトランプを使った手品が得意で、必要に応じて皆を楽しませます。
 あとはお任せします。宜しくお願いします。



 ああ、もうすぐで狂気と出会わなくてはならない。ここより先はフルスピード。
「楽しい時間は、早く終わってしまう物だな‥‥」
 死をお運びするのはもう少しだけ待ってくれ、まずは正しくきゃるんと秋葉原の奥底のセオリーを見出さなくてはならないのだから。思い出してもみろ、かのグリモア猟兵もお決まりのワードを仰せだ。
「その‥‥魔術儀式をやれば一発で完了かな‥‥」
 ええそれで完了なんです、ユキナリ氏もこくんと頷く様子。しかして足りねえ、たった独りで挑むには息が整わねえ。少し息を整える間に。
「ここは秋葉原ですのね、イベントには少し遅れてしまいましたが…今着きましたわ」
 夕焼けが遅れてやって来る。ローズ・ベルシュタイン、薔薇の騎士がいざ推参、ハンドメイドのイベントを楽しむには少し時間が足りないが、今は目の前に務めがあり、その高飛車さ加減が勢いにちょうどよく拍車をかけるというものだ。
「今はこの騒ぎ…って言えばいいのかな? とにかく悪いことを止めなきゃね。わたしの名前はパルピ・ペルポル、猟兵よ」
 ほら、シーフもやってきた。見た目詐欺と本人は言うけれど、おせっかい焼きだし、もふりすとだし、綺麗なものと美味しいものは好きだし、なんならキーワードを聞いていてちょっと楽しそうかもって考えちゃった具合なもんだから、育ちの悪さはその場の雰囲気に溶かしてしまえばそれで良し。
「確か、あの言葉を言えばよかったのよね? 楽しい世界が待っていたらいいなと思っているけれど、実際ハンドメイドのイベントは、色々なものを創れて楽しい、っていうじゃない」
 夢見て待ち望みしはシフォン・メルヴェイユ、不自由なんぞに縛られぬ姫君ここに在り。その柔和な表情でPCの画面を覗いており、因みに実はトランプを使う手品が得意でもあり、しかしてサキを止める為にはまず儀式に集中する必要があり。
 4人揃いまして画面上のめいどとご挨拶。
「今しかできないハンドメイド! サキと一緒に楽しんで、サキの為にずっと笑ってくれたら、それでいいと思いませんか?」
 画面上ではしゃいでやがるんだサキが、ぴょんぴょん跳ねてはくるりと回ったり、
「世界中の人がここで、サキに見惚れちゃって昇天しちゃったら、サキはすっごくすごーく嬉しいんです…」
 曇りなんぞ存在しないピュアな笑顔を見せたり。だが狂気を隠せていませんよ、ああ忙しい。
「それはダメだ‥‥お前はターゲット。だから必ず排除する」
 元実験体が今この状況でそれを言えば完全にクールな魔法少女です、変わらず銃器が似合いそうだ。
「…よし、そろそろ実行に移そうか。じゃあ準備は出来たね?」
 4人して頷けば、PCに何かしらキーが打たれる音。
「さぁ、現世に出てくれた後も楽しませて下さいますわよね」
 もう成功する前提で話してやがるぞこの人。流石薔薇騎士、オレンジの髪がふわっと揺れて自信満々にその言葉を唱える準備が出来る。器用らしく魔術を唱えるノリで右手を前に、指を自由に。
「あっちもこっちも忙しいわねぇ。でも、こういう時こそ、しっかり決めなくちゃね」
 その手癖の悪さが可愛く活きるのか、こちらも左手を腰に、右手は頬の横あたりに、親指と人差し指の交差でハートを作ってみせて。
「私たち猟兵が、その狂気から人々を護るわ」
 くるりと回って、聖なる糸で編まれた服がふわり、ふんわりした感じで、はあとを込めて。
 それでシロが何してたかって、真面目に胸の前で両手を構えハートを作っていたんですね。まさにオーソドックス。気づきまして曰く、
「これで何も無かったらは無しだぞ‥‥」
 羞恥を以て儀式を周知せよ。言うてる場合か。紅く染まったほっぺたは置き去りに、やってみせろよそのカワイイモーメント。
「魔法少女がご奉仕しますよ♡」
 何かを創る時は誰かを思えという言葉があったように思うが、
「「「「もえ、もえ、きゅん♪」」」」
 4人でぶちかましてみたならば、光るでしょう未来の行き先PCの画面。揃った言葉がそいつを引き摺り出すように思う、
 瞬間、ポンっとサキがおいでませだ。
「あいたた……」
 これにはユキナリ氏もガッツポーズ。
「いやあ、ここまで可愛い瞬間が見れるなんて思わなかったよ。いいものだね、メイドさんって」
 さてはやはりメイドカフェの概念が好きだなこの職員。うまくいった暁に頷き合って一安心する猟兵たちをよそに、
「これで良いのか‥‥、自分で言うのも何だがとても恥ずかしいな‥」
 しゃがんでは顔をいよいよ両手で隠し始める白狼の今日この頃。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『小悪魔メイド・サキ』

POW   :    サキのお願い、聞いてくれる?
【相手の心を擽り、魅了する可愛らしいお願い】を披露した指定の全対象に【この人の為に何でもしてあげたくなる恋慕の】感情を与える。対象の心を強く震わせる程、効果時間は伸びる。
SPD   :    こういうのも好きなんでしょ?
【相手を魅了する、恋慕の感情】を籠めた【ウインクと投げキッス】による一撃で、肉体を傷つけずに対象の【闘争心と抵抗心】のみを攻撃する。
WIZ   :    サキのこと、虐めないでほしいな
【相手をドキドキさせるあざとい仕草】【庇護欲を擽る嘘泣き】【潤んだ瞳による上目遣いでの魅了】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
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 良く注意するがいい、その可愛さこそ凶器にして狂気。
「すごいですね、皆さん。サキがこうもここまで簡単に引っ張り出されちゃうなんて」
 立ち上がり、洋服についた1つの埃を払う所作一つ一つが、
「折角ですから、皆さんにもサキと一緒に、ここのメイドカフェABCで…」
 暴力的な魅力を振り撒く横で、ちょっと思い出してみろ。このメイドカフェABCにそもそもぽっと現れ出したのはお前だったじゃないか。
「…働くには、ちょっと早いかも? だって皆さんまとめて、」
 その笑顔が、ハンドメイドを楽しんだり、先のもえもえきゅんに歓喜していた客もとい御主人様たちがぽやんとしたように止まってるもんだから。
「お礼をしてあげなくちゃ、なんですから」
 さあ、お仕事をどうぞ始めてくれ。誰一人として冒涜させるべからず。
「…やっぱり、可愛いことには可愛いんだけどね。流石に僕の力じゃどうしようもないか」
 そっとユキナリ氏が下がりつつ、後は任せたの姿勢で居る。
ユキシロ・クロエ
さぁここからだな‥‥。シロの大切な人の屋敷にもメイドは居たが見た目だけなら雇っても良い位だな、だが生憎中身が最悪だな‥‥。
そんな悪いメイドは少し教育してやらないとな。ユーベルコード発動‥‥自分の手足を猫の手足に変化だ。
そしてダッシュからの先制攻撃、相手のユーベルコードは呪詛耐性と殺気で迎え撃とう、
オブリビオンと言ってもメイドだからな戦闘能力は余りないただ油断は出来ないがな‥‥。
攻撃方法は猫の素早さを利用した猫パンチだ。
買った衣装を血で汚したくないし何よりシロは、メイドに詳しく無いが相手のご奉仕の腕は中々だと思うからな死なない程度に猫パンチして気絶狙いで行こう、これに懲りたら良いやつになれよ‥‥



 さあここからだなと切り替えていけユキシロ・クロエ、大事なご令嬢のお屋敷を思い出してみるがいい。メイドが何人居た、どんな性格をしていた、所作・技術・礼儀作法は如何だったか。
 ああ、目の前のUDCのビジュアルは本当にレベルの高いものだ。
「だが生憎中身が最悪だな‥‥。」
 見た目だけなら雇ってもいいくらいだなとは元実験体の言。
「そんなこと言わないでくださいよぉ~…サキ、悲しくなっちゃいますっ」
 全然悪びれてないメイドもメイドで性質が悪い。可愛いの暴力という言葉があったのだろうが、可愛いがこれから振るおうとしているのは結果的に結果的な暴力ユーベルコード、対比にもなりやしないのだからどうしようもねえ。
「そんな悪いメイドは少し教育してやらないとな」
 教育という名の遂行こそが死を運ぶ白狼の為せる業。だが愛用のアサシンダガーで抉ろうにも魔法少女の衣装を着ているのでは穢れが不釣り合い過ぎる――じゃあ何をするかって、
「わあ、可愛い手足ですね――きゃっ!?」
 自分の肉体を猫としたんです、一部だけだがそれこそキマイラ、猫の特性宿るきまぐれダッシュと猫パンチをてしっと一発。意外に聞いていらっしゃるぞメイドさんに、そのまま追いかけっことしゃれこむか否か――答えはNO。
「じゃあ、お願いしちゃいましょうね~…サキのこと、雇ってくれますか?」
 これならいけるだろうとどうして思ったんですか、だがそのお願いは人智を超えていらっしゃるから可愛さの暴力なんだ…。
「…そのお願いは聞いてあげられない。言ったはずだ、お前は必ず排除すると」
 そんな可愛いの呪いすら元実験体の殺気にて梨の礫。否、あるいは優しさが籠っていたのかも知れず。
「だが…シロは買った衣装を血で汚したくないし…何よりシロは、メイドに詳しく無いが相手のご奉仕の腕は中々だと思うからな」
 では思う存分効かせてやれねこねこパンチ、逃げ回るのはシロの得意技、肉球があまりにもちょうどよくサキの貌にてしっと、柔らかい肉球の感触がサキの目を回してみせた。
「目が回っちゃいます~…こんなにかわいい猫さんパンチ、はじめてぇ……」
 全然骸の海に還らぬが、少しはいい刺激になっただろうよ。
「これに懲りたら良いやつになれよ‥‥」
 されど、願いくらい込めたっていいじゃないですか。そんな手始めの教育。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アリス・セカンドカラー(サポート)
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい♥

ヴィジランテの説明と初期UCを根拠に技能値100以上の技能はUC並に鍛え上げたと主張。
狂言回しサポート。あると便利な舞台装置デウス・エクス・マーキナー

先制攻撃時間質量操作に、己の裡の世界観を瞬間的に切り替える瞬間思考力魔術的パラダイムシフトをコンセプトとする多重詠唱結界術化術混沌魔術の使い手。既存の技術を実在フィクション問わず借用Sampling混合MIX自作DIYすることで戦闘、諜報、輜重とマルチに動けます。

依頼の成功を大前提に、あわよくば己の欲望を満たそうとするかも?
えっちなのうみそおいしいです♥



 では為したいように為させてもらおう。こんなカフェの中にやってきたその少女はより刺激的。
「メイドちゃんとなかよしになれる予感がするわ!」
 どう仲良しになるっていうんですか、既に時間質量が流れ出しておいでだ。魔瞳があるのみでパラダイムシフトまでかちりと定まる今日、時計の針の音と重なるようにサキの意識がさらに揺れる有り様。あなたさっきまで気絶していませんでしたっけ。
「なにこれ、変な感じがします? サキってさっきまで何して、あれ?」
 ほらてんてこ舞いが過ぎる。可愛いと狂気と混沌が大渋滞、その中心をいつの間にやら支配せし少女の銀髪が揺れるようだった。舌なめずりまでして小悪魔レベルが大いにアップ、絶えず世界観を植え付けていけ。
「あら、分からないの? わたしがあなたのご主人様よ☆」
「ご主人様……」
 これが本日の混沌魔術の具合です、溢れでんばかりの時間質量が結界まで敷いてやがる。
「……って、ダメですそんなの! サキこそちゃんとお願い聞いてもらわないとなんですから! …ね?」
 それでも堪えるんですこの子は。このまま混沌に流されてしまえばそれこそいけないところまでイっちゃいそうで。UDCなのに変な話。だから『ね?』の一言に込めた、あざとくキュートでちょっと寂しそうな貌を覗かせてお願いしてくるのだけど。
「それなら幾らでも聞いてあげる♡」
 ああ、心を擽られながら、とくんと奥底で欲望が鳴っている。叶えてあげたい、というか叶えさす。それがどんなお願いであれ選択権なんぞありやしないんだデウス・エクス・マーキナーが圧し通る
「……!? この衣装は、あれ、〜〜〜っ!?」
 その時不思議なことが起こったというやつだ、アリス・セカンドカラーがサキのご主人様であるという世界観のより良い確立の為にはサキの衣装を着飾ってしまえばいい…アリスの銀髪の如きシルバーカラーのメイド服、なんて形で叶えてあげて。ところでミニスカートの際どさがあまりにもアレだがそれすら舞台装置か。
「え、えっちなのはいけないと思います〜!!」
 尊厳が骸の海に還るようだ、あまりの恥ずかしさに紅潮する頬のままぴゃーっと逃げるメイドちゃん。
「そんなこと言わずに…ほら、ハッピーエンド目指してどこまでもイっちゃいましょ?」
 欲望溢れ出すままに追いかけっこの始まりです。まるで兎を追うかのよう。

成功 🔵​🔵​🔴​

禍沼・黒絵(サポート)
『クロエと遊んでくれる?』
 人間の人形遣い×ビーストマスター、13歳の女の子です。
 普段の口調は「無感情(自分の愛称、アナタ、ね、よ、なの、かしら?)」、独り言は「ちょっと病んでる(自分の愛称、アナタ、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

一人称はクロエ、人からクロエと呼ばれると喜ぶ。
ちょっと暗い感じの無表情なキャラ
武器は装備している物を自由に使って構いません。

 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



 災禍の輩までもが狂気に誘われて。
「クロエとも遊びましょ?」
 黒のゴスロリドレスをふんわりさせて、ぬいぐるみを両手に抱えてご登場。禍沼・黒絵とはぬいぐるみが好きな女の子、だからぬいぐるみと遊ぶのはもっと好き。そんな彼女がサキのとこまでとことこ歩いて。
「ほら、この子も遊びたいって言ってるの」
「わあ、ぬいぐるみさんだ〜! 可愛いですねぇ〜」
 狂気に任せてメイドさんがぬいぐるみのクロームとご挨拶。だが注意せよ、クロームはその黒くもふもふとした外見の内に違和感きょうきをお持ちだ。特に手足は――仕込まれた暗器たる超小型ナイフが突き出るので。
「きゃあ、いったた〜…! あれれ、指がうまく動きません?」
 手をやられてしまってすっかり麻痺の状態に居るメイドさん。ハンドメイドどころではなくなっていることだろうが、それでもクロエが止まらねえ。
「この子は悪くないの。でもクロエは呪われているから、アナタの手が動かなくなるのも仕方ないことなの」
 それが当たり前であるかのように――突き出たナイフに指を滑らせ。つうっと右手の指に走る紅。そのままサキに近づき、その動かぬ手の甲につんっと血を載せるがいい。次に始まるは呪われた不幸の罠、何か動き出した音がするかと思ったら、無限の刃物が呪いに導かれてこんにちは。
「ひゃあ……もう、痛いじゃないですかぁ〜」
 たまらず上目遣いになっていくサキ、目尻に涙まで溜めてしまって。でも存外痛くて嘘泣きがガチ泣きになりかけるなどと――2つ揃いはしたが、
「虐めないでって言っても止めてあげないよ。もう、アナタは逃れられないの」
 1つ忘れた隙に漬け込むように、無表情なそのフェイスが暗い笑顔を灯していって。ひゅっとサキの喉奥で何か鳴りましたよ、だがお構いなしに動き続ける刃物共、下がりし威力にてメイドさんを虐めちゃうのだ。
「いたいっ、いたいよぉ、」
 物憂げなままに、そんなメイドさんとの戯れに。
「まだまだ、遊ぼ?」

成功 🔵​🔵​🔴​

アウル・トールフォレスト(サポート)
(基本好きにお任せします)
「今日はどんなところに行けるのかな?」

楽観的で感情豊か、夢見る乙女な性格の少女
年相応に無邪気であり、根本が人でない故に残酷

神出鬼没に出現し、気まぐれに歩き回り、楽しげに爪を振るう
猟兵の役割は理解し依頼も一応遵守しようとするが、それはそれとして楽しそう、面白そうで物事を判断し、それを優先して行動する

バイオモンスターの特徴として、肉体は植物の性質を持つ

戦闘では怪力の発揮や身体の巨大化、鋭い爪での引き裂き、捕食等の野性味溢れる攻撃スタイル
理力の扱いも得意で、体表で自生する蔓や苔植物を操り、防御や隠密に罠等サポートも行わせる



 夢を見過ぎる。
「あれ、イベントもう終わっちゃったの? それともまだやってる?」
 そんな雰囲気でもないかあ、なんて笑って怪物がお出ましだ――アウル・トールフォレスト。楽観的にして残酷な高き森の怪物。
「あぁ、おかえりなさいませご主人様、」
 あちこち切り傷だらけのメイドさんもお出迎え。出会っちゃならない者同士が出会ってしまっている感が強いが、どちらも怪物である故致し方無し。
「あ、ご主人様になっちゃった。なんだか楽しそう!」
 楽しさ面白さが彼女を突き動かす鍵が故に。
「というわけで、食べていい?」
「なんでですかぁ!?」
 バイオモンスターが通常運転。
 畏れ多き光輝の揺れるまま、その左腕が爪が鳴り軋む光景のなんと異常なことか、その刻印はどんな血肉と魂をかき混ぜているのやら、振るうのみでも凄まじい怪力が空気を少しだけ揺らしたようだ、間一髪で避けるサキだが、そんな余裕すら奪ってしまうのがいいのだ。
「だって怪物だもん。血に飢えて当然でしょ?」
 やっぱり何かが大いに外れてやがる、もう一つおまけに封印も外れる、さすれば左腕もさらに禍々しくなるだろう、巡り巡る鮮血、霊魂さえも全て詰め込んだ刻印左腕が捕食の形を象る始末。これぞブラッド・ガイスト、勢いに任せサキを喰らわんとす。振りかぶる左腕。
「まって、おねがいだから、サキのお話を聞いてほしいんです〜」
 可愛さ全開、胸に左手を当ててお願いに全てを預けてきたメイドだ、全てを見逃さない緑の眼が見開かれて、しかし。
「お話なら、食べた後でね」
 笑顔でそう答えたら、かぶりと思いっきりいただきます。ひゃあ、と息をこぼして悲鳴をあげるメイドさん。その捕食からぎりぎりで逃れるも思いっきり肩をいかれたらしく、それでもまだ十分に動くとかどんな超常存在ですか?
「たのしいねー!」
 道理さえ無くした怪物、見事に満喫してらっしゃるようでなによりです。

成功 🔵​🔵​🔴​

ムゲン・ワールド
 あ、恥ずかしがってる間に他のみんながやってくれてしまった。
「まぁいい、ここからが本番だ、行くぞ、起動イグニッション!」
 武装を展開し、そして!
「さぁ、かわいいメイドのお嬢さん! 私と一緒に踊りませんかシャル・ウィー・ダンス?」
 ユーベルコードで私の仕込み杖のメガリスとしての機能を起動。仕込み杖の刀身を蛇腹剣に変化させ、踊りながら、その刀身をぶつけていく!
 最悪避けられるならそれでもいい! 目的は一緒に踊ることだから!

 相手のユーベルコードのウインクに投げキッス、素晴らしい、美しい!
 闘争心が奪われ、より一緒に踊りたいという意欲が向上する!
 さぁ、踊り続けよう!



「あ、恥ずかしがってる間に他のみんながやってくれてしまった」
 そうですやっちゃってくれたんです。今こそ戦闘へと向かう時だ先の適合者よ。イグニッションカードを右手でさらって。
「まぁいい、ここからが本番だ、行くぞ、起動イグニッション!」
 リミッターを外すがいい、ここに纏いしは黒の衣装、そして仕込みの杖たるメガリスをその手に。能力者が猟兵と相成りし様にてメイドさんにお近づきになって。
「さぁ、かわいいメイドのお嬢さん!」
 その杖を振るう前の一言で振り向かせて。
私と一緒に踊りませんかシャル・ウィー・ダンス?」
「??????????」
 狂気なんぞも置き去りにしていけ。一瞬全てを理解出来ぬメイドさん。メガリス・アクティブが教会時代を蛇腹の剣として映し出したかのようだ、ああ、ギリギリで避けられることすら想定内だとは。いっぱいいっぱいで避けるメイドさんのステップも相まって…
「私の目的は、一緒に踊ることだ! 君もどうかな、その素敵な可愛らしさを見せてくれ!」
 ハンドメイド会場が今やダンス会場。正気と狂気が対比の上に、今楽しいと思える瞬間を創作めいどしていくがいい。全てを気づいた狂気のメイド、その表情は最早……。
「……サキ、分っちゃいました……!」
 楽しさを見出した者のそれに似ている。明るさを取り戻したオブリビオン、ユーベルコードを全開で。もしやあなたノリノリではないか?
「あぁ……! 素晴らしい、美しい!」
 精一杯の愛嬌を受け取ることこそが礼儀だと見出したか、ぱちんと可愛らしいウィンク一つ、かの右手が滑らかに齎す投げキッスの所作、ダンスと相まってムゲンの心を酷くうち、それさえもがただの滅びへの終結などではなく……ただ骸の海に迎えられるまで続くダンスパーティーに繋がる。
 ああ、刮目せよ。これが狂気の果てにして楽しさの行き先。お手まで取って、いつしか踊ることしかしなくなるもんです、狂気たるUDCが消え、解決するまで。
「さぁ、踊り続けよう!」
 その先に、満面の笑みのメイドさんがいる……廻る踊る時間の中。

 後日のことになるが、メイドカフェABCは客足が本当に多くなり、素敵な時間を真に創り出せる場所として人気を博したそうだ。
 めでたく終わりまして、もえもえきゅん。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年08月05日


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#UDCアース


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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はクライド・エントです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト