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流れる星と群れと

#ブルーアルカディア


●群れるは
 涼やかな夜風が、月明かりに照らされる草原を駆けていった。
 それが合図であったかのように翼持つ少女は息を吸い、歌声を紡ぎ始める。透き通った歌声は緩やかに伸びやかに旋律を変え、膝元の幼子をまどろませてゆく。
「リリーおねえちゃんのおうた、とってもおちつく、ね……」
「おやすみ、エディ。いい夢を見るのよ」
「うん、リリーおねえちゃんのおうたは、とってもいいゆめ、みられる、から……」
 ゆっくりと目を閉じたエディの頭を優しく撫で、リリーは再び歌を紡ぎ始めた。エディを起こさぬよう小さな声で、よりいっそう優しい旋律で。
 リリーがふと視線を上げると、空を流れる星ひとつ。続けてたくさんの星が我先にと、あるいは追いかけるように流れてゆく。
 そうして流星群を目で追っていたリリーは、思わず歌を止めた。
 夜空のような色をたたえたリリーの瞳に映り込んだのは、翼を持つ者たちの群れ。
 こんな時間に鳥の群れなんて、とリリーが首を傾げる。と同時に、草原の端に光が立ち上がった。はじめはただ一つの点であった光は徐々に数を増やし、繋がり、リリーたちのいる草原も照らし始めた。
 村が燃えている。星よりも明るい炎の輝きが、リリーの胸に不安と混乱を灯す。
 草原に迫り来る炎は、いまや夜明けのような明るさだ。リリーの膝元で穏やかな寝息を立てていたエディはゆっくりと体を起こし、目をこすった。
「あれ、もうあさになったの……?」
 エディの問いに答えず、ただ彼を抱きしめるリリー。少女のか細い腕が、翼が、小さく震える。
 夜空の流星群を遮るように重なる、翼持つ者たちの群れ。やがて彼らは草原でうずくまる姉弟に気付き、降下し始める。
 リリーの瞳は涙をたたえ、黒い群れを映してはこぼれ落ちた。

●グリモアベースにて
 予知を語り終えた佐伯・キリカ(陽気に元気・f00963)は、ぎゅっと拳をにぎりしめる。
「オブリビオンの狙いは、リリーさんっていうエンジェルの女の子なんだよ! 実はリリーさんには不思議な力があって……歌声を聞きながら眠りにつくと望む夢が見られるんだとか」
 彼女を探して浮島を訪れたオブリビオンは、島にある村をも戦火に巻き込むつもりのようだ。
「——というわけで、猟兵さんたちにお願いしたいのは辺境の浮島でオブリビオンを倒すことなんだよ! 今から向かえば、姉弟はもちろん村を守ることもできるんだよ!」
 倒して欲しいオブリビオンは黒い翼持つ黒騎士の軍勢と羊のような魔獣。猟兵たちが頷くのを確認して、キリカは敵の情報を話し始めた。
「最初に戦う相手は、黒騎士たちなんだよ。集団での突撃、斧槍での一撃のほか、素早く飛翔しての回避行動を取るんだよ」
 軍勢を蹴散らしたなら、次に現れるのは魔獣だとキリカは続ける。
「魔獣は一体、積乱雲のような羊毛から顔を覗かせる羊だよ。広範囲での攻撃を得意としてるんだけど、厄介なのは『眠りを誘う攻撃』。十分に警戒して対応してほしいんだよ!」
 あとは、と口元に手を当てるキリカは、あっ、とこぼして顔を輝かせた。
「星! 流れ星! 流星群! 今回猟兵さんたちに向かってもらう浮島は、流れ星がよく見えるんだよ!」
 浮島の平和を守ったら星流れる夜空をぜひ楽しんできてほしいと、キリカは指先で緩やかな弧を描いた。


雨音瑛
 ブルーアルカディアのシナリオです。

●流れ星
 夜の浮島で流れ星探し。一人で思索にふけりながら、誰かと静かに語らいながら、たくさんの仲間と競争しながら、などご自由にどうぞ。
 リリーとエディに話しかけることもできます。

●補足
 第2章、第3章開始時に何かしら追記する予定です。
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第1章 集団戦 『黒翼騎士』

POW   :    集団突撃戦術
【背中の翼と飛行魔術】によりレベル×100km/hで飛翔し、【一緒に突撃を仕掛ける人数】×【速度】に比例した激突ダメージを与える。
SPD   :    黒翼斧槍
【敵の頭上に飛翔し、ハルバード】による素早い一撃を放つ。また、【追い風を受ける】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ   :    黒翼防御戦術
自身の【部隊の守備担当】になり、【翼に風を受ける】事で回避率が10倍になり、レベル×5km/hの飛翔能力を得る。
👑11
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ニクロム・チタノ
ウフフ望んだ夢を見ることが出来るなんてとてもロマンチックだね?
でもそのロマンをわからないのがオブリビオンなんだね、少しは空気を読んで・・・なんてあり得ないか~
ここは流れ星が沢山流れるみたいだし君達も奈落に堕ちる星に変えてあげるよ
ボクの真上をとってハルバードで貫こうとしているみたいだけどあからさま過ぎるよ
どうしてボクが易々と頭上をとらせたと思う?
君達を奈落に叩き落とすためさ、沈め超重力の海底に
攻撃を回避して超重力でこの辺り一帯をボクの邪術で崩壊させて敵諸とも奈落の底に叩き落とすよ
速度に重力が加算されて今更体制を立て直すなんて不可能だね?
漆黒の流れ星もなかなかに風情があって良いじゃない



 黒翼騎士の大群を前に、ニクロム・チタノ(隷属者・f32208)は笑みを浮かべた。その間にも、黒翼騎士の群れはニクロムまでの距離を詰めてくる。
 姉弟の方を背に立ち、浮島に広がる草原を踏みしめるニクロム。
 ふと思い出したのは、グリモアベースで聞いた少女——リリーのこと。彼女は「望んだ夢を見させる」ことができるという。とてもロマンチックな力だ、とニクロムがと思うと同時に、黒翼騎士はこの地を訪れた猟兵の頭上をとろうと高度を上げた。
 頬に感じる風向きはニクロムにとって向かい風、すなわち黒翼騎士にとっては有利な追い風だ。
「ほんと、ロマンのわからないオブリビオンだね。少しは空気を読んで……」
 言いかけたニクロムはすぐさま気付き、嘆息をひとつこぼした。
「ああ、でもオブリビオンにはあり得ないか〜」
 赤い瞳がわずかに上を向く。流れる星をいくつか見送ると、黒翼騎士たちが彼女の頭上でいっせいにハルバードを振り上げた。
「それにしてもあからさま過ぎるんだよね。……教えてあげるよ、ボクが易々と頭上をとらせた理由」
 ニクロムは迫り来る刃の合間を縫うように、軽やかに駆ける。刃のひとつ、その切っ先すら彼女に届くことはない。
「君達を奈落に叩き落とすためさ——沈め超重力の海底に」
 すべての攻撃を回避した後、ニクロムはひとつの言葉を紡いだ。
 それを合図に、黒翼騎士たちの体が地に沈む。彼らが手にしていたハルバードごと、草原の大地ごと。
 黒翼騎士たちは一体、また一体とひび割れた大地に身体を沈ませてゆく。
 ニクロムを攻撃するために増していた降下速度に重力が加わったのだ、体勢を立て直すことはもはや不可能だろう。
 瞬く間に数十体を越える個体が墜ちてゆく。その姿はさながら、奈落に堕ちる星。
 そうして、数多のオブリビオンが流星群のごとく地に降り注ぐ。
「漆黒の流れ星も——」
 ニクロムの頭上を、煌めき宿した星がひとつ流れた。
「ウフフ、なかなかに風情があって良いじゃない」
 超重力波に逆らうようにもがいていた黒翼騎士たちは、やがて黒い霧のようになって消滅した。

成功 🔵​🔵​🔴​

篝・倫太郎
……厄介なもんだな

烈、しょこ……
草原の二人を探し出して、念の為に守ってくれな?

狼と兎幻獣にそう指示をして俺自身は敵と対峙

拘束術使用
範囲内の敵全てに鎖での先制攻撃と同時に拘束
以降は拘束しきれなかった敵を優先的に狙っていく
拘束術は適時重ね掛けして『突撃』を妨害
斬撃波と鎧砕きを乗せた華焔刀で攻撃
可能なら翼を狙って部位破壊
翼を絡め取る形で拘束出来ないか試してみようか

敵の攻撃は見切りと残像でフェイントも交えて回避
第六感や野生の勘も積極的に使ってく

回避不能時はオーラ防御でジャストガード
負傷は激痛耐性で耐えて凌ぐ

倒れなきゃいい
戦えるならやりようは幾らでもあるからな

ダメージは以降の攻撃に生命力吸収を乗せて対処



 浮島の草原に軽やかに着地し、篝・倫太郎(災禍狩り・f07291)は共にこの地を訪れた二匹を交互に見遣った。
「烈、しょこ……草原の二人を探し出して、念の為に守ってくれな?」
 白と灰の斑な毛並みを風になびかせ、金の瞳を瞬かせた狼の方——烈は草原を駆け、黒い毛並みの兎幻獣の方——しょこらは翼を生やして自身の形をひときわ大きくさせ、空を行く。
 姉弟たちに何かあったなら、すぐに報せてくれることだろう。
 安堵も束の間、倫太郎は敵の気配を察知した。ならば、成すべきことはひとつ。短い言葉を紡げば、倫太郎を中心に目に見えぬ鎖が解き放たれる。
 鎖が放たれた方向や速度に気付かぬ黒騎士たちは進行を止めた。そのまま無様に草原に打ち付けられては、姿を保てなくなり霧散してゆく。
 次に倫太郎が意識を向けたのは、先ほどの攻撃の範囲外にいた黒翼騎士たち。琥珀色の双眸は、彼らが飛翔速度を上げてくることを瞬時に把握した。再び目に見えぬ鎖を放つが、今度の目標は彼らの翼のみ。
 翼を砕かれた複数体の黒翼騎士は瞬く間に高度を落とし、草原へ落ちた。彼らへと距離を詰めた倫太郎は、躊躇無く華焔刀を振り下ろす。
 黒い鎧を砕きながら斬撃波を放った刃は、息絶えた黒翼騎士が変じた霧を散らして大地へと突き立った。
「今度は——これでどうだ?」
 と、倫太郎は狙いを定めた。放った鎖の向かう先は黒翼騎士の翼ではあるが、今度は砕くことはしない。翼を通過して飛んだ鎖、その先を少し落として翼のみに絡みつかせる。飛行を阻害された黒翼騎士たちであったが、なおも諦めずハルバードを手に襲い来る。倫太郎は一団が突き出したハルバードを足場に跳躍して彼らの背後を取り、華焔刀で薙ぎ払った。
 さまざまな方法でオブリビオンを破る倫太郎に、黒翼騎士たちは怯みつつも攻撃の手を休めない。
 だが、倫太郎は敵の連携をものともせずに拘束術と華焔刀を巧みに使い分けて対応する。
「……厄介なもんだな」
 稀に負う傷の痛みに耐えながらも生命を吸収する力を乗せた攻撃ですぐに癒し、回避不能と見て取った攻撃はオーラを展開してタイミングを合わせた防御で身を守る。
 ここは倒れなければいいだけだ、と口にはせず意識の上だけで言葉にする。戦えさえすれば、やりようは幾らでもあるのだから。
 倫太郎の鮮やかな立ち回りによって、黒翼騎士たちは大幅に数を減らしつつあった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

九段敷・流
望む夢を見られる能力、ねぇ。そんな物をオブリビオンが手にして何をしようというんだろうね。
まあ、リリーちゃんにとっても僕らにとってもいい結果にはならないというのはわかりきっているけどさ。

さて、何とか役に立ちたいんだけど僕じゃ空を飛び回る相手をそのまま打ち破るのは無理そうだから搦手を使わせてもらおうか。

UCで「そのままでは君は墜落してしまうだろう」と予言し、その解決策として「地面に降りてから攻撃をした方がいい」と提案する。
向こうが応じたなら地面に降りる瞬間の無防備な瞬間を、応じなかったらその場でバランスを崩した所を味方に合わせてもらうなり【仙術】で増幅させた【呪詛】で取殺してしまおうか。


ジゼル・サンドル
歌声で相手が望む夢を見せてあげられるのか、いいなぁ…わたしの歌にもそんな力があったらいいのに。ぜひリリーさん、いやリリー先輩とデュエットしたいものだ。
わたしはまだまだ猟兵としては駆け出しで未熟だから先輩方のような華麗なる戦いはできないかもしれないけれど。
「わたしも歌は得意なんだ、わたしの歌も聴いてもらえないだろうか」
ユーベルコード『わたしの歌を聴け!』に乗せて歌うのは幼い頃母がよく歌ってくれた子守歌。
『静かな夜に 瞬く星数え 目を閉じれば聞こえる 優しい子守歌 おやすみおやすみ愛しい子 星に守られ良い夢を…♪』
ユーベルコードの【足止め】効果で敵の回避行動の妨げができないか期待。



 グリモアベースから転送された二人の頭上を覆うように、黒翼騎士の一団が展開した。
「空を飛び回る相手をそのままう打ち破る……というのは無理そうだね」
 そうつぶやく九段敷・流(昔生まれのブロマイダー・f37825)の横で、であれば、とジゼル・サンドル(歌うサンドリヨン・f34967)は瞬いた。
「まずはわたしに任せてもらえないだろうか? 相手の足止めを狙おうと思っている」
「わかった、任せるよ。僕はその後に搦手を使わせてもらおう」
 流の同意を得たジゼルは敵の前へと進み出て、視線を上げた。
「わたしも歌は得意なんだ、わたしの歌も聴いてもらえないだろうか」
 今回オブリビオンに狙われたリリーは、望む夢を見せる歌声を持っている。自分の歌にもそのような力があればいいのに、と願いながらもジゼルは胸元に手を当て、大きく息を吸った。
 まだ駆け出しで未熟な猟兵であると自認するジゼルは、先輩方のような華麗なる戦いはできないかもしれない。けれど、とオレンジ色の瞳は確かな意思を灯す。
(「無事にオブリビオンを倒せたのならぜひリリーさん、いやリリー先輩とデュエットしたいものだ」)
 開かれた口から奏でられるのは、優しい旋律。
「静かな夜に 瞬く星数え 目を閉じれば聞こえる 優しい子守歌 おやすみおやすみ愛しい子 星に守られ良い夢を…♪」
 それはジゼルが幼い頃に母がよく歌ってくれた子守歌だ。母親譲りの歌声が、戦場を満たしてゆく。直後、敵軍はぴたりと動きを止めた。
 歌い続けるジゼルは、流へと視線で合図を送る。小さくうなずいた流は、空中で静止した黒翼騎士を見渡した。
「そのままでは君は墜落してしまうだろう」
 一呼吸の後、流は続ける。
「地面に降りてから攻撃をした方がいい」
 予言と解決策の提案に、黒翼騎士たちは降下を始めた。次いで流が紡ぐのは呪詛。仙術で増幅された忌まわしき力は、降下した黒翼騎士たちを確実に消滅させてゆく。
「荒事は苦手なんだよ」
 冗談とも本気とも取れない流の言葉。ハルバードを手に迫る別の一団を視界の端に見留め、ジゼルは再び歌声を響かせる。突撃体勢のまま停止させられた黒翼騎士たちに告げられる流の予言と提案が、彼らを操るように降下させる。歌と予言が敵の動きを阻害し、呪詛が仕留めるという一連の流れは、黒翼騎が攻撃に回るのを防ぎながら着実に数を減らしてゆく。
「あと少し、ってところか。……まったく、オブリビオンが望む夢を見られる能力とやらを手にして何をしようというんだろうね」
 目的はわからずとも、猟兵である流がすべきことは決まっている。万が一、オブリビオンがリリーの力を手にしてしまえば、リリーにとっても猟兵たちにとっても良い結果にならないというのはわかりきっているのだから。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

津嶋・かなで
藍夜さんf35359

うーわ
女の子ひとりによってたかって
そういうの大嫌いだ

勿論、と藍夜さんに頷き
守られてばかりのつもりもないけどね
みやこ、姉弟の様子を見てて(骨の子に促し

更にみやこには絵本の光線による援護射撃を指示
僕は硝子腕から戦場に毒液を振りまき、敵の視界阻害【範囲攻撃
藍夜さんへの攻撃を少しでも減らす

…もう
近接攻撃なら僕の方が向いてるのに
全部庇おうとするんだから

「大丈夫、傷ひとつないよ
誰かさんのおかげでね

硝子腕の金フックで敵を捕縛
怪力で引っ張りつつ、藍夜さんが攻撃を当てやすくしてく

所詮、質より量で攻めてきてる
なら全部撃ち落とせば、なんにも怖くない

姉弟は双子の自分達と姉を思い出させる
守りたいんだ


御簾森・藍夜
かなで(f35292)と

さて、撃ち落とすとしよう
逃れられるものなら逃げてみるが良い

俺の銃口でのUCからは逃がさないからな
「かなで、少し手助けを頼む。でも、絶対に離れるなよ」

保護対象の子らはもちろん、かなでも、みやこも何も傷付けさせない
かなでへの攻撃は全て【かばう】し【激痛耐性】で耐える
基本的に梟葬による【暗視】と【スナイパー】で撃ち落とす

風向きが悪ければ【天候操作】で雨を降らせるか風を起こそう
「かなで、大丈夫か
「ありがとう、お前のお陰で見なくても撃てそうだ
「夜空の中、出歩かせるのは心配でな

分かっているとも、お前が闘い上手なことは
それでも一番大切なかなでは手の届く範囲に必ず
絶対手放さないように



 さて、と瞬く御簾森・藍夜(雨の濫觴・f35359)の黒い瞳は、押し寄せる黒翼の一団を一瞥した。
「かなで、少し手助けを頼む。でも、絶対に離れるなよ」
 隣に立つ津嶋・かなで(幻実アンファンス・f35292)は、勿論、とうなずく。そうして、守られてばかりのつもりもないけど、と胸中で呟きながら「みやこ」と骨の子の名を呼んだ。
「姉弟の様子を見てて。それと、絵本の光線で援護射撃をお願い」
 骨の子がこくりとうなずいたのを見て、かなでは敵軍へと視線を移す。草の生い茂った地面を蹴れば、硝子腕を満たす毒液がとぷりと揺れた。次いで放たれた淡彩の液体を被った騎士は、あらぬところへ突進してはハルバードを大地へと突き立てる。かなでの放った液体は、視界を遮る毒液だ。
 それでもハルバードを手にかなで目がけて降下しようと速度を上げる固体がいくつか。藍夜がかなでの前に自身を晒すと、豪雨のように降り注ぐ銀閃が身体をかすめてゆく。
 藍夜にとっては痛みなど無いに等しく些末なこと、何より大事なのは――
「かなで、大丈夫か」
「大丈夫、傷ひとつないよ。誰かさんのおかげでね」
 問いながら、みやこと姉弟たちも無事であることを確認する藍夜。かなでは嘆息をひとつ。と、
「近接攻撃なら僕の方が向いてるのに」
 全ての攻撃から自身を庇おうとする藍夜に聞こえるか聞こえない程度の言葉を漏らした。表情から見て取ったのか聞こえていたのか、藍夜も同様の声量で呟く。
「分かっているとも、お前が闘い上手なことは」
 それでも、あるいはだからこそ、一番大切な存在は必ず手の届く範囲に、決して手放さないように。
 再び敵の前へと向かうかなでの周囲を、藍夜は注視する。
 次の攻撃に移る前に、かなでは姉弟を守るみやこを見た。みやこは絵本を手に、かなでと藍夜を援護するタイミングをしっかり見計らっているようだ。
 かなでにとって姉弟は双子の自分達と姉を思い出させる、から。守りたい、という思いはひときわ強くなる。
「——女の子ひとりによってたかって、そういうの大嫌いだ」
 かなでは、まだ残る黒翼騎士を硝子腕の金フックで捕らえた凄まじい力で引き寄せる。藍夜の向ける梟葬の銃口が僅かに揺れれば、指先ほどの質量に貫かれた黒翼騎士が音も無く落ちては消える。
「ありがとう、お前のお陰で見なくても撃てそうだ」
 藍夜の目は星明かりの下であっても確実に敵を捉え、構えた銃から放たれる不可視の弾丸は脅威の精度で貫く。
 後続の黒翼騎士は防備を固めるが、二人はまるで怯まない。質よりも量で攻めてくる相手であっても、だ。
「全部撃ち落とせば、なんにも怖くない」
 敵を見据えて毒液を撒いてはフックで引き寄せるかなで、そんな彼だからひとり夜空の中出歩かせるのは心配だと庇う藍夜。
 気付けば、星空と草原を遮るように展開していた黒翼騎士はすべて消滅していた。
 藍夜とかなでは視線を交わし、小さく頷き合った。次いで、かなでは姉弟を守るよう頼んでいたみやこの方を見遣る。姉弟は無事だと示すように手を振るみやこに、かなでの表情が少し緩んだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『虹色積乱雲の獏羊王』

POW   :    獏羊王の威厳
【生物無生物を関係なく眠らせる威厳】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD   :    獏羊王の畏怖
【畏怖】を披露した指定の全対象に【ただひたすらに眠りたい】感情を与える。対象の心を強く震わせる程、効果時間は伸びる。
WIZ   :    獏羊王の光環
【王冠から発せられる全てを眠らせる光】を巨大化し、自身からレベルm半径内の敵全員を攻撃する。敵味方の区別をしないなら3回攻撃できる。
👑11
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●真夜中のひつじぐも
 黒翼騎士が消滅した草原で、大気が揺れた。次いで、どすん、という音が響き渡る。質量につぶされた青草の上には、大きな魔獣が一体。
 虹色の積乱雲を思わせる羊毛から顔をのぞかせる羊は、眠そうにゆらゆらと揺れていた。羊毛に埋もれるようにして佇む遺跡も、羊とともに揺れているように見える。
 一見すると無害そうではあるが、この羊もまたオブリビオン。猟兵たちの戦いを見守っていた姉弟の方へと、ゆっくりではあるが確実に近付いて来るのだった。
篝・倫太郎
烈達と合流

でっかい羊……ああ、でもまぁ、うん……
ウチにもでっかくなるウサギさん居たな
つー訳で、しょこさん、往こうか
烈は引き続き、二人の事頼むな?

姉弟に被害が及ばない程度距離を取ったら
びっぐしょこら使用

二大怪獣決戦ならぬ、激突、魔獣VS兎幻獣の図だな
いいぜ、しょこさん
どーんと行っちゃって!

しょこらにだけ任せとくつもりはないからな
俺もしょこが魔獣と相撲とり始めたらダッシュで接近
跳躍して衝撃波と吹き飛ばしを乗せた華焔刀でなぎ払い
吹き飛ばしで姉弟から遠ざける事が出来りゃ僥倖ってな!

敵の攻撃は、まぁ、見切りと残像で回避
フェイントも交えて部位破壊も乗せた攻撃を足元に叩き込む

畏怖感じるもんかよ、お前になんか



 でっかい羊。
 誰もがそう思うであろう巨大な魔獣を見上げる猟兵のひとり、篝・倫太郎(災禍狩り・f07291)は少し呆けつつも大きな驚きは見せなかった。
「……まぁ、ウチにもでっかくなるのが居るからな。さあ、しょこさん、往こうか」
 烈には引き続き姉弟の警護を任せ、しょこらと一緒に駆け出す倫太郎。
 大きな羊の姿をした魔獣——『虹色積乱雲の獏羊王』の足元に到着したところで、倫太郎としょこらは動きを止める。ここなら姉弟たちに被害は及ぶことはないだろう、と判断した距離だ。
 しょこらが倫太郎の前に出て、さらに獏羊王へと近づく。と、
「しょこら、思い切り暴れていいぞ!」
 倫太郎は叫んだ。直後、しょこらの大きさがおよそ3倍に膨れ上がる。
 巨大な羊魔獣と向かい合う、巨大な兎幻獣。倫太郎の視点からすると、さながら二大怪獣決戦の映画ポスターのような構図。思わず笑みを漏らして、倫太郎はしょこらと視線を交わした。
「ああ、いいぜ、しょこさん。どーんと行っちゃって!」
 言いつつ、しょこらだけに任せるつもりはない倫太郎だ。巨大化したしょこらが、獏羊王の羊毛に両腕を突っ込む。獏羊王はそれを押し返そうと、しょこらに体重をかける。
 倫太郎はすかさず駆け寄り、力強く地面を蹴った。羊毛を横一文字に薙ぐ一撃には、衝撃波を乗せて。しょこらの押す力も加わり、獏羊王は草原を滑るように後方へと追いやられる。着地した倫太郎は、烈の護る姉弟のいる方向をちらりと見た。
(「これだけ離れれば姉弟は確実に安全だな。狙い通り、と。あとは——」)
 獏羊王もただしょこらと組み合っているわけではない——のだが、一人と一匹にはまるで効果を成さなかった。
「畏怖感じるもんかよ、お前になんか」
 獏羊王の攻撃は、畏怖を披露した相手に眠りの欲求を与えること。再び地面を蹴った倫太郎に、獏羊王の視線が追随する。続けて華焔刀を振りかぶる、と見せかけて獏羊王の側面を抜けて足元に滑り込んだ。低い姿勢のまま華焔刀を一閃、獏羊王の足元を破壊する。
 これで、獏羊王の移動は制限されることになる。これもまた、倫太郎の狙い通りであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ニクロム・チタノ
うわあ、びっくりした~羊・・・だよね?とゆうかなんかデカくない
っ強烈な睡魔がこのままじゃ眠らされてしまう、反抗の空を
反抗の翼で一時空中に避難するよ、それにしてもこのままじゃあまともに戦えないよ、なんとかしなくちゃ
感じるよ、ボクの妖刀も眠らされてるもしかして生物以外も眠らせることができるの!
強敵だけどボクの邪術を舐めないでよ超重力領域を展開して動きを封じるよ
重力は現象つまり生物無生物の括りにははいらない、焔もまた然りだよ!
護りの蒼焔は本来防御に使うけどこんな風に攻撃にも転用できるのさ、そのもふもふの羊毛燃やしてあげる!



 大地を揺らす振動に、あるいは出現したオブリビオンに、ニクロム・チタノ(隷属者・f32208)は目を見開く。
「羊……だよね? なんかデカくない?」
 オブリビオン『虹色積乱雲の獏羊王』は、ニクロムが首をほとんど真上に向けてもなお頭頂が見えないほどの大きさだ。
 驚きも束の間、ニクロムの頭が傾きかけた。強烈な眠気によって一瞬意識が飛びかけたニクロムであったが、強く瞬きをし、抗う意思を強く抱く。とたん、ニクロムの背中に翼が生えた。そうして体勢を立て直すべく、翼をはためかせて空中に逃れる。今度は獏羊王を見下ろす形になったニクロムは、眉間にしわを寄せる。
「厄介だな、このままじゃまともに戦えな……っ!?」
 驚くニクロムは、手にした武器を握る力を強めた。
「まさか、ボクの妖刀まで眠らされてる!?」
 どうやら獏羊王の仕掛けた攻撃は、無生物にすら強烈な眠気をもたらすらしい。すぐに気付いたニクロムは、相手がただならぬ強敵であることを直感で把握した。
 しかし、いや、だからこそ、口元に笑みを灯すニクロム。
「ボクの邪術を舐めないでよ?」
 指先を広げた右手を、ゆっくりと獏羊王にかざす。すると、獏羊王の足下が、周囲に生えている草が、凄まじい力で地面へと押しつけられた。
 その凄まじい力の正体は、重力。
「重力は現象、つまり生物無生物の括りにははいらない——」
 それに、と続けるニクロムの赤い瞳に揺れる蒼色が映り込む。
「焔もまた然りだよ! そのもふもふの羊毛、燃やしてあげる!」
 ニクロムが言うが早いか、獏羊王の身体を蒼い炎が覆った。
「本来は防御に使うけど、こんな風に攻撃にも転用できるのさ」
 ようやく炎が消えた頃には、獏羊王の身体を包んでいた羊毛はその体積を半分ほどに減らしていたのだった。
 これで、獏羊王の防御力はいくらか下がったはず。ニクロムが上げた戦果は、後続の猟兵にも大きな意味を持つことだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ジゼル・サンドル
どんなのが来るかと思っていたが、可愛いな…(ほわ)…いけないいけない、このままだとリリー先輩がピンチだ。
眠らされるのは厄介だな、【眠り耐性】に加えてあえて自分の腕を少し切って痛みで頑張って起きてよう…痛いのには慣れてるから平気だ。

ここは遠い世界の偉大なる先輩方の力を貸してもらおう。
『無限の幻想曲』で歌うは、無限を冠した世界の冒険者達が大いなる力に覚醒した章。
『迫りくる12の竜 最後の選択の刻 諦めを知らぬ冒険者達は希望を信じて立ち向かい 奇跡を起こす アーアァー…ドラゴンウォリアー!』
いつ聞いても胸が高鳴る章を歌い続け、12体のドラゴンの幻影による攻撃を行う。姉妹を巻き込まないように注意。



 黒翼の騎士を撃破した後はどんな敵が来るのだろうかと思っていたジゼル・サンドル(歌うサンドリヨン・f34967)は、思わずほんわりした笑みを浮かべていた。
「意外と可愛いな……」
 草原に佇むボリューミーな羊は紛うことなきオブリビオン『虹色積乱雲の獏羊王』であるが、相対した猟兵をどこか和ませてしまう。しかし、このまま和んでいてはリリーたち姉弟が危ない。ジゼルは抱いてしまった感情を振り払うように首を振り、背筋を伸ばした。
「さあ、いつでもかかってくるといい。どのような攻撃であっても、リリー先輩たちは必ず守ってみせよう」
 ジゼルの言葉を試すように、獏羊王の王冠が輝く。それは一度では終わらず、二度、三度とジゼルを照らした。
 眠りへの耐性なら持っている。だが、それだけでは、とジゼルは自身の腕へ僅かに傷を刻んだ。一切の躊躇がないのは、痛みには慣れているからか。眠気は瞬く間に吹き飛んでゆく。不意に吹いた風が灰色の髪を、腕から流れる血を揺らすが、ジゼルは微動だにしない。
 やがて王冠の輝きがゆっくりと消えた。眠りをもたらす光はひとまず終わりらしい。
 ジゼルは瞬きをし、数歩進み出た。
「――では、わたしの番だな」
 呼吸を整え、音を乗せた言葉を語り始める。
「迫りくる12の竜 最後の選択の刻」
 ジゼルが高らかに歌い上げる『無限の幻想曲』。いまここで紡ぐのは、無限を冠した世界の冒険者たちが大いなる力に覚醒した章だ。
「諦めを知らぬ冒険者達は希望を信じて立ち向かい 奇跡を起こす」
 ひときわ大きく息を吸い、オレンジ色の瞳を強く瞬かせ、無限を冠した世界の一大叙事詩を続ける。
「アーアァー…ドラゴンウォリアー!」
 いつ聞いても胸が高鳴る章に、ジゼルの歌声はいっそう力強く。喚ばれたのは、かつて冒険者達と敵対した強敵——ドラゴンの幻影12体であった。その姿に数に獏羊王はおののくが、逃走は叶わない。
 ジゼルの歌声が響く中、ドラゴンたちはかわるがわる獏羊王へと斬りかかり、咆吼を上げ、攻撃を繰り出す。獏羊王の羊毛はたちまちのうちに切り刻まれ、顔を覗かせている遺跡がばらばらと崩れていった。
 ここまで来ればあと一押しだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

津嶋・かなで
藍夜さん(f35359)

でっっっか(呆然
これオブリビオン…だよね、うん

うん、おもしろ…えっ!?

藍夜さん落ち着いて!確かに突っ込んだらふわふわだとは思うけどあれは敵だからってあーみやこ!だめだめお前も目をきらきらさせるな
今食えそうって言った?わたあめ?わたあめ的な感覚?

うおっ(弟を抱え咄嗟に光を回避
えっ藍夜さん本当に寝ちゃった(ゆさぶる骨の子

おはよ
うん、寝てた

わかるよ…なんかああいうの、惹かれるよね…
とりあえず僕が麻痺させるから、銃撃頼むね!
みやこは絵本の支援ね

エアシューズで地を蹴って眠りの光を避け【幸運、空中機動
敵のふわふわも足場になるべく上を駆けのぼる
銀の水滴を放って相手を麻痺させよう


御簾森・藍夜
かなで(f35292)と

…………でっかいな(呆然)
え、でっかいな
なんだあれ雲じゃあないのか

……嘘だろ、面白すぎる

え、かなで見ろすっごいぞ(徐々に目がきらきらしだし)
なあ!かなで!…………突っ込んだらふわふわだと思うか?食えそうじゃないか?どうしようどうしたらいい??(少年の如くわくわく)

――凍らせよう!なあ凍らせたらいいんじゃないの、か
はえ?
(光線が当たれば当然のように寝て)

う……うん?ねてた?寝てたか俺?
ごめんかなで、みやこ

だって……だってあれ面白すぎる
もふもふのふわふわの突っ込んでみたくなるの何だ
………いや、いかんわかったすまんしっかりする
すまんな、ちょっと年甲斐もなくはしゃいでしまって



「…………でっかいな」
「でっっっか」
 同じタイミングで吐き出された言葉は、並んで立つ御簾森・藍夜(雨の濫觴・f35359)と津嶋・かなで(幻実アンファンス・f35292)によるものだ。
「え、でっかいな? なんだあれ雲じゃあないのか」
「いやいや、これオブリビオン……だよね、うん」
 虹色でふわふわで巨大な存在は、間違いなく『虹色積乱雲の獏羊王』。かなでの隣で見上げるみやこも、ぽかんと口を開けて呆然としている。
「……嘘だろ、面白すぎる」
「うん、おもしろ……えっ!? まってまって藍夜さん」
 同意を示しそうになったかなでであったが、目を輝かせて獏羊王にふらふらと近づいて行く藍夜の袖口を引っ張って制止しようとする。
「え、かなで見ろすっごいぞ。なんで止めるんだ?」
「確かに突っ込んだらふわふわだとは思うけどあれは敵だからってあーみやこ! だめだめお前も目をきらきらさせるな」
 かなでが藍夜を引き留めている間に、骨の子もそろそろと獏羊王に近づいてゆくから、慌ててもう片方の手で制するはめになるのだった。
「なあ! かなで!」
 突如声を張り上げた藍夜が、ぴたりと歩みを止めて振り返った。
「あっ藍夜さん正気に戻った?」
「…………突っ込んだらふわふわだと思うか? 食えそうじゃないか? どうしようどうしたらいい??」
 わくわくを隠せない藍夜の表情は少年そのもの。両手が空いていたら頭を抱えていたであろうかなでは虚空を見つめた。
「あっだめだこれ、どうしようどうしようもないかもしれない。あれ、今食えそうって言った? わたあめ? わたあめ的な感覚?」
「――凍らせよう!」
 さらに瞳を輝かせた藍夜。瞬間、獏羊王の王冠が煌めいた。迫る光線に藍夜は、
「なあ凍らせたらいいんじゃないの、か」
 と言葉の最後をぼやかしながら倒れ、かなでは
「うおっ」
 と弟を抱えて咄嗟に光を回避する。
「……はえ?」
 藍夜はゆっくりと瞼を落とし、ぱたりと草原に倒れ込んだ。夢の中でもふもふ七色のわたあめに囲まれているのだろうか、その顔にはどこか幸せそうな色が浮かんでいる。
「えっ藍夜さん本当に寝ちゃった、みやこお願い、藍夜さん起こして」
 骨の子の手が肩を揺らせば、幸いにして藍夜はすぐに目覚めた。
「う……うん? ねてた? 寝てたか俺?」
「おはよ、藍夜さん。うん、寝てた」
 片手をひらりと振るかなでを前に、両手で顔を覆って俯く藍夜。
「……ごめんかなで、みやこ。だって……だってあれ面白すぎる。もふもふのふわふわの突っ込んでみたくなるの何だ」
「わかるよ……なんかああいうの、惹かれるよね……」
 うんうん、とうなずくかなでが手を差し伸べ、藍夜を助け起こす。みやこも藍夜の背をさすって同じよううなずく、かなでの倍速で。
「………いや、いかんわかったすまんしっかりする。すまんな、ちょっと年甲斐もなくはしゃいでしまって」
「大丈夫。とりあえず僕が麻痺させるから、銃撃頼むね!」
 そう言って、かなでは黒革の空靴で地面を蹴った。黒青のストライプリボンが揺れ、太陽色の金環車輪が夜露を弾く。軽やかなステップを踏むように空中を駆けて、放たれる光線を抜ければ獏羊王の羊毛に着地して。当然、獏羊王はかなでを振り落とそうとするが、みやこの開いた絵本による光がそれを阻害する。
「ありがと、みやこ!」
 うっかりすると埋もれそうになってしまう柔らかな足場を滑るように上方へ向かうかなで。ふわふわの虹を駆け上った先で、王冠を足場にして獏羊王の頭上を取った。
 銀色の水滴は獏羊王の動きを止め、藍夜とみやこの姿を視認させづらくする。
 みやこの絵本が星の瞬きのように輝き、獏羊王と絵本を繋ぐ光の道を作った。眩い光に照らされた獏羊王に銃口を向ける藍夜。引き金が絞られた直後、獏羊王の中心に弾丸ひとつ分の穴が貫通する。
 空中でそれを見届けていたかなでが着地すると同時に、獏羊王は体毛を雲のように散らし、消滅した。
 名残惜しそうに眺める藍夜とみやこの肩に、ぽん、とかなでの優しい手が置かれた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『星空の海』

POW   :    流れ星を探す

SPD   :    流れ星を探す

WIZ   :    流れ星を探す

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

●流れる星の群れと
 草原を静けさが包んだ。金や銀、宝石を砕いてちりばめてもまだ足りないような夜空は、何事も無かったかのようにその輝きを見せている。
 ひとつの星が瞬く間に、いくつも他の星が流れてゆく。ぶつかって弾かれたかのように、あるいは寄り添うかのように、さまざまな動きで。
「もう、大丈夫。あの人たちが、守ってくれたから」
 リリーは優しく弟を抱きしめた。弟も安心したようにリリーを抱きしめ返す。
 視線を上げたリリーは、猟兵たちを見て微笑んだ。
篝・倫太郎
片付いたのを見届けたら、口笛で烈を呼ぼう
しょこさん、しょこさん、いつもの省エネサイズに戻んなよ
流れ星、沢山降るからさ……

そう声を掛ければしょこらは
普段のサイズ(普通のウサギサイズ)に戻って
俺の腕の中にジャンプしてくる
それを抱き留めるのと烈が俺の足元に戻ってくるのとはほぼ同じで

うっし、天体観測すっぞ?

そう声を掛けると二人とも空を見上げるから
その様子に笑って

知ってるか?
流れ星に三回お願い事を出来たら叶うんだぞ?
烈もしょこもお願いしたら良いんじゃないか?

動物と話す技能は取らないと決めてるから
こいつらとの会話は成立しないけど
ま、気分って大事だから

なんて思いながら
降り注ぐ流星たちを飽きることなく眺めよう



 オブリビオンが無事に片付いたことを確認し、篝・倫太郎(災禍狩り・f07291)は軽く伸びをした。次いで鳴らす口笛は、姉弟の警護をしていた烈を呼び戻すためのもの。
「――と、こっちもだな。しょこさん、しょこさん、いつもの省エネサイズに戻んなよ。流れ星、沢山降るからさ……」
 巨大化していた幻獣の足にぽんぽんと触れる倫太郎。しょこらは「流れ星」という単語に反応したかのように元のサイズに戻る。黒い毛並みを少し震わせて倫太郎の腕の中へと飛び込んだしょこらは、リラックスした表情で丸まった。
 軽やかな足音を響かせて戻ってきた烈は、倫太郎の隣に座り込む。
「全員揃ったな? うっし、天体観測すっぞ?」
 その言葉で二人が同時に鼻先を夜空に向けるから。倫太郎は思わず笑って、琥珀の色を閉じ込めた瞳を上空へと向けた。
 瞬きをするのが惜しいくらいに流れゆく星々が、空のあちこちを駆け巡っている。
「……知ってるか? 流れ星に三回お願い事を出来たら叶うんだぞ? 烈もしょこもお願いしたら良いんじゃないか?」
 しょこらがぴこぴこと耳を動かし、烈がゆっくりと尻尾を振る。二人が何を考えているのか、動物と話す技能を持たない倫太郎にはわからない。けれど、些細な動きがどんな願い事をしようか悩んでいるように、あるいは今まさに願い事をしているように見えるものだから、たくさんの星が流れている場所を教えてあげるように倫太郎は空の一角を指差してみたりする。それにつられて、二人の視線が同時に動く。
 そんな、なんとなく通じてるような気分を大事にしながら、ゆっくりと流れる時間を過ごすのも悪くない。
 三度の願いを言い切れなくても、次から次へと無数に降り注いでくる星。涼やかな草原の風を感じながら、倫太郎たちは飽きずに夜空を見上げるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ジゼル・サンドル
無事に倒せたみたいだな(ほっ)
さっき眠気に耐えるために傷つけた腕は頭に被ってた三角巾を巻いて止血しておこう…リリー先輩たちをびっくりさせるといけないからな。

少し緊張しつつ、リリー先輩とエディに挨拶を。
『はじめまして こんにちは わたしはジゼル♪』
…またいつもの癖で歌って自己紹介してしまった。
改めて、ジゼルだ。先ほどは驚かせてすまない、もう大丈夫だぞ。
それで、リリー先輩…先輩の歌には望んだ夢を見せられる力があると聞いたのだが、もしよかったらわたしと一緒に歌ってもらえないだろうか?
わたしの歌にはそんな特殊な力はないけれど、叶うなら先ほど(第一章)で歌った、よく母が歌ってくれた子守歌を先輩と共に。



 敵の消滅を確認したジゼル・サンドル(歌うサンドリヨン・f34967)は安堵の息をついた。しかし、その顔には少しばかり緊張の色が浮かぶ。これから、オブリビオンに狙われていた少女——リリーに、ひとつ頼みたいことがあるのだ。
 彼女の元へ向かう前に、ジゼルは血の渇き始めた腕へ三角巾を巻きつけた。出血をそのままにして会えば、驚かせてしまうに違いない。止血処理を完了させ、ジゼルは二人の前まで歩いてゆく。
 ジゼルを前にしたリリーとエディは、同時にぺこりと頭を下げた。ジゼルはまずは自己紹介を、と
『はじめまして こんにちは わたしはジゼル♪』
 言葉に音を乗せて微笑む。次いで、はっとして口を閉じた。いつもの癖で、歌いながらの自己紹介をしてしまったのだ。いったん咳払いをした後、改めて、と今度は意識して普通に話し始める。
「わたしはジゼルだ。先ほどは驚かせてすまない、もう大丈夫だぞ」
「ありがとうございました、ジゼルさん。ほら、エディもお礼を」
「ジゼルおねえちゃん、ありがとう! あのね、さっきのおうた、とってもすてきだったよ!」
「ふふ、こちらこそありがとう。それで、リリー先輩……先輩の歌には望んだ夢を見せられる力があると聞いたのだが、もしよかったらわたしと一緒に歌ってもらえないだろうか?」
「ええ、もちろん。何の歌にしましょうか?」
 少し不安そうなジゼルの問いに、リリーは柔らかな笑みを返した。とたん、ジゼルは身を乗り出す。
「ありがとう! 先輩と一緒に歌えるなんて……! そうだな、歌は……わたしの母がよく歌ってくれた子守歌、はどうだろうか?」
 もちろん、とリリーは快くうなずく。隣を、とリリーが促すから、ジゼルはリリーと並んで座った。エディは自分の指定席だと言わんばかりにリリーの膝に頭を預ける。
「では、まずはわたし一人で、そのあと二人で一緒に歌おう。——静かな夜に……♪」
 ジゼルの歌声に聞き入るエディは、心地よさそうに目を細めていた。
 ジゼルが歌い終えた後は、ふたり呼吸を合わせて同じ旋律を紡ぐ。
「「静かな夜に 瞬く星数え 目を閉じれば聞こえる 優しい子守歌」」
 重なる二人の歌声に、夜露をはらんだ草が柔らかに揺れる。空の星々は弧を描き、流れてゆく。平和な星空を彩る輝きは、声援にも拍手にも見える。
「「おやすみおやすみ愛しい子 星に守られ良い夢を…♪」」
 気付けば、穏やかな寝息を立てているエディ。そんな弟の頭を優しく撫でるリリーを、ジゼルは優しく見守るのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

御簾森・藍夜
かなで(f35292)と

………惜しいものを失くした、ような気がする
ああでもあの子達が無事で良かった。な、かなで、みやこ

!?行く!行こう!行かねば!
でもな……なんでだろうな、あんま俺に生き物が寄らん
何故だ……


流れ星。んー……流れ星か(草原に寝転がり
……かなで、おいで。うん、みやこはどこにする?
何だか落ち着いて星を見るのも久々だ

かなで、お疲れ様。勿論みやこも

……何かを祈るか?
かなで、願いごとは?出来る範囲なら星より俺が叶えるさ
無欲だな
俺は離れないからな。いいのか?

素直で健気で可愛い恋人があんまり可愛いことをいうものだから
暗がりなので抱き寄せて空見るかなでの頬にキスを

ああ、本当に星“も”綺麗だ


津嶋・かなで
藍夜さん(f35359)

うん、無事でよかった(骨の子は姉弟に手を振り
惜しかったんだ……今度動物園とか牧場でも行く?
ふれあいコーナーがあるとこ

手招かれれば、素直に彼の元へ
ふたりで藍夜さんを挟む形でぽふ、と寝転がる

うわ…すご
空の世界は星の数も違うんだな
ちょっと手とか伸ばしたら届きそうじゃない?

ふふ、お疲れ様
すごく綺麗だから、これがご褒美だよな
…願いごとかぁ

そう言われても
何故だかあまり浮かばない
いつも叶えてくれる人が、隣に居るから

僕は藍夜さんが居てくれるなら、それでいいよ(ふにゃ、と笑み
うん…ってひぇっ
ばっばか!いきなり!(真っ赤

…あっ流れ星!今あっち流れた!ほら!(空を指差し
みやこ、お前見えたか?



 骨の子が手を振る先は、リリーとエディの姉弟ふたり。手を繋いで手を振り返してくれる姉弟たちを、猟兵ふたりも穏やかな視線で眺めていた。
「あの子達が無事で良かった。な、かなで、みやこ」
「うん、無事でよかった」
 御簾森・藍夜(雨の濫觴・f35359)の柔らかな言葉に、津嶋・かなで(幻実アンファンス・f35292)はうなずいた。思わず笑みがこぼれる風景。だというのに、藍夜はふと視線を落として口元に手を当てた。
「しかし………惜しいものを失くした、ような気がする」
 心当たりのあるかなでは、藍夜の顔を覗き込んで人差し指をぴんと立てた。
「それじゃ今度動物園とか牧場でも行く? ふれあいコーナーがあるとこ」
「動物園!? 牧場!? ふれあいコーナー!? 行く! 行こう! 行かねば!」
 かなでの手を取って今すぐにでも行きかねない藍夜は、はっと気付いてまたうつむいた。
「でもな……なんでだろうな、あんま俺に生き物が寄らん……何故だ……行った後はどうすれば……」
 肩を落とす藍夜の顔を、今度はみやこが覗き込む。ぴっぴっ、と示す先には流星の姿。
 今は、こちらを楽しんだ方が良さそうだ。草原に腰掛け、寝転がって藍夜は手招く。
「……かなで、おいで。うん、みやこはどこにする?」
「みやこはそっち? じゃ、僕はこっち」
 藍夜の右手側にかなで、左手側にみやこが寝転がる。草に背を預ければ、ぽふ、とやわらかな音が聞こえた。
 見上げた星空は、これでもかというほどの星々。落ち着いて星を見るのは久しぶりだということに気付く藍夜。星空の下、かなでが息を呑む音が聞こえる。
「うわ……すご」
 空の世界は、星の数も、星との距離も違うようだ。少し手を伸ばせば届いてしまいそうで、かなでは思わず両の手を空へ向けた。みやこも真似するように、両手を突き出している。もちろん届くはずはないのだけれど、手を開いたり握りしめたりする間に指や拳の間から輝く星が飛び出してゆくように見えて、なんだか楽しくなってしまう。
 無邪気な二人を順に見て、藍夜はゆっくりと瞬きをした。
「かなで、お疲れ様。勿論みやこも」
「ふふ、お疲れ様。すごく綺麗だから、これがご褒美だよな」
 こくこくとうなずいて同意を示すみやこも嬉しそうだ。
「……せっかくの流れ星だ。かなで、願いごとは? 出来る範囲なら星より俺が叶えるさ」
「願いごと……」
 両腕をぱたりと下ろし、考え込むかなで。数秒の間目を閉じて考えても、何故だろう、願いはあまり浮かばない。いつも叶えてくれる人が隣にいるからだろうか。そう考えると、かなでの口元はふにゃりとした笑みを浮かべていた。
「僕は藍夜さんが居てくれるなら、それでいいよ」
「無欲だな。俺は離れないからな。いいのか?」
 素直で健気で可愛い恋人のあまりにも可愛い願い。藍夜はかなでが首肯すると同時に彼を抱き寄せ、唇を頬に寄せた。かなでは、ひぇっ、と驚きながらも顔を真っ赤にして視線をせわしなく空へ草原へと動かす。
「ばっばか! いきなり!」
 慌てふためくかなでであったが、まったく動じずに微笑む藍夜にどうしていいかわからない。だから、これ幸いにと流れた星の一つを無理矢理指差して。
「……あっ流れ星! 今あっち流れた! ほら! みやこ、お前見えたか? 流れ星ってほんと綺麗だよな?」
 かなでに負けじと、みやこも流れ星を次々に指差してゆく。
「ああ、本当に星“も”綺麗だ。ほら、今いっとう大きなのが流れた」
 夜空のような瞳に大切な輝きを映した後、藍夜も星空の一角を指し示すのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ニクロム・チタノ
嗚呼とっても綺麗な夜空だね
ボクの故郷の星屑でもこんなに綺麗な流星群は観れなかった気がするよ
沢山反抗したし、今ならできるよね?
重力に逆らって流れる涙は周りを無重力の反抗領域に変化させる
ほら、君たちこっちに来てご覧
夜空に星屑、そして無重力に身を任せながら空中を漂いながら真珠のように浮かぶ涙の粒、綺麗でしょう?
これが仙術の本来の使い方なのかな、もうボクは忘れていたけど
汚れないその瞳もいつかは我欲で濁ってしまうかもしれないけど、いつかのボクのように
でもこの光景がもしかしたら君たちの支えになるならあの日のボクも救われるかもしれない
君たちの心がいつまでもこの綺麗な星空でありますように、なんてね🎵



 故郷の星空でも、これほど綺麗な流星群は観られなかっただろう。嗚呼、と唇から零したニクロム・チタノ(隷属者・f32208)はリリーたちへと歩み寄った。
 微笑むニクロムに、姉弟はぺこりと頭を下げる。
「やあ、君たちが無事で良かったよ。これはボクからのプレゼント。……沢山反抗したし、今ならできるよね?」
 とたん、ニクロムの左目から涙が溢れた。ひとつ、ふたつと草むらに落ちるはずだった涙は、空へと吸い込まれるように浮遊し始める。次いでニクロム、さらには姉弟までも。
 周囲を無重力の領域に変化させる、そういう涙なのだ。
 ニクロムは驚く姉弟を手招きした。
「ほら、君たちこっちに来てご覧」
 最初こそ慣れない様子で戸惑う二人であったが、次第に自然な体勢で浮遊できるようになる。
「そうそう、その調子。夜空に星屑、そして無重力に身を任せながら空中を漂いながら真珠のように浮かぶ涙の粒、綺麗でしょう?」
 夜空と雫を順に示しながら、ニクロムはふと思う。本来、仙術はこういう使い方をするものなのかもしれない、と。そして、そんなことはすっかり忘れていたことを。
 無邪気に星を眺めるリリー、そして流星をあっちこっち指差す弟のエディ。二人の汚れない瞳も、もしかしたらいつかは我欲で濁ってしまうかもしれない。
(「――いつかの、ボクのように」)
 と、わずかに目を伏せたニクロムは、視界の端に見えた輝きを見て視線を上げた。そして空の一角を指し示して姉弟へと知らせる。
「わぁ……!」
「うわあー……!」
 三人の瞳に映る、ことさら沢山の流星群。
 喜びに満ちた顔で見たこの光景が、いつかの二人の支えになるのなら。きっと、あの日のニクロムも救われることだろう。
「君たちの心がいつまでもこの綺麗な星空でありますように……なんてね🎵」
 冗談に聞こえるような言葉を、付け足しながら。ニクロムは、いま夜空へと昇ってゆく涙の粒ごしに流星を見た。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年07月31日


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#ブルーアルカディア


30




種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はペイン・フィンです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト