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花咲く園の迷子

#アルダワ魔法学園


●地下庭園
「知ってますか先輩、あの定食屋の裏から入っていけるダンジョン。今すごい色んな花が咲いてるらしいですよ」
「は? 前に行った時は芽どころか雑草一つ生えてなかったろ」
「そうなんですよ。ていうか土すらなかったでしょ? すごくないです?」
 放課後の学園、とある教室の片隅で、二人の男子学生がそんな事を話していた。噂好きの後輩が、先輩に仕入れてきたネタを披露している所のようだが。
「いや……それ絶対何かヤバイの居るだろ」
 最近の傾向からするに、組み変わった迷宮には強力な『災魔』が居る事が多い。今回のように、様子が一変するような大きな変化の後は、特に。
「でも先輩。攻略してしまえばあそこ、デートに使えるんじゃないですか?」
「な、なに?」
「狙ってるんでしょ? あの店員のお姉さん」
「いやいやいや何言ってんだよありえねーって、ははは――」

●迷宮入口
「と、まぁ大体そういう感じ。多分、学生さんには手に余ると思うんだよね」
 呼び集めた猟兵達を前に、フードを目深に被った男が言う。オブシダン・ソード(黒耀石の剣・f00250)、猟兵の一人。その名の通り剣を器物とするヤドリガミだ。
 そんな彼が立っているのは、とある定食屋の裏手。そこには件のダンジョンへの入口が、ぽっかりと口を開けていた。
「迷宮の中は奇妙な蔦で覆われていて、色とりどりの花が咲いているって話だよ。
 一見綺麗なお花畑なんだけど……繁茂した草花の陰に、トラップや小型の災魔が潜んでるらしい。進む時は注意してね」
 オブシダンの集めてきた情報によれば、つい最近までこれらの植物は影も形も無かったらしい。つまり、『そういう何か』が迷宮内に生まれたと考えられる。
「と言っても、一層で引き返した学生から聞いた話だからね。その先は未踏地……行ってみないとわかんないって感じかな」
 そう言って、彼は肩を竦めて見せた。
 ダンジョンが変化して間もないという話だが、彼の言う通りなら既に学生等が踏み入っているということになる。
「ん? ああ、やっぱり彼らの方が耳が早いからね。実際今も、何人かの学生が攻略中という話だよ……『未帰還の学生が四人居る』と言った方が良いかな?」
 柔和な笑みを浮かべた声音から、面白がるような色が消える。
 状況は、あまりよくない。
「君達にお願いしたいのは、まずはこの学生四人の保護。そしてこの迷宮の攻略だ」
 道中に居るであろう学生達を保護すること。そして恐らく、そのまま奥に進めば深部に居るであろう災魔、それの討伐が最終目標となる。
「僕はこの後ちょっと行く所があってね。悪いんだけど、ここは君達に任せるよ」
 よろしくね、と気の抜けたような笑みを浮かべて、オブシダンはその場を後にした。
 迷宮の入口に、猟兵達を誘うような花の香りが漂う。


つじ
 猟兵の皆さん、はじめまして。
 つじと申します。
 牧歌的に、お花畑を歩きましょう。安全とは言い難いわけですけど。

●救助対象
 迷宮には単身で攻略中の学生が二人、それからオープニング冒頭の二人組が居る事が予知されています。
 何かしら窮地に陥っている可能性がありますが、そこを救出すれば自力で引き返せるくらいの実力はあります。
 彼等も時間経過で奥に進みますが、完全攻略には実力不足。徐々に取り返しのつかない状況に陥っていきます。
 猟兵達に対してはとても協力的ですので、説得にも苦労はしないでしょう。

 それでは、よろしくお願い致します。
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第1章 冒険 『単純な生徒救出事案』

POW   :    オブリビオンを見つけ次第、張り倒して進みます。

SPD   :    回避できる戦闘は回避し、生徒を救出しにいきます。

WIZ   :    生徒が通った跡を見つけ、助け出して行きます。

👑11
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ヴェル・ラルフ
綺麗な薔薇には刺がある…っていうけど、このお花畑もそうなんだろうなぁ…

ふふ、でも確かに、デートに使えたらいいだろうね。
なんて、呑気かな。気を引き締めなくちゃ。

とりあえず、回避できる戦闘は回避して、体力を温存しよう。
なにより生徒の命最優先で。

帰り道も確保したいし、あんまり花が繁茂しているところは、見目が悪くなるけど、ブレイズフレイムで少し燃やしとこうかな。

植物は拘束されると厄介だし、頭上や隙間にも気を付けて進みたいね。


オズ・ケストナー
お花畑きれいだね
わかってるよ、急いで助けに行かなきゃね

足元の草が踏まれたあととか
罠がうごいたあとがないかなってよく見て歩くよ
罠をよけられるように
草の踏まれたあとがあれば
生徒さんがそっちに向かった可能性がたかいってことだよね
罠のスイッチ見つけたら
スプレーで色つけて目印にできないかな
触っちゃダメって見つけた生徒さんに教えるの

あとは声が聞こえないかなって
ピンチの声だったら走っちゃうかも
でもわたしが罠にはまっちゃったら大変だもんね
気をつける

生徒さんを見つけたら危ないから帰るように伝えるね
この先はきみたちだと倒せないつよい子がいるんだって
わたしたちがなんとかするからね
うんうん、いい子
気をつけて戻るんだよ


隠岐・一晴
へぇ、また凄い場所に入り口があるんだな…
何もなかった所にいきなり植物が現れたって話だ
進む際に蔦を掻き分けた跡や
花や草を踏み付けた跡くらいは残っていないだろうか
痕跡の発見と、トラップの回避
二重の意味で足元に注意を払って進む
ついでに俺も、目印に適当に植物に傷を付けながら歩こうか
お帰りはこちらの方角へ、っと

敵に遭遇したなら、【暁の千鳥】で鴉たちに相手させる
数の暴力での目眩しと足止めをする間、別の道へと退散だ
戦闘はなるべく避けていきたい
迷子を救出している間は、特にな


セツナ・クラルス
お花畑をお散歩…
…いや、囚われた罪なき学生を救出するのが任務
目的を取り違えてはいけないね

もう一人の自分と共に探索開始
目が多ければ探す範囲も増えるだろうし
「もう一人」は
目つきや口が悪く
一人称は「オレ」
名前がないのも哀れだ
ゼロとでも呼ぼう

【フェイント】【だまし討ち】を有効活用し戦闘を回避
珍しい植物があれば足を止め観察
ほら、ゼロ?見てごらん
こんな植物、今まで見たことが…
ちょっとゼロ、この植物に手を突っ込んでくれないかな
…ふふ、私がきみを見捨てるなんてことないよ

ゼロ(又は私)があえて罠にかかり
どちらかが罠を解除し痕跡を見つける
やや強引な方法だが
敵の特性を予め知っておけば
今後の探索の助けになるだろうしね


ニルズヘッグ・ニヴルヘイム
無謀な連中というのはいるものだな。ま、それを助けるのも我々の仕事のうちである。とっとと見つけてやらねばな。

草があるならば、人が通った痕跡を探すのは難しくないだろう。踏み倒された花や踏まれた雑草があれば、そいつを辿って先に進む。
そうでなくとも、罠やら災魔を全て避けて通っているほど幸運なこともあるまい。その手の痕跡も残っているはずだ。
私が災魔と出会ってしまったら、ドラゴニアン・チェインで応戦しよう。



●迷宮へ
 猟兵達の踏み込んだそこには、幻想的というよりは、どこか奇妙な光景が広がっていた。金属、ないしは樹脂製と思われる素材で形作られた壁面に、各種パイプを飲み込むように蔦が走っている。地面の方はさらに重篤、蔓に下草、葉と咲き誇る花々で床面すら見えない勢いだ。
 どこからか差し込む無機質な光と、恐らくはそこらのパイプからだろう、噴き出る蒸気が薄ぼんやりと視界を濁らせる。湿度、そして室温はまるで温室。色とりどりの花はその印象をさらに強調させていた。
「お花畑、きれいだね」
 素直な感想のまま、穏やかな笑みでオズ・ケストナー(Ein Kinderspiel・f01136)が言う。もちろん、それだけではない事は百も承知だろうが。
「綺麗な薔薇には刺がある……っていうけど、このお花畑もそうなんだろうなぁ……」
 でも確かに、デートに使えたらいいだろう。ヴェル・ラルフ(茜に染まる・f05027)も同じような感慨を抱いたようで、少しの間迷宮の光景に視線を遊ばせた。
「しかし、無謀な連中というのはいるものだな」
 では、意識を目の前の仕事に移そう。巨躯のドラゴニアン、ニルズヘッグ・ニヴルヘイム(世界竜・f01811)の金の瞳が辺りを一撫で、そして足元へと向けられる。
「ま、それを助けるのも我々の仕事のうちである。とっとと見つけてやらねばな」
「うん、急いで助けに行かなきゃね」
 それに頷いたオズもまた、床面へと視線を映した。注目するのは足元に咲く一輪の花……ではなく、それを踏み越えていったであろう人の痕跡だ。
「何もなかった所にいきなり植物が現れたって話だ、進む際に蔦を掻き分けた跡くらいはあるだろう」
 隠岐・一晴(暁鴉・f07704)の言葉にオズが目を細める。踏まれ、折れた花。
「草の踏まれたあとがあれば、生徒さんがそっちに向かった可能性がたかいってことだよね」
「ああ、それが一番確実だな」
 首肯しつつ、一晴が目線を上げる。迷宮に入った直後のこの広間には、それなりの数の痕跡が残されている。既に挑戦した者が何組か居たのだろう、それはまぁ、事前の情報通りだ。
「回避できる戦闘は回避して、体力を温存していきたいね」
「とはいえ、学生達も罠やら災魔を全て避けて通っているほど幸運ではあるまい」
 痕跡を追うのなら、それも留意しておくべきだろう、ヴェルとニルズヘッグはそう言葉を交わした。
「大まかに言って、痕跡は三方向に分かれて行ってるね」
「手分けして追うのが得策か?」
「危険性は増すけど……今回はその方が良さそうだ」
 一団で動けば不測の事態に対応できる可能性は上がるだろう、だがこの状況ではスピードもまた重要だ。幸い、この仕事に就いた仲間はそれなりに多い。
 基本的な方針を共有し、猟兵達は三方向に散った痕跡を追うように、それぞれ迷宮の奥へと歩を進めた。

●堅実なる一歩
 迷宮の内へ歩を進める事しばし、目の前に広がった色鮮やかな光景に、セツナ・クラルス(つみとるもの・f07060)は目を細めた。その華やかで瑞々しい輝きは、入り口付近よりも確実に増している。
「……いや、囚われた罪なき学生を救出するのが任務。目的を取り違えてはいけないね」
 我に返り、自分に言い聞かせるように言葉を紡いだ彼は、引き続き捜索に取り掛かった。
「こんなもんの何が良いんだか、オレにはわかんねーな」
 多重人格者であるセツナの裡に棲むもう一人の人格――便宜上ゼロと呼ぶ――は、呆れるようにそう口にする。目が二つであることは変わらないが、考える者が倍居るのはそれだけである程度有利である。
「うおッ――!?」
 カチリと何かを踏んずけて、次の瞬間彼は蔦に巻き取られて逆さを向いていた。
「大丈夫か? 私達が罠にかかっていては笑えんぞ、気を付けろ」
「頭上や隙間にも気を付けて進まないとダメかもね」
「ええ、怪我とかは無いのですが、すいません」
 ニルズヘッグとヴェルの手により、セツナが地面に降ろされる。蔦に覆われた床の一部が、感圧式のスイッチになっていたようだ。
「触っちゃダメって目印付けておくね」
 オズが蔦の上から塗料を振りかける、こうすれば、後続や帰りの学生が引っ掛かることもないだろう。
「……わざと踏んだな?」
「まぁね、おかげでよく観察できたよ」
 そんな中で、ゼロとセツナが言葉を交わす。引っ掛かった片方を冷静に見つめるもう一人、という構図か。何にせよ蔦がスイッチと連動し、トラップとして働いた以上、この植物もまた『迷宮の一部』と考えた方が良いだろう。
「これ全部トラップかも、とか考えるとぞっとしないな」
 そんなことを呟いて、一晴は植物の一部に傷を刻んだ。どこまで効果があるか分からないが、目印替わりだ。
「ほら、ゼロ? 見てごらん」
「こんな植物、今まで見たことが……」
 迷宮の一部である以上、植物の種類はどこか自然のものとは違うように見える。痕跡を探すついでに、セツナはその毒々しいほどに赤い花の前に屈みこんだ。
「ちょっとゼロ、この植物に手を突っ込んでくれないかな」
「またか。やらんぞオレは」
 そんなやり取りに気付いたヴェルが、彼に駆け寄る。
「どうしたの? ……ああ、すごい植物の量だね。この辺はちょっと燃やしといた方が良いかも」
 少し、見目が悪くなるけれど。そう呟いてヴェルが自らを傷つける。ブレイズフレイムにより生じた炎が、繁茂する蔦の山にかかる。火と熱に苛まれ、のたうつ蛇のように形を変えていく植物を見遣っていたそこで。
「……おい」
「ん、今の何?」
 消え行く茂みの中で何かが動いたのを見かけ、ニルズヘッグとヴェルが目を凝らした。
 だがそのタイミングで聞こえたそれに、意識は強制的に持っていかれる。
「――声」
「悲鳴か?」
 一晴が聞き返した時には、オズは既にそちらに向かって駆け出していた。

「ちょっと、こっち来ないでよ!」
 学園の制服を着た少女が一人、背の高い草の合間で奮闘していた。敵が小型であるために、振り回した武器は空を切る。かさかさと蔦の合間を這うそのオブリビオンは、体躯の小ささを最大限に生かしているように見える。
 小さいながら鋭い牙と、緩く絡む糸が、徐々にその学生を追い詰めていく。
「ひっ――」
 いつの間にか背中を伝ってきていた体長30cmほどのそれが、牙を剥くのを目にし、少女が息を呑んだ。
 が、その牙が落とされる前に、突き込まれたガジェットがそのオブリビオンを弾き飛ばす。
「無事だね!?」
 駆け付けたオズに続き、セツナとヴェルも彼女を庇うように位置取り、武器を手に取る。草葉の影を這い回る敵の姿を認め、二人は油断なく構えた。
「あれは……蜘蛛?」
「さっきも居たやつだね」
「ええい、鬱陶しい小虫どもが!」
 ニルズホッグの放ったドラゴンオーラが小規模の爆発を起こし、至近距離に居た蜘蛛を弾き飛ばして周りの蔦を払う。
「イヤーッ! いっぱい居る!!」
「わかったから、騒ぐな騒ぐな」
 垣間見えた光景に悲鳴を上げる学生を宥めつつ、一晴は暁の千鳥へと呼びかける。
「――おはよう、食事の時間だ」
 召喚されたのは、50羽ものワタリガラス。黒い雲霞となったそれらは茂みへと殺到し、見つけ出した蜘蛛型の災魔達を啄んでいった。
「単体の能力は高くないようだね、一気に畳みかけよう」
 セツナの声に応じて、猟兵達はその場の制圧に動いた。

 ヴェルの手により鬱蒼とした茂みも焼かれ、ようやく一息。そこでオズが、救助した学生に笑いかけた。
「ここは危ないから、そろそろ帰った方が良いよ」
「一人で帰れるか? 一応目印はつけてあるからな」
 一晴もまた言葉を継ぐ。罠にだって色は付いている、そこまで心配は要らないだろう。
「助けてくれてありがとうございました。た、多分帰りは一人で大丈夫だと思います」
「うんうん、いい子だね。気をつけて戻るんだよ」
 柔らかな笑みでそう声をかけて、猟兵達は去っていく学生を見送った。小さく手を振る彼女に応えてやって、オズは踵を返す。
「――大丈夫、この先に居る元凶は、わたしたちがなんとかするからね」
 救助対象はまだ居る。そして、奥にはこの迷宮の主もいるだろう。
 決意を新たに、彼らは迷宮の奥へと進んでいった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

イヴ・イルシオン
『POWルート』

「わぁーい、お花畑なのですぅー☆」

迷宮を走り、探索する
鋼鉄の義足で花を踏み荒らしながら

「わぁーい、トラップなのですぅー☆」

あらゆる手段を使い暴力的にやり過ごす

「わぁーい、メインディッシュなのですぅー☆」

オブリビオンが現れ次第、ブレイズフレイムで焼き払う、アハハハー☆ と笑いながら


保護対象の学生を見つけた場合、一瞬不機嫌な顔になり……チッ。っと言いすぐに無邪気そうな少女ぽく振る舞い

「私が護衛するのです! 早く帰ろうなのです!」

と言いながら強引に連れ帰ろうとする

(心情:あー、私は敵を狩りてぇだけなのに何で保護対象に会っちまうですかねぇ、ついてやがらねぇのです)


浮世・綾華
つの(f00249)とはファーストコンタクト
あったらテキトーに絡ませて貰えると幸い

うわっ、ンだよ……って、JKじゃん
何?お前も此処に迷い込んだ学生ちゃん?
猟兵?はは、そんなら心配はいらねーな!
此処であったのも縁だろ、協力して攻略なんてどー?

人が通った後とか、注意深く観察しとくけど
それよか植物がより綺麗に咲き誇ってる方に向かってった方が良いような気もする
養分が集まってるほーに親玉がいそーじゃん?
【流水文の札】の地形の利用も使えば、万全だろ

見っけた学生が敵と対峙してたら
取り合えず【咎力封じ】で敵の攻撃を封じるように動く
お前らさ、これ、マジで命危ないから
逃げといたほーが身の為だぜ?


馬駒・つの
お花畑でうぉうぉうぉうぉ~🌼
自撮り動画とかしつつ、すすめ~つの探険隊!

飛んでく君✈️をぶんってして迷子を探すぞ
みんなかわいいお花がある方に行くんじゃないかなあ👮
歩いた跡とか自撮りした跡とかあるかも!

むん🤔前方にでかい人(f01194)発見!
迷子の人…じゃないなあ❔❔
えーじゃあ一緒いこーよ!つのと一緒だとたのしーよお🤗✴️
探険隊員げっとだぁ~!

迷子くんいたら、飛君✈️で安全な帰り道エスコート👔
寄り道しちゃだーめ!わかったかー!?

敵の方見っけちゃったら
こっちに引き付けてからーの
【先制攻撃】⚡エレクトロレギオン⚡
どさくさの【迷彩】【時間稼ぎ】でつの選手逃走!
あんま戦わないで進みたいよね😃


折紙・栞
「迷子…困り、ました」
「違い、ます、私、じゃなくて」
小さいけど私が迷子なのではありません。

早く見つけないと、大変なことになります。
すぐに捜索を開始します。

【WIZ】生徒の通った痕跡を調べながら進みます。
草の踏まれた後とか折れた枝や草の葉とかを確認しながら、可能性の高い方へ。
エレクトロレギオンは最初に召喚しておいて、周囲に配置。
オブリビオンに遭遇したらレギオンでしばき倒します。
盾兼護衛です。

生徒を見つけたら声をかけて、私も猟兵であることを明かして。

「一緒に、行き、ましょう?」

見た目的には6歳の迷子(栞)を学生が保護した雰囲気になってるけど、そこは気にしない方向で。


サマー・ルー
アラア、お花畑とってもステキネー
デモココとってもキケン。オブリビオン、ニンゲン、Gobble……ガブガブするネ
ソーダ! とってもイイ方法ありますヨ!

【POW】
マズ、シッポメチャツヨイ攻撃でそのへんボコボコにすル!
オブリビオン、寄ってくル。ニンゲン、ビックリして逃げル
そしたらニンゲン、オブリビオンに遭わなイ
ワタシ、オブリビオン倒す。仲間、ダレかニンゲンみつけル
パーフェクトネー!

ソンなワケでボコボコにしマース!
お花畑とってもプリティーだけどごめんネー
オブリビオン、呼んだらよく出てくるかしラ?
ハァーイ! 猟兵ですヨー!
オブリビオン、たっくさん集マーレー!



●TikTok新着動画(1)
「お花畑でうぉうぉうぉうぉ~🌼、すすめ~つの探険隊!」
 軽やかな足取りで進むのはバーチャルキャラクターの(◊♛タッタ・ラッタ♛◊・f00249)だ。傍らを飛ぶデコられた✈️ドローンで救助対象を捜索……しているはずだが、どうも彼女自身の動画を撮影しているだけにも見える。
 人の通った痕跡を追っていた彼女は、何やら言い合っている二人組に遭遇。SNS映えしそうな角度で首を傾げて見せる。
「むん🤔前方にでかい人とかわいー女の子を発見。ナンパかな?」
「ちげーよ……って、JKじゃん。お前も此処に迷い込んだ学生ちゃん?」
「ですから、私は……迷子では、なく」
 つのの方へと顔を向けた浮世・綾華(美しき晴天・f01194)に、折紙・栞(ホワイトブック・ガール・f03747)が言い募る。どうやら少女二人を件の学生と間違えていたようだが。
「二人とも猟兵? はは、そんなら心配はいらねーな!」
 とりあえず誤解は解けたらしい。
「捜索に、戻りましょう」
 ひとまず安堵の息を吐いて栞が言う。こうしている間にも、先行しているであろう学生達は進んでいるはずなのだから、急ぐに越したことはない。
「じゃあ一緒いこーよ! つのと一緒だとたのしーよお🤗✴️」
「……えっ」
 緊張感というか温度差に戸惑う栞だったが、もう一人、綾華はそちらに乗った。
「此処であったのも縁だろ、協力して攻略なんてどー?」
「そういう、こと、なら……」
 協力すること自体に問題はない。首肯する栞の様子を見て、つのが歓声を上げる。
「探険隊員げっとだぁ~!」
「んん……?」
 やはり若干の温度差を感じながら歩くことしばし、頭数が三倍に増えたつの探検隊は、途中であるものに気付いた。
「……?」
 ずん、という低い音と振動が、微かに、そして断続的に足元を伝ってきている。
「揺れて、ます?」
「地響きだよな。足音か?」
「行ってみよ🏃💨」

 ずどーん、みたいな音を立てて床面が陥没する。
 先ほどから定期的に叩き付けられているのは、サマー・ルー(遠洋漁業・f00733)の尻尾だ。彼女の尻尾はめちゃめちゃ強いので、一番容赦ないやつをかますと地形くらいは簡単に変わる。
「お花畑とってもプリティーだけどごめんネー!」
 何故彼女がこのような破壊活動に勤しむことになったのか、それはサマーの慧眼に理由がある。
 こうして轟音と共に暴れていれば、外敵を襲うオブリビオンはこちらへ、戦闘を避けたい学生はこちらとは反対側へと逃れるはず。やったね万事解決。
「パーフェクトな作戦デショー? オブリビオン、たっくさん集マーレー!」
 この極めて朗らかな挑発に応えるように、硬質な金属が床を叩く音がサマーの元に届いた。
 甲高いものながらこちらも断続的に、そして徐々に近づいてくる。明らかな、足音。
「わぁーい、お花畑なのですぅー☆」
 だが鋼の足音を響かせてやってきたのは、幼い容姿のミレナリィドール、イヴ・イルシオン(狂気の殺戮人形・f01033)だった。
「ハーイ」
「はァーい?」
 手を上げるサマーにイヴが答える。そして笑顔のまま、訝し気に。
「わぁーい、大物はどこですぅー?」
 続いていた地響きを巨大な敵の足音と認識していたようで、イヴが小首を傾げた。言いたいことを察したサマーは、自分の尻尾を一度指さして、先ほどのように地面を叩いて見せた。
「……チッ」
「ナンデ!?」
 一瞬、イヴが明らかな落胆を見せたが。次の瞬間にそれは笑顔で上書きされていた。
「じゃあ、私はこれで☆」
「サヨナラー。でも、災魔がいっぱい来てるワ、気をつけてネー」
「!」
 手を振るサマーの言葉に、イヴが目を丸くする。周りに注意を向ければ、確かに。足元を追おう蔦の合間から、這い回る無数の音が聞こえてくる。サマーの囮作戦は成功と言ったところだろうか。何しろ囲まれているのだから。
 次の瞬間に茂みの間から飛び出してきたのは、体長30cm程度の蜘蛛形災魔。イヴは今度は、心からの笑みを浮かべた。
 ビッ、とイヴが自らに付けた傷から赤が舞う。ブレイズフレイム。血の代わりに飛び散ったのは、彼女の秘めた地獄の炎だ。それは即座に燃え移り、紅蓮が花畑の一角を彩る。
「わぁーい、メインディッシュなのですぅー、アハハハー☆」
「オーウ……楽しソウネー」
 引いたような、そうでもないような反応を返しつつ、サマーが飛び掛かってきた小型災魔を尻尾で叩き落とした。
 上がる炎に、振るわれる尻尾。二人の猟兵は集まってきた災魔を難なく蹴散らしているように見えるが、どうにも数の差が大きい。このままではじり貧、だが。
「🔥あつーい🔥」
「おーおー派手にやってんな」
 サマーの死角から飛び掛かろうとした蜘蛛が、綾華の拘束ロープに囚われて地面に落ちる。続けて現れたエレクトロレギオン……シンプルなのと、デコられたのの二集団が蜘蛛を追い、金属製の足先を叩き付けて潰していく。
「ご無事、です、か?」
 それらを中心で操るのは、栞とつの。地響きによって集められたのは、オブリビオンのみではなかったようだ。
「それは私の獲物ッ☆」
 機械兵器の真似をするように、イヴが鋼鉄の義足で災魔を踏み潰す。合流した猟兵達は、難なくその場を制圧した。

「ドーモありがとデース!」
「怪我が、無くてよかった、です……」
 サマーのお礼にイヴが頷いて返す。その横で、焼け焦げたり平らになったりした当たりの様子を見ながら綾華が嘆息した。
「しっかし、派手にやったなー」
「痕跡、残って、ますか……?」
「さぁな。全然見つからねーけどどこまで行ったんだよ、その学生ってのは」
「どう、でしょう? でも、早く、見つけない、と」
「イエー🤗」
「わぁーい☆」
「もう一枚撮りまショー」
「……聞いて、ます?」
 途中から自撮りに興じていたつのとイヴとサマーに、今日何度目かの戸惑いの眼が送られる。
「迷子のみんなもかわいいお花がある方に行くんじゃないかなあ。👮
 歩いた跡とか自撮りした跡とかあるかも!」
「あー、んじゃそうすっかー」
 気を取り直したようなつのの言葉に綾華が同意する。こっそりと後ろを向いたイヴの顔に「あー、私は敵を狩りてぇだけなのになー」という表情が浮かぶ、が。
「養分が集まってるほーに親玉がいそーじゃん?」
「ナルホドー!」
「早く進もうなのです!!」
 そんなこんなで方針を立てなおし、また人数の増えたつの探検隊はさらに迷宮の奥へと進んでいった⇶。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

モノ・アストルム
戦闘を避けるなんて器用な事、俺には結構難しいからな
敵は見つけ次第ぶっ飛ばす、そういう心持ちで行くぞ

とはいっても、罠には極力かかりたくない
道中は鎌に変形した黒剣を使って、邪魔な植物を切り払ったり、地面を突いたりして進む
これなら後続の人も、ある程度は楽に進める筈だ

敵に出会ったら即戦闘
植物系の敵だと予想してるけど、実際はどうだろう
兎に角、トリニティ・エンハンスで攻撃力強化を選択。炎の魔力で燃やし尽くす勢いでひたすら攻撃
属性攻撃の技能で、少しは楽になると良いな

学生を見つけたら、俺が通って開いた道を辿って帰るように言う
「もう分かってるだろうけど、此処は危険だ。帰って、他の学生にも来ないよう伝えてくれ」


ロカジ・ミナイ
不純な動機が危険を顧みない行動に向かわせる、
おおいに結構じゃないの。
不純は少年の心の主原料だからねぇ。
だってこんなとこ僕だって行きたいもん。行くもん。
ほらなんか……いい匂いするし。

しかし、へぇ……色とりどりの花……蔦……へぇ……、
僕のためにあるような場所だ。
ああ、僕の職業柄、草花には目がないんだよ。

【POW】
邪魔なものは刈って燃やす!以上!
そんでイイお花ちゃんがいたら連れて帰る。

大丈夫、大丈夫。ちゃんと少年がいるかいないかの確認はするよ。
お花ちゃんより優先するってば。大丈夫。
怪我はないかい?応急処置くらいはできるけど……うん、OK元気。


ユノ・フィリーゼ
花の迷宮なんてとても素敵で心惹かれるけれど。
その創造主が災厄の運び手ならば、放ってはいけないね。
何よりも尊ぶべきは、生きているモノの命だから。

ライオンライドを使用し、少しでも早く生徒達に追いつけるよう努める。
一人の時は基本的に戦闘は回避。但し、近くに仲間が居て協力を仰げそうな時or生徒が近くに居る時は積極攻勢の構えで挑む。
道幅が狭かったり、足場の悪い場所では一歩一歩自分の足で確実に。移動時は耳を澄ましたり、辺りを見回したりしながら人の声や足音がしないか確認してみるね。
【地形の利用】が出来そうな場所があれば積極的に利用していきたい、な。
トラップとかは小型の災魔と遭遇した時に有用そうだしね…?


蓮花寺・ねも
綺麗な迷宮だな。デートスポットにしたい気持ちもわかる。
しかし、こういう場所はどうにも罠がありそうで落ち着かん。
精々不意を打たれないよう気を付けて進もう。

生徒が通ったらしい痕跡を探そう。
ひとまずは安全な道を選んでもらえていると良いのだけれど。
ぼくは道を憶えるのは苦手だが、好きに進むことにかけてはちょっとしたものだぞ。
好みそうな景色も併せて探索を。

聞こえる音にも気を付けて、罠や戦闘にひっかかっているなら即座に向かおう。
怪我等しているようなら【生まれながらの光】で回復を。
生きているなら大丈夫だ、間に合う。

ちょっとは懲りただろう。
今は、ぼくたちに任せて帰ると良い。
帰還ルートを確定するのも大切な仕事だ。


九之矢・透
【SPD】

こりゃ一刻も早く学生サンを【追跡】した方が良さそうだな。

曲がり角では【聞き耳】をたてて、
先に居るのが敵か学生サンか、
判断しながら進んでいくぜ
左右どっちに行くか悩んだら【野生のカン】が頼りだ。
慎重に、かつスピーディーに、ってヤツだな!

もし学生を発見出来た時、
既敵に遭遇していたら【先制攻撃】で【不羈への枷】を使い、敵の意識をこっちに向けとくよ。
さ、今のうちに逃げてくれ!



●腕力
「不純な動機が危険を顧みない行動に向かわせる、おおいに結構じゃないの……」
 しみじみと呟く26歳、ロカジ・ミナイ(きまってない・f04128)が、わかるよとでも言うようにうんうんと頷く。
「不純は少年の心の主原料だからねぇ。だってこんなとこ僕だって行きたいもん。行くもん」
 というか実際問題、踏み込んでいるのだし。
「心惹かれるのは分かるわよ、何しろ花の迷宮ですものね」
 ユノ・フィリーゼ(碧霄・f01409)18歳もそれには同意するものの、彼に比べると引き締まった表情をしていた。
「けれど、その創造主が災厄の運び手ならば、放ってはいけないね。何よりも尊ぶべきは、生きているモノの命だから」
「いやー実際その通りだと僕も思うよ?」
 まっすぐな視線を向けられて、思わずロカジは目を逸らした。
「でもねぇ、色とりどりの花に、蔦だよ? 僕は職業柄、こういうのには目がないんだけど……」
「俺も、今は急ぐべきだと思うぜ」
「わかった、うん、何でもないです」
 モノ・アストルム(モノクロームの星・f03733)からも真っ当な意見をぶつけられ、ロカジはとりあえず植物について一時忘れることにした。
「では、行こう」
 仲間の同意を得て、ユノは召喚したライオンの背に跨った。雄々しく吠える黄金のライオンは、一刻も早く救出対象に追いつくべく走り出そうとする、が。
「じゃあ僕達も、行こうか」
「とは言っても戦闘を避けるなんて器用な事、俺には結構難しいんだが」
「あー、そうだねそれはちょっと、僕もそんな感じ」
 駆けだそうとするのではなく、得物を手にした二人は通じ合ったように頷き合う。がちゃりと音を立ててモノの手の内で黒剣が変形、大鎌になる。
「邪魔なものは刈って燃やす! 以上!」
「まぁ、これなら後続の人も、ある程度は楽に進める筈だ」
 振るわれる刃の軌跡に合わせ、刈り取られた草が宙を舞った。
「これはこれで……ありか?」
 全力疾走するよりは当然遅いが、安全性と天秤にかければ検討の余地はある。そんな様子でユノも首肯した。
 強引な手法ではあるが、実際この方法での進行速度はかなりのものだった。
「敵は見つけ次第ぶっ飛ばす、そういう心持ちで行こう!」
「よし! そんでイイお花ちゃんがいたら連れて帰る」
「ロカジ、君……」
「だ、大丈夫、大丈夫。ちゃんと学生がいるかいないかの確認はするよ。お花ちゃんより優先するってば。大丈夫」
 しきりに大丈夫と連呼する姿はかなり信用ならないが、ともかく。
 蔦まみれの迷宮に明確な道を作る、彼らの工程は順調に進んでいった。

●追跡
「綺麗な迷宮だな。デートスポットにしたい気持ちもわかる」
 ぐるりと見える範囲の光景を眺めて、蓮花寺・ねも(廃棄軌道・f01773)が呟く。虹色とは言わないまでも、極彩色の庭園はやはり目を楽しませてくれる。そして同じものを目にしつつも、九之矢・透(人間のシーフ・f02203)は細めた目で釘を刺した。
「暢気なこと言ってる場合でもないだろ?」
「まぁな。こういう場所はどうにも罠がありそうで落ち着かん。精々不意を打たれないよう気を付けて進もう」
 ねもの方も別に油断しているわけではない。ほかのメンバーに比べて一歩遅れて迷宮入りした二人は、先行する者達の痕跡にも目を向けていた。
「ご丁寧に道がいくつか作ってあるなぁ……探索済みの所よりは取りこぼしを埋めるか」
「ああ、ぼくは道を憶えるのは苦手だが、好きに進むことにかけてはちょっとしたものだぞ」
「んん……良いさ、アタシも手は貸すから」
 堂々と言い放つねもに、透が頭を掻きながら応じた。聞き耳に野生のカン、その辺りの探りを入れる才覚には、彼女も少し自信がある。
 慎重かつスピーディに、二人は先行する一行とはまた別の視点で迷宮を進んでいった。
「あー、ちょっと待った、その辺何かあるぞ、罠かも」
「ああ、蔦と花が寄り集まっている。きっとあそこは良い眺めだぞ」
「いやいや、そうでなく」
「そちらも、誤解をするな」
 言い合いながら、強引に歩を進めたねもが、罠のスイッチを爪先で押す。がこんと音がして、一歩先の床が開いた。落とし穴。
「良い眺めに釣られる者が居たかも知れない」
「ははあ、なるほどな」
 納得して、透が頷く。果たして、穴の底では出るに出られなくなったらしい学生が、休憩がてらうとうととしていた。

「ええ……何か地響き立ててる奴が居たので、近づいたらまずいなって逃げてたんですけど……」
 落とし穴から引きずり上げられた少年は、二人に向かってそう説明した。
「そんな大物のオブリビオンが居るのかここは?」
 先行していた猟兵の一人が地響きを立てまくっていたことなど、ここに居る三名には知る由もないのだが。
「何にせよ、無事でよかった」
 聖なる光で負傷していた学生を癒やし、ねもが一息つく。命を落としていたら治療どころではなかっただろう。
「ちょっとは懲りただろう。今は、ぼくたちに任せて帰ると良い」
「帰りも罠には気を付けろよー」
 そう言って学生を見送った後、透は立ち上がって、先を見据えた。花の香りと、吹き出す蒸気に舞い踊る花びら。確かに眺めは良い。
「さて、アタシらは先に進もうか」
 先を進んでいる仲間に、そしてまだ居るであろう学生に、追いつかなくては。

●第一層突破
「道を……開けてもらおう」
 トリニティ・エンハンスを使用し、炎の魔力を身に纏ったモノの一振りが、小さなクモ型の災魔を焼き尽くす。彼の予想に反して植物型の敵ではなかったものの、属性的な相性は悪くなかったようだ。
「これは……! 少し、先に行くぞ」
 視界の先に捉えたもの……どうやら、学生が落としたらしき鞄に気付き、ユノが黄金のライオンと共に前へと出る。段差を作るほどに生い茂った植物の垣根を飛び越え、それを拾い上げる。
「学生のものか? 彼等は近くにいる?」
「怪我はないかい? 応急処置くらいはできるけど……」
「いや、だが恐らくはこの辺りに……」
 モノとロカジの声に応えつつ、ユノはライオンの背で精いっぱい伸びをして視線を巡らせた。
「……あ」
 と、目が合った。しかし。
「あーーーーっと、ちょっと待って! 来ないでください!!」
 その学生は、大きな声で、そう叫んできた。

 ……こうして迷宮を一つ奥へと進み、彼等は次の階層へ至った。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 冒険 『ボムボムトラップ』

POW   :    あえて攻撃を加える事によって誘爆させる、爆発する事自体は受け入れて全力で爆風を受け止める

SPD   :    爆弾に触れぬ様慎重に部屋を通り抜ける、爆弾が起爆する前に全力疾走で部屋を抜ける

WIZ   :    魔法や知恵を駆使し、爆弾を解除する、又は爆風を抑える為の策を講ずる。

👑11
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●第二層
「ああ……どうやら、俺はもうダメみたいだ」
「せ、先輩せんぱーーーい!!」
「せめてあの人に伝えてくれ……俺は勇敢に戦ったって」
「なに言ってるんですか先輩! まだ助かりますって! あきらめないで!!」
「とか言いつつなんで遠ざかってるんだよお前はァ!!!」

 それぞれの道のりで花畑の迷路を抜けた猟兵達は、『果樹園』に至る。
 広間のような一室、床や壁を覆う蔦は相変わらずだが、色とりどりの花に代わり、そこには大量の果実が実っていた。
 リンゴのような、メロンのような、ばらばらな色のそれは、形だけは共通しているようで。
「あーーっと猟兵の皆さん、ちょっと待ってください! それ、衝撃与えると爆発するみたいなんで!!」
 発見した二人組の学生の内、年若い方がこちらを見つけてそう叫んだ。
 年上、先輩の方はと言えば……一体どういう経緯があったのか、その爆発する果実に綺麗に包囲されている。
 この学生達の余裕ぶりから言って、ここには災魔、オブリビオンは居ないらしい。まぁ爆発する罠が多数あるところに部下を配置する者はいないだろうが……。

 とにかく、何とかして彼を救助し、この爆発物だらけのフロアを突破しなくては……。
隠岐・一晴
いや、逆にどうやってその位置に収まったんだよ…
敵はこの一帯には寄り付かないようだし、ある意味安全地帯ではあるみたいだが

まぁ何でもいいか。……頼むよ、モモ
掌に乗る程の精霊に呼びかけ、杖に変える
エレメンタル・ファンタジアで、水属性の……そうだな、霧でも造ってみようか
爆発に対するは湿り気だと、何処かで誰かが言ってた。…ような気がする

霧の範囲は出来る限り部屋中に広げたいが…
難しいなら先行する奴をガードする様に、そいつの半径数メートルに留めておく
全力魔法は制御にも有効か?
善処はするが、暴走したらすまない、先に謝っておく



●爆発の威力を緩和
 二層に降り立った一晴は、最初に目にすることになったその光景に嘆息する。状況が状況なら、色とりどりの果実のなる楽園のように見えただろうに。
「いや、逆にどうやってその位置に収まったんだよ……」
「えーっと、説明が難しいんですが」
「いや、良い。聞いても多分わからん。……頼むよ、モモ」
 呼びかけに応え、彼の傍らに居た精霊がエレメンタルロッドへと姿を変えた。
 発動するのは、精霊魔法。属性と天候を組み合わせた事象を呼び起こす、奇跡の術法。
「爆発に対するは湿り気だと誰かが言ってた……ような気がする」
「いいんですかそんなので!?」
 別段問題はない。暴走のリスクこそあるが、今回は制御も上手くいっている。
 発生したのは、『水属性の霧』。冷たく、そして湿った空気が爆発物満載のフロアに広がっていく。
「先行したい者が居るなら、言ってくれ。優先的に霧でガードできるように制御する」
 途中で暴走させたらすまん、と若干不吉なことも言いながら、一晴は仲間の猟兵達を振り返った。
 爆発そのものを防げるかは定かでないが、今ならば爆発によるダメージを確実に抑えることができる。多少の無茶は利く、ような気がするが……?

成功 🔵​🔵​🔴​

サマー・ルー
アー……アレはシッポするのダメネー
wham、wham……ドカンヨ!
イッコやっちゃったらモウ全部ドッカンするヨー
フーム、ワタシ触らないようにユクつもりマスけど、何かヨイ考えあったらオテツダイするワ
ピチピチフルーツもシオシオになったらバクハツ小さいかもしれないヨ
ソットソーット触ればヒョッとしたら平気カモ?
オタメシしてみてもいいかしラ

そこなボーイもオモチカエリしないといけないネー
heyボーイ! ソコ、ウゴク、できル?
or……バクハツ、我慢できルー?
ジセイノク、アルだったら聞きにいくヨ!
【逃げ足】アルだから平気ヨ! ソレトモ一緒逃げル?
ヨーク考えといてネ!


九之矢・透
【SPD】

あれま、こりゃまた見事に囲まれたモンだな…
やたらカラフルだしメルヘンっちゃメルヘンだけど
ま、助けない訳にゃいかんよな

うし、ちょっとやってみっか
一晴兄ちゃんや仲間に一声かけてから

【ライオンライド】でライオンを召喚
用心して近づき、先輩兄ちゃんの襟首をライオンに甘噛させて確保
【ダッシュ】先輩兄ちゃんを果物包囲網?から離れさせようか

大丈夫大丈夫、大人しくしてりゃ身は噛まないよ。…多分な?

もし爆発する様なら先輩兄ちゃんを【かばう】よ
ダメージも抑えてもらってる事だし平気とは思うケド、念の為な!



●キャプチャー
「アー……アレはシッポするのダメネー」
「見た感じはメルヘンっちゃメルヘンなんだけどなー」
 もやもやと霧の漂う中、サマーと透がそれぞれに感想を述べる。先の階層のようにサマーが尻尾を振るえば、誘爆して酷い事になるのは想像に難くない。
 いや、それも一つの手なのだろうが、救助対象が100%巻き込まれる。やるとしても今ではない。
「フーム、ワタシ触らないようにユクつもりマスけど、何かヨイ考えある?」
「いやー……アタシとしても、慎重に行くしかないかなって」
 あの学生があそこまで踏み込めたのだから、触れれば即爆発、とはならないだろうと辺りを付けて、二人はそこに踏み込んでいくことに決めた。
「助けない訳にゃいかんよな……うし、ちょっとやってみっか。頼むよ一晴兄ちゃん」
 ライオンライド、呼び出した黄金のライオンに跨った透と、後に続くサマーを、一晴の操る霧が覆っていく。
 少々視界は悪くなるが、背に腹は代えられないだろう。

 慎重に、ゆっくりと、彼女等二人は爆発する果実の合間を縫って進んでいく。
 霧で起爆条件が緩んでいることも一因してか、学生の傍まで来ること自体はそこまで難しくなかった。
「ドーモー」
「あ、どうも、お世話になっております」
「兄ちゃん、案外余裕あるな……?」
 この学生が大して深く踏み込んでいなかったのも幸いした。猟兵達の素早い進行スピードが道を拓いた形とも言える。
 辺りの様子を見つつ、サマーが彼に声をかける。
「heyボーイ! ソコ、ウゴク、できル?」
「無理でーす」
「あー、助けてやりたいけど……見事にはまり込んでるな」
 透の見立てでも、2、3個どうしても邪魔な果実がある。それさえ何とかできれば、といったところだが。
「じゃあバクハツ、我慢できル? ジセイノク、アルだったら聞くヨ?」
「縁起でもない! い、一応一発やに初の爆発くらいなら、多分」
「えっ」
 何をする気か、問うまでもなく、サマーがその『邪魔な果実』に両手で触れた。
「ピチピチフルーツもシオシオになったらバクハツ小さいかもしれないヨ。
 ソットソーット触ればヒョッとしたら平気カモ?」
「いやいやいや、でも……」
「オタメシしてみてもいいかしラ?」
「いやアンタ訊く順番がおかしい、あっ」
 ぶちっ、と音を立てて果実が蔓から切り離される。

 ……。

 …………。

「セーーーーフ」
「じゃあモウ一個行くヨー」
「慎重に、慎重に頼むよ……!」
 そんなこんなでいくつかの果実が取り除かれ、『安全地帯』が広がった。そこに、透の指示に従いライオンが頭を突っ込む。
「持ち上げるから、動くなよ?」
「え、それ大丈夫なやつ?」
「大丈夫大丈夫、大人しくしてりゃ身は噛まないよ。……多分な?」
「多分って! 何なのこの人達!?」
 とはいえ抵抗する気はないらしい。されるがままの学生の襟首を甘噛みし、ライオンは彼を持ち上げ、運び出した。
「ヤッター、オモチカエリ成功ネー!」
「それなんか違うと思う」
 何にせよ、猟兵達の活躍により、学生達はその危機を脱した。
 予知に沿うなら、この迷宮に踏み込んでいた学生はこれで全て。任務の一つを満たしたと言えるだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​


●救助成功
「あ、ありがとうございました、本当にもう死ぬかと」
「今度から気を付けてくださいよ先輩!」
「お前……」
 地雷原のような場所から救助された学生二人は、そんなやりとりをしながら猟兵達に向かって頭を下げた。
 ここまで来れたという実力を鑑みれば、この二人も帰還する分にはエスコートしてやらなくても大丈夫だろう。
「あ、そうだ。さっきライオンに持ち上げられた時に見えたんですが……『この爆発する果実は、この広間にしか生っていない』ようです」
 少なくとも見えた範囲――広間の先の通路には、爆発物はないらしい。
 警戒するにしても、強引に突破するにしても、そこまでたどり着いてしまえば――。

 ここまでの猟兵達の踏破速度、そして素早い救助によって新たな情報は得られた。
 あとは、ここを切り抜けるだけだ。

 さて、では、どのように?
セツナ・クラルス
ふふ、この状況だけ見ると、まるで果実に祝福されているみたいだね

時間はかかるが
個別に実を処理することを提案

うまくいくか不安だが実演してみよう

周囲の蔦や大きめの葉で即席の緩衝材を作成

連動して爆発するなどの罠がないかを確認
衝撃を与えぬよう実のひとつを採集
採集できたら緩衝材に包みその場を離れ
離れた箇所に実を移動させる

これを繰り返せば脱出できるのではないかな


※以降は被害が大きくなる場合は自重
実(爆発物)がここまで密集しているということは
個々の殺傷能力は低いと推察
…ふむ…
周囲に誰もいないことを確かめてから…起爆
果実一つの爆発力を知りたくて、つい

爆発は人形に衝撃を引き受けさせるつもりだが
失敗したら治療を依頼


蓮花寺・ねも
無事の救出お目出度う。良かった。
出遅れた分、働くとしよう。
安全に通れるに越したことはない。

爆弾で蔦とくれば、大元などあるのではないか。
コードを切って爆弾を解除するのは王道だと誰かが言っていた。

爆弾の生っているところや、蔦の絡まりをよく観察する。
触れたら爆発するのか、切ったら爆発するのか。
爆発の原因を調べて、それを起こさない方法を特定できたら。
被害の薄そうなちいさいものから試していこう。

判らなかったり失敗したりしたら、そうだな。
念動力で爆発する前に遠くへ投げよう。
駄目だったら御免。まあ早々死なないだろう。たぶん。


オズ・ケストナー
先輩さん助かってよかったね
やっぱりふたりじゃたいへんだったんだね、すごく疲れてたみたい
気をつけて帰ってほしいな

わたしたちは先に進もう

イチハの霧まだ効果残ってるかな
先行、してみるね
果物避けていけばいいんだよね

高いところから先が見えたなら、
わたしも一回持ち上げてもらえば果物が少ないルートが見えるかな

目に見えるものを避けるのは簡単
もし爆発しそうなら
ミレナリオ・リフレクションで相殺してみるね
もし失敗しても霧の効果もあるし
斧で受けるのも試してみる
大丈夫
一回見られたら次はかんぺきに相殺できるから
まかせて

あんぜんな場所までたどり着いたら
うしろの人がどこを通ればいいのか誘導できるよ

みんなで次の場所にいこうね


ロカジ・ミナイ
【SPD】
あ……あぁ……、
(触ると爆発する?
そんな果物めちゃくちゃ欲しいじゃん……
みんなまとめて、いや、
せめて一個でもオモチカエリしたい……
タワワがタワワに僕を誘ってる……

でも、どうやって?
ひとりだったら抱きしめて離さないんだけど
今それやったら猟兵として社会的に淘汰されるよね……。
ああ、もう、どうして僕は手ぶらなのか!!
連れ帰れないなら僕がここにす、す、住、)

3秒で答えの出ない問題からは逃げるが勝ち。
目を覆って先の通路まで猛ダッシュで振り切る。
触るな!寄るな!僕と君は住む世界が違うんだ!!



●模索の末の回答
「無事の救出お目出度う。良かった」
「先輩さん助かってよかったね」
 そうして帰路についた学生達を見送り、ねもとオズは広間の方へと向き直った。
「わたしたちは、先に進もう」
 蔦の海に実る果実。何にせよ先に進むのならここを通過しなくてはならない。そう、問題は「どのように?」という一点だ。
「時間はかかるが、個別に実を処理してみてはどうだろう」
 学生を救助する際、サマーがやったように慎重にやれば、果実を取り除くことは不可能ではない。そんなセツナの提案に、少々試したいこともある、という様子でねむも頷く。
「なるほど、安全に通れるに越したことはない」
 幸い時間に余裕はできた。少し実験に勤しんでも問題はないだろう。
 端の方の果実の傍らに膝を付き、二人は対象を観察する。やはり蔦にから枝分かれした部分に生っている。通常通り花から実へ変化したとすれば不自然な点も目立つが、罠として『作られた』と考えればそれも仕方の無い事か。連動して誘爆したりしないか、などと吟味を重ねて。
「コードを切って爆弾を解除するのは王道だと誰かが言っていたが、この罠の大元に当たるものがあるのでは?」
「そうかも知れないが、どうだろうね。元を断てばこれ以上果実が増えることはなくなるだろうが……」
 既に爆弾として生ってしまった果実に影響があるかは疑問が残る。
「あ……あぁ……」
 それらのやり取りから、必死に顔を背けていたロカジが呻く。先に述べたように、薬を扱う彼にとって未知の植物は凄まじく魅力的に映る。要するに――。
「……どうかしたかな?」
「いや……何でも……」
 衝撃で爆発するとか面白植物すぎてめちゃくちゃ欲しい。
「その辺りの葉で緩衝材を用意すれば、安全に取り除けるのではないかな?」
「確実だがかなり時間がかかるな。退ける植物の数は絞った方が――」
「もう一回持ち上げてもらえば、果物が少ないルートが見えるかも」
 オズも参加し、着々と話し合いは進んでいく。大体の方針が見えてきたところで、避けては通れないポイントにねむが言及した。
「あとは、実際に何をしたら爆発するのか特定しておきたいな」
「ふむ……個々の殺傷能力は低そうだし、そうだね……」
「(あ、またオレで試そうとしてるだろ。やめろこら)」
 考え込むセツナの中でもう一つの人格、ゼロがわめく。
 ちなみに実験は決行された。
 大丈夫、ねむの念動力で極力ダメージが入らないよう配慮されたし、最悪オペラツィオン・マカブルっていう便利な技があるから。

「二度とやらねーからな!」
「まぁまぁ、皆が爆発の確認ができた事には、必ず意味があるはずだよ」
 ゼロを宥めるセツナを横目に、オズが霧を纏って先行を始める。
「果物、避けていけばいいんだよね」
「ああ、どうしようもなかったらぼくが念動力で何とかする」
 駄目だったら御免、と後続のねもは言い切った。誠実な対応だと思えばそれも納得できるか。
 ゆっくりと、蔓の繋がりと果実の位置に気を付けながら彼等は進む。時折邪魔な果実を慎重に、慎重に取り除いて……。
「こ、これは……」
 一人で持てる果実の数には限度がある、それも見越して同行していたロカジは、手渡された果実に視線を釘付けにされていた。
「た、タワワが、タワワに……!」
 明らかに誘っている。少なくとも彼にはそう見えた。
 手の内に入れたからにはもう離さない、と抱きしめたい。だがまぁここでやったら猟兵として社会的に死ぬだろう。
 ロカジの瞳がぐらぐらと揺れる。そう、これは一時の逢瀬。オモチカエリなど許されないというのに……!
「あああああ、やめろ! 寄るな! 許してくれ僕と君は住む世界が違うんだ!!」
「あ、危な……!」
「待て、急にそんな走った……ら……?」
 迷走極まって現実から逃げるように走り出した彼は、すごい勢いで危険地帯を駆け抜けていった。
 爆発は起きない。
「……偶然か?」
「あれも『逃げ足』って言うのかな……?」
 紆余曲折あったが、とにかく。先行した一団はこの爆発する果実の詰まった広間を潜り抜けた。
 あとはこちらから行き先を指示して、後続を導くだけ。……いや、実際それもかなりの手間なのだが。

「えーっと周辺のみなさーん、とりあえずちょっと離れとけー?」
 そんな声が響いた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

馬駒・つの
危険地帯でうぉうぉうぉ🍓⚡
救出劇もばっちり動画撮ってから、つのの出番だあ🌼

あやちん隊員(f01194)、この状況はあれなのだよ
言わずともわかるだろう?ほら、ほら~~!
まずい…たいちょーの威厳に関わるからまじめに考えなきゃ💭

あ!
トラップがいっぱいあるなら、先にぜんぶ爆発させちゃえばよき?🙋💡
💪エレクトロレギオン💪をわーってして
片っぱしからどっかんさせちゃうぞー!💣💥💣💥
つのは安全なとこ(あやちん隊員の背中)からスマホで撮るだけ!
やはー、壮観だ~!動画映えしそう!♥️もいっぱい伸びそー😻

あやちん隊員もやろやろ
つのの💪エレギ💪だと弾切れ起こしちゃうから協力が必要なり👮


浮世・綾華
うっわ、すげぇな黄金のライオン!
つのと一緒に面白がった?後はさてと
つのたいちょー(f00249)、俺らはどーするよ
俺らそんな阿吽な関係じゃなくねと笑って返しつつも
真面目にという言葉にはそうねと

ええ、つのちゃんちょー大胆じゃん
ぶはっと吹き出すけど正直めちゃめちゃ面白そー
えーっと周辺のみなさーん
これから大爆発起こすんで
とりあえずちょっと離れとけ?

女の子の盾にされる気分は割と良い
ん。じゃー隊員も加勢しますか~

【錬成カミヤドリ】で鍵を爆発物に向かって発射させる
まあ適当にばらけさせれば近くのも爆発するっしょ

どかどかと爆発する様子をには
つのと一緒にはしゃぐ
いやまじでやばいやばい!

っし、でもこれで先に進める


折紙・栞
「……じーっ…」
「全部、吹っ飛ばし…ダメ?」

救出対象の学生さんは安全圏まで逃げてもらってから。
大丈夫、壊す事には自信があります。
なんというか、勢いでどうにかなります、きっと。

ウィザード・ミサイルを中心にして、エレクトロレギオンも召喚。
全部突っ込ませます。
決して、先ほどお子様に間違えられたからという腹いせではありません。
えぇ、決して。

「小さく、ても、爆発力、自信、あります…!」

とにかく、ふっとべー!



●ひたすら動画映えする回答
 危険地帯でもうぉうぉうぉ🍓⚡。時間は少し遡るが、つの探検隊は絶好調だった。
「すげぇな黄金のライオン!」
「救出劇もばっちり動画撮ったし、つのの出番だあ🌼」
 さっそくSNSに上げたりとか色々忙しくしていた綾華とつのに、栞からもう何度目だかわからなくなった視線が刺さる。
「……じーっ……」
「よーし、つのたいちょー、俺らはどーするよ」
「あやちん隊員、この状況はあれなのだよ」
「あれって?」
「言わずともわかるだろう? ほら、ほら~~!」
 あ、これ考えずにしゃべり始めたやつだな。
「俺らそんな阿吽な関係じゃなくね? さっき会ったばっかだし」
 その辺りを察した綾華の笑う様子に、つのは少々危機感を抱いたようだ。何しろ隊長の威厳に関わる😥。ここはすぱっと明快で冴えた回答を――。
「全部、吹っ飛ばし……ダメ?」
「トラップがいっぱいあるなら、先にぜんぶ爆発させちゃえばよき?🙋💡」
 挙手は同時。栞とつのの出した結論に綾華が吹き出す。
「なんだそれ、ちょー大胆じゃん。正直めちゃめちゃ面白そー」
「でしょ? たいちょーを」

「でも本当に大丈夫か?」
「大丈夫、私も、壊す事には自信、あります。……勢いで、どうにかなる、でしょう……きっと」
「わーってして片っぱしからどっかんさせちゃうぞー!💣💥💣💥」
 心なしか、栞も毒されてきているような気がするが、とにかく。
「安全地帯に退避!」
「了解です」
 つのと栞が綾華の背に、彼を盾にする形で隠れる。
「俺かよ。まぁ良いけど。……えーっと周辺のみなさーん、とりあえずちょっと離れとけー?」
 そんな呼びかけを契機に、錬成ヤドリガミが発動。綾華の器物である『鍵』の複製品がずらりと宙に並ぶ。そこに付け足されるのは、75本の炎の矢。栞のマジックミサイルだ。
「小さく、ても、爆発力、自信、あります…!」
「……あ、もしかしてさっきの気にしてる?」
「して、ません」
 そう、今回の遭遇時に子供と間違えられたことなど、決して彼女は気にしていない。
「待って待って! スマホ! 撮るから!」
 綾華の背からつののスマホが飛び出したそこで、彼女の💪エレクトロレギオン💪もずらっと並んだ。
「とにかく、ふっとべー!」
 というわけで、凄まじい攻撃の波が、広間に向かって叩き付けられた。

 耳をつんざく爆音。そして衝撃。
「やはー、壮観だ~! 動画映えしそう! ♥️もいっぱい伸びそー😻」
「うお、すげー! いやまじでやばいやばい!」
「やり、ました……!」
 爆煙と風圧に思い切り押されながら、一同は大はしゃぎで盛大な花火に見入った。
 その後も散発的な爆発が何度か続き……その後、広間の大部分は、焼け野原の様相を呈していた。
 まぁ、ちょっと、いやそれなりに反動でダメージも入ったが、罠は更地に変わった。あとは普通に歩いて通り抜けるだけだ。

 蔦がまた伸びてくる前に。罠が再生する前に。
 猟兵達はこの場所を通り抜け、迷宮の深部へと足を踏み入れた。

 待ち受けるのは、果たして。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『迷宮温室の女王』

POW   :    百裂蔓撃
【髪のように見える無数の蔓】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    捕縛液噴射
【腹部の食人植物】から【刺激臭のする液体】を放ち、【空気に触れると凝固する性質】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ   :    女王の花蜜
レベル×5体の、小型の戦闘用【昆虫型モンスター】を召喚し戦わせる。程々の強さを持つが、一撃で消滅する。
👑17
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●迷宮温室の女王
 深部に至った猟兵達は、視線を感じて立ち止まる。
 どこからか差し込む光に、壁や床を這うパイプから吹き出す蒸気。じっとりとした暑さに、気付く。
 ここは温室。季節に関わらず、植物を繁茂させる事を目的とした、そんな空間。
 住環境を整えるのは古来から人間もやってきていること。それと同じだとすれば、つまり、ここの主は――。

 床、壁、そして天井を覆う蔦には、色とりどりで、毒々しい花々が。
 そして見る見るうちに、その一部が例の爆発する果実へと変わっていく。

 この張り詰めた雰囲気から、温室迷宮とでも呼ぶべきこのフロアに、『敵』が潜んでいるのは明白だ。
 ――例えば、ここに至るまでに一定以上時間がかかっていれば、ここに最初に踏み込んだのはあの二人組の学生で、狙われる彼等を救う形になっていただろう。
 もしもの話に意味は無いが、学生達を救出し終えた今は、猟兵達がその奇襲を受けなくてはならない。
 どう襲ってくるか、事前情報は得られない。

 さあ、どうする。
オズ・ケストナー
罠の大元がいるみたいだよ
たどりついたのはもうバレちゃってるね

あったかいってことは、寒いのは苦手なのかもしれないね
でもわたしにはできないことだし
だれかできそうならお願いするね

蔦が動いて攻撃してくるかもしれないし
なるべく距離をとって

耳をすまして近づいてくる様子がないか注意
ちょっとくらいケガしても
みんないるから大丈夫

攻撃か爆発があればミレナリオ・リフレクションを試すね
爆発はもうたくさん見たし上手くいくと思う
【武器受け】も

最初の一撃が何とかなれば
あとは居場所もわかるし倒せるよね

光がある場所でよかった
明るいならきっと動くなにかもよく見える
早くおいで

(真の姿は持ち主に愛されたドールの姿
腰の下まで髪が伸びる


ヴェル・ラルフ
この空間は、女王の完全なるテリトリーだものね。迂闊に近づくのは得策じゃないかな。

あの爆弾果実も量産されると面倒だし、まずはブレイズフレイムで見える範囲の植物はすべて燃やし尽くそう。
植物だから、寒く凍らせたりすると効果的なんじゃないかな、と思うんだけど…

僕はそういう技は持ち合わせてないから、周りに相談してできる人がいればそのサポート(安全確保)しつつ、女王の居場所を探れるといいかな。


蓮花寺・ねも
辿り着いたのがぼくたちで、僥倖だったな。
敵の腹の中で、敵のルールで動かざるを得ないのは厄介だ。
先にそれを壊せれば良いのだけれど。ううん。

蔦の様子をよく観察する。
災魔が場の支配者と言っても、物理的に干渉するためには存在している必要がある、……と、思う。
此処に来るまでに見た草花や蔦と差違があるものを見つけたら、それに警戒を。

狙いを絞り込ませることができたなら、結果的に奇襲ではなくなるとも思う。
障りがなければ、ぼくが囮になって誘き寄せよう。
痛みを堪えるのは慣れている。

いずれにせよ、敵の攻撃は適宜【生まれながらの光】で回復を。
喰らった後でも立て直せば、イーブンだ。
体力の続く限り助けになろう。


サマー・ルー
アラ、もしかしてお花畑サン怒ってル?
チョットだけお騒がせしチャッてゴメンネー
デモネーまたボーイたち遊びにクルと危ないだからネー
環境ベリベリグッドだけどお片付けヨ。OK?

オヤダマ、どこにイルかわからないケド簡単な方法あるヨー
シッポでゼーンブ破壊ネ! そのうち見つかるでショー!
攻撃サレた方向ススムしたらキット会えるヨ
見つからなかったラ……フーム……
マッチイッポンあったラ解決したのにネー

フルーツさっきは避けてキタけど、今はボーイたちいないヨ。アンゼンに排除できるネ
チギっては投げてもヨイヨー。どんどんぶつけチャイまショー


ロカジ・ミナイ
踏み込んだ瞬間こそ、まるで宝の山を手中に収めた様な
高揚感を味わった。
……けど、僕だって猟兵の端くれ。
「予感」ってものには敏感だし、行動の指針として重要視する。
そもそもこの空間の随所にある人工物に違和感がある。
考えすぎか?でも、少なくとも僕の目にはそう映る。

さておき、植物ばかりの部屋で何かが動けば音が鳴るのは明白。
自分の口に言い聞かせる様に、唇に指を一本立てて耳を澄ます。

どこからでもかかって来いよ。

音に先に気付けたらジャッジメント・クルセイド。
外してもだまし討ちにはなるでしょ。
奇襲を受けたら……しゃーないね。
ボディタッチついでに毒でも塗ってあげよう。

部屋の主が可愛いお花ちゃんだったらゴメンね。



●謁見
「……アラ、もしかしてお花畑サン怒ってル? チョットだけお騒がせしチャッてゴメンネー」
 サマーの言葉は相変わらず軽快だった。だが、その言葉が向けられた先は、そう。
 空気が変わったことに、猟兵達は気付いている。たとえ普段がどうであれ、戦いに身を置くものとしてそれを見逃すわけにはいかないのだろう。
 冷め行く高揚感の中でロカジもまた思考する。ああ、ああ。こんなに素敵な、そう、宝の山だと思ったのに。
 迷宮内は空気の巡りが悪いものだが、ここは吹き出す蒸気のためか風を感じる。蔦がそよぎ、葉擦れの音が静かに、ざわめきのように響いていた。
「……何か、居る」
「うん、たどりついたのはもうバレちゃってるね」
 今更この程度しか言えない状況に歯噛みする。ロカジに返事をするオズも、蔦から距離を取る事くらいしか出来ないでいた。
 敵が潜める場所には限りがある。怪しいのはどう見たって四方八方を覆う蔦だ。
 ロカジが口元に指を立てたのを見て、オズも同意を得たとばかりに頷く。共通の見解として、今必要なのは、静寂。
「ここは敵の完全なるテリトリーだものね。迂闊に近づくのは得策じゃないかな」
 ヴェルの言葉に、ねもも同じような思考を巡らせる。言うなれば、ここは敵の腹の中。敵のルールで動かざるを得ないこの状況はかなり厄介だ。
「(先にそれを壊せれば良いのだけれど……)」
 視線で探りを入れていく。音に限らず、彼女は目からの情報に重きをおいた。
 そんな中で、動いた者が二人。
「またボーイたち遊びにクルと危ないだからネー。環境ベリベリグッドだけどお片付けヨ。OK?」
 サマーは膠着を終わらせるために、ヴェルは状況を有利に傾けるために、それぞれに蔦の茂みに探りを入れる。
 ぶんぶんと力を溜めるように振り回されるサマーの尻尾。意図は明確だ。隠れていると思われる場所を、片っ端から殴れば良い。
「……マッチイッポンあったラ解決したのにネー」
「ああ、それなら任せてくれ」
 ヴェルがまた、自分の肌に傷を入れる。血液の代わりに溢れ出た地獄の炎が、蔦の茂みの一角に燃え移り、赤く染めていく。極端な話、フロアの植物を全部焼いてしまえば隠れるどころではなくなるわけで。

 ――反応は劇的だった。

 蔦の色合いの差に目を凝らしていたねもは、その中の一部が急激に膨らむ様を目にする。それは弛緩していた腕の内側から、筋肉が浮かび上がるのにも似て。
「危な――」
 警句が飛ぶその瞬間に、蔦の先が鞭のように撓る。枝分かれしたその先端が掌を模しているのだと気付いた時には、横薙ぎに殴打されたサマーが壁に叩き付けられていた。
「……!」
「まだ!」
 耳からくる情報にオズとロカジが向き直る。茂みを掻き分ける音は、また別の方向からも発生していた。
 間に合うかと言えば、それはやはりギリギリで。
 ――ジャッジメント・クルセイド。ロカジの指が示した場所に天からの光が降り注ぎ、蔦を灼いて、その蠢く様を照らし出す。
「……何だよ、やっぱりお花ちゃんだったのか」
 良いんだか、悪いんだか。表情に迷う彼の呟きを嘲笑うかのように、『腕』が、ヴェルを地面に叩き伏せた。
「私の温室で火遊びだなんて、いけない子ね」
 その目前で、蔦が幾重にも絡みつき、もう一本の腕を為す。複数の緑の腕で身を起こすようにして、それが姿を現した。
 それの名は、『迷宮温室の女王』。
 下半身が木になっている、緑色の女。ざっくり言ってしまえばそれだけなのだが。髪と、異様に長い腕は蔦が絡み合うことで出来ている事は明白。そして、胸に咲かせた巨大な花。毒々しい紫の花弁の中心には、牙の生えた捕食孔がぽっかりと口を開いていた。
 ヴェルの目の前で、飢えた獣のように牙が噛み鳴らされると、口内からの粘液がぼたぼたと溢れ出す。
「くっ……」
 鼻を刺す刺激臭と共に、空気に触れたそれは次々と凝固し、倒れたヴェルの身体を拘束していく。
「オーウ……なかなか強烈、ネ」
「大丈夫かいサマー君? ぼくが囮になれれば良かったんだけどね……」
 ふらふらと立ち上がるサマーに駆け寄り、ねもが治療のための聖なる光を向ける。
 今回は結果的に、囮としてより強力なアピールをした者が居た。仕方のない事だろう。
「逆じゃなくて良かったヨー。ワタシ治療とかできナイし」
「ああ、そうだね。喰らった後でも立て直せば、イーブンだ」
 ねもの疲労の蓄積に代わり、サマーの傷が癒えていく。そこに。
「あら、まだ立てるの? 頑丈ねぇ」
 女王の声。そして尾を一振りするように、茂みの一部が跳ね回る。鞭のような一撃を、サマーとねもは後方に飛び退いて躱した。が、そこにさらに、振り回されて千切れた果実がでたらめに降り注ぐ。
「させない……!」
 立ち塞がるようにそれを迎え撃ったオズは、ミレナリオ・リフレクション――全く同じ攻撃、つまり傍らの爆発する果実を投げつけることで相殺する。一時凌ぎ。だが無傷で敵の攻撃をやり過ごせたのは事実だ。
 反撃の機を窺う猟兵達の前で、蛇のように身体をもたげた女王は、悩まし気に首を傾げて見せる。
「私の娘達はまだ育ち切っていないの。見頃はまだ先なのよ、わかるかしら?」
 声に合わせてうぞうぞと、そこら中の茂みから足音がして、第一層で見た蜘蛛型の災魔が姿を現した。
「マナー違反の悪い子達は、皆養分にしてあげる」

 顕れた真の姿……その長い髪を揺らしたオズが、ここに踏み込んだ時の思考を反芻する。
 罠に奇襲、それに頼るということは、逆に言えばそれが敵の最大の攻撃なのだろう。最初の一撃さえ凌いでしまえば、居場所もわかるし倒せるよね。

 ――それは、本当に?

苦戦 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

九之矢・透
【WIZ】

いよいよ大玉が来そうな雰囲気だな…!
気を引き締めて行かないとな。

【エレメンタル・ディザスター】を【範囲攻撃】と【2回攻撃】で使うぜ
此処は温室、…って事はソイツは暑いのが好きなんだな
なら『氷の津波』を生み出せば弱められないかな

【第六感】で妖しいと感じた所に重点的に降らせれば、
相手のアクションを押し返せるかもしれねえし

勿論使用する方向にゃ気をつけるぜ
暴走しても仲間に被害が出ない様に、一言かけてから使うか



「出たな大玉……!」
 忌々し気に呻いて、透が敵を睨みつける。ダガーを手に斬りかかるその前に、何人かの猟兵の視線が彼女を向いた。
 とはいえ、それは指摘されるまでもなく。
「……ああ、分かってるさ」
 小さくそう返して、透は精霊に働きかけはじめた。
 そう、環境からして明らかに、此処は温室。敵が自分のために、この環境を整えたというのなら――。
 彼女の意図を察し、守ろうと動く者達に前衛を任せ、透はそれを発動した。
「女王だなんだって言ったって、所詮自然にゃ敵わねえよ!」
 エレメンタル・ディザスター。巻き起こされるは氷の津波。生じた冷気はフロアの一角を呑み込み、蔦を氷結させると共に、室温を急激に下げていく。
「なッ……火遊びでは飽き足らないの? 面倒な子が紛れ込んでるわね」
 心地良い自分の空間を台無しにされたのが堪えたのか、女王が嫌そうに呟いた。
「はッ、ざまぁねえな」
 その様子に、透が会心の笑みを浮かべる。
 敵の動きからは、僅かながら確実に力強さが失われ、張りがなくなってきている。
 仕掛けるなら、今だ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

セツナ・クラルス
おや
なんと禍々しい美しさ
ふふ、あなたの視線を受けるだけで
怖くて怖くて泣いてしまいそうだ
…おいで、ゼロ
共に歩もう

盾としても矛としても
力不足なのは自覚しているが
逃げ回ることだけは少し得意なのでね
【フェイント】【騙し討ち】にて
攻撃を避けながら交戦
敵の攻撃方法を可能な限り引き出すことを主目的とする

敵の攻撃方法が分からないなら
身を以て情報を得るのが効率的ではないかな
敵の撃破は仲間に託そう

ほら、ゼロ
今が見せ場だよ
私はきみの活躍をいつも見ているから
大丈夫
私がきみを見捨てなかったことなんか、只の一度もないじゃないか
…おっと、言い間違えた
見捨てたことなど、只の一度もないだろう?


折紙・栞
「先手、必勝…です!」

事前情報が無いなら、行くしかありません。
でもただ突っ込むのは危険。
なので。

「レギオン…!」

エレクトロレギオンを召喚、私たちの前に展開。
そのまま前進させて昆虫型モンスターとぶつけて盾と、相手の出方を見る斥候の二つの役目をやらせます。

爆発する果実にはレギオン含め近寄らないようにします。
爆発したら気合いでなんとか。

本命はウィザード・ミサイル。
遠距離から5本ずつに分けてタイミングをずらしつつ投げつけます。

「GO、です!」


イヴ・イルシオン
果樹園は見事にサボって他の猟兵の後ろからついていっただけなのです
しかし大物となれば出撃せざるを得ませんね!
さぁ、どう楽しみますかね?

【ダッシュ】と【残像】と【迷彩】で敵を翻弄しながら【ブレイズフレイム】での火炎放射を主体とした戦いを繰り広げるです
爆弾果実が生えてくるのなら飛ばされる前に燃やして自爆させるです
燃やしきれない攻撃は軍刀である『黒鈴』の【二回攻撃】で斬り払って防御に徹するです
隙あらば【属性攻撃】を込めた『気紛れ精霊のスローイングナイフ』を女王に投げ放つですよ

「ここはこのイヴ・イルシオン様に任せやがれです!! ふぅはははーなのです!!」

火遊び大好きなのです☆



●女王との舞踏
「おや、なんと禍々しい美しさ。ふふ、あなたの視線を受けるだけで、怖くて怖くて泣いてしまいそうだ」
 睥睨する女王を前に、セツナが舞台の上のセリフのように言ってのける。動きが鈍ったとはいえ、感じられる実力の差は明白。
「いやあ、大物となれば出撃せざるを得ませんね!」
 それでも、というか、だからこそ。嬉々としてイヴは跳んだ。金属製の義足が下草を踏み千切り、床とぶつかって甲高い足音が一つ響く。迎え撃つように伸びた蔦の前で、イヴの軍刀が仕込まれた蒸気エンジンで急加速、居合切りの要領でそれを両断した。そのまま自らをも切り裂いた彼女は、ブレイズフレイムによる炎を吹き出しながら回り、踊る。
「鬱陶しい、ネズミ花火か」
「さぁ、楽しませてもらいますよ!」
 忌々し気な女王の声に応じて、蜘蛛達が猟兵を取り囲むように進み出た。
「レギオン……!」
 それに対し、迎撃せよ、とばかりに栞が戦闘用機械兵器をダース単位で召喚。盾兼斥候として前進させる。
 エレクトロレギオンと蜘蛛の単体での能力は似たようなもの。だが両者がぶつかりあって相殺する前に、薙ぎ払われた女王の腕によってレギオンが大きく数を減らす。
「この程度で私をどうこうできるとでも?」
「……!」
 それでも、無駄にはならないはずと栞は前進を命じる。斥候、と割り切ればこその選択。まずは、相手の引き出しを探らなくては。
 それを主目的に据えたのは、こちらのセツナも同様。力不足という自覚を元に、まずは的を増やしにかかる。
「おいで、ゼロ、私達も行かなくては」
「面倒くせーとこでばっかり呼びやがる……」
 オルタナティブ・ダブル。ゼロと呼ばれる、目つき以外は全く同じ外見の、もう一人の自分が姿を現した。口では文句を言いながらも、ゼロは躊躇なく敵の方へと踏み出していく。
「翻弄してやろう。君はフェイントも騙し討ちもお手の物だろう?」
「そりゃまぁ、オレはアンタだからな」
「そうだったね。では、共に歩もうか」
 数体の蜘蛛を踏み越えて、接敵。唸る鞭のような蔦の間へ、二人は飛び込んでいく。

「ここはこのイヴ・イルシオン様に任せやがれです! ふぅはははーなのです!!」
 舞い踊る炎の中に自らの姿を揺らめかせ、イヴが幹のようになった女王の胴に斬りつけた。切り払う動きからさらに反転、瞬時に二度、刃が奔る。バランスを崩して身を傾がせながらも、女王は新たな蔦を巻き付けるようにしてその身を支え、反撃に移った。
 鞭の動きは素早いが、大振り。その辺りを突いたセツナの人形が纏わりつくようにして敵の動きを阻害し、ゼロが追撃の一撃をくれる。が。
「ちょこまかと!」
 ぐぁ、と開いた捕食孔から捕縛液が噴射され、まともに受けたゼロがその場に固着されてしまう。
「げぇ、まじで?」
「大丈夫。私がきみを見捨てなかったことなんか、只の一度もないじゃないか」
「ふっざけんなよ!?」
 すまない逆だった。などという軽口の前に女王の鞭が奔る。それを受け止めたのは、残り僅かになっていたレギオン達。バラバラに砕け散っていく彼等に代わり、主である栞が前に出た。タイミングは今しかない。
「GO、です!」
 合図に合わせて炎の矢がずらりと並ぶ。実に75本を数えるその矢束を、栞は5本ずつ順に発射していった。打ち払われる可能性の方が高いとはいえ、その断続的な攻撃でなら敵の動きを縛ることが可能だ。
「ええい、また! 私の温室を何だと思っている!」
「ごめんなさいね、私達、火遊び大好きなのです☆」
 炎の矢を弾き飛ばすための蔦から逃れるように一歩退き、イヴが指の間に挟んだナイフを投擲。精霊の加護を受けたそれは、女王の花弁に突き刺さると同時に発火した。
「――ッ!!!!」
 言葉にならない悲鳴が、頭部ではなく胸に咲いた食人植物から絞り出される。
「――あらぁ?」
「なるほど、そこが、弱点」
 意地悪く笑ったイヴに続き、栞が見立てを口にする。
 蔦を絡めることで負傷をカバーしてしまうこのオブリビオンだが、その花だけは代えが利かないようだ。焦りを感じたのか、女王は凄まじい形相を浮かべて猟兵達を睨みつける。
「警戒もされてしまったようだが、ね」
 同じく、隙を窺いながらセツナが言う。
「そこを狙うと見せかけて、胴を両断してしまうのもありかな」
 いかに再生すると言えど、幹から完全に切り離してしまえばその限りではないだろう。
 切り崩す手を、猟兵達が模索する。決着は近い。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

小日向・いすゞ
やっと追いついたっス
センセ達、大丈夫っスか?

あっ女王さんっスね
どうもー、あっしは小日向の娘、いすゞっス
今日はちょっと、専門じゃねっスけど
破魔が力で、女王さんを払わせて頂くっス!

昆虫が現れたら
まだ爆発する果実があるならば
ぶん投げるなり獣奏器で打ち据えるなりで盾にするッスよ
狙われてる人がいても、それでどうにかならねっスかね?

何もないなら、そっスねェ
ごめんね、管狐、主人の命には変えられないっスよ
ささ、行くっス、ファイトっス!

身軽な動き、尻尾で殴る事も
破魔の札でいい感じの力を発揮したり、狐杖型の笛で物理で殴ったり
管狐を呼び出して盾にしたり、敵を惑わせたりする感じで戦います

良い感じにお任せ致します!


オズ・ケストナー
やられてばかりではいられないよね
みんなかっこいいなあ
わたしもがんばるね

胴を狙う人と花弁を狙う人でいっしょに攻撃できないかな
どちらかに気が逸れてくれたら

【フェイント】からくり人形のシュネーにお願いするね
(シュネー:白髪とピンクの瞳、水色のドレス)
シュネー、行くよ

からの、ガジェットで弱点の花弁を攻撃するね
【属性攻撃】冷気を付与した斧でガジェットショータイム
蒸気機関で加速させて叩きこむよ
痛くても、泣かないでねっ

みんなが見つけてくれた弱点、ちゃんと生かしたい
みんなにつなげたい

攻撃がきたら【武器受け】を試すよ

終わったらシュネーを大事に受け止めるね
ありがとう、シュネー
少しおやすみ

女王様もおやすみの時間だよ


浮世・綾華
あっは、みんなすげぇ
そこ(胸の花)を狙えばいいってわけだ
だがまあ、分かった途端に急所を狙うっつーのもどーだかな
【なぎ払い】を使いながら敵の攻撃を上手く受け流して
ここぞという隙を狙う
【咎力封じ】で敵を拘束しちまえばこっちのもんだ

どーだい女王様?
俺らみてぇな下々の民に良いようにされる気分は
サイッテーだろ
相手は激情的な性格のように見えた
煽るようにして俺だけをみるようにすればいい
そうすればあとはーー
(いけ、つのf00249)

活躍を動画にとってやることはできねぇが
たいちょーの勇姿は俺がSNSで拡散すっから


馬駒・つの
あやちん隊員(f01194)、われわれも本気を出すときが来たようだぞ!
💞グッドナイス・ブレイヴァー💞でどろん達を呼んどく💋

【迷彩】で女王サマの注意を引かないようにしつつ
あやちんのサポ中心に一緒に隙を作れるように立ち回ろ
なんかつの真面目だね😂んへへ、たまにはね!
【時間稼ぎ】でどろんへのファンサ😘も忘れずに
ツラみでもがんばってどんどん【びにがさ】をぱわっぷ🎀

あやちんの合図でこっちに意識が向く前に【先制攻撃】
一気に胸のお花を【串刺し】だ🦄💥

女の子だもん、自分のカワイイ世界を作りたいのわかりみだよ
けどイマドキ本当に強いカワイイじゃないと
他のカワイイに殴られてすぐに垢消しなんだぞっ❎❎


セツナ・クラルス
ゼロはこう見えてフェミニストなんだが
生憎私は紳士ではないのでね
でも、せめて少しでも紳士らしく
あなたの最期を豊かに彩ることができるよう取り計るとしよう

やることは変わらない
戦闘経験で得た情報を最大限生かし
敵の攻撃を見切り続ける

弱点を庇いながらの戦闘は
精度も落ちてくるのではと予測
おや、さすがの女王もややお疲れのご様子
ティータイムなど如何かな
…先程はうちのゼロが大変お世話になったからね
きちんとお礼をいっておかねばと思っていたところなんだ

交戦しつつどうでもいい会話を続け
来るべき時がきたら人形で攻撃反射
狙うのは勿論弱点である胸部

あなたの罪を私は赦そう
でも罰を受けなくては
本当の意味で救いは訪れないんだ


ロカジ・ミナイ
はぁん……?「そこ」がお花ちゃんのお花ちゃんか。
結構わかりやすいんだなぁ、君は。

胴を両断なんて案も出てるけど、どうする?そうする?
僕の趣味を言うなら、ちょっとばかり焦らしたいかなぁ。
だってほら、あのそこそこ可愛い顔が作り出す表情を
もう少し見てみたいじゃないか。
そう笑ってオブリビオンの頭部を指差す。
ジャッジメント・クルセイド。
それは攻撃というよりも囮の光に近い。

さぁ、やるならやっちゃってよ。
刈り取るには僕のおメガネには叶ってなくってさ。



●散華
 荒れ狂う嵐の如く、束ねられた蔦が女王の周囲を薙ぎ払う。
「おっと、女王がお怒りのようだ」
「はぁん……結構わかりやすいんだなぁ、君は」
 威力こそ高いのだろうが、勢い任せの大振りならば対応は十分可能だ、セツナとロカジは、間合いを維持しながらそれを躱す。そこがお花ちゃんのお花ちゃんか、と独特の言語センスの呟きをロカジが残す後ろで、未だに回避どころではないゼロに向かって蔦が飛ぶ。
「夜の守日の守に守幸へ賜へと、恐み恐みも白す。――守給へ幸給へ管狐。疾う疾う、如律令!」
 それを受け止めたのは、召喚されし『管狐』。呼び出されて早々酷い目に遭った管狐は、恨みがましい目を主に向けているようだが。
「やー、やっと追いついたっス。センセ達、大丈夫っスか?」
 そんなものはどこ吹く風。駆け付けた小日向・いすゞ(妖狐の陰陽師・f09058)が、目を細めて笑う。
「あんまり大丈夫じゃねーな」
「ははあ、それはよくないっスねー。でもあっし土木工事は専門外なんで、自力で脱出してほしいっス」
 えって顔をする相手を置いて、いすゞは引きちぎった果実を蜘蛛の群れの方に投げ込んでいく。耐久力に乏しい蜘蛛型災魔ならばそれ十分に仕留めることが可能だ。その間にどうにか脱出したゼロと共に、彼女もまた女王へと符を向けた。
「それじゃ、ひとつ。破魔が力で、女王さんを祓わせて頂くっス!」
 頭の上、妖狐の証明ともいえる耳が揺れる。そして、その数歩後ろの位置では。
「あっは、見たかよ今のすげぇ!」
「負けてられんぞあやちん隊員、われわれも本気を出すときが来たようだ!」
 綾華とつのも、それぞれやる気になっていた。いや、元からやる気はあったはずだが。
 とにかく気合の入った声と共に、デコられたドローンが上空に飛び立つ。カメラを中心の被写体に向けながら、円を描いて旋回。
「はーいっ🌼360度↻どこから見ても~、つのー!💝」
 動画配信スタート。
 暇な学生達でも居るのだろうか、ネットの海に「つのちゃんかわいい」、「結婚しよ」等のコメントが溢れ、視聴者の想いが彼女の得物であるところのビニール傘に集う。それこそがユーベルコード、💞グッドナイス・ブレイヴァー💞。みんなの応援がリアルタイムであの子の力になるぞ!
「みんな今すぐチャンネル登録するっスよー」
 便乗してカメラ目線を送りつつ、狐が跳ねた。

「……やられてばかりでは、いられないよね」
 立ち向かう味方に合わせて、オズもまた前に出る。
「シュネー、行くよ」
 指先から伸びる糸がからくり人形に命を吹き込み、その水色のドレスが踊る。ステップを踏んだそのからくり人形は、目前の蜘蛛を踏み砕いて進む。
「木偶が……!」
 そして、振り下ろされる鞭を前に急旋回。フェイントにかけられて空振りをしでかした女王の蔦を、迷彩効果でゆっくり近づいていたつのが押さえつける。
 その間に。
「正面には立つとああなるからね、気を付けて」
「了解っス」
「うっせーよ!」
 先程粘液で凝結させられていたゼロを揶揄するセツナに、いすゞが続く。
 蔦が自由になる前に、とセツナの繰る人形が襲い掛かり、反対側からはいすゞが尻尾を叩き付けた。あからさまに胸部を狙った攻撃ではあるが、体に巻き付けるように配されたもう一本の蔦がそれを通さない。
「まぁ、いきなりやってもそうはいかねーわな」
「しかし、ガードに注力している間は……」
 攻撃が単調になるはずだ。綾華の言葉をセツナが継ぐ。さらに言うならば、仕掛けていく彼等の後ろで、つのが時間稼ぎに徹することで隙も広がる。
「なんかつの真面目だね😂」
「いーぜ隊長、その調子で頼」
「あー!?」
「あー……」
 抑え込んでいたはずの蔦が大きく振るわれ、バーチャルキャラクターがカメラの範囲からすっ飛んでいった。
 何故か応援と再生数が伸びる。
「ふざけおって、遊び半分で私の温室を踏み荒らした罰を――!」
「しょーがねえなぁ」
 つのを狙った追撃の鞭を、綾華が薙刀で払い飛ばす。そして、その手から様々な拘束具――手枷、猿轡、拘束ロープを放ち、完全には程遠いにせよ、相手を一時行動不能に持ち込んだ。
「痛くても、泣かないでねっ」
 数歩、前へ出る動きを助走代わりに、オズが手の内に生じた斧を振りかぶる。お披露目されたそれは通常の斧から少々逸脱した形をしている。けれど、それは有用な機能を積んだガジェットであるため。
 蒸気機関が音を立てて呼吸し、湯気という形で排気する。加速し、勢いを増した刃は、敵の胴から逸れて足元へと打ち込まれた。
「――アァ、あああ!!」
 食い込むそれが足元、根に当たる部分を刻み、女王がまた声にならない悲鳴を上げる。
「根っこに繋がる部分を両断、そういう案も出ているわけだけど、どうする? そうする?」
「やー、人が悪いっスね、センセ達も」
 問い掛けながらのロカジの一撃に続き、いすゞも手にした狐型の獣奏器で打撃を加える。猟兵達は、発見された二か所の弱点を翻弄するように、攻め立てていった。
「近づくな、近づくな、近づくなァ!!」
 振り払うようなでたらめな反撃は、しかし彼らの狙いの裡に過ぎない。
「――フェミニストのゼロと違って、生憎私は紳士ではないのでね」
 振るわれる蔦の前に身を晒したセツナは、極々自然にそれを受け止めた。
「でも、せめて少しでも紳士らしく、あなたの最期を豊かに彩ることができるよう取り計るとしよう」
 オペラツィオンマカブル。ユーベルコードによって衝撃は彼の身体に吸い込まれ、彼の人形を経由して弾き出される。バチン、と激しい音色を立てて、蔦の腕が大きくのけぞるように吹き飛ばされた。
「おや、さすがの女王もややお疲れのご様子。ティータイムなど如何かな?」
「いやあ、僕の趣味としては、もうちょっとばかり焦らしたいかなぁ」
 平然と笑うセツナに、ロカジも同調する。変わった植物に目がない彼ではあるが、今回は。
「――だってほら、あのそこそこ可愛い顔が作り出す表情を、もう少し見てみたいじゃないか」
 笑って、女王の顔を指差した。ジャッジメント・クルセイド、降り注ぐ光は女王の表情をライトアップするように輝き、次の瞬間激しい光量でそこを灼く。
「ああ、でもちょっと趣味じゃない。さぁ、やるならやっちゃってよ」
「……先程はうちのゼロが大変お世話になったからね、お礼をしてあげないと」
 おのれ、と声を上げる女王に、綾華の手によるさらなる追い打ちと、揶揄する言葉が向けられた。
「どーだい女王様、俺らみてぇな下々の民に良いようにされる気分は。サイッテーだろ?」
 さて、ここまで煽ってやれば十分だろう。綾華が、女王の背後に向かって目配せを送った。
「(いけ、つの)」
 こっそりと、背後に回っていたつのがそれを受けて一息に、跳ぶ。

「そうは、させん!」
「――急々如律令!」
 辺りに這わせた根でそれを察知したか、振り向こうとする女王。だがその目の前に、投げつけられた三枚の符が障壁を形作る。動きを阻害された女王は、そこで。
「来、る、な!」
 ぞわ、と全身を粟立たせて、体表に蜘蛛達を生み出していく。
「シュネー、お願い!」
 主の命に応え、襲い来る小型災魔の牙に、人形が身を晒す。
「次、出番っスよ!」
 シュネーの献身を見たいすゞの声に、管狐が涙目になるが――それが実現する前に、刃は届いた。
「――女の子だもん、自分のカワイイ世界を作りたいのわかりみだよ」
 がら空きになった女王の胴を見据え――つののピンクの瞳が憂いを帯びる。
 良い画が撮れたかな、というタイミングですぐに元に戻ったが。
「けどイマドキ本当に強いカワイイじゃないと、他のカワイイに殴られてすぐに垢消しなんだぞっ❎❎」
「はあ!?」
 女王の悲鳴らしきものを捨て置いて、びにがさにあるまじき凶悪な尖り方をした先端が、敵の弱点を真っ直ぐに貫いた🦄💥。
 毒々しいほどに鮮やかな花弁が、散り行く。

●温室に平穏を
「ありがとう、シュネー。少しおやすみ」
 災魔の消滅を確認し、オズは労うように、自らの人形をそっと抱きとめる。ピンクの瞳のかくり人形は、心なしか安らいだように見えた。
「ふむ、パートナーとはかくあるべきかも知れないね?」
「オレにはやんなくて良い」
「ン、何か言いたいことでもあるっスか、管狐?」
 ゼロはセツナの言葉にすげなく返して、管狐は訴えるような視線を主に送って、それぞれに姿を消した。
 相棒との関係はやはり人による。
「どうかねあやちん隊員😘、うまくいったでしょー!」
「さっすがたいちょー。今の勇姿は俺がSNSで拡散しとくから」
 胸を張る少女を称えつつ、つの探検隊はひとまずの任務を達成した。
「サンプルを……こう、できるだけ持ち帰っても良いよね……?」
 ロカジがまた魅力的なモノを見る目に変わっているが、大丈夫。もう社会的に殺されることはないはずだから。

 咲き誇る色とりどりの花は、根源を失いじきに散っていくのだろう。
 けれど、少しの間は、その光景を楽しむことができるはず。
 こうして、猟兵達の活躍により、この『温室迷宮』に一時の平穏がもたらされた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2018年12月28日


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#アルダワ魔法学園


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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠神楽火・夢瑪です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト