【サポート優先】汚物は消毒だッ!
●アポカリプスヘル
「ヒャッハァァァァ!」
「逃げろ、逃げろ! 逃げまくれ!」
「逃げ遅れた奴は、汚物だ! 汚物は不要っ! 故に、消毒だァァァァァ!」
「死にたくなかったら、全力で逃げろ! そうしなければ死ぬぞ! オラオラオラァ!」
レイダー軍団が改造バギーに乗って、難民達が住むキャンプを襲撃した。
「う、うわあああああ!」
「た、助けてくれぇぇぇ!」
「死にたくない、死にたくない!」
「一体、俺達が何をした。ただ、生きていただけなのに!」
即座に、難民達が散り散りになって逃げ出したものの、その行く手を阻むようにして、フレイムアーミー達が火炎放射器を発射し、ひとり残らず消し炭に変えていった。
しかも、レイダー軍団は情け容赦なく、キャンプに火を放って、難民達から住む場所すら奪おうとしていた。
●ガジルからの依頼
「レイダー達を放っておく訳には行かないんだよ!」
ガジル・コリアンダー(キマイラのスカイダンサー・f00907)が猟兵達を前にして、苛立ちを隠せない様子で今回の依頼を説明した。
今回の目的は、レイダー軍団の排除。
レイダー軍団は、世界の情勢を読めておらず、略奪の限りを尽くし、我がもの顔で世界に君臨しようとしているらしい。
そのため、逆らう者は皆殺しにしており、レイダー軍団が去った後は、死体の山が築き上げられているようだ。
故に、このまま放っておくと、罪のない人々が命を落としてしまうため、レイダー軍団を倒して欲しいと言う事だった。
第1章 集団戦
『フレイムアーミー』
|
POW : ファイアスターター
【火炎放射器の炎】が命中した対象を燃やす。放たれた【ゲル状の燃料を燃やすことで生じる】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD : トリプルファイア
【火炎放射器】を巨大化し、自身からレベルm半径内の敵全員を攻撃する。敵味方の区別をしないなら3回攻撃できる。
WIZ : ヘルファイア
【火炎放射器の炎】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を炎で包み】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
イラスト:松宗ヨウ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
|
仇死原・アンナ(サポート)
鉄塊剣『錆色の乙女』,妖刀『アサエモン・サーベル』、戦闘用処刑道具『赤錆びた拷問器具』、『鎖の鞭』等装備してる物を使います
UCは指定した物をどれでも使用
普段の口調は(私、あなた、呼び捨て、ね、よ、なの、なの?)
戦闘中は(ワタシ、お前、呼び捨て、言い捨て)
処刑人として敵と戦います
同行者がいれば協力
メインは鉄塊剣等大剣で敵を攻撃
鉄塊剣の使用が不向きな相手・場所では刀剣をメインにし敵を攻撃
拷問具や鞭を使い敵の行動を阻害、鉄塊剣や刀剣で敵群を倒す
守護対象がいれば武器受けでかばい、敵をおびき寄せ注意を惹いたりします
キャバリアを操縦したり生身でも戦います
リカルド・マスケラス(サポート)
『正義のヒーローの登場っすよ~』
装着者の外見 オレンジの瞳 藍色の髪
基本は宇宙バイクに乗ったお面だが、現地のNPCから身体を借りることもある
NPCに憑依(ダメージはリカルドが請け負う)して戦わせたりも可能
接近戦で戦う場合は鎖鎌の【薙ぎ払い】と鎖分銅の【ロープワーク】による攻撃がメイン
遠距離戦では宇宙バイク内臓の武装で【薙ぎ払い】や【一斉発射】。キャバリアもあります
その他状況によって魔術的な【属性攻撃】や【破魔】等使用
猟兵や戦闘力のあるNPCには【跳梁白狐】で無敵状態を付与できる
また、無力なNPCが大人数いる場所での戦闘も彼らを【仮面憑きの舞闘会】で強化して戦わせつつ身を守らせることも可能。
雛里・かすみ(サポート)
バーチャルキャラクターの戦巫女×UDCメカニックの女性です。
普段の口調は「明るく朗らか(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
寝起きは「元気ない時もある(私、あなた、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
明るく朗らかな性格の為、
男女分け隔てなくフレンドリーに会話を楽しみます。
どんな状況でも、真面目に取り組み
逆境にも屈しない前向きな性格です。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
藍原・蒼夜(サポート)
人間の學徒兵×力持ち、20歳の女です。
普段の口調は「おっとり系(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
偉い人には「敬語(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
のんびり、おっとりした性格で、多少天然ボケな面もあります。
武器は主に退魔刀を使用して戦います。
好きな物は、可愛いぬいぐるみ、綺麗な花、静かな場所。
趣味は小説等の読書。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
コーデリア・リンネル(サポート)
アリス適合者の国民的スタア×アームドヒーローの女の子です。
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、機嫌が悪いと「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
内気な性格のため、三点リーダーや読点多めの口調になります。
ですが人と話すのが嫌いでは無いため、
様々な登場人物とのアドリブ会話も歓迎です。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
ミスティ・ストレルカ(サポート)
基本方針は専守防衛・他者フォローです
サポート故、連携重視のお任せ
知らない人にはどうにも気後れしてしまうけど
それでも他の人が怪我するのも嫌なので押すところは押すのですよ
主にサモン・シープ等攻撃系のUCで他者行動の隙を消す様に立ち回るのです
中遠距離をとり全体を掴む感じですね
防御系の技能で時間稼ぎも行けますので
生まれながらの光での前線維持、魔力性防御障壁の囮役も…ちょっと怖いけど
でもでも、みんなの居場所を守るのですよー
そうそう、えっちなのはいけないと思います。
興味がない…訳ではないですがひつじさんが怖い雰囲気纏って凄い勢いで止めにツッコんでくるのです
年齢制限がどうとか、らしいです
蒼月・暦(サポート)
デッドマンの闇医者×グールドライバー、女の子です。
普段の口調は「無邪気(私、アナタ、なの、よ、なのね、なのよね?)」
嘘をつく時は「分かりやすい(ワタシ、アナタ、です、ます、でしょう、でしょうか?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
無邪気で明るい性格をしていて、一般人や他猟兵に対しても友好的。
可愛い動物とか、珍しい植物が好き。
戦闘では、改造ナノブレード(医療ノコギリ)を使う事が多い。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
アウル・トールフォレスト(サポート)
(基本好きにお任せします)
「今日はどんなところに行けるのかな?」
楽観的で感情豊か、夢見る乙女な性格の少女
年相応に無邪気であり、根本が人でない故に残酷
神出鬼没に出現し、気まぐれに歩き回り、楽しげに爪を振るう
猟兵の役割は理解し依頼も一応遵守しようとするが、それはそれとして楽しそう、面白そうで物事を判断し、それを優先して行動する
バイオモンスターの特徴として、肉体は植物の性質を持つ
戦闘では怪力の発揮や身体の巨大化、鋭い爪での引き裂き、捕食等の野性味溢れる攻撃スタイル
理力の扱いも得意で、体表で自生する蔓や苔植物を操り、防御や隠密に罠等サポートも行わせる
カツミ・イセ(サポート)
「僕の神様は言ったよ。郷に入りては郷に従えと」
「僕に出来ることだからね」
神様に作られたミレナリィドール、勝ち気で大人びた僕娘。イメージは水。
口癖が「僕の神様は言ったよ」
『偽装皮膚』の影響で、球体関節が普通の関節に見えるよ。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用。加護で治るから、大怪我しようと厭わず積極的に行動するよ。
遠距離は『水流燕刃刀』を伸ばすよ。
近接戦では『偽装皮膚』を水のような刃にして、咄嗟の一撃を放つことがあるよ。このときは球体関節が見えるんだ。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしないよ。
また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしないんだ。
あとはおまかせするから、よろしくね!
音駆螺・鬱詐偽(サポート)
世界に蔓延る悪を懲らしめるネガティブアイドル鬱詐偽さん
ただいま参上。
・・・って、どうしてこんな恥ずかしいセリフを言わないといけないのよ。
うう、これも番組の為なのね。
自身の命綱である番組の為、多少の苦難や困難は仕方なく行います。
むしろ持ち前の不運によりおいしい場面を呼び込んでくれるかと思います。
ただし、ネガティブとはいえアイドルですのでマイナスイメージとなる仕事はすべて却下でお願いします。
ユーベルコードや技能はご自由に使わせてください。
どうぞ、当番組のネガティブアイドルをお役立てください。
プロデューサーより
徳川・家光(サポート)
『将軍なんだから、戦わなきゃね』
『この家光、悪は決して許せぬ!』
『一か八か……嫌いな言葉じゃありません!』
サムライエンパイアの将軍ですが、普通の猟兵として描写していただけるとありがたいです。ユーベルコードは指定した物をどれでも使いますが、全般的な特徴として「悪事を許せない」直情的な傾向と、「負傷を厭わない」捨て身の戦法を得意とします。
嫁が何百人もいるので色仕掛けには反応しません。また、エンパイアの偉い人には会いません(話がややこしくなるので)。
よく使う武器は「大天狗正宗」「千子村正権現」「鎚曇斬剣」です。
普段の一人称は「僕」、真剣な時は「余」です。
あとはおまかせ。よろしくです!
ティエン・ファン(サポート)
シルバーレイン出身の除霊建築士です。
モットーは「明るく楽しく元気よく」で、自分にできることがあるならば、できる限りを尽くそうとします。
通常は【道術】【竜脈使い】【仙術】の技能を主に駆使して問題解決に取り組みます。
戦闘時は主武器のT定規と副武器の浄銭貫を用いて、近距離戦も遠距離戦もこなします。
キャバリアが必要な場面、若しくは有効な場面では、『蚩尤』を使用します。
『蚩尤』は普段イグニッションカードに収納しています。
ユーベルコードは『蚩尤』搭乗時は”蚩尤”とついたものを、そうでないときはそれ以外のものを状況に応じて使用します。
以上を基本として、シナリオに合わせて思うままに動かして頂ければと思います。
ローズ・ベルシュタイン(サポート)
『さぁ、楽しませて下さいますわよね。』
人間のマジックナイト×電脳魔術士、女の子です。
普段の口調は「高飛車なお嬢様(私、呼び捨て、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)」、宿敵には「薔薇の棘(私、あなた、呼び捨て、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
性格は高飛車なお嬢様風の偉そうな感じです
花が好きで、特に薔薇が大好き
武器は、主にルーンソードや精霊銃で戦う。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
大神・零児(サポート)
アドリブ共闘可
多対一又は多対多の場合
多数を一度に相手取るUCを
味方や護衛・救助対象への援護や支援が必要な場合
味方や護衛・救助対象へのサポートとなるようなUCを
各個撃破の場合
UCの選択はマスターに任せ
戦闘のみ
所持している武器・アイテムを効果的に使い戦局を有利にするよう行動
救出・護衛
対象者の命最優先で行動
敵の動きに注意し、牽制しながら戦う
仲間との連携・連絡はアイテムも駆使し密に
常時使用技能
戦闘知識
第六感
野生の勘
見切り
世界知識
地形の利用
咄嗟の一撃
学習力
情報収集
早業
敵を盾にする
護衛・救出対象等有
拠点防御
時間稼ぎ
鼓舞
失せ物探し
オーラ防御
覚悟
救助活動
かばう
聞き耳
C-BA使用
運転
操縦
運搬
騎乗
ハロ・シエラ(サポート)
私はハロ・シエラ。
戦う事以外は不得手です。
また、オブリビオンによる問題に対しては説得などより戦いで蹴りをつけるのを好みます。
口調は(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)。
基本的には誰に対しても敬語です。
戦術としては【第六感】と【見切り】を駆使して勝機を見出し【カウンター】や【鎧無視攻撃】で敵を仕留めるスタイルです。
真面目に戦いますが、強敵が相手なら【毒使い】や【投擲】、【物を隠す】による【だまし討ち】も視野に入れましょう。
ユーベルコードは戦況に応じて何でも使用しますが、味方や一般人は巻き込まない様に努力します。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
ラムダ・ツァオ(サポート)
ラムダよ、よろしく。
戦闘なら足と手数で勝負するけど、周りに合わせて臨機応変に動くわ。
見切ったり残像を残すように動いたりと、避けるのには多少の自信があるわよ。
集団戦なら死角を減らすために数を減らすのが先決、
あとは一緒に戦う人がいればその人次第かしら。
行動指針としては以下の3通りが主。
1.味方の死角にいる敵を優先して片付ける。
2.範囲攻撃を行なえる味方がいなければ範囲攻撃優先。
3.数を減らすため、止めをさせそうな相手を狙っていく。
台詞回しや立ち位置などは無理のない範囲でご随意に。
ユーベルコードは状況に応じて使い分けます。
アドリブ・連携歓迎
櫟・陽里(サポート)
『操縦が上手いは最高の誉め言葉!』
乗り物が活躍できる場と
レースとサーキットが得意分野
どんな乗り物も乗りこなしてみせる
走りこそが俺の武器!
乗り物と操縦者の総合力で戦う
サイバーアイで路面、相手の動きなど幅広い情報収集
集中力・傭兵の経験・判断速度で攻め所を見極める
シールド展開バイクで体当たり吹き飛ばし
走り回って撹乱・誘導
仲間を運ぶ足になるのも好き
バイクは機動力のある盾にもなる
壊れたらほら、直すついでに新パーツ試せるし!
明るく話しやすい先輩タイプ
補助仕事もドンと来い
乗り物が無い戦場では手数が少ない
普通の拳銃射撃や誘導、挑発など小技を利かせるしかなくテヘペロしてる
過去は過去に還すべき、その辺割と無慈悲
虹川・朝霞(サポート)
二つの故郷(UDCアースとカクリヨファンタズム)をふらふらしていた竜神。救援要請あるところに行くように。
自分が電脳魔術士であることをよく忘れます。
基本は慈悲を持って接するため、口調は丁寧です。
怒りを持ったときのみ、『阿賢賀水神』に戻ります(口調『遥かなる水神』)
なお、装備品の鉄下駄はUDC圧縮体のため、超絶重いです。鉄って言い張ってるだけです。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はいたしません。
あとはおまかせします。よろしくおねがいします!
●
「ヒャッハー!」
「さあ、ダンスの時間だ!」
「燃えろ、燃えろ! そして、踊れ!」
難民キャンプを襲撃してきたフレイムアーミー達は、改造バギーに乗ったレイダー達を引き連れ、辺りを火の海に変えていた。
特に被害が酷かったのは、難民キャンプの外れにあった畑であった。
その畑で、色々な作物が育てられていたようだが、すべて消し炭と化して、そこに何が植えられていたのか、分からなくなっていた。
「そこまでっすよ~」
そんな中、リカルド・マスケラス(ちょこっとチャラいお助けヒーロー・f12160)が宇宙バイク【アルタイル】に乗って、フレイムアーミー達の前に現れた。
「なんだ、テメエは!」
「ま、まさか、俺達の邪魔をする気か!?」
「だったら容赦はしねぇ! ニ度と、そんな考えをしねぇように、しつけてやらねぇとな!」
フレイムアーミー達が火炎放射器を構え、警戒心をあらわにした。
「……これ以上、あなたたちの好きにはさせない」
その気迫に圧倒されつつ、コーデリア・リンネル(月光の騎士・f22496)がフレイムアーミー達を睨みつけた。
「よほど死にてぇようだな!」
「まあ、覚悟が出来ているんだったら問題ねぇ!」
「テメエ等みんな纏めて火あぶりにしてやる……!」
その途端、フレイムアーミー達が殺気立った様子で、一斉に火炎放射器から火を放ち、ゲル状の燃料を燃やして、炎の勢いを増幅させた。
「もうっ! こんな事をして、何が楽しいんですか!」
ミスティ・ストレルカ(白羽に願う・f10486)が、ムッとした様子でフレイムアーミー達を叱りつけた。
「ヒャッハー! 分かってねぇな! これがイイんじゃねーか!」
「逃げ惑う人々……苦悶の表情……断末魔の悲鳴、どれをとっても最高じゃねーか!」
「いまから、その証拠を見せてやるから、そこから動くんじゃねーぞ! 一人残らず、消し炭に変えてやるからよぉ!」
フレイムアーミー達が興奮した様子で、火炎放射器から炎を発射した。
「そんな事をしても、無駄よ」
藍原・蒼夜(蒼き宝刀・f23131)が【強制改心刀】で霊力を籠めた退魔刀による一撃を放ち、肉体を傷つけず、レイダー達の邪心のみを攻撃した。
「なんだ、これは……」
「心の中にあった黒い感情が……」
「き、消えていくゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!」
その攻撃を喰らったレイダー達が、身も心も穢れから解放された様子で、瞳をキラキラさせながら、地面に突っ伏した。
「みょ、妙な真似をしてやがって!」
その事に危機感を覚えたフレイムアーミーが、火炎放射器を構えて、蒼夜を火達磨にしようとした。
「……無駄よ」
それに合わせて、蒼夜が素早い身のこなしで死角に回り込み、再び【強制改心刀】を仕掛け、フレイムアーミーの邪心のみを斬り捨てた。
「……」
それに合わせて、仇死原・アンナ(地獄の炎の花嫁御 或いは 処刑人の娘・f09978)が、一気に距離を縮めていった。
「く、来るなっ!」
「……と言うか、何様だよ、お前等! 神様にでもなったつもりか!」
「だったら、調子に乗り過ぎだっ! この世界では、俺達が神だ! 神の命令は絶対! だから、死ね!」
その視線に気づいたフレイムアーミー達が、オレサマ理論全開で火炎放射器から炎を発射した。
「……」
それでも怯む事なく、アンナが錆色の乙女(鉄塊の如き巨大剣)で【剣刃一閃】を仕掛け、フレイムアーミーを両断した。
「……ひぎゃあ!」
その一撃を喰らったフレイムアーミーが断末魔を響かせ、大量の血を撒き散らしながら崩れ落ちた。
「よくも、やったな!」
「アイツは俺達の中で、一番いい奴だったのに……!」
「それなのに……テメエは……テメエ等は……! 絶対に……許さねぇ!」
それを目の当たりにしたフレイムアーミー達が、殺気立った様子で火炎放射器を構えた。
「……」
しかし、アンナはまったく気にしておらず、再び距離を縮めると、錆色の乙女を振るってフレイムアーミー達を蹴散らした。
「ち、畜生っ!」
「こっちだって、子供の使いじゃねぇんだ」
「やる時はやるぜぇ! 今から、それを証明してやる!」
フレイムアーミー達が逆ギレした様子で、火炎放射器を巨大化させ、敵味方関係なく炎に包んでいった。
「ちょっ! 俺達は……」
「つーか、敵じゃねぇ! それなのに、なんで!」
「これじゃ、俺達の方が……ぎゃああああああああ!」
その巻き添えを喰らったレイダー達が次々と悲鳴を響かせ、自分の意志に反して真っ赤に燃えて踊り狂った。
「トリさん、ゴーなのですっ」
続いて、ミスティが【這い寄る!ニワ子さん(ハイヨル・ニワコサン)】を発動させ、デフォルメ調のにわとりの姿の精霊を召喚し、レイダー達の死角から突撃させた。
「に、にわとり……だと!?」
「何処かの飼育小屋から逃げ……!」
「いや、違う! やべぇぞ、アレ! 可愛いのに強……ぎゃあああああ!」
それと同時に、レイダー達の身体が吹っ飛び、空に輝く星となった。
「ふ、ふざけやがって!」
「こうなったら、すべて炎に包んでやる!」
「いまさら後悔したって、手遅れだからなっ!」
フレイムアーミー達が逆ギレした様子で、火炎放射器から炎を発射した。
「……!」
即座に、コーデリアが火炎耐性で身を守りつつ、第六感を駆使して、炎を避けていくと、夢幻槍でフレイムアーミーの身体を貫き、串刺しにした。
「ぎゃあああああああああああああ!」
その拍子に、フレイムアーミーが火炎放射器を落とし、自らの身体に炎を浴びるようにして消し炭と化した。
「蓮の花々よ、私に力を貸してね!」
続いて、雛里・かすみ(幻想の案内人・f24096)が【幻想の蓮花(ロータス・イリュージョン)】を発動させ、旋風刃(巨大な薙刀)を七色の蓮の花びらに変え、フレイムアーミー達の身体を切り裂いた。
「ぐわっ、耐熱服がっ!」
「や、やべえ、このままじゃ!」
「熱いっ! 身体が焼ける! ぎゃああ!」
「みんな、一度退くぞ! お、覚えていろよっ!」
その事に危機感を覚えたフレイムアーミー達が捨て台詞を残し、脱兎の如く逃げ出した。
「何とか、ここにいたフレイムアーミー達を追い払う事が出来たけど……。これじゃ、畑を再開するのは難しそうね」
かすみが複雑な気持ちになりつつ、フレイムアーミー達に荒らされた畑を眺めた。
畑の作物は、すべて炎に飲み込まれ、真っ黒な煙が上がっていた。
「とりあえず、畑を復活させておくっすね。それじゃ、いくっすよ」
そう言ってリカルドが【森羅穣霊陣(グレイスフル・ガーデン)】を発動させ、植えた作物が即収穫できる程の豊穣を畑に与えるのであった。
●
「ヒャヒャヒャッ!」
「みんな燃やせ! 燃やし尽くせ!」
「ほら、テメエら、命が燃え尽きるまで、逃げて、逃げて、逃げまくってもらうぜ!」
一方、フレイムアーミーの別動隊は、難民キャンプの中央にある医療施設を襲っていた。
だが、医療施設にいるのは、怪我人と、病人だけ。
そのため、逃げる事さえ出来ず、あちこちで悲鳴を上げていた。
「そこで何をしているのですか? まさか、怪我人や病人を襲って、楽しんでいる訳ではありませんよね?」
ハロ・シエラ(ソード&ダガー・f13966)が現場に駆けつけ、フレイムアーミー達をジロリと睨んだ。
「なんだ、テメエは……」
「テメエ等を招待した覚えはねぇんだが……」
「まさか、邪魔をするつもりじゃねえよな? せっかくのショーなのに!」
フレイムアーミー達が殺気立った様子で、火炎放射器を構えた。
「せっかくのショー? それだったら、あなた達の黒歴史でも紹介してあげましょうか。今している事よりも、絶対に盛り上がると思うけど……」
ラムダ・ツァオ(影・f00001)が意味ありげに手帳を眺めた後、含みのある笑みを浮かべた。
「そんなの、ハッタリだ!」
「俺達の、何を知っている!」
「どうせ、その手帳には、何も書かれていないんだろ……!」
その途端、フレイムアーミー達が動揺した様子で、激しく声を震わせた。
「それなら、ここに書かれている事を読んでも、何の問題もないって事ね。例えば、好きなバンドの歌詞を、ノートに書き写したり、とある漫画に影響を受けたりして、勝手に続編を描いた事とか」
ラムダが黒歴史あるあるを口にしつつ、フレイムアーミー達の顔色を窺った。
「ど、何処まで知っている!」
「もう、そこまでにしておけ!」
「……やめろ! 世紀末だったんだ。俺は作者の意志を継ぎたかっただけで……」
次の瞬間、フレイムアーミー達が、悲鳴にも似た叫びを上げた。
「人を物のようにしか思っていない輩に掛ける情けなどありません。これ以上、あなた達の秘密を暴露されたくないのであれば、大人しくする事ですね」
その流れに乗るようにして、虹川・朝霞(梅のくゆり・f30992)がフレイムアーミー達に警告をした。
「……ふざけるなっ!」
「大人しくする訳ねーだろ!」
「それなら、テメエ等をぶっ殺しちまった方が、楽だしなァ!」
フレイムアーミー達が逆ギレした様子で、火炎放射器を猟兵達に向けた。
「……もう諦めろ。みんな安全な場所まで避難させた。これ以上、足掻いたところで、自分の首を絞めるだけだぜ!」
その間に、櫟・陽里(スターライダー ヒカリ・f05640)が怪我人や病人を安全な場所まで避難させ、ライ(ハイテクバイク)に乗って現れた。
「うぐぐぐぐ……」
「余計な真似をしやがって!」
「だったら、テメエらだけでも、あの世に送ってやらぁ!」
フレイムアーミー達が逆ギレした様子で、火炎放射器から炎を放射した。
「まさか、そんなノロノロな炎で、俺を捕まえる事が出来ると思っていたのか?」
即座に、陽里がライを爆走させ、炎に隙間を縫うようにして、風を切るようにしながら、回避していった。
「さぁ、楽しませて下さいますわよね」
ローズ・ベルシュタイン(夕焼けの薔薇騎士・f04715)が含みのある笑みを浮かべ、華麗に舞い踊るようにしながら、一気に距離を縮めていった。
「ふざけた真似を!」
「返り討ちにしてやるっ!」
「燃えろ、燃えろ、燃えてしまえ!」
フレイムアーミーが殺気立った様子で、火炎放射器で炎を放った。
「一体、何処を狙っているんですの? それでは、私を傷つけるどころか、触れる事さえ出来ませんわよ?」
ローズが炎を見切って、フレイムアーミー達を誘き寄せ、残像を身代わりにしながら、夕の憩い(ロングソード)で斬りつけた。
「華麗なターン、魅せてやるぜ!」
そこに追い打ちを掛けるようにして、陽里が【ブラック・ドーナツ】を発動させ、ドーナツターンを繰り出す事で、フレイムアーミー達を攻撃した。
「うぐっ! ヤベェ!」
「このままだと、ヤラれちまうぞ!」
「……早く火炎放射器を構えるんだっ!」
その事に危機感を覚えたフレイムアーミー達が、一斉に火炎放射器を構えた。
「……残念ですが、そこも私の間合いです!」
その間に、ハロが【ディープ・フリーズ】を発動させ、剣を振るうようにして、透明度が高く鋭い氷の刃を放った。
「……ぎゃ!」
それがフレイムアーミー達の身体を切り裂き、辺りの地面を真っ赤に染めた。
「俺の耐熱スーツが!」
「お、落ち着け! 炎さえ浴びなければ、大丈夫だ!」
「つーか、この状況を理解しているか? 絶体絶命じゃねえか!」
その途端、フレイムアーミー達がパニックに陥り、お互いを罵り合った。
「もう諦めなさい。例え、逃げたとしても、手遅れよ。だって、すべてバレているのだから……」
ラムダが【幻影少女(ヴィジョン・アリス)】を発動させ、白刃(脇差)の刀身にフレイムアーミー達が愛おしいと思うものの幻影を映した。
「な、何故、それを!」
「誰にも知られていなかったはずなのに……」
「……やめろ! それを映すな! 皆に誤解される!」
フレイムアーミー達が動揺した様子で、攻撃の手を止めた。
「何故だ! 何故、邪魔をする!」
「いまさら助けたところで、助からない!」
「それに、お前達にはまったく関係のない事だろ!」
フレイムアーミー達が不満そうな様子で、再び火炎放射器から炎を発射した。
「これは俺が勝手にやっている事だ。てめぇらに指図されて、止めるような事では無い」
大神・零児(魂から別れたもう一人の令二・f01283)が野生の勘と第六感を駆使して、次々と炎を見切りながら、傷ついたフレイムアーミーを盾にしつつ、別のフレイムアーミーに咄嗟の一撃を繰り出した。
「散々、酷い事をしてきたんですから、その罪を償ってもらいますわよ」
続いて、ローズが【風嵐薔薇矢雨(アメノゴトクフリソソグハトゲヲマトイシバラノヤ)】を発動させ、風と樹と破魔を複合させた属性の薔薇の矢を放ち、フレイムアーミー達をジワリジワリと苦しめた。
「魔術詠唱回路装置、起動!」
その流れに乗るようにして、零児が【悪夢搭載『回転動力炉』(エイショウソウチトウサイ)】を発動させ、妖刀「魂喰」に詠唱増幅装置『回転動力炉』】を搭載し、破壊力を増幅した上で、フレイムアーミーを斬り捨てた。
「ぐはっ!」
「大丈夫か、スミス!」
「駄目だ、そいつは放っておけ! とにかく、猟兵達をやれ!」
その事に危機感を覚えたフレイムアーミー達が、猟兵達を狙うようにして火炎放射器を構えた。
「それでは、一気に片付けてしまいましょうか」
次の瞬間、朝霞が【エレクトロレギオン】を発動させ、小型の戦闘用機械兵器(112体)を召喚し、フレイムアーミー達に嗾けた。
その指示に従って小型の戦闘用機械兵器(112体)が、フレイムアーミー達を呑み込む勢いで襲い掛かった。
「く、来るなっ!」
「それ以上、近づくなら……ぎゃああああああ!」
「ち、畜生、なんで、こんな事に……。だから嫌だったんだ」
そして、フレイムアーミー達は、自分達の選択を悔いながら、小型の戦闘用機械兵器(112体)に襲われ息絶えた。
●
「いいか、テメエら!」
「これ以上、近づいたら、コイツ等の命はねぇ!」
「それでも、イイって言うのなら、掛かってきやがれ!」
そんな中、劣勢に立たされたフレイムアーミー達は、子供達を人質に取って、孤児院に立て籠もった。
「うぐ……ひくっ!」
「だ、誰かぁ……た……」
子供達は恐怖で泣き叫び、小刻みに身体を震わせた。
「まさか、ここまで卑怯者揃いだったとはね」
蒼月・暦(デッドマンの闇医者・f27221)が、呆れた様子で溜息を漏らした。
「だから、どうした!」
「こっちだって後がねぇ!」
「いいから、動くなっ! コイツ等を消し炭にしたくなかったらなァ!」
フレイムアーミーのひとりが火炎放射器を子供に頭に押し当て、猟兵達に対して再び警告をした。
「いくら、私がネガティブアイドルだからって、こういうシチュエーションが好きな訳ではないから……。こんな展開……、誰も望んでないわ」
音駆螺・鬱詐偽(帰ってきたネガティブアイドル・f25431)が、フレイムアーミー達に冷たい視線を送った。
「だったら、どうする?」
「俺達にお仕置きでもするか?」
「やれるものなら、やってみろ!」
フレイムアーミー達が、一斉に火炎放射器を構えた。
「……僕の神様は言ったよ。卑怯な真似をする相手の背後には、常に死神がいるって」
カツミ・イセ(神の子機たる人形・f31368)が、フレイムアーミー達の前に立った。
「いいから、武器を捨てて、腹這いになれ!」
「それが嫌なら両手を上げて、命乞いをしろ!」
「さあ、どうする? いますぐ選べ! コイツ等の命が惜しかったらな!」
フレイムアーミー達が猟兵達に警告しつつ、火炎放射器を向けた。
「……大丈夫。私達なら、絶対に出来る! だから、屈しないで!」
暦が改造ナノブレード(医療ノコギリ)を握り締めながら、【メンタル・カウンセリング】で精神的な弱みを打ち消す励ましの言葉を発し、戦闘力を増強した。
「おいおい、まさか俺達とやり合うつもりか?」
「いいのか、そんな事をして。……ガキが死ぬぜ!」
フレイムアーミー達が猟兵達に警告しつつ、子供達を盾代わりにした。
「その割には、随分と怖がっているね? さっきから手が震えているよ?」
すぐさま、ティエン・ファン(除霊建築学フィールドワーカー・f36098)が念動力でフレイムアーミーの利き腕をへし折り、オーラ防御を展開しながら、一気に間合いを詰め、子供達を抱きかかえて飛び上がった。
「ま、待て!」
「逃げるなっ!」
「丸焼きにしてやる!」
その事に気づいたフレイムアーミー達が、殺気立った様子で火炎放射器から炎を発射した。
だが、ティエンにはまったく届かず、子供達を傷つける事も出来なかった。
「……これで形成逆転ね。きっと、番組を観ている人達も同じ気持ち。今度は、こっちの番よ。みんな、頑張って」
鬱詐偽が【サウンド・オブ・パワー】で歌声を響かせ、仲間達の戦闘力を増強した。
「ちょ、調子に乗るなよっ!」
「俺達の恐ろしさを思い知らせてやるっ!」
フレイムアーミー達が殺気立った様子で、火炎放射器の炎を発射した。
「もう容赦はしませんよ!」
徳川・家光(江戸幕府将軍・f04430)が、千子村正権現(サムライブレイド)を握り締めた。
「ひ、人質なんていなくとも、俺達は負けねぇ!」
「そ、その通りだ! お前達なんて、怖くねぇぞ!」
「コレさえあれば、俺達は無敵っ! 何も怖いモノなんてねぇ!」
フレイムアーミーがガタガタと身体を震わせ、一斉に火炎放射器を構えて発射した。
それがケモノの如く勢いで、猟兵達に襲いかかった。
「foo、スラスター全開! 突っ込むよ!」
その間に、ティエンが子供達を安全な場所まで避難させ、【蚩尤彗星衝(シユウスイセイショウ)】を発動させ、『蚩尤(キャバリア)』のスラスターと重力制御で飛翔し、フレイムアーミーに突っ込んだ。
「ぐはっ!」
その一撃を喰らったフレイムアーミーが、火炎放射器の炎を発射しながら、悲鳴を上げて宙を舞った。
「それじゃ、わたしとオニごっこしよう。オニごっこは、好きでしょ? わたしがオニね」
アウル・トールフォレスト(高き森の怪物・f16860)が【包囲・狩猟庭園(リトルガーデン・プレデターズ)】を発動させ、12体の怪物の影が徘徊する『高き森』で出来た迷路を作り出した。
「な、なんだ、ここは……」
「お、おい、なんだ、あれは……」
「怪物の影……なのか!? く、来るなっ! こっちに来るなァ!」
フレイムアーミー達が動揺した様子で火炎放射器を構え、高き森を焼き払おうとした。
そんなフレイムアーミー達を嘲笑うようにして、怪物達の影がジリジリと迫ってきた。
「く、来るなァァァァァァァ!」
その事に危機感を覚えたフレイムアーミー達が怪物達の影を狙って、一斉に火炎放射器から鬼を発射した。
だが、怪物達の影は消える事無く、フレイムアーミー達に迫っていった。
「見ぃつけたぁ♪」
そんな中、アウルがフレイムアーミーの背後に立ち、鋭い爪で背中を撫でるようにして引き裂いた。
「火産霊丸よ、焔の底より出ませい!」
その間に、家光が【火産霊丸(ホムスビマル)】で燃える白馬『火産霊丸』を召喚し、華麗に乗りこなして、フレイムアーミー達を千子村正権現で斬り捨てた。
「サムス!」
「ブローカー!」
「みんなイイ奴だったのに……よくも、よくも、よくもおおおおおおおお!」
それを目の当たりにしたフレイムアーミーが、火炎放射器を巨大化させ、火産霊丸ごと家光を炎に包もうとした。
しかし、火産霊丸に放たれた炎は、衣の如く広がって無力化された。
「畜生っ!ふざけやがって!」
「せめて、ひとりだけでも道連れにしてやる!」
「苦しみもがいて、死にやがれ! オラオラオラオラァ!」
次の瞬間、フレイムアーミー達が火炎放射器を巨大化させ、近くにいたカツミを狙って炎を放った。
「それで僕を消し炭に変えるつもりなの? だったら、無駄だよ」
すぐさま、カツミが【創造主の力:白燐返戻(ビャクリンヘンレイ)】を発動させ、分け与えられた白燐蟲から白光を放ち、炎を纏めて弾き返した。
「ぎゃあああああああああああああああああああああ!」
次の瞬間、フレイムアーミー達の身体が炎に包まれ、悲鳴を上げながら次々と消し炭と化していった。
「随分と調子に乗っているようだが、そこまでだ。……覚悟はいいか。さあ、ショーの始まりだ!」
そう言って『対物突撃兵』スクラップメーカーが、不気味な笑い声を響かせた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
第2章 集団戦
『『対物突撃兵』スクラップメーカー』
|
POW : 対物剣術「斬撃による解体」
【ヒートブレード】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
SPD : ディスマントルアタック
【ヒートブレードを用いた連続攻撃】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を更地にするまで破壊し】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
WIZ : 対人剣術「怒涛の連撃」
自身の【背負っているバッテリーパックのランプ】が輝く間、【ヒートブレード】の攻撃回数が9倍になる。ただし、味方を1回も攻撃しないと寿命が減る。
イラスト:渡辺純子
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
|
緋月・透乃(サポート)
『今日も元気に食べて楽しく戦おうね!』
人間で22歳の女性です。
いつも元気で、強敵との戦闘、食べる、スリルを味わうことを好みます。
基本的に自分の楽しみのために行動し、敵味方問わず他人の心情等には配慮しません。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用します。
戦闘では真っ正面からの突撃を好み、負傷は気合いで耐えれば良いと考えています。
戦闘以外のことも大体気合いと力でなんとかしようとします。
脳筋です。
武器は主に『重戦斧【緋月】』を使用しますが、他の武器の方が有効そうならそちらを使用することもあります。
クロムキャバリアでも生身で戦います。
不明な点はおまかせします。よろしくお願いします。
禍神塚・鏡吾(サポート)
ヤドリガミの電脳魔術士×咎人殺し、37歳男性
「喋る鏡」のヤドリガミです
いつもニコニコしていて、丁寧な口調で話します
(それ以外の表情が作れません。笑顔が場にそぐわない時には、仮面を被っています)
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用します
それ以外では、電脳魔術を使った幻影やハッキング、あるいは言葉によるハッタリ等で敵を妨害する事を得意とします
他の猟兵が動きやすくなるよう、文字通りサポートを行います
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
又、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません
他はお任せします
リカルド・マスケラス(サポート)
『正義のヒーローの登場っすよ~』
装着者の外見 オレンジの瞳 藍色の髪
基本は宇宙バイクに乗ったお面だが、現地のNPCから身体を借りることもある
NPCに憑依(ダメージはリカルドが請け負う)して戦わせたりも可能
接近戦で戦う場合は鎖鎌の【薙ぎ払い】と鎖分銅の【ロープワーク】による攻撃がメイン
遠距離戦では宇宙バイク内臓の武装で【薙ぎ払い】や【一斉発射】。キャバリアもあります
その他状況によって魔術的な【属性攻撃】や【破魔】等使用
猟兵や戦闘力のあるNPCには【跳梁白狐】で無敵状態を付与できる
また、無力なNPCが大人数いる場所での戦闘も彼らを【仮面憑きの舞闘会】で強化して戦わせつつ身を守らせることも可能。
雪代・桜花(サポート)
桜の精の仙人×パーラーメイド、17歳の女です。
普段の口調は女性的(私、~様、です、ます、でしょう、ですか?)
サクラミラージュの山奥で生じた桜の精で、普段は『帝都桜學府』に通いながら色んなアルバイトをしている猟兵です。
UCによる技能強化で他参加者の文字通りのサポート役(戦闘支援の他、一般人相手の情報収集や敵地の偵察、給仕など)が理想です。
UCの『オールワークス!』で状況や目的に応じた手持ちの防具に着替え、その初期技能を上昇させ【情報収集】や【破魔】などでサポートします。あるいは軽機関銃と素の【援護射撃】や【制圧射撃】で戦闘をサポート。
その他、桜の精として影朧の転生やUCによる回復も可能。
星川・杏梨(サポート)
『この剣に、私の誓いを込めて』
人間のスーパーヒーロー×剣豪、女の子です。
普段の口調は「聖なる剣士(私、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
時々「落ち着いた感じ(私、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
性格はクールで凛とした雰囲気です。
常に冷静さを念頭に置く様に努めており、
取り乱さない様に気を付けています。
戦闘は、剣・銃・魔法と一通りこなせます。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
シフォン・メルヴェイユ(サポート)
『楽しい世界が待っていたらいいなぁ。』
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
怒った時は「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
のんびりとして、無邪気な性格をしています。
基本的に常に笑顔で人に接して、
敵以外なら誰に対しても友好的な性格です。
因みにトランプを使った手品が得意で、必要に応じて皆を楽しませます。
あとはお任せします。宜しくお願いします。
納花・ピンチン(サポート)
ブギーモンスターの勇者×殺人鬼
布を被ってから8年が経ちましたわ
普段はお嬢様口調で、時々関西弁がちょこっと
……って、勉強中なんですわ!
あくまでお仕置きをしに来ているから
あまり殺伐とした戦い方はしませんわ
武器も直前で刃を返して叩いたり
その光景はギャグになることが多いですわ
商人街出身、お話しや交渉なんかも好きです
小さなスイーツや飴ちゃんを渡して一緒に食べると
色々話してくれるんですわ
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し
多少の怪我は厭わず積極的に行動します
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
また例え依頼の成功の為でも
公序良俗に反する行動はしません
あとはおまかせ
ほないっちょ、よろしくおねがいします
編堵・希亜(サポート)
「……なに?」
「そうなんだ。」
「私は、私だよ。」
囚人服のようなものを着て、いつも黒猫のぬいぐるみを抱えた女の子。口数は少なく、人見知りで猜疑心は強いものの、猟兵としての仕事をこなすためなら、それなりに人と付き合っていける。
甘い物が大好きで、食べればすぐに機嫌がよくなる。嫌いなモノは、かつて自分のいたアリスラビリンスの世界と、それを連想させるもの。
戦闘では、自分ではあまり戦わず、自身に宿るオウガの『カイ』を戦わせたり、ぬいぐるみをバロックレギオンとして相手を押しつぶしたりする。
『カイ』は上等なドレスを着たラミアで、少し高飛車な話し方。宿主の身は守り、敵には容赦がない。『さぁ、敵はどこかしら!?』
ミーガン・クイン(サポート)
サキュバスの魔女、ミーガン・クインよ。
物を大きくしたり小さくしたりする魔法が得意だわ。
UCは指定の物を使うわ。
汚れるの嫌だし、怪我もしたくないから程々に行動するわね。
公序良俗は守ってあげるわ。
他の猟兵さんに迷惑はかけないようにするけど、
イタズラぐらいはいいわよねぇ?
魔法を解決に活かせる事件ならどんなものでも伺うわ。
えっちなことは好きよ、サキュバスだものねぇ♡
絡み・連携・アドリブお好きなように。
それじゃあ、よろしくお願いするわぁ♪
夕闇霧・空音(サポート)
『私の可愛い妹のため…ここはさっさと終わらせるわよ』
サイボーグの咎人殺し×竜騎士、17歳の女です。
普段の口調は「クール(私、あなた、~さん、ね、よ、なの、かしら?)」、覚醒時は「残虐(俺、お前、呼び捨て、だ、だぜ、だな、だよな?)」です。
基本クールだが、妹のことになると色々見境がなくなる。妹ラブ。戦闘時にも強気で戦います。
冷気属性で戦う。
苦戦バトルもOK
真の姿に発動可能であれば使用可。
真の姿発動時は口調が荒くなり、一人称が「俺」になる。
妹の天音はある意味弱点になる。
ロラン・ヒュッテンブレナー(サポート)
※絡みアドリブOK
※感情が尻尾や耳によく表れる
※人見知りだが【優しい】性格で育ちのいいお坊ちゃま
※戦闘時は魔術器官と電脳空間の演算力を用いて知略で戦う
※「ぼく」「~なの」「~さん
体のあちこちにつけた魔道具の回路を起動し(【高速詠唱】)、
狼の嗅覚聴覚視覚(【聞き耳】【暗視】)を駆使した【情報収集】と、電脳空間からの【ハッキング】で敵戦力を分析(【学習力】)
適切な魔術(UC)を組み合わせたり【乱れ撃ち】する
防御は【結界術】で作る【オーラ防御】壁や、
小柄な体系と狼の機動力(【ダッシュ】【残像】)を使う
仲間を守り、敵には【勇気】をもって容赦ない作戦・攻撃を行う(【全力魔法】)
●
「ショーっすか~。随分と余裕っすね? でも、その主役って、自分達では無いかも知れないっすよ~」
そんな中、リカルド・マスケラス(ちょこっとチャラいお助けヒーロー・f12160)が宇宙バイク『アルタイル』に乗って、『対物突撃兵』スクラップメーカー達の前に現れた。
「まさか、その主役が俺達だって言いたいのか?」
「ハッハッハッハッ! これは面白いジョークだっ!」
「だったら、余計にお前達を血祭りにあげねーと駄目だなァ!」
スクラップメーカー達が、殺気立った様子で吠えた。
「それでは、ショーを盛り上げましょうか」
禍神塚・鏡吾(魔法の鏡・f04789)がニコニコとしながら、スクラップメーカー達に迫っていった。
「いいね、いいね、ノリノリじゃねぇか!」
「その態度……嫌いじゃないぜ! むしろ大歓迎だ!」
「だが、無条件降伏と言う訳ではないようだな。ならば、最後まで足掻いて死ねぇ!」
それに合わせて、スクラップメーカーがヒートブレイドを握り締め、次々と鏡吾に斬りかかった。
「……!」
即座に、鏡吾がオーラ防御を展開すると、スクラップメーカー達を薙ぎ払っい、傷口をえぐって体勢を崩した。
「や、やるじゃねえか!」
「だが、俺達の敵じゃねぇ!」
「今から、その証拠を見せてやる!」
スクラップメーカーが殺気立った様子で、真っ赤な両目をギラつかせた。
「だったら、こっちも本気でいくよっ!」
それに合わせて、緋月・透乃(もぐもぐ好戦娘・f02760)が重戦斧【緋月】を握り締め、スクラップメーカーに斬りかかった。
「ぐおっ! 耐熱スーツがっ!」
「テ、テメエ、よくも、やったな!」
「ナッシュ、トルテガ、挟み撃ちにするぞ!」
その事に苛立ちを覚えたスクラップメーカー達がヒートブレードを握り締め、連携を取るようにして襲い掛かってきた。
「まあ、相手が悪人ばかりですから、躊躇う事無く、やれそうですね……」
それを迎え撃つようにして、納花・ピンチン(ブギーモンスターの勇者・f31878)がヤル気満々な様子で、殺戮刃物をブンブンと振り回し、スクラップメーカー達を斬り捨てた。
「マ、マジか……」
「い、いや、待て! 俺達はイイ奴だ!」
「だって、そうだろ!? ここにいた奴等のくだらない人生を終わらせてやったんだからなっ!」
スクラップメーカー達が不満そうな様子で、ピンチンに文句を言った。
「……(じー)」
編堵・希亜(蛇に囚われた少女・f19313)が黒猫のぬいぐるみを抱えたまま、スクラップメーカー達に疑いの眼差しを送った。
「なんだ、その目は!」
「まさか、見た目だけで俺達を判断する気か!」
「そんなの、あんまりだァ! あまりにも残酷すぎるっ!」
スクラップメーカー達が、わざとらしくショックを受けながら、大袈裟に声を上げた。
「私の可愛い妹のため……ここはさっさと終わらせるわよ」
その言葉を遮るようにして、夕闇霧・空音(凶風・f00424)が、スクラップメーカー達に攻撃を仕掛けていった。
「……さすがに騙されねぇか!」
「素直に騙されていれば、楽に死ねたモノを……」
「クククククッ、見えるぜ、見えるぜ! お前達の背後にいる死神達が!」
スクラップメーカー達が不気味な笑い声を響かせ、ヒートブレードで斬りかかってきた。
「この剣に誓って、私は負けない。ここに住む人達のためにも……!」
すぐさま、星川・杏梨(聖炎の剣士・f17737)が流星の聖剣を握り締め、スクラップメーカー達を斬り捨てた。
「生意気な奴めっ!」
「ヒートブレードの錆にしてやるぜ!」
「……たくっ! そんな剣で、俺達を倒せると思ったら……うわあ!」
それでも怯む事なく、スクラップメーカー達がヒートブレードを振り回し、杏梨に何度も斬りかかった。
それと同時に、杏梨がオーラ防御を展開しながら、流星の聖剣を振るって、2回攻撃を繰り出し、スクラップメーカー達のヒートブレードを弾き飛ばした。
「さあ、楽しいショーの始まりっすよ!」
その流れに乗るようにして、リカルドが【仮面憑きの舞闘会(マスカレイドパーティ)】を発動させ、狐面の分体を召喚して憑依させる事で、仲間達を超強化した。
「ふ、ふざけやがって!」
「本当に何も分かっていないようだな!」
「だったら、その身体に分からせてやるぜ!」
スクラップメーカー達が苛立ちを隠せない様子で、ヒートブレードを握り締め、次々とリカルドに斬りかかった。
それに合わせて、リカルドが結界術で身を守りながら、スクラップメーカー達に空中戦を仕掛け、属性攻撃で薙ぎ払った。
「……」
その間に、ロラン・ヒュッテンブレナー(人狼の電脳魔術士・f04258)が、身体のあちこちにつけた魔道具の回路を起動させ、電脳空間からのハッキングで敵戦力を分析した後、狼の嗅覚、聴覚、視覚を駆使して、攻撃を仕掛けるタイミングを窺った。
「ふざけやがって!」
「いくぞ、お前等っ!」
「いまさら後悔したって、手遅れだからなっ!」
スクラップメーカー達がヒートブレードを握り締め、連続攻撃を繰り出し、猟兵達に襲いかかってきた。
その拍子に、地面が更地になる勢いで壊れ、大量の土煙が舞い上がった。
「……!」
即座に、雪代・桜花(桜仙・f23148)が軽機関銃を構え、制圧射撃を仕掛けて牽制した。
「うぐ……、これじゃ近づけねえ!」
「よ、余計な真似をしやがって……!」
「だったら、すべてを更地にするだけだ!」
スクラップメーカー達が八つ当たり気味に連撃を繰り出し、周囲の地面を更地に変えていった。
「……」
それと同時に、ロランが結界術とオーラ防御で壁を造り、スクラップメーカー達が振り下ろしたヒートブレードを防き、小柄な体系と狼の機動力を活かして、一気に距離を縮め、残像を繰り出しながら、インフェルノランチャー(魔導式プラズマ砲)で 非実体の存在さえ焼き尽くす破魔の火焔を放った。
「うがあ!」
その一撃を喰らったスクラップメーカーが悲鳴を上げ、真っ赤に炎に包まれながら消し炭と化した。
「ここは、何処かの世界の私に協力してもらいましょうか」
続いて、桜花が【『水鏡から覗く私』(アナタハダレ)】を発動させ、幻朧桜の花びらで作った正反対の私を出現させた。
「こりゃあ、アタシ好みの舞台だね! みんなブッ倒しちまってイイんだろ?」
正反対の私が舌舐めずりをしながら、軽機関銃を構えて、スクラップメーカー達に襲いかかった。
「ゴーストモデル……デザイン開始……」
それに合わせて、ロランが【意志が憑くは不動の先兵(ゴーストハッキングプログラム・バトルマリオネット)】で無機物にゴーストプログラムを憑依させ、プログラムの姿に合わせた身体の部位を生やし、生物の様に使役し、スクラップメーカー達と戦わせた。
「ち、畜生っ!」
「なんで、こんなに強ぇんだ!」
「こ、このままじゃ、やられる……!」
スクラップメーカー達が危機感を覚え、ギチギチと歯を鳴らした。
「それでは、アタシもショーを盛り上げようとしましょうか」
そこに追い打ちを掛けるようにして、ピンチンが【ブギー・ブギーフェイス】を発動させ、知恵の布を脱ぎ捨て、おぞましき異形の鹿に変身した後、長く伸び血を啜る肉の槍で、スクラップメーカーの身体を貫いた。
「ひっ、化け物!?」
「なんだ、ありゃ! 何処からどう見ても、化け……うごごっ!」
「た、助け……あぎゃっ! あばばばばばばば……ぐがっ! ごぼっ!」
それを目の当たりにしたスクラップメーカー達が、散り散りになった逃げ出そうとした。
だが、理性を失ったピンチンは、まったく躊躇う事なく、スクラップメーカー達の命を奪っていった。
「こういう時こそ、汚物は消毒だ……と言うべきですかね?」
鏡吾が【アルキメデスの鏡(リトル・カイザー・レイ)】を発動させ、錬成カミヤドリで複製した無数の本体(鏡)に集めた反射光の熱で、スクラップメーカー達を攻撃した。
「お、俺達は汚物じゃねえ!」
「むしろ、汚物なのは……きゃあああああああ!」
「熱いっ! 身体が焼ける! 耐熱服を着ているのに、な、な、何故だあああ!」
その攻撃を喰らったスクラップメーカー達が炎に包まれ、あちこちで悲鳴を上げた。
「うぐぐ……、こうなったら!」
「……アレをやるか! やるしかねぇ!」
「行くぜ、アレを! 遠慮なく喰らいやがれ!」
スクラップメーカーが背負っているバッテリーパックのランプを輝かせ、何かに取り憑かれた様子でヒートブレードを振り回した。
「……それは、お断りよ」
すぐさま、ミーガン・クイン(規格外の魔女・f36759)がオーラ防御を展開し、激痛に耐えながら、武器受けで受け流した。
「私の特別な能力、見せてあげる♡」
続いて、ミーガンが【サイズドレイン】を発動させ、スクラップメーカーの素肌に触れ、身体の大きさを奪って小さくさせた。
「か、身体が……」
「一体、何が起こったんだ!」
「こ、これ、元に戻るのか? それとも、一生このままか!」
スクラップメーカー達がパニックに陥って、オロオロとし始めた。
だが、いくら焦って騒いでも、身体が元通りになる事はなかった。
「ヤベェぞ、この状況っ!」
「さっきから調子に乗りやがって!」
「お前達……一人残らず、解体してやるッ!」
スクラップメーカー達が何かに取り憑かれた様子で、ヒートブレードを振り回し、猟兵達に襲いかかった。
「そう言われて、素直に受け入れると思った……?」
即座に、シフォン・メルヴェイユ(夢見る少女・f19704)がオーラ防御を展開しながら、時詠みのトライデント(三叉鉾)を構え、ヒートブレードを弾いて受け流した。
「ぐ、ぐぬっ!」
「つ……、強えぞ、コイツ!」
「なんで上手くいかねぇんだ!」
スクラップメーカー達がイラついた様子で、何度もヒートブレードを振り下ろした。
しかし、ヒートブレードが、シフォンに当たる事は無かった。
「これ以上、悪い事をしたら、駄目よ」
杏梨が【デュエリスト・ロウ】を発動させ、スクラップメーカーに手袋を当て、声高らかにルールを宣言した。
「おいおい、何の冗談だ」
「そんな事を言われて、『ハイ、わかりました』って言うと思っていたのか!?」
「だったら、随分とお人好しだな? むしろ、悪の限りを尽くして……ぎゃあああああああああ!」
その途端、手袋を当てられたスクラップメーカーが、激しくダメージを受け、悲鳴を上げてグッタリとした。
「今のうちに、美味しいモノを食べて、元気にならないと……!」
その間に、透乃が【色々食べよう!(イロイロタベヨウ)】を発動させ、ご飯、パン、麺類などの主食、野菜、果物、きのこ、肉や魚介類を頬張り、攻撃力を上昇させた。
「な、なんだ、この気迫はっ!」
「そんな馬鹿なっ! ……あり得ねぇ!」
「まさか、メシを食っただけで、パワーアップしたのか!?」
火の事に危機感を覚えたスクラップメーカーが、警戒心をあらわにした。
「野菜の力は無限大だよ、その力を見せてあげるね!」
シフォンが【ベジタリアン・メイジ】を発動させ、野菜を食べる事によって、魔力と精神力及び第六感を敏感にする事で、戦闘力を増加させた。
「全力で全開よ! フリーズゼロ、ヒューロニアンモード!」
空音が【最終兵装フリーズゼロ・ヒューロニアンモード(フリーズゼロヒューロニアンモード)】を発動させ、両手を超巨大な冷凍光線砲台に変形させ、自身の身体を、その場に固定し、移動不能にする事を代償にして、フリーズゼロの破壊力・攻撃範囲・射程距離を強化した。
「そんなモノに化けたって、怖くねぇぞ!」
「どうせ見せかけだけだろ! ふざけやがって!」
「ならば、ヒートブレードアタックで、破壊するぞ!」
スクラップメーカー達が連携を取りつつ、空音に攻撃を仕掛けていった。
「……!」
それを迎え撃つようにして、空音が冷凍光線を放ち、スクラップメーカー達を凍らせた。
「後は、御願い」
その隙をつくようにして、希亜が【身に宿る蛇『カイ』の召喚(サモン・ラフメイカー)】を発動させ、二の腕の肉の一部を代償にして、自らの肉体に憑依しているオウガであるラミアの『カイ』を戦わせた。
「……あれが敵ね。それじゃ、楽しませてもらうかしら」
それと同時に、カイが青白き炎を放ち、スクラップメーカーが怯んだ隙をつくようにして、自らの身体を巻きつかせた。
「か、身体が……!」
「大丈夫か!? いま助ける!」
「ほ、炎がっ! ぎゃあああああああ!」
スクラップメーカー達がカイに襲われ、あちこちで悲鳴を上げた。
その流れに乗るようにして、仲間達がスクラップメーカーに攻撃を仕掛け、次々と息の根を止めていった。
そして、猟兵達はスクラップメーカー達を一掃し、複雑な気持ちになりつつ、難民キャンプがあった場所を眺めるのであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴