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魔城に成す死の渦

#アポカリプスヘル #戦後 #ドクター・オロチ #フルスロットル・ヴォーテックス #風魔小太郎 #魔軍転生


●影の城にて
「ムシュ~まさかここまでやられちゃうなんてね……」
 影の城の内部にて、露出した脳をフードで隠した異形がしょんぼりと肩を落としている……ように見える。
「猟兵がここを見つけるのも時間の問題だし、まずは風魔小太郎に『百面鬼の術』をお願いしちゃおう!」
 この危機的状況を楽しんでいるかのように、スキップのような足取りで影の城の広間を歩き続けている。
「それじゃあボクも『魔軍転生』でフィールド・オブ・ナインを憑装しておいて……フィールド・オブ・ナイン探しは諦めたくないんだよねぇ。それにここには『ボクの本体』があるしね、ムシュシュ!」

●決戦、ドクター・オロチ
「……予知した限りでは余裕そうだけど、実際はかなり追い詰められてるみたいだな」
 グリモア猟兵、アイン・セラフィナイト(全智の蒐集者・f15171)がふぅ、と小さく息を吐く。
「アポカリプスヘルで暗躍していたドクター・オロチの居場所が判明した。場所は『メンフィス灼熱草原』中心部、漆黒の『影の城』だ」
 そこに、無数の世界を渡り歩く謎のオブリビオン、ドクター・オロチが待ち構えている。
「とはいえ、シルバーレインのみんなはこいつのこと知ってたみたいだな。えーと……コンクリート……海……?」
 たどたどしく、シルバーレインから持ち込んだ情報を読んでいるアインだったが、こほんと咳払い。
「とにかく、ドクター・オロチが逃げる前に確実に撃破する。この影の城には、ドクター・オロチの『本体』があるらしいからな」
 魔術によって投影されたのは、魂の残影と化したフルスロットル・ヴォーテックスの姿だ。
「ドクター・オロチは『魔軍転生』によって、かつてのフィールド・オブ・ナインの一人、『フルスロットル・ヴォーテックス』を憑装している。髑髏の鎧にオブリビオン・ストームでできた体……更に異形と化してるみたいだ。その前に、風魔小太郎が『百面鬼の術』によって無数の集団敵に化けているから、まずはそれを撃破しなくちゃいけないけどな」
 しかも、その集団敵は『V12エンジン』の能力を搭載したオブリビオンだ。甘く見ていると、痛い目を見るだろう。
 とん、と杖で地面を叩くと、猟兵たちに転送のリングが纏わり付く。
「ドクター・オロチは用意周到だ。撃破が遅れれば遅れるほど、面倒なことになりかねない。頼んだぞ、みんな!」


夕陽
 なんだか、百面相ドクター・オロチと言う感じ。
 OPをご覧頂きましてありがとうございます。初めましての方は初めまして、すでにお会いしている方はこんにちはこんばんは、夕陽です。
 以下、補足です。

 第1章では、集団的に化けた風魔小太郎との戦いです。
 この集団敵は、ユーベルコード『V12エンジン』の能力を持つ集団敵となるため、基本的なユーベルコードの対抗は敵が元々持っているユーベルコード+『V12エンジン』で想定をお願い致します。
 第2章では、影の城内部にてフルスロットル・ヴォーテックスを憑装したドクター・オロチとの戦いです。

 この最終決戦シナリオが、成功本数が20本に達した日(達成日)で結果が変わります。
 5月1日午前中まで:ドクター・オロチを完全撃破し、影の城からオロチが何度でも蘇っていた原因とみられる「コンクリ塊」を回収、猟兵達で保存します。
 5月15日午前中まで:ドクター・オロチを撃退し、何も持ち帰らせません。
 それ以降:ドクター・オロチは、すんでのところで残る3体のフィールド・オブ・ナインを発見します!そのうち2体を連れ帰り、1体をアポカリプスヘルに残していきます。

 スピーディな執筆を予定しております。(人数が多くなれば少し長くなるかも知れません)

 それでは、皆様のプレイングお待ちしております!
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第1章 集団戦 『インフェクション・マウス』

POW   :    接触感染
【噛みつきや引っ掻き】が命中した対象に対し、高威力高命中の【強い毒性をもつ病原体】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    空気感染
自身に【病原体のコロニー】をまとい、高速移動と【空気中への病原体】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    飛沫感染
【自身に傷を負わせる事】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【病原体に汚染された血液】で攻撃する。
👑11
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ツキカ・アシュヴィン
色々けったいな奴やけど、ここまで来たら後はブチ倒すだけや!
やったるでー!

ほんで、まずはこいつらやな。
すばしっこくて毒も持ってて、ほんで忍者の知恵と技もあるネズミとか、めっちゃ厄介な奴やん…
けど、あのエンジンを活かそ思たら、どうしても直線的な動きにならざるを得ん筈や。そこを突いてみよか。

突っ込んでくる敵の動きを【見切り】躱しつつ、突撃し終えた敵が一箇所に集まるよう、位置取りや回避行動の動きを工夫。
ある程度集まったトコで『従星、群れを成す』を撃ち込んで一網打尽にしたるで。

敵が一斉に突っ込んでくるなら、手持ちの手榴弾の中から閃光手榴弾を投げて【目潰し】、足止めしたところで同様にUCで攻撃や。


アレクセイ・マキシモフ
※アドリブ連携歓迎
エンジンを搭載して突進能力が上がっているわけか。
つまり突撃しか能のない連中ということだな?
対処は容易だ。近寄らせなければ良い。

ちっ、しかし病原体を媒介してくるのが厄介だな。
空気感染は避けたいところだが…風上の高所に陣取るか。空気は高いところから低いところに流れるからな。
遠距離から逐次スナイパーライフルで狙撃だ。味方の猟兵が接近されている場合は最優先で援護する。サプレッサー付きだ、敵は気づくまい。

狙撃ポイントは複数見繕い、1射ごとに移動。こちらの位置を気取らせるわけにはいかん。
風魔小太郎は忍者らしいが、俺も不正規戦の場数は踏んできた。忍者とゲリラ屋、果たしてどちらが上かな……!


月白・雪音
…影の城に眠るコンクリート塊。
かの世界においてどのような結末を迎えたか、私は存じ上げませんが…。
今それを越え、此処に再び現れたとあらば、完全なる打倒に臨むのみです。

オブリビオンの存在を面と為し、ヒトならざるモノの形にすら変じようとは。
風魔小太郎、その絶技。此処にて踏み越えさせて頂きます。

UC発動、野生の勘、見切りにて相手の動きを予測し、
怪力、踏みつけ、地形破壊で敵の軌道上の地面を破壊し体勢を崩す
隙が生まれればアイテム『氷柱芯』を飛ばし巻き付け怪力にてそのまま振り回し
直接触れることなく敵そのものを武器に周囲を一掃
V12エンジンの力にて抵抗されるのであれば残像の速度にて最低限の接触で急所を打ち抜く


夜刀神・鏡介
複数の世界を渡り歩くオブリビオン……その手合いとは何度も遭遇しているが、それが出来る理由も分かってないんだよな
奴の本体とやらを回収すれば、それも分かるもんかね?

最初の敵は風魔小太郎……猛スピードで突撃してくるネズミときたか
神刀を抜いて、弐の型【朧月】の構え
敵が撒き散らした病原体は、身に纏った神気が持つ浄化と破魔の力によって影響を抑え込む

こうなれば敵は直接攻撃をしてくる以外に選択肢があるまい
エンジンの力で更に加速された突撃は驚異だが、受ける事に専念すれば対処はできる
囲まれないようにだけは注意しつつ、突進に合わせて斬撃波で出鼻を挫いたり、或いは体当たりにカウンターで斬撃を叩き込んで倒していこう



 メンフィス灼熱草原中心部に、その城はそびえ立っている。
 漆黒の城を取り囲むように、灼熱の炎は微かに燻ってはいるが、戦闘の邪魔にはならなそうだ。
「…影の城に眠るコンクリート塊。かの世界においてどのような結末を迎えたか、私は存じ上げませんが…。今それを越え、此処に再び現れたとあらば、完全なる打倒に臨むのみです」
 生い茂る草と灰を踏みしめながら、月白・雪音(月輪氷華・f29413)は覚悟を決めたように拳を握る。
「複数の世界を渡り歩くオブリビオン……その手合いとは何度も遭遇しているが、それが出来る理由も分かってないんだよな。コンクリート塊とやらを回収すれば、それも分かるもんかね?」
「どうなんやろうなぁ。色々けったいな奴やけど、ここまで来たら後はブチ倒すだけや! やったるでー!」
 夜刀神・鏡介(道を探す者・f28122)とツキカ・アシュヴィン(星追いの渡り鳥・f24375)が、影の城を前に武器を構える。
 ドクター・オロチはかの城の中。だが、その前に解決しなければいけない問題は存在する。
『猟兵よ、ここは通さぬ』
 白煙が舞う。どこかに潜伏していたか、もしくは猟兵の気配を感じて得意の忍法で転移してきたかは定かではない。
 大小入り交じるネズミの群れ。『インフェクション・マウス』と化した風魔小太郎は、ネズミの容貌に似合わぬ鋭い眼差しで猟兵たちを見つめている。
「オブリビオンの存在を面と為し、ヒトならざるモノの形にすら変じようとは。風魔小太郎、その絶技。此処にて踏み越えさせて頂きます」
『かの者への信義に応えるため。風魔小太郎……参る』
 インフェクション・マウスの群れが、『V12エンジン』によって凄まじい速度で肉薄してくる。
 ひらりと身軽に躱した鏡介は、振り向きざまに神刀【無仭】を抜き放った。
「……猛スピードで突撃してくるネズミときたか」
「すばしっこくて毒も持ってて、ほんで忍者の知恵と技もあるネズミとか、めっちゃ厄介な奴やん……けど」
「はい、動きは直線的。ならば、相手の動きを読むだけです」
3人の猟兵が背中合わせに立ち回る。インフェクション・マウスは、空気中に病原体を撒き散らす。そしてエンジンの突進が回避できなければ、その汚染された爪牙によってたちまちにウイルスに侵されるだろう。
 再びインフェクション・マウスが突撃してくる。雪音と鏡介の双眸がユーベルコードの超常に光り輝く――!
 刹那、雪音が地面を踏みしめた。みしりと凄まじい轟音を伴って、周辺の地形がまるごとひび割れ、中空に岩石が舞い落ちる。
 ユーベルコード【拳武(ヒトナルイクサ)】。人知の境地、武器を必要としない、純粋な人間という存在の限界、さらにその先を突破する純粋武術。
 周辺に砂塵の霧が舞い踊り、インフェクション・マウスを覆い尽くした。
『塵芥によって視界を奪うか。だが、我が忍びの業にこのようなものが通用すると思うな』
 すでにインフェクション・マウスは猟兵たちの居場所を認知している。そこにいる猟兵の一人に牙を突き立てるが。
「なにいっとるんや、結局エンジン活かそ思うたら、どうしても直線的な動きにならざるを得ん筈やろ」
 インフェクション・マウスの突撃が、再び躱される。連携を伴った突撃も、ツキカの俊敏な動きによってことごとく回避されていった。
『ならば、取り囲み蹂躙するまで!』
「いいや、それも許さない」
 砂塵に覆われる視界の先、抜刀の音が聞こえた。その奥に灯った瞳の輝きと刃は、目の前のネズミたちを一刀両断する閃きの一撃。
 直線的な行動は、鏡介の刃の餌食となる。
 ユーベルコード【弐の型【朧月】(ニノカタ・オボロヅキ)】。見切り、返す。攻撃的な型とは違い、これは敵の攻撃を逆に利用する技。
 凄まじい斬撃波が、砂塵をまるごと斬り裂いた。インフェクション・マウスの胴体が真っ二つに切断され、骸の海へと還っていく。
『ぬぅ……!』
「忍びともあろうものが、この程度で隙を見せるのですか」
 雪音の静かな声と共に放たれたのは『氷柱芯』。本来は移動用アンカーだが、今回のオブリビオンには効果覿面だ。
 インフェクション・マウスの一匹を拘束し、そのまま力任せに薙ぎ払う。病原体を纏うインフェクション・マウスは、接触すればその毒に汚染される。ならば――。
「最低限の接触で、打ち砕きます」
 凄まじい速度での接敵だ。拳の連弾が決まり、インフェクション・マウスの胴体がひしゃげた。
「おっと、ウチも忘れて持っちゃ困るで!」
 インフェクション・マウスが目を見開く。雪音の範囲攻撃に、鏡介のカウンター。その攻撃から逃れるためには、移動する場所が限られる。
 『CR-WA96AR3/CST』の銃口がインフェクション・マウスの群れへと向けられた。
「纏めていただきやでー☆」
 銃声。しかもそれは、複数の。
 おや、とツキカがそちらと向く。発射された弾丸は、飛来するうちに無数に多段分裂し、集結するオブリビオンの群れを駆逐していった。
 ユーベルコード【従星、群れを成す(アルデバラン・スウォーム)】。数多のオブリビオンを一瞬で屠る、流星の弾丸。
 にっ、と快活そうに微笑んだツキカは、”彼方から飛来した”銃弾の主に笑いかけた。
「なんや、他にも狙撃手がいたんかいな」

 がちゃり、とスナイパーライフルの銃弾を込めて。アレクセイ・マキシモフ(歴戦のもふもふ傭兵・f36415)はそのスコープを覗き込む。
 こちらへと手を振る猟兵の姿。インフェクション・マウスの一匹に照準を合わせて、ただ引き金を引く。
「エンジンを搭載して突進能力が上がってるだけならば、こうして近寄らせなければ良い」
 とはいえ、あちらにも浄化を行う猟兵はいるようだ。
 丁度鏡介がインフェクション・マウスに触れた雪音へと、神気による浄化を行っている。
「病原体を媒介してくるのが厄介だが……回復役がいるならどうとでもなりそうだな」
 狙撃型ユーベルコード【Sharp Shooting】。衝撃と共に放たれたスナイパーライフルの弾丸が、もう一匹のインフェクション・マウスの脳天を撃ち抜いた。
 ふぅ、と小さく息を吐き。熟練の傭兵が纏う雰囲気と硝煙の匂いを漂わせたアレクセイは、違う狙撃場所へと移動し始めた。
「風魔小太郎は忍者らしいが、俺も不正規戦の場数は踏んできた。忍者とゲリラ屋、どちらが上か勝負といこうか」
 歴戦のモーラット、アレクセイは、灼熱草原の灰を踏みしめてライフルのスコープを再び覗き込んだのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

バルタン・ノーヴェ
POW

オー、テンションの躁鬱の激しいドクターデスネー。
それではお望み通り追い詰めて差し上げマショー!

ドクター・オロチに相対する前にチーム風魔小太郎を殲滅しなくてはなりマセーン!
髑髏のお面に髑髏の鎧! なかなかに似合ってマスヨー!
それはそれとして倒さねば!

迂闊に近づくと感染してしまうとのこと!
ならば近づかなければOK! 汚物は消毒デース!
「六式武装展開、炎の番!」
ランページモードで突っ込んできたところをファイアウォール(物理)で丸焼きであります!
うっかりエンジンに誘爆して、ドカンとなってしまいマスカナ?
HAHAHA!

あとは残骸が感染源にならないよう、しっかり掃除(焼却処分)してから進みマース!


ファリシア・グレイスフェーン
連携及びアドリブ歓迎
「こうも増えるとは、これがブンシン・ジツってやつかね」
視認対象への攻撃が必中でなく先制攻撃でもないってんならやりようはあるぜ
ユーベルコードで技能強化及び回避率を向上させ、念のためオーラで自身を守りつつも残像で惑わしながら動きにフェイントを入れつつ見切って攻撃を躱しカウンターを叩き込んで数を減らしてゆく。
「まぁ直接触れるのは、よろしくなさそうだしな」
攻撃手段は6900(技能)レベル相当の風属性の全力魔法の乱れ撃ち。風を槍や刃に形成しての貫通攻撃も切断も。
「突進攻撃もさせなきゃいいだけだしな」
V12エンジンを使用してくるようなら6900(技能)レベル相当の先制攻撃で初動潰しを


ルドラ・ヴォルテクス
●アドリブ連携OKです

『強力な毒の反応を確認』

毒を纏うか。
ならば俺は雷を纏い戦おう。

【メーガナーダ】
メーガナーダ発雷、リミッター解除!タービュランス起動!衝撃、雷撃結界形成!ヴァーハナ・ヴィマナ、フルスロットル!

瘴気は衝撃波、暴風で防ぎ、雷撃の衝撃でコロニーごと粉砕する。
空気を媒介させるなら、空気を遮断し、撥ね除けるまで。
メーガナーダの雷撃は、衝撃を伴って、追撃する、多少の加速は破壊力の伴う震電で弾き、タービュランスの暴風で粉砕する。

スピードなら、ヴィマナとメーガナーダの加速で突っ切ってみせる!



『かの闘争の頃より、遥かに強くなっている……これが猟兵というものか』
 インフェクション・マウスの口から低い声が漏れた。猟兵たちの奮戦によって、風魔小太郎の分身はその数を減らしている。
「ドクター・オロチに相対する前にチーム風魔小太郎を殲滅しなくてはなりマセンネー!」
「ネズミにまで変化できるなんてな。こうも増えるとは、これがブンシン・ジツってやつかね」
 バルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)とファリシア・グレイスフェーン(降風のファルファリシア・f18261)が、インフェクション・マウスの群れに武器を構える。
『だが、ここは通さぬ。たとえ、我が命潰えようとも』
 インフェクション・マウスのユーベルコードが発現する。病原体の温床と化した体に、自ら傷をつけ。
『強力な毒の反応を確認』
「毒を纏うか。近づけばその毒に汚染される、というわけだな」
 ルドラ・ヴォルテクス(終末を破壊する剣“嵐闘雷武“・f25181)は、『リグ・ヴェーダ』からの情報収集結果に身構える。
 しかし、その中で凄まじい判断力を成したのはファリシアだった。
「そのユーベルコードが視認対象への攻撃が必中でなく先制攻撃でもないってんならやりようはあるぜ」
 インフェクション・マウスの動作を超える、凄まじい先制攻撃だった。
 ユーベルコード【神格開放】。全身から迸る神気と共に、その権能は発揮される。
 指先に収束した風の魔術は、視界を覆う風の暴風刃となってインフェクション・マウスを斬り刻む。
「まぁ直接触れるのは、よろしくなさそうだしな」
 あらゆる技能の潜在力を圧倒的に引き上げる強化型のユーベルコードだ。V12エンジンを使用する隙も与えず、インフェクション・マウスの突撃を牽制してのけた。
「オー! やりマスネー! 迂闊に近づくと感染してしまうとのこと! ならば近づかなければOK! 汚物は消毒デース!」
『させぬ!』
 V12エンジンを駆動させて、インフェクション・マウスがバルタンへと爪牙を向ける。だが、それよりも先に。
「六式武装展開、炎の番!」
 バルタンのウェポンラック、そこに内蔵された火炎放射器から炎が発射される。眼前を覆い尽くす炎の壁、それは突撃してきたインフェクション・マウスを焼き払う火炎となる。
 【火炎放射器(フランメヴェアファー)】の火炎は、通常の火炎とは異なる粘着性を持つ炎だ。纏わりつかれたら容易に振り払うことはできない。
『ぐ、ぬ……!』
「HAHAHA! エンジンに誘爆しないように気をつけないといけマセンネー!」
「炎か。よし、それなら俺も加勢させてもらうぜ」
 ファリシアの指先から迸っていた暴風が指向性を持って、バルタンの放つ火炎と交差する。
 火炎の壁は、周囲を覆い尽くす火炎の嵐、巨大な壁となって変質する――!
「……準備はできた。毒をもって毒を制すということわざがあるならば……俺は雷を纏おう」
 ルドラの纏うオーラが、猛獣の如き紫電へと変異する。甲高い音は、まるで猛獣の咆哮の如き雷霆だ。
「メーガナーダ発雷、リミッター解除!タービュランス起動!衝撃、雷撃結界形成!ヴァーハナ・ヴィマナ、フルスロットル!」
『承認。【咆哮する雷雲(メーガナーダ)】、起動します』
 マシンスーツの全身を覆う紫電の輝きと、煌々と燃えるような赤熱の瞳。

 猛獣の如き、咆哮。

 周囲の環境が一変する。火炎の嵐と同時に、戦場の環境は雷撃と暴風の満ちる殺傷圏内へと。
 炎熱が、凄まじい暴風が、迸る震電が、V12エンジンを駆動させるインフェクション・マウスを包み込んでいく。
『我は……不滅……なり……! この信義、砕けること……なし……ッ!』
「V12エンジンのスピードに追いつけない、とでも思ったか」
 自滅覚悟の特攻を迎え撃つ。雷電と風と炎の一撃によって、インフェクション・マウスに分裂していた風魔小太郎はその全てを蹂躙され、V12エンジンの誘爆によって消え失せていった。
「カンペキに消毒完了デース! この調子でドクターを追い詰めて差し上げマショー!」
「……自分の城の周りが病原体まみれになるってのもどうかと思うけどな」
『周囲の環境、正常化。毒の浄化を完了しました』
「……さあ、いくぞ」
 影の城は、すぐそこだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『ドクター・オロチwithフルスロットル』

POW   :    フルスロットル・ロード
あらゆる行動に成功する。ただし、自身の【オブリビオン・ストーム】を困難さに応じた量だけ代償にできなければ失敗する。
SPD   :    フルスロットル・ファントム
敵1体を指定する。レベル秒後にレベル×1体の【レイダーの亡霊】が出現し、指定の敵だけを【武装バギーによる轢き潰し】と【火炎放射】で攻撃する。
WIZ   :    バイオレンス・ストーム
戦場全体に【オブリビオン・ストーム】を発生させる。敵にはダメージを、味方には【オブリビオン・ストームを纏うこと】による攻撃力と防御力の強化を与える。
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●死の渦を纏う者
「ムシュ!? 風魔小太郎やられちゃった!?」
 影の城に侵入した猟兵を見て、ドクター・オロチが大げさに驚いている。
「いくらなんでも早くない? もーこれだから猟兵って嫌なんだよねぇ」
 背後に纏うのは、フルスロットル・ヴォーテックスの残影、その魂の残滓。身に纏う髑髏の鎧と、オブリビオン・ストームの体。
 このドクター・オロチは、猟兵たちが知っているオロチとは、違う。
「フルスロットル・ヴォーテックスの魔軍転生はボクと相性がいいし、このボクに勝とうなんて百年早いんだよームシュシュ!」
 全身のオブリビオン・ストームが活性化する。城内に嵐が満ち――異形の科学者は、携えた剣を構えた。

 ドクター・オロチ。その因縁を断ち切る時が来た。
ルドラ・ヴォルテクス
●アドリブ連携OKです

オブリビオンストームを破壊する、それがストームブレイドに課せられた救世の願いだ。
どれだけ嵐を纏おうと、嵐すら喰らう破壊そのものとなった俺が負ける道理はない。

【マハーカーラー】
リミッター解除、限界突破、逆巻く嵐の剣となり、オブリビオンストームを相殺していく。
嵐を喰らう化身となった俺を止めるには、消耗は避けられまい。
そして、ヴァーハナ・ヴィマナの飛翔突撃で嵐の中心に切り込む!
ストームブリンガーは嵐を喰らい、デスブリンガーは貴様に死の宿命を刻む!一刀の元に終焉を見せてやろう。

覚悟、祈り、多くの願いが俺を突き動かしている。
この世界を、未来を夢見る全ての人のために。


夜刀神・鏡介
お前のような奴に時間を与えるのは危険だからな。要するに、兵は拙速を尊ぶって奴だ
この勢いで一気に決めさせてもらう

引き続き神刀を構え、ドクター・オロチ奴を見据えて、奥義【無想】
眼前の敵から得られる情報と、かつてフルスロットルと戦った時の知識も参考にして動きを組み立てる

こいつを相手に守勢に回るのは良くない気がするので、積極的に攻め込んで相手の選択肢を狭めにいく
相手のユーベルコードの効果もあって上手く凌がれているようだが、それも承知の上
敵の動きを元に俺の動きも適宜微調整して、奴の動きを上回ってやる

とはいえ、俺が有効打を与えられずとも、少しでも消耗させれば次に戦う猟兵が有利になるからな。それで良しだ



「ムシュシュシュ! どうやってもボクには勝てないんだよ!」
 笑い続けるオロチに、夜刀神・鏡介(道を探す者・f28122)は腰に差した神刀【無仭】を抜き放つ。
 森羅万象の悉くを斬る刀。真に斬ると決めたもののみを断つ神の宿る刀だ。
「お前のような奴に時間を与えるのは危険だからな。要するに、兵は拙速を尊ぶって奴だ。この勢いで一気に決めさせてもらう」
 影の城、その大ホールを駆け抜ける。全身からオブリビオン・ストームを発生させるオロチに斬り込み、凄まじい連撃を放ち続けた。
 ユーベルコード【奥義【無想】】。今戦っている対象に有効な無敵の剣術を想像から創造する、鏡介の秘技。
 斬り刻む。相手はフルスロットル・ヴォーテックスの技を操る者。ならば、攻撃が直線的になるのはこちらも同じだ。
 オロチの剣を神刀で受け止める。あらゆる行動に成功するオロチのユーベルコード【フルスロットル・ロード】はそれだけで脅威だが。
 行動を成功させないために、オロチにとって『受けきれない攻撃』を成すことが、鏡介にとっての【奥義】だった。
 途端に早くなる。剣先が滑るように空間を翻る。オロチはそれに対して、同様に剣で防御する。
「ムシュ~ボクのユーベルコードの負荷を最大限にまで……イヤラシイ剣術だなぁ」
「お前相手に守勢に回るつもりはない。成功の選択肢は限られたものだけだ」
 金属音が幾重にも響き渡る。右から左に、上から下に。剣の軌跡が空間を蹂躙する――!
 行動を成功させるために、オブリビオン・ストームが減じていく。それに気付いたのか、オロチが剣を力強く薙いだ。
「ムシュー! 邪魔だよ!」
 オブリビオン・ストームが爆ぜた。あらゆる行動に成功するために、拡散したオブリビオン・ストームを爆発させて、鏡介を風圧によって弾き飛ばしたのだ。
「ムシュシュ! いくら攻撃したところで、オブリビオン・ストームがある限りボクは無敵なんだよ!」
「……果たしてそうかな?」
 ふっ飛ばされた先には、すでに力を蓄え続けていた猟兵が存在する。ちら、とそちらへとアイコンタクトを送って、身を捻って着地した。
「オブリビオン・ストームを破壊する、それがストームブレイドに課せられた救世の願いだ」
 ゆっくりと、立ち上がる影。
 全身からストームブレイドたる力の残滓を発散させて、ルドラ・ヴォルテクス(終末を破壊する剣“嵐闘雷武“・f25181)は、オロチを見据えた。
 鏡介の連撃によって、オロチの纏うオブリビオン・ストームは減退していた。今が好機。

「禍津風に列する者よ、終焉を見せてやる」

 ルドラの偽神細胞が活性化する。どくりと脈打つ体の奥、その奥からとめどなく溢れ出る力を纏めるように、煌々と双眼を輝かせて。
 ユーベルコード【破壊の目醒め(マハーカーラー)】。今此処に、オブリビオンの破壊者は誕生する。
 ルドラの全身が、その力によって“剣”と成る。
 周囲に存在するオブリビオン・ストームを貫く、形なき災厄さえも喰らい尽くす、破壊の化身。
「ムシュ? こ、これはいったい……?」
 オロチは気付く。城内に拡散していたオブリビオン・ストームが、何かに侵されるように、“食い千切られる”ように消滅していくのだ。
「嵐を喰らう化身となった俺を止めるには、消耗は避けられまい」

 ――覚悟、祈り、多くの願いが俺を突き動かしている。
 ――この世界を、未来を夢見る全ての人のために。

 ルドラは翔び立ち、そしてそれは嵐を穿つ一撃に変質する――!
「ストームブリンガーは嵐を喰らい、デスブリンガーは貴様に死の宿命を刻む!一刀のもとに終焉を見せてやろう――!」
「ム、ムシュ……!?」
 凄まじいほどの轟音、烈風。激突の音は城内を揺るがし――オロチの体に致命的な一撃が刻まれた。
 「いくらでも嵐を纏え。その度に、お前の嵐を打ち砕いてやる」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

バルタン・ノーヴェ
POW アドリブ連携歓迎!

HAHAHA!
逃げずに真っ向勝負とは良い根性デスネー!
OK! 全力でぶつかり合いマショー!

「骸式兵装展開、岩の番!」
髑髏の鎧に対抗して、ブラキエルの鎧を装備して挑みマース!
正面から突進して、岩腕岩翼でドッグファイト(殴り合い)であります!
水晶剣だろうと、オブリビオン・ストームだろうと、防いでみせマショー!
場合によっては他の方のディフェンスに立ち回りマスヨー!

いくらでも行動に成功するといい、オロチ。
貴様が抽出したフルスロットル・ヴォーテックスのオブリビオン・ストームが尽きるまで、耐えきってみようではないか。
……貴様が我らに勝とうなど、百年早い


ファリシア・グレイスフェーン
連携及びアドリブ歓迎
「下級神とは言え俺は季節風を司る神なんだがな」
UCを用いて技能を強化、8600(技能)レベル相当の先制攻撃の二回攻撃でフェイントを織り交ぜ回避や防御を難しくしつつ鎧無視の貫通攻撃を全力魔法で行い更に鎧を砕き切断する。
「嵐だろうが鎧だろうが貫き砕けばいいだけのことさ」
また、戦場に発生したストームからのダメージは風の属性攻撃をぶつけて相殺を狙いつつオーラと結界術で身を守って第六感も頼りに受け流す。
「嵐に風が捕えられるかね?」
その上で余力があれば風の斬撃波での味方への援護射撃を試みる。
「手を貸すぜ」
「悪いがこっちは百年以上前から生きててな。まぁ、その大半は封印されてたんだが」


ツキカ・アシュヴィン
がっちがちに身を守りよるか、厄介なやっちゃな…!
せやけど、負けるワケにはいかへん。ウチらが生きとるこの世界を、これ以上滅茶苦茶にはさせへんで!

時間が経つと増援がぎょーさん来るっちゅうなら、それまでにどれだけダメージを与えられるかの勝負やな。
『妖星、万里を滅す』発動、リミッター全解除して全力のプラズマライフル射撃を叩き込むで!
増援が来るまでの正確な時間は分からへんけど、少なくとも2分はある筈や。
それまでに出来る限りの全力でダメージを与えてくで!

増援が来てもうた場合も、反撃や【ダッシュ】で攻撃を凌ぎつつオロチを探す。
射線に捉え次第、上手いこと狙い済まして【スナイパー】や!


月白・雪音
…借り物の力なれど、その威容は確かにフルスロットル・ヴォーテックスのもの。
この地に眠る神、その力を以てして貴方が何を狙うかは測りかねますが…、
過去の暴威を以てしてこの地の今と未来を脅かすとあらば。

――我が武を以て、貴方を討たせて頂きます。


UC発動、残像、怪力、グラップルにて最速を以て肉薄しての近距離戦闘
亡霊が顕現するより早く短期決戦を狙う
怪力、踏みつけにて地面を強く踏み締め吹き飛ばしに耐え
野生の勘、見切りで攻撃を察知し回避、隙を見てカウンター
継戦能力にて攻撃の手を一切緩めることなく

亡霊が出現するのであればアイテム『薄氷帯』の効果にて体に霊力を纏い
霊体の急所を正確に狙い一撃を以て仕留める


アレクセイ・マキシモフ
※アドリブ連携歓迎

戦場全体にオブリビオンストームが発生している、非常に厄介な状態だな。
ならばその中に紛れて進む。徹底した隠密行動だ。とは言え完全にストームに巻き込まれるわけにもいかん。時折スナイパーライフルのスコープを覗きながら危険を回避するぞ。暗視機能付きだ、奴がどこに潜んでいようと見つけ出す。

十分な距離まで近づいたら周囲の猟兵にハンドサインを出す。3つ数えて一気に制圧、ドクター・オロチの暗殺を完了させるぞ。
3、2、1……ブリーチ! ムーヴムーヴムーヴ!!
(スタングレネードを投げ込みアサルトカービンで制圧射撃)

自分の実力を過信しすぎると戦場で命を落とす。
死ぬ前に言うことはあるか、オロチ?



「ムシューーーーーーーーッ!!!」
 オロチが叫ぶ。裂帛のオブリビオン・ストームが影の城全体に拡散する。
「ムシュシュシュシュ! そうだね、いくらでもオブリビオン・ストームを生み出してあげるよ! なんたって、この体はオブリビオン・ストームそのものなんだからね!」
 圧倒的な暴風に、戦場の基盤が軋む。眼前は漆黒を内在する嵐の奔流。目を凝らせど、数メートル先の光景さえも見渡せない。

 ――3、2、1……

 しかし、それ故にドクター・オロチは気づかないだろう。
 すでに猟兵たちの準備は整っている。
 あとは。

 オブリビオン・ストームの向こうから、スタングレネードが投げられた。突然の閃光に、オロチが狼狽える。
「HAHAHA! 逃げずに真っ向勝負とは良い根性デスネー! OK! 全力でぶつかり合いマショー!」
「…借り物の力なれど、その威容は確かにフルスロットル・ヴォーテックスのもの。なるほど、力そのものを取り込んでいるのは真実のようですね」
 【ダイナミック・エントリー】と呼ばれる、アレクセイ・マキシモフ(歴戦のもふもふ傭兵/「ファーリー・ラット」・f36415)の超常の発現。
 オブリビオン・ストームを裂いて現れたのは、全身に鎧を纏ったバルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)と、【拳武(ヒトナルイクサ)】の力を励起させた月白・雪音(月輪氷華・f29413)だ。
 恐れを知らぬ突進攻撃。オロチはそれを、なんとか体を動かしてオブリビオン・ストームを纏った鎧の双腕で受け止める。
 ぎちり、と酷く鈍い音が響く。バルタンの双腕は、頑強な岩の腕へと変化している。
 【模倣様式・絶対岩腕(イミテーションスタイル・ブラキエル)】。かの猟書家の力の顕現。
「ムシュ!? もしかしてそれブラキエルの!?」
「HAHAHA! この鎧の真骨頂、見せて差し上げマスヨー!」
「よそ見はさせません」
 バルタンの背後から縫うように、一迅の攻撃がオロチを襲う。拳に秘めた必殺は、圧倒的な膂力を伴って開放される。
「過去の暴威を以てしてこの地の今と未来を脅かすとあらば」
 髑髏の鎧を容易く破壊し、オブリビオン・ストームの体を貫き穿つ人たる究極の一撃。
 激震と共にオロチの体がぐらりと揺らぐ。
「ム、ムシュ……!」
「――我が武を以て、貴方を討たせて頂きます」
 雪音の真紅の双眸が空間に軌跡を描き、バルタンの緑眼が金色に変容する。バルタンの岩腕と岩翼が、雪音の徒手空拳の連撃が、オロチの防御を崩していく――!
「ムシュー! いくら攻撃したところで、ボクのオブリビオン・ストームがあれば――」
「いくらでも行動に成功するといい、オロチ」
 防御に徹していたオロチは、そこに別の存在を視た。
「貴様が抽出したフルスロットル・ヴォーテックスのオブリビオン・ストームが尽きるまで、耐えきってみようではないか」
「ムシュシュ……! それなら仕切り直させてもらおうかなー!」
 オブリビオン・ストームが活性化し、二人の猟兵を弾き飛ばそうと渦巻いた。
「おっと、それはさせないぜ」
 オブリビオン・ストームの暴威が、後方から薙いだ一陣の突風によって“切り裂かれる”。
 ファリシア・グレイスフェーン(降風のファルファリシア・f18261)が、風を自在に操るかのように両腕を広げている。
「まったく、下級神とは言え俺は季節風を司る神なんだがな」
「ムシュー! ボクのオブリビオン・ストームが、キミみたいな弱い風にかき消されるなんて!」
 はぁ、と小さく息を吐く。自然風や嵐ならまだしも、“人工的な嵐”など御したことはない。
 だが。
「結局は風なんだろ? だったら、嵐だろうが鎧だろうが、貫き砕けばいいだけのことさ」
 ファリシアが【神格開放】によって、拡散したオブリビオン・ストームへと風刃を解き放つ。
 季節風の神。風でも嵐でも、“その力の本質”は同質のもの。
 ならば。
「ぼ、ボクのオブリビオン・ストームが消えていくムシュー!?」
「お前はその力を手に入れて数時間だろう? 悪いがこっちは百年以上前から生きててな。まぁ、その大半は封印されてたんだが」
 「ま、まだまだ! ボクのオブリビオン・ストームは無限だ!」

 再びオブリビオン・ストームを生み出そうと、オロチの体が唸りを上げる。

 ――光芒の一閃。

 きらり、と瞬いた妖星の一撃は、オロチの鎧に雷に似た燻りを刻んだ。
「ム、シュ……!?」
「がっちがちに身を守りよるか、厄介なやっちゃな…!」
 ユーベルコード【妖星、万理を滅す(フォーマルハウト・アウェイクニング)】。プラズマライフルによる破滅の一撃。
 ツキカ・アシュヴィン(星追いの渡り鳥・f24375)の必殺の一撃は、オロチの力を更に削り取る。
「せやけど、負けるワケにはいかへん。ウチらが生きとるこの世界を、これ以上滅茶苦茶にはさせへんで!」
「応援を呼ばれるわけにはいきません。ツキカ様、フェリシア様、援護を」
「もちろんや! 面倒な奴ら呼ばれる前にちゃちゃっと倒すで!」
「おう、手を貸すぜ。こいつを野放しにするわけにはいかないからな」
「ワタシもバシバシ殴っていきマスヨー! ……貴様が我らに勝とうなど、百年早い」
 並び立つ猟兵に、オロチが力を込める。
「ムシュシュー! こうなったら、全員オブリビオン・ストームに引き裂かれちゃえ!」
「なんや、随分と元気やな。まーでも」
 ちらり、とツキカが遠方を見やる。きらり、と光る残影。刹那。

 ズドン、と。

 バルタンと雪音の幾多もの重撃によって歪んでいた鎧、その一点に銃弾が穿たれた。
「ムシュー!!!!!!?? そ、そんな……ッ!」
「こっちには優秀な鷹の目……やない、モーラットの目があるんやで」

「命中確認。他の猟兵たちに気を取られて俺がいることを忘れていたな、オロチ」
 アレクセイの低い声が影の城に響く。
 戦場に拡散するオブリビオン・ストームによって狙撃できずにいたが……数多の猟兵によりその勢いは弱まった。
 すでに、ドクター・オロチという存在を脅かす領域内にいる。がしゃり、とハンドルを引く。
「自分の実力を過信しすぎると戦場で命を落とす。それは此処でも同じだ。だろう?」
 スコープを覗いて。
 狙撃と共に、凄まじい銃撃音が城の中に木霊する。

 ――死ぬ前に言うことはあるか、オロチ?


 遥か遠方から放たれた弾丸は光の線を描き、オロチの大腿部を貫通する。
 ぐらり、とオロチが跪いた。びしゃりと跳ねた血は、毒々しい緑。
「ム、ムシュ……! こんな、こんなバカなー!」
「言ったはずです。我が武を以て、貴方を討たせて頂きます」
「すでにオブリビオン・ストームは沈静化した。我が岩腕にて裁きを下そう」
 ファリシアの風が指向性を持ってドクター・オロチを拘束する。ツキカが再びプラズマライフルを構え、そこに宿った弾丸を充填していく。

 終焉。

 バルタンの双腕がオロチを砕き、雪音の一撃がオロチの体を圧潰させる。
 ファリシアのうねり荒ぶ風はオロチの四肢を斬り落とし――ツキカのプラズマライフルの一撃が、オロチの脳髄を灼き貫いた。

 声もなく霞となって消え失せていく仇敵は、骸の海へと掻き消えていく中、小さく呟いた。

 ――またあそこ(冷たい石棺)に戻るのか。

と。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年04月25日


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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト