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嗚呼、浪漫とは実に。(作者 陰坂 うじみん
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#サクラミラージュ 


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#サクラミラージュ


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●それは鎮めるために
「あなた達は魂鎮メ歌劇ノ儀、って言葉を聞いた事があるかしら?」

 猟兵たちを集めたミリアムの最初の言葉はそれだった。
 頷くもの、首を横に振るもの。色んな反応を示す猟兵に一つ頷く。

「サクラミラージュで行われる儀式の一つでね。影朧の生まれる理由にちなんだ歌劇を演じながら戦う事で、普段よりも強く。影朧を慰めることができる、と言うものよ」

 影朧が求める物、生まれる要因になったもの。そういったものを猟兵たちが演じながら戦う儀式魔術。これで深く慰め、鎮める。そういった魔術なのだ、と。

「今回鎮める影朧は……小説家、ね。才覚に悩み、作品のために自身の手を血に染めてしまう。評価を求めてしまい、高い理想に苦しんだ。そんな小説家よ」
「正直、私も人形劇を嗜む身として周りが気にならないわけじゃないわ。けれど、それだけの対価を支払ってでも描きたいという理想に苦しんでしまうのも少しは理解できるの」

 どこか思う所があるようで、少し宙を見つめるものの。また猟兵に視線を戻すミリアム。

「と、話がそれたわね。つまるところ、今回やってほしいのはその小説家の追体験、といった題材でみんなには演じて貰いたいわ」

 また改めて説明するわね、とボードを取り出す。

「劇に必要な道具とかは全部、帝都桜學府が用意してくれるわ。この儀式のおおよその流れだけれど、まずは今回の小説家の追体験として誰かを演じながら、自身、あるいは小説家を模倣した存在と対峙し、戦ってもらうわ」

 この模倣する存在自体はほぼほぼ自分との闘いになることが多いから注意してね、と付け加え説明を続ける。

「その後、小説家の下まで辿り着いたら。その誰かを演じたまま、あるいは……あなた自身の言葉で、小説家に想いをぶつけてあげて。補足するけれど、この小説家は『自身の理想と現実に苦しみ、解消するために自身の手を血に染めてまで猟奇小説を書こうとした小説家』よ。そこを突き詰められるといいかもしれないわね」
「そして、もし無力化に成功したら。どうか、あの小説家に楽しいことを教えてあげてちょうだい。誰かと共にだからできる楽しみもある、ってね。カレエライスでも一緒に食べるとかでもいいだろうし」

 きっとそういう他者との劣等感ではなく、他者と楽しむこともあの子には足りなかったはずだから、と。

「準備ができたら移送するわね。それじゃあ……あの小説家を、救ってあげて」

 グリモアを手に、猟兵たちに一礼したミリアムだった。


陰坂 うじみん
 こんにちは、陰坂うじみんです。
 クリエイター、行き詰る事があっても悪いことはしてはいけないですよね。それほどまで追い込まれることもあるかもしれませんが。
 今回は歌劇を演じながら影朧を鎮めるシナリオです。

 第一章では、模倣する存在に対して誰かを演じながら戦い、影朧に接近していきます。
 第二章では、影朧である小説家との戦闘です。自身の想いを自分の言葉でもいいですし、演じながらの言葉でもいいので伝えながら戦い抜きましょう。
 第三章では、その影朧を鎮めるために楽しみながらご飯でも一緒に食べましょう。そういったシナリオです。

 情報内容の復習ですが、今回の小説家は『自身の理想と現実に苦しみ、解消するために自身の手を血に染めてまで猟奇小説を書こうとした小説家』です。
 この追体験といった形を誰かの形で演じながら戦うシナリオになります。

 皆様のプレイング、心よりお待ちしております。
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第1章 集団戦 『『夜香影』群青』

POW ●真ニ非ズ
【対象の全身を完全模倣し、適応させた異能 】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【独自に再現した対象のユーベルコード】で攻撃する。
SPD ●真ニ有ラズ
【UC『真ニ非ズ』 】で攻撃する。また、攻撃が命中した敵の【思考、記憶、経験、対象が対象である要素】を覚え、同じ敵に攻撃する際の命中力と威力を増強する。
WIZ ●真ニ在ラズ
合計でレベル㎥までの、実物を模した偽物を作る。造りは荒いが【自らの体を作り替え、対象の完全再現模倣体】を作った場合のみ極めて精巧になる。
👑11 🔵🔵🔴

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 歩む、歩む、作家は歩む。少女は歩む。
 自身の作品は理解されず。自身の才能がないことも分かっている。けれども書かねばならぬ。それが自身の価値だと少女は悩む。
 その手を血に汚しても少女は歩む。筆をとる。今宵もまた、ネタを。書くための殺人を。歩む少女は夜の街。

 今宵はどんな人がネタになるのか。ただただ、軽く重い足取りで歩き続ける少女一人。
 この作家を救うは猟兵のみ。今宵の劇の開始である。
穂村・桜火
魂を悪魔に売ってでも、進み続けなくちゃいけなかったんだね。
そうしないと、自分の意味を思い出せなくなるから。戻り道なんて無い方が安心して前だけ見ていられたよね。

今夜も、犠牲になった人のために良い作品を仕上げなくちゃ。無駄じゃないよ、あなたの生も死も。

気は重たいけど足元を見てもいられない、前を見据えて。

こんばんは、良い夜ですね。
あたしは、作品作り。あなたにとっては最高の、そして最後の夜。きっと素敵な日に成るね。

竜騎士の槍で一突き。手に伝わる感触も忘れずに記憶しとくね。だって、全部に意味があるんだから。意味を持たせなくちゃいけないんだから。

きっと、みんな報われるよ。

無駄じゃない、無駄じゃない。


「魂を悪魔に売ってでも、進み続けなくちゃいけなかったんだね」
「そうしないと、自分の意味を思い出せなくなるから。戻り道なんて無い方が安心して前だけ見ていられたよね」
 ポツリ、ポツリと。言葉を繰り返す一人の天女。桜火。
 その言葉の向き先は、目の前で苦しみながら夜の町を歩み続ける少女作家に。
 今は天女・桜火ではなく、一人の存在。証明として。

「こんばんは、良い夜ですね」
「え、貴女は?何か御用かしら」
 少女作家の前に躍り出た桜火が挨拶をすると、狂いし少女作家の頭上にはてなマークが出る様な。そんな顔をしている。
 ああ、これほどに純粋そうな少女が、まさか。

「あたしは、作品作り。あなたにとっては最高の、そして最後の夜。きっと素敵な日に成るね」
 その宣言と同時に。取り出したるは一つの槍。竜騎士の槍たるそれは、ごく自然な流れで少女作家へと差し向けられる。
 胸を貫くその感触は。桜火は。全てを記憶しようと。目で、手で、感覚で。それを受け入れる。

「きっとみんな、報われるはずなんだから」
 その言葉は。少女本体には届かないが。目の前の少女を模していた存在には届いた。
 きっと認められたい、そんな想いがあったのは事実であるだろう。少しの柔らかい笑みを遺しながら、その影は役割を終えて。姿を消していった。
成功 🔵🔵🔴