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希望の炎、あるいは憧憬に炙られた蝋紙

#ダークセイヴァー #禿鷹の眼の紋章 #闇の救済者


● 目覚めゆく力
「せい……はっ……や、やった……ちゃんと、形になった!」
 少年から放たれた小さな焔がぼんやりとそして炯炯とあたりを薄く照らし出す。刹那、散乱した木の葉の輪郭がかき消え燃え上がる。それぞれで燃えていた熾火が溶け合って、次第にそれはひとつの大きな炎になった。
「や、やばっ。火事になっちゃう、消さないと……だ、誰!?」
 驚きに縺れながら慌てて消火活動をしたせいで、舌足らずになってしまったが何とか覚束ない音韻は形になった。
「驚かせてしまってすみません、私ですよ。訓練をしていると聞いて差し入れをもってきました」
「わっ! ブジャルドさん!? す、すみません、こちらこそ、わざわざ様子を見に来てくれたのに」
 慌てふためく少年の様子にブジャルドと呼ばれた女性の空色に輝く瞳が、揶揄うように細められる。柔らかでいて悪戯心の感じられる表情だ。
「……炎が見えたのですが、まさか、火遊びを!? 駄目ですよ!」
「い、いえ、違いますよ! 実はですね……猟兵さんのような力が俺にも、それで内緒で練習していたんです!」
 憧憬とも恋慕に似た感情を向けるその人へと、とっておきの宝物を見せるかのように、喜びと含羞の入り混じる笑顔を浮かべ、先ほどの焔を最大限の火力で披露して見せた。まさしく弱々しいものの【ブレイズフレイム】そのユーベルコードそのものだった。それは闇の救済者にとっての希望であると同時に――。

● グリモアベース
「闇の救済者たちの拠点へと、潜り込んだオブリビオンをみんなには倒して欲しいの。あ、闇の救済者っていうのはね……」
 グリモア猟兵のリュート・アドラー(f26123)は、彼らが人類によるレジスタンス組織であり、今では今や地方の小領主程度であれば圧倒できるほどの戦力となっていて、まさしくダークセイヴァーの希望となっていることを、あなたへと告げる。どうやらその拠点へと狡猾なオブリビオンは這入り込んでいるようで……。
「最近はごく僅かずつだけれど、自由の為の戦いを通じてユーベルコードに覚醒しつつある者が現れたんだけど、それを驚異に思ったヴァンパイア側もまた動き出しているの」

「それで才能を開花させつつある少年が、逆に潜り込んだオブリビオンに仕立て上げられてしまったの」
 夕暮れに不完全なユーベルコードを訓練する場面をとある女性が見つけてしまいました。その場へと闇の救済者を呼び集め、まるで魔法のような人心掌握で少年をオブリビオンのスパイだと囃し立て、仲間の手で破裂した少年の心臓と真紅の花が絶命の証と散華したのです。
「予知によるとユーベルコードに目覚めかけた少年は……ごめんなさい、はっきりとはその姿がわからないの。ユーベルコードの訓練が見つかったのは日が夕暮れ頃、それまでに拠点の手伝いをしながら隠れて訓練をする少年を探して欲しいの」
 転移で猟兵たちが向かうのは昼過ぎ、十分に調査をするための時間はあるはずだ。リュートは少年を見つけて対処をするよう提案をしているが、別にどんな方法でも構わない。要はユーベルコードに目覚めた少年を護る事が出来ればいいのだ。

「オブリビオンは作戦が予知によって阻止されたと分かったら、きっと最後は実力行使に出ると思うの。だから少年を保護した後も気を抜かずに最後まで頑張って欲しいの」
 リュートはあなたに深々と頭を下げ、大変な任務を依頼する。
「ようやく生まれたダークセイヴァーの大切な希望の光なの、だから……」
 どうか希望の灯火を絶やさないで欲しいと、綿雲の魔法陣で転移していくあなたへとリュートは言うのだった。

● 裏切りの聖女
 突如、周囲を劈く絶叫――震源地である少年がブジャルドと呼んだ女性の元へと異変を察知した闇の救済者たちが集まりだした。
「み、皆さん……見て下さい……。あ、あの子が……この拠点に火を放とうとしたんです」
 柔らかな声色の女性は音を奏でるように、煌々と燃え上がる紅蓮の炎をそれが少年の瑕疵であると示すように指さした。
「それも、オブリビオンの、とても禍々しい力で……ああ、どうして、信じていたのに」
「まさか……最近日が落ちた後に何処かに行くと思ったら、拠点を襲う機会を窺っていたのか!?」
 闇の救済者たちが各々漏らした吐息や呟きが、驚愕、動揺、不審となって細波のように広がっていく。そんな瑕疵を見出そうとする数十の視線に少年の四肢は硬直し、肌は粟立ち、瞼は限界まで見開かれる。
「違う、俺は、俺は違う……俺はオブリビオンなんかじゃ! どうして、ブジャルドさん! どうして!!」
 向けられた疑念が嚥下できず、喉につかえているように少年は台詞を呆然と繰り返す。少年の得たその力は突如として彼を絶望に陥れた。


橄欖石
 こんにちは。今回は力に目覚めた闇の救済者を助けるシナリオです。
 オブリビオンと騙れた少年を助け、裏切者のオブリビオンを打ち倒して下さい。

 以下、補足です。

● 第1章:『生き続けるために』
 闇の救済者たちの拠点は物資が幾らあっても足りません。
 周辺に存在する数少ない木々や石材、食糧を確保し、村の物資を充実させましょう。
 フラグポイントの行動をしながら、少年を助けるための行動を行ってください。

● 第2章:『信仰し進軍する人の群れ』
 かつて対吸血鬼戦に編成され、戦い、そして全滅した宗教軍隊です。
 オブリビオンとして蘇った彼らは今もなお、進軍し村々を蹂躙する。
 神を信じ、同じ人や世界の為に戦った彼らは今もなお、オブリビオンとなった聖女を盲信する。
 予知を察知したオブリビオンの大軍が襲来します。闇の救済者達と協力し、応戦しましょう!

● 第3章:『裏切りの聖女』
 人里への潜伏も得意とするオブリビオンです。村では偽名を騙り闇の救済者たちに扇動をしていました。
 残る信仰し進軍する人の群れは他の闇の救済者達に任せて、こいつを相手取りましょう!
 また、このオブリビオンには禿鷹の眼の紋章という特別な能力があります。
 対象の肉体ごとユーベルコードを捕食する攻撃で闇の救済者や猟兵を攻撃する為、こちらへの対処も必要になります。
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第1章 日常 『生き続けるために』

POW   :    拠点近くにある木々や石材を片っ端から確保する。

SPD   :    食糧や水など、生存に必要不可欠な物資を片っ端から確保する。

WIZ   :    ユーベルコードや知識によって効率的に資材や物資を確保する。

👑5
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鳴上・冬季
「こちらの拠点のリーダーは、どこにいらっしゃいますか。拠点構築のお手伝いをしようと思いまして」

「出でよ、黄巾力士木行軍」
黄巾力士123体を新たに召喚
それを3隊に分け
・木材採取
・石材採取
・拠点の防衛設備増改築
を命じる
自分も普段連れ歩いている黄巾力士1体と一緒に拠点の子供達に混じり採取しながら情報収集

「こういうのは練習次第ですね。皆さんはしませんか」
仙術で掌の上に炎を灯しそのまま握り潰して消す
「独学よりは師事した方が術は使えるようになりやすい。練習している若人がいるなら、お手伝いをしようと思ったのですが。皆さんの中に、あるいは知り合いに。こういう術を使えるようになろうと練習している方はいませんか」



「こちらの拠点のリーダーはどこにいらっしゃいますか。拠点構築のお手伝いをしようと思いまして」
 鳴上・冬季(野狐上がりの妖仙・f32734)は闇の救済者たちへと足りない作業を確認しながら、まとめ役がやってくる前の間にそれらの問題をどう解決するかと思案に耽る。程なくしてやってきた闇の救済者たちのまとめ役は、猛々しいまでに鮮やかな笑顔を向けてくる巨体の騎士だった。
「はっはっは! すまんな、猟兵殿。俺がこのまとめ役のゴンアルブルだ。遠路はるばる助力にきて頂いたのに、茶の一つでも出してゆっくりと話せぬ不義を赦してくれ」
「いえ、何も観光に来たわけではありませんからお気になさらず。それしてもやらねば行けない仕事が多いようですね」
「ああ……恥ずかしながらな、この拠点には何もかも足りていない。非戦闘員をあまり連れてくるわけにもいかんのでな、どうも人材不足により問題は起こってしまうのだ」
 たちまち拠点の瑕疵を見抜いた鳴上へと、ゴンアンブルは声も表情も快活で、蟠りも感じられない素直さで返していく。
「そういうことならば私の得意分野ですよ。出でよ、黄巾力士木行軍」
 即座にユーベルコード『黄巾力士・五行軍』を解き放つことで、人間サイズの戦闘用人型自律思考戦車である『宝貝・黄巾力士』を123体を新たに召喚するとその振り分けを確認していく。
「……これがアンタのユーベルコードか……凄まじいな、何度見ても信じられない力だよ」
「流石にそれぞれがオブリビオンを倒す程の力はありませんけれどね。優先度の高い作業は木材と石材の採取といったところでしょうか?」
「いや……それでも十分過ぎる。そうだな、後は拠点の防衛設備増改築も頼みたい」
 どうやら本当に人材が足りていないらしい、鳴上とゴンアンブルは1人単位で細かい人員の振り分けの相談を続けて行くのだった――。

 程なくして闇の救済者たちのまとめ役との相談を終えると、普段連れ歩いている黄巾力士1体と自らも木材の採取に向かうことにした。案の定というべきか、やはり闇の救済者たちに猟兵は圧倒的な人気があった、その中でも特に若い青年たちは強い興味があるようで情報収集を行う相手は直ぐに見つかった。
「なぁなぁ! 猟兵さん、どうやったらその不思議な力って使えるんだ。俺も炎を出したり、氷を出したりとかやってみたいんだけど」
「ふむ……こういうのは練習次第ですね。皆さんはしませんか」
 例えば明確な技術として定義されたものだとこういうものがある、と仙術で掌の上に炎を灯しそのまま握り潰して消し、
「おおー! すっげー、これがユーベルコード!?」
「いえ、これは仙術というものですよ」
「へー……まるでどっちも俺にしてみれば同じようなすっごい力に見えるんだけどな」
「独学よりは師事した方が術は使えるようになりやすい。練習している若人がいるなら、お手伝いをしようと思ったのですが。皆さんの中に、あるいは知り合いに。こういう術を使えるようになろうと練習している方はいませんか」
「んんー、ちょっと心当たりがないな。いや、最近変な奴が居るんだ」
 普段は拠点を維持するための仕事と決まった訓練の後に、自主的に集まっているもののあまり顔を出さなくなった少年が居るのだという。特に木材採取の後は遅れて拠点に戻ってくる事が多いらしい。
「これは……丁度いい所に来ましたね、石材の法に行かなくて正解でしたか」
 解決の糸口は近くにありそうだ、と鳴上は僅かに口角を上げて採取と同時に調査をつづけていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ニブレッタ・ディーモンホスト
そういえば、こっち(ダークセイヴァー)に来たのは初めてだったか。
はじ、めて……?くそ、なんだか頭が痛いな。
まぁいい、頼まれごとをこなさないとな。

しかしまぁ、なんだ。土地からして寂れてるな……
継続的に動こうってんならこの状態はちと厳しいぞ。
しゃーない、ここは一旦トロール共でも呼んでっと。そうだ、木とか石とか集めてきてくれ。増改築にしろ修復にしろ、そういうのは要るからな。じゃ頼んだ。
……うるさいな、僕は僕でやることが有るんだ。

さて、それじゃあウワサのおガキ君をどうしてやろう。
ヤバそうだったら馬車の荷台にでも放り込んでサーッと逃げちまえばいいな?某ニセ聖女が正体表した後のシバキ倒してから戻せば解決よ



 ニブレッタ・ディーモンホスト(影生み・f33186)は何処か始めてやって来た筈のダークセイヴァーの様子を双眸に映すと、目の奥がぼうっと眩むような感覚と同時に頭の痛みを覚えた。
「はじ、めて……? くそ、なんだか頭が痛いな」
 瞑目しながらもその場に疑念を脱ぎ捨てるつもりで、ニブレッタは頭を振って闇の救済者たちから頼まれた内容を思い起こす。
「まぁいい、頼まれごとをこなさないとな」
 依頼の内容は、闇の救世主たちの拠点近くにある木々や石材を片っ端から確保するというもの、どうしてそのような依頼をわざわざ猟兵に依頼するのかと思っていたが、その現場へと向かうとその疑問は忽ち溶けて消えた。
「しかしまぁ、なんだ。土地からして寂れてるな……継続的に動こうってんならこの状態はちと厳しいぞ」
 そう、吸血鬼たちが影響を及ぼしていない場所を拠点にした為に手垢の付いていなかったその土地は、荒れ放題……いや、とうてい本来拠点とすべき場所とは言えない有様だった。

「しゃーない。住みやすいような場所ならとっくに手を出されてるよな。ここは一旦トロール共でも呼んでっと」
 ユーベルコード『愉快なレジスタンス、出動!』を解き放った刹那、100体に近い数のトロールが荒れ地へと召喚された。召喚へ応じた際にニブレッタのオーダーは伝わっているのか、巨大な体躯で巨木や大岩から優先的に抱え運び出していく。そんな彼らの様子をニブレッタは満足そうに見つめ、数度頷くと小さく手を振って歩き出す。
「そうだ、木とか石とか集めてきてくれ。増改築にしろ修復にしろ、そういうのは要るからな。じゃ頼んだ――」
 その場から立ち去ろうとするニブレッタに対して、隠さぬ不満を露わにするトロールたちの声が、瑕疵を見出そうとする数百の視線が、一斉に突き刺さり思わず身が竦むが気にせず。
「……うるさいな、僕は僕でやることが有るんだ」
 反駁しようにも、あっという間に消えていったニブレッタを前にもはや不満の声すらも届かないだろう、肩を大きく竦めて粛々と作業を再開するトロールたちなのであった。

「さて、それじゃあウワサのおガキ君をどうしてやろうか……。そういえば、ニセ聖女っぽい存在を予知で聞かされたな」
 情報源が居ないかと目を皿にして周囲を見渡すと、まだ幼げな顔立ちの少年を見つけ小さく口角を上げ、呼び止めるために凜と通る声を響かせた。
「おーい、そこのお前、少し話を聞きたいんだ、時間はあるよな?」
「わっ!? は、はい……ええっと、俺なんかから何を知りたいんですか?」
 驚き身を竦めるものの、少年からは好意的な言葉が返ってきた。やはり猟兵というのは彼ら闇の救済者たちにとって特別な存在であるらしい、一目置かれている現状は情報収集を優位に進めてくれている。
「そうだな、この拠点で顔が広いやつを教えてくれ。手伝いをするにも知っておく方がいいからな」
「そういうことなら。俺でも話せそうです。まずはまとめ役のゴンアルブルさん、それから俺たちを鍛えてくれているマルトーさんですかね。後は……」
「結構居るんだな、で? 後は?」
「ブジャルドさんです、最近この拠点へと合流してくれたのですが……」
 熱を入れた様子でその女性の事を少年は語りだす。ここに来てからまだ時間は浅いもののあっという間に人気者となって、特に男性陣からはちょっとしたアイドルのような扱いになっているらしい。少年が言うには普段、食事や裁縫などで拠点へと貢献しているとのこと。
「なるほどな、良い根性をしているよ。――本当に」
 どうやら真正面から偽物の聖女を叩く事は難しく、チャンスは正体表した後になりそうだと小さくニブレッタはごちる。
「全く持って、分かりやすい偽名を使う奴もいたものだ」
 重ねて呟いたその言の葉は誰に届くわけでもなく、中空へと溶けて消えていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ルビウス・ヴァーミリオン
レクス(f07818)と参加
【心情】
ダークセイヴァー、話に聞いてはいましたが確かに悲惨な世界ですね
そこに同情はありますが、わたくしとしてはレクス様にはこれよりも国の再興を目指してほしいところ……
そのためにも、彼らの守備はきっちりとこなさせていただきます

【行動】
UCで強化した「キャンプ」「サバイバル」で食料を捜索
元より野伏として鍛錬を積んだ身
この手のことは得意分野です
「承知しました、レクス様」

少年が力を発揮する場所では、少年のユーベルコードが人を守る力であることを説明
「彼の力は猟兵に等しいもの。必ずや世界を救う力となるはずのものです。それを貶めるものこそ、世界の敵です」


レクス・マグヌス
ルビウス(f28327)と参加
spd
【心情】
ダークセイヴァーも少しずつオブリビオンの支配から逃れつつある
その世界の民が自分の力で脅威を排除できるというのならそれが一番
だからこそ、この希望の炎を絶やすわけにはいかない

【行動】
魔法で「動物と話す」を用いて、で周辺の水場や食べられる植物の生えている場所を聞き出す
ルビウスに指示を与えて、UCを使ってもらう
「すまないがルヴィ、食材集めを頼む」

「情報収集」で訓練の場を捜索

訓練の場を発見したら、周りにユーベルコードによる少年の力がとても頼れるものであると喧伝する
「催眠術」も使用して、味方を増やす
「この力は、この組織を守るために必ず必要になるものです」



「こんなにも大規模な拠点を、ついにダークセイヴァーの人達だけで作れるようになっただなんて感慨深いね」
「はい、話を聞いていましたが……随分と悲惨な世界ですね。まるで錆び付いたようなこの土地では……とてもまともな作物は育たないでしょう」
 レクス・マグヌス(嵐をもたらすもの・f07818)とルビウス・ヴァーミリオン(紅玉の射手・f28327)はこの拠点の中でも特に自然の実りがありそうな場所に目星をつけて、食糧と水の確保をすべく採取ポイントへと向かっていく。
「そうだね、だけど。この土地こそが希望の始まりなんだ。僕だって1から復興をしないとけないし、まずはその為の予行練習だと思って力を貸して欲しい」
「承知致しました。浅学非才に身ではございますが、レクス様の期待を裏切らぬよう全うする所存です」
 レクスの声も表情も快活で、蟠りは感じられない。話題を振っては、几帳面なルビウスの受け答えに笑ってみせる。
「少しずつオブリビオンの支配から逃れつつある。吸血鬼たちに叛逆した先人たちの想いを無駄にしないためも、この希望の炎を絶やすわけにはいかない」
「はっ、彼らの守備はきっちりとこなさせていただきます」
「あはは……あまり気を張り過ぎないようにね」
 程なくして会話が一段落つく頃には目的とした場所へと二人は辿り着いたのだった。

「それにしてもレクス様、このあたりの地形にお詳しいですね。まとめ役のゴンアルブル様から聞いたこの周囲の説明は最小限なものだったと記憶していますが」
 レクスとルビウスが話を通した、闇の救世主たちのまとめ役をしていた男性は猛々しいまでに鮮やかな笑顔を向けてくる巨体の騎士だった。その見た目どおりにしっかりと要点は押さえていたものの、説明は見た目から想像ができる通りによく言えば簡略化されたものだった。
「ああ、ここからもう少し離れた場所だったけど、以前に長い間オブリビオンからこのあたりを護る騎士に出会ったんだ」
「なるほど……そのような事が、流石はレクス様。既にダークセイヴァーでご活躍をなさっていたようで」
「そんな大したものじゃないよ、縁を持った以上その責任を果たしたいだけ。この土地でオブリビオンの好き放題したら彼が化けて出ちゃうよ」
「御冗談を……御冗談、ですよね?」
 珍しい諧謔に何かを感じたルビウスだったが、それにレクスは恬淡といなすように言の葉を吹く。

「このあたりの情報は十分集まった。すまないがルヴィ、食材集めを頼む」
 いつの間にかレクスは小さなリスを肩に乗せていた。魔法によって動物と対話することで聞き出した周辺の水場や食べられる植物の生えている場所をルビウスへと的確に伝えていく。
「承知しました、レクス様。全力でやらせていただきましょう」
 刹那、ユーベルコード『メイドの嗜み』によってルビウスは卓越したサバイバル技術を発揮し、依頼されていた分を遙かに上回る食料と水を確保する事に成功した。
「ははっ、流石はルヴィ。想像以上の仕事をしてくれたみたいだね、やっぱり手伝いを頼んで正解だった」
 そう言うとまだ幼さを僅かに残す青年たちが二人の猟兵の元へとやってくる姿が視界の端に映り出す。

「しかし、レクス様のご判断を疑う訳ではありませんが、こんなに沢山の人数が必要だったのでしょうか?」
「うん。これから行う事のためには彼らに手伝って貰う事があるんだ。今のうちに説明しておくね」
 事前に人員の募集を兼ねて情報収集を行っていたレクス、既に少年が行う訓練の場は大凡の見当はついているが直ぐに現場を押さえることはしなかった。
「拠点の近くで下手に動くと、勘づいたオブリビオンが早まった行動を起こすかも知れないからね。こうして気づかれないように“味方”を増やしておくと言う訳さ」
「……なるほど。早計でした、そのようなお考えがあってこの場所まで呼び出した、と」
「うん。後は彼らに説得だ、しっかりと言葉が届くかは僕らの言葉次第、一緒に頑張ろう」
「承知しました、レクス様」
 にこやかに説明していたレクスの顔は最後の仕上げを前に凜と引き締まった。対して、ルビウスの瞳は強い憧れを宿し、ますます煌めいた。

「おお……こんなに食料が!! しばらくの間食事に困らないぜ!!」
「こんなに綺麗な水源も、くぅ……これで訓練後の水浴びも出来そうだ!」
「流石にそれはマルトー隊長に怒られるって!」
 レクスとルビウスの元へとやってきた青年たちは目を瞠るようなその戦果に大盛り上がりしながら、二人へと大きな感謝を示す。
「喜んで頂けて嬉しいですよ。それで……出発前に伺った彼の話を再び聞かせて貰ってもよろしいでしょうか?」
「“シャルール”の事ですよね。アイツは最近何時も1人でどっかにいつの間にかに消えて、皆でやってた自主練にも来なくなりました。良い奴、だとは思うんだけど、ここしばらくのアイツの事はよく分からないです」
 そう青年たちは正直な感想を隠すことなく、レクスとルビウスへと告げていく。どうやら事前に情報収集していた他の情報源の内容との齟齬はないと確信すると、先ほどの策を実行に移す。

「実はシャルールさんは特別な力、ユーベルコードという僕たちと同じ力に目覚めかけて、秘密の訓練をしていたんです」
「彼の力は猟兵に等しいもの。必ずや世界を救う力となるはずのものです。それを貶めるものこそ、世界の敵です」
「ええ、その力で皆さんを傷つけしまってはいけないと、密かにシャルールさんはこの組織を守るためにね」
「アイツ……! 言ってくれたら良かったのに……!」
「きっとシャルールさんにも考えがあったのでしょう、だからもうしばらく見て見ぬ振りを続けて下さい。そして、いざというときは彼の事を信じてあげて欲しいのです」
 レクスは青年たちに催眠術を併用しながらも周りにユーベルコードによる少年の力がとても頼れるものであると喧伝し、深層心理にまで深くそれを刻み込んだ。

「これでうまくいきますかね……レクス様」
「大丈夫、これでちょっとやそっとの暗示や陽動で皆は揺るがない。オブリビオンへ、希望の炎がどれほどのものか見せつけよう」
 彼らへと施した催眠術は心をねじ曲げて歪めるようなものでは無く、彼らが持つ思いを揺るがない強さにする物だった。きっと彼らはオブリビオンに惑わされずに希望の炎を信じてくれるはずだと、レクスとルビウスは確信するのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

馬県・義透
四人で一人の複合型悪霊。生前は戦友

第三『侵す者』武の天才
一人称:わし 豪快古風

ふむ?人手が足りんとな?ならば、『わしら』の出番であろうて。
UC使い一人呼び出し、さらに陰海月にも手伝ってもらおう。うむ、運ぶのは得意ぞ?
わしは炎担当になるから、火はかなり親しみがあるのよなぁ。

※呼び出し※
第一『疾き者』唯一忍者
一人称:私 のほほん

…ま、たしかに情報集めしながらだと私ですねー?ああ、風で気配も探れますからねー。
ふふ、『私たち』も困っているところ、放っておけないものですからー。
どこを手伝えばよいですかねー?


陰海月、頑張るよ!とぷきゅっと鳴く。むむむっと『侵す者』譲りの怪力でえっさほいさ。



「なるほどな。流石にこの有様。見るからに人手が足りぬな、いや……彼らでは役者不足だったというべきか。ならばこそ、『わしら』の出番であろうて」
 馬県・義透(死天山彷徨う四悪霊・f28057)のうちの『侵す者』である馬舘・景雅は、無数に転がった石材の大きさを確認すると、それが彼ら闇の救世主たちの手には負えないほどの巨大な岩であると再確認する。どうやら都度、運べるサイズまで切り崩して運んでいたようだが……それでは効率が悪く、猟兵である馬舘へと彼らは助力を願ったのだった。
「ふふ、『私たち』も困っているところ、放っておけないものですからー。どこを手伝えばよいですかねー?」
 そして――ユーベルコード『オルタナティブ・ダブル』によって、影のようにいつの間にか現れた『疾き者』、外邨・義紘はどこかのほほんと一人と、一匹の大きなミズクラゲ『陰海月』の様子を見つめる。
「こちらのに運びはわしらで十分、であろう? 陰海月」
 その言の葉にぷきゅっと元気よく陰海月は答えて、器用に触手をつかって大岩を抱えて運んでいく。可愛らしいかけ声をあげているものの、むむむっと『侵す者』譲りの怪力で闇の救世主たちでは複数人掛かりでも運べなかった大岩をえっさほいさと運んでいく。
「わしは陰海月とオブリビオンに怪しまれぬように石材の運びだ出しをする、その間に……」
 馬舘は陰海月の抱えた岩の数倍、自らよりも大きな岩を軽々と担ぎながら外邨へと裏庭での調査を依頼するのだった――。

「……ま、たしかに情報集めしながらだと私ですよねー?」
 一方その頃。外邨は風で気配を探りながら裏山で資材を集めていた。そんな中で風に乗って微かに木々が焼け焦げる匂いが、外邨の鼻腔を擽った。
「どうやらあたりを引いたようです、さて――!」
 駆ける――猟兵の速度は音に迫り、俊足が、空を割く。その匂いを頼りにたちまち外邨は小さな焔を生みだしている少年の元へと忽ち辿り着く。
「や、やばっ。火事になっちゃう、消さないと……だ、誰!?」
 驚きに縺れながら慌てて消火活動をしたせいで、舌足らずになってしまったが何とか覚束ない音韻は形になった。
「おっと、驚かせてしまいましたけねー。これはこれは申し訳ありません」
「アンタは誰……いや、まさか……りょ、猟兵さん!?」
「おや、よく気づきましたね。不思議な力を身につけた子がいると聞いて様子を見に来たんですよ」
 情報源はグリモア猟兵から聞いた予知ではあるが、そんな様子を欠片も見せずに外邨はのほほんとした笑みをユーベルコードに目覚めかけている少年へと告げていく。

「あはは……流石は猟兵さん、俺の考えなんてお見通しって訳ですか」
 まだ幼さを残す顔立ちの少年は、外邨からの視線に気づくと恥ずかしそうに頭を搔いた。
「実はですね……猟兵さんのような力が俺にも、それで内緒で練習していたんです!」
 そして……とっておきの宝物を見せるかのように、喜びと憧憬の入り混じる笑顔を浮かべ、先ほどの焔を最大限の火力で披露して見せた。
「素晴らしいですねー、まさしくこれは私たちの持つ力、ユーベルコード……の卵のようなものです。誇って良いですよー」
「本当ですか!? まだ……ちゃんと扱いきれては居ないんですけど」
「焦らずとも経験を積めば孰れ使えるようになりますよー、ただ……」
「ただ……、なんでしょうか! 特別な修行でも必要なんですか、教えて下さい」
 言葉の間隙を縫って一直線に少年は外邨へと詰め寄り助言を切望する。
「それはですねー、それが正しい力だと信じること。何を言われても自分を強く持って下さいねー」
「え、それは……いったい、どういう意味で……」
「あ、それから私と会った事はしばらく内緒で、その方が都合がいいのでー」
 慮外の言の葉に呆気にとられている少年を尻目に外邨はその場を後にする、予知の通りならば――まもなくこの少年を糾弾する女性が現れるはずなのだから。

「……ま、これできっと上手くいくはずですよー」
 のほほんと、少し離れた位置へと陣取った外邨は事の顛末を見守る事にしたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『信仰し進軍する人の群れ』

POW   :    人の群れが飲み込み、蹂躙する
【槍を持ち一斉突撃を行うこと】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    全てを焼き払い、踏みつけ進軍する
【持ち帰られた弓から放たれる斉射】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【火矢】で攻撃する。
WIZ   :    守るべき信仰の為に
対象のユーベルコードに対し【集団による防御結界】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
👑11
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● 暴かれた偽りの聖女

 周囲を劈く絶叫――震源地である女性の元へと異変を察知した闇の救済者たちが集まりだした。
「み、皆さん……見て下さい……。あ、あの子が……この拠点に火を放とうとしたんです」
 柔らかな声色の女性は音を奏でるように、煌々と燃え上がる紅蓮の炎をそれが少年の瑕疵であると示すように指さした。
「それも、オブリビオンの、とても禍々しい力で……ああ、どうして、信じていたのに」
「まさか……最近日が落ちた後に何処かに行くと思ったら、拠点を襲う機会を窺っていたのか!?」
 闇の救済者たちが各々漏らした吐息や呟きが、驚愕、動揺、不審となって細波のように広がっていく。そんな瑕疵を見出そうとする数十の視線に少年の四肢は硬直し、肌は粟立ち、瞼は限界まで見開かれる、が――。

「違う、俺は! ユーベルコードの訓練をしていただけなんだ! 放火というのはブジャルドさんの誤解だ!」
「た、確かに。もし放火をするとしてもこの場所というのは可笑しいよな……疑ってしまって悪かったよ、シャルール……」
 向けられた疑念を凛と少年、シャルールは堂々と一蹴する。その姿に集まった闇の救世主たちはその力、彼のユーベルコードは必ずや世界を救うものだと、シャルールの言葉を信じるべきだと声をあげた。
「良かった、信じてくれてありがとう……」
 ほっとするような喜ばしい安堵の情がシャルールの胸を浸す、しかし……どうして自分の力をオブリビオンのものだと……あの人はいったのだろうか、と少年は視線を女性へと向けた。

「はぁ……全く、何処で見誤りましたか。猟兵たちが根回しでもしたのでしょうか」
「ブジャルドさん……一体何を……」
「作戦変更です、このまま拠点を物量で制圧するとしましょう」
 刹那、深い落胆を隠さぬままに大きなため息を溢すと音を奏でるように、指先を躍らせると――拠点を取り囲むように、どこからともなく周囲からオブリビオンが姿を現し、この場で闇の救済者たち捕捉を完了。
「目覚めゆくその脅威の種諸共、殲滅するのです!」
 死を刻み付けろと言わんばかりに、まるで施しであるかの如く一方的な裁定が紡がれる。ブジャルドと呼ばれた女性は禿鷹の眼の様な紋様を煌かせ、信仰し進軍する人の群れの中へと消えていった。

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ニブレッタ・ディーモンホスト
馬脚を現しやがったな。
ブジャルド……何処ぞの国の言葉で“嘘つき”って意味だったか?

まぁいい、まずは取り巻きだ。お前(闇の救済者)等ちょっと離れてな、巻き込まれたら命の保証はできねーぞ
(外套を拡げると、その陰から出てくるかのように馬車が……悪鬼の貌めいた恐ろし気な南瓜の馬車が顕現。立派な体格で白い毛並みの水牛2頭が牽き、巨大南瓜の上にガーゴイルが乗っている)

(馬車の御者台に飛び乗り手綱を握る)
サロク、アザバク、ダーヴィク、征(い)くぞ……【蹂躙】の時間だッッッ
牛コンビは兎に角手当たり次第ツッ込んでって蹴散らしていけ!
ダーヴィクは火ィ吐いて【弾幕】ならぬ炎幕張れ、横合いからの妨害に対する迎撃だ



「馬脚を現しやがったな、やっぱり悪女っていうのは逃げ脚が早いんだな」
 ブジャルド、"嘘つき"と分かりやすい偽名を告げた偽りの聖女へとニブレッタ・ディーモンホスト(影生み・f33186)は深い溜息を溢し、肩を竦めて眼前の驚異へと意識を向け直す。
「まぁいい、まずは取り巻きだ。お前等はちょっと離れてな」
「だ、だが……ここは俺たちの拠点なんだ、ただ見てるだけと言うわけには……」
「違う、お前たち闇の救世主たちが何も役に立たないって言ってるわけじゃ無いんだ」
 刹那、ニブレッタが翻した外装の影から馬車が……悪鬼の貌めいた恐ろし気な、明らかに猟兵の体躯の何倍もある巨大な南瓜の馬車が顕現した。
「見ての通り――ちょっとばかし、ボクのユーベルコードに巻き込まれたら命の保証はできねーんだよ」
 その馬車には立派な体格で白い毛並みの水牛2頭が牽き、巨大南瓜の上にガーゴイルが今か今かと地鳴りのような唸りをあげた。

「こういうこった、さぁ! さっさと道を空けてくれ。お前たちを挽肉にしたくないからな」
 馬車の御者台に飛び乗り手綱を握りながら、ニブレッタが告げると状況を理解したのか闇の救世主たちが猟兵の邪魔にならないようにとチャリオットキャバリアから距離をとっていく。
「サロク、アザバク、ダーヴィク、征いくぞ……”蹂躙”の時間だッッッ――!!」
 高々と戦の名乗りを上げるニブレッタの咆哮が響く。その間にもユーベルコードで生みだした馬車を軽々と操り、チャリオットキャバリアはその重量と質量で周囲の信仰し進軍する人の群れを圧殺した。

「はっはっはっ! どうしたどうした! ご自慢の信仰で壁になって防がないのか!?」
 その様、まさに鎧袖一触。突撃・粉砕・突破力その全てに秀でたサロクとアザバクがオブリビオンの群れへと衝突するたび、周囲には轟轟たる地響きが生じた。チャリオットキャバリアそれ自体による、殺傷力、破壊力もさることながら、恐ろしいのは精神に与える衝撃力だろう。どれほどの信仰を持つオブリビオンの集団であっても、地面を、大気を震わせる一撃に対して本能的な恐れを抱いてしまうのは致し方ない。まして信仰し進軍する人の群れの足元には信者たちが見慣れた死体とは違う、挽きつぶされた押し花と化した人体の成れの果てまであるというのだ。

「怖いか? じゃあ、それがお前たちの信仰の程度が、それだけだったって訳だよ」
 否、恐れるなという方が無理な相談であり、オブリビオンでも元が人である以上どうしても二の足を踏んでしまう。そしてオブリビオンとは違い、味方である闇の救世主たちにとってニブレッタはまさに守護神だった。何せチャリオットキャバリアが大地を震撼させるたびに、彼らの拠点を侵すオブリビオンが次々と滅びていくのだから。
「俺たちも負けていられない! あいつらの進行を俺たちも抑えるんだ!」
「その調子だ、ただ――危ねぇからこっちには近づくなよ!」
 その姿に鼓舞されて高まる士気が、迫りくる信仰し進軍する人の群れを迎え撃っていく。猟兵によって鼓舞された使命に燃えた闇の救世主たち。その裂帛の雄叫びは戦場に響き渡り、信仰し進軍する人の群れを畏怖させた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

佐藤・和鏡子
向こうが槍で突撃をかけるならこちらも救急車の突撃で対応します。
まとまって向かって来てくれればこちらもいちいち追いかける手間が省けて助かりますから。
槍は救急車の車体で防ぎます(武器受け)。
味方への景気づけと敵の戦力を削るために特に敵が集まってるところめがけて救急車を超高速の砲弾と化す轢殺のユーベルコードを使用して突っ込みます。
運転で正確に狙いを付けて、重量攻撃+蹂躙+吹き飛ばしでさらに威力を高めます。
救急車の行く手を阻む者には死あるのみ。
私があなたたちに死を刻んであげますね。



「チャリオットで頑張ってくれている猟兵さんもいるようですね! 何だか親近感が湧いてしまいます」
 年代物のアメ車の救急車に乗り込んだ佐藤・和鏡子(リトルナース・f12005)は、信仰し進軍する人の群れをモーゼの如く切り開いていく仲間の姿を見つめて満足そうに頷く。
「そういうわけで、闇の救世主の皆さん。私もこの車を使って戦いますので道を開けてくれると嬉しいですよ」
「ああ。しかし……向こうにいるのはかなり統率のとれた連中だ、槍を構えてこちらに向かってきているようだが……」
 信仰し進軍する人の群れは陣形を組んで、高密度の槍衾を構成することでまるで暴風のようにこちらへと迫ってくる。狂気じみた信仰という鎖で繋がれた彼らを引き離すというのは容易ではない、はずなのだが――。

「大丈夫です。むしろ好都合というものです。見ていてくださいね――!」
 そして次瞬、信仰し進軍する人の群れへと訪れる衝撃の凄まじさ。ユーベルコード『轢殺(ロードキル)』によって引き上げられた極限の速度状態にありながら、佐藤の技巧が欠片の翳りを見せていない。信仰し進軍する人の群れのファランクスがたちまち救急車によって生み出された颶風の猛威によって引き裂かれていくのだ。やはり速く、そして的確。その衝撃の威力と精度が総じて規格外だった。衝突の余波で地面は罅割れ、高速回転する車輪によって広範囲が崩れ去る。絶え間なく移動し続けなければ、到底オブリビオンはまともに戦うことすらままならない。一度でも足を止めれば、その体躯目がけて迫る衝撃に絶命することだろう。

「救急車の行く手を阻む者には死あるのみ。私があなたたちに死を刻んであげますね」
 敵には畏怖を、味方には勇気をというやつである。当然、耳を聾さんばかりに爆音と衝撃が響き渡る活躍は闇の救世主たちへと急速に伝播する救急車の猛威は闇の救世主たちの戦意高揚を高めていく。頼れる佐藤の活躍が強烈な戦術的優位性を生んでいく。
「これが私たち、猟兵の持つユーベルコードの力です! 皆さんの中にもこれに目覚めた新たな希望が居るんです!」
 救急車で信仰し進軍する人の群れを蹴散らしながら、闇の救世主たちを鼓舞した瞬間、園の声がそれに応えた。戦場を鋭く照り返す重甲冑の騎士隊列は、その数にして数百を下らない。ユーベルコードを持つ猟兵たちにも劣らぬ、軍勢としての統率感。それは偏に、この世界を救うのだという強い決意を礎とした士気の高さこそがもたらすもので。

「――そうだ! オブリビオンなんかに負けるものか!」
 佐藤の活躍は闇の救世主たちにより大きな希望を灯し、闇の救世主たちもまた奮起し信仰し進軍する人の群れの猛威を倒すまでとはいかないが、着実に食い止め始めている。かくして強襲をしかけたオブリビオンの優劣を計る天秤は急速に罅割れ、猟兵たちの側へと傾き始めていく。
「しかし、数が多いですね……私たち猟兵が来ていなければ、どうなっていたことやら」
 圧倒的な救急車の嵐が信仰し進軍する人の群れを蹂躙し、蹴散らしたオブリビオンの山をうず高く積み上げていく様は重戦車も顔負けの大進撃だ。しかしそれでも、信仰し進軍する人の群れを佐藤は着実に減らしてくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

諏訪野・啓太郎(サポート)
『唯のろくでなしの旅烏ですよ。』
 スペースノイドのスターライダー×電脳魔術士、30歳の男です。
 普段の口調は「男性的(俺、呼び捨て、だ、だぜ、だな、だよな?)」、負傷した仲間には「元気に(俺、~くん、~さん、だね、だよ、~かい?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



「はっ! 数ばかり多い連中だな、全く!」
 サイキックエネルギーを使って攻撃する、腕にはめて使う銃『スーパークラッシャー』を駆使し、諏訪野・啓太郎(さすらいのライダー・f20403)は信仰し進軍する人の群れとの激しい戦場で戦果を次々とあげる。敵手と比べて圧倒的な肉体のスペックで、壊す、砕く、殴り飛ばす。さらには、それを援護するように統率の乱れた信仰し進軍する人の群れへと腕を付属した銃のサイキックエナジーが襲い掛かる。その徹底的に研ぎ澄まされた猟兵としての強さは、狂信によって統率された信仰の兵さえも圧倒するほど巧みなものだ。
「聖女様に栄光あれ――!」
 故に、信者たちが取る行動はある種の模範解答だった。諏訪野が咄嗟の後方跳躍はほとんど同じ瞬間で。まさにその一瞬後、視界を炎が埋め尽くした。轟き渡る爆音と衝撃、熱波、火炎の華。脳漿と臓腑の挽肉がブレンドされた破壊の焔が、前面から押し寄せて諏訪野の身体を焼き焦がす。
「チィ――!」
 自爆、もはや兵として機能しなくなった存在が最大限の戦果を発揮するための最後の手段だ。
「これで一気に、決めるぜ! 自爆なんかさせないくらい、徹底的にな!」
 スーパークラッシャーはユーベルコード『スーパーフィニッシュ』で最大限に高められ、サイキックエナジーが信仰し進軍する人の群れを斬り裂いていく———苦も無く、苛烈に、圧倒的に。衝撃波と轟音を闇の救世主たちの拠点、その半径数キロメートルまで響かせつつ、信仰し進軍する人の群れを焼滅させんと迸った。

成功 🔵​🔵​🔴​

バルタン・ノーヴェ(サポート)
「バトルの時間デース!」
雇われメイド、バルタン! 参上デース!
アドリブ連携歓迎デース!

普段の口調:片言口調(ワタシor我輩、アナタ&~殿、デス、マス、デショーカ? デース!)
得意な技能:【一斉発射・焼却・武器受け・残像・カウンター・受け流し】デスネ!

遠距離ならば、銃火器類の一斉発射や各種UCによる攻撃が有効デース!
近距離戦闘なら、ファルシオンで白兵戦を挑みマース!
敵の数が多いor護衛対象がいるならば、バルタンズをお勧めしマース! 数の有利は得られるデショー!

状況に応じて行動して、他の猟兵のサポートに回っても大丈夫デス!
迎撃、防衛、襲撃、撤退戦。どのような戦場でも参戦OKデース!

頑張りマース!



「それでハ、お掃除の時間デース!」
「総員退避ッ、奴から離れろ――!!!」
 喝破する信仰し進軍する人の群れの叫びは、しかし遅い。耳を聾するのは獣の咆哮にも似た乱気流の唸り。――信仰し進軍する人の群れはバルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)の起こした颶風の波濤によって虚空へ投擲されていた。
「こういったお相手ハ、ワタシの得意分野デス!」
 バルタンのサイボーグ用に内蔵している回転弾倉式擲弾発射器『内蔵式グレネードランチャー』が流星雨となって、高速で信仰し進軍する人の群れへ流れ飛ぶ。さらには彼方へ吹き飛ばされる信仰し進軍する人の群れの真横に、だが一瞬で追いつくバルタン。
「まだまだお掃除は終わりセンヨ!」
 バルタンの腕が力強く信仰し進軍する人の群れを掴み空中で強制的にベクトルを転じ、肉切り包丁のように無骨な刀がオブリビオンをなぞると、美しいまでに悍ましい断面が生まれだす。抵抗はさせず、そのまま圧倒的な戦力を見せつけられた信仰し進軍する人の群れは、持ち前の信仰心の発揮どころかもはや身動き一つ取れやしない。
「サァ! まだまだ行きマスヨ」
 鮮血を撒き散らす眼風と化し、バルタンはファルシオン風サムライソードで暴力的に道を拓く。膨大な運動エネルギーを乗せた、切れ味よりも頑丈さを考慮して注文された武装が激突する先には、狂信者たるオブリビオンたちを越えて戦場の地面がある。凄まじい爆轟が大気を震撼させ、文字通りの意味で大地を砕き、敵手たちの戦意すらも打ち砕く猛威を示した。

成功 🔵​🔵​🔴​

アウル・トールフォレスト(サポート)
(基本好きにお任せします)
「今日はどんなところに行けるのかな?」

楽観的で感情豊か、夢見る乙女な性格の少女
年相応に無邪気であり、根本が人でない故に残酷

神出鬼没に出現し、気まぐれに歩き回り、楽しげに爪を振るう
猟兵の役割は理解し依頼も一応遵守しようとするが、それはそれとして楽しそう、面白そうで物事を判断し、それを優先して行動する

バイオモンスターの特徴として、肉体は植物の性質を持つ

戦闘では怪力の発揮や身体の巨大化、鋭い爪での引き裂き、捕食等の野性味溢れる攻撃スタイル
理力の扱いも得意で、体表で自生する蔓や苔植物を操り、防御や隠密に罠等サポートも行わせる



「さぁ、甘ぁい夢を見ましょう」
 アウル・トールフォレスト(高き森の怪物・f16860)は体表で勝手に自生する植物から、ユーベルコード『魅了・蠱惑坩堝(テンプテーション・ドロップホール)』を解き放ち、大気に侵食するほどの甘い香りの蜜を散布し、信仰し進軍する人の群れを覆っていく。彼らの強さがその狂気じみた信仰心から来るというのならば――それを侵せばいい。意思の力が信仰を、力を起こすというのなら思考を奪えばいいだけのこと。
「もうなにも考えられないでしょう、そのまま溶けて惚けて頂戴ね」
 水中にあるかの如く動きを鈍化させた信仰し進軍する人の群れの間を、相対的に加速したかのようなアウルの樹木角が閃き駆ける。据え物斬りに標的を排除しながら、アウルは更なる敵影を求めて戦場を走った。脇目も振らぬその闘志は、蕩けるような言の葉とは裏腹に誰にも負けず熱く激しい。
「あははは! まだまだ行くよぉ――!」
 悪いけれど手加減するつもりはないと、炸裂する一瞥の裏拳。易々と先の先を奪った破壊が狂気じみた信仰心を掲げるオブリビオンを撃ち砕く。たった一打だけで、右肩から腹に掛けて敵手の肉体は粉砕された。圧倒的な膂力を武器に、ユーベルコードによる下地を差し引いても完全に性能差という理由のみで、狂気じみた信仰心のオブリビオンを蹴散らしているのが見て取れた。アウルは単純に強い、ゆえにやっていることもすべてが極めて単純だ。反応してから、殴る、防ぐ、走る――言ってしまえばそれだけで、敵手を圧倒していく。

成功 🔵​🔵​🔴​

ニケ・ブレジニィ(サポート)
技能を、フル活用します。

仲間を守りつつサポートし、敵を倒すという戦闘スタイルです。

また、このシナリオ内で戦闘不能になったオブリビオンの肉体と魂を、ユーベルコードの『桜の癒やし』で鎮め、転生できるように祈ります。

「…もう鎮まりたまえ、あなたの名を忘れないように私は憶えておいてあげるから…」

リプレイのために、このキャラクターを自由に扱っていただいて、全く問題ありません。



 闇の救世主たちが繰り出す横殴りの雨の如き銃弾を越えて、ニケ・ブレジニィ(桜の精の王子様・f34154)へと信仰し進軍する人の群れは趨る。
「させません——私の攻撃は、既に完了していますから」
 信仰し進軍する人の群れの目の前でニケの愛らしい顔が微笑すると、その指がパチンと鳴った。
「ッグァァァッ!?」
 瞬間、体内で謎の衝撃が幾つも弾けていた。血を噴き肉を飛び散らせたのは、いずれも先に闇の救世主たちの銃撃を受けた箇所。それによって理解する。ニケが先んじて、闇の救世主たちの弾丸をプリンセスハートでコーティングしていたのだと。炸裂するニケの心のドキドキに合わせて鼓動の衝撃でもんどり打ち、オブリビオンたちは後方へ大きく吹き飛ばされた。そこを追い打ちで闇の救世主たちの銃撃が襲い、大きな隙を作り出すことに成功した。
「――桜の吹雪をッ!」
 さらにはそこへ繰り出す追撃もまた盤石。ニケは桜の花吹雪を彼女を中心としたドーム状に一瞬で展開し、周囲の隙を晒したオブリビオンたちを眠らせていく。まるで荒海に放り込まれたかのように、あらゆる行動が予想外の方向から足をすくわれ翻弄される。披露したニケの手札は一撃必殺と呼べるものではなく、殺傷力もそう高いものではない。しかし、それでもこと多数の意思と行動が入り乱れる流動性の高い状況において、ニケの繰り出す攻撃はあまりに有効だった。戦場という状況が荒れれば荒れるほど、彼女の優位性は凄まじく高まる。
「後は任せましたよ、闇の救世主の皆さん!」
「ああ、任せてくれ。こうなれば後はこっちの物だ!」
 闇の救世主たちと力を重ね、ニケは多大な戦果を積み上げていくのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

轟木・黒夢(サポート)
『私の出番?それじゃ全力で行くわよ。』
 強化人間のヴィジランテ×バトルゲーマー、19歳の女です。
 普段の口調は「素っ気ない(私、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、偉い人には「それなりに丁寧(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
性格はクールで、あまり感情の起伏は無いです。
戦闘では、格闘技メインで戦い、籠手状の武器を使う事が多いです。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



「――黒き炎に、飲まれると良いわ」
 瞬時に轟木・黒夢(モノクローム・f18038)はユーベルコード『漆黒の炎術士(ブラック・ヴォルケイノ)』によって視聴嗅覚での感知を不可能にする影を最大展開する。繰り出す方策は後退でも防御でも回避でもなく、正面からの突破だ。鉄をも溶かす漆黒の炎を拳へと一点集中し、守備は度外視。臨界を突破した精密さでもって、信仰し進軍する人の群れに対し最大出力をぶつける。狂信者たちの鼻先へと飛来する拳はもはや回避不能、為す術もなくオブリビオンの頭は柘榴の如く弾き飛ばされた。
「まずは1体――次ッ!」
 強化された動きは圧倒的で、速く、強く、叶わない、.埋めがたい差は僅か一目で証明した。武芸の型をなぞりながら嵌っていない拳撃は、自由奔放でありながらも王道を兼ね備える。地を踏んだ途端、大地が砕けて散り、弾丸のように敵手へと趨る。
「はぁッ――!」
 まるで至近距離で大砲が放たれたかのような衝撃、その瀑布にも似た一撃は周囲の大気を鳴動させる。オブリビオンの群れをまるで乾いた紙粘土の如く吹き飛ばす。殴打がオブリビオンたちの脳を揺らす。内懐に入られたと知覚した瞬間、膝による一撃が鳩尾を深く抉られて動きを停止させる。刹那、再び裂帛の気合と共に、轟木は砲門から撃ち出されたが如くに猛進する。技と鉄をも溶かす漆黒の炎の籠もった右拳、ロケット弾の如き猛威により、信仰し進軍する人の群れもろとも周囲全てを破壊した。

成功 🔵​🔵​🔴​

黒夢・夜渡(サポート)
 オウガブラッドのアリスナイト×探索者、17歳の男です。
 普段の口調は「男性的(俺、呼び捨て、だ、だぜ、だな、だよな?)」、眠くなると「丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



「偽りの聖女にこれほどまでの信者がいるなんてな、いや? だからこそか?」
 都合のいいものだけを彼らに映すのだからそれはそれで当然だな、と黒夢・夜渡(オウガブラッドのアリスナイト・f24240)は使い手の想像力に応じて無限に進化する、美しき白銀の槍の穂先を信仰し進軍する人の群れへと向け強襲を仕掛ける。
「――聖女様を理解できる愚かな猟兵め、このまま轢き殺しやろう」
 奇しくもオブリビオンが繰り出した方策も同一、槍を持ち一斉突撃を行うことで狂信者の群れが猟兵へと奔り、蹂躙せんと襲来する。違いは圧倒的なその数だろう。そのような相手に単身で行為はもはや蛮勇、勇気と呼ぶにも値しない。圧倒的な数に単騎ではとても敵わない。水は上から下へと落ちる。覚悟を少々心に決めた程度で方程式が狂うなら、そちらの方が問題であるのだが。
「猟兵の力を甘く見るな、オブリビオンッ!」
 事実、偽りの聖女に見せかけの信仰を磨いていた連中より、オブリビオンを倒すべく力を磨いていた方が、それはもう当然のように強いのだ。何のことはない。要は研鑽の大小だと、アリスランスで隊列を切り裂きながら答えを明かした。そう、方程式もまた互いの力が対等であるという前提があればこそ。故に。
「磨いていたものが違う、持ちうる力がそもそも違う、稚児でも分かる結果だろう?」
 ゆえに事前準備という点でオブリビオンは猟兵に大きく水をあけられている状態なのはどうしようもない事実、ひたすら重く、そして強いその一撃が信仰し進軍する人の群れを蹴散らしていく。

成功 🔵​🔵​🔴​

蒼月・暦(サポート)
 デッドマンの闇医者×グールドライバー、女の子です。

 普段の口調は「無邪気(私、アナタ、なの、よ、なのね、なのよね?)」
 嘘をつく時は「分かりやすい(ワタシ、アナタ、です、ます、でしょう、でしょうか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

無邪気で明るい性格をしていて、一般人や他猟兵に対しても友好的。
可愛い動物とか、珍しい植物が好き。
戦闘では、改造ナノブレード(医療ノコギリ)を使う事が多い。

 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



「このノコギリでバラバラにしてあげるよッ!」
 瞬間、体躯を颶風の如く疾走し改造ナノブレードが唸り、薙ぐ――それだけで、すべてが終わっていた。そう、ただそれだけで、蒼月・暦(デッドマンの闇医者・f27221)の前に立つ信仰し進軍する人の群れたちは跡形もなく消滅する。超高速で振動する細かなノコギリ状の刃によって、燃え尽きるマッチみたいに音もなく輪郭が崩れ、消しゴムか何かで削り取られてでもしたかのように、形を失い霧散していく。骨肉を断つ音も、溢れ出す臓物の臭気も、真っ赤な色をした血潮もユーベルコード『解体ノコギリ』によって強化された改造ナノブレードに接触すれば、ただ一瞬で幻のように溶けて消えた。
「この世界の希望のために、アナタたちを倒させてもらうんだから」
 斃すべき障害と定められたオブリビオンは、身じろぎ一つなく圧倒的な暴力に飲み込まれ、怒涛の猛威に押し流される。圧倒的な出力を持ちあわせながらも霞むが如く、爆音を残して消える蒼月の姿。捉えることなど誰にも出来ない。オブリビオンの知覚機能をもってしても残像を追うのが精一杯の速度で、接近する影が毒蛇のように地を突き進む。次瞬、振るわれた刃が二桁体目となるオブリビオンの腕を肩口から斬り飛ばした。そして無論、この程度では止まらない。
戦場の大地へと跳ね回る狂信者のかいなが地面へと落ちるよりも早く、蒼月は残りの信仰し進軍する人の群れへと魔獣が如く疾駆し、キルスコアを更新する。

成功 🔵​🔵​🔴​

馬県・義透
『侵す者』一人に戻りました 。
武器:黒燭炎

ふむ、中々に数の多い。だが、引くわけはないだろうて。
陰海月、守りは任せるからの?
【四更・陰】を使用。さて、突撃してくるというのなら、これを避けるわけはないな?まあこれ、透過するから薙げぬし防御もできぬのだがな。
しかも、カラスが突撃するはあのオブリビオン軍勢のみ。人々に危害は加えぬよ、避けるしな。『わしら』悪霊は、呪う相手を間違えぬようにしておる。
ああ、それでも来るのならば、黒燭炎にて薙ぎ、突いていこう。そして…ついでに焼いてしまうか。延焼せんようにはするぞ?


陰海月、守りの海色結界を張ってる。ぼくにおまかせ!ぷきゅっ!



「ふむ、中々に数の多い。だが、引くわけはないだろうて」
 小さく嘆息を漏らした”馬県・義透(死天山彷徨う四悪霊・f28057)”は侵す者、馬舘・景雅ただ一人だった。ユーベルコードによって生み出された半身は既に消え去り、頼りになる相棒は大きなミズクラゲの陰海月のみだ。
「陰海月、守りは任せるからの?」
「ぷきゅっ! ぷっきゅい!」
 ぶんぶんとふわふわと中空を漂う陰海月は触手を大きく揺らし、愛らしくも自信に満ちあふれた返事し、護りの結界を即座に展開することで闇の救世主たちへとオブリビオンが向かっても平気のように下地を作っていく。
「万が一、あの彼らから打ち漏らしがあっては行かぬ故、な」
 双眸に映ったのは、槍を持ち一斉突撃を行う――信仰し進軍する人の群れ。一糸乱れぬ動きで向かってくる彼らとの衝突は既に秒読みに入っている。
 
「――過ぎたるは猶及ばざるが如し…と言う」
「なんだ、このカラスは……ぐっあ"っ!?」
 刹那、先に口火を切ったのは馬舘のユーベルコード『四更・陰』、呪詛により形作られたカラスが飛来、着弾と同時に纏った呪詛を展開させ、その効力を発揮する。ぶちり、ぐちゃりと、耳を凝らせば断続的に聞こえる異音。信仰し進軍する人の群れの内から、臓腑の潰れる音色となって激しく周囲へ響き渡る。
「過剰再生、人間の細胞の分裂回数には上限があると聞きいますが――オブリビオンはどうでしょうね?」
 その異音の正体は身体透過と過剰再生による内部破壊により生まれた物、元は人間であったオブリビオンはどうやら見事に予想の範疇のようで、繰り返される再生によって甚大なダメージを受け続けてしまうと同時に、それ回復し続けてしまう。

「この程度……で、我らの、信仰が、翳る、とでも……!」
「ほぉ、中々骨があるの。であれば、だ」
 止め処なく壊れた噴水のように口から鮮血を溢す狂信者たちは槍を再び構え直して、馬舘を撃ち倒すべく猛攻を開始するも、訪れたのは視界を埋め尽くす炎。
「下手に打ち損じて、自爆でもされてしまっては厄介だろうて。故に手は抜かぬぞ」
 狂信者たちの槍と黒燭炎の衝突により生じた余波によって周囲は火花を散らして爆発、炎上した。狂信者たちへと嚇怒の炎を撒き散らすと、まるで打ち上げ花火のように敵手は残骸を巻き上げながら四散する。もはやユーベルコードによる猛威によって彼らは死に体、今の突撃も命を振り絞った最後の灯火だったのだろう。故に生じた爆風は信仰し進軍する人の群れを近距離で焦がし、強固なファランクスの隊列をいとも容易く突き破った。

「ぷきゅっ! ぷくぅ!」
「すまんすまん、折角作ってくれた陰海月の障壁の見せ場がなくなってしまったな、だが――」
 再度、馬舘や闇の救世主たちがへと押し寄せる信仰し進軍する人の群れ。どうやら一難去ってまた一難、徹底的にこの拠点を潰すべくあの偽りの聖女は準備を重ねていたというわけだ。
「ほれ、まだ機会はある。頼りにしているぞ。陰海月」
「ぷっきゅっ!」
 しかし、馬舘は当然のように彼らを1体として残すつもりは無かった。後ほど不満げな陰海月の触手で叩かれるのも悪くは無い、と小さくごちり呪詛でできた突撃するカラスを敵手へと再び展開させ趨らせていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ローズ・ベルシュタイン(サポート)
『さぁ、楽しませて下さいますわよね。』
 人間のマジックナイト×電脳魔術士、女の子です。
 普段の口調は「高飛車なお嬢様(私、呼び捨て、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)」、宿敵には「薔薇の棘(私、あなた、呼び捨て、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

性格は高飛車なお嬢様風の偉そうな感じです
花が好きで、特に薔薇が大好き
武器は、主にルーンソードや精霊銃で戦う。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



「おっとお待ちになって。そこから先は通行止めですわよ」
 次瞬、大地に降り注ぐはオレンジ色の薔薇の雨。美麗な破壊の撃退行動が過剰な密度と容赦のなさで、信仰し進軍する人の群れを討たんと解き放たれる。
「さぁ、数多に咲き誇りなさい!」
 ローズ・ベルシュタイン(夕焼けの薔薇騎士・f04715)のユーベルコード『夕暮れ時に薔薇は踊り咲く(ローズ・ワルツ)』の展開と同時に咲き乱れる血の華は信仰し進軍する人の群れだ、躊躇など欠片もなく放たれオレンジ色の薔薇たを前に、オブリビオンは事態を理解できる暇もなかった。何処からと叫ぶ疑問さえ轟く花吹雪に掻き消される。
「……こうしてみれば普通の人間と変わりありませんね、良い気分ではありませんわ」
 物静かに告げた刹那、再び吹き荒れる首切り絢爛。まるで踊るかのような動きと共に、構えた薔薇がほんの少し揺れる度、桜吹雪であるかの如く命が散っていく様は冗談のように隔絶していた。
「――ですが、これもこの世界の安寧のため! やりきりますわ!」
 揺るがぬ信仰心で捨て身の自爆特攻を試みる? もはや総じて無意味で不可能だ。なにせそんなことを選ぶ暇さえ許さない。攻撃か回避か、どちらであろうと同じこと。筋肉が予備動作で僅かに硬直する瞬間を読み切っているのか、何か事を起こそうとした狂気じみた信仰心を掲げるオブリビオンからきっちり二つに分けられていた。後で死ぬか今で死ぬか以外の選択肢さえ、徹底的に奪い去っている。顔色一つ変えぬまま量産される死体の山。ローズの繰り出したオレンジの色の薔薇の雨を前に、狂信者たちの群れが鮮血を散らして滅び去る。

成功 🔵​🔵​🔴​

神塚・深雪(サポート)
※連携およびキャラを逸脱しないアドリブ歓迎
※お色気、公序良俗に反する行動、所謂R18やR18Gの系統はNG

元能力者の猟兵。
通常依頼であればお手伝い/サポート役に徹します。
サポート優先依頼の場合は、状況に応じます。

基本的には高いステータスのUCを状況に応じて使用します。
他の猟兵に迷惑をかけたり、脚を引っ張る、目的達成に反する行為はしません。
人道から外れたような行いには嫌悪感と怒りを強く示します。

基本的には、礼儀正しい丁寧な物腰。
出身の銀雨世界以外であれば興味津々な様子も見せます。



「――光よ、共に舞え……!」
 神塚・深雪(光紡ぐ麟姫・f35268)は舞うような動きで信仰し進軍する人の群れの間合いに踏み込み、ますは一枚目の銀色の羽が舞い散った。それは直撃した瞬間を狙っての神業。オブリビオンが槍を手にするた腕が大きく後ろへ弾かれる。続けて二枚目、オブリビオンは挙動の出先を崩され続ける。動こうと思った先に刃があり、身体を真っ直ぐに保てない。重ねられる三枚目、力で押され、技も通らない。本能的な回避行動まで完全に読み切るに至る。最後の四枚目、狂気じみた信仰心を掲げるオブリビオンから気づけば武器が手から離れていた。
「これが私の『光舞翔乱』なり、とくとその身に刻んでくださいな」
 四枚の銀の羽根を受けたオブリビオンへとユーベルコード『光舞翔乱』が炸裂する。刹那、肉は裂け、全身を鮮血が染め上げて敵手はたちまち絶命した。四枚の羽根によって齎される必殺、それがこの必殺たるユーベルコード。
「続けていきますよ、これで終わりではありません」
 それは圧倒的な速さ、恐ろしいほどの速度域。姿が霞んだと思った次の瞬間、気づけば走る銀の羽根。死の旋風が縦横無尽に、間断なく、連続して信仰し進軍する人の群れへ叩き込まれる、銀の羽根の軌跡は荒々しくも流麗だった。信仰し進軍する人の群れは迎撃できず、反応さえ出来ないまま刃風の直撃をひたすらもらい続けている。煌々と銀の羽根が舞い散る中、オブリビオンはもはや呼吸さえ忘れ瞠目し、真紅の花が絶命の証と散華した。

成功 🔵​🔵​🔴​

月詠・莉愛(サポート)
『あの……宜しくお願いしますね。』
 オラトリオのシンフォニア×聖者の女の子です。
 普段の口調は「丁寧口調(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」
 独り言は「普通かな(私、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

大人しくて口数が少ないですけど、心優しく
動物や植物などの自然が好きな少女。
争い事は苦手ですけど、依頼の成功の為なら戦う事も厭わないです。

 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



 月詠・莉愛(銀の月を謳う・f16320)の月の魔力を持つ精霊を宿す聖なる銃『月光の聖銃』でオブリビオンへと強襲をかける。信仰し進軍する人の群れへとその弾丸が撃ち込まれたと同時、眩しい白光が閃いて――さらなる爆発が間近で起こった。
「炎の精霊よ、全てを包み込み、飲み込み、跡形もなく焼き払いなさい!」
 それだけでも十分な致命を撃ち込む弾丸を目くらましにし、繰り出されたユーベルコード『爆炎の嵐』の猛威。見た目以上の説明が要らない程だった。炎の精霊が放つ爆炎は煌々と燃え上がって狂気じみた信仰心を掲げるオブリビオンを焼き尽くすだけではなく、精霊と一体化した炎は周囲の信仰し進軍する人の群れへと伝播していく。
「すごい……これがユーベルコードの炎……」
「ええ、あなたのユーベルコードとはちょっと違いますが、こうしてオブリビオンと戦う大切な力になるはずです」
 炎のユーベルコードに目覚めかけている闇の救世主の一人である少年は、同じく炎を行使する月詠の姿に目を爛々と輝かせて、その一挙手一投足を見逃さぬよう、煌々と赫く炎をその双眸に焼き付けていた。
「これは恥ずかしい事は見せられませんね、しっかりと――倒させてもらいましょう」
 指先を躍らせて再び放たれるユーベルコードの焔、解き放たれた大熱量は先程よりも激しく、圧倒的なまでに巨大。この狙いを定めたオブリビオンどころか、一群そのものを消し飛ばす破壊力を有して轟く。敵手にしてみれば発動した時点で回避は不能だ。視界全域を埋め尽くす炎の波濤、秒でも飲み込まれたオブリビオンから順々に骨まで残らず焼滅し尽くすのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

城田・紗希(サポート)
基本的には考えるより行動するタイプ。
でもウィザードミサイルや斬撃の軌跡ぐらいは考える。…脳筋じゃナイデスヨ?
暗器は隠しすぎたので、UC発動時にどこから何が出てくるか、術者も把握していない。

戦闘は確実性やオーバーキルより迎撃数を優先するので、全力魔法と範囲攻撃で少し広めに撃ってから時間差で仕留める。
もしくは単体攻撃にカウンターや鎧破壊攻撃を乗せつつ、連続して使って、一撃必殺を繰り返す。
「ここから先は行かせないよ、キリッ」
…ところで、なんでオブリビオン居るの?(前後の説明忘れた)

……防御?なんかこう、勘で!(第六感)
耐性……は、なんか色々!(覚えてない)



「よっ! ほっ、はっ! 悪いけど、ペースは譲らないよ」
 一対多数戦闘には鉄則がある。流れを掌握するということだ。オブリビオンに主導権を与えてはならない。敵に動かされてはならない。受けに回るのはいいが受けのための受けに回ってはならない。常に主導権を握り、オブリビオンを動かし、攻め手を持ち続けなくてはならない。それができなければ戦場は民主主義に席巻され、多数決によって勝敗が決することになる。歩むべきは覇道。ただ一人の専制君主となって群集を隷下に収めるべく、サムライブレイド『紅時雨』で城田・紗希(人間の探索者・f01927)は信仰し進軍する人の群れを圧倒していく。
「次ィ――さぁ! まだまだいくよ!」
 城田は腰を落としたまま、即ちいつでも攻撃に移れる姿勢のまま、すすす、と早足で間合を詰めた。たちまち彼我の距離を一足一刀の間に踏み込む。オブリビオンの槍をにぎりぎり、斬られる間合。刹那、オブリビオンが斬りつけてくる。と、見取って即座、前に出ていた足で大地を踏み押し、滑るように短くバックステップ。槍を避ける。勝機、それは後の先。袈裟懸けの形に斬り下ろす。繰り出されるのは運体。虚しく突き出された格好の、狂気じみた信仰心を掲げた敵手の両腕を断つ。
「ここォーー!」
 更にそれは、当然ながら一度や二度などではない。続く怒涛の三連乱舞、かまいたち鎌鼬の如き刃は同様に信仰し進軍する人の群れへと吹き荒れ、オブリビオンたちを瞬く間に打ち斃していくのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

青原・理仁(サポート)
人間
年齢 17歳 男
黒い瞳 金髪
口調 男性的(俺、呼び捨て、だ、だぜ、だな、だよな?)

性格面:
やさぐれ、ぶっきらぼう
積極的な人助けはしないが、見捨てきれずに手を貸してしまう

戦闘:
武器は使わず、殴る・蹴る・投げるなど、技能「グラップル」「怪力」を生かしつつ徒手空拳で戦う
構え方は古武術風

雷属性への適性があり、魔力やら気やらを雷撃に変換し、放出したり徒手空拳の際に纏わせたりします



「いくぜっ、オブリビオン」
 裂帛の気合と同時、青原・理仁(青天の雷霆・f03611)が動く。まるで稲妻のように信仰し進軍する人の群れの中へと奔る。オブリビオンの跳ね上がった槍先を手首の返しで誘導し、弾けた重い衝撃を腕から脚部へ逃がすことで喝破と共に強襲を仕掛けていく。
「ってぇ、けどな。それで何とかなるんなら、構いやしねぇよ」
 刹那、大地を踏み抜く足裏の痺れ、急激な体重移動の負荷が生む筋繊維の断裂は気力と意地で我慢する。痛みなど意識に浮かべる価値もない。それよりも重要なのは意識外の強襲を果たしたことで獲得した、この好機にこそあるだろう。連携に長けるオブリビオンも続いて動くが、しかし遅い。――仕掛けは既に終わっている。
「爆ぜろ」
 命じた直後、先程、手首の返しで誘導を行ったオブリビオンが狙い済ましたように焼き切れた。生じるは敵手が爆ぜる事によって迸る――雷撃の散弾。降り注ぐ稲妻の雨が、決して無視できない質量と速度を伴い信仰し進軍する人の群れの身体へ降り注ぐ。
「痛い苦しい、辛いを――歯を食いしばって、堪えるのが男ってもんだろうがッ!」
 その結果、完成するは変則的な時間差の二段攻撃。迫る稲妻の散弾を信仰し進軍する人の群れは見事な連携で被害を最小限に食い止めるも……一手、遅い。もはや死線は見えている。
「逃がすわけねぇだろ」
 繰り出されるユーベルコード『迎撃雷電陣(ゲイゲキライデンジン)』、敵対者へ自動的に放電し麻痺させ、捕らえる雷電の檻がオブリビオンたちを死の縁へと追い込んでいくのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

七星・天華(サポート)
 羅刹のガンナーで元気娘。
 仲良しな人には優しく楽しく。

『一般人に過度な期待はしないでよね。』
自分は才能など無い平凡な存在だと思っているが実は天才。
二丁拳銃「白雷」と「黒雷」をメインにナイフ系も扱える。
二丁拳銃を使った近接戦闘もできる。
遠近両方の距離でも戦闘を成立させる。
装備の影響で帯電しているが自由自在に扱える。
世界を放浪して手に入れたアイテムで出来る事の幅が広い。
少々過酷程度の環境は即座に対応適応するサバイバル能力。
左肩に生まれつき痕がある。
美人な元気娘だが暗殺もするデンジャラスな一面も。
家族のみんなが好きだが特に姉が大好きで姉の一番のファン。
自分にもファンが居るとは微塵にも思っていない。



「一般人に過度な期待はしないでよね――ッ」
 飄々と普段の調子のまま、流れるように走る刃。無駄のない天衣無縫のライトニングダガーナイフがまるで吸い込まれたかのように、信仰し進軍する人の群れの血肉を分割していく。才覚主体の超直感。仲間の猟兵が生んだ敵手の隙を軽やかに嗅ぎつけて、自由自在な体捌きにより狂気じみた信仰を掲げる兵を斬討した。自身は平凡な一般人だと思っている七星・天華(自覚無き天才・f36513)ではあるが、紛うことなき天賦の才を持ちあわせている。
「戦場に出るならもうちょっと、鍛えた方が良いんじゃ無い!」
 ライトニングダガーナイフを巧みに操り、獣が如く疾駆。前後左右のオブリビオンを乱れ切る剣閃の軌跡はまさに変幻自在だ。五十を超える信仰し進軍する人の群れの中、七星は天賦の感覚と訓練で身に染みついた動きだけで幾度もの死線を潜り抜ける。さらには直線と曲線を交え、そして虚実を混ぜた高速移動でオブリビオンを攪乱し――。
「これじゃあ、お父さんやお母さんの訓練の方がよっぽど恐ろしかったわ」
 片時も止まることなく驚異的な殲滅速度で七星は信仰し進軍する人の群れを解体していく。体躯を屈め戦場の窪みの上を弾けるように飛び跳ねている姿はまるで、人というより肉食獣のそれだろう。仕留めやすい獲物が本能的に分かるのか。驚異的なバランス感覚、どんな体勢からでも撫で斬り殺す巧みさで恐ろしいほど正確に急所を断ち切り信仰し進軍する人の群れを次々絶命させていくのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ハロ・シエラ(サポート)
私はハロ・シエラ。
戦う事以外は不得手です。
また、オブリビオンによる問題に対しては説得などより戦いで蹴りをつけるのを好みます。

口調は(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)。
基本的には誰に対しても敬語です。
戦術としては【第六感】と【見切り】を駆使して勝機を見出し【カウンター】や【鎧無視攻撃】で敵を仕留めるスタイルです。
真面目に戦いますが、強敵が相手なら【毒使い】や【投擲】、【物を隠す】による【だまし討ち】も視野に入れましょう。

ユーベルコードは戦況に応じて何でも使用しますが、味方や一般人は巻き込まない様に努力します。

 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



「私が、私と剣達がお相手いたします! 闇の救世主の皆さんは拠点への侵入者を防いで下さい!」
「了解しました、ですが……あまりにも数が多い、ご無理を為さらず」
「ありがとうございます、ご安心を。秘策がありますので! 封印を解きます!」
 闇の救世主たちへと指示を告げたと同時にハロ・シエラ(ソード&ダガー・f13966)はユーベルコード『ドラゴノート』を解放し、呪いの力を利用して身を守る軽鎧を纏った姿へと変貌することで、敵手との彼我を忽ち消し去って信仰し進軍する人の群れの眼前へと奔る。
「……この剣は、私の呪いの力は――痛いですよ!」
 身に纏った呪詛を大鎌へと変貌したサーペントベイへと纏わせ、信仰し進軍する人の群れへと放つことで生まれる蛇の血と毒の颶風。それらはたちまち礫と化し、矢と化し、槍と化して目標へと射出される貫殺の驟雨。凶撃を文字通り雨霰と戦場に降らせながら、ハロは背中の翼による超高速移動で、ワイバーンが如く地を駆けあらゆるものを次々と物言わぬ骸へ変えていく。
「あなたたちにも信じるものが、護りたい物があるように。こちらにもそれがあるんですから!」
 そして次瞬、恐るべき質量をもって獲物を喰らい、蹂躙する。自由奔放にみせかけた殺し技の連続を信仰し進軍する人の群れは捌ききれない。木の葉の如く翻弄されて、致命傷を受けて次々と敗走を重ねていく。どうしようもないほど技が、判断力が、能力値が違いすぎる。単純な出力任せのみではなく、呪いの力を利用して身を守る軽鎧を纏った姿となる以前より鍛え抜いた技まで駆使するハロのこの形態は、紛れもなく最終形態たるユーベルコードの一つだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

響納・リズ(サポート)
「ごきげんよう、皆様。どうぞ、よろしくお願いいたしますわ」
おしとやかな雰囲気で、敵であろうとも相手を想い、寄り添うような考えを持っています(ただし、相手が極悪人であれば、問答無用で倒します)。
基本、判定や戦いにおいてはWIZを使用し、その時の状況によって、スキルを使用します。
戦いでは、主に白薔薇の嵐を使い、救援がメインの時は回復系のUCを使用します。
自分よりも年下の子や可愛らしい動物には、保護したい意欲が高く、綺麗なモノやぬいぐるみを見ると、ついつい、そっちに向かってしまうことも。
どちらかというと、そっと陰で皆さんを支える立場を取ろうとします。
アドリブ、絡みは大歓迎で、エッチなのはNGです



「皆様の受けた痛みを、あなたたちにも差し上げますわ」
 ――そして、ユーベルコード『光の槍よ、敵を撃ち貫け(リベンジ・ライトランサー)』によって流星群は発動した。戦場を遍く覆い尽くす光の豪雨が雪崩のように信仰し進軍する人の群れへと降り注ぐ。響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)のルナティック・クリスタから殺到した無数の煌めきが、一帯すべてを蹂躙する。それは一条一条が灼熱する閃光の槍であり、展開する信仰し進軍する人の群れを問答無用で串刺しの屍に変える神威の裁きに他ならない。明らかに狙いを定めた射撃ではなく、範囲全域に対する飽和殲滅を目的とした爆撃と見えるほどだった。ゆえにそれは、有象無象の区別なく戦場そのものを覆い尽くす。
「当然、それを……何倍にして、ね!」
 猛威たるや鬼神もかくやの無双ぶりだと言えるだろう。誰が見ても分かる通り、そのリベンジ・ライトランサーは乱戦向きだ。幾条にも迸る光線の雨は複数の信仰し進軍する人の群れをまるで鳥を落とすように射抜いていく。響納はまさに嵐の目であった。近づく信仰し進軍する人の群れを全方位無差別に薙ぎ払う群青の旋風。その征くところ、大海が割れるが如く信仰し進軍する人の群れはたちどころに潰走する。
「……すごい、だけど……まさか!」
「ええ、希望の炎を決して――消させはしません」
 そう、相応の眼力を持つ者が見れば、その優先目的は単純なオブリビオンの打倒にあるのではないと察することだろう。響納が主に狙うところは、特定の敵の排除と妨害にこそある。そう必殺の槍が向かうのは、悉くが特定の一方向を目指す信仰し進軍する人の群れたちのみであった。すなわち、闇の救世主たちの拠点を破壊せんと向かう者の進路を狙って妨害しているのだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

藍原・蒼夜(サポート)
 人間の學徒兵×力持ち、20歳の女です。
 普段の口調は「おっとり系(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
 偉い人には「敬語(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

のんびり、おっとりした性格で、多少天然ボケな面もあります。
武器は主に退魔刀を使用して戦います。
好きな物は、可愛いぬいぐるみ、綺麗な花、静かな場所。
趣味は小説等の読書。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



「では、始めましょうか!」
 眼前に立つ藍原・蒼夜(蒼き宝刀・f23131)が左手に提げた剣の鯉口を切る。途端、その気配が様相を一変させていた。柔和な空気を醸していた痩身から、肌が粟立つ妖気が立ち昇った。まるで、夜露に濡れる刃のような立ち姿。その挙措に、微塵の隙も見えはしない。剣を抜いただけで、別人のように変貌する猟兵の精神構造。
「皆さん全員で来てくれて構いませんよ」
 決して暴力的な威圧感はないが、喉元に突きつけられた剣先めいた得体の知れぬ圧力が信仰し進軍する人の群れたちへ同時に迫る。よって悟るのは簡単だった。オブリビオンたちが同時に行かなければ、一人一殺で苦も無く斬り捨てられるだろう。研ぎ澄まされた剣気が醸し出す、そんな逃れようのない未来視の圧迫感に自然と呼吸が早まっていく。
「ふ、ふん……! そんなに死にたいのならば、皆のものかかれ!」
 まるで、信仰し進軍する人の群れからしてみれば火に飛びこむべく巧妙に誘導される蛾になった気分だ。この圧力から一秒でも早く解放されたい、いや早く斬られたいという欲望さえ生じるのは楽になりたいという本能からか、信仰し進軍する人の群れは耐えきれずに、槍を構えて一斉突撃を開始した。
「全てを焼き尽くし、凍て付かせる私の闘気に、耐えられるかしら?」
 刹那、ユーベルコード『バースト・エレメント』によって、蒼い月の意匠が凝らされ、高い霊力を持っているとされる刀身が長い刀から炎と氷の複合属性の蒼白い闘気が趨り、たちまち信仰し進軍する人の群れはある種の予想通りに、一人一殺で苦も無く斬り捨てられてしまうのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

レクス・マグヌス
ルビウス(f28327)と参加
【心情】
本格的に乗り出してきたな
だが、こうなったのならどうとでもできる
さあ、早いところ片づけてしまうとしよう
「ルヴィ、支援は任せた」

【戦闘】
「闇に紛れる」所から戦闘を開始
UCを使って高速での攻撃を仕掛ける
気づかれないところから不意を打って、「生命力吸収」の斬撃を見舞う
攻撃が開始されたら「敵を盾にする」「地形の利用」で乱戦に巻き込んで、射撃がやりづらい配置を狙う
攻撃自体は「オーラ防御」で防ぐ
「狂信者共め、自分が何に与しているかも知らず……」
「嵐よ起きろ、戦いのときだ!」

ブジャルドの行方は「索敵」で追っておく

そう簡単にやらせはしない
お前たちの思い通りにいくと思うなよ


ルビウス・ヴァーミリオン
レクス(f07818)と参加
【心情】
敵も焦れてきたようですね
狩りにおいては先に動いたほうが不利
状況は我々にとって好転しました
この場で一気に叩いてしまいましょう
「承知いたしました、レクス様」

【戦闘】
「地形の利用」「忍び足」で気配を隠し、「スナイパー」としてヘッドショットを使用
「戦闘知識」でところどころ位置を変えて、視認されないようにする

「それでは、お仕事を始めさせていただきます」

「まったく、レクス様も無理をなさる…」
レクスの寿命を削る戦い方には否定的

シャルールの動きは「視力」で確認
彼が追い詰められないように注意を払う

いずれにせよ、他の人間よりも優先すべきは彼
冷たいようですが、彼だけは守らなくては



「もうなりふり構わないという感じだね、ここまで本格的な部隊を用意していたとは」
「ええ、レクス様。もはやあの聖女も力押しに作戦を切り替えたようです」
 レクス・マグヌス(嵐をもたらすもの・f07818)が冷静に行った戦況の分析へとルビウス・ヴァーミリオン(紅玉の射手・f28327)は恭しく頷きながら相づちを返していく。
「そうだね、ルビィ。だが――こうなったのならどうとでもできる」
「ええ、狩りにおいては先に動いた方が不利、状況は我々と闇の救世主たちの側へと大きく傾きました」
 どうやらルビウスの考えはレクスの琴線に触れるものだった。レクスの朱殷の瞳は底の見えない色合いで、賢いような、気ままなような、人なつっこいような、謎めいた光を宿し、小さく笑みを溢しながら言の葉を吹く。
「だからこそ、不意を突かれてしまっては困るからね。そうなる前に早いところを片付けるとしよう。ルヴィ、支援は任せた」
「承知いたしました、レクス様。我らのユーベルコードを闇の救世主たちにも示しましょう」
 静かな音韻に熱を込め、ひとつひとつの言葉を楔に変えて、ルビウスは自らの胸にレクスの勅命を打ちこむつもりで譜んじる。
「そうだね、その通りだ。ただ勝つだけでは無い。次に繋がる何かを僕らも彼らに残そう」
 主従の心を一つに重ねて、闇の救世主たちへ希望を灯すべく信仰し進軍する人の群れへと二人の猟兵は駆け出していく。

「それでは、わたくしの仕事を始めさせて貰いましょう」
 まるで、静寂に残されたかすかな気配に苛立ち、真正面から槌を振り下ろしたような、容赦のない音だった。地形を利用し狙い澄ました一撃はユーベルコードと呼ぶべき、異能の頂に達していた。吸い込まれるように銃弾はオブリビオンの頭部を柘榴のように容易く四散させながらも、自らの動向は決して悟らせない。それは同時に主たる、レクスの動きを覆い隠す闇であり続けた。
「狂信者共め、自分が何に与しているかも知らず……」
 ルビウスによって生まれた騒然たる戦場という闇に紛れた刹那、ユーベルコード『妖剣解放』を解き放つ事でレクスは妖刀の怨念をまとい、信仰し進軍する人の群れたちへと強襲を仕掛けていく。たちまち自らを視認出来ずにいる信仰し進軍する人の群れを血祭りに上げ、全身を紅で染めていくレクスの肌にもはや傷は欠片も無い。致死の奇襲を与えると共に、生命力を簒奪することでユーベルコードの反動を可能な限り相殺していく。ユーベルコードによって増しに増した膂力を武器に、簒奪者は次の獲物へと疾駆する。

「まったく、レクス様も無理をなさる…」
 やはりというべきか、ルビウスはレクスが行うまるで命という薪をくべて煌々と燃えあげるその姿を肯定する事など到底叶わない。幾度それを目撃しても、無理矢理毒を呑まされたような気分になってしまう。少しでも負担を減らすべく打ち込まれた、すべての弾丸は狂気じみた信仰心を掲げるオブリビオンたちの正中線、眉間から心臓にかける急所へと一分の狂いもなく飛来していた。
「猟兵が来たぞ! こちらに兵を回してくれ! 奴らには個では勝てない、物量で圧し潰すぞ!」
「流石に闇に紛れるのは潮時ですか、ならば――嵐よ起きろ、戦いのときだ!」
 次にレクスが選んだ戦法は正面衝突だ。周囲の獲物から生命力吸収と命を奪い取り、己の糧として吸い付くす呪われしユーベルコード。オブリビオンと“猟兵”を等しく養分として、際限なく己を強化していく。命を薪とくべるという前提を無視すれば、敵が多ければ多いほど有利になる乱戦と大物食い向きのユーベルコードだった。

 瞬間、僅かに主従の視線が全く別の対象に向かっていく。それは後方で奮起するものと、遥か前方でその姿を眩まれているもので。

「いずれにせよ、他の人間よりも優先すべきは彼。冷たいようですが、彼だけは守らなくては」
 ルビウスは、ユーベルコードに目覚めたシャルールの動きはその優れた視力で確認、彼が追い詰められないように注意を払いながらもその様子を伺うも。猟兵と共に戦う実戦という環境を経て比べ物にならない程にシャルールはユーベルコードを使いこなしはじめていた、しかし……。
「……少々、犠牲を伴う戦い方をしているようですね。全く、レクス様といい……どうして、無茶な戦いを殿方はなさるのでしょうか……」
 悲しきかな、彼はレクスのような戦い方に憧れてすっかりと盲いてしまっているようで、絵物語の具現化をしたような猟兵の戦い方を自らも模倣することを希っている。

「そう簡単にやらせはしない、お前たちの思い通りにいくと思うなよ」
 ユーベルコードによって、レクスは自分の身体とは思えないほどの機動力でもって、信仰し進軍する人の群れを鎧袖一触していく。闇の救世主たちを滅ぼす脅威と聳えるはずのオブリビオンを貶め、その力と自らの魂を餌としてどこまでも強化され圧倒的な強者として君臨する。細胞の一つ一つが煌々と燃える生命力で満ち輝き、屍を築き上げるその度に猛威を振るうための燃料が注ぎ込まれ続ける。
「――見えましたよ、ブジャルド……。必ずや、引導を渡して見せましょう」
 レクスは真摯な瞳で見つめながら災厄の名を冠する魔剣の切っ先を向けた。決して目を逸らすことなく、確かな覚悟を持って偽りの聖女のオブリビオンへと決意を告げた。

 次瞬、再び主従の視線が折り重なっていく。
「レクス様、あまり無茶な戦い方をしないでくださいませ」
「心配させたかな、ごめんね。ルディ。でも安心して、とっても調子がいいんだ。その心配を吹き飛ばすくらいに、活躍して見せるから」
「……レクス様……」
 そういう事ではございません、そう思わず言いかけた言の葉をルビウスはどうにか嚥下し、レクス様は目が離せせないと気持ちを強く固め直すも……。ルビウスの胸の奥の天秤は、鬼胎と陶酔の多寡を測りかねて、せわしなく揺れ動いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

シェーラ・ミレディ(サポート)
※OK:シリアス
※NG:エロ、ネタ、コメディ、心情系
※傭兵的なスポット参戦

称号通り、僕の身体を維持するための金儲けと、弱者をいたぶる醜い行いが許せぬ義侠心が行動指針だ。
美しいものは愛でるべきだが、恋愛には結びつかないなぁ。
性格ブスは醜い。見るに堪えん。

複数の精霊銃をジャグリングのように駆使する、彩色銃技という技(UC)を使って、敵を殲滅しようか。
敵からの攻撃は基本的に回避する。が、護衛対象がいるならかばうのも検討しよう。
……嗚呼、僕を傷付けたなら、代償は高くつくぞ!



「さぁ、オブリビオン。遠慮はいらんぞ!」
 刹那、シェーラ・ミレディ(金と正義と・f00296)の身にまとった装飾品を彩る宝石の数々が煌々と輝くと同時に、雪月風花と羞花閉月が煌いて信仰し進軍する人の群れへと颶風の猛威を解き放つ。それはユーベルコード『彩色銃技・愛執染着(アトラクティブガンアーツ・ラピッドファイア)』、流れるように銃撃から続く連係。炎が、風が、氷が、雷が自然界に存在するあまねく猛威が唸りを上げ、辺り一帯を世紀末が如く災厄の坩堝へ変える。あまりにも荒々しく広範囲に生じる破壊。森羅の銃弾は無差別ではなく、精緻極まりない計算の下に繰り出されていた。
「同時に遍く輝きがあるからこその“彩色”なのさ」
 当然ながら天変地異の真っ只中を突き進む闇の救世主たちや共に戦う猟兵たちの進撃に、同士討ちを恐れるような怯際は欠片も混じっていない。事実、氷炎の暴風雨も彼らだけを避け、正確に信仰し進軍する人の群れへのみ煌めく猛威を振るっている。それは圧倒的なシェーラの技量によって現れた結果だろう。
「ダークセイヴァーが豊かになれば、僕の取り分も増えるはず、だからな」
 揺るがぬ信念の元にシェーラが乱れ打ちする自然現象の流星群が、信仰し進軍する人の群れをたちまち減らしていく。当たり前のようにシェーラの圧倒的劣勢だった。敵わない理由など、敢えて説明するまでもないほどに雲霞の如く存在している。どれほどの愚者だろうと、この光景を見てどちらが勝つかを疑う者はまったくいないに違いない。それほどに一目瞭然の戦力差。勝負の土台に立とうということが間違いの、圧倒的な実力の隔たりがそこにあった。

成功 🔵​🔵​🔴​

四十物・寧々(サポート)
※サポートプレイング

多少の怪我や失敗は厭わず積極的に行動し、他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。

その上で現在の状況に対応できる人格で行動します。
シナリオ進行に必要な言動など青丸稼ぎに役立てて下さい。

使用ユーベルコードの指定はありません。
「成功」の結果で書けそうなものを一つステータス画面からお選び下さい。フラグメント次第で不使用も可です。

アイテムもご自由にお使い下さい。
服装系は提案の一例として装備せず公開設定としております。

あとはお任せ致します。
宜しくお願い致します。



「本日のご当地寧々ちゃんは~! こちら、ででんっ!」
「ご当地寧々ちゃん、頑張るばい!」
「なるほど、長崎県の寧々ちゃんでしたか。それでは早速活躍しちゃってくださいね~!」
 四十物・寧々(あいもの・ねね・f28377)のユーベルコード『ネイティブ・ダブル』によって、生み出されたご当地のもう一人の自分。長崎県のご当地寧々ちゃんは背の丈もある巨大な杖を取り出して、信仰し進軍する人の群れへと――。
「こん杖でお仕置きしてしまうんやけん!」
 瞬時に踏み込みを強め、神速の縮地で距離を詰める長崎県のご当地寧々ちゃん。姿が霞んだと思った直後、信仰し進軍する人の群れの懐に潜りこんだ零距離から縦横の斬撃が放たれる。それをオブリビオンは間一髪で防ぐが、想定よりも遙かに一撃が重い。
「まさか! その杖で殴るとは……驚きましたね……」
「たまがったと? ばってんこれで終わりやなかと」
 速度と手数に特化したそれまでの杖術から、威力重視の構えへと流派そのものを変化させたのだ。そうかと思えば今度は再び速度を上げ、疾風怒濤の連撃が繰り出される。信仰し進軍する人の群れも応戦しようと槍を振るうも、ご当地寧々ちゃんの杖は不知火の如く揺らめいて狙いを逸らし、間髪入れず夢幻の反撃を放った。その戦術の多彩さはまさしく千変万化だ。刹那のたびに変化していく戦況に対応するため、その場その場で瞬時に最適な戦闘スタイルへと切り替えている。さながら、一つの人間に無数のご当地寧々ちゃんの魂を凝縮したかのように。オブリビオンを翻弄していく。

成功 🔵​🔵​🔴​

姫神・咲夜(サポート)
 桜の精の死霊術士×悪魔召喚士、女性です。
 普段の口調は「丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、
 片思いの人には「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

清楚で女流階級風の口調で、お淑やかな性格です。
基本的に平和的な解決を望みますが
戦わざるを得ない時は果敢に戦いに向かう勇敢さを持っています。

 あとはおまかせです。よろしくおねがいします!



「白き桜の刃を、その身に受けてみなさい」
 ユーベルコード『桜花閃刃(オウカセンジン)』によって姫神・咲夜(静桜・f24808)は妖力により具現化した、桜の枝で出来た刀で信仰し進軍する人の群れを死の淵へと追い込んでいく。怒涛の勢いで襲来する桜の枝で出来た刀の斬撃連奏。完全な鏖殺工程で信仰し進軍する人の群れを滅びの渦へと飲みこむ。炸裂する火花、交差する斬撃、弾け飛ぶ血肉、乱れ舞う赤黒い死の気配。胴体を両断する斬撃は、脇腹を深く抉る颶風が無数に入り乱れる、猛威の坩堝であろうとも、揺るがぬ信仰の殉教者は止まらない。槍を持ち一斉突撃を行うが如く、身を寄せ合うことで姫神の繰り出す猛威を最小限に留めていく。
「ええ、一筋縄でいかない事など、予測済みですよ」
 もう一手上を予測していた姫神は、軽快に指を鳴らして仕込んだ桜の枝で出来た刀を発動させた。刹那、発動する妖力の斬撃——"多重奏”。何の前触れもなく信仰し進軍する人の群れの胴体を破壊の嵐が蹂躙し、何十発もの見えない力が狂信者たるオブリビオンの身体を嬲り尽くす。そう、先ほどの具現化させた刃をそのまま中空に固定化させたまま一時的に消失させ、合図と共に再び戦場へと顕現せることで、多重の刃が敵手を切り裂いたのだ。そしてすかさずもう一奏。分厚い妖力の両刃が骨格ごと切り離さんとオブリビオンの真芯を貫通した。狙い澄ました予定調和のカウンターは圧倒的に上回る数の優位を覆し、遍く真紅の血潮を溢れさせたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

仲佐・衣吹(サポート)
オルタナティブ・ダブル発動!

それじゃ行ってみよー!
分身は僕ことベスト
ルーンソードやカルテを使って精霊属性の連携技で戦うのが好きだよ
僕が先に水属性で戦場をずぶ濡れにしていくから
続けて氷属性でガッチリ固めて動けなくしちゃうってのはどうかな?
愉快な敵だともっと楽しいよね
遊んでるように見える?
僕が一番本気が出せるのは、楽しくて夢中な時だよ!

足ひっぱんなよ!
本体はオレことサーベル
まぁ悪かねぇな
それでも逃げるやっかいなヤツは、ハサミ撃ちで即ぶった斬ってやろうぜ
んくらい根性あるヤツがいなきゃ、オレも楽しめねぇからな

使う精霊属性は敵に合わせて変更可
使うアイテム技能も好きに選んで下さい



 瞬間、仲佐・衣吹(多重人格者のマジックナイト・f02831)はユーベルコード『オルタナティブ・ダブル』を解き放つ事により、もうひとりの自分を生みだし信仰し進軍する人の群れへと駆け出していく。
「はっ! 一人で十分なんだがな、邪魔するなよ。ベスト」
「まぁまぁ、そう言わずに堅くならずにやっていこうよー」
 本体たるサーベルと、ユーベルコードによって生み出された分身のベストは同じ姿でありながらも性格は大きく異なった。それぞれが得意とする戦法もまた全く異なるものであったが共通して言えることがあった。
「隙だらけだぜ、ハッ! これはオレ、一人でやっぱり十分だったな」
 そして、サーベルのルーンソードの輝きは初撃で早々に猛威を解き放った。脅威とすぐさま判断した信仰し進軍する人の群れは幾つかの肉壁を犠牲に、オブリビオンたちはサーベルから距離を取ろうとするも――オブリビオンの居る座標にがずぶ濡れになったと思った瞬間、氷属性によって足元を凍らせ動きを大きく鈍らせた。
「でも、二人なら効率は二倍どころか数倍以上だよ」
「……まぁ悪くねぇな、脚ひっぱんなよ!」
 そう、共通してどちらも歴戦の猟兵であるということだ、互いの短所を最適の形で補いながら、最良の形で互いの長所を生かした果てに戦場を支配する。同一存在でありながら別の存在であるからこそ、可能となった至極の連携によって信仰し進軍する人の群れは成すすべなく、二人の猟兵によって討ち倒されていくのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

鳴上・冬季
「集団戦ですか。私向きの戦場ですね…出でよ、黄巾力士火行軍」
13体3組
14体6組
計123体の黄巾力士召喚

・砲頭から火炎弾で制圧射撃
・砲頭から徹甲炸裂焼夷弾で鎧無視・無差別攻撃で蹂躙
・上記2組をオーラ防御で庇う
3組1隊として3隊作成
1隊を拠点及び村人の護衛に回し2隊で半円組み敵に殲滅戦

自分は風火輪
普段から護衛に連れ歩く黄巾力士は飛来椅で空中へ
戦場俯瞰しながら黄巾力士にオーラ防御で自分を庇わせながら自分は竜脈使い全黄巾力士強化して継戦能力高める

「領主の犬として紛れ込み領主の手先らしく散る。満足でしょう、貴女も」
嗤う

「この拠点の情報はほぼ流れたとみて良いでしょう。次はすぐ来ます、気を緩めないように」



「集団戦ですか。私向きの戦場ですね……出でよ、黄巾力士火行軍」
 ユーベルコードによって数多に生み出された戦闘用人型自律思考戦車は、全てが妖仙たる鳴上・冬季(野狐上がりの妖仙・f32734)の意思下に統制された軍勢と化す。鳴上のしなやかな指先が信仰し進軍する人の群れを指した。同時に、明らかな秩序を帯びた編隊戦車が進軍を始める。目標は、軍勢の向こうにいる司令塔たる偽りの聖女。砲頭から火炎弾で制圧射撃を重ねて進軍の加速を上げつつ、追いすがる群れには徹甲炸裂焼夷弾で鎧無視の無差別攻撃で蹂躙を開始。それでもで足りなくばオーラ防御でオブリビオンからの猛威を庇う為の隊列も駆使し、鳴上を中心とした防衛線はその圧倒的な手数で維持され、最短距離で血路を切り開いていく。

「ほぅ、流石は偽りの聖女の殉教者。ただでは死にませんか」
 動けなくなったオブリビオンの一部はその命を導火線とし、戦線を押し返すべく鳴上の部隊へと猛攻を開始、自爆特攻を繰り返すことで僅かながらの成果を出していく。だがそれも、数多に展開された宝具の軍団にとってみれば可愛い抵抗のようなもの。総体は揺るぎない。数体減った程度で、この大瀑布から逃れる術はどこにもなかった。

「ですが、やはり所詮はオブリビオンですね。強い思いを持って奇跡の1つでも起こせないとは」
 たおやかな円舞を描く鳴上の引き締まった右腕。その采配に呼応して、再び宝貝・黄巾力士たちがまたも一糸乱れぬ陣形で総攻撃を掛けていく。かと思えば、両足首に嵌めて使う飛行装具によって上空に鎮座する、鳴上自らも不規則な攻撃パターンを突発的に織り交ぜ信仰し進軍する人の群れの前進を揺さぶってくる。相手の心理を読む機微に関しては流石に妖仙、実に巧み。幾重にも張り巡らされた蜘蛛の巣のような策略が、オブリビオンを逃さないと言っている。

「領主の犬として紛れ込み領主の手先らしく散る。満足でしょう、貴女も」
 遠く信仰し進軍する人の群れの奥にいるはずの偽りの聖女へと向けた耳留む甘言で嗤いかけ。四方から殺到し、信仰し進軍する人の群れによるファランクスの突撃を宝貝・黄巾力士たちで迎撃すると、密集の薄い方面へ反転しての大躍進を演じる。

「この拠点の情報はほぼ流れたとみて良いでしょう。次はすぐ来ます、気を緩めないように」
 展開される攻防は、戦闘ではなく戦争という有様だった。ぶつかり合う宝貝・黄巾力士たちと信仰し進軍する人の群れ、点ではなく面と面による戦いが、相手をねじ伏せ打ち砕くべく凄まじい余波を生みながら、オブリビオンの軍勢を侵略していた。

「――ええ、これで終わりです」
 最後は鳴上が雷公鞭を振るい、渦巻き荒れ狂ったのは、雷撃と化した乱気流。これもまた、信仰し進軍する人の群れを苦もなく引き裂き藻屑に変える。大気が焦げた。鼻つく骸の刺激臭が充満する。その向こうへ、靴音と共に立った影は……。
「ようやくお出ましですね、領主の犬として最後の仕事をこなしてみてください」
 見事に戦場へと引き釣り出すことに成功した、偽りの聖女『ブジャルド』を鳴上は喉を鳴らして嗤うのだった――。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『裏切りの聖女』

POW   :    あの日、我が身は煉獄に灼かれ
戦場全体に、【炎に包まれた古城】で出来た迷路を作り出す。迷路はかなりの硬度を持ち、出口はひとつしかない。
SPD   :    世界に救いなど在りはしない
自身の【過去】を代償に、【猟兵同士】を戦わせる。それは代償に比例した戦闘力を持ち、【ユーベルコード】で戦う。
WIZ   :    あぁ、愛しき我が子よ
自身が【憐憫】を感じると、レベル×1体の【無垢なる子供たち】が召喚される。無垢なる子供たちは憐憫を与えた対象を追跡し、攻撃する。
👑11
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● 裏切りの聖女

「領主様の安寧の元で、密やかでも幸せを見出せば良いだけのことでしょう」
 信仰し進軍する人の群れの奥底から姿を現した、裏切りの聖女――ブジャルドの言の葉が耳朶を震わせる。
「何故、それを壊して今を変えようとしてしまうのか……その先に待っているのは辛い現実だけ」
 偽りの聖女の言の葉によって、闇の救世主たちは無理矢理毒を呑まされたかのように苦悶の表情を浮かべる。彼女の言葉が彼らの心へと魔法のように絡みついては蟠った。

「僅かな勝利の代償に、これから先は際限のない終わりの無い勝利の要求が待っているのです」
 同時にブジャルドの言葉は事実なのだろう、勝利を重ねれば重ねるだけオブリビオンからの警戒は積み上がり、彼らが必要とする勝利の数は加速度的に増加していく。
「そんな――ありもせぬ希望の炎で身を焦してしまうというのならば、わたくしが救済をあなた方に届けましょう」
 淡黄蘗色の髪が優雅な仕草に合わせて踊り、音を奏でるように指先を躍らせて偽りの救済を猟兵たちと闇の救世主たちへと繰り出した。
大神・零児(サポート)
アドリブ共闘可
単純戦闘の場合
強力な一撃を叩き出せそうなUCか、形勢逆転が狙えそうなUCを

味方や護衛・救助対象への援護や支援が必要な場合
味方や護衛・救助対象へのサポートとなるようなUCを

戦闘のみ
所持している武器・アイテムを効果的に使い戦局を有利にするよう行動(所持アイテム等を駆使し攪乱や敵の隙をつくる等)

救出・護衛
対象者の命最優先で行動
敵の動きに注意し、牽制しながら戦う
仲間との連携・連絡はアイテムも駆使し密に

常時使用技能
戦闘知識
第六感
野生の勘
見切り
地形の利用
世界知識
咄嗟の一撃
情報収集
早業

護衛・救出対象等有
拠点防御
時間稼ぎ
鼓舞
失せ物探し
オーラ防御
覚悟
救助活動
かばう
聞き耳

C-BA使用
運転
操縦
運搬
騎乗



 髪の毛一本残しはしないと、唸りを上げる大神・零児(魂から別れたもう一人の令二・f01283)が、裏切りの聖女の甘言ごと滅殺すべくタマグライ 歴代所有者の思念を宿し、所有者と斬った相手の魂を微量に吸いとる妖刀を奔らせた。
「勝手にこっちの未来を憂いて。好き放題言われても困るんだよ」
 流れる閃光、弾ける絶剣。時すら微塵に斬り裂きながら刃の嵐が弾け飛んだ。戦闘を開始してから交わした剣閃は二百を突破し、三百の大台を突破して今や四百に至らんと超高速で剣閃を刻み、尚も激しく加速中。息もつかせぬ連剣を幾度も幾度も放ち。繰り出される攻撃はまさしく洗練された武の結晶だ。効果的な理合いの下に構築された戦闘術は、まるで定められた演武のように流麗な動きをもって裏切りの聖女を追い詰めていく。
「遅い! 遅い! 遅いぞ、オブリビオン!!」
 さらには飛び蹴り、からの横薙ぎ。跳ね上げるように右肩へ抜ける斬閃の直後、繰り出されたオブリビオンの反撃から離脱しながらの刺突三連という流れるような連携を大神は裏切りの聖女を追い込んでいく。殺気が身体を打ち据えて、血肉を気合で切り刻む。止まらない、止まらない、早く鋭くもっともっと――加速を果たす、ユーベルコード『超越反応・無双』。音と風を断ちながら尚、激しく、剣の舞いは続行する。ユーベルコードによる技能の向上、それがあまりに激しいためか、生まれる余波で戦場は今や無惨なものとなっていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

風薙・澪(サポート)
戦闘は剣、ポンプアクション散弾銃、魔法を主に使って戦う。
近距離は剣、中距離は銃、遠距離は魔法が主な攻撃手段だが、
状況に応じて距離に拘らず扱う時もある。
敵が少ないときは、逆に剣、銃で隙を作り魔法で止めを刺す。

剣も銃も基本は両手で扱う為、右手に剣、左手銃のような二刀流的なことはほぼしない。
剣は両手持ちではあるものの軽快に扱い、フットワークを軽くして戦う。

銃はほぼ9粒装弾の散弾を使っているが、対象を打ち抜けないときなどはスラッグ(一粒弾)も使う。
いずれにせよ射程はあまり長くない。
弾倉はチューブマガジンで後入先出。(最後に込めた弾薬が最初に撃ち出される)
弾薬入手はUDCではなく別世界から入手している



「永遠に遍く揺蕩し、幾多数多の精霊達よ。炎に揺らぎ、水に移ろい、風に駆ける者達よ」
 淡々と、朗々と、紡がれていくユーベルコードの詠唱。呼応して輝き始める精霊力の燐光が風薙・澪(ウィザードウォーリア・f17869)の身体を淡く包み異能の力を宿していく。その反応は一見、実に穏やかだった。めんどうくさがりという、風薙の気性に反しあまりに静かでそつがなく、危険性などないかのように猟兵の四肢へと染み入り、生体機能を強化する。
「――その力、一時なれど、我に授けんっ!
 異変はたったそれだけだ。火も出なければ、闇も出ない。風が吹き荒ぶわけでもなければ、気温も光も不動のままだ。世界に変化は訪れず、ユーベルコードの発露に対して依然、森羅は毅然とそこに在る。己一つを押し上げて、風薙・澪という人間兵器が高性能化を果たしていく。挙動は迅速に、剣戟は精密に、判断は的確に、総じて見切は抜群に。合理を極限まで追求した動きは今や思考する閃光だった。風薙の構えた致命の氷魔剣を唸らせて、精霊力が輝照する。刹那、訪れた変化はまさに一目瞭然。射干玉の髪が靡き、破滅の嵐が顕現した。
「めんどうだから、反撃なんかさせないで……一方的にやらせてもらうからね!」
 乱れ舞う剣戟の乱舞を前に裏切りの聖女は語るまでもなく、防戦一方に陥っていた。なんという圧倒的な回転速度の上昇だろう。跳ね上がった凄まじい攻勢を前に攻撃を仕掛ける余裕が根こそぎ消し飛ばされていき、着実に負傷が刻み込まれていく。

成功 🔵​🔵​🔴​

七星・龍厳(サポート)
『俺に挑むには10年早いな。』
 羅刹の魔法戦士。
 普段の口調は男性的、仲間にはフレンドリー

行動の基準は戦闘が楽しめるか又は興味を持った事柄に積極的に関わる。
パッと見た印象では自身過剰に見えるかもしれないが戦場を渡り歩いてきた経験からの発言
戦闘は戦場で敵の技術を盗み自身が扱えるものに昇華させるため戦場を探してる竜殺し。
戦場では弱肉強食、故に弱者に手を差し伸べる者への優しさと敬意は無くしていない。
力押しから技術比べまで多彩な戦闘可能。
猟兵の妻と二人の娘がいる。
 ユーベルコードはどれでも使用、怪我は厭わず行動します。
例え依頼の成功のためでも公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしく!



「トリニティ・エンハンス、真っ向勝負――他の猟兵が来るまでの間、俺に付き合って貰うぜ」
 七星・龍厳(紅蓮の竜殺し・f14830)はユーベルコード『トリニティ・エンハンス』によって、炎の魔力・水の魔力・風の魔力を生み出し、自らの肉体そのものを大幅に強化していく。重視する効果はいたってシンプル、防御力に他ならない。幾重にも折り重なった魔力が増幅反応を重ねて、七星の体躯を鋼のごとく固く、硬く、堅く鍛え上げる。
「その程度の攻撃……効かんッ!」
 たとえば今こうしているように、七星の身体を硬化させて鋭い魔力によって繰り出された斬撃さえ容易に防いでしまう。ユーベルコードを保持する猟兵とはいえ、血肉の通った生物だ。身体能力、反射神経、代謝の活性化による治癒力の上昇は見込めても、肉体の防御力という概念はそうそう上げられるものではない。
「その力が期待外れであったのなら、このまま俺が打ち倒すまで、だがな!」
 故に七星が繰り出したユーベルコードは単純ながら強力だった。本人の猪突猛進な性格とドラゴン達の吐息で鍛えた竜鱗の大剣、様々な属性を宿す魔法剣による翻弄を合わせれば、まさに移動要塞。並みの攻撃では傷一つ、つけることさえ叶わない。故に、防御など知らぬとばかりに七星は猛攻を仕掛けていく。数多に入れ替わる属性のコンビネーションは絶妙でまさに天衣無縫の鋭さで迫り、フェイントを織り交ぜて意識を揺さぶり、少しでも釣られれば神速の一撃が裏切りの聖女へとお見舞いされる。

成功 🔵​🔵​🔴​

ニケ・ブレジニィ(サポート)
技能を、フル活用します。

仲間を守りつつサポートし、敵を倒すという戦闘スタイルです。

また、このシナリオ内で戦闘不能になったオブリビオンの肉体と魂を、ユーベルコードの『桜の癒やし』で鎮め、転生できるように祈ります。

「…もう鎮まりたまえ、あなたの名を忘れないように私は憶えておいてあげるから…」

リプレイのために、このキャラクターを自由に扱っていただいて、全く問題ありません。



 猟兵たちと闇の救世主たちによって撃ち倒された、数多の信仰し進軍する人の群れへと、ニケ・ブレジニィ(桜の精の王子様・f34154)はユーベルコード『桜の癒やし』をニケは発露し、その桜吹雪でオブリビオンの肉体と魂を鎮めて、転生が叶うようにと祈りを捧げていく。
「……次は、本当に心から信じられるものを見つけられることを私は祈っています。そしてあなたたちの事を決して忘れずに覚えて置いて上げるから」
 それは皮肉なもので闇の救世主たちが騙されれ、信仰し進軍する人の群れが狂気の信仰を捧げた裏切りの聖女よりも――瞑目し、朗々と祈りを紡いでいくニケこそが聖女として相応しいものだった。次瞬、死者を弔う己をその場に脱ぎ捨てるつもりで、ニケは身を起こして裏切りの聖女へと駆けていく。
「あなたの救いが、本当に先ほど述べた物だというのならば……私も」
 意を定めよう———と、息を吐き、地を踏みしめて、刃は然りと正眼に。革命剣へ心を注ぐニケを見て、裏切りの聖女は感心したように小さく口角を吊り上げた。そしてすぐさま顔を引き締め、吸い込まれるような瞳をナイフのように尖らせる。
「もしや……あなたも聖女になるつもりで? おやめなさい、そんなものに救いはありませんよ」
「私は別に自分が救われるためにやっているんじゃなくて、誰かを救いたくてやっているだけですから」
「そう、ならいいわ。聖女なんて――誰も報われないもの」
 煌めく刃と共に交差した刹那。躱された言の葉は確かにニケへと寿き、裏切りの聖女と言われたオブリビオンの音韻は妙に心へと楔のように打ち込まれていく気がした。

成功 🔵​🔵​🔴​

ミーヤ・ロロルド(サポート)
『ご飯をくれる人には、悪い人はいないのにゃ!』
楽しいお祭りやイベント、面白そうな所に野生の勘発動させてくるのにゃ!
UCは、ショータイムの方が使うのが多いのにゃ。でもおやつのUCも使ってみたいのにゃ。
戦いの時は得意のSPDで、ジャンプや早業で、相手を翻弄させる戦い方が好きなのにゃよ。

口調だけど、基本は文末に「にゃ」が多いのにゃ。たまににゃよとか、にゃんねとかを使うのにゃ。

食べるの大好きにゃ! 食べるシナリオなら、大食い使って、沢山食べたいのにゃ♪ でも、極端に辛すぎたり、見るからに虫とかゲテモノは……泣いちゃうのにゃ。
皆と楽しく参加できると嬉しいのにゃ☆

※アドリブ、絡み大歓迎♪ エッチはNGで。



「ダークセイヴァーの皆を、闇の救世主たちを助けるために……ミーヤに力を貸して欲しいのにゃ!」
 魔導蒸気機械をミーヤ・ロロルド(にゃんにゃん元気っ娘・f13185)は強く握りしめると、それに呼応するかのように煌々とガジェットは赫き初めて、裏切りの聖女へと対抗すべくその姿を変貌させていく。
「――ガジェットショータイム! 一緒にオブリビオンを戦って欲しいのにゃ!」
 その刹那、魔導蒸気機械が急速に反応し、赤熱し、次の瞬間には空中に爆炎を生じさせる。閃光、爆音、衝撃、どれも裏切りの聖女には到底届かない距離。だが、それでいい。目的は陽動、こちらの姿を見失わせること。空中に未だ爆炎の煙が残留しているうちに、ミーヤは地を蹴り駆けた。その同時に繰り出される、人型に変形したガジェットの剛拳乱舞。それは拳法と呼ぶのが正しいのだろうなのか。徹底した合理的動きは恐るべき練度、ユーベルコードで変形したガジェットで驚異的な戦闘能力を発揮する。卓越した武闘者の戦い方をガジェットが肉体に不完全ながらも再現させつつ、ミーヤは裏切りに微笑みを向けた。
「動きに問題はないみたいにゃ、このまま続けていくにゃあ!」
 極論、戦闘術とは身体の効果的な動かし方だ。それを再現できれば同じ結果を弾き出すのはある意味当然の発想だろう。根がガジェッティアという技術者であるミーヤならば、尚のこと。
「そして、その場所はミーヤの狙い通りなのにゃ!」
 ガジェットとの戦闘で誘導されてしまった裏切りの聖女。次瞬、マシンウォーカーへ積載するべく魔改造した蒸気魔導誘導レーザー砲塔、いつの間にかにミーヤが乗り込んでいたマシンウォーカーから繰り出された、レーザーの閃光は圧倒的な精度と速度でもって、激しい螺旋を描きながら飛来しオブリビオンへと炸裂したのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

嘉納・武道(サポート)
通常時は(自分、~君、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)
口調が戦闘時に(俺、呼び捨て、だ、だな、だろう、なのか?)に変化。

シルバーレイン世界で接骨院を営む三十路男。幾度の死闘を潜り抜けて
来た元能力者にして現猟兵。

表向きは寡黙な性格。根は情に脆い熱血正義漢。己に厳しく他者に甘い。
建前として「精力善用・自他共栄」を己に課している。

小柄で骨太な筋肉質。なお、長年の修練によって改造……もとい、鍛え
上げてきた肉体は見た目以上に重い。鉄とタングステンの違い。

戦闘は近接格闘が主体。UCは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。

●上記を含む、他の言動・行動はマスターに委ねます。



「――其れでは、実戦を以て修練の開始としましょう」
 裂帛の気合とともに、嘉納・武道(柔道整復師にして青龍拳士・f36325)は立て続けに拳を振るった。左右から間髪置かず、縦横に軌道を変えて放つ連続突き。双手から指先当・拳当・手刀当・肘当の多段を一斉に放つ必殺のユーベルコード『大雪山雪崩落』。仮に武芸を極めた猟兵でなくとも、ユーベルコードで強化された肉体で繰り出せば速力、威力ともに達人の域である。つまるところ、既に達人という下地がある嘉納は、それを遥かに凌駕する。左右から振りかぶる拳速はもはや動体視力の極限を超え、無数の残像を伴いながら一斉に狂った同胞殺しに襲いかかった。これぞ、嘉納の『柔道整復師にして青龍拳士』たる実力である。
「狂気というのは確かに強い感情です、自らを動かすのではなく、狂気にその身を預けるというのは誤りです。常に己を律して戦う事こそが武芸、なのですから」
 そして、この猟兵はて青龍拳士ではなく、”柔道整復師にして青龍拳士”である。柔道整復師としての技量は同時に戦闘面でも反映された。腿を膝を腰を稼働させると筋と血流のリズム、それらすべてを把握し同調、させるだけの集中力によって駆使される肉体は、人体の運動能力についての常識さえも覆す。これほどまでの武芸の達人にかかれば重力など、大した束縛にもならない。垂直であれ逆さであれ、起点をこめて踏める足掛かりさえあれば、それだけで事足りる。戦場を縦横無尽に移動することで、既に会敵をした相手にさえも繰り出される意識外の奇襲、そんな常識外れの武芸の極地に振り仰いだ、オブリビオンの視線が瞠目に凝る。

成功 🔵​🔵​🔴​

七星・彩華(サポート)
 羅刹の呪詛すらも従える剣士。
『呪詛で溢れた戦場は私の舞台さ!』
 口調は我が道を行く姐さん、仲間にはフレンドリー。

支配する呪詛も武器として扱う戦闘狂だが、かなりの頭脳派。
武器は魔剣・妖刀とは似ても似つかぬ呪詛刀
戦闘狂だが考えた戦術や戦闘の流れが上手くハマる方が感情が溢れ出る。
闘う事を至高と考える一方で守る者や仲間との共闘も戦闘の重要な要因と考えている。
行動は天上天下唯我独尊を貫く。
猟兵の夫と二人の娘がいる家族4人共が猟兵。


 ユーベルコードは指定した物を怪我は厭わず行動します。
迷惑をかける行為はしません。
依頼の成功のためでも公序良俗に反する行動はしません。
 あとはお任せ。よろしくお願いします!



「ここは私の領域だ、お前が何をしようとも手に取るように理解できるよ』
 七星・彩華(狂い咲く戦場の華・f32940)のユーベルコード『猛呪殺戮劇』によって、戦場へと呪詛が充満させることで、五感という人間として当たり前の機能を他の猟兵でさえ及びもつかないほど超高機能化させた七星は、まさしくこの戦場に適応している最優例の一つと言える。対峙しているオブリビオンに限らず、周辺状況を完全に把握できるということはシンプルながら非常に強い。
「隙をつけるなんて思わない事だね。面白みのない使い方だが」
 裂帛の気合と共に叩き込まれる疾風怒濤の絶対先手、それはユーベルコードの影響下が現実的であるからこそ、荒唐無稽なユーベルコードの能力と違い、安定した見返りを常時発揮し続けていた。結果、オブリビオンは当然のように追い込まれていく。
「――だからこそ、こうして順当な結果を常にたたき出してくれるんだ」
 少しずつ裂傷を受けながら終わりなき刃の波濤に翻弄されて、末端から削られるのみ。ユーベルコードとして必殺性があるものではない反面、これは実に厄介なユーベルコードだった。その上で精度が違う。完成度が違う。猟兵は繊細な生き物だ、一つでも知覚器官が突出すると全体バランスが崩れてしまうぐらい複雑にできている。どこかの知覚を強化した瞬間、いきなりプラスが見込まれるほど生命は単純な構造をしていない。仮に千里眼の空間把握を手に入れてもそれを十全に活用できず、逆に目に頼る癖がついてしまえば総合的にはマイナスだろう。重要なのは強化された感覚を適切に活かせるかということであり、だからこそ七星は桁外れの戦闘者だった。不和や綻びは欠片もなく、練磨された宝石みたいにすべてが高次元でまとまって、オブリビオンを死の淵へと追い込んでいく。

成功 🔵​🔵​🔴​

エルフィア・エルシュタッド(サポート)
※連携およびキャラを逸脱しないアドリブ歓迎
※お色気、公序良俗に反する行動、R18やR18GはNG
※口調等はステシ参照ください。

元能力者の猟兵。
通常依頼であれば、基本的にはお手伝い/サポート役に徹しますが、状況に応じて対応でも可。判断はお任せします。
サポート優先の場合は、状況に応じます。

基本的には高いステータスのUCを状況に応じて使用します。
他の猟兵に迷惑をかけたり、脚を引っ張る、目的達成に反する行為はしません。

上から目線気味にも取られる口調と物腰ではあるものの、
品の良さは感じられますし、誤解を招く言い方をしたと気づけば訂正します。



 エルフィア・エルシュタッド(闇月の魔術剣士・f35658)はユーベルコード『トリニティ・エンハンス』から、炎の魔力を刀身に真紅の文様がある漆黒のルーンソードへと纏わせる。その刹那、鞘走りを利用した抜刀術の一閃が裏切りの聖女へと奔るも……オブリビオンの禿鷹の眼の紋章がそれらを喰らい、思うような成果を発揮する事が叶わない。
「流石は紋章を持つオブリビオン、一筋縄ではいかないようだ」
 紋章の力をもって裏切りの聖女はユーベルコードの強化を苦もなくあしらう。呆気なく四散された精霊の魔力という成果に、しかしエルフィアは満足していた。何故なら今の一撃は、これより繰り出す本命の意図を隠す目眩ましでしかなかったから。刀身に纏わせた真の魔力をオブリビオンの意識を逸らしたことで、それは確かに成功した。
「精霊の力を喰らいて燃えよ、nigra glavo――ッ!」
 次瞬、エルフィアのユーベルコードの輝きを禿鷹の眼の紋章によって捕食する裏切りの聖女が、ユーベルコードの加護を失ったエルフィアへと間合いを踏み越えた瞬間、刀身に刻んだルーンに埋め込んでおいた炎の魔力を一気に炎上させた。いわば炎の地雷が襲い、オブリビオンをユーベルコードの灼炎が余さず包む。残る距離を一蹴で消し飛ばし、エルフィアは裏切りの聖女の喉笛に迫る。一気に放出させたユーベルコードの魔力が瞬間的な出力上昇をもたらし、太陽の噴流炎がごとく剣撃自体の射程を伸長させ、オブリビオンへと大きな致命傷を与えたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

数宮・多喜(サポート)
『アタシの力が入用かい?』
一人称:アタシ
三人称:通常は「○○さん」、素が出ると「○○(呼び捨て)」

基本は宇宙カブによる機動力を生かして行動します。
誰を同乗させても構いません。
なお、屋内などのカブが同行できない場所では機動力が落ちます。

探索ではテレパスを活用して周囲を探ります。

情報収集および戦闘ではたとえ敵が相手だとしても、
『コミュ力』を活用してコンタクトを取ろうとします。
そうして相手の行動原理を理解してから、
はじめて次の行動に入ります。
行動指針は、「事件を解決する」です。

戦闘では『グラップル』による接近戦も行いますが、
基本的には電撃の『マヒ攻撃』や『衝撃波』による
『援護射撃』を行います。



「チィ、ユーベルコードを喰らう紋章……その禿鷹の眼を掻い潜らないと決定打は届かないという訳だ」
 肉体ごとユーベルコードを捕食する攻撃を額に浮かんだ禿鷹の眼から繰り出す、裏切りの聖女へと冷静に数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)は、自らが繰り出す事が出来る異能の引き出しから最適解を弾き出した。
「――これがアタシ流のサイキックの応用さ!」
 刹那、繰り出したユーベルコード『サイキカル・エンハンス』、森羅を掌握するような荒唐無稽なユーベルコードではなく、ただ己の身体から枷を外して強化するという異能。だからこそ、それが故にオブリビオンはその効力を消し去る事が叶わない。念動力によるパワーアシスト、テレパスによる反応強化、電撃能力による追撃の衝撃という、その圧倒的な猛威の増加に特化したユーベルコードに大した説明は必要ないだろう。ご覧の通りだ。理解していた。ただ純粋に強いのだ。出力を高めれば小難しい技や戦術など必要ない。
「これでお前が対応出来るようになるまで、ボーナスタイムを満喫させて貰うよ」
 襲来する多種多様な猛威の嵐。手加減なく、躊躇なく、見くびる事無く、徹底的に、完璧に。放たれ続ける怒涛の攻めは、まさに正しさで染め上げた最善手だ。数宮の言うように裏切りの聖女は打開策を見つけ出すだろう、だがそれも今ではない。圧倒的なイニシアチブを奪取しているこの刹那を余すことなく使い切り、数宮はベストスコアをひたすらに更新していく。

成功 🔵​🔵​🔴​

七星・天華(サポート)
 羅刹のガンナーで元気娘。
 仲良しな人には優しく楽しく。

『一般人に過度な期待はしないでよね。』
自分は才能など無い平凡な存在だと思っているが実は天才。
二丁拳銃「白雷」と「黒雷」をメインにナイフ系も扱える。
二丁拳銃を使った近接戦闘もできる。
遠近両方の距離でも戦闘を成立させる。
装備の影響で帯電しているが自由自在に扱える。
世界を放浪して手に入れたアイテムで出来る事の幅が広い。
少々過酷程度の環境は即座に対応適応するサバイバル能力。
左肩に生まれつき痕がある。
美人な元気娘だが暗殺もするデンジャラスな一面も。
家族のみんなが好きだが特に姉が大好きで姉の一番のファン。
自分にもファンが居るとは微塵にも思っていない。



「――飛び道具とかにはその禿鷹の眼の紋章が有効そうだけど、こういうのにはどうなの?」
 裏切りの聖女が中空に浮かべた魔力によって作り出した刃を七星・天華(自覚無き天才・f36513)へと振り下ろすその刹那——―びきり、とオブリビオンの関節が硬直した。それはひどく微細なズレ。しかしその誤差が猛威の軌道をわずかにブレさせた結果、必中の一撃は虚しく空を切り裂いた。偶然ではない。今の現象が七星・天華(自覚無き天才・f36513)のユーベルコード『サイレントショック』の効力。ほんの一瞬、身体の一部だけという限定下で、戦闘中、オブリビオンにへ感電による麻痺と筋肉の硬直を波及させることさえ可能。
「わからなかったでしょ?」
 七星の持つ戦闘センス、天賦の才がそれを比類なき戦闘技術へ高めながら裏切りの聖女の動きを限定化させた。オブリビオンが猛威を振るうその直前に、麻痺と筋肉の硬直を及ぼされれば、当然それは直接武装を振るう訳でもなくとも照準が狂う。気付かない程度のわずかな誤差でも、七星の直感と身のこなしを相手にするならばまさに痛恨の隔たりだ。
「今度は痺れるだけじゃ済まないよ」
 同時に、視界を漂白するクロス・ジャッジメントの耳を聾する轟音が炸裂した。それは射撃の基礎もセオリーも一切無視した、曲撃ちと言って構わないデタラメな発砲だ。超遠距離攻撃も可能な高出力の銃でこんな真似をしようものなら、普通は狙い云々よりもまず射手の手首が破壊される。しかしそれが面白いようにすべての弾丸は裏切りの聖女の心臓、急所へと一分の狂いもなく飛来していた。

成功 🔵​🔵​🔴​

アス・ブリューゲルト(サポート)
「手が足りないなら、力を貸すぞ……」
いつもクールに、事件に参加する流れになります。
戦いや判定では、POWメインで、状況に応じてSPD等クリアしやすい能力を使用します。
「隙を見せるとは……そこだ!」
UCも状況によって、使いやすいものを使います。
主に銃撃UCやヴァリアブル~をメインに使います。剣術は相手が幽霊っぽい相手に使います。
相手が巨大な敵またはキャバリアの場合は、こちらもキャバリアに騎乗して戦います。
戦いにも慣れてきて、同じ猟兵には親しみを覚え始めました。
息を合わせて攻撃したり、庇うようなこともします。
特に女性は家族の事もあり、守ろうとする意欲が高いです。
※アドリブ・絡み大歓迎、18禁NG。



 裏切りの聖女は戦場全体に、炎に包まれた古城で出来た迷路を作り出す。迷宮は並大抵の攻撃では破壊出来ない程に強固だが、アス・ブリューゲルト(蒼銀の騎士・f13168)のユーベルコード『コード:ドライブ・ザ・ヒドゥンパワー』の前に脅威と聳える事はなかった。刹那、フォースセイバーが煌々と赫いて――。
「力というものは、こういうときに使うんだろう?」
 それはただ単に、振り抜いた切っ先から斬るための衝撃を伸ばすというユーベルコード。すなわち本当に射程距離を延長するユーベルコードで、アスはありとあらゆるものを一切区別なく断ち切った。ならばこそ、驚異的な技量を前に心の底から闇の救世主たちは戦慄する。万の言葉より雄弁に、この一瞬で闇の救世主たちへとアスの勇士が刻み込まれた。次瞬、再び抜刀される無双のフォースセイバー。解き放たれた全方位の斬撃はオブリビオンの創り出した迷宮も、視界に映るあらゆるものをバターのように容易く微塵に切り刻む。その射程距離は、なんと先ほどの殲滅さえも上回っていた。間合いは少なく見積もっても元の数倍を超えながら、裏切りの聖女へと猟兵は奔る。
「それでは……征くとしようか」
 全身に戦慄が走り、反射的に裏切りは禿鷹の眼の紋章から閃光を放つが、既に遅い。ユーベルコードによる出力増強を伴って振るわれる、アスの光輝の刃。横合いから襲い掛かる斬撃と波動が、生み出された古城で出来た迷路を越えて、オブリビオンを瞬く間に蹂躙していく。

成功 🔵​🔵​🔴​

赤嶺・愛(サポート)
『世界が平和になりますように』
 人間のパラディン×シーフの女の子です。
 普段の口調は「平和を愛する(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、怒った時は「憤怒(私、あなた、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

性格は明るく、人と話す事が好きで
平和的な解決を望む優しい性格の女の子ですが
戦う事でしか依頼を成功出来ない時は戦う事も厭わないです。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



「左手には愛の力を、右手には正義の力を、二つの力を受けてみよ!」
 二振りのバスタードソードの猛威を最大限の引き出したユーベルコード『ダブルハート・スラッシュ』、超音速の剣閃により繰り出される斬撃は、恐るべき変化を孕んだ太刀筋で裏切りの聖女の身を襲い続ける。たった二本の腕から放たれるとは思えぬほど、赤嶺・愛(愛を広める騎士・f08508)の手数は圧倒的。赤嶺が巧妙に衝突の機をずらし、禿鷹の眼の紋章をユーベルコードを捕食することで逃がせる衝撃を奪っているのだ。変転する二振の太刀筋は止まらない。反撃の機が掴めない。機を読ませぬ幻惑さえ織り交ぜて、オブリビオンを赤嶺は敗死の断崖へと追い詰めていく。
「愛と正義で越えられぬ、壁なんかないんだからっ!」
 遂に怒涛の連撃で禿鷹の眼の紋章から閃光によって成された軸が崩された。裏切りの聖女の体勢が乱れ、そこを縦横十文字に光斬が襲う。奇跡に近い神業の見切りで赤嶺の二刀ともに受け流したものの、そこまでオブリビオンの限界だった。詰将棋の如く追い込まれたその先に、空気さえも切り裂くかの様な鋭い刃を持つ短剣――三の刃が襲い来る。
「そして……切り開いた先には友情の轍が出来るのよ」
 赤嶺の最後の一撃はエアスライサーそれは、友人より贈られた風を常に纏い、素早い一撃が可能とするダガー。刹那――音速の突破に伴い、大気の壁発生する。悪夢のような衝撃で裏切りの聖女へと確かな致命傷を刻み込んでいくのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

佐藤・和鏡子
フルスピードの救急車で迷路に突入して最速で迷路を突破して敵のところまで向かいます。
歩きなら時間がかかる迷路も救急車ならすぐですから。
見つけたら轢殺のユーベルコードを使ってフルスピードまで加速して轢きます。
禿鷹の眼の紋章は超高速まで加速し、さらに変則的な回避運動を行うことで対抗します。(運転+ユーベルコード)
捕食される前に轢き殺せば禿鷹の眼の紋章も効果がなくなりますから。
味方の士気も上がってきましたが、さらに士気を高めるために、可能なら迷路の壁ごと敵をぶち抜くなど、見た目が派手になるようにします。



「これが……裏切りの聖女が生み出した迷宮ですか」
 裏切りの聖女がユーベルコードを発露すると、瞬く間に戦場全体へと炎に包まれた古城で出来た迷路を作り出す。周囲は煌々と焔によって赫いて大気の酸素を奪い去る、それはあまりに蓄えている熱量が大きすぎるのだろう、呼吸だけで佐藤・和鏡子(リトルナース・f12005)の肺が渇き焼けていく。弾ける絶大な熱量は、平等にさらには的確に、闇の救世主たちも焼き尽くしていく。言わずもがな、猟兵ほどに彼らの体躯は丈夫に出来て居ない、この炎に包まれた古城で出来た迷路に対処しなければ、闇の救世主たちへと不可避の致命傷を刻んでいくだろう。

「これはゆっくりしている訳にはいきませんね、干からびてミイラになってしまいます」
 故に繰り出す方策は最速の解決、だからこその正面突破。ユーベルコードによって引き上げられた出力で単純で重い救急車の一撃が生み出された迷宮の障害を壊して、裏切りの聖女へと猛スピードで趨る。奔る。そして次第に、顕わになっていく彼我の境。迷宮によって阻まれたそれは雄大な山脈に挑んでいるような気にさえなる。そんな困難の幻視を前にしても救急車の加速は止まらない。圧倒的な死を孕む眼風と化してオブリビオンへと只管に迫るのだ。

「見つけました……この迷宮、消して貰います!!」
 加速を繰り返しトップスピードに達した救急車の猛威はさながら隕石にも等しく、存在を確認して避けられるようなものではない。言うなれば巨人の一撃で、身の程知らずの狼に下される鉄槌に等しい。だが、それも、巨象に蟻が潰される刹那、禿鷹の眼の紋章を正面から撃ち込んでユーベルコードの増幅を消滅させんと、閃光が走った。
「ええ、来るのは分かっていました。だから――こうですっ」
 刹那、驚くべき事に佐藤の操る救急車はその場で一方の車輪を軸として回転した。正面からの対処を狙う裏切りの聖女へと、独楽のように回転して救急車の側面で薙ぎ払い、大気を揺るがす衝撃と同時にオブリビオンの生みだした迷宮を消滅させることに成功した。その猛攻は一度目にしているから対処可能になるなどという、生易しいものでは断じてない。迷宮を消し去っても已然としてオブリビオンを颶風の如き猛威で攻めたてる。

「その自慢の禿鷹の眼の紋章も、捕食されるまでに対応すれば驚異ではありません」
 背に庇う仲間たちの、闇の救世主たちの為、前へ前へと真っ直ぐに。裏切りの聖女と互角に渡り合うロードキルを繰り出しながら、佐藤は雄々しく救急車を趨らせていた。信念を胸に戦い、征く。ならばこそ、鼓舞は効果覿面だ。炎に焼かれて弱っていた闇の救世主すらもが立ち上がり、園の声を上げながら無謬に刃を煌めかせていく。オブリビオンから受ける恐怖は以前と変わらないが、そんな事は関係無いし問題ない。味方の士気をあげるべく奮闘した佐藤の不撓不屈、その意思が闇の救世主たちの全身へと充溢していた。ダークセイヴァーの安寧を願うがために、彼らは無敵の勇者と化す。誰も彼もが一丸となり、希望の炎を胸に灯して歩みを進めていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​

姫神・咲夜(サポート)
 桜の精の死霊術士×悪魔召喚士、女性です。
 普段の口調は「丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、
 片思いの人には「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

清楚で女流階級風の口調で、お淑やかな性格です。
基本的に平和的な解決を望みますが
戦わざるを得ない時は果敢に戦いに向かう勇敢さを持っています。

 あとはおまかせです。よろしくおねがいします!



「なるほど、ユーベルコードを捕食する禿鷹の眼の紋章ですか」
 姫神・咲夜(静桜・f24808)は暫時の間の思案を巡らせ、裏切りの聖女に対する鬼札を自らのユーベルコードから導き出していく。結果、それは姫神が普段行う異能とはまた別系統のもので……。
「リザレクト・オブリビオン!」
 その刹那、ユーベルコード『リザレクト・オブリビオン』によって、死霊騎士と死霊蛇竜が発現した。そう、ユーベルコードを捕縛し捕食するのならば、ユーベルコードそのものを文字通り戦う仲間とすればいいだけのことだった。――次瞬、死角から迫る、死霊騎士の直剣を裏切りの聖女は屈んで回避し、即座に跳躍。死霊蛇竜が繰り出した毒霧の追撃から間一髪で逃れる。ユーベルコードで生み出された死霊たち自体の性能もさることながら、姫神による死霊の操作技術が、その技量が十全に発揮されることで脅威度を何倍にも高めていた。
「共に戦ってください、このダークセイヴァーに光を灯すためにも」
 戦場を脾睨しながら駒の状態を見極め、適切な手を打つそれは棋士か軍師のやり方だ。結果、姫神が秘めた才覚の片鱗、その実態を否応なく証明していた。全体を俯瞰して整え、適切な指示を飛ばすことがあまりに巧い。死霊術士にして悪魔召喚士である猟兵にとって、それが苦手である理由など実の所どこにもなかったのだ。要はそれ以上の適性が彼女にあったことで使う必要が無かった、この手札が伏せられていたのはただそれだけのことだったのだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

ニコリネ・ユーリカ(サポート)
あらあら、盛り上がってるわねぇ
お忙しい所、お邪魔しまーす!
新しい販路を求めてやってきた花屋です
宜しくお願いしまーす(ぺこりんこ)

~なの、~なのねぇ、~かしら? そっかぁ
時々語尾がユルくなる柔かい口調
商魂たくましく、がめつい

参考科白
んンッ、あなたって手強いのねぇ
えっあっヤダヤダ圧し潰……ギャー!
私も気合入れて働くわよー!
悪い子にはお仕置きしないとねぇ
さぁお尻出しなさい! 思いっきり叩いてあげる!

乗り物を召喚して切り抜けるサポート派
技能は「運転、操縦、運搬」を駆使します

広域では営業車『Floral Fallal』に乗り込みドリフト系UCを使用
狭域では魔法攻撃や『シャッター棒』をブンブンして戦います



「花はね、どんな場所でも華やぐのよ」
 入り乱れる戦場――その間隙、攻撃と攻撃の合間を狙ってニコリネ・ユーリカが駆けた。放つ氷杭が怨敵滅ぼす暴風雨となって裏切りの聖女へ襲来する。容易く大岩でさえも串刺しにする破壊の雹を間一髪で躱したオブリビオンだったが――。
「今よ、咲き誇って! エレメンタル・ファンタジア!」
 次瞬、裏切りの聖女が回避した座標に張り付いた結晶が花びらを咲き誇る。そう、エレメンタル・ファンタジアによって、ニコリスはフロストフラワーを生み出して空間そのものを支配下に置くという、二段構えの絨毯穿撃。ニコリネの精霊術士として誇りのユーベルコードはこのような戦場であっても、美しく華やぐ。当然、それはただの飾りではなく、僅かにでも触れる事で猛威と共に砕け散る地雷となって裏切りの聖女の行動を大きく制限していく。重ねて――開花の烈火のように激しく、葉桜のように清廉な一撃を放ち続け、降り注ぐ氷杭、そして着弾点から花咲く氷華。それは戦場にありながらも美しく、どこか目を惹きつける。まるで死の淵へと誘う悪魔の誘惑のように、戦場をその手に簒奪していく。
「――そして綺麗なままに、舞い散るの」
 短く、されど絶大の殺意を宿した一言が世界を変える。刹那、地面から一気に乱立する、真っ白な花弁を咲かせて散らばる睡蓮のような零下の花圃。まるで空間そのものが悲鳴を上げているかのように絶頂しながら、羽のような氷の結晶がバラのように幾重にも折り重なってた、その結晶が砕け凍てつくことで裏切りの聖女の体熱を一瞬で奪い、敵手の細胞を端から壊死させていくのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

政木・朱鞠(サポート)
ふーん、やっと、ボスのお出ましか…。
もし、貴方が恨みを晴らすためでなく悦に入るために人達を手にかけているのなら、不安撒き散らした貴方の咎はキッチリと清算してから骸の海に帰って貰うよ。

SPDで戦闘
代償のリスクは有るけど『降魔化身法』を使用してちょっと強化状態で攻撃を受けて、自分の一手の足掛かりにしようかな。
ボス側の弐の太刀までの隙が生まれればラッキーだけど…それに頼らずにこちらも全力で削り切るつもりで相対する覚悟で行かないとね。
得物は拷問具『荊野鎖』をチョイスして【鎧砕き】や【鎧無視攻撃】の技能を使いつつ【傷口をえぐる】【生命力吸収】の合わせで間を置かないダメージを与えたいね。

アドリブ連帯歓迎



「ふーん、やっと、裏切りの聖女がお出ましって訳ね。昔は聖女だったのかもしれないけど――」
 不安撒き散らした貴方の咎はキッチリと清算してから骸の海に帰って貰うと、政木・朱鞠(狐龍の姫忍・f00521)は蔓薔薇の様にランダムにスパイクが付いた拷問用の鎖を手に、裏切りの聖女へと奔る。
「代償はあるけど、勝つためには手段を選んでいられないからね。……『降魔化身法』ッ!」
 刹那、ユーベルコード『降魔化身法』によって魂魄の大きさを増大させていく。そのユーベルコードはまさに自己強化の極致だろう。妖怪・悪鬼・幽鬼から膨大な出力を引き出し過ぎている上に、有り余る力の出口は政木の内側以外に存在しない。超高密度の出力は、細胞の組成自体に多大な影響を与えていた。政木の肉体、特に手足は輪郭が霧のように揺らぐほどの猛威を形にする。
「――いくよっ、オブリビオン!」
 結果として、極限にまで研ぎ澄まされたユーベルコードから生み出す猛威は、形容に多言を要さなかった。ご覧の通り、ただ強く。瞭然なほど、ただ速く。子供の描いた絵物語が如く、ひたすらに圧倒的な武威を見せつけながら、政木はオブリビオンに黙々と断罪を顕現させていく。限界を無視した全力行使の反動で四肢の筋繊維が裂け、その同時に再生を繰り返しているものの、身を蝕む激痛を政木は今や一顧だにすらしていない。強い想いこそ決意の起爆剤と言うべきか。裏切りの聖女を誅すべく、政木は断罪の眼風と化した。

成功 🔵​🔵​🔴​

鳴上・冬季
「それでは嘘つきな聖女らしい最期を、貴女に捧げましょう」
嗤う

「領主という暴力に打ち砕かれ、それに従うのが正義と思い込んだ貴女には、極上の悪夢がふさわしい…紡げ、蜃夢」
戦場を宝貝でしか攻撃できない仙界に交換
聖女の攻撃も無垢なる子供達の攻撃も無効化し敵の行動成功率を下げる
自分は風火輪
黄巾力士は飛来椅で飛行
自分は雷公鞭で雷撃
黄巾力士は金磚使用し鎧無視・無差別攻撃
敵を蹂躙する

「貴女の世界は狭く、無垢ゆえに容易く領主の手に落ちたのでしょう。哀れんで、そしてすぐに忘れて差し上げる。さあ、骸の海に還るがいい」
嗤う

「嘘は真実に混ぜてこそ効果があります。貴方は貴方の信じる彼女を覚えておけばよろしい」
シャルールに



「それでは嘘つきな聖女らしい最期を、貴女に捧げましょう」
 闇の救世主たちは賢明に戦うも、汚泥にまみれて鈍重にのたうつような、暗い心境がそのまま反映された、鳴上・冬季(野狐上がりの妖仙・f32734)から見れば、惨憺たる出来を重ねているも居るほどだ。彼らを裏切りの聖女の呪縛から解き放つべく、極大の演出へと打って出る。
「領主という暴力に打ち砕かれ、それに従うのが正義と思い込んだ貴女には、極上の悪夢がふさわしい」
 氷のような瞳の奥に炎めいた殺気が漲る。鋭い息遣いと共に、雷公鞭の柄を大きく横に薙ぐ。鋼鉄製の多節鞭が不規則に躍り、空中に亀裂のような模様を描く。夥しい数の稲妻が立ち上って、世界を引き裂く爆音が閉鎖空間を埋め尽くす。

「――紡げ、蜃夢」
 喝破に呼応し、掲げた雷公鞭に集う破壊の雷鳴、空間全域を埋め尽くすほど集束された超々高圧電流が轟き渡る。その同時に――鳴上のユーベルコードが解き放たれた。
「これは蜃が吐く気が見せる夢の世界。ただし、これを夢に出来ないものには現実です。良夢となるか悪夢となるか、全ては貴方次第です」
 ユーベルコード『宝貝・蜃夢』によって展開された仙界はオブリビオンへと理が塗り潰される世界の姿は圧倒的な強制力の証明だろう。さながら世界の創造主であるかのように、鳴上のたった一声でこの世を統べる秩序と法は見るも無残に塗り潰された。そして無論、その効果は果てしなく絶大である。なにせ裏切りの聖女からすれば、何1つとして常識が通用しない異世界へ変貌したに等しい。聖女としての魔力を纏い、さらには無垢なる子供たちを生みだして、この世界でそれに抗うものの、後手であるのは語るに及ばず。

「貴女の世界は狭く、無垢ゆえに容易く領主の手に落ちたのでしょう。哀れんで、そしてすぐに忘れて差し上げる。さあ、骸の海に還るがいい」
 宝貝・黄巾力士から繰り出された、黄巾力士専用の銃器型自作宝貝のレーザーによる切断箇所より空間に燃え広がる無垢なる子供たち。閃光は森羅を蒸発させながら突き進み、海を割った指導者のように蜃夢が左右へ両断される。

「嘘は真実に混ぜてこそ効果があります。貴方は貴方の信じる彼女を覚えておけばよろしい」
 裏切りの聖女が黄巾力士によって蹂躙されていくさまを尻目にユーベルコードに目覚め駆けた少年、シャルールへと鳴上はつらつらと寿く。
「……俺はあの人の事が分かりません、いつも俺たちが気にかけてくれたことは本当なのか。それにこれから勝利を重ねなければ、奪われ続けるだけなのか……」
「恐らくは本当でしょう、本当であったからこそ。貴方に彼女の言の葉は吹きすさんだ」
「……っ」
 同様に鳴上の音韻は、夢想も欺瞞も薙ぎ払って、シャルールの胸に突き刺さった。
「ですが、一つ重要な事を隠していましたけれどね。既に貴方たちは多くの希望を勝ち取っている」
 猟兵の言の葉が微かに耳朶を震わせた、というだけなのに、シャルールは、闇の救世主は火を灯されたように希望が広がっていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

馬県・義透
引き続き『侵す者』にて

陰海月にべちべち叩かれたが…うむ。
なので、今回は攻撃回ってもらおうぞ。

そして、UC展開。この世界にはない『夏の空』な空間よ。…匂いの原因は、まあな。
(故郷壊滅時のを反映している)

そして、ここで行動が成功しにくいのはあの聖女のみよ。ああ、思考に霞がかって憐憫も難しいやもな?
わし自身は、黒燭炎(炎成長)での突きと薙ぎを、陰海月に合わせてやりいこう。


今回は攻撃に回る陰海月、雷属性触手ぺちぺち。
こっそり護衛中の霹靂。危なかったら、羽結界で守る。クエ。
故郷の話は、家で何度か聞いてる二匹。二匹は友だち!



「灰になる……灰になれ……なってしまえ」
 刹那、ユーベルコード『四悪霊・灰』によって戦場は鉄錆びに似た匂いのする、田園と塗り換わっていく。それは馬県・義透(死天山彷徨う四悪霊・f28057)の『侵す者』、馬舘・景雅にとっても在りし日の大切な故郷の風景。脈々と巡っていた血が凍り、鉄錆びに似た匂いによって細胞が次々に死んでいくような感触に、馬舘の意識が僅かに明滅するもそれはただの幻視。この世界が牙を剥くのは馬舘ではなく、眼前のオブリビオンなのだから。
「どうかな、この『夏の空』は少々オブリビオンにとっては息苦しいかもしれぬな」
 オブリビオンという存在そのものを否定する空間を作り出した以上、趨勢の天秤を握るのは言わずもがな猟兵の側だった。故に、生み出された無垢なる子供たちはその脅威を発揮する前に、馬舘の黒燭炎の餌食となった。周囲一帯へと広がる疾風、横一文字を刻む黒槍。それは戦場を上下に二分し、無慈悲な焔の尾と化して雑兵たちを蹂躙した。僅かでも反応が遅れた者は例外なく、頭部を胴から切り離されて血の噴水へと変わり果てる。

「さて、陰海月。今度は共に戦って欲しい、連係を頼めるかな?」
「ぷっきゅい! ぷいっ!」
 裏切りの聖女へと開けた轍を陰海月と共に趨り敵手へと強襲を駆けるも、ひとまずの結果としてお互い決め手にかけたまま、戦いは互いに打ち合いが主となる。それは偏にオブリビオンはユーベルコードによる奇策を行えないものの、攻撃を凌ぐ事に特化することで馬舘からの猛威を防ぎ、この夏の空を消し去るための方策を練っているためだ。
「ぷきゅー!」
 刹那の膠着を打開したのは――他生らぬ、陰海月だった。陰海月の攻撃の度に撃ち込まれていたのは、明らかに麻痺毒の類。それもオブリビオンの耐性を物ともせぬほど強力な。その蓄積が、次第に無視できなくなり、裏切りの聖女との打ち合いに明確な間隙が生まれた。
「よくやってくれた、陰海月。大金星ぞ」
 それは馬舘が決定打を叩き込むには余りに十分過ぎるほど。膠着状態の戦闘で凝縮された熱量はほんの一撫でするだけで大気を軽くぶち貫く、その驚異的な輝きを放ったその一閃で裂かれた、裏切りの聖女の血飛沫は蒸発して花吹雪が如く乱れ舞った。

 裏切りの聖女が夥しい鮮血を散らしたその瞬間、散漫になった思考で思うようなユーベルコードの行使が叶わなくなった彼女だが、その額に赫いた禿鷹の眼の紋章から閃光が放たれ、陰海月へと弾けた。
「ッ――、霹靂!」
 次瞬、馬舘の影に潜んだ金色混じりの焦げ茶の羽毛が美しいヒポグリフが発現する。即座に羽結界を展開、ユーベルコードを捕食しながら出力を増大させた裏切りの聖女の聖女の奇襲を見事に対処した。
「ぷいっ!?」
「ふぅ、少々肝を冷やしたか。やはり……一筋縄ではいかぬようだな。が――」
 更にこちらもまた同じく、回帰した黒燭炎の焔が容赦なく裏切りの聖女の胴体に風穴を穿つ。完全に虚をついた一撃が速やかに致命傷を叩き込んだ。そこへ間断なく迫る雷属性の触手。イニシアチブを取り戻そうとした裏切りの聖女を至近距離で、繰り出された超々高圧電流が焼き潰していく。比翼は最高のタイミングで互いの連係を繰り返していた。しかもそれが速く、速く、速くなるも、更に更にと止まらずに、オブリビオンを攻め立ていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

コノハ・ライゼ(サポート)
使用UCはPOW/WIZの内でお任せ。

態度口調、一人称までも気分次第、嘘吐きで気紛れなお調子者。
オブリビオンは喰らうもの、猟兵業は餌場で狩場。悪食で酒好き。
楽しい事と人の笑顔が好きで戦闘中も飄々と笑みを絶やさない。
敵に対しては嫌味や挑発もよく吐く。

※妖孤だが耳と尻尾は晒さない

・以下PC口調
接近戦と術を併用した戦い方が得意だねぇ、怪我とか気にしないタイプ。
敵へ言葉掛ける時は呪詛や誘惑目的が多いンじゃないかしら。
得意なのは懐へ飛び込んで『2回攻撃/傷口をえぐる/生命力吸収』の流れ、負った傷分喰らってやるわ。
自分の価値観が一番ダケド、公では公序良俗には反しないようにしてるヨ。
敵を喰らう事以外は、ネ。



「裏切りの聖女、元が善人だったらそれを思い出した時にどうなるンでしょうね」
 コノハ・ライゼ(空々・f03130)は轟雷のような斬撃から、流れるように続けて二連。斬撃を放つたび得物を自由自在に持ち替えながら、コノハは闇を祓う。一切の無駄を削ぎ落とした動きは冴えわたる一方で、続く怒涛の三連乱舞、かまいたち鎌鼬の如き刃で敵手をさらに追い詰めていく。
「祝杯をあげまショウ――」
 己の生命力を籠めた思い描く空模様のオーラを、ユーベルコード『天齎(テンセイ)』が発現、二振りは煌々と赫きをう。裏切りの聖女の邪な力や心、惨憺たる呪縛や妄執をコノハによって削られるのみだった。空模様のオーラは華々しく、幻想的で目が潰れそうなほど眩しく強く、格好いいもので闇の救世主たちもその赫きに魅了されていく。圧倒的に優位であり、逆転を許す一分の隙も無い。勝負は決まっているようなもの、もはや覆す事が出来ないほどに戦いの趨勢は猟兵の側へと傾いている。
「さて、これで少しは思い出してくれるといいんだケドね」
 人間を超越した凄まじい速度、圧倒的な臂力だが、何よりも恐るべきはその力を制御する戦闘技巧だ。間合いの遥か外から一瞬にして裏切りの聖女と鼻の先へと斬り込む。紙一重で魔力の礫を躱し、捌き、ときに礫を蹴り飛ばして猛威を逸らす。弛まぬ修練によって身に着けた戦いの定石と、実戦の中で培われた型破りで技術。それらの絶技を惜しみなく駆使しながら、必殺の刃を雨霰と降らせ続けていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

レクス・マグヌス
ルビウス(f28327)と参加
【心情】
裏切りの聖女、ブジャルド
貴女の言いたいことは分かる
だが、この世界を覆う闇は安寧など与えてくれない
永遠の苦しみを与えるものだ

その先に待つのが辛い現実だとしても、今目の前にある非道を捨て置く理由にはならない

「聞くがいい! 我が名はレクス・マグヌス! 滅びし都の最後の王!」

【戦闘】
「オーラ防御」「残像」で無垢なる子供たちの攻撃を防御する
「敵を盾にする」で同士討ちも狙いつつ、「高速詠唱」でUC詠唱
「地形の利用」を行い敵がある程度まとまったら放つ

「いいタイミングだ、ルビィ。僕に合わせて」

貴女も眠りにつくといい
少なくともこれ以上、希望の灯で貴女自身を苦しめる必要はない


ルビウス・ヴァーミリオン
レクス(f07818)と参加
【心情】
炎に包まれた古城ですか
かつて仕えた国の亡びの日を思い出させる、不愉快な光景です

あなたにもあなたの事情はあるのでしょう
ですが、わたくしは自分の忠義を貫くだけです

【行動】
分断されてしまいましたか
一刻も早くレクス様と合流したいところですが……

「サバイバル」「視力」を用いて、外に近い場所を捜索
「破壊工作」で迷路を破壊して最短での脱出を図ります

長々といるだけで体力を奪われる場所ですので
異世界の兵器、中々に便利なものです

「レクス様、申し訳ございません」
合流後は「制圧射撃」「威嚇射撃」「援護射撃」でレクスの詠唱時間を稼ぎつつUCで攻撃

後はシャルール様の成功を祈るのみです



「大切に積み上げた分だけ、勝利は決して貴方たちを逃げしてくれないのです」
「裏切りの聖女、ブジャルド。貴女の言いたいことは分かる」
 レクス・マグヌス(嵐をもたらすもの・f07818)は裏切りの聖女が告げる言葉の総てが間違えていないとは理解しつつも、それが決して容認できないものだと強くブシャルドを否定する。
「正しい事は痛く苦しい、誰しもが分かっていても正しい事を選択し続けられないのですよ?」
「だが、この世界を覆う闇は安寧など与えてくれない――永遠の苦しみを与えるものだ」
 勝手に無理だと道理を定めて決めつけられてしまっては堪った物ではない。多少、オブリビオンという存在が個としての強者とて君臨した程度の側からの肯定意見以外の抹殺、自己独裁の王権発動なんて虫唾が奔る。

「……分断されてしまいましたか、これは裏切りの聖女による炎に包まれた古城……」
 その光景はルビウス・ヴァーミリオン(紅玉の射手・f28327)が在りし日に仕えていた王国を想い起こさせ、周囲を焼く声音が孕む炎に灼かれ、ルビウスは暗澹たる気分になると同時に僅かに顔を歪めて押し黙る。しかし、それでも氷のような瞳の奥に炎めいた殺気が漲る。
「あなたにもあなたの事情はあるのでしょう。それでも、わたくしは自分の忠義を貫くだけです」
 これは欠落ではなく紛うことなき成熟なのだろう。感傷を捨てずに、痛かろうが苦しかろうが抱え続けて乗り越える。成長を重ねて即座に思考を切り替えられるよう、大人になった事実が経験値の果てだった。それは摩耗ゆえでは決してない。順当に成長を積み、そして辿り着いた結果こそ、猟兵として戦うルビウスという決意に他ならない。

「しかし、分断というのはやはり厄介ですね。一刻も早くレクス様と合流したいところですが……」
 空気の流れをルビウスは卓越したサバイバル技術と炎の揺らぎによって把握すると、出口のおおよその方向をおおよそ絞り込む事に成功した。
「長々といるだけで体力を奪われる場所ですので、手段は選びません」
 ユーベルコード『フレイム・バレット』によって強化された弾丸は大気を震わせるような轟音、崩壊していく古城。連続して生み出されては発射される爆撃の飛沫を前に、ルビウスによって狙いを定められた壁や床はひとたまりもなく爆砕される。
「なるほど、異世界の兵器、中々に便利なものですね」
 出口へと辿り着いたルビウスはレクスの元へと駆け付けるべく、輪郭が消え去る程の速度で加速し弾丸の如く走り出した。

「その方がいいと分かっていても、立ち上がる辛さを知っているからこそ、そのまま膝をついたままなのです」
「その先に待つのが辛い現実だとしても、今目の前にある非道を捨て置く理由にはならない。そして立ち上がるために勇気がいるというのなら、そのための希望はもう生まれつつある」
 それを理解しているからこそ、あなたはあのような作戦に出たのだとレクスは告げる。それにダークセイヴァーの人々はオブリビオンが思う程に弱くない、この世界を覆う闇を振り払ってくれるはずない。
「聞くがいい! 我が名はレクス・マグヌス! 滅びし都の最後の王!」
 私の信じたこの世界の人々をあまり舐めないで欲しい、とその肉体と刀身から発される眩い光輝。滅びし都の最後の王にふさわしい、輝かしき雷光が溢れ出す。ああ、この光景を前にすれば月でさえ光の名乗りを確ろう。眩さを遮って立つことにすら罪悪感を覚えるのも仕方ない。何故なら彼の輝きは、闇が蔓延る天地を遍く照らすべきものだから。

「……レクス様、申し訳ございません」
「話し合いは終わったところだからむしろいいタイミングだよ」
 つまり後は戦うだけだとレクスは慌てて合流したルビウスに告げて、無垢なる子供たちへと視線を向け直す。どうやら彼らに対処しなければ裏切りの魔女へと決定打を与える事は困難だ。
「ルビィ。少しだけ詠唱のための時間を稼いで欲しい」
「承知いたしました。レクス様」
 ルビウスがレクスの詠唱を稼ぐために行ったのはそれは命中確率よりも弾幕密度と連射速度に重きを置いた作戦だった。それらは十分に無垢なる子供たちへの牽制になっていたが、オブリビオンは当然のように例外である。裏切りの聖女の全身に銃弾の雨霰がめり込むが、瀕死の負傷を重ねているとは言えこちらは仮にもオブリビオン。瞬間的に身体能力を魔力によって跳ね上げ、無数の弾幕を突破する。

「主に仇なす者を消す、それがわたくしの使命――」
 弾丸は本来の性能ならばありえない精度と速度でもって、激しい螺旋を描きながら飛来した。裏切りの聖女の魔力によって身体能力の向上をものともせず、銃の性能本来の有効射程外から貫通した射撃。ユーベルコード『炎熱弾』が付与されて故に引き入れた結果だが、しかし使い方が巧い。
「――雷霆よ、大蛇のごとく荒れ狂え」
 その結果、ルビウスによって生み出された時間は最大限の結果へと帰路し、詠唱を重ねたレクスの異能が解き放たれる。瞬間、ユーベルコード『ライトニング・ヴァイパー』によって繰り出された大蛇のようにも見える電撃は、激戦に幕を引かんと轟く一撃。目も眩むほどの光輝が戦場を包みこむ。
「貴女も眠りにつくといい。少なくともこれ以上、希望の灯で貴女自身を苦しめる必要はない」
 腹部を貫かれ主要な内臓を焼き消された無垢なる子供たちと裏切りの聖女は、その煌めきに飲まれながらライトニング・ヴァイパーに命を射抜かれ果てるのだった。
「――誰も悲しまぬ世界を、どうか」
 裏切りの聖女の口から漏れた最期の言葉は、浄化の奔流に飲まれて消える。瞳孔を見開いたまま、寿くように何かを呟き、大蛇の顎に呑まれて消え去ったのだった。

「これでひとまずの脅威は去ったわけだけど」
「ええ、レクス様。シャルール様の成功を祈るのみですね」
「今回の出来事は大きな試練になっただろうけれど、きっと彼なら乗り越えてくれるよ。僕も彼に負けないようにこれからもっと頑張らないとかな」
「……はい、わたくしも、レクス様を支え続けます」
 レクスはどこまでも淡々と言ったが、抱えている苦悩の深さすら窺えない完璧な笑顔は、却ってルビウスの胸を抉り、まだまだ先の長い戦いに想いを強く硬く燃やすこととなった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年04月26日


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#ダークセイヴァー
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#禿鷹の眼の紋章
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#闇の救済者


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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ギド・スプートニクです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト