●グリモアベースにて
「やあやあ猟兵諸君。くるるちゃんの召集に集まってくれて感謝するねっ」
グリモアベースに集まった猟兵達を前に腕を広げ、鏡繰・くるる(属性過積載型バーチャル男の娘・f00144)は愛らしい笑顔と共に元気よく切り出した。
「今回はブルーアルカディア。パメラとクラウ、2人の少女の冒険を、キミ達でサポートしてもらうよ!」
以前猟兵達がオブリビオンの襲撃から助け出し、その後も縁を持っている少女達、パメラとクラウ。今回は――。
「ボクだけだと説明しにくいから、早速だけど現地に飛ぶよー!」
と言う事になった。
●飛空艇の上で
「こんにちは。皆さん。いつも、本当にありがとうございます」
『感謝。あなた達がいなければ、どうにもならなかった』
ブルーアルカディア世界、交易都市島シャルディナ近海に浮かぶ、飛空艇の上。パメラとクラウは、そう言って猟兵達に頭を下げた。ただし、クラウの身体は少し、透けて見える。
『立体映像。本体は、この船』
「ガレオノイドだって言うのはわかってたけど、やっぱりちょっとびっくり……」
前回の冒険で特別な天使核を手に入れ、飛空艇としての変形機能を取り戻したクラウ。それと同時に、様々な記憶データや、こうした機能も蘇ったようだ。
ただ、全ての機能が復旧した訳ではない。また、急な復帰による混乱もあり、整理に時間がかかりもした。
『データ修復率:3割。これ以上は、現段階での復旧は難しいです』
「まあ、何も分からないよりは大分良いけど。で、それでわかった事なんですけど……クラウは、『鍵』、らしいんです」
マグナ聖帝国。広大な領土を統治しながら、一夜にして滅び去ったとされる古の帝国。だが帝国は滅んだのではなく、自らを封印したのだと言う。いつか脅威が去った後、その封印を解いて完全復活するために。
そしてその復活の鍵が、クラウであると言う。
『推定。以前現れた敵が、私に助言を送ったのは、きっとそのためだと思う』
「鍵の船、って。クラウをそう呼んでたもんね」
つまり敵の狙いは、クラウに鍵としての機能を取り戻させ、それを使って帝国を完全復活させると言う事。
このままクラウが全機能を復活させてしまえば、敵の思惑通りになってしまう。
「でも、それだけじゃなくて」
『逆もまた真。鍵の機能は、開けるだけじゃないです』
その一方、クラウの機能を正しく使えば、逆に聖帝国の封印を、より強固にかけなおす事も出来ると言う。
そもそも現在クラウを襲っている聖帝国は、封印が弱まり漏れ出た存在らしい。封印をかけなおせば、その発生を止められるかもしれない。
オブリビオンとしての散発的な出現は避けられないだろうが、現在のようにクラウを襲う事はなくなる筈だ。
「このまま逃げ続けるよりは、元を断ちたい、って、そう思うんです。もちろん、私達だけじゃどうにも出来ないけど……」
『要請。皆さんに、協力して貰えたら』
そう言って2人は、猟兵達に頭を下げた。
「で、具体的な方針なんですけど。とにかく、クラウの記憶と機能をもっと取り戻さなくちゃ、って」
『不安。忘れている記憶データに、まだ何か大事な事があるかもしれないし……』
そのためには、聖帝国の遺跡を巡り、天使核などの遺物を回収する必要が有る。有るのだが……それだけではおそらく、敵の想定内だろう。
「だからここはいっそ、敵の基地に乗り込んじゃえー、みたいな?」
『座標確認。取り戻した記憶データに、聖帝国の拠点の場所が有ったので』
もちろん、その座標は過去の物なので、現在もその場所に拠点があるとは限らない。そして敵基地にどれだけの戦力が有るか、どれほど危険かも分からない。が。
「とゆーことでここからはボクの出番だよー!」
そこで、これまで2人の話を聞いていたくるるが、元気よく手を上げた。その座標データがあれば、グリモアの予知を行うには十分だ。
聖帝国はクラウの事を知っているが、グリモアの事は知らないだろう。相手の意表を突く事が出来る。
「今回キミ達――猟兵のみんなとパメラ達の両方、ね――が向かうのは、現在聖帝国が拠点にしている浮島の一つだよ。これに奇襲をかけて、敵戦力を削ぎつつ、いろいろかっぱらって来ようって訳だね」
敵の拠点だけあって、その戦力は多い。まともに正面からぶつかり合っては、数的には不利だ。だが、上手く奇襲のアドバンテージを生かした電撃作戦を仕掛ければ、優位に事を運ぶ事が出来る筈だ。
「と言う事でまずはクラウに乗って、敵の防衛戦力の真ん中を強行突破するよ! 敵は飛空艇とガンシップ。数は多いけど混乱してるから、連携は取れないはず」
全てを破壊するのは難しいので、主に進路上の敵を撃破したり、こちらを攻撃してくる敵を迎撃したり、と言った戦いが中心となるだろう。
空中戦となるので、飛行手段か遠距離攻撃手段を用意すると良いが、なければクラウに備え付けられた対空機銃を使うと良いだろう。
また、戦いの際はクラウによる艦砲射撃の援護も受ける事も出来る。
『火力支援。精一杯頑張る』
「敵基地の付近までは、この作戦で一気に突破にできるよ。ただ、基地の付近には、精鋭の防衛戦力……『蒼雷の機精』と呼ばれる、動力甲冑の化身のオブリビオンがいるね。これは流石に、簡単に突破とはいかないかも」
名前の通り雷系の攻撃を得意としており、高機動戦闘によるロケットナイトのような戦い方をしてくる。編隊を組み、連携の取れた戦い方をするので注意が必要だ。
こちらの船……つまりクラウも狙ってくるので、上手く防衛しながら迎撃し、全滅させる必要がある。
「この機精を破壊出来たら、基地内に乗り込める。内部も混乱してる筈だから、その隙をついて指揮官を討ち取ってもらうよ。これは当然、船から降りて地上戦だね」
指揮官は『神聖将軍』と呼ばれるオブリビオン、エパミオン・ゴルギダス。配下の重装歩兵を呼び出しての集団戦闘力と、剣と盾による個人の武勇を併せ持つ強敵だ。
だが彼女を討ち取れば、基地にある重要データや天使核などを奪って来る事ができる。ついでに基地も無力化出来るので、帰りはその混乱に乗じれば、安全に撤退出来る。
『協力要請……どうか、力を貸してください』
「いつも皆さんに頼りっぱなしで、申し訳ないですけど……私も精一杯頑張ります!」
猟兵達を見回し、頭を下げるクラウとパメラ。そしてくるるは可愛らしく、ビシッとポーズを決める。
「それじゃそんな感じでよろしくっ。良い知らせを待ってるよ!」
●敵基地強襲
「て、敵襲っ……敵襲っ!?」
「何故ここがわかった……? いや、場所はともかく、ここを利用している事を知っている筈が……」
雲間に隠れた浮島の一つ。マグナ聖帝国の隠し拠点。こちらの接近に気づき、敵の防衛飛空艇が慌てて浮かび上がってくる。
だが、動揺もあって統制が取れていない。そこへ、まっすぐに突き進む飛空艇、クラウ。
「さあ、突っ切るよ、クラウっ!」
『電撃作戦。皆さん、協力よろしくおねがいします……!』
まずは、全速前進。敵戦力を真っ向から突破し、敵基地に接近するのだ!
一二三四五六
出したいシナリオが多くてスケジュールがっ。スケジュールがっ。
ごきげんよう。3月入っちゃったけど第5話。一二三四五六です。
本シナリオは『飛空少女冒険譚』と銘打たれた連作シナリオの第5回となります。
連作ではありますが、継続参加の義務はありませんし、途中参加や1回だけの参加も大歓迎です。どうぞお気軽にご参加ください。
ちなみに次回は……そもそも戦争いつなんですかね? まあ、間を空けすぎない程度に。そろそろ後半戦らしいですよ。
これまでのシナリオはタグからどうぞ。
『田舎の島に住んでいた少女パメラは、クラウと言う、変形機能を失ったガレオノイドの少女と出会った。猟兵達に助けられた2人は、なんやかんやあって、マグナ聖帝国なる敵がクラウを狙っている事を知る。そして聖帝国の遺跡で手に入れた天使核によって、ついにクラウは変形機構を取り戻したのだった』と言う感じです。これだけ知っておけばとりあえず問題ないです。
パメラは人間の飛空艇パイロット。今回の1・2章では、クラウを操舵して猟兵達を援護します。生身としての戦闘能力は、エンジェルレイピアを用いた自衛の護身術がそれなり。
クラウはガレオノイドのウィザード。『ガレオンチェンジ』が復活しました。飛空艇としては結構頑丈で高性能。船体側面の魔導砲を自分の意思で撃ち、火力支援を行います。
船状態でも自力で動けますが、パメラが動かす事でより機敏に動けるようです。備え付けの対空機銃も同様に、自動で撃てますが、猟兵が使った方が照準は正確になります。
生身としては自衛・撹乱用の魔術をそこそこに。
2人の容姿は、『https://tw6.jp/gallery/?id=150531』を参照して下さい。その他イラスト。
第1章は、飛空艇となったクラウに乗って、敵艦隊をまっすぐに突っ切ります。敵戦力は飛空艇とかガンシップです。数は多いですが、混乱状態にあるのであんまり強くないです。
第2章も引き続き飛空艇クラウでの空中戦ですが、こっちの敵は強いです。クラウを落とされないようにしながら戦いましょう。
第3章は基地内部での生身戦闘です。
それでは、皆様のプレイングを楽しみにお待ちしています。
第1章 冒険
『対空戦闘』
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POW : 総員白兵戦闘用意! 強制接舷して敵飛空艇と白兵戦だ!
SPD : 総員砲雷撃戦用意! 備え付けの火器で敵飛空艇を叩き落せ!
WIZ : 総員対魔術戦闘用意! 魔法でこの困難を切り抜けろ!
👑7
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夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
強襲からの強奪戦、ですねぇ?
了解しましたぁ。
【銀翼袍】を発動し『祭器の衣』を纏って飛行、『FMS』のバリアに加え『FAS』の障壁も守りに回し、戦場全体に『崩壊の波動』を放射しますねぇ。
この『波動』は、弱いながら『認識阻害』を行えますから、此方の位置を捉えるのが難しくなると共に、強力な『崩壊』による攻撃が可能ですぅ。
後は、それでも気づいて仕掛けてくる相手と、進路上邪魔な位置にいる相手を[空中戦]で対処、『崩壊の波動』で弱ったところに『FRS』『FSS』の[砲撃]と『FDS』の[爆撃]による[追撃]を重ねて叩きますねぇ。
強襲の混乱が続いている間に、一気に突破しましょうかぁ。
四王天・燦
封印された帝国はオブリビオンと呼ぶものなのかな
アタシはもう少し相手を知りたい
その為に協力するよ
クラウ×パメラが好きだからでもあるけどね
ハイパーガレオノイド砲用意―
渋い声でクラウにお願いするけど無いですかそうですか
アタシは今回の敵基地で主砲になるものを探すけど、クラウもどう?
世間話しながら甲板に出ます
フォックスファイア122発を展開し敵迎撃に向かわせるよ
そんで自機は結界術で護る
弾の消耗と船の被害を抑える必勝のコスパ戦術だ
パメラのお財布に優しいでしょ?(どやっ)
退路を断たれては適わんので敵飛空艇の動力部に収束した狐火を打ち込んで墜とすよ
鹵獲は基地でやりゃあいいや
パメラ、今日は一攫千金のチャンスだね
備傘・剱
お、なんか、壮観だ
クラウを颯爽と駆るパメラ、なんか、ついにここまでって感じがひしひしと
とまぁ、観想を巡らすのはここまでにして、やる事やりましょうか!
雷獣駆、発動!
最高速度を維持したまま、誘導弾と斬撃波、衝撃波でけん制しつつ、オーラ防御で体をがちがちに固め、そのまま体当たりして敵艦をぶち抜いてやろう
クラウを狙っている艦から、優先的に攻めていき、攻撃が当たりそうなら、結界術で守るぞ
今まで、追ってきた奴にこうやって逆襲されるってのは、考えてなかったろうが、それが奇襲のいい所
知ってる情報もそうないだろうし、どんどん、落としていこう
…あ、なるべく敵とはいえ、人死には避けるぞ
アドリブ、絡み、好きにしてくれ
コークス・クレオソート
【WIZ】
おおー……本当に飛んでる
凄い凄い!
周り全部が空だー!!
空を手で触れそうなくらいに近い
手を伸ばしてみたら……滑り落ちそうになって、怒られちゃうかもだけど
って、敵さん来た?
じゃあ、お仕事開始ね
戦況を見つつ、早々に立て直して強引に船に乗り込んで来る敵を優先し、黒バナナの呪いを掛けてやろう
敵が転びまくって、甲板から滑り落ちて真っ逆さまにダイブしてったら、ハンカチ振ってお見送り
さあ、次はどいつが滑ってみたい?
空中を飛んでる敵に、黒バナナの呪いを掛けたら……空中で滑るウルトラCを見せてくれるかな?
面白そうだ
船に取り付いた奴片付けたら……やってみよう
ほーら
落ちてもしらないぞー?
どこまで落ちるかな?
試作機・庚
お久しぶりデス。二人共。
ってガレオンチェンジ開放してはじめにやることが強行突破デスか…だいぶ無茶するデスね…嫌いじゃないデスよ。
じゃあ私も行かせてもらうデスかね!
システムオールグリーン【C101-R:Residual】庚さん出させてもらうデスよ。
3…2…1 Let's GO!!
なんてね。
使用UCは【再帰波動砲】
単純にチャージすればするほど威力が上がる波動砲デスね。
使えば直線上の敵はほぼ殲滅できると思うデスけどチャージ中は攻撃はビットの遊撃に頼る事になるデスよ。
ビットで潰せる範囲はビットで潰してUCは切り札として使う予定デスけど何度でも使えるデスから割とポンポン切ってもいいかもしれないデスね。
ノエル・カンナビス
女皇復活の鍵かと思ったら、帝国丸ごと復活ですか。
鍵掛けるのはともかく、その鍵だけ外に置いてあるとなりますと、
色々と想像も出来てしまいますが。
ま、現実になってから考えましょうかね。
まだ先がありますし、ここはお二人の安全第一とします。
クラウさんの後方を遊弋し、死角に潜り込まれないよう
援護をしておきましょう。つまりは上と下とですね。
ガンシップはライフルで、飛空艇はキャノンで鎧袖一触です。
どちらも射程は長いですから、後方からでも前方遠くの敵を
張り倒せますけれども。
味方の戦力を考えますと、そこまでは要りませんですかしら。
ついでに当空域だけでなく周辺空域まで監視しておきます。
何もなければそれで良し。
露木・鬼燈
なんかちょー久しぶりな気がする
気がするので…細かいことは覚えてない!
まぁ、立ち塞がる敵はすべてぶっ倒す!
そーすればいいことだけは覚えてるですよ
ちがう?まぁ、いいです
今は敵を倒せばばいいってことだけは確かだしね
秘伝忍法<兵繰>
せっかく備え付けの武器があるのだから利用させてもらうですよ
対空機銃に分身を憑かせて命中率アップ!
分身による情報共有を利用した追い込みで撃墜していくですよ
敵を倒すだけなら別のUCもあるんだけどね
対空機銃なら飛空艇の護りも同時に行えるのです
だからこの術を選択したのは悪くない判断だよねー
水瀬・美鳥
(アドリブ、絡み歓迎)
🕊「せっかく飛べるんだ。鳥になってこい!」(美鳥を船から蹴落とす鳩)
「高度を見てから言ってー!!!」
船を接舷させることなく自ら空を蹴って飛び、船に突撃します。
床や壁の有無は関係なく、空さえも蹴って跳ね回り、慌てる戦闘員に投げナイフを投擲したいりします。
敵の人数が減ったらコアルームの
扉をツルハシで叩き割り、天使核を取ってエンジンも壊します
隙間とかは強引にむにゅりと抜けたりして最短、最速最小手で相手の船の無力化できるようがんばります!
秋山・軍犬
かっぱらうって…この二人も逞しく
…なったで良いんすか?
いやグリモア猟兵の提案かこれ?
で、色々かっぱらうって
具体的に何をかっぱらうてのはあるんすか?
情報? 軍資金?
まあ電撃作戦だし、とりあえず
目の前のガンシップや飛空艇は
対象外って事で良いんすよね?
という訳で、【指定UC】による空中戦
狙いはガンシップ、混乱の隙をついて
敵の攻撃を高速移動で見切り回避しつつ
ガンシップに取りつき(グラップル)
敵飛空艇に向かって全力で投げーる!(怪力+覇気)
重いけど、そこはパワーが売りのフードファイター
小型飛空艇くらいならならいけるいける!
で、この攻撃が成功すれば、奇襲による混乱を
さらに加速させられるんじゃないかなって。
弥久・銀花
空中戦は兎も角、対空戦闘なら何とかしましょう!
傷跡の記憶を併用して、備え付けの対空機銃で対空射撃します!
何年も同じシチュエーションを特訓し続けるのと同じ効果が得られるので、今の私はエース機銃手!
さあ、どんどん掛かって来て下さい!
一応本当に腕には自信が有るので、命中率とか威力を鑑みて私の居る側舷を敵に向けたしても良いですよ!
攻撃が当たったら別の機銃の銃座に行きますけど、先客が居ない所にアナウンスして下さいね。
「おおー……本当に飛んでる! 凄い凄い!」
「壮観だ。なんか、ついにここまでって感じがひしひしと」
パメラの操舵で飛翔する飛空艇・クラウに、きゃっきゃと歓声を上げるコークス・クレオソート(ブラックタールのレトロウィザード・f34990)、そしてしみじみと呟く備傘・剱(絶路・f01759)。
付き合いの長い剱にとっては特に、この光景は感慨深い。
「周り全部が空だー!! 手で触れそうなくらい……ってきゃー!?」
「……っておい、はしゃぐのは良いけど落ちるぞ?」
一方のコークスは純粋に飛空艇に乗るのが初めてで……はしゃぎ過ぎて、慌てて引っ張り戻されたりもする。
「で、はじめにやることが強行突破デスか……だいぶ無茶するデスね……」
「この二人も逞しく……なったで良いんすか? いやグリモア猟兵の提案かこれ?」
行われる作戦にツッコミを入れるのは、試作機・庚(過去を裏切った者・f30104)と秋山・軍犬(悪徳フードファイター・f06631)。
確かに、なんとも過激な作戦だが……疑問に対して答えるのは、パメラだ。
「あ、私の発案です。だって逃げ回るだけとか気が滅入るじゃないですか!」
「……ほんと逞しくなったっすね……」
つい半年前まで、田舎で燻っていた少女とは思えない。元気いっぱい舵を回すパメラを見て、良くも悪くも感慨深い軍犬。
「まあ、そういうの嫌いじゃないデスよ。じゃあ私も行かせてもらうデスかね!」
ともあれ、そろそろ敵の勢力圏も近い。庚は、甲板で待機させたオブリビオンマシンのコクピットに、元気よく飛び乗った。
「システムオールグリーン【C101-R:Residual】。庚さん、出させてもらうデスよ」
『耐衝撃、準備よし。いつでもどうぞ』
折角なのでとそれらしい通信をすれば、その向こう側からクラウの声も響く。気分も上がり、キャバリアの出力も安定して。
『3……2……1……Let's GO!!』
そうして発艦するResidual。派手に出撃したが、クラウの船体は僅かに揺れるだけ。
そんな派手な出撃シーンの一方で、ノエル・カンナビス(キャバリア傭兵・f33081)のエイストラはすでにクラウの後方に待機している。死角を守るように航行しながら、得られた情報を脳内で整理して。
『女皇復活の鍵かと思ったら、帝国丸ごと復活ですか……』
鍵を掛けるのはともかく、その鍵だけ外に置いてある。これが意味する事は何なのか。
色々と想像を巡らせ、首を捻るノエル。と、その進路上の左前方下部に、敵艦を発見。
『ま、現実になってから考えましょうかね』
思案を打ち切り、キャバリア肩部のビームキャノンから放つ粒子ビーム砲。それが敵艦を破壊し、鎧袖一触に轟沈させる。
相手が万全ならともかく、混乱状態の操舵など、エイストラにとっては良い的だ。
『……ふむ。とはいえまだ先がありますし、安全第一としましょうか』
その上で、ここでは特に全力を出す事はない。あくまで、見落としやすそうな敵だけを狙い、選んで撃ち落としていく。
手を抜いていると言うよりは、体力とエネルギーの温存。それでも味方の戦力は十分、と言う判断だ。
「さて、感想を巡らすのはここまでにして、やる事やりましょうか!」
例えば剱は麒麟の角を生やし、黒い迅雷でその身を覆う。体に埋め込んだバッテリーから生体電流を放つと、最高速で敵艦に突貫した。
「くぅ、げ、迎撃を……うわぁっ!?」
「こうやって逆襲されるってのは、考えてなかったか? それが奇襲のいい所だな」
統制の取れていない敵艦は、動きも鈍い。その船体に体当たりし、真正面からぶち抜いていく。
そのまま貫通すれば、ぐらぐらと揺れて高度を落としていく敵艦。多くはそのまま沈んでいくが、その船体から、何隻かのガンシップが飛び立つ。
「おのれ、よくもっ……」
「おっと、なかなかしぶといな。だがあんまり相手をしてやる余裕はないぞ?」
それを衝撃波や斬撃波で牽制しつつ、遠ざけ、引き離す剱。いちいち全部相手をしていたらキリがないし、敵とはいえ余計な殺戮をする気もない。
クラウも、全速力で敵陣を突き進んでいる。並んで飛びながら、次の敵艦へと向かっていく。
「なんかちょー久しぶりな気がする気がするので……細かいことは覚えてない!」
『謝罪……情報の整理に、時間がかかったから』
露木・鬼燈(竜喰・f01316)の堂々とした宣言には、立体映像のクラウが頭を下げる。まあ、殲神封神大戦とか土蜘蛛の女王との決戦とか、いろいろ有ったのも理由の一つだろうか。
「まぁ、立ち塞がる敵はすべてぶっ倒す! そーすればいいことだけは覚えてるですよ」
『大雑……なんでもない』
いや、単に鬼燈の性格がてきとーなだけかもしれない。まあこの場においては、間違っていなくもないが。
「ともあれ、せっかく備え付けの武器があるのだから、借りるですよ?」
そうして鬼燈は印を組み、呪詛分身を解き放つ。クラウに備え付けられた対空機銃に、次々とそれを取り憑かせた。
「これで命中率アップ! さらに情報共有で連携も出来るですよ!」
その言葉通りに、近づいてくるガンシップを効率よく撃ち落とし、避けようとする相手は巧みに弾丸で囲んで追い込んでいく。対空機銃をフルに生かしたユーベルコードは、敵の撃墜と船の防御、攻防を兼ねた選択だ。
「この術を選択したのは悪くない判断だよねー。うんうん」
『ん……同意は……する……』
それはそれとして、自身の一部である機銃に何か憑いているのは、クラウ的にはちょっとくすぐったいらしい。
特に制止する事はないが、立体映像が少し身体をくねらせたりはする。
「空中戦は兎も角、対空戦闘なら何とかしましょう!」
同じく機銃を扱うのは、弥久・銀花(隻眼の人狼少女剣士・f00983)。ユーベルコードの力で、自身の傷跡から技量を引き出し、巧みに機銃を操る。
「今の私はエース機銃手! さあ、どんどん掛かって来てください!」
その言葉通り、接近する敵ガンシップを見事な命中率で撃ち落としていく銀花。鬼燈の操る機銃達とも連携し、徹底して敵を近づけない。
そんな見事な技量を見せ、自信満々に胸を張って。
「さあ、どうですか。私の居る側舷を敵に向けたりしても、良いですよ!」
「「…………」」
が、帰って来るのは沈黙2つ。パメラもクラウも、銀花を無言でじっと見つめている。
「……どうしました?」
片手間でも巧みに機銃を操りつつ、2人の反応に怪訝そうな表情を浮かべる銀花。すると2人は顔を見合わせて――。
「……真面目だね?」
『不可思議……』
「どういう意味ですかっ!?」
心底不思議そうに、銀花を見やる。当然、銀花の方はそれに全力で抗議する……が、まあ。日頃の自分の行いを省みるべきではないだろうか。
「今だっ!」
「おっと
……!?」
そんなコントめいた会話の隙に、ガンシップの一隻がこちらに急接近して来た。機銃で撃ち落とすが、乗員はそれを捨て、こちらに乗り込んで来ようとする。
慌てて迎撃体勢を取るパメラや猟兵達……だが。
「うわあっ!?」
「さあ、私もお仕事開始ね! さよーならー♪」
その敵はずるりと足を滑らせ、甲板の手すりを乗り越えて雲海に落ちていく。そんな相手に対し、ハンカチを振ってお見送りするのはコークスだ。
甲板に残ったのは、彼女が生み出した呪いの黒バナナ。足元に延々と出現するそれは、呪った相手を容赦なく転ばせる。
そして、飛空艇の甲板で転べば、待っているのは転落。見た目がこれでも、意外とえげつない。
「さあ、次はどいつが滑ってみたい?」
「くっ
……!?」
にっこりと笑みを浮かべるコークスに、強い警戒を向けるガンシップのパイロット達。船に乗り込めば滑って転倒、となれば、なかなか乗り込んでは来れないようで。
「来ないの? じゃあ……これでどうだっ!」
「うぉぉっ!?」
そんな、こちらの様子を伺う相手めがけ、呪いのバーコードラベルを投げつける。ガンシップごとバナナの皮で滑ってひっくり帰った相手は、ガンシップの上から真っ逆さまに落ちていった。
「おおー、空中で滑るウルトラC! 面白ーい。どこまで落ちるかな?」
「……うわぁ」
無邪気な残酷さを発揮し、にこにこと微笑むコークス。なんとも容赦ないその様に、パメラが若干、敵を憐れむ声を上げたりもする。
「強襲からの強奪戦、ですねぇ? 了解しましたぁ」
さて一方、女神から衣を賜り、それを身につけて飛行するのは夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)。円盤のバリアとオーラの翼も守りに回し、周囲に波動を解き放つ。
「はい、それでは、進路上の敵を崩壊させていきますぅ」
「な、なんだっ……うわああああっ!?」
その波動に包まれた船は、まるで自壊するように、船体を剥離させていく。波動は認識阻害もかねているため、相手にとっては原因不明の崩壊……ただでさえ奇襲で混乱していると言うのに、それが助長されれば、ほとんどの敵はこちらへの攻撃どころではなくなって。
「まあ、攻撃されたとしても、問題はないのですがぁ」
それでも敵の数が多いため、稀に認識阻害を突破したガンシップがこちらに気づく。だが放たれる機銃をバリアで受け止め、衝撃にぷるぷると身体を震わせるるこる。
物理的なバリアと、心理的な認識阻害。二重に守られたるこるを傷つけられる敵はいない。
「それでは、お返しですぅ」
「きゃああっ!?」
そうして反撃に、浮遊砲台からの砲撃を、次々と叩き込む。さらに、混乱から立ち直ろうとしている船には、爆撃用の浮遊武装から、容赦なく大火力を叩き込んで沈めていく。
「混乱が続いている間に、一気に突破しましょうかぁ」
「んじゃ、アタシも続くか」
クラウの船首側に立ち、敵船を見据えるのは四王天・燦(月夜の翼・f04448)。声をわざとらしく低くして、渋い声で真っ直ぐに指をさす。
「ハイパーガレオノイド砲用意――!」
『指定兵装不明……そんなものは無いけど』
そして立体映像のクラウに、鋭いツッコミを貰う。まあ分かっていた事なので茶番は流し、世間話気味に問いかけた。
「アタシは今回の敵基地で主砲になるものを探すけど、クラウもどう?」
『選択肢……持ち出せる物があれば、良いかもしれない』
ふむ、と今度はクラウが思案し、それに頷いた。その会話に反応し、軍犬も彼女に問いかける。
「色々かっぱらうって具体的に何をかっぱらうてのはあるんすか?」
『目標未定……何か、貴重な物があれば、片っ端から持っていく』
その回答はなんとも大雑把な物だ。だがまあ、クラウが聖帝国絡みの船で、これから行くのが聖帝国の拠点なら、全くの空振りと言う事も多分ないだろう。
多分、で突っ込むのは、やっぱり逞しくなったなーと思う所だが。
「ま、目の前の船とかは対象外って事で良いんすよね? そんじゃレッツゴー!」
ともあれ黄金のオーラを纏い、甲板から勢いよく飛び立つ軍犬。狙いは近づいてきたガンシップ、相手の機銃を回避しながら、急接近……のち、捕獲。
「っ、何を……離せっ
……!?」
「フードファイターはパワーが売りっ。いくっすよ、どっせぇぇぇいっ!」
そして、その場でぐるんっ、と一回転。遠心力をつけて、思いっきりぶん投げた。
勢いよくすっ飛んでいくガンシップは、そのまま近くの飛空艇に激突する。
「な、なんだぁっ!?」
「おぉ、混乱してる混乱してる」
思わぬ攻撃に、被害以上に混乱する敵を見ながら、次の『投擲武器』へと向かう軍犬。掻い潜って近づいてくる船には、無数の狐火が壁となって立ちはだかる。
「これぞ、消耗と被害を抑える必勝のコスパ戦術。パメラのお財布に優しいでしょ?」
「あー……確かに飛空艇って維持費かかるしね」
それを操りながら、どやっと∨サインを見せる燦に、しみじみと頷くパメラ。まあクラウはある程度自己修復などの機能もあるようだが……節約するに越したことはない。
だがそんな軽い会話の合間、少し真剣な表情を浮かべる燦。
「アタシはもう少し相手を知りたい……その為に協力するよ」
相手は本当にオブリビオンであるのか。あるいは和解の道はないのか。敵を敵と割り切る事をよしとしない彼女は、『封印された帝国』に思いを馳せる。
「ま、クラウ×パメラが好きだからでもあるけどね」
『言い方』
まあその上で、すぐにいつものノリに戻ったりはするけれども。そしていつものノリを保っているのは、水瀬・美鳥(鳩ともちもち魔法兎少女・f15711)もだ。
『せっかく飛べるんだ。鳥になってこい!』
「高度を見てから言ってー!!!」
鶏に飛空艇から蹴落とされるのを、いつものノリで片付けて良いのかはともかく。なんとか空中を蹴って、雲海への墜落を免れる。
「と、とにかくっ、行ってくるっ!」
「くっ、迎え撃てっ!」
そのまま必死に跳び続け、敵船へと近づいていく美鳥。迎撃の機銃をぴょんぴょんと回避しながら、投げナイフで船員を攻撃する。
「とう……ちゃくっ!」
「っ!? 中に入られた……!? は、早く追い出せっ!」
そうして甲板に着地したかと思えば、その身体が餅のように変形して。甲板の僅かな隙間を縫って、船内に侵入する。
慌てる船員を尻目に、どんどん奥まで向かってしまい――。
「ここがコアルームだね。それじゃあ……よいしょー!」
到着した最奥で、つるはしを振るい、天使核を破壊する。動力を失った飛空艇は、もはや飛ぶことは出来ない。
「うわあああっ、脱出っ……脱出をぉっ!」
「頑張ってねー。それじゃあ次ー!」
すっかり大騒ぎとなる敵船を尻目に、美鳥はぴょんぴょんと次へ飛んでいく。軽いノリだが、やっている事は割とえげつない。
『さて、そろそろ敵の拠点が見えて来たデスね』
そうこうするうちに大分進み、庚から通信が入る。彼女のResidualは浮遊型ビットを放ちガンシップを遠ざけ、波動砲で敵船を撃ち落としている。
『一応波動砲は切り札なんデスけどね。何度も使えるんで、ポンポン切っても平気デス』
最低限のチャージが済み次第、次の波動砲を放っていく庚。敵は混乱している分、あまり密集していないので、こちらの方が効率が良い。
もちろんたまには強めにチャージして、複数の船を同時に吹き飛ばしたりもする。気軽に高火力をばらまくResidualに、敵船は近づけない――まあ遠ざかっても容赦なく撃ち落とすが。
『周辺空域にも、今の所異常はありません。このまま進んで良いかと』
「了解。それじゃあ、全速前進っ。いくよ、クラウ!」
後方から周辺を警戒していたノエルのエイストラからも、通信が入る。それを聞いたパメラが舵を握れば、一気に加速していくクラウ。
もはや通常の敵船は、こちらを追って来れない。周囲に展開した猟兵達も一旦合流し、敵拠点へと接近していく。
大成功
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第2章 集団戦
『蒼雷の機精』
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POW : ブリッツストライク
【出力最大にした雷属性のエンジン 】によりレベル×100km/hで飛翔し、【自身の重量】×【スピード】に比例した激突ダメージを与える。
SPD : ライトニングフラッフ
【掲げた手のひら 】から、戦場全体に「敵味方を識別する【雷の粒子】」を放ち、ダメージと【感電】の状態異常を与える。
WIZ : サンダーボルトシージ
【甲高いサイレン 】を合図に、予め仕掛けておいた複数の【仲間と共に組んだ編隊】で囲まれた内部に【仲間の人数に比例した数の雷】を落とし、極大ダメージを与える。
👑11
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「この調子で一気に……!」
『上空警戒……!』
敵拠点に接近していく飛空艇・クラウ。だがそこへ突如として、雷が降り注いだ。
「うわっ……とっ!」
パメラが慌てて舵を回し、なんとか直撃を避ける。そして攻撃の先を見れば、そこにいるのは青白い肌の、無機質な女性型オブリビオン。
動力甲冑の化身として、人型を取る彼女達は、蒼雷の機精。この拠点を防衛する、精鋭戦力だ。
「目標、『鍵の船』。後で修復すれば良い、落としても構わない」
「っ、そうはいかないっ……」
舵を握って相手を睨むパメラと、天使核の動力を高めるパメラ。だが、彼女達だけでこの戦力を突破するのは、流石に不可能だろう。
『依頼……お願い、しますっ……』
この相手を倒せるのは、猟兵達だけ。ここを突破するためにも、クラウを守り、敵を撃破するのだ!
備傘・剱
さっきまでの雑魚とはちょいと毛色が違う奴だな
こっちを無視してパメラとクラウを狙うかもしれん…
護霊亀発動!
こいつを身に着けてれば、ある程度の攻撃からは、身を守れるからな
俺は、パメラの周りに空中浮遊で浮き上がり、呪殺弾、衝撃波、誘導弾、斬撃波の弾幕でけん制しつつ、結界術と念動力で敵の動きを縛ったら、ワイヤーワークスを投擲して思いっきりぶつけてやろう
接近戦を仕掛けてきたら、鎧無視攻撃と鎧砕きを付けた二回攻撃でどついてやる
なんか、訳知りっぽい奴が出てきたが…
こんな所で前線はらされてる奴が知ってる情報なんか、たかが知れてるわな
あ、何か知ってるのなら、教えてくれ…はしないか
アドリブ、絡み、好きにしてくれ
四王天・燦
姉ちゃんたち、鍵の船ではない
クラウっていう名前があるんだ
物みたいに呼ぶな
相変わらず電撃耐性とオーラ防御を組み込んだ結界術でクラウ艦を護るぜ
雷の粒子程度なら弾けるかな
目立つように甲板に立って術を行使し、突撃の的になるようおびき寄せるぜ
結界を貫いてくるなら神鳴でカウンター一撃見舞って斬る
すまんね、せめて天使核は丁重に扱わせてもらうよ
結界主への強硬突破が通じなきゃ落雷で来るっしょ
編隊に囲まれ距離が詰まったところで大理石の剣を抜いて真威解放!
包囲されるこの一瞬を待っていた
雲海に堕ちる騎精たちには合掌
ごめんな…と大理石剣の持ち主のメデューサの魂に謝るのでした
墜とす為に使うなんざ本来の用途じゃねーのさ
「さっきまでの雑魚とはちょいと毛色が違う奴だな……気をつけろよ、パメラ!」
「はいっ!」
霊亀の妖怪メダルによって、小型バリアを起動する備傘・剱(絶路・f01759)。守りを固め、パメラを守るように空中浮遊する。
「操舵手を落とせば、機能は低下する……!」
「おっと、そういう訳にはいかないのよなっ!」
そこへ迫る機精が放つ、雷の粒子。触れれば感電死必至のそれをバリアで阻みながら、弾幕を放って接近を牽制する。
「『鍵の船』は我らの物だ。邪魔をするな!」
「なんか、訳知りっぽいが……」
相手も粒子で牽制を繰り返しながら、こちらの隙を伺う。と同時に叫ばれる言葉に、軽く眉を寄せる剱。
「こんな所で前線張らされてる奴が知ってる情報なんか、たかが知れてるわな」
「けど、一つ。姉ちゃんたち、この子は『鍵の船』じゃない」
同時に四王天・燦(月夜の翼・f04448)は、機精の言葉を強く咎める。彼女達の言葉の一点、それだけは許容出来ない。
「クラウっていう名前があるんだ、物みたいに呼ぶな」
「ふん、クラウ……クラウなど。そのような半端な、偽りの名など!」
だが機精の方はもちろん、その言葉を改めはしない。さらなる雷の粒子を放ち、クラウを落とさんと降り注がせてくる。対して燦も強く結界を張り巡らせ、その粒子を弾いて。
「『クラウ』には、その粒子の一つ触れさせないぜ!」
「ならば、その結界を貫くまで……!」
結界の強固さを感じ取った機精は、戦術を変え、一気にこちらへの突撃を図る。張り巡らされる弾幕を強引に突き抜け、雷迸らせながらの体当たり。
「おおっと。そいつは困るなっ!」
「っ、ぐっ!?」
その突進を制するように、剱がワイヤー付きのハンマーを投擲した。衝撃とその重量を鼻っ面に叩きつけ、頭部を打ち砕いて撃墜していく。
「意味深な事を言うなら、もうちょっと詳しく教えて欲しいもんだがな……?」
「教える理由など、ないっ!」
その迎撃を迂回しようとする機精と、その軌道を結界と念動力によって制限する剱。それでも抜けてくる相手は、燦が愛刀で斬り伏せて。
「すまんね、せめて天使核は丁重に扱わせてもらうよ」
「いいや、ここで雲海に沈めてくれる……用が有るのは鍵の船だけだ!」
粒子も接近も無意味と悟った機精達は、甲高いサイレンをかき鳴らしながら、クラウを取り囲む。その包囲の中、急激に収束する雷の粒子。
「手荒にいく……黒焦げになるがいい!」
「……いいや、この一瞬を待っていた!」
瞬間、白の魔剣を抜き放ち、それを大理石の花びらに変える燦。周囲に広がるそれが、こちらを囲む機精を包み込む。
「な、にっ……」
そうして、そこに篭められた呪詛が、機精の身体を大理石に変える。飛べなくなった者はそのまま雲海に沈み、かろうじて逃れた者も動きを鈍らせ、剱のハンマーによって全身を粉々に打ち砕かれた。
「おっと、こりゃあいい。随分と砕きやすくなったな」
「ごめんな……墜とす為に使うなんざ本来の用途じゃねーのにさ」
無理に近づけば、このまま砕かれるだけ。そう悟った機精は、一旦クラウから距離を取る。
それで防衛に余力が出来ると、燦は自らの中に眠るメデューサの魂に、そっと頭を下げた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
流石に、本陣近くは統率が取れておりますねぇ。
それでは、何とかしてみましょう。
【炳輦】を発動し『防御結界』を展開して飛行、『FMS』のバリアを重ねて守りを固めますねぇ。
此方も『高速飛行状態』ですから『ストライク』への対応も問題無く、突撃経路に『時空切断の嵐』や『FGS』の重力弾、『FBS』の斬撃による[カウンター]を仕掛けて迎撃し対処、抜けて来るなら『瞬間移動』で回避すれば良いでしょう。
後は『時空切断の嵐』に『FRS』『FSS』の[砲撃]、『FDS』の[爆撃]まで合わせて[範囲攻撃]、逃げ場のない飽和攻撃であれば『速度による回避』も難しいですぅ。
確実に叩いて参りますねぇ。
試作機・庚
おっと、ちょっと強い団体さんが来たデスね。
敵の数は多いデスし遠距離攻撃も備えてるのは面倒デス…
先行して安全なルート作って行くのが正解デスかね?
なら眼の前の敵だけ排除して強行突破と行くデスかね!
私が先導するデスから全速力でついてくるデスよ!
使用するUCは【蜜き月夜の密偵】デス。
密偵じゃなくて今回は強行突破デスけど。
全速力で探知波を出しながら敵陣を突っ走って行くデスよ。
私の軌道に沿ってくれば妨害はされにくいデスから
二人は安全に接近する敵を落としてほしいデスよ!
私は前方の敵を切り刻んだり突撃して蹴り飛ばしたりとかして行くデス。
「おっと、ちょっと強い団体さんが来たデスね。面倒デス……」
猟兵達に数を減らされても、統制を崩す事なくこちらを狙ってくる機精達。それを見ながらぼやきを漏らした試作機・庚(過去を裏切った者・f30104)は、クラウの前方に飛翔して。
「むっ
……!?」
「ここは目の前の敵だけ排除して、強行突破と行くデスかね!」
隠蔽と妨害を阻害する強行偵察用のユーベルコードを展開すると、探知波を放ちながら一気に正面へと突撃する。機精達が道を開ければ振り向いて、大声で2人に呼びかけた。
「私が先導するデスから、全速力でついてくるデスよ!」
「分かりましたっ! いくよ、クラウ!」
それに頷いたパメラが舵を握り、クラウは天使核から力を引き出して加速する。当然機精達は探知波に阻害されながらも、それを迎撃しようと、雷の粒子を撒き散らし。
「させるかっ……!」
「流石に、本陣近くは統率が取れておりますねぇ。それでは、何とかしてみましょう」
その粒子から身を守るように、防御結界を形成する夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)。バリアを重ねて守りを固めると、一気に正面へ突撃する。
「さあ、いきますよぉ」
「ちっ
……!?」
その突撃と同時に撒き散らされるのは、時空を切断する刃の嵐。合わせて祭器によっても砲撃を仕掛け、火力による飽和攻撃で相手を打ち倒そうとする。
「通してなるものか……!」
近づくのが難しいと見た機精は、こちらを取り囲み、甲高いサイレンを鳴らす。彼女達の身体から迸る、無数の蒼雷。
「そうおっしゃられましてもぉ、通して頂きますぅ」
「二人の事は妨害させないデスよ!」
だが、それが囲んだうちに降り注ぐのであれば、囲ませなければ良いだけの事。前方にいる二機の一機ずつに、るこると庚が接近する。
「ちっ
……!?」
機精達は雷の軌道を変え、迫り来る2人を狙い……その雷を、るこるは咄嗟の瞬間移動で回避して。
「確実に叩いて参りますねぇ」
「っ、くぅっ
……!!」
短距離の転移を繰り返しながら、徹底した飽和攻撃を仕掛けていくるこる。その機動力で避けて回る敵を、砲撃で包囲し、追い詰めていく。
「邪魔デスッ!」
「くっ
……!?」
庚は探知波で雷を反らすと、接近の加速の勢いを乗せて、思い切り飛び蹴りを仕掛けていく。そうして体勢が崩れた所に、クラウが突貫し、砲撃を加えながら前進して。
「さあ、その調子でどんどん前に進むデスよ!」
「はいっ! 先導お願いしますねっ!」
舵を手にしたパメラの叫びに応じ、次なる機精へと向かっていく2人。高速で飛び回りながら、道をさらに広げていく。
大成功
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弥久・銀花
私って割と真面目にお仕事してたと思ってたんですが、散々な評価だったんですね……。(甲板に出て物陰で体育座りしながら勝手に持ちだした干し肉つまみ食い中)
依頼ですか……? 請けましょう
名誉返上(汚名挽回の逆だからこれで合ってましたっけ……?)の為、ちょっと苦手な空中戦でも確りと頑張りますか……
(ここで立ち上がった瞬間、勝手に発動されたユーベルコードにより、銀花の背後で音もなく鼻先から順にワープアウトした師匠のドラゴンの舌に巻き付かれて一瞬で飲まれてしまいます)
その後はドラゴン(全高120m 時速11300Km/h 口からドラゴンブレスを吐く)らしく大暴れ
終わったら銀花はべちょっと吐かれます
秋山・軍犬
猟兵より、飛空艇を優先して
狙ってきたか~
という訳で、出番っすよ『夜』
夜「はーっはっは! 心得たのであーる!」
クラウ殿の飛空艇の周囲に結界術による
防護結界を形成、此方の本丸に手は出させんのであーる!
そして、こちらに突撃(ブリッツストライク)してくる
潔い奴らには敬意を表して
防護結界を足場…武闘場代わりに
この、結界術×漢娘魂を込めた拳で
直接 迎え撃ってやるのであーる!
115人の熱い友情で結ばれた友達の内の一人
「ぬうッ!、あれはまさか…!」
古来よりブルーアルカディアに伝わる
互いが全力でぶつかり合うが故に雷の如き
速さで決着が付いてしまうという
伝説の決闘法、蒼空双雷激闘…ッ!(民〇書房並感)
※ツッコミ歓迎
「猟兵より、飛空艇を優先して狙ってきたか~……という訳で、出番っすよ、夜」
『はーっはっは! 心得たのであーる!』
クラウの周囲に結界を展開する、秋山・軍犬(悪徳フードファイター・f06631)の呼び出した闇の精霊少女・夜。結界の上に仁王立ちし、堂々と腕を組む。
『此方の本丸に手は出させんのであーる』
「ふん、その程度の結界など……!」
対する機精は雷による攻撃を加え、結界を貫かんとする。それを拳で弾いていけば、さらに突貫を仕掛けてくる機精達。
『ほう、なかなか潔い。敬意表し、漢娘魂を込めた拳で迎え撃ってやるのであーる!』
『ぬうッ! あれはまさか……!』
それを迎え撃つべく、結界の上でさらに拳を振るう夜。そんな戦いを見て、別の精霊少女が何やら、戦慄の表情を浮かべて見せた。
「知っているっすか、夜の友達!」
「古来よりブルーアルカディアに伝わる、互いが全力でぶつかり合うが故に雷の如き速さで決着が付いてしまうという伝説の決闘法……その名も『蒼空双雷激闘』……ッ!」
そんなの聞いたことのない、と言うパメラとクラウの疑問顔をスルーし、何やら盛り上がる軍犬と少女。
……そこから少し離れた甲板の隅では、弥久・銀花(隻眼の人狼少女剣士・f00983)が干し肉を齧りながらいじいじといじけている。
「割と真面目にお仕事してたと思ってたんですが、散々な評価だったんですね……」
『真面目……?』
そんな銀花の言葉に、これまでの戦闘記録を思い出して首を傾げるクラウの立体映像。ますます落ち込みそうなので、パメラが誤魔化すように声を張り上げる。
「あー、たいへんだー、銀花さんに助けて欲しいなー!」
「……そうですか? ……わかりました、名誉返上のために受けましょう!」
その声に応えて立ち上がる銀花。汚名挽回の逆だから……とかそういう所だぞ、と言う顔をしつつ、何も言わないパメラ達。
「空中戦でも確りと頑張ります――」
「『あ』」
が、立ち上がった銀花が即座に師匠のドラゴンの丸呑みされると、それはまあ流石に声が出る。過保護な師匠は銀花を体内で守って戦っているつもりだが、呑まれた銀花は胃袋の中で、ぐっちゃんぐっちゃんになっている。
「……そういう所だよねぇ」
『同意。……そういう所です』
それをなんだか生暖かい目で見上げるパメラ達。でもまあ、不思議とか言っちゃった自分達にも責任はあるかもなぁと、ちょっと反省はする。
『ぬぅッ! あの闘法はまさか、『竜胃闘(どらごんいいと)』ッ!』
「知っているっすか!」
でも、そんな2人がこっちも相変わらずだなー、と言う目を軍犬に向けてしまうのも、致し方ない事だと思う。
まあしかし、独特の空気ではあれ、2人は――。
『漢娘の拳、喰らうであーる!』
『弟子に代わって、焼き尽くしてくれよう!』
――いや、2人の呼んだ者達は、その力で機精を撃退していく。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ノエル・カンナビス
(エイストラ搭乗、武装はライフルx2・キャノンx2)
エイストラは当たり前に環境耐性/電撃体制を持ちますから、
内部に届かない電撃は怖くもないんですが……。
ガーディアン装甲が帯電するのも、それはそれで嫌ですね。
衝撃波発生機能が破損しても困ります。
ここは少々乱暴に行きましょうか。
雑とも言いますが。
索敵/操縦/推力移動/空中機動/見切り/フェイント/軽業、
単に高速度というだけでしたら回避はむしろ楽です。
そも、近付く前に対空戦闘/スナイパー/一斉発射で撃墜します。
UCに対してはカウンター/咄嗟の一撃/指定UC、
射程の差で結果的に先制攻撃になりますね。
激突ダメージは激突しないと生じないんですよ。
露木・鬼燈
あれを相手するには対空機銃では厳しいかな
ここはキャバリアでの空中戦闘が安定っぽい
アポイタカラで出るですよ!
装備はいつも通りライフル&マシンガン
相手のサイズは人間大なので装甲厚は高が知れている
威力よりは命中率を重視してフレシェット弾を装填
UCの選択は迷うところなんだよね
威力は足りてそうだし相手の機動力に対抗するほうがいいかな?
速度で競うのはあまり賢くない気がするです
なので<颯駆之術>で回避率を高めるですよ
小型ブースターと噴射孔による変態機動!
これは楽しいだけじゃなくで実用的なのですよ?
うん、敵の想定を超えて意表を突くですよー
そして回避からのカウンター射撃で仕留めるっぽい!
『あれを相手するには、キャバリアでの空中戦闘が安定っぽい!』
サイキックキャバリア・アポイタカラで発艦する露木・鬼燈(竜喰・f01316)。ライフルとマシンガンを手に、機精へと攻撃を加える。
「むっ……!」
『いくら硬そうでも人間大、装甲厚はたかが知れているのですよ』
防御姿勢を取る相手に対し、こちらが撃ち込む弾丸はキャバリアサイズ。。無論相手はオブリビオン、サイズに比して十二分に頑丈だが、構わず壊れるまで叩き込みにかかる。
「ならば、当たらねば良いだけ……!」
『むむっ?』
だが当然、相手も悠長に弾丸に当たり続けてくれる訳ではない。雷属性のエンジンをフル稼働し、こちらの弾丸を回避して来る。フレシェット弾の攻撃範囲でも、その速度は捉えがたい。
『これは、速度で競うのはあまり賢くない気がするです』
『ですが、ただ高速度と言うだけなら、いくらでも対処のしようはあります』
それをクロムキャバリア・エイストラの推力移動で回避しにかかるノエル・カンナビス(キャバリア傭兵・f33081)。レーダーで視覚範囲外からの攻撃も対策しつつ、後退しながら武装を構える。
『そも、近付く前に撃墜すればいいだけの事ですが』
「くっ……うぅっ!?」
ライフル二丁にキャノン二丁。増設腕を利用し、4つの武器での重連射。全兵装によるビーム砲撃が、機精を迎撃し、撃墜にかかる。
『エイストラは電撃耐性がありますが、装甲が帯電するのも嫌ですからね』
そもそも雷の粒子は装甲で弾けるが、落雷の嵐となれば、完全に無傷で防ぎきれるとも限らない。そして、防げるかどうかをわざわざ試してやるつもりもない。
ビームを徹底的に乱射し、接近を拒絶する。火力と範囲を重視しながらの引き撃ちで、徹底的に相手を遠ざけ、包囲されぬように飛び回るエイストラ。
『ここは少々乱暴にいきましょう。……雑とも言いますが』
「っ、これ以上は……!」
ならばと相手は、エンジンの出力をさらに強化する。雷の如き速度で、回避を図らず、真っ向からの急接近。こちらの砲撃を装甲で防ぎつつ、受ける時間を最小限に抑える事での突貫を図ってくる。
「破壊する……!」
『む、そちらも大分雑ですね』
それらを冷静に、砲撃を集中させて撃ち落とすエイストラ。だが何機かが、強引な突破でこちらに接近する
と、そんな敵機の前に、アポイタカラが飛び出して。
「っ
……!?」
『これぞ、高機動モードですよ!』
小型ブースターと噴射孔からの圧縮空気で、不規則な……いわゆる変態機動。相手の視界を機敏に出入りし、楽しげに機精の周囲を飛び回る。
「ちょこまかとっ……がっ!?」
『これは楽しいだけじゃなくて、実用的なのですよ?』
楽しいと言う事は否定せず、気ままな機動で相手を撹乱し……そして撃ち込むのは至近距離からの弾丸。
散弾をまともに叩き込まれた機精は、耐えきれず雲海へと墜落していく。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
コークス・クレオソート
【POW】
今度の敵は強そうだね
じゃあ……使い魔軍団召喚で、使い魔を使役して各砲座に配置
テレビで見たアニメみたいに……やればいいんだよね?
機銃の十字砲火で追い込んで、それでも逃げる奴は、頭を押さえるようにミサイルで迎撃したり、ブリッジや機関部を狙う奴を優先して落としたりと、状況にあわせて動こうかな
砲座に座れなかった使い魔は、ブリッジや機関部に回して、レーダー索敵や計器監視のお手伝いや、非常時の修理要員に
所詮は使い魔だから、精密な射撃やらは期待してないけど、こんな風に人手が要るときは利用できるかもだし
私自身は、邪魔にならないところで使い魔達に指示出して、敵に見つからないようにしておこう
水瀬・美鳥
(アドリブ、連携歓迎)
🕊「飛んでて雷か...焼き餅になりたくないよな?」
「怖い事言わないで???いいこと思いついたから」
パメラ(船)の1番高いところでちょっとした壁を出して、雷の粒子を撒かれるのを待ちます
雷の粒子が出たらちょっとした鉄パイプを投影、両端にクリスタルを填めて電気魔法を少し入れて発動
「自分が出したからって、全てが味方してくれるとは思わないで頂戴!」
鉄パイプのクリスタル両方に周囲の雷の粒子を吸収、一方向から射出する簡易レーザーなのです!
倒せたら上々、動きが止まったら斧でも投げてとどめです!
すっごい痺れて大変...だけどがんばる!
クリスタルは使い捨てしていっぱい撃ちます!(ぷるぷる)
「今度の敵は、強そうだね……じゃあこれでっ!」
2.5頭身ほどの自分を模した、大量の使い魔達を召喚するコークス・クレオソート(ブラックタールのレトロウィザード・f34990)。それらを操作し、各砲座に配置する。
「テレビで見たアニメみたいに……やればいいんだよね?」
「っ、ち……!」
砲座から放たれる機銃で、弾幕を張って機精を遠ざける。所詮使い魔なので狙いは甘いが、とりあえず撃っておけば、牽制としては十分以上だ。
「あと、残りは……えーと、索敵よろしく!」
そして銃座からあぶれた使い魔は、甲板の各方面で敵の動きを逐一報告させる。基本的にこの世界の飛空艇はガレオン、つまり帆船なので、ブリッジとか計器とかはない。
「うん、ちょっと思ってたのと違ったけど結果オーライ!」
代わりに必要なのは、魔力と天使核の力、そして何よりマンパワーだ。大量の使い魔と言う人手を最大限に活用し、甲板の上を駆け回らせる。
自身は安全な所で、その使い魔に指示を送るコークス。機精達は弾幕を警戒しつつも、雷の粒子を撒いて周囲を飛び回っており。
『飛んでて雷か……焼き餅になりたくないよな?』
「怖い事言わないで? いいこと思いついたから!」
そんな機精の姿に物騒な呟きを零す、水瀬・美鳥(鳩ともちもち魔法兎少女・f15711)の肩の上の鳩。
餅である所の美鳥としては、当然焼かれたくない。だがマストのてっぺんに昇れば、近くに雷の粒子が大量に撒かれており、うかつに触れると焼かれそうだ
『おいおい、本当に大丈夫か?』
「大丈夫、焼き鳥になる前に……」
そんな状況で彼女が投影するのは、ちょっとした鉄パイプ。その両端にクリスタルを嵌め込み、内部に電気魔法を少々流し込む。
即席の、雷属性の魔法の杖。クリスタルは、周囲の粒子を吸収し始める。
「む、何をしている
……!?」
「自分が出したからって、全てが味方してくれるとは思わないで頂戴!」
そうして吸収した粒子を、収束させ、射出する。相手の攻撃を逆に利用した、簡易レーザー攻撃だ。思わぬ反撃を受けた機精は慌てて後退するが、さらに追撃をかけていく。
「エネルギー源はいっぱいあるから! いっぱい撃ちます!」
『出来れば動けなくなる前にな!』
とはいえ強力な雷粒子を操っていると、吸収しきれないエネルギーでビリビリと全身が痺れる。ぷるぷると身体を震わせながら、必死にレーザーを撃ち続ける美鳥。
「が、がんばる!」
「ふん、だがそんな攻撃など……がっ!?」
そして、レーザーに意識を取られた機精には、機銃からの十字砲火。コークスの使い魔達による精一杯の射撃が、相手を撃墜していく。
「よーし、頑張れ、その調子ー!」
「くっ……!」
レーザーと機銃を警戒し、距離を取ろうとする機精。それを見て美鳥は咄嗟に片手を開けて。
「とりゃーっ!」
「ぐぅっ!?」
斧を投影し、全力でぶん投げて。意表を突いた機精の頭をかち割っていく。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『『神聖将軍』エパミオン・ゴルギダス』
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POW : 神聖盾破
【紋章が刻まれた盾】から、戦場全体に「敵味方を識別する【衝撃波】」を放ち、ダメージと【移動力低下】の状態異常を与える。
SPD : 寥斜線陣
【重装歩兵達】の霊を召喚する。これは【陣形を組み、連携しながら槍】や【盾】で攻撃する能力を持つ。
WIZ : 斬炎希翔
【飛ぶ斬撃】が命中した部位に【高熱のエネルギー】を流し込み、部位を爆破、もしくはレベル秒間操作する(抵抗は可能)。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
「到……着っ!」
「変形終了……突入します」
猟兵達が機精達を打ち倒し、敵拠点にたどり着いたクラウ。猟兵達が船を降り次第、ガレオンチェンジを解除し、元の人間の姿に戻っていく。
人間大になって建物内部に突入すれば、航空戦力からの攻撃を受ける事はしばらく心配しなくて良いだろう。とはいえ、悠長にしていれば追いつかれるので、すぐに拠点奥へと進んでいく。
内部は混乱状態、防衛戦力の多くは出払っており……数少ない守りも、猟兵はもちろん、パメラやクラウだけでも十分排除出来る程だ。
「ここまで侵入を許すとは……陛下や団長に申し訳が立たん……!」
そうして最奥の部屋――この浮島の天使核を収めた、動力部屋に到着した猟兵達。
そこにいた指揮官――『神聖将軍』エパミオン・ゴルギダスは、こちらを睨み、唇を噛み締める。
「こうなれば、鍵の船を捕らえ、献上するより他、この失態を挽回する方法はあるまい」
彼女は手にした剣をクラウに突き付け、そう言い放つエパミオン。すると広い部屋を埋め尽くさんとするように、重装歩兵達の霊が召喚される。
見た所、どうやらやや力に頼るきらいはあるようだが、一人の戦士として、十分以上の力を持つ事は間違いないようだ。また、このような拠点を任されるだけあって、おそらくは聖帝国において、一定以上の地位を任されている事も間違いあるまい。
「そのためには猟兵。貴様達の首、一つのこらず、この場で刎ねてくれよう!」
この指揮官を倒す限り、今回の作戦の目的を果たすどころか、この場から撤退する事もできないだろう。見事、この強敵を討ち取るのだ!
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
指揮官発見ですねぇ。
お相手致しましょう。
『FAS』を使用し飛行、【耀衣舞】を発動して『光の結界』を展開、『FAS』『FTS』を除く『F●S』各種のエネルギーを供給し強化しますねぇ。
屋内で『衝撃波』を回避するのは難しくても、『結界』で受け流してダメージを防げば良く、『光速突進』が可能な状態であれば『移動力低下』の影響も軽微ですぅ。
『光速突進』による激突と『結界』を『刀』に纏わせての『光速斬撃』を軸に、此方から注意が逸れたら『FTS』の光線による[盗み攻撃]で『盾』や『天使核』の回収を狙いましょう。
脱出も急いだ方が良いでしょうし、怪しい物は一通り『FTS』で回収しますねぇ。
水瀬・美鳥
(アドリブ、絡み歓迎)
「悪いけど、貴方達の正義は先に行かせたくないからね!」
クリスタル使用し【選択UC】にて太刀を投影。周囲に展開された重装歩兵のご自慢の装甲は
空を蹴った勢いと一緒に叩き斬って押し通ります!
その先の神将も同様に空を不規則に跳ねては辻斬りの様に何度も攻撃します!
将軍を攻撃中に鳩が周囲にクリスタルをバレないようこっそりと配置。
合図と共に全てのクリスタルからピアノ線を投影、将軍の捕縛を試みます。
パメラちゃんの手にクリスタルを、その上から手を握って一言
「ぶっ跳ぶよ?思いっきり叩きつけておいで!」
支援魔法を高速詠唱。パメラちゃんに合わせて突撃。
虚を晒す将軍へ。閃光の様な一撃を───
「指揮官発見ですねぇ。お相手致しましょう」
「神たる存在は女皇陛下、ただ一人!」
豊饒の女神に祈り、光の結界を展開する夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)。 対してエパミオンはその盾を掲げ、周囲に衝撃波を拡散させる。
ぶつかり合う2つの、信仰の力と輝き。
「そう言われてしまうとぉ、余計に負けられませんねぇ」
当然、るこるに元より負けるつもりなどないが、豊穣の使徒としては、女神を否定させる訳にはいかない。心なしか気合を篭めると、結界へと神器から力を供給していく。
そうして光の球と化したるこるは、相手の衝撃波を切り裂くように、エパミオンへと直進した。
「それでは、参りますぅ」
「むっ――!!」
結界に、豊満な肉体の重みを乗せての体当たり。それを盾で受け止めた相手は、強い衝撃を受けて後ずさる。
それでも踏み止まり、こちらに剣を振りかぶるエパミオン――そこに、水瀬・美鳥(鳩ともちもち魔法兎少女・f15711)が空を蹴って迫る。
「悪いけど、貴方達の正義は先に行かせたくないからね!」
「貴様達こそ、ここで行き止まりだ。正義は我らに有り!」
その進軍を阻むように立つ、重装歩兵の霊。分厚い鎧を身に纏い、強靭な盾を掲げたそれらが、空中のこちらを撃ち落とそうと、槍を突き上げて来る。
「邪魔だよ……押し通りますっ!」
そんな槍を恐れる事なく、力強く前に進む美鳥。その手に握るのは投影した太刀、召喚石から生み出したその刃を、重力と勢いをもって叩き切る。
「どんどんいくよっ!」
「さて、私からも参りましょうかぁ」
そうして道を開けば相手に肉薄し、斬りかかる美鳥。エパミオンは反撃を試みるが、そこにるこるまで突撃する。
美鳥は己の体質を活かし、不規則なバウンドで相手の周囲を飛び回り、るこるは結界の出力を活かして、ひたすら高速での体当たりを重ねる。質の違う2つの突撃に、苛立ちを隠さないエパミオン。
「おのれ……焼き尽くしてくれ――っ!?」
『こちらの準備は完了だ』
その苛立ちと共に繰り出されようとする、必殺の斬撃。だがそれを阻むように、無数のピアノ線がエパミオンを絡め取る。
その罠を仕込んだのは、美鳥の連れた鳩。そうして生まれた隙を逃さず、敢えて一旦後退する美鳥。
「よし、今っ……パメラちゃんっ!」
「私っ!? わ、わかりましたっ!」
パメラの手にクリスタルを握らせ、その上から手を握っての支援魔法。一瞬困惑したパメラだが、力を感じ取ると、すぐに頷く。
「ぶっ跳ぶよ? 思いっきり叩きつけておいで!」
「こちらからも、合わせますぅ」
そのまま、エンジェルレイピアを押し立てて、美鳥と共に突撃するパメラ。るこるも刃に結界を纏わせ、タイミングを合わせ同時に攻撃を仕掛ける。眩い2つの輝きは重装歩兵の軍勢を切り裂き、エパミオンを深く切り裂いた。
「クラウは、絶対、守るんだからっ……!」
「がっ……おのれっ
……!!」
血を流しながらもピアノ線から逃れるエパミオンに、言い放つパメラ。その確かな決意を目にすると、彼女に力を与えた美鳥は満足げに頷いて。
「倒したら脱出する事になりますから、今のうちから回収しておきましょうかぁ」
一方、るこるは相手が隙を見せている間に、周囲の怪しいものを片っ端から亜空間倉庫に回収していく。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
コークス・クレオソート
【WIZ】
スカート短いね……黒バナナさん大活躍の予感!
シリアスブレイカー?
なにそれおいしいの?
前に出る仲間の後方から、敵目掛け黒バナナの呪いを掛けてみる
そんなにスカート短いと……スッテン転んだら、コロリン大変なことになっちゃうよー?
あ、怒らせちゃったかな?
ギャース!!(攻撃受けてタールのようなものが飛び散る)
ひどいなあ!
死んじゃったらどうするんですか!?
え?
殺す気でやった?
デスヨネー
まあ、隙あらば……まだまだ黒バナナの呪いを掛けちゃうけどね!
あんまりド派手に転んじゃうと……見えちゃイケないのが、チラリとモロリと見えてもしらないよ?
まさに大公開時代だね!
私じゃないから……いくらでもいいけど
弥久・銀花
建物周辺のその辺にべっちょり吐き出されたようですが、まだ戦闘が残ってるようですね……(近くの物陰に吐き出された時は気絶してましたので置いて行かれたようです)
とりあえず、色々とここの親玉に責任を取らせてあげないと気が済みません
責任ついでに服も取っちゃいましょう(銀花の服はベトベトです)
真の姿を現し、ユーベルコードの可能性の風を使ってさらに強化!
建物内を走り回って、今戦闘していると思わしき動力部屋に殴り込みましょう
【怪力】で適当にその辺に有った物を天使核の周辺の機材なんかに全力で投げまくって攻撃します!
「あなた……」
エパミオンの姿をじっと見つめて、真剣な表情を浮かべるコークス・クレオソート(ブラックタールのレトロウィザード・f34990)。
「スカート短いね!」
「余計なお世話だっ!」
そして少しズレた感想を口にすれば、エパミオンは当然顔を赤くして抗議する。そのまま、こちらに重装歩兵をけしかけて来るが……そこに飛び込んでくるのは弥久・銀花(隻眼の人狼少女剣士・f00983)。
「ふむ。まだ戦闘が残っているようですね?」
「なんだ、貴様は?」
黄金の風を身に纏う事で真なる姿を晒し、堂々とエパミオンの前に立つ。……と、だけ言えば格好良いのだが。
さっきまでドラゴンに丸呑みにされていた彼女は、全身ベトベトで、服まで唾液まみれだ。そのみすぼらしい姿にエパミオンが嫌悪の表情を浮かべれば、銀花の方は今江パミオンに気づいたとばかり、首を傾げる。
「あなたが親玉ですね。責任を取って、あとついでに服ももらいましょう!」
「どいつもこいつもっ、何故そう私の服を……っ!?」
相手は怒りと羞恥に顔を赤く染め、こちらに踏み込んで来た。だがそこでコークスが、足元に黒バナナの呪いを仕込んでやれば、思わぬ罠に尻もちをついて。
……顔を赤くしてスカートを抑えるエパミオンに、じっと視線を注ぐコークス。
「スッテン転んで、コロリン大変な事に……ギャース!!」
「ええいっ、いい加減に、しろっ!」
すっかりシリアスが崩壊した感がある中で、立ち上がって剣を振るって来る相手。飛ぶ斬撃を喰らったコークスはタールを飛び散らせ、慌てて炎をぱたぱたかき消す。
「ひどいなあ! 死んじゃったらどうするんですか!?」
「殺す気でやったに決まっているだろう! と言うか死ね!」
「デスヨネー!」
エパミオンはさらに飛ぶ斬撃を放ち、慌てて逃げるコークス。ついでに銀花も一緒に斬撃の嵐に晒され、ちょっと身体が斬れたり再生したりする。
「私は関係ないと思いますけど!?」
「貴様も同罪だ!」
ぱんつは見てないけどシリアスは破壊したので、あまり濡れ衣とは言えない。と言うかそもそも敵なので、攻撃される理由はちゃんと有る。
やむを得ずコークスと一緒に逃げ出し……逃げた先は何やら、怪しい資材の影。
「くっ、こうなればこれでお返しですっ!」
「うぉっ!? な、何をするっ!?」
そしてその資材をおもむろに、怪力でぶん投げて飛び道具にしてみた。咄嗟に避けるエパミオンだが、当然、投げた資材は破壊される。
「なんか適当にぶん投げますよ!」
「ええい、やめろ、壊すな……うぉっ!?」
そして好き勝手する銀花を止めるべく踏み込めば、そこにはまたも黒バナナ。今度は踏みとどまったエパミオンだが、気づけば周囲は黒バナナだらけだ。
「あんまりド派手に転んじゃうと……チラリとモロリと見えてもしらないよ?」
「こ、このっ……!」
相手は顔を赤くしてスカートを抑え、こちらを睨みつけて来る。だがコークスは一切悪びれる事なく、黒バナナをさらに撒き散らし。
「まさに大公開時代だね! 私じゃないから……いくらでもいいけど」
「よくないっ! ……そっちもやめんかっ!」
そして銀花も、ぽいぽいと資材を投げまくる。身体的には大したことがないが、精神的にやたらとダメージを負うエパミオン。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ドゥルール・ブラッドティアーズ
共闘×
グロ×
SPD
出遅れた……わね
救えなかった蒼雷の機精達を想い【祈り】
自身を【鼓舞・気合い】を高め
守護霊の憑依【ドーピング】で戦闘力増強
せめて貴女だけでも救ってみせるわ
『海神の戯れ』で直径121mの渦潮を起こし
耐えられても【念動力】で渦を逆回転させて陣形も連携も崩す
重装歩兵もエパミオンも金属装備が錆び弱体化。
エパミオンの濡れ姿に嗜虐心を覚え
威力の増した【属性攻撃・電撃耐性】の放電で
重装歩兵を殲滅&彼女を脱力させる【範囲攻撃・マヒ攻撃】
その忠義の対象が私でなくてもいい。
貴女達の保護、それが私の望み
【衝撃波・武器落とし】から【怪力・捕縛】の抱擁。
濃厚なキスと共にスカートの中を【慰め・生命力吸収】
「せめて貴女だけでも、救ってみせるわ!」
「いきなり何を言っている
……!?」
蒼雷の機精達を想いつつ、エパミオンへ言い放つドゥルール・ブラッドティアーズ(狂愛の吸血姫・f10671)。当然相手の方は、そんな事を言われても困惑するばかりだが。
「飲み込んであげるわ……!」
「くっ……!」
そんな困惑するエパミオンと、それを取り巻く重装歩兵達めがけ、海神の力を借りて渦潮を起こすルル。巨大な渦潮に呑み込まれた歩兵達は、その金属の鎧を錆びさせ、動きを鈍らせて。
「舐めるな……こんなもので……!」
エパミオンもその渦に呑まれるが、流石にその武器はただの鉄ではない。盾から迸る輝きと、剣が発する高熱が、その渦を吹き飛ばす。
だがその時にはすでに、ルルは一気に間合いを詰めており。
「ああ、濡れ姿も素敵……♪」
「っ、くっ……!? 何を言って、このっ……ぐぅぅっ!?」
濡れた身体に電撃を流し込めば、呻きを漏らすエパミオン。身体の痺れに隙を作った所へ、その足元に縋り付いていくルル。
「くぅっ……何を、するっ
……!?」
「その忠義の対象が私でなくてもいい。貴女達の保護、それが私の望み……」
そのままスカートの中に顔を押し込み、精気を奪い取る。それによって己の中へ魂を奪い取るのが、彼女にとっての、オブリビオンの『保護』だ。
「意味の分からない事を、言うな……っ!」
「きゃっ……!」
もちろんその行動理念が、相手に受け入れられる事など無いが。盾の紋章が輝き、その光によって弾き飛ばされるルル。
「貴様に保護される理由などない。我が魂、その一欠片すらも、女皇陛下の物だ!」
そんなルルに対しエパミオンは、強い拒絶と嫌悪の視線を向けてくる。
大成功
🔵🔵🔵
試作機・庚
いやーだいぶ無茶して突っ込んだデスね…大丈夫デス?(マシンから降りながら)
っと将軍自らお出迎えデスか
UCは…奇遇デスね。私と同じで飛ぶ斬撃を撃てるんデスか。
ならちょっと撃ち合いしてみるデスか?
使用するUCは生身での【一軌刀閃】場合によっては派生系も使用するデスよ。
【LEO】を二振りの刀にして撃ち合い予定。
基本的に相手の飛ぶ斬撃に合わせてこちらの斬撃をぶつけて相殺。
こちらはその後に突撃と拘束が入るデスから相殺できれば有利に運べるデスかね…?
雑魚に関しては軌道上にいればまとめてふん縛るデスよ。
相殺出来なくて負けたら相手の斬撃に当たらないよう回避軌道を取りながら隙を伺っていくデス。
露木・鬼燈
重装歩兵ですか
なかなか面倒な相手なのです
まぁ、僕ならよゆーなのですが
陣形を組むから自然と密集してしまう
そんな奴らは銃火器のカモなのです
とゆーことで秘伝忍法<忍鯱>
重装歩兵の重厚な鎧や盾でも粉砕するのが電磁加速砲
それが無数に襲い掛かるとなれば、ね
防御できなければ回避するしかないわけですが…
その防御力と引き換えに重く、移動速度が遅いのが重装歩兵
ましてや密集陣形では回避行動もままならないよね?
そのまま散るがいいっぽい!
指揮官もこのまま電磁加速砲ですり潰す!
わざわざ近接戦闘をするメリットなんてないからね
まぁ、強化外骨格を装着したシャチなら近接戦闘もできるけどね
がぶがぶ咬んだり、体当たりをしたりとか
「重装歩兵ですか。なかなか面倒な相手なのです」
ひしめく相手の軍勢を見て、首を傾げる露木・鬼燈(竜喰・f01316)。おもむろにその手で、鯱を象る印を組む。
「まぁ、僕ならよゆーなのですが」
そうして召喚されるのは、特殊な訓練を受けた忍鯱達だ。強化外骨格でその身を鎧ったそれらの軍勢が、電磁加速砲の弾丸を撃ち出していく。
「さあ、重装歩兵の鎧とか盾を破砕していくっぽい!」
「くっ、我が軍団を舐めるなっ!」
一方、対する重装歩兵軍団もただの兵ではない。エパミオンの配下として鍛えられ、装備を与えられ、何よりオブリビオンである者達は、たとえ電磁加速砲であっても、そう簡単に砕ける事はない。ない……が。
「防御力と引き換えに重く、移動速度が遅いのが重装歩兵なのです」
「ちぃっ
……!!」
かと言って、彼らがこちらに反撃を届かせられる訳でもない。ただ耐えるに徹する相手の戦力を、じっくりと削っていく鯱。
「わざわざ近接戦闘をするメリットなんてないからね。出来るけどやらないですよ」
「確かに相性が悪いか……だが、私は違うぞ……!」
その状況を打破せんと、剣を構えるエパミオン。振り下ろされた飛ぶ斬撃がこちらに迫り――そして、空中で別の斬撃とぶつかり合い、弾けるように相殺された。
「何っ!?」
「将軍自らお出迎えデスか。で……奇遇デスね、そっちも飛ぶ斬撃を撃てる、と」
その、『別の斬撃』を放ったのは、試作機・庚(過去を裏切った者・f30104)。マシンから降りた彼女は、ビットを二振りの刀に変えて構える。
「ならちょっと撃ち合いしてみるデスか?」
「ふんっ……舐めるな、貴様ごときにっ!」
そんな彼女の挑戦に乗ったエパミオンは、剣を振るい、連続で飛ぶ斬撃を放って来る。それを相殺すべく、二刀を振るう庚。
「どんどんいくデスよっ!」
「ふんっ
……!!」
相手の斬撃は一撃が重く、一対一では完全に相殺しきれない。だがこちらはその分、二刀を矢継ぎ早に振るい、手数でそれを補う。
結果として、激闘はほぼ互角。空中で幾度となく斬撃が激突し、弾けて、そして――。
「ちっ、なんだ、その斬撃は!」
「あんまり他人の事言えないんじゃないデスかね!」
その激突と同時に、エパミオンの斬撃からは熱が、庚の斬撃からは重力の鎖が辺りに飛び散っていく。
鎖は重装歩兵を絡め取り、そして熱がそれを操って引き剥がす。そちらにおいても際限なく、相殺を続ける2つの斬撃。
激突は、完全に膠着状態に陥る……これが一対一ならば、だが。
「隙ありっぽーい!」
「ぐぅぅぅっ!?」
当然、庚とエパミオンが互角でにらみ合うなら、鬼燈の忍鯱は自由なままに、そこを砲撃出来る。拘束と解放を繰り返す重装歩兵では、満足にそれを庇えない。
横合いからの砲撃を受けてエパミオンがよろめけば、その分庚の斬撃が相手の斬撃を押し込む。
エパミオン自身は回避しても、重装歩兵はなすすべなく縛り上げられ、そして砲撃に打ち砕かれるばかり。
「このままどんどん、優位に運んでいくデスよ!」
「くっ、やらせる、ものかっ……!」
焦りを隠しきれないエパミオンへ、さらに畳み掛ける庚の斬撃、そして忍鯱達の砲撃。
エパミオン自身は無事であっても、重装歩兵は急速にその数を減らしていく。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
秋山・軍犬
覇気を纏い身体能力を強化
向かって来る歩兵の関節を極めつつ
他の歩兵集団ないしボスに向かって
砲弾のように投げていきます…
はい、何で軍犬が指定UCと関係ない戦法で
戦ってるかと言うと…ボスが魔獣じゃなく歩兵なんて召喚したから
あいつら拠点内に魔獣いないか探しに行ったんすよね…
夜(携帯から)『軍犬、魔獣が見つからないのであーる』
飛空艇やガンシップは見つけたのであるが~
軍犬「…じゃあ、もういいっすよそれで」(歩兵投げつつ)
飛空艇やガンシップを幾つか頂戴して
叩き売って、酒場で豪遊しようず
(パメラ&クラウを見つつ)
…何か自分等マジもんの略達者っぽくない?
これって魔獣出さないボスのせいだよね?(ボスに歩兵砲弾!)
「とりゃあっ!」
近づいてきた重装歩兵の腕を極め、怯んだ所を投げ飛ばす秋山・軍犬(悪徳フードファイター・f06631)。別の重装歩兵への砲弾代わりにしていく。
当然すぐに次の歩兵が迫ってきて、それをまた、投げ飛ばし。それを地道に繰り返す彼の近くに、先程呼んだ筈の闇の精霊は、何故かいない。
「……で、その! なんで自分が一人でこういう事してるかと言うと!」
『軍犬、魔獣が見つからないのであーる』
携帯から響く闇の精霊・夜の声。彼女の目的は魔獣を狩る事……だがあいにくと、エパミオンも重装歩兵も魔獣ではない。
なので、獲物を求めて探索に出かけてしまったのだ。
ボス戦中なのに。
『飛空艇やガンシップは見つけたのであるが~』
「……じゃあ、もういいっすよそれで」
通話の片手間に新たな敵をぶん投げながら、それ以上に通話を投げやりに返す軍犬。今の所危なげはないが、正直疲れたので、割とどうでも良くなって来た。
「飛空艇やガンシップを幾つか頂戴して、叩き売って、酒場で豪遊しようず」
『分かったのであ~る!』
そうして通話が切れると、改めて重装歩兵へと向かう軍犬。……その合間にパメラ達の方を見て、問いかける。
「……何か自分等、マジもんの略達者っぽくない?」
「「…………」」
帰って来たのは、二重の沈黙。なんと言うか、『そっち』に巻き込まれたくないと言う感じの。
そして視線が逸らされると、軍犬は重装歩兵に向き直る。
「これって魔獣出さないボスのせいだよね!」
「何だか知らんが、私に責任転嫁するな!」
八つ当たり気味にエパミオンに重装歩兵を投げられると、そちらからも当然、嫌そうな返答が帰ってくる。
だがそっちは敵なので容赦なく、八つ当たりを続けていく事にする。
大成功
🔵🔵🔵
ノエル・カンナビス
この敵なら四火線までは要りませんが、
組み替える時間もないので突撃しましょう。
数を減らすにはキャノン二門が役に立つでしょう。
先制攻撃/指定UC。
ひとまず重装歩兵を引き受けます。
陣を組んだものを範囲攻撃/鎧無視攻撃/キャノンで消し飛ばし、
単独なら貫通攻撃/ライフルで排除。
少し浮いて撃ち下ろせば射線は通ります。
以下成り行きで暴れましょう。
相手の衝撃波もカウンター/衝撃波で相殺できます。
しかし、将軍ですか……無作法は重々承知しておりますが。
そもそもなんで鍵だけ一人でうろうろさせていたんです?
しかも天使核なしで。
どうせ情報としては意味薄いですし、世間話と思召して
お教え頂けると好奇心が満足するのですが。
備傘・剱
力任せの現場指揮者には、大した情報を与えられないわなぁ
もうちょい、軍師的な奴をあてにしたいところだ
さぁてと、幽霊対策に、浄化と共に青龍撃発動
衝撃波、斬撃波、誘導弾、水弾、呪殺弾、ブレス攻撃で霊を蹴散らしつつ、高速移動で接近して、爪で、二回攻撃と鎧無視攻撃と鎧砕きを重ねた攻撃を行うぞ
オーラ防御で攻撃を防ぎつつ、敵の退路は結界術で妨害し、念動力で引き寄せて、間合いを離せない様にしておこう
上からはどんな命令でパメラにクラウを確保する様に言われたんだ?
まさか、そう命令されたからとか言わないよな?
指揮官が、内情知らないって、流石にそこまで信用されてない何てこと、ないよな?
アドリブ、絡み、好きにしてくれ
『この敵なら四火線までは要りませんが……まあ組み替える時間も勿体ないですね』
クロムキャバリア・エイストラの火力を存分に活かし、重装歩兵陣を蹂躙するノエル・カンナビス(キャバリア傭兵・f33081)。キャノン二門による砲撃が、重装歩兵の守りを打ち砕きにかかった。
「さぁてと、こっちも幽霊対策といこうかね」
そして備傘・剱(絶路・f01759)は青龍をその身に宿し、水のブレスで歩兵を蹴散らさんとする。耐えた者には接近し、龍爪で力任せに打ち砕いていき。
「くっ、我が軍勢を……!」
『この戦術で問題はないようですね』
範囲攻撃を嫌って相手の軍勢が拡がれば、今度はそれをライフルで個別に排除するエイストラ。次々と守りが数を減らせば、エパミオンを守る者も減っていく。
「じゃあこっちは、俺が行くとするか……!」
「ち、ぃっ!」
そうして出来た道の間を、高速で駆け抜ける剱。エパミオンへと肉薄すると、爪を振り下ろし、牙から水砲を迸らせる。
相手は剣で鍔迫り合い、盾でその砲撃を防ぎ……そうして密着状態で拮抗した所で、剱は相手に声をかける。
「おい、上からはどんな命令で、パメラやクラウを確保する様に言われたんだ?」
「それを貴様に教える理由があるか?」
問いに対してはそう答えが帰り、代わりに剣が振り下ろされる。その鋭さを咄嗟に回避しながら、カウンターの爪を放つ剱。
「まさか、そう命令されたからとか言わないよな? 指揮官が、内情知らないって、流石にそこまで信用されてない何てこと、ないよな?」
「ふん、挑発のつもりか……!」
同時に放った挑発は、言葉よりも、そう侮った事で怒りを招く。エパミオンの剣に力が籠もり、盾が輝き光を放てば、オーラを張り巡らせてそれを防ぐ。
「畏れ多くも女皇陛下から将軍位を授かった、この私がっ!」
『無作法は重々承知しておりますが、私もいろいろ気になりますね』
そんな会話に割って入るように、ノエルもそう声をかける。それは、もはや重装歩兵から、完全に注意を反らせる程度の余裕がある、と言う事でもあるか。
「ふん、貴様は、少しは礼儀を弁えているようだな……!」
『そもそもなんで、鍵だけ一人でうろうろさせていたんです? しかも天使核なしで』
少し冷静さを取り戻したエパミオンに、言葉を重ねるノエル。どちらかと言えば、情報を暴く為よりも、好奇心を満たす為にと問いかけた。
『どうせ情報としては意味薄いですし、世間話と思召して、お教え頂けると』
「うろつかせたつもりはない……天使核無しで動いた理由も知らん」
その答えは若干意外なもので、コクピットで僅かに首を傾げるノエル。問いに答えられたのは、ノエルの言葉通りさほど重要視されていないのもあるが、相手もまた、それを疑問に思っているから、とも感じられる。おそらく嘘ではないだろう。
『なるほど……お答え頂き、感謝します』
「ふん、構わん。どうせすぐ首を落とすのだ。冥土の土産と言う訳ではないがな……!」
これ以上の会話は無駄だとばかり、剣を、盾を振るうエパミオン。こちらもまた、戦闘を継続していく。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
四王天・燦
四王活殺剣、四王天・燦なり
礼を欠かさず挨拶さ
団長はアシェラリアかな?
女皇陛下や女将軍といい女性の帝国なのか?
色眼鏡は認識した上で帝国の民の生活を聞くよ
対話は望むがクラウの自由な翼は奪わせない
そろそろ死合いますか
願わくば一騎討所望だぜ
パメラは剣士として見て学びなよ
神鳴とアークウィンドによる二回攻撃で攻める
盾を掻い潜る為にフェイントを多用…通じると思ってねーけど
斬炎希翔は受け流す
武器が赤熱しようと気合と火炎耐性で保持する
『飛ぶ斬撃』が背後から戻ってくるくらい上等よ
エパミオンの目線を見切り、第六感も交えて回避を狙うぜ
手が大火傷を負おうと、肉が爆ぜようと肉体の限界を凌駕する魂を燃やして戦う
クラ×パメの未来もだが何より―強い剣士に勝ちたいのだ
再びのフェイントと見せかけて、盾で視線が遮られた一瞬を狙ってダッシュで背後に回り込み、暗殺術を持って背面から短剣で斬るぜ
きちんと一礼
可能なら天使核は回収する
帝国に向けるような無粋はしない約束でね
基地にある兵装は夢匣に回収させてもらいましょ
放っておいても勿体ない
「四王活殺剣、四王天・燦なり」
「……ふむ。エパミオン・ゴルギダス。女皇陛下より神聖将軍を拝命している」
重装歩兵を失い、だがなお毅然と立つエパミオン。その前に歩み出た四王天・燦(月夜の翼・f04448)は、刀と短剣を両手に構え、高らかに名乗りを上げ……相手も戦場の礼儀として、それに応じる。
「女皇陛下ね。さっき言ってた団長はアシェラリアかな? 女性の帝国なのか?」
「そうか、団長の影と出会ったのだったな? ふむ……」
向かい合いながら問いかければ、エパミオンは少し思案する素振りを見せる。さして隠す必要もない問いと判断すると、そう答えを返した。
「男もいるが、女皇陛下の祝福を受けるには、女の方が適しているからな」
「なるほど。聖職者みたいなもんかね」
燦もまた稲荷巫女、そうした風習や思考には馴染み深い。若干の親近感を抱き……だがもちろん、向かい合う戦意に緩みはなく。
「女皇陛下の神意は絶対だ。鍵の船を渡せ」
「悪いが、クラウの自由な翼は奪わせない……そろそろ死合いますか」
そうして、どちらからともなく間合いを詰めて。一騎打ちの開戦を告げるように、刀と剣がぶつかり合い、甲高い音を響かせた。
「パメラは剣士として、見て学びなよ!」
「は、はいっ!」
振り向かずパメラに告げながら、そのまま二刀流で一気呵成に攻め立てる燦。フェイントを多用して相手の防御をかわそうとして……だがその盾は、鉄壁の如く立ちはだかる。
「ふん、軽いっ!」
「つっ……ぐぅっ!」
そして相手の剣は赤熱し、高熱と共に斬撃を放つ。刀で受け流して直撃を避けるが、熱は防ぎきれない。
柄を握る手が焼け、焦げ付く嫌な匂いと共に激痛に襲われ、さらには刀が自由に動かせなくなり――手放さぬよう抵抗するが、そこに繰り出される相手の追撃。
「が、ああっ
……!!」
「この私と一騎打ちなど。舐められたものだ……!」
なんとか致命傷を避け続けるが、蓄積する熱。ついには肉が爆ぜ、激痛に苦悶の声を上げる。エパミオンの勝ち誇る声を聞きながら、膝が崩れかけ――だがその肉体の反応を、魂の超克(オーバーロード)をもって凌駕する。
「ほう、まだ立つか」
「クラ×パメの未来は、あたしが守――いや」
背後から感じる、こちらを心配する視線。それも支えではある。だが、それ以上に彼女の魂を燃やすのは、剣士としての誇り。
「強い剣士に……あんたに勝つっ!」
「やってみるが良い……!」
再びの斬撃。フェイントをさらに重ね、相手の盾の突破を図る。だがエパミオンの盾はやはり鉄壁、阻まれてカウンターが振り下ろされて。
「……っ!?」
その先に、燦はいない。盾が相手の視界を遮ったその刹那、一瞬で背後に回り込む。
右腕はもう動かない。だが腕も、武器も、まだあと一本ある――。
「がっ……」
「あたしの、勝ちだ」
そうして、燦の左手の短剣が。エパミオンの背から、その心臓を貫いた。
「ぐ……ああ、申し訳、ありません……陛下……」
力尽き、息絶えるエパミオン。その亡骸に一礼し、天使核を小箱にしまい込む燦。
「良い勝負だった。こいつは、帝国に向けるような無粋はしないさ」
「っていうか大丈夫ですかっ!?」
そのボロボロの腕に、慌ててパメラが駆け寄った。戦いが終わるとどっと痛みが襲いかかり、ふらついて……だが心配させぬよう、踏みとどまる。
「とりあえず、さっさと退散しようか」
「そ、そうですね……! 帰ったら治療しないとっ」
とりあえず回収できるものは片っ端から回収し――その手の行動に適したユーベルコードを容易した猟兵も多い――その場を後にする一行。
指揮官が討たれた混乱に乗じ、再び飛空艇となったクラウに乗ってその場を後にする。
「今回も、ありがとうございました、皆さん」
「期待……これで、何か思い出せると良いけど……」
回収した天使核や情報資料を元に、記憶データの復旧を図るクラウ。徐々に戻りゆく記憶。それが全て取り戻された時、果たして何が待っているのだろうか……。
大成功
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