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人類砦ドンザキア戦記~今こそ南瓜に弔いの灯火を

#ダークセイヴァー #お祭り2021 #ハロウィン #ドンザキア #宿敵撃破 #挿絵

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 ダークセイヴァーにおいて、ハロウィンは『伝承上の存在』である。
 何故ならば、支配者であるヴァンパイアは人類に盛大な祭りなど行わせなかった上に、人類も日々の糧を得るのがやっとで、南瓜を食用以外に用いるような余裕は今までなかったからだ。

 しかし、猟兵達の活躍によって領主を撃破して安全な生活圏を奪取した『人類砦』や『闇の救済者(ダークセイヴァー)』の領地が世界中に出現し始めた今なら話は別だ。
 未だに領土には危険な『狂える神々』が徘徊するが、戦いに疲れた『闇の救済者』の人々に一時の癒やしを与えるためにも、ハロウィンを行うべき時が来たと言えるだろう!

「そして都合よく、人類砦ドンザキアから近い場所に南瓜の群生地があるっていう予知を見たよっ!」
 グリモア猟兵の蛇塚・レモン(白き蛇神憑きの金色巫女・f05152)は、ハロウィンらしく魔女の仮装をしながら、グリモアベースに集まってくれた猟兵達へ、今回の任務の内容を伝達し始めた。
「場所は人類砦ドンザキアから北東へ4~5kmほど歩いた場所にあるよっ! でも、そこは、魂の輝きを求めるもの『ソウル』っていう『狂える神々』の一柱の縄張りなんだよね~っ!」
 ソウルは魂を持たぬ邪神の少女で、故に魂の放つ輝きを求めて生者を無差別に襲う恐ろしい存在だ。その見境い無さは人間や猟兵だけに留まらず、同じ『狂える神々』や吸血鬼、はたまた第五の貴族のオブリビオンまでも襲うだろうとレモンは告げた。
「ハロウィンの準備をするためにも、南瓜の群生地を巣食うこの邪神を、まずはみんなで討伐するのがひとつっ! そして次に、ハロウィンを知らない人類砦の住人たちへ、ハロウィンのことを教えながら一緒に楽しんでほしいなっ!」
 ハロウィンは収穫祭でもあるが、死者の魂が戻ってくる祭りだとも言われている。
 ダークセイヴァーでは多くの人が今まで死んでいった。
 中には、諸事情でまともに弔ってあげられなかった家族や親しい者もいたに違いない。
 このハロウィンを機に、彼らの魂を慰めてあげるのもいいだろう。
「ドンザキアには様々な青花が描かれた大きな硝子窓がはめ込まれた教会が建てられていて、そこにある大理石の祭壇に献花をしてみるのはどうかな~って? もちろん、持ち帰った南瓜を使った料理を楽しみながら、故人の思い出話に花を咲かせて、住人たちを励ましてあげるのも喜ばれるよっ!」
 レモンはグリモアを輝かせると、猟兵達をダークセイヴァーの人類砦ドンザキアへ転送してみせた。暗黒の世界に、死者の慰安と生者の祈りの祭りを伝来させるために。


七転 十五起
 ダークセイヴァーのハロウィンシナリオです。
 シリアスかつ耽美なダークファンタジー色を押し出して参ります。
 なぎてんはねおきです。

 第1章ボス戦の相手は『狂える神々』の一柱です。
 理性はなく、意思疎通も不能で説得は通じません。
 戦場が南瓜畑ですが、広大な土地に南瓜が無尽蔵に群生しているので、多少乱暴に戦っても十分な量を確保することができるでしょう。

 第2章日常は、人類砦ドンザキアの一区画に建てられた教会の中で、死者を弔うために献花を行います。
 これまでの戦いで亡くなった『闇の救済者』たちを偲ぶのもよし。
 参加者様に縁のある故人を偲ぶのもよし。
 もちろん、教会の外ではジャック・オー・ランタンに火を灯して、南瓜料理を食べることが出来ます。
 献花を済ませたあとの行動は自由です。
 皆様の思い思いのハロウィンの過ごし方を、人類砦の住人たちへ教えましょう。

 また、南瓜仮装イラストを予定している参加者様は、それをプレイング内に明記すれば、リプレイに反映させますので、よろしければどんな仮装をするのかを教えて下さいませ。

●人類砦ドンザキアとは?
 今までの経緯は、シナリオタグからご参照くださいませ。
 七転十五起の運営したダークセイヴァーシナリオで登場した『闇の救済者』の拠点、それが『人類砦ドンザキア』です。
 半年前に彼らは猟兵達と共闘して領主の吸血鬼を打倒に成功しました。
 結果、人類砦を中心に広大な人類の生存圏を獲得しています。

 それでは、皆様のご参加をお待ちしております!
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第1章 ボス戦 『魂の輝きを求めるもの『ソウル』』

POW   :    「魂が器に宿った時に魂は温もりを取り戻すのです」
自身の【かき集めた魂】を代償に、1〜12体の【魂を宿した死体や骸骨】を召喚する。戦闘力は高いが、召喚数に応じた量の代償が必要。
SPD   :    「器が砕ける時魂はより輝き輝きカガヤキぃ!!」
【召喚した大鎌】が命中した対象に対し、高威力高命中の【肉体を破壊し魂を引きずり出す連続斬撃】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
WIZ   :    「ぁああ…明るくて暖かい魂…魂の輝きぃ……」
非戦闘行為に没頭している間、自身の【捕えた魂達】が【暖かく光り輝き】、外部からの攻撃を遮断し、生命維持も不要になる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はテラ・ウィンディアです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

マグラ・ユメノミヤ
「さあさ、人形劇を始めようかね。観客のおおよそがカボチャで緊張せずにすみそうですな」
・夜霧と共に、旅行鞄を提げた痩身長躯の老人がカボチャ畑の中からヌッと出没。鞄から全高60㎝ほどの精巧な球体関節人形を取り出す
・召喚された大鎌が迫る瞬間、老人が天を仰ぐように両手指を広げると、人形が自ら動き出して操作者をかばうべく凶刃を受け止める
・ビスクドールのルーチェは老年の人形師マグラによって作り出された処刑人形。彼の「操演」に従い、四肢を駆動させる
・13mmだけ左人差し指を屈曲――キラリと魔糸が月光で輝き、パカリと開いたルーチェの胎から、状況に適した処刑器具(敵のUCと同等のもの)が繰り出される



 人類砦ドンザキアから北東へ4~5kmほど歩いた場所へ進むと、予知の通り広大な南瓜が群生していた。
 割と人類砦から近い場所にあったにも関わらず、今まで人の手が入らなかったのは、理由がある。
「ぁああ…明るくて暖かい魂…魂の輝きぃ……どこぉ? どこですかぁ……?」
 虚ろな眼で南瓜畑を徘徊するは、漆黒のローブに身を包んだ『狂える神々』の一柱だ。
 名を、魂の輝きを求めるもの『ソウル』と呼ぶ。
 魂を持たぬ邪神は生者から魂を奪うために、この畑の南瓜を持ち去ろうとする者を狙って襲っているのだ。
 だが、猟兵ならば狂える神々を相手取って、南瓜を回収することも可能だ。
「さあさ、人形劇を始めようかね。観客のおおよそがカボチャで、緊張せずに済そうですな」
 夜霧と共に、旅行鞄を提げた痩身長躯の老人ことマグラ・ユメノミヤ(堂巡魔眩の人形師・f35119)が、南瓜畑の中からヌッと出没した。
 いつの間にそこへ立っていたのか、邪神は全く感知できなかった。
「老いぼれぇ……その魂を寄越すのです……!」
 邪神は夜の闇から漆黒の大鎌を具現化させると、ゆらぁりゆらりと揺蕩うようにマグラへ歩み寄ってくる。
 マグラは無言で旅行かばんを開けると、中から全高60㎝ほどの精巧な球体関節人形を取り出す。
 その人形は妻の亡骸をもとに造られており、キリキリと球体関節を軋ませながらゆっくり自立し始める。
 邪神は敵が自身へ悪意を持つと判断すると、南瓜を踏み抜いて一気にマグラの懐へ飛び込まんと突っ込んだ。
「器が砕ける時ィ! 魂はより輝き輝きカガヤキぃ!!」
 狂乱しながら大鎌を振り抜く邪神!
 だが、マグラは避けもせずに天を仰ぐように両手指を広げると、人形が勝手に動き出して漆黒のの凶刃を腕一本で受け止めてみせた。
「カ、カガヤキぃぃ?」
 邪神の半分以下の背丈の人形が大鎌の柄を掴んで膂力を殺しただけではなく、その掴む力が強くて邪神は大鎌を動かすことが出来ない。
「ルーチェ、とっておきのダンスを見せておやり?」
 老人の手元に握られている宝玉が怪しく光を帯びたかと思えば、13mmだけ人形左人差し指を屈曲させる。
 すると、夜空の僅かな光源に照らされ、キラリと魔糸が輝く。
 大鎌を受け止めたのは、この魔糸のおかげで勢いを相殺していたおかげだったようだ。
 更に、マグラは人形で邪神のユーベルコードを完全な脱力状態で受け止めてみせた。
 次の瞬間、人形の胎のパーツがパカッと開いたかと思えば、中から 幾つもの刃が飛び出してきた!
「ルーチェはわし特製の処刑人形。彼女が受け止めた大鎌の斬撃、そのままお返し致しますぞ」
 人形から繰り出された刃の抱擁が、邪神の胴体をズタズタに斬り裂いていった。

成功 🔵​🔵​🔴​

カシム・ディーン
「何だか悲しい神様だね…万物に魂は宿る筈なのに…」
やれやれ…魂よりも命(エロい事)の輝きを求めろっての
…此奴はちびっ子すぎるか(とほほ
「メルシーはイケるよ!」
やめんか!
【情報収集・視力・戦闘知識】
ソウルの動きと癖
攻撃動作のパターンと性質を把握
【属性攻撃・念動力・武器受け】
どうも此奴は誤魔化せない可能性がある
念動障壁展開
更に風属性を体に付与し機動力強化
避けきれない時は鎌剣か念動光弾で弾く!

UC起動
【空中戦・弾幕・スナイパー】
超高速で飛び回りながらの風の刃と念動光弾で蹂躙

【二回攻撃・切断・盗み攻撃・盗み】
「鎌剣対決だよ☆」
一気に距離を詰めて鎌剣と短剣の連続連携斬撃攻撃から大鎌の強奪
そのまま刻み



 闇夜の南瓜畑の中を、うめき声とともに徘徊する邪神こと魂の輝きを求めるもの『ソウル』。
 その朧気な気配を、カシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)とその相棒のメルシーが遠くから窺っていた。
「何だか悲しい神様だね……万物に魂は宿る筈なのに……ね、ご主人サマ?」
「やれやれ……魂よりも命の輝きを求めろっつーの。主にエロいことで、ですが」
 カシムは邪神の姿をつぶさに観察し、ひとつの結論を導き出した。
「皮と骨だけでムチムチボインでもなし……それに此奴はちびっ子すぎるか、とほほ……」
「メルシーはイケるよ?」
「やめんか! 世界残酷物語を紡ぐつもりですか!」
 カシムのツッコミの声が大きくなる。
 それを聞きつけた邪神がくるぅりと踵を返して、木陰に隠れているカシムとメルシーに目を合わせた。
「みぃぃぃぃつぅけぇたあぁぁぁあぁぁぁー!!!」
 その細腕に漆黒の大鎌を召喚すると、邪神はケタケタ笑いながら南瓜を踏み抜きながら一直線に駆け寄ってくる!
「あはハハははハ! 器が砕ける時ィ魂はより輝き輝きカガヤキぃぃぃ!!」
「おい、あれはやべーですね! いつもの光学迷彩魔術は、通用しない気がしますよ!」
「たぶんあの子、メルシーたちの魂の色と輝きで識別しているから、隠密行動は無駄っぽい?」
 カシムは脇目も振らずに突っ込んでくる邪神から遠ざかるために、メルシーへ魔力を流し込み始めた。
「いくぞメルシー! 魔力と思考をリンクさせろ! 彼奴は空を飛べないはずだ!」
「ラジャったよ、ご主人サマ♪」
 2人の身体を突如として猛烈な旋風が包み込んだかと思えば、次の瞬間、漆黒の夜空を穿つが如く凄まじい勢いで飛翔を開始する!
「ユーベルコード『ロバーズランペイジ』での超音速飛行と、風魔法でのアシストで最高速度はマッハ34を突破だよ☆」
「念動障壁を張ってなかったら、僕の肉体が衝撃波と空気の壁で粉々でしたね!」
 暗闇の空に真っ白な飛行機雲を曳きながら、2人は螺旋を描くように邪神へ上空から襲いかかる。
「空から風魔法の弾丸で木っ端微塵になっちまえ……!」
 カシムが万能魔術砲撃兵装『カドゥケウス』から、暴風の魔弾と念動光弾を織り交ぜた弾幕を地上の邪神へ向けて爆撃開始!
 弾着後に高々と土埃の柱を巻き上げる南瓜畑の中を、邪神は被弾しながらも必死に駆け回ってみせた。
「ちょこまかと鬱陶しいですね。ですが、既にお前の行動パターンは読めました。その鎌さえ当たらなければ、こちらのワンサイドゲームですよ」
 漆黒の大鎌のリーチの外から一方的に撃ちまくるカシムに、邪神はぎりぎりと奥歯を噛み鳴らして怒りを露わにしている。
「魂のぉぉ輝きカガヤキぃぃ!! 斬らせて、斬らせてよぉ!!」
「それは出来ないオハナシだねっ☆ メンゴメンゴ☆」
 メルシーは上空から空気のシールドを纏いながら急降下!
 その間に飛行速度はMAXのマッハ34を超えて、南瓜畑を吹き飛ばしながら邪神へ飛び込んでいった。
「かかかカガヤキぃぃー!!」
 狂乱したまま邪神は大鎌を振り上げる。
 だが、その動作をしたときには既に、メルシーのビーム大鎌『ハルペー』の刃が邪神の胴体を真一文字に両断してみせた。
「おっそーい☆ でもなんだろ? 全然手応えがないよ?」
 魂のない肉体は、例え上半身と下半身が断ち切られたとしても幻のようにすぐにくっついてしまった。それでも、痛覚を有しているようで、邪神の顔が初めて苦悶で歪んでいた。
「ひどいぃぃ……! 斬られたぁ! 斬られたよぉぉ!」
 邪神はヤミの中へ溶けるように姿を消してしまった。
「うっそー! 消えちゃった!」
「逃げられましたか……一応、ダメージは通ってたみたいですし、あとは他の猟兵が何とかするでしょう」
 カシムは無事に着地して、周囲の気配を探るがもう何もいないよいうだ。
「それよりもメルシー、南瓜だ……南瓜を今のうちに収穫するぞ。ドンザキアへ提供しつつ、残りを他世界で転売しますよ!」
「わーい☆ 異世界転売ヤーのご主人サマの手腕が問われるね☆」
「不名誉な称号をつけるのやめてくれ!」
 なんだかんだで2人は邪神が立ち去った畑でモリモリと南瓜を収穫してゆくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

小雉子・吉備
うーん、こう言うのってアンデットって言うのかなっ?

何はともあれ……ハロウィンに南瓜は必要だし、この子は何とかしなきゃ不味いよね

[POW]
今年で仮装デビューにあやかって
【高速詠唱】UC攻撃力重傷発動っ!

【動物使い】で〈ひいろ&なまり〉ちゃんに【集団戦術&団体行動】で撹乱妨害を指示して、キビも低空【空中戦&推力移動】で駆けて〈フェザンドファミリア&スロウフールハウル〉を【高速詠唱&多重詠唱】で同時に【弾幕】をばら蒔き

攻撃を【第六感】で【瞬間思考力&見切り】回避し

懐に【切り込み】【怪力&貫通攻撃】で〈吉備男〉を【残像】を起こす様に【神罰&斬撃波】込めふるい滅多斬りにっ!

[アドリブ絡み掛け合い大歓迎]


ビスマス・テルマール
魂をもたず、故に自分を満たす為に相手の魂の輝きを求めて生きてる人を狙う……そんな所でしょうか?

●POW
ハロウィンに必要な南瓜畑の場で
そんな凶行ここ迄です

『オーラ防御&激痛耐性』で備え
『空中戦&推力移動』で駆け『第六感』で『瞬間思考力&見切り』『残像&空中機動』で攻撃回避

【ウルシ】さんと一緒に【全遠距離武装】で『属性攻撃(聖)』込めた『砲撃&レーザー射撃&誘導弾』の『弾幕&制圧射撃&範囲攻撃&一斉発射』で牽制

隙見て『早業』UC攻撃力重視発動
【南瓜のなめろうビーム刀】生成し
『怪力&2回攻撃』の『鎧無視攻撃&なぎ払い&貫通攻撃&切断』の『クイックドロウ&切り込み』居合いを

※アドリブ絡み掛け合い大歓迎



 ダークセイヴァーの暗黒の中に広がる南瓜畑の中で、狂える神の一柱こと魂の輝きを求めるもの『ソウル』は、新たに転送されてきた小雉子・吉備(名も無き雉鶏精・f28322)とビスマス・テルマール(通りすがりのなめろう猟兵・f02021)を標的に定めた。
「魂が器に宿った時に、魂は温もりを取り戻すのです。だから魂ぃぃをぉぉちょうだぁぁいイィィ!」
 邪神は自身が今まで集めた魂を12個消費し、自身の周囲にその魂を宿した死体や骸骨を召喚してみせた。
 これに小雉子が首を傾げた。
「うーん、こう言うのってアンデットって言うのかなっ? 呼び出された方も、呼んだ方も?」
「魂をもたず、故に自分を満たす為に相手の魂の輝きを求めて生きてる人を狙う……そんな所でしょうか? 確かにアンデットの定義に似てますが……」
 ビスマスも目の前の存在のカテゴライズに迷っていた。
 だが今はそれよりも、襲ってくる敵への対処が先決だ。
「ハロウィンに必要な南瓜畑の場で、そんな凶行ここ迄です。吉備さん、ウルシさん、参りましょう!」
 ビスマスは小雉子と黒い亀に声をかける。黒い亀の正体は、意思を持つ漆塗りのお椀型支援機であり、グルメツールでもある。
「そうだね……何はともあれ……ハロウィンに南瓜は必要だし、この子は何とかしなきゃマズいよね」
 小雉子は緊張から吹き出す額の汗を拭うと、早速ユーベルコードで武装を纏い始めた。
「行くよ、雉鶏精の偽桃太郎! ハロウィンの仮装っぽく、桃太郎の陣羽織で本物らしく! 仮装でも、紛い物にも、それに込められた想いと矜持がある……それを嘲笑う奴は許さないよっ!」
 手にしている偽御神刀・吉備男の刀身が霊力の刃に変化すると、彼女の姿が桃太郎の甲冑と陣羽織を纏った武者姿へと変身!
 お供のちまくて利発な青色の狛犬のなまりと、人体発火能力を持つ赤い猿のひいろも霊剣で武装しており、ここに『犬・雉・猿』が揃い踏みした。
「ひいろちゃん、なまりちゃん! 取り巻きのアンデッドはお願い! キビはあの子を何とかする!」
 小雉子の指示を受けた二頭は、霊剣を器用に振るって取り巻きを斬り付けてゆく。
「私達も遅れを取らないように仕掛けますよ、ウルシさん!」
 ビスマスもウルシさんとともに砲撃の乱れ撃ちを開始!
 聖なる光のレーザーをアームドフォートの砲口から乱射し、邪神ごと取り巻きの浄化を促してみせた。
「魂ぃぃ魂をちょうだぁぁい!」
 不死者達をけしかける邪神だが、猟兵2人の息のあったコンビネーションの前では全く何も出来ず、ひとり、またひとりと呼び出した不死者が倒れてゆく。
「そろそろ決めるよ……!」
 小雉子が背中の翼で飛翔すると、地上へ向けて魔弾を解き放つ。
「フェザンドファミリアとスロウフールハウル、同時発動! 雉鶏精の霊魂達! 鈍重魔法の弾幕と一緒に時空を凍て付かせて!」
 彼女の周りに漂う雉鶏精の霊魂達が鈍重魔法と融合を果たすと、己が弾幕となって邪神にぶつかってみせた。
 すると、邪神の動きがピタリと停止してしまったではないか。
 時空魔法を操る小雉子の攻撃を見たビスマスも邪神へ肉薄を試みる。
「生成開始(ビルド・オン)っ! なめろうビームウェポンっ! ハロウィンらしく南瓜のなめろうビーム刀を生成です!」
 推力移動で南瓜畑を低空飛行して突っ込むビスマスは、橙・黒・紫のハロウィンカラーの鎧装を纏いながら、虹色に輝くビーム刀を真一文字に振り抜いた。
「カガヤキぃぃ!?」
 腹を掻っ捌かれた邪神が悲鳴を上げるも、時空魔法によって身ひとつ動かせない。
「もう一撃です! 光学ミサイル砲台の威力をお見せましょう!」
 ビスマスはマゼンダピンクの砲台の先を邪神に密着させると、そのまま全弾を続けざまに叩き込んだ!
 立ち昇る砲煙が2人を包み込み、南瓜畑がわずかに白く霞む。
 その中へ飛び込む小雉子!
「吉備男! キビに力を貸して!」
 闇を切り裂く光輝く霊刀が何度も振るわれると、吹き飛んだ砲煙の中から滅多斬りされた邪神が膝を付く。
「ひどぉい……いたぁいよぉ……!」
 悲痛な声を漏らした邪神は、再び闇の中へ溶けるように消失して逃亡していったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

バーン・マーディ
機神搭乗
「どうも鎌使いの神となると奴を思い出しますなぁ」
奴も確か死神の一種であったか
「後はモルスもそうですね…ヘカテイアは…少し違いますか」

……何故か判らぬ
だが…どうもこの邪神…否…死神は放っておけぬ気がしたのだ

魂の名を関しながら魂を持たぬ者…か
UC発動
【戦闘知識】
ソウルの動きと呼びだした存在の陣形と戦力の把握

【属性攻撃・オーラ防御】
機体と武装に炎のオーラを展開
燃え上がらんばかりの魂の輝きが此処に在った

我はバーン・マーディ…ヴィランである
貴様もまたヴィランたりえる存在よ
故に…貴様の終焉の地は此処ではない

【武器受け・カウンター・怪力・運転】
高速で飛び回りながらもマーズの動きをコントロールし軍神の剣で受け止め切り裂き破壊
【二回攻撃・鎧無視攻撃・鎧破壊・吸血・生命力吸収】
軍神の剣でソウル自身に猛攻
体格差を前にしても威圧は消えぬか…
やはり貴様も神なのだな
故に容赦はせぬ
体格差も利用し正確に切り裂き蹂躙する

魂を持たぬ故にその寒さに震えるか
良い
我は貴様の存在を否定しない
哀れなる死神よ
今は眠るがいい


テラ・ウィンディア
「何だか悲しい神ですね。人型になったモルスにも近い歳のようですし…」(黒ちび子猫
ヘカテにゃんも冥界の女神様だったっけ?

即UC発動
【戦闘知識】
ソウルの動きと癖
召喚した死体や骸骨の動きも分析
更に敵陣を掻い潜ってソウルへと己の技を届ける為のルートの把握
…体に宿ってこその魂だろうけど…そいつら…なんか苦しそうだぞ?

【見切り・第六感・残像・空中機動・オーラ防御・武器受け】
空中を飛び回りながら敵の猛攻は残像を残しながら回避に努め

なんでかわからねーが
お前のことは嫌いにはなれねーよ
だから全霊の一撃をぶつけてやる
【属性攻撃・弾幕・貫通攻撃】
ガンドライドとドリルビット展開
重力属性を込めた弾丸の弾幕でソウルの動きを止めつつ
他の敵の動きを止めてソウルへの直接攻撃の妨害防止
ドリル攻撃で貫き
【二回攻撃・早業・串刺し】
高速で剣と太刀による連続斬撃
槍に切り替えて突き刺してそのまま固定

天へと舞い
ソウル!お前が死神とするならば!今こそ星の命の力を此処に示す
とくとおれの魂の輝きと我が全霊を味わえ!
メテオブラストぉ!
届けぇ!



 暗闇の南瓜畑に、体高5mの赤黒く燃え上がる機神が佇む。
 纏った炎の闘気が辺りの闇を照らし、しかしとて南瓜へ燃え広がず、ただ敵を待ちわび続ける。
 バーン・マーディ(ヴィランのリバースクルセイダー・f16517)は、自ら生命の輝きを発することで狂える神である『ソウル』を誘き寄せようと考えているのだ。
『……どうも鎌使いの神となると奴を思い出しますなぁ』
 破城神機『マーズ』は、コクピット内で瞑想をしているバーンへ語り掛ける。
「――奴も確か死神の一種であったか」
 静かに口を開いたバーンに、マーズが苦笑いをするようにくぐもった言い方をする。
『はは、あの白銀のトリックスター、魂の導き手以外にも色々とやらかしてますからなぁ……。あとはモルスもそうですね……ヘカテイアは……少し違いますか』
「ふむ、死を司る神ばかりだな。……む? あれは……」
 バーンがコクピットのモニタを注視する。
 そこにはテラ・ウィンディア(炎玉の竜騎士・f04499)が、何やら鬼気迫る雰囲気で周囲を見渡していた。
「なんだ、この込み上げる焦りは……? ヘカテにゃん、奴はまだいないか?」
「ええ、まだいません……。そういえば、討伐対象の狂える神ですが、何だか悲しい神ですね。人型になったモルスにも近い歳のようですし……」
 黒い子猫姿のヘカテイアことヘカテにゃんが、相棒であるテラの目になりながら呟いた。
 これにテラも首肯しつつ、周囲を注意深く警戒している。
「ヘカテにゃんも冥界の女神様だったっけ?」
「……ええ、まあ、一応ですが。なにせ経緯が紆余曲折ありましたので」
「ふーん、そっか。おれはちび黒猫のヘカテにゃんが好きだぞ!」
「え? あ、はい。ありがとうございま……テラ!」
 ヘカテにゃんの全身が逆立ち、フゥーッと息を吐いて威嚇を始める。
 凄まじい殺気が周囲に巻き散らかされ、テラも思わず振り返ってしまう。
 その瞬間、狂神とテラの視線がぶつかった。
「あ、あァ、アアアアァァァーっ!」
 突然叫び出す狂神が全身を換気で打ち震えさせす!
「あああななたのおぉ魂はぁあ私のカガヤキかがやきぃぃ!」
 明らかに今までの猟兵達とは違う激しい反応に、バーンは操縦席のハンドルを握ると、巧みな操作で神機マーズを身構えさせた。
 だが、テラは呆然と狂神の身悶えする様子をじっと見詰めていた。
「……テラ、何をしている。早く戦闘準備を」
「ちがう、違うんだ、バーン……」
 テラは首を横に振る。そして狂神へなんと微笑みかけた。
「なんでかわからねーが、お前のことは嫌いにはなれねーよ。むしろ、おれの分身のような気がしてならないんだ……」
「あ、ああ、あなたの……魂を……頂戴ぃ……探してたのは、それなのぉ……」
 狂神も、涙を流してテラの魂の入手を懇願している。
 2人に面識や因縁はないはずだ。
 だが、無限の可能性の中で、別の世界線で、2人は刃を重ね合うべき仇敵や戦わざるを得なかった間柄だったのかもしれない。
 それを一人と一柱は“本能”で理解したッ!
「……お前は、違う世界のおれなのか? それとも、別のおれが戦うべきあいてだったのか?」
「貴様、さっきから何を言っている?」
 バーンはテラの不可解な言葉に対して、眉間にしわを寄せて訝しむ。
 それでもテラは、相手へ憐憫の情を向けてしまう。
「きっとそうだ……お前は、別の世界では必要とされてなかった存在で……別のおれとも出会えなかったんだな……だから、おれの魂を欲しがってたのか……そうなんだろ?」
「あ、ああ、ああっ! そのたまシイが欲しイ! 欲しくてホシクテ堪らないノオオオーッ!!!」
 狂神が歓喜の声を上げると、狂神の体内から12個の魂を解き放ってアンデッドを生み出した。
「ふん……所詮は亡者か。陣形も戦術も持ち合わせぬようだが」
『ならばこのマーズにお任せを。鎧袖一触ですぞ』
 神機マーズの言葉に、バーンは肯定の言葉を口にする。
「いいだろう。やってみせよ。しかし……何故か判らぬが、我も既視感を覚えるのだ。……どうもこの邪神……否……死神は、放っておけぬ気がしたのだ」
『魂がないのに、魂の名を関するのも奇怪ですな?』
「ああ、無い物ねだりもここまで来ると滑稽だ……ゆくぞ、マーズ!」
 操縦桿を力強く押し上げるバーン。
 それにマーズが応えるように、キャバリアサイズの超大型の軍神の剣が紅蓮の炎に包まれ、横薙ぎに斬り払ってみせる。
 爆炎の軌跡が黒煙とともに空間を走れば、一気に3体のアンデッドが上半身と下半身が真っ二つに刎ねられて発火していった。
「我はバーン・マーディ……ヴィランである。貴様もまたヴィランたりえる存在よ。故に……貴様の終焉の地は此処ではない」
 ヴィランズ・ジャスティス発動!
 禍々しい紅きオーラが神機マーズの全体を覆い尽くすと、それは暗黒の空を駆ける赤き彗星となって飛び回り始めた。
 空を飛べないアンデッド達は、生前に身に着けていたであろう弓矢で攻撃するも、金属の装甲の前では役立つはずもなく、一方的に蹂躙されてゆくだけだ。
 そのままアンデッドの一部を薙ぎ払った神機マーズは、狂神へ燃え盛る軍神の剣を最上段から振り下ろした!
「違い違うチがうははははあああ!」
 狂神は笑いながら振り下ろされた剣先を、側転で緊急回避!
 からの、剣の峰に飛び乗って掛け上げってくる!
「ならぬ!」
 バーンは急速飛翔!
 凄まじいGが狂神にのしかかり、そのまま南瓜畑へ墜落!
 そこへ飛び込んできたのはテラだ。
「はあああぁぁー!」
 赤き星の剣と真紅の刀を左右に握り、まるで舞うように剣閃を放つ。
 狂神は片腕を犠牲にして2つの刃を急所から守ると、残りのアンデッドをテラへけしかけた。
「……体に宿ってこその魂だろうけど……そいつら……なんか苦しそうだぞ?」
「テラ、彼らの肉体は仮初です。魂と肉体がちぐはぐ故に、拒絶反応が起きてます!」
 ヘカテにゃんの見立てに、テラは下唇を噛みしめる。
「そんな……やめろよ……もうその人達の魂を解放してやれよ……勝手に戦わされて、苦しんでるだろうが……!」
 テラは怒りの炎を心に宿し、狂神を睨みつける。
 片腕を失った狂神はケタケタと笑うだけだ。
 最初から意思疎通なんて出来ないと分かってた。
 けれど、あれは別世界の自分がいると仮定して、誰にも必要とされなかった存在だとしたら……。
「誰かに執着する気持ちも、分からなくないけどな……」
 寺の全身を不死鳥めいた真っ赤なオーラが包み込む。
 その勢いは、吹き出す勢いでテラの肉体が地上から浮かび上がるほどだ。
「バーンはここで終わりじゃないって言ったが、違う! お前は、ここで終わりにしないといけないんだ! おれが、今度こそ終わらせてやる! だから、全霊の一撃をぶつけてやるぞ!」
 天へと舞い上がり、闇夜を切り裂くが如き飛行速度で急降下!
 その先は、狂神の頭上だ!
「ソウル! お前が死神とするならば! 今こそ星の命の力を此処に示す! とくとおれの魂の輝きと我が全霊を味わえ!」
 2つの刃を地上へ投げ付け、狂神の腹部に突き刺す。
 たたらを踏む狂神の頭頂部目掛けて、テラは大きく羽ばたく不死鳥めいて、落下エネルギーを溜め込んだ踵落としを叩き込む!
「メテオブラストぉ! 届けぇぇぇぇぇぇ!」
 真紅の隕石となったテラの踵落としが、狂神の頭蓋頭頂部を一撃で粉砕!
「あぎッ!?」
 短すぎる悲鳴を上げた狂神は、白目を剥いたまま、その場に昏倒!
 漆黒の液体を頭から吹き出しながら、数回身体を大きく痙攣させる。
 それが収まると、狂神はあっけなく死に絶え、骸の海へと沈んでいってしまった。
「魂を持たぬ故にその寒さに震えるか。良い。我は貴様の存在を否定しない。哀れなる死神よ、今は眠るがいい」
 バーンは消滅する狂神へ向け、静かに黙祷を捧げたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 日常 『花達の教会』

POW   :    思い出の花を捧げる

SPD   :    弔いの花を捧げる

WIZ   :    誓いの花を捧げる

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 狂神を撃破した猟兵達は、大慌てで南瓜を収穫してドンザキアへ戻っていった。
 大量の南瓜の数に驚きながらも、ドンザキアの人々はハロウィンの準備に取り掛かる、のだが……生憎、彼らは実際のハロウィンを知らない。
「色々と教えてくれませんか?」
「こんなに南瓜があるのだから、今日は腹いっぱい食べようかね?」
「え、仮装をするんですか? どんな格好をすれば……?」
 悩みと疑問は絶えない。
 猟兵達は、各々の世界に伝わるハロウィンのあり方を、ドンザキアの人々へ教える。
 そして、そのまま盛大なハロウィンパーティーが開催される運びとなったのだった。


 青い花のステンドグラスが美しい教会にて。
 ここまで来るまで、ドンザキアは数多くの犠牲者を出してきた。
 猟兵達が祭壇に献花をしてやれば、人類砦の人々は喜ぶだろう。
 また、自身の身近な人の死を悼むいい機会だ。ハロウィンは死者が帰ってくる日だから。
 想いを馳せて、あなたはどんな花を添えるのだろうか?
テラ・ウィンディア
神機
ハロウィンか!おれは去年の格好するぞ!

【料理】
南瓜がいっぱいあるから料理色々作るぞ
ヘカテも手伝ってくれ!
「火力等の調節は任せてください!」(尚猫獣人の仮装
【属性攻撃・見切り・第六感・料理】
炎属性を利用して火力調節しながら調理開始
味のバランスと調節も直感や見切りまで利用

南瓜のコロッケ
南瓜とお肉のシチュー
南瓜の煮つけ
南瓜グラタン
南瓜ケーキ

おにぎり各種
けんさん焼き、弁慶焼き


皆食べれるように沢山作るぞ!

後は配膳したり落ち着いたらおれもパーティで他の人が作ったのとか色々味見しちゃうぞ
「この世界の料理も興味深いですしね」(テラの料理ももぐもぐ

対ソウル
奴は何者だったんだろうな
何だか少しだけ悲しい
せめて冥福は祈ってやらないと…

(で、視線に気づいて
ぶっ!?(食べ物吹きそうになって堪え
お、おまっ!?ってぬあああ!?(すりすりされわちゃわちゃ

え、ええと…もうオブビリオン…じゃ、ねーのか?
兎に角…もう人を襲ったりしちゃだめだぞ!

ええと…おにぎり食う?

(バーンに
うん、あんたとは武を競いたくはあるけどな


バーン・マーディ
神機

「やはりされるので?」
…奴は既に宿縁を絶たれた
故にオブビリオンとして現れる事はもうない
なら最期に祝祭を見せるのもな

叛逆の英…む!?(UC発動

「ぁ…ぁああアア…あなタ様の魂…その輝きはぁ…!」(涙じわぁ

「ロード…ぉ…ロードぉおおおっ!!多くがワタくしの記憶から抜け落ちてもアナた様のお姿は忘れナい忘レなイぃいいっ!」(大号泣

何を言っている…!?我は貴様を知らぬ
「オび城の戦いにワタくしは間に合わなイ間にアワ…」(狂気はあまり変わらず

我はそのような事は知ら(何故か和風の城での戦い…知らぬ記憶が心に

良い…貴様は我に忠誠を誓うのだな?
「(こくこく)」
よかろう…貴様をデュランダルと認める

…ともあれ…貴様も祝祭に行くがいい(何処からか用意した南瓜フードを被せて
我の許可なく魂を狩る事を禁ずる
「(こくこく)」

「ァアアア…沢山の魂が来テる来てル来てル…暖かな魂ィぃい」(光に寄せられる虫のようにぽてぽて

対テラ
「あなタ様の魂は暖かい暖カぃ…明ルぃ明ルイぃいい」(なぜかすりすりしようと

我もまた何処かでは貴様と…



 南瓜も用意できた上に、狂える神を一柱撃破とあっては、人類砦ドンザキアはそれだけでお祭り騒ぎだ。
 そこへ猟兵たちがハロウィンを伝来させれば、あっという間に街中は南瓜と仮装に溢れかえっていった。
「すっかりハロウィンらしくなったな! おれは今年も、去年の格好するぞ!」
 テラ・ウィンディア(炎玉の竜騎士・f04499)は南瓜の王に扮して、ドンザキアの街を散策し始める。
 その隣には、ユーベルコードで黒髪少女に姿を変えたヘカテイアが寄り添っていた。
「完全に脅威が取り払われたわけではありませんが、数年前から比べれば人類がこうして平穏な暮らしを送れるようになって、本当に良かったです」
 女神でもあるヘカテイアは、無駄に死にゆく魂が減ることに安堵しているようだ。
 これにテラが断固として主張する。
「でもヘカテ! 人間は食べなきゃ死んじゃうからな! ちょうど大量の南瓜が手に入ったんだ、料理が色々作るぞ! ヘカテも手伝ってくれ!」
 テラは人類砦の人々を呼び寄せ、ありったけの調理器具を掻き集めるように願った。
 その無邪気で一生懸命なテラの様子に、保護者目線でくすりと微笑むヘカテ。
「はい、喜んでお手伝いしますよ、テラ。火力の調整ならお任せ下さい!」
 ヘカテは持ち込まれた調理器具を整理してゆく。
 砦の広場のど真ん中に、即席の炊き出し会場が設営されていった。
「おれがカボチャ料理のレシピを教えるぞ! 材料は……ああ、この砦にないものもあるのか……」
 陽が差さないこの世界では、作れる作物も量も限られてくる。
 つまり、テラのレシピを再現できない可能性が高いのだ。
 テラはそれでも、希望を託して材料の一部を持ち込んで調理を開始する。
「南瓜のコロッケに南瓜とお肉のシチュー、南瓜の煮つけや南瓜グラタンもあるぞ! 忘れちゃいけない南瓜ケーキ! どれも上手いぞ!」
「……もっと小麦の収穫量が上がらないと、この砦の全員の口に行き渡りそうにないのが残念ですけど……」
 ヘカテはかまどの火加減を調節しながら調理を進めていくが、人類砦にとってまだまだ貴重な小麦をふんだんに使う料理のラインナップに少々気が重くなる。
 しかしテラは前向きに人々へ告げた。
「みんな! 小麦や作物を一生懸命これからも育ててくれ! そうすれば、こんな料理が毎日食べられるぞ! ハロウィンは収穫祭の意味もあるからな!」
 その言葉に、人々は決意を漲らせながらカボチャ料理のレシピを帳面に書き記し、技術を学んでゆく。もちろん、その味も記憶と舌に刻みつける。
「オラたちも、いつかこの味を再現できるように頑張るだぁ!」
「そうよ! 私達は生きてるんだもの!」
 発破をかけられたドンザキアの人々は、逞しくこれからも生きてゆくだろう。
 テラとヘカテは、それを目の前で強く実感していた。

 所変わって、教会ではバーン・マーディ(ヴィランのリバースクルセイダー・f16517)が祭壇の前で跪く。
 その手には、青い桔梗の花が握られていた。
「我はヴィラン……神に祈る義理など毛頭ない。この祈りは、この人類砦の礎となった英霊たちへの祈りだ……」
 青い桔梗の花言葉は『不屈の心』――人類砦の人々にふさわしい言葉だ。
 その花束を祭壇に献花したバーンは、ふと、あることを思い立つ。
『やはりされるので?』
 テレパシー会話がバーンの頭の中に響く。
 人類砦の周囲で警護を任された神機マーズが、主の思惑に気が付いて語り掛けてきた。
 これにバーンは鼻で笑って一蹴する。
「……ふん、マーズには関係ないはずだが。それに……奴は既に宿縁を絶たれた。故にオブビリオンとして現れる事はもうない。なら、最期に祝祭を見せるのもな」
『ハロウィンは死者が蘇る日、でしたかな?』
「然り。我はどうも気になるのだ、あの者の執着が、な……?」
 バーンは魔剣を天井へ掲げて意識を集中させる。
 そして、ある対象を思い浮かべながら、ユーベルコードを発現させる。
「来るが良い……叛逆の英……む……!?」
 目の前に召喚されたのは、先程刃を交えた狂える神『ソウル』ではないか!
 だが、バーンはこの神を意図的に呼び出したのだ。
 その気配は、依然禍々しく狂っていた。
「ぁ、ぁああアア……あなタ様の魂……その輝きはぁ……!」
 顕現したソウルは、深淵の闇のような双眸でバーンを見詰めると、清水の如く涙を溢れ返す。
「ロード……ぉ、ロードぉおおおっ!! 多くが、ワタくしの記憶から、抜け落ちても……! アナた様のお姿はぁ! 忘れナい忘レなイぃいいっ!」
 遂にはバーンの足にしがみついて大号泣するソウル。
 唐突な事態に、バーンは困惑を隠せない。
「何を言っている……!? 我は、我は貴様を知らぬ!」
「ぉおオ……! お労シや! アナた様モ、記憶が欠落シていラっしャルのですネっ? オび城の戦いにワタくしは間に合わなイ間にアワなカッタ……!」
 悔恨を延々と述べるソウルを足蹴にするのは簡単だ。
 しかしバーンはそうするのを何故か躊躇してしまう。
「オビ城だと……? う、ぁぐ……なん、だ……? これは……?」
 バーンの脳裏に、知らない記憶が蘇る。
 エインヘリアル、別世界での戦い、ヘリオンからの降下作戦……。
「我は……あの場所で戦っていた、のか? そして、死んだ……? では今の我は、一体……?」
「ぉ、おォ……! そうデす! あナタこそ、我がロードぉおおおっ!」
 狂ったまま忠誠を誓うソウルに、バーンは責任感を覚えてしまう。
「良い……貴様は我に忠誠を誓うのだな?」
 問われたソウルは、無言で何度も頷く。
 これにバーンは厳として命じた。
「よかろう……現時刻をもって、貴様をデュランダルの一員と認める。……『また』我の元で働け」
「は、はぃイイイ……!」
「止せ、だから擦り寄るな……ともあれ…貴様も祝祭に行くがいい……我が着るつもりだったが、貴様に授ける。狂える神が人類砦を闊歩すれば、大騒動になるのでな……」
 バーンの足元にあった仮装衣装をソウルに身に着けさせれば、カボチャ頭の魔女の仮装の完成だ。顔が隠れているので、外見からは正体が分からないだろう。
 そこへテラが死者の弔いを行うべく、ヘカテとともに教会を訪れる。
「なぁ、ヘカテ? あの狂った神は何者だったんだろうな? 何だか少しだけ悲しいぞ……せめて、冥福は祈ってやらないと……」
「テラ……あれ、まさか?」
 ヘカテが指差した人物を見たテラは、その気配を一発で見破った。
「ぶっ!? おま、は????????」
 なんで生き返ってるんだ、と言おうとする前に、ソウルが素早くテラをダイビングハグ!
「あなタ様の魂は暖かい暖カぃ……明ルぃ明ルイぃいい!!!」
「お、おまっ、ってぬあああ!? 耳! 耳に舌を入れるなァァァ!?」
「……ふっ、感動の再会か。喜びに狂う子犬のようではないか」
「バーンさん……アナタが呼び出したなら、しつけくらいちゃんとして下さい!」
 ヘカテが必死にソウルを引き離そうと苦心している間にも、テラは子犬状態のソウルに顔面を舐め回され続けていた。

 街中で委細をバーンから聞き出したテラは、すっかり忠犬と成り果てたソウルに餌付けをしていた。
「え、ええと……もうオブビリオン、じゃ、ねーのか? 兎に角……お前、もう人を襲ったりしちゃだめだぞ!」
「えへへェ……ァアアア……沢山の魂が来テる来てル来てルぅ……暖かな魂ィぃい」
 周りの人の魂を感じるソウルの口からよだれが溢れ出る。
 テラはドン引きした。
「大丈夫か、本当に……? あ、南瓜の炊き込みご飯のおにぎり食うか?」
「いただきぃぃ! あむむむむ……!」
「バカ! 俺の手ごと喰うなぁー!?」
 ヨダレまみれになったテラの右手を、甲斐甲斐しくヘカテが拭き取ってあげた。
「もうやだこいつ……ヘカテぇ……臭せーよぉ……おじいちゃんみたいな匂いがするぞ……」
「よしよし……」
 仲睦まじい2人の様子に、バーンは思わず口元が緩む。
「……偶にはこういうのも、悪くなかろう。だが……」
 バーンはテラへ剣呑な目付きを注ぐ。
 それにテラも好戦的な笑みで返す。
「うん、あんたとは武を競いたくはあるけどな? 今はやめておくぞ。あと飼い犬のしつけはちゃんとしろよ!」
「……ふん、我もまた何処かでは貴様と……それまでには、此奴のしつけは済ませておこう」
 こうして、互いにライバルと認めあった2人は、その後もハロウィンを満喫したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ビスマス・テルマール
今年の仮装行列の仮装、地獄の料理長の悪魔ニスロクの仮装を和風にしたの(ウルシさんは、ニスロクの主のベルゼブブの和風ならぬ殿様)

お邪魔して献花した後わたしも、ここの南瓜を使ったなめろうを『料理』しましょうか。

先ず、蒸して柔らかした南瓜を
味噌や生姜や醤油、マヨネーズで
叩き混ぜて、南瓜のなめろう

この南瓜のなめろうを使って
ロールサンドやコロッケや、他に
南瓜のなめろうを使って応用
出来そうな料理をUCで『早業&料理』して、皆さんに振る舞いましょうか

あっ、ウルシさんも食べたいんですか?
でも、食べすぎちゃ駄目ですよ?

幽世の戦争のお月見の時みたいに
巨大化してしまいますからね。

※アドリブ絡み掛け合い大歓迎


小雉子・吉備
キビは仮装をするのは、今年が初めてだよねっ!仮装はズバリ、桃太郎だよう!

献花を〈なまりちゃん&ひいろちゃん〉と済ませたら、ここの南瓜を使って

南瓜餡の入った吉備団子とか、かぼちゃ団子や吉備団子バフェを【料理】しちゃおーっと

他にも南瓜を使った甘味を事前に【情報収集&グルメ知識】で集めたのから、良さげなのがあったら

それも【料理】して作って

トリートオアトリートと言って
教会のみんなや、仮装してる人に配り歩こうかな?他の南瓜料理を色々とつまみつつ、何か面白そーなのがあれば

積極的に混ざりに行きつつ

んっ?ふつー逆じゃないーって?

言われてみればそーかもねっ!
でも、キビ正義の味方だし

[アドリブ絡み掛け合い大歓迎]



 ビスマス・テルマール(通りすがりのなめろう猟兵・f02021)と小雉子・吉備(名も無き雉鶏精・f28322)はふたりとも料理に精通している猟兵だ。
「今年の仮装行列の仮装、地獄の料理長の悪魔ニスロクの仮装を和風にしたの。どうでしょうか?」
 着物に黒い割烹着、そして出刃包丁を携え、背中に生えた黒いコウモリのような羽が悪魔らしさを演出する。
「ビスマスちゃん、とっても似合ってるよ! って、あれ?」
 小雉子がビスマスの仮装を褒めちぎるも、視線は彼女の頭の上へ。
 ビスマスの頭上に乗っかるのは、可変漆塗りスッポン型グルメツールの『ウルシ』さんだ。
「白い紋付袴姿? なんの仮装だろう?」
「これはベルゼブブですよ。私の和装に合わせて、飽食の王ならぬ殿様に扮していただきました」
 ビスマスの着眼点に、思わず小雉子が目を丸くしてしまう。
「へぇ! 面白いね! ねね、キビの仮装はどうかな? キビは仮装をするのは、今年が初めてなんだよねっ! 仮装はズバリ、桃太郎だよう!」
 雉と桃太郎は兼任だが、愛用の武器である巨大な黒蜜かけキビダンゴアイスバーを掲げて青い狛犬なまりと赤い炎猿ひいろを従える勇姿は、まさに桃太郎のそれであった。
「初めての仮装とは思えないほどレベルが高いですね。奇しくも同じ和モノの仮装ですし、一緒に見て回りませんか?」
 差し出されたビスマスの手を、小雉子は無邪気に握り返す。
「うん! よろしくね、ビスマスちゃん!」
 2人は手を散り合いながら、まずは教会へ足を運んでいった。

 ビスマスはリンドウを、小雉子は勿忘草を祭壇に供え、手を合わせて黙祷を捧げる。
 此処までの道程で命を落とした方々へ慰みと勇敢さを讃えた2人は、無言で教会を後にした。
「……この平穏な暮らしも、2年ちょっと前だったら考えられませんでした」
「キビが猟兵のなったのは途中からだから、ここダークセイヴァーの最初期を知らないんだけど……ビスマスちゃんの口ぶりからして、相当酷かったんだね……」
 小雉子の言葉に、ビスマスは静かに頷く。
「……吸血鬼の領主の気まぐれで、ひとつの集落が一晩で消滅する予知が多発していたのですよ。未だオブリビオン・フォーミュラとの戦いこそないですが、吸血鬼領主や狂える神々が猟兵たちの手で討伐されたことで、随分と人類に優しい世界になったものです」
「想像以上にサバイバルな世界だった……」
 小雉子が尻込みをしていると、ビスマスが彼女を手を引いて導いてゆく。
 向かう先は、他の猟兵が設営した炊き出し会場だ。
 そこでは大量の南瓜を調理し、人々の胃袋を満たし続けていた。
「さて、わたしも、ここの南瓜を使ったなめろうを料理しましょうか」
「だったらキビは、南瓜餡の入った吉備団子とか、かぼちゃ団子や吉備団子バフェをつーくろっと!」
 2人はそれぞれ得意な料理ジャンルで腕を振るうべく、南瓜と格闘し始めた。
 まずはビスマス。彼女は超級料理人という側面を持ち合わせる猟兵だ。
「なめろうの可能性は無限大です、それを今……この場で振るいますね」
 ビスマスのユーベルコード『世界的沖膾全席(グローバルナメロウフルコース)』に掛かれば、硬い南瓜も数秒で火を通してマッシュし、味噌や生姜や醤油、マヨネーズで叩き混ぜて南瓜のなめろうを作り上げる。そしてここから入ろな料理に派生させてゆくのだ。
 ロールサンドやコロッケはもちろん、片栗粉をまぶして蒸し焼きにして餅のようにしたり、串に挿してタレを塗りながら焼いてきりたんぽ風にしてみたり。
 この工程をわずか10秒で行い、品数はなんと113品も作り上げた。
 ドンザキアの人々は凄まじい早業で仕上がった熱々の南瓜のなめろう料理に、溢れるよだれを抑え込むことができない。
「さあ、南瓜はまだまだたくさんあります。おかわりも10秒で作り上げますので遠慮なく申し付けくださいね?」
 このビスマスの言葉で、彼らは堰を切ったように料理へ飛び付いていった。
 見たこともない南瓜料理の数々に、ドンザキアの人々は感涙に咽びながら食べ尽くしてみせる。
「美味い! こんな甘い南瓜料理は初めてだ!」
「同じ南瓜を使ってるはずなのに、こうも色々と味に変化があるなんて!」
 夢中になって口を動かす人々の前に、今度は小雉子の作った南瓜スイーツが到来する。
「トリートオアトリートぉ! キビが作った南瓜のお菓子の数々を食べないとイタズラしちゃうよぅ!」
 パンプキンパイは勿論、宣言通りに南瓜餡の入った吉備団子とか、かぼちゃ団子や吉備団子バフェを用意。
 更には芋ようかんならぬ南瓜ようかんも作り上げてみせた。
 異世界のお菓子に、ドンザキアの子供たちは大はしゃぎ!
 しかし、これを見ていたビスマスが指摘した。
「仮装する側がお菓子を配るって、逆の立場じゃありませんか?」
「……あ、そういえば!」
 本来ならば、仮装した側がお菓子をねだるのがハロウィンの習わし。
 しかし、小雉子は屈託のない笑みをビスマスへ返すと、こう告げた。
「言われてみればそーかもねっ! でもねビスマスちゃん、キビ正義の味方だし、みんなの笑顔のイタズラが大好きなんだよ!」
 ドンザキアの人々の笑顔の数々に、小雉子も幸せそうに顔を綻ばせている。
 その姿は間違いなく、悪を打倒した桃太郎であった。
 感心しているビスマスの頭上で、ウルシさんがペチペチとセンスで彼女の額を叩く。
「どうされましたか、ウルシさん? ……あっ、ウルシさんも食べたいんですか? でも、食べすぎちゃ駄目ですよ? 幽世の戦争のお月見の時みたいに巨大化してしまいますからね」
 釘を差されたウルシさんは、少々しょんぼりしながら、加減をして南瓜料理を口にしてゆく。
 ビスマスはこの幸せな時間が1秒でも長く続くことを、心の底から願うのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

カシム・ディーン
ハロウィンパーティだと…
「ご主人サマ!あの仮装でいこうよ!!!」(ぱぁぁぁ
…あれかよー…!
と言う訳で黒のドレスと白のタキシードうさぎコンビ

「うへへへへへへへ♥」
てめー…これで調子に乗ってケツ狙ってきたらブラックホールに放り捨てるからな?
「大丈夫だよご主人サマ☆メルシーはご主人サマが嫌がったり傷ついたりする事はしないよ☆寧ろ虐められる方が♥」
おめーの精神鋼かよ!?
「鋼の魂?運動性と装甲が上がっちゃうぞ☆」
何言ってんだ!?
【属性攻撃】
光属性で立体映像展開
エレクトリカルに盛り上げます

南瓜の映像をキラキラさせながら表現

後は南瓜自体も色々作りましょうか

元々この祭りは帰ってきた死者の魂や霊を迎えて悪い魔女は精霊から身を守るのでしたっけ

僕ら自身もお料理存分に堪能します
メルシーおめー食べすぎんなよ?
「でも美味しいよー☆」(うん、これはまさにデート!ハロウィン万歳!

そういやおめーも魂とか見れるのか?
ここに魂とか幽霊とかきてんのか?

「こういう祝祭は生きてる人だけじゃなくて生きてない人も引き寄せるよ☆」



 猟兵達のおかげで、ドンザキアの街はハロウィンの賑わいを見せてゆく。
 その中を闊歩する2人がいた。
「すっかりハロウィンパーティーの様相ですね……」
 カシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)はあっという間にハロウィンに染まっていくドンザキアに苦笑しつつも、自分たちの行いの成果を誇らしく感じていた。
 一方、彼の傍らに侍る銀髪少女メルシーは、豊満な胸元をわざとらしくカシムに押し付けながら猫撫で声を漏らす。
「ご主人サマ! みんな仮装してることだし、メルシーたちもあの仮装でいこうよ!!!」
 カシムは途端にに顔色が曇る。
「……あれかよー……!」
「そう! 今年のハロウィン仮装のあれだよ! えへへへへへへ☆」
 カシムが虚ろな目で顔をひきつらせるほど、メルシーの笑顔は燦然と輝きだす。
 結局、カシムはメルシーの申し出を断りきれず、いそいそと更衣室として設けられた民家へ向かっていった。

 しばらくして、民家から出てきた2人の仮装は……。
「ご主人サマ、黒いウェディングドレスかーわいいー☆」
「くっ……メルシーは純白のタキシードだけ楽だよな!」
「ほらほら! 2人で腕組んでー、うさ耳付けてー」
「うさ耳必要か!?」
「仮装だから必要だよ! 仮装は徹底しないとだよね☆」
「……ぐぬぬ、クッソ恥ずかしいんですが……!」
 要するに、うさ耳を付けた男女逆転婚礼服であった。
 カシムを誰よりも愛するメルシーは、(自称)恋人として婚礼服を着られた事に、嬉しさで顔が緩みっぱなしだ。
「うへへへへへへへ♥」
「気持ち悪りーな!? つーか、てめー? これで調子に乗って僕のケツ狙ってきたら、黒猫の機神に頼んでブラックホールに放り捨てるからな?」
「大丈夫だよご主人サマ☆ メルシーはご主人サマが嫌がったり傷ついたりする事はしないよ☆」
 そう告げるメルシーは、不意打ちにカシムの頬に唇を寄せた。
 カシムは柔らかなメルシーの唇の感触に、不覚にも男子の劣情が刺激されたことを自覚してしまった。
「あれ? メルシー、怒られちゃう?」
 上目遣いでカシムを見つめるメルシー。あざとい。
「なんだか今日は、ずっとお前の手のひらの上で転がされてますね……」
 思えばカシムとメルシーの付き合いも長くなってきた。
 その間、雌雄同体とはいえメルシーの女性らしさを意識しなかったといえば嘘になるし、別の依頼で既に体を重ね合わせている。
 カシムにとっては恋人でもなんでもないメルシーだが、相棒であることには間違いない。
「……怒りませんよ。まあ、呆れているのは事実なので、ここから先、お前への態度は塩対応になるけどな?」
「うっ! 生ゴミを見詰めるようなご主人サマの眼差し……好き……♥ メルシー、寧ろ虐められる方が好みかも♥」
「おめーの精神は鋼かよ!?」
「鋼の魂? 運動性と装甲が上がっちゃうぞ☆」
「何言ってんだ!?」
「キャバリアの性能だけじゃなくて、ベッドの上での運動性と肉付きのよい装甲が向上しちゃう……」
「それは別に要らない(迫真)」
「アッハイ(震え声)」
 完全にこれデートだよね、なんてメルシーは心のなかでツッコミを入れつつ、カシムとともに街を練り歩く。
「メルシー、ここまで来たらド派手に行くぞ……!」
 カシムは羞恥心をかなぐり捨て、光魔法で自身の虚像を生み出す。
 ブロッケン現象で生まれたビッグカシム(黒き花嫁姿)が七色に発光すれば、どこぞの夢の国のようなパレードめいて人々を魅了していった。
「メルシーもやるー! ふんっ! って、いっけなーい! 2人に増殖しちゃった☆」
「賢者の石あるあるだね☆」
「馬鹿野郎! ユーベルコードも使わすにオルタナティブ・ダブル使ってんじゃねーよ!」
「「みてみて! ゆーたいりだつー!」」
「ネタの出どころが古いっっ!!!!」
 電飾もやり取りも賑やかに。
 カシムとメルシーは南瓜のジャック・オー・ランタンの作り方をドンザキアの人々に教授して祭りを楽しんでいく。
 その最中に、他の猟兵が作った南瓜料理を堪能する2人。
「メルシーおめー食べすぎんなよ?」
「わかってるー☆ でも美味しいよー☆」
 デートらしいデートを満喫して、メルシーは上機嫌である。
 と、ここでカシムがふと疑問を口にした。
「そういやおめーも魂とか見れるのか? ここに魂とか幽霊とかきてんのか?」
 これにメルシーは指差しながら頷いた。
「あそこにいるよ? 残していった奥さんと子供が心配なのかな?」
 喪服姿の女性と、その手を握る幼い子供。
 メルシーには、その背後に佇む男性の霊の姿が見えていた。
「元々この祭りは確か、帰ってきた死者の魂や霊を迎えて、悪い魔女は精霊から身を守るのでしたっけ。その男性も、今のドンザキアを見て驚いただろうな?」
「だよねだよね☆ こういう祝祭は生きてる人だけじゃなくて生きてない人も引き寄せて、その日一日、一緒に幸せに過ごすんだよ☆」
 メルシーの満面の笑みに、カシムは珍しく同意を示した。
「そーですね。ハッピーハロウィンってことで、めでたしめでたしだな」

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年11月11日
宿敵 『魂の輝きを求めるもの『ソウル』』 を撃破!


挿絵イラスト