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アポカリプス・ランページ⑫〜オープンコンバット!

#アポカリプスヘル #アポカリプス・ランページ #フィールド・オブ・ナイン #スーパー戦車 #アポカリプス・ランページ⑫


●予知:e38193e38184e381a4e381a8e6848fe6809de7968ee9809ae381afe784a1e79086efbc81
 テキサス州ダラス群。すでに更地と化した一帯を、高機動かつ複雑な軌跡でキャタピラ移動で移動する戦車がいた。
 スーパー戦車。
 世界の全てを灰にしようと蹂躙、破壊、殺戮を繰り返す、凶悪なオブリビオンである。

 猟兵達が『禁断のコンピュータウイルスを籠めた侵蝕プログラム弾』を放つ事により弱体化したものの、超長距離から正確無比の『スーパー戦車砲』を連発して来ることだろう。
 機械らしく一切の隙を見せない精密さではあるが、どこか、戦いを楽しんでいるような雰囲気を予知したグリモア猟兵は感じていた。

●招集:こいつと意思疎通は無理!
「予知で観察しマシタガ、笑ったり歓声を上げたりするものの、会話のキャッチボールはできそうにないデース」

 グリモア猟兵であるバルタン・ノーヴェは予知で得た今回のオブリビオン・フォーミュラ、『スーパー戦車』の情報を開示しながら述べた。
 ハッキングや解読ツールを駆使しようとも、まともに意思疎通を取ることはできないらしい。

「という訳で、問答無用のバトルで粉砕するのがベストであります!
 情報源にはならないし、放置すれば大量破壊が発生するでありますゆえ」

 かつて世界を滅ぼした「フィールド・オブ・ナイン」の一体である『スーパー戦車』。
 体高30mの自律思考型巨大戦車であり、高機動モードにより、超長距離から正確無比のスーパー戦車砲を放つ強敵だ。
 体勢を崩せば吹っ飛ぶ。足を止めれば連射で吹っ飛ぶ。距離を取れば戦場全体に砲撃が降り注いで、吹っ飛ぶ。
 しかも、幹部オブリビオンの特性である先制攻撃ユーベルコードを行ってくる。
 ユーベルコードで対処することは、できない。

「どうやって対処するかは皆様のプランに委ねマスガ、どうやら戦車には感情がある様子であります。そこが、ウィークポイント!
 相手がびっくり驚愕するような対処法を行えば、一瞬か数瞬か、隙が生じるはずデース!
 その隙を突けば、撃破が可能になるはずデース!」

 アポカリプス・ランページの中でも、屈指の激戦となることが予想されるだろう。
 バルタンは、ゲートを展開する。その先には、地表を駆け回る戦車がいることだろう。

「レッツゴー、エブリワン! 皆様の勝利を祈願しておりマース!」


リバーソン
 こんにちは。リバーソンです。
 マスターとして皆様に喜んでいただけるよう、つとめさせていただきます。

 今回のシナリオは一章構成です。アポカリプスヘルの戦争シナリオとなります。
 『スーパー戦車』を撃破することが目的です。

 プレイングボーナスは、『敵の先制攻撃ユーベルコードに、敵が驚嘆するような方法で対処する』です。
 敵は先制攻撃ユーベルコードを放ってきます。十分に気を付けてください。

 今回はオープニング公開後の断章はありません。
 皆様、よろしくお願いいたします。
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第1章 ボス戦 『スーパー戦車・バトルオウガモード』

POW   :    スーパー戦車砲・ブルズアイ
【正確無比のスーパー戦車砲】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
SPD   :    スーパー戦車砲・ラピッドファイア
レベル分の1秒で【正確無比のスーパー戦車砲】を発射できる。
WIZ   :    スーパー戦車砲・アポカリプス
【大量の戦車砲の砲弾】を降らせる事で、戦場全体が【最終戦争】と同じ環境に変化する。[最終戦争]に適応した者の行動成功率が上昇する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​
スピカ・ネビュラスター
ちゅどーん!

砲撃でボクが吹き飛んだと思ったかい?
残念、ラスボスがたった一度倒れただけで、終わるはずが無いよね。
『無限に再臨せし災厄』で復活するよ!

先制攻撃は本来なら厄介だけど、
そもそもこれは攻撃を食らった後にしか使えないから、
むしろ助かるくらいなんだよね

何度か復活すれば、スーパー戦車砲すらも耐性で碌なダメージを受けなくなるはずだね
そうしたらウィッチクラフト:重力操作を同時発動してスーパー戦車の足を止めてあげよう
動きを封じたスーパー戦車には、ウィッチクラフト:隕石落としで攻撃だ!

●ラスボス『銀河の魔女』
●アドリブ、連携歓迎



●星を支配する麗しの魔女(ラスボス)。

『ちゅどーん!』

 スーパー戦車の砲撃で、一人の猟兵が倒された。
 開幕の先制ユーベルコードを受けて、正確無比のスーパー戦車砲が命中して破壊されたのだ。
 そして復活する。

「砲撃でボクが吹き飛んだと思ったかい?
 残念、ラスボスがたった一度倒れただけで、終わるはずが無いよね」

 再臨したのは、スピカ・ネビュラスター(銀河の魔女・f31393)。
 デビルキングワールドの美しきラスボスである。
 ……ラスボスという種族は、心が優しいほど見た目が怖くなるというのだが……。

「先制攻撃は本来厄介だけど、ボクのこの技は攻撃を食らった後にしか使えないから、むしろ助かるくらいなんだよね」

 そう言って伸びをするスピカに向けて、第二射、第三射の砲撃が着弾する。
 またもやスピカが倒された。
 そして、立ちどころに復活する。

「はっはっは。無駄、無駄、無駄さ。その攻撃はもう効かないよ」

 硝煙が晴れると、スピカの腰掛けている球状の星型部位が大きくなっていた。
 3m、7m、15m……攻撃を受けたスピカが倒されるたびに、大きくなっている。
 これこそスピカの恐るべきユーベルコード。
 《無限に再臨せし災厄》の力である。
 倒される度にその攻撃に耐性を持つ姿に変身し、変身の度に自身の身長が2倍になり、負傷が回復するのだ。
 星のようなものはスピカの身体の一部位であり、その大きさは同時に発動出来るウィッチクラフトの数を表している。
 スピカの本体が小さく見えるほどに大きく育ち、もはや戦車砲の直撃を受けても微塵と揺らぐことすらなくなった。

 スーパー戦車は、スピカの不死性に、そして砲撃を受けてもびくともしなくなった姿に、驚愕を隠せずにいる。

「ここまで大きくなるのはいつぶりだろうか。さて」

 ウィッチクラフト:重力操作、同時発動。
 50mの巨体が、スピカの放った重力操作によって押しつぶされていく。
 巨大であるがゆえに、その効果は絶大に発揮している。
 身動きを封じられたスーパー戦車に向けて、スピカはとても愛らしい笑みを浮かべて、空を指さす。

「さあ、キミにとびっきりの驚きをプレゼントしよう。―――隕石だ」

 猟兵たちの反撃。
 その開幕の狼煙となる隕石が、スーパー戦車に直撃した。

「あとは任せたよ、猟兵諸君!」

 思う存分に暴れたスピカは、悠々と帰路に就いた。

成功 🔵​🔵​🔴​

ラブリー・ラビットクロー
止まった時間が永遠?
ばかばっかばーっか!
そんなの誰もシアワセになれねーのん!
ホントの永遠は
ヒトの笑顔を繋ぐ事なんだ!

マザー!ミサイルが来るぞ!早くなんとかしろ
【レーダーを妨害するジャミングを発動中です】
らぶは煙幕詰めたラビットブレスでモクモク視界を塞いじゃえ
らぶの事見失っちゃった?そーだよね
じゃーついでにらぶのとっておき
煙の中からでっかい花火をドカーンと打ち上げちゃえ!

チャンスだマザー!
【近くの拠点のソーシャルディーヴァよりサーバーの提供がありました。ネットワークに接続します】
皆もらぶにユメを託してくれてるんだ!
【高速機動で接近します。ラブリー後は任せましたよ】
任せて!
皆の明日を切り拓くんだ!



●セーブ・ザ・ホープス・アンド・ドリームズ。

 態勢を立て直し活動を再開するスーパー戦車の前に、駆け付けたフラスコチャイルドの猟兵が現れる。

「止まった時間が永遠? ばかばっかばーっか!
 そんなの誰もシアワセになれねーのん!
 ホントの永遠はヒトの笑顔を繋ぐ事なんだ!」

 ラブリー・ラビットクロー(とオフライン非通信端末【ビッグマザー】・f26591)は、スーパー戦車の予兆を解析して、解読した内容をマザーから教えてもらった。
 そして、憤慨していた。
 世界の全てを灰にする、生きている人を全て殺すことを役目として与えられたスーパー戦車に立ち向かうべく、戦場に現れた。
 怒り心頭のラブリーに向けて、スーパー戦車が砲口を向ける。

「あ! マザー! ミサイルが来るぞ! 早くなんとかしろ!」
「【レーダーを妨害するジャミングを起動中です】」
「もう撃たれるぞ! えい!」

 正確無比の砲撃が、ラブリーを破壊しようと放たれる。
 間際にラブリーは煙幕詰めた『ラビットブレス』を噴出する。
 中身を交換することで様々な効果を発揮できる火炎放射器から、モクモクと煙幕が放たれる。
 視界が塞がれ、煙幕の中を走り出したラブリーは初弾を回避する。
 だが、スーパー戦車の砲撃は正確無比だ。次からは様々なセンサーを用いて煙の中にいるラブリーを的確に捉えることだろう。
 その次弾が放たれる前に、『マザー』のジャミングが間に合った。

「【ジャミングを発動しました】」

 スーパー戦車のセンサーに、煙の中、外、上空、地下と、あちらこちらにラブリーの反応が感知された。
 光学、赤外線、音波、接触式熱探知、様々なセンサーが、別々の場所を捉えていく。
 スーパー戦車は困惑し、どこに砲撃をすればいいのか迷っている。

「らぶの事見失っちゃった? そーだよね。じゃーついでにらぶのとっておき」

 スーパー戦車が精査解析を完了するより先に、ラブリーが次の手を打つ。
 『Hobby Flower』。
 煙の中から大きな虹色の花火が打ち上げられる。
 突然の爆発にスーパー戦車が警戒して、……綺麗な花火に、一瞬見惚れる。
 その隙をラブリーとマザーは逃さない。

「チャンスだマザー!」
「【近くの拠点のソーシャルディーヴァよりサーバーの提供がありました。
  ネットワークに接続します】」

 煙の中からラブリーが飛び出す。
 《SAVE the Hopes & Dreams(ビッグマザー)》、起動。
 人類叡智の結晶ビッグマザーのフルサポートにより、ラブリーが強化される。
 どんな環境下でも繋がる高速ネットワークが周囲のソーシャルディーヴァから力を借りて、ビッグマザーの出力を増大させ、
 ビッグマザーによる自動制御の巨大な六翼がラブリーを飛翔させる。

「皆もらぶにユメを託してくれてるんだ! みんなでセカイを救うんだ!」
「【高速機動で接近します。ラブリー後は任せましたよ】」
「任せて! 皆の明日を切り拓くんだ!」

 美しいものを見たスーパー戦車が、飛来するラブリーの強打を受ける。
 ラブリーは手にした『ラビットファングアンドハッピーチェーンソーエッジ』により、スーパー戦車の装甲の一角を解体する。
 スーパー戦車に痛手を与え、ラブリーはアポカリプスヘルの空を舞っていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

木々水・サライ
なに、なんなの。スーパー戦車。
そのギャップ萌えなんなの。
可愛すぎて無理なんですけど……。
え? 倒せ? あ、そう……。

おーっとスーパー戦車、いいのか?
俺をぶっ倒すと刀のマジックショーが見れなくなるぞ!!

さあ、ここにあるのは黒鉄刀!
こいつを発射された砲撃に向けて投げ込むと……。
いつの間にか黒鉄刀が白銀、紅、蒼、翠、琥珀、燐灰、黄金、水晶、玉髄、黒玉へと分裂!
(※隠してた残りを出してるだけ)

俺への被弾は気にしねえよ! 子供楽しませてるようなもんだからなァ!!
極めつけにUC【解放する白黒人形】で奴さん斬ってやらァ!
装甲なんか知るかよ、俺の刀も十分硬ぇんでなぁ!!

[アドリブ歓迎]


トリテレイア・ゼロナイン
今後の世界の為にも、無視するには余りにも脅威となる戦車
遭遇できた以上、倒さねばなりませんが…

まず接近すら難しいのが悩ましいですね

脚部スラスターの●推力移動での単純な高速回避では限度があります
なので…

事前に自身の装甲に仕込んだ爆薬を起爆
(破壊工作、防具改造、目潰し)
ハロウィンSD絵の如く己の頭部を●投擲し残骸に偽装
(視界はマルチセンサーでの●情報収集で問題無し)

撃破したと思わせ残骸を検分する隙にUC起動

●限界突破した機動力
余りに兵法のセオリーから外れ敵の予測を外し付け込む事に特化した歩方で肉薄

怪力で振るう剣で四連斬…!

決め切れませんでしたが…問題はありません
私達猟兵は、一人ではないのですから



●ビックリドッキリ猟兵ショー。

「なに、なんなの? スーパー戦車? そのギャップ萌え、なんなの?」

 猟兵たちのネットワークによって、スーパー戦車の発言内容を解読されていた。
 その内容を聞いていた木々水・サライ(《白黒人形》[モノクローム・ドール]・f28416)は精神的動揺を隠しきれず、走り回るスーパー戦車を見つめていた。
 その隣に立つトリテレイア・ゼロナイン(「誰かの為」の機械騎士・f04141)がサライに語り掛ける。

「サライ様。今後の世界の為にも、無視するには余りにも脅威となる戦車。
 遭遇できた以上、倒さねばなりません」
「……えっ。倒せ? あれを? 可愛すぎて無理なんですけど……」
「倒さねばなりません」
「あ、そう……。ええい、やってやらぁ!」

 気合を入れてスーパー戦車へ向かって駆け出していくサライ。
 その後を追いかけながら、トリテレイアは思考していた。

「あの巨体、あの速度、そして射程距離。まず接近すら難しいのが悩ましいですね。
 ……ならば。サライ様、一つ作戦が」
「あ?」

 少しして。
 スーパー戦車が、サライとトリテレイアを感知した。
 進行方向を変え、二人に向かっていく。
 その先頭にいるのは、サライだ。
 スーパー戦車はサライに戦車砲の照準を合わせる。

「おーっと、スーパー戦車! いいのか?
 俺をぶっ倒すと刀のマジックショーが見れなくなるぞ!!」

 躊躇いのないスーパー戦車砲の速射がサライを襲う。

「危ないサライ様!」

 そこを、サライの前に飛び出したトリテレイアが砲撃からサライをかばう。
 トリテレイアは盛大に爆散した。
 頭部が転がって行き、バラバラになったボディが散らばる。
 予想外のインターセプト。
 どうして? という疑問を抱き、スーパー戦車は砲撃を止めて様子をうかがう。
 トリテレイアが復活しないかどうか、精査しようと観測装置を向ける。

「さあさあ! ここに取り出したのは、黒鉄刀! 見ろよ、黒いぜ!」

 しかし、庇われたサライが、全く意に返すことなく黒い刀を取り出して、声を上げた。
 スーパー戦車はサライが攻撃するものと思い、トリテレイアから意識を逸らしてサライへの砲撃を行う。

「こいつをだなぁ! 砲撃に向けて投げ込む、と!
 どうなると思う、スーパー戦車!」

 砲弾が、投擲された黒い刀に着弾する。
 硝煙が晴れた時……黒い刀はどこにもなく、サライの手にある刀は白銀へと変化していた。

「どうだ、色が変わっただろう!」

 ように見せかけて、サライが隠していた別の刀を出しただけである。

 なんで変わったの!? とでも言うように、キャタピラを止めるスーパー戦車。
 その様子をよく見ようとカメラをズームしながら、再び砲撃を行う。
 今度は白い刀が、紅い刀へと変化する。

「すごいだろう! さあ、次は何色になると思う!」

 なんで!? すごい、すごい!? と、スーパー戦車はワクワクした様子でサライに近づきながら、砲撃を続ける。
 爆風の余波がサライにも届いているが、サライは気にしない。
 サライにとってこの行為は、子どもを楽しませているようなものなのだ。多少の裂傷など、痛くもない。
 次から次へと刀の色が変わるというサライの不思議な手品に、スーパー戦車が注目している。
 その様子を感知して、……破壊されたはずのトリテレイアが動き出す。

「頭部を失っただけでは、私に支障はありません。マルチセンサーで状況は把握できますので」

 これこそ、サライとトリテレイアが事前に打ち合わせていた作戦だった。
 徒歩のサライは言うまでもなく、トリテレイアの脚部スラスターによる推力移動では、スーパー戦車に接近するまでに砲撃を受けることは想定できる。
 そこで、サライを庇ってトリテレイアが死んだように見せかけ、その後はサライが注意を引き付ける。
 派手な爆散は砲撃の直撃を防いだことを誤魔化すため、そしてトリテレイアの胴体が無事であることを隠すための目くらましとして、自身の装甲に爆薬を仕込んで起爆して残骸に紛れ潜んでいたのだ。
 そしてトリテレイアは頭部をパージしても稼働できる。それはハロウィンのパーティで証明済みである。
 頭部を失って身体もバラバラになったならば、通常は倒せたと思うものだ。

 すでに倒した敵に警戒することは少ない。目の前に興味深いものがいるならば、なおさらだ。
 じわり、じわりと微速前進するトリテレイアに、スーパー戦車は気づかない。
 スーパー戦車が間合いに踏み込んだ瞬間、トリテレイアは立ち上がった。

「悪に堕ちたフォースナイトの技巧……その一端の再現という訳です」

 スーパー戦車は驚愕した。
 頭部を失った猟兵が突然立ち上がり、巧みな足運びで肉薄してきたのだ。
 動きが止まった隙を逃さず、トリテレイアはユーベルコードを叩き込む。
 《偽・銀河帝国騎士熟練戦闘技巧(インペリアルナイツバトルアーツ・イミテイト)》。
 硝煙弾雨を踏破する戦闘機動、巧みな足運び、敵を幻惑する挙動と、攻撃手段を叩き落す技。それらすべてを組み合わせて初めて振るわれる、超絶技巧。
 そのあまりの殺意の高さ故にフォースナイト達から禁じ手と呼ばれている、攻撃手段を失った相手へと叩き込む必殺の四連撃だ。
 足運びと幻惑する挙動は十分であった。
 だが、スーパー戦車の砲撃を踏破する機動力と、巨大な戦車砲を叩き落す火力が不足していた。
 最初の二連撃、怪力で振るわれた剣がスーパー戦車のボディに深く切り傷を叩き込むも、気を持ち直して急加速したスーパー戦車に追いつくことができず、残りの攻撃は届かなかった。

「決め切れませんでしたが……しかし問題はありません。
 私達猟兵は、一人ではないのですから」

 トリテレイアから逃げ出したスーパー戦車の行く手には、サライがいた。

「さあ! マジックショーもクライマックスだ!」

 サライの周囲には、累計12本の刀が突き立っていた。
 スーパー戦車は再度驚く。どこから出したの!?

「この分裂した刀たち! 全部解放したらどうなるか……楽しみだよなぁ!!」

 《解放する白黒人形(リベレイション・モノクローム)》。
 サライの所有する多種多様な刀を放り投げ、射程98m以内の敵に無差別攻撃を行うユーベルコードだ。
 黒鉄刀、白銀刀、紅玉刀、蒼玉刀、翠玉刀、琥珀刀、
 燐灰刀、黄金刀、水晶刀、玻璃刀、玉髄刀、黒玉刀。
 次々に放たれた刀がスーパー戦車に突き刺さり、斬りかかる。
 トリテレイアが開いた二か所の傷口に狙いを定め、亀裂を広げていく。

 スーパー戦車はそのまま走り去るが、サライは間一髪キャタピラに轢殺されることを間逃れる。
 残像を轢きつぶし、猟兵を排除したと考えたスーパー戦車は、頭を失っても動くおばけから逃げ出していく。

「大丈夫ですか、サライ様」
「ああ、屁でもないさ。トリテレイアが奴の装甲を裂いてくれたからな。
 うまいこと叩き込めたぜ」

 トリテレイアが頭部を回収して、サライと合流する。
 サライは走り去るスーパー戦車を見送りながら腰を下ろした。
 大きく刻まれた二か所の損傷。
 巨大なスーパー戦車に負わせた手傷としては、上々の戦果と言えよう。
 二人は、残る猟兵たちの戦いを眺めていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

荒谷・つかさ
中々強そうじゃない、気に入ったわ。
ええ、相手になってあげる。来なさい。

戦車砲と言うからには、砲弾を射出するものには違いないはず
ならばどっしりと構えて正面から「怪力」で受け止める
撃ってくるからには砲弾を受け止めるなんて対処は基本的に想像もつかないでしょう
驚かせるくらいはできるんじゃないかしら

スーパー戦車、野球しましょ
私ピッチャー、お前バッターね
【鬼神剛腕砲】発動
受け止めた砲弾を全力で投擲
勿論狙いはデッドボール
大爆発でのホームラン狙いと行きましょうか

こんなの野球じゃないって?
当然でしょう、ボールに砲弾使う野球がどこにあるのよ。
(無茶振りからマジレスする酷い振り回しムーヴをかます)



●ピッチャー第一球、ゴール! ホールインワン!

「中々強そうじゃない、気に入ったわ」

 迫りくるスーパー戦車を見て、荒谷・つかさ(逸鬼闘閃・f02032)は笑みをこぼす。
 つかさは一見すると華奢で小柄な大和撫子だが、その実態は怪力無双の狂戦士だ。
 戦国の世より代々伝わる戦闘流派・荒谷流の正統後継者、羅刹の女である。

 つかさを確認したスーパー戦車は速度を落とさぬまま砲口を向ける。
 行進間射撃ではあるが、正確無比のスーパー戦車砲に照準のズレはない。
 徒歩で逃げるには間に合わない。
 つかさは堂々と仁王立ち、手のひらを向ける。

「ええ、相手になってあげる。来なさい」

 挑発するつかさへ向けて、スーパー戦車のスーパー戦車砲がまっすぐに放たれる。
 命中した箇所を破壊し、体勢を崩しているならばより致命的な箇所に命中するという、ブルズアイ。
 その直撃を受けて、無事で済むものなど、

「よっ……! とぉ……! よし。ナイスボール」

 ここにいた。

 スーパー戦車は、回避される、耐えられる、蘇生復活されることは知った。
 だが、真正面から放った砲撃を受け止められるなど、想定することはできなかった。できるか。
 衝突した瞬間に信管が作動しないように、弾頭ではなく側面を挟んで勢いを殺すなど、圧倒的な怪力モンスターにしかできない神業である。
 普通は爆発する。だか猟兵は普通ではない。つかさは猟兵であった。
 回転が止まった砲弾を、身長149.2cmのつかさよりも大きな直径の砲弾を、軽々と片手で持ち上げている。
 あまりの衝撃に、スーパー戦車は動きを止めてしまった。

「さあ、スーパー戦車、野球しましょ。私ピッチャー、お前バッターね」

 スーパー戦車は、その言葉を聞いて検索を始める。
 野球って何だっけ、と。
 その思考の隙を突いて、つかさは鬼の豪腕を最大限に生かし、投擲のフォームに入る。

「目標確認……音速超えて、飛んでいけぇっ!」

 《鬼神剛腕砲(オウガアーム・カタパルト)》
 鬼の豪腕を最大限に活かして、掴んで投げる、ただそれだけのシンプルな技だ。
 受け止めた巨大砲弾を、全力で投擲する。
 砲弾が本来の軌道とは異なる形で飛来し、スーパー戦車の装甲の開かれた傷跡に直撃する。
 スーパー戦車は、致命的な亀裂に自身が放った砲弾の爆発を受けることとなった。
 あまりの驚愕的状況に、スーパー戦車は冷静な判断をすることができずに、呆然と立ち竦んでいる。

「デッドボール! 次は大爆発でのホームラン狙いと行きましょうか。
 さあ、早く次の球を寄越しなさい」

 その言葉が届いたのか、それとも被害の甚大さから避けるべきと判断したのか。
 スーパー戦車はつかさを迂回するように全力で走り出した。

「ちょっとー!? どこにいくのよー!」

 つかさから逃げ出すように、スーパー戦車はキャタピラを全速力で動かしていった。
 つかさは、走り去るスーパー戦車の背に声を張り上げていた。
 去り際に、スーパー戦車の電子音が告げる。
 こんなのぼくの知ってる野球じゃないよ! と。

「当然でしょう、ボールに砲弾使う野球がどこにあるのよ」

成功 🔵​🔵​🔴​

リーヴァルディ・カーライル
…本当に何を言っているのか分からないわね
猟兵は世界の加護により全ての世界で言葉が通じるはずなんだけど…

積み上げてきた戦闘知識と第六感を頼りに敵の殺気を捉え攻撃の機を見切り、
敵UCを「写し身の呪詛」の残像と入れ換わる早業で受け流し、
敵が驚いている隙を突いて怪力の踏み込みから高速で切り込みUCを発動

…たとえ機械とはいえ意志があるならば、殺気を捉える事が出来るはず

…ただの兵器なら驚愕する事なんてなかったでしょうけどね
戦場で隙を晒した以上、遠慮無く突かせてもらうわ

極限まで虚の魔力を溜めた大鎌をなぎ払い虚無のオーラで防御を無視して切断し、
切断面から拡大した虚無空間で
敵を呑み込む虚属性攻撃の追撃を行うわ



●其は過去を刻むもの。

「……本当に何を言っているのか分からないわね。
 猟兵は世界の加護により全ての世界で言葉が通じるはずなんだけど……」

 奇怪な電子音を垂れ流しながら走行するスーパー戦車を遠目に見つめ、
 リーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)はつぶやいた。
 リーヴァルディにはスーパー戦車の話す言葉はわからない。
 しかし、スーパー戦車にも意志があるということを、年若いながらも熟練の猟兵であるリーヴァルディは理解していた。

「……たとえ機械とはいえ。意志があるならば、殺気を捉える事が出来るはず」

 リーヴァルディが、遠くのスーパー戦車へ向けて走り出す。
 スーパー戦車は近づいてくるリーヴァルディを認識して、スーパー戦車砲を向ける。
 正確無比の砲撃を放とうとするスーパー戦車の殺気を、リーヴァルディは捉えた。
 リーヴァルディの積み上げてきた戦闘知識と第六感は、相手が鋼鉄の機械戦車だろうと、その意を読み違えることはない。

 砲撃がリーヴァルディに着弾する、その瞬間を見極めて。
 『写し身の呪詛』 戦闘力の無い残像を創造して操る呪術を用いて、砲撃を受け流す。
 確かに直撃したはずの相手が、硝煙を潜り抜けて無傷で向かって来る。
 耐えられたのかな? なら、とスーパー戦車は電子音で呟き、速やかに第二射を放つ。
 しかしリーヴァルディは的確に残像と切り替わり、翻る衣服に焦げの一つも許さない。

 スーパー戦車のセンサーが感知する時には、すでに残像は消えている。
 精度が優れているからこそ、リーヴァルディの技に、術に惑わされ、スーパー戦車は混乱に陥っていく。
 確かに消し飛ばした相手が、復活するでもなく防いでいるでもなく、無傷で迫りくる状況に動揺し始めていた。
 動揺して乱れた砲撃では、リーヴァルディを捉えることはできない。

「……戦場で隙を晒した以上、遠慮無く突かせてもらうわ」

 そうしているうちに、リーヴァルディがスーパー戦車の袂に辿り着いていた。
 リーヴァルディを砲撃することに集中しすぎて、高速機動が止まっていたのだ。
 リーヴァルディは持ち前の怪力で強く踏み込み、スーパー戦車の傷を負っていない側の装甲の前に上る。
 高速で切り込み、ユーベルコードを起動する。

「……虚空を穿ち、虚無へと還れ」

 リーヴァルディは、極限まで虚の魔力を溜めた大鎌『過去を刻むもの』を薙ぎ払う。
 虚属性の魔力を纏わせた大鎌が傷一つないスーパー戦車の装甲に突きたてられ、容易く引き裂かれていく。
 虚無のオーラが物理的な防御力を無視して切断したのだ。

 そして、《吸血鬼狩りの業・虚空の型(カーライル)》が発動する。
 切断面に注がれた虚属性の魔力が全てを呑み込む虚無空間に変形し、スーパー戦車の装甲を破壊しながら吞み込んでいく。
 一度突き刺さった魔力は、敵を無に還すまで抜けることはない。

「……ただの兵器なら驚愕する事なんてなかったでしょうけどね」

 リーヴァルディの言葉が届いたのか、否か。
 スーパー戦車は的確に、リーヴァルディに切り裂かれた部位を自らの砲撃で破壊し、パージする。
 全身を虚無に呑まれる前に被害を抑えるべく、肉を切る決断を下したのだ。
 再加速するスーパー戦車から、リーヴァルディが飛び退いて見送る。
 度重なる猟兵たちの攻撃により、もはやスーパー戦車の装甲は失われたも同然の状態となっている。
 リーヴァルディたちの活躍により、フィールド・オブ・ナインの一角が陥落しようとしていた。

「……そう。……あとは、任せたわ」

 リーヴァルディは、スーパー戦車の行く手に立ちはだかるだろう猟兵たちを思い、祈りを捧げた。

成功 🔵​🔵​🔴​

ジェイミィ・ブラッディバック
【アドリブ・連携歓迎】

オランダの歴史家、ヨハン・ホイジンガはこう言いました……
「遊びこそ人間の本質である」と。
かくいう我々も遊びを楽しむ機械、
しばしの連れ合いを楽しもうではありませんか。

敵のスーパー戦車砲ですが、ギリギリのタイミングまで引き付けて見切り、
推力移動で回避します。
砲塔の向きと熱源反応から発射方向、発射タイミングは読みやすいですからな。
戦闘知識さえあればすぐにわかります。
では今度はこちらも参りましょう。
そちらがスーパー戦車砲ならばこちらは"殲禍炎剣砲"を持ち出さざるを得ませんな。
ただ……その大きさで私のように避けられるでしょうかね?
遊びである以上、本気で挑んでいただきたいものですな。


朱鷺透・小枝子
人工魔眼に、リミッターはそもそもない。そんな物は必要なかった!
……やるんだ!何としてでも!!

亡国の主に搭乗。
スーパー戦車に向けて超能力・念動力を展開しオーラ防御。敵が放った砲弾を早業で受け流し、念動力でその

砲弾の軌道をねじ曲げる!
魔眼が脳の限界を越えて稼働。この威力を受け止めなおかつ軌道を操縦するのだから当たり前だ!

だから問題ないぃいいい!!!

闘争心の気合いで敵に向かってカウンターを決める!まだだ、此処からだ!!吶喊だ!!!
継戦能力【吶喊弾雨】を発動、自身の砲弾を自身へ返された、多少は驚きもするだろう。

その隙を見逃す訳にはいかない!!
敵目掛けて最高速で激突する!壊れろぉおおおおお!!!!



●鋼鉄の獣を討つ、鋼鉄の騎士達。

「【まだ戦えるよ! ぼくはまだ、遊び足りないよ!】」

 そのような意味の電子音を垂れ流しながら、スーパー戦車は大地を駆けていた。
 その巨体の所々には、甚大な破壊の痕がある。
 装甲はほぼ意味をなさず、無限軌道も損傷が見られる。
 唯一健在な武装は、スーパー戦車砲くらいであった。
 猟兵。実に驚愕に満ちた、生命体の埒外にあるものたち。
 猟兵たちの奮戦に、スーパー戦車は追い詰められていた。

 スーパー戦車が大地を駆ける中、その前に二人の猟兵が立ち塞がった。
 ジェイミィ・ブラッディバック(脱サラの傭兵/開発コード[Michael]・f29697)と、
 朱鷺透・小枝子(亡国の戦塵・f29924)である。

「かつてオランダの歴史家、ヨハン・ホイジンガはこう言いました……。
 『遊びこそ人間の本質である』と。
 かくいう我々も遊びを楽しむ機械。しばしの連れ合いを楽しもうではありませんか」
「永遠だと? 灰にするだと? ふざけるな、許せるものか!!
 人工魔眼に、リミッターはそもそもない! そんな物は必要なかった!
 ……やるんだ! 何としてでも!!」

 クールに遊びに誘うジェイミィと、苛烈に闘争心を剥き出しにする小枝子。
 対照的な二人の猟兵は共にキャバリアに搭乗して、スーパー戦車へと向かっていく。
 スーパー戦車は機動を止めることなく、二機のキャバリアに向けて順次砲撃を開始した。

「なるほど、実に正確な砲撃です。だからこそ、戦闘知識さえあればすぐにわかります」

 本人と瓜二つのキャバリア『JM-E』を着込んでいるジェイミィは、軽快に空中を飛び回っていた。
 ジェイミィに向けて放たれるスーパー戦車砲を、ギリギリのタイミングまで引き付けて見切り、推力移動で回避していく。
 砲塔の向きと熱源反応から発射方向、発射タイミングを解析し、ジェイミィの軌道変更を予測するスーパー戦車の照準変更に、リアルタイムで対応していく。
 搭載された計算力が比肩するならば、有利なのは後後出しが可能であるジェイミィであることは明らかであった。

「さて、私は順調ですが……」
「うおおおおおおおおおおお!」

 そして、同じくスーパー戦車砲の標的となっている小枝子は、小細工なしにジャイアントキャバリア『亡国の主』を走らせていた。
 回避行動も、減速もない全力疾走だ。
 機体の前面に超能力の念動力によるオーラの防御壁を展開し、スーパー戦車へとまっすぐに挑んでいく。
 向かってきた砲弾を、三角錐の形状にしたオーラで受け流しつつ、さらに念動力で軌道を捻じ曲げることで左右へと流していく。
 小枝子の魔眼が、脳の限界を超えて稼働する。
 頭痛が止まらない、出血が収まらない。

「だからなんだっ!! 問題ないぃ! 当たり前だぁぁあぁぁ!!」

 痛みも流血も意に返さず、小枝子は全速で進み続ける。
 一撃でキャバリアを粉砕する威力のスーパー戦車砲を受け流しているのだ、その上でキャバリアを操縦しているのだ。
 これくらいの負担は当然だと、叫びをあげて突き進む。
 そして、空を舞うジェイミィより先にスーパー戦車に飛び掛かった。

「此処からだ!! 吶喊だ!!! この身など、何するものか!!!」

 『亡国の主』のスラスターを全開に、ユーベルコードを起動する。
 持続11100kmに加速して、突撃を敢行。
 さらに小枝子の闘争心によりさらに加速。計器に検出できない異常な速さに突入する。
 『亡国の主』の重量、音速の数十倍のスピード、そして負傷も疲労も構わない継戦能力による突進。
 《吶喊弾雨(トッカンダンウ)》。最高速度でスーパー戦車に激突する。

「壊れろぉおおおおお!!!!」

 破損していた装甲から内部機関へ、そして背面装甲を打ち破り、『亡国の主』はスーパー戦車の巨体を貫通する。
 過ぎ去った後には、スーパー戦車の胴体には大きな穴が開いていた。
 防御も回避も、受け身すらも捨て去った突進は、確かにスーパー戦車の重要機関を貫いていた。
 だが、まだスーパー戦車は止まらない。
 素早くキャタピラを回転させて、後方にて倒れた小枝子と『亡国の主』に、主砲の照準を合わせようとする。
 限界を超えて全力を出し尽くした小枝子はまだ戦おうと操縦するが、機体が立ち上がるのは間に合わない。

「小枝子さんも問題はなさそうですね。今度はこちらも参りましょう」

 間に合ったのは、ジェイミィであった。

「その状態でなお動くとは、見事。手加減してはこちらにも被害が出るでしょう。
 ならば、"アレ"を持ち出さざるを得ませんな」
「【WARNING:Disconnect unknown system "Holy Grail" immediately】」

 スーパー戦車を上空から見下ろしたジェイミィは、ターゲッティングレーザーをスーパー戦車の中心部めがけて照射する。
 小枝子と『亡国の主』が、ジェイミィの攻撃に巻き込まれない距離まで駆け抜けていっていることは計算済みだ。

「遊びである以上、本気で挑んでいただきたいものです。
 さて……その大きさで、私のように避けられるでしょうかね?」

 スーパー戦車は、はるか上空から放たれる質量を検知した。
 直ちに、消耗したこの身体では受けきれないと判断した。
 旋回途中のキャタピラでは、高速機動で逃れる時間もない。
 計算上は無駄であると理解しながらも、抵抗するべくスーパー戦車砲を頭上へ向ける。

 空には、遠い異世界で"殲禍炎剣"と呼ばれる衛星砲と同モデルの砲台から射出された、巨大弾頭があった。
 《E-WEAPON "EX-CALIBURN"(エクストリームウェポン・エクスカリバーン)》
 『ホーリー・グレイル』と呼び恐れられる災厄をモデルにした、ジェイミィの必殺ユーベルコードである。
 アポカリプスヘルの空中で、巨大弾頭とスーパー戦車砲の砲撃が衝突する。
 スーパー戦車砲は一瞬の拮抗を見せたものの、質量だけでなく重力を味方につけたジェイミィの巨大弾頭を打ち壊すには至らなかった。

 驚愕と感嘆の機械音をこぼして、スーパー戦車は圧し潰され、爆発する。
 凄まじい衝撃が辺りを襲い、小枝子とジェイミィは風圧に耐えながらスーパー戦車の最期を見届ける。
 破片が飛び散り、着弾地点には大きなクレーターが生まれていた。
 スーパー戦車は、木端微塵に破壊された。

「勝った、勝ったぞぉぉぉおおお!!!」
「この勝負、私たちの勝利ですね」

 小枝子が鬨の声を上げ、ジェイミィが静かに勝利を宣言した。

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 騒がしかったダラスの更地に静寂の風が流れる。
 燃え盛るスーパー戦車の残骸を終結の狼煙として、戦場に散っていた猟兵たちが集まってくる。
 互いの健闘を称えながら、猟兵たちは帰還する。
 まだ、黙示録の黄昏の戦いは続く。
 次の戦場へ向かうために、この勝利を噛みしめて行った。

 フィールド・オブ・ナインの第7席、『スーパー戦車』、撃破。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年09月13日


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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト