アポカリプス・ランページ③~行進軍は耐火アリ
「アポカリプスの戦争、参加してる人はお疲れ様。」
グリモア猟兵の1人、ティモシーが呼びかける。
「次々と黒幕が現れて……るのかな? まぁ行って欲しい場所は黒幕じゃないんだけど。」
地図で言うと――と言い残し、大陸全体を俯瞰する地図を前に、指示棒が彷徨う。……そして諦めたのか、カリフォルニア州エルドラド郡の一角を投影する。
「場所はエルドラド郡、『プレジデント』の通信サーバーを隠している場所なんだ。」
サーバー自体は無力化されているようだが、護衛がまだ健在で――あるいは、護衛はサーバーが攻略されたと知らないのかも知れないが。
「だからちょっと、護衛しているオブリビオンを潰してきて欲しいんだ。」
言いつつ、オブリビオン――グラトニーアントに、投影画像を切り替える。
「体長は……1mぐらい、かな? あと街のあちこちが防衛装置の意味も兼ねて燃え上がってるから、装甲に耐火性を持たせてるみたい。」
装甲と言うべきか、外骨格と言うべきか――いずれにせよ、燃え盛る炎の中でも平然と動き回るため、予想外の出現が現れる可能性がある……。
しかし、逆を言えば炎に紛れれば、不意打ちをできる可能性もある――そもそも、街のあちこちで燃え上がる炎に耐えられれば、だが。
「ちょっと暑すぎる戦場での戦闘だけど、熱中症にならないように気をつけて戦ってね……?」
飲み水のボトルを示しつつ、もう片方の手で転送ゲートを開き、戦場に繋ぐ――。
唐傘
はじめての方ははじめまして、唐傘です。
アポカリプス・ランページ、戦争シナリオです。
本シナリオはエルドラド郡のサーバー護衛部隊の討伐を目的としています。
また、シナリオのプレイングボーナスは『燃え盛る炎に耐えて戦う』事となっており、丸焦げな猟兵や対策不足の猟兵はそれなりの結果になります。
第1章 集団戦
『グラトニーアント』
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POW : 異常発達した大アゴ
【鉄筋コンクリートをも噛み砕く大アゴ】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : 超濃縮蟻酸
【頭】を向けた対象に、【体内で作り出された蟻酸を吐きつける事】でダメージを与える。命中率が高い。
WIZ : 巨大アリの大軍
【フェロモンを周囲に撒き散らす事で仲間たち】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
👑11
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スリー・サクセス
🔷アドリブ歓迎・WIZ
🔷心情
わたくしは猟兵のサポートを目的に作られました。よって戦争に貢献する事が猟兵のサポートに最適と認識。駆逐致します。
🔷行動
「巨大蟻を視認」
猟兵平均データをインストール。セルフカスタマイズ完了。
データを参照した結果、水のオーラ防御と結界術を張るのが的確と思われます。
「バリア展開完了」
データ参照。敵の攻撃は第六感、見切りで回避致します。
「Social、分散展開開始」
展開後はUC発動。ダウンロードを開始します。
攻撃を耐え、十秒後に電子・氷属性のビッグデータをSocialより照射します。
データ蓄積。
…次回は利便性に備え、属性攻撃と範囲攻撃と空中戦のデータを取得してきます。
「わたくしは猟兵のサポートを目的に作られました。よって戦争に貢献する事が猟兵のサポートに最適と認識。駆逐致します。――巨大蟻を視認。」
平均的な人の姿を取り、敵となるオブリビオンまでの距離を目測するスリー・サクセス(f34842)。
「……戦場の特性からして、水の防御が有効なようですね。」
オーラと結界術に水属性を纏わせ、自身を熱から守りつつ。
「Social、分散展開。容量の大きなデータをダウンロードしています……。」
言葉で表せない音で、詠唱を続けつつ。フェロモンで仲間を呼ぶ蟻を追尾するよう、レーザー装置の照準を調整するスリー。
そして、蟻の噛みつきをオーラで防御しつつ――
「――ダウンロード、100%完了。」
物理属性のビッグデータを――というより、質量を伴う何かを蟻に向けて放出する!
「……威力検証。蟻の撃破には成功。ただし鎮火には失敗。」
物理(質量)と電子属性に加えて纏わせた、氷属性が不足したのか――あるいは、単に周囲が高温すぎるだけなのか。
ともあれ、射線上の炎は一瞬消え、蟻も跡形も残っていないため、戦果としては十分だろう。――蟻の死体をサンブルデータとして回収するつもりがなければ、だが。
成功
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代神・リゥム
「久々の戦場だ。暴れさせてもらうとするぜ!!」
右手には〈支配の笏杖〉。恋人からもらった黒金剛の杖。そこに宿した技能【火炎耐性】に【気合い】を合わせて炎から身を守る
「どんだけ熱い炎の中だろうと、アタシにとっちゃステージだ! いくぜ!」
左手にも愛用の槍を呼び出して、敵の大群に突っ込む
敵を程よくまとめて射程に収めたところでUCを発動。一斉に吹き飛ばす
「さぁ、ぶっ潰れろ。六なる面の氾濫、今世界を埋め尽くせ! "人生"というゲームを占う機械仕掛けの賽の目よ!」
敵を迎撃後は、それらを使って現場の鎮火も試みる。ダイス型の花びらで上から覆えば酸素がなければ燃えはしないだろう
「久々の戦場だ。暴れさせてもらうとするぜ!!」
黒金剛の杖を――恋人にもらった、支配の笏杖と銘打たれたそれに、火炎体制を纏わせる代神・リゥム(f22550)。
「どんだけ熱い炎の中だろうと、アタシにとっちゃステージだ! いくぜ!」
杖に加え、槍も構え、巨大蟻の中に突撃する!
「さぁ、ぶっ潰れろ。六なる面の氾濫、今世界を埋め尽くせ! "人生"というゲームを占う機械仕掛けの賽の目よ!!」
フェロモンで仲間を呼んだ蟻に対して、最も多い中心地点を陣取り。ユーベルコードでサイコロ型の花びらにし、周囲の蟻を一掃する!
さすがに蟻も、耐火性は有していても、物理耐性は持ち合わせていないらしく、代神のサイコロに押しつぶされる――。
「ついでに鎮火もしておくか、たぶん上から覆えば燃えはしないだろ。」
ユーベルコードで花びらにした武器を操り、立方体で隙間なく周囲を覆う――が。
「……花びらを離すとまた燃え上がる、どうなってるんだ?」
発火装置がなくとも火が燃える温度、というものが可燃物には存在し。恐らく気体がその発火点を超えた状態で空中に放出されているのだろう。
代神が配管を見つけるまで、彼女の鎮火の試みは続く……。
大成功
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ニクロム・チタノ
空の巣穴を守るなんてアリは忠実ですね、ボクはもう守るモノは猟兵としての責務しかありません
さてまずはヨダレを撒き散らして辺り一面をヘドロ化させて【地形破壊】を発動して炎を吹き出す地形ごとアリ達をヘドロの底に沈めましょうか
いくら外骨格が硬くてもヘドロの中では意味はありません、身動きを封じつつどろどろに溶かしてヘドロに変えてあげましょうね
もうアナタ達が帰る巣穴はないのでせめてヘドロの海を新しい新居にしてあげますね
ボクも寂しくなくてすみます・・・
「空の巣穴を守るなんてアリは忠実ですね、ボクはもう守るモノは猟兵としての責務しかありません。」
同情を示すニクロム・チタノ(f32208)――あるいは、守るものがないオブリビオンを躯の海に返すのは優しさだろうか。
「ボクの姿を見て」
ユーベルコードを発動し、猛毒ヘドロや毒素入りヨダレを放出し、周囲一面をヘドロの海に沈める――。
「外骨格が硬くても、ヘドロの中では意味がありません。身動きを封じ、ドロドロに溶かして――ヘドロに変えてあげましょうね。」
ヨダレを介してヘドロ化し、毒入りのヘドロを混ぜて。顎で噛みつこうとする蟻を、ヘドロに沈めていく……。
「アナタ達が帰る巣穴はないので、せめてヘドロの海を新しい新居にしてあげますね。」
ヘドロに巨大蟻を沈め、窒息死させていく――あるいは、本当にヘドロの中に蟻を住まわせているのかも知れないが。
「こんなにたくさん、住んでいただいて……ボクも寂しくなくてすみます……。」
ヘドロに沈む蟻が生きているかどうかは不明だが、多くの蟻がヘドロに沈んでいく――。
成功
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サリー・オーガスティン
■POW
顎(あぎと)も、遠距離からの攻撃では届くまい!
あと、ボクのレーシングスーツやヘルメットといった装備品も、四輪用ほどでは無いにしてもそれなりの耐火性は持ってるんだよね。
(背中に背負ったハイドレーションバッグのマウスピースを咥えながら)
[火炎耐性]で凌いで、【Running in the sky】で一気に叩いてしまおう。
あとはUCによる高速移動で、火炎を[吹き飛ばし]!
水の補給は怠れ無いね>火災対策もあって、そうで無くても滅茶苦茶暑い
まさかメットを脱ぐわけにもいけないし、ベンチレーションも締めておかなくちゃいけないし
はやいとこ、この依頼を完了しないと!
※連携・アドリブ共歓迎
「顎も、遠距離からの攻撃では届くまい! 天駆ける時は、今だよ!」
ユーベルコードで戦闘機に変身した、サリー・オーガスティン(f02199)――変身前のスーツやヘルメットにも耐火性はあるが、過信は禁物だろう。
そして変身前に咥えた、マウスピースがどこにあるか――あるいはハイドレーションバッグ自体がどこに行ったかは不明瞭だが、給水は問題なく行えているようなのでその位置は問題にならないだろう。
「高速移動の風圧で消し飛べ! あと電撃で倒れろ!!」
音速を超える飛行物体は、周囲にソニックブームを起こし――サリーだった戦闘機は、地上に衝撃波やソニックブームをぶつけ、蟻や建物にダメージを与える!
「給水できる量は限度があるからね! はやいとこ、この依頼を完了しないと!」
蟻に対する電撃は無尽蔵に放出できるようだが、ハイドレーションバッグに入れられる水は有限でしかない。燃える街から離脱するため、蟻への攻撃を続ける……。
大成功
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クロム・チタノ
任務了解反抗起動
任務内容復唱残敵の殲滅注意事項確認周囲の炎への対策これより反抗を開始します
制裁執行もはや猶予なし
炎への対策 氷結の猛吹雪で周囲一帯の炎を鎮火
行動 巨大な氷壁を四方に作り巨大蟻を閉じ込める
その後絶対零度の冷気を浴びせ鎮圧
昆虫の大部分は寒さに弱く耐性がないと認識
絶対零度下では生存不可能と断定
故に氷壁で逃げ場を奪い弱点の冷気で外骨格諸とも冷却し体力を奪い死滅させるのが有効と判断
反抗継続次の戦場に移動する
「任務了解、反抗起動。任務内容復唱、残敵の殲滅。――制裁執行もはや猶予なし。」
状況を把握し、ユーベルコードを発動するクロム・チタノ(f32170)。
そのユーベルコードで周囲に猛吹雪を放ち、炎を鎮火すると同時に蟻に柱を降らせる――あるいは、樹氷のように蟻氷と呼ぶべきだろうか。
加えて、その蟻の周囲に氷壁を構築し、動きの鈍くなった蟻を、完全に閉じ込める……。
「昆虫の大部分は寒さに弱く、耐性がないと認識。絶対零度まで冷やせば、生存不可能と断定。」
蟻に限らず、生物は体内の水分を凍らされると組織が破壊される――絶対零度まで行かずとも、-100度まで下げれば生き残る生物種のほうが少ないだろう。
「氷壁で逃げ場を奪い、弱点の冷気で外骨格もろとも冷却し、体力を奪えば死滅させる手段として有効と判断。」
2体の蟻を氷で閉じ込め、さらに冷気と吹雪を吹き付け、氷で埋め立て――氷のオブジェが、完成する。
……蟻が若干、氷の壁に頭を突っ込んだようにも見えるが――恐らく顎で氷を砕こうとしたのだろうか。
ともあれ、冷やしたことで周囲は鎮火しており。蟻もクロムの周囲に居た個体は、全て氷に閉じ込められており。彼女の戦果は、十分なものと言えるだろう。
成功
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