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Deep Blue Sky

#グリードオーシャン #戦後 #有翼種多き島フェザーズ #ニトゥルス島 #(冒険系シナリオ) #島の座標:S33W22


●翼
 ある島は古ぼけた海図の事で大騒ぎ。
 偶然海岸に流れ着いた瓶の中に、それを見つけた。
 いつどこで誰が記したモノか分からないが丸で括られた場所にこの島の名前がある。
 海図の見方が分からぬわけではないが、いささかその場所は現実的距離感のものさしで測るには遠い。
 無理を承知で挑むのも良いとは思うが――我らが"翼"は海を越えられない。
「でも後天性オラトリオ共を向かわせれば……いや駄目だ。海図を理解できまい」
 籠の中の鳥は、結局籠の中の鳥だ。
「私のような先導者がしっかりしていなければ、無残に堕ちてそれで終わり」
 明るい話題に乏しい有翼種多き島フェザーズでも、この海図真偽で話題一色だ。
 さて、どうしたものか――。

●雷
 ある島は、自らが住まう島の冒険を怠らない。
 見つけたのは、一番最近海賊の仲間入りを果たした若年の青年。
「これ、やっぱりメガリスっすかね」
「んなワケあるか馬鹿。よく見ろこりゃあニトゥルスの事描いてねぇだろうが」
 頭をぱしんと叩かれた青年は、そりゃそうっすね、なんて笑う。
 叩いた男は誰にでも平等に接するこの島の団長。
「……でもまあ、此処からそんなに遠くも無さそうな海図だな」
 ニトゥルスは彼らが家。それ以外の部分、島の海域から外は専門外。
 ずっと嵐の領域、命掛けの航海をするのも悪くないが――。
「命知らずの馬鹿は俺たちだけじゃねえし、見てきて貰うだけなら安いんじゃねえか?」

●冒険の海へ
「俺様の知る二つの異なる島から、同じような手紙が届いてる」
 フィッダ・ヨクセム(停ノ幼獣・f18408)は散歩中に、その手紙を預かったらしい。
 片や、ダークセイヴァーの面影を残す、ヴァンパイアが血脈の海賊が代々島を統治する有翼種多きフェザーズ。
 片や、スペースシップワールドの面影を残す海賊と雷の機械宇宙船(じま)ニトゥルス。
「海図を見つけた二つの島、フェザーズ側の主張は"この島が実在するならどんな島だったか知りたい"。ニトゥルス側の主張は、"伝説の島だッたら面白いから略奪に乗り出したいので見てきて欲しい"」
 同じようで異なる二つの島の依頼。
 総合すれば、この島の有無を猟兵たちに確かめてきて欲しい、という話。
「どちらも島のトップは海賊、知らないものに興味をだした。自分の島以外の島との交易がなかッた所だが、もとより異世界から零れて落ちた"島"は奪い合うもの、だからな」
 海図の島に所有者が居るのなら奪う。居ないのなら奪う。
 海賊の流儀に則って、行うにはまずは現場視察を屈強なやつに任せたいらしい。
「……まあガチで攻め入りたいのかは、測りかねる。島間の航海は彼らの頭にはあまりないと思ッてくれていい」
 "俺たちの縄張り"。
 どちらの島も、それが主張できれば現状それ以上は求めていないように思える。
「アンタたちにはどちらかの島からの使者として、海図の島に向かッて貰うよ」
 海図はどちらの島からも預かッて来ていて、多少のズレはあるものの。
 島の場所はほぼ寸分違わず一致している。
「便宜上"伝説の島"と言うが。今回の航海に必要そうなものは、どちらの島からの援助として受け取れる。自分の船がある猟兵はそれでもいいが、グリードオーシャンの島間移動は覚醒者以外が行う事ではない危険なことだということを思い出して欲しい」
 突然知らない島に押し入る事になるだろうから、公開に必要そうなもの以外に"交易品"を預かるだろう。
 落としたり壊したりしないようにするのが良いかもしれない。
「……俺様としては、海図の島に住民が存在するかどうか、という点から心配した方が良いと思うんだが」
 巨大竜巻と大雨、大人が両腕を広げた大きさほどで回遊する海の魔物共。
 異常気象の嵐を超えた先で、見た景色感じたことを後に手土産として持ち帰るのが妥当な所だ。
「それはそれとして」
 知らない島へ、誰よりも先に踏み込む。
「それッてある意味、"侵略"か?でも楽しそうだよな」
 鉄甲船の準備は、どちらの島にもしてあるから。
「侵略ごッこ。楽しんでくると良いよ」


タテガミ
 こんにちは、タテガミです。
 これは二章編成の冒険する系シナリオ。
 タテガミがいつか描いていた島からの依頼で海と知らない島を冒険します。
 二つの島は、タグで飛べるようにしておきますが読了する必要は、ありません。
 どちらかの依頼を受けて、その島から旅立った後、という感じから始まります。

●概要。
 一章ではプレンング冒頭か末尾に『雷』か『翼』と『』無しでも構わないので記載をお願いします。猟兵がどちらの島の依頼を受けて、冒険にでたかの目安にします。
 そんなのどちらからも受けましたけど、というヒトは『雷翼』とどうぞ。
 伝説の島に到着し、『どちらの島に先に情報を持ち帰れたか』は、猟兵の『依頼を受けた島』の数を基準とします。
『雷』が多いならニトゥルスに、『翼』が多いならフェザーズに先に持ち帰れます。
 同数だったら?それは――ご想像のままに。
 どちらにしてもどちらの島にも情報は届きますが間髪入れずに先に動き出すのは――みたいな感じ。

●一章。
 冒険。異常気象の中、海図を頼りに突っ込みます。
 まっすぐ突き進み続ければ、どちらの島からでも伝説の島に付くのです。
 ただ、大雨と大嵐、暴風。
 ついでにマグロ並の魔物共や、大型の鮫らしき魔物がキシャアアって飛んできます。
 魚系魔物は飛びます。飛ぶように空を泳ぎます。実質集団戦、のようなものと受け取って貰っても大丈夫。
 その行動はなにかから護るように、回遊魚する魔物たちは猟兵たちを襲うでしょう。
 尚、海の魔物=オブリビオンと考えて頂いて大丈夫です。
 羅針盤戦争時、オブリビオンの策略によって他の島の船が近寄れないようにされたままなのでしょう。
 多少なら、フラグメントから外れていても大丈夫です。
 自分の船がある人は、『積荷を自分の船に乗せているor小柄鉄甲船を率いて航海を行っている』という想定をお願いします。自分の船がない人は、依頼を受けた島から借り受けた鉄甲船に積荷と一緒に乗っています。

●二章
 嵐を抜けると、島に上陸できます。
 島の様子は、二章開幕の時に断章に記載します。

 ただ、伝説の島にはどうやら人は居ない気がする、そんな予知がグリモア猟兵にはあるようです。

 全ての採用は出来ない場合があったり人数が多くなった場合は、全体的に少し返却が遅くなってしまったりするかもしれないのでご検討を下さる方は、ご注意下さい。
 なるべくタグに記載するようにします。
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第1章 冒険 『伝説の島を目指せ』

POW   :    目の前の問題を力任せに解決します。満載された積荷が崩れそうな場合などは、全力で支えたりします

SPD   :    敵が想定しない速度で鉄甲船を操ったり、類まれな操船技術によって困難を乗り切ります

WIZ   :    伝説の島の謎を解いたり、策略を逆手にとって利用する事で、島を目指します

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●嵐の海へ

 ぎし、ぎしと嫌な音を立てながら船が波で大きく揺れる――。
 強すぎる風、大荒れの気象。大抵のグリードオーシャンで生きる人々が気軽な気持ちで挑まないのは当然の気象だ。
 命知らずや、野心のあるものでなければ到底先へたどり着けまい。

 航海に必要なものは猟兵が申し出れば、依頼した島の総力をあげて揃えてくれるだろう。それから、託された"交易品"はそれほど多くないのだが、あくまで予定という言葉を事前に添え置かれた。
 人がいれば不法侵入の前金代わりに押し付けろ。
 人が居なければ適当に。頼んだ我々に返却する必要はないから、要らなければ海にでも沈めてくれ、と。
 どちらにしても島の特徴が出ている代物だ。
 『翼』の付いた天使のような彫像が数体。
 または、『雷』の力がこれでもかと籠もった不思議な小柄なオーパーツが数点(何に使うものか全くわからない)。
 樽等に詰めるのが妥当だろうが、何故か彼らはそのままで渡してきた。
 交易品は放っておけば海に勝手に落ちてしまうだろう。
 どちらもの言い分に共通したことは『我々が創り出したものではない』。
 よくわからないものだから他の島に押し付けてしまえ、という考えがあったようである。調べている時間も航海中には無いのが惜しい。調査を頼まれたというのに、誰も居ないことを祈るしか出来ないというのは一体なんなのか――。
『キシャァアアア!!』
 牙の鋭い巨大魚の魔物が跳ねる。
 牙はないが巨体な魚が嵐の海で鉄甲船の進行を妨害する。
 "伝説の島"へ近づけば近づくほどその数は増えて、船に思い切りぶつかってきて齧りつき破壊を試みていくだろう。
 まるで近づくな、とでもいうように。
春乃・結希
『翼』

鉄甲船と、それを操る船員さん達をお借りします
私には航海の知識なんてゼロやから、海を渡るにはみなさんだけが頼りです
荒れる海でも積荷を壊さない知識だって、船員さんに聞けばきっと知ってるから
出航前にその通りにしておきます

いやぁ…覚悟はしてたけど、時化時化じゃねぇ…
それでも『wanderer』の蒸気魔導のおかげで足元は確か【地形耐性】

UC発動
焔で船を覆うようにして守る【焼却】
通り抜けてきた魚はwithで捌く【怪力】
う…焼き魚の香り…私お魚食べられないんですよねー…

お魚たち~、通してくださいね~
あっ、ちょっと!だめやって!この船も乗ってるみんなもお借りしてるもの。絶対返すって約束したんやから!


ゲニウス・サガレン
「翼」

上の思惑は何であれ、冒険するのが学者の宿命
多分ね

用意された船に乗船させていただこう
海図をゆっくり文献と比較したいけど、今はまず邪魔する魔物をなんとかしないとこちらが沈んでしまうね

アイテム「フライング・シュリンプ」&「スティングレイ短針銃」
大海を行く魚の体はしなやかだ
だがそれゆえに敏感、それ故に牽制が効く

私の有翅エビたちに数匹ずつチームを組ませて飛行、あちこちから魔物を牽制する
短針銃は護身用だ

魔物の動きが緩んだ隙に、芸術的に船を進ませる
アイテム「C式ガジェット」&UC「ガジェットショータイム」
タコ型ガジェットで私の筋力と感覚を補う
島育ちの舵輪使い、嵐の中でご覧あれ
面舵いっぱい!よーそろー!


岩社・サラ(サポート)
「何があるか分かりませんからね。慎重に進みましょう」

傭兵としての戦闘技術と一族に伝わる土魔法を組み合わせて戦う冷静な性格の女性。
口調はですます調。必要以上に会話はしない。
依頼に関しては負傷を厭わず可能な限り全力を尽くすが、公序良俗に反する行為は行わない。
仲間との連携ができる場面では積極的に連携を行う。


行動
行動時は危険がないかを確認しながらサバイバル知識を生かして進みます。

複数の場所を探索をする場合は岩蜥蜴を呼び出し周囲の偵察。
力仕事が必要ならゴーレム(アイテム)を召喚して対処。

攻撃する必要がある場合はユーベルコードを適時使用。武装は状況に応じたものを使います

書かれていない部分はおまかせします。


ハンナ・レドウィッチ(サポート)
ふふん、どうやら大天才邪竜神様の手助けが必要なようね。
不要と言われても助けに行くから安心して崇め奉りなさい!

超自信過剰なオラトリオの自爆魔法使い。UC大召喚を使用しない間(使用予定無し)、UCの成功率が下がる(お任せ)為、よく自爆して気絶します。
棒術に長け、マイケルくんでの接近戦が得意ですが見た目は若くてもお婆ちゃんなので腰に来ると戦闘不能に。
UCは選択した物を自爆を何故か恐れず強気で使用し、成功すると小躍りして喜びます。

冒険ではマイケルくんをお供に探索し、他猟兵と積極的に連携、罠を察知すれば効果的な方法(UC含む)で切り抜けようとします。
アレンジその他全てお任せ致します!



●『翼』の島からの遣い

 フェザーズ島からの依頼を引き受けた者達がいるらしい。
 その情報はまたたく間に島の中を駆け抜けた。
 鉄甲船を運用できるくらいの人員を!
 要請を受けて船に自信のある勇士が共に嵐の海へ挑んでいくことになる。
「私には航海の知識なんてゼロやから……」
 春乃・結希(withと歩む旅人・f24164)は海をよく知る者たちへ幅広く募った。
 翼がある?翼がない?優劣なんて、気にしないから、と。
 海を渡る、船を操縦する、支える。その助けが欲しいのだと力説して。
『わたしらの技術でいいなら、進む分には大丈夫だと思うのだが……』
 それ以外の外的要因には対処できないと思う、と弱気な発言を聞いた結希。
 予測不能な海の上、敵や障害には対処できない船乗り、というのが彼らに適切な言葉らしい。
「荒れる海でも積荷を壊さない知識とか……」
『ああ、それなら何も仕事をさせない船員を選んで背中にでもロープでくくっておけばいいのさ』
 翼を持たない"羽なし"の背中なら空いているから。
『どうせ"羽つき"たちの翼は外の海では通用しない。キビキビ働かせておけばいいのさ』
 翼を持つ"羽つき"たちは島と島の間の嵐の海を飛べない。
 異常な海流や気象を島民だけで越えられる度量を持っていないゆえの、階級や差別に良く似た擦り付け合いも多発した。
「喧嘩は無しです。さもないと一人ずつ海に突き落としますよ」
 海の上は戦場だと解って言っているのですよね。
 圧力を少しだけ掛けると彼らは直ぐにたじろぎ、黙った。
「皆さんの頑張りで、島の間を進めるかもなのですから――他の懸念は乗せてもらう私達がなんとかしますよ」
 いいですね?ニッコリと結希はわらってみせたが、船員となるべく挙手したものたちはあれが本気で突き落とす顔だとなんとなく察してしまい、キビキビと出港準備を手早く済ませたという。

「……私としてはね、上側の思惑は何であれ、冒険するのが学者の宿命だと」
 ゲニウス・サガレン(探検家を気取る駆け出し学者・f30902)はさも当然だ、という顔で呟いた。
 あれから少しの後、出向した船の上だ。
 嵐の海の中でも揺るがぬ冒険心。
 頬に打ち付ける雨を気にした様子がなく、見通せない遠くをじぃとみている横顔は涼しいもの。
 船の最先端でぼんやりと進行方向を眺めている後ろ姿は頼もしいものだ。ただし、内心では――多分ね――と自分がやや当てずっぽうを口走っている自覚がある。
「海図は確かあるのだったよね」
 どれどれ、と視線を落としてみるものだが、これがかなり船が揺れる。
 文献と照らし合わせて比較したいものだが、航海時間中には難しそうだと即座に意識を切り替えた。
「島から少し離れただけでこの大嵐。うん、懐かしい限りだ」
 グリードオーシャンの島と島の間なら大抵このような異常気象だが――、何度か経験すると"なんとかなる"と思えてくるのだから不思議なもの。
「見た感じ、確かにこの進路をまっすぐ行くだけでいいようだよ」
「え?分かるんですか?」
「これでも私も海生まれの男。あまり地学を活かせる場面ではないけれど、島から出た方角と向かう島との方角は一致しているようだからね」
 ただの勘ではないよ?
 手早く運搬をこなす為に働かせる、地形を論理的に考えた結果さ。
「聞こえたかい?船員諸君。みんなはそのまま、現状を維持して進む事だけを考えて置いてくれよ?」
「それにしてもですよ?いやぁ……覚悟はしてたけど、時化時化じゃねぇ…………」
 ぐらりぐらりと船は想像以上に揺れた。
 だが結希の足元は蒸気魔導により脚力を強化する"wanderer"のおかげで足元が取られそう、ということはないけれど。
 命知らずか、強欲な覚醒者しか海を渡ろうと試みないのも頷けた。

●『翼』を経由したどちらかといえば『雷』の使者
「大荒れ大雨、雷轟くこの海で、ふふんどうやら大天才邪竜神様の手助けが必要なようね!」
 ざっぱーんと別の島の使者として現れた彼女こそがハンナ・レドウィッチ(天災級自爆魔法使い・f31001)。
 仕事を受ける先はどちらでもよかった。でも彼女はニトゥルス島の方からの依頼の方がなんとなく面白そうだと思ったのだ。どのみち海の上で鉢合わせするのだったら、大差ないじゃない!それが彼女の結論だ。
「不要と言われても助太刀するわ!安心して崇め奉りなさい!」
 不敵に笑うハンナの勢いを、ニトゥルス島から手を貸している海賊たちは頼もしげに囃し立てる。
『派手に海路を切り開いちゃってくださいよ!』
『そうですよ、どかーんとやっちゃってくださいよ!』
 フェザーズと人々と違いニトゥルスの海賊は島の特徴も合ってどうにも派手好き。
「期待されちゃあやるっきゃない!さあやろうか野郎ども!」
「……野郎ではありませんが」
 寡黙にハンナに応じたのは、同じくニトゥルスの使者として仕事を引き受けた岩社・サラ(人間の戦場傭兵・f31741)。
「戦闘する人数が増えた方が誰にとっても都合がいいでしょう」
 サラは状況を素早く把握して、戦闘態勢に入る。
 物音の騒々しさに騙されてはいけない。鉄甲船がふたつ、顔を合わせて尚聞こえる異常音が聞こえるだろう?

 きしゃああああ!

 溶けた顎と窪んだ眼光。
 ざばあと海面から飛び出して、ぶつかって来る怪物たちの縄張りにとうとう入り込んだのだ。

「此処は私の独壇場だ!さあ平伏せ、魚類共!」
 ぱしっ、と意思を持つ箒のマイケルくんが手元の間を移動する。
 接近戦なら任せろ、と言いたげに棒術を駆使するつもりで立ってみたが、なにか少し思い描くようにはならない。
 なにしろ、サラが必要以上の会話をせずに、ゴーレムを召喚し自分の壁代わりに添えていて。
 その影から特殊武装"強襲装備"(スペシャルアームズ・アサルトエクイップメント)を展開しているから。
 培ってきた戦闘技術と、一族に伝わる土属性魔法。
 どちらも駆使して戦う手っ取り早い後方攻撃への思考移動。
 愛用の戦闘服を翻し、装弾数が多いフルオートショットガンをガツガツと撃ち続ける。誰も船の上に昇ってきてはならない。魔物ならば、そのまま海へと沈んで逝け。
 それでも来るなら発煙手榴弾と暗視装置が付いたガスマスクが、別の装備が牙を剥くだけ。
 攻撃力を重視して、一発一発、を重視する。弾き出し、追い返す。集団を相手にするならば、これ以上ない頼もしさでサラは魔物たちを近づかせない。
 サバイバル知識は此処に生きる。
 動き回るよりも、動き回らないことで敵の動きを、行動パターンを絞ったのだ。
「いいとこ取りか?!いいや、私の攻撃は此処からだ、此処から全て私のターン!」
 UCが発動する。その名も大天才ミゼリコルディア・オナガー!(クソザコナメクジ・ミゼリコルディア・オナガー)。
「さあ見なさい!この大天才邪竜神様による超越次元の究極魔法を!」
 大嵐に負けず、幾何学模様で発生するなんとも不思議な魔法の棒の乱舞。
 その総数はハンナに依存している為かなり多いのが特徴だろう。
「どこからでも来ることね!」
『キシャアアアアア!!』
 バカでかい鮫が大口を開けて飛んでくる。文字通り空中を泳いで飛び込んでくる。
 ハンナを食らってやろうと、複数体が一斉に。
 指差し一つで魔法の棒を向かわせて、ぽかぽかぽかと激しい音をたてるものの……ぐぎゃああと鮫が怒りだし更に凶暴化させてしまう始末。
 自爆こそは無いけれど、鮫がハンナの近距離に入り込んだことで自分を巻き込んでポカポカ痛い攻撃が!
 これは痛恨の作戦ミス!殺傷能力が無いことで鮫の尾びれに叩かれて倒されるよりは、可愛いものだ。
 超堂々と自滅を恐れず強気でUCを使用した彼女の健闘は称えられるべきものである。ターゲット集中を意図せず行ったハンナの後始末は、当然サラが的確に行った。
 ハンナは気絶しているだけ、すこし休ませておけば超自信過剰な言葉とともに賑やかさを持ち直すだろう。

●とにかく前へ進め!
「どちらの船の船員も、持ち場からは離れてはいけないよ!」
 ゲニウスが声を上げ、手持ちに構えるスティングレイの短針銃。
 この海は、彼らにとっても慣れ親しむ海。
 フライング・シュリンプ――エビの大群を尖兵として向かわせる。
 沢山の羽音が嵐の中を進む中、大海を行く魚の体はどうにもしなやか。エビたちの突撃攻撃をゆるりと躱し、海と空どちらもを優雅に泳いで機敏さを見せてくる。
「……いいや、それでいい。私の役目と請け負ったよ」
 牽制が効く証拠だ。翅のあるエビたちに数匹ずつのチームを組ませて分散行動を支持すれば、エビたちの行動が変わる。
 つまり――魔物たちの攻撃する先がまばらになる。
「どこからくる、とは私にも予想できないが……」
「いえ、これくらい絞られたなら」
 島の護りを上げましょう。絶望なんて、全部消えてしまえばいい。
 ただ、願った道を進む希望を見れるように。
 ぶわあ、と雨や嵐と風を無視して結希の背に広がる緋色の翼。拒絶する焔は水をも"拒絶する"。
 焔で船を覆うようにして守る為、結希が立ったのは二つの船が入る中心点。
 自分を中心に、焔が奔る。
 上も下も水だらけの中で炎をまとった船が往く。
「通り抜けてくるなら、容赦しませんのでそのつもりで」
 大なり小なり、それは関係ありませんので。結希は直ぐにwithを構え、視界に入り込んだ魚を一刀にて両断。
 ずば、と捌かれた魚は、船に覆われた熱量でじゅうと焼かれた音を立てる。
 香ばしい匂いがほわあ、とする。見えない海の中でも突っ込んできた魚が勝手に焼かれている証拠だ。
「う……焼き魚の香り…………」
 実は魚が食べられない結希。こんなに大量の焼き魚を作るのも、なかなか罪悪感が胸に湧く。
 いやきっと彼らは食べられない系魔物だけれど!
 そうと信じたら焼いたのも無駄じゃないと思うんだけど!
 葛藤というのは、突然湧くものなのだ。
「動きが怯んだようだね、芸術的に前へ前へ往くチャンスだ!」
 タコ型ガジェットでゲニウスは自分の筋力と感覚を補う。
 変な形のガジェットと化したC式ガジェットだが、これぞガジェットショータイムの真骨頂!
 使い方が想像できる者の方が強くなるユーベルコードだ。
「私は今どこにいると思う?」
 何を隠そう、舵輪を預かる事に成功した!とゲニウスにやる気は十分ある。
 海図もみた、自信に繋がるガジェット強化も試みた。出来ないはずがない。
「島育ちの舵輪使い、嵐の中でご覧あれ!もう一隻は私達の後にすぐ付いてくるんだ!」
『おう。コバンザメのように追従してやらあ!』
 威勢のいい海賊の返答を聞いて、ゲニウスはニィと笑う。
「面舵いっぱーーーい!よーそろー!」
 カラカラカラカラ!大きく回る、勢いよく進む向きが変わる。
 激しい舵輪の操縦技術に船が従って、すいすいと魔物の群れを抜けていく。
 船の護りは結希が、操縦はゲニウスが行う。
 ほら、嵐の中で突っ込んでくる魚雷ももう怖いものではなくなった。
「お魚たち~、通してくださいね~」
 ああはなりたくないでしょう!必要以上の討伐は望んでいませーん。
 結希の主張を聞いたのか、魚がぶつかる音や焼ける音が少しの間止まった。
 しかし――。
 無理やり甲板にあがりこみ、焼けながらびっちびちと攻撃敵な牙を向ける鮫には止めるという言葉は届かなかったようである。
「あっ、ちょっと!だめやって!そういう事は他所でやって!この船も乗ってるみんなも、お借りしてるもの。絶対返すって約束したんやから!」
 穏便に嵐の海に返す方法。こうなってくると打倒した方が早い――ああ、でも!
「そのまま怪我が少ないうちに海に投げ捨てな!」
 後方から、気絶していた天才邪竜様のそんな頼もしい声が聞こえて。
 甲板で跳ねる魔物を力いっぱい海に投へと込んだ。
 それ以上怪我をしたくなかったら、もう来ないでね!
 結希が海に投げ込むフォームは、まさしくそんな感じだった。
 これは船員たちの総意であったとゲニウスは後に語っている。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

アリエ・イヴ
【契】雷
アドリブ◎

やっぱりいたかシェフィー
逃げられる前に捕まえる
逆にこの島の依頼で俺がいないと思ったか?
俺たちの縄張りだろう
まぁたそれか、つれねーなぁ
今日はずいぶんツンツンしてるが
わたりに船なら乗るだろう?
半端な早舵手に舵を預けるより
【楽園の守護者】で船を
思い浮かぶ俺の船は
何時だって家族と共にある
望む場所へ運んでくれる
そう信じて僅かも疑わない

だからまぁ、振り落とされんなよシェフィー
沈まない自信はあるが
波を消す訳じゃねぇからな
命綱はロープ一本
こわけりゃ俺の部屋で震えて待っててもいいんだぜ?
飛んできた魚は覇気を纏わせた剣で斬り捨てて

ああ、俺の『幸運』は今日はふたりいるらしい
なら目標は、真っ直ぐ前へ


シェフィーネス・ダイアクロイト
【契】雷

…予測済だ(毎度綺麗に捕まるかと回避
勘違いするな、アリエ・イヴ(彼の額に銃口向け
”私”の縄張りだ

(自分の船で往くつもりだったが使える物は使う)
…好いだろう(銃下ろす
私の邪魔をするなら貴様ごと撃つ
精々背後にも注意しておく事だ

アリエ・イヴの船に乗る

安い挑発だな
貴様と違って抜かりは無い(命綱繋ぐ
早々に片付ければ佳いだけの話
万に一つ敗北などあり得ん

(熱烈な出迎えなようだが
私には関係無い
障害は総て排除する迄)

雨嵐の中メガリスの眼鏡で遠くの敵まで視認
正面突破
UC使用
船の下に魚雷複数準備し大型魔物を狙い討ち
怯んだ所を二丁拳銃で蹂躙
彼の死角や素早い敵には的確に自分のオウガの蒼炎で作った呪殺弾で制圧射撃



●Don't cross

『――ほぉら、時間通りおいでなすった』
 ニトゥルス島で、開口一番に猟兵が聞いたのはその言葉。
 何度も会えば"来るだろう"と予感もする。
 元気そうでなによりだ、だのと言わないのもなかなかの信頼の置き方だ。
 靴音は整ったものが一つ。いや――違う。
「やっぱりいたかシェフィー」
 背後に肩を叩く気配を感じ、シェフィーネス・ダイアクロイト(孤高のアイオライト・f26369)は冷たい視線を向けてさらりと躱してやった。
 当然口から出たのは。
「……予測済みだ」
 普段にも増して、クールが温度を上げていた。
 毎度綺麗に掴まるものかと、回避してやった。ああそうだ。
 触られずに回避した。進歩と言ってもいいはずだ。
 だが回避先にこそいる男、その名こそアリエ・イヴ(Le miel est sucré・f26383)。くつくつと喉を鳴らし、男は当然のように笑っていた。
「だろうなあ?でも予想済みなことを予想済なんだぜ」
 予想外な事は俺の前には何もないな、とあっけらかんというのだから。
「逆にこの島の依頼だってーのに俺がいないと思ったか?」
 この島の依頼、事件に関わったときはいつも一緒に居ただろ。連れねえなあ。
 さり気なく肩に手を回して、抱き寄せる。
 耳元に口を寄せて、囁くように。
 逃さないの言霊を直接聞こえるように流してやる。
「俺たちの縄張りだろう」
 この二人の互いしか瞳に映していない姿を見ても全く動じなくなったニトゥルス島の海賊も団長も、なかなかの慣れ具合だ。
 動じるどころか、せっせと仕事を渡す準備をテキパキとこなす。こいつらならきっと話が拗れるか纏まった瞬間すぐ海にでる。説明もいらないしどうせ俺たちの説明なんて聞いてないだろう、そんな気配すらだしているところも、なかなかだ。
「……勘違いするな。アリエ・イヴ」
 素早く抜かれた海賊銃に、誰も動じず反応もない。
 愉快そうな顔をするアリエの額に照準を合わせ、ゼロ距離射撃の的にしてやらん勢いで指を掛ける。
 シェフィーネスの気配に感づかない男ではない。故に"普段どおり"何時もの風を吹かせている――この状況でシェフィーが撃つものか。
「"私"の縄張りだ。二度は言わん」
「まあたそれか、つれねーなあ。でも残念、シェフィーはもう二度以上言ってる。俺も何度も聞いてる」
 脆く零れた話の腰をあえて拾ってやれば、男の銃口がぶれるわけでもない。
「今日はずいぶんツンツンしているなあ」
「……」
「二度も言わないは、俺との会話か?言の葉零すのもか」
 まあいいけど、とふわり流し本題を突きつけるはアリエの得意とする所。
「わたりに船なら乗るだろう?」
 島で必要なら船を用意するという話があったように思うシェフィーネス。
 しかし、自分も照準を合わされた男も、"持っている"。
 ――当然の事と、自分の船で往けばいいと考えてはいたが。
 使える物は何でも使う主義の男は、男の手のひらで転がされるように意見を丸め込まれる事とした。
 この間、聡明な男の損得のみが算盤を弾いている。
「……好いだろう」
 銃を下ろすと、アリエがからからと笑い出すものだから警告を。
「私の邪魔をするなら貴様ごと撃つ。いつでも指を掛ける」
 今のように突きつけるより早く、撃つと宣言をアリエは流す。
「精々背後にも注意しておくことだ」
「シェフィーが居るって意識してろってことだろ?安いもんだ」
 この返答に、シェフィーネスが眉を潜めた事など誰が聞いても明らかだ。
 だが、アリエの様子に迷いなどあるはずもなく。
「半端な操舵手に舵を預けるより、楽園の守護者が航しろと躍り出てはどうだ?」
 無敵の海賊船ハニルバニア。実体を伴った分霊体――はニトゥルス海域にだばあん、と大波を上げて着水。
 出没も神出鬼没。質量があるのだ、当然波も強く大きく荒立てる。
「俺の思い浮かぶ船は何時だって"家族"と共にある」
 さあ乗れよ。
 促されて乗るのを男が癪と感じたかは、不思議と顔には見えなかった。
 気を良くしたアリエはニィと口角を上げて、高らかに宣言する。
「望む場所へ運んでくれる――そう信じて僅かも疑わない!」

『……まあ、俺たちのよく知る"命知らず代表"はあんなもんだろ』
 覚えとけ、新人共。
 "俺たち"の縄張りは、あの海賊たちを中心に大きくなるかとは期待するな。
 あれは"自分のもの"と主張する言葉。あくまで"自分達"の中での話だ。
 行って来いとも、宜しくとも無く。ニトゥルスの海賊たちは見送る。あの二人に出来ない事は、豪運が約束する未来以外に無い――そんな予感がしたから。

 島の領域を抜けた辺りから、雲行きが当然のように怪しくなる。
 普段のニトゥルスも天気がいい島とはいい難いが、島と島間特有の妨害系嵐。
 意図的には通らせない、予測するにも難しい波の乱舞。

「だからまあ、いい忘れてたわけじゃないが」
 ちらりと視線を探ればシェフィーネスは前を見据えていた。
 ああ、いつもの顔だ。
 進みだしても男たちの中で会話は皆無。
 らしいといえば、らしいが船長として忠告くらいはしてもいいだろう。
「振り落とされんなよシェフィー」
 大きく船体が揺らいだ。
 しっかり立っていても、足元を並行として捉えられないほど、激しく。
「当然持ちこたえるよなあ、沈まない自信はあるがこれは波を消す訳じゃねぇからな」
 進む為の道を切り開き続ける事はできる。
 するりと伸びた命綱のロープ一本きりが、生死を別けるかもと言っても過言ではない。嵐の中で岩など振るはずはないのだ。水は水、馴染みある雨か雷。
 強い弱いの違いはあれど"いつもの海"の顔ともいえる。
「この程度で屈するはずがないだろう」
「そうかぁ?表情にださねえし実はこわいんだろ?こわけりゃ俺の部屋で震えて待っててもいいんだぜ?」
「陳腐に過ぎる。ああ、安い挑発だ」
 シェフィーネスの表情に変化がなかったのは当然するべき事を行っていたから。
「貴様と違って抜かりは無い」
 命綱はしっかり繋いでいる。何が恐れだ。
「ひたすら真っすぐ。それが貴様がするべきことだ」
 違うか?いや違わない。
 海図をちらりと見た感想。シェフィーネスもその通り、と確信していたのだ。
 ニトゥルスから迂回無く、定めた方角へ真っ直ぐと。
 島の場所を特定する事にメガリスを使う必要もない。
 誰も知らぬ"島"へ視察へ赴くだけのこと。
「飛び出す外敵等、恐るる事柄でもない。早々に片付ければ佳いだけの話」

 ざばああ、と水面に飛び上がってくる名も知らぬ魔物の群れの数が増えてきた。
 鋸のような牙を剥き、悍ましい声色を上げて船の進路を妨害するように集まってくる。嵐の海の海面は黒き誰も深入りしない深淵。
 そのような海から、ぬぅうと生気のない顔で、当たり前のように群れてくる。
「おいでなすったぜ?」
「万に一つの敗北などあり得ん」
 ――誰に雇われた?誰に配置された?
 しかしそんな事はシェフィーネスにはどうでも良いこと。
 ――熱烈な歓迎なようだが、私には関係ない。
 道を塞いだ以上、どれもが排除対象。それだけだ。
 障害は排除する迄。
 全てを持って排除する、それが道を進む手段であるからこそ。
「遠くは任せた。まあ、シェフィーなら二度も言わなくてもわかるか」
 無言を返答とし、視界の悪い嵐の中でも問題なくglasscopeの力を使用する。
 覗き見るべきは当然排除対象の個体数、姿から遠さ。
 正面に入り込んだならば、全てがシェフィーネスの"的(てき)"となる。
 近場は全てアリエに押し付けて、自分はあるべき武装を想像する。
 ――この船の下。相応しい場所に"魚雷"が搭載されていないはずがない。
 空想の現は、敵対した群れの動揺を導く。
 ――砲撃準備が完了していないはずがない。
「潰せ」
 最大の大型魔物が魚影を複数海の中に沈めるのなら。
 相応の対応であたるのみ。
 シェフィーネスの言葉一つで、魚雷が群れの"中核"を撃ち抜くだろう。
 中心の魔物を撃ったなら、残りは雑兵有象無象。
 恐れる場所など皆無に過ぎた。
 しゅごぉおおお、と海を破壊の弾丸がすっとび、生き汚い人間の悲鳴のようなものを耳に聞いた。
 だがそれも雨音ですぐ消える。魚の群れの中に道がすぅうと伸びていく。
 恐れるなら退け、恐れないなら掛かってこい。
 威勢のいいマグロが数体船の上で跳ねてくる。
 続いて小柄の鮫魚が不法侵入を開始して――だが鮫の思惑通りにはならず、覇気を纏わせた剣で容易く両断されてしまうのだ。
 ひたすら、この先の島を目指す男には"鮫など眼中にない"。
 背後の気配は消え去っていないから、何も問題もないのだ。
 ――ああ、俺の"幸運"は今日はふたりいるらしい。
 群れの魔物が滅ぼされ、たじろぎ怯む気配が増えた。
 今どうするべきかを迷う魔物の焦りを、攻めぬ男はいないだろう。
 怯んだ所を畳み掛ける男は、二丁拳銃での蹂躙活動へと移行する。
 あの背中は振り向かないと確信があったわけではない――ただ、殲滅を優先した。
 彼の死角へ飛んでくる愚か者共を、的確に黙らせる手段の投入。
 自分のオウガの蒼炎で創り上げた呪殺が弾をその身に喰らえば二度と口を利く事もあるまい。

 さあ、到着するまでとにかく進め。
 真っ直ぐに――前へ、前へ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 日常 『その街は青の底に』

POW   :    建物の中を覗いてみる

SPD   :    棲息している魚と泳ぐ

WIZ   :    海底都市を見て回る

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

●ディープホール

 嵐の壁を抜けて"島の支配域"に入り込む。
 すると嘘のように天候は晴天の色を空に塗りたくる。
 綺羅びやかな太陽を称えた、平和的な島がそこにあった。
 荒れ放題の木々、砂地に埋もれた島。
 崩れた壁は誰かが住んでいた証を示すもの。
 いまや生活していた誰かの名残のような、遺跡群。
 その中でも一際目立つ島の中央へ向けて口を開けた青い青い海の庭。
 島の中央部は、ぽっかりと海底へと繋がる孔と化していた。

 かつて此処には人が住んでいたのだろう。
 ただ、この島での生活は"島の崩壊"を抱えながらのものとなり、崩壊しても尚沈むことはなかった。
 普通の人間の生活圏とはもはや言えないけれど。
 ドーナツ上の内側は、この"島"――深海のブラックホールを抱える箱なれば。

 島の內部の海底で深海人や海底在住セイレーンを見つけられれば"此処には住んでいる者がいる"と報告できることだろう。
 此処は魚たちが住まう楽園。
 深海の中に空を抱える島。
 此処に住んでいた人々の遺物や特色を探しても良いのだ――どうやら誰も居ないから。島內部の深海へと目を凝らすと海底に都市のようなものを視認できる。
 あそこまで、潜り込んで探索しに行くのもいいだろう。
 その街は海の底に沈んでいた。
 持ってきた"交易品"をどうしようが君たちの自由だ。
 この島が何だったのか、どんな何だったのか。
 この島はどこの世界に属していたのか……特徴は?特色は?
 彼らが知りたがった情報こそが、"最高の成果物"となるだろう。
 この島の情報を猟兵が持ち帰った後。
 海図の島を"縄張り"として主張するのはさてどちらになるやら――。
霧崎・蛇駆(サポート)
『あーあーヤダヤダ、めんどくさいったらありゃしねぇ』
『やるからにはやるさ、給料分はな』
『いいじゃんいいじゃん!楽しくなってきた』
口では面倒くさいと言いつつも仕事はこなす猟兵で、戦闘だとやる気を最初から見せる戦闘バカです。
捜索系ではハッキングを駆使して情報を集めたり、演技で騙したり脅したりします。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使います。正面きって無数のテンタクルによる物量戦も好きですが、触手による立体的な移動からの相手の死角から攻撃も別格です。弱い相手だといたぶる傾向があります。
メインの武器は『テンタクル』です。
基本的な口調は『オレ』です。
あとはおまかせします。よろしくお願いいたします。



●開拓者

 いい天気の、未開の島。
 人のいる様子は無し。素顔を隠す男はその事に少なからず安堵する。
「……あーあーヤダヤダ、情報の開拓からだろうこれは……」
 島の情報を集める、冒険をする、などと。
 シバき斃すべき敵は特にいる気配がないようだ。
 ヒーローもいないが、ヴィランもいない。
 見てわかるのはそれくらい。
 ため息まじりに、誰もやりたがらないだろう箇所での探索することにした霧崎・蛇駆(ヴィリジアンモンスター・f20261)は木々の向こうに消えていく。
 見てわかる以上に育った草木は、腰辺り以上にまで伸びていて、荒れ放題。
 木々の中へと強引に押し入り、蛇駆は淡々と歩いていく。
 草の中を分け入りながら、過ごして数十分。めぼしい情報は特になし。
「ほんっとになにもねー、ああ、めんどくさいったらありゃしねぇ」
 手持ち無沙汰な感情が、こうして愚痴る言葉を漏らしている。

 時折ぐしゃりと強い水気で泥濘む陸地。
 島の外も内側も水という水が大量にあるからこそ、草木に隠された大地が不安定というのは頷けた。
 栗色のブーツのおかげで足を取られるということはないのだが、これまでの記憶にぽっかり穴が開く中でも自分がサイボーグという事は覚えている。
 グリードオーシャンの島、それの深海に確かに面白そうなものを見たが――それだけ。
 島の内側に湖があるはずがない。必然と、あれは海水ということになる。
 水場より陸地を選んだのは、単純な取捨選択の結論だった。
「だーれが進んで整備不慮状態になりてえってんだ」
 思わず悪態を付かずにいられない。
「オレにはオレの、流儀とやれることがあるってーの」
 足元が見通せないのは不便。
 いちいち手で分けて進んでいくのも、不便。
「島の内情、それから調査だよな。じゃあ、見晴らしを良くするのは問題ないとみた!」
 蛇駆の得意とするテンタクルの使用の気配――全身から200に迫るナノマシン内蔵型脳波制御式液体金属の即手が伸びていく。
 薙ぎ払う力はまるでナイフのよう。
 自在に伸縮するテンタクルスを、鞭のようなしなやかさで奮ってしまえば緑の怪物による伐採活動は過激さを増す。
「アハハハハハ!」
 思わず笑いたくなるのも仕方がない。
 特に強い草木ではなかったものだから、見晴らしがあっという間に良くなっていく。
「……っといけねえ、オレが全部刈り取ったら島の手がかりがなくなる可能性もあるか」
 何処にでも生えるのが雑草だ、此処から何がわかるかは知らないけどな。
「……お?」
 草木に埋もれた遺跡を見つける蛇駆。
 何者かが生活した名残でも探すようにレッドコンパウンドアイを活性化させる。
「此処に電子的要素があるなら、ハッキングしてやるところだ。少なくともネットのある世界の漂流物ではない……」
 遺跡の內部は泥ではなく、砂浜の乾いた砂だった。
 目を凝らし、何かが反応しないか試してみるものの腕に装着する折り畳み式ハッキングツールを利用しても――応答は、ない様子。
「電気のない世界の、落とし物……ふうん?」
 ――もっと情報を探すのは、めんどくさい限りだが……。
「いいじゃんいいじゃん!それなりにたのしくなってきた」
 訪れた海賊、または猟兵。
 話を総合すれば、この島の正体を知ることができるだろうか――。

成功 🔵​🔵​🔴​

ゲニウス・サガレン
船に長く乗ると、上陸しても足元が揺れている気がするよ……

さて、探検しようか
アイテム「潜水作業服」&「フライング・シュリンプ」

有翅のエビたちは私の周囲に展開、気付いたことがあれば何か知らせてくれるだろう
探すものは、生きている存在がいるか、生活や文化の痕跡があるか
ここはずっとこんな状態だったのか、以前は今とは違う状況だったのか
遺跡や遺物の朽ち具合、植物の繁茂状態からおおよその時代が分かると思う
潜水服は念のため
ふらふらあちこち首を突っ込みたいしね

UC「ゴーイング・マイウェイ」
私の財産を捧げる
新たなる知見とその縁を結ぶために

そして、受け取って来た有翼像は島の浜辺に残そう
私たちの上陸の証拠、記念碑として



●ゲニウス探検隊!

「先を行った彼はよくもまあ、真っ直ぐ歩んで行けるものだよ……」
 ゲニウス・サガレン。海生まれの男は、少々荒っぽい航海で、平衡感覚を落ち着けるのに時間が掛かっていた。
「少し長く船に乗っただけだったんだがね」
 上陸後、まだぐわんぐわんと揺れてる気分。
 それでも少し落ち着いた気がして、ひとつ大きく深呼吸。
 これで良し、と気持ちを落ち着ければ、これで、行けると自信と好奇心が湧いてくる。ゲニウスはやっと訪れた"伝説の島"の全容をその目で見ることが出来た。
 島というだけ合って規模は――大きい。
「……少し草木を切り開いただけじゃ景観に異変が出ないのか、それは面白いね」
 さて、探検を始めよう。
 フライング・シュリンプたちを事前に自分の周囲で飛ばしておき、その間にゲニウス本人は自前の潜水作業服を着込む。
 手付きはもう、慣れたもの。
 未知の探索を行うには、着の身着のままでも問題は無いのだが。
 酸素や体温の維持というのも、危険と隣り合う可能性も考えれば必要なものだ。
 ――あ、そうだ。
 歩き出す前に、自分が託された分の有翼像は島の浜辺に残した。
 もう一度戻ってくる時の道標。それから、"私達は上陸したぞ"という証拠であり、記念碑代わりに。
「これでよし。気がついたものが有れば随時報告しておくれよ?」
 有翅のエビたちをお供にゲニウスは、ふさふさの茂みの方へと歩いていく。
「私はなんとなく、生きている存在がいるかのフィールドワークからはじめたい」
 生活や文化の痕跡。それらは草木に埋もれたものだと考える。
 刈られた歩きやすい路からでも、察することはできるかも知れないが、好奇心とは発見する事に趣を置く。
 "あるかもしれない"ものを、あえて困難に飛び込んで見つけ出せたなら、達成感が生きるのだ。
「良いものに逢えるよう、私の財産を捧げようか」
 ゴーイング・マイウェイ。
 あらゆる行動に成功する、冒険者が持つと素敵な出会いが約束されるユーベルコードである代わりに、代償は大きい。
 見つけたい願いの分だけ、困難分の代償を支払えなければ未来に良いものに会えないかもしれない。
「知らない情報を買うと思えば安いもの……おかげで私の財産は増えていかないけれどねえ」
 新しい知見とその縁を結ぶため。ほうら安くないものだ。
 言うだろう、未知との遭遇は特にお金では買えないものだと。

 がさがさと入り込んで暫し、ぶぅうんとエビたちが騒ぐように飛び出した。
 ゲニウスにどうやら向かって欲しい方向が有るらしい。
「ほう?翅伝いに知らせにきてくれたのかい、じゃあ連れて行っておくれ」
 エビの群れは先行して飛んでいく。ゲニウスはゆっくりとその後を追いかけた。
 やがてたどり着いたのは、ぽっかり孔が空いた島の中央。
 大口を開けた水たまりは、深海の世界への入り口だ。
 フライング・シュリンプが見つけたのはそちらではないらしい。
 ぶぶぶぶ、と聞こえるのは、朽ちた遺跡の名残のような物の傍。
 何匹もが同じ場所で滞空しゲニウスの到着を待っている。
 たしかにこの島には文明があったはず――終わりの跡(痕跡)が在り、ゲニウスが探し出そうとしていたものに相違なかった。
「これまでの路に生き物らしい物はいなかったね。動物もいないとなると、無人島……?」
 ぺた、と朽ちた石の壁を触るとすぐさま崩れ去るような様子はない。
 しっかりとした質量が合って、人が消えたのはそう遠くないのだと予感させる。
「石造り。自然の石のようで研磨されいい具合に並べ直されたものだね」
 石を削る匠がいたということになる。知的生命体は、確実に存在したようだ。
「この辺りの大地は、……うん、程よく耕されたことの有る土のようだ」
 草木の中をくぐり抜けてきたゲニウスだが道を塞ぐ沢山の長い雑草ではなく、木の方が気になった。
 顔を上げて、有る一点に釘付けになったのだ。
「……柿」
 実のついた木があった。それもよく目を凝らせば栗や蜜柑の木らしき木も。
 身の無い木も、季節によっては実を結ぶ木なのかもしれない。
「食料になりそうな木の実がそれなりにあり、遺跡群は大抵整えられた石造り……」
 文献や資料を、読み漁ってきた事もありなんだか知っている特徴な気がした。
「この島はひょっとすると、サムライエンパイアから零れ落ちた島だったのかな……?」
 相応のクワを含む農具や、藁などの痕跡が見つかればもっと特定に動けるものだが、とゲニウスは周囲をきょろきょろとしだすだろう。
 ずっと潜水服を着ているのだ。
 地上で見つからないヒントも、飛び込んで見れば別の手がかりが見つかるかもしれない。考えるのは後、とにかく調査だ調査、と別の情報を探しに彼は森の中へ分け入っていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

春乃・結希
遺跡!廃墟!ロマンですね…
青い穴の淵から沈んだ街を覗き込みながらうっとり

折角持って来た天使の像やけど、どうしようかな…とりあえず並べとこ
背負ってくれたヒト達ありがとうしつつ、穴の淵に並べて貰います
あはは。ほら、すごく意味ありげやないですか?

穴の中行ってみたいけど、泳ぐ準備とかしてないし…
竿とかありますか?貸して欲しいです
探索はサボることにして、のんびり釣り糸を垂らしてみんなが帰るのを待つことにします
魚は食べられんし、船の非常食にして貰って
お宝が掛かったりせんかなーと淡い期待

縄張りかぁ…旅人には無縁な言葉やね
でも帰る場所があるのは良いことじゃね、きっと
…あっ、何か掛かった!おりゃぁー!【怪力】



●のんびり釣日和

「みんな元気一杯!まあそうですよね」
 遺跡!廃墟!
 浪漫の塊ばかりが詰まったオンパレード島に上陸したら、騒ぎ出したくなる気持ちもわかる。
 これぞロマンというものだろう。
 春乃・結希は先を歩いていった猟兵達の浮足立つような足取りを、見送っていた。
 砂浜にも彼らは元気な歩調の足取り(痕跡)を残している。
「私も行きましょう、森とかは少し気が引けるから……」
 直線真っ直ぐに見える青の大穴付近を目標に。
 結希はさくさく、と軽い音を立てる砂を踏んで歩く。
 崩れて落ちないギリギリに立ち、縁から水の中を覗き込むと――。
 海の底はキラキラと明るい色に溢れていて、沈んだ街が遮蔽物無しでよく見えた。
 誰もいないなんて雰囲気は無く。沈んでからも栄えているような綺羅びやかさ。
「島の外はあんな感じだったのに、島の中はこんなに平和なんですね……」
 ぷくぷくと、海面に浮かんでくる気泡。
 少なく無い気泡を見る限り、青い穴の中に恐ろしい事はないようだ。
 何かが"呼吸"している証拠だ。
『さぁせんこれ、どこおきやしょう!』
 野郎口調の"羽つき"が、"羽なし"たちの腕を掴んで結希のもとへ歩いてくる。
 行く前の弱気な姿勢は何処へやら。
 海を渡りきった自信から、本来の口調が漏れ出しているのだろう。
『三体くらいあるんっすけどぉ!』
 背中にガッチリとロープで括り付けた男が三人。これらは"羽なし"。
 "羽つき"たちは罪人を連行するように、連れてきたのだ。
「数体あるとは聞いてたけど、そんなに……うーん」
 どの背中にも30センチ程度の大きさの像が張り付いていてとても動きづらそうだ。もぞもぞ、と身じろぎする顔はどれも少し苦しそう。
『いいから、はやく外してくれよ。そろそろ派手に食い込んだ跡ができちまうよ、使えねえな"羽つき"どもは』
「私言いましたよね、喧嘩するなら此処の青の穴に突き落としますけど?」
 彼らは自分達の島でのやりとりを、どこまでも持ち出す籠の鳥。
 結希の圧力ある言葉で、ここは自分達の島ではなく今は協力しているのだったとバツの悪そうな顔をした。
『……あ、はい。突き落とすのはご勘弁を』
 するすると天使の像を助け出して、そのまま差し出してくる。
『これで勘弁を……』
「わかればいいです。とりあえず、っと」
 折角持ってきたんだし、と思いつつ。
 そちらはちょっと持っていてくださいと結希は指示をだした。
 やはり"翼"から持ってきたものだし、自分達で置いてもらおう、という考えだ。
 確か、一つは既に砂浜に置かれていた。
 では他に置けそうなところは、とキョロキョロと視線を揺らすものの、面白そうな場所は見当たらない。
 遺跡群の見晴らしのいいところ、とかではなく、青の穴の縁に並べて置いてもらう。翼を広げた天使の像はなかなか見栄えが良い立ち位置を獲得したようで水面の光を背に浴びてどれもが煌々と光ってみえた。
「おお、発光する仕様が……?」
『『ないです』』
「ふーん……?でもほら、すごく意味ありげやないですか?」
 あはは、と笑いながら後光が指す像に手を合わせてみたりして。

「さあてやることはまずひとつ、これでいいですね、うん」
 穴の中へダイビングしてみたい気持ちはふつふつと湧く。
 もしも海底に見えるあれが"深海島"になったしまならば、息の方は多分問題なく、散策とかは行えるのだが……。
「男の人だらけやし、泳ぐ準備とかしてないし……」
 やれることやれること、と探索をサボることを前提に何ができるか考える。
「あ。竿とかありますか?簡単な作りのやつでも良いんですが、貸して欲しいです」
『あ、ありますはいどうぞ』
「準備が良いですね、助かります」
 差し出された竿を借りて、結希は座り込んで釣りの体制へ。のんびり垂らした糸に何かが掛かれば釣ってみれいいし、現地調査にもなりますし。
「誰かは待っていた方が良いですからねー、帰りの英気を養うのも探索の基本です、よ……!?」
 くん、と軽く糸を引く感触に気を移して、力いっぱい引き上げる!
 ぷらーんと糸に釣られていたのは、見事に真っ赤なタイだった。
 ぴちぴちと、とても活きが良い。
「これ確か有名の奴やね、脅かした分のお詫び代ってことで」
 魚の食べられない結希は、船の非常食用にと魚は全部譲る。あわよくば、魚でも遺跡の破片でもないものが、釣れたら面白いのにと思いながら。
 ――縄張り、かあ……旅人には無縁な言葉やねえ。
 領土争いとはどんな世界でも起こるものだと、軽いため息も出てしまう。
 ――でも帰る場所があるのは良いことじゃね、きっと。
 滅んでいたり、失われていない限り。
 其処は誰かの帰る温かい場所だから。
「……あっ、また何か掛かった手応え!さっきよりおっきい!――おりゃぁー!」
 気合を込めた怪力で、暴れるように動く釣り竿の先を、ぐわんと陸地に打ち上げる。釣れた物は、"珊瑚で出来た小さなナイフ"。真珠色のナイフは水の中ではキラキラ輝き、地上では鈍ら以下の鈍い色を刃に広げた。
 おかしな性質を持つこれは、恐らくこの地に根付いたものではないだろう。
 "メガリス"――ああ、もしかしたらこれは呪われた秘宝かもしれない。

●オーパーツを刻め
 ニトゥルスから持ち込まれた交易品。不思議な『雷』を放つオーパーツの行き先。
 それは、二トゥルスの海賊たちが勝手に決めた。
 島に持ち込み、それからしたことは――手のひらに収まるサイズを数人が、島の中央へ投げ入れた。
 ああ確かにこの場に団長が同行していたら言っただろう、"すきにしろ"と。
 だからこそ、好きにした。
 どうせ悪さまで働く力のないオーパーツ。
 深海島(仮)にいるかもしれない何者かが、怒って飛び出してくるならそれはそれ。
 誰かがいたと持ち帰れる。
『……んー、特に反応は無し、っすかね』
『そうでもねえんじゃね?』
『……へ?』
 年若の青年ともうひとりの海賊は、ごごごと海底に響く音を聞いた。
 足元が揺れるくらい、何か蠢くものが島内部――深海にある。
 もしくは"居る"。
 無人な島であるものか、この島の海底には何かがいるぞ。
 海賊たちに不思議な笑みが生まれだした。

●冒険競走結果発表
 往復の時間を考えれば、そろそろ島を経たなくては。
 島で見つけたもの、情報を『雷』と『翼』の使者は嘘偽り無く伝えあった。
 何人か既に"豪運を頼りに航路を勝手に進んで帰った"者たちが居るようだが――この島の事はニトゥルスにも、フェザーズにも後に正しく伝えられることだろう。
 雷のようにその情報は伝播する。
 語るクチがあれば、受け取る側の興味を激しく刺激して。
 翼より早く、略奪する雷鳴がこの島へと早く戻るだろう。
 "縄張り"争いは、少し遅れてやってくる"翼の群れ"と起こるのだ。
 どちらも"この島本来の姿"に馴染みがない為、きっとどれもが不思議に映ることだろう。深海島への制圧活動を始めてみろ、どちらが早いかの競争はきっときっと、激化する。だがそれは――。
 別の航海日誌に記録された、またはされる筈の話となるはずだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年08月28日


タグの編集

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 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#グリードオーシャン
🔒
#戦後
#有翼種多き島フェザーズ
#ニトゥルス島
#(冒険系シナリオ)
#島の座標:S33W22


30




種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト