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教団、造られし子等と共に死をばらまく

#アポカリプスヘル #クライスト・ヴォーテックス #ヴォーテックス一族

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#アポカリプスヘル
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#クライスト・ヴォーテックス
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#ヴォーテックス一族


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●白の城塞。
「ネズミ共め、遂に直接的に攻撃してきたか!
 ……なら此処もそろそろ襲撃されるのだろうな」
 白衣に髭面の男は信者の報告に苛立たしい気持ちを全く隠そうとせずそう溢す。
 何れは自分たち兄弟を争わせていたネズミによる襲撃があるとは思っていた。
 だが、自分達を争わせて戦力を削るという方針でやっている以上はもう少し争いが苛烈化してからだと男は思っていたのだが……。
「他の『俺』が支配する所はもう襲撃を受けているとは余りにも早すぎる……。
 よもやネズミ共の存在に気付いたのを何処かから知ったとか……いや、流石にあり得ないか」
 その余りの迅速さに男の脳裏にそんな馬鹿馬鹿しい考えが過ったりもしたが、即座に其れを打ち消す。
 予言の類なんてものは神々の復活の為に力を割いてやってる自分ですら持っていない代物だ。
 そんな物を持っているなら今の御時世、自分達に干渉してくるよりも自分の栄華の為に人間を支配し悦楽を得る為に用いた方が余程健全というものだ。
 こうして力を持つ自分が自身の力と『こいつら』を利用して此の都市を完全に自分のものにした様に。
「ま、ネズミ共も何某かの利益を得るのだろう。
 尤もむざむざと利益を奪われるつもりは毛頭ないがな」
 そう嘯いた男は自分の後ろに控えていた者達、白い肌の少年と少女の方へ向き直る。
「そう言う訳だ。
 アイ、貴様は他の同型達を率い街の住民達に潜伏。
 その辺にある物をバリケードにでも使って此処にやってくる奴らを撃退しろ。
 信者共は幾ら巻き込んでも構わん」
「了解っす!教祖様から貰った名前に誓ってかーくん達の所に行く迄の間に敵の戦力をめっちゃ削ってやるっす」
 余り無理はするなよ?最悪、逃げてもいいからな?
 そんな事を宣う髭の男に対しアイと呼ばれた白い少女は楽しそうにニコニコと笑いながら返事を返す。
「カタナ。ジャックスのリーダーであるお前は俺達の神殿である白の城塞の護りだ。
 ジャックス達を率いて侵入者を撃退しろ」
「心得ました。
 主の刀として侵入者共を死の音色と共に黄泉路へと送って参ります」
 おう、まあ余り気張り過ぎない様にな?俺が言うことじゃないが命大事にさ、等とカタナと呼ばれた白い少年へと髭の男は声をかける。
 そして、そんな二人が出て行った後に髭面の男は入念にハンマー等の武器の整備を開始する。
「しかしまあ、あんな餓鬼共を使い捨てにしていったんだ。
 人間共なんざ俺達に滅ぼされて当然だわなあ」
 アイの率いるA1世代初期型フラスコチャイルドもカタナが率いる量産兵子ジャックスも人間の為の戦力として生み出され其の幼い命を使い捨てられた者達だ。
 幾ら自分達オブリビオンが脅威だからと言って彼らみたいなフラスコチャイルド達を使い捨てにして命を踏み躙りながら自身は戦わない。
「そんな奴らなんざ俺達の悦楽の糧になって当然ってもんさな。
 なあ、お前もそう思うだろう?」
『ヴうううううう?!!!』
 そう、さっき迄自分が座っていた『椅子』に語り掛ける。
 自分の部下達とは別のタイプではあるがフラスコチャイルドの生産を取り仕切っていた学者の一人だ。
 今にも倒れそうではあるが、さっき迄自分の様な体格ががっしりした男の椅子になっていたのだから、今迄保っていただけ褒められるべきかもしれない。
「まあ、俺からすりゃあ自業自得なんだがな?」
 簡単に死なせてやるつもりは毛頭ないとサディスティックな笑みを浮かべながら髭面の男はドカッと『椅子』に座り込む。
 その手には非常に重いガトリングやハンマーがあり『椅子』の負担は中々の物だ。
「人は己の為に命を踏みにじる愚かな存在であり贖罪の為、人の犠牲者である御子、フラスコチャイルドに其の血を以て償い続けなければならない。
 中々に悪くない教えだわなあ?」
 事実、命の踏み躙り具合で言えばオブリビオンである自分達よりも余程酷い人間など無数に存在するのだから。
 御子、フラスコチャイルドの惨状のみを纏めた映像を見せ続ける事によって教団の信者になった者がどれだけいた事か。
「この生活を守る為にもネズミ共はしっかり撃退しねえと、なあ?」
 禍々しい笑みを浮かべ髭面の男はそう宣うのであった。

●グリモアベース。
「まあ、そう言う訳で皆には旧アカプルコ市街地に赴いて其処を根城にしてるオブリビオンの教団を倒してきてほしいんだなー」
 因みに其の教団の敵は近接攻撃を弾く白い服に身をまとっており可能な限り銃撃や遠距離攻撃等で対処する方が望ましいという厄介な性質を持つのだという。
「ついでに言うと本来なら近接攻撃がメインの敵も重火器で武装しているし重火器を用いる敵も通常の状態よりも重火器が多めになっているんで其の辺も注意してほしいんだなー」
 其の上で最初に戦うことになるのは教団の拠点、白の城塞周辺の旧アカプルコ市街地。
「ここではアイと教祖に呼ばれてた子に率いられるフラスコチャイルド再現型オブリビオン群。
 A1世代って初期型フラスコチャイルドの戦闘集団がオブリビオン化した存在と戦うことになるんだなー」
 彼女達は隠ぺい性が高く、彼女達を率いているアイを除き市民達の中に紛れて生活しているらしく、場合によっては侵入者である猟兵達を補足すれば市民達を巻き込んでの銃撃を行いかねない模様。
 ガトリングによる銃撃に加え情報収集用の無人機等を用いて信者として彼らの味方となっている市民達の援護を受けたりユーベルコードを封じてきたりするらしい。
「まあ、救いとしては敵にとっても市民は味方だから積極的に巻き込もうとは思ってないって事かな?
 そういう意味でも市民を巻き込みかねない近接戦は避けて遠距離攻撃とかに徹した方がやりやすいかもだね」
 そして、彼女達を倒した後に白の城塞に侵入したら戦う事になるのは量産兵子『ジャックス』だ。
 従順な兵士として量産されたフラスコチャイルドがオブリビオン化した彼らはカタナと呼ばれるリーダーに率いられており本来の武器の刀の他に拳銃等で武装しているらしい。
「この子達も似たような服を着ているから遠距離攻撃や銃器で対処した方が無難かな?」
 攻撃手段は拳銃による威嚇の他に刀や捨て身の攻撃、回復すると同時に能力を向上するブースターという薬品を注射器により注入する事等があげられる。
「生前は雑というか使い捨てに近い扱いだったみたいでね。
 その時の癖で余り自分の命とかは顧みないし技量とかそういうのには縁がない感じの戦い方をする子ばかりみたいなんだなー」
 それに加え教団の教義の中に容赦なき死を与える者を死の笛と呼び畏敬を抱くという物がある事から素晴らしい技量を魅せれば一瞬とはいえ其れに魅入って動きを鈍らせる事もあるらしい。
「後は白の城塞は戦車が余裕で動かせる位にすっごく大きい屋敷で南国の木々が生い茂っていたりするみたいだし地の利を生かしてみるのもありかもだね」
 そして彼らを倒したら最後は教祖、クライスト・ヴォーテックスの相手である。
「彼はハンマーやマシンガン、それにテキーラと火薬を混ぜた物を使って巻き起こす炎を用いて戦ってくるんだなー」
 見た目に反してかなりのフィジカルの持ち主なので油断せずに対処していった方がいいだろう。
「凄い厄介な敵だけど皆なら大丈夫だと思うし頑張ってきてなんだなー」
 そういうとグリモア猟兵は猟兵達を戦場へと送り出すのであった。


久渓洞
 初めまして、或いはお久しぶりです久渓洞です。
 今回の依頼は狂人教祖率いる教団、近接戦闘封じの戦い方をする厄介な相手との闘いとなります。
 皆さんのプレイング楽しみにお待ちしております。
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第1章 集団戦 『フラスコチャイルド再現型オブリビオン群』

POW   :    Quiet noise
【静穏型ガトリング砲から発射された砲弾 】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
SPD   :    戦術:欺瞞情報拡散
戦闘力のない【情報収集型無人機とダミーオブリビオン 】を召喚する。自身が活躍や苦戦をする度、【偽情報の流布などを行い、市民からの援助】によって武器や防具がパワーアップする。
WIZ   :    AntieuvercodePulse【AP】
対象のユーベルコードの弱点を指摘し、実際に実証してみせると、【疑似代理神格型演算支援システム 】が出現してそれを180秒封じる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

佐藤・和鏡子(サポート)
ミレナリィドールの聖者×ガジェッティア、13歳の女です。
 普段の口調は「優しい感じ(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)」、考え事中は「無口(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)」です。
普段は優しい性格で困っている人に積極的に手助けします。
(特に医療関係に強いです)
戦闘では回復や援護など防御的な立ち回りをします。
(ユーベルコードは状況に応じて使用します)
描写におけるタブーは一切ありませんので、NPC感覚で自由に使い倒して頂いて大丈夫です。


ミスティ・ストレルカ(サポート)
基本方針は専守防衛・他者フォローです
サポート故、連携重視のお任せ

知らない人にはどうにも気後れしてしまうけど
それでも他の人が怪我するのも嫌なので押すところは押すのですよ
主にサモン・シープ等攻撃系のUCで他者行動の隙を消す様に立ち回るのです
中遠距離をとり全体を掴む感じですね

防御系の技能で時間稼ぎも行けますので
生まれながらの光での前線維持、魔力性防御障壁の囮役も…ちょっと怖いけど
でもでも、みんなの居場所を守るのですよー

そうそう、えっちなのはいけないと思います。
興味がない…訳ではないですがひつじさんが怖い雰囲気纏って凄い勢いで止めにツッコんでくるのです
年齢制限がどうとか、らしいです


メイリン・コスモロード(サポート)
『一緒に頑張りましょうね。』
人間の竜騎士×黒騎士の女の子です。
普段の口調は「丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、時々「対人恐怖症(ワタシ、アナタ、デス、マス、デショウ、デスカ?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
人と話すのに慣れていなくて
「えっと……」とか「あの……」とか多様します。
戦闘ではドラゴンランスを使う事が多い。

その他、キャラの台詞はアドリブ等も歓迎です。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



●教団に支配された街にて。
『……っ!街の住民達が急に眠って……?』
『何だ?敵襲か……?!』
 突如、住民たちが倒れ伏し、起きているのは其の中に潜伏していたフラスコチャイルド型オブリビオンのみという状況。
 突如起きた事態に混乱している彼女達であったが、そんな彼女達に空と陸から複数の影が襲い掛かる。
「やっちゃえひつじさん!」
「竜よ闇の吐息を彼女達に!」
 其れはミスティ・ストレルカ(白羽に願う・f10486)が駆るまるでぬいぐるみの様にディフォルメされた羊とメイリン・コスモロード(飛竜の鉾・f13235)が呼び出した三体の飛竜であった。
『ぐっ……!』
『避けきれな……!』
 ミスティの乗った白羊は雷鳴を放って敵を弾き飛ばし、三体の飛竜は闇の吐息を以て敵を打ち据えられていく。
『先ずはあの飛竜に対処する!
 恐らく、あの飛竜は何某かの負の要因を代償に呼び出されているから、其れを打ち消せば「させないよ」……ぐがっ!』
 これに対しオブリビオンはメイリンが使役する飛竜を分析。
 その弱点を見抜いて封じようとするが其の動きを察知したミスティが白羊の雷鳴によって打ち据える。
 そして、そんな光景を見たオブリビオンは不利を悟ったか撤退を目論む。
『此処は撤退し隊長に連絡を……』
「させないよ!」
『……っ!レーザーなんて何処から?!』
 撤退しようとした敵の足元に光線が一条放たれて敵の足は止まり……。
「逃がしはしないですよ?」
『ぐっ……!がぁっ!』
 その一瞬の隙をついてメイリンが敵に肉薄。
 光り輝く者とも言われる星の名を持つ槍によって敵は屠られる。
 そして、メイリンはミスティと共に周囲を見渡し敵を全て倒した事を確認。
 先程のレーザーを撃ち放った人物の方へと向き直る。
「ありがとうございます、和鏡子さん。
 あの牽制のお陰で敵を逃さずに済みました」
「ええ、どう致しまして。
 こっちも眠った一般人の拘束が終わりそうです」
 救急箱の仕込みレーザーを用い牽制した佐藤・和鏡子(リトルナース・f12005)はメイリンの礼の言葉に軽く返事を返しつつ自身が発動したユーベルコードによって眠っている民間人を拘束していく。
 其の表情は少し悲し気に見えるが其れも仕方ないだろう。
 心優しい彼女からしてみれば一般人を拘束する等、余りしたくない行為である。
 だが教団に従っている彼らは拘束して動きを封じないと自分達の邪魔をする為に立ち塞がるのは確実。
 彼らを傷付けない為にも此れは必要な行為なのだから。
「それにしても和鏡子さんが居てくれて助かったよね。
 じゃないと対処で手間取ってたし、彼らを傷付けてたかもしれないもの」
「ええ。今回の敵は民間人の振りをして潜伏するタイプでしたから敵を特定出来る意味でも助かりました」
 そして、和鏡子が心苦しく思っている事を察したミスティとメイリンは和鏡子が居たからこそ彼らを傷付けずに無力化出来たのだとフォローを入れる。
「ふふ、ありがとうございます。
 ……とりあえず、拘束し終えましたし次に行きますか?」
「うん、少しでも多くのオブリビオンを倒さないとだものね」
 自分を気遣ってくれた二人への和鏡子のお礼の言葉にミスティはそう言葉を返し、三人は次の戦いの場に赴くのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

箒星・仄々(サポート)
『(お日様の下で丸くなって微睡んでいる)』
 ケットシーのシンフォニア×マジックナイト、13歳の男です。
 普段の口調は「真面目な猫(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、寝言は「猫である(我輩、キミ、にゃ、にゃん、にゃあ、にょ?)」です。
 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


日留部・由穏(サポート)
「日留部由穏と申します。
これでも太陽神の生まれです。
いかなる世界であれ、オブリビオンの影に未来を曇らされる人々がいるのならば私が手を出さない道理はありませんね。
人の未来を照らし続けることが私の存在意義なのですから。」
好き:芸術全般、各世界の人間の生活の観察と学習
使命:人々の明るい未来を守る
【発言】隠居の太陽神、敬語、優しい、いつも笑顔、怒りや恨みや後悔の感情が乏しく時に人を理解しきれないこともある、神なので負傷を恐れない
【戦闘パターン】視力+暗視+マヒ攻撃+光線銃で銃撃戦、アート+式神使い+アイテム折り紙で撹乱、催眠術も併用し折り紙式神を猟兵やターゲットに思わせ誘導など
その他何でもさせてどうぞ



●太陽と音楽。
「近接戦闘を弾く服にしても敵側とはいえ一般人の中に潜伏するのも厄介な感じですね」
『くっ……っ!
 何故だ……!何かが体を……っ!』
『動けな……っ!』
 建物の一部を風の魔力に変換、襲い掛かってくる敵、其れにそんな敵に助力しようとする一般人を拘束しつつ箒星・仄々(ケットシーのシンフォニア・f07689)はそう溢す。
「確かにそうですね。
 オブリビオンに従っている様ではありますが一般人を怪我をさせる訳にはいきませんし」
『何だ……っ!こいつ紙みたいなのに硬いし邪魔だ……っ!』
『其れに私達は兎も角、人間は殆ど動けなくなってるわよ?!
 しかも何処かに連れて行ってるし!!』
 そして、そんな仄々の言葉を返しながらも日留部・由穏(暁天緋転・f16866)は未だ仄々が拘束しきれてない敵を折り紙式神のやっこさんによって留めていく。
 其れも一般人は式神を介して施した催眠術によって体を麻痺させて無力化、安全な場所に移動させるなんておまけ付きだ。
「一般人は全て他所に強制避難できた様ですね。
 此の演奏が貴方達への最後の手向けです」
『ぐっ……がっ!
 何で急に燃え……っ!』
『熱い……っ!』
 仄々は此の場に一般人がいないことを確認すると竪琴を一鳴らし。
 その音に応える様に敵を拘束していた風の魔力は炎の魔力へ変換され、敵を焼き尽くしていく。
「ええ。オブリビオンは兎も角、一般人は此処に来れない様に今細工をしましたし此れで全力で戦えますよ」
 此処から先に行く事を忌避する感情を見た『人間』に植え付ける様に処置した折り紙を周囲に展開しつつ由穏は新たな襲撃に備え周辺に折り鶴を展開。
『……っ!
 襲撃者は此処か!』
『貴様ら、仲間を……ぶわっ!!
 な、何だ此れは……周りが見えんぞ!』
 敵がやってくるも由穏の展開していた折り鶴に群がられ動く事も儘ならない状況に。
「おや、もう来た様ですね。
 其れでは……31.6度の白日より、去り逝く貴方に餞を」
『何だ?白いほの……お?』
『痛……くな…い?』
 そして、そんな敵に対しせめてもの慈悲と由穏は熱さも痛みも与えぬ白き炎によって黄泉路に送っていく。
「貴方達もオブリビオンストームの犠牲者。
 せめて痛みは一瞬で済ませましょう」
『ぐっ……がぁっ!』
 そして、其れに続くように仄々は竪琴を奏で始める。
 其れに応える様に風の魔力が敵を拘束し炎の魔力が敵を焼き尽くし敵は抵抗も出来ずに倒れ伏す。
 そして、そう時間を経てずに二人は周囲の敵を全て倒し切るのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

風薙・澪(サポート)
戦闘は剣、ポンプアクション散弾銃、魔法を主に使って戦う。
近距離は剣、中距離は銃、遠距離は魔法が主な攻撃手段だが、
状況に応じて距離に拘らず扱う時もある。
概ね敵の数が多いときは身体強化魔法を利用し剣、銃で止めを刺していく

剣も銃も基本は両手で扱う為、右手に剣、左手銃のような二刀流的なことはほぼしない
剣は両手持ちではあるものの軽快に扱い、フットワークを軽くして戦う

銃はほぼ9粒装弾の散弾を使っているが、対象を打ち抜けないときなどはスラッグ(一粒弾)も使う
いずれにせよ射程はあまり長くない
弾倉はチューブマガジンで後入先出。(最後に込めた弾薬が最初に撃ち出される)
弾薬入手はUDCではなく別世界から入手している



●そして戦場は次へと移る。
『皆は……皆は連絡がつかないのか!?』
『はい……侵入者との戦闘が開始したと言った後、暫くしたら……!』
『連絡が取れなくなった、という訳か……』
 街の片隅で繰り広げられる会話にしては物騒な会話であるが、其れを人々が気に留める事はない。
 其れは彼女達の偽装機能により声を用いず会話している事もあるが……。
『……?
 ……待て!?何時の間に人間達が倒れて……?』
『そんな、いつの間に……!?』
 彼女達の気付かぬ間に街の住人達が倒れ伏していたからでもあった。
「何時、と言ったらあなた達が話し合ってる間に、よ。
 この近くで戦ってる他の猟兵のユーベルコードのお陰で眠ってる、って訳ね」
『……っ!誰だ……!』
 そして困惑している白い髪の少女達に話しかける黒髪の少女が一人。
 其れは猟兵、風薙・澪(ウィザードウォーリア・f17869)であった。
「あなた、多分アイとか言う此の辺の敵の纏め役ね?
 めんどくさいけど倒せさせて貰うわ」
『……っ!そうか、貴様が猟兵とかいう……!』
 澪の存在に気付いたアイ達は隠し持っていたガトリングガンを装備、澪へと銃弾を喰らわせようとするも其れを澪は許さない。
「遅いわよ」
『……がっ?!』
『リース?!』
 敵の一人に一瞬で近づくと剣を一振り。
 ガトリングガンを装備した腕を斬り飛ばすと間髪入れず更なる一撃を叩き込み切り伏せる。
(散弾銃は流れ弾が倒れてる人達を傷付けない様に注意する必要があるのがめんどくさいわね……!)
『貴様ぁ……よくもリースをっ!』
「感情に流され過ぎね。
 そんな攻撃が当たると思ってるのかしら?」
 そして、周囲に倒れている一般人の位置を確認し流れ弾が向かわない様に位置を取りながらも自身に襲い掛かる敵へと対応。
『ぐっ……何だ腕が動かな……っ?!』
「隙あり、っと」
『シャニー?!……ぐがっ?!』
 風魔法で敵の腕の動きを阻害すると即座に敵の懐へと入り込み剣を一閃、斬り伏せる。
 そして、其の流れの侭に仲間が倒された事に同様した者を更に斬り伏せる。
(射線に気を付けないといけないのは本当にめんどくさいわね……)
 とはいえ其処を気を付けないで一般人が犠牲になってはめんどくさいなんてレベルではない。
 心の中でため息をつきながらも澪はどんどん敵を切り屠っていく。
 そして……。
「これでも喰らいなさい」
『ぐぁ……っ!
 教祖…さま……』
 散弾銃を敵の纏め役であるアイの腹に押し当てると其の侭高速連射で銃弾のプレゼントをお見舞いする。
『ま、未だだ……私は……!』
 其れでも敵は足掻き澪へ食らいつこうとするが……。
「……」
『ぐっ……教祖…さ…ま……』
 澪は無言で斬り伏せて敵の活動を停止させる。
「本当に……こういうのはめんどくさいわよね」
 倒れ伏し動かなくなった敵を見下ろしながら澪はそうぼやくのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『量産兵子『ジャックス』』

POW   :    スラッシュ
【刀】が命中した対象を切断する。
SPD   :    デスパレート
敵を【捨て身の一撃】で攻撃する。その強さは、自分や仲間が取得した🔴の総数に比例する。
WIZ   :    ブースター
【危険な薬物の入った注射器】が命中した対象を治療し、肉体改造によって一時的に戦闘力を増強する。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

佐藤・和鏡子
ミレナリィドールの聖者×ガジェッティア、13歳の女です。
 普段の口調は「優しい感じ(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)」、考え事中は「無口(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)」です。
普段は優しい性格で困っている人に積極的に手助けします。
(特に医療関係に強いです)
戦闘では回復や援護など防御的な立ち回りをします。
(ユーベルコードは状況に応じて使用します)
描写におけるタブーは一切ありませんので、NPC感覚で自由に使い倒して頂いて大丈夫です。


火土金水・明
「最早、この要塞はこの世界には必要ありません。邪魔をするオブリビオン達を倒した後には、人々が安全に暮らせる場所に作り直しましょう。」
【WIZ】で攻撃です。
攻撃は、【高速詠唱】で【継続ダメージ】と【鎧無視攻撃】と【貫通攻撃】を付け【フェイント】を絡めた【全力魔法】の【ホーリーランス】を【範囲攻撃】にして、『量産兵子『ジャックス』』達を纏めて【2回攻撃】します。相手の攻撃に関しては【第六感】【残像】【オーラ防御】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「私の役目は少しでもダメージを与えて次の方に繋げる事です。」
アドリブや他の方との絡み等はお任せします。



●過去が未来を潰すのを止める為に。
「最早この要塞は此の世界には必要ありません。
 邪魔をするオブリビオン達を倒した後には人々が安全に暮らせる場所に作り直しましょう」
「戦争が終わった以上、彼等の望みは叶わない。
 なら早急に止めた方が……ですしね」
 毅然とした表情で戦場に降り立った火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)の言葉に丁度街を制圧し終え要塞へと侵入してきた佐藤・和鏡子(リトルナース・f12005)はそう返す。
 そう、戦争は既に終わっているのだ。
 彼らの今の生活を維持する等という望みは叶えられる物ではないし此の街の人々にオブリビオンに支配される事がない自由で安全な生活を齎す為にも猟兵達は彼らを打ち倒さなければならない。
『……っ!猟兵……!』
『アイ様は……リースやシャニーは負けたというのか……っ!』
 そして要塞を進んでいく二人の前に要塞内の警戒をしていた敵、ジャックスが現れる。
 ジャックス達は携帯していた注射器を取り出し増幅薬を自身に注入しようとするが……。
「おやすみなさい」
『……っ!何だ意識が……急に……』
 此れに対し和鏡子は麻酔ガスを放つ事で其の動きを鈍らせ……。
「悪しきものを貫きし槍を……」
『ぐっ……?!』
『がぁ……っ!』
 其れに続くように明は詠唱。
 聖なる槍がまるで豪雨の如くジャックス達に降り注ぐ。
「……動きは無い。確実に倒せたようですね。
 和鏡子さん、援護ありがとう」
「ふふ、明さんの詠唱の速さなら私の援護も必要なかったかもしれないですけど、ね?」
 そうして敵を倒した二人は倒した敵がもう動かない事を確認し終えると更に要塞の奥へと進んでいく。
 流石に或る程度したら二人を含めた猟兵の侵入も把握されており奇襲を仕掛けられる事もありはするが……。
『……っ!黒衣の女の方が消え……?!』
「残念、其れは残像です。
 悪しきものを貫きし槍を……!」
 第六感で敵の動きを把握していた明は残像を囮に此れを回避しつつ反撃。
 敵を打ち倒し……。
「明さんのお陰で奇襲が来る事が把握できてるから防ぐのも簡単だよ、ね。
 もうこれ以上苦しまなくても良いですよ。
 今、楽にしてあげます……ね!」
『ぐが……っ!!』
 明に合図を貰い奇襲を把握した和鏡子も消防斧で攻撃を受け 其の侭流れるように其の姿を古風な看護婦の白衣と看護帽姿に変えると威力を増した消防斧の一撃で敵を切り倒す。
 正に鎧袖一触。
 二人に接触したジャックス達は少しの間、戦線を維持する事すらできずに倒されていくのであった。
 其れでも僅かに傷を負う事もあったりはするのだが……。
「はい。此れで傷は完全に塞がりましたよ」
「ありがとう和鏡子さん。
 此の調子だと敵の首魁の元にも問題なく到達できそうね」
 そんな傷も看護用ミレナリィドールである和鏡子の手によって即座に塞がれ、戦いの支障になる事は全くない状況。
 明の言う通り、此の侭二人は敵の首魁の元へと到達するであろう。
「敵の首魁に従うオブリビオンと化したフラスコチャイルド達。
 彼等自身の為にも早く止めてあげないとですし、ね」
「人に虐げられ使い潰されたフラスコチャイルド達の境遇には私も思う所が全くない訳じゃないけれど……」
「オブリビオンとして在る状況は絶対に正しくないですから」
 オブリビオンとして悲しみや憎しみに捕らえられ続ける現状は悲しすぎます、和鏡子はそう言って僅かにうつむく。
 オブリビオンストームによって荒廃した此の世界ではフラスコチャイルドは多く生み出され使い潰されてきた。
 その事を想うと和鏡子も明も少し陰鬱な気持ちになってしまう。
「けど此れからは違う」
「ええ、世界は平和への一歩を踏み出した。
 フラスコチャイルドの犠牲も減る筈です」
 だから、過去の悲しみが未来を潰す事の無い様に……二人は要塞の奥へと進み続けるのであった―――。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

レオナール・ルフトゥ(サポート)
 誰かの面倒を気づいたら見ているような、
 近所のお兄さん、もしくは保護者的ポジションです。
 荷物番から料理まで頼まれれば意外になんでもやります。
 料理に関しては頼まれなくても率先してやります。

 基本的に穏やかな性格をしていますが、甘いわけではありません。
 可愛い子には旅をさせよ精神。

 全体を見るようにし、必要な場所へ行きます。
 無駄な争いは厭いますが、納得できるものであれば容赦はしません

 他おまかせします。


ニクロム・チタノ(サポート)
 レプリカントのブレイズキャリバー×妖剣士、15歳の女です。
 口調はボクっ子です。
強い敵に反抗する主義です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我や危険厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
反抗者なので弱い者や苦戦する者に味方したいです。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



●攻撃と防御。
『侵入者を発見!親父殿に害を為す前に排「これより反抗を開始するよ」……ぐがっ!』
「うん、直ぐに周囲に報告しようという判断は悪くなかったけど……ボクに気付くのが遅すぎたね」
 そう倒れ伏す敵を見下ろしながら少女、ニクロム・チタノ(蘇った反抗の翼・f32208)、本名、紅明日香は静かに嘯いた。
「自分達を虐げた人間への反抗と言う姿勢はまあ否定しないけど……君達自身が虐げる側になるのなら倒すだけ、だよ」
 そうじゃなかったら場合によっては協力してあげてたかもしれないね。
 反抗者として弱い者、苦戦する者に味方したいと常々思っている、強い敵に反抗する主義のニクロムとしては虐げられ使い捨てられた結果オブリビオンとなった彼等に対し思う所はなくもない様で其の表情は複雑そう。
「お疲れ様、明日香君。怪我は……ないようだね。
 見た感じ周囲に敵は居ない様だよ」
 そして、そんなニクロムに槍を手に周囲を警戒しつつ近づいてくるのはレオナール・ルフトゥ(ドラゴニアンの竜騎士・f08923)。
 其の表情はニクロムを心配している様である。
(僕も彼らの境遇に思う事はなくはないけど……明日香君は僕よりも色々と思う事がある様だね……気にかけておかないと。
 尤も明日香君が其れを表に出さない以上、僕も表に出す訳にはいかないけど)
 可愛い子には旅をさせよ、面倒を見るのと甘やかすのは別物だしね等とレオナールは心中で嘯く。
「ありがとうございますレオナールさん。
 戦闘中に周囲を警戒してくれてるのは本当に助かります」
「礼を言われる事なんてないよ。
 こっちが自分からやるって言ったんだしね」
 二人は周囲を警戒しつつ互いをねぎらう。
 元々、二人は別々のルートで此の城塞へとやってきたのであった。
 そんな二人が何故こうして同行しているのかというとニクロムの戦ってる現場にレオナールが偶々出くわしたから。
 多少の怪我や危険を気にせず行動する性質のニクロムは幾つもの傷を負っており、そんな彼女を誰かの面倒を気付いたら見ている様な気質のレオナールは放っておけなかったのだろう。
 彼女の傷を癒し終えると同時に彼女に同行を申し出、現在に至っている。
「とりあえず、現状は此の侭、僕が周囲を警戒して奇襲を防ぎ、明日香君が戦闘に専念という方針で行くとして、どう言う状況なら僕が戦闘に加わった方が良いかい?」
「そうですね……今迄戦ってきた感じだと一人、二人なら問題はないのですが四人とかになると援護して頂けると助かります」
 そして今後の方針について今迄の戦闘で得た情報を元に修正しつつ二人は城塞の奥へと進んでいく。
 勿論、その間にも周辺への警戒は怠らずに、だ。
 なので……。
『此れ以上奴等を進ませる訳にはいかない。親父を守るんだ……!』
『奴等が気付いていない内に「いや気付いてるよ?」「ボク等を舐め過ぎでは?」……っ!』
 二人へと奇襲を仕掛けようとしていた敵の集団がいたものの即座に気配を察知。
 敵に肉薄。
「それじゃあ話し合った結果の通り、僕は彼等を抑えるから」
「ボクが其の間に、ですね」
 敵の半分を槍を手に抑えるレオナールへ言葉を返すとニクロムは己の顔の半分を覆う面へと手を添える。
「これが私の半分の顔―――」
『ぐがぁ……っ!』
 そして面から生じた蒼き炎は先ずは一人を焼き払い、残りの敵を超重力で動きを鈍らせた後に……。
『……っ!!』
『間に合わな……っ!』
 妖刀と宝刀、二つの刃でニクロムは先ずは二人、敵の首を切り落とす。
『ケイン、レックス、エリック……ッ!』
『くそう!三人をよくも……っ!』
 そして、レオナールが抑えていた敵は其の姿を見て激昂。
 レオナールを倒して味方の元へと行こうとするが……。
「悪いけど行かせないよ」
『くそっ!何で一人相手なのに……あの女の所へ行けないんだ……っ!』
『今も仲間が……ああ、リオン迄っ!』
 其れをレオナールは決して許さず、敵をニクロムの元へと向かわせはしなかった。
『そもそも防ぎきれないで負わせた傷はある筈なのに何で動きが鈍らないんだ!』
『……っ!そうか、こいつ自分の傷を癒しながら……!』
「うん、正解。
 けど、気付くのが遅かったね」
 聖なる光で己の傷を癒しながら戦っていた事に敵が漸く気付いたもののレオナールは焦らず対応。
 そもそも絡繰りが分かっても対処しようがないというのもあるが……。
「お待たせ。それじゃあ後はボクが攻撃に専念して……」
「僕が護りと援護を、だね」
『……っ!まさか、味方はもう……っ!』
 既にレオナールが相手にしていた敵以外は全てニクロムの手で打ち倒されていたのだから焦りようがないのである。
 その後の顛末については詳しく語る必要もないだろう。
 二人は敵を打ち倒し城塞の奥へと向かっていった。
 其れだけの事である。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ハロ・シエラ(サポート)
私はハロ・シエラ。
戦う事以外は不得手です。
また、オブリビオンによる問題に対しては説得などより戦いで蹴りをつけるのを好みます。

口調は(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)。
基本的には誰に対しても敬語です。
戦術としては【第六感】と【見切り】を駆使して勝機を見出し【カウンター】や【鎧無視攻撃】で敵を仕留めるスタイルです。
真面目に戦いますが、強敵が相手なら【毒使い】や【投擲】、【物を隠す】による【だまし討ち】も視野に入れましょう。

ユーベルコードは戦況に応じて何でも使用しますが、味方や一般人は巻き込まない様に努力します。

 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



●最後の足掻き。
『……此れ以上は進ませない。
 親父殿の命は奪わせない……!』
「……その佇まい、どうやらあなたは今までの方とは違う様ですね」
 立ち塞がる敵を其の剣技を以て斬り伏せてきたハロ・シエラ(ソード&ダガー・f13966)であったが其の前に今迄の相手と同じ顔の、だが何処か違う佇まいの少年が立ち塞がる。
『カタナ……親父殿からは兄弟達を率いる役目を貰っている。
 ……御前達猟兵にやられて兄弟達は俺以外いなくなってしまったが、な』
「成程。他の方は既に首魁の元へ……なら私も続かなくてはいけませんね」
 二人は言葉を交わしつつ互いに獲物を構え油断なく対峙する。
(とはいえ此の構え、今迄通り剣だけ、という訳にもいきませんね)
 其の優れた感覚、そして幼い頃から主に吸血鬼を相手に戦ってきた戦場での経験からハロはそう判断する。
 今迄ですら忠誠心から命尽きる迄足掻いてきた相手だ。
 其れに技量迄加われば非常に厄介な敵となるだろう。
 出来ればユーベルコードを使う前に斬り伏せたいが其れを許す程、敵も弱くはない……。
『お前は強そうだ。
 なら出し惜しみはしない!』
「随分と大量に投入しましたね……!」
 ハロが斬りかかろうと踏み込んだ瞬間に敵は一旦距離を取り、明らかに今までの敵とは比べ物にならない量の薬剤を武器を持たない方の手で自身に注入。
 目に見えて明らかな程に其の動きが変化したのがハロには感じ取れた。
「それだけ注入するなんて戦いが終わったら死にかねませんよ?」
『親父殿が少しでも生き延びる確率を増やす為だ。
 親父殿への恩を返す為なら惜しく等……ない!』
 そして其の侭、敵はハロへと斬りかかる。
 其れを剣で受けるも其の膂力は桁違い。
 武器ごと吹き飛ばされそうになりながらハロは咄嗟に敵の刃の勢いを見切り、其れに添わせる形で受け流す事で対処する。
(力もそうですが……余りにも速い……!)
 返す刀で反撃しようにも敵は斬りかかったら即座に距離を取り、そして再び斬りかかって更に距離を取る。
 そんな風にまるで敵はハロにカウンターをさせないかの様な戦い方を行っていた。
『お前の戦い方は兄弟達が掴んでくれた……だから、志願してくれた兄弟達の為にもお前だけは絶対に倒す……!』
「……自分の命を捨て石にして迄、首魁に尽くしますか……。
 オブリビオンとはいえ其の覚悟は見事です」
(ですが……!)
 距離を取った敵に対しハロは短剣を投擲。
 敵は其れを避け短剣は廊下に突き刺さるが……。
『何だ!動きが……!』
「聖なる力が込められた短剣による聖域です。
 オブリビオンの貴方には動きにくいでしょう。
 そして……!」
 其の侭、ハロは敵へと向かって踏み込むとレイピアで突きかかる。
『ぐっ……だが此の程度なら未だ対処可「誰があれで終わりと言いましたか?」……ぐっ!?
 槍なんて何処から!!』
 それをどうにか受け流した敵であったが何も持っていないと判断していた方の手に突如現れた槍に串刺しに。
 しかも槍に毒が施されているのか全身に痛みが廻りだす始末。
『未だ…だ……!親父殿の為にも貴様だけは……!』
「サーペントペインの毒を受けても喋る事が出来るとは見事です。
 なら……!」
 それでも尚抗う為に槍を抜き取ろうと足掻く敵であったがハロは此れに槍を短剣に戻し……。
「せめて痛みは少ないように一瞬で……」
『親父…殿……』
 其処から短剣を大鎌に変えて敵の命を刈り取るのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『狂人教祖『クライスト・ヴォーテックス』』

POW   :    この俺が「聖書(バイブル)」だ
【クライスト・マシンガンの連射】が命中した対象にルールを宣告し、破ったらダメージを与える。簡単に守れるルールほど威力が高い。
SPD   :    ロンギヌスが槍だと、誰が決めた?
【痛みを感じないかの如き狂信的突撃】で敵の間合いに踏み込み、【ハンマーを利用したアクロバット】を放ちながら4回攻撃する。全て命中すると敵は死ぬ。
WIZ   :    知ってたか? テキーラはこう使うんだ
レベル×1個の【テキーラと火薬を混ぜた純白】の炎を放つ。全て個別に操作でき、複数合体で強化でき、延焼分も含めて任意に消せる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

メイリン・コスモロード(サポート)
『一緒に頑張りましょうね。』
人間の竜騎士×黒騎士の女の子です。
普段の口調は「丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、時々「対人恐怖症(ワタシ、アナタ、デス、マス、デショウ、デスカ?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
人と話すのに慣れていなくて
「えっと……」とか「あの……」とか多様します。
戦闘ではドラゴンランスを使う事が多い。

その他、キャラの台詞はアドリブ等も歓迎です。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


ミロ・バンドール(サポート)
大人向けな依頼は不採用にしてください

口調はステシの基本通り
強がって一匹狼を気取った態度ですが、連携にはきちんと応え
最善の結果のために努力します
いわゆるツンデレ

基本的な戦闘スタイルは敵の力を削ぎ、次の味方の行動へ繋げるサポート役で
次いで重視する行動が敵の押さえです
技能の各種耐性(これは先制攻撃ボスにも適用)や
武具改造を活かし、戦場の状況に合わせたスタイルを模索します

保護対象には耐性技能を利用して盾になり
UCは誰かが望まない犠牲になるときは差し控える傾向

*備考
・精神攻撃にはとても弱い(ヘタレると寝言時の口調)
・ギャグ展開に巻き込まれやすい、弄られOK

※キャラぶれ気にしないので、お気軽に弄って下さい



〇そして、最後の戦いが始まる。
『成程。手前等が来たって事は家のガキどもは死んじまったか。
 ……人間に虐げられ捨て石にされて命を奪われたあいつ等は遂に人間の味方に殺された、ってか?
 ……糞が!反吐が出るな!!』
「其処は思う事はない訳ではないけど……此れ以上の犠牲を出させない為に俺達はあんたを倒すよ」
 怒りの炎を其の目に宿し自分を睨む敵に対しミロ・バンドール(ダンピールの咎人殺し・f10015)は冷静に其の目を睨み返す。
 眼前の敵の配下であったフラスコチャイルド達は命を落とす前、人間達に使い捨てられ命を落とした。
 その事に関しては思う事はない訳ではない。
(けどオブリビオンとなり関係ない人間を虐げるなら別だ)
 嘗てミロの母が退治された様にオブリビオンは倒さなければ世界は滅びの一途を辿ってしまうのだし……
「あの……貴方の配下の子達の苦しみ、悲しみには同情します。
 けど……其の苦しみを悲しみを与えた相手だけに復讐するなら兎も角、関係ない人まで巻き込むのを許す訳にはいきませんから……」
 メイリン・コスモロード(飛竜の鉾・f13235)がそう答えた様に眼前の敵は一部の者に虐げられたからと全体を虐げ返しているのだから。
 まして、今、戦争が終わり世界は復興の途を辿っているのだ。
 彼らの存在は其の邪魔になる。
 其れは許す訳にはいかないというのはミロとメイリン共通の想いであった。
『はっ!なら俺の聖書を乗り越えて倒してみるんだな!
 でないと俺は止まらないぜぇ?!』
 そう言いながら敵は敵がマシンガンを取り出すと二人へと繰り出してくる。
「守りとサポートは俺に任せて」
 其れに対しミロは自身の服に銃弾への耐性を高めると同時に巨大剣『正義の柱』を盾の様にして銃弾を防ぐ。
「はい!
 攻撃は私が……!
 竜よ、私に力を貸して下さい。一緒に往きましょう!」
 そして其の言葉に応える様にメイリンは紅い竜のオーラを全身に纏い其の力を強化すると……。
「先ずは……一撃!」
『ぐぁっ!早すぎるだろ、手前!!』
 敵のミロの『正義の柱』による守りを打破する事に意識を向けていた隙をついてメイリンは其の凄まじく強化された身体能力によって一瞬で敵に肉薄。
 敵はドラゴンランスの一突きを喰らって吹き飛ばされる。
『だが盾から出て来たならお返しするだけだ!
 もう一人も手前の様に動ける訳じゃねえだろ!』
 だが敵もさるもの。
 余りの威力に吹き飛ばされて距離が離れたのを幸いとカウンター気味に銃弾を放とうとするのだが……。
「ああそうだな。
 俺はあの身体能力についていけない。
 けど、サポートも任せろって言ってるんだから……其の辺りを考えてない訳ないだろうが!」
『っ!何だ、此の鎖は!!』
 敵が吹き飛ばされた場所には事前にミロが鎖を飛ばしており彼の鎖操作の業を以て敵は拘束されていき、敵は銃弾を放つ事も出来なくなる。
「そして、クライストの一本釣りってな!
 後は任せたぜ」
「はい!往きますよ!」
 そしてミロはメイリンへと鎖を引き渡し……。
『ぐっ……止め……止めろおおおおお?!!!』
 凄まじく強化されたメイリンの力によって鎖は引き倒され……敵はミロの言葉通り、一本釣りの釣られた魚の様に勢いよくメイリンの元へと一直線。
「もう一撃、です!!」
『ぐっ……がぁ……』
 敵は其の侭、メイリンのランスによって貫かれたのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

佐藤・和鏡子
ミレナリオ・リフレクションで炎を相殺して防ぎながら救急箱に内蔵された荷電粒子砲(レーザー射撃)で応戦します。
ミレナリオ・リフレクションで防ぎきれなかった炎は救急箱をシールドに変形させて防ぎます。(火炎耐性・武器受け)
アドリブ連携何でも大歓迎です。
どんどん好きに動かして下さい。



〇未来を切り開くために。
『くそっ……腹に穴が開いちまったか。
 此れじゃ酒を飲んでも漏れちまうと思わねえか?』
「看護に関わる身としてはそういう無茶は良くないと思いますよ?」
 敵の軽口に佐藤・和鏡子(リトルナース・f12005)はそう言葉を返す。
 一見、二人のやり取りは和やかであった。
 しかし、実態は違う。
 和鏡子が直接彼の元へ訪れたのではなく彼の配下達を倒しながら此処に訪れた事を察しているのか、目は全く笑っておらず殺意に満ちているのは傍から見ても明らかであった。
『そうだな。
 けどジャックやリィン、カタナやアイが酒の味も判らないなりにくれた大切な酒でな?
 勿体ないからよお……手前を倒すのに使わせて貰うぜ!』
 そう言うと敵は手早い動きで瓶の中に火薬を投入すると火をつけて和鏡子へと投擲。
 其れは炎に包まれながら彼女へと迫るが……。
「彼らの事大切に思ってたんですね。
 でも、私達も負ける訳にはいきませんから……!」
『っ!同じのを生み出して相殺した、だと?!』
 此れに対し和鏡子はユーベルコードによって炎を吹き出す瓶を生み出して投擲、相殺。
 其の侭、油断なく距離を取りながら救急箱を掲げ……。
「行きます!」
『ぐっ?!何だそりゃ?!救急箱に何でそんな物騒な隠し武器組み込んでやがる……!?』
 和鏡子の救急箱に組み込んでいた荷電粒子砲から放たれる光が敵へと向かい彼を蹂躙するかの様に襲い掛かる!
 これにはさすがに予想外だったのか敵は左肩を貫かれ動きが僅かに鈍っている。
『だが、俺は負けねえ!ガキ共を踏みにじった奴等を思い知らせてやる為にもな!』
「使い潰されオブリビオンになるに至った彼等の境遇には私も思う所はない訳じゃないです。
 けど、その復讐を関係ない人に向けるのは間違ってます……!」
 其れでも決して諦めはしないと敵は炎に包まれた酒瓶を大量に投擲していく。
 此れに和鏡子はユーベルコードで産みだした炎で相殺していくが敵の猛攻は留まる事を知らない状態。
『関係ない?
 は!フラスコチャイルドを犠牲に生きながらえてる。
 それだけで関係者だろうが……!
 よく見てみろよ俺が投げる瓶をよお!』
「一体何を……?」
 その言葉を聞いた和鏡子は敵の攻撃を防ぎながらだが投擲されている瓶を確認する。
 すると炎に燃え盛っていたから気付けなかったが焼け焦げた手紙や少し歪な折り紙飾り等が瓶についているのが見て取れた。
「此れはまるで子供が作った様な……」
『言っただろ、あいつらのくれた大切な酒だってよ。
 あいつら俺がテキーラが好きだからって其ればっかり送ってきてなあ……』
 そう言うと敵は僅かに攻撃の手を止め懐かし気に瓶を見つめる。
 其の瞳はまるで父親が我が子からのプレゼントを見つめる様な優しさに満ちたもので……和鏡子に其の明らかな隙をついて攻撃する事を躊躇わせる様な表情であった。
『不器用だからか其れともそう言うのは経験できずに戦いばかりさせられてたからか……不格好な飾りだろう?
 けど頑張って作ったのが見て取れて貰った俺も嬉しくてなあ。
 本当に優しい奴等で……奴ら人間共はそんなあいつ等を踏みにじり使い捨てて来たんだぜ?!』
「其れは……!」
 其れでもそんな人間をお前達猟兵は守るのか、言外にそう言っているのだろう。
 敵は穏やかな笑みから表情を一変させ怒りの眼差しで和鏡子を見据えている。
 其れは心優しい和鏡子にとって動きが鈍りかける物であったが……。
「其れでも……直接関わった訳ではない人達を巻き込むのは間違ってます!
 だから……未来を掴み取る為にも負ける訳にはいきません!」
 今を生きる人達を守る為に、と和鏡子は戦意を奮い立たせ、敵へと向かって駆けていく。
『なら俺は其の未来を焼き尽くしてやらあ!!』
 そんな和鏡子に敵は攻撃を再開。
 炎をまるで豪雨を降らすかのように降り注がせていき、其の猛攻は余りに激しくユーベルコードでは防ぎきれない物も出て来はするが……。
『何だぁ?!救急箱が盾になっただとぉ……?!』
「此の状態でも……レーザーは出せるんですよ!」
『ぐっ……何つう出鱈目だ!?』
 和鏡子は此れを救急箱を盾に変形させることで防ぎきり、更にレーザーを放って反撃。
 敵の攻撃の手は鈍る事となり其の隙をついて和鏡子は敵の懐へと入り込む。
「救急車から持ち出してて良かったです……!」
「なっ、斧だぁっ?!くそ、防ぎきれ……っ!」
 そして、和鏡子は血の様に真っ赤な消防斧を振り下ろし―――。

大成功 🔵​🔵​🔵​

イングリット・イングラム
中々に悪くない教えだわなあ
この生活を守る為にもネズミ共はしっかり撃退しねえと

――でしたか

貴方は、私達の動きに疑問を抱いていましたね

そうです
私達はこの世界そのものから貴方達の存在を教えられます
貴方がこの世界の人々を虐げているか否かは、何ら関係はありません
私達はこの世界の人々ではなく、この世界そのものを守るために貴方達を骸の海に還します

《聖霊装》で剣と鎧を装備
敵の攻撃の前に剣から衝撃波を放ち、マシンガンを弾き飛ばす
他の武器を用意する前に距離を詰め、聖霊力を込めた剣で貫く

せめて、あの子らと同じところへ還らんことを――

UC指定:衝撃波、吹き飛ばし、武器落とし、ダッシュ、破魔、鎧無視攻撃、貫通攻撃、浄化



〇せめて彼らの元へ。
『未だだ……俺は…死なねえ。
 あいつらの無念を……!』
「中々に悪くない教えだわなあ。
 この生活を守る為にもネズミ共はしっかり撃退しねえと―――でしたか」
『……っ!来やがったか、猟兵!
 いや、其れよりも今のは……やはりか!』
 左腕をザックリと斬られながらも未だ戦意に燃える敵に対しイングリット・イングラム(聖霊騎士・f35779)は声をかけ、そんな彼女に敵は憎悪の眼差しを向ける。
『諜報か其れとも俺が知らねえ技術かは判らんが……俺達の情報、完全に抜いてやがったな!』
「ええ、そうです。
 貴方は、私達の動きに疑問を抱いていましたね?
 私たちは此の世界そのものから貴方達の存在を教えられます」
 その言葉と共にイングリットの体を鎧が包み、其の手には剣が握られる。
『何だそりゃ……世界そのものが敵だってのかよ!!
 ふざけんな!!』
「其れは貴方が此の世界の人々を虐げるか否かは、何ら関係ありません」
 一歩、足を踏み出してイングリットは剣を振り下ろさんとする。
 其れに対し敵は激昂しながら銃を構えて抵抗の構えを取る。
「私たちは此の世界の人々ではなく、この世界そのものを守るために貴方達を躯の海に還します―――!」
『そうかよ。なら其れに抵抗してやらああ!
 そして、あいつらを殺した此のクソッタレな世界をやんよ!!』
 そしてイングリットが刃を振り下ろすと其処から生じた衝撃波はまるで巨大な刃の様に鋭く、激しいうなりをあげて敵を襲いかかり……それを相殺せんと敵はマシンガンから弾丸の雨を解き放つ。
『っ!何つう威力だ……だが!』
「左手を犠牲に防ぎましたか、ですが……!」
 其の結果は圧倒的なものだった。
 いつの間にかユーベルコードを『発現』していた彼女の技量は凄まじく、風の刃は触れるだけで敵の弾丸を弾き飛ばす程の威力であり、どれだけの銃弾の雨をお見舞いしようが相殺等夢の又夢。
 結果、如何にか左手を犠牲にして防げたのが奇跡と言える状態に。
『それでも諦めて溜まるかよ!
 あいつらの痛みを思い知らせてやらねえと気が済まねえんだからな!』
「気持ちは判らなくもありませんが……それをさせるつもりはありません!」
 其れでも敵は諦めず、無事な右手に持つ銃から銃弾を放ってイングリットに対抗せんとするが、此れを彼女は剣の一振りで吹き散らす。
「此れ以上はさせませんよ」
『っ!幾ら何でも…早すぎ……んだろ……っ!』
 そして、かなりの距離があったというのに一瞬でイングリットは敵へと肉薄。
 其の侭、敵の銃を持つ手を切り落とし……。
『ぐ……っ、手前……っ!』
「せめて、あの子らと同じところへ還らんことを―――」
 例えオブリビオンであったとしても、其の位の救いはあっても良い。
 そんな事を想いながらイングリットは聖霊力を込めた剣で敵を貫くのであった―――。

大成功 🔵​🔵​🔵​

四壱六・豆花(サポート)
放浪癖のある人形妖怪、妖怪歴35年。
メイン武器に特殊警棒を把持。

口調は常に「中性的(ぼく、○○様、ですます調)」で丁寧。

指定のユーベルコードはどれでも使用し、自身の損壊は厭いません。
他の猟兵とのトラブルは好まず、一歩引いて周囲の雰囲気を見ます。
公序良俗に反する行動はしません。

あとはマスターにおまかせです。


轟木・黒夢(サポート)
『私の出番?それじゃ全力で行くわよ。』
 強化人間のヴィジランテ×バトルゲーマー、19歳の女です。
 普段の口調は「素っ気ない(私、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、偉い人には「それなりに丁寧(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
性格はクールで、あまり感情の起伏は無いです。
戦闘では、格闘技メインで戦い、籠手状の武器を使う事が多いです。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



〇そして戦いは終わる。
「虐げられた子供達の為にオブリビオンが怒りやり返そうとする。
 オブリビオンが何でそうなったのよ」
「それはぼくにも何とも……。
 少なくとも他のクライストとは余りに違いますが……子供達もオブリビオンとなったから、とかですかね?」
 そう、余りにも『他のクライスト』の有り様からは逸脱している。
 轟木・黒夢(モノクローム・f18038)と四壱六・豆花(朽ちた人形が集いし骸・f34750)は余りにも通常のオブリビオン、それどころか『他のクライスト』と異なる有り様に困惑していた。
 だが、何れにしても敵は敵。
「此処で倒さないと復興の邪魔をされてしまうもの。
 其れこそフラスコチャイルド達の犠牲は多くなってしまうわ」
「ですね。其れを見過ごす訳にはいきません」
 だからこそ、勝利を掴み取って魅せる。
 そう決意を固め二人は戦闘の構えを取り、戦いで疲弊していたからか敵は二人の存在に其処で漸く気付く事となる。
『……きやがったか……猟兵……!!
 手前等を叩き潰し……あいつ等の痛みを……!』
 敵の動きは腹が刺され左腕が完全に動かない様な状態だと思われるのに其れを感じさせない様に二人へと襲い掛かる。
「……本当にオブリビオンなのかしら?
 少しだけやりにくいわね」
「まあ其れはぼくも同意します」
 黒夢は此れを籠手でハンマーの側面を殴って勢いを殺し其の侭受け流し、豆花は敵の懐に潜り込みハンマーの柄の部分を改造十手で抑えての鍔迫り合いで対処する。
「痛みを感じさせぬ動きが出来ると言っても流石に今の状態では動きも鈍るようですね」
『……っ!未だだ……俺は……俺は――――!』
「おっと、そう来ますか……!」
 其の侭鍔迫り合いで抑え込みつつ攻撃に移ろうとしていた豆花だったが敵は此れに抵抗。
 ハンマーを手離し豆花が鍔迫り合いの相手が急に引いた所為で僅かに出来た隙をついて距離を取る。
 其の侭だと武器を手放す愚行であるが……。
「随分と頑丈なのね、ハンマーについてたあの紐って」
『他の俺は兎も角、俺のハンマーの紐はあいつらがくれた紐だからな!』
 敵はハンマーに巻き付けていた紐を引っ張り一本釣りの要領で自分の手元に引き戻す。
「なら戦い方を変えましょう。
 朽ちて眠りに就く前に、力を御貸しください、
 貴方達の友の様な幼子を此れ以上増やさない為に……!」
「そうね。行くわよ」
 敵のしぶとさを痛感した二人は戦い方を変える事に。
 豆花は朽ちて廃棄された、オブリビオンストームによって友を喪った人形たちの力を借りて無数の人形で構成された巨大なムカデの姿となって強大な個となり、黒夢はゲームの中から百体を優に超える人員を呼び出して強力な群れとなって眼前の敵を倒さんと責め立てる。
「先ずは私達から行くわよ?」
「ええ、ぼくは其の間に準備を完了させますので……!」
 先ず動いたのは黒夢であった。
 彼女は百体以上のゲームキャラクター達によって敵を責め立て、追い込み始めていく。
 数を用いての敵を徐々に削り追い込んでいくが其処に更に敵を追い込むのが……。
『くっ、そっくり過ぎて本物が判りづれぇな……!』
「「「「敢えて似せているんだもの、当然じゃない」」」」
『ぐっ!本物はこっちか!』
「「「「「残念、其れはゲームキャラクターよ?」」」」」
 ゲームキャラクター達に紛れての黒夢本人からの攻撃で合った。
 黒夢が今回呼び出したゲームキャラクターは外見のエディット機能付きの格闘ゲームのキャラ。
 其れも黒夢本人に限りなく似せたキャラで有り其れが百人以上居れば判別など困難に程があるというもの。
『っ!今度も違うか!』
「「「そう簡単に判らせる程、こちらの準備も手間も軽くはないわよ?」」」
『……ぐぁっ?!』
 そうして黒夢が敵を翻弄している内に準備が完了した豆花も動き出す。
「フラスコチャイルドの境遇には同情しますが……貴方達が居なければ、オブリビオンストームがなければ彼等の苦境もなかった。
 其れにフラスコチャイルドじゃない子供達も多く犠牲になっている」
 僕達、私達の友達は、たくさんの子供たちは殺されたんだ。
 お前個人は違うとしても『お前達』は皆を犠牲にしてきたのに何を被害者面をするんだ。
 そう言わんばかりに豆花が変貌した巨大なムカデ。
 其れを構成する物言わぬ人形たちは其れでも雄弁に語る怒りに満ちた目で敵を見据え……敵へと向かって襲い掛かる。
『ぐっ、逃げ……られねえ!』
「ええ、逃がす訳ないでしょう?
 四壱六、私達ごとやりなさい」
「ええ、全力で―――!」
 そして敵は逃げようとするも其れをゲームキャラ達に阻まれ、彼女達ごとムカデの巨躯に押しつぶされていく。
『くっ!離せ……!』
「無駄です。彼等は、君達に友達を奪われた人形達は君を逃がしはしません」
 敵は其の侭ムカデの顎に囚われ逃げ出さんと暴れるも効果はない。
 本来ならば時間がたてば解放される事もあり得るだろうが……。
「どれだけの子供達がオブリビオンストームによって犠牲になったと思ってるのです。
 どれだけの人形が友達を喪ってきたと……!」
 人形達の怒りを受けなさい!
 其の叫びと共に敵を捕らえていた大ムカデの顎が敵を嚙み砕き咀嚼する。
『ぐっ……俺は……未だ……あいつら…の……』
「いいえ、『此処の』クライスト。君は終わりです。
 せめて先に逝った彼等の元へ逝ける事を祈ってますよ」
 そして敵、クライストは完全に噛み砕かれ……この地におけるクライスト・ヴォーテクスの残滓は完全に消え去ったのであった―――。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2021年12月26日


挿絵イラスト