書を狩る兵達・歪みし弱者守る黒白の剣客
「いいぜ大祓骸魂、そしてユリ嬢にシズク嬢……俺ぁアンタらの下に就こう」
そう語るのは、剣客にして任侠。
その虚空を見つめる視線は盲目であることを示しているが、同時に光無くとも世界を見通す力を有している事を示している。
「世界の外からやってきた、新種の侵略生命体、ね……大分調子に乗っていると見える」
光を通さぬ目で見通すのは、宿敵たる『猟兵(イェーガー)』の存在。
どこからともなく虚空より現れ、オブリビオンを駆りつくしていく存在。
それを、許せぬと再孵化(オブリビオン化)した彼は誓いを紡いでいく。
「『強きを挫き、弱きを助ける』……その流儀に従って、ユリ嬢とシズク嬢の願いを奪わせはしねぇ……病んでいるから、治りたいと願っているだけなんだよ。あの子達は」
それは、オブリビオン化したが故の歪みかもしれない。
どれだけ高潔な人物であってもオブリビオン化した以上は世界の敵として、猟兵に滅ぼされて当然だと言えるのかもしれない。
だが――病める少女の願いを奪わせはしない、という構図に変わりはない。
先程の高潔であった存在のオブリビオンも、歪みこそすれど高潔な意思の残滓は何かしら残っていることもある。
故に、彼の願いを間違っていると一方的に一蹴するのも、世界の守護者として何かが違うであろう。
「来な……猟兵、あの子達の希望は奪わせはしねぇ」
彼の名は『猟猟』――パンダの剣客だ。
「いよいよカクリヨファンタズムに猟書家が現れたよ!」
そう語るのは赤い九尾の妖狐たる猟兵、レーヴァ・アークルージュ(超学園級の烈焔魔導士・f29627)。
「今回私が予知したのは、パンダの剣客の猟書家『猟猟』の侵略。彼はカクリヨファンタズムの竹林に存在するかぐや姫を用いて竹林を占領しているよ。今の所は攻勢には出ていないみたいだけど……黙ってみているのも違うよね?これを撃破して侵略を押しとどめてもらうよ」
そう言って『「光るかぐや姫の群れ」に対処する』事を戦況を有利に進める事柄であると、『大祓百鬼夜行』の時と同じように語っていくレーヴァ。
「それと……彼はオブリビオン化する前は『強きを挫き、弱きを助ける』を信念にしていたようなんけど……彼はその主義から、何かしらの病を抱えているカクリヨファンタズムのオウガ・フォーミュラ『滅詩のユリと幽銃のシズク』に味方し、彼女たちの悲願である『「閻魔王」の獲得』を阻止しようとする私達猟兵に敵対しているんだ」
歪みこそはしたものの、その弱者が強者に虐げられることに対する義憤自体は本物だろう。故にこそ、世界の守護者である猟兵は自身の譲れない信念を『猟猟』に語り、精神的にも同じ立ち位置を確保する事が大事であろう。
「こちらにも世界の守護者としての流儀と信念がある、ってことを伝えて戦いに挑めば大丈夫だよ。それじゃあ、転移を行うね」
黒代朝希
いよいよカクリヨにも猟書家が来ましたね。
これに負けずに、『滅詩のユリと幽銃のシズク』の元へと辿り着きましょう。
プレイングボーナス。
『「光るかぐや姫の群れ」に対処する』
に加え、
『世界の守護者としての矜持・信念を語る』
が存在します。
それでは、猟書家撃破に赴きましょう。
第1章 冒険
『迷宮アスレチック』
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POW : パワーで壁を乗り越えろ!
SPD : テクニックでロープを渡っていけ!
WIZ : 落ち着いて足場を跳んでいけ!
👑7
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御剣・刀也
POW行動
世界の守護者である矜持と信念ねぇ
そう言うのを語るのは得意じゃないんだがな。
俺は世界に平穏であって欲しい
それは俺のいる世界に限った話じゃない。全ての世界にだ
俺は一日好きな女の膝枕を借りてのんびりしていたい
それを邪魔する奴がいるなら、そいつが世界を壊そうと言うなら、ついでに世界も救う
御大層なお題目を語る気も、正義をかざす気もねぇ
俺はただ、好きな女と平穏に過ごしたいから闘う。後は、剣士として強い相手と闘って自分を高めたい。俺が闘う理由はそんなもんさ。ただの身勝手だってことは重々承知。だが、生きるってのは、そういうことじゃねぇか?
光るかぐや姫は場所を探ろうとせず、第六感を信じて適当に進む
惑草・挧々槞
これが噂に伝え聞く、かぐや姫が多すぎる、って状況ね。
ともあれ、光る竹から出現するんでしたっけ?それなら《槌転驚倒》かな。
魔王槌で地面を叩き魑魅魍魎を召喚、手当たり次第に竹を伐採したりへし折ったりさせながら進むわ。
敵が待ち構える場所に乗り込む以上、陣地破壊は基本ってものよね。まあ、それで竹が光るのとかぐや姫さんが新たに現れるのを止められるかは知らないけれど。
元々うろついているかぐや姫さんもいる訳だし、出現を止められたにせよ無理にせよ魍魎共には囮になって貰いましょうか。
結構な強敵がこの先に居るみたいだから、あんたたちは死ぬ気でそのかぐや姫さんたちを抑えてなさい。もし抑えきれなかったら後で潰すわよ?
「世界の守護者である矜持と信念ねぇ。そう言うのを語るのは得意じゃないんだがな」
日本刀を鞘から抜き放ち、迫り来る『光るかぐや姫』の群生相を前にそう独り言ちる御剣・刀也(真紅の荒獅子・f00225)。
「俺は世界に平穏であって欲しい」
言葉が紡がれると同時、『光るかぐや姫』が意識を失って倒れこんでいく。
刀也の放った峰打ちが鳩尾へと一瞬のうちに叩き込まれのだ。
「それは俺のいる世界に限った話じゃない。全ての世界にだ」
希い願うは、安寧。それも、自分とその周りは勿論であるが――手の届く範囲だけでなく、目の届く範囲全てにそうであってほしいという願い。
「俺は一日好きな女の膝枕を借りてのんびりしていたい……それを邪魔する奴がいるなら、そいつが世界を壊そうと言うなら、ついでに世界も救う」
ただ、ありふれた何という事の無い日常にて存在しうる普遍的な幸福……それを奪わせる事を許さない。
「御大層なお題目を語る気も、正義をかざす気もねぇ……俺はただ、好きな女と平穏に過ごしたいから闘う。後は、剣士として強い相手と闘って自分を高めたい。俺が闘う理由はそんなもんさ」
それが、御剣・刀也が猟兵としてオブリビオンと戦う理由である。
「ただの身勝手だってことは重々承知。だが、生きるってのは、そういうことじゃねぇか?」
生きるとは、在るがままあって良いと肯定される事。それを嘲る事等、詰る事等、出来るはずがない。
ただ、何となく朝に目を覚まし、昼に体を動かして、夜に寝ようとする――その刹那の間に在る出来事において、幸福を感じようとする事が、彼の戦う理由なのだから。
「これが噂に伝え聞く、かぐや姫が多すぎる、って状況ね」
そう感嘆の声を漏らすのは、東方妖怪のマドウクシャ(※化猫の一種。火車と同一視される)である惑草・挧々槞(浮萍・f30734)。
彼女は100年程普通の猫として老若男女様々な人々に飼われていた経験があり、妖怪化した後は100年の生の経験を基に趣味人めいた暮らしを営み、時折探偵の真似事のようなことをしたりもする等好奇心の強い妖怪にして猟兵である。故、5月に起きた幽世での戦争『大祓百鬼夜行』にて存在した戦場と同じ状況に好奇心が触発されていた。
「ともあれ、光る竹から出現するんでしたっけ?それなら《槌転驚倒》かな」
瞬間、魔王槌を取り出して地面を叩くと同時に呼び出されていく魑魅魍魎の群れ。
召喚系ユーベルコードで呼び出した召喚物に対して召喚者である挧々槞は命令を下す。
「手当たり次第に竹を伐採したりへし折ったりしなさい。そうしてかぐや姫の増殖を抑えるのよ……凄い字面ね」
下された主からの命令に従い、周囲の竹林を破壊していく魑魅魍魎の群れ。その様子を見ながら命令を下した挧々槞は内心でこう思っている。
「(敵が待ち構える場所に乗り込む以上、陣地破壊は基本ってものよね。まあ、それで竹が光るのとかぐや姫さんが新たに現れるのを止められるかは知らないけれど)」
ともあれ、竹林の奥へと進んでいく召喚物と召喚者。
しかし、もうすぐ奥へと進むと言う所で光るかぐや姫の群生相が押し寄せて来たではないか。
「ここはそうね。元々うろついているかぐや姫さんもいる訳だし、魍魎共には囮になって貰いましょうか」
大前提として、召喚者である挧々槞は猟兵であり、猟書家を撃破するのは彼女本人が担当しなければならない。
故に挧々槞が戦闘不能となった場合、彼女のユーベルコードによって召喚した魑魅魍魎も消え去る。
「結構な強敵がこの先に居るみたいだから、あんたたちは死ぬ気でそのかぐや姫さんたちを抑えてなさい。もし抑えきれなかったら後で潰すわよ?」
よって、これが最適解。光るかぐや姫の群生相を押し留めて殿を務める魑魅魍魎を尻目に、挧々槞は竹林の奥へと進んでいった。
大成功
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ロラン・ヒュッテンブレナー
【書庫組】
病気を治す為に、何かを求めるのって、他人事とは思えないの
それに、そういう人を守ろうって考えもわかるの…
なんで、こうなるんだろうね?
かぐや姫さんたち、来たね
狼の脚力(【ダッシュ・ジャンプ】)はあっても、こんな状況でどうすればいいか、わからないの
『避けるのに最適な動きを教えてね、鏡介おにいさん』
剣士としての判断を信じるの
その代わり、迷路の攻略は、任せて?【学習力】
UC発動
【索敵】【情報収集】しながら迷路の構造を解きつつ指示に従って、
【結界術】で足場や壁を作って走り抜けるの
(【残像】【地形の利用】)
念動剣の要領で操る【ルプス】も、足場に活用なの
データを取りつつ、次第に動きを合わせるね
夜刀神・鏡介
【書庫組】
この世界も平和になったかと思えば猟書家か
……訳ありにしても、世界の滅びに繋がりかねない行いを見過ごす訳にはいかないな
かぐや姫の対処に時間はかけていられない、効率的に行こう
「了解、それじゃあ進むとしようか、ロラン」と彼の頼みに呼応して空の型【碧落】を発動
事前の情報、索敵した周辺の気配、ロランの迷路の構造解析……それらと第六感をあわせて効率的に進む道を見切りつつ、ダッシュで移動
とはいえ、流石に数が多いみたいだ。なら……ロラン、そこを頼む
ロランに適宜指示して結界で足場や壁を作ってもらい、自分達はそれを飛び越えて妨害を兼ねつつの近道だ
どうやら、終点まであと少し……本番はここからだ
「病気を治す為に、何かを求めるのって、他人事とは思えないの」
そう、幼くして人狼病を発症し人狼へと化した天才魔術師ロラン・ヒュッテンブレナー(人狼の電脳魔術士・f04258)はカクリヨファンタズムのオウガ・フォーミュラ『滅詩のユリと幽銃のシズク』に対してシンパシーを覚えていた。
「それに、そういう人を守ろうって考えもわかるの……なんで、こうなるんだろうね?」
そして、かつては高潔な剣客であった猟書家『猟猟』に対しても。
そのままならなさも、猟兵とオブリビオン……オウガ・フォーミュラと猟書家という相容れぬ立場同士である以上飲み込まなければならない。
「この世界も平和になったかと思えば猟書家か。……だが、訳ありにしても世界の滅びに繋がりかねない行いを見過ごす訳にはいかないな」
ロランよりも一早く切り替えてきたのは夜刀神・鏡介(道を探す者・f28122)。
ロランと鏡介は【封じられた魔導書庫】の旅団員同士、今回の依頼に参加している。
「ロラン、かぐや姫の対処に時間はかけていられない。効率的に行こう」
「……分った。白兵戦は任せるよ鏡介おにいさん」
そうして、押し寄せて進撃する光るかぐや姫の群生相を前にロランと鏡介はそれぞれ魔術師と剣豪として役割を分担し、戦闘態勢へと入っていく。
「かぐや姫さんたち、来たね……でも、狼の脚力はあってもこんな状況でどうすればいいか、わからないの。だから」
「了解、それじゃあ進むとしようか、ロランーーこの一時のみ、極みを観る。空の型【碧落】」
瞬間、闇執事のジョブを持つ者が獲得する他者命令起点型全技能上昇ユーベルコードが発動する。
「鏡介おにいさんの剣士としての判断を信じるの……その代わり、迷路の攻略は、任せて?」
「ああ、任せた。とはいえ早速だが、流石に数が多いみたいだ……ロラン、そこを頼む」
鏡介の言葉に応じたロランは結界術を応用し、虚空に足場を作り上げる。
その創り出された足場を用いて鏡介は竹林内の区へと進んでいく。
「『魔術回路001:フィジカルアクセラレート』」
ロランも彼に追いつくべく知覚・神経伝達を爆発的に向上させるユーベルコードを起動させ、同じく作り上げた足場を踏み台にして進む。
時折光るかぐや姫の群生相に襲われるが、ロランと鏡介はお互いの協力で足りない所を補い合ってこれを凌いで行く。
「ロラン、かぐや姫の群れを飛び越え、妨害を兼ねつつ近道を進むぞ」
「分かったの。そろそろかな?」
「ああ。どうやら、終点まであと少し……本番はここからだ」
そうして、二人は竹林の奥深くを見据える。
これから対峙し、退治するは――オブリビオン化した影響で歪んだ弱者救済の剣客。
しかし、その弱き者……病める幼き双子の少女たるオウガ・フォーミュラ『滅詩のユリと幽銃のシズク』を守ろうとする意志そのものを、否定できるのか。
「いずれにせよ、戦わなければ。折角オブリビオン・フォーミュラが滅びた『フォーミュラ無き世界』となったこのカクリヨファンタズムの為にも」
「……うん。分かったの鏡介おにいさん」
鏡介の覚悟を決めた言葉に、ロランも強い意志を込めて頷きを返したのであった。
大成功
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第2章 ボス戦
『猟猟』
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POW : 見えちゃいねえが大体分かんだよ
敵より【目を閉じた状態での戦闘に精通している】場合、敵に対する命中率・回避率・ダメージが3倍になる。
SPD : ちょいと近づきすぎだ
レベル分の1秒で【間合いに侵入した敵を両断する居合い切り】を発射できる。
WIZ : 確かこんな感じだったかい?
完全な脱力状態でユーベルコードを受けると、それを無効化して【居合い切りで抜き放った刀の刀身】から排出する。失敗すると被害は2倍。
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御剣・刀也
盲目の剣客
この殺気、たたずまい、並々ならぬ相手だな
お互い、口で語ることはもう無いだろう?後は、俺たちの剣で決めよう
見えちゃいねえが大体分かんだよで此方の気配や動きは相手に見えているものと思って動く。第六感で相手の移動先を読み、見切り、残像で相手の感覚を撹乱し、ダッシュで一気に距離を詰めて、捨て身の一撃で斬り捨てる
「盲目とはいえ、見事な剣の冴えだった。あんたと闘えたことは俺の誇りだ。ただ、叶うならオブリビオンになる前のあんたと闘いたかった。また地獄で会おう。朋友」
「盲目の剣客……この殺気、たたずまい、並々ならぬ相手だな」
「そちらもな、若けぇのに良くそこまで剣の業を治めたもんだ」
竹林の奥深く、御剣・刀也(真紅の荒獅子・f00225)と猟書家『猟猟』が睨み合っていた。
「代名詞だが言っておくよ……見えちゃいねえが大体分かんだよ、ってな」
「ああ、こちらもだ」
そこで、一旦会話は止まる。
剣の道という修羅道を行く者同士である以上に……猟兵と猟書家という決して相容れぬ者同士である以上、最早剣を交える他は無い。
「お互い、口で語ることはもう無いだろう?後は、俺たちの剣で決めよう」
「なら――行くぜ」
刹那、剣豪と剣客……二人の振るう刀がお互いの命を刈り取らんと鍔迫り合っていく。
「(盲目の状態で戦闘能力が上がるユーベルコードがある以上、此方の気配や動きは相手に見えているものと思って動く!)」
実際に『猟猟』が振るう剣技は盲目であるというのが疑わしく感じられる程精密に刀也の居場所を捉えている。
また、時折喉や心の臓などの急所へと突き出された突きを紙一重で回避し、肝を冷やす事もあった。
「(だが、そうと知っているならやりようがある!)」
目で捉えようとするだけでなく、第六感――剣豪としての直感に従って『猟猟』の姿を捉え、繰り出される一撃を回避すると同時に反撃を叩き込もうと攻めていく刀也。
その姿を前に、『猟猟』は視覚以外の感覚や直感、己の戦闘経験から改めて目の前の猟兵への評価を上方修正せざるをえなかった。
「惜しい……なぜ、その剣の業をオブリビオンを滅ぼす為に使う?」
「俺達が猟兵であり、お前達が猟書家……オブリビオンである事に理由はない」
なぜ、本能レベルで猟兵はオブリビオンを撃破しなければならないのか。
それは、過去(オブリビオン)に対抗するために世界が選出したのが猟兵。
故、相容れず滅ぼし合うしかない。
「だけど……盲目とはいえ、見事な剣の冴えだ。あんたと闘えたことは俺の誇りだ。ただ、叶うならオブリビオンになる前のあんたと闘いたかった」
「それは……俺も同じよ」
そうくぐもった声で笑みを漏らす『猟猟』。
その笑みを受け、刀也は再びオブリビオンを滅ぼす剣技を振るうのであった――
大成功
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惑草・挧々槞
命というものが全て等価であるとは一切思わないけれど、もう未来の無いオブリビオンと化した連中の為にこの世界を犠牲にしようだなんて、正直馬鹿げてるわね。
まあ、別に自分の側が正義とも思ってはいないけれど。私は私のエゴでこの可愛いものいっぱいの世界を守りたくて、貴方とはただ単に意見の相違があるってだけの話よ。
じゃ、エゴをぶつけ合いましょうか。
生半可な攻撃をしては失礼というもの。指定UCで全力で殴るわ。
“完全な脱力状態で受けた場合のみ無効化出来る”という技を扱うのなら、そう出来なくすれば良いだけ。凄惨極まる超暴力が振るわれる先触れ、そして天を裂き地を割るその暴威に、貴方は身動ぎ一つせずにいられるかしら?
「命というものが全て等価であるとは一切思わないけれど、もう未来の無いオブリビオンと化した連中の為にこの世界を犠牲にしようだなんて、正直馬鹿げてるわね」
歪みは歪み、故に排除すると切り捨てるのは惑草・挧々槞(浮萍・f30734)。
オブリビオンとは過去の残滓。故に世界を「過去」で埋め尽くす事で世界を滅びに導く存在。
UDC-Pや転生した影朧の様に無害化したオブリビオンに配慮するならばともかく、世界の敵としての本能を残したオブリビオンの味方をするオブリビオンなど、それ以上でもそれ以下もでもない。
そう言い切った挧々槞に対して『猟猟』は居合い斬りを馳走していく。
「まあ、別に自分の側が正義とも思ってはいないけれど」
が、『猟猟』の相手は東方妖怪のマドウクシャ……化猫の一種であり、猟兵化した挧々槞はその猫の妖怪として元々兼ね備えていた妖力と敏捷性が上昇しているのだ。
「私は私のエゴでこの可愛いものいっぱいの世界を守りたくて、貴方とはただ単に意見の相違があるってだけの話よ」
そうして居合い斬りから逃れ、『猟猟』から距離を取った挧々槞はかの猟書家と向かい合う際、そう告げる。
詰まる所、知性体と知性体がぶつかり合う原因とは『エゴ』なのだと。
「だから……まぁ、私はあなたを否定するから、あなたも私を否定して良いという事よ……じゃ、エゴをぶつけ合いましょうか」
――言い終わると同時、爆音が鳴り響く。
それはユーベルコード『押して駄目なら叩いて砕く(プルズ・アルトラ)』によって生み出された――凄惨極まる超暴力による産物。
「生半可な攻撃をしては失礼というもの。全力で殴るわ」
振るわれる一挙手一投足のどれもが、余波で天変地異を引き起こすには充分なもの。それを前に『猟猟』は身じろぎを最小限に抑え、反撃を叩き込もうとし――
「……ああ、このユーベルコード」
『猟猟』の顔面の真中へと、挧々槞の拳が叩き込まれる。
「無効化能力や無敵化能力の類全般を、逆に無効化するのよね」
崩れ落ちかけるも何とか距離を取って踏みとどまる『猟猟』を見つめ、改めて挧々槞は猟書家に問いかける。
「天を裂き地を割り無効化を無効化するその暴威に、貴方は身動ぎ一つせずにいられるかしら?」
大成功
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ロラン・ヒュッテンブレナー
【書庫組】
病気の克服の為にがんばる人を守るなら、ぼくは?
同じ様な人は、守らないの?
天狼の魔剣【ルプス】、魔力同期(念動剣みたいに扱う【結界術】【浄化】【誘導弾】)
レイピア形態(回数重視)で【残像】が残るくらいの【乱れ撃ち】なの
そんな、いくら苦手な接近戦でも、全部防がれた…
牽制しながら、達人同士の戦いをじっと観察するの【学習力】
見えたの
ルプスを大剣形態(威力重視)に
ぼくは剣と反対に回り込んで炎【属性攻撃】魔術で気を引いて
鏡介おにいさんを援護なの
音、匂い、気配、それで「視て」るんでしょ?
ぼくも狼だから、音と匂いで「視る」から分かるの
剣の威力、ぼくの魔術、炎の匂い
ぼくは魔術師だからね
これならどう?
夜刀神・鏡介
【書庫組】
大人しく病に倒れろ……ってのは流石に乱暴な話だが
件の彼女達が願いを叶えれば、恐らく大勢の「弱者」が生まれることになる
それを承知で味方をするつもりか?
ロランとは反対側から挟撃するようにパンダに切りかかる
……まさか2人からの攻撃を同時に捌くとは。流石にやり手だ
集中して防御すれば負ける事はないが、此方からもいまいち攻めきれない
だが、これは俺1人の戦いじゃない
ロランには何か考えがあるようだし、ロランを守るようにパンダと打ち合い時間を稼ごう
む、ロランの動きが変わったか。なるほど、これなら行ける
ロランの援護にあわせて大きく踏み込む――壱の型【飛燕】
あんたは強かったが、少々相手が悪かったな?
猟兵の猛攻によって追い詰められた剣客の猟書家『猟猟』。
彼に止めを刺すべく現れたのは、人狼の魔術師と怪奇人間の剣豪の二名。
「病気の克服の為にがんばる人を守るなら、ぼくは?」
そう、無垢に……純真にロラン・ヒュッテンブレナー(人狼の電脳魔術士・f04258)は問いかける――人狼病に感染した者として。
「大人しく病に倒れろ……ってのは流石に乱暴な話だが」
オブリビオンだからといってそれを許さない、という訳ではないと語るのは夜刀神・鏡介(道を探す者・f28122)。
病にかかりそれを治療するために『閻魔王の獲得』を求める……それを阻むのが猟兵ならば、確かに『猟猟』の目には彼らが傲慢な者に映った事だろう。
「件の彼女達が願いを叶えれば、恐らく大勢の「弱者」が生まれることになる。それを承知で味方をするつもりか?」
だが、彼女たちはオウガ・フォーミュラ。強大なオブリビオンである猟書家を束ねて『フォーミュラ無き世界』を侵略し、やがて条件と時が満ちれば世界に災禍を齎すオブリビオンの主……オブリビオン・フォーミュラとなる存在。それを、看過すれば多くの現地の民が苦しむことになるであろう。
「同じ様な人は、守らないの?守るのはオブリビオンだけ?」
「オブリビオンも猟兵もそうじゃない奴もひっくるめて護るって言うんなら、矛を収めても構わないぜ……尤も、そちらはやる気のようだが」
居合斬りの体勢に入る『猟猟』を見て、どこか悲し気に呟く鏡介。
だが、ここは戦場……故にその表情を一瞬で切り替え、ロランと共に剣客の猟書家を迎え撃つ。
「そんな、いくら苦手な接近戦でも、全部防がれた……」
「……まさか2人からの攻撃を同時に捌くとは。流石にやり手だ」
そうして最初に二人で双方向から『猟猟』に攻撃を仕掛けていったロランと鏡介は舌を巻いていた――その二つの攻撃を同時に対処して全部捌ききった『猟猟』の剣技に。
反撃こそ喰らっていないものの、相手の戦力が自分たちの想定を上回っていたことは事実。今回取ろうとしていた双方向からの同時攻撃では『猟猟』を仕留めることは出来ないだろう。
「(集中して防御すれば負ける事はないが、此方からもいまいち攻めきれない……どうするかな)」
そう僅かに、内心で焦りを見せる鏡介。
「そこだな」
「鏡介おにいさん!!」
その刹那の間に生じた鏡介の隙に、針の意図を通すような精密な突きが猟兵の喉元を狙って放たれる。
鏡介はそれに対応が遅れてしまう……
「……危なかった。今のは勝っていてもおかしくない一撃だった」
だが、未だに剣豪は健在……のみならず、突きで一切の傷を負ってはいない。
ロランが展開した天狼の魔剣【ルプス】の自動防御によって猟書家が有する獲物の切っ先を受け止めていたのだ。
「だが、これは俺1人の戦いじゃない。剣を使う俺に気を取られていたようだな」
「見えたの。達人同士の戦いをじっと観察していたら、鏡介おにいさんが危ないって思う一撃が何なのか」
そうして、剣豪が魔術師を抱きかかえて猟書家から距離を取る書架組の二人。
「ロランには何か考えがあるようだ。だから……」
「鏡介おにいさんに守ってもらって、後方からぼくが支援する!」
瞬間、鏡介が縮地を用いて猟書家へと一瞬で接敵する。
下段からの斬り上げで両断せんと迫る刀身を同じく刀で受け止めようとする『猟猟』――
「音、匂い、気配、それで「視て」るんでしょ?」
そこに天狼の魔剣【ルプス】が『猟猟』の刀身へと叩き付けられ、衝撃から斬り上げを受け止める構えが解けてしまう。
「ぼくも狼だから、音と匂いで「視る」から分かったの」
「言ったはずだぜ、これは俺1人の戦いじゃない……あんたは強かったが、少々相手が悪かったな?」
その二人の連携に目を見開く『猟猟』。
だが、その瞳に宿る感情には驚愕はあっても後悔や無念の感情はない。
「……すまねぇな、シズク嬢、ユリ嬢。『俺』はここまでのようだ。まぁ、別の俺が上手くやるかもしれないから気にはするな……」
主への謝罪を告げた後……宿敵たる猟兵に真摯な瞳でパンダの剣客は向き合う。
「さて、シズク嬢とユリ嬢は俺よりも遥かに強ぇえ……まぁ、最強なんて謳われているブラキエルをお前らは殺っているが……あの二人なら負けねぇって信じている……先に、地獄で待っているぜ……ま、ここがそうかもしれねぇが……」
そうして最期に語ったのは、主に対する絶対の信頼。
その言葉を宣戦布告として猟兵へと告げた後、弱者(オブリビオン)を救う為に二度目の生を受けた剣客は果てたのであった――
大成功
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